説明

音響変換器

流体の性質を測定するための音響変換器は、音響パルス発生器と緩衝器集合体とを備える。前記緩衝器集合体は、前記パルス発生器と前記流体間に介在する。前記緩衝器集合体は、コアと、被膜層を形成するように前記コアに収縮嵌合されるスリーブとで構成される。前記被膜層は、前記コアを通過する前記音響パルスの分散を低減する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音響変換器に関するものであり、流量計で使用されるものを含む。
【背景技術】
【0002】
流体通過音響エネルギーのパルス伝達は、その流体の状態と性質、特にその速度と温度を測定するのに役立つ。圧電セラミック素子は、一般的に、超音波音響パルスや持続波場を発生させる音響変換器で利用される。しかしながら、これらのセラミックは、そのキュリー点の半分を上回る温度にさらされると、分極を失う。商業的に入手可能なセラミックでは、これによりそのセラミックの作動温度が200℃未満に制限される。この温度を超える流体中で作動するための一つの方法は、図1に示されるように圧電セラミック素子と流体(例えば、排気ガス)の間に緩衝器や遅延線を設けることである。図1は音響変換器10を表す。変換器10は、圧電セラミック素子12と、排気ガスとして説明されている流体中に壁16を通って伸びる緩衝器14を含む。緩衝器14において、熱は圧電セラミック素子12の方向である上部に向かって伝導するので、緩衝器14の中の熱エネルギーは、内部対流境界層18と外部対流境界層20とで分散させられる。緩衝器は、フーリエの熱伝導の法則の原理によって作動する。

q″=−κ∇T

ここで、 q″は熱流速、kは物質の熱伝導率、Tは温度である。この方程式の詳細な解法はいくつかの簡単な仮定を用いる計算方法を必要とし、緩衝器システムは図2に示される等価回路として表せる集中パラメータモデルに変換されうる。図2は集中パラメータモデルにおける排気、緩衝器チップ、結晶、周囲温度、そして、外部対流境界層の熱抵抗、緩衝器、内部対流境界層を説明する。
【0003】
図2で説明される集中パラメータモデルにおける結晶温度は、

Tcrystal=Texhaust−(Texhaust-Tambient)×(RIBL+Rbuffer)/(RIBL+Rbuffer+REBL)

である。
【0004】
現行の緩衝器システムに関する不都合な点は、緩衝器を長くすると緩衝器に波面を所望の方向に誘導させる必要があり、短い緩衝器は熱い流体を扱うのに問題があることである。しかしながら、一体緩衝器は、超音波パルスをひずませ、流量計の有効性を制限する分散緩衝器中に生ずる音響パルスを効果的に誘導できない。一体コアやドーピング(例えば、スプレー蒸着や粉末冶金)によって形成される一体被膜を備える緩衝器が提案されている。しかしながら、被膜形成に使われるドーピング技術には、いくらかの不都合がある。
【0005】
そのほかの背景技術情報は、U.S. Patent Nos. 5,756,360、4,336,719、5,217,018、5,159,838、6,343,511、5,241,287、4,743,870、5,438,999、4,297,607、そして、6,307,302にも記載がある。
【0006】
以上の理由から、改良された音響変換器が必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、低熱伝導率物質のコアに同軸スリーブを収縮嵌合することにより音響変換器を供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施には、流体の性質を測定するための音響変換器を用いる。前記音響変換器は、音響パルス発生器と緩衝器集合体とを備える。前記緩衝器集合体は、前記パルス発生器と前記流体間に介在する。前記緩衝器集合体は、コアと、被膜を形成するように前記コアに収縮嵌合されるスリーブとで構成される。前記被膜は、前記コアを通過する前記音響パルスの分散を低減する。
【0009】
前記音響パルス発生器は、超音速パルスを発生するため、圧電セラミック素子であってもよい。好ましくは、前記コア熱伝導率は15W/(m・K)未満である。より好ましくは、前記コア熱伝導率は1W/(m・K)未満である。前記コアは溶融シリカであってもよく、好ましくは、溶融シリカとマイカの複合材料である。もちろん、代わりにセラミックや他の物質が前記コアに使われてもよい。軽量な、前記変換器の本体より耐食性の高い低熱伝導率物質の前記コアを作ることにより、金属シール層は必要でなく、前記コアは測定対象である前記流体に直接接触してもよく、あるいは、軽量反射防止表面被膜を備えていてもよい。
【0010】
前記スリーブは、金属であってもよく、好ましくは、少なくとも15W/(m・K)の熱伝導率を持つ。好ましい実施形態においては、前記スリーブがチタンである。前記スリーブが被膜を形成するように前記コアに収縮嵌合されるのが望ましい。前記被膜は、前記コアを通過する前記音響パルスの分散を低減する。前記被膜を形成する前記コアへのスリーブの収縮嵌合は、スプレー蒸着や粉末冶金のような他の可能な被膜形成技術よりも優れている。収縮嵌合の機械技術を使うと、他の可能な技術に比べて大幅にコスト削減して、適切な被膜されたコアを提供できる。本発明に従って、前記スリーブを前記コアに固定するための好ましい技術は、耐火セメントや高温ガラスフュージングを使うことを含む。前記被膜は、前記コアを通過する音響パルスの分散を低減する媒体を通る縦音速で必要な勾配を供給する。
【0011】
好ましい実施形態においては、前記音響変換器は、さらに熱管理システムを備える。前記熱管理システムは、前記スリーブからの伝熱のために前記スリーブに取り付けられる。前記熱管理システムは、高熱伝導率を持つ物質からなり、前記パルス発生器での極端な温度上昇を伴わずに相当の熱が前記熱管理システムから周囲へ移るように、前記スリーブに沿って配置されるものである。好ましい熱管理システムは、 前記スリーブからの熱を分散させるための保持器に取り付けられる複数の羽根を含む。前記熱管理システムは、前記パルス発生器での極端な温度上昇を伴わずに相当の熱が前記熱管理システムから周囲へ移るようなものであれば、物質と形状は変更してもよい。
【0012】
前記スリーブは、好ましくは前記コア物質のバルク音速よりも早いバルク音速を持つ。前記スリーブが前記コア物質のバルク音速未満のバルク音速を持つ物質から作られている場合、前記スリーブはそれに剛性を与えるように設計される。すなわち、音速は重さに対する剛性率に関連し、前記スリーブを通過する前記バルク音速が前記コアを通過するバルク音速未満であっても、前記スリーブに剛性を与えれば、前記コアを通過するよりも早い前記スリーブを通過する音速を供給できる、ということが知られている。前記スリーブは前記被膜の内側(あるいは外側)にリッジかポケットを切削することで硬化されうる。前記被膜における空洞は、空のままか、あるいは、低密度物質で満たされるかもしれない。
【0013】
作動中に、前記コアの少なくとも一部が、測定対象である前記流体中に伸びる。好ましい実施形態においては、前記スリーブは、分離されたコア部分は被膜されていないような前記コアのチップを前記流体と接触させたままで前記延びたコア部分の側面を前記流体からの熱から分離するように配置される。これは、前記コア側面の一部を前記スリーブによって形成されるエアギャップで分離することによって達せられてもよい。
【0014】
さらに、本発明を実施するには、内部を流体が流れる管を含む装置と組み合わせた音響変換器が供給される。前記組み合わせは、上に述べた様々な特徴を利用する。前記装置は、排気ガスをサンプルしたりテストしたりする装置であってもよい。
【0015】
さらに、本発明を実施するには、サンプリングシステムが供給される。前記システムは、流体を受ける流入口と、希釈ガスを受ける希釈口と、前記希釈ガスと前記流体の少なくとも一部とを混合する混合部と、前記混合物のサンプルを集める収集部と、を備える。前記システムは、さらに、前記サンプリングシステムに関連する流れを測定する流量計を備える。前記流量計は、前記流れを測定するための音響変換器を含む。前記変換器は、上に述べた様々な特徴を利用する。一つの変形例として、前記流量計は、流れ測定用の流体が流れる管の中に対向型に配置される一対の音響変換器を含む。
【0016】
さらに、本発明を実施するには、サンプリングシステムが供給される。前記システムは、主管から流体をサンプリングするためのサンプルラインと、前記主管を通る前記流体の流れを測定する流量計とを備える。前記流量計は、前記流れを測定する音響変換器を含む。前記システムは、さらに、希釈ガスを受ける希釈口と、前記サンプルラインからの前記流体流れと前記希釈ガスとをほぼ一定の割合で混合する混合部と、前記混合物をサンプリングする収集部と、を備える。前記混合物は、前記主管を通る前記流体の前記流れにほぼ比例する割合でサンプルされる。前記変換器は、上に述べた様々な特徴を利用する。一つの変形例として、前記流量計は、前記主管の中に対向型に配置される一対の音響変換器を含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明の実施がもたらす利益は多数ある。例えば、本発明の好ましい実施形態
は、低熱伝導率物質のコアに同軸金属スリーブを収縮嵌合することにより音響変換器を供する。前記被膜は、前記コアを通過する前記音響パルスの分散を低減する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の以上の目的とその他の目的、特徴、そして利益は、次に続く好ましい実施形態の詳細な説明を添付の図面を関連づけて見ればまさしく明らかである。
【0019】
図3は、流体の性質を測定するための音響変換器30を示す。変換器30は、圧電セラミック素子32と、コア34とスリーブ35とで構成される緩衝器集合体とを含む。スリーブ35は、コア34を通過する前記音響パルスの分散を低減する被膜を形成するようにコア34に収縮嵌合される。前記緩衝器集合体は、前記流体が流れる管の壁36を通って伸びる。前記管は前記音響変換器30が使われる装置の一部である。緩衝器コア34は軽量低熱伝導率物質から作られ、好ましくは溶融シリカとマイカで構成される。スリーブ35は、チタンから作られ、前記コア34との間に小さなエアギャップがあり、対流熱境界層40と比べて高い接触抵抗を生じさせる金属シールド38を形成するように壁36を通って伸びる。前記金属シールド38はまた、設置及び作動中に前記緩衝器を保護する。前記緩衝器チップは、前記流体と直接接触するが、表面被膜を備えうる。羽根42は、前記コア34の本体低部から熱を分散させるための前記スリーブ35に取り付けられる。高温ガラスフュージングは、前記熱管理システムの羽根42から熱を自由に流れさせるように、最小限の接触抵抗で被膜と密封シールを形成して前記スリーブ35を前記緩衝器コア34に接着する。ハウジング部材44は、圧電セラミック素子32を収容し、圧電セラミック素子32を緩衝器コア34の最端部に貼付する。前記被膜層のギャップ46は、熱を分散させ、すなわち、圧電セラミック素子や結晶を熱から守る。電気等価回路を示す図4は、排気、緩衝器チップ、結晶と周囲の温度、そして、緩衝器チップ対流境界層40、緩衝器集合体と羽根42の熱抵抗を示す。前記緩衝器集合体抵抗は、コア34の本体低部からの熱分散をモデルとして、前記羽根42の前での抵抗の一部と、その羽根42の後ろでの抵抗の一部が示されている。
【0020】
スリーブ35は、コア34のバルク音速より早いバルク音速を持つ物質で作られる。媒体を通過する音速は重さに対する剛性率に対応するので、図5では、スリーブ55が、それに剛性を与えるように設計されているスリーブ55を備えるコア54のバルク音速未満のバルク音速を持つ物質から作られている場合を示す。図5は、スリーブ55が前記被膜層の内側に切削されたポケットを持つ例を示す。前記被膜における空洞は、空のままか、あるいは、低密度物質で満たされるかもしれない。
【0021】
図6は、60におけるBMD法サンプリングシステムを示す。サンプリングシステム60は、排気受入口62を持つ主管を含む。流量計64は、前記主管を通る流体の流れを測定し、総排気量が積み上げられる。流量計64は、直接排気流れ測定信号を発信し、本発明に係る少なくとも一つの音響変換器を含む。実施形態によっては、送風機66が、流体が前記管を流れるのを助けうる。
【0022】
サンプルライン68は、前記主管から排気をサンプリングする。希釈口70は、希釈ガスを受け入れる。固定流れ制御72と74(流量制御器あるいは限界流量ベンチュリー管)は、混合部でおおよそ固定割合を供給するように、それぞれ、希釈ガスとサンプルされた排気ガスの流れを制御する。ポンプ76は、袋82に最終的に集めるために前記希釈ガスと排気ガスサンプルの混合物を送り出す。相対流れ装置78は、前記主管を通る流れに比例する流れをサンプル収集袋82に供給する。それに従って、バイパス80は、前記混合物のいくらかの量が前記収集物を側管へ流れさせるように設けられる。
【0023】
図7は、前記管を横切って対向型に配置される一対の音響変換器30を表す詳細図における流量計64を示す。
【0024】
これまで、本発明の実施形態を説明し述べてきたが、これらの実施形態は本発明のすべての可能な形態を説明し論述しているものではない。むしろ、明細書において使われた用語は、制限を加えるものではなく説明するための用語であって、本発明の趣旨とその範囲を逸脱することなく様々な変更がなされうると解される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】熱緩衝器の先行技術利用を示す。
【図2】図1に示された熱緩衝器装置の電気等価回路を示す。
【図3】本発明に係る音響変換器を示す。
【図4】図3に示された音響変換器装置の電気等価回路を示す。
【図5】本発明に係る別形態の音響変換器を示す。
【図6】本発明に係るBMD法サンプリングシステムを示す。
【図7】図6のシステムにおける流量計を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体の性質を測定するための音響変換器であって、
音響パルス発生器と、
前記パルス発生器及び前記流体間に介在し、コア及び前記コアを通過する前記音響パルスの分散を低減する被膜を形成するように前記コアに収縮嵌合されるスリーブで構成された緩衝器集合体と、
を備える音響変換器。
【請求項2】
前記スリーブの熱伝導率が少なくとも15W/(m・K)である請求項1記載の音響変換器。
【請求項3】
前記スリーブがチタンである請求項1記載の音響変換器。
【請求項4】
前記コアの熱伝導率が15W/(m・K)未満である請求項1記載の音響変換器。
【請求項5】
前記コアの熱伝導率が1W/(m・K)未満である請求項1記載の音響変換器。
【請求項6】
前記コアが溶融シリカである請求項1記載の音響変換器。
【請求項7】
前記コアが溶融シリカとマイカの複合材料である請求項6記載の音響変換器。
【請求項8】
前記スリーブが高温ガラスフュージングで前記コアに固定されている請求項1記載の音響変換器。
【請求項9】
前記スリーブとコアの高温ガラスフュージングが密閉シールを形成する請求項1記載の音響変換器。
【請求項10】
前記スリーブが耐火セメントで前記コアに固定されている請求項1記載の音響変換器。
【請求項11】
前記スリーブが金属である請求項1記載の音響変換器。
【請求項12】
前記スリーブからの伝熱のために前記スリーブに取り付けられる熱管理システムをさらに備えており、前記熱管理システムは高熱伝導率を持つ物質からなり、前記パルス発生器での極端な温度上昇を伴わずに相当の熱が前記熱管理システムから周囲へ移るように、前記スリーブに沿って配置されるものである、
請求項1記載の音響変換器。
【請求項13】
前記熱管理システムが複数の羽根を含む請求項12記載の音響変換器。
【請求項14】
前記スリーブが前記コア物質のバルク音速よりも早いバルク音速を持つ物質から作られる請求項1記載の音響変換器。
【請求項15】
前記スリーブが前記コア物質のバルク音速未満のバルク音速を持つ物質から作られており、前記スリーブがそれに剛性を与えるように設計される、請求項1記載の音響変換器。
【請求項16】
作動中に前記コアの少なくとも一部が、測定対象である前記流体中に伸び、前記スリーブが、分離されたコア部分は被膜されていないような前記流体と前記コアのチップを接触させたままで前記伸びたコア部分の側面を前記流体からの熱から分離するように配置される、
請求項1記載の音響変換器。
【請求項17】
前記コア側面の分離された部分が、前記スリーブで形成されるエアギャップによって分離される、請求項1記載の音響変換器。
【請求項18】
内部を流体が流れる管を含む装置と組み合わせた改良装置であって、
音響パルス発生器と、前記パルス発生器及び前記流体間に介在し、低熱伝導率物質で形成されるコア及び前記コアを通過する前記音響パルスの分散を低減する被膜を形成するように前記コアに収縮嵌合されるスリーブで構成された緩衝器集合体と、を含む流体の性質を測定するための音響変換器を備える、
改良装置。
【請求項19】
前記スリーブが高温ガラスフュージングで前記コアに固定されている請求項18記載の組み合わせ。
【請求項20】
前記スリーブが耐火セメントで前記コアに固定されている請求項18記載の組み合わせ。
【請求項21】
前記スリーブが金属である請求項18記載の組み合わせ。
【請求項22】
前記スリーブからの伝熱のために前記スリーブに取り付けられる熱管理システムをさらに備えており、前記熱管理システムは高熱伝導率を持つ物質からなり、前記パルス発生器での極端な温度上昇を伴わずに相当の熱が前記熱管理システムから周囲へ移るように、前記スリーブに沿って配置されるものである、
請求項18記載の組み合わせ。
【請求項23】
前記熱管理システムが複数の羽根を含む請求項22記載の組み合わせ。
【請求項24】
作動中に前記コアの少なくとも一部が、測定対象である前記流体中に伸び、前記スリーブが、分離されたコア部分は被膜されていないような前記流体と前記コアのチップを接触させたままで前記伸びたコア部分の側面を前記流体からの熱から分離するように配置される、請求項18記載の組み合わせ。
【請求項25】
前記コア側面の分離された部分が、前記スリーブで形成されるエアギャップによって分離される、請求項18記載の組み合わせ。
【請求項26】
流体を受ける流入口と、
希釈ガスを受ける希釈口と、
前記希釈ガスと、前記流体の少なくとも一部とを混合する混合部と、
前記混合物のサンプルを集める収集部と、
サンプリングシステムに関連する流れを測定する流量計と、を備えており、
前記流量計は、音響パルス発生器と、前記パルス発生器及び前記流体間に介在し、低熱伝導率物質で形成されたコア及び前記コアを通過する前記音響パルスの分散を低減する被膜を形成するように前記コアに収縮嵌合されるスリーブで構成された緩衝器集合体とを含む、前記流れを測定するための音響変換器を含むものである、
サンプリングシステム。
【請求項27】
前記流量計が流れ測定用の流体が内部を流れる管の中に対向型に配置される一対の音響変換器を含む請求項26記載のサンプリングシステム。
【請求項28】
主管から流体をサンプリングするためのサンプルラインと、
音響パルス発生器と、前記パルス発生器及び前記流体間に介在し、低熱伝導率物質で形成されたコア及び前記コアを通過する前記音響パルスの分散を低減する被膜を形成するように前記コアに収縮嵌合されるスリーブで構成される緩衝器集合体とを含む、前記流れを測定するための音響変換器を含む前記主管を通る前記流体流れを測定する流量計と、
希釈ガスを受ける希釈口と、
前記サンプルラインからの前記流体流れと前記希釈ガスとをほぼ一定の割合で混合する混合部と、
前記主管を通る前記流体の前記流れにほぼ比例する割合でサンプルされる前記混合物をサンプリングする収集部と、
を備えるサンプリングシステム。
【請求項29】
前記流量計が前記主管の中に対向型に配置される一対の音響変換器を含む請求項26記載のサンプリングシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2006−528357(P2006−528357A)
【公表日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521160(P2006−521160)
【出願日】平成16年7月20日(2004.7.20)
【国際出願番号】PCT/US2004/023142
【国際公開番号】WO2005/010523
【国際公開日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(505417242)ホリバ インストルメンツ インク (3)
【氏名又は名称原語表記】Horiba Instruments,Inc.
【住所又は居所原語表記】17671 Armstrong Avenue Irvine,California 92714 United States of America
【Fターム(参考)】