説明

顕微鏡照明装置における光源ユニット、およびそれを備える顕微鏡

【課題】暗視野照明と明視野照明とに切り換えて使用できるとともに、構造が簡単で、小型化が可能であり、安価に提供することができるようにした顕微鏡照明装置における光源ユニット、およびそれを備える顕微鏡を提供する。
【解決手段】光源ユニット5において、ケース25の底部上面に光源27を設け、ケース25の上端開口部に、ほぼ倒立円錐形の第1ミラー29を下面に取り付けた支持板31を、第1ミラー29が光源27の直上に位置するようにして、かつ第1ミラー29の周囲にほぼ環状の透光部34を形成するようにして、着脱自在に装着し、ケース25内に、光源27を中心とする環状の第2ミラー35を設け、これにより、第1ミラー29により反射された光源27からの反射光を、透光部34を通して、ほぼ環状をなして上方に反射させるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、暗視野照明と明視野照明とに切り換えて使用できるようにした顕微鏡照明装置における光源ユニット、およびそれを備える顕微鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の顕微鏡としては、同軸落射型の照明装置において、接眼レンズと対物レンズとの光軸上に、ハーフミラーや各種フィルタ等を設けた暗視野照明用の光路分割ユニットと、明視野照明用の光路分割ユニットとを、水平方向にスライドさせることにより切り換えて使用しうるようにしたものがある(例えば、特許文献1〜3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−293282号公報
【特許文献2】特開2009−282227号公報
【特許文献3】特開2010−078983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1〜3に記載されているものにおいては、接眼レンズと対物レンズとの間において、暗視野照明用の光路分割ユニットと、明視野照明用の光路分割ユニットとを、水平方向にスライド可能に設けなればならず、そのスライド支持構造が複雑かつ大型化し、装置全体が高価にならざるを得ない。
【0005】
また、従来の暗視野照明においては、リングスリットにより、光源の光の大部分をカットして捨象しており、光源の光量の有効利用が図れていない。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、暗視野照明と明視野照明とに切り換えて使用できるとともに、構造が簡単で、小型化が可能であり、安価に提供することができ、しかも光源の光量の有効利用を図ることができ、もって、発光ダイオードのような安価な光源を用いても、従来のものと比較して遜色のない性能が得られるようにした顕微鏡照明装置における光源ユニット、およびそれを備える顕微鏡を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)顕微鏡照明装置における光源ユニットにおいて、上面が開口する有底箱状のケースの底部上面に光源を設け、前記ケースの上端開口部に、ほぼ倒立円錐形の第1ミラーを下面に取り付けた支持板を、前記第1ミラーが前記光源の直上に位置するようにして、かつ前記第1ミラーの周囲にほぼ環状の透光部を形成するようにして、着脱自在に装着し、前記ケース内に、前記光源を中心とする環状の第2ミラーを設け、この第2ミラーにより、前記第1ミラーにより反射された光源からの反射光を、前記透光部を通して、ほぼ環状をなして上方に反射させるようにする。
【0008】
このような構成とすると、第1ミラーを支持板とともにケースに装着した状態では、光源からの光を、第1ミラーと第2ミラーとによって反射させることにより、透光部から上方を向く環状の平行光線を形成することができ、これを暗視野照明用として使用することができる。
【0009】
このときの光源から第1ミラーに向かって照射される光の大部分を、第1ミラーと第2ミラーとによって反射させて、透光部から上方を向く環状の平行光線として有効に利用できるので、リング状の透光部の内側の部分に照射される光をすべてリングスリットによりカットする従来のものより、光源の光を大幅に有効利用することができ、もって、発光ダイオードのような安価な光源を用いても、従来のものと比較して遜色のない性能が得られる。
【0010】
また、光源からの光を、第1ミラーと第2ミラーとによって反射させ、第1ミラーの外周に形成した透光部から、上方に照射するようにしてあるので、光軸を反射型望遠鏡のように折り返すことができ、もって光源ユニットの高さを、著しく低くすることができ、光源ユニットの小型、高性能化に寄与することができる。
【0011】
第1ミラーを支持板とともにケースから外し、光源ユニットからの上向きの光線を、直接明視野照明用として使用することができる。
このように、第1ミラーと支持板との着脱により、暗視野照明と明視野照明とに簡単に切り換えることができるとともに、切り換えるための特別の装置を設ける必要がなく、構造を簡素化でき、安価に提供することができる。
したがって、従来のもののように、暗視野照明と明視野照明とに切り換えるためのスライド支持構造が複雑かつ大型化し、装置全体が高価になるといった問題を解消することができる。
【0012】
(2)上記(1)項において、第1ミラーおよび第2ミラーの少なくともいずれか一方の反射面における中心から外周に向かう傾斜面を、凹面とする。
【0013】
このような構成とすると、光源からの光線を、透光部を通過する際に、環状の平行光線、またはそれに近い状態に収束させることができる。
【0014】
(3)上記(1)または(2)項において、光源を、ケースに着脱可能として装着する。
【0015】
このような構成とすると、光源を、波長や種類の異なるものと適宜交換することができ、多様な種類の顕微鏡観察を可能にすることができる。
【0016】
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、光源を発光ダイオードとする。
【0017】
このような構成とすると、光源を著しく小型化できるとともに、消費電力および製造コストを低減することができる。
【0018】
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、光源から透光部に至るまでの光路中に、透光部を通る光を環状の平行光線とするためのレンズを配設する。
【0019】
このような構成とすると、透光部を通る光を、簡単に環状の平行光線とすることができる。
なお、このレンズを配設する部位は自由であり、例えば、光源の直上に、半球状レンズとして配設したり、光源と第1ミラーとの間、第1ミラーと第2ミラーとの間、第2ミラーと透光部の間等に配設することもできる。
【0020】
(6)光軸上に、接眼レンズと、対物レンズと、被検体を支持するステージと、コンデンサレンズ装置と、光源ユニットとを順次配設してなる顕微鏡において、前記光源ユニットを、上記(1)〜(5)項のいずれかに記載の顕微鏡照明装置における光源ユニットとするとともに、この光源ユニットを前記コンデンサレンズ装置における前記ステージと反対側の面に着脱可能として装着し、前記光源ユニットから発する照明用光線を、前記コンデンサレンズ装置により集光して、被検体に照射するようにする。
【0021】
このような構成とすると、顕微鏡自体の構造を簡素化することができ、特に、特許文献1〜3に記載されているような同軸落射型の複雑な構造のものと比較すると、構造を著しく簡素化することができる。
【0022】
(7)上記(6)項において、コンデンサレンズ装置と接眼レンズ近傍とに、フィルタ、ダミーフィルタ、または位相差照明用スリット板を保持するホルダを、光軸上に位置するように、着脱自在に収容するホルダ収容部を設ける。
【0023】
このような構成とすると、各ホルダ収容部に、各種波長の螢光フィルタ、位相差照明用スリット板、またはダミーフィルタを保持したホルダを選択して装着し、かつ光源ユニットに装着する光源を選択し、さらに、蛍光色素試薬を選択して使用することにより、明視野観察、暗視野観察、位相差観察、螢光観察等の各種の観察方法を実施できる多機能の顕微鏡とすることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によると、暗視野照明と明視野照明とに切り換えて使用できるとともに、構造が簡単で、小型化が可能であり、安価に提供することができ、しかも光源の光量の有効利用を図ることができ、もって、発光ダイオードのような安価な光源を用いても、従来のものと比較して遜色のない性能が得られるようにした顕微鏡照明装置における光源ユニット、およびそれを備える顕微鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の顕微鏡の一実施形態の正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】図1のIII−III線で縦断したときのコンデンサレンズ装置と光源ユニットの光学系部分との拡大縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の顕微鏡の一実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1および図2に示すように、この顕微鏡は、ベース1の後部に立設した左右1対の軸受片2、2に、側面視ほぼC字状のアーム3の下部を左右方向を向く軸4をもって枢着し、アーム3の下端前面に、光源ユニット5を取付ける光源ユニット取付部6とコンデンサレンズ装置7とステージ8とを一体的に固着し、アーム3の上端部前面に鏡筒9を装着し、鏡筒9の上部に接眼レンズ(図示略)、同じく下部にレボルバ10を介して複数の対物レンズ11を取付けたものよりなっている。
なお、光源ユニット5と光源ユニット取付部6とコンデンサレンズ装置7とにより、顕微鏡照明装置が形成されている。
【0027】
鏡筒9は、アーム3に設けた粗動調整つまみ12および微動調整つまみ13を調節することにより、アーム3に対して上下動しうるようになっている。
14は、アーム3に設けた移動用取手、15は、鏡筒9の上端部に取付けた目視安全保護板である。
この例では、鏡筒9の上端部に、CCDカメラ16が取付けられている。
【0028】
鏡筒9の上端部における接眼レンズ近傍と、コンデンサレンズ装置7とには、フィルタまたは位相差照明用スリット板等(いずれも図示略)を保持するホルダ17を、フィルタまたはスリット板等が光軸上に位置するように、着脱自在に収容するホルダ収容部18、19が設けられている。
【0029】
光源ユニット5は、図3に詳細に示すように、2点鎖線で示す本体20を備えており、本体20の下部には、前面に設けた調光用つまみ21により、後述する光源27の光量を調節したり、電気的な制御を行うコントローラ(図示略)が収容されている。
【0030】
本体20の上端には、拡幅鍔部20aが設けられており、この拡幅鍔部20aの両側部を、コンデンサレンズ装置7の下面両側部に設けた光源ユニット取付部6をなす互いに対向する正面視L字状の左右1対のガイドレール22、22に摺動自在に嵌合することにより、光源ユニット5は、コンデンサレンズ装置7の下面に、前後方向に摺動可能として装着されている。
【0031】
本体20の上部後面には、給電プラグ23が後方に向けて突出するようにして設けられており、光源ユニット5を、図2に示す正規の装着位置まで前方より押し込んだとき、この給電プラグ23が、アーム3の下端前面に、光源ユニット5用のストッパ24とともに設けられたレセプタクル(図示略)に差し込まれ、アーム3側から光源ユニット5側に給電されるようになっている。ストッパ24は、光源ユニット5を、正規の装着位置まで前方より押し込んだとき、光源ユニット5の後面に当接して、光源ユニット5をその位置に停止させるためのものである。
【0032】
本体20の上部には、これから詳細に説明する光学系部分22が設けられている。
光学系部分22には、上下部に拡径鍔部25a、25bを有し、かつ上面が開口する有底筒形箱状のケース25が設けられている。
【0033】
ケース25の底部を構成するアルミニウム合金製の基板26の上面中央には、発光ダイオードとした光源27が設けられ、さらにその上面には、光源27からの光を、後述する第1ミラー29の範囲またはそれに近い範囲内に集光させる半球状レンズ28が設けられている。
【0034】
ケース25の上端開口部に設けた拡径段孔25cには、ほぼ倒立円錐形の第1ミラー29が固定ねじ30をもって下面に固着された円板状の支持板31の外周部が嵌合され、かつその支持板31の外周部の上面を、リング状の押え板32の内側部分で押さえた状態で、押え板32を複数の固定ねじ33をもってケース25に固着することにより、第1ミラー29が光源27の直上に位置するようにして、支持板31がケース25に着脱可能として装着されている。
【0035】
支持板31は、透明のガラスまたはその他の透明材料よりなり、第1ミラー29の外周より突出する部分により、環状の透光部34が形成されている。
なお、支持板31を金属または合成樹脂等の不透明の材料により形成し、第1ミラー29の外周より突出する部分に、扇形その他の形状の複数の透孔(図示略)を設け、その透孔を透光部34としてもよい。
【0036】
第1ミラー29における倒立円錐形の反射面29aは、光源27からの光を、ケース25内の底部外周に設けた第2ミラー35に向かって外下方に反射させる。
【0037】
第2ミラー35は、光源を中心とする環状をなすとともに上方に向かって拡開するテーパー面をなし、第1ミラー29の反射面29aによって反射された光源27からの反射光を、透光部34を通して、ほぼ環状をなして上方に反射させるようにした反射面35aを備えている。
【0038】
第1ミラー29および第2ミラー35の少なくともいずれか一方の反射面29a、35aにおける中心から外周に向かう傾斜面を凹面とすることにより、反射面35aによって反射された光源27からの光が、ほぼ環状の平行光線となるようにしてある。図4の例では、両反射面29a、35aとも浅い凹面としてあるが、いずれか一方のみを凹面とするだけでもよい。
【0039】
なお、第1ミラー29および第2ミラー35の少なくともいずれか一方の反射面29a、35aにおける中心から外周に向かう傾斜面を凹面とする代わりに、光源27から透光部34に至るまでの光路中に、半球状レンズ28の他に、透光部34を通る光を環状の平行光線とするためのレンズ(図示略)を配設してもよい。
【0040】
基板26の下面には、光源27の熱を放熱させるためのヒートシンク36が設けられている。このヒートシンク36の下面には、多数の放熱フィン36aが設けられている。
なお、光源27の発熱量が小さい場合には、このヒートシンク36は省略して実施してもよい。
【0041】
コンデンサレンズ装置7は、光源ユニット5より上方に向かって照射された光線を、被検体に向かって集光するためのもので、ケース37の上部中央に、上下2個のコンデンサレンズ38、39を設けたものよりなり、投光部34を通って上方に照射された環状の平行光線を、被検体に向かって斜め下方から照射し、暗視野観察ができるようになっている。
【0042】
光源ユニット5から第1ミラー29と支持板31とを取り外してある場合には、半球状レンズ28から上方に向かって拡散する光源27からの光を集光して、下方から直接被検体に向かって照射し、明視野観察ができるようになっている。
【0043】
ケース37の下部には、上述のホルダ収容部19が設けられ、このホルダ収容部19とホルダ収容部18とに、各種波長の螢光フィルタ、位相差照明用スリット板、またはダミーフィルタ等を保持したホルダ17を選択して装着し、かつ光源ユニット5に装着する光源27を選択し、さらに、蛍光色素試薬を選択して被検体に使用することにより、明視野観察、暗視野観察、位相差観察、螢光観察等の各種の観察方法を実施することができる。
それらの具体的な観察方法については、本発明に直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
【0044】
以上から明らかなように、上記光源ユニット5によると、第1ミラー29を支持板31とともにケース25に装着した状態では、光源27からの光を、第1ミラー29と第2ミラー35とによって反射させることにより、透光部34から上方を向く環状の平行光線を形成することができ、これを暗視野照明用として使用することができる。
【0045】
このときの光源27から第1ミラー29に向かって照射される光の大部分を、第1ミラー29と第2ミラー35とによって反射させて、透光部34から上方を向く環状の平行光線として有効に利用できるので、リング状の透光部34の内側の部分に照射される光をすべてリングスリットによりカットする従来のものより、光源27の光を大幅に有効利用することができ、もって、発光ダイオードのような安価な光源を用いても、従来のものと比較して遜色のない性能が得られる。
【0046】
また、光源27からの光を、第1ミラー29と第2ミラー35とによって反射させ、第1ミラー29の外周に形成した透光部34から、上方に照射するようにしてあるので、光軸を反射型望遠鏡のように折り返すことができ、もって光源ユニット5の高さを、著しく低くすることができ、光源ユニット5の小型、高性能化に寄与することができる。
【0047】
第1ミラー29を支持板31とともにケース25から外すと、光源ユニット5からの上向きの光線を、直接明視野照明用として使用することができる。
このように、第1ミラー29と支持板31との着脱により、暗視野照明と明視野照明とに簡単に切り換えることができるとともに、切り換えるための特別の装置を設ける必要がなく、構造を簡素化でき、安価に提供することができる。
したがって、従来のもののように、暗視野照明と明視野照明とに切り換えるためのスライド支持構造が複雑かつ大型化し、装置全体が高価になるといった問題を解消することができる。
【0048】
第1ミラー29および第2ミラー35の少なくともいずれか一方の反射面における中心から外周に向かう傾斜面を凹面としてあるので、光源27からの光線を、透光部34を通過する際に、環状の平行光線、またはそれに近い状態に収束させることができる。
【0049】
光源27を、ケース25に着脱可能として装着してあるので、光源27を、波長や種類の異なるものと適宜交換することができ、多様な種類の顕微鏡観察を可能にすることができる。
【0050】
光源27を発光ダイオードとしてあるので、光源27を著しく小型化できるとともに、消費電力および製造コストを低減することができる。
なお、光源27としては、上記の発光ダイオードの他に、ハロゲンランプその他の公知の光源を使用することもできる。
【0051】
光源27から透光部34に至るまでの光路中に、透光部34を通る光を環状の平行光線とするためのレンズを配設すると、透光部34を通る光を、簡単に環状の平行光線とすることができる。
なお、このレンズを配設する部位は自由であり、例えば、光源27の直上、光源27と第1ミラー29との間、第1ミラー29と第2ミラー35との間、第2ミラー35と透光部34の間等に配設することもできる。
【0052】
光源ユニット5を、上記のような顕微鏡に組み込むと、顕微鏡自体の構造を簡素化することができ、特に、特許文献1〜3に記載されているような同軸落射型の複雑な構造のものと比較すると、構造を著しく簡素化することができる。
【0053】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、幾多の異なる態様での実施が可能である。
例えば、押え板32および固定ねじ33を省略し、支持板31を拡径段孔25cに上方より嵌合するだけとしてもよい。
また、第1ミラー29および第2ミラー35は、複数の分割ミラーを集合することにより、全体として、ほぼ倒立円錐形のミラー(第1ミラー29)としたり、ほぼ環状のミラー(第2ミラー35)としたりしてもよい。
【符号の説明】
【0054】
1 ベース
2 軸受片
3 アーム
4 軸
5 光源ユニット
6 光源ユニット取付部
7 コンデンサレンズ装置
8 ステージ
9 鏡筒
10 レボルバ
11 対物レンズ
12 粗動調整つまみ
13 微動調整つまみ
14 移動用取手
15 目視安全保護板
16 CCDカメラ
17 ホルダ
18、19 ホルダ収容部
20 本体
20a拡幅鍔部
21 調光用つまみ
22 ガイドレール
23 給電プラグ
24 ストッパ
25 ケース
25a、25b 拡幅鍔部
25c拡径段孔
26 基板
27 光源
28 半球状レンズ
29 第1ミラー
29a反射面
30 固定ねじ
31 支持板
32 押え板
33 固定ねじ
34 投光部
35 第2ミラー
35a反射面
36 ヒートシンク
36a放熱フィン
37 ケース
38、39 コンデンサレンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面が開口する有底箱状のケースの底部上面に光源を設け、前記ケースの上端開口部に、ほぼ倒立円錐形の第1ミラーを下面に取り付けた支持板を、前記第1ミラーが前記光源の直上に位置するようにして、かつ前記第1ミラーの周囲にほぼ環状の透光部を形成するようにして、着脱自在に装着し、前記ケース内に、前記光源を中心とする環状の第2ミラーを設け、この第2ミラーにより、前記第1ミラーにより反射された光源からの反射光を、前記透光部を通して、ほぼ環状をなして上方に反射させるようにしたことを特徴とする顕微鏡照明装置における光源ユニット。
【請求項2】
第1ミラーおよび第2ミラーの少なくともいずれか一方の反射面における中心から外周に向かう傾斜面を、凹面とした請求項1記載の顕微鏡照明装置における光源ユニット。
【請求項3】
光源を、ケースに着脱可能として装着した請求項1または2記載の顕微鏡照明装置における光源ユニット。
【請求項4】
光源を発光ダイオードとした請求項1〜3のいずれかに記載の顕微鏡照明装置における光源ユニット。
【請求項5】
光源から透光部に至るまでの光路中に、透光部を通る光を環状の平行光線とするためのレンズを配設した請求項1〜4のいずれかに記載の顕微鏡照明装置における光源ユニット。
【請求項6】
光軸上に、接眼レンズと、対物レンズと、被検体を支持するステージと、コンデンサレンズ装置と、光源ユニットとを順次配設してなる顕微鏡において、
前記光源ユニットを、請求項1〜5のいずれかに記載の顕微鏡照明装置における光源ユニットとするとともに、この光源ユニットを前記コンデンサレンズ装置における前記ステージと反対側の面に着脱可能として装着し、前記光源ユニットから発する照明用光線を、前記コンデンサレンズ装置により集光して、被検体に照射するようにしたことを特徴とする顕微鏡。
【請求項7】
コンデンサレンズ装置と接眼レンズ近傍とに、フィルタ、ダミーフィルタ、または位相差照明用スリット板を保持するホルダを、光軸上に位置するように、着脱自在に収容するホルダ収容部を設けた請求項6記載の顕微鏡。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2011−237549(P2011−237549A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107819(P2010−107819)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【出願人】(510127561)有限会社イポナコロジー (1)
【Fターム(参考)】