説明

風景の画像を異なる解像度で取り込むことを可能にするイメージング装置

【課題】 画像の少なくとも一部が、データ処理を行えるほど十分高い解像度でデジタル化されることを可能にする。
【解決手段】 光が画像から投射され、その投射光は、各々、第1と第2の焦点領域に合焦する第1と第2の光束に分離される。第1の焦点領域の光は、第1の解像度で検知される。第2の焦点領域の光は、第1の解像度とは異なる第2の解像度で検知される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風景から受け取る光を取り込める種類のイメージング装置、および、風景の画像を、特に、異なる解像度で取り込む方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、周囲360oのパノラマ風景を見るために、パノラマ式イメージング装置が普及してきた。昔のパノラマ式イメージング装置は、一般的に、回転式展望鏡のような構造から成り、それは、回転させるために比較的複雑な機構を有している。さらに最近では、固定パノラマ式イメージング装置が開発された。固定パノラマ式イメージング装置は、一般的に、各々が垂直の回転軸をもつ1以上のレンズを有する。そのレンズは、周囲360oのパノラマ風景から受け取る光を屈折、または、反射するために使用される。そのレンズは光の方向を変化させ、その後、その光は、重ねて垂直に位置された一連のレンズを通る。さらにそのレンズは、例えば、光を合焦する、または、光の強度を変えることによって、その光を操作する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記種類のイメージング装置では、かなり広い景色の画像が、デジタルイメージング検知アレイ上に取り込める。デジタルイメージング検知アレイは、一般的に、その画像のデータを送ったりそのデータを処理するために、画像が見るためにふさわしい必要な解像度でデジタル化されるように、画像が必要以上に高い解像度でデジタル化されないように、相互に相対的に位置される複数の画素を有する。
【0004】
ソフトウェアは、画像の特定の部分を分離して、その後、よりよく見るために、その部分を拡大することに使用できる。そのような領域が拡大される場合には、画像がデジタル化される解像度が原因で、大抵、その目に見える画像の部分の詳細さの程度は制限される。それ故、ある場合には、一部の画像からの光が、より高い解像度で取り込まれることが要求されてもよい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1は、風景から光を受け取ってその光を投射するレンズシステムと、その投射された光を受け取るように位置された光学部品と、風景の第1の画像がその上に形成されるように第1の焦点領域に位置された第1の検知アレイと、風景の少なくとも一部の第2の画像がその上に形成されるように第2の焦点領域に位置された第2の検知アレイとを含み、その光学部品が、その投射された光を、第1の焦点領域に合焦する第1の光束と、第2の焦点領域に合焦する第2の光束とに分離し、その第1の検知アレイが、風景の第1の画像を第1の解像度で検知するように相互に相対的に位置された複数の検知器のアレイを有し、その第2の検知アレイが、風景の第2の画像を第1の解像度より高い第2の解像度で検知するように相互に相対的に位置された複数の検知器のアレイを有するイメージング装置である。
【0006】
請求項2は、風景が周囲360oのパノラマ風景である請求項1に記載のイメージング装置である。
【0007】
請求項3は、風景が水平線下から水平線上まである請求項2に記載のイメージング装置である。
【0008】
請求項4は、光学部品が、投射された光を、そのいくらかを透過し、そのいくらかを反射することによって分離する一部透過性のミラーである請求項1に記載のイメージング装置である。
【0009】
請求項5は、第2の検知アレイが第2の焦点領域よりも小さく、第2の検知アレイが第2の焦点領域の必要とされる部分内に選択的に位置できるように、第2の焦点領域と第2の検知アレイが相互に相対的に可動である請求項1に記載のイメージング装置である。
【0010】
請求項6は、第2の焦点領域と第2の検知アレイが、第2の光束の進行方向にある軸の周りに、相互に相対的に回転できる請求項5に記載のイメージング装置である。
【0011】
請求項7は、第2の光束を受け取るように位置された光学部品を含み、その光学部品が、第2の光束を、その軸の周りに、調節できる角度単位で角変位させることができる請求項6に記載のイメージング装置である。
【0012】
請求項8は、光学部品が、その軸の周りに回転できるぺカンプリズムである請求項7に記載のイメージング装置である。
【0013】
請求項9は、周囲360oのパノラマ風景からの光を受け取って、その光を投射できるレンズシステムと、投射された光を受け取るように位置された一部透過性のミラーと、周囲360oのパノラマ風景の第1の画像がその上に形成されるように、第1の焦点領域に位置された第1の検知アレイと、周囲360oのパノラマ風景の一部のみを表わす第2の画像がその上に形成されるように、第2の焦点領域に位置された、第1の検知アレイよりも小さい第2の検知アレイとを含むパノラマ式イメージング装置であって、その一部透過性のミラーは、その投射された光を、そのいくらかを透過し、そのいくらかを反射することによって、第1の光束と第2の光束とに分離でき、その第1の光束は第1の焦点領域に合焦され、第2の光束は第2の焦点領域に合焦され、その第1の検知アレイは、第1の解像度で周囲360oのパノラマ風景の画像を検知するように相互に相対的に位置された複数の検知器のアレイを有し、その第2の検知アレイは、第1の解像度より高い第2の解像度で第2の画像を検知するように相互に相対的に位置された複数の検知器のアレイを有し、リングとその第2の検知アレイが、その第2の検知アレイをリングの異なる位置に選択的に位置できるように相互に相対的に回転されうるイメージング装置である。
【0014】
請求項10は、画像を見る方法であって、その画像からの光を投射するステップと、その投射された光を、第1と第2の焦点領域上に各々合焦する第1と第2の光束に分離するステップと、第1の解像度で第1の焦点領域に形成される画像を検知するステップと、第1の解像度より高い第2の解像度で第2の焦点領域に形成される画像を検知するステップとを含む方法である。
【0015】
請求項11は、第2の焦点領域で検知される画像のサイズが、第1の焦点領域で検知される画像のサイズよりも小さい請求項10に記載の画像を見る方法である。
【0016】
請求項12は、第2の焦点領域内で検知される画像の位置決めの調節を含む請求項11に記載の画像を見る方法である。
【0017】
請求項13は、その画像の位置決めが、ぺカンプリズムを回転することによって調節される請求項12に記載の画像を見る方法である。
【0018】
請求項14は、支持構造と、その支持構造に取付けられ、風景からの光を受け取ってその光を投射できる一連のレンズと、モジュールとを含むイメージング装置であって、ここに、一連のレンズを出た光が、第1の角度から第2の角度までの第1の包含角全体からの光を含み、その第1の角度は、その一連のレンズから風景の第1の位置までであり、その第2の角度は、その一連のレンズから風景の第2の位置までであり、そのモジュールは、支持フレームと、その支持フレームに取付けられたレンズセットを含み、その支持フレームは、そのレンズセットが一連のレンズを出た光の少なくとも一部を受け取る位置で、支持構造に着脱可能に取付けられ、その後、その光は、そのレンズセットを透過し、レンズセットを出ていき、そのレンズセットは、そのレンズセットを出た光が、第1の包含角よりも小さく、第1の包含角内に位置される第2の包含角のみからの光を含むように構成されるイメージング装置である。
【0019】
請求項15は、風景が周囲360oのパノラマ風景である請求項14に記載のイメージング装置である。
【0020】
請求項16は、第1の角度が水平線下に位置され、その第2の角度が水平線上に位置される請求項15に記載のイメージング装置である。
【0021】
請求項17は、第1の包含角が、少なくとも90oである請求項16に記載のイメージング装置である。
【0022】
請求項18は、第2の包含角が、第1の包含角より、少なくとも20o小さい請求項17に記載のイメージング装置である。
【0023】
請求項19は、第2の包含角が、第1の包含角よりも、少なくとも20o小さい請求項14に記載のイメージング装置である。
【0024】
請求項20は、レンズセットが、光を、実質的に平坦な平面に合焦させる請求項14に記載のイメージング装置である。
【0025】
請求項21は、支持構造とその支持構造に取付けられた一連のレンズとを含むイメージング装置において、モジュールの支持フレームをその支持構造に着脱可能で取付けるステップを含む方法であって、そのモジュールが、その支持フレームに取付けられた一連のレンズを含み、ここに、その一連のレンズが、風景からの光を受け取ってその光を投射でき、その一連のレンズを出た光は、第1の角度から第2の角度まである第1の包含角全体からの光を含み、その第1の角度は、その一連のレンズから風景の第1の位置までであり、その第2の角度は、その一連のレンズから風景の第2の位置までであり、レンズセットが、その一連のレンズを出た光の少なくとも一部を受け取る位置に位置され、その後、その光は、そのレンズセットを透過して出ていき、そのレンズセットは、そのレンズセットを出た光が、第1の包含角よりも小さく、第1の包含角内に位置される第2の包含角のみからの光を含むように構成される方法である。
【0026】
請求項22は、風景が周囲360oのパノラマ風景であり、その第1の角度が水平線下に位置され、その第2の角度が水平線上に位置される請求項21に記載の方法である。
【0027】
請求項23は、支持構造に取付けられた一連のレンズに光を投射すること、および、その光の少なくとも一部を、一連のレンズを出た後にレンズセットに透過させることを含む、風景の画像を作成する方法であって、ここに、その一連のレンズを出た光が、第1の角度から第2の角度まである第1の包含角全体からの光を含み、その第1の角度は、その一連のレンズから風景の第1の位置までであり、その第2の角度は、その一連のレンズから風景の第2の位置までであり、レンズセットが、支持構造に着脱可能で取付けられる支持フレームに取付けられ、そのレンズセットを出た光が、第1の包含角よりも小さく、第1の包含角内に位置された第2の包含角のみからの光を含む方法である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明は、さらに、添付の図面に関した実施例によって説明される。
【0029】
添付の図面の図1は、本発明の実施の形態による、パノラマ風景を取り込む装置10を説明する。その装置10は、垂直な支持構造12と、その支持構造12の上端16に固定されたパノラマ式イメージング装置14とを含む。
【0030】
その支持構造12は、パノラマ風景の観察地点を提供するための十分高い上端16を有する任意の装置であってよい。支持構造12は、一般的に、パノラマ式イメージング装置14のハウジングの一部であり、例えば、垂直の柱、三脚スタンド、または、建築構造の一部を含んでもよい。
【0031】
パノラマ式イメージング装置14は、第1の上部レンズブロック18、第2の下部レンズブロック20、および、第2のレンズブロック20の下に位置された装置22を含む。その装置22は、光の必然的な収差を補正し、その光を合焦させるように光を処理する装置である(以下、一般的に、「光処理装置22」という。)。
【0032】
図2は、第1のレンズブロック18と第2のレンズブロック20の拡大図である。
【0033】
第1のレンズブロック18は、実質的に球形の凸状下部外面26と実質的に球形の凹状上部内面28とを有する、透過部品すなわち屈折レンズ24を含む。透過レンズ24の凸状外面26と凹状内面28の中心点は、互いに実質的に一致する。
【0034】
凹状内面28は、反射性材料の薄膜30で覆われる。反射性材料30が装着された後、実質的に球形の凸状反射面32(この文書において時々、一般的に、「凸状反射レンズ」という。)が、透過レンズ24に対して提供される。従って、透過レンズ24は、凸状反射面32を覆い、それによって、環境条件から凸状反射面32を保護するシールドとなる。もしそうでなければ、環境条件は、凸状反射面32に損傷を与える原因となりうる。
【0035】
透過レンズ24の凸状外面26と凸状反射面32は、共通の、実質的に垂直な回転軸34を有する。
【0036】
第2のレンズブロック20は、円筒形の透過材料から作られる。第2のレンズブロック20の上端36は、透過レンズ24の凸状外面26に適合する、実質的に球形の凹状表面を有する。
【0037】
透過レンズ24と第2のレンズブロック20は、第2のレンズブロック20の上端36と透過レンズ24の凸状外面26との間に位置された光学セメント(図示されない)によって互いに固定される。上記種類の透過性光学セメントは、当該技術分野において既知である。
【0038】
再び図1を参照すると、光処理装置22は、レンズシステム38、デジタル検知アレイ40、および、デジタル画像補正器42を含む。
【0039】
レンズシステム38は、第1のレンズセット44、第2のレンズセット46、および、第3のレンズセット48を含む。そのレンズは、光の収差を補正するために一体となって作用する。おおざっぱにいうと、第1のレンズセット44は非点収差を減少させるために、第2のレンズセット46は色補正を行うために、第3のレンズセット48は適当な規模の画像を作成して必然的な他のシステム収差を微調整するために、設計され構成される。それらは、この明細書中で、さらに説明される。光学分野の当業者は、この実施形態を実施するにあたり、レンズセット44、46、および、48の全体の効果は独特であるけれども、それらの各々が従来の種類であることを高く評価するだろう。そのようなレンズのさらなる詳細は、例えば、ウォーレンJ.スミスによる「現代光工学」(マグロ−ヒル社;1990年)のような現代光学の手引書で知ることができる。
【0040】
パノラマ式イメージング装置14は、第2のレンズブロック20を支持構造12の上端16に直接取付けることによって、支持構造12の上端16に固定される。それ故、金属または他の部品は、第1のレンズブロック18に、全く固定されない。
【0041】
使用する際には、光が、第1のレンズブロック18の周囲の360oパノラマ風景から、横方向に受け取られる(図2参照)。パノラマ風景からの光は、第1のレンズブロック18の透過レンズ24の凸状外面26に、垂直面内に位置される途切れない連続した包含角52の間で入射する。その包含角52は、半球体以上を覆う約110oであり、水平線下に約55oである角度54から、水平線上に約45oである角度56まである。(従って、その包含角52は、少なくとも60o、好ましくは90oであり、故に、水平線下および水平線上の角度54と56は、各々、水平線下および水平線上に少なくとも30oである。)
【0042】
レンズブロック18と20は、パノラマ風景からの光が支持構造12の上端16を避けて通るように、すなわち、支持構造がパノラマ風景からの光を遮らないように支持構造12に取付けられることに注意するべきである。
【0043】
パノラマ風景からの光は、透過レンズ24に入射するとき、少し上向きに屈折させられる。それから、その光は透過レンズ24を透過して、凸状反射面32から、下向きに反射される。その後、光は透過レンズ24を下向きに透過し、凸状外面26を通って、下向きに透過レンズ24を出ていく。
【0044】
その後、その光は、第1と第2のレンズブロック18と20の間に位置された透過性光学セメントを透過し、それから、第2のレンズブロック20に、その上端36を通って入射する。その第2のレンズブロック20は、包含角52全体からの光が、凸状反射面32によって反射された後、その上端36を通って第2のレンズブロック20に入射するほど、十分に大きい直径を有する。その後、その光は、第2のレンズブロック20を透過し、その下端60を通って第2のレンズブロックを出ていく。図では特に詳細に示されていないが、第2のレンズブロック20の円筒形の外面は、一般的に、光が第2のレンズブロック20に横方向に侵入することを防ぐために覆われている。これは、図1に示された支持構造の上端16と共になされてもよい。
【0045】
第2のレンズブロック20を出ていった後、その光を合焦する試みがなされるなら、必然的な収差が注意される。これらの収差は、非点収差、色の異常、平面の平坦度の欠如、および、1以下のfθの値を含む。fθ値は、画像ビューの垂直方向にビュー圧縮がどれほど発生するかを示す。そのビュー圧縮の発生は、画像ビューのある領域が、画像ビューの他の領域よりも、より垂直方向に圧縮される原因となる。fθの値は、1の割合として示される、故に、1に近いfθの値は、より一様な圧縮を示し、1のより小さな割合のfθの値は、より一様でない圧縮を示す。
【0046】
多くの要因が、単独で、および、組合わされて、これらの収差の一因となる。その要因は、比較的大きいサイズの包含角52、比較的小さい傾きの水平下の角度54、比較的大きい傾きの水平上の角度56、および、レンズの個々の選択を含む。その選択は、透過レンズ24の実質的に球形の凸状外面26や実質的に球形の凸状反射性外面32の選択を含む。これらの収差は、たとえ屈折面よりも色収差が小さい反射面32が使用されるとしても、および、たとえ透過レンズ24が収差の減少を大いに助ける凸状外面26を有するとしても発生する。
【0047】
しかし、光処理装置22(図1参照)は、これらの収差を補正、または、少なくとも減少させるように作用する。
【0048】
特に、第1のレンズセット44は、第2のレンズブロック20からの光が第1のレンズセット44を透過するように位置される。このとき、第1のレンズセット44は、一般的に、光の非点収差を許容レベルまで補正する、または、少なくとも減少させる。
【0049】
第2のレンズセット46は、第1のレンズセット44を透過した後の光を受け取るように位置され、一般的に、光の色補正をするように作用する。
【0050】
第3のレンズセット48は、第2のレンズセット46を透過した後の光を受け取るように位置され、一般的に、圧縮効果を減少させるように作用する。故に、fθ値は1に近づくように、一般的には、0.5より大きい値に調節される。また、第3のレンズセット48は、画面を平坦化し、その画像をデジタル検知アレイ40に合焦するように作用する。
【0051】
光がレンズシステム38を透過した後でも、必然的な収差がいまだ存在しうる。例えば、fθの値は、1に近づくように調節されるけれども、まだ1よりいくらか小さいことがある。
【0052】
デジタル画像補正器42が、デジタル検知アレイ40によって取り込まれる画像を受け取るために、デジタル検知アレイ40に結合される。デジタル画像補正器42は、いまだ存在する必然的な収差を補正するために、その画像を調節できる。例えば、デジタル画像補正器42は、fθを、1に近づく、または、実質的に等しくなるように調節できる。当業者は、そのデジタル画像補正器42が、一般的に、関連する光の収差を補正する実行可能なプログラムと共に、プロセッサとメモリとを有することを評価するだろう。
【0053】
前述されたように、1つの独特の機能は、実質的に球形の凸状反射面32が使用されることである。その凸状反射面32は、環境条件から保護され、もしそうでなければ、反射面32が損傷することになる。反射性レンズは、一般的に、それらが、反射光の色収差がほとんどない、または、全くないように光を反射するという効果をもち、凸状反射性レンズは、それらが、例えば、凹状反射性レンズよりもパワーを必要としないという付加効果をもつ。
【0054】
また、前述の説明から明らかなように、もう1つの効果は、パノラマ式イメージング装置14が、ある方法で支持構造12に取付けできることである。ここに、支持構造12は、パノラマ風景からの光が、第1のレンズブロック18に到達することを妨げない。
【0055】
本発明のさらなる効果は、実質的に球面をもつレンズが使用されることである。球面は、放物面、双曲面、楕円面、または、その他の非球面よりも製造することが容易であり、それ故、製造するための費用が安い。
【0056】
その上、さらなる効果は、水平線下の比較的大きな角度54から、水平線上の比較的大きな角度56までの比較的大きな包含角52が、受け入れられることである。
【0057】
少なくとも1つが反射面を有する複数の球面が使用されるとはいえ、角度52、54、および、56の選択にかかわらず、非点収差や色が補正され、画面が平坦化され、fθの値が制御された最終画像が作成される。
【0058】
図1からわかるように、上部レンズブロック18は、最大、水平線上約45oの角度56まで、周囲のパノラマ風景からじかに光を受け取ることができる。それ故、上部レンズブロック18は、角度56より上に位置される約90oの「死角」を有する。それ故、第1のレンズブロック18は、第1の、周囲360oのパノラマ風景から光を受け取ることができるが、パノラマ風景よりも上に位置される第2の風景、おそらく空といったものから、光を受け取ることができない。図3は、パノラマ式イメージング装置14の側断面図であり、ここに、上部レンズブロック18は、上部レンズブロック18よりも上に位置されるレンズ66、68、70、および、72のシステムによって補足される。各々のレンズは、凸状外面26と凸状反射面32の回転軸34に実質的に一致する、垂直の回転軸を有する。
【0059】
レンズ66は、レンズ68、70、および、72よりも上に位置され、パノラマ風景より上に位置される第2の風景からじかに光を受け取るように位置される。そのレンズ66は、第2の風景から、途切れない包含角74の間で光を受け取る。その包含角74は、垂直下約45oに位置される角度76から、垂直位置を越えて、垂直下約45oの反対側の角度78まである、回転軸34の約90oの面内に位置される。それ故に、レンズ66は、上部レンズブロック18の死角から光を受け取る。従って、第1のレンズブロック18とレンズ66とによって受け取られる光の全角度は、310o(約110oの途切れない包含角52の2倍と約90oの途切れない包含角74との和)である。
【0060】
第2の風景からの光は、レンズ66を透過して屈折させられた後、レンズ68、70、および、72を透過して屈折させられる。そのレンズ66、68、70、および、72は、概念的にのみ細かく図示できる。しかし、平均的な当業者であれば、レンズ66、68、70、および、72の構造が、通常の種類であり、通常の広角レンズ配置と類似であってよいことを評価するだろう。
【0061】
図4は、特に、反射面32と、レンズ66、68、70、および、72のシステムとの間の領域を説明する拡大図である。反射面32以下の透視図から、反射面32とレンズ66、68、70、および、72のシステムとの間に位置される平面領域80に、周囲のパノラマ風景の仮想画像が認められる。反射面32によって反射された光が、その後、さらに上述されたように処理されるならば、まるで仮想画像からじかに受け取る光がさらに処理されるように、同じであるだろう。
【0062】
レンズ66、68、70、および、72のシステムは、第2の風景からの光を、仮想画像の平面領域80に一致する、または、領域80内に位置される、仮想平面領域82上に投射して合焦させるように構成される。その領域82は、平坦なものとして図示されるけれども、おそらく、周囲のパノラマ風景の領域80の仮想画像と一致するように曲げられていると理解するべきである。その後、第2の風景からの光はさらに屈折させられ、さらに、反射面32から反射された光と共に、その光に対するのと同様の方法で、合わせて処理され、従って、第1の周囲のパノラマ風景、第2の風景の両方からの光の最終的な合焦を容易にする。
【0063】
再び図3を参照すると、穴84が、反射面32を形成する反射性材料30に形成され、レンズ72を出ていった後の光は、その穴を通って透過レンズ24に入射できる。その後、第2の風景からの光は、透過レンズ24と第2のレンズブロック20とを透過し、第2のレンズブロック20の下部面60を通って、第2のレンズブロック20を出ていく。
【0064】
その後、第2の風景からの光は、第1の周囲のパノラマ風景からの光と共に、各々のレンズセット44、46、48を透過する。非点収差または他の収差の補正をより必要とする光は、一般的に、レンズセット44、46、48の端領域を透過し、補正をあまり必要としない光は、一般的に、レンズセット44、46、48の中央領域を透過する。例えば、水平線上の角度56からの光は、水平線下の角度54からの光よりも、反射面32から反射された後で、補正をより必要とする。従って、水平線下の角度54からの光よりも、レンズセット44、46、48を、さらにその端に向かって透過する。レンズ66、68、70、および、72のシステムからの光は、反射面32から反射される光よりも必要とする補正は少ない。よって、全てのレンズセット44、46、48の中心領域を透過し、収差の補正は比較的少ない。その後、第2の風景からの光は、第1の周囲のパノラマ風景からの光と共に画像取り込み装置40に合焦される。
【0065】
図5は、第1の周囲のパノラマ風景からの光と第2の風景からの光が、デジタル検知アレイ40に合焦される方法を説明する。第1の周囲のパノラマ風景からの光は、水平下約55oに位置された角度54に相当するリング86の内部端と、水平下約45oに位置された角度56に相当するリング86の外部端とをもつ外側リング86に合焦する。第2の風景からの光は、垂直下約45oに位置する角度76、78に相当する円88の外部端と、垂直に相当する円の中心とをもつ、リング86内に位置される円88に合焦する。
【0066】
図6は、図1のパノラマ式イメージング装置10の1つの変形を説明する。それは、追加して、パノラマ風景の解像度の高い画像を取り込む装置110を含む。その装置110は、半銀めっきミラー112、電気モータ114、および、ぺカン(Pechan)プリズム116を含み、第1のデジタルイメージング検知アレイ40に加えて、第2のデジタルイメージング検知アレイ118も含む。
【0067】
電気モータ114は支持構造12に取付けられ、ぺカンプリズム116は、回転できるように支持構造12に取付けられる。電気モータ114は、電気モータ114を操作できる外部コントロール120に接続され、故に、電気モータ114は、ぺカンプリズム116を回転させる。
【0068】
半銀めっきミラー112は、第3のレンズセット48と第1のデジタルイメージング検知アレイ40との間の位置で、水平線に関して約45oの角度で位置される。その半銀めっきミラー112は一部透過性であり、故に、第3のレンズセット48を出た光は、第1の光束122と、第2の光束124とに分離される。第1の光束は、半銀めっきミラー112を透過する光の一部であり、第2の光束は、半銀めっきミラー112によって、ぺカンプリズム116に対して実質的に水平方向に反射される光の一部である。
【0069】
第1の光束122は、図1に関して前に説明されたように、第1のデジタルイメージング検知アレイ40に合焦される。第1のデジタルイメージング検知アレイ40は、包含角52全体でそれに合焦された、周囲360oのパノラマ風景の全体画像を取り込めるほど十分大きく、それに合焦された画像のデータが出力128に提供できるように出力128に接続される。一般的に、出力128は、全体のパノラマ風景、または、少なくともその実質的な一部が見られるスクリーンを含む。そのような大面積のパノラマ風景がみられるので、高い解像度で、パノラマ風景のより小さい部分を見る必要がない。それ故、第1のデジタルイメージング検知アレイ40は、一般的に、そのX軸について約1000ピクセルの解像度と、そのY軸について1000ピクセルの解像度を有する。それは、パノラマ風景全体を、妥当な解像度で見るのに十分である。しかし、第1のデジタルイメージング検知アレイの解像度は、それに形成された画像データのデータ伝送やデータ処理を実質的に負わせるほど高くはない。
【0070】
第2の光束124はぺカンプリズム116を透過し、第2のデジタルイメージング検知アレイ118の面内の焦点領域126に合焦する。
【0071】
第2のデジタルイメージング検知アレイ118は、第1のデジタルイメージング検知アレイ40よりもずっと高い解像度を有し、一般的に、そのX軸について約2000ピクセルと、そのY軸について約2000ピクセルを有する。それは、周囲360oのパノラマ風景の分離された領域を、高い解像度でみるために使用される。また、第2のデジタルイメージング検知アレイ118は出力128に接続され、故に、周囲360oのパノラマ風景の分離された領域がそのスクリーン上で見られる。従って、第1のデジタルイメージング検知アレイ40は、第1の解像度で周囲360oのパノラマ風景の画像を検知するように相互に相対的に位置された複数の検知器のアレイを有し、第2のデジタルイメージング検知アレイ118は、第1の解像度より高い第2の解像度で周囲360oのパノラマ風景の一部のみを検知するように相互に相対的に位置された複数の検知器のアレイを有する。
【0072】
第2の光束124の焦点領域126は、第2のデジタルイメージング検知アレイよりも大きい。その外部コントロール120を操作することによって、電気モータ114は、第2の光束124の進行方向にある軸129の周りに、ぺカンプリズム116を回転させることができる。ぺカンプリズム116の回転は、焦点領域126に形成される画像の回転を引き起こす。
【0073】
図7は、焦点領域126に形成される画像130の位置決めと、第2のデジタルイメージング検知アレイ118の位置決めとを説明する。第1のデジタルイメージング検知アレイ40上に形成される画像と同様に、画像130もリングの形状をしている。ぺカンプリズム116の回転は、ぺカンプリズム116の回転角の2倍の角度で、画像130のその中心点の周りの回転と、第2の光束124の軸129の周りの角変位とを引き起こす。高い解像度で見られる周囲360oのパノラマ風景の一部は、画像130を回転させることによって、第2のデジタルイメージング検知アレイ118上に選択的に位置できる。よって、デジタルイメージング検知アレイ118は、周囲360oのパノラマ風景の必要とされる一部を高い解像度で検知し、画像データを出力128に提供できる。
【0074】
図8は、周囲360oのパノラマ風景の画像をより高い解像度で取り込むことを考慮した、図1または図6のパノラマ式イメージング装置のもう1つの変形を説明する。図8は、支持構造12の一部、および、支持フレーム152と第3のレンズセット48とを含むモジュール150を含むパノラマ式イメージング装置の一部を説明する。
【0075】
第3のレンズセット48は、支持フレーム152に着脱不可の状態で取付けられる。支持フレーム152は、実質的に、支持構造12に着脱可能で取付けられる。前述したように、支持構造は、一般的に、パノラマ式イメージング装置のハウジングの一部である。その支持フレーム152は、ハウジング内に位置され、着脱可能でそれに取付けられる、または、ハウジングの延長という形であってよい。
【0076】
図9で説明され、図5に関して前述されたように、水平線下55oから水平線上45oまでの光を含むリング形状の画像が、デジタルイメージング検知アレイ40上に形成される。そのように形成された画像は、垂直面内に大きな包含角を含む風景の画像を取り込むことが必要とされるとき効果的でありうる。
【0077】
他の実施例において、より高い解像度で、より小さい包含角を見ることが必要とされてもよい。図10は、図8のモジュール150と交換できる代替モジュール150Aを説明する。そのモジュール150Aは、図8の支持フレーム152と同一の支持フレーム152Aと、支持フレーム152Aに取付けられる代替の第3のレンズセット48Aと含む。その支持フレーム152Aが支持構造12に取付けられるとき、代替の第3のレンズセット48Aは、ある位置に位置される。そのある位置では、代替の第3のレンズセット48Aが上部レンズブロック18、下部レンズブロック20、第1のレンズセット44、および、第2のレンズセット46を含む一連のレンズを透過した光の一部を受け取る。代替の第3のレンズセット48Aは、代替の第3のレンズセット48Aを出る光が、図1の包含角52よりも小さく、包含角52内に位置される包含角からの光のみを含むように作られる。
【0078】
例えば、図11は、代替の第3のレンズセット48Aが、デジタルイメージング検知アレイ40上に、水平線下35oから水平線上35oまでの光を含むリング形状の画像を形成することを説明する。従って、風景の画像のより小さい部分がデジタルイメージング検知アレイ40上に形成される。図11のリングは、図9のリングと実質的に同じ大きさである。故に、図11で取り込まれた画像は、図9で取り込まれた画像と同じ解像度で取り込まれるけれども、より小さい部分の画像が、図9と同じ面積に渡って図11で取り込まれる。従って、図11で取り込まれた画像の部分は、図9で取り込まれた同じ画像の部分よりも高い解像度で取り込まれる。
【0079】
同じ方法で、もう1つの変形が使用できる。それは、例えば、必要に応じて、水平線下45oから水平線上45oまで、または、水平線下40oから水平線上40oまである包含角からの光だけが取り込まれることを確実にする。
【0080】
必然的な具体例としての実施の形態が、添付の図面において図示および説明されるが、そのような実施の形態は、単に本発明を説明するものであって、限定するものではない。本発明は、通常の知識を有する当業者によって変形が考えられるので、図示および説明された特定の構造や装置に限定されない。
【0081】
本発明によるイメージング装置によって、風景の画像を異なる解像度で取り込むことができ、一様な解像度のために制限される画質を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の実施の形態による、パノラマ風景における取り込み装置を説明する側面図。
【図2】図1の装置の一部を形成する第1と第2のレンズブロックの拡大図。
【図3】パノラマ風景の上部に位置される第2の風景から光を受け取るように位置されたレンズシステムによって補足される、図1のパノラマ風景を取り込む装置の一部を形成するパノラマ式イメージング装置の側面図。
【図4】第1のレンズブロックによって生成される仮想画面と、レンズシステムの合焦面との位置決めを示す拡大図。
【図5】光がどのようにパノラマ式イメージング装置の一部を形成するデジタル検知アレイに合焦されるのかを説明する図。
【図6】高い解像度の画像を取り込むための装置を含むように変形された図1のパノラマ式イメージング装置の断面図。
【図7】どのように光が合焦されて、図6の実施の形態で使用されるもう1つのデジタル検知アレイ上で回転されるかを説明する図。
【図8】レンズセットが交換可能なモジュール形式で支持フレームに取付けられるように変形されたパノラマ式イメージング装置の一部の側断面図。
【図9】図8のレンズセットを使用するパノラマ式イメージング装置のデジタルイメージング検知アレイに、画像がどのように合焦されるかを説明する平面図。
【図10】代替のレンズセットを含む代替モジュールの側断面図。
【図11】図10の代替モジュールが使用されるとき、画像がどのようにデジタルイメージング検知アレイ上に形成されるかを説明する平面図。
【符号の説明】
【0083】
10 パノラマ風景取り込み装置
12 支持構造
14 パノラマ式イメージング装置
18 第1のレンズブロック
20 第2のレンズブロック
38 レンズシステム
40 第1の検知アレイ
44 第1のレンズセット
46 第2のレンズセット
48 第3のレンズセット
116 ぺカンプリズム
118 第2の検知アレイ
112 一部透過性のミラー
150 モジュール
152 支持フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
風景から光を受け取ってその光を投射するレンズシステムと、その投射された光を受け取るように位置された光学部品と、風景の第1の画像がその上に形成されるように第1の焦点領域に位置された第1の検知アレイと、風景の少なくとも一部の第2の画像がその上に形成されるように第2の焦点領域に位置された第2の検知アレイとを含み、
前記の光学部品が、前記の投射された光を、第1の焦点領域に合焦する第1の光束と、第2の焦点領域に合焦する第2の光束とに分離し、
前記の第1の検知アレイが、風景の第1の画像を第1の解像度で検知するように相互に相対的に位置された複数の検知器のアレイを有し、
前記の第2の検知アレイが、風景の第2の画像を第1の解像度より高い第2の解像度で検知するように相互に相対的に位置された複数の検知器のアレイを有するイメージング装置。
【請求項2】
風景が、周囲360oのパノラマ風景である請求項1に記載のイメージング装置。
【請求項3】
風景が、水平線下から水平線上まである請求項2に記載のイメージング装置。
【請求項4】
光学部品が、投射された光を、そのいくらかを透過し、そのいくらかを反射することによって分離する一部透過性のミラーである請求項1に記載のイメージング装置。
【請求項5】
第2の検知アレイが第2の焦点領域よりも小さく、第2の検知アレイが第2の焦点領域の必要とされる部分内に選択的に位置できるように、第2の焦点領域と第2の検知アレイが相互に相対的に可動である請求項1に記載のイメージング装置。
【請求項6】
第2の焦点領域と第2の検知アレイが、第2の光束の進行方向にある軸の周りに、相互に相対的に回転できる請求項5に記載のイメージング装置。
【請求項7】
第2の光束を受け取るように位置された光学部品を含み、その光学部品が、第2の光束を、その軸の周りに、調節できる角度単位で角変位させることができる請求項6に記載のイメージング装置。
【請求項8】
光学部品が、その軸の周りに回転できるぺカンプリズムである請求項7に記載のイメージング装置。
【請求項9】
周囲360oのパノラマ風景からの光を受け取って、その光を投射できるレンズシステムと、投射された光を受け取るように位置された一部透過性のミラーと、周囲360oのパノラマ風景の第1の画像がその上に形成されるように、第1の焦点領域に位置された第1の検知アレイと、周囲360oのパノラマ風景の一部のみを表わす第2の画像がその上に形成されるように、第2の焦点領域に位置された、第1の検知アレイよりも小さい第2の検知アレイとを含むパノラマ式イメージング装置であって、
前記の一部透過性のミラーは、その投射された光を、そのいくらかを透過し、そのいくらかを反射することによって、第1の光束と第2の光束とに分離でき、その第1の光束は第1の焦点領域に合焦され、第2の光束は第2の焦点領域に合焦され、
前記の第1の検知アレイは、第1の解像度で周囲360oのパノラマ風景の画像を検知するように相互に相対的に位置された複数の検知器のアレイを有し、
前記の第2の検知アレイは、第1の解像度より高い第2の解像度で第2の画像を検知するように相互に相対的に位置された複数の検知器のアレイを有し、リングとその第2の検知アレイが、その第2の検知アレイをリングの異なる位置に選択的に位置できるように相互に相対的に回転されうるイメージング装置。
【請求項10】
画像を見る方法であって、
その画像からの光を投射するステップと、
その投射された光を、第1と第2の焦点領域上に各々合焦する第1と第2の光束に分離するステップと、
第1の解像度で第1の焦点領域に形成される画像を検知するステップと、
第1の解像度より高い第2の解像度で第2の焦点領域に形成される画像を検知するステップとを含む方法。
【請求項11】
第2の焦点領域で検知される画像のサイズが、第1の焦点領域で検知される画像のサイズよりも小さい請求項10に記載の画像を見る方法。
【請求項12】
第2の焦点領域内で検知される画像の位置決めの調節を含む請求項11に記載の画像を見る方法。
【請求項13】
その画像の位置決めが、ぺカンプリズムを回転することによって調節される請求項12に記載の画像を見る方法。
【請求項14】
支持構造と、その支持構造に取付けられ、風景からの光を受け取ってその光を投射できる一連のレンズと、モジュールとを含むイメージング装置であって、
ここに、一連のレンズを出た光が、第1の角度から第2の角度までの第1の包含角全体からの光を含み、その第1の角度は、その一連のレンズから風景の第1の位置までであり、その第2の角度は、その一連のレンズから風景の第2の位置までであり、
前記のモジュールは、支持フレームと、その支持フレームに取付けられたレンズセットを含み、
その支持フレームは、そのレンズセットが一連のレンズを出た光の少なくとも一部を受け取る位置で、支持構造に着脱可能に取付けられ、
その後、その光は、そのレンズセットを透過し、レンズセットを出ていき、
そのレンズセットは、そのレンズセットを出た光が、第1の包含角よりも小さく、第1の包含角内に位置される第2の包含角のみからの光を含むように構成されるイメージング装置。
【請求項15】
風景が、周囲360oのパノラマ風景である請求項14に記載のイメージング装置。
【請求項16】
第1の角度が水平線下に位置され、その第2の角度が水平線上に位置される請求項15に記載のイメージング装置。
【請求項17】
第1の包含角が、少なくとも90oである請求項16に記載のイメージング装置。
【請求項18】
第2の包含角が、第1の包含角より、少なくとも20o小さい請求項17に記載のイメージング装置。
【請求項19】
第2の包含角が、第1の包含角よりも、少なくとも20o小さい請求項14に記載のイメージング装置。
【請求項20】
レンズセットが、光を、実質的に平坦な平面に合焦させる請求項14に記載のイメージング装置。
【請求項21】
支持構造とその支持構造に取付けられた一連のレンズとを含むイメージング装置において、モジュールの支持フレームをその支持構造に着脱可能で取付けるステップを含む方法であって、
そのモジュールが、その支持フレームに取付けられた一連のレンズを含み、ここに、その一連のレンズが、風景からの光を受け取ってその光を投射でき、その一連のレンズを出た光は、第1の角度から第2の角度まである第1の包含角全体からの光を含み、その第1の角度は、その一連のレンズから風景の第1の位置までであり、その第2の角度は、その一連のレンズから風景の第2の位置までであり、レンズセットが、その一連のレンズを出た光の少なくとも一部を受け取る位置に位置され、その後、その光は、そのレンズセットを透過して出ていき、そのレンズセットは、そのレンズセットを出た光が、第1の包含角よりも小さく、第1の包含角内に位置される第2の包含角のみからの光を含むように構成される方法。
【請求項22】
風景が、周囲360oのパノラマ風景であり、その第1の角度が水平線下に位置され、その第2の角度が水平線上に位置される請求項21に記載の方法。
【請求項23】
支持構造に取付けられた一連のレンズに光を投射すること、および、その光の少なくとも一部を、一連のレンズを出た後にレンズセットに透過させることを含む、風景の画像を作成する方法であって、
ここに、その一連のレンズを出た光が、第1の角度から第2の角度まである第1の包含角全体からの光を含み、その第1の角度は、その一連のレンズから風景の第1の位置までであり、その第2の角度は、その一連のレンズから風景の第2の位置までであり、レンズセットが、支持構造に着脱可能で取付けられる支持フレームに取付けられ、そのレンズセットを出た光が、第1の包含角よりも小さく、第1の包含角内に位置された第2の包含角のみからの光を含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−70208(P2011−70208A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−245021(P2010−245021)
【出願日】平成22年11月1日(2010.11.1)
【分割の表示】特願2000−341825(P2000−341825)の分割
【原出願日】平成12年11月9日(2000.11.9)
【出願人】(508236941)ビー・エイチ・イメージ・カンパニー・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (1)
【氏名又は名称原語表記】B.H. IMAGE CO. LLC
【Fターム(参考)】