食用基材上の画像位置合わせ
整合の取れた方法でそれらの上に位置合わせされた画像を有する食用基材を作製する方法。前記方法は、食用基材シートを提供する工程と画像源を提供する工程とを含み、前記画像源が少なくとも1つの画像を有する。更に、トリガーパルス信号が提供され、これは、画像配置装置へ伝達されるプロセス要素の頻度を中継する。前記画像配置装置は前記トリガーパルス信号を使用して前記画像源からの画像をいつ配置するかを決定する。次に画像が前記画像配置装置を用いて前記食用基材シート上に配置されて画像が配置された食用基材シートを形成する。その後画像を含む前記食用基材シートの一部が個々の片へ分離される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像がその上に配置される食用基材に関し、特に該画像が適切な位置合わせにある食用基材に関する。
【背景技術】
【0002】
食品は、単に物質的な栄養以上のものを提供する。食品は、視覚的な魅力などの手段を介して楽しみも提供する。クッキー、ケーキ、及びキャンディなど、多くの人気のある食品は、その食品を視覚的により魅力的なものにする、何らかの飾りを含む。スナックなどの食用品目の上に印刷をすることで、スナックを食べること自体を超える追加のレベルの興奮を提供することができる。印刷コンテンツは、図柄、テキスト、又は組み合わせの形態とすることができ、並びに例えばゲーム、物語、ジョーク、及び教育的な事実を提供するために用いることができる。しかしながら、この新しいレベルの興奮は、画像を食用品の上に完全には印刷しないか又は位置合わせされていないこのような画像を印刷する印刷システムにより危うくされるかもしれない。このような場合には、画像は判読できないか、又は画像の一部しか視認できないかもしれないので、消費者に失望感を与えてしまう。
【0003】
過去において、食用基材シート上に印刷するときには、画像の個別部分への適切な位置合わせがプリンターとカッターを機械的に連結させて達成されてきた。例えば、米国特許第5,534,281号(パパス(Pappas)ら、1996年7月9日発行)及び米国特許第5,162,119号(パパス(Pappas)ら、1992年11月10日発行)には、その後のカッターが分離する生地シートの一部に印刷された画像を含み、かつカッターと画像が位置合わせにあるよう生地シート上に印刷される画像の位置合わせが開示されている。この方法において、このことは、単一ユニットとしてプリンターとカッターを機械的に連結することにより達成され、ここでこのプリンターは、回転式であり、回転式プリンターロールの1回転がカッターロールの1回転に対応するようにしている。このようなユニットの欠点としては、使用できる画像個数がプリンターロールのサイズの相関関係によりプリンターロールの制限された表面積にしっくり収まることができる個数に制限されるため、消費者へ供給できる印刷画像の種類を制限することが挙げられる。更に、より多数の画像が所望される場合には、ロール等を交換する生産時間のロスを伴ってロールを交換する必要があるであろう。また、プリンターロールは、生地シートに接触することが要求され、これは軽減することが難しいマイナスの公衆衛生上の影響を持ち得る。
【0004】
したがって、印刷に利用できる画像個数が制限されず、かつ設備の拘束条件により制限されず、なおかつ食用基材シートカッターのようなその後のユニット操作との適切な画像位置合わせを依然達成する、食用基材シート(例えば、生地シート)上に画像を印刷する手段を提供することが望ましいであろう。更に、マイナスの公衆衛生上の影響を回避する印刷手段により食用基材シートの接触を回避することが望ましいであろう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、食用基材上の適切な位置合わせと整合を取って印刷コンテンツを伝達する方法を考案することが有利であろう。更に、画像の種類の柔軟性を斟酌する印刷装置を用いてそうすることが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様において、本発明はその上に配置された画像の整合の取れた位置合わせを有する食用基材を作製する方法を提供する。一実施形態において、前記方法は、
(a)食用基材シートを提供する工程と;
(b)画像源を提供する工程であって、該画像源が少なくとも1つの画像を含む工程と;
(c)トリガーパルス信号を提供する工程であって、該トリガーパルス信号がプロセス要素の頻度を中継する工程と;
(d)該トリガーパルス信号を画像配置装置へ伝達する工程であって、
該画像配置装置が該トリガーパルス信号を使用して該画像源からの画像をいつ配置するかを決定する工程と;
(e)画像配置された食用基材シートを形成するために該画像配置装置を用いて該食用基材シート上に画像を配置する工程と;
(f)少なくとも1つの画像配置された食用基材片を形成するために該食用基材シートの少なくとも一部を分離する工程;とを含む。
【0007】
本発明のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、本開示を読むことにより当業者に明らかとなるであろう。
【0008】
本明細書で引用されるすべての文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本発明に関する先行技術であることを承認するものとして解釈されるべきでない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本明細書における本発明は、生地シート上の印刷の観点から一般に記載されるとはいえ、いかなる適切な食用基材シート及び画像をその上に配置するいかなる適切な手段も本発明の適用範囲内であることが理解されるべきである。
【0010】
本明細書に用いるのに好ましい画像配置装置は、設備の変更を必要とせずに極めて多種多様な画像の配置を可能にするものである。例えば、印刷をすることが可能な画像は、設備の物理的な拘束に制限されない。本明細書に用いる1つのこのような画像配置装置には、インクジェットプリンター、特にピエゾ電気ドロップオンデマンドプリンターを挙げることができる。このようなインクジェットプリンターは、望むだけ多数の画像を記憶できるデジタル記憶媒体のような画像源から画像情報を描画することができる。
【0011】
ただし、インクジェットプリンターの使用は2つの特有の問題を提起する。第一に、プリンターより下流での生地片の切断と一致するタイムリーなやり方での印刷。第二に、生地シートの速度と一致する速度での印刷。これらの2つの問題を克服することは、プリンターロール及びカッターロールの両方が同時に動き、かつ互いに隣り合わせに位置付けられるように、両方のロールのギアが機械的に連結される場合、パパス(Pappas)らにより開示されるようなプリンターロールの問題ではない。ただし、インクジェット印刷を使用する場合は、2つのギア間の同期化はシステムの一部ではない。このように、画像の印刷を生地シートのその後の切断と同期化させ、結果的にその上に適切に位置合わせされた画像を有する個々の生地片が得られる、他のある手段が使用されなければならない。当業者であればこのような開発がまた、画像の印刷と、例えば、調味料添加、吹き付け、形押し操作、又は二次印刷適用のような他のユニット操作とも同期化させるために使用される可能性があることを認知するであろう。
【0012】
a.食用基材シートを提供する工程
本発明により、食用基材シートを提供する。前記食用基材シートは、食用材料から構成される連続シート又は流れの形態にすることができ、これは多数の結果としての個々の片へ後に分割される。一実施形態において、前記食用基材シートは、生地シートである。
【0013】
本明細書で使用する時、「シート」は、基材上に平坦化された表面を提供するように成形、押し出し、又はロールミルされた基材を含むことができる。
【0014】
本明細書で使用する時、「流れ」は、基材の連続的な供給源を意味する。例えば、基材の流れは、コンベアベルトにより、又は連続プロセス、半連続プロセス、あるいはバッチプロセスからの送りとして供給されるものなど、複数の基材を含むことができる。
【0015】
本明細書で使用する時、「食用基材」又は「基材」は、画像をその上に配置することができる、消費に好適ないかなる材料をも含む。あらゆる好適な食用基材を、本明細書の本発明に使用することができる。好適な食用基材の例として生地シートを挙げることができるが、それに限定されない。更に、好適な食用基材の例としては、スナックチップ、加工スナック(例えば、トルティーヤチップ、ポテトチップなどの加工チップ)、押し出しスナック、クッキー、ケーキ、チューイングガム、キャンディ、パン、果物、乾燥果物、ビーフジャーキー、クラッカー、パスタ、薄切り肉、薄切りチーズ、パンケーキ、ワッフル、ドライフルーツフィルム、朝食用シリアル及び焼きペストリーを挙げることができる。
【0016】
好ましい一実施形態において、食用基材は、加工スナック片を加工するために使用される生地シートを、好ましくは加工スナックチップを、より好ましくは加工ポテトチップを含む。好適なスナック片には、米国特許第3,520,248号「チップ揚げ機(Chip Frying Machine)」(マッケンドリック(MacKendrick)、1970年7月14日発行);米国特許第3,576,647号「チップタイプ製品の調製(Preparation of Chip-Type Products)」(リーパ(Liepa)、1971年4月27日発行);米国特許第3,608,474号「チップタイプ製品を調製する装置(Apparatus for Preparing Chip-Type Products)」(リーパ(Liepa)、1971年9月28日発行);及び米国特許第3,626,466号「チップタイプ製品を調製する加工装置(Molding Device for Preparing Chip-Type Products)」(リーパ(Liepa)、1971年12月7日発行);米国特許第5,464,643号(ロッジ(Lodge));並びに米国特許第6,066,353号及び米国特許第5,464,642号(ビラグラン(Villagran)ら)に記載されるものが含まれる。一実施形態では、加工スナックチップは、米国特許第5,464,643号(ロッジ(Lodge))、並びに米国特許第6,066,353号及び米国特許第5,464,642号(ビラグラン(Villagran)ら)に記載されるものなど加工クリスピーポテトチップである。本明細書で使用可能な他のスナックチップとして、米国特許第4,645,679号「ポテトチップの歯ごたえを有するコーンチップを製造する方法(Process for Making a Corn Chip with Potato Chip Texture)」(リー(Lee)ら、1987年2月24日発行)に記載されるものが挙げられる。
【0017】
更に、食用基材として、犬用ビスケット又は犬用おやつなどのペットフードを挙げることができるが、これらに限定されない。
【0018】
食用基材は、あらゆる適した形態にすることができる。例えば、基材は、消費できる状態の完成食品、消費前に更なる準備が必要な食品(例えば、スナック菓子の生地、乾燥パスタ)、又はこれらの組み合わせにすることができる。更に、基材は、堅く(例えば、加工スナックチップ)することも、軟らかく(例えば、乾燥果物フィルム)することもできる。一実施形態では、食用基材は、(例えば、個々の片を切断する前の生地シートの形態で)相互に連結される。
【0019】
本明細書で使用する時、「加工されたスナック片」又は「スナック片」は、生地からまだ分離(例えば、切断)されていないスナック片を含むほど十分に意味が広いものである。例えば、一実施形態では、生地シート上に画像が配置され、その後で生地シートが個々の片に切断される。更に、「加工されたスナック片」又は「スナック片」は、調理済み(例えば、揚げられた)基材及び未調理(例えば、生地)の基材の両方を含むほど十分に意味が広いものである。
【0020】
b.画像源を提供する工程であって、該画像源が少なくとも1つの画像を含む工程
本明細書で使用される時、「画像源」は、1つ又はそれ以上の画像のいかなる集合体をも含む。画像源は、例えば、電子(例えば、コンピューターをベースとした)データベース、複数のデータベース、又はハードコピー画像の集合体とすることができる。
【0021】
画像は、いかなる好適な形態にも、好ましくはコンピューターソフトウエアの使用で生成されて、コンピューター、コンピューターディスク、RAM、若しくはROM、又はビジュアルディスプレイなどの電子記憶装置に記憶されるような電子媒体とすることができる。当該技術分野で既知であるように、あらゆる好適なコンピュータシステムを使用することができる。
【0022】
該画像源からの画像は、無作為、又はいかなる所定の順序での反復シーケンスのような、いかなる好適なシーケンスでの画像配置装置によっても使用できる。
【0023】
好ましくは、画像源内の全ての画像が相互に異なる。しかしながら、一実施形態では、画像源内の画像の少なくとも2つが同一である。
【0024】
好ましくは、各画像は、識別子、例えば連続する数字又は文字により識別可能であり、これにより、画像が画像源から選定可能となる。例えば、一実施形態では、各画像は、固有の数字により識別される(例えば、100の画像それぞれに、1〜100の異なる数字が割り当てられる)。各画像に識別子を割り当てることにより、とりわけ、画像のカタログを作成すること、及び識別子により(例えば、数字又は文字により)画像源から画像を選定することが可能になる。別の実施形態では、識別子は、画像の群の一部に割り当てられる。
【0025】
あらゆる適した画像を使用することができる。画像は、1つ又はそれ以上の図柄要素、1つ又はそれ以上の文章要素、又はそれらの組合せを含むことができる。本明細書で使用する時、「文章」とは、1つ以上の英数字を組み合わせた記号を意味する。文章は、文字、数字、単語、及びこれらの組み合わせを包含し得る。
【0026】
本明細書で使用する時、「図柄」とは、図的表現を意味する。例えば、図柄は、物体、記号、場面、人物、動物、おもちゃ、又はキャラクターを包含し得る。適したキャラクターとしては、漫画のキャラクター及び使用許諾を得たキャラクター、並びにメディア、広告における有名人に関連づけられたキャラクター、又は特定の文化で周知のキャラクターなどを挙げることができる。
【0027】
好適な画像の非限定的な実施例として、文字、数字、言葉、動物、漫画のキャラクター、メディアの有名人物、風刺画、歴史的事件、及び写真などが挙げられる。
【0028】
更に、画像は、単語、数字、手がかり、ヒント、ジョーク、新事実、雑学クイズ、写真、絵、パズル、物語、ゲーム、又は一続きの出来事(例えば、アニメーション)の全体又は一部の形態であることができる。例えば、画像は、雑学クイズの問題部分を含むことができる。一実施形態では、画像は、ジグソーパズルの1ピースを図示する。
【0029】
c.トリガーパルス信号を提供する工程であって、該トリガーパルス信号がプロセス要素の頻度を中継する工程
複数の画像を印刷するとき、各画像の印刷をいつ開始するかをプリンターに命令することが必要である。それらの命令を与える1つの方法は、トリガーパルス信号を介してである。このトリガーパルス信号は、画像が適切に位置合わせされて印刷されるよう、食用基材シートをピースに切断すると同時に、画像が目標位置にあるピース上に位置付けされるよう、印刷が生じる必要がある3つの時点を含めることができる。本明細書で使用する時、「信号」とはインパルス即ち電圧、電流、又は電界強度などの変動電気量を意味し、そのばらつきがコード化された情報を表す。例えば、トリガーパルス信号のトリガーパルスは、ある動作(例えば、印刷)を起動するためにシステムにより検出できるその信号の値の変化である。したがって、トリガーパルス信号は、ある期間にわたって分配される1つ又はそれ以上のトリガーパルスの集合(例えば、シーケンス)であり、これは各個々のトリガーパルスにより命令される通り、いつ印刷すべきかをシステムに命令する。
【0030】
トリガーパルス信号は少なくとも1つのトリガーパルスを含む。本明細書で使用される時、「トリガーパルス」は、システムに画像を配置するようトリガーをかけることができる。
【0031】
トリガーパルス信号は、処理中の生地シートの特定部分(例えば、個々の片を形成するよう印刷後に分離されることになり、かつその上に印刷される位置合わせされた画像を有することが所望される特定部分)を形成するか又は搬送するために使用されるプロセスの要素(「プロセス要素」)の頻度と関係している。例えば、印刷された加工チップを作製するとき、トリガーパルス信号は、カッター切断の頻度、又は調理型が生地ピースを受ける頻度と関連づけることができる。いかなる好適なプロセス要素も、本明細書に使用できる。例えば、プロセス要素は、形成装置、切断装置、カッター型、キャリヤー型、調理型、又は搬送装置などの、個々の食用基材に対応する生地シートのその部分を形成するか又は搬送するのに使用される装置の群から選定できる。図1は、基線(2)及びトリガーパルス(3)を有するトリガーパルス信号(1)を示す。信号値(SV)は、縦軸により示され、これは、横軸により示される時間(T)の経過に応じて変化する。当業者の中には前記トリガーパルスが図1に示すように振幅変化に対して頻度変化に基づく場合があることを認知する者もいるであろう。更に、前記トリガーパルスが振幅変化(例えば、低い振幅から高い振幅へ)に基づく場合もある。更に、前記トリガーパルスが、データベースの信号については、ビット変化に基づく場合もある。
【0032】
トリガー信号は、任意の好適なタイプにすることができる。例えば、前記トリガー信号は、電気、光、磁気、又はそれらの組み合わせにすることができる。
【0033】
一実施形態において、トリガー信号は、個々の基材がラインを通って移動しつつある(例えば、ラインを通って搬送されつつある)ときの頻度と相互に関係している。前記頻度は、単位時間当たり何個の基材が搬送されつつあるかを知らせることができ、かつ(例えば、ライン速度が一定である場合)一定のままに留まることができる又は時間の経過とともに変化することもできる。この頻度は、トリガーパルスの間隔を適切にあける形態でトリガーパルス信号内に組み込むことができる。この適切な間隔は、トリガーパルス信号を生成するためにトリガーパルスの発生をプロセス要素に同期化させることにより達成される。一実施形態において、加工スナックチップが生産されるときの頻度は、個々の画像の印刷が生地シート上で行われるときの頻度と整合する。
【0034】
ただし、トリガーパルス信号の生成は、印刷システムにより容易に使用可能(例えば、読み取り可能)ではない信号を招くことがある。したがって、前記システムにより使用可能になるように前記信号を調整することが必要となることもある。このような調整としては、例えば、各トリガーパルスがプリンターにより検出可能なほど十分な大きさ及び持続時間のものであることを保証するか、又は信号ノイズを除去することを挙げることができる。更に、信号がシステムによって使用可能であっても、以下に説明するように、システムが適切な位置合わせにある画像を印刷するよう信号が調整を必要とすることがある。図2は、基線(12)及びトリガーパルス(13)を有する調整されたトリガーパルス信号(11)を示す。信号値(SV)は、縦軸により示され、これは横軸により示される時間(T)の経過とともに変化する。
【0035】
本明細書で使用する時、「適切な位置合わせ」とは、その画像を含む個々に分離された基材上の所定位置に画像が位置付けされるよう画像がシート上に配置されることをいう。それ故に、本明細書における方法は複数個の分離食用基材の上に再現可能な方法で画像の位置合わせを達成するために使用できる。
【0036】
特定の実施形態において、トリガーパルスは、プロセス要素及び個々の食用基材に直接に関連したそのプロセス要素の部分の速度を考慮に入れたアルゴリズムにより発生される。例えば、カッターロールの回転速度及びその周辺部のカッター型の個数と間隔の両方を確認して、個々の食用基材の流れの頻度に対応するトリガーパルスを発生させることができる。
【0037】
トリガーパルス信号が頻度を提供するとはいえ、ある画像が印刷されるようなその頻度を使用することが必ずしも望ましいとは限らない。特定の実施形態において、ステータス信号がシステムの一部分の状態に関係した情報を提供するために使用される。別の実施形態において、ステータス信号は、印刷すべきか印刷すべきでないかを伝達することができる。この情報は、特定のトリガーパルスが印刷に使用されるのか否かを判定するために使用することができる。本明細書で使用する時、「ステータス信号」は、前記システムの少なくとも1部分の状況に関する情報を伝達する。一実施形態において、複数のステータス信号源が任意の特定なトリガーパルスの結果としてある画像が印刷されるべきか否かを判定する情報を提供するために本明細書における本発明で使用できる。例えば、ステータス信号の特定の組み合わせは、印刷が行なわれるべきであることを伝達するために使用できる。一実施形態において、全ステータス信号は、印刷が行なわれるために印刷の準備ができていることを伝達しなければならない。別の実施形態において、ステータス信号のある特定の組み合わせは、印刷が行なわれるために印刷の準備ができていることを伝達しなければならない。
【0038】
d.トリガーパルス信号を画像配置装置へ伝達する工程であって、画像配置装置がトリガーパルス信号を使用して該画像源からの画像をいつ配置するかを決定する工程
トリガーパルス信号及び、所望により、ステータス信号が調整トリガーパルス信号を形成するために信号処理装置(例えば、コンピュータ)へ伝達される。前記調整トリガーパルス信号は、いつ印刷すべきでいつ印刷すべきでないかをプリンターに指示する、プリンターにより理解されるメッセージを含む。それ故に、前記ステータス信号はある画像を配置すべきか否か(例えば、たとえ前記トリガーパルス信号により指示されていても、ある画像の配置が行われるべきか)を決定するために使用される情報を伝達する。図3は、信号処理装置(39)の入力として、トリガーパルス(31)、(32) 及び(33)の集合を有するトリガーパルス信号(30)並びに部分(36)、(37)及び(38)を有するステータス信号(35)の例を示す。信号処理装置(39)は、トリガーパルス信号(30)のトリガーパルス(31)及び(33)の集合に相当するトリガーパルス (41)及び(43)の集合を維持するが、ステータス信号(35)の部分(36)及び(38)の所定の値とは異なる所定の値であるステータス信号(35)の部分(37)により指示されるように、トリガーパルス(32)の期間に相当する期間(42)のトリガーパルスを維持しない、調整トリガーパルス信号(40)を生成するために信号(30)及び(35)を処理する。
【0039】
一実施形態において、情報は、ある特定の時点に印刷が実行されるべきか否かを決定する設定基準に照らして評価され、それらの基準が満たされる場合、該ある特定の時点に関連トリガーパルスにより指示される通り印刷が行われる。
【0040】
ステータス信号は、特定のシステムにとって重要ないかなる好適な要素についてもメッセージを伝達できる(例えば、ミルが運転中であれば、生地はそこにある)。特定の時点においてシステムの特定部分を作動可能状態にするか作動不能状態にするかを伝達する複数の信号源が存在し得る。例えば、ステータス信号は、とりわけ、カッターが取り外されている、生地が存在していない、生地が存在している、生地がちぎれている、生地における若干の欠陥、生地が廃棄される、又は揚げ物型内にチップが詰まっている(例えば、その揚げ物型内に入ってしまった生地のその部分が破棄されるので、印刷してはならない)ことを伝達する。
【0041】
ステータス信号は、任意の好適な形態にできる。例えば、前記ステータス信号は電気、磁気、光、又はそれらの組み合わせにできる。
【0042】
一実施形態において、ステータス信号及びトリガーパルス信号が調整トリガーパルス信号を形成するために信号処理装置(例えば、コンピュータ)へ伝達される。本明細書で使用する時、「調整トリガーパルス信号」は、ステータス信号及びトリガーパルス信号の組み合わせの結果から生じる。特定の実施形態において、トリガーパルス信号は、調整トリガーパルス信号を形成するために信号処理装置(例えば、コンピュータ)へ伝達される。調整トリガーパルス信号は、印刷システムにより「読取可能」であり、かつ画像を印刷すべきか、印刷すべきでないか、又はどの特定時点において印刷すべきかを伝達する。
【0043】
一実施形態において、トリガーパルス信号がプロセス要素の頻度を信号処理装置へ中継し、そこでは、前記トリガーパルス信号が処理され、1)時間遅延、又は2)情報(例えば、ステータス信号)を組み込むために調整される。本明細書で使用する時、「時間遅延」とは較正遅延の一形態をいい、前記時間遅延は、画像が適切な位置合わせにあることを確実にする。前記時間遅延は、画像が配置される時間を、時間遅延と等しい時間の長さだけ、トリガーパルスが発生することになっている時間の前後のいずれにするかを決定するためにトリガーパルス信号により指示される印刷頻度と組み合わせて機能する。
【0044】
本明細書で使用する時、「遅延」は、正(+)又は負(−)のいずれにもできる。前記遅延は、印刷のタイミングを位置決めするために調整できる。一実施形態において、トリガーパルスは、画像を位置合わせにある状態に保持するために使用されるが、システムは、プリントヘッドを手で動かすか又は遅延を調整するかのいずれかによりまず最初に較正される。遅延が正(+)である場合には、前記遅延に等しい時間の長さだけトリガーパルス信号の後に又は前記遅延値の関数の通りに印刷が行われるよう設定される。遅延が負(−)の場合には、前記遅延に等しい時間の長さだけ前記トリガーパルス信号の前に又は前記遅延値の関数の通りに印刷が行われるのが望ましい。この場合、例えば、負(−)の遅延の関数の通りに、調整トリガーパルスが印刷が行われた後の適切な時間量だけオリジナルトリガーパルスより進んでいたかどうかを判定するためにフィードバックループを前記システムの中に組み込むことができる。これは事後にトリガーパルスを予想する性能を測定し、結果的に著しい変動性を招く可能性がある。正(+)遅延を使用することが好ましい。
【0045】
特定の実施形態において、各トリガーパルスに適用される遅延を調整するか、又は適切な位置合わせが達成されるようにプリントヘッドの位置を調整するかのいずれかのために較正ステップが使用される。例えば、センサーにより感知される位置合わせマークを使用でき(例えば、位置合わせマークは、各ピースが印刷されることになる隣のシート上に印刷される、又は100画像毎に1つ印刷されるなど)、システムがマークを感知する場合、前記システムが位置合わせ状態で印刷することになる。そうでなければ、時間遅延は、その後の位置合わせマークを所定のセンサー領域へ戻すよう調整されなければならない。その間の調停時間は前記プロセスにおけるその時点以降の遅延である。
【0046】
時間遅延は、前記時間遅延を連続的に調整して、個々の食用基材上の目標位置を基準にして画像が印刷される位置を目視で監視することによるなど手動で決定できる。一旦この較正が行われると、プリンターシステムがトリガーパルス信号及び結果的に目標位置に位置合わせされる画像を有する個々の食用基材が生じるような適切な時点において印刷するようこのように決定された時間遅延に依存できる。
【0047】
別の方法としては、位置合わせマークの使用によるなど時間遅延は、自動的に決定できる。位置合わせマークは、その目的で印刷される画像とすることも、完成製品の一部であるよう意図される画像とすることも可能であろう。また、画像は完成製品の一部となるように意図されるか否かを問わず食用基材の領域において印刷できるであろう。いずれの場合も、このような位置合わせマークは、食用基材を分離させるユニット(例えば、生地シート用カッターロール)の近傍に、又は位置合わせマークがどこにあるかとそれが個々の食用基材のどこにあるべきかとを比較できるよう前記プロセスの更に下流に、位置付けされるセンサーにより検出される。センサーがカッターに接近すればするほど、位置合わせがより正確になるであろう。この比較が行われるとき、前記システムは、次に適切な位置合わせにある画像が印刷されるまでに時間遅延を決定できるか又は調整できる。例えば、図13は、位置合わせマークの使用を示す。この実施例において、プリンター(100)は、カッターロール(75)により最終的には生地片(96)へ切断され、更に生地を油揚げする揚げ物型へ更に移送される生地シート(91)上に印刷する。1列の生地片(96)が回転式カッター(75)で切断され、かつ画像(10)が生地シート(91)上に最終的に切断される個々の生地片(96)の各片毎に印刷される。各生地片(96)の周囲には生地(92)のウェブがあり、これは再利用されて新鮮な生地と混合される。位置合わせマーク(105)は、ウェブ(92)となる生地シート(91)の一部において3画像毎に印刷される。センサー(85)が生地片が切断される箇所付近で位置合わせマーク(105)を検出する。
【0048】
センサーは、カッターロール内に位置付けできるであろう。図9は、生地シート(90)が内部にセンサー(81)を含むカッターロール(71)により個々の生地片(95)へ切断される実施例を示す。この実施例において、カッターロール(71)が回転するにつれてセンサー(81)が回転する。センサー(81)をカッターロール(71)の周辺部におけるカッター型に隣接して又はその内部に置くことができ、センサー(81)が1回転当たり1回生地シート(90)に到達すると、それはカッター型に関連して位置合わせマークなどの画像の存在及び位置、又は画像の無いことを検出する。
【0049】
別の方法としては、センサーは、カッターの外部に位置付けできる。図10は、カッターロール(72)及びカッターロール(72)に到達する前に生地シート上で画像を検出するための生地シート(90)上方に位置付けられたセンサー(82)を用いて生地シート(90)が個々の生地片(95)へ切断される実施例を示す。図11は、カッターロール(73)、及び内部にセンサー(83)を含むカッターサポートロール(78)を用いて、生地シート(90)が個々の生地片(95)へ切断される実施例を示す。この実施例において、カッターサポートロール(78)が回転するにつれてセンサー(83)が回転する。センサー(83)は、カッターロール(73)の型付近でカッターロール(73)上の一点に一致するよう位置付けされる。センサー(83)が生地シート(90)に1回転に1回到達すると、それは、カッター型に関連して位置合わせマークなどの画像の存在及び位置、又は画像の無いことを検出する。画像が回転式カッター(73)の表面に面する生地表面上に印刷され、これにより画像を検出するのにセンサー(83)に困難を生じさせる(例えば、画像が生地の反対側にある)場合には、周囲の印刷されない生地領域に対する印刷マークのコントラストを向上させるために光をカッターロール内部から使用することが可能である。多数の生地シートが半透明であるので、この取り組み方はセンサーが位置合わせマークをより良好に検出することを可能にする。図12は、この実施例を示し、ここで、カッターロール(74)は、光源(85)を含み、かつカッターサポートロール(79)は、1回転当たり1回光源と一致するセンサー(84)を含む。
【0050】
別の方法としては、時間遅延を使用しないで、むしろ、個々の生地片上に画像の適切な位置合わせが達成されるまで画像配置装置を生地シートの長さに沿って移動させる。一旦この手動較正が行われると、プリンターシステムはトリガーパルス信号に依存して、適切な時点で印刷し、結果的に目標位置に画像を位置合わせさせた個々の食用基材が得られる。別の方法としては、画像配置装置と、カッター操作のような、その後のユニット操作との間の距離を調整して手動較正を達成する。更に、別の方法としては、手動較正を達成するためのその後のユニット操作とは独立して基材の速度を調整してもよい。
【0051】
位置合わせを較正するために画像配置装置を生地シートの長さに沿って移動できるように、画像配置装置と、切断操作のような、その後のユニット操作との間の距離(又は時間)の不注意による逆転変更が結果的に位置合わせの喪失を招きかねないことに注目しなければならない。例えば、画像配置装置と切断操作との間のある位置における、それ以前にはそこにはなかった生地シート下側での突然の空気捕捉が結果的に生地シートが画像配置装置と切断操作との間で移動してもよい距離の変更を招き、それが結果的に位置合わせの喪失を招き得る。空気捕捉が必ずしも位置合わせの喪失を引き起こすものではなく、むしろ空気捕捉の量の変化を引き起こすことに注目すること。広くは、画像配置装置と、切断のような、その後のユニット操作との間の距離を一定に維持する手段が用いられることになる。空気捕捉の量の変化の結果として距離の潜在的ばらつきを抑制する方法は、それをコンベヤーベルトへ常に押し付けておくために生地シート上にローラー又は強制空気を利用すること、又はこのような空気を除去するためにコンベヤーベルト下に真空を利用することを含むが、それらに限定されない。
【0052】
一実施形態において、信号は、カッターユニット、トランスファーロール、又は他の主要システム領域から発生され、かつ調整プリンタートリガーパルスを形成するよう処理される。調整信号パルスを形成するためにこの方法で信号を調整することは、プリンターが読み取ることのできる信号を提供するのに加えて、ステータス信号の組み込みを可能にする。
【0053】
一実施形態おいて、インクジェットプリンターで印刷される画像は、各々がインクを含むか又は空白のまま残されることを意図したドットの列と行を含む。行は、生地シートの動きの方向に生地シートの長さに沿って延長する。列は、行に対して傾斜した向きをなしている。1つの特定の場合において、列は、90°の角度を有して行に対して垂直である。生地シート上に印刷されるときの行間の距離は、どのようにインクジェットプリンターが生地シートの上方に位置付けされるか及びインクジェットノズルがプリントヘッドにおいて互いにどれくらいは離れているかの相関関係である。生地シート上に印刷されるときの列間の距離は、どれだけ速く生地シートが動いているか及びどれだけ速くインクジェットプリンターが連続列を印刷するよう命令を受けるかとの相関関係である。生地シートをより速く動かすようにさせ、かつ連続列の印刷速度を変更しない場合には、画像が引き伸ばされたように見えるであろう。これを回避するために、生地シートが動く速度が測定され、かつ生地シートの速度に対応するために噴射頻度が画像配置装置へ伝達される。一実施形態において、噴射頻度は、トリガーパルス信号に類似して、印刷されるドットの列毎にトリガーパルスを含む噴射頻度信号により画像配置装置へ伝達される。噴射頻度信号は、自動的に(例えば、センサーが生地シートの速度を決定し、これが次に画像配置装置へ適切に伝達される)又は手動で(例えば、可変抵抗器で)生成され得る。
【0054】
一実施形態において、噴射頻度は、エンコーダユニットの補助で自動的に生成される。エンコーダユニットは、エンコーダユニットシャフトの回転速度及び特定のエンコーダユニットの特性との相関関係によりトリガーパルスとともに信号を発生させる。例えば、エンコーダユニットによっては、エンコーダシャフト1回転当たり1個のトリガーパルスを発生させるよう設計されるものもあれば、エンコーダシャフト1回転当たり有限個数のトリガーパルス(例えば、1回転当たり500個のトリガーパルス)を発生させるよう設計されるものもある。特定の実施形態において、車輪がエンコーダシャフトへ直接連結され、かつ前記車輪が生地シート上方に位置付けされ、これが生地シートの運動とともに動くようにさせる。車輪運動がエンコーダシャフトをも動かすので、信号をエンコーダユニットから発生できる。代替の実施形態において、車輪は、シャフトの回転速度を生地シートの速度との相関関係によって特定速度へ調整するために1組の機械的ギアを介してエンコーダシャフトへ間接的に連結される。一実施形態において、エンコーダユニットにより発生される信号は、噴射頻度信号である。別の実施形態において、エンコーダユニットにより発生される信号は、噴射頻度信号を生成するために使用される。
【0055】
一実施形態において、エンコーダは、生地シートが動いている速度を間接的に(例えば、生地シートベルトコンベヤーの速度を測定することにより)測定する。一実施形態において、生地シート速度は、アルゴリズムにより噴射頻度信号(例えば、KHz数又はインクジェットノズルにより1秒当たりに印刷される何千ものインク液滴)へ変換され、これは、画像配置装置がどの程度の速さで印刷するかを決定する。別の実施形態において、画像配置装置の噴射頻度を調整するために可変抵抗器が使用できる。
【0056】
一実施形態において、エンコーダは、生地シートが動いている速度を測定し、この速度は、既に決定された時間遅延に対する自動調整を決定するために、画像配置装置と、切断のような、その後のユニット操作との間の距離とともに使用される。既に決定された時間遅延は、所与の基材速度に対して固有であり、かつ基材速度が変化するので、時間遅延を調整することが必要になる場合がある。生地シート速度が減少する場合、そのときには生地シート上に配置されたばかりの印刷画像がカッターに到達するのにかかる時間がより長くなり、そこに達するまでにかかる余分な時間は、その後のカッター操作を伴う位置合わせされた印刷をするためには所与のトリガーパルス信号にはより少ない時間遅延が必要とされることを表す。同じように、生地シートの速度が増加する場合、前記生地シート上に配置されたばかりの印刷画像がカッターに到達するのにかかる時間がより短くなり、そこに達するのにかかる時間がより少ないことは、その後のカッター操作を伴う位置合わせされた印刷をするために所与のトリガーパルス信号には追加の時間遅延が必要とされることを表す。当業者の中には、初期及び新規生地シート速度並びにプリンターからカッターまでの距離が与えられれば、時間遅延に対する調整を計算することができるはずである。
【0057】
e.画像が配置された食用基材シートを形成するために該画像配置装置を用いて該食用基材シート上に画像を配置する工程
トリガーパルス信号、又は調整トリガーパルス信号は、続いて画像配置装置へ伝達される。コンピューターは、トリガーパルス信号(又は調整トリガーパルス信号)を使用して、画像源から画像をいつ配置し始めるかを決定する。トリガーパルスは基材シートの少なくとも一部へ画像の配置を起動して、画像が配置された食用基材シートを形成する。別の方法としては、トリガーパルスは、画像が配置されるべきでないことを伝達することができる。
【0058】
トリガーパルスは、基材シート上に画像を配置することを画像配置装置へ伝達して、画像が配置された食用基材を形成する。本明細書で使用する時、「画像配置食用基材」とは、画像がその上に配置された食用基材をいう。配置される画像は、食用基材の視覚的部分の一部又は全体を対象に含むことができる。加えて、画像は、食用基材の上に配置された1つ以上の文章又は図柄を含むことができる。
【0059】
本明細書で使用する時、「上に配置された」は、1つの要素が別の要素と一体になることができるか、又は1つの要素が別の要素上に結合された若しくは置かれた別個の構造体であり得ることを意味する。したがって、画像は、食用基材に直接又は間接的に、食用基材上に置かれる材料に、食用基材中に、あるいは他の変形又はそれらの組み合わせで適用することができる。特定の実施形態において、画像は、印刷、スプレー塗布、又は別の方法で基材の表面上に直接適用することができる。他の実施形態では、画像は、基材の表面上に置かれた材料に適用することができる。
【0060】
画像を基材上に配置するあらゆる適した手段を、本明細書で使用することができる。例えば、画像は、印刷、描画、塗布、あるいは別の方法で、食用基材に付着させることができる。画像は、単色又は多色であることができる。画像は染料、顔料、他の天然若しくは合成基材、香味料又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0061】
例えば、一実施形態において、画像を配置するためにインクジェットプリンターが使用される。例えば、ピエゾ電気ドロップオンデマンドインクジェットプリンターは、本明細書において本発明に使用できる。
【0062】
画像は、調理プロセスの前後(例えば、生地シートが焼かれる又は揚げられる前後)で食用基材上に配置可能である。更に、画像は、食用基材が個々の片に切断される前後(例えば、生地シートが個々のクッキー又はスナックチップ片に切断される前後)で食用基材上に配置可能である。
【0063】
一実施形態において、画像は、基材上に印刷される。印刷の方法は、レーザー及びインクジェット(例えば、熱バブルジェット、ピエゾ電気ドロップオンデマンド、連続インクジェット)を含むことができるが、それらに限定されない。
【0064】
別の実施形態において、画像を含む食用ステッカーが基材に固着される。
別の実施形態において、画像を含む薄膜が食用接着剤で基材に固着される。
【0065】
好ましい実施形態において、インクジェット画像が加工スナック菓子の上に印刷される。
【0066】
一実施形態において、食用基材の1つ以上の表面がその上に配置された画像を有する。例えば、複数の画像配置装置を使用することができ、一つ一つが食用基材の異なる側(例えば、上、下、及び/又は側面)の上に画像を配置する。
【0067】
一実施形態において、画像配置装置は、プリンターを含む。好ましくは、インクジェット印刷システム(例えば、連続ジェット、オンデマンド液滴)などのデジタル印刷が使用され、これには例えば、PCT国際公開特許WO01/94116(ウィルコックス(Willcocks)ら、2001年12月13日公開)に記載されるものなどがある。好ましい実施形態において、インクジェットプリンターが、画像を生地シートの上に配置し、それが次に揚げられる個々の片に切断され、加工スナックチップを形成する。
【0068】
f.食用基材シートを個々の片へ分離する工程
一実施形態において、調整トリガーパルス信号により、切断機構は画像を含む食用基材の一部と一致することが可能になる。トリガー機構は、カッターが一致するような画像の位置を可能にする。この実施例において、カッターは、受動的であり、かつプリンターは、トリガーパルス信号を介して能動的である。「受動的」とは、カッターが画像位置と一致する特定位置において切断することを求めないことをいい、「能動的」とは、画像がその後の切断と適切に位置合わせされるようプリンターがトリガーパルス信号(又は調整トリガーパルス信号)を介していつ画像を印刷するかを予想することをいう。
【0069】
いかなる好適なカッターも使用できる。例えば、回転式又はスタンプカッターが使用できる。
【0070】
一実施形態において、調整トリガーパルス信号は、切断機構を画像位置のそれと一致させることができる。本明細書において使用される印刷システムが「能動的」であるので、これにより食用基材シートから切断される個々の片は、各画像が、対応する個々の片上に適切に位置合わせされるような方法で切断可能となる。このようにして、通り抜けたシート上の同じ場所で切断する「受動的」カッターの使用は、位置合わせされた画像を有する個々の片を作製するために本明細書において使用できる。
【0071】
g.本発明の代替の実施形態
別の態様において、本発明は、整合の取れた画像位置合わせ方法であって、食用基材の流れがコンベヤーベルトにより搬送され、
(a)食用基材の流れと、
(b)食用基材の該流れを搬送するコンベヤーベルトと、
(c)食用基材の該流れ近傍に位置付けされる画像配置装置と
を含み、画像配置装置がコンベヤーベルトの低い引っ張り部分よりもコンベヤーベルトのより高い引っ張り部分により近接している、方法を提供する。
【0072】
好ましくは、印刷は、中間引っ張りよりも高い、少なくとも高い引っ張り領域の近傍にある、コンベヤーベルトの部分上で行われる。
【0073】
一実施形態において、ベルトの最高引っ張り(「高い引っ張り領域」)は、前記ベルトの中間引っ張りより大きい部分である。別の実施形態において、前記ベルトの最高引っ張りは、前記ベルトのトップ部分であって、前記ベルトは、2本のシャフトを有する。特定の実施形態において、高い引っ張り領域は、機械方向に、駆動軸を通り過ぎたところ又は駆動軸により引っ張られつつあるコンベヤーベルトの部分にある。別の実施形態において、高い引っ張り領域は、ベルト全体の領域であって、該ベルトが全体にわたり同じ引っ張りを有し、好ましくは該ベルトが金属で作製されている。コンベヤーベルトは、それらを引っ張っている駆動軸のすぐ隣でより整合の取れた移動を経験する傾向にあり、そこではベルトが高い引っ張り状態にあり、駆動軸の接線速度に密接に調整される速度を維持している。画像配置装置を高い引っ張り領域の近傍に位置付けると、改善された速度整合性を活用し、画像の改善された位置合わせを可能にする。より低い引っ張り領域は、ベルトのたるみを吸収する傾向にあり、これは、結果的にある瞬間から次の瞬間まで位置合わせにある印刷を行うのに余り望ましくない速度変調を招く可能性がある。
【0074】
特定の実施形態において、整合の取れた画像位置合わせのための方法は、
(a)食用基材の流れと、
(b)食用基材の該流れを搬送するコンベヤーベルトであって、該コンベヤーベルトが駆動軸を含む、コンベヤーベルトと、
(c)画像配置装置と
を含み、画像がコンベヤーベルトに最も接近した駆動軸から0〜9.1メートル(0〜30フィート)の間に位置付けされる食用基材の流れの一部の上に配置される、方法である。好ましくは、画像は、コンベヤーベルトに最も接近した駆動軸から0〜6.1メートル(0〜20フィート)の間、更に好ましくは0〜3メートル(0〜10フィート)、より更に好ましくは0〜1.5メートル(0〜5フィート)及び最も好ましくは0〜0.6メートル(0〜2フィート)の間に位置付けされる食用基材の流れの一部の上に配置される。
【0075】
別の方法としては、画像位置合わせにマイナスの影響を及ぼし得るコンベヤーベルト上の生地シートの滑りを最少限に抑えるために、生地シートは、コンベヤーベルトへよりしっかりと保持される。これは、前記シートをベルト下方からコンベヤーベルト上へ真空押さえ付けすることにより、又は前記シートの前進移動を支援するために回転しながら上部及び底部側面の両方から前記シートを保持するであろうピンチローラーを使用することにより達成できる。
【0076】
記載されるトリガーパルス信号の代替使用は、個々の画像が食用基材上に印刷されたとき又は後で検出されたときに対応してパルスを記録する第2信号に照らして比較要素としてそれを使用することを含む。この実施形態において、トリガーパルス信号からのパルスは、画像の印刷を起動するためには使用されないで、むしろそれらは、トリガーパルス信号からのパルスが第2信号に対応パルスを有するかどうかを、また第2信号からパルスが、トリガーパルス信号におけるパルスと一定期間内の同一周期で発生することを判定する時間内で第2信号のパルスと比較される。第2信号におけるパルス発生の周期が、トリガーパルス信号におけるパルスの周期と一致しない場合には、第2信号におけるパルス発生の周期がトリガーパルス信号におけるパルスの発生の周期と一致するまで印刷頻度を増減するのにこのイベントを使用することができる。また、一旦周期が一致すれば、第2信号における対応パルスが同時に又はトリガーパルス信号における所与のパルスのある一定の時間許容誤差の範囲内に発生しない場合、これは、画像の適切な位置合わせが起こることを保証するために、較正時間遅延が所与のパルスの発生と第2信号における対応パルスとの間の時間差に比例して調整される必要があることの徴候として使用できる。
【0077】
h.画像品質管理
本発明の別の態様において、品質管理のために食用基材上の印刷画像の写真を撮影するためにカメラが使用される。撮影された写真は次に、多数の属性に関してオペレータにより又はコンピューターにより分析される。動いている食用シート上の所望の配置される画像を撮影するためにストロボライトがカメラとともに使用される。印刷画像がカメラの側を通過する瞬間を捕らえるためにストロボライトが食用基材(例えば、印刷される生地シート)を極めて短時間に照らす。インクを含有する食用基材の領域対インクを含有しない領域のコントラストが分析できる。
【0078】
インクを含有する食用基材の領域とインクを含有しない領域との間のコントラストを更に改善するために波長スペクトルの特定部分におけるフィルター通過光が使用できるであろう。所与のフィルターの仕様は、インクを含有する食用基材のスペクトルプロファイルとインクを含有しない食用基材ベースと比較することによって決定できる。材料のスペクトルプロファイルは、光波長のスペクトルにわたって物質の表面からの光反射率のパーセント(%R)を示す。図7は、印刷されていない生地シート(61)及びそれの上にマゼンタ(赤紫)色インクを有する同一生地シート(62)についての代表的なスペクトルプロファイルを示す。図8は、マゼンタ色インクのスペクトルの百分率(%D)として表わされる両方のスペクトル間の差が、ボックス(65)で強調された約500ナノメートル(nm)〜560nmの2つのスペクトルプロファイル最大差の領域を示していることを表わす。この特定の実施例において、500nm〜560nmのフィルター通過光は、総合画像輝度を低減させるであろうが、インクと基材との間のより良好なコントラスト検出を提供するであろう。このようなフィルターは、光がカメラに到達する前に食用基材から反射した光にフィルターをかけるために使用できるであろう。別の方法としては、フィルターは、光が反射対象食用基材に到達する前にストロボライトの光にフィルターをかけるために使用できるであろう。
【0079】
カメラ及びストロボライトは画像配置装置を起動するために使用される同じトリガーパルス信号で起動される。画像配置装置が印刷する時点からの時間遅延は、カメラ及びストロボライトがどのくらい下流に離れて位置付けられているか、及び食用基材がどのくらい速く移動しつつあるかの関係によってカメラ及びストロボライトを起動するために使用される。
【0080】
カメラが食用基材の写真を撮影すると、画像配置装置によりそれが配置された対応画像を含有するか、それが適切に位置付けされているか、及び他の潜在的な問題が存在するかどうかを判定するために写真を分析できる。分析は、撮影された写真に発見されるコントラスト領域に重点を置いている。発見されたコントラスト領域から、画像の真の中心が計算でき、カッターで切断されると同時に個々の食用基材上に位置合わせされた画像を送るであろう予想中心位置と比較できる。計算された真の中心の予想中心からの偏差は、位置付けの問題を示唆する。また、写真がコントラスト領域を含有すると予想される範囲内に境界が設定される。コントラストが指定境界の外部に見られる場合には、食用基材上の画像の位置付け不良又は食用基材の他の汚染を示唆している可能性がある。しかしながら、コントラスト領域が予想されるときに発見されない場合には、設備故障を示唆している可能性がある。
【0081】
参照画像として知られる特定の画像は、より詳細な分析を実施するために使用できる。参照画像は、カメラが分析することになる特定の特徴を含めて設計される。このような参照画像は、更なる分析用の視覚システムにより検出可能であってもよく、又は視覚システムが更なる分析のために事前にそれを予想するようになされている。好ましくは、視覚システムは、付加的分析が起動できるよう参照画像を検知することができる。一実施形態において、より詳細な分析の頻度は、参照画像を配置する頻度により決定される。より詳細な分析には、例えば、プリントヘッドの個々のノズルの性能についての試験を含めてもよい。また、予想される頻度で視覚システムにより参照画像を発見できないことは、印刷システム又は視覚システムの能力のいずれかのさまざまな不具合を示唆することができる。
【0082】
参照画像の検知は、参照画像の少なくとも1つの特定設計要素の検知により起こり得る。例えば、ある設計要素は、視覚システムにより発見できる画像全体にわたって延びる垂直線から成る。別の実施例において、参照画像設計は、視覚システムにより検知できるインク密度の特定パターン(例えば、画像の全四隅にはインクがあり、中央には何も無い)から成る。図4は、ボックス(51)により高いインク密度が予想される領域が指定され、(52)により低いインク密度が予想される領域が指定される視覚システム用の検索パターンの一実施例を示す。写真がこれらの基準を満たす場合には、写真が更に詳細に分析することが可能と思われる参照画像の映像を含むことを示唆する。図5は、高いインク密度(56)の領域を有する参照画像の一実施例を示し、図6は、図5の同一参照画像と図4の検索パターンとの重ね合わせを示し、これは参照画像がどのように代表的な所定の基準を満たすかを示すものであって、領域(57)は、検索パターン(50)の検索領域(51)と対応し、かつ参照画像(55)の高いインク密度(56)領域にも対応する高いインク密度を有し、領域(59)は、検索パターン(50)の検索領域(52)に対応する低い又はゼロインク密度を有する。
【0083】
プリントヘッドの個々のノズルの性能についての試験は、高品質画像生成の重要な態様である。画像を配置するのに使用されるノズルの一部が作動不良となる(例えば、詰まってしまう)場合には、意図された画像の一部が配置されることになる。これは、画像欠陥を招く可能性がある。作動不良ノズルの数が増えるにつれて(例えば、256個のノズルのうち作動不良ノズルが90個あるということは、256個のノズルのうちの20個に比べてより厳しい)、又はもし作動不良ノズルがプリントヘッド幅に集中する(例えば、幾つかの作動不良ノズルが連続して又は隣り合わせにある)ならば、欠陥の厳しさが増してくる。参照画像は、多数のインクジェットノズルにより印刷されてきた特定のインク密度の領域を組み込むことができる。好ましくは、各インクジェットノズルは、画像のインク密度に均等に寄与する。測定されたインク密度が予想よりも低いことがセンサーにより検知される場合には、1つ以上のジェットノズルが作動不良であることを示唆している可能性がある。一実施形態において、作動不良のインクジェットノズル数は、すべてのインクジェットノズルが正常に噴射しているときに期待されるものに対してどのくらいより低いインク密度が前記領域において測定されるかに比例する。
【実施例】
【0084】
本発明は、次の非限定実施例により実証される。
実施例1:図15は、本発明を実践するための代表的な構成の全体像を示す。生地シート90は、個々の生地片(95)を形成するために静止軸付き回転式カッター(72)へ向けて搬送される。カッターロール(72)により実施されるその後の切断と位置合わせされる画像源(160)からの画像を生地シート(90)上にインクジェットプリントヘツド(100)で配置して、その結果として画像が配置された生地片(95)が得られることが望ましい。時間の経過につれて分配されるトリガーパルスの形態で生地シート(90)を切断するカッターロール(72)のカッター型の頻度から成るトリガーパルス信号(154)がカッターロール(72)より生成され、ここで各トリガーパルスは、カッターロール(72)により実施される切断に対応する。トリガーパルス信号(154)は、代表的なステータス信号(151)、(152)、及び(153)、手動入力較正時間遅延(155)、並びに所望によりエンコーダ信号(159)を考慮しつつ、調整トリガーパルス信号(157)及び(158)を生成するよう該信号を処理する信号処理装置(170)へ入力される。調整トリガーパルス信号(157)は、各画像の配置をいつ開始するかを決定するためにインクジェットプリンター(100)により使用される。調整トリガーパルス信号(158)は、画像がカメラセンサー(82)の視野の適正範囲内にある場合と一致するよう生地シート(90)の写真をいつ撮影するかを決定するためにカメラシステム(82)により使用される。エンコーダ(130)は、生地シート(90)が移動するにつれて移動するエンコーダ軸に接続される車輪により生地シート(90)の測定された速度に基づいて噴射頻度信号(156)及び(159)を発生する。噴射頻度(156)は、インクジェットプリンター(100)が画像から画像への整合の取れた画像長さを送るために生地シート(90)の速度と適切に一致する速度において画像のドットのすべての対応する列を印刷するようインクジェットプリンター(100)へ伝達される。任意の噴射頻度(159)は、エンコーダ(130)により測定されるときの基材(90)の潜在的速度変化の関数の通りに、またインクジェットプリントヘッド(100)と画像が配置された生地片(95)を形成するためにカッターロール(72)が基材(90)の一部を分離する点との間の距離の関数の通りに、供給された時間遅延信号(155)の自動調整を提供するために信号処理装置(170)へ伝達できる。
【0085】
本発明の特定の実施形態について例示及び説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、その他の様々な変更及び修正が可能なことが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】基線(2)及び4個のパルス(3)を有するトリガーパルス信号(1)の実施例。
【図2】基線(12)及び4個のパルス(13)を有する調整トリガーパルス信号(11)の実施例であって、前記パルスはノイズを除去しており、かつそれらの大きさ(振幅)及び持続時間について調整されている。
【図3】ステータス信号(35)及びトリガーパルス信号(30)が信号処理装置(39)内で結合されて調整トリガーパルス信号(40)を生成する。
【図4】検索パターン領域(50)、(51)及び(52)の実施例。
【図5】参照画像(55)の実施例。
【図6】分析されている画像が参照画像であるかどうかを判定するために図4の検索パターンを図5の参照画像上に重ね合わせる。
【図7】生地シート上の及び生地シートベース(61)の代表的なマゼンタ色インク(62)のスペクトルプロファイル。縦軸は、横軸の各種光波長における特定基材上で反射された光のパーセントを表す。
【図8】代表的なマゼンタ色インクを有する基材のスペクトルプロファイルからの図7のスペクトルファイルのパーセント差。強調されたボックス(65)は最高コントラストの領域を示す。
【図9】内蔵センサー(81)付きの代表的なカッターロール(71)。
【図10】カッターロール(72)前方の代表的なセンサー(82)。
【図11】内蔵センサー(83)付きの代表的なカッターサポートロール(78)。
【図12】内蔵センサー(84)付きの代表的なカッターサポートロール(79)及びセンサー(84)を補助する内蔵光補助(85)付き整合カッターロール(74)。
【図13】カメラセンサー(85)、カッター(75)を含む生地シート(91)プリントプロセス(121)及び切断された生地片(96)と位置合わせして印刷される画像(101)。
【図14】カメラセンサー(85)、カッター(75)を有する生地シート(91)プリントプロセス(122)並びに切断された生地片(96)と位置合わせされないで印刷される画像(102)及びその結果として生じる部分画像(103)及び(104)。
【図15】位置合わせされた画像を印刷するプロセスダイアグラム。
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像がその上に配置される食用基材に関し、特に該画像が適切な位置合わせにある食用基材に関する。
【背景技術】
【0002】
食品は、単に物質的な栄養以上のものを提供する。食品は、視覚的な魅力などの手段を介して楽しみも提供する。クッキー、ケーキ、及びキャンディなど、多くの人気のある食品は、その食品を視覚的により魅力的なものにする、何らかの飾りを含む。スナックなどの食用品目の上に印刷をすることで、スナックを食べること自体を超える追加のレベルの興奮を提供することができる。印刷コンテンツは、図柄、テキスト、又は組み合わせの形態とすることができ、並びに例えばゲーム、物語、ジョーク、及び教育的な事実を提供するために用いることができる。しかしながら、この新しいレベルの興奮は、画像を食用品の上に完全には印刷しないか又は位置合わせされていないこのような画像を印刷する印刷システムにより危うくされるかもしれない。このような場合には、画像は判読できないか、又は画像の一部しか視認できないかもしれないので、消費者に失望感を与えてしまう。
【0003】
過去において、食用基材シート上に印刷するときには、画像の個別部分への適切な位置合わせがプリンターとカッターを機械的に連結させて達成されてきた。例えば、米国特許第5,534,281号(パパス(Pappas)ら、1996年7月9日発行)及び米国特許第5,162,119号(パパス(Pappas)ら、1992年11月10日発行)には、その後のカッターが分離する生地シートの一部に印刷された画像を含み、かつカッターと画像が位置合わせにあるよう生地シート上に印刷される画像の位置合わせが開示されている。この方法において、このことは、単一ユニットとしてプリンターとカッターを機械的に連結することにより達成され、ここでこのプリンターは、回転式であり、回転式プリンターロールの1回転がカッターロールの1回転に対応するようにしている。このようなユニットの欠点としては、使用できる画像個数がプリンターロールのサイズの相関関係によりプリンターロールの制限された表面積にしっくり収まることができる個数に制限されるため、消費者へ供給できる印刷画像の種類を制限することが挙げられる。更に、より多数の画像が所望される場合には、ロール等を交換する生産時間のロスを伴ってロールを交換する必要があるであろう。また、プリンターロールは、生地シートに接触することが要求され、これは軽減することが難しいマイナスの公衆衛生上の影響を持ち得る。
【0004】
したがって、印刷に利用できる画像個数が制限されず、かつ設備の拘束条件により制限されず、なおかつ食用基材シートカッターのようなその後のユニット操作との適切な画像位置合わせを依然達成する、食用基材シート(例えば、生地シート)上に画像を印刷する手段を提供することが望ましいであろう。更に、マイナスの公衆衛生上の影響を回避する印刷手段により食用基材シートの接触を回避することが望ましいであろう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、食用基材上の適切な位置合わせと整合を取って印刷コンテンツを伝達する方法を考案することが有利であろう。更に、画像の種類の柔軟性を斟酌する印刷装置を用いてそうすることが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様において、本発明はその上に配置された画像の整合の取れた位置合わせを有する食用基材を作製する方法を提供する。一実施形態において、前記方法は、
(a)食用基材シートを提供する工程と;
(b)画像源を提供する工程であって、該画像源が少なくとも1つの画像を含む工程と;
(c)トリガーパルス信号を提供する工程であって、該トリガーパルス信号がプロセス要素の頻度を中継する工程と;
(d)該トリガーパルス信号を画像配置装置へ伝達する工程であって、
該画像配置装置が該トリガーパルス信号を使用して該画像源からの画像をいつ配置するかを決定する工程と;
(e)画像配置された食用基材シートを形成するために該画像配置装置を用いて該食用基材シート上に画像を配置する工程と;
(f)少なくとも1つの画像配置された食用基材片を形成するために該食用基材シートの少なくとも一部を分離する工程;とを含む。
【0007】
本発明のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、本開示を読むことにより当業者に明らかとなるであろう。
【0008】
本明細書で引用されるすべての文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本発明に関する先行技術であることを承認するものとして解釈されるべきでない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本明細書における本発明は、生地シート上の印刷の観点から一般に記載されるとはいえ、いかなる適切な食用基材シート及び画像をその上に配置するいかなる適切な手段も本発明の適用範囲内であることが理解されるべきである。
【0010】
本明細書に用いるのに好ましい画像配置装置は、設備の変更を必要とせずに極めて多種多様な画像の配置を可能にするものである。例えば、印刷をすることが可能な画像は、設備の物理的な拘束に制限されない。本明細書に用いる1つのこのような画像配置装置には、インクジェットプリンター、特にピエゾ電気ドロップオンデマンドプリンターを挙げることができる。このようなインクジェットプリンターは、望むだけ多数の画像を記憶できるデジタル記憶媒体のような画像源から画像情報を描画することができる。
【0011】
ただし、インクジェットプリンターの使用は2つの特有の問題を提起する。第一に、プリンターより下流での生地片の切断と一致するタイムリーなやり方での印刷。第二に、生地シートの速度と一致する速度での印刷。これらの2つの問題を克服することは、プリンターロール及びカッターロールの両方が同時に動き、かつ互いに隣り合わせに位置付けられるように、両方のロールのギアが機械的に連結される場合、パパス(Pappas)らにより開示されるようなプリンターロールの問題ではない。ただし、インクジェット印刷を使用する場合は、2つのギア間の同期化はシステムの一部ではない。このように、画像の印刷を生地シートのその後の切断と同期化させ、結果的にその上に適切に位置合わせされた画像を有する個々の生地片が得られる、他のある手段が使用されなければならない。当業者であればこのような開発がまた、画像の印刷と、例えば、調味料添加、吹き付け、形押し操作、又は二次印刷適用のような他のユニット操作とも同期化させるために使用される可能性があることを認知するであろう。
【0012】
a.食用基材シートを提供する工程
本発明により、食用基材シートを提供する。前記食用基材シートは、食用材料から構成される連続シート又は流れの形態にすることができ、これは多数の結果としての個々の片へ後に分割される。一実施形態において、前記食用基材シートは、生地シートである。
【0013】
本明細書で使用する時、「シート」は、基材上に平坦化された表面を提供するように成形、押し出し、又はロールミルされた基材を含むことができる。
【0014】
本明細書で使用する時、「流れ」は、基材の連続的な供給源を意味する。例えば、基材の流れは、コンベアベルトにより、又は連続プロセス、半連続プロセス、あるいはバッチプロセスからの送りとして供給されるものなど、複数の基材を含むことができる。
【0015】
本明細書で使用する時、「食用基材」又は「基材」は、画像をその上に配置することができる、消費に好適ないかなる材料をも含む。あらゆる好適な食用基材を、本明細書の本発明に使用することができる。好適な食用基材の例として生地シートを挙げることができるが、それに限定されない。更に、好適な食用基材の例としては、スナックチップ、加工スナック(例えば、トルティーヤチップ、ポテトチップなどの加工チップ)、押し出しスナック、クッキー、ケーキ、チューイングガム、キャンディ、パン、果物、乾燥果物、ビーフジャーキー、クラッカー、パスタ、薄切り肉、薄切りチーズ、パンケーキ、ワッフル、ドライフルーツフィルム、朝食用シリアル及び焼きペストリーを挙げることができる。
【0016】
好ましい一実施形態において、食用基材は、加工スナック片を加工するために使用される生地シートを、好ましくは加工スナックチップを、より好ましくは加工ポテトチップを含む。好適なスナック片には、米国特許第3,520,248号「チップ揚げ機(Chip Frying Machine)」(マッケンドリック(MacKendrick)、1970年7月14日発行);米国特許第3,576,647号「チップタイプ製品の調製(Preparation of Chip-Type Products)」(リーパ(Liepa)、1971年4月27日発行);米国特許第3,608,474号「チップタイプ製品を調製する装置(Apparatus for Preparing Chip-Type Products)」(リーパ(Liepa)、1971年9月28日発行);及び米国特許第3,626,466号「チップタイプ製品を調製する加工装置(Molding Device for Preparing Chip-Type Products)」(リーパ(Liepa)、1971年12月7日発行);米国特許第5,464,643号(ロッジ(Lodge));並びに米国特許第6,066,353号及び米国特許第5,464,642号(ビラグラン(Villagran)ら)に記載されるものが含まれる。一実施形態では、加工スナックチップは、米国特許第5,464,643号(ロッジ(Lodge))、並びに米国特許第6,066,353号及び米国特許第5,464,642号(ビラグラン(Villagran)ら)に記載されるものなど加工クリスピーポテトチップである。本明細書で使用可能な他のスナックチップとして、米国特許第4,645,679号「ポテトチップの歯ごたえを有するコーンチップを製造する方法(Process for Making a Corn Chip with Potato Chip Texture)」(リー(Lee)ら、1987年2月24日発行)に記載されるものが挙げられる。
【0017】
更に、食用基材として、犬用ビスケット又は犬用おやつなどのペットフードを挙げることができるが、これらに限定されない。
【0018】
食用基材は、あらゆる適した形態にすることができる。例えば、基材は、消費できる状態の完成食品、消費前に更なる準備が必要な食品(例えば、スナック菓子の生地、乾燥パスタ)、又はこれらの組み合わせにすることができる。更に、基材は、堅く(例えば、加工スナックチップ)することも、軟らかく(例えば、乾燥果物フィルム)することもできる。一実施形態では、食用基材は、(例えば、個々の片を切断する前の生地シートの形態で)相互に連結される。
【0019】
本明細書で使用する時、「加工されたスナック片」又は「スナック片」は、生地からまだ分離(例えば、切断)されていないスナック片を含むほど十分に意味が広いものである。例えば、一実施形態では、生地シート上に画像が配置され、その後で生地シートが個々の片に切断される。更に、「加工されたスナック片」又は「スナック片」は、調理済み(例えば、揚げられた)基材及び未調理(例えば、生地)の基材の両方を含むほど十分に意味が広いものである。
【0020】
b.画像源を提供する工程であって、該画像源が少なくとも1つの画像を含む工程
本明細書で使用される時、「画像源」は、1つ又はそれ以上の画像のいかなる集合体をも含む。画像源は、例えば、電子(例えば、コンピューターをベースとした)データベース、複数のデータベース、又はハードコピー画像の集合体とすることができる。
【0021】
画像は、いかなる好適な形態にも、好ましくはコンピューターソフトウエアの使用で生成されて、コンピューター、コンピューターディスク、RAM、若しくはROM、又はビジュアルディスプレイなどの電子記憶装置に記憶されるような電子媒体とすることができる。当該技術分野で既知であるように、あらゆる好適なコンピュータシステムを使用することができる。
【0022】
該画像源からの画像は、無作為、又はいかなる所定の順序での反復シーケンスのような、いかなる好適なシーケンスでの画像配置装置によっても使用できる。
【0023】
好ましくは、画像源内の全ての画像が相互に異なる。しかしながら、一実施形態では、画像源内の画像の少なくとも2つが同一である。
【0024】
好ましくは、各画像は、識別子、例えば連続する数字又は文字により識別可能であり、これにより、画像が画像源から選定可能となる。例えば、一実施形態では、各画像は、固有の数字により識別される(例えば、100の画像それぞれに、1〜100の異なる数字が割り当てられる)。各画像に識別子を割り当てることにより、とりわけ、画像のカタログを作成すること、及び識別子により(例えば、数字又は文字により)画像源から画像を選定することが可能になる。別の実施形態では、識別子は、画像の群の一部に割り当てられる。
【0025】
あらゆる適した画像を使用することができる。画像は、1つ又はそれ以上の図柄要素、1つ又はそれ以上の文章要素、又はそれらの組合せを含むことができる。本明細書で使用する時、「文章」とは、1つ以上の英数字を組み合わせた記号を意味する。文章は、文字、数字、単語、及びこれらの組み合わせを包含し得る。
【0026】
本明細書で使用する時、「図柄」とは、図的表現を意味する。例えば、図柄は、物体、記号、場面、人物、動物、おもちゃ、又はキャラクターを包含し得る。適したキャラクターとしては、漫画のキャラクター及び使用許諾を得たキャラクター、並びにメディア、広告における有名人に関連づけられたキャラクター、又は特定の文化で周知のキャラクターなどを挙げることができる。
【0027】
好適な画像の非限定的な実施例として、文字、数字、言葉、動物、漫画のキャラクター、メディアの有名人物、風刺画、歴史的事件、及び写真などが挙げられる。
【0028】
更に、画像は、単語、数字、手がかり、ヒント、ジョーク、新事実、雑学クイズ、写真、絵、パズル、物語、ゲーム、又は一続きの出来事(例えば、アニメーション)の全体又は一部の形態であることができる。例えば、画像は、雑学クイズの問題部分を含むことができる。一実施形態では、画像は、ジグソーパズルの1ピースを図示する。
【0029】
c.トリガーパルス信号を提供する工程であって、該トリガーパルス信号がプロセス要素の頻度を中継する工程
複数の画像を印刷するとき、各画像の印刷をいつ開始するかをプリンターに命令することが必要である。それらの命令を与える1つの方法は、トリガーパルス信号を介してである。このトリガーパルス信号は、画像が適切に位置合わせされて印刷されるよう、食用基材シートをピースに切断すると同時に、画像が目標位置にあるピース上に位置付けされるよう、印刷が生じる必要がある3つの時点を含めることができる。本明細書で使用する時、「信号」とはインパルス即ち電圧、電流、又は電界強度などの変動電気量を意味し、そのばらつきがコード化された情報を表す。例えば、トリガーパルス信号のトリガーパルスは、ある動作(例えば、印刷)を起動するためにシステムにより検出できるその信号の値の変化である。したがって、トリガーパルス信号は、ある期間にわたって分配される1つ又はそれ以上のトリガーパルスの集合(例えば、シーケンス)であり、これは各個々のトリガーパルスにより命令される通り、いつ印刷すべきかをシステムに命令する。
【0030】
トリガーパルス信号は少なくとも1つのトリガーパルスを含む。本明細書で使用される時、「トリガーパルス」は、システムに画像を配置するようトリガーをかけることができる。
【0031】
トリガーパルス信号は、処理中の生地シートの特定部分(例えば、個々の片を形成するよう印刷後に分離されることになり、かつその上に印刷される位置合わせされた画像を有することが所望される特定部分)を形成するか又は搬送するために使用されるプロセスの要素(「プロセス要素」)の頻度と関係している。例えば、印刷された加工チップを作製するとき、トリガーパルス信号は、カッター切断の頻度、又は調理型が生地ピースを受ける頻度と関連づけることができる。いかなる好適なプロセス要素も、本明細書に使用できる。例えば、プロセス要素は、形成装置、切断装置、カッター型、キャリヤー型、調理型、又は搬送装置などの、個々の食用基材に対応する生地シートのその部分を形成するか又は搬送するのに使用される装置の群から選定できる。図1は、基線(2)及びトリガーパルス(3)を有するトリガーパルス信号(1)を示す。信号値(SV)は、縦軸により示され、これは、横軸により示される時間(T)の経過に応じて変化する。当業者の中には前記トリガーパルスが図1に示すように振幅変化に対して頻度変化に基づく場合があることを認知する者もいるであろう。更に、前記トリガーパルスが振幅変化(例えば、低い振幅から高い振幅へ)に基づく場合もある。更に、前記トリガーパルスが、データベースの信号については、ビット変化に基づく場合もある。
【0032】
トリガー信号は、任意の好適なタイプにすることができる。例えば、前記トリガー信号は、電気、光、磁気、又はそれらの組み合わせにすることができる。
【0033】
一実施形態において、トリガー信号は、個々の基材がラインを通って移動しつつある(例えば、ラインを通って搬送されつつある)ときの頻度と相互に関係している。前記頻度は、単位時間当たり何個の基材が搬送されつつあるかを知らせることができ、かつ(例えば、ライン速度が一定である場合)一定のままに留まることができる又は時間の経過とともに変化することもできる。この頻度は、トリガーパルスの間隔を適切にあける形態でトリガーパルス信号内に組み込むことができる。この適切な間隔は、トリガーパルス信号を生成するためにトリガーパルスの発生をプロセス要素に同期化させることにより達成される。一実施形態において、加工スナックチップが生産されるときの頻度は、個々の画像の印刷が生地シート上で行われるときの頻度と整合する。
【0034】
ただし、トリガーパルス信号の生成は、印刷システムにより容易に使用可能(例えば、読み取り可能)ではない信号を招くことがある。したがって、前記システムにより使用可能になるように前記信号を調整することが必要となることもある。このような調整としては、例えば、各トリガーパルスがプリンターにより検出可能なほど十分な大きさ及び持続時間のものであることを保証するか、又は信号ノイズを除去することを挙げることができる。更に、信号がシステムによって使用可能であっても、以下に説明するように、システムが適切な位置合わせにある画像を印刷するよう信号が調整を必要とすることがある。図2は、基線(12)及びトリガーパルス(13)を有する調整されたトリガーパルス信号(11)を示す。信号値(SV)は、縦軸により示され、これは横軸により示される時間(T)の経過とともに変化する。
【0035】
本明細書で使用する時、「適切な位置合わせ」とは、その画像を含む個々に分離された基材上の所定位置に画像が位置付けされるよう画像がシート上に配置されることをいう。それ故に、本明細書における方法は複数個の分離食用基材の上に再現可能な方法で画像の位置合わせを達成するために使用できる。
【0036】
特定の実施形態において、トリガーパルスは、プロセス要素及び個々の食用基材に直接に関連したそのプロセス要素の部分の速度を考慮に入れたアルゴリズムにより発生される。例えば、カッターロールの回転速度及びその周辺部のカッター型の個数と間隔の両方を確認して、個々の食用基材の流れの頻度に対応するトリガーパルスを発生させることができる。
【0037】
トリガーパルス信号が頻度を提供するとはいえ、ある画像が印刷されるようなその頻度を使用することが必ずしも望ましいとは限らない。特定の実施形態において、ステータス信号がシステムの一部分の状態に関係した情報を提供するために使用される。別の実施形態において、ステータス信号は、印刷すべきか印刷すべきでないかを伝達することができる。この情報は、特定のトリガーパルスが印刷に使用されるのか否かを判定するために使用することができる。本明細書で使用する時、「ステータス信号」は、前記システムの少なくとも1部分の状況に関する情報を伝達する。一実施形態において、複数のステータス信号源が任意の特定なトリガーパルスの結果としてある画像が印刷されるべきか否かを判定する情報を提供するために本明細書における本発明で使用できる。例えば、ステータス信号の特定の組み合わせは、印刷が行なわれるべきであることを伝達するために使用できる。一実施形態において、全ステータス信号は、印刷が行なわれるために印刷の準備ができていることを伝達しなければならない。別の実施形態において、ステータス信号のある特定の組み合わせは、印刷が行なわれるために印刷の準備ができていることを伝達しなければならない。
【0038】
d.トリガーパルス信号を画像配置装置へ伝達する工程であって、画像配置装置がトリガーパルス信号を使用して該画像源からの画像をいつ配置するかを決定する工程
トリガーパルス信号及び、所望により、ステータス信号が調整トリガーパルス信号を形成するために信号処理装置(例えば、コンピュータ)へ伝達される。前記調整トリガーパルス信号は、いつ印刷すべきでいつ印刷すべきでないかをプリンターに指示する、プリンターにより理解されるメッセージを含む。それ故に、前記ステータス信号はある画像を配置すべきか否か(例えば、たとえ前記トリガーパルス信号により指示されていても、ある画像の配置が行われるべきか)を決定するために使用される情報を伝達する。図3は、信号処理装置(39)の入力として、トリガーパルス(31)、(32) 及び(33)の集合を有するトリガーパルス信号(30)並びに部分(36)、(37)及び(38)を有するステータス信号(35)の例を示す。信号処理装置(39)は、トリガーパルス信号(30)のトリガーパルス(31)及び(33)の集合に相当するトリガーパルス (41)及び(43)の集合を維持するが、ステータス信号(35)の部分(36)及び(38)の所定の値とは異なる所定の値であるステータス信号(35)の部分(37)により指示されるように、トリガーパルス(32)の期間に相当する期間(42)のトリガーパルスを維持しない、調整トリガーパルス信号(40)を生成するために信号(30)及び(35)を処理する。
【0039】
一実施形態において、情報は、ある特定の時点に印刷が実行されるべきか否かを決定する設定基準に照らして評価され、それらの基準が満たされる場合、該ある特定の時点に関連トリガーパルスにより指示される通り印刷が行われる。
【0040】
ステータス信号は、特定のシステムにとって重要ないかなる好適な要素についてもメッセージを伝達できる(例えば、ミルが運転中であれば、生地はそこにある)。特定の時点においてシステムの特定部分を作動可能状態にするか作動不能状態にするかを伝達する複数の信号源が存在し得る。例えば、ステータス信号は、とりわけ、カッターが取り外されている、生地が存在していない、生地が存在している、生地がちぎれている、生地における若干の欠陥、生地が廃棄される、又は揚げ物型内にチップが詰まっている(例えば、その揚げ物型内に入ってしまった生地のその部分が破棄されるので、印刷してはならない)ことを伝達する。
【0041】
ステータス信号は、任意の好適な形態にできる。例えば、前記ステータス信号は電気、磁気、光、又はそれらの組み合わせにできる。
【0042】
一実施形態において、ステータス信号及びトリガーパルス信号が調整トリガーパルス信号を形成するために信号処理装置(例えば、コンピュータ)へ伝達される。本明細書で使用する時、「調整トリガーパルス信号」は、ステータス信号及びトリガーパルス信号の組み合わせの結果から生じる。特定の実施形態において、トリガーパルス信号は、調整トリガーパルス信号を形成するために信号処理装置(例えば、コンピュータ)へ伝達される。調整トリガーパルス信号は、印刷システムにより「読取可能」であり、かつ画像を印刷すべきか、印刷すべきでないか、又はどの特定時点において印刷すべきかを伝達する。
【0043】
一実施形態において、トリガーパルス信号がプロセス要素の頻度を信号処理装置へ中継し、そこでは、前記トリガーパルス信号が処理され、1)時間遅延、又は2)情報(例えば、ステータス信号)を組み込むために調整される。本明細書で使用する時、「時間遅延」とは較正遅延の一形態をいい、前記時間遅延は、画像が適切な位置合わせにあることを確実にする。前記時間遅延は、画像が配置される時間を、時間遅延と等しい時間の長さだけ、トリガーパルスが発生することになっている時間の前後のいずれにするかを決定するためにトリガーパルス信号により指示される印刷頻度と組み合わせて機能する。
【0044】
本明細書で使用する時、「遅延」は、正(+)又は負(−)のいずれにもできる。前記遅延は、印刷のタイミングを位置決めするために調整できる。一実施形態において、トリガーパルスは、画像を位置合わせにある状態に保持するために使用されるが、システムは、プリントヘッドを手で動かすか又は遅延を調整するかのいずれかによりまず最初に較正される。遅延が正(+)である場合には、前記遅延に等しい時間の長さだけトリガーパルス信号の後に又は前記遅延値の関数の通りに印刷が行われるよう設定される。遅延が負(−)の場合には、前記遅延に等しい時間の長さだけ前記トリガーパルス信号の前に又は前記遅延値の関数の通りに印刷が行われるのが望ましい。この場合、例えば、負(−)の遅延の関数の通りに、調整トリガーパルスが印刷が行われた後の適切な時間量だけオリジナルトリガーパルスより進んでいたかどうかを判定するためにフィードバックループを前記システムの中に組み込むことができる。これは事後にトリガーパルスを予想する性能を測定し、結果的に著しい変動性を招く可能性がある。正(+)遅延を使用することが好ましい。
【0045】
特定の実施形態において、各トリガーパルスに適用される遅延を調整するか、又は適切な位置合わせが達成されるようにプリントヘッドの位置を調整するかのいずれかのために較正ステップが使用される。例えば、センサーにより感知される位置合わせマークを使用でき(例えば、位置合わせマークは、各ピースが印刷されることになる隣のシート上に印刷される、又は100画像毎に1つ印刷されるなど)、システムがマークを感知する場合、前記システムが位置合わせ状態で印刷することになる。そうでなければ、時間遅延は、その後の位置合わせマークを所定のセンサー領域へ戻すよう調整されなければならない。その間の調停時間は前記プロセスにおけるその時点以降の遅延である。
【0046】
時間遅延は、前記時間遅延を連続的に調整して、個々の食用基材上の目標位置を基準にして画像が印刷される位置を目視で監視することによるなど手動で決定できる。一旦この較正が行われると、プリンターシステムがトリガーパルス信号及び結果的に目標位置に位置合わせされる画像を有する個々の食用基材が生じるような適切な時点において印刷するようこのように決定された時間遅延に依存できる。
【0047】
別の方法としては、位置合わせマークの使用によるなど時間遅延は、自動的に決定できる。位置合わせマークは、その目的で印刷される画像とすることも、完成製品の一部であるよう意図される画像とすることも可能であろう。また、画像は完成製品の一部となるように意図されるか否かを問わず食用基材の領域において印刷できるであろう。いずれの場合も、このような位置合わせマークは、食用基材を分離させるユニット(例えば、生地シート用カッターロール)の近傍に、又は位置合わせマークがどこにあるかとそれが個々の食用基材のどこにあるべきかとを比較できるよう前記プロセスの更に下流に、位置付けされるセンサーにより検出される。センサーがカッターに接近すればするほど、位置合わせがより正確になるであろう。この比較が行われるとき、前記システムは、次に適切な位置合わせにある画像が印刷されるまでに時間遅延を決定できるか又は調整できる。例えば、図13は、位置合わせマークの使用を示す。この実施例において、プリンター(100)は、カッターロール(75)により最終的には生地片(96)へ切断され、更に生地を油揚げする揚げ物型へ更に移送される生地シート(91)上に印刷する。1列の生地片(96)が回転式カッター(75)で切断され、かつ画像(10)が生地シート(91)上に最終的に切断される個々の生地片(96)の各片毎に印刷される。各生地片(96)の周囲には生地(92)のウェブがあり、これは再利用されて新鮮な生地と混合される。位置合わせマーク(105)は、ウェブ(92)となる生地シート(91)の一部において3画像毎に印刷される。センサー(85)が生地片が切断される箇所付近で位置合わせマーク(105)を検出する。
【0048】
センサーは、カッターロール内に位置付けできるであろう。図9は、生地シート(90)が内部にセンサー(81)を含むカッターロール(71)により個々の生地片(95)へ切断される実施例を示す。この実施例において、カッターロール(71)が回転するにつれてセンサー(81)が回転する。センサー(81)をカッターロール(71)の周辺部におけるカッター型に隣接して又はその内部に置くことができ、センサー(81)が1回転当たり1回生地シート(90)に到達すると、それはカッター型に関連して位置合わせマークなどの画像の存在及び位置、又は画像の無いことを検出する。
【0049】
別の方法としては、センサーは、カッターの外部に位置付けできる。図10は、カッターロール(72)及びカッターロール(72)に到達する前に生地シート上で画像を検出するための生地シート(90)上方に位置付けられたセンサー(82)を用いて生地シート(90)が個々の生地片(95)へ切断される実施例を示す。図11は、カッターロール(73)、及び内部にセンサー(83)を含むカッターサポートロール(78)を用いて、生地シート(90)が個々の生地片(95)へ切断される実施例を示す。この実施例において、カッターサポートロール(78)が回転するにつれてセンサー(83)が回転する。センサー(83)は、カッターロール(73)の型付近でカッターロール(73)上の一点に一致するよう位置付けされる。センサー(83)が生地シート(90)に1回転に1回到達すると、それは、カッター型に関連して位置合わせマークなどの画像の存在及び位置、又は画像の無いことを検出する。画像が回転式カッター(73)の表面に面する生地表面上に印刷され、これにより画像を検出するのにセンサー(83)に困難を生じさせる(例えば、画像が生地の反対側にある)場合には、周囲の印刷されない生地領域に対する印刷マークのコントラストを向上させるために光をカッターロール内部から使用することが可能である。多数の生地シートが半透明であるので、この取り組み方はセンサーが位置合わせマークをより良好に検出することを可能にする。図12は、この実施例を示し、ここで、カッターロール(74)は、光源(85)を含み、かつカッターサポートロール(79)は、1回転当たり1回光源と一致するセンサー(84)を含む。
【0050】
別の方法としては、時間遅延を使用しないで、むしろ、個々の生地片上に画像の適切な位置合わせが達成されるまで画像配置装置を生地シートの長さに沿って移動させる。一旦この手動較正が行われると、プリンターシステムはトリガーパルス信号に依存して、適切な時点で印刷し、結果的に目標位置に画像を位置合わせさせた個々の食用基材が得られる。別の方法としては、画像配置装置と、カッター操作のような、その後のユニット操作との間の距離を調整して手動較正を達成する。更に、別の方法としては、手動較正を達成するためのその後のユニット操作とは独立して基材の速度を調整してもよい。
【0051】
位置合わせを較正するために画像配置装置を生地シートの長さに沿って移動できるように、画像配置装置と、切断操作のような、その後のユニット操作との間の距離(又は時間)の不注意による逆転変更が結果的に位置合わせの喪失を招きかねないことに注目しなければならない。例えば、画像配置装置と切断操作との間のある位置における、それ以前にはそこにはなかった生地シート下側での突然の空気捕捉が結果的に生地シートが画像配置装置と切断操作との間で移動してもよい距離の変更を招き、それが結果的に位置合わせの喪失を招き得る。空気捕捉が必ずしも位置合わせの喪失を引き起こすものではなく、むしろ空気捕捉の量の変化を引き起こすことに注目すること。広くは、画像配置装置と、切断のような、その後のユニット操作との間の距離を一定に維持する手段が用いられることになる。空気捕捉の量の変化の結果として距離の潜在的ばらつきを抑制する方法は、それをコンベヤーベルトへ常に押し付けておくために生地シート上にローラー又は強制空気を利用すること、又はこのような空気を除去するためにコンベヤーベルト下に真空を利用することを含むが、それらに限定されない。
【0052】
一実施形態において、信号は、カッターユニット、トランスファーロール、又は他の主要システム領域から発生され、かつ調整プリンタートリガーパルスを形成するよう処理される。調整信号パルスを形成するためにこの方法で信号を調整することは、プリンターが読み取ることのできる信号を提供するのに加えて、ステータス信号の組み込みを可能にする。
【0053】
一実施形態おいて、インクジェットプリンターで印刷される画像は、各々がインクを含むか又は空白のまま残されることを意図したドットの列と行を含む。行は、生地シートの動きの方向に生地シートの長さに沿って延長する。列は、行に対して傾斜した向きをなしている。1つの特定の場合において、列は、90°の角度を有して行に対して垂直である。生地シート上に印刷されるときの行間の距離は、どのようにインクジェットプリンターが生地シートの上方に位置付けされるか及びインクジェットノズルがプリントヘッドにおいて互いにどれくらいは離れているかの相関関係である。生地シート上に印刷されるときの列間の距離は、どれだけ速く生地シートが動いているか及びどれだけ速くインクジェットプリンターが連続列を印刷するよう命令を受けるかとの相関関係である。生地シートをより速く動かすようにさせ、かつ連続列の印刷速度を変更しない場合には、画像が引き伸ばされたように見えるであろう。これを回避するために、生地シートが動く速度が測定され、かつ生地シートの速度に対応するために噴射頻度が画像配置装置へ伝達される。一実施形態において、噴射頻度は、トリガーパルス信号に類似して、印刷されるドットの列毎にトリガーパルスを含む噴射頻度信号により画像配置装置へ伝達される。噴射頻度信号は、自動的に(例えば、センサーが生地シートの速度を決定し、これが次に画像配置装置へ適切に伝達される)又は手動で(例えば、可変抵抗器で)生成され得る。
【0054】
一実施形態において、噴射頻度は、エンコーダユニットの補助で自動的に生成される。エンコーダユニットは、エンコーダユニットシャフトの回転速度及び特定のエンコーダユニットの特性との相関関係によりトリガーパルスとともに信号を発生させる。例えば、エンコーダユニットによっては、エンコーダシャフト1回転当たり1個のトリガーパルスを発生させるよう設計されるものもあれば、エンコーダシャフト1回転当たり有限個数のトリガーパルス(例えば、1回転当たり500個のトリガーパルス)を発生させるよう設計されるものもある。特定の実施形態において、車輪がエンコーダシャフトへ直接連結され、かつ前記車輪が生地シート上方に位置付けされ、これが生地シートの運動とともに動くようにさせる。車輪運動がエンコーダシャフトをも動かすので、信号をエンコーダユニットから発生できる。代替の実施形態において、車輪は、シャフトの回転速度を生地シートの速度との相関関係によって特定速度へ調整するために1組の機械的ギアを介してエンコーダシャフトへ間接的に連結される。一実施形態において、エンコーダユニットにより発生される信号は、噴射頻度信号である。別の実施形態において、エンコーダユニットにより発生される信号は、噴射頻度信号を生成するために使用される。
【0055】
一実施形態において、エンコーダは、生地シートが動いている速度を間接的に(例えば、生地シートベルトコンベヤーの速度を測定することにより)測定する。一実施形態において、生地シート速度は、アルゴリズムにより噴射頻度信号(例えば、KHz数又はインクジェットノズルにより1秒当たりに印刷される何千ものインク液滴)へ変換され、これは、画像配置装置がどの程度の速さで印刷するかを決定する。別の実施形態において、画像配置装置の噴射頻度を調整するために可変抵抗器が使用できる。
【0056】
一実施形態において、エンコーダは、生地シートが動いている速度を測定し、この速度は、既に決定された時間遅延に対する自動調整を決定するために、画像配置装置と、切断のような、その後のユニット操作との間の距離とともに使用される。既に決定された時間遅延は、所与の基材速度に対して固有であり、かつ基材速度が変化するので、時間遅延を調整することが必要になる場合がある。生地シート速度が減少する場合、そのときには生地シート上に配置されたばかりの印刷画像がカッターに到達するのにかかる時間がより長くなり、そこに達するまでにかかる余分な時間は、その後のカッター操作を伴う位置合わせされた印刷をするためには所与のトリガーパルス信号にはより少ない時間遅延が必要とされることを表す。同じように、生地シートの速度が増加する場合、前記生地シート上に配置されたばかりの印刷画像がカッターに到達するのにかかる時間がより短くなり、そこに達するのにかかる時間がより少ないことは、その後のカッター操作を伴う位置合わせされた印刷をするために所与のトリガーパルス信号には追加の時間遅延が必要とされることを表す。当業者の中には、初期及び新規生地シート速度並びにプリンターからカッターまでの距離が与えられれば、時間遅延に対する調整を計算することができるはずである。
【0057】
e.画像が配置された食用基材シートを形成するために該画像配置装置を用いて該食用基材シート上に画像を配置する工程
トリガーパルス信号、又は調整トリガーパルス信号は、続いて画像配置装置へ伝達される。コンピューターは、トリガーパルス信号(又は調整トリガーパルス信号)を使用して、画像源から画像をいつ配置し始めるかを決定する。トリガーパルスは基材シートの少なくとも一部へ画像の配置を起動して、画像が配置された食用基材シートを形成する。別の方法としては、トリガーパルスは、画像が配置されるべきでないことを伝達することができる。
【0058】
トリガーパルスは、基材シート上に画像を配置することを画像配置装置へ伝達して、画像が配置された食用基材を形成する。本明細書で使用する時、「画像配置食用基材」とは、画像がその上に配置された食用基材をいう。配置される画像は、食用基材の視覚的部分の一部又は全体を対象に含むことができる。加えて、画像は、食用基材の上に配置された1つ以上の文章又は図柄を含むことができる。
【0059】
本明細書で使用する時、「上に配置された」は、1つの要素が別の要素と一体になることができるか、又は1つの要素が別の要素上に結合された若しくは置かれた別個の構造体であり得ることを意味する。したがって、画像は、食用基材に直接又は間接的に、食用基材上に置かれる材料に、食用基材中に、あるいは他の変形又はそれらの組み合わせで適用することができる。特定の実施形態において、画像は、印刷、スプレー塗布、又は別の方法で基材の表面上に直接適用することができる。他の実施形態では、画像は、基材の表面上に置かれた材料に適用することができる。
【0060】
画像を基材上に配置するあらゆる適した手段を、本明細書で使用することができる。例えば、画像は、印刷、描画、塗布、あるいは別の方法で、食用基材に付着させることができる。画像は、単色又は多色であることができる。画像は染料、顔料、他の天然若しくは合成基材、香味料又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0061】
例えば、一実施形態において、画像を配置するためにインクジェットプリンターが使用される。例えば、ピエゾ電気ドロップオンデマンドインクジェットプリンターは、本明細書において本発明に使用できる。
【0062】
画像は、調理プロセスの前後(例えば、生地シートが焼かれる又は揚げられる前後)で食用基材上に配置可能である。更に、画像は、食用基材が個々の片に切断される前後(例えば、生地シートが個々のクッキー又はスナックチップ片に切断される前後)で食用基材上に配置可能である。
【0063】
一実施形態において、画像は、基材上に印刷される。印刷の方法は、レーザー及びインクジェット(例えば、熱バブルジェット、ピエゾ電気ドロップオンデマンド、連続インクジェット)を含むことができるが、それらに限定されない。
【0064】
別の実施形態において、画像を含む食用ステッカーが基材に固着される。
別の実施形態において、画像を含む薄膜が食用接着剤で基材に固着される。
【0065】
好ましい実施形態において、インクジェット画像が加工スナック菓子の上に印刷される。
【0066】
一実施形態において、食用基材の1つ以上の表面がその上に配置された画像を有する。例えば、複数の画像配置装置を使用することができ、一つ一つが食用基材の異なる側(例えば、上、下、及び/又は側面)の上に画像を配置する。
【0067】
一実施形態において、画像配置装置は、プリンターを含む。好ましくは、インクジェット印刷システム(例えば、連続ジェット、オンデマンド液滴)などのデジタル印刷が使用され、これには例えば、PCT国際公開特許WO01/94116(ウィルコックス(Willcocks)ら、2001年12月13日公開)に記載されるものなどがある。好ましい実施形態において、インクジェットプリンターが、画像を生地シートの上に配置し、それが次に揚げられる個々の片に切断され、加工スナックチップを形成する。
【0068】
f.食用基材シートを個々の片へ分離する工程
一実施形態において、調整トリガーパルス信号により、切断機構は画像を含む食用基材の一部と一致することが可能になる。トリガー機構は、カッターが一致するような画像の位置を可能にする。この実施例において、カッターは、受動的であり、かつプリンターは、トリガーパルス信号を介して能動的である。「受動的」とは、カッターが画像位置と一致する特定位置において切断することを求めないことをいい、「能動的」とは、画像がその後の切断と適切に位置合わせされるようプリンターがトリガーパルス信号(又は調整トリガーパルス信号)を介していつ画像を印刷するかを予想することをいう。
【0069】
いかなる好適なカッターも使用できる。例えば、回転式又はスタンプカッターが使用できる。
【0070】
一実施形態において、調整トリガーパルス信号は、切断機構を画像位置のそれと一致させることができる。本明細書において使用される印刷システムが「能動的」であるので、これにより食用基材シートから切断される個々の片は、各画像が、対応する個々の片上に適切に位置合わせされるような方法で切断可能となる。このようにして、通り抜けたシート上の同じ場所で切断する「受動的」カッターの使用は、位置合わせされた画像を有する個々の片を作製するために本明細書において使用できる。
【0071】
g.本発明の代替の実施形態
別の態様において、本発明は、整合の取れた画像位置合わせ方法であって、食用基材の流れがコンベヤーベルトにより搬送され、
(a)食用基材の流れと、
(b)食用基材の該流れを搬送するコンベヤーベルトと、
(c)食用基材の該流れ近傍に位置付けされる画像配置装置と
を含み、画像配置装置がコンベヤーベルトの低い引っ張り部分よりもコンベヤーベルトのより高い引っ張り部分により近接している、方法を提供する。
【0072】
好ましくは、印刷は、中間引っ張りよりも高い、少なくとも高い引っ張り領域の近傍にある、コンベヤーベルトの部分上で行われる。
【0073】
一実施形態において、ベルトの最高引っ張り(「高い引っ張り領域」)は、前記ベルトの中間引っ張りより大きい部分である。別の実施形態において、前記ベルトの最高引っ張りは、前記ベルトのトップ部分であって、前記ベルトは、2本のシャフトを有する。特定の実施形態において、高い引っ張り領域は、機械方向に、駆動軸を通り過ぎたところ又は駆動軸により引っ張られつつあるコンベヤーベルトの部分にある。別の実施形態において、高い引っ張り領域は、ベルト全体の領域であって、該ベルトが全体にわたり同じ引っ張りを有し、好ましくは該ベルトが金属で作製されている。コンベヤーベルトは、それらを引っ張っている駆動軸のすぐ隣でより整合の取れた移動を経験する傾向にあり、そこではベルトが高い引っ張り状態にあり、駆動軸の接線速度に密接に調整される速度を維持している。画像配置装置を高い引っ張り領域の近傍に位置付けると、改善された速度整合性を活用し、画像の改善された位置合わせを可能にする。より低い引っ張り領域は、ベルトのたるみを吸収する傾向にあり、これは、結果的にある瞬間から次の瞬間まで位置合わせにある印刷を行うのに余り望ましくない速度変調を招く可能性がある。
【0074】
特定の実施形態において、整合の取れた画像位置合わせのための方法は、
(a)食用基材の流れと、
(b)食用基材の該流れを搬送するコンベヤーベルトであって、該コンベヤーベルトが駆動軸を含む、コンベヤーベルトと、
(c)画像配置装置と
を含み、画像がコンベヤーベルトに最も接近した駆動軸から0〜9.1メートル(0〜30フィート)の間に位置付けされる食用基材の流れの一部の上に配置される、方法である。好ましくは、画像は、コンベヤーベルトに最も接近した駆動軸から0〜6.1メートル(0〜20フィート)の間、更に好ましくは0〜3メートル(0〜10フィート)、より更に好ましくは0〜1.5メートル(0〜5フィート)及び最も好ましくは0〜0.6メートル(0〜2フィート)の間に位置付けされる食用基材の流れの一部の上に配置される。
【0075】
別の方法としては、画像位置合わせにマイナスの影響を及ぼし得るコンベヤーベルト上の生地シートの滑りを最少限に抑えるために、生地シートは、コンベヤーベルトへよりしっかりと保持される。これは、前記シートをベルト下方からコンベヤーベルト上へ真空押さえ付けすることにより、又は前記シートの前進移動を支援するために回転しながら上部及び底部側面の両方から前記シートを保持するであろうピンチローラーを使用することにより達成できる。
【0076】
記載されるトリガーパルス信号の代替使用は、個々の画像が食用基材上に印刷されたとき又は後で検出されたときに対応してパルスを記録する第2信号に照らして比較要素としてそれを使用することを含む。この実施形態において、トリガーパルス信号からのパルスは、画像の印刷を起動するためには使用されないで、むしろそれらは、トリガーパルス信号からのパルスが第2信号に対応パルスを有するかどうかを、また第2信号からパルスが、トリガーパルス信号におけるパルスと一定期間内の同一周期で発生することを判定する時間内で第2信号のパルスと比較される。第2信号におけるパルス発生の周期が、トリガーパルス信号におけるパルスの周期と一致しない場合には、第2信号におけるパルス発生の周期がトリガーパルス信号におけるパルスの発生の周期と一致するまで印刷頻度を増減するのにこのイベントを使用することができる。また、一旦周期が一致すれば、第2信号における対応パルスが同時に又はトリガーパルス信号における所与のパルスのある一定の時間許容誤差の範囲内に発生しない場合、これは、画像の適切な位置合わせが起こることを保証するために、較正時間遅延が所与のパルスの発生と第2信号における対応パルスとの間の時間差に比例して調整される必要があることの徴候として使用できる。
【0077】
h.画像品質管理
本発明の別の態様において、品質管理のために食用基材上の印刷画像の写真を撮影するためにカメラが使用される。撮影された写真は次に、多数の属性に関してオペレータにより又はコンピューターにより分析される。動いている食用シート上の所望の配置される画像を撮影するためにストロボライトがカメラとともに使用される。印刷画像がカメラの側を通過する瞬間を捕らえるためにストロボライトが食用基材(例えば、印刷される生地シート)を極めて短時間に照らす。インクを含有する食用基材の領域対インクを含有しない領域のコントラストが分析できる。
【0078】
インクを含有する食用基材の領域とインクを含有しない領域との間のコントラストを更に改善するために波長スペクトルの特定部分におけるフィルター通過光が使用できるであろう。所与のフィルターの仕様は、インクを含有する食用基材のスペクトルプロファイルとインクを含有しない食用基材ベースと比較することによって決定できる。材料のスペクトルプロファイルは、光波長のスペクトルにわたって物質の表面からの光反射率のパーセント(%R)を示す。図7は、印刷されていない生地シート(61)及びそれの上にマゼンタ(赤紫)色インクを有する同一生地シート(62)についての代表的なスペクトルプロファイルを示す。図8は、マゼンタ色インクのスペクトルの百分率(%D)として表わされる両方のスペクトル間の差が、ボックス(65)で強調された約500ナノメートル(nm)〜560nmの2つのスペクトルプロファイル最大差の領域を示していることを表わす。この特定の実施例において、500nm〜560nmのフィルター通過光は、総合画像輝度を低減させるであろうが、インクと基材との間のより良好なコントラスト検出を提供するであろう。このようなフィルターは、光がカメラに到達する前に食用基材から反射した光にフィルターをかけるために使用できるであろう。別の方法としては、フィルターは、光が反射対象食用基材に到達する前にストロボライトの光にフィルターをかけるために使用できるであろう。
【0079】
カメラ及びストロボライトは画像配置装置を起動するために使用される同じトリガーパルス信号で起動される。画像配置装置が印刷する時点からの時間遅延は、カメラ及びストロボライトがどのくらい下流に離れて位置付けられているか、及び食用基材がどのくらい速く移動しつつあるかの関係によってカメラ及びストロボライトを起動するために使用される。
【0080】
カメラが食用基材の写真を撮影すると、画像配置装置によりそれが配置された対応画像を含有するか、それが適切に位置付けされているか、及び他の潜在的な問題が存在するかどうかを判定するために写真を分析できる。分析は、撮影された写真に発見されるコントラスト領域に重点を置いている。発見されたコントラスト領域から、画像の真の中心が計算でき、カッターで切断されると同時に個々の食用基材上に位置合わせされた画像を送るであろう予想中心位置と比較できる。計算された真の中心の予想中心からの偏差は、位置付けの問題を示唆する。また、写真がコントラスト領域を含有すると予想される範囲内に境界が設定される。コントラストが指定境界の外部に見られる場合には、食用基材上の画像の位置付け不良又は食用基材の他の汚染を示唆している可能性がある。しかしながら、コントラスト領域が予想されるときに発見されない場合には、設備故障を示唆している可能性がある。
【0081】
参照画像として知られる特定の画像は、より詳細な分析を実施するために使用できる。参照画像は、カメラが分析することになる特定の特徴を含めて設計される。このような参照画像は、更なる分析用の視覚システムにより検出可能であってもよく、又は視覚システムが更なる分析のために事前にそれを予想するようになされている。好ましくは、視覚システムは、付加的分析が起動できるよう参照画像を検知することができる。一実施形態において、より詳細な分析の頻度は、参照画像を配置する頻度により決定される。より詳細な分析には、例えば、プリントヘッドの個々のノズルの性能についての試験を含めてもよい。また、予想される頻度で視覚システムにより参照画像を発見できないことは、印刷システム又は視覚システムの能力のいずれかのさまざまな不具合を示唆することができる。
【0082】
参照画像の検知は、参照画像の少なくとも1つの特定設計要素の検知により起こり得る。例えば、ある設計要素は、視覚システムにより発見できる画像全体にわたって延びる垂直線から成る。別の実施例において、参照画像設計は、視覚システムにより検知できるインク密度の特定パターン(例えば、画像の全四隅にはインクがあり、中央には何も無い)から成る。図4は、ボックス(51)により高いインク密度が予想される領域が指定され、(52)により低いインク密度が予想される領域が指定される視覚システム用の検索パターンの一実施例を示す。写真がこれらの基準を満たす場合には、写真が更に詳細に分析することが可能と思われる参照画像の映像を含むことを示唆する。図5は、高いインク密度(56)の領域を有する参照画像の一実施例を示し、図6は、図5の同一参照画像と図4の検索パターンとの重ね合わせを示し、これは参照画像がどのように代表的な所定の基準を満たすかを示すものであって、領域(57)は、検索パターン(50)の検索領域(51)と対応し、かつ参照画像(55)の高いインク密度(56)領域にも対応する高いインク密度を有し、領域(59)は、検索パターン(50)の検索領域(52)に対応する低い又はゼロインク密度を有する。
【0083】
プリントヘッドの個々のノズルの性能についての試験は、高品質画像生成の重要な態様である。画像を配置するのに使用されるノズルの一部が作動不良となる(例えば、詰まってしまう)場合には、意図された画像の一部が配置されることになる。これは、画像欠陥を招く可能性がある。作動不良ノズルの数が増えるにつれて(例えば、256個のノズルのうち作動不良ノズルが90個あるということは、256個のノズルのうちの20個に比べてより厳しい)、又はもし作動不良ノズルがプリントヘッド幅に集中する(例えば、幾つかの作動不良ノズルが連続して又は隣り合わせにある)ならば、欠陥の厳しさが増してくる。参照画像は、多数のインクジェットノズルにより印刷されてきた特定のインク密度の領域を組み込むことができる。好ましくは、各インクジェットノズルは、画像のインク密度に均等に寄与する。測定されたインク密度が予想よりも低いことがセンサーにより検知される場合には、1つ以上のジェットノズルが作動不良であることを示唆している可能性がある。一実施形態において、作動不良のインクジェットノズル数は、すべてのインクジェットノズルが正常に噴射しているときに期待されるものに対してどのくらいより低いインク密度が前記領域において測定されるかに比例する。
【実施例】
【0084】
本発明は、次の非限定実施例により実証される。
実施例1:図15は、本発明を実践するための代表的な構成の全体像を示す。生地シート90は、個々の生地片(95)を形成するために静止軸付き回転式カッター(72)へ向けて搬送される。カッターロール(72)により実施されるその後の切断と位置合わせされる画像源(160)からの画像を生地シート(90)上にインクジェットプリントヘツド(100)で配置して、その結果として画像が配置された生地片(95)が得られることが望ましい。時間の経過につれて分配されるトリガーパルスの形態で生地シート(90)を切断するカッターロール(72)のカッター型の頻度から成るトリガーパルス信号(154)がカッターロール(72)より生成され、ここで各トリガーパルスは、カッターロール(72)により実施される切断に対応する。トリガーパルス信号(154)は、代表的なステータス信号(151)、(152)、及び(153)、手動入力較正時間遅延(155)、並びに所望によりエンコーダ信号(159)を考慮しつつ、調整トリガーパルス信号(157)及び(158)を生成するよう該信号を処理する信号処理装置(170)へ入力される。調整トリガーパルス信号(157)は、各画像の配置をいつ開始するかを決定するためにインクジェットプリンター(100)により使用される。調整トリガーパルス信号(158)は、画像がカメラセンサー(82)の視野の適正範囲内にある場合と一致するよう生地シート(90)の写真をいつ撮影するかを決定するためにカメラシステム(82)により使用される。エンコーダ(130)は、生地シート(90)が移動するにつれて移動するエンコーダ軸に接続される車輪により生地シート(90)の測定された速度に基づいて噴射頻度信号(156)及び(159)を発生する。噴射頻度(156)は、インクジェットプリンター(100)が画像から画像への整合の取れた画像長さを送るために生地シート(90)の速度と適切に一致する速度において画像のドットのすべての対応する列を印刷するようインクジェットプリンター(100)へ伝達される。任意の噴射頻度(159)は、エンコーダ(130)により測定されるときの基材(90)の潜在的速度変化の関数の通りに、またインクジェットプリントヘッド(100)と画像が配置された生地片(95)を形成するためにカッターロール(72)が基材(90)の一部を分離する点との間の距離の関数の通りに、供給された時間遅延信号(155)の自動調整を提供するために信号処理装置(170)へ伝達できる。
【0085】
本発明の特定の実施形態について例示及び説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、その他の様々な変更及び修正が可能なことが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】基線(2)及び4個のパルス(3)を有するトリガーパルス信号(1)の実施例。
【図2】基線(12)及び4個のパルス(13)を有する調整トリガーパルス信号(11)の実施例であって、前記パルスはノイズを除去しており、かつそれらの大きさ(振幅)及び持続時間について調整されている。
【図3】ステータス信号(35)及びトリガーパルス信号(30)が信号処理装置(39)内で結合されて調整トリガーパルス信号(40)を生成する。
【図4】検索パターン領域(50)、(51)及び(52)の実施例。
【図5】参照画像(55)の実施例。
【図6】分析されている画像が参照画像であるかどうかを判定するために図4の検索パターンを図5の参照画像上に重ね合わせる。
【図7】生地シート上の及び生地シートベース(61)の代表的なマゼンタ色インク(62)のスペクトルプロファイル。縦軸は、横軸の各種光波長における特定基材上で反射された光のパーセントを表す。
【図8】代表的なマゼンタ色インクを有する基材のスペクトルプロファイルからの図7のスペクトルファイルのパーセント差。強調されたボックス(65)は最高コントラストの領域を示す。
【図9】内蔵センサー(81)付きの代表的なカッターロール(71)。
【図10】カッターロール(72)前方の代表的なセンサー(82)。
【図11】内蔵センサー(83)付きの代表的なカッターサポートロール(78)。
【図12】内蔵センサー(84)付きの代表的なカッターサポートロール(79)及びセンサー(84)を補助する内蔵光補助(85)付き整合カッターロール(74)。
【図13】カメラセンサー(85)、カッター(75)を含む生地シート(91)プリントプロセス(121)及び切断された生地片(96)と位置合わせして印刷される画像(101)。
【図14】カメラセンサー(85)、カッター(75)を有する生地シート(91)プリントプロセス(122)並びに切断された生地片(96)と位置合わせされないで印刷される画像(102)及びその結果として生じる部分画像(103)及び(104)。
【図15】位置合わせされた画像を印刷するプロセスダイアグラム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
その上に配置された画像の整合の取れた位置合わせを有する食用基材を作製する方法であって、該方法が、
(a)食用基材シートを提供する工程と;
(b)画像源を提供する工程であって、該画像源が少なくとも1つの画像を含む行程と;
(c)トリガーパルス信号を提供する工程であって、該トリガーパルス信号がプロセス要素の頻度を中継する行程と;
(d)該トリガーパルス信号を画像配置装置へ伝達する工程であって、
該画像配置装置が該トリガーパルス信号を使用して該画像源からの画像をいつ配置するかを決定する行程と;
(e)画像配置された食用基材シートを形成するために該画像配置装置を用いて該食用基材シート上に画像を配置する工程と;
(f)その上に配置された画像を含む該食用基材シートの一部分を個々の片へ分離する工程;とを含んでなる方法。
【請求項2】
前記画像配置装置がインクジェットプリンターで、好ましくはピエゾ電気ドロップオンデマンドインクジェットプリンターである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
工程(f)が個々の片を形成するために回転式カッターを用いてその上に配置された画像を含む前記食用基材シートの一部分を分離することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記プロセス要素がカッター型、キャリヤー型、形成装置、切断装置、形成型、調理型、及び搬送装置から成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記食用基材シートが生地シートで、好ましくは該生地シートが加工スナック生地シートである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記生地シートがジャガイモ、米、玉蜀黍、小麦、及びそれらの組み合わせから成る群から選択される材料を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
加工スナックチップを形成するために工程(f)の前記個々の片が熱処理される、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記食用基材シートがキャンディーフィルム、フルーツフィルム、又はガムシートである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記画像源がデジタル的に記憶される画像を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記トリガーパルス信号を信号処理装置により処理して、それを前記画像配置装置と互換性をもたせ、好ましくはトリガーパルス信号に対応して画像を配置する時間を調整するために時間遅延を設ける工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項1】
その上に配置された画像の整合の取れた位置合わせを有する食用基材を作製する方法であって、該方法が、
(a)食用基材シートを提供する工程と;
(b)画像源を提供する工程であって、該画像源が少なくとも1つの画像を含む行程と;
(c)トリガーパルス信号を提供する工程であって、該トリガーパルス信号がプロセス要素の頻度を中継する行程と;
(d)該トリガーパルス信号を画像配置装置へ伝達する工程であって、
該画像配置装置が該トリガーパルス信号を使用して該画像源からの画像をいつ配置するかを決定する行程と;
(e)画像配置された食用基材シートを形成するために該画像配置装置を用いて該食用基材シート上に画像を配置する工程と;
(f)その上に配置された画像を含む該食用基材シートの一部分を個々の片へ分離する工程;とを含んでなる方法。
【請求項2】
前記画像配置装置がインクジェットプリンターで、好ましくはピエゾ電気ドロップオンデマンドインクジェットプリンターである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
工程(f)が個々の片を形成するために回転式カッターを用いてその上に配置された画像を含む前記食用基材シートの一部分を分離することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記プロセス要素がカッター型、キャリヤー型、形成装置、切断装置、形成型、調理型、及び搬送装置から成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記食用基材シートが生地シートで、好ましくは該生地シートが加工スナック生地シートである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記生地シートがジャガイモ、米、玉蜀黍、小麦、及びそれらの組み合わせから成る群から選択される材料を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
加工スナックチップを形成するために工程(f)の前記個々の片が熱処理される、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記食用基材シートがキャンディーフィルム、フルーツフィルム、又はガムシートである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記画像源がデジタル的に記憶される画像を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記トリガーパルス信号を信号処理装置により処理して、それを前記画像配置装置と互換性をもたせ、好ましくはトリガーパルス信号に対応して画像を配置する時間を調整するために時間遅延を設ける工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2008−535492(P2008−535492A)
【公表日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−505546(P2008−505546)
【出願日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/012926
【国際公開番号】WO2006/110501
【国際公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/012926
【国際公開番号】WO2006/110501
【国際公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】
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