説明

飲料抽出装置

【課題】飲料を抽出する各部を清浄に保ち、雑味のない高品質の飲料を抽出することができる飲料抽出装置を提供する。
【解決手段】飲料原料を貯蔵するキャニスタ10と、湯を貯留する湯タンク8と、飲料原料と湯を貯留する抽出容器5と、抽出容器5の下面を開閉し、その下面を閉塞するとき内部の飲料混合液を濾過して飲料を抽出するフィルタ部22と、フィルタ部22上に残存する飲料原料滓を廃棄する滓廃棄手段27と、これ等を制御する抽出器制御手段35とを備えた飲料抽出装置1において、抽出器制御手段35は、飲料の抽出後において、抽出容器5に湯を給湯してその内部を蒸らし、内壁に付着する飲料滓等の汚れを抽出容器5内の湯中に沈下させ、その後に、抽出容器5の下面を一気に開放し、抽出容器5内の湯をフィルタ部22や廃棄手段27に周流させて、滓容器23に流下させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給茶機や飲料ディスペンサ等に適用され、飲料原料と湯水から自動で飲料を抽出する飲料抽出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の飲料抽出装置としては、例えば、本出願人が出願し、すでに公開された特開2007−319554号公報(特許文献1)に開示されたものが知られている。この飲料抽出装置は、原料と湯を用いてコーヒーなどの飲料を抽出するものであり、上下方向に延びる円筒状に形成され、内部で飲料を抽出するためのシリンダ(抽出容器)と、このシリンダの下方に昇降自在に設けられ、シリンダ内の飲料をろ過するためのフィルタを上面に有するフィルタブロック(フィルタ部)と、このフィルタブロックの上側に前後方向に移動自在に設けられ、抽出後の原料である抽出滓を排出するためのスクレーパ(滓廃棄手段)と、フィルタブロックおよびスクレーパをそれぞれ駆動する駆動機構などを備えている。
【0003】
この飲料抽出装置は、飲料の抽出の際に次のように動作する。まず、フィルタブロックが、シリンダの下方の待機位置から上昇し、シリンダの下面をシールする。次いで、原料および湯をシリンダに供給し、その内部で飲料を抽出する。この抽出された飲料は、フィルタブロックのフィルタでろ過されながら、フィルタブロック内を通過し、外部に搬送される。その後、フィルタブロックが下降し、待機位置に戻る。この場合、フィルタブロックのフィルタ上には、飲料滓が残留しており、これを排出するために、スクレーパが、フィルタの前方の待機位置から、フィルタの後方まで移動する。これにより、フィルタ上に残留した飲料滓は、スクレーパによって後方に掻き取られ、外部に排出される。
【0004】
このように、従来の飲料抽出装置では、飲料の抽出後にフィルタ上に残留した抽出滓を、スクレーパによって掻き取り、排出するので、フィルタを清浄にした状態で、次回の飲料の抽出を行うことが可能である。
【特許文献1】特開2007−319554号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載される飲料抽出装置において、飲料滓の掻き取りを行ったスクレーパには、微量ではあるが飲料滓や飲料液が付着し、残留することがある。また、シリンダの内壁や、フィルタブロックの上面にも、同様に微量の飲料滓や飲料液が付着している。そして、このような状態で飲料の抽出が繰り返し行われると、飲料の味見が低下することがある。例えば、飲料の抽出後に時間が経過してから再び飲料が抽出されると、成分の劣化した飲料滓や飲料残液が、新たに抽出される飲料に混入し、雑味が増して品質上問題となる虞があった。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、飲料を抽出する各部を清浄に保つことができ、高品質の飲料を抽出することができる飲料抽出装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、飲料原料を貯蔵するキャニスタと、湯を貯留する湯タンクと、前記キャニスタから投入された飲料原料と前記湯タンクから給湯された湯を貯留する抽出容器と、前記抽出容器の下方に設けられ、その下面を閉塞する位置と開放する位置とに昇降自在であって、その下面を閉塞するときその内部の飲料混合液を濾過して飲料を抽出するフィルタ部と、飲料抽出後に前記フィルタ部上に残存する飲料原料滓を滓容器に廃棄する滓廃棄手段と、これ等を制御する抽出器制御手段とを備えた飲料抽出装置において、前記抽出器制御手段は、飲料の抽出後において、前記抽出容器に湯タンクから湯を給湯して貯留し、その内壁に付着する飲料滓等の汚れを前記抽出容器内の湯中に沈下させ、その後に前記抽出容器の下面を閉塞する前記フィルタ部を下方に移動して、前記抽出容器の下面を開放し、前記抽出容器内の湯を前記フィルタ部や前記廃棄手段に周流させて、前記滓容器に流下させるものである。
【0008】
これによれば、飲料の抽出後に、抽出容器の内壁や、滓廃棄手段、フィルタ部に僅かに付着する飲料滓や飲料液を、抽出容器に給湯された湯により洗い流すことができるから、それらの各部を清浄に保つことができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の飲料抽出装置において、前記抽出容器内を加圧する加圧手段と、前記フィルタ部に連通し、前記フィルタ部で濾過された飲料をカップ等の容器に吐出する飲料吐出管を備え、前記抽出器制御手段は、前記抽出容器の下面を開放し、湯を前記フィルタ部や前記廃棄手段に周流させて、前記滓容器に流下させた後、再び前記抽出容器の下面を前記フィルタ部により閉塞して前記抽出容器に湯を給湯し、前記加圧手段により前記抽出容器内を加圧してその内部の湯を前記フィルタ部を介して前記飲料吐出管から吐出するものである。
【0009】
これによれば、請求項1に記載の清浄動作の後に、フィルタ部や飲料吐出管の内部に残存する洗浄残液を、抽出容器に給湯された湯をそれらに圧送するによって外部に排出することができるから、これらの内部を清潔に保つことができる。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように請求項1、2に係る発明によれば、飲料の抽出後に、抽出容器、滓廃棄手段、フィルタ部、及び飲料吐出管を清浄に保つことができるから、飲料の抽出後に時間が経過してから再び飲料が抽出される場合にも、雑味のない高品質の飲料を抽出することができる飲料抽出装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は本発明の実施形態の飲料抽出装置1を模式的に示す概略構成図、図2は本実施形態の飲料抽出装置1の制御構成を示す制御ブロック図である。図に示すように、本発明の飲料抽出装置(飲料ディスペンサ等)1は、湯タンク8等からなる給湯装置7と、給湯装置7の湯を後述の飲料抽出部2に給湯する給湯管21と、飲料原料を貯留するキャニスタ部(キャニスタ)10と、キャニスタ部10から供給される飲料原料を飲料抽出部2に導く原料シュート11と、キャニスタ部10から供給された飲料原料に給湯装置7から湯を注いで飲料を調理、抽出する飲料抽出部2と、飲料抽出部2で抽出された飲料をカップ等の容器26に注ぐノズル部(飲料吐出管)25と、飲料抽出部2から排出される飲料原料滓や排水を溜めるカストレイ(滓容器)23と、飲料を抽出するとき操作する抽出ボタン36と、湯タンク内の湯を抜く場合や、湯タンク内の湯を排出して各部を洗浄する場合に操作する洗浄・湯抜きボタン38と、各装置の動作を制御するマイクロコンピュータを有する制御手段(抽出器制御手段)35等とを備えている。
【0012】
また、飲料抽出部2は、飲料原料と湯を投入して飲料を抽出するためのシリンダ(抽出容器)5と、そのシリンダ5内に空気を送って内部の飲料原料と湯を空気泡で攪拌混合するエアポンプ(加圧手段)6と、飲料抽出時に、飲料や空気を搬送するための搬送管16,17,18,19と、その複数の所定箇所を開閉する開閉弁12,13,14,15とを備えている。詳述すれば、搬送管16,17,18,19は、エアポンプ6とシリンダ5の上端開口を開閉するシリンダヘッド9の間を接続する第一空気搬送管16と、エアポンプ6とシリンダ5に連通する継手管20の間を接続する第二空気搬送管17と、継手管20にそれぞれ接続された飲料吐出管18、および廃液管19とで構成されている。また、開閉弁12,13,14,15は、上記搬送管の途中に設けられた第一空気開閉弁12と、第二空気開閉弁13と、飲料吐出弁14と、飲料廃棄弁15とで構成されている。なお、エアポンプ6は、このように配置される開閉弁12,13,14,15を制御手段35により所定に制御することにより、飲料を抽出する場合にシリンダ5内を加圧し、その下部に配置されるフィルタブロック(フィルタ部)22を介して抽出される飲料をノズル部25に送出する機能を有する。
【0013】
図3は、本発明の実施形態の飲料抽出装置1を構成する飲料抽出部2の外観を示す斜視図である。図に示すように、この飲料抽出部2は、飲料を抽出するための抽出ユニット3と、この抽出ユニット3を駆動する駆動ユニット4で構成されている。
抽出ユニット3は、飲料原料と湯が供給され、内部において飲料の抽出を行うためのシリンダ5と、このシリンダ5を着脱自在に収容するシリンダホルダ28とで構成されている。このシリンダ5は、透明のプラスチック材料から成り、上下に延びるとともに、上面および下面が開放した円筒状に形成されている。また、シリンダホルダ28は、その下部に昇降自在に設けられ、シリンダ5内の飲料を濾過しながら外部に搬送するフィルタブロック(フィルタ部)22と、その下部に前後方向にスライド自在に設けられ、フィルタブロック22上に残留する飲料原料滓を除去するスクレーパ(滓廃棄手段)27等を備えている。
【0014】
駆動ユニット4は、その外郭を構成するケース30と、このケース30の前面上部に前方に突出するように設けられたシリンダヘッドカバー31とを備えている。このシリンダヘッドカバー31は、下面が開放したケース状に形成され、上面の所定の位置には、上下方向に貫通しかつ上方に突出した原料投入口31aと、給湯口31bと、湯気抜きダクト31cが設けられている。また、シリンダヘッドカバー31内には、シリンダ5の上面を開閉するシリンダヘッド9が前後方向にスライド自在に設けられている(図1,図4,図5参照)。なお、このシリンダヘッド9には、図1に示すように外部からシリンダヘッド9内を通り、その下方に空気を供給する搬送管(第一空気搬送管)16が接続されている。また、駆動ユニット4のケース30内には、スクレーパ27やフィルタブロック22、およびシリンダヘッド9を駆動するフィルタ・シリンダ駆動機構37(図2参照)や、各搬送管16,17,18,19の途中に設けられた複数の開閉弁12,13,14,15、エアポンプ6等が内蔵されている。
【0015】
このように構成される飲料抽出部2の動作について、一連の動作を示す図を参照しながら説明する。図4は、本発明の実施形態の飲料抽出装置1を構成する飲料抽出部2の飲料抽出動作を順に示す説明図、図5は、本発明の実施形態の飲料抽出装置1を構成する飲料抽出部2の飲料原料滓排出動作を順に示す説明図である。図4(a)は、飲料抽出前の待機状態を示している。この待機状態では、フィルタブロック22、スクレーパ27、およびシリンダヘッド9が、それぞれ待機位置に位置して、シリンダ5の上面および下面がいずれも開放されている。また、この待機状態では、飲料や空気を搬送するための搬送管16,17,18,19の複数の所定箇所に設けられる開閉弁12,13,14,15はすべて開放されている。
【0016】
この待機状態から、抽出ボタン36が操作され、駆動ユニット4のフィルタ・シリンダ駆動機構37が起動すると、フィルタブロック22が上昇する。そして、図4(b)に示すように、フィルタブロック22がシリンダ5の下面に当接した状態でこれをシールする。次いで、この状態でキャニスタ部10から所定量(例えば7g)の飲料原料が、シリンダヘッドカバー31の原料投入口31aを介してシリンダ5内に供給される。飲料原料投入後、第二空気開閉弁13が開放状態に維持され、他の第一空気開閉弁12、飲料吐出弁14、飲料廃棄弁15はいずれも閉鎖状態に状態変更される。そして、給湯装置7の湯タンク8から所定量(例えば90cc)の湯がシリンダヘッドカバー31の給湯口31bを介して、シリンダ5内に供給され、その後、エアポンプ6が所定時間(数秒)動作することにより、空気が第二空気搬送管17および継手管20を介してフィルタブロック22に送出される。そして、この空気は、フィルタブロック22の図示しないフィルタを通過し、シリンダ5内に底から泡状になって噴出し、その内部の飲料原料と湯を攪拌する。なお、このときシリンダ5内で発生する湯気はシリンダヘッドカバー31の湯気抜きダクト31cを介して外部に排気される。
【0017】
エアポンプ6による飲料原料と湯の混合、攪拌が終了すると、駆動ユニット4のフィルタ・シリンダ駆動機構37が作動し、待機状態にあったシリンダヘッド9が前方に移動し、さらに押し下げられて、図4(c)に示すようにシリンダ5の上面に当接した状態でこれをシールする。この状態で第一空気開閉弁12と飲料吐出弁14が開放状態とされる一方、第二空気開閉弁13が閉状態にされる。次いで、エアポンプ6が所定時間(数秒)、作動して、その空気が第一空気搬送管16とシリンダヘッド9を介してシリンダ5内に圧送される。これにより、シリンダ5内が加圧され、抽出された飲料が、フィルタブロック22、継手管20、飲料吐出管18、ノズル部25を通って、カップ等の容器26に供給される。
【0018】
以上のようにして、飲料がカップ等の容器26に供給された後、さらに駆動ユニット4のフィルタ・シリンダ駆動機構37が駆動され、図5(a)に示すように、シリンダヘッド9およびフィルタブロック22が待機位置に戻る。そして、すべての開閉弁12,13,14,15が開放される。この状態から、さらに駆動ユニット4のフィルタ・シリンダ駆動機構37が駆動され、スクレーパ27が待機位置から後方に移動する。これにより、図5(b)に示すように、フィルタブロック22上に残留した飲料原料滓は、スクレーパ27により掻き取られ、後方に排出されて、カストレイ23等に廃棄される。その後、スクレーパ27が前方に移動し、図5(c)に示すように、元の待機位置に戻る。このようにして、飲料抽出部2の飲料抽出動作と、それに続く飲料原料滓排出動作が実行される。
【0019】
次に、飲料抽出部2の洗浄動作について、その一連の動作を示す図6、図7を参照しながら説明する。この洗浄動作は、例えば、飲料の抽出後に所定の時間が経過した場合に自動的に行われるもので、これにより、シリンダ5、フィルタブロック22、スクレーパ27等に付着する飲料滓や飲料残液を洗い流し、これらを清浄に保持するために実施されるものである。なお、この飲料抽出部2の洗浄動作は、洗浄・湯抜きボタン38を操作することにより、任意に実行することもできる。
【0020】
図6(a)は、飲料原料滓排出動作後の待機状態を示している。この状態で所定の時間が経過すると、フィルタブロック22が上昇し、同図(b)に示すように、シリンダ5の下面をシールする。続いて、給湯装置7の湯タンク8から所定量(例えば180cc)の湯がシリンダ5内に供給される。そして、シリンダ5内への湯の供給が終了すると、待機状態にあったシリンダヘッド9が前方に移動して押し下げられ、図6(c)に示すようにシリンダ5の上面に当接した状態でこれをシールする。この状態でシリンダ5内を蒸らして、その内壁に付着する飲料原料滓等の汚れ成分をシリンダ5の湯中に沈下させる。そして、汚れの成分がシリンダ5の湯中に略沈下した後、図7(a)に示すようにシリンダヘッド9を待機位置に戻し、さらにフィルタブロック22を下方に移動して、シリンダ5の下面を一気に開放する。そして、シリンダ5内に貯留された湯を流下し、シリンダブロック22やスクレーパ27の引掻部に周流させてカストレイ23に排出する。そして、シリンダ5内に貯留された湯がすべてカストレイ23に流下されると、図7(b)に示すように、再びフィルタブロック22を上昇させ、シリンダ5の下面に当接させてこれをシールする。そして、この状態で給湯装置7の湯タンク8から所定量の湯をシリンダ5内に再び供給する。そして、図7(c)に示すように、待機状態にあったシリンダヘッド9を、再び前方に移動して押し下げ、シリンダ5の上面をシールする。この状態で第一空気開閉弁12と飲料吐出弁14を開放状態とする一方、第二空気開閉弁13と飲料廃棄弁15を閉状態にする。次いで、エアポンプ6を作動して、その空気を第一空気搬送管16とシリンダヘッド9を介してシリンダ5内に圧送する。これにより、シリンダ5内が加圧され、その内部に貯留さた湯が、フィルタブロック22、継手管20、飲料吐出管18を通ってノズル部25から排出される。
【0021】
以上のように、この飲料抽出部2の洗浄動作によれば、飲料の抽出後に、シリンダ5の内壁や、スクレーパ27の引掻部、フィルタブロック22に僅かに付着する飲料滓や飲料残液を、シリンダ5に給湯された湯により洗い流すことができるから、それらの各部を清浄に保つことができる。また、このような清浄動作の後に、フィルタブロック22の内部や飲料吐出管18等の内部に残る洗浄残液を、シリンダ5に給湯された湯を圧送することにより洗い流すことができるから、これらの内部を清浄に保つことができる。したがって、飲料の抽出後に時間が経過してから再び飲料が抽出される場合にも、成分の劣化した飲料滓や飲料残液が、新たに抽出される飲料に混入しないから、雑味のない高品質の飲料を抽出することができる飲料抽出装置を提供することができる。
【0022】
なお、飲料抽出後であって、飲料抽出部2の洗浄動作の前、すなわち図6(a)に示す状態において、スクレーパ27を前後に作動させ、フィルタブロック22上に残留している飲料滓や、飲料抽出後にシリンダ5からその上に落下した飲料滓をカストレイ23に排出するようにしてもよい。この場合は、フィルタブロック22上の飲料原料滓がより確実に回収されるから、フィルタブロック22をより清潔に維持することができるとともに、フィルタブロック22に付着する飲料原料滓が少なくなるから、飲料抽出部2の洗浄動作をさらに効果的なものとすることができる。
【0023】
また、本発明は、言うまでもなく本実施の形態に示す装置にのみ限定されず、その趣旨の包含する範囲で応用変更が可能である。例えば、飲料抽出部2の構成や、各部の形状等は、この実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態の飲料抽出装置を模式的に示す概略構成図である。
【図2】本実施形態の飲料抽出装置の制御構成を示す制御ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態の飲料抽出装置を構成する飲料抽出部の外観を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態の飲料抽出装置を構成する飲料抽出部の飲料抽出動作を順に示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態の飲料抽出装置を構成する飲料抽出部の飲料原料滓排出動作を順に示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態の飲料抽出装置を構成する飲料抽出部の洗浄動作(前半工程)を順に示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態の飲料抽出装置を構成する飲料抽出部の洗浄動作(後半工程)を順に示す説明図である。
【符号の説明】
【0025】
1 飲料抽出装置
2 飲料抽出部
5 シリンダ(抽出容器)
6 エアポンプ(加圧手段)
8 湯タンク
9 シリンダヘッド
10 キャニスタ部(キャニスタ)
18 飲料吐出管
22 フィルタブロック(フィルタ部)
23 カストレイ(滓容器)
27 スクレーパ(廃棄手段)
35 制御手段(抽出器制御手段)
37 フィルタ・シリンダ駆動機構


【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料原料を貯蔵するキャニスタと、湯を貯留する湯タンクと、前記キャニスタから投入された飲料原料と前記湯タンクから給湯された湯を貯留する抽出容器と、前記抽出容器の下方に設けられ、その下面を閉塞する位置と開放する位置とに昇降自在であって、その下面を閉塞するときその内部の飲料混合液を濾過して飲料を抽出するフィルタ部と、飲料抽出後に前記フィルタ部上に残存する飲料原料滓を滓容器に廃棄する滓廃棄手段と、これ等を制御する抽出器制御手段とを備えた飲料抽出装置において、前記抽出器制御手段は、飲料の抽出後において、前記抽出容器に湯タンクから湯を給湯して貯留し、その内壁に付着する飲料滓等の汚れを前記抽出容器内の湯中に沈下させ、その後に前記抽出容器の下面を閉塞する前記フィルタ部を下方に移動して、前記抽出容器の下面を開放し、前記抽出容器内の湯を前記フィルタ部や前記廃棄手段に周流させて、前記滓容器に流下させることを特徴とする飲料抽出装置。
【請求項2】
前記抽出容器内を加圧する加圧手段と、前記フィルタ部に連通し、前記フィルタ部で濾過された飲料をカップ等の容器に吐出する飲料吐出管を備え、前記抽出器制御手段は、前記抽出容器の下面を開放し、湯を前記フィルタ部や前記廃棄手段に周流させて、前記滓容器に流下させた後、再び前記抽出容器の下面を前記フィルタ部により閉塞して前記抽出容器に湯を給湯し、前記加圧手段により前記抽出容器内を加圧してその内部の湯を前記フィルタ部を介して前記飲料吐出管から吐出することを特徴とする請求項1に記載の飲料抽出装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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