説明

飲料製造器用のパッド支持体、パッド支持体を含むフォームユニット及び飲料製造器並びにパッド支持体を用いたフォーム層を有する飲料の調製方法

【課題】パッドのフィルタ壁の所定の強度及びフィルタ壁に亘る所定の圧力低下時に、フィルタ壁が引き裂かれる危険性を低減し、排出口近傍でのフィルタ壁破裂の危険性を増大することなく、圧力低下の増大及びフィルタ壁強度の低減を解決する。
【解決手段】支持パッド15から流れ出る飲料液のための仕切部を形成するための底部14と、底部を通じて飲料液を排出するために底部に設けられた排出口19と、飲料液の噴流を発生させるために排出口を制限するノズル22と、複数のパッド支持突出部16、17とを有し、複数のパッド支持突出部は、排出口の周りに円周状に分散された位置に、前記底部から突出した複数の最内突出部17を有する飲料製造器用のパッド支持体。底部に向け上面から見たときに、支持突出部の複数の最内突出部のうちの少なくとも幾つかは、排出口に対しての径方向で長い断面を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料製造器のパッド支持体、パッド支持体を含むフォームユニット及び飲料製造器、並びに、パッド支持体を用いた飲料の調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
上記の種類のパッド支持体は欧州特許出願第0904717号から既知である。この文献に記載されているパッド支持体は抽出室を定め、複数の止め具を含む。これらの止め具の末端部はパッド又はパウチのフィルタ壁を支持し、粒又は粉(ここでは、挽いたコーヒー)が抽出室を通って加圧される熱湯に従って流れることがないようにしている。
【0003】
ノズルから噴射する飲料液の噴流(ここでは、コーヒー抽出液)がノズルの下流に集められた飲料液を打ち叩くときに、コーヒー抽出液内に気泡が形成される。この結果、飲料の上にフォームの層が形成される。
【0004】
コーヒー抽出液上にフォームを形成するためのそのようなパッド支持体を含むコーヒー製造器(水及び炒られて挽かれたコーヒーからコーヒー抽出液を調製する装置)は、エスプレッソ装置において典型的に採用されているものに比べ、より低圧(例えば、3バール以下、好ましくは、約0.8〜1.6バール)でフォームを形成するのに概ね効果的であり、従って、より安価に製造され得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そのような装置の問題点は、時々排出口近傍でパッドに破裂が生じることである。これによって、排出口が挽きコーヒーで詰まり、コーヒー抽出液の抽出が阻害される。その結果、破裂したフィルタパッドは除去されなければならず、パッド支持体は洗浄されなければならない。よって、コーヒーの製造工程は所期分量のコーヒー抽出液が得られずに終了され、飛散した挽きコーヒー及び抽出室から出ることを阻止されたコーヒー抽出液の除去は面倒である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、パッドのフィルタ壁の所定の強度及びフィルタ壁に亘る所定の圧力低下時に、フィルタ壁が引き裂かれるようになる危険性を低減し、並びに/或いは、排出口近傍でのフィルタ壁破裂の危険性を増大することなく、圧力低下の増大及び/又はフィルタ壁強度の低減を許容する解決策を提供することであり、飲料の上に形成されるフォームの優美さ及び性能を損なうことなく、これを達成することである。
【0007】
本発明によれば、この目的は請求項1に記載のパッド支持体を提供することによって達成される。さらに、本発明によれば、この目的は、請求項12に記載のフォームユニットを含む請求項13に基づく飲料メーカーに、また、請求項1に記載のパッド支持体が用いられる請求項14に記載の飲料調整方法に、請求項1に記載のパッド支持体を含む請求項12に記載のフォームユニットを提供することによって達成され得る。
【0008】
パッド支持体の底部に向かって上面から見たときに、支持突出部の複数の最内突出部のうちの少なくとも幾つかは、排出口に対して径方向に長い断面を有し、支持突出部の複数の最内突出部のうちの少なくとも幾つかは、排出口により接近して位置付けられ、長い断面の各々は、排出口に対して径方向に長さを有し、排出口に対する径方向において、長さの中間部より径方向で外側に位置する最大の幅を有し、それによって、得られるフォームの優美さ及び性能に悪影響を与え得る、ノズルの直ぐ上流の抽出液の流れに乱流を引き起こしたり或いは増大したりすることなしに、パッドのためのより安定的な支持を提供する。また、例えばノズルが底部から離間し且つ下方の位置で排出口内に位置するならば発生するであろう、パッドとノズルとの間の容積の増大が回避されるのに対し、支持突出部の複数の最内突出部は排出口から突出し或いは排出口内に段部を形成する。
【0009】
本発明を用いて調製される飲料は主にコーヒーである。しかしながら、支持されたフィルタ壁を通じる液体の通路を含む、他の飲料例えばココアや他の乳飲料の調製に本発明を使用することも可能である。
【0010】
本発明の特に有効な実施態様を従属項に示す。
【0011】
本発明のさらなる機能、効果及び詳細を図面に示された実施態様を参照して記載する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に従ったパッド支持体の実施例を含む本発明に従ったコーヒー製造器の実施例を示す断面図である。
【図2】図1に従ったコーヒー製造器のコーヒー抽出室を示す拡大図である。
【図3】図1及び2に従ったコーヒー製造器のパッド支持体を示す上面図である。
【図4】図3の線IV−IVに沿う断面図である。
【図5】本発明に従ったパッド支持体の他の実施例を示す断面図である。
【図6】図1乃至図4に従ったパッド支持体のノズル領域を示す図3の線IV−IVに沿う拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0013】
図1において、参照番号1は小さな気泡を含むフォーム層を有するコーヒー抽出液を調製するための本発明に従ったコーヒー製造器を指し示している。
【0014】
コーヒー製造器1は、ハウジング2と、ヒンジ4によってハウジング2に蝶着されたラッチ10によって閉鎖位置に固定されるカバー3とを有する。ハウジング2は前方突出部を有し、その頂面5はコーヒーが充填されるべき1つ又はそれ以上のカップ6を支持する平坦面を形成する。ハウジング内には、水タンク7が位置し、水タンクは、カバー3が開放のときに上端部8で開放され、カバー3が図1に示される閉鎖の操作状態のときに閉鎖されている。導管9が加熱室46を通じて延在し、加熱室内には電気加熱素子47が配置されている。水タンク7から水を供給するために、ポンプ45が加熱器47の上流の導管9内に配置されている。
【0015】
散水ヘッド11が抽出室13の上壁12内に一体化され、導管9の端部を形成している。図3及び図4にも別々に示されているパッド支持体15の上端部は、コーヒー抽出室13の底部14を形成している(図2も参照)。支持突出部16,17が底部14から突出し、これらの支持突出部16,17の間の空隙によって、挽いたコーヒーの粒又は粉を包含して底部14上に支持されたパッド又はパウチ18から搾り出された飲料液(本実施例ではコーヒー抽出液)が、パッド18と底部14との間の排出口19へ流れるようにされている。パッド支持体は抽出室のハウジング部20によって支持されており、次いで、ハウジング部はコーヒー製造器1の主たるハウジング2の部分によって支持されている。動作状態において、抽出室13は封止21,37によって水密封止されているため、ポンプ45によって発生される圧力の顕著な損失は起こらず、コーヒーが抽出されるとき、ポンプ45によって発生される全て又は実質的に全ての圧力が抽出室に加えられる。コーヒー以外の飲料が調製されるべきならば、パッドは例えばココア粉末及び/又はミルク粉末のような他の物質を包含することができ、それらの物質に香味及び/又は甘味が付されてもよい。
【0016】
上面が底部14の一部を形成するノズル22は、コーヒー抽出液の通路として用い得る排出口19の断面積を限定する。ノズル22はパッド支持体15と一体であってもよい。
【0017】
排出口19は分散室36に流れ込み、分散室は分散口38を貫通して延びる2つの分散通路に連通している。これらの分散通路を介して、分散室内に分散されたコーヒー抽出液は置台5上のカップ6に流れ得る。
【0018】
コーヒー抽出液の上にフォームを形成するために、コーヒー抽出液はノズル22からバッファタンク36内のバッファ数のコーヒー抽出液に噴射される。
【0019】
図2乃至図4に最も良く見られるように、パッド支持体の突出部16,17は、排出口19の回りに円周状に分散された位置で、底部14から突出している複数の最内側に位置する支持突出部17を含む。図3のような底部方向の上面図に見られるように、支持突出部16,17の最内側のもの17は、排出口19に対して径方向に長い断面を有する。これによって、支持突出部16,17の最内側のもの17を排出口19に対しより接近して位置付けることが可能となり、従って、支持突出部の最内側のものが従来の丸い断面を有すると仮定した場合と比べ、フィルタパッド18を排出口19の領域でより安定して支持することが可能であり、少なくとも、得られるフォームの優美さ及び性能に関する限り、ノズル22の直接上流のコーヒー抽出液の流れに乱流を招来することもない。
【0020】
良質で、安定性があり、「クレマ」な種類のフォームを得るために、ノズル22に到達するコーヒー抽出液は層流でバッファタンク36内のコーヒーに噴射されるのが有効であることが分かった。フィルタパッド18とパッド支持体15との間の自由容積を実質的に増大させることなしに、多様な追加的な機能がこの効果を促進するために提供され得る。自由体積の実質的な増大は、特に比較的少量のコーヒー抽出液が調製されるならば、抽出後に体積に残るであろうコーヒー抽出液の量を増大する原因となる。
【0021】
乱流をさらに防ぐために、例えば、最も内側に位置する突出部17の各々の最大幅の部分は、排出口19に対する径方向において、最も内側に位置する突出部17の各々の長さの中間位置より径方向で外側に位置するのが有効である。径方向において外向きに計測されるならば、最大幅は断面の長さの60〜75%であるのが好ましい。
【0022】
ノズル22上流の領域における乱流を妨げるのに更に役立つ他の機能は、長手断面の各々が反対側の最外端部24よりも鋭利な最内側端部23を有することである。
【0023】
フォームの安定性を向上するために、最も内側に位置する複数の支持突出部の隣接するものは、隣接する突出部17の間に通路27を定めるよう相互に面し合う直線壁部25,26を有し、通路27は一定又は排出口19に向かって径方向に減少する幅「a」を有するのが有効である。
【0024】
より詳細には、ノズル22の上流領域における乱流を防ぐために、最も内側に位置する支持突出部17の長手断面は、翼形状又は水滴形状を有するのが特に有効である。
【0025】
支持突出部16,17の末端部は支持床30を定める。パッド又は少なくともフィルタパッド18の下部壁は、支持突出部16,17によって支持されたときに、支持台に沿って延びる。本実施例において、この支持床30は平坦である。しかしながら、若干の弧状又は円錐状のような他の形状も考え得る。
【0026】
ノズル22の上流領域における乱流を防ぐために、底部14と支持床30との間の距離は、少なくとも排出口19を囲む底部14のリング形状部28上において、排出口19に向かって径方向に増大し、また、底部14の最外側の周縁29から径方向に離間して増大するのが有効である。特に、排出口19に向かって径方向に長い断面を有する最内側に位置する支持突出部17との組み合わせにおいて有効であるが、他の任意の形状の最も内側に位置する支持突出部との組み合わせであってもよい。これによって、流速が乱流を引き起こす程に高速な、パッド支持体の中央領域におけるコーヒー抽出液の流速が低減される。何故ならば、コーヒー抽出液がノズル22上流の領域へ流れる断面が増大するからである。
【0027】
乱流が起き易くてフォームの形成に影響を与え得る場所において流速を選択的に低減するために、排出口19を囲む底部14は、リング形状部14の径方向の外側に位置する底部14の部分よりも、リング形状部27においてより急勾配で傾斜している。
【0028】
支持突出部16,17の最も内側に位置するもの17はリング形状底部27から突出しているため、流速が特に減速されるのは、流速が最も高速な、最も内側に位置する支持突出部17の円の間の通路内であり、支持突出部17の円の内側の中央領域への余りにも高速なアウトフローによって乱流が引き起こされ得る前である。
【0029】
安定した良質なフォームを生成するために、収縮工程が引き起こされることによって、コーヒーの流れをノズル22に進入させるのが有効であることがさらに分かった。このために、底部14は、排出口19を囲む底部14のリング形状部分27が、リング形状部27と排出口19との間の底部の部分31(ノズル22の上面を含む)に比べ、より急勾配で傾斜しているのが好ましい。この効果は本実施例において特に強力である。何故ならば、底部14は、傾斜しているリング形状部分27と排出口19との間に平坦部31を有するからである。
【0030】
図6には、収縮及びその効果がより詳細に例示されている。排出口19を囲み、排出口から径方向に離間した領域において、コーヒー抽出液の流れ32は、太い矢印33で指し示されているように、排出口19に向かって径方向に流れている。より内側、すなわち、排出口19の上流端部34の領域において、コーヒー流32は、一群の矢印35で指し示されているように、排出口19の前記上流端部の周りで屈曲している。排出口19の上流端部34領域におけるコーヒー流32の内向きの半径方向速度の故に、コーヒー流32は排出口19へ入り込むノズル面に従わず、排出口19の上流端部34でノズル面から分離する。このように、排出口19の上流端部34は効果的に分離端部を形成し、コーヒー流32はこの上流端部でノズル表面から分離する。
【0031】
これによって、噴流39を形成するコーヒー流32は、排出口19において、排出口19の内面と接触しないようにされている。従って、コーヒー流32は排出口の内面に沿って発生する流体静力学的及び流体力学的な抗力によって妨害されることがなく、滑らかな噴流39が得られる。このことは、コーヒー抽出液がノズル22の下方に集められたコーヒー抽出液のプールの表面を打ち叩くときに、コーヒー抽出液がフォームを形成する上で極めて効果的であることが分かった。排出口に到達するコーヒー抽出液内の滑らかな層流は、排出口19の上流端部34での連続的で効果的な分離のために重要であることが明らかである。この結果、ノズルの下流に集められたコーヒー抽出液のプールを打ち叩く一定の力と良質性を備えた円滑な噴流39が得られ、それによって、より良質なフォームがコーヒー抽出液の上に形成される。
【0032】
製造の観点からすると、滑らかな噴流を得るためには、分離端部34だけが鋭利で、円滑であり、比較的小さい公差で製造される必要がある。排出口19の内面及び排出口の下流の端部は比較的大きな公差で製造可能であり、特別に円滑である必要はない。そのような必要は金属打ち抜きの特性によって特に十分に果たされるので、ノズルを極めて低価格かつ高い製造率で製造可能である。ノズルの上流側を形成することが意図された側面から金属の地金板に進入するパンチによって排出ノズルが打ち抜かれるならば、正確で、好ましくは平坦な、円形の形状の滑らかな分離端部34を比較的容易に得ることができる。パンチは排出口19を形成するための孔の高さの約3分の2に沿って金属を切り抜くことで、比較的円滑な面が提供され、よって、排出口の内面の上流領域近傍に近接して通過する噴流39との接触が確実にされる。排出口を形成するための孔の最後の約3分の1に沿って、金属はやや不整然に剪断され、その結果、比較的粗い面が形成され、バリが形成される。しかしながら、比較的容易に維持できる公差の限界内で、そのような不完全さはコーヒー流32を阻害せず、コーヒー流は比較的大きな間隔で排出口19の内壁の下流部に沿って通過する。
【0033】
排出口の導入端部34で効果的に流れを分離するために、導入端部は鋭利であるのが好ましい。上流側から打ち抜くことによって達成可能な端部の鋭利さは、それを多少鋭利にするために後処理を施さなくとも通常十分である。適当な鋭利さは他の手段、例えば、穿孔若しくは研磨によって、又は、ノズルをダイカスト成形若しくは射出成形することによっても達成可能である。上流側の分離端部34の所要の円滑さが得られることを条件として、ノズルはセラミック材料でも形成し得る。
【0034】
噴流39が分離端部34から下流に離間した領域で排出口の内面と接触するのを回避するために、排出口19の高さは最小の断面幅よりも小さいのが好ましく、最小の断面幅の半分以下であるのがより好ましい。現時点において最適な実施例によれば、排出口19は0.6〜1.0mmの直径及び0.2〜0.4mmの高さを有し、分離端部34の半径は0.1mm以下であるのが好ましい。排出口19が本実施例におけるような一定の断面ではなく、下流端に向かって外向きに広がっているならば、噴流39と排出口内面との間の接触を生じさせることなく、排出口を長めにすることができる。
【実施例2】
【0035】
図5は本発明に従ったパッド支持体65の他の実施例を示す。本実施例によれば、底部64は支持突出部の末端部からリング形状部77に向かって離間する方向に内向きに徐々に傾斜している。底部64はリング形状部においてより急勾配で傾斜することで、コーヒー抽出液がノズル72の上流領域に向かって流れ出る流速を低減する。ノズル72は平坦な上流面81を有し、上流面は底部64の平坦な最も内側に位置する部分を形成することで、ノズル22の直ぐ上流におけるコーヒー抽出液の効果的なフォーム強化収縮が達成される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持されたパッドから流れ出る飲料液のための仕切部を形成する底部と、
該底部を通じて飲料液を排出するために前記底部に設けられた排出口と、
飲料液の噴流を発生させるために前記排出口を制限するノズルと、
複数のパッド支持突出部とを有し、
該支持突出部は、前記排出口の周りに円周状に分散された位置に、前記底部から突出した複数の最内突出部を有する、
飲料製造器用のパッド支持体であって、
前記底部に向かって上面から見たとき、前記支持突出部の前記複数の最内突出部のうちの少なくとも幾つかは、前記排出口に対して径方向に長い断面を有し、前記支持突出部の複数の最内突出部のうちの少なくとも幾つかは、前記排出口により接近して位置付けられ、前記長い断面の各々は、前記排出口に対して径方向に長さを有し、前記排出口に対する径方向において、前記長さの中間部より径方向で外側に位置する最大の幅を有することを特徴とする、
パッド支持体。
【請求項2】
前記長い断面の各々は、最内側端部と、最外側端部とを有し、前記最内側端部は前記最外側端部より鋭利であることを特徴とする、請求項1に記載のパッド支持体。
【請求項3】
前記支持突出部の前記複数の最内突出部の隣接支持突出部は、相互に面する直線壁部を有することで、前記隣接突出部の間に、一定又は径方向で前記排出口に向かって縮小する幅を有する通路を定めることを特徴とする、請求項1に記載のパッド支持体。
【請求項4】
前記排出口に対して径方向に長い断面は、翼形状又は水滴形状であることを特徴とする、請求項1に記載のパッド支持体。
【請求項5】
前記支持突出部の末端部は、前記パッドを支持するための支持床を定め、前記底部は最外側周辺部を有し、前記底部と前記支持床との間の距離は、少なくとも前記排出口を囲む前記底部のリング形状部において、前記排出口に向かって径方向に増大すると共に、前記最外側周辺部から径方向に内向きに離間して増大することを特徴とする、請求項1に記載のパッド支持体。
【請求項6】
前記底部は、前記リング形状部の径方向の外側に位置する前記底部部分に比べ、前記底部の前記リング形状部でより急勾配に傾斜していることを特徴とする、請求項5に記載のパッド支持体。
【請求項7】
前記支持突出部の前記複数の最内突出部は、前記リング形状底部部分から突出していることを特徴とする、請求項5又は6に記載のパッド支持体。
【請求項8】
前記底部は、前記リング形状部分と前記排出口との間の底部部分に比べ、前記排出口を囲む前記底部の前記リング形状部でより急勾配に傾斜していることを特徴とする、請求項5乃至7のいずれか1項に記載のパッド支持体。
【請求項9】
前記底部は、前記リング形状部と前記排出口との間に、平坦部を有することを特徴とする、請求項5乃至7のいずれいか1項に記載のパッド支持体。
【請求項10】
前記排出口は、前記底部から前記排出口への移行部を形成する鋭利な上流分離端部を有することで、飲料液が前記排出口に流れ込むときに、前記飲料液が前記排出口から分離されることを特徴とする、請求項1に記載のパッド支持体。
【請求項11】
請求項1に記載のパッド支持体と、バッファ数の飲料液を保持するために、前記ノズルの下流に位置するバッファタンクとを有し、操作時に、飲料液は前記ノズルから前記バッファ数の飲料液に噴射されることを特徴とする、フォームユニット。
【請求項12】
加圧された熱湯を抽出室に供給するために該抽出室に連結している水加熱及び供給構造と、請求項11に記載のフォームユニットと、前記バッファタンクに連結する飲料液分配通路とを有する飲料製造器であって、
前記パッド支持体は、前記抽出室の底部側を定めることを特徴とする、飲料製造器。
【請求項13】
熱湯をパッドのフィルタ壁の上流の粒又は粉に強制的に通過させるステップと、
請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載のパッド支持体を用いてパッドからの飲料を受け取るステップとを有し、
前記飲料は、層流パターンが前記排出口の直ぐ上流領域において得られるように流れることを特徴とする、フォーム層を有する飲料調製方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−142668(P2009−142668A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−32445(P2009−32445)
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【分割の表示】特願2004−535785(P2004−535785)の分割
【原出願日】平成15年9月1日(2003.9.1)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】