説明

餃子の皮の水分付着器具と受け皿

【課題】短時間でより衛生的に餃子の皮の外周に適量の水分を付着させる。
【解決手段】餃子の皮の外周に水分を付着させるために、水滴や水のかたまりにならず又は、落下せずに水分が付着しやすいように、餃子の皮の水分付着器具41の底面となる水分付着面に細かいキズや細かい溝を作る加工をする。また、水分付着器具41と受け皿43を組み合わせることによって水分付着器具41の底面に適量の水分が行き渡るように、受け皿43の内側の縁部分46の中に水分付着器41が入るように加工する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、餃子の皮の外周に水分を付着させ易くさせる餃子の皮の水分付着器具と受け皿に関するものです。
【背景技術】
【0002】
おもに市販されている餃子の皮の外周に水分を付着させるのには、指に水分を付着させて、餃子の皮の外周に水分を付着させるのが、一般的なものです。
【0003】
しかし、指に水分を付着させて餃子の皮の外周を一周して水分付着させるのに、指に水分を付着させることを一回で行えない場合が多く時間と手間がかかるものであり、衛生面的に水分を指に付着させることは清潔と言えない欠点がありました。
【0004】
手作業によって、餃子を形成するうえでヒダをとることが安易に行える人にとっては、ヒダをとることが楽しみでもあるわけですが、これに対して、餃子の皮の外周に水分を付着させることは、単純作業であり、簡単に短時間で行えるものであれば、餃子の皮の外周に水分を付着させることを手作業で行うよりも器具の使用によることが便利であり、衛生的にもなるべく直接手でもって水分を餃子の皮の外周に付着させるよりも指によらない方法で餃子の皮の外周に水分を付着させるべきであると言う問題がありました。
【0005】
公開実用新案公報の実用新案出願公開 昭56‐122393 名称 餃子の皮の水つけ器がありますが、このような餃子の皮の水つけ器の吸水部材をリング状につけ、この吸水部材に水を含ませ、餃子の皮に押し当てることによって皮の端周に一度に水がつけられるようにしたこの実用新案の吸水部材に水を含ませ餃子の皮に押し当てることでは、餃子の皮に水が付き過ぎて、餃子の皮を折り合わせる時に水が過多のために餃子の皮が折り合わさらず開いてしまうという問題があったと思います。
【0006】
この改善策として、実用新案出願公開 昭56―122393の実用新案登録請求の範囲 第2項において、第1項に記す吸水部材の下部に丸味をつけるようにして接着面を狭くしましたが、そのことにより、一般的に餃子の皮の外周端に水が付きにくいことになり餃子の皮の外周端が開くと言う問題が出てしまうと思います。
【0007】
また、上記のような吸水部材は、使用後に水が抜けきらず、短時間に乾燥しにくいという衛生的な問題もありました。
【特許文献1】実開 昭56-122393号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、餃子の水つけ器の吸水部材ような部品を取り付けずに、餃子の皮の外周に適量の水分を付着させることでした。
【0009】
しかし、水分付着面となる材料の部品に水を付けると、水滴や水のかたまりとなって部品表面に部分的に付くか落下してしまうため部品表面全体に行き渡る状態にはなりませんでした。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、餃子の皮の外周に水分を付着させるために、水滴や水のかたまりにならず又は、落下せずに水分が付着しやすいように、餃子の皮の水分付着器具の底面となる水分付着面に細かいキズや細かい溝を作る加工をすることと適量の水分を付着面に付けさせるために水を溜める受け皿に工夫をすることを最も主要な特徴とします。
【発明の効果】
【0011】
本発明の餃子の皮の水分付着器具は、水分を細かいキズや細かい溝に付着させるので、ちょうど手の指の指紋に付着する水と同程度の水分を餃子の皮の外周に付着させることができ、また、使用後は付着した水分の乾燥が早いので衛生的であるという利点があります。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の餃子の皮の水分付着器具の外周は、一般的な餃子の皮の外周よりも大きくしたもので、餃子の皮の水分付着器具の底面となる水分付着面に刻む細かいキズや細かい溝は、使用する材料の性質を考慮して、水分が適量付着する量を試行して得たものを参考にし、また、底面に水分を付着させるための水を溜める受け皿を用意することによって、より良い状態で使用することができます。
【実施例1】
【0013】
図1は、餃子の皮の水分付着器具の実施例1の底面図で、斜線部分である水分付着部11の底面に細かいキズをつけるために、砥石ややすりによって底面を擦って、細かいキズに水分が付着することによって適量の水分が底面全体に行き渡るように水分付着面を加工した餃子の皮の水分付着器具です。
【実施例2】
【0014】
図2は、餃子の皮の水分付着器具の実施例2の底面図で、水分付着部21の底面に細かい溝を付けることにより、例えば、LPレコード盤の細かい溝のような状態になるように細い針によって底面に細かい溝を作ることによって、適量の水分が底面全体に行き渡るように水分付着面を加工した餃子の皮の水分付着器具です。
【実施例3】
【0015】
図3は、餃子の皮の水分付着器具と受け皿の実施例3の立面図で、水分付着器具(31と32)と受け皿33を組み合わせることによって水分付着器具の底面に適量の水分が行き渡るように、受け皿33の内側の縁部分36の中に水分付着器(31と32)が入るようになっています。
【0016】
図4は、餃子の皮の水分付着器具と受け皿の実施例3の側面・部分断面図で、受け皿43の内側の縁部分46の中で水分付着器(41と42)の水分付着部41の底面が台部47に接して乗るようになっていて、水分付着部41の上部は、受け皿43の内側の縁部分46の上端よりも少し高くなっていることで水分付着部41の上部に水が付かないようになっています。
【0017】
図5は、餃子の皮の水分付着器具と受け皿の実施例3の側面・部分断面図で、内側の縁部分56の上端まで水を溜めると、それ以上の水58は、受け皿の内側の縁部分56と外側の縁部分55の間にこぼれるようになっているので、水分付着器具の水分付着部51の上部に水58がかからないように又、受け皿53から水58がこぼれにくいようになっています。
【0018】
図6は、餃子の皮の水分付着器具と餃子の皮の実施例3の立面図で、水分付着部61の底面に付けた適量の水分は、円柱状に整えた餃子の皮64の一番上の一枚に付着させ、このようにして水分を付着させた餃子の皮64を一枚ずつ取り出して、具を乗せて餃子を作ることが短時間で容易にできます。
【産業上の利用可能性】
【0019】
一般的使用すること及び出願番号2008-196703発明の名称 外枠と湾曲した内枠を誘導部で折り合わせる餃子形成器の適量さじと組み合わせて使用することにより手作りでありながら短時間で衛生的に餃子を作る用途に適用でます。
【0020】
手作業で餃子を作るとき、餃子の皮の外周に水分を付着させることを指に水を付けて器具を使用して行えることは、手で餃子の皮の外周に水分を付けるよりも、短時間で衛生的なことです。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】餃子の水分付着器具の底面図です。(実施例1)
【図2】餃子の水分付着器具の底面図です。(実施例2)
【図3】餃子の水分付着器具と受け皿の立面図です。(実施例3)
【図4】餃子の水分付着器具と受け皿の側面・部分断面図です。(実施例3)
【図5】餃子の水分付着器具と受け皿の側面・部分断面図です。(実施例3)
【図6】餃子の水分付着器具と餃子の皮(実施例3)
【符号の説明】
【0022】
11 水分付着部
12 取っ手
21 水分付着部
22 取っ手
31 水分付着部
32 取っ手
33 受け皿
35 外側の縁部分
36 内側の縁部分
37 台部分
41 水分付着部
42 取っ手
43 受け皿
45 外側の縁部分
46 内側の縁部分
47 台部分
51 水分付着部
52 取っ手
53 受け皿
55 外側の縁部分
56 内側の縁部分
57 台部分
58 水
61 水分付着部
62 取っ手
64 餃子の皮

【特許請求の範囲】
【請求項1】
餃子の皮の外周に適量の水分を付着させるために、水分付着面を加工した餃子の皮の水分付着器具と受け皿。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−63419(P2010−63419A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−234174(P2008−234174)
【出願日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(598058771)
【Fターム(参考)】