説明

香り発生装置

【課題】使い勝手を向上させるとともに、長期間にわたって安定した香りを発生させることができる香り発生装置を提供する。
【解決手段】外郭を構成する本体ケース2と、香料液を貯留する容器14と、前記容器14に固定した香料液を吐出する吐出手段16と、前記吐出手段16を駆動する駆動手段30と、前記吐出手段16により吐出させた香料液を蒸発させる蒸発皿48と、前記蒸発皿48の底面部を加熱する加熱手段と、前記蒸発皿48から蒸発した香料を室内に拡散させる送風手段11を備え、前記吐出手段16を固定した容器14、蒸発皿48の各々を、本体ケース2内に着脱自在に装着したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、香料液を加熱して蒸発させ、室内空間に拡散させる香り発生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から香料液を室内に拡散させる方法として、香料液を芯体等に含浸させるかまたは香料液の入った容器の口を開放して拡散させる方法、香料液を噴霧手段で粒子状にして拡散させる方法等があり、これらは香料液を常温状態で自然蒸発させるものである。これに対して近年、香料液を電気ヒータ等で加熱することによって、蒸発を促進させて香り成分をより迅速に室内に拡散させる方法が開発されている。その主な方法、装置として下記のものが知られている。
【0003】
液体香料を収容した香料容器(ビン)と,この香料容器内に一端が挿入され,他端が香料漏出部に接続された液体香料搬送チユーブと,この搬送チユーブに介装された微少流量ポンプとからなり,前記の香料漏出部が,液含浸性の芯部と,この芯部を加熱するヒータと,この芯部を周囲雰囲気から遮断する容器ならびにこの容器に開閉可能に取付けた蓋とで構成されている。微少流量ポンプは,香料容器内の液体香料をそのままチューブ端の香料漏出部に極めて少量ずつ搬送する。香料漏出部ではこの液体香料を芯部が毛細管現象で含浸する。この芯部をヒータで加熱することによって,含浸する液体香料を気化させる。そして香りの濃度はヒータの発熱量を制御することによって調節するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、液状の蒸散剤を貯留する貯留室と、周方向に所定間隔をおいて配置された複数の発熱部材(電気ヒータ)と、一端を前記貯留室内に挿入した第1パイプと、前記発熱部材の中心位置に回転自在に配置されるとともに、一端を前記第1パイプに回転自在に連結し、且つその他端に前記発熱部材に対峙した供給部を備えた第2パイプと、第2パイプを回転駆動する駆動手段(モータ)と、前記第1パイプに介在され、且つ前記貯留室内の蒸散剤を前記供給部から発熱部材に導出する給送手段(ポンプ)とからなる加熱蒸散装置としたものである(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
また、香料容器の加熱と冷却にペルチェ素子を用い、香料容器の上部の開口部の開閉を形状記憶コイルの温度変化によって行うとともに、香料液を加熱することにより香りの拡散を行う。香料液の香料容器への補給は、香料容器に接続する補給配管と補給バルブを設けて、補給瓶より滴下供給する香料の発香装置としたものである(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】実開平5−76438号公報
【特許文献2】実開平1−149965公報
【特許文献3】特開平9−10290号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記した特許文献1に記載されたものは、液体香料を芯部に含浸させ、この芯部をヒータで加熱する構成となっているが、芯部の液体香料の毛細管現象による含浸量のバラツキ、およびヒータで加熱する芯部の温度バラツキが大きい。また芯部およびヒータ部分に液体香料中の不揮発成分等が残渣物質として付着、蓄積しやすい。これらの現象によって、液体香料の蒸発量が大きく変動しやすく、且つ耐久性に課題がある。
【0007】
また、特許文献2および特許文献3に記載されたものは、発熱部材(容器)に液体香料中の不揮発成分等が残渣物質として付着、蓄積しやすい。これによって液体香料が十分蒸発しきれず、液状のまま溜まるなど、安定した蒸発を長期にわたって維持することが困難となる。さらに構成が複雑となるとともに発熱部材を含む構成部材の全体の交換が必要となり、使い勝手、耐久性に課題がある。
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使い勝手を向上させるとともに、長期間にわたって安定した香りを発生させることができる香り発生装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
外郭を構成する本体ケースと、香料液を貯留する容器と、前記容器に固定した香料液を吐出する吐出手段と、前記吐出手段を駆動する駆動手段と、前記吐出手段により吐出させた香料液を蒸発させる蒸発皿と、前記蒸発皿の底面部を加熱する加熱手段と、前記蒸発皿から蒸発した香料を室内に拡散させる送風手段を備え、前記吐出手段を固定した容器、蒸発皿の各々を、本体ケース内に着脱自在に装着したことを特徴とする香り発生装置としたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の香り発生装置によれば、使い勝手向上させるとともに、長期間にわたって安定した香りを発生させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
第1の発明は、外郭を構成する本体ケースと、香料液を貯留する容器と、前記容器に固定した香料液を吐出する吐出手段と、前記吐出手段を駆動する駆動手段と、前記吐出手段により吐出させた香料液を蒸発させる蒸発皿と、前記蒸発皿の底面部を加熱する加熱手段と、前記蒸発皿から蒸発した香料を室内に拡散させる送風手段を備え、前記吐出手段を固定した容器、蒸発皿の各々を、本体ケース内に着脱自在に装着したことを特徴とする香り発生装置としたものである。これによって、吐出手段を固定した容器の交換、および加熱手段を固定したままで、蒸発皿のみの交換を使用者自らが手を汚すことなく容易に行うことができる。したがって使い勝手を向上させるとともに、長期間にわたって安定した香りを発生させることができる。
【0012】
第2の発明は、第1の発明において、蒸発皿内に香料液の拡散部材を有することを特徴とする香り発生装置としたものである。これによって、蒸発皿内に吐出させた香料液が、拡散部材に含浸して蒸発皿内に拡散し、拡散部材および蒸発皿の内面からの蒸発を促進させるとともに、香料液が拡散部材に含浸していることで、香り発生装置の傾斜、転倒時に、蒸発皿からの香料液の漏洩を防止することができる。さらに拡散部材は蒸発皿とともに交換するので、安定した香料液15の蒸発を維持することができる。
【0013】
第3の発明は、第2の発明において、拡散部材に切欠部を形成し、前記切欠部に香料液を吐出させることを特徴とする香り発生装置としたものである。これによって、吐出させた香料液の拡散部材表面からの跳ね返りをなくすとともに、蒸発皿の底面に接する拡散部材側から香料液が含浸していくことで、より速やかに加熱され蒸発を促進させることができる。
【0014】
第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明において、容器内の香料液の残量検出手段を備え、前記容器内の香料液の残量が所定量以下となったことを予め報知する報知手段を有することを特徴とする香り発生装置としたものである。これによって、使用者は容器の交換の必要性を確実に把握し、交換用の容器を予め準備することができる。したがって香りの発生を途切れさすことなく使用することができ、使い勝手を向上させることができる。
【0015】
第5の発明は、第4の発明において、所定量の残量に対応した香料液を吐出させた後、空量を報知して容器の交換を促す報知手段を有することを特徴とする香り発生装置としたものである。これによって、使用者が容器内の香料液が空量であることに気づかないまま運転を継続することをなくすことができる。したがって香りの発生を途切れさすことなく使用することができ、使い勝手を向上させることができる。
【0016】
第6の発明は、第1〜5のいずれかの発明において、蒸発皿に所定量の香料液を吐出させた時点において、前記蒸発皿の交換を促す報知手段を有することを特徴とする香り発生装置香り発生装置としたものである。これによって、使用者は蒸発皿の交換時期を明確に把握することができるので、蒸発皿に蓄積した残渣分が香料液の蒸発に悪影響を及ぼさない余裕をもった範囲内において、蒸発皿を交換し、常に安定した香料液の蒸発を維持し、香料液が蒸発皿外に漏洩するなどの弊害を生じることがない。したがって使い勝手向上させるとともに、長期間にわたって安定した香りを発生させることができる。
【0017】
第7の発明は、第1〜6のいずれかの発明において、容器に固定したディスペンサーポンプからなる吐出手段と、モータと、モータにより回転するクランクと、クランクに有するピンを支点として連結し回動するコンロッドと、コンロッドの他方側とピンを支点として連結しシリダー内を上下動するピストンを有する駆動手段と、ピストンの上死点の位置を検出する位置検出手段を備え、前記ピストンの上下動により、ディスペンサーポンプのヘッド部を押下げて香料液を吐出させるとともに、香料液を吐出させないときは、前記ヘッド部とピストンの下端面とに所定距離の間隔を有してピストンを上死点の位置に停止させるように前記モータを制御することを特徴とする香り発生装置としたものである。これによって、ピストンの下端面がディスペンサーポンプのヘッド部から最も離れた距離となり、収納部材から容器を容易に、且つ安全に取り出すことができる。また香り発生装置を持ち運んでの移動時、転倒時等において、ヘッド部の不要な押下げをなくし、香料液の吐出を防止することができる。
【0018】
第8の発明は、第1〜7のいずれかの発明において、蒸発皿を加熱する加熱手段をハロゲンヒータとしたことを特徴とする香り発生装置としたものである。これによって、蒸発皿をより迅速に無駄なく加熱することができる。
【実施例】
【0019】
以下、本発明の一実施例について図1〜図10を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例の香り発生装置の構成を示す側断面図、図2は吐出手段を固定して備えた香料液を貯留する容器の概観斜視図、図3は図1における容器の収納構成を示す要部正面図、図4は図1のA−A線における断面図、図5は吐出手段を駆動する駆動手段の基本構成を示す側断面図、図6(a)、(b)、(c)は駆動手段の基本動作を示す正面図、図7は香料液の蒸発部の基本構成を示す側断面図、図8は蒸発部の概観斜視図、図9は制御ブロック図、図10は蒸発部の他の実施例の構成を示す側断面図である。
【0020】
図1〜図9において、香り発生装置の基本構成を説明する。基台1の上に本体ケース2を固定している。この本体ケース2には、下部に空気の吸込口3、上部に吹出口4を形成させてある。また本体ケース2に正面パネル5を有し、この正面パネル5は本体ケース2の上部に挿入し、下部をビス8にて着脱自在に固定してある。基台1、本体ケース2、正面パネル5によって、香り発生装置の外郭を構成しているものである。正面パネル5には、運転操作、香料液の残量確認を行うための各々開口6,7を形成させてある。
【0021】
本体ケース2の内部に仕切板9を有し、本体ケース2と仕切板9の間隔に送風通路10を形成し、吹出口4に対向して香りを拡散させる送風手段である送風機11を位置させている。仕切板9内の上部には、香り発生装置の全体動作を制御する制御器12および正面パネル5の開口6に対向した操作部13を固定している。操作部13には、運転スイッチ13aと、運転ランプ、香料液の残量ランプ等の報知手段13bを備えている。なお図1中の実線矢印は送風機11により吸入した空気の流れを示し、破線矢印は蒸発した香料の流れを示す。
【0022】
また、本体ケース2内に、所定量の香料液15を貯留する容器14を装着している。図2に示すように容器14には、香料液15を吐出するディスペンサーポンプ16(吐出手段)を固定して備え、ディスペンサーポンプ16は吸入パイプ17、吐出パイプ18、ヘッド部19を構成している。吐出パイプ18に導出パイプ20を接続し、導出パイプ20を上下動可能としてガイド22を容器14に固定している。ディスペンサーポンプ16のヘッド部19を上下動させることにより、導出パイプ開口部21から容器14内の香料液15を吐出させるものである。
【0023】
図3および図4に示すように、ディスペンサーポンプ16を固定した容器14は、仕切板9と一体化されている収納部材23の内部に収納する。収納部材23には、容器14の両側面を支持する突出片24、ヘッド部19を臨ませる開口23a、容器14の前面下部を支持する突出片25、導出パイプ20を臨ませる開口27、容器14の後面を支持する突出片26を形成している。容器14は、突出片24、25、26と若干の間隔を有して収納部材23内に位置決めし、着脱自在に装着するものである。
【0024】
容器14の香料液15が空量となった場合は、正面パネル5を本体ケース2から取り外した後、容器14の底面を突出片25の上端を滑らして収納部材23内から取り出す。また香料液15の入った新規の容器14を収納部材23内に押し込んで装着する。このように、吐出手段であるディスペンサーポンプ16を固定した容器14を、本体ケース2内に着脱自在に装着しているものである。
【0025】
これによって、ディスペンサーポンプ16を固定した容器14の交換を、使用者自らが手を汚すことなく容易に行うことができる。したがって使い勝手を向上させるとともに、長期間にわたって安定した香りを発生させることができる。また成分の異なる香料液15を貯留する容器14を、好み等の選択に応じて容易に交換することもできる。なお容器14と、後述する蒸発皿48とともに、正面パネル5全体の着脱ではなく正面パネル5に、別途交換用の開閉部材または着脱部材(図示なし)を備えてもよい。
【0026】
また、図4に示すように、容器14のコーナー部の収納部材23にフォトセンサーである発光部28および受光部29を備え、容器14内の香料液15の残量状態を検出するものである。容器14は透明性のある樹脂材料で構成されて、発光部28からの出力光を透過して受光部29に入力される。一方容器14内の香料液15は白濁した状態で、発光部28からの出力光を遮光する。これによって容器14内の香料液15の残量が所定量以上のときは、発光部28からの出力光は香料液15によって遮光され、受光部29に入力されない。また容器14内の香料液15の残量が所定量以下となったときは、発光部28からの出力光は香料液15によって遮光されず、容器14を透過して受光部29に入力される。
【0027】
このように、発光部28および受光部29により香料液15の残量検出手段を構成しているもので、発光部28からの出力光の受光部29への到達の有無により香料液15の残量を検出し、香り発生装置の運転制御および残量ランプ等の報知手段13bにより報知するものである。また発光部28および受光部29は、容器14と非接触とし且つ電気的接続の着脱を必要としないので、容器14の交換をより容易に行うことができる。
【0028】
なお、発光部28および受光部29の位置は、容器14に対して水平方向に設置したが、容器14の側面と底面方向または容器14の上下方向に対向させて設置してもよい。さらに発光部28および受光部29の複数対を容器14の水平方向に設置することによって、香料液15の残量を段階的に検出することができ、使い勝手をより向上させることができる。
【0029】
次に、収納部材23の上方に位置し、ディスペンサーポンプ16を駆動する駆動部30(駆動手段)の構成を図5、6により説明する。駆動部30は、減速機構を内蔵するモータ31、モータ軸32、モータ31により一方向へ回転駆動されるクランク33、クランク33の回転中心から所定距離を置いて設けたピン34と嵌合するコンロッド35、コンロッド35とピストン37を連結するピン36、ピストン37をガイドするシリンダー38、モータ31とシリンダー38を固定する支持板39、カバー40、クランク33の外周の一部に設けた突出部33aの接触の有無により電気接点をON、OFFするスイッチ41(位置検出手段)により構成されている。矢印はクランク33の回転方向を示す。モータ31への通電により、クランク33が回転し、ピン34と嵌合するコンロッド35がピン36を支点として回動する。コンロッド35の回動によりピストン37がシリンダー38内を上下方向に所定距離移動する。
【0030】
図6(a)は、クランク33のピン34が最上部に位置して、コンロッド35がピストン37を引き上げた状態で、ピストン37が上死点の位置にあることを示す。ピストン37が上死点の位置にあるとき、ピストン37の下面37aはヘッド部19と非接触とし、所定距離の間隔を形成するよう配置されている。このときクランク33の突出部33aがスイッチ41に接触し、スイッチ41からON信号を制御器12へ出力してピストン37が上死点の位置にあることを検出する。
【0031】
図6(b)は、モータ31への通電により、クランク33が矢印方向に略90度回転し、ピストン37の下面37aがヘッド部19と接触して、ディスペンサーポンプ16に有するバネ(図示なし)の反力に抗してヘッド部19の押下げを開始する状態を示す。図6(c)は、クランク33が矢印方向に略180度回転し、クランク33のピン34が最下部に位置して、コンロッド35がピストン37を最も押下げた状態で、ピストン37が下死点の位置にあることを示す。
【0032】
この後さらにクランク33が矢印方向に回転し、クランク33の突出部33aがスイッチ41に接触し、スイッチ41からON信号を制御器12へ出力してピストン37が上死点の位置にあることを検出すると同時にモータ31への通電をOFFして図6(a)の状態に戻る。このように、クランク33が1回転することによって、ディスペンサーポンプ16のヘッド部19を上下動させ、これを1サイクルとして所定量の香料液15を吐出させるものである。
【0033】
なお、モータ31への通電中に停電、電源コンセントの抜け等により電源が遮断された場合は、電源の再通電後、モータ31は、図6(a)に示すようにピストン37を上死点の位置に一旦制御した後、通常の香料液15の吐出の基本動作を行うものである。
【0034】
次に、本体ケース2内に装着した香料液15を蒸発させる蒸発部42の構成を図7、8により説明する。蒸発部42は、収納部材23の下方部に位置し、アルミニューム等の熱伝導性よい材料からなる加熱体43、加熱体43の底面に接触して加熱するヒータ44(加熱手段)、ヒータ44を加熱体43に固定させるヒータ保持板45、加熱体43の温度を検出するサーミスタ46(温度検出手段)、加熱体43を保持する外枠47、加熱体43の内部に着脱自在に装着した蒸発皿48、蒸発皿48に形成した取手48a、蒸発皿48内に挿入した拡散部材49、拡散部材49の一部に形成した切欠部49aにより構成されている。また図1に示すように本体ケース2に有する蒸発部保持体50により外枠47を支持固定している。
【0035】
加熱体43は、サーミスタ46による温度検出によってヒータ44の通電を制御することで例えば略60度Cの温度に維持する。この加熱体43と蒸発皿48の底面が接触して熱伝導し、蒸発皿48を加熱するものである。また前記導出パイプ開口部21と、蒸発皿48内に挿入した拡散部材49の切欠部49aが対向した位置に配置されており、香料液15を切欠部49a部分の蒸発皿48内に吐出させて蒸発させるものである。蒸発皿48内に拡散部材49を有するにことよって、蒸発皿48内に吐出させた香料液15が、拡散部材49に含浸して蒸発皿48内に拡散し、拡散部材49および蒸発皿48の内面からの蒸発を促進させることができる。さらに香料液15が拡散部材49に含浸していることで、香り発生装置の傾斜、転倒時に、蒸発皿48からの香料液の漏洩を防止することができる。
【0036】
また、導出パイプ開口部21から凹状に形成した切欠部49aに香料液15を吐出させることによって、香料液15の拡散部材49表面からの跳ね返りをなくすとともに、蒸発皿48の底面に接する拡散部材49側から香料液15が含浸していくことで、より速やかに加熱され蒸発を促進させることができる。なお前記切欠部49aは、拡散部材49の中央部を切抜いて形成させてもよい。
【0037】
蒸発皿48は、例えばアルミニューム等の薄板材料を成形加工して構成し、また拡散部材49は樹脂等の発砲材、多孔質材で香料液15の含浸性のよい材料を用いる。なお拡散部材49は弾力性を有して蒸発皿48内に圧入するか、または部分的な接着剤により接合して、蒸発皿48内に保持する。
【0038】
なお、加熱手段であるヒータは、運転スイッチをONしている間、連続通電としているが、香料液15を蒸発皿48へ吐出すると同時または香料液15を蒸発皿48へ吐出の前から一定時間通電させるようにしてもよい。
【0039】
また、サーミスタ46により、加熱体43の温度が所定温度以下または所定温度以上の異常温度を検出したときは、ディスペンサーポンプ16の上下動の駆動を停止する。これによって蒸発能力の不足による蒸発皿48からの香料液15の漏洩を防止し、また過熱を防止して香料液15の過度な分解抑制および安全性を確保することができる。なお駆動部30のモータ31を通電中に異常温度を検出したときは、クランク33のピン34が最上部に位置して、コンロッド35がピストン37を引き上げた状態で、ピストン37が上死点の位置に達した時点においてモータ31への通電をOFFにする。
【0040】
また、加熱手段であるヒータ44により加熱体43を加熱し、加熱体43に接触する蒸発皿48を加熱するようにしたが、ヒータ44に直接、蒸発皿48を接触させて加熱するようにしてもよい。この場合には蒸発皿48の一部にサーミスタ46を接触させて温度を検出させればよい。
【0041】
香料液15は、近年室内に拡散させる所望の香り成分を中心として、消臭効果成分、殺菌効果成分を複合化させたものが多く、さらにこれら成分とともに有機物、界面活性剤等の添加成分を含有する。このため、不揮発成分の含有、揮発温度差の拡大、粘性が高くなるとともに不透明な白濁した香料液15となる。したがって常温レベルでは前記香料液15の揮発速度が遅く、迅速な室内拡散をさせることができない。このため例えば略60度Cに加熱し、各成分の熱分解を避けつつ蒸発を促進させるものである。
【0042】
香料液15を加熱することによって、より迅速に室内拡散させることができるが、香料液15中の不揮発成分等が残渣物質として、香料液15の加熱部材に付着して蓄積することが避けられない。これによって香り発生装置の使用経過とともに、残渣物質が熱抵抗となり、香料液15を安定した一定温度で加熱することができない。このため従来においては、香料液15の加熱部材およびその周辺に液状のまま香料液15が溜まり、漏洩するなどの弊害を生じる。また香料液15の加熱部材を容易に交換することが困難であった。
【0043】
本実施例においては、蒸発皿48を加熱体43に着脱自在に装着し、拡散部材49を有する蒸発皿48を交換可能な構成としているものである。この蒸発皿48の交換は、正面パネル5を本体ケース2から取り外し、蒸発皿48に形成した取手48aを握って加熱体43から取り出す。この後、拡散部材49を有する新規の蒸発皿48を加熱体43の内部に嵌め込んで装着する。このように蒸発皿48を特別な工具を使用することなく、使用者自身で容易に交換することができる。
【0044】
蒸発皿48に蓄積していった残渣分が香料液15の蒸発に悪影響を及ぼさない余裕をもった経過時点において蒸発皿48を容易に交換することができることによって、常に安定した香料液15の蒸発を維持し、香料液15が蒸発皿48外に漏洩するなどの弊害を生じることがない。
【0045】
また、本実施例においては、香り発生装置の転倒時にこれを検出する転倒検出器52および蒸発部42またはその周辺の異常な温度上昇を検出する過熱検出器53を備えている。転倒検出器52による転倒検出、過熱検出器5による異常な温度上昇を検出したときは、制御器12の制御によりヒータ44、送風機11、駆動部30のモータ31への通電をOFFにする。これによって安全性を向上させることができる。前記転倒検出器52は、香り発生装置が一定角度に傾斜した状態も検出するものである。これによって香料液15の蒸発皿48からの漏洩を防止するとともに、安全性を向上させることができる。
【0046】
なお、駆動部30のモータ31への通電をOFFにする際は、クランク33のピン34が最上部に位置して、コンロッド35がピストン37を引き上げた状態で、ピストン37が上死点の位置に達した時点においてモータ31への通電をOFFにする。また正面パネル5を本体ケース2から取り外したときは、これを正面パネルスイッチ51により検出し、前記した転倒、過熱を検出したときと同様の制御を行うものである。
【0047】
また、操作部13に備えた運転スイッチ13aの操作によって、香り発生装置の運転を制御するとともに、リモコン55と制御器12との無線信号伝播によって遠隔操作を可能としている。制御器12には電源コード54を接続させてある。
【0048】
次に、香り発生装置の使用に際しての基本操作および動作について説明する。先ず、運転スイッチ13aをON操作する。これにともなって蒸発部42のヒータ44に通電し、サーミスタ46による温度検出によって加熱体43の温度を略60度Cになるように通電を制御する。また送風機11、駆動部30のモータ31へも通電し駆動を開始する。駆動部30のモータ31の回転により、図6(a)に示すようにピストン37を引き上げた状態である上死点の位置から、図6(b)の状態を経て図6(c)に示すようにピストン37を最も押下げた状態である下死点の位置に移動する。
【0049】
ピストン37の上死点から下死点への下降により、ピストン37の下面37aがヘッド部19と接触して、ディスペンサーポンプ16に有するバネの反力に抗してヘッド部19を押下げ、所定量の香料液15を導出パイプ20を介して蒸発皿48に吐出させる。このときヘッド部19の押下げにともなって、導出パイプ20もガイド22中を下降し、導出パイプ20の先端である導出パイプ開口部21が蒸発皿48に近づく方向に下降して、香料液15を蒸発皿48に吐出させる。この後さらにクランク33が矢印方向に回転し、ピストン37は図6(a)の状態である上死点の位置に戻る。
【0050】
吐出させた香料液15は、蒸発皿48内の拡散部材49に含浸して拡散するとともに、加熱されて蒸発する。蒸発した香料(蒸発成分)は、送風機11により本体ケース2の吸込口3から流入した空気に吸引、混合され、送風通路10を上昇して吹出口4から強制流となって室内に拡散するものである。なおヒータ44、送風機11は、運転スイッチ13aがON状態において連続して通電するか、または香料液15の吐出動作に連動して一定時間通電した後OFFさせてもよい。
【0051】
室内に供給する香り発生量の調節は、操作部13に有する調節スイッチ(図示なし)で、例えば強、中、弱の選択を、制御器12を介して駆動部30を制御することで行う。前記したようにディスペンサーポンプ16のヘッド部19を上下動させ、これを1サイクルとして所定量の香料液15を蒸発皿48に吐出させる。ヘッド部19を上下動させる時間の間隔を変えることで、室内に供給する香り発生量を調節することができる。例えば調節スイッチで強を選択した場合は、10分毎にヘッド部19を1サイクル上下動させ、また調節スイッチで弱を選択した場合は、30分毎にヘッド部19を1サイクル上下動させることによってトータルとしての香り発生量を調節するものである。
【0052】
なお、香り発生量の調節は、ヘッド部19を上下動させる時間の間隔を変える前記した方法以外に、ヘッド部19を上下動させる時間の間隔を一定として、ヘッド部19を上下動させるサイクルを、例えば調節スイッチで強を選択した場合は、3サイクルとし、また調節スイッチで弱を選択した場合は、1サイクルとする方法においても行うことができる。また運転開始時は、室内に香り成分が十分に拡散していない(室内濃度が低い)場合があり、運転開始時のみヘッド部19を上下動させるサイクルを、たとえば2〜3回と多くすることによって、短時間で室内に香り成分を拡散させることができる。
【0053】
また、前記したように、発光部28および受光部29により香料液15の残量検出手段を構成し、発光部28からの出力光の受光部29への到達の有無により容器14内の香料液15の残量を検出する。この構成においては、発光部28および受光部29の高さ方向の設置位置の設定により、例えば満量時の香料液15に対して10パーセントの残量となったときに、発光部28からの出力光が香料液15によって遮光されないで受光部29に入力されるようにして残量を検出するものでる。さらに検出した前記所定量の残量に対応して、ディスペンサーポンプ16のヘッド部19を所定回数(所定サイクル数)上下動させて香料液15を吐出させる。これによって容器14内の香料液15の残量分をすべて吐出させることで、容器14内が空量となる。残量が所定量以下となったとき、および空量となったときの各々を、報知手段13bにより報知するものである。
【0054】
容器14内の香料液15の残量が所定量以下となったことを予め報知手段13bにより報知することによって、使用者は容器14の交換の必要性を確実に把握し、交換用の容器14を予め準備することができる。したがって香りの発生を途切れさすことなく使用することができ、使い勝手を向上させることができる。
【0055】
また、容器14内の香料液15の残量分をすべて吐出させ空量となったことを報知手段13bにより報知して使用者に容器14の交換を促すことによって、使用者が容器14内の香料液15が空量であることに気づかないまま運転を継続することをなくすことができる。したがって香りの発生を途切れさすことなく使用することができ、使い勝手を向上させることができる。空量となったときは、制御器12の制御によりヒータ44、送風機11、駆動部30のモータ31への通電をOFFにする。なお駆動部30のモータ31への通電をOFFにする際は、クランク33のピン34が最上部に位置して、コンロッド35がピストン37を引き上げた状態で、ピストン37が上死点の位置に達した時点においてモータ31への通電をOFFにする。
【0056】
さらに、容器14内の香料液15の残量分をすべて吐出させ空量となったときに、拡散部材49を有する蒸発皿48の交換を報知手段13bにより促すものである。これによって、使用者は1個の容器14に貯留した所定量の香料液15を蒸発皿48に吐出させた時点で、容器14の交換とともに蒸発皿48の交換時期を明確に把握することができるので、蒸発皿48に蓄積した残渣分が香料液の蒸発に悪影響を及ぼさない余裕をもった範囲内において、蒸発皿48を交換することで、常に安定した香料液の蒸発を維持し、香料液が蒸発皿48外に漏洩するなどの弊害を生じることがない。したがって使い勝手向上させるとともに、長期間にわたって安定した香りを発生させることができる。
【0057】
また、容器14の交換と蒸発皿84の交換を同時に行うことが可能となり、交換作業を簡素化させることができる。また、香料液15の入った容器14および拡散部材49を有する蒸発皿48を一つのセットとして、使用者に提供することによって使い勝手、利便性をさらに向上させることができる。
【0058】
さらに、蒸発皿48の交換は、ピストン37の上下移動によるディスペンサーポンプ16のヘッド部19の上下動回数を制御器12で記憶し、累積した所定量分の香料液15を蒸発皿48に吐出させた時点で、蒸発皿48の交換を報知手段13bにより促すようにすることもできる。これによって、使用者は蒸発皿48の交換時期を明確に把握することができるので、蒸発皿48に蓄積していった残渣分が香料液の蒸発に悪影響を及ぼさない余裕をもった範囲内において、蒸発皿48を交換し、常に安定した香料液の蒸発を維持し、香料液が蒸発皿48外に漏洩するなどの弊害を生じることがない。したがって使い勝手向上させるとともに、長期間にわたって安定した香りを発生させることができる。
【0059】
前記したような容器14内の香料液15の所定量の残量、空量、蒸発皿48の交換の報知手段13bは、ランプ表示、文字または図形表示、音声による報知等の手段を、単独または組み合わせて用いることができる。これによって使用者により確実に認識させることができる。
【0060】
前記したように、本実施例においては、容器14に固定したディスペンサーポンプ16からなる吐出手段と、モータ31と、モータ31により回転するクランク33と、クランク33に有するピン34を支点として連結し回動するコンロッド35と、コンロッド35の他方側とピン36を支点として連結しシリダー内を上下動するピストン37を有する駆動手段と、ピストンの上死点の位置を検出する位置検出手段であるスイッチ41を備えている。これにより前記モータ31の駆動によるピストン37の上下動によりディスペンサーポンプ16のヘッド部19を押下げて香料液を吐出させる。
【0061】
またディスペンサーポンプ16による香料液15の吐出動作をさせないときは、ヘッド部19とピストン37の下端面37aとに所定距離の間隔を有してピストン37を上死点の位置に停止させるように制御するものである。これによって、ピストン37の下端面37aがディスペンサーポンプ16のヘッド部19から最も離れた距離となり、収納部材23から容器14を容易に、且つ安全に取り出すことができる。また香り発生装置を持ち運んでの移動時、転倒時等において、ヘッド部19の不要な押下げをなくし、香料液14の吐出を防止することができる。
【0062】
なお、駆動手段30は、前記した構成に限定されるものではなく、ディスペンサーポンプ16のヘッド部19を上下動させる例えば電磁ソレノイド、空気圧力を利用したピストン駆動等を用いたものであってもよい。
【0063】
次に、図10により蒸発部の他の実施例の構成を説明する。図7に示す香料液の蒸発部の構成と異なるところは、蒸発皿の加熱手段であるヒータを、ハロゲンヒータとしたものである。蒸発部56は、輻射熱を透過するガラス等からなる透過体57、透過体57の下部に位置するハロゲンヒータ58、外枠59、透過体57上で外枠59内に着脱自在に収納した蒸発皿60、蒸発皿60の一部に形成した取手60a、蒸発皿60内に有する拡散部材61、蒸発皿60に接触させた温度検出手段であるサーミスタ62から構成されている。これによって、透過体57を経てハロゲンヒータ58からの輻射熱が、蒸発皿60を直接加熱する。したがって蒸発皿60をより迅速に無駄なく加熱することができる。
【0064】
以上のように、本発明の香り発生装置によれば、使い勝手向上させるとともに、長期間にわたって安定した香りを発生させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
エアコン、空気清浄機等の空調機器との複合機能としての用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の一実施例の香り発生装置の構成を示す側断面図。
【図2】吐出手段を固定して備えた香料液を貯留する容器の概観斜視図。
【図3】図1における容器の収納構成を示す要部正面図。
【図4】図1のA−A線における断面図。
【図5】吐出手段を駆動する駆動手段の基本構成を示す側断面図。
【図6】(a)、(b)、(c)駆動手段の基本動作を示す正面図。
【図7】香料液の蒸発部の基本構成を示す側断面図。
【図8】蒸発部の概観斜視図。
【図9】制御ブロック図。
【図10】蒸発部の他の実施例の構成を示す側断面図。
【符号の説明】
【0067】
1 基台
2 本体ケース
3 吸込口
4 吹出口
5 正面パネル
6 開口
7 開口
8 ビス
9 仕切板
10 送風通路
11 送風機(送風手段)
12 制御器
13 操作部
13a 運転スイッチ
13b 報知手段
14 容器
15 香料液
16 ディスペンサーポンプ(吐出手段)
17 吸込パイプ
18 吐出パイプ
19 ヘッド部
20 導出パイプ
21 導出パイプ開口部
22 ガイド
23 収納部材
23a 開口
24 突出片
25 突出片
26 突出片
27 開口
28 発光部(残量検出手段)
29 受光部(残量検出手段)
30 駆動部(駆動手段)
31 モータ
32 モータ軸
33 クランク
33a 突出部
34 ピン
35 コンロッド
36 ピン
37 ピストン
37a 下端面
38 シリンダー
39 基板
40 カバー
41 スイッチ(位置検出手段)
42 蒸発部
43 加熱体
44 ヒータ(加熱手段)
45 ヒータ保持板
46 サーミスタ(温度検出手段)
47 外枠
48 蒸発皿
48a 取手
49 拡散部材
49a 切欠部
50 蒸発部保持体
51 正面パネルスイッチ
52 転倒検出器
53 過熱検出器
54 電源コード
55 リモコン
56 蒸発部
57 透過体
58 ハロゲンヒータ(加熱手段)
59 外枠
60 蒸発皿
60a 取手
61 拡散部材
62 サーミスタ(温度検出手段)



【特許請求の範囲】
【請求項1】
外郭を構成する本体ケースと、香料液を貯留する容器と、前記容器に固定した香料液を吐出する吐出手段と、前記吐出手段を駆動する駆動手段と、前記吐出手段により吐出させた香料液を蒸発させる蒸発皿と、前記蒸発皿の底面部を加熱する加熱手段と、前記蒸発皿から蒸発した香料を室内に拡散させる送風手段を備え、前記吐出手段を固定した容器、蒸発皿の各々を、本体ケース内に着脱自在に装着したことを特徴とする香り発生装置。
【請求項2】
蒸発皿内に香料液の拡散部材を有することを特徴とする請求項1に記載の香り発生装置。
【請求項3】
拡散部材に切欠部を形成し、前記切欠部に香料液を吐出させることを特徴とする請求項2に記載の香り発生装置。
【請求項4】
容器内の香料液の残量検出手段を備え、前記容器内の香料液の残量が所定量以下となったことを予め報知する報知手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の香り発生装置。
【請求項5】
所定量の残量に対応した香料液を吐出させた後、空量を報知して容器の交換を促す報知手段を有することを特徴とする請求項4に記載の香り発生装置。
【請求項6】
蒸発皿に所定量の香料液を吐出させた時点において、前記蒸発皿の交換を促す報知手段を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の香り発生装置。
【請求項7】
容器に固定したディスペンサーポンプからなる吐出手段と、モータと、モータにより回転するクランクと、クランクに有するピンを支点として連結し回動するコンロッドと、コンロッドの他方側とピンを支点として連結しシリダー内を上下動するピストンを有する駆動手段と、
ピストンの上死点の位置を検出する位置検出手段を備え、前記ピストンの上下動により、ディスペンサーポンプのヘッド部を押下げて香料液を吐出させるとともに、香料液を吐出させないときは、前記ヘッド部とピストンの下端面とに所定距離の間隔を有してピストンを上死点の位置に停止させるように前記モータを制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の香り発生装置。
【請求項8】
蒸発皿を加熱する加熱手段をハロゲンヒータとしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の香り発生装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−36047(P2008−36047A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−212757(P2006−212757)
【出願日】平成18年8月4日(2006.8.4)
【出願人】(306022524)SST設計開発センタ−株式会社 (2)
【出願人】(501048930)株式会社シームス (34)
【出願人】(598030847)さつき株式会社 (3)
【Fターム(参考)】