駐車位置表示システム、駐車位置表示装置、駐車位置表示方法及びプログラム
【課題】 駐車場を利用する全ての利用者に対して、あまりコストをかけずに駐車位置を表示できるようにする。
【解決手段】 駐車券発券機2は、利用者に対し、無線ICタグ41が内蔵された駐車券4であって、無線ICタグ41に固有の券番号が記録された駐車券4を発券すると共に、上記券番号が記録された番号券5を発券する。利用者は、車両を駐車させると、駐車券4は車内に置き、番号券5は携帯して車両から離れる。駐車場の各駐車スペースには、無線ICタグ41の記録内容を読み取る駐車位置センサ3-1〜3-nが配置されている。利用者は、駐車場に戻ると、番号券5の券番号を駐車位置表示装置1に入力する。駐車位置表示装置1は、入力された券番号と、各駐車位置センサ3-1〜3-nが読み取った券番号とに基づいて、上記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、表示部に駐車位置を表示する。
【解決手段】 駐車券発券機2は、利用者に対し、無線ICタグ41が内蔵された駐車券4であって、無線ICタグ41に固有の券番号が記録された駐車券4を発券すると共に、上記券番号が記録された番号券5を発券する。利用者は、車両を駐車させると、駐車券4は車内に置き、番号券5は携帯して車両から離れる。駐車場の各駐車スペースには、無線ICタグ41の記録内容を読み取る駐車位置センサ3-1〜3-nが配置されている。利用者は、駐車場に戻ると、番号券5の券番号を駐車位置表示装置1に入力する。駐車位置表示装置1は、入力された券番号と、各駐車位置センサ3-1〜3-nが読み取った券番号とに基づいて、上記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、表示部に駐車位置を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場に戻ってきた利用者が、自車両の駐車位置を容易に認識することができる駐車位置表示技術に関し、特に、利用者に対して無線ICタグが内蔵された駐車券を発券し、この駐車券を利用して利用者の車両の位置を検出する駐車位置表示技術に関する。
【背景技術】
【0002】
大規模な駐車場を利用した利用者の中には、自車両の駐車位置が分からなくなり、自車両を探し出すために多くの時間を費やしてしまったという経験を持つ者が多数存在し、このような利用者から自車両の駐車位置を確認するシステムが要望されている。このような要望に応えるため、従来から、次にような技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
特許文献1に記載されている従来の技術は、入場時にカード番号や入場時刻などを記録したカードを利用者に対して発券し、このカードの発券対象となった車両の駐車位置を、駐車場内に設置された複数台の固定カメラと、各駐車スペースに設置された車両センサとを利用して特定し、駐車位置とカード番号とを対応付けて記憶部に登録しておく。そして、駐車場に戻った利用者がカード番号を入力すると、このカード番号をキーにして記憶部から駐車位置を検索し、検索した駐車位置を表示装置に表示する。
【0004】
また、特許文献2に記載されている従来の技術は、車両番号が記録された無線ICタグを車両キーに取り付けておくと共に、各駐車スペースに車両データ読み取り装置を設置しておく。車両データ読み取り装置は、自装置が設置されている駐車スペースに車両が置かれると、車両キーに取り付けられている無線ICタグから車両番号を読み取り、自装置の位置情報と共に駐車位置案内装置へ送る。駐車位置案内装置は、車両データ読み取り装置から送られてきた車両番号と位置情報とを対応付けてメモリに格納する。駐車場に戻った利用者によって車両番号が入力されると、駐車位置案内装置は、メモリから上記車両番号と対応付けて登録されている位置情報を取得し、この位置情報に基づいて表示装置に車両の駐車位置を表示する。
【特許文献1】特開平8−124097号公報
【特許文献2】特開2004−206199号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に記載されている従来の技術は、駐車位置を検出するために、複数台のカメラと、各駐車スペース毎の車両センサとが必要になるため、コストがかかるという問題がある。また、特許文献2に記載されている従来の技術は、カメラを必要としないため、コストを抑えることはできるが、車両キーに取り付けられている無線ICタグに基づいて駐車位置を特定するようにしているため、無線ICタグ付きの車両キーを所有している利用者しか利用できないという問題があった。
【0006】
〔発明の目的〕
そこで、本発明の目的は、駐車場を利用する全ての利用者に対して、あまりコストをかけずに駐車位置を認識させられるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる第1の駐車位置表示システムは、
駐車券発券機と、駐車スペースそれぞれに設置された駐車位置センサと、駐車位置表示装置とを備えた駐車位置表示システムであって、
前記駐車券発券機が、無線ICタグが内蔵された駐車券であって、前記無線ICタグに前記駐車券固有の券番号が記録された駐車券と、前記券番号が記録された番号券とを発券する構成を有し、
前記各駐車位置センサが、無線ICタグに記録されている券番号を読み取る構成を有し、
前記駐車位置表示装置が、前記各駐車位置センサが読み取った券番号と、利用者によって入力された券番号とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、表示部に駐車位置を表示する構成を有することを特徴とする。
【0008】
本発明にかかる第2の駐車位置表示システムは、第1の駐車位置表示システムにおいて、
前記駐車位置表示装置が、
読み取り結果記憶部と、
表示部と、
利用者によって券番号が入力されたとき、前記各駐車位置センサの読み取り結果を前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、前記表示部に駐車位置を表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明にかかる第3の駐車位置表示システムは、第2の駐車位置表示システムにおいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納する構成を有し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定する構成を有することを特徴とする。
【0010】
本発明にかかる第4の駐車位置表示システムは、第1の駐車位置表示システムにおいて、
読み取り結果記憶部と、
駐車位置記憶部と、
表示部と、
周期的に、前記各駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて前記駐車位置記憶部に格納する駐車位置判定手段と、
利用者によって券番号が入力されたとき、該券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を前記表示部に表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明にかかる第1の駐車位置表示装置は、
読み取り結果記憶部と、
表示部と、
利用者によって券番号が入力されたとき、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果を前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、前記表示部に駐車位置を表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明にかかる第2の駐車位置表示装置は、第1の駐車位置表示装置おいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納する構成を有し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定する構成を有することを特徴とする。
【0013】
本発明にかかる第3の駐車位置表示装置は、
読み取り結果記憶部と、
駐車位置記憶部と、
表示部と、
周期的に、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて前記駐車位置記憶部に格納する駐車位置判定手段と、
利用者によって券番号が入力されたとき、該券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を前記表示部に表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明にかかる第1の駐車位置表示方法は、
利用者によって券番号が入力されたとき、質問手段が、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果を読み取り結果記憶部に格納し、
前記質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、駐車位置表示手段が、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、表示部に駐車位置を表示することを特徴とする。
【0015】
本発明にかかる第2の駐車位置表示方法は、第1の駐車位置表示方法おいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定することを特徴とする駐車位置表示方法。
【0016】
本発明にかかる第3の駐車位置表示方法は、
質問手段が、周期的に、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて読み取り結果記憶部に格納し、
前記質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、駐車位置判定手段が、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて駐車位置記憶部に格納し、
利用者によって券番号が入力されたとき、駐車位置表示手段が、前記券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を表示部に表示することを特徴とする。
【0017】
本発明にかかる第1のプログラムは、
読み取り結果記憶部と、表示部とを備えたコンピュータを、
利用者によって券番号が入力されたとき、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果を前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段、
該質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、前記表示部に駐車位置を表示する駐車位置表示手段として機能させる。
【0018】
本発明にかかる第2のプログラムは、第1のプログラムにおいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納する構成を有し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定する構成を有することを特徴とする。
【0019】
本発明にかかる第3のプログラムは、
読み取り結果記憶部と、駐車位置記憶部と、表示部とを備えたコンピュータを、
周期的に、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段、
該質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて前記駐車位置記憶部に格納する駐車位置判定手段、
利用者によって券番号が入力されたとき、該券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を前記表示部に表示する駐車位置表示手段として機能させる。
【0020】
〔作用〕
駐車券発券機は、駐車場を利用する利用者に対し、無線ICタグが内蔵された駐車券であって、無線ICタグに駐車券固有の券番号が記録された駐車券を発券すると共に、上記券番号が記録された番号券を発券する。利用者は、駐車スペースに車両を駐車させると、駐車券は車内に置き、番号券は携帯して車両から離れる。駐車場の各駐車スペースには、それぞれ無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサが配置されている。
【0021】
利用者は、駐車場に戻ると、番号券に記録されている券番号を駐車位置表示装置に入力する。これにより、駐車位置表示装置は、各駐車位置センサが読み取った券番号と、利用者が入力した券番号とに基づいて、上記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、表示部に表示する。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、駐車場を利用する全ての利用者に対して、あまりコストをかけずに駐車位置を認識させることが可能になる。コストがあまりかからない理由は、駐車位置を検出するために必要になるセンサが、無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサだけで良いからである。即ち、特許文献1に記載されている従来の技術のように、カメラと車両センサといった2種類のセンサを必要としないので、コストを抑えることが可能になる。また、駐車場を利用する全ての利用者に対して、自身の車両の駐車位置を認識させることが可能になる理由は、無線ICタグを埋め込んだ駐車券を利用して駐車位置を検出するようにしており、特許文献2に記載されている従来の技術のように、特定の利用者しか所有していない無線ICタグ付き車両キーが不要であるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
〔第1の実施の形態の構成〕
図1は本発明にかかる駐車位置表示システムの第1の実施の形態の全体構成例を示すブロック図であり、駐車位置表示装置1と、駐車券発券機2と,n個の駐車位置センサ3−1〜3−nから構成されている。
【0025】
駐車券発券機2は、駐車場の利用者に対して駐車券4および番号券5を発券する装置であり、その外観を図2に示す。
【0026】
駐車券4には、無線ICタグ41が埋め込まれており、この無線ICタグ41には駐車券4を一意に識別するための券番号が電気的に記録されている。また、駐車券4の印刷面には、無線ICタグ41に記録されている券番号と同一の券番号が印刷されている。
【0027】
駐車券4と同時に発券される番号券5には、駐車券4に記録されている券番号と同一の券番号が記録されている。券番号の記録方法は、数字やバーコードを印刷する方法であっても、磁気テープに磁気的に記録する方法であっても構わない。なお、番号券5は、利用者が車両から離れる際、利用者に携帯される。これに対して、駐車券4は、利用者が車両から離れる際、車両内に置かれる。
【0028】
図3は駐車券発券機2の構成例を示すブロック図であり、発券ボタン21と、発券制御手段22と、券番号記憶部23と、印字手段24と、書き込み手段25と、駐車券ストア部26と、番号券ストア部27と、搬送手段28と、発券口29とを備えている。
【0029】
発券ボタン21は、利用者が、駐車券4および番号券5の発券を要求する際に操作するボタンである。
【0030】
券番号記憶部23には、発券する駐車券4,番号券5に記録する券番号が記録されている。
【0031】
駐車券ストア部26,番号券ストア部27には、未使用(未発券)の駐車券4,番号券5がストアされている。
【0032】
発券制御手段22は、発券ボタン21が操作されると、無線ICタグ41に券番号を書き込む書き込み手段25と、駐車券ストア部26,番号券ストア部27にストアされている駐車券4,番号券5を搬送する搬送手段28と、駐車券4,番号券5に券番号を印字する印字手段24とを制御し、印刷面,無線ICタグ41に券番号が記録された駐車券4と、印刷面に上記券番号が記録された番号券5とを発券する機能を有する。なお、駐車券4,番号券5に記録する券番号は、券番号記憶部23に記録されている券番号とし、駐車券4,番号券5を発券後、券番号記憶部23に記録されている券番号をインクリメント(例えば、+1)する。
【0033】
駐車位置センサ3−1〜3−nは、駐車場の各駐車スペースに設置され、無線ICタグ41に記録されている券番号を非接触で読み取るセンサである。駐車位置センサ3−1の設置位置は、例えば、図4に示すように、車両31の車止め内とすることができる。なお、本実施の形態では、各駐車位置センサ3−1〜3−nには、それぞれセンサ番号SEN1〜SENnが付与されているとする。
【0034】
駐車位置表示装置1は、利用者の車両の駐車位置を表示する装置であり、その外観を図5に示す。利用者によって挿入口102に番号券5が挿入されると、駐車位置表示装置1は、表示部101に利用者の車両の駐車位置を表示する。
【0035】
図6は、駐車位置表示装置1の構成例を示すブロック図であり、表示部101と、番号券5の挿入口102と、券番号読み取り手段103と、質問手段104と、送受信手段105と、切り替え手段106と、読み取り結果記憶部107と、券番号レジスタ110を有する駐車位置表示手段108と、センサ番号表示位置対応テーブル109とを備えている。
【0036】
券番号読み取り手段103は、挿入口102から挿入された番号券5に印字されている券番号を読み取る機能を有する。更に、券番号読み取り手段103は、番号券5に記録されている券番号を読み取った際、質問手段104を起動する機能や、駐車位置表示手段108に読み取った券番号を渡す機能も有する。
【0037】
切り替え手段106は、質問手段104から制御され、駐車位置センサ3−1〜3−nの内の1つを送受信手段105に接続する機能を有する。
【0038】
質問手段104は、券番号読み取り手段103から起動されることにより、送受信手段105及び切り替え手段106を介して、各駐車位置センサ3−1〜3−nに対して順次質問信号を送信し、この質問信号に応答して各駐車位置センサ3−1〜3−nから送られてくる読み取り結果(無線ICタグ41から読み取った券番号あるいは読み取り失敗を示す情報)と、その受信レベルとを対応付けて読み取り結果記憶部107の該当する領域に登録する機能を有する。図7に読み取り結果記憶部107の内容例を示す。同図に示すように、読み取り結果記憶部107は、n個の領域#1〜#nから構成され、各領域#1〜#nは、それぞれ駐車位置センサ3−1〜3−nと対応する領域となっている。例えば、第1番目の領域#1には、駐車位置センサ3−1のセンサ番号SEN1と、駐車位置センサ3−1が無線ICタグ41から読み取った券番号K1と、受信レベルL1とが登録されている。
【0039】
駐車位置表示手段108は、券番号読み取り手段103から渡された券番号を券番号レジスタ110に保持する機能や、読み取り結果記憶部107の内容と、センサ番号表示位置対応テーブル109の内容と、券番号レジスタ110に保持している券番号とに基づいて、例えば、図5に示すように、表示部101に組み込まれている駐車場内地図上に、駐車マーク(星印)で該当車両の駐車位置を表示する機能を有する。図8にセンサ番号表示位置対応テーブル109の内容例を示す。同図に示すように、センサ番号SEN1〜SENnに対応付けて、表示部101上に表示する駐車マーク表示位置(x1,y1)〜(xn,yn)が登録されている。なお、表示位置は、駐車マークの中心位置を示している。
【0040】
駐車位置表示装置1は、コンピュータによって実現可能であり、コンピュータによって実現する場合は、例えば、次のようにする。コンピュータを駐車位置表示装置1として機能させるためのプログラムを記録したディスク,半導体メモリ,その他の記録媒体を用意し、コンピュータに上記プログラムを読み取らせる。コンピュータは、読み取ったプログラムに従って自身の動作を制御することにより、自コンピュータ上に、質問手段104,駐車位置表示手段108を実現する。
【0041】
〔第1の実施の形態の動作〕
次に、本実施の形態の動作について説明する。
【0042】
駐車場を利用する際、利用者は、先ず駐車券発券機2の発券ボタン21を操作する。これにより、発券制御手段22が書き込み手段25,印字手段24,搬送手段28を利用して、無線ICタグ41を内蔵した駐車券4および番号券5を発券する。なお、駐車券4の印刷面には、券番号が印字され、無線ICタグ41には、上記券番号が電気的に記録されている。また、番号券5の印刷面にも、上記券番号が印字されている。
【0043】
駐車券4および番号券5を受け取った利用者は、車両を運転し、空いている駐車スペースを探し、車両を駐車する。この後、利用者は、駐車券4を車両内に置き、番号券5を携帯して車両から離れる。
【0044】
用事を終えて駐車場に戻った利用者は、駐車位置表示装置1の挿入口102に番号券5を挿入する。
【0045】
券番号読み取り手段103は、番号券5が挿入されると、番号券5に印字されている券番号を読み取り、駐車位置表示手段108に渡すと共に、質問手段104を起動する。なお、券番号読み取り手段103の代わりにテンキー等を設け、利用者がテンキー等から券番号を入力するようにしても良い。
【0046】
駐車位置表示手段108は、券番号読み取り手段103から券番号が渡されると、それを券番号レジスタ110に保持する。
【0047】
一方、質問手段104は、起動されると、図9のフローチャートに示すように、駐車位置センサ3−1に質問信号を送信する(ステップS91,S92)。これにより、駐車位置センサ3−1は、無線ICタグ41に対する読み取り動作を行い、読み取り結果を駐車位置表示装置1に返す。
【0048】
駐車位置表示装置1は、駐車位置センサ3−1から読み取り結果(券番号あるいは読み取り失敗を示す情報)が送られてくると、読み取り結果と受信レベルとを対応付けて、読み取り結果記憶部107の第1番目の領域#1に登録する(ステップS93)。その後、質問手段104は、駐車位置センサ3−2を対象にして前述した処理と同様の処理を行う(ステップS94,S92,S93)。そして、同様の処理を最後の駐車位置センサ3−nまで行うと(ステップS95がYES)、質問手段104は、駐車位置表示手段108に対して処理完了を通知する(ステップS96)。
【0049】
駐車位置表示手段108は、質問手段104から処理完了が通知されると、図10のフローチャートに示すように、読み取り結果記憶部107から券番号レジスタ110に保持されている券番号と同一の券番号が格納されている領域を全て検索する(ステップS101)。その後、駐車位置表示手段108は、ステップS101で検索した領域の中から、そこに格納されている受信レベルが最も高い領域を1つ選択する(ステップS102)。このステップS102の処理は、複数の駐車位置センサによって同一の券番号が読み取られた場合に、受信レベルの最も高かった駐車位置センサの設置場所を、該当車両の駐車場所とするために行う処理である。
【0050】
その後、駐車位置表示手段108は、ステップS102で選択した領域に格納されているセンサ番号をキーにしてセンサ番号表示位置対応テーブル109を検索し(ステップS103)、該当する車両の駐車位置を示す駐車マークの表示位置を取得し、取得した表示位置に、図5に示すように、駐車マークを表示する(ステップS104)。なお、駐車位置表示装置1に赤外線センサなどを設け、利用者が駐車位置表示装置1から離れたことを検出した場合、駐車マークを消すようにしても良い。
【0051】
〔第1の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、駐車場を利用する全ての利用者に対して、あまりコストをかけずに駐車位置を認識させることが可能になる。
【0052】
コストがあまりかからない理由は、駐車位置を検出するために必要になるセンサが、無線ICタグ41に記録されている券番号を読み取る駐車位置センサ3−1〜3−nだけで良いからである。即ち、特許文献1に記載されている従来の技術のように、カメラと車両センサといった2種類のセンサを必要としないので、コストを抑えることが可能になる。また、駐車場を利用する全ての利用者に対して、自身の車両の駐車位置を認識させることが可能になる理由は、無線ICタグ41を埋め込んだ駐車券4を利用して位置を検出するようにしており、特許文献2に記載されている従来の技術のように、特定の利用者しか所有していない無線ICタグ付き車両キーが不要であるからである。
【0053】
また、本実施の形態によれば、複数の駐車位置センサによって同一の券番号が読み取られた場合であっても、駐車位置を特定することが可能になる。
【0054】
その理由は、駐車位置表示手段108が、利用者によって入力された券番号と同一の券番号が読み取り結果記憶部107に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、上記券番号に対応する車両の駐車位置と特定するようにしているからである。
【0055】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明にかかる駐車位置表示システムの第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、周期的に車両の駐車位置を検出しておくことにより、利用者が券番号を入力してから、上記利用者の車両の駐車位置を表示するまでの時間を短くすることを特徴とする。
【0056】
〔第2の実施の形態の構成〕
本実施の形態は、駐車位置表示装置1の代わりに、図11に示す駐車位置表示装置1aを利用することにより実現される。
【0057】
駐車位置表示装置1aと、図6に示した駐車位置表示装置1との相違点は、券番号読み取り手段103の代わりに券番号読み取り手段103aを備えている点、質問手段104の代わりに質問手段104aを備えている点、読み取り結果記憶部107の代わりに読み取り結果記憶部107aを備えている点、駐車位置判定手段111が追加されている点、駐車位置記憶部112が追加されている点、および駐車位置表示手段113が追加されている点である。
【0058】
質問手段104aは、駐車位置判定手段111から処理完了が通知される毎に、各駐車位置センサ3−1〜3−nの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて読み取り結果記憶部107aの該当する領域に登録し、その後、駐車位置判定手段111を起動する機能を有する。図12に読み取り結果記憶部107aの構成例を示す。読み取り結果記憶部107との相違点は、処理済みフラグが設けられている点である。この処理済みフラグは、駐車位置判定手段111によって該当する領域の処理が完了したときに“0”から“1”に変更される。
【0059】
駐車位置判定手段111は、質問手段104aから起動されることにより、読み取り結果記憶部107aの内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、上記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、上記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報(本実施の形態では、センサ番号とする)とを対応付けて駐車位置記憶部112に登録する機能や、上記処理が完了した後、質問手段104aに対して処理完了を通知する機能を有する。図13に駐車位置記憶部112の内容例を示す。同図に示すように、駐車位置記憶部112は、n個の領域#1〜#nから構成されており、各領域#1〜#nはそれぞれ駐車位置センサ3−1〜3−nに対応する領域となっている。同図の例において、第1番目の領域#1は、センサ番号SEN1の駐車位置センサ3−1の設置位置に、券番号K1に対応する車両が駐車していることを示している。
【0060】
駐車位置表示手段113は、券番号読み取り手段103aから券番号が入力されることにより、駐車位置記憶部112の内容とセンサ番号表示位置対応テーブル109の内容とに基づいて、図5に示すように、表示部101に組み込まれている駐車場内地図上に、星印の駐車マークで該当車両の駐車位置を表示する機能を有する。
【0061】
なお、駐車位置表示装置1aはコンピュータによって実現可能なものであり、コンピュータによって実現する場合は、例えば、次のようにする。コンピュータを駐車位置表示装置1aとして機能させるためのプログラムを記録したディスク,半導体メモリ,その他の記録媒体を用意し、コンピュータに上記プログラムを読み取らせる。コンピュータは、読み取ったプログラムに従って自身の動作を制御することにより、自コンピュータ上に質問手段104a,駐車位置判定手段111,駐車位置表示手段113を実現する。
【0062】
〔第2の実施の形態の動作〕
次に本実施の形態の動作について詳細に説明する。
【0063】
質問手段104aは、図14のフローチャートに示すように、第1番目の駐車位置センサ3−1に対して質問信号を送信し(ステップS141,S142)、これに応答して駐車位置センサ3−1から読み取り結果が返却されると、読み取り結果と、その受信レベルと、処理済みフラグ=“0”とを、読み取り結果記憶部107aの第1番目の領域#1に格納する(ステップS143)。以下、第2番目〜第n番目の駐車位置センサ3−2〜3−nに対して同様の処理を行い(ステップS142〜S144)、第n番目の駐車位置センサ3−nに対する処理が完了すると(ステップS145がYES)、駐車位置判定手段111を起動し(ステップS146)、駐車位置判定手段111から処理完了が通知されるのを待つ(ステップS147)。
【0064】
駐車位置判定手段111は、質問手段104aから起動されると、図15のフローチャートに示すように、読み取り結果記憶部107aの第1番目の領域#1に注目し、処理済みフラグが“1”になっているか否かを調べる(ステップS1051〜S1503)。
【0065】
そして、処理済みフラグが“1”になっている場合(ステップS1503がYES)は、第2番目の領域#2に注目する(S1510,S1502)。
【0066】
これに対して、処理済みフラグが“0”になっている場合(ステップS1503がNO)は、処理済みフラグを“1”に変更した後、注目領域#1に券番号が格納されているか否かを調べる(ステップS1504,S1505)。なお、項目「券番号」には、券番号か、読み取り失敗を示す情報が格納されている。
【0067】
そして、券番号が格納されていなかった場合(ステップS1505がNO)は、駐車位置記憶部112の第1番目の領域#1に、券番号なしを示す情報を格納した後、読み取り結果記憶部107aの第2番目の領域#2に注目する(S1509,S1510,S1502)。
【0068】
これに対して、注目領域#1に券番号が格納されている場合(ステップS1505がYES)は、先ず、注目領域#1と同一券番号が格納されている領域を、読み取り結果記憶部107aから検索し、検索した各領域の処理済みフラグを“0”から“1”に変更する(ステップS1506)。次いで、注目領域#1と、ステップS1506で検索した各領域の中から、そこに記録されている受信レベルが最も高い領域を1つ選択する(ステップS1507)。その後、選択した領域中の券番号を、駐車位置記憶部112上の上記選択した領域と対応する領域に格納する(ステップS1508)。今、例えば、ステップS1507において、読み取り結果記憶部107a上の第1番目の領域(第1番目の駐車位置センサ3−1に対応する領域)を選択したとすると、そこに記録されている券番号を、駐車位置記憶部112の第1番目の領域(第1番目の駐車位置センサ3−1に対応する領域)に格納することになる。その後、駐車位置判定手段111は、第2番目の領域#2に注目し(ステップS1510,S1502)、前述した処理と同様の処理を行う(ステップS1504〜S1508)。
【0069】
そして、読み取り結果記憶部107a上の全ての領域#1〜#nに対して上記した処理を行うと(ステップS1511がYES)、駐車位置判定手段111は、質問手段104aに対して処理完了を通知し(ステップS1512)、その処理を終了する。
【0070】
一方、質問手段104aは、駐車位置判定手段111から処理完了が通知されると(図14のステップS147がYES)、前述したステップS141〜S146の処理を再び行う。以上の処理が、質問手段104aと駐車位置判定手段111において常時行われ、駐車位置記憶部112には、最新の駐車位置を示す情報が常に格納されている。
【0071】
次に、利用者が駐車場に戻ってきた場合の動作について説明する。
【0072】
利用者は、駐車場に戻ってきた場合、駐車位置表示装置1aの挿入口102に番号券5を挿入する。券番号読み取り手段103aは、番号券5が挿入されると、それに記録されている券番号を読み取り、駐車位置表示手段113に渡す。
【0073】
駐車位置表示手段113は、券番号読み取り手段103aから券番号が渡されると、上記券番号をキーにして駐車位置記憶部112を検索し、上記券番号に対応付けて登録されているセンサ番号を取得する(図16のステップS161)。その後、駐車位置表示手段113は、ステップS161で取得したセンサ番号をキーにしてセンサ番号表示位置対応テーブル109を検索し、駐車マークの表示位置を取得し、図5に示すように、上記表示位置に駐車マークを表示する(ステップS162,S163)。
【0074】
〔第2の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、利用者が券番号を入力してから、上記利用者の車両の駐車位置を表示するまでの時間を短くすることができるという効果を得ることができる。
【0075】
その理由は、質問手段104aが周期的に駐車位置センサ3−1〜3−nの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて読み取り結果記憶部107aに格納し、駐車位置判定手段111が、質問手段104aによって各駐車位置センサ3−1〜3−nの読み取り結果および受信レベルが読み取り結果記憶部107aに格納される毎に、読み取り結果記憶部107aの内容に基づいて、各券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、駐車位置記憶部112に、券番号と特定した駐車位置に関連する情報(例えば、センサ番号)とを対応付けて駐車位置記憶部112に格納しているからである。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は、大規模駐車場に適用すると好適である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明にかかる駐車位置表示システムの第1の実施の形態の全体構成例を示すブロック図である。
【図2】駐車券発券機2の外観を示す図である。
【図3】駐車券発券機2の構成例を示すブロック図である。
【図4】駐車位置センサ3−1の設置位置の一例を示す図である。
【図5】駐車位置表示装置1の外観を示す図である。
【図6】駐車位置表示装置1の構成例を示すブロック図である。
【図7】読み取り結果記憶部107の内容例を示す図である。
【図8】センサ番号表示位置対応テーブル109の内容例を示す図である。
【図9】質問手段104の処理例を示すフローチャートである。
【図10】駐車位置表示手段108の処理例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態で利用する駐車位置表示装置1aの構成例を示すブロック図である。
【図12】読み取り結果記憶部107aの内容例を示す図である。
【図13】駐車位置記憶部112の内容例を示す図である。
【図14】質問手段104aの処理例を示すフローチャートである。
【図15】駐車位置判定手段111の処理例を示すフローチャートである。
【図16】駐車位置表示手段113の処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0078】
1,1a…駐車位置表示装置
101…表示部
102…挿入口
103,103a…券番号読み取り手段
104,104a…質問手段
105…送受信手段
106…切り替え手段
107,107a…読み取り結果記憶部
108…駐車位置表示手段
109…センサ番号表示位置対応テーブル
110…券番号レジスタ
111…駐車位置判定手段
112…駐車位置記憶部
113…駐車位置表示手段
2…駐車券発券機
21…発券ボタン
22…発券制御手段
23…券番号記憶部
24…印字手段
25…書き込み手段
26…駐車券ストア部
27…番号券ストア部
28…搬送手段
29…発券口
3−1〜3−n…駐車位置センサ
31…車両
32…車止め
4…駐車券
41…無線ICタグ
5…番号券
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場に戻ってきた利用者が、自車両の駐車位置を容易に認識することができる駐車位置表示技術に関し、特に、利用者に対して無線ICタグが内蔵された駐車券を発券し、この駐車券を利用して利用者の車両の位置を検出する駐車位置表示技術に関する。
【背景技術】
【0002】
大規模な駐車場を利用した利用者の中には、自車両の駐車位置が分からなくなり、自車両を探し出すために多くの時間を費やしてしまったという経験を持つ者が多数存在し、このような利用者から自車両の駐車位置を確認するシステムが要望されている。このような要望に応えるため、従来から、次にような技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
特許文献1に記載されている従来の技術は、入場時にカード番号や入場時刻などを記録したカードを利用者に対して発券し、このカードの発券対象となった車両の駐車位置を、駐車場内に設置された複数台の固定カメラと、各駐車スペースに設置された車両センサとを利用して特定し、駐車位置とカード番号とを対応付けて記憶部に登録しておく。そして、駐車場に戻った利用者がカード番号を入力すると、このカード番号をキーにして記憶部から駐車位置を検索し、検索した駐車位置を表示装置に表示する。
【0004】
また、特許文献2に記載されている従来の技術は、車両番号が記録された無線ICタグを車両キーに取り付けておくと共に、各駐車スペースに車両データ読み取り装置を設置しておく。車両データ読み取り装置は、自装置が設置されている駐車スペースに車両が置かれると、車両キーに取り付けられている無線ICタグから車両番号を読み取り、自装置の位置情報と共に駐車位置案内装置へ送る。駐車位置案内装置は、車両データ読み取り装置から送られてきた車両番号と位置情報とを対応付けてメモリに格納する。駐車場に戻った利用者によって車両番号が入力されると、駐車位置案内装置は、メモリから上記車両番号と対応付けて登録されている位置情報を取得し、この位置情報に基づいて表示装置に車両の駐車位置を表示する。
【特許文献1】特開平8−124097号公報
【特許文献2】特開2004−206199号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に記載されている従来の技術は、駐車位置を検出するために、複数台のカメラと、各駐車スペース毎の車両センサとが必要になるため、コストがかかるという問題がある。また、特許文献2に記載されている従来の技術は、カメラを必要としないため、コストを抑えることはできるが、車両キーに取り付けられている無線ICタグに基づいて駐車位置を特定するようにしているため、無線ICタグ付きの車両キーを所有している利用者しか利用できないという問題があった。
【0006】
〔発明の目的〕
そこで、本発明の目的は、駐車場を利用する全ての利用者に対して、あまりコストをかけずに駐車位置を認識させられるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる第1の駐車位置表示システムは、
駐車券発券機と、駐車スペースそれぞれに設置された駐車位置センサと、駐車位置表示装置とを備えた駐車位置表示システムであって、
前記駐車券発券機が、無線ICタグが内蔵された駐車券であって、前記無線ICタグに前記駐車券固有の券番号が記録された駐車券と、前記券番号が記録された番号券とを発券する構成を有し、
前記各駐車位置センサが、無線ICタグに記録されている券番号を読み取る構成を有し、
前記駐車位置表示装置が、前記各駐車位置センサが読み取った券番号と、利用者によって入力された券番号とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、表示部に駐車位置を表示する構成を有することを特徴とする。
【0008】
本発明にかかる第2の駐車位置表示システムは、第1の駐車位置表示システムにおいて、
前記駐車位置表示装置が、
読み取り結果記憶部と、
表示部と、
利用者によって券番号が入力されたとき、前記各駐車位置センサの読み取り結果を前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、前記表示部に駐車位置を表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明にかかる第3の駐車位置表示システムは、第2の駐車位置表示システムにおいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納する構成を有し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定する構成を有することを特徴とする。
【0010】
本発明にかかる第4の駐車位置表示システムは、第1の駐車位置表示システムにおいて、
読み取り結果記憶部と、
駐車位置記憶部と、
表示部と、
周期的に、前記各駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて前記駐車位置記憶部に格納する駐車位置判定手段と、
利用者によって券番号が入力されたとき、該券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を前記表示部に表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明にかかる第1の駐車位置表示装置は、
読み取り結果記憶部と、
表示部と、
利用者によって券番号が入力されたとき、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果を前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、前記表示部に駐車位置を表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明にかかる第2の駐車位置表示装置は、第1の駐車位置表示装置おいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納する構成を有し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定する構成を有することを特徴とする。
【0013】
本発明にかかる第3の駐車位置表示装置は、
読み取り結果記憶部と、
駐車位置記憶部と、
表示部と、
周期的に、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて前記駐車位置記憶部に格納する駐車位置判定手段と、
利用者によって券番号が入力されたとき、該券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を前記表示部に表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明にかかる第1の駐車位置表示方法は、
利用者によって券番号が入力されたとき、質問手段が、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果を読み取り結果記憶部に格納し、
前記質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、駐車位置表示手段が、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、表示部に駐車位置を表示することを特徴とする。
【0015】
本発明にかかる第2の駐車位置表示方法は、第1の駐車位置表示方法おいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定することを特徴とする駐車位置表示方法。
【0016】
本発明にかかる第3の駐車位置表示方法は、
質問手段が、周期的に、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて読み取り結果記憶部に格納し、
前記質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、駐車位置判定手段が、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて駐車位置記憶部に格納し、
利用者によって券番号が入力されたとき、駐車位置表示手段が、前記券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を表示部に表示することを特徴とする。
【0017】
本発明にかかる第1のプログラムは、
読み取り結果記憶部と、表示部とを備えたコンピュータを、
利用者によって券番号が入力されたとき、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果を前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段、
該質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、前記表示部に駐車位置を表示する駐車位置表示手段として機能させる。
【0018】
本発明にかかる第2のプログラムは、第1のプログラムにおいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納する構成を有し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定する構成を有することを特徴とする。
【0019】
本発明にかかる第3のプログラムは、
読み取り結果記憶部と、駐車位置記憶部と、表示部とを備えたコンピュータを、
周期的に、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段、
該質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて前記駐車位置記憶部に格納する駐車位置判定手段、
利用者によって券番号が入力されたとき、該券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を前記表示部に表示する駐車位置表示手段として機能させる。
【0020】
〔作用〕
駐車券発券機は、駐車場を利用する利用者に対し、無線ICタグが内蔵された駐車券であって、無線ICタグに駐車券固有の券番号が記録された駐車券を発券すると共に、上記券番号が記録された番号券を発券する。利用者は、駐車スペースに車両を駐車させると、駐車券は車内に置き、番号券は携帯して車両から離れる。駐車場の各駐車スペースには、それぞれ無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサが配置されている。
【0021】
利用者は、駐車場に戻ると、番号券に記録されている券番号を駐車位置表示装置に入力する。これにより、駐車位置表示装置は、各駐車位置センサが読み取った券番号と、利用者が入力した券番号とに基づいて、上記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、表示部に表示する。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、駐車場を利用する全ての利用者に対して、あまりコストをかけずに駐車位置を認識させることが可能になる。コストがあまりかからない理由は、駐車位置を検出するために必要になるセンサが、無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサだけで良いからである。即ち、特許文献1に記載されている従来の技術のように、カメラと車両センサといった2種類のセンサを必要としないので、コストを抑えることが可能になる。また、駐車場を利用する全ての利用者に対して、自身の車両の駐車位置を認識させることが可能になる理由は、無線ICタグを埋め込んだ駐車券を利用して駐車位置を検出するようにしており、特許文献2に記載されている従来の技術のように、特定の利用者しか所有していない無線ICタグ付き車両キーが不要であるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
〔第1の実施の形態の構成〕
図1は本発明にかかる駐車位置表示システムの第1の実施の形態の全体構成例を示すブロック図であり、駐車位置表示装置1と、駐車券発券機2と,n個の駐車位置センサ3−1〜3−nから構成されている。
【0025】
駐車券発券機2は、駐車場の利用者に対して駐車券4および番号券5を発券する装置であり、その外観を図2に示す。
【0026】
駐車券4には、無線ICタグ41が埋め込まれており、この無線ICタグ41には駐車券4を一意に識別するための券番号が電気的に記録されている。また、駐車券4の印刷面には、無線ICタグ41に記録されている券番号と同一の券番号が印刷されている。
【0027】
駐車券4と同時に発券される番号券5には、駐車券4に記録されている券番号と同一の券番号が記録されている。券番号の記録方法は、数字やバーコードを印刷する方法であっても、磁気テープに磁気的に記録する方法であっても構わない。なお、番号券5は、利用者が車両から離れる際、利用者に携帯される。これに対して、駐車券4は、利用者が車両から離れる際、車両内に置かれる。
【0028】
図3は駐車券発券機2の構成例を示すブロック図であり、発券ボタン21と、発券制御手段22と、券番号記憶部23と、印字手段24と、書き込み手段25と、駐車券ストア部26と、番号券ストア部27と、搬送手段28と、発券口29とを備えている。
【0029】
発券ボタン21は、利用者が、駐車券4および番号券5の発券を要求する際に操作するボタンである。
【0030】
券番号記憶部23には、発券する駐車券4,番号券5に記録する券番号が記録されている。
【0031】
駐車券ストア部26,番号券ストア部27には、未使用(未発券)の駐車券4,番号券5がストアされている。
【0032】
発券制御手段22は、発券ボタン21が操作されると、無線ICタグ41に券番号を書き込む書き込み手段25と、駐車券ストア部26,番号券ストア部27にストアされている駐車券4,番号券5を搬送する搬送手段28と、駐車券4,番号券5に券番号を印字する印字手段24とを制御し、印刷面,無線ICタグ41に券番号が記録された駐車券4と、印刷面に上記券番号が記録された番号券5とを発券する機能を有する。なお、駐車券4,番号券5に記録する券番号は、券番号記憶部23に記録されている券番号とし、駐車券4,番号券5を発券後、券番号記憶部23に記録されている券番号をインクリメント(例えば、+1)する。
【0033】
駐車位置センサ3−1〜3−nは、駐車場の各駐車スペースに設置され、無線ICタグ41に記録されている券番号を非接触で読み取るセンサである。駐車位置センサ3−1の設置位置は、例えば、図4に示すように、車両31の車止め内とすることができる。なお、本実施の形態では、各駐車位置センサ3−1〜3−nには、それぞれセンサ番号SEN1〜SENnが付与されているとする。
【0034】
駐車位置表示装置1は、利用者の車両の駐車位置を表示する装置であり、その外観を図5に示す。利用者によって挿入口102に番号券5が挿入されると、駐車位置表示装置1は、表示部101に利用者の車両の駐車位置を表示する。
【0035】
図6は、駐車位置表示装置1の構成例を示すブロック図であり、表示部101と、番号券5の挿入口102と、券番号読み取り手段103と、質問手段104と、送受信手段105と、切り替え手段106と、読み取り結果記憶部107と、券番号レジスタ110を有する駐車位置表示手段108と、センサ番号表示位置対応テーブル109とを備えている。
【0036】
券番号読み取り手段103は、挿入口102から挿入された番号券5に印字されている券番号を読み取る機能を有する。更に、券番号読み取り手段103は、番号券5に記録されている券番号を読み取った際、質問手段104を起動する機能や、駐車位置表示手段108に読み取った券番号を渡す機能も有する。
【0037】
切り替え手段106は、質問手段104から制御され、駐車位置センサ3−1〜3−nの内の1つを送受信手段105に接続する機能を有する。
【0038】
質問手段104は、券番号読み取り手段103から起動されることにより、送受信手段105及び切り替え手段106を介して、各駐車位置センサ3−1〜3−nに対して順次質問信号を送信し、この質問信号に応答して各駐車位置センサ3−1〜3−nから送られてくる読み取り結果(無線ICタグ41から読み取った券番号あるいは読み取り失敗を示す情報)と、その受信レベルとを対応付けて読み取り結果記憶部107の該当する領域に登録する機能を有する。図7に読み取り結果記憶部107の内容例を示す。同図に示すように、読み取り結果記憶部107は、n個の領域#1〜#nから構成され、各領域#1〜#nは、それぞれ駐車位置センサ3−1〜3−nと対応する領域となっている。例えば、第1番目の領域#1には、駐車位置センサ3−1のセンサ番号SEN1と、駐車位置センサ3−1が無線ICタグ41から読み取った券番号K1と、受信レベルL1とが登録されている。
【0039】
駐車位置表示手段108は、券番号読み取り手段103から渡された券番号を券番号レジスタ110に保持する機能や、読み取り結果記憶部107の内容と、センサ番号表示位置対応テーブル109の内容と、券番号レジスタ110に保持している券番号とに基づいて、例えば、図5に示すように、表示部101に組み込まれている駐車場内地図上に、駐車マーク(星印)で該当車両の駐車位置を表示する機能を有する。図8にセンサ番号表示位置対応テーブル109の内容例を示す。同図に示すように、センサ番号SEN1〜SENnに対応付けて、表示部101上に表示する駐車マーク表示位置(x1,y1)〜(xn,yn)が登録されている。なお、表示位置は、駐車マークの中心位置を示している。
【0040】
駐車位置表示装置1は、コンピュータによって実現可能であり、コンピュータによって実現する場合は、例えば、次のようにする。コンピュータを駐車位置表示装置1として機能させるためのプログラムを記録したディスク,半導体メモリ,その他の記録媒体を用意し、コンピュータに上記プログラムを読み取らせる。コンピュータは、読み取ったプログラムに従って自身の動作を制御することにより、自コンピュータ上に、質問手段104,駐車位置表示手段108を実現する。
【0041】
〔第1の実施の形態の動作〕
次に、本実施の形態の動作について説明する。
【0042】
駐車場を利用する際、利用者は、先ず駐車券発券機2の発券ボタン21を操作する。これにより、発券制御手段22が書き込み手段25,印字手段24,搬送手段28を利用して、無線ICタグ41を内蔵した駐車券4および番号券5を発券する。なお、駐車券4の印刷面には、券番号が印字され、無線ICタグ41には、上記券番号が電気的に記録されている。また、番号券5の印刷面にも、上記券番号が印字されている。
【0043】
駐車券4および番号券5を受け取った利用者は、車両を運転し、空いている駐車スペースを探し、車両を駐車する。この後、利用者は、駐車券4を車両内に置き、番号券5を携帯して車両から離れる。
【0044】
用事を終えて駐車場に戻った利用者は、駐車位置表示装置1の挿入口102に番号券5を挿入する。
【0045】
券番号読み取り手段103は、番号券5が挿入されると、番号券5に印字されている券番号を読み取り、駐車位置表示手段108に渡すと共に、質問手段104を起動する。なお、券番号読み取り手段103の代わりにテンキー等を設け、利用者がテンキー等から券番号を入力するようにしても良い。
【0046】
駐車位置表示手段108は、券番号読み取り手段103から券番号が渡されると、それを券番号レジスタ110に保持する。
【0047】
一方、質問手段104は、起動されると、図9のフローチャートに示すように、駐車位置センサ3−1に質問信号を送信する(ステップS91,S92)。これにより、駐車位置センサ3−1は、無線ICタグ41に対する読み取り動作を行い、読み取り結果を駐車位置表示装置1に返す。
【0048】
駐車位置表示装置1は、駐車位置センサ3−1から読み取り結果(券番号あるいは読み取り失敗を示す情報)が送られてくると、読み取り結果と受信レベルとを対応付けて、読み取り結果記憶部107の第1番目の領域#1に登録する(ステップS93)。その後、質問手段104は、駐車位置センサ3−2を対象にして前述した処理と同様の処理を行う(ステップS94,S92,S93)。そして、同様の処理を最後の駐車位置センサ3−nまで行うと(ステップS95がYES)、質問手段104は、駐車位置表示手段108に対して処理完了を通知する(ステップS96)。
【0049】
駐車位置表示手段108は、質問手段104から処理完了が通知されると、図10のフローチャートに示すように、読み取り結果記憶部107から券番号レジスタ110に保持されている券番号と同一の券番号が格納されている領域を全て検索する(ステップS101)。その後、駐車位置表示手段108は、ステップS101で検索した領域の中から、そこに格納されている受信レベルが最も高い領域を1つ選択する(ステップS102)。このステップS102の処理は、複数の駐車位置センサによって同一の券番号が読み取られた場合に、受信レベルの最も高かった駐車位置センサの設置場所を、該当車両の駐車場所とするために行う処理である。
【0050】
その後、駐車位置表示手段108は、ステップS102で選択した領域に格納されているセンサ番号をキーにしてセンサ番号表示位置対応テーブル109を検索し(ステップS103)、該当する車両の駐車位置を示す駐車マークの表示位置を取得し、取得した表示位置に、図5に示すように、駐車マークを表示する(ステップS104)。なお、駐車位置表示装置1に赤外線センサなどを設け、利用者が駐車位置表示装置1から離れたことを検出した場合、駐車マークを消すようにしても良い。
【0051】
〔第1の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、駐車場を利用する全ての利用者に対して、あまりコストをかけずに駐車位置を認識させることが可能になる。
【0052】
コストがあまりかからない理由は、駐車位置を検出するために必要になるセンサが、無線ICタグ41に記録されている券番号を読み取る駐車位置センサ3−1〜3−nだけで良いからである。即ち、特許文献1に記載されている従来の技術のように、カメラと車両センサといった2種類のセンサを必要としないので、コストを抑えることが可能になる。また、駐車場を利用する全ての利用者に対して、自身の車両の駐車位置を認識させることが可能になる理由は、無線ICタグ41を埋め込んだ駐車券4を利用して位置を検出するようにしており、特許文献2に記載されている従来の技術のように、特定の利用者しか所有していない無線ICタグ付き車両キーが不要であるからである。
【0053】
また、本実施の形態によれば、複数の駐車位置センサによって同一の券番号が読み取られた場合であっても、駐車位置を特定することが可能になる。
【0054】
その理由は、駐車位置表示手段108が、利用者によって入力された券番号と同一の券番号が読み取り結果記憶部107に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、上記券番号に対応する車両の駐車位置と特定するようにしているからである。
【0055】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明にかかる駐車位置表示システムの第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、周期的に車両の駐車位置を検出しておくことにより、利用者が券番号を入力してから、上記利用者の車両の駐車位置を表示するまでの時間を短くすることを特徴とする。
【0056】
〔第2の実施の形態の構成〕
本実施の形態は、駐車位置表示装置1の代わりに、図11に示す駐車位置表示装置1aを利用することにより実現される。
【0057】
駐車位置表示装置1aと、図6に示した駐車位置表示装置1との相違点は、券番号読み取り手段103の代わりに券番号読み取り手段103aを備えている点、質問手段104の代わりに質問手段104aを備えている点、読み取り結果記憶部107の代わりに読み取り結果記憶部107aを備えている点、駐車位置判定手段111が追加されている点、駐車位置記憶部112が追加されている点、および駐車位置表示手段113が追加されている点である。
【0058】
質問手段104aは、駐車位置判定手段111から処理完了が通知される毎に、各駐車位置センサ3−1〜3−nの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて読み取り結果記憶部107aの該当する領域に登録し、その後、駐車位置判定手段111を起動する機能を有する。図12に読み取り結果記憶部107aの構成例を示す。読み取り結果記憶部107との相違点は、処理済みフラグが設けられている点である。この処理済みフラグは、駐車位置判定手段111によって該当する領域の処理が完了したときに“0”から“1”に変更される。
【0059】
駐車位置判定手段111は、質問手段104aから起動されることにより、読み取り結果記憶部107aの内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、上記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、上記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報(本実施の形態では、センサ番号とする)とを対応付けて駐車位置記憶部112に登録する機能や、上記処理が完了した後、質問手段104aに対して処理完了を通知する機能を有する。図13に駐車位置記憶部112の内容例を示す。同図に示すように、駐車位置記憶部112は、n個の領域#1〜#nから構成されており、各領域#1〜#nはそれぞれ駐車位置センサ3−1〜3−nに対応する領域となっている。同図の例において、第1番目の領域#1は、センサ番号SEN1の駐車位置センサ3−1の設置位置に、券番号K1に対応する車両が駐車していることを示している。
【0060】
駐車位置表示手段113は、券番号読み取り手段103aから券番号が入力されることにより、駐車位置記憶部112の内容とセンサ番号表示位置対応テーブル109の内容とに基づいて、図5に示すように、表示部101に組み込まれている駐車場内地図上に、星印の駐車マークで該当車両の駐車位置を表示する機能を有する。
【0061】
なお、駐車位置表示装置1aはコンピュータによって実現可能なものであり、コンピュータによって実現する場合は、例えば、次のようにする。コンピュータを駐車位置表示装置1aとして機能させるためのプログラムを記録したディスク,半導体メモリ,その他の記録媒体を用意し、コンピュータに上記プログラムを読み取らせる。コンピュータは、読み取ったプログラムに従って自身の動作を制御することにより、自コンピュータ上に質問手段104a,駐車位置判定手段111,駐車位置表示手段113を実現する。
【0062】
〔第2の実施の形態の動作〕
次に本実施の形態の動作について詳細に説明する。
【0063】
質問手段104aは、図14のフローチャートに示すように、第1番目の駐車位置センサ3−1に対して質問信号を送信し(ステップS141,S142)、これに応答して駐車位置センサ3−1から読み取り結果が返却されると、読み取り結果と、その受信レベルと、処理済みフラグ=“0”とを、読み取り結果記憶部107aの第1番目の領域#1に格納する(ステップS143)。以下、第2番目〜第n番目の駐車位置センサ3−2〜3−nに対して同様の処理を行い(ステップS142〜S144)、第n番目の駐車位置センサ3−nに対する処理が完了すると(ステップS145がYES)、駐車位置判定手段111を起動し(ステップS146)、駐車位置判定手段111から処理完了が通知されるのを待つ(ステップS147)。
【0064】
駐車位置判定手段111は、質問手段104aから起動されると、図15のフローチャートに示すように、読み取り結果記憶部107aの第1番目の領域#1に注目し、処理済みフラグが“1”になっているか否かを調べる(ステップS1051〜S1503)。
【0065】
そして、処理済みフラグが“1”になっている場合(ステップS1503がYES)は、第2番目の領域#2に注目する(S1510,S1502)。
【0066】
これに対して、処理済みフラグが“0”になっている場合(ステップS1503がNO)は、処理済みフラグを“1”に変更した後、注目領域#1に券番号が格納されているか否かを調べる(ステップS1504,S1505)。なお、項目「券番号」には、券番号か、読み取り失敗を示す情報が格納されている。
【0067】
そして、券番号が格納されていなかった場合(ステップS1505がNO)は、駐車位置記憶部112の第1番目の領域#1に、券番号なしを示す情報を格納した後、読み取り結果記憶部107aの第2番目の領域#2に注目する(S1509,S1510,S1502)。
【0068】
これに対して、注目領域#1に券番号が格納されている場合(ステップS1505がYES)は、先ず、注目領域#1と同一券番号が格納されている領域を、読み取り結果記憶部107aから検索し、検索した各領域の処理済みフラグを“0”から“1”に変更する(ステップS1506)。次いで、注目領域#1と、ステップS1506で検索した各領域の中から、そこに記録されている受信レベルが最も高い領域を1つ選択する(ステップS1507)。その後、選択した領域中の券番号を、駐車位置記憶部112上の上記選択した領域と対応する領域に格納する(ステップS1508)。今、例えば、ステップS1507において、読み取り結果記憶部107a上の第1番目の領域(第1番目の駐車位置センサ3−1に対応する領域)を選択したとすると、そこに記録されている券番号を、駐車位置記憶部112の第1番目の領域(第1番目の駐車位置センサ3−1に対応する領域)に格納することになる。その後、駐車位置判定手段111は、第2番目の領域#2に注目し(ステップS1510,S1502)、前述した処理と同様の処理を行う(ステップS1504〜S1508)。
【0069】
そして、読み取り結果記憶部107a上の全ての領域#1〜#nに対して上記した処理を行うと(ステップS1511がYES)、駐車位置判定手段111は、質問手段104aに対して処理完了を通知し(ステップS1512)、その処理を終了する。
【0070】
一方、質問手段104aは、駐車位置判定手段111から処理完了が通知されると(図14のステップS147がYES)、前述したステップS141〜S146の処理を再び行う。以上の処理が、質問手段104aと駐車位置判定手段111において常時行われ、駐車位置記憶部112には、最新の駐車位置を示す情報が常に格納されている。
【0071】
次に、利用者が駐車場に戻ってきた場合の動作について説明する。
【0072】
利用者は、駐車場に戻ってきた場合、駐車位置表示装置1aの挿入口102に番号券5を挿入する。券番号読み取り手段103aは、番号券5が挿入されると、それに記録されている券番号を読み取り、駐車位置表示手段113に渡す。
【0073】
駐車位置表示手段113は、券番号読み取り手段103aから券番号が渡されると、上記券番号をキーにして駐車位置記憶部112を検索し、上記券番号に対応付けて登録されているセンサ番号を取得する(図16のステップS161)。その後、駐車位置表示手段113は、ステップS161で取得したセンサ番号をキーにしてセンサ番号表示位置対応テーブル109を検索し、駐車マークの表示位置を取得し、図5に示すように、上記表示位置に駐車マークを表示する(ステップS162,S163)。
【0074】
〔第2の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、利用者が券番号を入力してから、上記利用者の車両の駐車位置を表示するまでの時間を短くすることができるという効果を得ることができる。
【0075】
その理由は、質問手段104aが周期的に駐車位置センサ3−1〜3−nの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて読み取り結果記憶部107aに格納し、駐車位置判定手段111が、質問手段104aによって各駐車位置センサ3−1〜3−nの読み取り結果および受信レベルが読み取り結果記憶部107aに格納される毎に、読み取り結果記憶部107aの内容に基づいて、各券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、駐車位置記憶部112に、券番号と特定した駐車位置に関連する情報(例えば、センサ番号)とを対応付けて駐車位置記憶部112に格納しているからである。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は、大規模駐車場に適用すると好適である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明にかかる駐車位置表示システムの第1の実施の形態の全体構成例を示すブロック図である。
【図2】駐車券発券機2の外観を示す図である。
【図3】駐車券発券機2の構成例を示すブロック図である。
【図4】駐車位置センサ3−1の設置位置の一例を示す図である。
【図5】駐車位置表示装置1の外観を示す図である。
【図6】駐車位置表示装置1の構成例を示すブロック図である。
【図7】読み取り結果記憶部107の内容例を示す図である。
【図8】センサ番号表示位置対応テーブル109の内容例を示す図である。
【図9】質問手段104の処理例を示すフローチャートである。
【図10】駐車位置表示手段108の処理例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態で利用する駐車位置表示装置1aの構成例を示すブロック図である。
【図12】読み取り結果記憶部107aの内容例を示す図である。
【図13】駐車位置記憶部112の内容例を示す図である。
【図14】質問手段104aの処理例を示すフローチャートである。
【図15】駐車位置判定手段111の処理例を示すフローチャートである。
【図16】駐車位置表示手段113の処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0078】
1,1a…駐車位置表示装置
101…表示部
102…挿入口
103,103a…券番号読み取り手段
104,104a…質問手段
105…送受信手段
106…切り替え手段
107,107a…読み取り結果記憶部
108…駐車位置表示手段
109…センサ番号表示位置対応テーブル
110…券番号レジスタ
111…駐車位置判定手段
112…駐車位置記憶部
113…駐車位置表示手段
2…駐車券発券機
21…発券ボタン
22…発券制御手段
23…券番号記憶部
24…印字手段
25…書き込み手段
26…駐車券ストア部
27…番号券ストア部
28…搬送手段
29…発券口
3−1〜3−n…駐車位置センサ
31…車両
32…車止め
4…駐車券
41…無線ICタグ
5…番号券
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車券発券機と、駐車スペースそれぞれに設置された駐車位置センサと、駐車位置表示装置とを備えた駐車位置表示システムであって、
前記駐車券発券機が、無線ICタグが内蔵された駐車券であって、前記無線ICタグに前記駐車券固有の券番号が記録された駐車券と、前記券番号が記録された番号券とを発券する構成を有し、
前記各駐車位置センサが、無線ICタグに記録されている券番号を読み取る構成を有し、
前記駐車位置表示装置が、前記各駐車位置センサが読み取った券番号と、利用者によって入力された券番号とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、表示部に駐車位置を表示する構成を有することを特徴とする駐車位置表示システム。
【請求項2】
請求項1記載の駐車位置表示システムにおいて、
前記駐車位置表示装置が、
読み取り結果記憶部と、
表示部と、
利用者によって券番号が入力されたとき、前記各駐車位置センサの読み取り結果を前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、前記表示部に駐車位置を表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする駐車位置表示システム。
【請求項3】
請求項2記載の駐車位置表示システムにおいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納する構成を有し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定する構成を有することを特徴とする駐車位置表示システム。
【請求項4】
請求項1記載の駐車位置表示システムにおいて、
読み取り結果記憶部と、
駐車位置記憶部と、
表示部と、
周期的に、前記各駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて前記駐車位置記憶部に格納する駐車位置判定手段と、
利用者によって券番号が入力されたとき、該券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を前記表示部に表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする駐車位置表示システム。
【請求項5】
読み取り結果記憶部と、
表示部と、
利用者によって券番号が入力されたとき、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果を前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、前記表示部に駐車位置を表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする駐車位置表示装置。
【請求項6】
請求項5記載の駐車位置表示装置おいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納する構成を有し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定する構成を有することを特徴とする駐車位置表示装置。
【請求項7】
読み取り結果記憶部と、
駐車位置記憶部と、
表示部と、
周期的に、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて前記駐車位置記憶部に格納する駐車位置判定手段と、
利用者によって券番号が入力されたとき、該券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を前記表示部に表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする駐車位置表示装置。
【請求項8】
利用者によって券番号が入力されたとき、質問手段が、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果を読み取り結果記憶部に格納し、
前記質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、駐車位置表示手段が、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、表示部に駐車位置を表示することを特徴とする駐車位置表示方法。
【請求項9】
請求項8記載の駐車位置表示方法おいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定することを特徴とする駐車位置表示方法。
【請求項10】
質問手段が、周期的に、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて読み取り結果記憶部に格納し、
前記質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、駐車位置判定手段が、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて駐車位置記憶部に格納し、
利用者によって券番号が入力されたとき、駐車位置表示手段が、前記券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を表示部に表示することを特徴とする駐車位置表示方法。
【請求項11】
読み取り結果記憶部と、表示部とを備えたコンピュータを、
利用者によって券番号が入力されたとき、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果を前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段、
該質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、前記表示部に駐車位置を表示する駐車位置表示手段として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
請求項11記載のプログラムにおいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納する構成を有し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定する構成を有することを特徴とするプログラム。
【請求項13】
読み取り結果記憶部と、駐車位置記憶部と、表示部とを備えたコンピュータを、
周期的に、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段、
該質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて前記駐車位置記憶部に格納する駐車位置判定手段、
利用者によって券番号が入力されたとき、該券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を前記表示部に表示する駐車位置表示手段として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
駐車券発券機と、駐車スペースそれぞれに設置された駐車位置センサと、駐車位置表示装置とを備えた駐車位置表示システムであって、
前記駐車券発券機が、無線ICタグが内蔵された駐車券であって、前記無線ICタグに前記駐車券固有の券番号が記録された駐車券と、前記券番号が記録された番号券とを発券する構成を有し、
前記各駐車位置センサが、無線ICタグに記録されている券番号を読み取る構成を有し、
前記駐車位置表示装置が、前記各駐車位置センサが読み取った券番号と、利用者によって入力された券番号とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、表示部に駐車位置を表示する構成を有することを特徴とする駐車位置表示システム。
【請求項2】
請求項1記載の駐車位置表示システムにおいて、
前記駐車位置表示装置が、
読み取り結果記憶部と、
表示部と、
利用者によって券番号が入力されたとき、前記各駐車位置センサの読み取り結果を前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、前記表示部に駐車位置を表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする駐車位置表示システム。
【請求項3】
請求項2記載の駐車位置表示システムにおいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納する構成を有し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定する構成を有することを特徴とする駐車位置表示システム。
【請求項4】
請求項1記載の駐車位置表示システムにおいて、
読み取り結果記憶部と、
駐車位置記憶部と、
表示部と、
周期的に、前記各駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて前記駐車位置記憶部に格納する駐車位置判定手段と、
利用者によって券番号が入力されたとき、該券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を前記表示部に表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする駐車位置表示システム。
【請求項5】
読み取り結果記憶部と、
表示部と、
利用者によって券番号が入力されたとき、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果を前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、前記表示部に駐車位置を表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする駐車位置表示装置。
【請求項6】
請求項5記載の駐車位置表示装置おいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納する構成を有し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定する構成を有することを特徴とする駐車位置表示装置。
【請求項7】
読み取り結果記憶部と、
駐車位置記憶部と、
表示部と、
周期的に、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段と、
該質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて前記駐車位置記憶部に格納する駐車位置判定手段と、
利用者によって券番号が入力されたとき、該券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を前記表示部に表示する駐車位置表示手段とを備えたことを特徴とする駐車位置表示装置。
【請求項8】
利用者によって券番号が入力されたとき、質問手段が、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果を読み取り結果記憶部に格納し、
前記質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、駐車位置表示手段が、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、表示部に駐車位置を表示することを特徴とする駐車位置表示方法。
【請求項9】
請求項8記載の駐車位置表示方法おいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定することを特徴とする駐車位置表示方法。
【請求項10】
質問手段が、周期的に、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて読み取り結果記憶部に格納し、
前記質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、駐車位置判定手段が、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて駐車位置記憶部に格納し、
利用者によって券番号が入力されたとき、駐車位置表示手段が、前記券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を表示部に表示することを特徴とする駐車位置表示方法。
【請求項11】
読み取り結果記憶部と、表示部とを備えたコンピュータを、
利用者によって券番号が入力されたとき、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果を前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段、
該質問手段によって前記各駐車位置センサの読み取り結果が前記読み取り結果記憶部に格納されたとき、前記読み取り結果記憶部に格納されている前記各駐車位置センサの読み取り結果と前記利用者によって入力された券番号とに基づいて前記券番号に対応する車両の駐車位置を特定し、前記表示部に駐車位置を表示する駐車位置表示手段として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
請求項11記載のプログラムにおいて、
前記質問手段が、前記各駐車位置センサの読み取り結果に対応付けて、その受信レベルを前記読み取り結果記憶部に格納する構成を有し、
前記駐車位置表示手段が、前記利用者によって入力された券番号と同一の券番号が前記読み取り結果記憶部に複数個格納されている場合は、その内の最も受信レベルが高い券番号に対応する駐車位置センサの設置位置を、前記券番号に対応する車両の駐車位置と特定する構成を有することを特徴とするプログラム。
【請求項13】
読み取り結果記憶部と、駐車位置記憶部と、表示部とを備えたコンピュータを、
周期的に、各駐車スペースに設置されている駐車位置センサであって、駐車券に埋め込まれた無線ICタグに記録されている券番号を読み取る駐車位置センサの読み取り結果と受信レベルとを対応付けて前記読み取り結果記憶部に格納する質問手段、
該質問手段によって、前記各駐車位置センサの読み取り結果および受信レベルが前記読み取り結果記憶部に格納される毎に、前記読み取り結果記憶部の内容に基づいて、複数の駐車位置センサによって読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記複数の駐車位置センサの内の、最も受信レベルが高い駐車位置センサの設置位置と特定し、1台の駐車位置センサによってのみ読み取られている券番号に対応する車両の駐車位置を、前記駐車位置センサの設置位置と特定し、券番号と特定した駐車位置に関連する情報とを対応付けて前記駐車位置記憶部に格納する駐車位置判定手段、
利用者によって券番号が入力されたとき、該券番号と前記駐車位置記憶部の内容とに基づいて、前記券番号に対応する車両の駐車位置を前記表示部に表示する駐車位置表示手段として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2006−236027(P2006−236027A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−50126(P2005−50126)
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
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