説明

駐車料金算出装置および駐車料金算出方法

【課題】 駐車券などの記録媒体を用いることなく、車両の出庫時に店舗での支払代金に応じた割り引きが行われた駐車料金を算出することができる駐車料金算出装置および駐車料金算出方法を提供する。
【解決手段】 入庫データ記録部232は、入庫口カメラ11で撮影され、入庫ナンバー認識制御部15で認識された車番と入庫時刻とを関連付けて記憶装置24に記憶する。商品代金決済処理部235は、電子マネー読み取りデバイス215が読み取った電子マネーIDを用いて決済された金額を、商品購入取引データ244の買物金額に記憶する。駐車料金演算部237は、出庫口カメラ31で撮影され、出庫ナンバー認識制御部35で認識された車番の入庫時刻と出庫時刻とから駐車時間を算出し、駐車料金マスタ242を検索して、算出した駐車時間、および出庫ナンバー認識制御部35が認識した車番に関連付けられた買物金額に応じた割引後駐車料金を算出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗などに設置される駐車場の駐車料金を店舗での支払代金に応じて割り引いて算出する駐車料金算出装置および駐車料金算出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
駐車場を有する食品スーパーマーケットなどの店舗は、自店舗で買い物をした顧客に対してのみ、駐車料金を無料にする等のサービスを提供している。駐車料金を無料にするサービスは、車両が入出庫する時刻の記録、および買物金額の確認などが必要であり、概ね次のように行われる。
【0003】
第1番目に、顧客は、駐車場の入口に設置されるゲートで、入庫時刻を磁気記録した駐車券を受け取る。第2番目に、顧客は、店内に駐車券を持込み、買物金額を証明するレシートとともに店舗の従業員に駐車料金無料サービスを依頼する。第3番目に、店舗従業員は、買物金額をチェックして、買物金額に応じた駐車料金サービス情報を駐車券に磁気記録する。第4番目に、顧客は、駐車場の出口に設置されたゲートに駐車券を挿入して精算し、出庫する。
【0004】
駐車料金の算出を改善する他の従来の技術として、特許文献1に記載される無料駐車場管理装置がある。この無料駐車場管理装置は、入庫口および出庫口にそれぞれ設置されるカメラで撮影された画像データからナンバープレートの車両番号を認識する。そして、入出庫する車両が同一の車両であるか否かを判定し、同一であるとき、その車両に対する駐車料金を算出する。
【0005】
駐車料金の算出を改善するさらに他の従来の技術として、特許文献2に記載される駐車場管理システムがある。この駐車場管理システムは、駐車場に設けられるCCD(Charge
Coupled Device)カメラが撮影するナンバープレートの画像を解析して得られる車両番号情報に基づいて、入出庫する車両が同一の車両であるか否かを判定し、同一であるとき、その車両に対する駐車料金を算出する。そして、算出した駐車料金は、出口ゲートに設けられる非接触カードリーダライタで、非接触のICカードによって精算することができる。ICカードは、プリペイド式のICカード、または電子マネー機能を具備するICカードである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−320598号公報
【特許文献2】特開2005−346551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した最初の従来の技術は、入庫時刻を記録するための駐車券などの記録媒体を用いるので、顧客はその駐車券を携行する必要があり、紛失のリスクがある。また、店舗内に、店舗での支払代金に応じて割り引いた駐車料金を算出して駐車券に磁気記録する駐車券決済処理端末を設置し、さらにその駐車券決済処理端末を操作する店舗従業員が必要になる。したがって、顧客および店舗従業員ともに面倒な手続きを行う必要がある。
【0008】
特許文献1に記載される無料駐車場管理装置は、カメラで撮影した画像データから車両番号を認識して、入出庫する車両が同一の車両であると、その車両に対する駐車料金を算出するものであるが、店舗での支払代金による駐車料金の割り引きを行うものではない。
【0009】
特許文献2に記載される駐車場管理システムは、特許文献1に記載される無料駐車場管理装置と同様に、カメラで撮影した画像データから車両番号を認識して、入出庫する車両が同一の車両であると、その車両に対する駐車料金を算出するものであるが、店舗での支払代金による駐車料金の割り引きを行うものではない。
【0010】
本発明の目的は、駐車券などの記録媒体を用いることなく、車両の出庫時に店舗での支払代金に応じた割り引きが行われた駐車料金を算出することができる駐車料金算出装置および駐車料金算出方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、各車両を識別するために各車両のナンバープレートに記載される車両識別情報と、店舗での代金を決済するための決済識別情報と、決済識別情報を用いて決済された決済状況とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記店舗に設けられる駐車場の入出庫口に設置され、入出庫する車両を検知し、検知した車両を撮影する撮影部と、
撮影部によって撮影された車両の撮影情報から車両識別情報を認識する認識部と、
認識部によって車両識別情報が認識された車両が駐車場に入出庫した時刻を取得する入出庫時刻取得部と、
認識部によって認識された車両識別情報に関連付けられた決済識別情報の決済状況を記憶部から取得する決済状況取得部と、
決済状況取得部によって取得された決済状況に応じて、駐車料金を割り引く割引条件を決定する割引条件決定部と、
入出庫時刻取得部によって取得された入出庫時刻から駐車時間を算出する駐車時間算出部と、
駐車時間算出部によって算出された駐車時間と割引条件決定部によって決定された割引条件とから割り引かれた駐車料金を算出する駐車料金算出部とを含むことを特徴とする駐車料金算出装置である。
【0012】
また本発明は、前記決済識別情報は、電子マネーを表す電子マネー情報が記録される決済装置を識別するための情報であり、
前記駐車料金算出部によって算出された割り引かれた駐車料金が0円でないとき、前記駐車料金算出部によって算出された割り引かれた駐車料金を、前記決済装置に記録される電子マネー情報が示す電子マネーによって決済する決済部をさらに含むことを特徴とする。
【0013】
また本発明は、前記決済装置によって決済された決済状況は、前記入出庫時刻取得部によって取得された入出庫時刻から算出される駐車時間の間に、前記駐車場が設けられた店舗で、前記決済装置に記録される決済識別情報に係る支払方法によって支払われた支払代金の累積金額であることを特徴とする。
【0014】
また本発明は、各車両を識別するために各車両のナンバープレートに記載される車両識別情報と、店舗での代金を決済するための決済識別情報と、決済識別情報を用いて決済された決済状況とを関連付けて記憶する記憶部を有し、店舗に設けられる駐車場への入出庫時刻に基づいて駐車料金を算出する駐車料金算出装置によって駐車料金を算出する駐車料金算出方法であって、
前記駐車場の入出庫口に設置され、入出庫する車両を検知し、検知した車両を撮影する撮影部によって駐車場に入出庫する車両を撮影する撮影ステップと、
撮影ステップで撮影された車両の撮影情報から車両識別情報を認識する認識ステップと、
認識ステップで車両識別情報が認識された車両が駐車場に入出庫した時刻を取得する入出庫時刻取得ステップと、
認識ステップで認識された車両識別情報に関連付けられた決済識別情報の決済状況を記憶部から取得する決済状況取得ステップと、
決済状況取得ステップで取得された決済状況に応じて、駐車料金を割り引く割引条件を決定する割引条件決定ステップと、
入出庫時刻取得ステップで取得された入出庫時刻から駐車時間を算出する駐車時間算出ステップと、
駐車時間算出ステップで算出された駐車時間と割引条件決定ステップで決定された割引条件とから割り引かれた駐車料金を算出する駐車料金算出ステップとを含むことを特徴とする駐車料金算出方法である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、記憶部によって、各車両を識別するために各車両のナンバープレートに記載される車両識別情報と、店舗での代金を決済するための決済識別情報と、決済識別情報を用いて決済された決済状況とが関連付けて記憶される。前記店舗に設けられる駐車場の入出庫口に設置される撮影部によって、入出庫する車両が検知され、検知された車両が撮影される。認識部によって、撮影部によって撮影された車両の撮影情報から車両識別情報が認識される。入出庫時刻取得部によって、認識部によって車両識別情報が認識された車両が駐車場に入出庫した時刻が取得される。決済状況取得部によって、認識部によって認識された車両識別情報に関連付けられた決済識別情報の決済状況が記憶部から取得される。割引条件決定部によって、決済状況取得部によって取得された決済状況に応じて、駐車料金を割り引く割引条件が決定される。駐車時間算出部によって、入出庫時刻取得部によって取得された入出庫時刻から駐車時間が算出される。そして、駐車料金算出部によって、駐車時間算出部によって算出された駐車時間と割引条件決定部によって決定された割引条件とから割り引かれた駐車料金が算出される。
【0016】
すなわち、カメラなどの撮影部によって撮影した画像から認識した車両識別情報、たとえば車番に関連付けた決済識別情報で支払われた支払代金に応じた割引条件を駐車料金に反映することができる。したがって、駐車券などの記録媒体を用いることなく、車両の出庫時に店舗での支払代金に応じた割り引きが行われた駐車料金を算出することができる。
【0017】
また本発明によれば、前記決済識別情報は、電子マネーを表す電子マネー情報が記録される決済装置を識別するための情報である。決済部によって、前記駐車料金算出部によって算出された割り引かれた駐車料金が0円でないとき、前記駐車料金算出部によって算出された割り引かれた駐車料金が、前記決済装置に記録される電子マネー情報が示す電子マネーによって決済される。したがって、駐車料金の精算を決済装置に記録される電子マネーで行うことができ、顧客は、出庫口で、決済装置で識別情報、たとえば電子マネーIDを読み取らせるとともに、その決済装置の電子マネーで割り引かれた駐車料金を精算することができる。
【0018】
また本発明によれば、前記決済装置によって決済された決済状況は、前記入出庫時刻取得部によって取得された入出庫時刻から算出される駐車時間の間に、前記駐車場が設けられた店舗で、前記決済装置に記録される決済識別情報に係る支払方法によって支払われた支払代金の累積金額である。したがって、駐車場に係る複数の店舗で、電子マネーでの支払方法およびクレジットカードでの支払方法など決済識別情報と対応付けが可能な支払方法での支払代金について適用可能である。
【0019】
また本発明によれば、各車両を識別するために各車両のナンバープレートに記載される車両識別情報と、店舗での代金を決済するための決済識別情報と、決済識別情報を用いて決済された決済状況とを関連付けて記憶する記憶部を有し、店舗に設けられる駐車場への入出庫時刻に基づいて駐車料金を算出する駐車料金算出装置によって駐車料金を算出するにあたって、撮影ステップでは、前記駐車場の入出庫口に設置され、入出庫する車両を検知し、検知した車両を撮影する撮影部によって駐車場に入出庫する車両を撮影する。認識ステップでは、撮影ステップで撮影された車両の撮影情報から車両識別情報を認識する。入出庫時刻取得ステップでは、認識ステップで車両識別情報が認識された車両が駐車場に入出庫した時刻を取得する。決済状況取得ステップでは、認識ステップで認識された車両識別情報に関連付けられた決済識別情報の決済状況を記憶部から取得する。割引条件決定ステップでは、決済状況取得ステップで取得された決済状況に応じて、駐車料金を割り引く割引条件を決定する。駐車時間算出ステップでは、入出庫時刻取得ステップで取得された入出庫時刻から駐車時間を算出する。そして、駐車料金算出ステップでは、駐車時間算出ステップで算出された駐車時間と割引条件決定ステップで決定された割引条件とから割り引かれた駐車料金を算出する。
【0020】
すなわち、カメラなどの撮影部によって撮影した画像から認識した車両識別情報、たとえば車番に関連付けた決済識別情報で支払われた支払代金に応じた割引条件を駐車料金に反映することができる。したがって、駐車券などの記録媒体を用いることなく、車両の出庫時に店舗での支払代金に応じた割り引きが行われた駐車料金を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態である駐車料金精算システム1の構成を示すブロック図である。
【図2】駐車サービス登録用紙40の一例を示す図である。
【図3】駐車サービス登録用紙40の内容が登録された顧客マスタ241の一例を示す図である。
【図4】駐車料金精算システム1での駐車料金の精算を説明するための図である。
【図5】車両2を入庫するときの駐車料金精算システム1での入庫処理を示すフローチャートである。
【図6】店舗で代金を支払うときの駐車料金精算システム1での支払処理を示すフローチャートである。
【図7】車両2を出庫するときの駐車料金精算システム1での出庫処理を示すフローチャートである。
【図8】車両2を出庫するときの駐車料金精算システム1での出庫処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、本発明の一実施形態である駐車料金精算システム1の構成を示すブロック図である。駐車料金算出装置である駐車料金精算システム1は、駐車場を有する店舗などに設置されるシステムである。店舗は、スーパーマーケットなど商品を販売する店舗だけでなく、ボーリングおよび映画などのサービスを提供する店舗も含まれる。駐車料金に対する割引サービスは、これらの店舗で支払われた支払代金に応じて駐車料金を安くするサービスである。本発明に係る駐車料金算出方法は、駐車料金精算システム1で実行される。
【0023】
駐車料金精算システム1は、駐車場入庫ゲート制御装置10、入庫口カメラ11、入庫開閉ゲート12、入庫自動車検知センサ13、POS(Point Of Sales)システム20、駐車場出庫ゲート制御装置30、出庫口カメラ31、出庫開閉ゲート32および出庫自動車検知センサ33を含んで構成される。駐車場入庫ゲート制御装置10、POSシステム20および駐車場出庫ゲート制御装置30は、LAN(Local Area Network)などのネットワークによって接続されている。
【0024】
駐車場入庫ゲート制御装置10は、入庫カメラ制御部14、入庫ナンバー認識制御部15、入庫ゲート制御部16および入庫センサ制御部17を含んで構成され、入庫口カメラ11、入庫開閉ゲート12、入庫自動車検知センサ13およびPOSシステム20に接続される。
【0025】
入庫口カメラ11は、たとえば電荷結合素子(以下「CCD」という)を用いるビデオカメラによって構成され、入庫カメラ制御部14から、車両のナンバープレートの撮影を指令するナンバー撮影指令を受けると、撮影を行い、撮影した映像を表す撮影データを入庫カメラ制御部14に送る。撮影データは、撮影情報である。入庫開閉ゲート12は、入庫ゲート制御部16からゲートを開くことを指示されると、ゲートを開けて車両の通行を可能とし、車両の通過を確認すると、ゲートを閉めて他の車両の通行を不可とする。
【0026】
入庫自動車検知センサ13は、たとえば光または超音波などを用いて車両の有無を検知するセンサであり、入庫センサ制御部17から、入庫する車両の検知を指令する自動車検知センサ読み取り指令を受けると、入庫開閉ゲート12付近に車両があるか否かを検知し、検知結果を入庫センサ制御部17に知らせる。入庫カメラ制御部14は、入庫センサ制御部17から受けた検知結果が、車両があることを検知したことを示していると、入庫口カメラ11にナンバー撮影指令を送る。そして、入庫口カメラ11から撮影された映像の撮影データを受け取ると、受け取った撮影データを入庫ナンバー認識制御部15に送る。
【0027】
入庫ナンバー認識制御部15は、入庫カメラ制御部14から撮影データを受け取ると、受け取った撮影データから、車両のナンバープレートに記載される車両識別情報(以下「車番」ともいう)を認識し、認識した車番をPOSシステム20に送信する。入庫ゲート制御部16は、POSシステム20から、ゲートを開くことを指令するゲートバーオープン指令を受信すると、ゲートを開くことを入庫開閉ゲート12に指示する。入庫センサ制御部17は、所定の時間、たとえば1秒が経過する度に、入庫自動車検知センサ13に自動車検知センサ読み取り指令を送る。
【0028】
駐車場出庫ゲート制御装置30は、出庫カメラ制御部34、出庫ナンバー認識制御部35、出庫ゲート制御部36、駐車料金決済部37および出庫センサ制御部38を含んで構成され、出庫口カメラ31、出庫開閉ゲート32、出庫自動車検知センサ33およびPOSシステム20に接続される。駐車料金決済部37は、金額表示ディスプレイ371、現金投入部372およびつり銭払い出し部373を含んで構成される。
【0029】
出庫口カメラ31は、たとえばCCDを用いるビデオカメラによって構成され、出庫カメラ制御部34から、ナンバー撮影指令を受けると、撮影を行い、撮影した映像を表す撮影データを出庫カメラ制御部34に送る。出庫開閉ゲート32は、出庫ゲート制御部36からゲートを開くことを指示されると、ゲートを開けて車両の通行を可能とし、車両の通過を確認すると、ゲートを閉めて他の車両の通行を不可とする。
【0030】
出庫自動車検知センサ33は、たとえば光または超音波などを用いて車両の有無を検知するセンサであり、出庫センサ制御部38から、自動車検知センサ読み取り指令を受けると、出庫開閉ゲート32付近に車両があるか否かを検知し、検知結果を出庫センサ制御部38に知らせる。
【0031】
出庫カメラ制御部34は、出庫センサ制御部38から受けた検知結果が、車両があることを検知したことを示していると、出庫口カメラ31にナンバー撮影指令を送る。そして、出庫口カメラ31から撮影された映像の撮影データを受け取ると、受け取った撮影データを出庫ナンバー認識制御部35に送る。出庫ナンバー認識制御部35は、出庫カメラ制御部34から撮影データを受け取ると、受け取った撮影データから、車両のナンバープレートに記載される車番を認識し、認識した車番をPOSシステム20に送信する。入庫口カメラ11、入庫カメラ制御部14、入庫自動車検知センサ13、入庫センサ制御部17、出庫口カメラ31、出庫カメラ制御部34、出庫自動車検知センサ33および出庫センサ制御部38は、撮影部を構成する。入庫ナンバー認識制御部15および出庫ナンバー認識制御部35は、認識部を構成する。
【0032】
出庫ゲート制御部36は、POSシステム20からゲートバーオープン指令を受信すると、ゲートを開くことを出庫開閉ゲート32に指示する。また、出庫ゲート制御部36は、POSシステム20から駐車料金を表示することを指令する駐車料金表示指令を受信すると、駐車料金表示指令に含まれる割引後駐車料金を表す駐車料金情報を駐車料金決済部37に送る。そして、駐車料金決済部37から駐車料金の精算が完了したことを知らされると、ゲートを開くことを出庫開閉ゲート32に指示する。
【0033】
決済部である駐車料金決済部37は、出庫ゲート制御部36から駐車料金情報を受け取ると、受け取った駐車料金情報を金額表示ディスプレイ371に表示する。そして、駐車料金決済部37は、現金投入部372から知らされる金額が、駐車料金情報が示す駐車料金の金額に一致すると、駐車料金の精算が完了したことを出庫ゲート制御部36に知らせる。駐車料金決済部37は、現金投入部372から知らされる金額が、駐車料金情報が示す駐車料金の金額を超えているときは、超えている金額をつり銭払い出し部373に知らせる。そして、つり銭払い出し部373によるつり銭の払い出しが完了すると、駐車料金の精算が完了したことを出庫ゲート制御部36に知らせる。
【0034】
金額表示ディスプレイ371は、たとえば液晶ディスプレイによって構成され、駐車料金決済部37から指示される駐車料金情報を表示する。現金投入部372は、投入された現金の金額(以下「投入金額」という)を認識し、認識した金額を駐車料金決済部37に知らせる。つり銭払い出し部373は、駐車料金決済部37から知らされる金額の釣銭を払い出す。出庫センサ制御部38は、所定の時間、たとえば1秒が経過する度に、出庫自動車検知センサ33に自動車検知センサ読み取り指令を送る。
【0035】
POSシステム20は、サーバ201およびPOS端末202を含んで構成される。POS端末202は、図1には1台しか示していないが、複数台であってもよい。サーバ201は、演算制御装置23および記憶装置24を含んで構成される。POS端末202は、入力装置21、出力装置22および図示しない演算制御装置を含んで構成される。
【0036】
入力装置21は、たとえばキーボード211、マウス212、スキャナ213、タッチパネル214および電子マネー読み取りデバイス215を含んで構成され、入力された情報を図示しない演算制御装置に送る。
【0037】
電子マネー読み取りデバイス215は、決済装置から決済識別情報を読み取り、読み取った決済識別情報を図示しない演算制御装置に送る。決済識別情報は、店舗での代金を決済するための情報であり、決済装置に記録されている。決済装置は、たとえば電子マネーによって決済することができる携帯電話機あるいはIC(Integrated Circuit)カード、あるいはクレジットによって決済することができるクレジットカード、あるいは店舗専用の会員カードなどであり、決済装置に記録される決済識別情報に係る支払方法で決済することができる。
【0038】
電子マネーによって決済することができる携帯電話機あるいはICカードには、決済識別情報として電子マネーID(Identification)、および電子マネーを表す電子マネー情報が記録されている。電子マネーは、貨幣価値をデジタルデータで表したものであり、現金の代わりに使用することができる。以下、決済装置としてICカードを例に、そして、決済識別情報として電子マネーIDを例に説明する。
【0039】
出力装置22は、たとえばディスプレイ221およびプリンタ222を含んで構成され、図示しない演算制御装置から受け取る情報をディスプレイ221またはプリンタ222に出力する。POS端末202の図示しない演算制御装置は、入力装置21および出力装置22を制御し、入力装置21から受け取る情報をサーバ201の演算制御装置23に送信し、演算制御装置23から受信する情報を出力装置22に送る。
【0040】
演算制御装置23は、顧客データ登録制御部231、入庫データ記録部232、顧客データ検索制御部233、ゲート開閉指示制御部234、商品代金決済処理部235、タイマ制御部236および駐車料金演算部237を含んで構成される。記憶部である記憶装置24は、たとえば顧客マスタ241、駐車料金マスタ242、入庫記録データ243および商品購入取引データ244を記憶している。
【0041】
顧客マスタ241は、顧客の車両の車番と、顧客が店舗での代金を決済するときに用いる電子マネーIDと、顧客の氏名とを関連付けて記憶する。図1に示した顧客マスタ241には、車番「1234」について、3つの電子マネーID「123・・・45」、「235・・・55」および「265・・・88」、ならびに氏名「山田太郎」が示され、車番「5678」について、1つの電子マネーID「565・・・13」、および氏名「鈴木一郎」が示され、車番「5698」について、3つの電子マネーID「123・・・45」、「235・・・55」および「265・・・88」、ならびに氏名「山田太郎」が示されている。
【0042】
図2は、駐車サービス登録用紙40の一例を示す図である。駐車サービス登録用紙40は、顧客の氏名、車番および電子マネーIDを登録するための用紙であり、顧客は事前にこれらの情報を登録しておく。駐車サービス登録用紙40は、氏名欄、車番(図2では「プレートナンバー」という)蘭、および電子マネーID欄を有する。氏名欄は、顧客の氏名を記入する欄である。プレートナンバー蘭は、車両のナンバーを記入する欄である。電子マネーID欄は、顧客の電子マネーIDを記入する欄であり、複数の電子マネーIDを記入することができる。
【0043】
図2に示した駐車サービス登録用紙40には、氏名欄に「山田太郎」、プレートナンバー欄に「1234」、そして電子マネーID欄に、第1IDとして「1234567890123456」、第2IDとして「6543210987654321」、第3IDとして「1111111111111111」が記入されている。
【0044】
図3は、駐車サービス登録用紙40の内容が登録された顧客マスタ241の一例を示す図である。図3に示した顧客マスタ241は、記憶装置24に記憶される顧客マスタ241を模式的に示した図であり、車両のナンバーが「PLATE_NO:1234」として記憶され、電子マネーIDが「MONEY_ID1:1234567890123456」、「MONEY_ID2:6543210987654321」および「MONEY_ID3:1111111111111111」として記憶され、氏名が「NAME:山田太郎」として記憶されていることを示している。
【0045】
図1を参照して、駐車料金マスタ242は、駐車場に係る店舗での支払代金、たとえば買物金額に応じて割り引きを行った後の駐車料金(以下「割引後駐車料金」という)を、駐車時間ごとに記憶するデータである。買物金額に応じた駐車時間ごとの割引後駐車料金は、割引条件である。
【0046】
図1に示した駐車料金マスタ242では、「買物金額2000円未満」に対する割引後駐車料金は、駐車時間「1時間まで」が「0円」であり、駐車時間「2時間まで」が「200円」であり、駐車時間「3時間まで」が「300円」であり、駐車時間「3時間超」が「100円/h」である。そして、「買物金額2000円以上」に対する割引後駐車料金は、駐車時間「1時間まで」が「0円」であり、駐車時間「2時間まで」が「0円」であり、駐車時間「3時間まで」が「0円」であり、駐車時間「3時間超」が「100円/h」である。
【0047】
入庫記録データ243は、入庫時刻を車番ごとに記憶するデータである。図1に示した入庫記録データ243は、車番「1234」について入庫時刻が「10:10」であり、車番「5678」について入庫時刻が「12:35」である。
【0048】
商品購入取引データ244は、顧客が電子マネーで決済を行った買物金額と顧客の車両の車番とを電子マネーIDに関連付けたデータである。図1に示した商品購入取引データ244は、電子マネーID[235・・・55]について、買物金額が「3000円」および車番「1234」であり、電子マネーID[565・・・13]について、買物金額が「10000円」および車番「5678」であり、電子マネーID「265・・・88」について、買物金額が「2000円」および車番「1234」である。商品購入取引データ244の電子マネーIDに関連付けられた買物金額は、決済識別情報を用いて決済された決済状況である。
【0049】
顧客データ登録制御部231は、駐車サービス登録用紙40に記入された情報を顧客マスタ241に登録する。入庫データ記録部232は、タイマ制御部236から受け取った時刻を入庫記録データ243の入庫時刻として、電子マネーIDに関連付けて記憶装置24に記憶する。
【0050】
顧客データ検索制御部233は、入庫ナンバー認識制御部15から車番を受信すると、受信した車番が顧客マスタ241にあるか否かを検索し、入庫ナンバー認識制御部15から受信した車番が顧客マスタ241にあると、その旨をタイマ制御部236に知らせる。入庫ナンバー認識制御部15から受信した車番が顧客マスタ241にないと、チケット、つまり駐車券の発券を駐車場入庫ゲート制御装置10に指示する。また、入庫データ記録部232から、入庫記録データ243の入庫時刻を記憶したことを知らされると、その旨をゲート開閉指示制御部234に知らせる。
【0051】
また、顧客データ検索制御部233は、顧客が店舗での代金を決済するとき、POS端末202の電子マネー読み取りデバイス215がICカードから読み取った電子マネーIDを、電子マネー読み取りデバイス215から受け取ると、受け取った電子マネーIDが顧客マスタ241にあるか否かを検索する。そして、受け取った電子マネーIDが顧客マスタ241にあると、その旨を商品代金決済処理部235に知らせる。
【0052】
さらに、顧客データ検索制御部233は、出庫ナンバー認識制御部35から車番を受信すると、受信した車番が顧客マスタ241にあるか否かを検索し、出庫ナンバー認識制御部35から受信した車番が顧客マスタ241にあると、その旨をタイマ制御部236に知らせる。また、出庫ナンバー認識制御部35から受信した車番の入庫時刻を入庫データ記録部232から取得し、駐車料金演算部237に知らせる。
【0053】
さらにまた、顧客データ検索制御部233は、駐車料金演算部237が駐車時間を算出すると、出庫ナンバー認識制御部35から受信した車番が商品購入取引データ244にあるか否かを検索し、出庫ナンバー認識制御部35から受信した車番が商品購入取引データ244にあると、その旨を駐車料金演算部237に知らせる。
【0054】
ゲート開閉指示制御部234は、入庫データ記録部232が入庫記録データ243の入庫時刻を記憶したことを、顧客データ検索制御部233から知らされると、ゲートバーオープン指令を入庫ゲート制御部16に送信する。また、駐車料金演算部237から割引後駐車料金を知らされると、割引後駐車料金の表示を指令する駐車料金表示指令を出庫ゲート制御部36に送信する。
【0055】
商品代金決済処理部235は、顧客データ検索制御部233から、電子マネー読み取りデバイス215によって読み取られた電子マネーIDが顧客マスタ241にあることを知らされると、その電子マネーIDを用いて決済された金額を、商品購入取引データ244の買物金額に記憶する。すでに0円でない買物金額が記憶されているときは、記憶されている買物金額に加算する。
【0056】
入出庫時刻取得部であるタイマ制御部236は、時刻を計時する計時部を有し、顧客データ検索制御部233から、入庫ナンバー認識制御部15から受信した車番が顧客マスタ241にあることを知らされると、現在の時刻を、計時部を参照して取得し、入庫データ記録部232に送る。また、タイマ制御部236は、顧客データ検索制御部233から、出庫ナンバー認識制御部35から受信した車番が顧客マスタ241にあることを知らされると、現在の時刻を、計時部を参照して取得し、取得した時刻を出庫時刻として、駐車料金演算部237に送る。
【0057】
駐車料金演算部237は、タイマ制御部236から受け取った出庫時刻と、顧客データ検索制御部233から知らされた入庫時刻とから駐車時間を算出する。そして、駐車料金演算部237は、出庫ナンバー認識制御部35から受信した車番が商品購入取引データ244にあることを顧客データ検索制御部233から知らされると、駐車料金マスタ242を参照して、算出した駐車時間に応じた割引後駐車料金を検索する。割引後駐車料金が0円でないときは、割引後駐車料金をゲート開閉指示制御部234に知らせる。割引後駐車料金が0円であるときは、ゲート開閉指示制御部234が出庫ゲート制御部36にゲートバーオープン指令を送信する。駐車料金演算部237は、決済状況取得部、割引条件決定部、駐車時間算出部および駐車料金算出部である。
【0058】
駐車料金演算部237は、たとえば、割引後駐車料金をXとし、駐車時間をhとするとき、割引後駐車料金Xを次式で算出する。h≦1時間の場合、X=0円であり、1<h≦2の場合、買物金額が2000円未満で、X=200円、買物金額が2000円以上で、X=0円であり、2<h≦3の場合、買物金額が2000円未満で、X=300円、買物金額が2000円以上で、X=0円であり、h≧3時間の場合、X=100×|h−3|円である。
【0059】
図4は、駐車料金精算システム1での駐車料金の精算を説明するための図である。図4(a)は、駐車場の入庫口での処理である。駐車場入庫ゲート制御装置10は、入庫口カメラ11によって撮影されたナンバープレートの撮影データから車番を認識し、認識した車番をサーバ201に送信する。サーバ201は、駐車場入庫ゲート制御装置10から受信した車番と顧客マスタ241とを照合し、顧客マスタ241の中に駐車場入庫ゲート制御装置10から受信した車番があると、駐車場入庫ゲート制御装置10から車番を受信した時刻を入庫記録データ243の入庫時刻として記憶し、ゲートバーオープン指令を、駐車場入庫ゲート制御装置10を介して入庫開閉ゲート12に指令し、ゲートを開く。
【0060】
図4(b)は、店舗内での処理である。POS端末202は、顧客が店舗での代金を決済するとき、電子マネー読み取りデバイス215がICカードから読み取った電子マネーIDと、そのICカードで決済する買物金額をサーバ201に送る。サーバ201は、POS端末202から受け取った買物金額を、受け取った電子マネーIDと同じ電子マネーIDに関連付けられている商品購入取引データ244の買物金額の欄に記憶する。すでに0円でない買物金額が記憶されているときは加算する。
【0061】
図4(c)は、駐車場の出庫口での処理である。駐車場出庫ゲート制御装置30は、出庫口カメラ31によって撮影されたナンバープレートの撮影データから車番を認識し、認識した車番をサーバ201に送信する。サーバ201は、駐車場出庫ゲート制御装置30から受信した車番と顧客マスタ241とを照合し、顧客マスタ241の中に駐車場入庫ゲート制御装置10から受信した車番があると、駐車場入庫ゲート制御装置10から車番を受信した時刻を出庫時刻とする。
【0062】
そして、サーバ201は、その出庫時刻と入庫記録データ243の入庫時刻とから駐車時間を算出し、算出した駐車時間と、商品購入取引データ244の買物金額とから割引後駐車料金を算出する。割引後駐車料金が0円であると、ゲートバーオープン指令を、駐車場出庫ゲート制御装置30を介して出庫開閉ゲート32に指令し、ゲートを開く。割引後駐車料金が0円でないと、駐車料金表示指令を駐車場出庫ゲート制御装置30に送信し、駐車場出庫ゲート制御装置30によって現金での割引後駐車料金の精算が行われる。
【0063】
図5は、車両2を入庫するときの駐車料金精算システム1での入庫処理を示すフローチャートである。駐車料金精算システム1は、電源が投入され動作可能状態になると、ステップA1に移る。
【0064】
ステップA1では、入庫センサ制御部17は、所定の時間、たとえば1秒が経過する度に、入庫自動車検知センサ13に自動車検知センサ読み取り指令を送る。ステップA2では、入庫センサ制御部17は、入庫自動車検知センサ13の検知結果が、車両があることを検知したことを示していると、ステップA3に進み、入庫自動車検知センサ13の検知結果が、車両があることを検知したことを示していないと、ステップA1に戻る。
【0065】
ステップA3では、入庫カメラ制御部14は、入庫口カメラ11にナンバー撮影指令を送る。ステップA4では、入庫口カメラ11は、ナンバー撮影指令を受けると、車両のナンバープレートの撮影を行い、撮影した映像を表す撮影データを入庫カメラ制御部14に送る。ステップA5では、入庫カメラ制御部14は、撮影された映像の撮影データを入庫口カメラ11から受け取ると、受け取った撮影データを入庫ナンバー認識制御部15に送る。
【0066】
ステップA6では、入庫ナンバー認識制御部15は、入庫カメラ制御部14から撮影データを受け取ると、受け取った撮影データから、車両のナンバープレートに記載される車番を認識し、認識した車番を顧客データ検索制御部233に送信する。ステップA7では、顧客データ検索制御部233は、入庫ナンバー認識制御部15から車番を受信すると、受信した車番が顧客マスタ241にあるか否かを検索する。ステップA8では、顧客データ検索制御部233は、入庫ナンバー認識制御部15から受信した車番が顧客マスタ241にあると、その旨をタイマ制御部236に知らせ、ステップA9に進み、入庫ナンバー認識制御部15から受信した車番が顧客マスタ241にないと、ステップA15に進む。
【0067】
ステップA9では、タイマ制御部236は、現在の時刻を、計時部を参照して取得し、入庫データ記録部232に送る。ステップA10では、入庫データ記録部232は、タイマ制御部236から受け取った時刻を入庫記録データ243の入庫時刻として、入庫ナンバー認識制御部15から受信した車番と関連付けて記憶装置24に記憶する。ステップA11では、顧客データ検索制御部233は、入庫記録データ243への記録が終了したことを、ゲート開閉指示制御部234に知らせる。ステップA12では、ゲート開閉指示制御部234は、ゲートバーオープン指令を入庫ゲート制御部16に送信する。
【0068】
ステップA13では、入庫ゲート制御部16は、ゲートを開くことを入庫開閉ゲート12に指示する。ステップA14では、入庫開閉ゲート12は、ゲートをオープン、つまりゲートを開けて車両の通行を可能とし、車両の通過を確認すると、ゲートを閉めて車両の通行を不可とし、入庫処理を終了する。
【0069】
ステップA15では、駐車場入庫ゲート制御装置10は、通常のチケット、つまり駐車券を発行する。ステップA16では、駐車場入庫ゲート制御装置10は、通常の入庫記録、すなわち入庫時刻をチケットに磁気記録して、ステップA12に進む。
【0070】
図6は、店舗で代金を支払うときの駐車料金精算システム1での支払処理を示すフローチャートである。顧客が支払うべき支払代金をICカード3の電子マネーで精算したとき、ステップB1に進む。
【0071】
ステップB1では、電子マネー読み取りデバイス215は、支払代金を電子マネーで決済したICカード3に記録されている電子マネーIDを読み取り、読み取った電子マネーIDを顧客データ検索制御部233に送る。ステップB2では、顧客データ検索制御部233は、電子マネー読み取りデバイス215が読み取った電子マネーIDが顧客マスタ241にあるか否かを検索する。
【0072】
ステップB3では、顧客データ検索制御部233は、電子マネー読み取りデバイス215が読み取った電子マネーIDが顧客マスタ241にあるか否かを判定する。電子マネー読み取りデバイス215が読み取った電子マネーIDが顧客マスタ241にあると、ステップB4に進み、電子マネー読み取りデバイス215が読み取った電子マネーIDが顧客マスタ241にないと、支払処理を終了する。
【0073】
ステップB4では、商品代金決済処理部235は、電子マネー読み取りデバイス215が読み取った電子マネーIDを用いて決済された金額を、電子マネーIDおよび車番と関連付けて、商品購入取引データ244の買物金額に記憶し、支払処理をする。すでに0円でない買物金額が記憶されているときは、記憶されている買物金額に加算し、支払処理をする。
【0074】
図7および図8は、車両2を出庫するときの駐車料金精算システム1での出庫処理を示すフローチャートである。駐車料金精算システム1は、電源が投入され動作可能状態になると、ステップC1に移る。
【0075】
ステップC1では、出庫センサ制御部38は、所定の時間、たとえば1秒が経過する度に、出庫自動車検知センサ33に自動車検知センサ読み取り指令を送る。ステップC2では、出庫センサ制御部38は、出庫自動車検知センサ33の検知結果が、車両があることを検知したことを示していると、ステップC3に進み、出庫自動車検知センサ33の検知結果が、車両があることを検知したことを示していないと、ステップC1に戻る。
【0076】
ステップC3では、出庫カメラ制御部34は、出庫口カメラ31にナンバー撮影指令を送る。ステップC4では、出庫口カメラ31は、ナンバー撮影指令を受けると、車両のナンバープレートの撮影を行い、撮影した映像を表す撮影データを出庫カメラ制御部34に送る。ステップC5では、出庫カメラ制御部34は、撮影された映像の撮影データを出庫口カメラ31から受け取ると、受け取った撮影データを出庫ナンバー認識制御部35に送る。図5に示したステップA1〜A5およびステップC1〜C5は、撮影ステップである。
【0077】
ステップC6では、出庫ナンバー認識制御部35は、出庫カメラ制御部34から撮影データを受け取ると、受け取った撮影データから、車両のナンバープレートに記載される車番を認識し、認識した車番を顧客データ検索制御部233に送信する。図5に示したステップA6およびステップC6は、認識ステップである。ステップC7では、顧客データ検索制御部233は、出庫ナンバー認識制御部35から車番を受信すると、受信した車番が顧客マスタ241にあるか否かを検索する。
【0078】
ステップC8では、顧客データ検索制御部233は、検索結果が顧客マスタ241に出庫ナンバー認識制御部35によって認識された車番があることを示しているか否かを判定する。検索結果が顧客マスタ241に出庫ナンバー認識制御部35によって認識された車番があることを示していると、ステップC9に進み、検索結果が顧客マスタ241に出庫ナンバー認識制御部35によって認識された車番があることを示していないと、ステップC24に進む。
【0079】
ステップC9では、顧客データ検索制御部233は、出庫ナンバー認識制御部35から受信した車番の入庫時刻を入庫データ記録部232から取得し、駐車料金演算部237に知らせる。ステップC10では、タイマ制御部236は、現在の時刻を、計時部を参照して取得し、取得した時刻を出庫時刻として、駐車料金演算部237に送る。図5に示したステップA9およびステップC10は、入出庫時刻取得ステップである。駐車料金算出ステップであるステップC11では、駐車料金演算部237は、タイマ制御部236から受け取った出庫時刻と、顧客データ検索制御部233から知らされた入庫時刻とから駐車時間を算出する。
【0080】
ステップC12では、顧客データ検索制御部233は、出庫ナンバー認識制御部35から受信した車番が商品購入取引データ244にあるか否かを検索する。ステップC13では、顧客データ検索制御部233は、検索結果が、出庫ナンバー認識制御部35から受信した車番が商品購入取引データ244にあることを示しているか否かを判定する。検索結果が、出庫ナンバー認識制御部35から受信した車番が商品購入取引データ244にあることを示していると、ステップC14に進み。検索結果が、出庫ナンバー認識制御部35から受信した車番が商品購入取引データ244にあることを示していないと、ステップC16に進む。
【0081】
ステップC14では、駐車料金演算部237は、記憶装置24に記憶される商品購入取引データ244の買物金額から出庫ナンバー認識制御部35から受信した車番に関連付けられた買物金額を取得する。駐車料金演算部237は、駐車料金マスタ242を検索して、取得した買物金額に応じた割引条件を決定する。具体的には、たとえば買物金額が2000円未満であれば、買物金額2000円未満の駐車時間ごとの割引後駐車料金を割引条件として決定し、買物金額が2000円以上であれば、買物金額2000円以上の駐車時間ごとの割引後駐車料金を割引条件として決定する。そして、算出した駐車時間と、決定した割引条件とから割引後駐車料金を算出する。ステップC14は、決済状況取得ステップ、割引条件決定ステップ、駐車時間算出ステップおよび駐車料金算出ステップである。
【0082】
ステップC15では、駐車料金演算部237は、割引後駐車料金が0円であるか否かを判定する。割引後駐車料金が0円であると、ゲート開閉指示制御部234によってゲートバーオープン指令を出庫ゲート制御部36に送信し、ステップC22に進む。割引後駐車料金が0円でないと、ステップC16に進む。ステップC16では、ゲート開閉指示制御部234は、割引後駐車料金の表示を指令する駐車料金表示指令を、割引後駐車料金を表わす駐車料金情報とともに出庫ゲート制御部36に送信する。
【0083】
ステップC17では、出庫ゲート制御部36は、ゲート開閉指示制御部234から駐車料金表示指令を受信すると、駐車料金表示指令とともに受信した駐車料金情報を駐車料金決済部37に送り、表示を指示する。ステップC18では、駐車料金決済部37は、出庫ゲート制御部36から駐車料金情報を受け取ると、受け取った駐車料金情報が示す割引後駐車料金を金額表示ディスプレイ371に表示する。ステップC19では、駐車料金決済部37は、現金投入部372から現金が投入されるのを待つ。
【0084】
ステップC20では、駐車料金決済部37は、現金投入部372から投入された金額が、表示した割引後駐車料金以上であるか否かを判定する。現金投入部372から投入された金額が、表示した割引後駐車料金以上であると、ステップC21に進み、現金投入部372から投入された金額が、表示した割引後駐車料金未満であると、ステップC18に戻る。ステップC21では、駐車料金決済部37は、現金投入部372から投入された金額から割引後駐車料金を減算した金額のつり銭をつり銭払い出し部373によって払い出す。つり銭がないときは、何もせずにステップC22に進む。
【0085】
ステップC22では、出庫ゲート制御部36は、ゲートを開くことを出庫開閉ゲート32に指示する。ステップC23では、出庫開閉ゲート32は、出庫ゲート制御部36からゲートを開くことを指示されると、ゲートをオープン、つまりゲートを開いて、出庫処理を終了する。
【0086】
ステップC24では、駐車場出庫ゲート制御装置30は、チケットから入庫時刻を読み取り、読み取った入庫時刻を演算制御装置23に送信する。ステップC25では、演算制御装置23は、現在の時刻、つまり出庫時刻をタイマ制御部236によって取得する。ステップC26では、演算制御装置23は、チケットから読み取られた入庫時刻および割引条件と、タイマ制御部236によって取得した出庫時刻とから割引後駐車料金を算出し、ステップC16に進む。割引条件は、たとえば店舗内に設置される駐車券決済処理端末によって記録される情報であり、駐車料金を割り引く条件を表す。駐車券決済処理端末は、店舗での支払代金に応じた割引条件をチケットに磁気記録する装置である。
【0087】
上述した実施形態では、出庫時に出庫口での精算を現金で行っているが、電子マネー読み取りデバイスを出庫口に設けておいて、電子マネーによって決済することができる携帯電話機あるいはICカードを用いて精算するようにしてもよい。
【0088】
あるいは、電子マネー情報を携帯電話機あるいはICカードではなく、サーバ201あるいはネットワークを介してサーバ201に接続される装置に記憶しておいて、かつ携帯電話機およびICカードに記録される電子マネーIDと車番との関連付けを登録しておく構成にすることも可能である。この場合、顧客は、出庫ゲートで携帯電話機あるいはICカードを電子マネー読み取りデバイスに読み取らせる必要がない。また、クレジットカードと車番との関連付けが登録されていれば、同様に、出庫口でクレジットカードを読み取らせる必要がない。すなわち、顧客は、入出庫口で車両の窓を開けることなく駐車料金の精算を行うことができる。
【0089】
また、上述した実施形態では、店舗での代金の支払いをICカードで行うようにしたが、現金で支払うことも可能である。この場合、現金での支払い時に、車番と関連付けて登録してあるICカード、携帯電話機あるいはクレジットカードなどで決済識別情報を読み取る必要がある。
【0090】
また、上述した実施形態では、車両の検知を入庫自動車検知センサ13および出庫自動車検知センサ33を用い、入庫自動車検知センサ13および出庫自動車検知センサ33が車両を検知したときに、入庫口カメラ11および出庫口カメラ31によって車両を撮影する構成としたが、入庫口カメラ11および出庫口カメラ31で撮影する映像の変化を認識して、車両が接近したことを検知する構成としてもよい。この場合、入庫自動車検知センサ13および出庫自動車検知センサ33を用いる必要がない。
【0091】
このように、記憶装置24によって、各車両を識別するために各車両のナンバープレートに記載される車番と、店舗での代金を決済するための電子マネーIDと、電子マネーIDを用いて決済された決済状況とが関連付けて記憶される。前記店舗に設けられる駐車場の入出庫口に設置される撮影部によって、入出庫する車両が検知され、検知された車両が撮影される。撮影部は、たとえば入庫口カメラ11、入庫カメラ制御部14、入庫自動車検知センサ13、入庫センサ制御部17、出庫口カメラ31、出庫カメラ制御部34、出庫自動車検知センサ33および出庫センサ制御部38によって構成される。入庫ナンバー認識制御部15および出庫ナンバー認識制御部35によって、撮影部によって撮影された車両の撮影情報から車番が認識される。タイマ制御部236によって、入庫ナンバー認識制御部15および出庫ナンバー認識制御部35によって車番が認識された車両が駐車場に入出庫した時刻が取得される。駐車料金演算部237によって、入庫ナンバー認識制御部15および出庫ナンバー認識制御部35によって認識された車番に関連付けられた電子マネーIDの決済状況が記憶装置24から取得される。駐車料金演算部237によって、取得された決済状況に応じて、駐車料金を割り引く割引条件が決定される。駐車料金演算部237によって、タイマ制御部236によって取得された入出庫時刻から駐車時間が算出される。そして、駐車料金演算部237によって、算出された駐車時間と決定された割引条件とから割り引かれた駐車料金が算出される。
【0092】
すなわち、カメラなどの撮影部によって撮影した画像から認識した車両識別情報、たとえば車番に関連付けた決済識別情報、たとえば電子マネーIDで支払われた支払代金に応じた割引条件を駐車料金に反映することができる。したがって、駐車券などの記録媒体を用いることなく、車両の出庫時に店舗での支払代金に応じた割り引きが行われた駐車料金を算出することができる。
【0093】
さらに、電子マネーIDは、電子マネーを表す電子マネー情報が記録されるICカードを識別するための情報である。駐車料金決済部37によって、算出された割り引かれた駐車料金が0円でないとき、算出された割り引かれた駐車料金が、ICカードに記録される電子マネー情報が示す電子マネーによって決済される。したがって、駐車料金の精算をICカードに記録される電子マネーで行うことができ、顧客は、出庫口で、ICカードで識別情報、たとえば電子マネーIDを読み取らせるとともに、そのICカードの電子マネーで割り引かれた駐車料金を精算することができる。
【0094】
さらに、ICカードによって決済された決済状況は、タイマ制御部236によって取得された入出庫時刻から算出される駐車時間の間に、前記駐車場が設けられた店舗で、ICカードに記録される電子マネーIDに係る支払方法によって支払われた支払代金の累積金額である。したがって、駐車場に係る複数の店舗で、電子マネーでの支払方法およびクレジットカードでの支払方法など決済識別情報と対応付けが可能な支払方法での支払代金について適用可能である。
【0095】
さらに、各車両を識別するために各車両のナンバープレートに記載される車番と、店舗での代金を決済するための電子マネーIDと、電子マネーIDを用いて決済された決済状況とを関連付けて記憶する記憶装置24を有し、店舗に設けられる駐車場への入出庫時刻に基づいて駐車料金を算出する駐車料金算出装置によって駐車料金を算出するにあたって、図5に示したステップA1〜A5および図7に示したステップC1〜C5では、前記駐車場の入出庫口に設置され、入出庫する車両を検知し、検知した車両を撮影する撮影部によって駐車場に入出庫する車両を撮影する。撮影部は、たとえば入庫口カメラ11、入庫カメラ制御部14、入庫自動車検知センサ13、入庫センサ制御部17、出庫口カメラ31、出庫カメラ制御部34、出庫自動車検知センサ33および出庫センサ制御部38によって構成される。図5に示したステップA6および図7に示したステップC6では、図5に示したステップA1〜A5および図7に示したステップC1〜C5で撮影された車両の撮影情報から車番を認識する。図5に示したステップA9および図7に示したステップC10では、図5に示したステップA6および図7に示したステップC6で車番が認識された車両が駐車場に入出庫した時刻を取得する。図8に示したステップC14では、図5に示したステップA6および図7に示したステップC6で認識された車番に関連付けられた電子マネーIDの決済状況を記憶装置24から取得する。図8に示したステップC14では、取得された決済状況に応じて、駐車料金を割り引く割引条件を決定する。図7に示したステップC11では、図5に示したステップA9および図7に示したステップC10で取得された入出庫時刻から駐車時間を算出する。そして、図8に示したステップC14では、図7に示したステップC11で算出された駐車時間と、決定された割引条件とから割り引かれた駐車料金を算出する。
【0096】
すなわち、カメラなどの撮影部によって撮影した画像から認識した車両識別情報、たとえば車番に関連付けた電子マネーIDで支払われた支払代金に応じた割引条件を駐車料金に反映することができる。したがって、駐車券などの記録媒体を用いることなく、車両の出庫時に店舗での支払代金に応じた割り引きが行われた駐車料金を算出することができる。
【符号の説明】
【0097】
1 駐車料金精算システム
2 車両
3 ICカード
10 駐車場入庫ゲート制御装置
11 入庫口カメラ
12 入庫開閉ゲート
13 入庫自動車検知センサ
14 入庫カメラ制御部
15 入庫ナンバー認識制御部
16 入庫ゲート制御部
17 入庫センサ制御部
20 POSシステム
21 入力装置
22 出力装置
23 演算制御装置
24 記憶装置
30 駐車場出庫ゲート制御装置
31 出庫口カメラ
32 出庫開閉ゲート
33 出庫自動車検知センサ
34 出庫カメラ制御部
35 出庫ナンバー認識制御部
36 出庫ゲート制御部
37 駐車料金決済部
38 出庫センサ制御部
40 駐車サービス登録用紙
201 サーバ
202 POS端末
211 キーボード
212 マウス
213 スキャナ
214 タッチパネル
215 電子マネー読み取りデバイス
221 ディスプレイ
222 プリンタ
231 顧客データ登録制御部
232 入庫データ記録部
233 顧客データ検索制御部
234 ゲート開閉指示制御部
235 商品代金決済処理部
236 タイマ制御部
237 駐車料金演算部
241 顧客マスタ
242 駐車料金マスタ
243 入庫記録データ
244 商品購入取引データ
371 金額表示ディスプレイ
372 現金投入部
373 つり銭払い出し部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各車両を識別するために各車両のナンバープレートに記載される車両識別情報と、店舗での代金を決済するための決済識別情報と、決済識別情報を用いて決済された決済状況とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記店舗に設けられる駐車場の入出庫口に設置され、入出庫する車両を検知し、検知した車両を撮影する撮影部と、
撮影部によって撮影された車両の撮影情報から車両識別情報を認識する認識部と、
認識部によって車両識別情報が認識された車両が駐車場に入出庫した時刻を取得する入出庫時刻取得部と、
認識部によって認識された車両識別情報に関連付けられた決済識別情報の決済状況を記憶部から取得する決済状況取得部と、
決済状況取得部によって取得された決済状況に応じて、駐車料金を割り引く割引条件を決定する割引条件決定部と、
入出庫時刻取得部によって取得された入出庫時刻から駐車時間を算出する駐車時間算出部と、
駐車時間算出部によって算出された駐車時間と割引条件決定部によって決定された割引条件とから割り引かれた駐車料金を算出する駐車料金算出部とを含むことを特徴とする駐車料金算出装置。
【請求項2】
前記決済識別情報は、電子マネーを表す電子マネー情報が記録される決済装置を識別するための情報であり、
前記駐車料金算出部によって算出された割り引かれた駐車料金が0円でないとき、前記駐車料金算出部によって算出された割り引かれた駐車料金を、前記決済装置に記録される電子マネー情報が示す電子マネーによって決済する決済部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の駐車料金算出装置。
【請求項3】
前記決済装置によって決済された決済状況は、前記入出庫時刻取得部によって取得された入出庫時刻から算出される駐車時間の間に、前記駐車場が設けられた店舗で、前記決済装置に記録される決済識別情報に係る支払方法によって支払われた支払代金の累積金額であることを特徴とする請求項2に記載の駐車料金算出装置。
【請求項4】
各車両を識別するために各車両のナンバープレートに記載される車両識別情報と、店舗での代金を決済するための決済識別情報と、決済識別情報を用いて決済された決済状況とを関連付けて記憶する記憶部を有し、店舗に設けられる駐車場への入出庫時刻に基づいて駐車料金を算出する駐車料金算出装置によって駐車料金を算出する駐車料金算出方法であって、
前記駐車場の入出庫口に設置され、入出庫する車両を検知し、検知した車両を撮影する撮影部によって駐車場に入出庫する車両を撮影する撮影ステップと、
撮影ステップで撮影された車両の撮影情報から車両識別情報を認識する認識ステップと、
認識ステップで車両識別情報が認識された車両が駐車場に入出庫した時刻を取得する入出庫時刻取得ステップと、
認識ステップで認識された車両識別情報に関連付けられた決済識別情報の決済状況を記憶部から取得する決済状況取得ステップと、
決済状況取得ステップで取得された決済状況に応じて、駐車料金を割り引く割引条件を決定する割引条件決定ステップと、
入出庫時刻取得ステップで取得された入出庫時刻から駐車時間を算出する駐車時間算出ステップと、
駐車時間算出ステップで算出された駐車時間と割引条件決定ステップで決定された割引条件とから割り引かれた駐車料金を算出する駐車料金算出ステップとを含むことを特徴とする駐車料金算出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−286929(P2010−286929A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−138713(P2009−138713)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【出願人】(592032522)シャープシステムプロダクト株式会社 (23)
【Fターム(参考)】