説明

骨粗鬆症、骨形成不全症、又は骨密度形成不良症の発症リスクを診断する方法

【課題】骨粗鬆症、骨形成不全症、又は骨密度形成不良症の発症リスクを診断する方法、並びに発現遺伝子の塩基置換を検出する方法を提供する。
【解決手段】女性の爪を検体とし、エストロゲン受容体発現遺伝子、LDL受容体関連タンパク5発現遺伝子、及びI型コラーゲン発現遺伝子の少なくとも1つの発現遺伝子における塩基置換を検出することを特徴とする、骨粗鬆症、骨形成不全症、又は骨密度形成不良症の発症リスクを診断する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨粗鬆症、骨形成不全症、又は骨密度形成不良症の発症リスクを診断する方法、並びに発現遺伝子の塩基置換を検出する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
生活習慣のような環境的因子と、遺伝的因子とが相互作用して発症する疾患を多因子疾患といい、そのような疾患として、例えば骨粗鬆症が挙げられる。骨粗鬆症とは、骨量が減少し、骨の中の構造が壊れて、骨が非常にもろく、折れやすくなる症状を指し、圧倒的に女性に多く発症する。その理由は、女性の最大骨量が男性より低く、また骨形成に影響を与える女性ホルモンが加齢により減少するからである。
遺伝的因子として、遺伝子の一塩基多型(SNP:Single Nucleotide Polymorphism)が骨疾患などの特定の疾患の発症リスクを高めることが知られている(非特許文献1〜12)。骨密度減少に関連する骨粗鬆症などの疾患は発症後の治癒が困難であるので、発症前、例えば最大骨量に達する思春期から20歳頃までに発症リスクを知ることが、その後の生活習慣を改善し、発症を予防する上で非常に有効である。
SNPなどの遺伝子の診断には、血液、毛髪、口腔内細胞、唾液などの生体試料から抽出したDNAが主に用いられている。しかし、これらの生体試料には、採取する際に痛みを伴う、採取に時間がかかる、医療従事者及び医療機器が必要である、被験者に抵抗感を与えるなどの問題があった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Gentics of Osteoporpsis John A. Eisman: Genetics of Osteroporosis Endocrine Reviewa in Endocrine Society 20(6) 788-804 (1999)
【非特許文献2】Molecular studies of identification of genes for osteoporosis: the 2002 update. Yao-Zhong Liu, Young-Jun Liu, Robert R Recker, Hong-Wee Deng Journal of Endocrinology 177 147-196 (2003)
【非特許文献3】財団法人 日本医療機能評価機構HP(医療情報サービスMinds)骨粗鬆症の予防と治療GL作成委員会編(2006)
【非特許文献4】日本医師会HP 健康の森 http://www.med.or.jp/forest
【0004】
【非特許文献5】Omasu F, Kitagawa J, Koyama K, Asakawa K, Yokouchi J, Ando D, Nakahara Y. The influence of VDR genotype andd exercise on ultrasound parameters in young adult Japanese women. J Physiol Anthropol Human Sci 23(2) 49-55 (2004)
【非特許文献6】Morrison NA, QiJC, Tokita A, Kelly PJ, Crofts L, Nguyen TV, Sambrook PN, Eisman JA. Prediction of bone density from vitamin D receptor alleles. Nature Jan 20 367 (6460) 284-287 (1994)
【非特許文献7】Heaney RP Vitamin D in health and disease.Clin J Am Soc Nephrol. 2008 Sep;3(5):1535-41. Epub (2008 Jun 4)
【非特許文献8】Blair D, Byham-Gray L, Lewis E, McCaffrey S Prevalence of vitamin D [25(OH)D] deficiency and effects of supplementation with ergocalciferol (vitamin D2) in stage 5 chronic kidney disease patients. J Ren Nutr. 2008 Jul;18(4):375-82
【非特許文献9】Zisman AL, Hristova M, Ho LT, Sprague SM. Impact of ergocalciferol treatment of vitamin D deficiency on serum parathyroid hormone concentrations in chronic kidney disease.Am J Nephrol. 2007;27(1):36-43. Epub 2007 Jan 11
【非特許文献10】牧野秀紀、鈴木泰伸、高山雅臣 ビタミンDレセプターおよびエストロゲンレセプター遺伝子多型が閉経後日本人女性の骨量低下に対する各治療法の効果に及ぼす影響 日本産婦人学会雑誌 50(3)125−132(1998)
【非特許文献11】清水省志 ビタミンD結合タンパク(DBP)遺伝子多型と閉経後女性における骨量・骨代謝マーカーとの関連 埼玉医科大学雑誌 32(2)T43−T50(2005)
【非特許文献12】中村和利 若年女性の最大骨量獲得に対するカルシウム摂取量とビタミンD受容体遺伝子多型との交互作用−陰膳法(Duplicate Portion Sampling)を用いて 牛乳栄養学研究会委託研究報告書H16 127−135 日本酪農乳業協会(2005)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、侵襲性が低く、検体試料の採取が簡便である骨粗鬆症、骨形成不全症、又は骨密度形成不良症の発症リスクを診断する方法、並びに発現遺伝子の塩基置換を検出する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決するために研究を重ね、爪を種々の動植物由来のプロテアーゼに溶解させた結果、市販のキットよりも効率よくDNAを抽出でき、多因子疾患の一因となる遺伝子多型を検出できることを見出した。
すなわち、本発明は、
(1)女性の爪を検体とし、エストロゲン受容体発現遺伝子、LDL受容体関連タンパク5発現遺伝子、及びI型コラーゲン発現遺伝子の少なくとも1つの発現遺伝子における塩基置換を検出することを特徴とする、骨粗鬆症、骨形成不全症、又は骨密度形成不良症の発症リスクを診断する方法、
(2)エストロゲン受容体発現遺伝子が、ESRX又はESRPであることを特徴とする、(1)に記載の方法、
(3)女性の年齢が、12〜20歳であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の方法、
(4)女性の爪を動植物由来プロテアーゼのアルカリ性水溶液に溶解してDNAを抽出し、抽出したDNAをPCR法に付して、エストロゲン受容体発現遺伝子、LDL受容体関連タンパク5発現遺伝子、及びI型コラーゲン発現遺伝子の少なくとも1つの発現遺伝子の塩基置換部位を増幅することを特徴とする、発現遺伝子の塩基置換を検出する方法、
(5)動植物由来プロテアーゼが、メロン由来プロテアーゼであることを特徴とする、(4)に記載の方法、に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、侵襲性が低く、検体試料の採取が簡便かつ容易である、骨粗鬆症、骨形成不全症、又は骨密度形成不良症の発症リスクを診断する方法、並びに発現遺伝子の塩基置換を検出する方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】リアルタイムPCRによるESRXの判定結果を示す図である。
【図2】リアルタイムPCRによるESRPの判定結果を示す図である。
【図3】リアルタイムPCRによるLRP5の判定結果を示す図である。
【図4】ESRXの遺伝子多型と骨評価値との相関を示す図である。
【図5】ESRPの遺伝子多型と骨評価値との相関を示す図である。
【図6】LRP5の遺伝子多型と骨評価値との相関を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、検体として用いられる爪は、動物の手足の爪であればよく、性別及び年齢を問わないが、骨密度減少に関連する疾患を予防するという観点から女性の爪が好ましく、最大骨量に達する思春期から20歳頃までの女性の爪が特に好ましい。爪は足の爪でも手の爪でもよい。爪は通常はさみで採取するが、採取した爪をさらに細断してもよいし、粉砕してもよい。
検出する遺伝子の塩基置換としては、骨形成に関与する遺伝子における塩基置換であればよく、骨形成に関与する遺伝子は、特に限定されないが、例えばエストロゲン受容体発現遺伝子(ESRX、ESRP)、LDL受容体関連タンパク5発現遺伝子(LRP5)、I型コラーゲン発現遺伝子(CLA1)などにおけるSNPなどが挙げられる。SNPとしては、例えばESRX:rs9340799、ESRP:rs2234693、LRP5:rs376228、CLA1:rs1800012などが挙げられる。
【0010】
本発明において、爪からのDNAの抽出は、爪を動植物由来プロテアーゼのアルカリ水溶液で溶解することにより行われる。動植物由来プロテアーゼとしては、爪の主成分であるケラチンを分解するものであればよい。このようなプロテアーゼを多く含むものとして、パパイヤ、パイナップル、キウイフルーツ、メロン、イチジク、洋ナシなどの果物の果肉が好ましく、メロンの果肉が特に好ましい。また、果肉をホモジナイズし、氷冷しながら、ろ過することによって取得するのが好ましい。
アルカリ性水溶液は、特に限定されるものではなく、公知のものを使用することができるが、DNA抽出時のpHを一定に保つという点から、トリス塩酸緩衝液、トリシン緩衝液、グリシン緩衝液、アンモニア塩化アンモニウム緩衝液、ホウ酸-炭酸ナトリウム緩衝液、グッド緩衝液(AMPSO,CHES,CAPSO、AMP,CAPS)などの緩衝液が好ましく、グリシン緩衝液が特に好ましい。
アルカリ性水溶液のpHは、爪のケラチンを分解し、プロテアーゼの活性が高く、DNAを効率良く抽出するという点から、pH約8〜12が好ましく、pH約9〜11が特に好ましい。
アルカリ水性水溶液は、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、脂肪酸塩、アルファスルホ脂肪酸エステル塩(α−SFE)、アルキルベンゼンスルホン酸塩(ABS)、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫酸トリエタノールアミン、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、アルキルピリジニウムクロリド、アルキルカルボキシベタインなどの界面活性剤、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA)、エチレングリコールビス―β―アミノエチルエーテル(EGTA)、クエン酸などのキレート剤などをさらに含んでいてもよい。
爪1重量部に対して、プロテアーゼを約9〜11重量部、アルカリ水溶液を約16〜20重量部を混合し、所望により撹拌することにより、爪に含まれるDNAを水溶液に移行させ、DNAの抽出が行われる。
【0011】
DNAの抽出温度は、特に限定されないが、プロテアーゼの活性が高く、DNAを効率良く抽出できるという点から、約60〜80℃が好ましく、約65℃〜75℃が特に好ましい。DNAの抽出時間は、特に限定されないが、DNAの増幅に十分な量を得ることができるという点から、約20〜40分が好ましく、特に約25〜35分が好ましい。
DNAを含むアルカリ水溶液に有機溶媒(例えばフェノール、クロロホルム、イソアミルアルコールなど親油性有機溶媒が好ましい)を加え、遠心分離し、水相を分取し、さらにアルカリ水溶液(例えば、酢酸ナトリウム水溶液)と新油性有機溶媒(イソプロピルアルコール)を加えて、遠心分離し、沈殿を採取することによって、目的のDNAを得る。
抽出したDNAは、公知のPCR(polymerase chain reaction)法により増幅することができる。増幅したDNAを、アガロースゲル電気泳動などの公知の方法に付すことにより、目的の塩基置換部位(上述したSNP)を検出することができる。PCR法またはTaqmanプローブなどの蛍光標識プローブによるリアルタイムPCR法を用いると、DNAの増幅と同時に目的のSNPを検出でき、アガロースゲル電気泳動が不要となるので、特に好ましい。骨粗鬆症、骨形成不全症、又は骨密度形成不良症の発症リスクについては、増幅したDNAからSNPが検出されることによって、遺伝子が変異ヘテロ又は変異ホモであることが確認されれば、骨粗鬆症、骨形成不全症、又は骨密度形成不良症の、将来、特に閉経後に発症のリスクがあると判断される。
本発明により、骨粗鬆症、骨形成不全症、又は骨密度形成不良症の発症リスクがあると判断されても、例えば週1回以上の2時間程度の運動を習慣とする、ヨーグルト、牛乳、豆製品、魚などのカルシウムを多く含む食品を摂取する、喫煙、飲酒を控えるなどの生活改善により、上記疾患の発症リスクを顕著に低減することができる。
【実施例】
【0012】
[メロン由来プロテアーゼの調製]
アンデスメロンの果肉部をワーリングブレンダーでホモジナイズした。ホモジナイズした果肉部を氷冷しながら、10mMリン酸緩衝液(pH7)で湿らせたガーゼでろ過してメロン由来プロテアーゼを得た。
【0013】
[DNA溶液の調製]
武庫川女子大学3回生(2007年度)175名を対象とした。被験者175名の身体データを下記表1に示す。
【0014】
【表1】

【0015】
被験者からインフォームドコンセントを得て採取した爪を検体として用いた。爪を細かく切断し、100%エタノールで洗浄した後、5mgを1.5mLマイクロチューブに取り、solution(50mMグリシン緩衝液(pH10.0)、100mM EDTA)80μL、及び5%(w/w)SDS水溶液20μLを加えた。軽くタッピングした後、10分間静置した。メロン由来プロテアーゼ50μLを加え、5分おきにタッピングを行いながら、70℃で30分間インキュベートした。フェノール/クロロホルム/イソアミルアルコール(25:24:1(容量比))150μLを加え、5分間転倒混和した後、14000rpm、23〜24℃で5分間遠心分離した。
別の1.5mLマイクロチューブに上層(水相)を取り、3M CHCOONa水溶液10μL、及びイソプロピルアルコール100μLを加え、14000rpm、23〜24℃で5分間遠心分離した。上清をデカンテーションにより除き、沈殿を55℃でインキュベートして乾燥させた。−30℃で保存しておいた70%(v/v)エタノールを加え、14000rpm、23〜24℃でさらに5分間遠心分離した。上層(エタノール)をデカンテーションにより除き、下層を55℃でインキュベートして乾燥させた。TE buffer(10mMトリス塩酸緩衝液(pH8)、0.5M EDTA)20μLを加え、DNA溶液を調製した。溶液は3℃で冷蔵保存した。
【0016】
[リアルタイムPCR]
次の3種類のプライマーを用いて多型部位を含む遺伝子断片を増幅した。各遺伝子のSNP IDと遺伝子多型の塩基配列を以下に示す。
【0017】
【表2】

【0018】
1.5mLマイクロチューブにMaster Mix 12.5μL、プライマー1.25μL、滅菌水1.25μLをピペッティングにより混合した。Micr Amp.プレートwellに各DNA溶液を13.75μLずつ加え、滅菌水10.25μLをさらに加え、反応液を調製した。但し、NEGATIVE CONTROLには、DNA溶液ではなく、滅菌水を11.25μL加えた。反応組成を下記表2に示す。
【0019】
【表3】

【0020】
これらの反応溶液を用いて、Real-Time PCR 7500(Applied Bio systems)によりリアルタイムPCRを行った。25℃1分間でPre-Readを行い、50℃2分間、95℃10分間で反応させた後、92℃15秒間及び60℃1分間の反応を40サイクル行って、最後に25℃1分間でPost-Readを行った。各遺伝子多型をVIC、及びFAMの蛍光強度にて判定した。
【0021】
【表4】

【0022】
[遺伝子多型の分布度数と割合]
(i)エストロゲン受容体−α(ESRX)
被験者175名のESRXの遺伝子多型の分布度数と割合を下記表4に示す。また、リアルタイムPCRによるESRXの蛍光強度による判定結果を図1に示す。
【0023】
【表5】

【0024】
(ii)エストロゲン受容体−α(ESRP)
被験者175名のESRPの遺伝子多型の分布度数と割合を下記表5に示す。また、リアルタイムPCRによるESRPの蛍光強度による判定結果を図2に示す。
【0025】
【表6】

【0026】
(iii)LDL受容体関連タンパク5(LRP5)
被験者175名のLRP5の遺伝子多型の分布度数と割合を下記表6に示す。また、リアルタイムPCRによるLRP5の蛍光強度による判定結果を図3に示す。
【0027】
【表7】

【0028】
[遺伝子多型と骨評価値との相関]
超音波骨評価値測定装置(アロカ株式会社製 超音波骨評価装置AOS−100NW)を用い足の踵骨に超音波を照射して音響的骨評価値(OSI)を測定した。
(i)エストロゲン受容体−α(ESRX)
下記表8に示すように、ESRXの遺伝子多型では、Xx型(ヘテロ)の骨評価値がXX型(野生ホモ)及びXx型(変異ホモ)に比べて低かった。
【0029】
【表8】

【0030】
(ii)エストロゲン受容体−α(ESRP)
下記表9に示すように、ESRPの遺伝子多型では、Pp型(ヘテロ)の骨評価値がpp型(野生ホモ)及びPP型(変異ホモ)に比べて低かった。
【0031】
【表9】

【0032】
(iii)LDL受容体関連タンパク5(LRP5)
下記表10に示すように、LRP5の遺伝子多型では、CT型(ヘテロ)及びTT型(変異ホモ)の骨評価値がCC型(野生ホモ)に比べて低かった。
【0033】
【表10】

【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の骨粗鬆症、骨形成不全症、又は骨密度形成不良症の発症リスクを診断する方法、並びに発現遺伝子の塩基置換を検出する方法は、侵襲性が低く、簡便である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
女性の爪を検体とし、エストロゲン受容体発現遺伝子、LDL受容体関連タンパク5発現遺伝子、及びI型コラーゲン発現遺伝子の少なくとも1つの発現遺伝子における塩基置換を検出することを特徴とする、骨粗鬆症、骨形成不全症、又は骨密度形成不良症の発症リスクを診断する方法。
【請求項2】
エストロゲン受容体発現遺伝子が、ESRX又はESRPであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
女性の年齢が、12〜20歳であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
女性の爪を動植物由来プロテアーゼのアルカリ性水溶液に溶解してDNAを抽出し、抽出したDNAをPCR法に付して、エストロゲン受容体発現遺伝子、LDL受容体関連タンパク5発現遺伝子、及びI型コラーゲン発現遺伝子の少なくとも1つの発現遺伝子の塩基置換部位を増幅することを特徴とする、発現遺伝子の塩基置換を検出する方法。
【請求項5】
動植物由来プロテアーゼが、メロン由来プロテアーゼであることを特徴とする、請求項4に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−246424(P2010−246424A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−97047(P2009−97047)
【出願日】平成21年4月13日(2009.4.13)
【出願人】(509106005)
【出願人】(509105536)
【Fターム(参考)】