説明

高い降伏強さおよび高い硫化物応力割れ抵抗性を有する低合金鋼

【課題】本発明の目的は、熱処理されて861MPa(125ksi)以上の降伏強さを生成することができ、それとともに上記の降伏強さにおいてとりわけ優れたSSC抵抗性を有し、かつ、ベイナイト焼入れのための工業的設備を必要とせず、したがって継ぎ目無し管の製造コストが低い低合金鋼組成物を製造することである。
【解決手段】鋼が、重量基準でC:0.2%〜0.5%、Si:0.1%〜0.5%、Mn:0.1%〜1%、P:0.03%以下、S:0.005%以下、Cr:0.3%〜1.5%、Mo:0.3%〜1%、Al:0.01%〜0.1%、V:0.1%〜0.5%、Nb:0.01%〜0.05%、Ti:0〜0.01%、W:0.3%〜1%、N:0.01%以下を含有し、当該鋼の化学組成の残部は、Fe、ならびに製鋼工程および鋳造工程から生じる、もしくは当該工程に必要な不純物または残留物によって構成される。当該鋼は、861MPa以上の熱処理後降伏強さを有する継ぎ目なし管を製造するために用いられることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高い降伏強さおよび優れた硫化物応力割れ特性を有する低合金鋼に関する。特に、本発明は、硫化水素(HS)を含有する炭化水素坑井用の管製品に適用される。
【背景技術】
【0002】
ますます高くなる温度においてますます高くなる圧力にさらされ、かつ、ますます腐食性の大きくなる媒体の中の、とりわけ硫化水素が含まれている媒体の中の、ますます止むことなく深くなる炭化水素坑井を探索し開発することは、高い降伏強さおよび高い硫化物応力割れ抵抗性の双方を備えた低合金の管を用いる必要がますます増加することを意味する。
【0003】
硫化水素、すなわちHSの存在は、高い降伏強さを有する低合金鋼中に危険な形態の割れが生じる原因となり、この割れはSSC(硫化物応力割れ)として知られ、ケーシングおよびチュービングの双方、ライザーまたはドリルパイプ、ならびに関連製品に影響を及ぼすことがある。硫化水素は、百万分の数十部(数十ppm)の量で人に致命的であるガスでもある。硫化物応力割れ抵抗性は、このように装置および人員の双方の安全に重要であるので、製油会社にとってとりわけ重要である。
【0004】
最近の数十年間、551MPa(80ksi)、620MPa(90ksi)、655MPa(95ksi)、さらにごく最近では758MPa(110ksi)という、ますます高くなる規格最小降伏強さを有する、HSに高度に耐性である低合金鋼の一連の開発を目の当たりにしてきた。
【0005】
今日の炭化水素坑井は数千メートルの深さに達しており、したがって基準レベルの降伏強さの処理をされたストリングの重量は非常に大きい。さらに、炭化水素貯留層内の圧力は非常に高く、ほぼ数百バール程度であることがあり、HSの存在は、10〜100ppm程度の比較的低いレベルにおいてさえ、0.001〜0.1バール程度の分圧をもたらし、これは管の材質が適切でないと、pHが低いときにSSC現象を引き起こすのに十分である。またさらに、861MPa(125ksi)の規格最小降伏強さおよび良好な硫化物応力割れ抵抗性を併せ持つ低合金鋼を、かかるストリングに用いることはとりわけ歓迎されるだろう。
【0006】
この理由により、本発明者らは、861MPa(125ksi)の規格最小降伏強さおよび良好なSSC特性の双方を有する低合金鋼を開発することを追求した。
【0007】
低合金鋼のSSC抵抗性は、その降伏強さが増加すると低下することはよく知られている事実であるにもかかわらず、特許文献1の特許出願における従来技術は、現在の油田で必要とされる条件を満たすことができる低合金鋼を得ることを可能にする熱処理と組み合わされた化学組成物を提案している。
【0008】
特許文献1は、高い降伏強さ(861MPa以上)および優れたSSC抵抗性を有する低合金鋼を提案し、400〜600℃の温度範囲におけるベイナイト等温変態熱処理と組み合わされて有利な効果をもたらす化学組成物を開示している。
【0009】
高い降伏強さを有する低合金鋼を得るために、Cr−Mo合金鋼に比較的低い温度(700℃未満)で焼入れおよび焼戻しの熱処理を行うことは周知である。しかし、特許文献1によると、低温焼戻しは高い転移密度および粒界への粗大なM23炭化物の析出を促し、不十分なSSC特性をもたらす。したがって、特許文献1は、(Cr+Mo)の合計含有量を1.5%〜3%の範囲の値に限定することによって、焼戻し温度を上げて転移密度を下げかつ粒界への粗大炭化物の析出を制限することによってSSC抵抗性を改善することを提案している。しかし、そうすると高い焼戻し温度の故に鋼の降伏強さが下がる危険があるので、特許文献1は、微細なMC炭化物を析出させるのに十分なMoおよびVの添加(それぞれ、0.5%以上および0.05%〜0.3%の間)と併せてC含有量を(0.3%〜0.6%の間に)増加することを提案している。
【0010】
しかし、そうするとC含有量のかかる増加は、従来の熱処理(水焼入れ+焼戻し)が施される場合に焼割れが引き起こされる危険があり、そこで特許文献1は400〜600℃の温度範囲でベイナイト等温変態熱処理をすることを提案しており、この熱処理は、水焼入れの際の高炭素含有量を有する鋼の割れ、さらにまた、より穏やかな焼入れ、たとえば油による焼入れの場合にSSCに有害であると考えられているマルテンサイト−ベイナイト混合組織を防止することができる。
【0011】
得られたベイナイト組織(特許文献1によると、従来の焼入れ+焼戻しの熱処理によって得られたマルテンサイト組織と同等)は、高い降伏強さ(861MPa以上、すなわち125ksi以上)と併せてNACE(米国防蝕技術協会(National Association of Corrosion Engineers))試験法0177のA法およびD法を用いた試験で示された優れたSSC特性を有する。
【0012】
しかし、かかるベイナイト等温変態を工業的に用いるには、他の変態(マルテンサイト変態またはパーライト変態)が誘発されないように、処理速度が非常に厳密に制御される必要がある。さらに、管の厚さに応じてこの焼入れに用いられる水の量は異なるので、このことは単相ベイナイト組織を得るためには冷却速度を管ごとに監視することが必要であることを意味する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1862561号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、
・熱処理されて861MPa(125ksi)以上の降伏強さを生成することができ、
・それとともに、上記の降伏強さにおいて、NACE規格試験法0177のA法を用いて試験されたとりわけ優れたSSC抵抗性を有し、
・かつ、ベイナイト焼入れのための工業的設備を必要とせず、このようにして継目無し管の製造コストが特許文献1に係る製造コストよりも低いことを意味する
低合金鋼組成物を製造することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に従うと、この鋼は重量基準で、
C: 0.2%〜0.5%
Si: 0.1%〜0.5%
Mn: 0.1%〜1%
P: 0.03%以下
S: 0.005%以下
Cr: 0.3%〜1.5%
Mo: 0.3%〜1%
Al: 0.01%〜0.1%
V: 0.1%〜0.5%
Nb: 0.01%〜0.05%
Ti: 最大で0.01%
W: 0.3%〜1%
N: 0.01%以下
を含有する。
【0016】
この鋼の化学組成の残部は、鉄、ならびに製鋼工程および鋳造工程から生じる、もしくはこれらの工程に必要な不純物または残留物によって構成される。
【発明の効果】
【0017】
化学組成である元素が鋼の特性に及ぼす影響は以下の通りである。
【0018】
炭素:0.2%〜0.5%
この元素の存在は、鋼の焼入れ性を改善するために不可欠であり、かつ所望の高性能の機械的特性が得られることを可能にする。0.2%未満の含有量では十分な焼入れ性を生じさせることができないだろうし、したがって所望の降伏強さ(125ksi以上)を生じさせることもできないだろう。他方、炭素含有量が0.5%を超えると、形成された炭化物の量がSSC抵抗性の劣化をもたらすだろう。この理由により上限は0.5%とされる。好ましい下限および上限はそれぞれ0.3%および0.4%、より好ましくはそれぞれ0.3%および0.35%である。
【0019】
ケイ素:0.1%〜0.5%
ケイ素は溶鋼を脱酸素する元素である。ケイ素はまた焼戻し後の軟化に抗し、したがってSSC抵抗性を改善することに寄与する。この効果を有するように、少なくとも0.1%の量で存在しなければならない。しかし、0.5%を超えるとSSC抵抗性の劣化をもたらす。この理由により、その含有量は0.1%〜0.5%の間とされる。好ましい下限および上限はそれぞれ0.2%および0.3%である。
【0020】
マンガン:0.1%〜1%
マンガンは鋼の鍛造性を改善し、その焼入れ性を助ける元素である。この効果を有するように、少なくとも0.1%の量で存在しなければならない。しかし、1%を超えるとSSC抵抗性に有害な偏析を生じる。この理由により、その含有量は0.1%〜1%の間とされる。好ましい下限および上限はそれぞれ0.3%および0.6%である。
【0021】
リン:0.03%以下
リンは結晶粒界における偏析によってSSC抵抗性を劣化させる元素である。この理由により、この含有量は0.03%以下、好ましくは極低レベルに制限される。
【0022】
イオウ:0.005%以下
イオウはSSC抵抗性に有害である包有物を形成する元素である。その効果は0.005%を超えると特に実質的である。この理由により、その含有量は0.005%、好ましくは極低レベル、たとえば0.003%に制限される。
【0023】
クロム:0.3%〜1.5%
クロムは焼入れ性および鋼の強さを改善しそのSSC抵抗性を増加するのに有用な元素である。これらの効果を発揮するように少なくとも0.3%の量で存在しなければならず、SSC抵抗性の悪化を防ぐために1.5%を超えてはならない。この理由により、その含有量は0.3%〜1.5%の間とされる。好ましい下限および上限はそれぞれ0.4%および0.6%である。
【0024】
モリブデン:0.3%〜1%
モリブデンは鋼の焼入れ性を改善するために有用な元素であり、また鋼の焼戻し温度を上げることもできる。この効果を有するように少なくとも0.3%(好ましくは少なくとも0.4%)の量で存在しなければならない。しかし、モリブデン含有量が1%を超えると、長時間の焼戻しの後に粗大なM23およびKSI相の形成を促す傾向があってSSC抵抗性に有害であり、そこで0.6%以下の含有量が好ましい。この理由により、その含有量は0.3%〜1%の間とされる。好ましい下限および上限はそれぞれ0.4%および0.6%であり、より好ましくはそれぞれ0.4%および0.5%である。
【0025】
アルミニウム:0.01%〜0.1%
アルミニウムは鋼の強力な脱酸素剤であり、その存在は鋼の脱硫も促進する。この効果を有するように少なくとも0.01%の量で存在しなければならない。しかし、この効果は0.1%を超えると頭打ちになる。この理由により、その上限は0.1%とされる。好ましい下限および上限はそれぞれ0.01%および0.05%である。
【0026】
バナジウム:0.1%〜0.5%
モリブデンと同様に、バナジウムは、鋼の焼戻し温度を上げることを可能にする微細炭化物MCを形成することによってSSC抵抗性を改善するのに有用な元素である。この効果を有するように少なくとも0.1%の量で存在しなければならず、この効果は0.5%を超えると頭打ちになる。この理由により、その含有量は0.1%〜0.5%の間とされる。好ましい下限および上限はそれぞれ0.1%および0.2%である。
【0027】
ニオブ:0.01%〜0.05%
ニオブは、炭素および窒素とともに炭窒化物を形成する添加元素であり、そのピンニング効果はオーステナイト化の際に粒子を微細化するのに有効に寄与する。この効果が発揮されるようにするために少なくとも0.01%の量で存在しなければならない。しかし、この効果は0.05%を超えると頭打ちになる。この理由により、その上限は0.05%とされる。好ましい下限および上限はそれぞれ0.01%および0.03%である。
【0028】
チタン:最大でも0.01%
0.01%超のTi含有量は、鋼の液相中における窒化チタンTiNの析出を助け粗大なTiN析出物の形成をもたらし、この粗大なTiN析出物はSSC抵抗性に有害である。0.01%以下のTi含有量は溶鋼の製造から生じる(不純物または残留物を構成する)ことがあり、意図的な添加に由来するものではない。しかし、かかる少量は鋼に実質的な影響を与えない。この理由により、Ti含有量は0.01%、好ましくは0.005%未満に制限される。
【0029】
タングステン:0.3%〜1%
モリブデンと同様に、タングステンは鋼の焼入れ性および当該機械強さを改善する元素である。タングステンは、長時間の焼戻しの間に粗大なM23およびKSI相の析出を引き起こすことなく実質的なMo含有量が許容されることを可能にして、微細炭化物MCの微小かつ均質な析出に有利であるばかりでなく、その低い拡散係数によって微細炭化物MCのサイズの増加を制限することをも可能にする、本発明に重要な元素である。タングステンは、したがってモリブデン含有量を増加して焼戻し温度を上げ、かくして転位密度を低減しSSC抵抗性を改善することを可能にする。この効果を有するように、これは少なくとも0.3%の量で存在しなければならない。1%を超えるとその効果は頭打ちになる。この理由により、その含有量は0.03%〜1%の間とされる。好ましい下限および上限はそれぞれ0.3%および0.6%である。
【0030】
窒素:0.01%以下
0.01%超の窒素含有量は鋼のSSC抵抗性を低減する。したがって、これは好ましくは0.01%未満の量で存在する。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明に従う2の工業規模鋼鋳物が製造され、次に熱間圧延によって244.5および273.1mmの外径ならびに13.84mmの厚さを有する継目無し管へとされた。これらの管は、水焼入れおよび焼戻しによって熱処理され、その結果861MPa(125ksi)以上の降伏強さを有していた。
【0032】
下に記載された試験用に、これらの管から試料が製作された。
【0033】
本発明によらない2の鋼鋳物(CrおよびMoの含有量は1%に近く、Wの添加はなく、V含有量は0.05%に近いもの)からの27mm厚さの圧延鋼板も比較の目的で試験された。
【実施例1】
【0034】
表1は、本発明の2の鋼鋳物(参照番号AおよびB)の化学組成ならびに本発明によらない2の比較鋼鋳物(参照番号CおよびD)の化学組成を示す(全ての%は重量%を表す)。
【0035】
出願人は、MoおよびCrの2の元素のそれぞれについて0.4%〜0.6%の範囲の含有量を選択した。かかる含有量は、予備試験および出願人の経験によって決定され、M236型炭化物の形成を防止しMC型炭化物の形成を助けることができる。
【表1】

*比較例(Wの添加なし)
**元素Sについての「不検出」は0.0011%以下の含有量を意味する。
【0036】
表2は、本発明の鋼を熱処理した後に得られた降伏強さの値を示す。
【表2】

*比較例
**TE=水焼入れ、R=焼戻し
【0037】
表3は、NACE規格試験法0177のA法を用いてSSC抵抗性を評価した試験の結果を示す。
【0038】
試験された試料は、管から厚さの半分で長さ方向にとられ、NACE規格試験法0177のA法に従って機械加工された円柱状引張試験片であった。
【0039】
用いられた試験浴はEFC(腐食に関する欧州連合(European Federation of Corrosion))型のものであった。水性溶液は、塩化ナトリウム(NaCl)5%および酢酸ナトリウム(CHCOONa)0.4%から構成され、24℃(±3℃)において3%/97%のHS/COガス混合物で連続的にバブリングされ、塩酸(HCl)を用いてpH3.5に調整された。
【0040】
荷重応力は規格最小降伏強さ(SMYS)の85%、すなわち861MPaの85%に固定された。この種の試験の相対分散値を考慮して、3の試料が同じ試験条件下に試験された。
【0041】
SSC抵抗性は、720時間後に3の試料の破断がなければ可(符号○)、720時間前に3の試験片のうちの少なくとも1の試料の較正された部分に破断が生じれば不可(符号×)と判定された。
【表3】

*比較例
【0042】
本発明の鋼の参照番号AおよびBについて得られた結果は、比較例の鋼についての参照番号CおよびDについて得られた結果とは対照的に、優れたものであった。
【0043】
本発明の鋼は、炭化水素田の探索およびそこでの生産を対象とした製品、たとえばケーシング、チュービング、ライザー、ドリルパイプ、ドリルカラーまたはこれらの製品の付属品用の特定の用途に係るものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高い降伏強さおよび優れた硫化物応力割れ特性を有する低合金鋼であって、当該低合金鋼が重量基準で、
C: 0.2%〜0.5%
Si: 0.1%〜0.5%
Mn: 0.1%〜1%
P: 0.03%以下
S: 0.005%以下
Cr: 0.3%〜1.5%
Mo: 0.3%〜1%
Al: 0.01%〜0.1%
V: 0.1%〜0.5%
Nb: 0.01%〜0.05%
Ti: 0〜0.01%
W: 0.3%〜1%
N: 0.01%以下
を含有し、
当該鋼の化学組成の残部が、Fe、ならびに製鋼工程および鋳造工程から生じる、もしくは当該工程に必要な不純物または残留物、によって構成されることを特徴とする低合金鋼。
【請求項2】
C含有量が0.3%〜0.4%の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の鋼。
【請求項3】
Mn含有量が0.3%〜0.6%の範囲であることを特徴とする、請求項1または2に記載の鋼。
【請求項4】
Cr含有量が0.4%〜0.6%の範囲であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋼。
【請求項5】
Mo含有量が0.4%〜0.6%の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の鋼。
【請求項6】
S含有量が0.003%以下であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の鋼。
【請求項7】
Al含有量が0.01%〜0.05%の範囲であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の鋼。
【請求項8】
V含有量が0.1%〜0.2%の範囲であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の鋼。
【請求項9】
Nb含有量が0.01%〜0.03%の範囲であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の鋼。
【請求項10】
W含有量が0.3%〜0.6%の範囲であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の鋼。
【請求項11】
鋼製品であって、当該鋼製品の降伏強さが861MPa(125ksi)以上であるように熱処理されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の鋼の鋼製品。

【公表番号】特表2012−511630(P2012−511630A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540005(P2011−540005)
【出願日】平成21年11月25日(2009.11.25)
【国際出願番号】PCT/EP2009/065851
【国際公開番号】WO2010/066584
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(595099867)バローレック・マネスマン・オイル・アンド・ガス・フランス (19)
【Fターム(参考)】