説明

高コレステロール血症の治療又は予防において使用するためのニトロキシド

高コレステロール血症の治療において有用な医薬組成物を提供する。前記組成物は、製薬学的に許容される担体を含み、且つ、高コレステロール血症に関連する1つ又は複数の遺伝子の発現を変化させるニトロキシド抗酸化剤の治療上又は予防上有効量を含む。高コレステロール血症の予防又は治療において前記医薬組成物を使用するための方法も提供する。好ましい実施態様では、前記ニトロキシド抗酸化剤は、テンポール(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル)である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高コレステロール血症の治療又は予防に有用な医薬組成物、高コレステロール血症の治療又は予防における当該組成物の使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コレステロールは、血中を循環する脂質粒子であり、最も一般的な体内のステロイドであり、細胞膜の生成及び維持に重要なものであり、且つ、胆汁、ビタミンD及び他のステロイドの形成にも重要なものである。コレステロールは、肝臓によって生産され、かつ食事にも存在する。平均的に成人だと、1日に約1グラム合成し0.3グラムを消費する。高コレステロール血症は、血中コレステロールレベルの増大である。それ自体は病的状態ではないが、それは他の疾患、例えば、糖尿病及びメタボリックシンドローム;腎炎症候群;甲状腺機能低下症;神経性無食欲症;及びジーヴ症候群と関連している。
【0003】
検査を受けないでいると、さらに、高コレステロール血症は、心臓血管症の一因ともなり得る。血中の過剰なコレステロールは、コレステロールに加え他の脂質及び線維組織からなる動脈プラークの形成の一因となり得る。その様なプラークの蓄積は、狭心症、心筋梗塞、一過性脳虚血発作、脳血管発作/脳卒中、又は末梢動脈障害などの多数の疾患において発現し得るアテローム性動脈硬化症を引き起こす。
【0004】
要するに、高コレステロール血症及び関連のアテローム性動脈硬化症に関連する疾患は、先進国における主な死因である。例えば、約110万人の急性心筋梗塞(AMI)は、多くの場合において、冠状動脈のアテローム性動脈硬化症によって生じ、米国では毎年発生している。脳血管発作は、米国で毎年約20万人の死を引き起こし、これらの多くは、局所的な血栓症及び末梢部の血栓塞栓症を生じるアテローム性動脈硬化性血管によって生じる。
【0005】
上述のように、高コレステロール血症は重大な疾患を生じさせ得る早期に現れる因子であるため、医薬品を用いて当該疾患を克服するための試みが為されてきた。これを実施するための1つの方法は、新たなコレステロール合成を制限するように、コレステロール合成経路に関与する20の酵素の1つ又は複数を阻害することである。この種類の薬剤の1つの例は、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリルCoAレダクターゼ酵素活性を阻害するスタチンである。コレステロール生合成の各段階の概要を、多数の個々の反応工程を省略して、図1に示している。3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリルCoAレダクターゼ酵素は、コレステロール前駆体であるメバロネートの合成を生じさせる経路の一部に関与する(かくして、図1の(1)で示す部分に作用する)。スタチンは形成されるメバロネートの量を低減させ、かくして、コレステロールレベルを制御するが、それらは、肝機能障害、一般的な筋疾患、骨格筋疾患(横紋筋融解症)、及び血清トランスアミナーゼの持続的な上昇などの望ましくない副作用を示した。これは、メバロネートが、コレステロールだけでなく、イソプレノイド及びコエンザイムQ10などの他の重要な化合物の前駆体であることによる可能性がある。かくして、スタチンの使用は、コレステロールだけでなく、上述の肝臓及び筋肉の問題をもたらすイソプレノイド及びコエンザイムQ10のレベルも低下させる。
【0006】
したがって、この様な副作用なく、体内で合成されるコレステロールの量の制御の助けとなる薬剤を見出すことが望ましいであろう。特に、メバロネート合成より下流のあるポイントで作用し、(体内に存在するコレステロールの75%超を占める)新たなコレステロールの合成経路における1つ又は複数の酵素の活性レベルを変化させる薬剤を見出すことが望ましいであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5,462,946号
【特許文献2】米国特許第5,352,442号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
遺伝子治療は、スタチンなどの薬剤に代わる潜在的な高コレステロール血症の治療/予防方法を提供する。この目的のために、高コレステロール血症に関連する遺伝子、特に、メバロネート合成の後にコレステロールの新たな合成に関与する酵素をコードするものを同定し、高コレステロール血症の発症を予防又はそれが生じてからは効果を低減させるように、それらの遺伝子の発現パターンを変化させる方法を開発することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
高コレステロール血症の治療及び予防に有用な医薬組成物を提供する。前記組成物は、製薬学的に許容される担体を含み、且つ、高コレステロール血症に関連する遺伝子の発現パターンを変化させる薬剤の治療上又は予防上有効量を含む。高コレステロール血症関連タンパク質の細胞内レベルを変化させるために前記医薬組成物を使用するための方法も提供する。好ましい実施態様では、前記薬剤は、テンポール(Tempol)(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル)などのニトロキシド抗酸化剤である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】コレステロール合成の各段階の概要を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
上述のように、高コレステロール血症の治療又は予防において有用な組成物及び方法を開示する。好ましい実施態様では、高コレステロール血症に関連する遺伝子をダウンレギュレートするために使用する薬剤は、ニトロキシド抗酸化剤である。テンポールは、抗酸化特性を有する4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルという化学式によって特徴付けられる安定なニトロキシドラジカルである。本出願人は、テンポールが高コレステロール血症の発症又は進行に関連するタンパク質をコードする遺伝子の発現を変化させるという新たな特性も有することを発見した(表1)。以前の治療法では、一般的に、その様な高コレステロール血症関連遺伝子の発現パターンを変化させることには注目されていなかった。
【0012】
したがって、テンポールは、高コレステロール血症関連遺伝子の発現を変化させることによって、関連するタンパク質の上流の供給源に影響を与える。
【0013】
他のニトロキシド化合物の使用も意図される。ある実施態様によれば、前記ニトロキシド化合物は、下式のものから選択されてよい。
【0014】
【化1】

【0015】
式中、XはO・及びOHから選択され、RはCOOH、CONH、CN、及びCHNHから選択される。
【0016】
【化2】

【0017】
式中、XはO・及びOHから選択され、RはCH及びスピロシクロヘキシルから選択され、RはC及びスピロシクロヘキシルから選択される。
【0018】
【化3】

【0019】
式中、XはO・及びOHから選択され、RはCONHから選択される。
【0020】
【化4】

【0021】
式中、XはO・及びOHから選択され、RはH、OH、及びNHから選択される。
【0022】
適切なニトロキシド化合物は、双方の参照によって本明細書にそれらの全体を取り込むProctorの米国特許第5,352,442号及びMitchellらの米国特許第5,462,946号においても認められる。
【0023】
ニトロキシド化合物の非限定的な例は、2−エチル−2,5,5−トリメチル−3−オキサゾリジン−1−オキシル(OXANO)、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル、(TEMPO)、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(TEMPOL)、4−アミノ2,2,6,6−テトラメチルー1−ピペリジニルオキシ(Tempamine)、3−アミノメチル−PROXYL、3−シアノ−PROXYL、3−カルバモイル−PROXYL、3−カルボキシ−PROXYL、及び4−オキソ−TEMPOを含む。TEMPOは、典型的には4位、例えば4−アミノ、4−(2−ブロモアセトアミド)、4−(エトキシフルオロホスホニルオキシ)、4−ヒドロキシ、4−(2−ヨードアセトアミド)、4−イソチオシアナト、4−マレイミド、4−(4−ニトロベンゾイルオキシル)、4−ホスホノオキシなどで置換されてもよい。
【0024】
実験プロトコル
遺伝子発現試験では、テンポールは、12月から15月において餌1kgあたり5gの量で実験マウスに投与した。テンポールを添加してない同じ餌を摂取したマウスを、ネガティブコントロールとして用いた。15月齢の際に、実験動物の白色脂肪組織を得た。脂肪組織における広範な遺伝子の発現を、チップベースのマイクロアレイ技術によって評価した。具体的には、本試験では、12,960遺伝子を含有するAffymetrix MOE430A 2.0アレイを用いた。その様なチップは当該技術分野でよく知られており、遺伝子発現の評価において広く使用されている。実験結果は、コレステロール合成経路の酵素をコードする3つの遺伝子、すなわち、ラノステロール合成酵素(LSS)、ファルネシルジホスフェート合成酵素(FDPS)、及びNAD(P)依存性ステロイド脱水素酵素様タンパク質(NSDHL)が発現低下を示すことを表わした。これらの遺伝子を表1に示す。
【0025】
【表1】

【0026】
表1に記載した遺伝子を以下に概略する。
【0027】
ラノステロール合成酵素(LSS)
ラノステロール合成酵素は、2,3−エポキシスクアレンラノステロールシクラーゼ又は2,3−オキシドスクアレンシクラーゼとしても知られており、(S)−2,3−エポキシスクアレンをラノステロールに変えることによって、コレステロールなどのステロイドの特徴的な環構造の生成に関与する。図1において、前記酵素は、メバロネート合成の下流である(4)で示した領域で働く。
【0028】
【化5】

【0029】
表1で示したように、実験マウスの脂肪組織におけるLSSの発現は、テンポールで処理した動物では2.33倍低下していた。
【0030】
ファルネシルジホスフェート合成酵素(FDPS)
ファルネシルジホスフェート合成酵素は、ジメチルアリルトランスフェラーゼとしても知られており、イソペンテニルジホスフェート(IPP)の、アリルジホスフェート、ジメチルアリルジホスフェート、及びゲラニルジホスフェートとの2つの連続する1’−4縮合反応を触媒する。これらの酵素反応の産物であるファルネシルジホスフェートは、スクアレンの前駆体であり、これはコレステロール合成経路の前段階である。したがって、この酵素は、図1の(3)(そのため、メバロネート合成の下流である)の領域で働く。
【0031】
【化6】

【0032】
表1に示したように、実験マウスの脂肪組織におけるFDPSの発現は、テンポールで処理した動物では2.08倍低下していた。
【0033】
NAD(P)依存性ステロイド脱水素酵素様タンパク質(NSDHL)
NAD(P)依存性ステロイド脱水素酵素様タンパク質は、NAD(P)依存性ステロイド脱水素酵素又はH105e3としても知られており、スクアレンコレステロール生合成後の2つのC−4メチル基の連続する除去に関与するステロール脱水素酵素又は脱炭酸酵素をコードする。これは、図1の(4)で起こり、上述のラノステロール合成よりも、合成経路において更に下流である。具体的には、NSDHLは、まず4α−カルボキシ−4β−メチル−5α−コレスタ−8,24−ジエン−3β−オールを4α−メチル−5α−コレスタ−8,24−ジエン−3−オンに変え、経路の後の時点で、4α−カルボキシ−5α−コレスタ−8,24−ジエン−3β−オールを5α−コレスタ−8,24−ジエン−3−オンに変える。
【0034】
【化7】

【0035】
表1に示したように、実験マウスの脂肪組織におけるNSHDLの発現は、テンポールで処理した動物では1.64倍低下していた。
【0036】
好ましい実施態様:心臓血管疾患の予防及び治療のためのプロトコル
上述のように、テンポールは、高コレステロール血症関連遺伝子の発現を変化させる効果を有する。これらの遺伝子を変化させることからして、テンポールの投与は、高コレステロール血症の改善に関連する遺伝子産物の濃度を変化させることによって有益な効果を有するのであろう。具体的には、テンポールは、LSS、FDPS、及びNSDHLの濃度を低下させることによって、コレステロールの合成速度、最終的には血中に存在するコレステロールの量を低下させるという有益な効果を少なくとも有するであろう。さらに、テンポールは、メバロネート経路における酵素のレベルに影響を与えるとは知られていないため、メバロネートのレベルに影響を与えずにコレステロールの新たな合成量を低減させることが可能であり、かくして、スタチンに誘導されるメバロネート合成の低下に関連する望ましくない副作用を避け得る。
【0037】
したがって、本発明の好ましい実施態様では、高コレステロール血症の発症を予防するために、高コレステロール血症の症状を示さないヒトなどの哺乳動物の対象にテンポールを投与する。特に好ましい患者は、家族に心臓血管疾患の病歴がある患者又は高コレステロール血症に関連する遺伝子又は血清マーカーを有する患者などの、高コレステロール血症のリスクを有するか又は罹りやすい患者である。代替的には、テンポールは、高コレステロール血症の重症度を低下させるため又はHDL及びLDLレベルを正常範囲に回復させるために、高コレステロール血症を示すヒトに投与されてよい。この目的のために、テンポール、その非毒性の塩、その酸付加塩、又はその水和物が、通常、経口又は非経口投与によって全身又は局所的に投与されてよい。
【0038】
投与量は、例えば、年齢、体重、症状、所望の治療効果、投与経路、及び治療期間に依存して決定して良い。ヒト成人では、一回あたりの1人の量は、経口投与では、一般的に約0.01から約1000mgであり、1日に複数回まで投与してよい。経口投与において意図される特定の量の具体的な例は、約.02, .03, .04, .05, .10, .15, .20, .25, .30, .35, .40, .45, .50, .55, .60, .65, .70, .75, .80, .85, .90, .95, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 14, 15, 16, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 31, 32, 33, 34, 35, 36, 37, 38, 39, 40, 41, 42, 43, 44, 45, 46, 47, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55, 56, 57, 58, 59, 60, 61, 62, 63, 64, 65, 66, 67, 68, 69, 70, 71, 72, 73, 74, 75, 76, 77, 78, 79, 80, 81, 82, 83, 84, 85, 86, 87, 88, 89, 90, 91, 92, 93, 94, 95, 96, 97, 98, 99, 100, 105, 110, 115, 120, 125, 130, 135, 140, 145, 150, 155, 160, 165, 170, 175, 180, 185, 190, 195, 200, 205, 210, 215, 220, 225, 230, 235, 240, 245, 250, 255, 260, 265, 270, 275, 280, 285, 290, 295, 300, 305, 310, 315, 320, 325, 330, 335, 340, 345, 350, 355, 360, 365, 370, 375, 380, 385, 390, 395, 400, 405, 410, 415, 420, 425, 430, 435, 440, 445, 450, 455, 460,
465, 470, 475, 480, 485, 490, 495, 500, 505, 510, 515, 520, 525, 530, 535, 540, 545, 550, 555, 560, 565, 570, 575, 580, 585, 590, 595, 600, 605, 610, 615, 620, 625, 630, 635, 640, 645, 650, 655, 660, 665, 670, 675, 680, 685, 690, 695, 700, 705, 710, 715, 720, 725, 730, 735, 740, 745, 750, 755, 760, 765, 770, 775, 780, 785, 790, 795, 800, 805, 810, 820, 825, 830, 835, 840, 845, 850, 855, 860, 865, 870, 875, 880, 885, 890, 895, 900, 905, 910, 915, 920, 925, 930, 935, 940, 945, 950, 955, 960, 965, 970, 975, 980, 985, 990, 995, 1000 mg又はそれ以上を含む。一回の1人あたりの投与量は、非経口投与(好ましくは、静脈内投与)では、一般的に約0.01から約300mg/kgであり、一日に1から4回又はそれ以上投与してよい。意図される特定の量の具体的な例は、約.02, .03, .04, .05, .10, .15, .20, .25, .30, .35, .40, .45, .50, .55, .60, .65, .70, .75, .80, .85, .90, .95, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 15, 20, 25, 30, 35, 40, 45, 50, 55, 60, 65, 70, 75, 80, 85, 90, 95, 100, 105, 110, 115, 120, 125, 130, 135, 140, 145, 150, 155, 160, 165, 170, 175, 180, 185, 190, 195, 200, 205, 210, 215, 220, 225, 230, 235, 240,
245, 250, 255, 260, 265, 270, 275, 280, 285, 290, 295, 300 mg/kg又はそれ以上を含む。約0.01mg/Lから約100mg/Lの標的濃度を達成する、1日に1から24時間に亘る連続的な静脈内投与も意図される。当該経路で意図される特定の量の具体的な例は、約.02, .03, .04, .05, .10, .15, .20, .25, .30, .35, .40, .45, .50, .55, .60, .65, .70, .75, .80, .85, .90, .95, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 14, 15, 16, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 31, 32, 33, 34, 35, 36, 37, 38, 39, 40, 41, 42, 43, 44, 45, 46, 47, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55, 56, 57, 58, 59, 60, 61, 62, 63, 64, 65, 66, 67, 68, 69, 70, 71, 72, 73, 74, 75, 76, 77, 78, 79, 80, 81, 82, 83, 84, 85, 86, 87, 88, 89, 90, 91, 92, 93, 94, 95, 96, 97, 98, 99, 100 mg/L又はそれ以上を含む。用いるべき投与量は、しかしながら、各種の条件に依存し、上述の範囲よりも低い又は高い投与量が使用される場合があり得る。
【0039】
テンポールは、例えば、経口投与のための固体の組成物、液体の組成物、若しくは他の組成物、又は非経口投与のための注射剤、塗布剤、若しくは坐剤の形態であってよい。
【0040】
経口投与のための固体の組成物は、圧縮錠剤、丸剤、カプセル剤、分散可能な粉末剤、及び顆粒剤を含む。カプセル剤は、硬カプセル剤及び軟カプセル剤を含む。その様な固体の組成物では、テンポールは、賦形剤(例えば、ラクトース、マンニトール、グルコース、マイクロクリスタリンセルロース、デンプン)、結合剤(ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、又はマグネシウムメタシリケートアルミネート)、崩壊剤(例えば、セルロースカルシウムグリコレート)、潤滑剤(例えば、マグネシウムステアレート)、安定剤、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸又はアスパラギン酸)などと混合してよい。前記薬剤は、望ましい場合には、コーティング剤(例えば、糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、又はヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート)でコーティングされるか又は2以上のフィルムでコーティングされてよい。さらに、コーティングは、ゼラチンなどの吸収可能な材料のカプセル内に封じ込めることを含んでよい。
【0041】
経口投与のための液体の組成物は、製薬学的に許容される液体、懸濁物、乳化物、シロップ、及びエリクシルを含む。その様な組成物では、テンポールを、一般的に使用される希釈剤(例えば、精製水、エタノール、又はそれらの混合物)中に溶解、懸濁、又は乳化する。さらに、その様な液体の組成物は、湿潤剤又は懸濁剤、乳化剤、甘味剤、香味剤、芳香剤、保存剤、緩衝化剤などを含んでもよい。
【0042】
非経口投与のための注射剤は、溶液、懸濁物、乳化物、及び溶解又は懸濁された固体を含む。注射剤では、テンポールは溶媒に溶解、懸濁、又は乳化されてよい。溶媒は、例えば、注射用の蒸留水、生理食塩水溶液、植物油、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、エタノールなどのアルコール、又はそれらの混合物である。さらに、注射剤は、安定剤、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、又はPOLYSORBATE80(登録商標))、懸濁剤、乳化剤、緩和剤、緩衝化剤、保存剤なども含んでよい。それらは、最終工程で滅菌されるか又は無菌方法で調製される。それらは、凍結乾燥組成物などの無菌固体組成物の形態で製造されてもよく、それらは使用する前に滅菌されるか又は注射用の滅菌蒸留水又は他の溶媒に即時に溶解されてよい。
【0043】
非経口投与のための他の組成物は、テンポールを含み、当該技術分野で既知の方法によって投与される体外用の液剤、及び軟膏剤、塗布剤、吸入剤、スプレー剤、直腸投与のための坐剤、並びに膣内投与のためのペッサリーを含む。
【0044】
スプレー組成物は、希釈剤以外の追加の物質:例えば、安定剤(例えば、ナトリウムスルフィットハイドライド)、等張化剤(例えば、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、又はクエン酸)を含んでよい。その様なスプレー組成物を調製するために、例えば、米国特許第2,868,691号又は第3,095,355号に記載の方法を使用してよい。簡潔には、医薬の効果的な送達のために有用な小さいエアロゾルの粒径が、推進剤組成物に分散させた微粒形態の薬剤を含有する自己推進組成物を使用することによって得られてよい。薬剤の微粒子の効果的な分散は、微粒薬剤粒子上にコーティングとして存在する非常に少量の懸濁剤を用いて達成されてよい。エアロゾル容器からスプレーした後のエアロゾル粒子からの推進剤の蒸発は、薬剤微粒子を懸濁剤の薄膜でコーティングされたままにする。微粒形態において、平均粒径は約5ミクロン未満である。推進剤組成物は、懸濁剤としてオレイルアルコールなどの脂肪アルコールを使用してよい。懸濁剤の最小量は、組成物全体の約0.1から0.2重量%である。懸濁剤の量は、好ましくは、組成物全体の約4重量%未満であり、10ミクロン、好ましくは5ミクロン未満の粒径の上限を維持する。使用されてよい推進剤は、ヒドロフルオロアルカン推進剤及びクロロフルオロカーボン推進剤を含む。乾燥粉末吸入剤も使用されてよい。
【0045】
さらに、高コレステロール血症と関連する1つ又は複数のタンパク質の細胞内レベルを変化させるための医薬の調製におけるニトロキシド抗酸化剤の使用、タンパク質と関連する高コレステロール血症の進行を阻害するための医薬の調製におけるニトロキシド抗酸化剤の使用、高コレステロール血症を治療するための医薬の調製におけるニトロキシド抗酸化剤の使用、並びに空腹時血清総コレステロールを低減させるための医薬の調製におけるニトロキシド抗酸化剤の使用のすべてが、特に意図される。これらの使用の好ましい実施態様では、ニトロキシド抗酸化剤がテンポールである。
【実施例】
【0046】
(実施例1)
高コレステロール血症を示す空腹時血清総コレステロールレベルを有する70kgの患者に、1500mgのテンポールを1日ごとに180日に亘って投与する。これは、単回投与であってよく又はより少ない投与量で24時間の間に複数回投与してよく、例えば、8時間ごとに3回、500mgの用量で投与してよい。治療後に、LSS、FDPS、及びNSDHLの各々のタンパク質レベルが低減する。
【0047】
(実施例2)
高コレステロール血症を発症するリスクを有する70kgの患者に、1500mgのテンポールを1日ごとに180日に亘って投与する。これは、単回投与であってよく又はより少ない投与量で24時間の間に複数回投与してよく、例えば、8時間ごとに3回、500mgの用量で投与してよい。治療後に、LSS、FDPS、及びNSDHLの各々のタンパク質レベルが低減する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高コレステロール血症関連タンパク質のレベルを変化させる必要がある個体を同定する工程;及び
ニトロキシド抗酸化剤の有効量を前記個体に投与する工程
を含む、高コレステロール血症関連タンパク質の1つ又は複数の細胞内レベルを変化させるための方法。
【請求項2】
前記ニトロキシドが、
【化1】

[式中、XはO・及びOHから選択され、RはCOOH、CONH、CN、及びCHNHから選択される];
【化2】

[式中、XはO・及びOHから選択され、RはCH及びスピロシクロヘキシルから選択され、RはC及びスピロシクロヘキシルから選択される];
【化3】

[式中、XはO・及びOHから選択され、RはCONHである];
【化4】

[XはO・及びOHから選択され、RはH、OH、及びNHから選択される];
【化5】

[式中、Rは−CHであり、Rは−C、−C、−C、−C11、−C13、−CH−CH(CH、−CHCH、若しくは−(CH−CHであるか、又はRとRとが一緒にスピロシクロペンタン、スピロシクロヘキサン、スピロシクロヘプタン、スピロシクロオクタン、5−コレスタン、若しくはノルボルナンを形成し、RはO・又は−OHであり、或いは抗酸化活性を有するそれらの生理的に許容される塩である];
【化6】

[式中、Rは−O・又は−OHであり;
及びRは共に窒素と結合して、複素環式基を形成し、
前記複素環式基中の原子(式中に示すN原子以外)は、全てC原子であるか又はC原子と1つ若しくは複数のN、O、及び/又はS原子であってよく、或いは
とRとが一緒に置換若しくは非置換のピロール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、3−ピロリン、ピロリジン、ピリジン、ピリミジン、又はプリンを形成し、或いは
及びR自体が置換又は非置換の環式基又は複素環式基を含む]
、2−エチル−2,5,5−トリメチル−3−オキサゾリジン−1−オキシル、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(TEMPO)、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(TEMPOL)、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(Tempamine)、3−アミノメチル−PROXYL、3−シアノ−PROXYL、3−カルバモイル−PROXYL、3−カルボキシ−PROXYL、4−オキソ−TEMPO、4−アミノ−TEMPO、4−(2−ブロモアセトアミド)−TEMPO、4−(エトキシフルオロホスホニルオキシ)−TEMPO、4−ヒドロキシ−TEMPO、4−(2−ヨードアセトアミド)−TEMPO、4−イソチオシアナト−TEMPO、4−マレイミド−TEMPO、4−(4−ニトロベンゾイルオキシル)−TEMPO、及び4−ホスホノオキシ−TEMPO
からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ニトロキシド抗酸化剤が4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記高コレステロール血症関連タンパク質のレベルが低減する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記高コレステロール血症関連タンパク質がLSS、FDPS、又はNSDHLである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が0.01から300mg/kgの範囲内である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が0.1から250mg/kgの範囲内である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が1から200mg/kgの範囲内である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が2から150mg/kgの範囲内である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が5から125mg/kgの範囲内である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が7から100mg/kgの範囲内である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が10から75mg/kgの範囲内である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が15から30mg/kgの範囲内である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
タンパク質に関連する高コレステロール血症に罹患しているか又はそのリスクを有する個体を同定する工程;及び
前記タンパク質に関連する高コレステロール血症に関連する遺伝子の発現を変化させるのに有効な量のニトロキシド抗酸化剤を前記個体に投与する工程、
を含む、前記タンパク質に関連する高コレステロール血症の進行を阻害するための方法。
【請求項15】
前記ニトロキシドが
【化7】

[式中、XはO・及びOHから選択され、RはCOOH、CONH、CN、及びCHNHから選択される];
【化8】

[式中、XはO・及びOHから選択され、RはCH及びスピロシクロヘキシルから選択され、RはC及びスピロシクロヘキシルから選択される];
【化9】

[式中、XはO・及びOHから選択され、RはCONHである];
【化10】

[XはO・及びOHから選択され、RはH、OH、及びNHから選択される];
【化11】

[式中、Rは−CHであり、Rは−C、−C、−C、−C11、−C13、−CH−CH(CH、−CHCH、若しくは−(CH−CHであるか、又はRとRとが一緒にスピロシクロペンタン、スピロシクロヘキサン、スピロシクロヘプタン、スピロシクロオクタン、5−コレスタン、若しくはノルボルナンを形成し、RはO・又は−OHであり、或いは抗酸化活性を有するそれらの生理的に許容される塩である];
【化12】

[式中、Rは−O・又は−OHであり;
及びRは共に窒素と結合して、複素環式基を形成し、
前記複素環式基中の原子(式中に示すN原子以外)は、全てC原子であるか又はC原子と1つ若しくは複数のN、O、及び/又はS原子であってよく、或いは
とRとが一緒に置換若しくは非置換のピロール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、3−ピロリン、ピロリジン、ピリジン、ピリミジン、又はプリンを形成し、或いは
及びR自体が置換又は非置換の環式基又は複素環式基を含む]
、2−エチル−2,5,5−トリメチル−3−オキサゾリジン−1−オキシル、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(TEMPO)、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(TEMPOL)、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(Tempamine)、3−アミノメチル−PROXYL、3−シアノ−PROXYL、3−カルバモイル−PROXYL、3−カルボキシ−PROXYL、4−オキソ−TEMPO、4−アミノ−TEMPO、4−(2−ブロモアセトアミド)−TEMPO、4−(エトキシフルオロホスホニルオキシ)−TEMPO、4−ヒドロキシ−TEMPO、4−(2−ヨードアセトアミド)−TEMPO、4−イソチオシアナト−TEMPO、4−マレイミド−TEMPO、4−(4−ニトロベンゾイルオキシル)−TEMPO、及び4−ホスホノオキシ−TEMPO
からなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記遺伝子の発現が低減する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記遺伝子がLSS、FDPS、又はNSDHLである、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記ニトロキシド抗酸化剤が4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルである、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が0.01から300mg/kgの範囲内である、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が0.1から250mg/kgの範囲内である、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が1から200mg/kgの範囲内である、請求項14に記載の方法。
【請求項22】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が2から150mg/kgの範囲内である、請求項14に記載の方法。
【請求項23】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が5から125mg/kgの範囲内である、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が7から100mg/kgの範囲内である、請求項14に記載の方法。
【請求項25】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が10から75mg/kgの範囲内である、請求項14に記載の方法。
【請求項26】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が15から30mg/kgの範囲内である、請求項14に記載の方法。
【請求項27】
空腹時血清中の全コレステロールを低減させるのに効果的な量のニトロキシド抗酸化剤を、高コレステロール血症を有する患者に投与する工程を含む、高コレステロール血症を治療するための方法。
【請求項28】
前記ニトロキシドが、
【化13】

[式中、XはO・及びOHから選択され、RはCOOH、CONH、CN、及びCHNHから選択される];
【化14】

[式中、XはO・及びOHから選択され、RはCH及びスピロシクロヘキシルから選択され、RはC及びスピロシクロヘキシルから選択される];
【化15】

[式中、XはO・及びOHから選択され、RはCONHである];
【化16】

[XはO・及びOHから選択され、RはH、OH、及びNHから選択される];
【化17】

[式中、Rは−CHであり、Rは−C、−C、−C、−C11、−C13、−CH−CH(CH、−CHCH、若しくは−(CH−CHであるか、又はRとRとが一緒にスピロシクロペンタン、スピロシクロヘキサン、スピロシクロヘプタン、スピロシクロオクタン、5−コレスタン、若しくはノルボルナンを形成し、RはO・又は−OHであり、或いは抗酸化活性を有するそれらの生理的に許容される塩である];
【化18】

[式中、Rは−O・又は−OHであり;
及びRは共に窒素と結合して、複素環式基を形成し、
前記複素環式基中の原子(式中に示すN原子以外)は、全てC原子であるか又はC原子と1つ若しくは複数のN、O、及び/又はS原子であってよく、或いは
とRとが一緒に置換若しくは非置換のピロール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、3−ピロリン、ピロリジン、ピリジン、ピリミジン、又はプリンを形成し、或いは
及びR自体が置換又は非置換の環式基又は複素環式基を含む]
、2−エチル−2,5,5−トリメチル−3−オキサゾリジン−1−オキシル、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(TEMPO)、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(TEMPOL)、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(Tempamine)、3−アミノメチル−PROXYL、3−シアノ−PROXYL、3−カルバモイル−PROXYL、3−カルボキシ−PROXYL、4−オキソ−TEMPO、4−アミノ−TEMPO、4−(2−ブロモアセトアミド)−TEMPO、4−(エトキシフルオロホスホニルオキシ)−TEMPO、4−ヒドロキシ−TEMPO、4−(2−ヨードアセトアミド)−TEMPO、4−イソチオシアナト−TEMPO、4−マレイミド−TEMPO、4−(4−ニトロベンゾイルオキシル)−TEMPO、及び4−ホスホノオキシ−TEMPO
からなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が0.01から300mg/kgの範囲内である、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が0.1から250mg/kgの範囲内である、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が1から200mg/kgの範囲内である、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が10から75mg/kgの範囲内である、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
前記ニトロキシド抗酸化剤の有効量が15から30mg/kgの範囲内である、請求項27に記載の方法。
【請求項34】
高コレステロール血症に関連するタンパク質の1つ又は複数の細胞内レベルを変化させるための医薬の調製における、ニトロキシド抗酸化剤の使用。
【請求項35】
LSS、FDPS、又はNSDHLに関連する高コレステロール血症の進行を阻害するための医薬の調製における、ニトロキシド抗酸化剤の使用。
【請求項36】
LSS、FDPS、又はNSDHLに関連する高コレステロール血症を治療するための医薬の調製における、ニトロキシド抗酸化剤の使用。
【請求項37】
空腹時血清全コレステロールを低減させるための医薬の調製における、ニトロキシド抗酸化剤の使用。
【請求項38】
異常なHDLレベルを有する個体を同定する工程;及び
ニトロキシド抗酸化剤の有効量を前記個体に投与する工程
を含む、正常範囲までHDLレベルを回復する方法。
【請求項39】
前記ニトロキシド抗酸化剤が4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシルである、請求項38に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2010−520854(P2010−520854A)
【公表日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−539465(P2009−539465)
【出願日】平成19年11月28日(2007.11.28)
【国際出願番号】PCT/US2007/085814
【国際公開番号】WO2008/067417
【国際公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(306040540)ミトス・ファーマシューティカルズ・インコーポレーテッド (7)
【Fターム(参考)】