説明

高衝撃強度弾性混合繊維金属積層材

第1(2)および第2(2)層が第1および第2外側面層間に位置する第1(4)および第2(4)外側面層(2)、第1および第2層間に位置する散逸要素(1)がある場合に、ランダムに向けられる局部活性荷重が少なくとも2つの外側面および(2)および(4)間のポリマー母材に加えられると、該散逸要素によりエネルギーが散逸すると同時に、第1および第2層の長手軸(引張り)に向く荷重に向け直されるよう対応された耐損傷高衝撃弾性複合繊維金属積層構造。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM(ELAstic COmposites:弾性複合体)繊維金属積層構造」により、外側面(4)、第1および第2積層(2)、ならびに散逸要素(1)およびポリマー母材(3)の形成用に第1および第2の外側面層がある耐損傷設計哲学の新しいアプローチが示される。
【0002】
散逸要素(1)は、繊維補強内側面層の長手方向(引張り)反動荷重に対して、2つの外側面の少なくとも1つに加わる局部活性荷重(衝撃)のエネルギー散逸および方向再転換機能のある様々な任意の金属および非金属構造(エキスパンドメタル、剛性化金属、波板、管類、球類、その他の類似形態、発泡アルミニウム、あるいはその他の発泡メタルのような構造)である。
【0003】
外側層(2)は、様々な任意の既知の熱硬化性および熱可塑性の母材(3)、ビニルエステル、エポキシ、フェノール樹脂、ポリプロピレン、ナイロン、難燃材、耐腐食性材、任意種類の接着剤類、コーティング材類、および顔料類)を組合せた様々な補強材料(ガラス、アラミド、炭素繊維、その他の単一種あるいは複合種の材料類)から構成される。
【0004】
外側面層(4)は様々な任意の金属および非金属材料から構成される。
【背景技術】
【0005】
連続した一方向性繊維混合物の弾性特性は、非等方性が高いと同時に作用応力に関する繊維の向きに依存する。一方向性薄膜の軸方向引張強度は、通常、繊維極限歪によって支配される。一方向性薄膜の横引張強度は主として母材極限歪によって支配される。繊維補強構造の強度は繊維主軸方向に対する横断/垂直方向よりも長手方向の方が少なくとも強度の程度がより高い。
【発明の開示】
【0006】
従来の構造材料と比較して、「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」群により、特に極端な負荷(衝撃)の間に、スチールあるいはアルミニウム製の類似例と比べて重量が大きく減って力学強度の独特な化合物が提供される。
【0007】
主な欠点が脆弱性である既知/既存の複合構造体と比較して、「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」により特別優れた高水準の弾性ならびに塑性変形後の弾性復元力を伴う高衝撃強度が提供される。
【0008】
「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」構造はコスト効率が高くかつ標準の材料から製造されるとともに、あらゆる既存の繊維金属積層材と比較して明確に大きく改善された力学特性を示す。この特性には、
・高衝撃強度
・高エネルギー吸収能力
・衝撃下の高度な弾性
・塑性変形中の高割合の弾性復元性
・繊維補強方向の内部応力/衝撃エネルギーの散逸性
・低密度
・全方位の高引張強度
・高疲労強度および耐久性
・単純かつ高コスト効率の機械加工および組立
が含まれる。
【0009】
ポリマー複合処理に共通の特色は、樹脂、養生剤、ある種の補強繊維、およびある事例では溶剤の化合物である点である。
【0010】
通常は、熱および圧力が、混合物を複合物の完成部分に形成するとともに「養生させる」ために利用される。混合物では、樹脂により繊維が一体に保たれると同時にこれらが保護されて、かつ製作された複合部分の繊維に荷重が伝えられるよう作用される。養生剤は硬化剤としても知られ触媒として作用するとともにこれにより樹脂の硬質プラスチックへの養生が促進される。
【0011】
補強繊維により複合材に強度ならびにその他の必要な特性が分け与えられる。
【0012】
「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」の製造には、以下のような複合材製造で分かっているすべての処理が含まれる。
【0013】
1.手動積層法
手動積層技術は複合材あるいは繊維補強製品を製造するための最も古い最も単純かつ
最も普及した方法のひとつである。
【0014】
製品は仕上げられると同時に所望の形状に成型される鋳型上に置かれる。いくつかの層が必要とされて良い。織られ、編まれて、縫われ、あるいは接着された織物の形態である繊維は手によって樹脂に漬け込まれる。これは、回転ローラーや樹脂浴槽によって樹脂が繊維に押し込まれるため、増えつつある挟みローラー型の浸透器が利用されて、普通はローラーあるいはブラシによって行われる。積層材はその後標準大気条件下で養生に任される。
【0015】
オプション材料は樹脂については任意の例えばエポキシ、ポリエステル、ビニルエステル、フェノール樹脂などで、繊維については任意であるが、重いアラミド繊維は手では湿潤困難の可能性がある。芯材については任意である。
【0016】
主な利点
i)長年にわたる広範な利用
ii)単純な教育原則
iii)室温養生であれば設備が低コスト
iv)供給メーカーおよび材料種別に関する広範な選択子
v)高度の繊維含有量ならびに噴霧積層法の場合よりも長さの長い繊維等
【0017】
2.真空袋詰法
これは、基本的に上述の湿潤積層処理法の拡張であり、この場合、一旦積層されると
その一体性を向上させるために圧力が積層材に加えられる。
【0018】
これは湿潤積層材上ならびに工具上にプラスチックの薄膜がシーリングされて行われる。袋下の空気は真空ポンプによって排気されるので、ある空気までの圧力が、これが固化されるために積層材に加圧可能である。
【0019】
オプション材料は、樹脂は主としてエポキシならびにフェノール樹脂であり、ポリエステルおよびビニルエステルは真空ポンプによる樹脂からのスチレンの過度な抽出によって問題が起きる可能性がある。繊維については、固化圧により多様な重繊維が湿潤状態であり得ることになる。芯材は任意である。
【0020】
主な利点
i)通常、標準湿潤積層技術の場合よりも高繊維含有量の積層材が実現可能である。
ii)湿潤積層法の場合よりも空洞含有量が低くなることが実現可能である。
iii)袋詰め材料に過度に伴う圧力ならびに構造繊維にいきわたる樹脂の流れによる繊維へのより良好な湿潤浸透。
iv)健康と安全について、真空袋により養生中に発散する揮発性物質類の量が減る。
【0021】
3.高圧蒸気養生鋳造
熱硬化性複合材料の性能の最大化には中でも樹脂の割合に対する繊維の増量ならびに
空気空洞部の完全除去が必要である。これは材料に高圧かつ高温を受けさせることに
よって実施可能である。真空袋詰の項で説明されたように、積層樹脂/繊維が含まれるシールされた袋に真空が加えられることによって圧力が力を及ぼすことが可能である。
【0022】
しかしながら、1バールより大きな3次元の均一な圧力が実現されるには、追加の外部圧力が必要である。様々な形状と大きさの無限の多様性のためにこれが実現される最も制御可能な方法は、圧縮ガスが、実際に積層複合材が含まれる圧力容器に加えられることによるものである。実際にはこれは高圧蒸気養生で行われる。
【0023】
「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」(図1)における内部活性状態の応力/衝撃エネルギー散逸が行われるためには、エキスパンドされた、オーナメッシュの、剛性化された形態類、波板類、管類、球類、発泡アルミニウム、あるいはその他の発泡金属のような構造材類ならびにその他の任意の類似形態類(2)のような散逸要素として、多様な金属および非金属の構造が利用可能であるとともに、以下の金属および非金属材料群から選定される1種以上の要素類が含まれるがこれらに限定はされない。すなわち、アルミニウム合金、スチール合金、亜鉛合金、チタニウム合金、銅合金、マグネシウム合金、ニッケル合金、アルミニウム合金母材複合材、熱可塑性剤、プラスチック、ポリマー発泡剤、木材、ゴム。
【0024】
荷重方向再転換/エネルギー散逸の結果として、次に繊維補強材料の力学特性に基づかれた補強層の引張反力の応力/荷重があり、この場合、補強材料の引張強度は少なくとも横方向強度より高い程度の強度であり、新ELACOTM構造の成果は従来よりも相当に高い強度である。
【0025】
この発明の適用に関して、「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」の衝撃強度は、母材(3)特性に特に依存せずこの場合は繊維補強の力学特性に直接依存する。
【0026】
方向に関しては、これらの内的散逸要素は1方向で、横断方向積層の、対称な、均衡した、準等方性のものとして設けられて良い。
【0027】
様々に多様な「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」の製造における構成要素類としては、Eガラス、Rガラス、S2ガラス、アラミド、「4軸材」としての炭素ならびに複合繊維補強材(2)、任意の既知母材類(3)が利用された「1方向材」、「二重バイアス材」、「2軸材」、「3軸材」、「平織り材」、「練紡材」、ビニルエステル、エポキシ、フェノール樹脂、難燃材、耐腐食樹脂類、および任意種類の接着剤、コーティング材ならびに顔料が構成される群から選定される1種以上の材料から構成される既知の補強繊維の任意の単体あるいは複合体が利用可能である。
【0028】
方向については、補強層は1方向の、横断方向積層の、対称な、均衡した、準等方性の、複合積層材として設けられて良い。
【0029】
外側面層(4)は、保護あるいは体裁のどちらかの目的でアルミニウム合金、亜鉛合金、チタニウム合金、銅合金、マグネシウム合金、ニッケル合金、合金母材混合物、木材、プラスチック、ゴム、紙、熱可塑性剤、ポリマー、発泡剤、ゴムのような金属および非金属材料の1種で良い。
【0030】
「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」には、金属および発泡材、木材、ゴム、ハニカム構造類、熱可塑性材類、プラスチック類、セラミック類、ポリマー類、複合サンドイッチ材類、紙のような多様な非金属材料類を基本とした構造類が含まれて良い。
【0031】
「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」は任意の金属およびハニカム構造、木材、発泡材類、セラミック類、プラスチック類、複合サンドイッチ材類、ゴムのような非金属材料と組合わせた製造が可能であると同時に多様な用途に利用される。
【0032】
現在の高価格を下げると同時に産業に広く入手可能にするため、言及された材料とともにボロンおよびその他のような高価な材料と置換されてナノ構造類が上述のように形成されることが可能である。
【0033】
「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」の製造工程には、次からなる追加の2操作が含まれる。すなわち、
・散逸要素として利用される構造材の準備(洗浄処理/陽極処理)
・その他の複合構造材に加えて新「ELACOTM積層材」の1種以上の内的散逸要素
の追加
【0034】
新「ELACOTM積層材」が使用される部品/構造材の加工の第2段階として、以降の処理では、鋳造、打ち抜きのような処理が形成される技術、すなわち、打ち抜き、押し抜き、フランジ付け、エンボス加工、曲げ、引き抜きのような処理が形成される冷間加工で利用される技術のような処理類が形成される金属およびプラスチックで利用されている多くの技術が利用可能である。
【0035】
「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」構想の発明を基本として設計され、製作されるとともに加工される第1と第2の構造材は、
・航空機産業(民間および軍事)
・宇宙産業(民間および軍事)
・列車ならびに鉄道産業(民間および軍事)
・海洋産業(民間および軍事)
・自動車産業(民間および軍事)
・あらゆる種類の建築産業(民間および軍事)
・防衛/弾道産業(民間および軍事)
・建設産業、装飾、機械加工、家具ならびに都市エンジニアリング、道路肩安全防護柵、および類似のもの
・複数の一般的用途
・ナノテクノロジーによって開発された材料
で利用可能である。
【0036】
実施例
例えば、1つの内的/散逸要素として、「アルミニウムオーナメッシュR型」、並びにビニルエステル樹脂「DERAKANE 411-350」の、1200gr/m2の4軸織繊維の2つの「Eガラス」の外側層から構成される「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」のサンプルに関して実測されかつ計算された平均特性は、
‐引張強度σ>1000Mpa
‐密度ρ=2247kg/m3
‐頂点衝撃力F=184.3kN(無貫通)
‐吸収衝撃エネルギー EA=3985J(無貫通)
‐撓み41mm
‐ヤング弾性係数E=33GPa
‐ポアソン比ν=0.33
である。
【0037】
表1
「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」に関する自動車および航空機産業に現在利用されている材料の選定された力学特性の比較

凡例:
‐グレア5向けデータ、「繊維金属積層材に関するデータ」、「ポリマー複合材」、
2000年8月、「貫通前の吸収衝撃エネルギー(最大)」
‐DYN1およびDYN5用データ(ケブラー補強を基本にした構造材)、様式「方式1の衝撃試験」、A.N.メラー(変位100mm以内の吸収衝撃エネルギー)、輸送研究実験所、クローソーン、英国、(「ICRASH 2002」、国際会議、2002年2月、メルボルン)
‐ELACOTM:「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材構造」
【0038】
サンプル(アルミニウム、スチールおよびELACOTM)は重量45キログラムの固体スチール製の衝撃具を使用して管理された落下重量衝撃塔上で厳密に試験された。
【0039】
衝撃具頭部は直径200ミリの球として形成された。サンプルの寸法は500x500mmであった。衝撃の瞬間の衝撃具の速度は時速55キロメートルであった。
【0040】
スチールサンプル厚さ1.5mmとサンプルELACOTM1(表1)との間の比較により、ELACOTM1による吸収衝撃エネルギーの規模は衝撃後の撓みが40%も低いスチールサンプルによる吸収衝撃エネルギーよりも大きく93%であることが分かる。同時にスチールサンプル1.5mmとサンプルELACOTM1との間の重量減少分は100%を越えている。
【0041】
1.5mmのスチールサンプルと比較して、ELACOTM2により高水準の弾性、相当な重量削減を伴う、優れた撓み減少が示される。ELACOTM2の撓みは該スチールサンプルによって吸収されるこれらの88パーセントの吸収衝撃エネルギーを伴うスチールサンプルによって記録される撓みの20パーセントにすぎない。
【0042】
「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」の利用により、以下の点に付随して高度な管理と予測の可能な荷重下の性状がもたらされる。
・既知であると同時に確立されている製造工程が利用されるので製造コストの最小化が可能である
・最終製品重量の大幅削減
・重量物(スチールおよびアルミニウム)および高価な材料の置換による力学特性の顕著な向上
・期待疲労強度の改善
・安価なメンテナンスおよび修繕費用
・従来の重量級金属板を使う必要に現在限られている設計問題に対する革新的なコスト節減の可能性
・組立製品の主要部分の部品数が削減される複雑な断面の製造可能性
【0043】
「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」の望ましい特性によりこれらの利用者に容易に量産されて、広範にわたる荷重下、特に極端な衝撃荷重下での性状が厳しく管理される構造材が生み出される独自の機会が与えられる。
【0044】
「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」の物理特性は広範に変動し得るとともに、新しい構造材が生み出される場合に様々な種類の材料が組合わせられて特定の末端の利用用途の必要が満足されるよう対応し得る。
【0045】
上述の成果により、高衝撃強度、コスト効率の良い新製品ならびに加工、輸送、包装、および産業全般の日常向けの部品、用途およびハイテクのさらに高度に進んだ開発について世界的意味のある機会が生まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
図1には、散逸要素である繊維補強材の長手(引張)方向反力[Fi]に対して新構造の2つの外側面の少なくとも1面に加えられる内部応力‐衝撃エネルギー散逸および局部活性荷重(衝撃)[F]の方向再転換の基本原理が図示される。これらの力は図1のように力平衡を形成する。図1はチューブ(1)が散逸要素である新ELACOTM構造材(ELACOTM7)の例を示す。
【0047】
図2および図3には散逸要素(1)として応用される様々な金属構造材(エキスパンドメタル、オーナメッシュ、剛性化形状、波板)により、補強層(2)の長手方向の応力/反力[Fi]に対して外側の活性状態の応力/衝撃エネルギー[F]が該構造材の面に方向再転換が可能な場合のもう2例が示される。
【0048】
図3には新ELACOTMサンプルによって吸収される衝撃エネルギーの極めて高い均一性が示される。
【0049】
図4にはスチールおよびアルミニウムと比較して新ELACOTM材料の単位体積あたりの重量の大きな減少が示される。
【0050】
本発明の特に好ましい実施例が図示目的で詳細に公開されたが、公開された発明の変型類あるいは修正案類が、「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」の様々な材料の利用を含めて本発明の範囲内にあると認識されよう。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】散逸要素として管類の場合の「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」の横断面図の一部である。
【図2】散逸要素として波板の場合の「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」の横断面図の一部である。
【図3】散逸要素としてオーナメッシュ/剛性化形状の場合の「新型高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」の横断面図の一部である。
【図4】サンプル重量および吸収衝撃エネルギー間の関係が示されるグラフである。
【図5】サンプルの重量比較を示したグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)第1外側層、b)第2外側層、第1および第2外側層間に置かれるc)第1積層およびd)第2積層、e)第1および第2積層の長さ方向(引張)に向けられる引張荷重に対して、エネルギーを散逸させかつランダムに方向を向く2つの外側層の少なくともいずれかに加わるよう局部荷重の方向を再転換させる第1および第2積層間の少なくとも1種の散逸要素、f)(a)、(b)、(c)、(d)間のポリマー母材、が含まれる「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項2】
(c)、(d)、(e)の複数層が外側層間に置かれることを特徴とする請求項1に記載の「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項3】
第1および第2積層が補強積層であることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項4】
散逸要素がエキスパンドメタル、剛性化金属、波板、管類、球類、発泡アルミニウム、あるいはその他の発泡金属のような構造材およびその他任意の類似形態の様々な金属および非金属構造材からなる群から選定される1種以上の要素であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項5】
散逸要素がアルミニウム合金、スチール合金、亜鉛、チタ二ウム合金、銅合金、マグネシウム合金、ニッケル合金、アルミニウム合金母材複合物、熱可塑性剤、プラスチック、発泡ポリマー材、木材およびゴムのような金属および非金属材料の群から選定される1種以上の材料から構成されることを特徴とする請求項1−4までのいずれかの請求項に記載の「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項6】
散逸積層要素が1方向で、横断方向積層の、対称で、均衡した、準等方性あるいは複合積層材として設けられることを特徴とする請求項5に記載の「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項7】
補強積層がEガラス、Rガラス、S2ガラス、アラミド、炭素、および「4軸」、「1方向」、「二重バイアス」、「2軸」、「3軸」、「平織り」あるいは「練紡」その他の任意の単一あるいは複合種の繊維補強材から構成される群から選定される1種以上の材料から構成されることを特徴とする請求項3から請求項6までのいずれかの請求項に記載の「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項8】
母材がビニルエステル、エポキシ、フェノール樹脂、難燃材、および耐腐食性樹脂ならびに適切な接着剤のような任意の既知の熱硬化性および熱可塑性母材群から選定される1種以上から構成されることを特徴とする請求項1−7までのいずれかの請求項に記載の「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項9】
任意の既知のコーティング材および/または顔料が母材に追加されることを特徴とする請求項8に記載の「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項10】
補強積層が1方向の、横断方向積層で、対称で、均衡した、準等方性あるいは複合積層材として設けられることを特徴とする請求項7に記載の「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項11】
外側層がアルミニウム合金、スチール合金、亜鉛合金、チタニウム合金、銅合金、マグネシウム合金、ニッケル合金、合金母材複合物、木材、プラスチック、ゴム、紙、熱可塑性剤、ポリマー、発泡材およびゴムのような群から選定される任意の金属および非金属あるいは多くの材料から構成されることを特徴とする請求項1−10のいずれかの請求項に記載の「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項12】
発泡材、木材、ゴム、ハニカム構造、熱可塑性材、プラスチック、ポリマー、複合サンドイッチ材、紙のような1種以上の金属および非金属材料を基本としたさらに少なくとも1つの追加層を有することを特徴とする請求項1−11のいずれかの請求項に記載の「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項13】
積層材が木材、熱可塑性材、プラスチック、ポリマー、発泡材、複合サンドイッチ材、ゴム、紙、および/またはハニカム構造のような金属および非金属材料から構成される構造の組合せで利用されることを特徴とする請求項1−12のいずれかの請求項に記載の「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項14】
少なくとも1種の散逸要素の利用により、補強積層の主軸の長手方向に再分散される外側荷重の構成要素を伴う積層構造においてエネルギー散逸した荷重の均衡が生み出されることを特徴とする請求項1−13のいずれかの請求項に記載の「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項15】
a)第1外側層、b)第2外側層、c)第1積層、d)第1および第2積層が第1および第2外側層の間に置かれる第2積層、e)第1および第2積層の長手方向(引張)に向けられた引張荷重に対して2つの外側層の少なくとも1つに加わる局部荷重を散逸させるとともにランダムに方向再転換する第1および第2積層間の少なくとも1つの散逸要素、f)(a)(b)(c)および(d)間のポリマー母材、が含まれるナノ構造。
【請求項16】
(c)、(d)、(e)の複数の層が外側層間に置かれることを特徴とする請求項15に記載のナノ構造。
【請求項17】
第1および第2積層が補強積層であることを特徴とする請求項15あるいは請求項16に記載のナノ構造。
【請求項18】
散逸要素が、エキスパンドされた剛性化材、波板、管類、球類、およびその他の任意の類似形態の様々な金属および非金属構造材からなる群から選定される1種以上の要素であることを特徴とする請求項15−17のいずれかの請求項に記載のナノ構造。
【請求項19】
散逸要素がアルミニウム合金、スチール合金、亜鉛合金、チタニウム合金、銅合金、マグネシウム合金、ニッケル合金、アルミニウム合金母材混合物、熱可塑性材、プラスチック、発泡材、木材、およびゴムのような1種以上の金属および非金属から構成されることを特徴とする請求項15−18のいずれかの請求項に記載のナノ構造。
【請求項20】
散逸積層要素が1方向で、横断積層の、対称な、均衡した、準等方性あるいは複合積層材として設けられることを特徴とする請求項19に記載のナノ構造。
【請求項21】
補強積層材がEガラス、Rガラス、S2ガラス、アラミド、炭素、およびその他の任意の「4軸」、「1方向」、「二重バイアス」、「2軸」、「3軸」、「平織」あるいは「練紡」としての単一あるいは複合繊維補強材からなる群から選定される1種以上の材料から構成されることを特徴とする請求項17−20のいずれかの請求項に記載のナノ構造。
【請求項22】
母材がビニルエステル、エポキシ、フェノール、難燃材および耐腐食性樹脂および適切な接着剤といった任意の既知の熱硬化材および熱可塑性材母材群から選定される1種以上から構成されることを特徴とする請求項15−21のいずれかの請求項に記載のナノ構造。
【請求項23】
任意の種類のコーティング材、顔料が母材に添加されることを特徴とする請求項22に記載のナノ構造。
【請求項24】
補強積層材が1方向で、横断積層の、対称な、均衡した、準等方性、あるいは複合積層材として設けられることを特徴とする請求項21に記載のナノ構造。
【請求項25】
外側層がアルミニウム合金、スチール合金、亜鉛合金、チタニウム合金、銅合金、マグネシウム合金、ニッケル合金、合金母材混合物、木材、プラスチック、ゴム、紙、熱可塑性材、ポリマー、発泡材、およびゴムのような任意の金属および非金属群から選定される1種以上の材料から構成されることを特徴とする請求項15−24のいずれかの請求項に記載のナノ構造。
【請求項26】
次の、発泡材、木材、ゴム、ハニカム構造、熱可塑性材、プラスチック、ポリマー、複合サンドイッチ材、および紙の群から選定される1種以上を基本とした少なくとも1つの追加層を有することを特徴とする請求項15−25のいずれかの請求項に記載のナノ構造。
【請求項27】
積層材が木材、熱可塑性材、プラスチック、ポリマー、発泡材、複合サンドイッチ材、ゴム、紙、および/またはハニカム構造のような任意の金属および非金属材料から構成される構造材と組合わせて使用されることを特徴とする請求項15−26のいずれかの請求項に記載のナノ構造。
【請求項28】
少なくとも1種の散逸要素により、補強積層材の主軸に対して長手方向に再分散される外側荷重の構成要素を伴う積層構造の散逸荷重の均衡が生まれることを特徴とする請求項15−28のいずれかの請求項に記載のナノ構造。
【請求項29】
付録図面の図1から図3のいずれかに参照されて実質的にここで説明される「高衝撃強度、弾性ELACOTM繊維金属積層材」。
【請求項30】
付録図面の図1から図3のいずれかに参照されて実質的にここで説明されるナノ構造。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−517687(P2007−517687A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−548031(P2006−548031)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【国際出願番号】PCT/AU2004/001004
【国際公開番号】WO2005/068176
【国際公開日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(506181173)エラコ ピーティーワイ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】