説明

高速油圧動作方法および高速油圧動作回路

【課題】 アクチュエータの動作速度の限界を越える高速化を可能とする高速油圧動作方法および高速油圧動作回路を目的とするものである。
【解決手段】 アクチュエータ動作回路の低圧による加圧信号に基きメインロジック弁24とサブロジック弁25とを作動させメインロジック弁24のパイロットライン圧油をサブロジック弁25を通じて排出してアキュムレータ22の高圧油の補充を行ってアクチュエータ21の駆動速度を加速する方法及び高圧油の補充により駆動速度が加速されるアクチュエータ21とアクチュエータ動作回路の加圧によりメインロジック弁24とサブロジック弁25とを作動させアキュムレータ22の開放動作を行う制御手段23とメインロジック弁のパイロットライン圧油を排出するサブロジック弁25と、サブロジック弁25によりパイロット圧油の排出によりアキュムレータ22の高圧油をアクチュエータ21に供給する回路を急速開放するメインロジック弁24とを設けた回路である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は油圧シリンダやロータリアクチュエータ等のアクチュエータの駆動速度を加速する高速油圧動作方法および高速油圧動作回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、油圧シリンダを高速で動作させる油圧ユニットとして、油圧シリンダに圧油を供給するアキュムレータを油圧シリンダと一体化したユニットとしてホース等の配管を短縮し、動作速度を向上させるとともにホースの膨張による圧油量の増加を抑え、また、アキュムレータから油圧シリンダに圧油を供給する回路にロジック弁を組み込んで油圧シリンダの作動室に供給される圧油を漸増させて油圧シリンダの高速化を図るものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、ロジック弁の圧油入口ポートの開放を遅らせることにより、油圧シリンダに供給される圧油の漸増を図っているため油圧シリンダの動作速度の向上に限界が生じ、動作速度を速めることは極めて難しいという問題があった。
【特許文献1】特開2004−58204号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする問題点は、アクチュエータの駆動速度の限界を越える高速化を可能とする高速油圧動作方法および高速油圧動作回路を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はアクチュエータ動作回路を低圧油で加圧したうえ該加圧信号に基づいて隣接されているメインロジック弁とサブロジック弁とを作動させ、前記メインロジック弁のパイロットライン圧油をサブロジック弁を通じて排出してメインロジック弁を急速開放するとともにアキュムレータを開放し、アクチュエータに高圧油の補充を行ってアクチュエータの駆動速度を加速する高速油圧動作方法を請求項1の発明とし、アキュムレータによる高圧油の補充により駆動速度が加速されるアクチュエータと、アクチュエータ動作回路が低圧油で加圧されると隣接されるメインロジック弁とサブロジック弁とを作動させるとともにアキュムレータの開放動作を行う制御手段と、メインロジック弁のパイロットライン圧油を排出させるサブロジック弁と、サブロジック弁によりパイロット圧油の排出によりアキュムレータの高圧油をアクチュエータに供給する回路を急速開放するメインロジック弁とを設けた高速油圧動作回路を請求項2の発明とし、請求項2の発明において、アキュムレータとアクチュエータ、メインロジック弁、サブロジック弁がユニット化される高速油圧動作回路を請求項3の発明とし、請求項2または3の発明において、メインロジック弁のパイロットライン圧油をサブロジック弁の排油ポートを通じて受ける中間タンクを設けた高速油圧動作回路を請求項4の発明とし、請求項4の発明において、中間タンクとサブロジック弁の排油ポートとをトラップ付きの排油管で接続した高速油圧動作回路を請求項5の発明とし、請求項2から5の発明において、アキュムレータによる高圧油の補充量をアクチュエータのフルストローク容量未満とした高速油圧動作回路を請求項6の発明とし、請求項2から6の発明において、アクチュエータの減速動作および戻し動作を空圧回路により行う高速油圧動作回路を請求項7の発明とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、アクチュエータ動作回路を低圧油で加圧したうえ該加圧信号に基づいて隣接されているメインロジック弁とサブロジック弁とを作動させ、前記メインロジック弁のパイロットライン圧油をサブロジック弁を通じて排出してメインロジック弁を急速開放するとともにアキュムレータを開放し、アクチュエータに高圧油の補充を行ってアクチュエータの駆動速度を加速するものとしたから、アクチュエータを1m/sec〜3.5m/secの高速動作させることができるので切断装置に組み込めば歪のない切断端面を得ることができ切断端面の後加工が不要となるうえに、切断端面を後加工するための余裕代を設ける必要がないので、廃棄される素材の無駄がなくなりコストダウンを図ることができる。また、打撃装置や鍛造機、ダイカストマシンの溶湯注入シリンダ等のように高速動作が求められるものに最適なものとなる。
【0007】
また、請求項3のように、アキュムレータとアクチュエータ、メインロジック弁、サブロジック弁がユニット化されるものとすれば、ホース等の配管を短縮できるので、圧油を効率的に供給できるうえに圧油の使用量を削減できる。また、配管の短縮はアクチュエータの駆動速度の向上が図れる。さらに油量を低減できるのでポンプも小型化でき安価なものとすることができる。また、ユニット化されるので取り扱いが容易なうえ機器への取り付けも簡単に行えるものとなる。
【0008】
請求項4のように、メインロジック弁のパイロットライン圧油をサブロジック弁の排油ポートを通じて受ける中間タンクを設けたものとすれば、パイロットライン圧油をオイルタンクまで戻すことなく中間タンクに一時的に貯留したうえオイルタンクに戻すようにしたから、パイロットライン圧油をオイルタンクまで排出する必要がなく排出距離を短縮できるのでメインロジック弁内のパイロットライン圧油をサブロジック弁の排出ポートを通じて高速で排出することができメインロジック弁の開放動作を高速とすることができる。
【0009】
請求項5のように、中間タンクとサブロジック弁の排油ポートとをトラップ付きの排油管で接続したものとすれば、トラップ管路内の油が全て抜けることが防止できるのでサブロジック弁内に空気が混入することがなく、サブロジック弁の動作不良を生じることがない。
【0010】
請求項6のように、アキュムレータによる高圧油の補充量をアクチュエータのフルストローク容量未満としたものとすれば、アクチュエータのフルストロ−ク分駆動速度を加速することがないので、フルストローク前に高圧油の補充は停止されるのでアクチュエータの加速は抑えられ、アクチュエータが下死点に達する際の衝撃や騒音を低減できることとなる。これは剪断を行う場合、棒状素材の外径が剪断されるまでアクチュエータの加速を行う必要はない。これは剪断初期に駆動速度を速めて剪断を発生させれば棒状素材の残りの部分は慣性で剪断が進行するからである。さらに、アキュムレータを小型なものとすることができるので安価となるうえにエネルギー消費の低減と耐久性の向上、騒音の低減が図れるものとなる。
【0011】
請求項7のように、アクチュエータの減速動作および戻し動作を空圧回路により行うものとすれば、加速前進時のアクチュエータの復帰室から油を排出する必要がないので、油排出抵抗がなくアクチュエータをより高速で動作させることができるものとなる。また、アクチュエータの復帰室に供給される空気によりアクチュエータが下死点に達する際、空気のクッション効果により衝撃や騒音を低減できることとなる。しかも、下死点に達したアクチュエータは復帰室の空気圧により戻されていくので、油の戻し管路は不要となる。また、アクチュエータの復帰室に供給される空気は力的にアクチュエータの作動を阻害すると考えられるが、アクチュエータに必要とされる駆動速度の加速は初期のみであり、駆動初期にはアクチュエータの復帰室の空気はクッション性により容易に圧縮されるので、駆動速度を低下させる恐れはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明の高速油圧動作回路を棒状素材切断装置に組み込んだ好ましい実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
図1中、1は棒状素材切断装置であり、該棒状素材切断装置1は油圧機構2と切断機構3とからなる。前記油圧機構2は油圧シリンダとしてのアクチュエータ21と、アキュムレータ22と、アクチュエータ動作回路の制御手段23とからなる油圧ユニット20を一体的に組み付けたものとしている。油圧ユニット20を一体的に組み付けることにより各油圧機器類を接続する管路やホースの配管距離を短くして駆動速度の遅れを防止するとともに使用油量の削減を図っている。29は油圧ユニット20の油圧源となるポンプである。
【0013】
前記制御手段23は図1に示されるように、アキュムレータ22の圧油をアクチュエータ21に供給するための急速開放を行うメインロジック弁24と、メインロジック弁24のパイロットライン圧油を排出させるサブロジック弁25と、アクチュエータ高速動作用の電磁切換弁40と、アクチュエータの低速前進およびアクチュエータの戻し動作を行う電磁切換弁41とからなるものである。メインロジック弁24とサブロジック弁25とはアクチュエータ21の駆動速度を加速する回路を構成する。また、メインロジック弁24とサブロジック弁25は隣接されているので、サブロジック弁25によりメインロジック弁24の動作応答性は向上することとなる。
【0014】
前記油圧シリンダとしてのアクチュエータ21はピストン21aにより仕切られる作動室と復帰室とからなるものである。復帰室にはピストン21aの高速動作を下死点に近づくに従って減速させるばね42が設けられている。該ばね42のばね圧により減速されることによりピストン21aが下死点に達した際の衝撃や騒音は低減されることとなる。これはアクチュエータ21に必要される駆動速度は駆動初期のみで、アクチュエータ21の駆動終期には減速したほうが好ましく、ばね42の圧縮量が増すに従い弾発力は増すが圧縮初期は弾発力は小さいという特性はアクチュエータ21の作動に適合するものであり悪影響をおよぼすことはほとんどない。また、ばね42は用途によっては用いなくてもよいことは勿論である。
【0015】
また、前記アキュムレータ22からアクチュエータ21に供給される油量は、アクチュエータ21のフルストローク容量未満としている。アクチュエータ21のストローク容量分を供給しないことによりアクチュエータ21の駆動終期には加速が行われないのでピストン21aが下死点に達した際の衝撃や騒音を低減できることとなる。
【0016】
44はサブロジック弁25の排油ポート25aに接続される中間タンクであり、43は中間タンク44と排油ポート25aとを接続する排油管であり、該排油管43には管路に段差を形成したトラップ43aが形成されている。中間タンク44はサブロジック弁25の直近に設けるものとして排油管43長が長くならないようにしている。排油管43を短くすることによりメインロジック弁24のパイロットライン内の圧油排出速度を速め、メインロジック弁24のポペット動作を高速化できるのでアキュムレータ22とアクチュエータ21間の回路の開放速度を速めることができる。
【0017】
また、50は絞り弁、51は逆止弁、52は圧力調整弁であり、53はオイルタンクである。
【0018】
また、前記切断機構3は本体ブロック30に取り付けられた固定カッタ31と本体ブロック30にスライド自在に取り付けられた可動カッタ32とからなるものであり、可動カッタ32はアクチュエータ21により下降動作を行うものである。
【0019】
33は切断機構3の可動カッタ32を装着する昇降動自在なスライダであり、該スライダ33は本体ブロック30の前面上下に形成される凹段部30aにスライド自在に係合されて両側面をガイドされるとともに、その前面を本体ブロック30の凹段部30aを塞ぐ押さえ板34にガイドさせるものである。また、スライダ33の中央には被切断棒状素材を挿通させるための逆アーチ状の透孔33aが形成されている。該透孔33aの弧状の下面は前下がりのテーパが形成されていて切断された棒状素材が円滑に排出されるようになっている。
【0020】
また、押さえ板34の中央にも前記スライダ33の透孔33aと横幅を略同じとし、縦長をひとまわり大きくした逆アーチ状の透孔34aが形成されている。該透孔34aの弧状の下面は前下がりのテーパが形成されて切断された棒状素材が円滑に排出されるようになっている。
【0021】
また、本体ブロック30の中央には被切断棒状素材を供給するための挿通孔35aを形成したガイド部材35が取り付けられている。該ガイド部材35の前面には固定カッタ31が取り付けられている。31aは固定カッタ31に形成される被切断棒状素材挿通用の透孔である。32aは可動カッタ32に形成される半円形の切欠であり、該切欠32aは被切断棒状素材の外径と略等しい内径をもっている。36は可動カッタ32を装着したスライダ33がアクチュエータ21により切断下降動作を行った後、旧状に上昇復帰させるための復帰ばねである。37は被切断棒状素材の先端を当てるストッパであり、該ストッパ37により被切断棒状素材の切断長が位置決めされる。
【0022】
60は油圧機構2に付帯される空圧回路であり、該空圧回路60は空圧源61と、逆止弁62と、リリーフ機能をもつ圧力調整弁63とからなるものであり、空圧回路60は油圧シリンダとしてのアクチュエータ21の復帰室に接続されてアクチュエータ21の作動時、一定の空気圧を加え、アキュムレータ22からの高圧油の補充によるピストン21aの高速動作を減速させる空気圧ブレーキの機能と動作後のピストン21aを空気圧で後退させて旧状に戻す機能を有するものとしているが、アクチュエータの戻し動作を電磁切換弁41を介して油圧で行ってもよく、この場合アクチュエータ21の復帰室から圧油を電磁切換弁41に戻す管路72が必要となることはいうまでもない。また、図1では逆止弁62を圧力調整弁63とアクチュエータ21間に設けたものとしているが、空圧源61と圧力調整弁63間に逆止弁62を設けてアクチュエータ21の復帰室に加わる圧力をピストン21aの負荷やストロークに応じて適宜制御するようにしてもよいことは勿論である。
【0023】
空圧回路60は復帰室を加圧してピストン21aを復帰させる方向に加圧するため、ばね42と同様にピストン21aの高速動作時にもブレーキを掛けることとなるが、空気のためクッション性があり、ピストン21aの初期動作時には減速をほとんど生じさせることがないが、ピストン12aが下死点に近づいて圧縮率が高くなると大きな抵抗となり、ピストン21aを確実に減速させる。また、アキュムレータ22からの圧油が停止されるとピストン21aは復帰室に供給されている空圧回路60からの空気圧により後退することとなる。また、空圧回路60を設けた場合、ばね42はなくてもよいことは勿論である。
【0024】
70、71はアキュムレータ22やメインロジック弁24、サブロジック弁25を作動させる圧力スイッチまたはリミットスイッチであり、該圧力スイッチ70またはリミットスイッチ71は電磁切換弁41の作動によってアクチュエータを高速駆動する回路に油圧源としてのポンプ29の圧が加えられるとアキュムレータ22やメインロジック弁24、サブロジック弁25を作動させるものである。このようにすることによりアクチュエータ21を高速駆動する回路が所定圧に達するまでの時間がアクチュエータ21の作動時間として加算されないようにしている。
【0025】
このように構成されたものは、図2に示されるように、切断機構3のガイド部材35を介して長尺の被切断棒状素材を送出し、該被切断棒状素材の先端をストッパ37に当接させて位置決めし切断長さを設定する。被切断棒状素材の位置決めが行われると、アクチュエータ動作回路の電磁切換弁41が作動されてアクチュエータ21の動作回路にポンプ29のポンプ圧が加えられ加圧される。このポンプ圧は圧力スイッチ70またはリミットスイッチ71により検出され、電磁切換弁41が作動し、アキュムレータ22、メインロジック弁24およびサブロジック弁25が作動される。
【0026】
メインロジック弁24とサブロジック弁25が作動して各ポペットが各圧油ポートと各排油ポートとを開放する。サブロジック弁25の作動によりメインロジック弁24のパイロットライン圧油は隣接するサブロジック弁25の圧油ポートから排油ポートを通じて中間タンク44に排出される。中間タンク44はサブロジック弁25の直近に設けられ、メインロジック弁24とサブロジック弁25とは隣接されているので、パイロットライン圧油は素早く排出され、メインロジック弁24のポペットを高速で作動させてメインロジック弁24を急速開放する。メインロジック弁24の急速開放によりアキュムレータ22とアクチュエータ21間の回路は開かれアキュムレータ22から高圧油がアクチュエータ21に補充され、アクチュエータ21の駆動速度は1m/sec〜3.5m/secまで加速されることとなる。
【0027】
このようにしてアクチュエータ21が加速され高速動作すると、切断機構3の可動カッタ32を装着したスライダ33はアクチュエータ21により高速で下降されることとなる。この下降により固定カッタ31の被切断棒状素材挿通用の透孔31aより張出されている被切断棒状素材は可動カッタ33により剪断が行われることとなる。被切断棒状素材の剪断初期に最大の駆動速度を必要とするため、アキュムレータ22からの供給される高圧油の補充はアクチュエータ21のフルストローク容量未満として、駆動初期にのみアキュムレータ22から高圧油の補充が行われる。
【0028】
被切断棒状素材の剪断が発生するとアクチュエータ21の慣性力によって剪断は進行され、アクチュエータ21の復帰室に設けられたばね40および空圧回路60によりピストン21aは減速されることとなる。そして、ピストン21aが下死点に達した際に発生する衝撃と騒音を減少させる。このようにして切断された棒状素材はスライダ33の前下がりのテーパを有する透孔33aより排出されることとなる。次いで、電磁切換弁41が作動されて復帰室に圧油が供給されてアクチュエータ21は後退し旧状に戻されると、スライダ33は復帰ばね36により旧状に復帰されるという動作が繰り返されて被切断棒状素材の切断が連続的に行われる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す回路図である。
【図2】本発明の高速油圧動作回路を組み込んだ一部切欠正面図である。
【図3】同じく一部切欠側面図である。
【符号の説明】
【0030】
21 アクチュエータ
22 アキュムレータ
23 制御手段
24 メインロジック弁
25 サブロジック弁
25a 排油ポート
44 中間タンク
43 排油管
60 空圧回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクチュエータ動作回路を低圧油で加圧したうえ該加圧信号に基づいて隣接されているメインロジック弁とサブロジック弁とを作動させ、前記メインロジック弁のパイロットライン圧油をサブロジック弁を通じて排出してメインロジック弁を急速開放するとともにアキュムレータを開放し、アクチュエータに高圧油の補充を行ってアクチュエータの駆動速度を加速することを特徴とする高速油圧動作方法。
【請求項2】
アキュムレータによる高圧油の補充により駆動速度が加速されるアクチュエータと、アクチュエータ動作回路が低圧油で加圧されると隣接されるメインロジック弁とサブロジック弁とを作動させるとともにアキュムレータの開放動作を行う制御手段と、メインロジック弁のパイロットライン圧油を排出させるサブロジック弁と、サブロジック弁によりパイロット圧油の排出によりアキュムレータの高圧油をアクチュエータに供給する回路を急速開放するメインロジック弁とを設けたことを特徴とする高速油圧動作回路。
【請求項3】
アキュムレータとアクチュエータ、メインロジック弁、サブロジック弁がユニット化されることを特徴とする請求項2に記載に高速油圧動作回路。
【請求項4】
メインロジック弁のパイロットライン圧油をサブロジック弁の排油ポートを通じて受ける中間タンクを設けたことを特徴とする請求項2または3に記載に高速油圧動作回路。
【請求項5】
中間タンクとサブロジック弁の排油ポートとをトラップ付きの排油管で接続したことを特徴とする請求項4に記載の高速油圧動作回路。
【請求項6】
アキュムレータによる高圧油の補充量をアクチュエータのフルストローク容量未満としたことを特徴とする請求項2から5に記載の高速油圧動作回路。
【請求項7】
アクチュエータの減速動作および戻し動作を空圧回路により行うことを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の高速油圧動作回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−336693(P2006−336693A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−159606(P2005−159606)
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(393011038)菱栄エンジニアリング株式会社 (59)
【Fターム(参考)】