説明

(−)−エピガロカテキンガレートの新規使用

本発明は、好ましくは、交感神経刺激物、好ましくは、カフェインとの組み合わせにおける(−)−エピガロカテキンガレートの使用、<および別の面では、脂肪代謝および炭水化物代謝を改善し、それによって、多くの病態生理学的状態を改善すること>に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、好ましくは、交感神経刺激物(sympathomimeticum)との組み合わせにおける(−)−エピガロカテキンガレート(EGCG)の使用に関し、以下を目的とする。
−特に、食後状態中のヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおける脂肪酸化を増加すること/刺激すること;
−ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおける脂肪の代謝を支持すること;
−ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトの重量を減少すること;
−ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおける脂肪量を減少すること;
−ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおける持久力を増加すること;
−ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおける炭水化物酸化を減少すること;
−ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおける呼吸商を減少すること;ならびに
−血流依存性血管拡張を改善し、それによって、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、冠状脈の健康に対する有益な効果に寄与すること。
【0002】
好適な交感神経刺激物はカフェインである。本発明は、さらに、対応する方法に関する。
【0003】
[用途]
本発明の第1の目的は、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、脂肪酸化を増加するためのEGCGの使用である。脂肪酸化は、食前、食事中および食後の脂肪酸化、即ち、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトによって摂取される食事の前、途中および後の脂肪(=脂質)酸化を包含する。EGCGは、特に、食事中および食後の脂肪酸化に影響を及ぼす。EGCGは、(強化された)食物または(強化された)飼料、栄養補助食品、飲料、錠剤、顆粒、カプセル、ペースト、食品添加物、飼料添加物、もしくは発泡性製剤の形態で投与され得る。それが飲料の形態で投与される場合、それは、それがカプセルの形態で投与される場合よりも迅速に、脂肪酸化に対して、そのプラスの影響を示す。従って、本発明の好適な実施態様では、EGCGは、哺乳動物の食物/飼料/飲料の摂取中、特に、脂肪摂取中にそれが存在するかまたはさらにその濃度が高レベルであるような方法で投与される。それは、EGCGが、好ましくは、食物/飼料/飲料の前または同時に投与されることを意味する。本発明の好適な実施態様では、EGCGは、食物/飼料の部分である。例は、EGCGを含有するシリアルバーである。本発明の好適な実施態様では、EGCGは、交感神経刺激物との組み合わせで使用される。本質的にEGCGおよびカフェインからなる栄養補助食品のような組成物の使用もまた、特に好適である。有利なことに、エネルギー消費量は、EGCGの使用によって誘導される増加した脂肪酸化によって変化しない。
【0004】
本発明の第2の目的は、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、脂肪の代謝を支持するためのEGCGの使用である。従って、本発明のこの目的の好適な実施態様では、EGCGは、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトの食物/飼料/飲料の摂取中、特に、脂肪摂取中にそれが存在するかまたはさらにその濃度が高レベルであるような方法で投与される。それは、EGCGが、好ましくは、食物/飼料/飲料の前または同時に投与されることを意味する。本発明の好適な実施態様では、EGCGは、食物/飼料の部分である。例は、EGCGを含有するシリアルバーである。
【0005】
本発明の第3の目的は、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトの重量を減少するためのEGCGの使用である。この目的の好適な実施態様では、EGCGは、交感神経刺激物との組み合わせで使用される。
【0006】
本発明の第4の目的は、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、脂肪量を減少するためのEGCGの使用である。この目的の好適な実施態様では、EGCGは、交感神経刺激物との組み合わせで使用される。特に、内臓および/または皮下脂肪は、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせにおけるEGCGの使用によって、減少される。内臓脂肪層は、メタボリックシンドロームの発達における重要な要素と考えられる。
【0007】
本発明の第5の目的は、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、持久力を増加するための、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせにおけるEGCGの使用である。従って、本発明はまた、EGCG、好ましくは、下記において規定されるような高度に精製されたEGCGを、より好ましくは、カフェインとの組み合わせで含有するスポーツ飲料に関する。
【0008】
本発明の第6の目的は、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、炭水化物酸化を減少するためのEGCGの使用である。この目的の好適な実施態様では、EGCGは、交感神経刺激物との組み合わせで使用される。
【0009】
本発明の第7の目的は、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、呼吸商を減少するためのEGCGの使用である。この目的の好適な実施態様では、EGCGは、交感神経刺激物との組み合わせで使用される。
【0010】
[呼吸商(RQ)]
動物細胞は、呼吸のプロセスを介して食物分子を酸化することによって、ATPの形態でエネルギーを得る。炭水化物および脂肪酸は、動物細胞においてATPを作製するための最も重要な燃料である。
【0011】
呼吸商(RQ)は、生物体によって生成される二酸化炭素(V(CO))の容積対消費される酸素の容積(V(O))の比を測定する。
RQ=V(CO)/V(O
【0012】
及びCOの容積は、間接熱量測定によって測定される。
【0013】
RQは、以下のどちらの燃料源が代謝されているかに依存する。
12+6O → 6CO+6HO RQ=6/6=1.0(炭水化物)
1834+25.5O → 18CO+17HO RQ=18/25.5=0.7(脂肪)
【0014】
本発明の第8の目的は、血流依存性血管拡張を改善するためのEGCGの使用であって、それによって、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、冠状脈の健康に対する有益な効果に寄与する使用である。EGCGは、実際に血流依存性血管拡張を増加し、それによって、内皮機能を改善する。EGCGは、血漿中に存在する場合、この効果を誘発する。内皮機能は、メタボリックシンドロームの発達における重要な要素とみなされる。従って、EGCGは、メタボリックシンドロームの発達を防止する。
【0015】
本発明の好適な実施態様では、使用されるEGCGは、少なくとも80%、好ましくは、少なくとも85%、より好ましくは、少なくとも90%、さらにより好ましくは、少なくとも92%、最も好ましくは、少なくとも94%の純度を有する。例えば、および好ましくは、米国特許第6,383,392号明細書、欧州特許第1103550号明細書、米国特許出願第10/246112号明細書および欧州特許第1077211号明細書に記載のプロセスのいずれかによって得られるような、抽出物の全体量に基づいて、少なくとも80%(好適には、少なくとも85%、より好適には、少なくとも90%、さらにより好適には、少なくとも92%、最も好適には、少なくとも94%)の量でEGCGを含有する水性緑茶抽出物もまた、特に好適である。好ましくは、他のポリフェノール類ならびにカテキン類、例えば、ガロカテキンガレート、カテキンガレート、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、ガロカテキンおよびエピカテキンの全体量は低く、好ましくは、それは、緑茶抽出物の全重量に基づいて、≦5重量%である。より好ましくは、緑茶抽出物の全重量に基づいて、ガロカテキンガレートの量は≦2.5重量%であり、および/またはエピカテキンガレートの量は≦5重量%(好ましくは、≦3重量%)であり、および/またはカフェインの量は≦2.5重量%、好ましくは、≦0.1重量%であり、および/または没食子酸の量は≦0.1重量%である。
【0016】
交感神経刺激物は、交感神経系を刺激する物質である。そのような例の好適な例はカフェインである。従って、本発明は、上記に示される用途のためのEGCGおよびカフェインの組み合わせの使用に関する。カフェインがEGCGとの組み合わせで使用される場合、カフェインの1日用量は、好ましくは、体重1kgあたり2.5mgから体重1kgあたり7.5mgまで変動する。
【0017】
EGCGとの組み合わせで使用され得る交感神経刺激物(sympathomimetica)の他の例には、テオフィリン、テオブロミンまたはココア植物体、コーヒー植物体、オオムギおよびショウガのようなキサンチン含有植物体の抽出物がある。
【0018】
交感神経系はまた、スポーツのような身体活動によっても刺激され、そのため、スポーツもまた、交感神経刺激物としてみなすことができる。従って、本発明はまた、身体活動との組み合わせにおける上記で示されるようなEGCG、好ましくは、上記で規定されるような高度に精製されたEGCGの使用に関する。
【0019】
本発明の使用/方法に好適な被験体はヒトである。
【0020】
上記で示されるような用途の好適な実施態様では、EGCGの1日用量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動する。
【0021】
従って、70kgの重量を伴うヒトについて、EGCGの1日用量は、10から1500mgまで、好ましくは、150から600mgまで、より好ましくは、300から600mgまで変動し、最も好ましくは、それは300mgである。
【0022】
[方法]
本発明の第9の目的は、有効量のEGCGを、好ましくは、有効量の交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とするヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトに投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、脂肪酸化を増加するための方法であって、(−)−エピガロカテキンガレートの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法である。
【0023】
本発明の第10の目的は、有効量のEGCGを、好ましくは、有効量の交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とするヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトに投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、脂肪の代謝を支持するための方法であって、(−)−エピガロカテキンガレートの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法である。
【0024】
本発明の第11の目的は、有効量のEGCGを、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とするヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトに投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、脂肪量を減少するための方法であって、EGCGの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法である。
【0025】
本発明の第12の目的は、有効量のEGCGを、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とするヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトに投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物の重量を減少するため、好ましくは、ヒトの重量を減少するための方法であって、EGCGの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法である。
【0026】
本発明の第13の目的は、有効量のEGCGを、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とするヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトに投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、持久力を増加するための方法であって、EGCGの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法である。
【0027】
本発明の第14の目的は、有効量のEGCGを、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とするヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトに投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、炭水化物酸化を減少するための方法であって、EGCGの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法である。
【0028】
上記で示される方法の好適な実施態様では、方法は、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物が身体活動を実施する工程をさらに含んでなり、好ましくは、方法は、ヒトが身体活動を実施する工程をさらに含んでなる。
【0029】
本発明の第15の目的は、有効量の(−)−エピガロカテキンガレートを、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とするヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトに投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、呼吸商を減少するための方法であって、(−)−エピガロカテキンガレートの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法である。
【0030】
本発明の第16の目的は、有効量の(−)−エピガロカテキンガレートを、それを必要とするヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトに投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、血流依存性血管拡張を改善し、それによって、冠状脈の健康に対する有益な効果に寄与するための方法であって、(−)−エピガロカテキンガレートの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法である。
【0031】
上記で示されるような方法のさらなる好適な実施態様では、哺乳動物は、25を超えるボディマスインデックスを伴うヒトである。ボディマスインデックスは、ヒトのキログラムでの体重を、そのメートルでの身長の平方で除することによって得られる数である。
【0032】
上記で示されるような方法の特に好適な実施態様では、EGCGは、少なくとも80%、好ましくは、少なくとも85%、より好ましくは、少なくとも90%、さらにより好ましくは、少なくとも92%、最も好ましくは、少なくとも94%の純度を有する。米国特許第6383392号明細書、欧州特許第1103550号明細書、米国特許出願第10/246112号明細書および欧州特許第1077211号明細書に記載のプロセスのいずれかによって得られるEGCGが特に好適である。
【0033】
既に上述したように、EGCGは、(強化された)食物または(強化された)飼料、栄養補助食品、飲料、食品添加物、もしくは飼料添加物の形態で投与され得る。
【0034】
特にヒトのための食物の非制限的例には、ヨーグルトのような乳製品、シリアルバーならびにケーキおよびクッキーのようなベーカリー品目があるが;しかし、EGCGはまた、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物が通例飲食する他の任意の食物/飼料に添加してもよい。食物はまた、スープおよび乳製品(ミューズリー飲料(muesli drink))のような液体形態であってもよい。
【0035】
ヒトのための飲料の非制限的例には、ソフトドリンク、スポーツドリンク、果汁、レモネード、水に近い飲料(即ち、水に基づく低カロリー飲料)、茶および乳汁に基づく飲料のような非アルコール飲料がある。
【0036】
栄養補助食品の好適な形態は、錠剤、丸剤、顆粒、ドラジェ、カプセル、および発泡性製剤である。
【0037】
EGCGが飲料の形態で投与される場合、それは、それがカプセルの形態で投与される場合よりも迅速に、脂肪酸化および持久力に対して、そのプラスの影響を示す。従って、本発明のこの目的の好適な実施態様では、EGCGは、それぞれ、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトの食物/飼料/飲料の摂取中、特に、脂肪摂取中に、ならびに持久力が必要とされる活動中に、それが存在するかまたはさらにその濃度が高レベルであるような方法で投与される。それは、EGCGが、好ましくは、食物/飼料/飲料の前または同時に投与されることを意味する。本発明の特に好適な実施態様では、EGCG(を含有する組成物/栄養補助食品)は、食物、飼料または飲料の摂取の少なくとも30分前、好ましくは、食物、飼料または飲料の摂取の0.5〜1.5時間前の間の時点で、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトによって摂取される。EGCGが強化された食物、飼料または飲料の形態で投与される場合、それは、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトによって、そのような強化された食物、飼料または飲料と同時に摂取される。
【0038】
本発明の好適な実施態様では、EGCGは、交感神経刺激物との組み合わせで使用される。
【0039】
本発明はまた、組成物の製造のための、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせにおける(−)−エピガロカテキンガレートの使用に関し、以下を目的とする。
−ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおける脂肪酸化を増加すること;◆
−ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおける脂肪の代謝を支持すること;◆
−ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトの重量を減少すること;
−ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおける脂肪量を減少すること;
−ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおける持久力を増加すること;●
−ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおける炭水化物酸化を減少すること;
−ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおける呼吸商を減少すること;
−血流依存性血管拡張反応を改善し、それによって、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、冠心臓に対する有益な効果に寄与すること。
【0040】
◆本発明の好適な実施態様では、組成物は、(−)−エピガロカテキンガレートが、哺乳動物の食物/飼料/飲料の摂取中に身体において存在する、好ましくは、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトの食物/飼料/飲料の摂取中にそれが身体において高濃度で存在するような方法で投与される。
【0041】
●本発明の好適な実施態様では、組成物は、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトが、持久力を必要とする活動を実施している場合、(−)−エピガロカテキンガレートが、身体において、好ましくは、高濃度で存在するような方法で投与される。
【0042】
(−)−エピガロカテキンガレート、交感神経刺激物、哺乳動物、組成物が投与される形態、および(−)−エピガロカテキンガレートの1日用量について上述した選好もまた、ここに当てはめられる。
【0043】
また、本発明の目的は、請求項26〜38に記載の方法である。
【0044】
本発明のさらなる目的は以下のとおりである。
*ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、脂肪酸化を増加するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、栄養補助食品は、酸化が増加される前記脂肪を含有する食物、飼料または飲料の通例の摂取の前に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
*ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物の重量を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、栄養補助食品は、食物、飼料または飲料の摂取の前に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
*ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、脂肪量を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、栄養補助食品は、食物、飼料または飲料の摂取の前に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
*ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、炭水化物酸化を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、栄養補助食品は、酸化が減少される前記炭水化物を含有する食物、飼料または飲料の通例の摂取の前に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
【0045】
これらの使用(*)の好適な実施態様では、栄養補助食品は、前記哺乳動物によって、食物、飼料または飲料の摂取の少なくとも30分前、なおさらに好適には、食物、飼料または飲料の摂取の30分〜1時間30分前の間の時点で摂取される。
【0046】
これらの使用の好適な実施態様では、EGCGは、少なくとも80%、好ましくは、少なくとも85%、より好ましくは、少なくとも90%、皿により好ましくは、少なくとも92%、最も好ましくは、少なくとも94%の純度を有する。例えば、および好ましくは、米国特許第6,383392号明細書、欧州特許第1103550号明細書、米国特許出願第10/246112号明細書および欧州特許第1077211号明細書に記載のプロセスのいずれかによって得られるような、抽出物の全体量に基づいて、少なくとも80%(好適には、少なくとも85%、より好適には、少なくとも90%、皿により好適には、少なくとも92%、最も好適には、少なくとも94%)の量でEGCGを含有する水性緑茶抽出物もまた、特に好適である。好ましくは、他のポリフェノール類ならびにカテキン類、例えば、ガロカテキンガレート、カテキンガレート、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、ガロカテキンおよびエピカテキンの全体量は低く、好ましくは、それは、緑茶抽出物の全重量に基づいて、≦5重量%である。より好ましくは、緑茶抽出物の全重量に基づいて、ガロカテキンガレートの量は≦2.5重量%であり、および/またはエピカテキンガレートの量は≦5重量%(好ましくは、≦3重量%)であり、および/またはカフェインの量は≦2.5重量%、好ましくは、≦0.1重量%であり、および/または没食子酸の量は≦0.1重量%である。
【0047】
栄養補助食品は、好ましくは、カフェインのような交感神経刺激物をさらに含有する。従って、本発明は、上記に示される用途のためのEGCGおよびカフェインの組み合わせの使用に関する。カフェインがEGCGとの組み合わせで使用される場合、カフェインの1日用量は、好ましくは、体重1kgあたり2.5mgから体重1kgあたり7.5mgまで変動する。
【0048】
交感神経系はまた、スポーツのような身体活動によっても刺激され、そのため、スポーツもまた、交感神経刺激物としてみなすことができる。従って、本発明はまた、身体活動との組み合わせにおける上記で示されるようなEGCG、好ましくは、上記で規定されるような高度に精製されたEGCGの使用に関する。
【0049】
本発明の使用/方法に好適な被験体はヒトである。
【0050】
上記で示されるような用途の好適な実施態様では、EGCGの1日用量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動する。
【0051】
従って、70kgの重量を伴うヒトについて、EGCGの1日用量は、10から1500mgまで、好ましくは、150から600mgまで、より好ましくは、300から600mgまで変動し、最も好ましくは、それは300mgである。
【0052】
あるいは、(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品は、哺乳動物によって、それぞれ、食物、飼料または飲料と同時に摂取され得る。従って、本発明のさらなる目的は以下のとおりである。
◇ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、脂肪酸化を増加するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、栄養補助食品は、酸化が増加される前記脂肪を含有する食物、飼料または飲料の通例の摂取と同時に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
◇ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物の重量を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、栄養補助食品は、食物、飼料または飲料の摂取と同時に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
◇ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、脂肪量を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、栄養補助食品は、食物、飼料または飲料の摂取と同時に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
◇ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、炭水化物酸化を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、栄養補助食品は、酸化が減少される前記炭水化物を含有する食物、飼料または飲料の通例の摂取と同時に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
【0053】
ここで、上記で引用したのと同じ選好が当てはめられる。
【0054】
本発明のさらなる実施態様では、食物、飼料または飲料自体を、(−)−エピガロカテキンガレートで強化してもよい。その利点は、(−)−エピガロカテキンガレートが、前記哺乳動物によって、それぞれ、食物、飼料および飲料の摂取と同時に摂取されることである。従って、本発明のさらなる目的は以下のとおりである。
◇ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、脂肪酸化を増加するための(−)−エピガロカテキンガレートで強化された食物、飼料または飲料の使用。
◇ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物の重量を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートで強化された食物、飼料または飲料の使用。
◇ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、脂肪量を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートで強化された食物、飼料または飲料の使用。
◇ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、炭水化物酸化を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートで強化された食物、飼料または飲料の使用。
【0055】
上記で示されるような用途の好適な実施態様では、食物、飼料または飲料は、EGCGの1日用量が、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動するような量で、EGCGによって強化される。
【0056】
従って、70kgの重量を伴うヒトについて、食物、飼料または飲料は、EGCGの1日用量が、10から1500mgまで、好ましくは、150から600mgまで、より好ましくは、300から600mgまで変動し、最も好ましくは、それは300mgであるような量で、EGCGによって強化される。
【0057】
本発明を、以下の実施例によってさらに例示する。
【0058】
[実施例]
以下の略称を使用した。
os=経口的補充
【0059】
[実施例1:試験]
[試験デザイン]
二重盲検、無作為化、プラセボ対照、交差試験、単一施設
【0060】
[試験対象集団および計画したサンプルサイズ]
12名の健康な男性志願者(年齢18〜40歳、ボディマスインデックス27〜35)、各志願者は、5つの実験(A〜E)を経験した。
【0061】
[試験用サプリメント]
300mg EGCGを伴うハードゼラチンカプセル、150mg EGCGを伴うハードゼラチンカプセル、100mgカフェインを伴うハードゼラチンカプセル、150mg EGCG+100mgカフェインを伴うハードゼラチンカプセルまたはプラセボを伴うハードゼラチンカプセル、1日2回。
【0062】
[投薬レジメン]
[実験A]
150mg EGCG、1カプセル、2日間のosあたり1日あたり2回;
300mg EGCG、2カプセル、先の基礎、および150mg EGCG、1カプセル、食後の測定の前
【0063】
[実験B]
300mg EGCG、1カプセル、2日間のosあたり1日あたり2回;
600mg EGCG、2カプセル、先の基礎、および300mg EGCG、1カプセル、食後の測定の前
【0064】
[実験C]
100 mgカフェイン、1カプセル、2日間のosあたり1日あたり2回;
200 mgカフェイン、2カプセル、先の基礎、および100mgカフェイン、1カプセル、食後の測定の前
【0065】
[実験D]
150mg EGCG+100mgカフェイン、1カプセル、2日間のosあたり1日あたり2回;
300mg EGCG+200mgカフェイン、2カプセル、先の基礎、および150mg EGCG+100mgカフェイン、1カプセル、食後の測定の前
【0066】
[実験E]
プラセボ、1カプセル、2日間のosあたり1日あたり2回;
2カプセル、先の基礎、および1カプセル、食後の測定の前
【0067】
試験用サプリメントを、1日2回、それぞれ、朝食および夕食の1.0時間前に経口的に服用させ、特定の栄養指針に従わせた。
【0068】
[処置の期間]
補充を、各実験について3日間、継続し、各補充は、≧1週間、離した。
【0069】
[パラメータ]
−脂肪酸化、グルコース酸化、および尿中N排出による間接熱量測定タンパク質酸化による熱産生
−EGCGおよびカフェインプロファイル
−バイタルサイン(BP、HR)
−臨床化学
−血中グルコースおよびインスリンレベル
−有害事象報告
【0070】
[試験手順]
志願者の募集およびスクリーニング(初回外来時(Visit 0))は、以下の2つの段階を要する。
1.試験手順を説明する。スクリーニングの同意を得る。病歴、全体的健康観、身体組成、身体活動および食物摂取を評価した。
2.適格性/参入の決定:一旦、臨床検査値を含むすべての結果が利用可能になったら、適格性を決定した。志願者は、試験のためのインフォームドコンセントに署名し、5つの実験(A、B、C、D、およびE)に無作為に割り当てられた。
【0071】
志願者に、彼らの通常の食事習慣を維持するように指示した。試験の24時間前は、過渡の身体活動は認められなかった。
【0072】
異なる外来V1〜V5で試験手順を実施した。
【0073】
次いで、志願者に、彼らのカプセルおよびそれぞれの指示書を与えた。
【0074】
1日2回、3日間、志願者は、150mg EGCG(グループA)、300mg EGCG(グループB)、100mgカフェイン(グループC)、150mg EGCG+100mg カフェイン(グループD)、またはプラセボ(グループE)のいずれかを含有する1カプセルを受容した。すべてのカプセルが同一の外観を有した。この期間中、被験者は、カフェイン含有飲料を飲まなかった。
【0075】
2日目、志願者を1晩入院させた。3日目、基礎量測定の1.0時間前、志願者は、1日用量の補充を受容した。試験用食事の1.0時間前、志願者は、1日用量の半分の補充を受容した。
【0076】
異なる臨床外来におけるすべての試験および測定の完了のために、7日間の期間を超えなかった。
【0077】
[統計的考慮]
主なパラメータ(脂肪酸化)を、分散分析によって試験した。変数は処置(EGCG、カフェイン、プラセボ)であった。処置間の一対比較を、ボンフェローニ補正と共にt検定を使用することによって、実施した。0.05より小さなp値を有意と考えた。値は、平均±SDとして求められた。グラフ表示を作成した。数値および/または統計解析が可能でない場合、記述分析を行った。
【0078】
以下の図において、「*」は、処置とプラセボとの間の統計的有意性を示す一方、「p」は、介入とコントロール群との間で観察される差異が、帰無仮説が正しい場合に、偶然のみによって認められる確率を表す。0.05もしくはそれ以下のp値は、「5%レベルで」帰無仮説を拒絶する、即ち、使用した統計的推定は、想定された統計的プロセスが、帰無仮説が正しいというこの極端部での所見を、僅か5%の確率でしか生じないことを意味する。5%および10%は、p値が比較される共通の有意水準である。
【0079】
すべての図において、以下の相関関係が当てはまる。
【表1】

【0080】
[図1:呼吸商(RQ)]
[X=呼吸商の増分;y1=基礎、y2=食後]
図1は、グループEと比較したグループA〜Dの呼吸商における差異を示す。呼吸商を、Deltatracを使用する間接熱量測定によって評価した。グループA、CおよびDでは、呼吸商は、基礎状態中、グループEと比較して減少した。食後状態中、これらの差異は、なお存在したかまたは増加さえした。さらに、食後状態中、呼吸商はまた、グループBとグループEとの間で異なった。
【0081】
[図2:脂質酸化(Lox)率]
[X=脂質酸化増分g/4h;y1=基礎、y2=食後]
図2は、グループEと比較したグループA〜Dの脂質酸化率における差異を示す。脂質酸化率を、Deltatracを使用する間接熱量測定によって評価した。グループA、B、CおよびDでは、脂質酸化率は、基礎状態中にグループEと比較して増加した。食後状態中、これらの差異はより顕著であった。基礎状態中、グループCおよびDについて、および食後状態では、グループDについて、統計的有意性が観察された。
【0082】
[図3:炭水化物酸化率(Cox)]
[X=炭水化物酸化増分g/4h;y1=基礎、y2=食後]
図3は、グループEと比較したグループA〜Dの炭水化物酸化率における差異を示す。炭水化物酸化率を、Deltatracを使用する間接熱量測定によって評価した。グループA、B、CおよびDでは、炭水化物酸化率は、基礎状態中にグループEと比較して減少した。食後状態中、これらの差異はより顕著であった。食事摂取状態中、グループDについて、統計的有意性が観察された。
【0083】
[図4:基礎と比べた食後の脂質酸化率の増加]
[X=基礎と食後の脂質酸化との間の増分g/4h;y1=基礎、y2=食後]
図4は、基礎と食後状態との間でグループEと比べたグループA〜Dの脂質酸化率における増加を示す。脂質酸化率を、Deltatracを使用する間接熱量測定によって評価した。グループA、B、およびCにおいて、基礎から食後状態までに脂質酸化率の増加が存在した一方、それは、グループAにおいて最も高かった。グループDについては、変化は観察されなかった。
【0084】
[図5:最大食後刺激中の脂質酸化率]
「X=g/h;y=最大食後刺激(食事の80分後)]
図5は、試験的食事による最大食後刺激中のグループA、C、DおよびEの脂質酸化率を示す。脂質酸化率を、Deltatracを使用する間接熱量測定によって評価した。脂質酸化率は、グループA、C、D、およびEにおいて増加した一方、グルプA、CおよびDの脂質酸化率は、グループEと比較してより高かった。
【0085】
[図6:脂肪酸化に対するEGCGとカフェインとの間の相乗作用]
[X=最大刺激での脂肪酸化対プラセボにおける差異g/h;y=最大食後刺激(食事の80分後)]
図6は、最大食後刺激中の脂肪酸化に対するグループAとCとの間の相乗作用を示す。脂質酸化率を、Deltatracを使用する間接熱量測定によって評価した。グループDは、グループAとグループCの合計より高い脂質酸化を有し、相乗作用を示唆する。
【0086】
[図7:エネルギー消費量(EE)対プラセボにおける変化]
[X=EE増分kJ/min;y1=基礎、y2=食後]
図7は、グループEと比較したグループA〜Dのエネルギー消費量における差異を示す。エネルギー消費量を、Deltatracを使用する間接熱量測定によって評価した。グループA、B、およびCでは、エネルギー消費量はほとんど変化しなかったが、僅かな減少傾向が存在した一方、グループDでは、基礎状態中、グループEと比較して、それは変化しなかった。食後状態中、これらの差異は不鮮明であった。但し、グループCは、食後状態中、増加したエネルギー消費量を示した。
【0087】
[図8:TEAVIGOTMは血流依存性血管拡張を改善する]
[X=FMD対ベースラインにおける変化(%);y1=短期、y2=長期]
図8は、短期(2時間)、ならびに長期(2週間)処置について、ベースラインと比較したグループAおよびEの血流依存性血管拡張(FMD)における差異を示す。血流依存性血管拡張を、超音波を使用して評価した。グループA、およびEでは、血流依存性血管拡張は、ベースラインと比較して、短期で増加した。長期状態について、両方のグループでの増加は鈍かった。
【0088】
[図9:TEAVIGOTM補充後の血漿レベル]
[X=血漿EGCG対ベースライン(%)における変化、ベースライン(%);y1=短期、y2=長期]
図9は、短期(2時間)、ならびに長期(2週間)処置について、ベースラインと比較したグループAおよびEの血漿EGCGレベルにおける差異を示す。血漿中EGCGは、高速液体クロマトグラフィー−質量分析によって決定した。グループAでは、EGCGレベルが短期投与後に増加した。短期投与後、グループEでは、変化は存在しなかった。長期処置後のグループEについても同じことが認められる。血漿EGCGレベルは、長期処置後、ベースラインに戻った。これは、最後の処置の14時間後にEGCGレベルを評価するためである。従って、血漿においてEGCGは蓄積しない。
【0089】
[図10:脂質酸化率]
[X=脂質酸化g/4h;y1=基礎、y2=食後]
図10は、グループA〜Eの脂質酸化率を示す。脂質酸化率を、Deltatracを使用する間接熱量測定によって評価した。すべてのグループにおいて、脂質酸化率は、食後状態と比較して、基礎状態中においてより高い。グループ間では、グループEにおける脂質酸化率は、それぞれの状態下で最も低かった。基礎状態中、グループCおよびDについて、および食後状態では、グループDについて、統計的有意性が観察された。
【0090】
[図11:炭水化物酸化率]
[X=炭水化物酸化g/4h;y1=基礎、y2=食後]
図11は、グループA〜Eの炭水化物酸化率を示す。炭水化物酸化率を、Deltatracを使用する間接熱量測定によって評価した。すべてのグループにおいて、炭水化物酸化率は、基礎状態と比較して、食後状態中においてより高い。グループ間では、グループEにおける炭水化物酸化率は、それぞれの状態下で最も高かった。食後中、グループDについて、統計的有意性が観察された。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】グループEと比較したグループA〜Dの呼吸商における差異を示す。
【図2】グループEと比較したグループA〜Dの脂質酸化率における差異を示す。
【図3】グループEと比較したグループA〜Dの炭水化物酸化率における差異を示す。
【図4】基礎と食後状態との間でグループEと比べたグループA〜Dの脂質酸化率における増加を示す。
【図5】試験的食事による最大食後刺激中のグループA、C、DおよびEの脂質酸化率を示す。
【図6】最大食後刺激中の脂肪酸化に対するグループAとCとの間の相乗作用を示す。
【図7】グループEと比較したグループA〜Dのエネルギー消費量における差異を示す。
【図8】短期(2時間)、ならびに長期(2週間)処置について、ベースラインと比較したグループAおよびEの血流依存性血管拡張(FMD)における差異を示す。
【図9】短期(2時間)、ならびに長期(2週間)処置について、ベースラインと比較したグループAおよびEの血漿EGCGレベルにおける差異を示す。
【図10】グループA〜Eの脂質酸化率を示す。
【図11】グループA〜Eの炭水化物酸化率を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、脂肪酸化を増加するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、前記栄養補助食品は、酸化が増加される前記脂肪を含有する食物、飼料または飲料の通例の摂取の前に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
【請求項2】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物の重量を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、前記栄養補助食品は、食物、飼料または飲料の摂取の前に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
【請求項3】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、脂肪量を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、前記栄養補助食品は、食物、飼料または飲料の摂取の前に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
【請求項4】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、炭水化物酸化を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、前記栄養補助食品は、酸化が減少される前記炭水化物を含有する食物、飼料または飲料の通例の摂取の前に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
【請求項5】
前記栄養補助食品は、食物、飼料または飲料の摂取の少なくとも30分前に前記哺乳動物によって摂取される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項6】
前記栄養補助食品は、食物、飼料または飲料の摂取の30分〜1時間30分前の時点で前記哺乳動物によって摂取される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項7】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、脂肪酸化を増加するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、前記栄養補助食品は、酸化が増加される前記脂肪を含有する食物、飼料または飲料の通例の摂取と同時に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
【請求項8】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物の重量を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、前記栄養補助食品は、食物、飼料または飲料の摂取と同時に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
【請求項9】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、脂肪量を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、前記栄養補助食品は、食物、飼料または飲料の摂取と同時に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
【請求項10】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、炭水化物酸化を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートを含有する栄養補助食品の使用であって、それによって、前記栄養補助食品は、酸化が減少される前記炭水化物を含有する食物、飼料または飲料の通例の摂取と同時に、前記哺乳動物によって摂取される使用。
【請求項11】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、脂肪酸化を増加するための(−)−エピガロカテキンガレートで強化された食物、飼料または飲料の使用。
【請求項12】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物の重量を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートで強化された食物、飼料または飲料の使用。
【請求項13】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、脂肪量を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートで強化された食物、飼料または飲料の使用。
【請求項14】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において、炭水化物酸化を減少するための(−)−エピガロカテキンガレートで強化された食物、飼料または飲料の使用。
【請求項15】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて呼吸商を減少するための(組成物の製造のための)、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせにおける(−)−エピガロカテキンガレートの使用。
【請求項16】
血流依存性血管拡張を改善するための(組成物の製造のための)(−)−エピガロカテキンガレートの使用であって、それによって、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、冠心臓に対する有益な効果に寄与する使用。
【請求項17】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、脂肪の代謝を支持するための(組成物の製造のための)、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせにおける(−)−エピガロカテキンガレートの使用であって、ここで、前記(−)−エピガロカテキンガレートは、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトの食物/飼料/飲料の摂取中にそれが身体において存在する、好ましくは、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトの食物/飼料/飲料の摂取中にそれが身体において高濃度で存在するような方法で投与される使用。
【請求項18】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物において持久力を増加するため、好ましくは、ヒトにおいて持久力を増加するための(組成物の製造のための)、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせにおける(−)−エピガロカテキンガレートの使用。
【請求項19】
前記(−)−エピガロカテキンガレートは、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトが、持久力を必要とする活動を実施している場合、それが、身体において、好ましくは、高濃度で存在するような方法で投与される、請求項18に記載の使用。
【請求項20】
ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、脂肪の代謝を支持するための組成物の製造のための、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせにおける(−)−エピガロカテキンガレートの使用であって、ここで、前記組成物は、前記哺乳動物の食物/飼料/飲料の摂取中に(−)−エピガロカテキンガレートが身体において存在し、好ましくは、前記哺乳動物の食物/飼料/飲料の摂取中に、それが、身体において、高濃度で存在するような方法で投与される使用。
【請求項21】
(−)−エピガロカテキンガレートの1日用量は、体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動する、請求項1〜20のいずれか一項に記載の使用。
【請求項22】
前記(−)−エピガロカテキンガレートは、少なくとも80%、好ましくは、少なくとも85%、より好ましくは、少なくとも90%の純度を有する、請求項1〜21のいずれか一項に記載の使用。
【請求項23】
前記交感神経刺激物はカフェインである、請求項15、17、18および20のいずれか一項に記載の使用。
【請求項24】
前記(−)−エピガロカテキンガレートは、(強化された)食物または(強化された)飼料、栄養補助食品、飲料、錠剤、顆粒、カプセル、ペースト、食品添加物、飼料添加物、および発泡性製剤からなる群から選択される形態である、請求項15〜23のいずれか一項に記載の使用。
【請求項25】
(−)−エピガロカテキンガレートの1日用量は、体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動する、請求項1〜24のいずれか一項に記載の使用。
【請求項26】
有効量の(−)−エピガロカテキンガレートを、好ましくは、有効量の交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とする哺乳動物に、酸化が増加される脂肪を含有する食物、飼料または飲料の哺乳動物による摂取の前に投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、脂肪酸化を増加するための方法であって、
(−)−エピガロカテキンガレートの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法。
【請求項27】
有効量の(−)−エピガロカテキンガレートを、好ましくは、有効量の交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とする哺乳動物に、食物、飼料または飲料の哺乳動物による摂取の前に投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、脂肪の代謝を支持するための方法であって、
(−)−エピガロカテキンガレートの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法。
【請求項28】
(−)−エピガロカテキンガレートは、前記哺乳動物の食物/飼料/飲料の摂取中に、それが身体において高濃度で存在するような方法で投与される、請求項26または27に記載の方法。
【請求項29】
有効量の(−)−エピガロカテキンガレートを、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とする哺乳動物に、食物、飼料または飲料の哺乳動物による摂取の前に投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、脂肪量を減少するための方法であって、
(−)−エピガロカテキンガレートの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法。
【請求項30】
有効量の(−)−エピガロカテキンガレートを、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とする哺乳動物に、食物、飼料または飲料の哺乳動物による摂取の前に投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物の、好ましくは、ヒトにおいて、重量を減少するための方法であって、
(−)−エピガロカテキンガレートの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法。
【請求項31】
有効量の(−)−エピガロカテキンガレートを、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とする哺乳動物に、酸化が減少される炭水化物を含有する食物、飼料または飲料の哺乳動物による摂取の前に投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、炭水化物酸化を減少するための方法であって、
(−)−エピガロカテキンガレートの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法。
【請求項32】
前記哺乳動物が身体活動を実施する工程をさらに含んでなる、請求項26〜31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
有効量の(−)−エピガロカテキンガレートを、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とする哺乳動物に投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、持久力を増加するための方法であって、
(−)−エピガロカテキンガレートの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法。
【請求項34】
前記(−)−エピガロカテキンガレートは、前記哺乳動物が、持久力を必要とする活動を実施している場合、それが、身体において、好ましくは、高濃度で存在するような方法で投与される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
有効量の(−)−エピガロカテキンガレートを、好ましくは、交感神経刺激物との組み合わせで、それを必要とする哺乳動物に投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、呼吸商を減少するための方法であって、
(−)−エピガロカテキンガレートの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法。
【請求項36】
有効量の(−)−エピガロカテキンガレートを、それを必要とする哺乳動物に投与する工程を含んでなる、ヒト、ネコ、イヌおよびウマからなる群から選択される哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて、血流依存性血管拡張を改善し、それによって、冠状脈の健康に対する有益な効果に寄与するための方法であって、
(−)−エピガロカテキンガレートの有効量は、1日あたり体重1kgあたり0.14から25mgまで、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり2.0から9mgまで、より好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から9.0mgまで、最も好ましくは、1日あたり体重1kgあたり4.0から4.5mgまで変動することを特徴とする方法。
【請求項37】
前記哺乳動物は、ボディマスインデックスが25を超えているヒトである、請求項26〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
(−)−エピガロカテキンガレートは、少なくとも80%、好ましくは、少なくとも85%、より好ましくは、少なくとも90%の純度を有する、請求項26〜37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
(−)−エピガロカテキンガレート、好ましくは、少なくとも80%の純度を有する(−)−エピガロカテキンガレートを含有するスポーツ飲料。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2008−545766(P2008−545766A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−515130(P2008−515130)
【出願日】平成18年6月7日(2006.6.7)
【国際出願番号】PCT/EP2006/005410
【国際公開番号】WO2006/131326
【国際公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(503220392)ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. (873)
【Fターム(参考)】