説明

(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の新規固体形態物

本発明は、糖尿病性腎症、腎疾患、腎不全およびうっ血性心不全のような症状を処置および/または予防するために有用な(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸(式(I))の新規な固体形態物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の新規な結晶性および非結晶性形態物、そのような結晶性および非結晶性形態物を含んでなる製薬学的組成物、および同形態物を作製および使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
製薬学的組成物における薬物は、種々の異なる形態物において製造することができる。そのような薬物は、化学的誘導体または塩を含む種々の異なる化学的形態物を有するように製造されてもよい。また、そのような薬物は、異なる物理的形態物を有するように製造されてもよい。例えば、薬物は無定形であってもよく、または異なる結晶性多形を有してもよい。さらに、異なる溶媒和または水和状態の存在も可能である。薬物の形態を変えることによって、それの物理的性質を変えることが可能である。例えば、結晶性多形相物は、典型的には互いに異なる溶解度を有し、その結果、より高い熱力学的に安定な多形相物は、より低い熱力学的に安定な多形相物よりも低可溶性である。また、製薬学的多形相物は貯蔵寿命、生物学的利用度、形態、蒸気圧、密度、色彩および圧縮性のような特性においても異なることがある。
【0003】
特許文献1において、Chenらは、非ペプチド置換スピロベンズアゼピンの製造方法を開示している。1つのそのような置換スピロベンズアゼピンは、構造(I):
【0004】
【化1】

【0005】
によって表される、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸である。
【特許文献1】Chen et al.,PCT公開WO02/02531
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、多形相物、水和物、溶媒和物および無定形形態物を含む、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸(下記、式(I))、
【0007】
【化2】

【0008】
の新規な結晶性形態物に関する。また、本発明は、式(I)の化合物の1種以上の形態物を含んでなる新規な製薬学的組成物、式(I)の化合物の形態物の作成方法および関連する処置の方法を提供する。
【0009】
本発明の組成物および方法は、内耳(inner ear)障害、攻撃性、不安、強迫性障害、高血圧、月経困難、うっ血性心不全/心不全、冠状血管攣縮、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、浮腫、虚血症、卒中、血栓症、水貯留(water retention),腎炎症候群または中枢神経系傷害の処置または予防において有用である。
【0010】
したがって、第1の態様では、本発明は、式(I)の化合物の次の結晶形態物:
式(I)の化合物の結晶性多形相物(形態物1);
式(I)の化合物の結晶性トルエン溶媒和物(形態物2);
式(I)の化合物の結晶性ジクロロメタン溶媒和物(形態物3);
式(I)の化合物の結晶性メタノール溶媒和物(形態物4);
式(I)の化合物の結晶性多形相物(形態物5);
式(I)の化合物の結晶性多形相物(形態物6);
式(I)の化合物の結晶性アセトニトリル溶媒和物(形態物7);
式(I)の化合物の結晶性酢酸エチル溶媒和物(形態物8);
式(I)の化合物の結晶性ニトロメタン溶媒和物(形態物9);および
式(I)の化合物の無定形形態物(形態物10);
を提供する。
【0011】
本発明のより良好な理解のために、それの他のおよびさらなる目的とともに、引用が、随伴する図面および詳細な記述に対して作成され、そしてその範囲が、添付された請求項において指摘することができる。
【0012】
図1 − (4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1のPXRDディフラクトグラム(diffractogram)
図2 − (4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2のPXRDディフラクトグラム
図3 − (4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3のPXRDディフラクトグラム
図4 − (4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4のPXRDディフラクトグラム
図5 − (4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5のPXRDディフラクトグラム
図6 − (4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6のPXRDディフラクトグラム
図7 − (4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7のPXRDディフラクトグラム
図8 − (4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8のPXRDディフラクトグラム
図9 − (4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9のPXRDディフラクトグラム
図10 − 無定形(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸(形態物10)のPXRDディフラクトグラム
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、増大した血管の抵抗性および心不全のような症状を処置および/または予防するために有用な非ペプチド置換スピロベンズアゼピン誘導体の新規な結晶性および無定形形態物に対向される。
【0014】
新規な結晶性形態物は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の多形相物および溶媒和物を含む。
【0015】
Patelらは、米国特許第20040266752A1号において、そこに記述されるような置換基を有する式(II)の置換スピロベンズアゼピンを記述しており、
【0016】
【化3】

【0017】
これは、式(I):
【0018】
【化4】

【0019】
の化合物を含む。
【0020】
また、Patelらは、式(II)の化合物の治療的または予防的に有効な量を被験者に投与することを含む、バソプレシン受容体活性に関連する症状に罹患している被験者を処置し、そしてその症状の発症または進行を被験者において抑制する方法を記述している。特に、そのような症状は、内耳障害、高血圧、うっ血性心不全、心不全、冠状血管攣縮、心虚血症、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、脳浮腫、脳虚血、卒中、血栓症、水貯留(water retention)、攻撃性、強迫性障害、月経困難、腎炎症候群、不安および中枢神経系傷害を含む。
【0021】
米国特許公開第20040259857A1号において、Dengらは、非ペプチド置換スピロベンズアゼピン誘導体の製造のための改良方法および式(I)の化合物を含む該誘導体の製造における中間体の製造のための新規方法を開示している。特に、該式(I)の化合物、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸は、遊離酸としての白色固体であり、これは、例えば、本開示の実施例1−4において略記される方法にしたがって製造することができる。
【0022】
第1の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の多形相物を含む。
【0023】
さらなる実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1を含む。その他の実施態様では、本発明は、約9.47度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1を含む。その他の実施態様では、本発明は、約13.26度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1を含む。その他の実施態様では、本発明は、約22.41度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1を含む。その他の実施態様では、本発明は、約9.47および約13.26度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1を含む。その他の実施態様では、本発明は、約9.47および約12.20度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1を含む。その他の実施態様では、本発明は、約9.47および約20.66度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1を含む。その他の実施態様では、本発明は、約9.47、約13.26および約15.73度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1を含む。その他の実施態様では、本発明は、約9.47、約13.26および約22.41度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1を含む。その他の実施態様では、本発明は、約9.47、約13.26、約15.73、約18.31および約22.41度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1を含む。その他の実施態様では、本発明は、約9.47、約12.20、約13.26、約15.73、約18.31および約22.41度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1を含む。その他の実施態様では、本発明は、図1に実質的に類似するPXRDディフラクトグラムを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1を含む。
【0024】
その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2を含む。その他の実施態様では、本発明は、約3.55度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2を含む。その他の実施態様では、本発明は、約9.27度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2を含む。その他の実施態様では、本発明は、約8.37度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2を含む。その他の実施態様では、本発明は、約3.55および約8.37度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2を含む。その他の実施態様では、本発明は、約3.55および約9.27度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2を含む。その他の実施態様では、本発明は、約8.37および約18.54度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2を含む。その他の実施態様では、本発明は、約3.55、約8.37および約9.27度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2を含む。その他の実施態様では、本発明は、約3.55、約9.27および約18.54度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2を含む。その他の実施態様では、本発明は、約8.37、約12.16および約18.54度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2を含む。その他の実施態様では、本発明は、約3.55、約8.37、約9.27、約11.21および約18.54度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2を含む。その他の実施態様では、本発明は、約3.55、約8.37、約9.27、約11.21、約16.60および約18.54度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2を含む。その他の実施態様では、本発明は、図2に実質的に類似するPXRDディフラクトグラムを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2を含む。
【0025】
その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.30度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3を含む。その他の実施態様では、本発明は、約18.63度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3を含む。その他の実施態様では、本発明は、約22.71度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.30および約18.63度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3を含む。その他の実施態様では、本発明は、約22.71および約23.48度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3を含む。その他の実施態様では、本発明は、約8.12および約9.10度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.30、約18.63および約22.71度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.30、約19.58および約22.71度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3を含む。その他の実施態様では、本発明は、約9.10、約11.30および約20.80度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3を含む。その他の実施態様では、本発明は、約9.10、約11.30、約18.63、約19.58および約22.71度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3を含む。その他の実施態様では、本発明は、約9.10、約11.30、約20.80、約23.48および約24.75度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3を含む。その他の実施態様では、本発明は、図3に実質的に類似するPXRDディフラクトグラムを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3を含む。
【0026】
その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4を含む。その他の実施態様では、本発明は、約6.41度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4を含む。その他の実施態様では、本発明は、約6.99度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.35度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4を含む。その他の実施態様では、本発明は、約6.99および約11.35度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4を含む。その他の実施態様では、本発明は、約6.41および約11.35度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4を含む。その他の実施態様では、本発明は、約10.78および約12.87度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4を含む。その他の実施態様では、本発明は、約6.41、約6.99および約11.35度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.35、約12.87および約16.60度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4を含む。その他の実施態様では、本発明は、約6.41、約11.35および約16.60度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4を含む。その他の実施態様では、本発明は、約6.41、約6.99、約11.35、約12.87および約16.60度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4を含む。その他の実施態様では、本発明は、約6.41、約6.99、約11.35、約12.87、約14.00、約16.60および約19.90度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4を含む。その他の実施態様では、本発明は、図4に実質的に類似するPXRDディフラクトグラムを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4を含む。
【0027】
その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.25度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.97度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5を含む。その他の実施態様では、本発明は、約19.65度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.25および約11.97度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.25および約19.65度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.97および約19.65度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.25、約11.97および約19.65度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.25、約11.97および約20.01度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.25、約20.01および約23.56度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.25、約11.97、約19.65、約20.01および約23.56度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.25、約11.97、約14.19、約19.65、約20.01、約22.70および約23.56度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5を含む。その他の実施態様では、本発明は、図5に実質的に類似するPXRDディフラクトグラムを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5を含む。
【0028】
その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含む。その他の実施態様では、本発明は、約7.14度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含む。その他の実施態様では、本発明は、約12.93度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含む。その他の実施態様では、本発明は、約21.63度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含む。その他の実施態様では、本発明は、約7.14および約12.93度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含む。その他の実施態様では、本発明は、約7.14および約21.63度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含む。その他の実施態様では、本発明は、約12.93および約21.63度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含む。その他の実施態様では、本発明は、約7.14、約12.93および約21.63度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含む。その他の実施態様では、本発明は、約7.14、約12.93および約23.88度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含む。その他の実施態様では、本発明は、約10.68、約12.93および約21.63度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含む。その他の実施態様では、本発明は、約7.14、約10.68、約12.93、約14.30および約21.63度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含む。その他の実施態様では、本発明は、約7.14、約10.68、約12.15、約12.93、約14.30、約15.73および約21.63度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含む。その他の実施態様では、本発明は、図6に実質的に類似するPXRDディフラクトグラムを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含む。
【0029】
その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7を含む。その他の実施態様では、本発明は、約4.86度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7を含む。その他の実施態様では、本発明は、約10.36度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7を含む。その他の実施態様では、本発明は、約8.00度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7を含む。その他の実施態様では、本発明は、約4.86および約8.00度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7を含む。その他の実施態様では、本発明は、約10.36および約19.59度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7を含む。その他の実施態様では、本発明は、約4.86および約10.36度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7を含む。その他の実施態様では、本発明は、約4.86、約8.00および約9.48度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7を含む。その他の実施態様では、本発明は、約10.36、約14.65および約19.59度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7を含む。その他の実施態様では、本発明は、約4.86、約12.16および約13.19度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7を含む。その他の実施態様では、本発明は、約4.86、約8.00、約9.48、約10.36および約19.59度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7を含む。その他の実施態様では、本発明は、約4.86、約8.00、約9.48、約10.36、約13.19、約14.65および約19.59度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7を含む。その他の実施態様では、本発明は、図7に実質的に類似するPXRDディフラクトグラムを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7を含む。
【0030】
その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8を含む。その他の実施態様では、本発明は、約8.11度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.38度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8を含む。その他の実施態様では、本発明は、約13.53度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8を含む。その他の実施態様では、本発明は、約8.11および約8.66度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8を含む。その他の実施態様では、本発明は、約11.38および約13.53度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8を含む。その他の実施態様では、本発明は、約8.11および約11.38度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8を含む。その他の実施態様では、本発明は、約8.11、約8.66および約11.38度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8を含む。その他の実施態様では、本発明は、約8.11、約13.53および約17.18度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8を含む。その他の実施態様では、本発明は、約8.66、約11.38および約13.53度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8を含む。その他の実施態様では、本発明は、約8.11、約8.66、約11.38、約13.53および約17.18度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8を含む。その他の実施態様では、本発明は、約8.11、約8.66、約11.38、約13.53、約17.18、約19.27および約21.33度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8を含む。その他の実施態様では、本発明は、図8に実質的に類似するPXRDディフラクトグラムを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8を含む。
【0031】
その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9を含む。その他の実施態様では、本発明は、約5.27度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9を含む。その他の実施態様では、本発明は、約9.48度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9を含む。その他の実施態様では、本発明は、約13.16度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9を含む。その他の実施態様では、本発明は、約5.27および約9.48度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9を含む。その他の実施態様では、本発明は、約13.16および約13.99度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9を含む。その他の実施態様では、本発明は、約5.27および約13.16度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9を含む。その他の実施態様では、本発明は、約5.27、約9.48および約13.16度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9を含む。その他の実施態様では、本発明は、約5.27、約13.16および約13.99度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9を含む。その他の実施態様では、本発明は、約5.27、約9.48および約13.99度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9を含む。その他の実施態様では、本発明は、約5.27、約8.03、約9.48、約13.16および約13.99度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9を含む。その他の実施態様では、本発明は、約5.27、約8.03、約9.48、約10.29、約13.16、約13.99および約16.72度2θにおけるPXRDディフラクトグラム・ピークを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9を含む。その他の実施態様では、本発明は、図9に実質的に類似するPXRDディフラクトグラムを特徴とする、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9を含む。
【0032】
その他の実施態様では、本発明は、無定形形態物における(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸を含む。その他の実施態様では、本発明は、図10に実質的に類似するPXRDディフラクトグラムを特徴とする、無定形形態物における(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸を含む。
【0033】
その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の多形相物、ならびに同形態物を作成および使用する方法を含む。その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の溶媒和物または水和物、ならびに同形態物を作成および使用する方法を含む。その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の水和物または溶媒和物、ならびに同形態物を作成および使用する方法を含む。その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の混合結晶(co−crystal)、ならびに同形態物を作成および使用する方法を含む。その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の無定形形態物、ならびに同形態物を作成および使用する方法を含む。
【0034】
その他の実施態様では、本発明は、
(a)(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸および溶媒を提供し;
(b)該(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸を該溶媒と接触させ;そして
(c)該溶媒を蒸発させて固体を形成すること:
を含む、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の多形相物を作成する方法を提供する。
【0035】
その他の実施態様では、該溶媒は、水性または有機溶媒、例えば水、ヘキサン、メタノール、酢酸エチル、ニトロメタン、エタノール、アセトニトリル、アセトン、ジクロロメタン、イソプロピルアルコール、ブタノール、トルエンまたは1,4−ジオキサンである。特定の実施態様では、該溶媒は、水、ヘキサン、酢酸エチル、エタノール、アセトニトリル、アセトン、ジクロロメタン、イソプロピルアルコール、ブタノールおよびトルエンからなる群から選ばれる。その他の実施態様では、該溶媒は、2種以上の溶媒の混合物である。
【0036】
その他の実施態様では、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の多形相物を作成する方法は、さらに、溶媒の完全な蒸発を促進するために該固体を加熱することを含む。
【0037】
その他の実施態様では、本発明は、
(a)(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸および溶媒を提供し;
(b)該(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸を該溶媒と接触させ;そして
(c)該溶媒を蒸発させて固体を形成すること:
を含む、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の溶媒和物を作成する方法を提供する。
【0038】
その他の実施態様では、該溶媒は、水性または有機溶媒、例えば水、ヘキサン、メタノール、酢酸エチル、ニトロメタン、エタノール、アセトニトリル、アセトン、ジクロロメタン、イソプロピルアルコール、ブタノール、トルエンまたは1,4−ジオキサンである。特定の実施態様では、該溶媒は、メタノール、酢酸エチル、ニトロメタン、アセトニトリル、ジクロロメタンおよびトルエンからなる群から選ばれる。その他の実施態様では、該溶媒は、2種以上の溶媒の混合物である。
【0039】
その他の実施態様では、本発明は、
(a)(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸および溶媒を提供し;
(b)該(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸を該溶媒と接触させ;そして
(c)該溶媒を蒸発させて固体を形成すること:
を含む、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の無定形形態物を作成する方法を提供する。
【0040】
その他の実施態様では、該溶媒は、水性または有機溶媒、例えば水、ヘキサン、メタノール、酢酸エチル、ニトロメタン、エタノール、アセトニトリル、アセトン、ジクロロメタン、イソプロピルアルコール、ブタノール、トルエンまたは1,4−ジオキサンである。特定の実施態様では、該溶媒は1,4−ジオキサンである。その他の実施態様では、該溶媒は、2種以上の溶媒の混合物である。
【0041】
熱力学的にもっとも安定な多形相物(形態物6)は、アセトン、ブタノール、エタノールおよびイソプロピルアルコールから結晶化することができる。同定された6種の溶媒和物は、アセトニトリル、酢酸エチル、ジクロロメタン、メタノール、ニトロメタンおよびトルエンから得られた。溶媒和物が融解した場合に溶媒が蒸発されたことは熱重量測定装置(TGA)によって観察された。無定形形態物はジオキサンから沈殿されたサンプルから観察された。
【0042】
本発明のその他の実施態様では、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の多形相物、溶媒和物または無定形形態物の有効量を哺乳動物に投与することを含む、増大した血管の抵抗性または心不全を罹患している該哺乳動物を処置するか、または罹患から該哺乳動物を予防する方法が提供される。本発明のその他の実施態様では、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の多形相物、溶媒和物または無定形形態物の有効量を哺乳動物に投与することを含む、内耳障害、攻撃性、不安、強迫性障害、高血圧、月経困難、うっ血性心不全/心不全、冠状血管攣縮、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、浮腫、虚血症、卒中、血栓症、水貯留(water retention)、腎炎症候群または中枢神経系傷害を罹患している該哺乳動物を処置するか、または罹患から該哺乳動物を予防する方法が提供される。その他の実施態様では、該哺乳動物はヒトである。
【0043】
その他の実施態様では、本発明は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の多形相物、溶媒和物または無定形形態物を含んでなる薬物の製造を含む。そのような薬物は、そのような処置の必要な哺乳動物における内耳障害、攻撃性、不安、強迫性障害、高血圧、月経困難、うっ血性心不全/心不全、冠状血管攣縮、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、浮腫、虚血症、卒中、血栓症、水貯留、腎炎症候群または中枢神経系傷害を処置または予防するために使用することができる。その他の実施態様では、該哺乳動物はヒトである。
【0044】
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の多形相物、溶媒和物または無定形形態物の製薬学的用量形態物は、限定されるものではないが、経口投与を含む数種の方法において投与することができる。経口製薬学的組成物および用量形態物は、代表的には、用量形態物である。場合によっては、経口用量形態物は、固形用量形態物、例えば錠剤、キャプレット(caplet)剤、硬ゼラチンカプセル剤、澱粉カプセル剤、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)カプセル剤、または軟質の柔軟性ゼラチンカプセル剤である。また、懸濁剤、液剤、シロップ剤または乳剤のような限定されるものではない例を含む、液状用量形態物が本発明によって提供されてよい。
【0045】
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸固体形態物は、制御または遅延放出手段によって投与されてよい。制御放出製薬学的生産物は、一般に、それらの非制御放出対応物によって達する以上の改良薬物療法の共通目標を有する。理想的には、医学的処置における最適に設計された制御放出調製物の使用は、最小量の時間において症状を治癒または制御するように使用されている最小量の製薬学的有効成分(Active Pharmaceutical Ingredient(API))を特徴とする。制御放出調合物の長所は、一般には、1)APIの長期活性;2)投薬頻度の低下;3)患者のコンプライアンスの増進;4)比較的少ない総APIの使用;5)局所的または全身的副作用における低下;6)API蓄積の最小化;7)血液レベルの変動における低下;8)処置の効力における改善;9)API活性の強化または損失の低下;および10)疾病または症状の制御速度における改善:を含む。(Kim,Cherng−ju,Controlled Release Dosage Form Design,2 Technomic Publishing,Lancaster,Pa.:2000)。
【0046】
添加物の量および種類と同様、用量形態物における有効成分の量および特定の種類は、限定されるものではないが、それが哺乳動物に投与される経路のようなファクターに応じて異なってもよい。しかしながら、本発明の典型的な用量形態物は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸固体形態物を、約0.10mg〜約1.00g、約0.2mg〜約500.0mg、または約1.0mg〜約250.0mgの量において含む。限定されるものではない例は、0.2mg、0.50mg、0.75mg、1.0mg、1.2mg、1.5mg、2.0mg、3.0mg、5.0mg、7.0mg、10.0mg、25.0mg、50.0mg、100.0mg、250.0mgおよび500.0mg用量を含む。特定の実施態様では、そのような組成物における使用のための(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6である。本明細書に記述される投薬量は、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の量において表され、そしていかなる水または溶媒分子の重量も含まない。
【0047】
しかしながら、用量は、患者の要件、処置される症状の重篤度および用いられる化合物に応じて変えられてもよい。毎日の投与または一定期間後の投与のいずれの使用が用いられてもよい。
【0048】
投薬量は、単回または分割用量において投与されてもよい。他の実施態様では、本発明は、本明細書に記述される1種以上の症状の処置または予防のために哺乳動物に投与するのに適当な、本明細書に記述される(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物および1種以上の希釈剤、担体、および/または添加物を含んでなる組成物に対向される。
【0049】
また、本発明の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物は、前記の経口用量形態物以外の製薬学的用量形態物、例えば局所的用量形態物、非経口用量形態物、経皮用量形態物および粘膜用量形態物を製造するために使用されてもよい。例えば、そのような形態物は、クリーム剤、ローション剤、液剤、懸濁剤、乳剤、軟膏剤、散剤、パッチ剤、坐剤などを含む。
【0050】
本発明の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物は、TGAまたはDSCデータによるか、またはPXRD2θ角のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5、いずれか6、いずれか7、いずれか8、いずれか9、いずれか10個またはいずれか1個の整数によるか、または前記分析技術から得られるデータのすべての組み合わせによって特性決定することができる。
【0051】
より正確な記述を提供するために、本明細書で与えられる若干の量的表現は、用語「約」によっては適格にされない。用語「約」は明白に使用されても、またされなくても、本明細書に与えられるすべての量は、実際に与えられた値を指すことを意味し、そしてそのような与えられた値の実験および/または測定条件による近似値を含む、当業者により合理的に推定できるような与えられた値に対する近似値を指すことが意味される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0052】
方法
示差走査熱量測定
各サンプルのDSC分析は、Q100 Differential Scanning Calorimeter(TA Instruments,New Castle,DE,U.S.A.)を使用して実施されたが、これは装置を操作するためにThermal AdvantageTM バージョン4.1.0を使用する。さらに、使用された分析ソフトウェアは、Windows2000/XPのためのUniversal Analysis 2000、バージョン4.1D;Build 4.1.0.16(Copyright 1998−2004 TA Instruments−Water LLC)であった。
【0053】
DSC分析のすべてについて、サンプルの一定分量が、標準アルミニウム・パン(Pan part #900786.091;lid part #900779.901)または密封アルミニウム・パン(Pan part #900793.901;lid part #900794.901(TA Instruments,New Castle DE USA))のいずれかに秤取された。非溶媒和サンプルは、標準パンに入れられ、そして乾燥サンプルでは縮らせる(crimp)ことによって、または湿潤サンプル(例えばスラリー)では圧縮適合する(press fit)ことによって密封された。溶媒和サンプル(水和物を含む)は、気密パンに入れられ、そして気密密封された。サンプルパンが、オートサンプラーを備えたQ100 Differential Scanning Calorimeter中に装填され、そしてサーモグラムが、参考として空のアルミニウム・パンを使用して、Tmin(典型的には25℃)からTmax(典型的には275℃)まで10℃/分の速度において、制御ソフトウェアを使用して同じサンプルを個々に加熱することによって得られた。乾燥窒素(圧縮窒素、グレード4.8(BOC Gases,Murray Hill,NJ USA))が、サンプルのパージガスとして使用され、そして50mL/分の流速において設定された。熱転移が観察され、そして装置に備えられた分析ソフトウェアを使用して分析された。
【0054】
熱重量測定分析
サンプルの熱重量測定分析(TGA)は、Q50 Thermogravimetric Analyser(TA Instruments,New Castle,DE,U.S.A.)を使用して実施されたが、これは装置を操作するためにThermal AdvantageTM バージョン4.1.0を使用する。さらに、使用された分析ソフトウェアは、Windows2000/XPのためのUniversal Analysis 2000、バージョン4.1D;Build 4.1.0.16(Copyright 1998−2004 TA Instruments−Water LLC)であった。
【0055】
TGA実験では、パージガスは乾燥窒素であり、バランスパージは10mL/分Nであり、そしてサンプルパージは90mL/分Nであった。
【0056】
TGAは、白金パン中にサンプルを置くことによってサンプルについて実施された。開始温度は典型的には25℃であり、10℃/分の加熱速度で実施され、そして最終温度は275℃であった。
【0057】
粉末X線回折
粉末X線回折パターンは、X’Celerator検出器を備えられたPANalytical(以前には、Philips Analytical)X’Pert PRO X線回折システムを使用して得られた。全サンプルが受け入れられたままに分析された。サンプルは、慣用のXRDホルダー中にバック装填されるか、ゼロバックグラウンド・ホルダー上に置かれるかいずれかであった。X−Celeratorを使用して、全サンプルが、0.0165°2θの段階サイズと10.16秒の段階毎の時間において3から40°2θまでスキャンされた。効果的なスキャン速度は0.2067°2θ/sであった。45kVおよび40mAの装填電位および電流設定が用いられた(詳細なパラメーターは下記の表に列挙される)。
【0058】
【表1】

【0059】
Sample Spinnerプラットフォーム(PW3064/00)が、主としてこの研究において使用され、これはまた、薬物物質の特性決定のために日常的に用意される。それは、PW18xxサンプルホルダー中に固定されたサンプルをそれらの軸のまわりに回転するよう設計されている。回転させる目的は、測定における粒子の統計学的(statistics)影響を低下させるために、回折位置中に、より多くのクリスタリットをもたらすことである。ゼロバックグラウンド・ホルダー(ZBH,PW1817/32)およびキャビティー(cavity)サンプルホルダー(CSH,PW1811/16)を含む、2種類のサンプルホルダーが使用されたが、これはまた、最小量の材料により良質のデータを得るために、実験室における日常的測定のために用意されている。ZBHは、32の直径と2mmの厚さの寸法をもつ単結晶シリコンから作製される。それはまた、円形サンプルホルダーまたはリング(PW1813/32)とともに使用される。ZBHは、非常に少量の粉末(<1mg)、ガラス毛細管およびファイバーを載せるために使用することができる。共通の底板(PW1811/00)およびリングとともに組み立てられたCSHは、バック装填(back−loaded)またはフロント装填(front−loaded)できる粉末サンプルの手動または半自動調製のために設計されている。底板は粉末を支持し、そしてPW3064/00 Sample Spinner中に装填させる。充満されるキャビティーの直径は16mmである。リングは2.4mmの厚さである。薬物化合物の1対の数百ミリグラムの粉末がCSHを満たすのに要求される。ZBHおよびCSHの両ホルダーが、サンプルチェンジャー(PW3065/01)において作動されるが、これは、サンプルステージ上にサンプルを自動的に装填したり、取外したりするために使用され、そして日常的測定のバッチを作動させるために用意されている。サンプルチェンジャーは、15のサンプル位置を含有する取外し可能なマガジンを利用する。サンプルアームは、マガジンからサンプルspinner上にサンプルを装填する。全これらのサンプルについてのデータ収集は、3バッチにおいて完了され、そして数時間かかるだけである。
【0060】
操作
結晶性粉末は、粒子が大きすぎる場合には、乳棒またはへらにより静かに粉砕された。サンプルの約10mgがZBHホルダー上に置かれ、そしてサンプルの薄層が、低い外圧による粉末圧縮ブロックまたはピストン(PW1770/10,粉末サンプル調製キット)か、または平らな表面をもついずれかの種類のブロックを使用して作製された。強い機械的力が、結晶性または多形における減少をもたらすことができる。一般に、サンプルは、3〜50°であるように最初にスキャンされた。次いで、サンプルは、標準参考材料(SRM675)の約10%と徹底的に混合され、そして同じ条件下で再スキャンされた。混合物では、サンプルと同様に薄く詰め込まれる必要はない。サンプルが十分にあれば、サンプルおよびSRM675とのその混合物の両方が、また、同時にサンプルマガジンに装填されて、バッチを作動させることができる。
【0061】
生データは、X’Pert HighScoreのアプリケーションソフトウェアを使用して処理された。生データのバックグラウンドは、最初に、自動的に決定され(SonneveldおよびViser,1975)、次いで、ピークの検査が、minimum 2nd derivative approachを使用して実施された。内部標準SRM675とのサンプル混合物のピーク位置が、2θ=9.98104におけるd001の既知の反射から校正された。調節された後、次に、薬物化合物から回折された領域に近い、若干の分離した目立つピークが、参考ピークとして選ばれて、純粋なサンプルからのX線粉末パターンのピーク位置が正された。したがって、サンプルと内部標準の間のピークの重複はこの研究では回避される。
【実施例】
【0062】
例1
(4R)−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸
【0063】
【化5】

【0064】
エアポンプ・スターラーを備えた三つ口5L丸底フラスコにおいて、(4R)−2,3,4,5−テトラヒドロベンズアゼピン−4−スピロ−3’−シクロペント−1’−エン−カルボン酸−(1R,4S)−7,7−ジメチルー2−オキソ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−メタンスルホネート(500g,1.05mol)をHO(2L)中に懸濁して、約3〜4のpHをもつ反応混合液を生成した。添加ロートにより、飽和NaHCO水溶液を、混合液にpH6まで徐々に添加した。次いで、CHCl(1L)を添加し、そしてスラリー混合液を1時間撹拌した。次いで、混合液中のすべての残っている出発材料を濾別した。層を分離し、水層をCHCl(2x150mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、(4R)−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸を暗灰色固形物として得た。
【0065】
残っている出発材料に対して、この方法を再び繰り返して、すべての塩を完全に遊離酸に転換した。粗(4R)−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸のすべてを合わせ、室温で一夜撹拌しながらEtOAc/ヘキサン(1:1)に懸濁し、次いで濾過して(4R)−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸を収率88%において灰色固体として得た。
【0066】
MS(エレクトロスプレー、ポジティブ・モード)(M+H)244.1.0.
H NMR(400MHz,CDCl)δ:7.09−7.01(m,2H),6.76(t,J=6.3Hz,1H),6.77(s,1H),6.72(d,J=7.6Hz,1H),3.17−3.14(m,1H),3.07−3.05(m,1H),2.82(dd,J=53.3,13.64Hz,2H),2.72−2.54(m,2H),1.92−1.68(m,4H).
【0067】
例2
(4R)−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸エチルエステル
【0068】
【化6】

【0069】
入口温度計とエアポンプ・スターラーを備えた三つ口3L丸底フラスコにおいて、(4R)−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸(225.0g,.92mol)をEtOH(1L)中でスラリーにした。フラスコを氷浴中で冷却し、そしてconc,HSO(90g)を、内部温度を15〜25℃に維持しながら徐々に添加した。添加終了後、氷浴を除去し、そして反応液を室温で一夜撹拌した。反応混合液を40℃でさらに5日間加熱した後、反応は98%終了した。反応混合液を黒色油状物まで濃縮し、CHCl(1L)中に希釈し、次いで、HO(2x500mL)、飽和NaHCO溶液(1x1L)および飽和NaCl溶液(1x1L)で洗浄した。抽出した有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、(4R)−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸エチルエステルを黒色油状物として得た。粗(4R)−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸エチルエステルを、濾過クロマトグラフィー(シリカゲルカラム:14cmOD,8cmの高さ、および4/1ヘキサン/EtOAcで溶出)によって精製した。所望のフラクションを合わせて、(4R)−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸エチルエステルを暗赤色油状物として回収した。濾過クロマトグラフィーを再度繰り返し、生成物を含有するフラクションを合わせて、(4R)−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸エチルエステルを黄色油状物として得た。
【0070】
MS(エレクトロスプレー、ポジティブ・モード)(M+H)272.1.
H NMR(400MHz,CDCl)δ:7.08−7.01(m,2H),6.83(t,J=7.3Hz,1H),6.71(d,J=7.8Hz,1H),6.63(t,J=2.0Hz,1H),4.18(dd,J=14.4,7.3Hz,2H),3.77(br s,1H),3.19−3.13(m,1H),3.07−3.0(m,1H),2.81(dd,J=56.6,13.6Hz,2H),2.70−2.53(m,2H),1.91−1.65(m,4H),1.29(t,J=7.1Hz,3H).
【0071】
例3
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸エチルエステル
【0072】
【化7】

【0073】
エアポンプ・スターラーを備えた乾燥した一口3L丸底フラスコにおいて、エステル(4R)−1,2,3,5−テトラヒドロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸エチルエステル(105g,0.39mol)および4−(2−クロロ−5−フルオロ−ベンゾイル)アミノ−3−メトキシ−ベンゾイルクロリド(146g,0.43mol)をCHCl(1L)中で合わせた。反応混合液(懸濁液)を氷浴を用いて0℃まで冷却し、そしてトリエチルアミン(65mL,0.47mol,1.2eq)を、15分間に徐々に添加した。氷浴を除去し、そして反応混合液を室温まで放置加温した。30分後、HPLC分析は、反応が終了したことを示した。反応混合液をHO(500mL)で反応停止し、そして層を分離した。有機層を飽和NaHCO溶液(1x500mL)および飽和NaCl溶液(1x500mL)で洗浄した。抽出した有機層をNaSOで乾燥し、濾過した。粗生成物を含有する濾液を、油状物まで濃縮し、そして濾過クロマトグラフィー(シリカゲルカラム:14cmOD,8cmの高さ、および4/1EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製した。所望のフラクションを合わせて、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸エチルエステルを橙色油状物として得た。
【0074】
MS(エレクトロスプレー、ネガティブ・モード)(M+H)577.0.
H NMR(400MHz,CDCl)δ:8.66(s,1H),8.26(d,J=8.3Hz,1H),7.48(dd,J=8.6,3.0,1H),7.41(dd,J=8.6,4.5Hz,1H),7.22−7.09(m,3H),7.0(t,J=7.0Hz,1H),6.94(s,1H),6.75−6.67(m,2H),4.84(bd,J=48Hz,1H),4.25−4.14(m,2H),3.72(s,3H),3.33(dd,J=13.4,4.5Hz,1H),3.16−2.96(m,1H),2.75−2.61(m,3H),2.13−1.93(m,2H),1.79−1.72(m,3H),1.34−1.22(m,3H).
【0075】
例4
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸
【0076】
【化8】

【0077】
マグネチック・スターラーバーを備えた一口2L丸底フラスコにおいて、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸エチルエステル(220.0g,.38mol)をEtOH/THF(350mL/350mL)中に希釈した。HO(200mL)中LiOH(13.7g,0.57mol)の熱い(約60−70℃)溶液を、15分間かけて徐々に溶液に滴下した。反応混合液を撹拌し、そして一夜、室温まで放冷した。反応混合液を油状物まで濃縮し、HO(1L)により処理し、分液ロートに移し、そしてEtOAc(1x500mL)で洗浄した。水層を3MHClを用いてpH1〜2に酸性化し、次いでEtOAc(2x500mL)により抽出した。抽出した有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、そして沈殿がフラスコ中に現れるまで減圧濃縮した。沈殿した固形物をEtO/ヘキサン(600mL/200mL)で処理し、そして2時間撹拌し、次いで濾過した。濾過した固形物を、60℃のrotovapにおいて一夜、高真空ポンプ下で乾燥して、表題の化合物(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸を白色固体として得た。
【0078】
mp 178−180℃
MS(エレクトロスプレー、ネガティブ・モード)(M+Na)571.0.
H NMR(400MHz,CDCl)δ:8.66(s,1H),8.26(d,J=8.3Hz,1H),7.48(dd,J=8.6,3.3Hz,1H),7.41(dd,J=8.8,4.8Hz,1H),7.23−7.1(m,3H),7.0(t,J=7.8Hz,1H),6.73−6.67(m,2H),4.86(bd,J=49.7Hz,1H),3.73(s,3H),3.35(dd,J=13.6,5.0Hz,1H),3.15−2.96(m,1H),2.76−2.62(m,3H),2.15−2.0(m,2H),1.82−1.54(m,2H).
【0079】
例5
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の固体形態物
材料
式(I)の化合物:(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸、
【0080】
【化9】

【0081】
結晶化
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の約20mgを、4mlバイアル中に移した。溶媒をバイアルに添加して、ホットプレート上約40℃における溶解度に応じる溶液または懸濁液を作成した。バイアルをホットプレートから除去し、室温に維持した。キャップを密閉せずにかぶせた。全バイアルを徐々に蒸発させるためにフード中に入れた。溶媒が蒸発した後、固体をPXRD、DSC、TGAおよび顕微鏡を使用して検査した。
【0082】
【表2】

【0083】
X線分析
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸結晶化サンプルの物理的状態を、X’Celerator検出器とともにPERT粉末X線回折計(Philips X’PERT PRO)を使用して評価した。検出器は、高質の粉末ディフラクトグラムがわずか数分の時間で得られるような、リアルタイム・マルチストリップX線検出技術を備えている。サンプルをゼロバックグラウンドXRDホルダー上に移し、静かに粉砕し、そしてスキャン速度0.0167°2θ/秒において2°から40°までスキャンした。
【0084】
結果
少なくとも10種の形態物が、顕著なPXRDパターンに基づいて見出だされた(すべての転換物(conversions)はDSCを介して生じた;そのような転換物はまた、周囲条件下でも、より遅いペースにおいて生じることがある)。
【0085】
【表3】

【0086】
形態物1(多形相物)
形態物1は、アセトニトリル(形態物7、溶媒和物)および酢酸エチル(形態物8、溶媒和物)から結晶化されたサンプルのDSC(示差走査熱量測定)分析中に最初に観察された。両形態物7および8は、溶媒和物のデソルベーション(desolvation)において形態物1に転換した。形態物1は約185℃における融解ピークと約60J/gの融解熱を有する。TGAサーモグラムは、形態物1の融点近くの温度範囲において重量損失がないことを示し、これは、形態物1が非溶媒和形態物であることを示している。形態物1は、結晶構造内に溶媒および水分子を含有しない多形相物であることが決定された。多形相物は、分解前の、TGA分析中に非常に小さい重量損失を示した。
【0087】
形態物1のPXRD(粉末X線回折)パターンは、DSCにおいて7から130℃まで加熱し、次いで室温まで冷却することによって分離されたサンプルを使用して得られた。下記のピーク位置は、内部標準により確認された。形態物1は、限定されるものではないが、3.56、5.28、7.08、7.99、9.47、10.65、11.72、12.20、13.26、13.86、14.26、15.73、17.88、18.31、18.67、20.66、21.77、22.41、24.32および25.06度2θを含む、図1におけるピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5、またはいずれか6個以上によって特性決定することができる。図1は、形態物7から転換されるような形態物1を示す。
【0088】
形態物2(トルエン溶媒和物)
トルエンから結晶化されたサンプルは形態物2と命名された。以下に示されるピーク位置は内部標準により確認された。TGAは、形態物2のデソルベーションが約130℃において生じることを示した。形態物2は、限定されるものではないが、3.55、8.37、9.27、11.21、11.83、12.16、13.85、14.22、15.73、16.59、16.74、18.31、18.54、19.51、20.08および26.25度2θを含む、図2におけるピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5、またはいずれか6個以上によって特性決定することができる。
【0089】
形態物3(ジクロロメタン溶媒和物)
形態物3は、ジクロロメタンから結晶化され、そして溶媒和物である。それは、融解ピーク〜104℃においてデソルベートされ、同時にDSCにおいて形態物5に転換した(この形態物5は続いて〜168℃におけるピークを有して融解した)。形態物3のTGA研究は、〜0.9%の重量損失と150℃以下でのデソルベーションを示し、そしてそれは、結晶構造内に溶媒および水分子を含有しない準安定多形相物になった。以下に示したピーク位置は内部標準により確認された。形態物3は、限定されるものではないが、8.12、9.10、11.30、11.93、12.75、14.13、15.23、18.63、19.58、20.80、22.71、23.48、23.98、24.75、26.87、29.52および33.16度2θを含む、図3におけるピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5、またはいずれか6個以上によって特性決定することができる。
【0090】
形態物4(メタノール溶媒和物)
この形態物のサンプルは、メタノールから結晶化され、強い結晶化度を示した。TGA研究は〜5%の重量損失を示し、そのデソルベーションは130℃において起きた。以下に示したピーク位置は内部標準により確認された。形態物4は、限定されるものではないが、6.41、6.99、10.78、11.35、12.87、14.00、14.43、16.60、17.74、19.36、19.90、21.11、21.68、22.82、25.92、26.83および29.23度2θを含む、図4におけるピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5、またはいずれか6個以上によって特性決定することができる。
【0091】
形態物5(多形相物)
形態物5は、ジクロロメタン溶媒和物(形態物3)から加熱により転換され、そして形態物3のTGA(熱重量測定装置)結果に基づきデソルベートであった。形態物5材料は、形態物3を130℃まで加熱し、そして室温まで冷却することによって回収された。形態物3および5の2つのPXRDパターンは類似しているが、2つの明確な形態物の特性を確定する有意な差異が存在する。形態物5は、約36J/gの融解熱を有し、約168℃において融解した。形態物5のTGA研究は、非常に小さい重量損失を示した。以下に示されるそのピーク位置は内部標準により確認された。形態物5は、限定されるものではないが、11.25、11.97、14.19、15.29、18.19、18.65、19.65、20.01、20.35、20.83、22.70、23.56、24.75、26.90および29.42度2θを含む、図5におけるピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5、またはいずれか6個以上によって特性決定することができる。
【0092】
形態物6(多形相物)
形態物6は、アセトン、ブタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサンおよび水から結晶化された。それは約203〜204℃におけるピークと約75〜80J/gの融解熱を有して融解した。形態物6は最高の融解温度と融解熱を有し、このことは、それが熱力学的にもっとも安定な多形相物であったことを示している。この結果は、水スラリー研究によって確認されていた。等量の形態物1、5および6が、水中で76時間以上混合された後では、形態物1および5は形態物6に転換した。TGA研究は重量損失を示さなかった。
【0093】
以下に示されるそのPXRD(度2θ)ピーク位置は内部標準により確認された。形態物6は、限定されるものではないが、3.59、7.14、10.68、11.68、12.15、12.93、13.86、14.30、15.73、17.88、18.33、18.69、20.38、21.63、23.88、24.30、24.74、25.09、25.79および27.98度2θを含む、図6におけるピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5、またはいずれか6個以上によって特徴付けられることができる。
【0094】
形態物7(アセトニトリル溶媒和物)
形態物7は、先に形態物1を記述している項において議論されたようなアセトニトリル溶媒和物である。この溶媒和物は、120℃においてデソルベートされ、形態物1に転換した。TGA研究は、〜1%の重量損失を示し、そしてデソルベーションは123℃において生じた。デソルベーションにより、それは形態物1に、そして最後には形態物6に転換した。形態物7のピーク位置は内部標準により確認された。形態物7は、限定されるものではないが、3.56、4.86、8.00、9.48、10.36、11.71、12.16、13.19、14.08、14.65、15.71、18.32、19.59、24.56、25.94および29.58度2θを含む、図7におけるピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5、またはいずれか6個以上によって特徴付けられることができる。
【0095】
形態物8(酢酸エチル溶媒和物)
形態物8は、〜130℃においてピークを有して融解し、そしてデソルベーションにより形態物1に転換した酢酸エチル溶媒和物である。TGA研究は、〜10%の重量損失を示した。以下に示したピーク位置は内部標準により確認された。形態物8は、限定されるものではないが、8.11、8.66、10.29、10.45、11.38、13.53、17.18、19.27、21.33、24.41および27.26度2θを含む、図8におけるピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5、またはいずれか6個以上によって特徴付けられることができる。
【0096】
形態物9(ニトロメタン溶媒和物)
形態物9はニトロメタンから結晶化された。形態物9のPXRDパターンは内部標準により確認された。さらに、TGA研究は非常に小さい重量損失を示した。それは187℃付近でデソルベートした。
【0097】
形態物9は、限定されるものではないが、5.27、8.03、9.48、10.29、13.16、13.99、15.91、16.72、17.79、20.69、21.28、22.34、24.99、26.60および31.20度2θを含む、図9におけるピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5、またはいずれか6個以上によって特徴付けられることができる。
【0098】
形態物10(無定形形態物)
無定形形態物は、1,4−ジオキサンから沈殿されたサンプルより観察された。形態物10のPXRDディフラクトグラムが図10において示される。
【0099】
前記の明細書は、具体的に説明するために与えられた実施例とともに、本発明の精神を教示しているが、本発明の実行が、次に示す請求項およびそれらの等価物の範囲内に入るような通常の改変物、応用物および/または修飾物のすべてを包含することは理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1のPXRDディフラクトグラム(diffractogram)
【図2】(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2のPXRDディフラクトグラム
【図3】(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3のPXRDディフラクトグラム
【図4】(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4のPXRDディフラクトグラム
【図5】(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5のPXRDディフラクトグラム
【図6】(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6のPXRDディフラクトグラム
【図7】(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7のPXRDディフラクトグラム
【図8】(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8のPXRDディフラクトグラム
【図9】(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9のPXRDディフラクトグラム
【図10】無定形(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸(形態物10)のPXRDディフラクトグラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1。
【請求項2】
請求項1の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約9.47度におけるピークを含む、形態物1。
【請求項3】
請求項1の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約13.26度におけるピークを含む、形態物1。
【請求項4】
請求項1の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約9.47および約13.26度におけるピークを含む、形態物1。
【請求項5】
請求項1の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約20.66および約22.41度におけるピークを含む、形態物1。
【請求項6】
請求項1の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約9.47、約13.26および約20.66度におけるピークを含む、形態物1。
【請求項7】
請求項1の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約9.47、約13.26、約20.66および約22.41度におけるピークを含む、形態物1。
【請求項8】
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2。
【請求項9】
請求項8の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約8.37度におけるピークを含む、形態物2。
【請求項10】
請求項8の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約9.27度におけるピークを含む、形態物2。
【請求項11】
請求項8の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約8.37および約9.27度におけるピークを含む、形態物2。
【請求項12】
請求項8の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約8.37、約9.27および約12.16度におけるピークを含む、形態物2。
【請求項13】
請求項8の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約8.37、約9.27、約12.16および約18.54度におけるピークを含む、形態物2。
【請求項14】
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3。
【請求項15】
請求項14の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約11.30度におけるピークを含む、形態物3。
【請求項16】
請求項14の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約18.63度におけるピークを含む、形態物3。
【請求項17】
請求項14の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約11.30および約18.63度におけるピークを含む、形態物3。
【請求項18】
請求項14の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約11.30、約18.63および約19.58度におけるピークを含む、形態物3。
【請求項19】
請求項14の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約11.30、約18.63、約19.58および約22.71度におけるピークを含む、形態物3。
【請求項20】
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4。
【請求項21】
請求項20の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約6.41度におけるピークを含む、形態物4。
【請求項22】
請求項20の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約6.99度におけるピークを含む、形態物4。
【請求項23】
請求項20の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約6.41および約6.99度におけるピークを含む、形態物4。
【請求項24】
請求項20の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約6.41、約6.99および約11.35度におけるピークを含む、形態物4。
【請求項25】
請求項20の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約6.41、約6.99、約11.35および約12.87度におけるピークを含む、形態物4。
【請求項26】
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5。
【請求項27】
請求項26の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約11.25度におけるピークを含む、形態物5。
【請求項28】
請求項26の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約11.97度におけるピークを含む、形態物5。
【請求項29】
請求項26の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約19.65度におけるピークを含む、形態物5。
【請求項30】
請求項26の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約11.25および約11.97度におけるピークを含む、形態物5。
【請求項31】
請求項26の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約19.65および約23.56度におけるピークを含む、形態物5。
【請求項32】
請求項26の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約11.25、約11.97および約19.65度におけるピークを含む、形態物5。
【請求項33】
請求項26の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約11.25、約11.97、約19.65および約23.56度におけるピークを含む、形態物5。
【請求項34】
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6。
【請求項35】
請求項34の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約7.14度におけるピークを含む、形態物6。
【請求項36】
請求項34の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約12.93度におけるピークを含む、形態物6。
【請求項37】
請求項34の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約21.63度におけるピークを含む、形態物6。
【請求項38】
請求項34の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約12.93および約21.63度におけるピークを含む、形態物6。
【請求項39】
請求項34の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約11.68および約12.93度におけるピークを含む、形態物6。
【請求項40】
請求項34の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約12.93、約15.73および約21.63度におけるピークを含む、形態物6。
【請求項41】
請求項34の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約7.14、約12.93、約15.73および約18.33度におけるピークを含む、形態物6。
【請求項42】
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7。
【請求項43】
請求項42の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約4.86度におけるピークを含む、形態物7。
【請求項44】
請求項42の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約10.36度におけるピークを含む、形態物7。
【請求項45】
請求項42の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約4.86および約10.36度におけるピークを含む、形態物7。
【請求項46】
請求項42の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約4.86、約10.36および約13.19度におけるピークを含む、形態物7。
【請求項47】
請求項42の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約4.86、約8.00、約10.36および約13.19度におけるピークを含む、形態物7。
【請求項48】
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8。
【請求項49】
請求項48の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約8.11度におけるピークを含む、形態物8。
【請求項50】
請求項48の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約11.38度におけるピークを含む、形態物8。
【請求項51】
請求項48の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約8.11および約8.66度におけるピークを含む、形態物8。
【請求項52】
請求項48の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約8.11、約8.66および約11.38度におけるピークを含む、形態物8。
【請求項53】
請求項48の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約8.11、約8.66、約11.38および約17.18度におけるピークを含む、形態物8。
【請求項54】
(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9。
【請求項55】
請求項54の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約5.27度におけるピークを含む、形態物9。
【請求項56】
請求項54の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約9.48度におけるピークを含む、形態物9。
【請求項57】
請求項54の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約5.27および約9.48度におけるピークを含む、形態物9。
【請求項58】
請求項54の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約5.27、約9.48および約13.16度におけるピークを含む、形態物9。
【請求項59】
請求項54の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9であって、2θ角の用語で表されるピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、さらに該X線回折パターンが約5.27、約9.48、約13.16および約15.91度におけるピークを含む、形態物9。
【請求項60】
無定形(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸。
【請求項61】
請求項1の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1であって、DSCサーモグラムによって特徴付けられ、さらに該DSCサーモグラムが約185℃における融点を含む、形態物1。
【請求項62】
請求項26の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5であって、DSCサーモグラムによって特徴付けられ、さらに該DSCサーモグラムが約168℃における融点を含む、形態物5。
【請求項63】
請求項34の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6であって、DSCサーモグラムによって特徴付けられ、さらに該DSCサーモグラムが約203−204℃における融点を含む、形態物6。
【請求項64】
(a)(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸および溶媒を提供し;
(b)該(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸を該溶媒と接触させ;そして
(c)該溶媒を蒸発させて固体を形成すること:
を含む、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の多形相物を作成する方法。
【請求項65】
溶媒が、水、ヘキサン、メタノール、酢酸エチル、ニトロメタン、エタノール、アセトニトリル、アセトン、ジクロロメタン、イソプロピルアルコール、ブタノール、トルエン、1,4−ジオキサンおよびそれらのいずれかの混合物からなる群から選ばれる、請求項64の方法。
【請求項66】
溶媒の完全な蒸発を促進するために該固体を加熱することをさらに含む、請求項64の方法。
【請求項67】
該形成された固体が、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1である、請求項64の方法。
【請求項68】
該形成された固体が、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5である、請求項64の方法。
【請求項69】
該形成された固体が、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6である、請求項64の方法。
【請求項70】
(a)(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸および溶媒を提供し;
(b)該(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸を該溶媒と接触させ;そして
(c)該溶媒を蒸発させて固体を形成すること:
を含む、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の溶媒和物を作成する方法。
【請求項71】
該形成された固体が、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2である、請求項70の方法。
【請求項72】
該形成された固体が、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3である、請求項70の方法。
【請求項73】
該形成された固体が、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4である、請求項70の方法。
【請求項74】
該形成された固体が、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7である、請求項70の方法。
【請求項75】
該形成された固体が、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8である、請求項70の方法。
【請求項76】
該形成された固体が、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9である、請求項70の方法。
【請求項77】
(a)(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸および溶媒を提供し;
(b)該(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸を該溶媒と接触させ;そして
(c)該溶媒を蒸発させて固体を形成すること:
を含む、(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の無定形形態物を作成する方法。
【請求項78】
請求項1の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物1の有効量を哺乳動物に投与することを含む、内耳障害、攻撃性、不安、強迫性障害、高血圧、月経困難、うっ血性心不全/心不全、冠状血管攣縮、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、浮腫、虚血症、卒中、血栓症、水貯留(water retention)、腎炎症候群または中枢神経系傷害を罹患している該哺乳動物を処置するか、または罹患から該哺乳動物を予防する方法。
【請求項79】
請求項8の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物2の有効量を哺乳動物に投与することを含む、内耳障害、攻撃性、不安、強迫性障害、高血圧、月経困難、うっ血性心不全/心不全、冠状血管攣縮、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、浮腫、虚血症、卒中、血栓症、水貯留、腎炎症候群または中枢神経系傷害を罹患している該哺乳動物を処置するか、または罹患から該哺乳動物を予防する方法。
【請求項80】
請求項14の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物3の有効量を哺乳動物に投与することを含む、内耳障害、攻撃性、不安、強迫性障害、高血圧、月経困難、うっ血性心不全/心不全、冠状血管攣縮、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、浮腫、虚血症、卒中、血栓症、水貯留、腎炎症候群または中枢神経系傷害を罹患している該哺乳動物を処置するか、または罹患から該哺乳動物を予防する方法。
【請求項81】
請求項20の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物4の有効量を哺乳動物に投与することを含む、内耳障害、攻撃性、不安、強迫性障害、高血圧、月経困難、うっ血性心不全/心不全、冠状血管攣縮、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、浮腫、虚血症、卒中、血栓症、水貯留、腎炎症候群または中枢神経系傷害を罹患している該哺乳動物を処置するか、または罹患から該哺乳動物を予防する方法。
【請求項82】
請求項26の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物5の有効量を哺乳動物に投与することを含む、内耳障害、攻撃性、不安、強迫性障害、高血圧、月経困難、うっ血性心不全/心不全、冠状血管攣縮、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、浮腫、虚血症、卒中、血栓症、水貯留、腎炎症候群または中枢神経系傷害を罹患している該哺乳動物を処置するか、または罹患から該哺乳動物を予防する方法。
【請求項83】
請求項34の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6の有効量を哺乳動物に投与することを含む、内耳障害、攻撃性、不安、強迫性障害、高血圧、月経困難、うっ血性心不全/心不全、冠状血管攣縮、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、浮腫、虚血症、卒中、血栓症、水貯留、腎炎症候群または中枢神経系傷害を罹患している該哺乳動物を処置するか、または罹患から該哺乳動物を予防する方法。
【請求項84】
請求項42の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物7の有効量を哺乳動物に投与することを含む、内耳障害、攻撃性、不安、強迫性障害、高血圧、月経困難、うっ血性心不全/心不全、冠状血管攣縮、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、浮腫、虚血症、卒中、血栓症、水貯留、腎炎症候群または中枢神経系傷害を罹患している該哺乳動物を処置するか、または罹患から該哺乳動物を予防する方法。
【請求項85】
請求項48の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物8の有効量を哺乳動物に投与することを含む、内耳障害、攻撃性、不安、強迫性障害、高血圧、月経困難、うっ血性心不全/心不全、冠状血管攣縮、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、浮腫、虚血症、卒中、血栓症、水貯留、腎炎症候群または中枢神経系傷害を罹患している該哺乳動物を処置するか、または罹患から該哺乳動物を予防する方法。
【請求項86】
請求項54の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物9の有効量を哺乳動物に投与することを含む、内耳障害、攻撃性、不安、強迫性障害、高血圧、月経困難、うっ血性心不全/心不全、冠状血管攣縮、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、浮腫、虚血症、卒中、血栓症、水貯留、腎炎症候群または中枢神経系傷害を罹患している該哺乳動物を処置するか、または罹患から該哺乳動物を予防する方法。
【請求項87】
請求項60の無定形(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸の有効量を哺乳動物に投与することを含む、内耳障害、攻撃性、不安、強迫性障害、高血圧、月経困難、うっ血性心不全/心不全、冠状血管攣縮、肝硬変、腎血管攣縮、腎不全、糖尿病性腎症、低ナトリウム血症、浮腫、虚血症、卒中、血栓症、水貯留、腎炎症候群または中枢神経系傷害を罹患している該哺乳動物を処置するか、または罹患から該哺乳動物を予防する方法。
【請求項88】
請求項34の(4R)−1−[4−(2−クロロ−5−フルオロベンゾイル)アミノ−3−メトキシベンゾイル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−スピロ[4H−1−ベンズアゼピン−4,1’−[2]シクロペンテン]−3’−カルボン酸形態物6を含んでなる、製薬学的組成物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2009−523806(P2009−523806A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−551369(P2008−551369)
【出願日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際出願番号】PCT/US2007/001291
【国際公開番号】WO2007/084591
【国際公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】