説明

1−(置換アリール)−5−トリフルオロメチル−2−(1H)ピリドン化合物及びその塩、並びにその製造方法及びその用途

1−置換アリール−5−トリフルオロメチル−2−(1H)ピリドン化合物及びその製薬上許容される塩、該化合物及び塩の製造方法、並びにそれらの繊維化治療薬物の製造における使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1−置換アリール−5−トリフルオロメチル−2−(1H)ピリドン系化合物に関する。また、本発明は、それらの製造方法及び医薬用途に関する。
【背景技術】
【0002】
線維化(fibrosis)は、様々な臓器又は組織で発生し、臓器又は組織内実質細胞の減少及び繊維性結合組織の増加を引き起こし、最終的に臓器又は組織構造の損傷及び機能減退を招き、更には臓器不全を招く。現在までに、臓器又は組織の線維化の発症機序、診断方法及び予防策について、広範囲な研究が行われている。従来技術において、ある面で大きな進歩をもたらしたが、いくつかの重要な問題が未解決のままである。
【0003】
米国特許US3839346A、US4052509A、US4042699は、29個の下記構造式Iを有するピリドン系化合物を開示する。
【0004】
【化1】

構造式I
【0005】
また、このようなピリドンが抗炎症、解熱、血清尿酸レベルの低減、止痛などの効果を持つことを開示する。中でも、1−フェニル−5−メチル−2−(1H)ピリドン(5−methyl−1−phenyl−2(1H)−pyridone,Pirfenidone)は最も良い活性及び低い毒性を持つものである。
【0006】
米国特許US5,310,562は、1994年に初めて1−フェニル−5−メチル−2−(1H)ピリドン(5−methyl−1−phenyl−2(1H)−pyridone,Pirfenidone及びPFDともいう)が抗線維化の生物活性を持つことを公表した。その後、米国特許US5,518,729及びUS5,716,632は、構造式Iとして記載したN−置換−2(1H)−ピリドン[N−substituted−2−(1H)pyridone]及びN−置換−3(1H)−ピリドン[N−substituted−3−(1H)pyridone]もピルフェニドン(Pirfenidone)と同様な抗線維化効果を持つことを公表した。44個の化合物が列挙され、その大部分は米国特許US4,052,509に由来する化合物として知られ、これらの化合物において、R、R、R、Rはメチル基又はエチル基に限られている。
【0007】
ピルフェニドン(pirfenidone,PFD)の抗線維化の面での有効性が、より多くの体外実験及び動物実験で証明された。実験によると、ピルフェニドンが腎線維化、肺線維化の動物実験及び特異性肺線維化患者の臨床治療において、ECM集積を抑制し、さらに逆転する効果及び線維化の発生と瘢痕形成を抑制し、さらに逆転する効果を持つことを示す。(Shimizu T, FukagaWa M, Kuroda T, et al. Pirfenidone prevents collagen accumulation in the remnant kidney in rats with partial nephrectomy. Kidney Int, 1997, 52 (Suppl 63):S239-243; Raghu G, Johnson WC, Lockhart D, et al. Treatment of idiopathic pulmonary fibrosis with a new antifibrotic agent, pirfenidone. Am J Respir Crit Care Med, 1999, 159: 1061-1069)。
【0008】
本出願人は中国特許ZL02114190.8を出願し、ピリドン系化合物を提供し、該化合物は次のような構造IIを有する。
【0009】
【化2】

構造式II
【0010】
n=1の場合、前記の置換基Rは、F、Br、Iを表す。n=2の場合、前記の置換基Rは、F、Cl、Br、I、飽和の直鎖アルキル基、酸素置換された飽和の直鎖アルキル基、ハロゲン置換された飽和の直鎖アルキル基を表す。前記の置換基Rのベンゼン環における位置は、オルト位、メタ位、パラ位などがある。
【0011】
ピルフェニドンは、すでに2008年に日本で治療肺線維化の適応症で発売されている。但し、ピルフェニドン及びその誘導体の効力は強くない。ピルフェニドンの臨床の1日用量は2400mgに達する。
【0012】
WO2007053685、WO2006122154には、p38キナ−ゼ抑制活性をもつ化合物類を開示し、これらの化合物が線維化疾病の治療に用いることができる。その構造は構造IIIを参照する:
【0013】
【化3】

構造III
【0014】
式中、R1〜4はH、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、ハロゲン置換アルキル基、ニトロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、フェニル基、置換フェニル基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基などである。X1〜5はH、ハロゲン、アルコキシ基、ヒドロキシ基である。
【0015】
WO2007062167にもいくつかのp38キナーゼ抑制活性を持つ化合物が開示され、これらの化合物も種々線維化の治療に用いることができる。その中のいくつかの構造は次の通りである。
【0016】
【化4】

【0017】
これらの化合物のベンゼン環には、いくつかの簡単な置換基がある。
【0018】
中国特許出願200710034357も、いくつかの上記構造を有する類似の化合物化合物が抗線維化活性を持つことを開示し、同時に構造IVを持つ化合物が抗線維化活性を持つことを開示する。
【0019】
【化5】

構造IV
【0020】
これらの化合物は、ピリドン環の5位にトリフルオロメチル基を導入することにより、ピルフェニドンの効力が弱いという欠点を改善することができる。しかし、これらの化合物の効力は依然として高くない。
【0021】
ドイツ特許DE4343528は、次のような構造式Vを有し、農業において殺虫活性を持つ化合物類を報告している。
【0022】
【化6】

構造式V
【0023】
構造式Vにおいて、A、Bは種々の複素環、例えば、フラン環、イミダゾール、ピリジン、ピリドン置換である。中でも、構造式VIのような化合物を含む。
【0024】
【化7】

構造式VI
【0025】
欧州特許EP259048、EP367410、EP398499は、次のような構造式VIIを有し、農業において殺虫活性を持つ化合物類を報告している。
【0026】
【化8】

構造式VII
【0027】
中でも、R1がピリドンであり、構造式VIIIを有する化合物を含む。
【0028】
【化9】

構造式VIII
【0029】
式中、R10はO又はSである。
【0030】
欧州特許EP216541は、次のような構造式IXを有し、農業において殺虫活性を持つ化合物類を報告している。
【0031】
【化10】

構造式IX
【0032】
中でも、構造式Xを有する化合物類を含む。
【0033】
【化11】

構造式X
【0034】
欧州特許EP488220は、次のような構造式XIを有し、除草活性を持つ化合物類を報告している。
【0035】
【化12】

構造式XI
【0036】
上記化合物の構造中、上記のような化合物は、構造においてピリジン環とピリジン環の1位のベンゼン環には種々複数の置換基があり、構造が複雑であり、しかも抗線維化の報告がない。
【0037】
DE102004027359は、次のような構造式XIIを有し、ドーパミン3受容体を調節することができる化合物類と、これらの化合物がパーキンソン病及び統合失調症の治療に用いることができることを報告している。
【0038】
【化13】

構造式XII
【0039】
式中、Aは原子数が4〜6の炭化水素鎖であり、炭素鎖中、1〜2個のメチル基が置換されてもよい。炭素鎖には1〜2個の炭素原子が酸素、カルボニル基、硫黄及びその他の原子に置換されてもよい。R1及びR2はH、CN、NO、ハロゲン原子、OR、NR、C(O)、O−C(O)、C〜Cアルキル基、C〜Cハロゲン置換アルキル基などである。
【0040】
以上より、従来の発明の化合物では、抗繊維化活性は依然として高くない。また、分子中に多数のフッ素原子を導入していることから、化合物の脂溶性が強く、更に、分子中に水溶性の高い官能基を含んでいないため、溶液製剤とすることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0041】
【特許文献1】米国特許第3,839,346号公報
【特許文献2】米国特許第4,052,509号公報
【特許文献3】米国特許第4,042,699号公報
【特許文献4】米国特許第5,310,562号公報
【特許文献5】米国特許第5,518,729号公報
【特許文献6】米国特許第5,716,632号公報
【特許文献7】国際公開WO2006/122154号公報
【特許文献8】国際公開WO2007/053685号公報
【特許文献9】国際公開WO2007/062167号公報
【特許文献10】中国特許200710034357号公報
【特許文献11】ドイツ特許DE4343528号公報
【特許文献12】欧州特許259048号公報
【特許文献13】欧州特許367410号公報
【特許文献14】欧州特許398499号公報
【特許文献15】欧州特許216541号公報
【特許文献16】欧州特許488220号公報
【特許文献17】DE102004027359号
【非特許文献】
【0042】
【非特許文献1】Kidney Int, 1997, 52 (Suppl 63):S239-243
【非特許文献2】Am J Respir Crit Care Med, 1999, 159: 1061-1069
【発明の概要】
【0043】
本発明は、式(XIII)の構造を有する1−置換フェニル−5−トリフルオロメチル−2−(1H)ピリドン化合物及びその製薬上許容される塩を提供する。
【0044】
【化14】

構造式XIII
【0045】
式中、R1〜R4、R12はH、CN、NO、ヒドロキシ基、アミノ基、ハロゲン原子、C−Cアルコキシ基、NR1011、OR13、C(O)R14、O−C(O)R1415、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン置換アルキル基、C−Cアルケニル基、カルボキシ基、カルボン酸エステルから選択される。;R14及びR15はC−Cアルキル基から選択される。R10及びR11はH、C−Cヒドロキシアルキル基、エステル化されたC−Cヒドロキシアルキル基、C−Cアルコキシアルキル基、又は構造式XIVから選択される。;R1〜R4、R12の少なくとも1つはNR1011又はOR13である。OR13はC−Cヒドロキシアルキル基又はC−Cアルコキシアルキル基であり、且つR10とR11は同時にHではない。
【0046】
【化15】

構造式XIV
【0047】
構造式XIVにおいて、R5はH、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン置換アルキル基、C−Cヒドロキシアルキル基、エステル化されたC−Cヒドロキシアルキル基、及びC−Cアルケニル基から選択される。;R6〜R9はH、C−Cアルコキシ基、=O、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン置換アルキル基、C−Cヒドロキシアルキル基、及びC−Cアルケニル基から選択される。;XはN、CHから選択される。;YはN、O、Cから選択される。;nは1〜6である。
【0048】
更に好ましくは、R12がNR1011又はOR13である。
【0049】
本発明の実施例によって、更に好ましくは、R12がNR1011又はOR13である場合に、R1〜R4のうちの1つがハロゲン原子であり、残りがHである。
【0050】
本発明の実施例によって、以下の化合物が好ましい:
1−(2−クロロ−4−((3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル)アミノ)フェニル−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物1);
1−(2−クロロ−4−((3−モルホリノプロピル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物2);
1−(2−クロロ−4−((3−ピペリジン−1−イル)プロピルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物3);
1−(4−((3−ブトキシプロピル)アミノ)−2−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物4);
1−(2−クロロ−4−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物5);
1−(4−(N,N−(2−ヒドロキシルエチル)アミノ)−2−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物6);
1−(2−クロロ−4−(((3−ピペリジン−1−イル)プロピル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン塩酸塩(化合物7);
1−(2−クロロ−4−((2−(2−ヒドロキシエチル)エチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造(化合物8);
1−((4−((ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−2−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物9);
1−(2−クロロ−4−((2−(ピペリジル−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物10);
1−(2−クロロ−4−((2−モルホリノエチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物11);
1−(2−クロロ−4−((2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物12);
1−(2−クロロ−4−((2−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物13)。
【0051】
前記の塩としては、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、マイレン酸塩、コハク酸塩、トリフルオロ酢酸塩、コハク酸塩、サリチル酸塩、DL−アスパラギン酸塩、D−アスパラギン酸塩、L−アスパラギン酸塩、DL−グルタミン酸塩、D−グルタミン酸塩、L−グルタミン酸塩、グリセリン酸塩、コハク酸塩、ステアリン酸塩、DL−酒石酸塩、D−酒石酸塩、L−酒石酸塩、(±)マンデル酸塩、(R)−(−)マンデル酸塩、(S)−(+)−マンデル酸塩、クエン酸塩、粘液酸塩、マイレン酸塩、マロン酸塩、安息香酸塩、DL−リンゴ酸塩、D−リンゴ酸塩、L−リンゴ酸塩、半リンゴ酸塩、1−アダマンタン酢酸塩、1−アダマンタンカルボン酸塩、フラビアン酸塩、スルホ酢酸塩、(±)−乳酸塩、L−(+)−乳酸塩、D−(−)−乳酸塩、パモ酸塩、D−α−ガラクツロン酸塩、グリセリン酸塩、DL−シスチン塩、D−シスチン塩、L−シスチン塩、DL−ホモシスチン塩、D−ホモシスチン塩、L−ホモシスチン塩、DL−システイン塩、D−システイン塩、L−システイン塩、(4S)−ヒドロキシ−L−プロライン、シクロプロパン−1,1−ジカルボン酸塩、2,2−メチルマロン酸塩、チロシン塩、プロライン塩、フマル酸塩、1−ヒドロキシ−2ナフタレンカルボン酸塩、ホスホノ酢酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、3−ホスホノプロピオン酸塩、DL−ピログルタミン酸塩、D−ピログルタミン酸塩及びL−ピログルタミン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、(±)カンファースルホン酸塩、ナフタリンスルホン酸塩、1R−(−)−カンファースルホン酸塩、1S−(+)−カンファースルホン酸塩、1,5−ナフタレンジスルホン酸塩、1,2−エタンジスルホン酸塩、1,3−プロパン二スルホン酸塩、3−(N−モルフォリノ)プロパンスルホン酸塩、ビフェニルスルホン酸塩、イセチオン酸塩及び1−ヒドロキシ−2−ナフタリンスルホン酸塩、リン酸二水素塩、リン酸二水素カリウム塩、リン酸二カリウム塩、リン酸カリウム塩、リン酸水素ナトリウム塩、リン酸二ナトリウム塩、リン酸ナトリウム塩、リン酸二水素ナトリウム塩、リン酸カルシウム塩、第三リン酸カルシウム塩及びヘキサフルオロリン酸塩、ビニルホスホン酸塩、2−カルボキシエチルホスホン酸塩及びフェニルホスホン酸塩が挙げられる。
【0052】
更に、本発明は、式(VIII)の構造を有する化合物の製造方法を提供する。製造方法は以下の通りである。簡単なアミノ置換化合物の場合は、DMSOを溶媒として、炭酸カリウムを酸結合剤として、ヨウ化カリウムを触媒として、5−トリフルオロメチル−2(1H)ピリドンとニトロ置換フルオロベンゼンとを反応させてニトロ置換体を得て、次いで、塩酸存在下で鉄粉による還元をすることにより、アミノ置換体を得て、その後、異なる化合物に基づいて目的化合物を得る。反応式Iを参照する。
【0053】
【化16】

反応式I
【0054】
アミノ基が脂肪族側鎖を介して複素環と結合する化合物は、最初に、ブロモクロロプロパンと複素環化合物とを反応させてクロロアルキル複素環化合物を得て、次いで、上記反応式Iに従って得られたアミノ置換体と反応させて、目的化合物を得る。反応は、n−ブタノールを溶媒として、ヨウ化ナトリウムを触媒として、マイクロ波により促進させることにより行う。反応式IIを参照する。
【0055】
【化17】

反応式II
【0056】
あるいは、反応式Iに従って得られたヒドロキシエチルアミノ置換体と塩化チオニルとを反応させてクロロエチルアミノ置換体を得て、次いで、複素環化合物と反応させて目的化合物を得る。反応式IIIを参照する。
【0057】
【化18】

反応式III
【0058】
合成出発物質であるトリフルオロメチルピリドンは市販原料である。
【0059】
上記化合物は、広域スペクトル抗線維化薬物類の製造に用いることができる。
【0060】
本発明では、上記の従来技術に基づいて、ピリドン環の1位のベンゼン環にアミノ基を導入し、アルキル鎖を介してヒドロキシ基等の親水性基及び複素環を上記アミノ基に導入することにより、新規ピリドン系化合物類及びそれらの塩が得られる。これらの化合物は、活性が大幅に増加する。
【0061】
本出願者は、1−フェニル−5−トリフルオロメチルピリドンを基礎に、置換基であるアミノ基でフェニル基を再修飾することにより、予想外の効果を獲得し、得た化合物が既知のピリドン化合物より相対的に高い薬効を持つことを発見した。また、このような複素環含有化合物は、種々の塩とすることができ、種々の液体製剤を製造するに役立つ。
【0062】
本出願者は、実験を通じて、本発明の化合物は、従来のピリドン化合物と同様に抗繊維化の薬理効果を備えているが、その効果は、従来のピリドン化合物よりも極めて強く、
最高で従来のピリドン化合物の60倍の強さを有する。従って、本発明は、式(VIII)で表される化合物の抗繊維化薬剤の製造への適用をも提供する。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】実施例15における腎病理HE染色(×200)の写真を示す図である。
【図2】実施例15における腎病理Masson染色(×200)の写真を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0064】
実施例1
1−(2−クロロ−4−((3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル)アミノ)フェニル−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0065】
【化19】

(化合物1)
【0066】
A.1−(2−クロロ−4−ニトロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0067】
5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン8.2g(0.050mol)をDMSO100mLに溶解し、3−クロロ−4−フルオロニトロベンゼン13.1g(0.075mol)、炭酸カリウム11.0g(0.080mol)及びヨウ化カリウム1.4gを加え、撹拌しながら130℃で4時間反応させた。反応終了後、40℃に冷却し、12%アンモニア水100mLを加え、析出した大量の沈殿物をろ過し、残渣を酢酸エチルに溶解し、活性炭で脱色してろ過し、ろ液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過して取り除き、溶剤を回収し、ろ過し、反応産物である1−(2−クロロ−4−ニトロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン12.0gを棕黄色固体として得た。m.p.:217.7〜218.3℃。MS(m/z):318[M]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:6.769〜6.800(d,1H,Ar−H,J=3.3Hz),7.579〜7.570(t,3H,Ar−H),8.296〜8.333(dd,1H,J=3.3Hz,8.7Hz,Ar−H),8.492(s,1H,Ar−H)
【0068】
B.1−(4−アミノ−2−クロロフェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オンの製造
【0069】
1−(2−クロロ−4−ニトロフェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン12.0g(0.035mol)を50%エタノール200mLに溶解し、還元鉄粉5.8g(0.105mol)を加え、加熱還流し、徐々に0.42mL(0.004mol)の濃HCl(50%エタノール5mLで希釈した後滴下)を滴下して、撹拌しながら4時間還流反応させた。反応終了後、15%KOHエタノール溶液でpH10に調整し、ろ過し、残渣を95%エタノールで洗浄し(2*10mL)、ろ液のエタノールを蒸発乾固した後、酢酸エチルで抽出し(50mL*3)、有機相を無水硫酸ナトリウムで一夜乾燥した。ろ過し、ろ液を蒸発乾固し、反応産物である1−(4−アミノ−2−クロロフェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン10.2gを土黄色の粉末状固体として得た。m.p.:136〜138℃。EI−MS(m/z):288[M]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:3.559(br,2H,−NH),6.633〜6.670(dd,1H,J=2.7Hz,8.7Hz,Ar−H),6.708〜6.740(d,1H,J=9.6Hz,Ar−H),6.820〜6.828(d,1H,4Hz,Ar−H),7.089〜7.117(d,1H,J=2.4Hz,Ar−H),7.503〜7.544(dd,1H,2.7Hz,9.6Hz,Ar−H),7.595(s,1H,Ar−H)。
【0070】
C.1−(3−クロロプロピル)−4−メチルピペラジンの製造
【0071】
氷浴下、5℃でピペリジン0.1mol及び水酸化ナトリウム(25%)0.125molをアセトン100mLに溶解し、徐々に1−クロロ−3−ブロモプロパンを滴下した。滴下完了後、25℃の室温で48時間反応させた。反応終了後、減圧で溶剤を蒸発乾固した後、水50mLを加えて溶解させ、二塩化メチレンで抽出し(3*50mL)、有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで一夜乾燥した。ろ過し、減圧で溶剤を蒸発させて、油状物を得た。濃HClを滴下してpHを1〜2に調整し、次いで、二塩化メチレンを加えてかき混ぜることにより、1−クロロ−3−ブロモプロパンを除いた。残渣に適量の水を加えて溶解させ、25%水酸化ナトリウムを加えてpHを12に調整し、二塩化メチレンで抽出し(20mL*3)、硫酸ナトリウムで乾燥した。その後、減圧で溶剤を蒸発させて、黄色油状物1.0gを得た(収率;14.2%)。H−NMR(CDCl,300MHz)δ:1.930〜1.999(m,2H,−CH−),2.301(s,3H,−CH),2.470〜2.517(m,10H,−CH−),3.575〜3.619(t,2H,−CH−)。
【0072】
D.1−(2−クロロ−4−((3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル)アミノ)フェニル−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0073】
1−(4−アミノ−2−クロロフェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン2.59g(0.003mol)をn−ブタノール15mLに溶解し、更に、1−(3−クロロプロピル)−4−メチルピペラジン0.528g(0.001mol)を加えて均一に撹拌した。次いで、触媒量のヨウ化カリウムを加え、170℃でマイクロ波反応を行った。反応終了後、ろ過し、ろ液の溶媒を蒸発させて除去し、石油エーテル:酢酸エチル=1:1(1%トリエチルアミン)を溶離剤として用い、残渣をカラムクロマトグラフィーにより分離し、黄色固体0.15gを得た。m.p.:129〜132℃。ESI−MS(m/z):429[M+H]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:1.805〜1.845(m,2H,−CH−),2.369(s,3H,−CH),2.534〜2.575(t,10H,−CH−),3.201(br,2H,−NH),5.501(br,1H,−NH−),6.516〜6.553(dd,1H,J=2.4Hz,8.7Hz,Ar−H),6.678〜6.734(dd,1H,J=2.4Hz,7.2Hz,Ar−H),7.071〜7.100(d,1H,J=8.7Hz,Ar−H),7.491〜7.532(dd,1H,J=2.7Hz,9.6Hz,Ar−H),7.604(s,1H,Ar−H)。
【0074】
実施例2
1−(2−クロロ−4−((3−モルホリノプロピル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0075】
【化20】

(化合物2)
【0076】
1−(4−アミノ−2−クロロフェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン0.54g(0.003mol)をn−ブタノール5mLに溶解し、更に、1−(3−クロロプロピル)モルホリン0.528g(0.001mol)及び触媒量のヨウ化カリウムを加えて均一に撹拌し、180℃でマイクロ波反応を行った。反応終了後、ろ過し、ろ液を蒸発乾固させ、次いで、石油エーテル:酢酸エチル=1:1(1%トリエチルアミン)で溶離剤として用いて、残渣をカラムクロマトグラフィーにより分離し、黄色固体0.16gを得た。m.p.:95〜97℃。ESI−MS(m/z):416[M+H]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:1.836〜1.856(m,2H,−CH−),2.527(br,6H,−CH−),3.202〜3.258(t,2H,−CH−),3.777(br,4H,−CH−),5.403(br,1H,−NH−),6.523〜6.559(dd,1H,J=2.4Hz,8.7Hz,Ar−H),6.689〜6.698(d,1H,J=2.7Hz,Ar−H),6.737(s,1H,Ar−H),7.078〜7.138d,1H,J=8.7Hz,Ar−H),7.493〜7.534(dd,1H,J=2.7Hz,9.9Hz,Ar−H),7.604(s,1H,Ar−H)。
【0077】
実施例3
1−(2−クロロ−4−((3−ピペリジン−1−イル)プロピルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0078】
【化21】

(化合物3)
【0079】
1−(4−アミノ−2−クロロフェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン3.50g(0.012mol)をn−ブタノール15mLに溶解し、更に、1−(3−クロロプロピル)−4−メチルピペラジン0.528g(0.001mol)を加えて均一に撹拌した。次いで、触媒量のヨウ化カリウムを加え、180℃でマイクロ波反応を行った。反応終了後、ろ過し、、ろ液を蒸発乾固させ、次いで、石油エーテル:酢酸エチル=1:1(1%トリエチルアミン)で溶離剤として用いて、残渣をカラムクロマトグラフィーにより分離し、ライトブラウンの固体0.21gを得た。m.p.:112〜115℃。EI−MS(m/z):413[M]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:1.482〜1.489(m,2H),1.607〜1.642(m,4H),1.736〜1.843(m,2H),2.425〜2.491(m,6H),3.185(br,2H),3.202〜3.258(t,2H,−CH−),3.777(br,4H,−CH−),6.011(br,1H,−NH−),6.499〜6.537(dd,1H,J=2.7Hz,8.7Hz,Ar−H),6.654〜6.662(d,1H,J=2.4Hz,Ar−H),6.698〜7.731(d,1H,J=9.9Hz,Ar−H),7.059〜7.088(d,1H,J=8.7Hz,Ar−H),7.483〜7.524(dd,1H,J=2.7Hz,9.9Hz,Ar−H),7.607(s,1H,Ar−H)。
【0080】
実施例4
1−(4−((3−ブトキシプロピル)アミノ)−2−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0081】
【化22】

(化合物4)
【0082】
1−(4−アミノ−2−クロロフェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン2.88g(0.01mol)をn−ブタノール15mLに溶解し、更に、1−クロロ−3−ブロモプロパン3.14g(0.02mol)を加えて均一に撹拌した。次いで、触媒量のヨウ化カリウムを加え、180℃でマイクロ波反応を行った。反応終了後、ろ過し、ろ液を蒸発乾固させ、次いで、石油エーテル:酢酸エチル=3:1(1%トリエチルアミン)で溶離剤として用いて、残渣をカラムクロマトグラフィーにより分離し、白色様固体0.20gを得た。m.p.:83.0〜85.0℃。ESI−MS(m/z):425[M+Na]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:0.921〜0.970(t,3H,−CH),1.364〜1.439(m,2H,−CH−),1.563〜1.612(m,2H,−CH−),1.880〜1.919(m,2H,−CH−),3.213〜3.255(t,H,−CH−),3.415〜3.458(t,2H,−CH−),3.542〜3.579(t,2H,−CH−),4.696(br,1H,−NH−),6.508〜6.545(dd,1H,J=2.4Hz,2.4Hz,Ar−H),6.680〜6.689(d,1H,J=2.7Hz,Ar−H),.704〜6.736(d,1H,J=9.6Hz,Ar−H),7.070〜7.099(d,1H,J=8.7Hz,Ar−H),7.491〜7.532(dd,1H,J=2.7Hz,2.4Hz,Ar−H),7.606(s,1H,Ar−H)。
【0083】
実施例5
1−(2−クロロ−4−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0084】
【化23】

(化合物5)
【0085】
1−(4−アミノ−2−クロロフェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン0.57g(0.002mol)にクロロエタノール12mL及びDMF12mLを加えて溶解させ、更に、炭酸カリウム0.56g(0.004mol)を加えて、撹拌しながら130℃で12時間反応させた。反応終了後、ろ過し、ろ液を蒸発乾固させ、次いで、石油エーテル:酢酸エチル=1:1を溶離剤として用いて、残渣をカラムクロマトグラフィーにより分離し、棕褐色固体0.080gを得た。m.p.:161.0〜164.0℃。EI−MS(m/z):332[M]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:3.504〜3.543(t,2H,−CH−),3.658〜3.709(t,2H,−CH−),4.412(br,1H,−NH−),6.590〜6.627(dd,1H,J=2.7Hz,2.4Hz,Ar−H),710〜6.742(d,1H,J=9.6Hz,Ar−H),6.754〜6.762(d,1H,J=2.4Hz,Ar−H),7.128〜7.157(d,1H,J=8.7Hz,Ar−H),7.500〜7.542(dd,1H,J=2.7Hz,9.6Hz,Ar−H),7.597(s,1H,Ar−H)。
【0086】
実施例6
1−(4−(N,N−2(2−ヒドロキシルエチル)アミノ)−2−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0087】
【化24】

(化合物6)
【0088】
1−(4−アミノ−2−クロロフェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン0.57g(0.002mol)にクロロエタノール12mL及びDMF12mLを加えて溶解させ、更に、炭酸カリウム0.56g(0.004mol)を加えて、撹拌しながら130℃で12時間反応させた。反応終了後、ろ過し、ろ液を蒸発乾固させ、次いで、石油エーテル:酢酸エチル=1:1を溶離剤として用いて、残渣をカラムクロマトグラフィーにより分離し、棕紅色固体0.070gを得た。m.p.:169.0〜172.0℃。EI−MS(m/z):376[M]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:3.213〜3.245(t,4H,−CH−),3.661〜3.754(t,4H,−CH−),6.714〜6.746(d,1H,J=9.6Hz,Ar−H),6.864〜6.903(dd,1H,J=2.7Hz,9.6Hz,Ar−H),7.018〜7.027(d,1H,J=2.7Hz,Ar−H),7.214〜7.244(d,1H,J=9.0Hz,Ar−H),7.505〜7.514(dd,1H,J=2.7Hz,Ar−H)。
【0089】
実施例7
1−(2−クロロ−4−(((3−ピペリジン−1−イル)プロピル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン塩酸塩の製造
【0090】
【化25】

(化合物7)
【0091】
1−(4−(((3−ピペリジン−1−イル)プロピル)アミノ)−2−クロロフェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン2.9mmolを適量のエタノールに溶解させ、更に、塩酸mmolをを加えて、撹拌しながら2時間反応させた。その後、ろ液を蒸発乾固させ、1−(2−クロロ−4−(((3−ピペリジン−1−イル)プロピル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの白色様固体0.12gを得た。m.p.:192〜195℃。EI−MS(m/z):414[M+H]H−NMR(DO)δppm:1.343〜1.718(m,6H,−CH−),1.857〜1.905(2H,−H),1.956〜2.055(m,2H,−CH−),2.829〜2.905(t,2H,−CH−),3.122〜3.116(t,2H,−CH−),3.221〜3.284(2H,−CH−),3.445〜3.487(2H,−CH−),6.764〜6.812(2H,Ar−H),6.965〜6.972(1H,Ar−H),7.199〜7.228(1H,Ar−H),7.785〜7.907(1H,Ar−H),8.075(1H,Ar−H)。
【0092】
実施例8
1−(2−クロロ−4−((2−(2−ヒドロキシエチル)エチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0093】
【化26】

(化合物8)
【0094】
1−(4−アミノ−2−クロロフェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン1.9mmolにクロロエトキシ28mmol及びn−ブタノール50mLを加えて溶解させ、更に、炭酸カリウム1.9mmolを加えて、72時間還流反応させた。その後、ろ過し、ろ液を蒸発乾固させ、次いで、石油エーテル:酢酸エチル=1:1を溶離剤として用いて、残渣をカラムクロマトグラフィーにより分離し、黄色油状物0.33gを得た。EI−MS(m/z):376[M]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:3.320〜3.355(t,2H,−CH−),3.607〜3.637(t,2H,−CH−),3.714〜6.748((t,2H,−CH−),3.768〜3.798((t,2H,−CH−),6.609〜6.646(dd,1H,J=2.4Hz,8.4Hz,Ar−H),6.710〜6.742(d,1H,J=9.6Hz,Ar−H),6.775〜6.783(d,1H,J=2.4Hz,Ar−H),7.107〜7.136(d,1H,J=8.7Hz,Ar−H),7.501〜7.542(dd,1H,J=2.7Hz,9.6Hz,Ar−H),7.603(s,1H,Ar−H)。
【0095】
実施例9
1−((4−((ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−2−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0096】
【化27】

(化合物9)
【0097】
A.1−(2−クロロ−4−((2−クロロエチル)アミノ)−フェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オンの製造
【0098】
1−(2−クロロ−4−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)フェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン3mmolに、二塩化メチレン120mL、塩化チオニル4.5mmol及びトリエチルアミン4.5mmolを加えて、撹拌しながら室温で28時間反応させた。その後、石油エーテル:酢酸エチル=3:1を溶離剤として用いて、カラムクロマトグラフィーにより分離し、淡黄色固体0.5gを得た。m.p.:160.0〜162.0℃。EI−MS(m/z):350[M]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:3.502〜3.541(t,2H,−CH−),3.713〜3.752(t,2H,−CH−),6.909〜6.647(dd,1H,J=2.7Hz,8.7Hz,Ar−H),6.716〜6.777(2H,Ar−H),7.135〜7.164(d,1H,J=8.7Hz,Ar−H),7.508〜7.550(dd,1H,J=2.7Hz,9.6Hz,Ar−H),7.600(s,1H,Ar−H)。
【0099】
B.1−(2−クロロ−4−((2−ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−フェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オンの製造
【0100】
1−(2−クロロ−4−((2−クロロエチル)アミノ)フェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン1.3mmol及び無水ピペラジン7.8mmolをアセトニトリル50mLに溶解させ、更に適量のヨウ化ナトリウムを加えて、12時間還流反応させた。その後、ろ過し、ろ液を蒸発乾固させ、次いで、酢酸エチル:メタノール=5:1(2%トリエチルアミン)を溶離剤として用いて、残渣をカラムクロマトグラフィーにより分離し、黄色のコロイド状物0.32gを得た。EI−MS(m/z):400[M]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:2.442(s,4H,−CH−),2.628(s,2H,−CH−),2.904(s,4H,−CH−),3.144〜3.158(d,2H,−CH−),4.776(s,1H,−NH−),6.572〜6.60(d,1H,J=8.4Hz,Ar−H),6.707〜6.736(d,1H,J=8.7Hz,Ar−H),7.904〜7.122(d,1H,J=8.4Hz,Ar−H),7.500〜7.530(d,1H,J=9.0Hz,Ar−H),7.609(s,1H,Ar−H)。
【0101】
実施例10
1−(2−クロロ−4−((2−(ピペリジル−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0102】
【化28】

(化合物10)
【0103】
1−(2−クロロ−4−((2−クロロエチル)アミノ)フェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン1.7mmol及びピペラジン10.3mmolをアセトニトリル50mLに溶解させ、更に適量のヨウ化ナトリウムを加えて、17時間還流反応させた。その後、ろ過し、ろ液を蒸発乾固させ、次いで、石油エーテル:酢酸エチル=1:1を溶離剤として用いて、カラムクロマトグラフィーにより分離し、黄色のコロイド状物0.34gを得た。EI−MS(m/z):399[M]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:1.470〜1.487(d,2H,J=5.1,−CH−),1.576〜1.647(m,4H,−CH−),2.436(s,4H,−CH−),2.604〜2.644(t,2H,−CH−),3.152〜3.165(d,2H,−CH−),4.941(s,1H,−NH−),6.568〜6.605(dd,1H,J=2.4Hz,8.7Hz,Ar−H),6.708〜6.734(t,1H,Ar−H),7.088〜7.117(d,1H,J=8.7Hz,Ar−H),7.493〜7.502(d,1H,J=2.7Hz,Ar−H),7.525〜7.534(d,−H,J=2.7Hz,Ar−H)。
【0104】
実施例11
1−(2−クロロ−4−((2−モルホリノエチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0105】
【化29】

(化合物11)
【0106】
1−(2−クロロ−4−((2−クロロエチル)アミノ)フェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン1.7mmol及びモルホリン10.9mmolをアセトニトリル50mLに溶解させ、更に適量のヨウ化ナトリウムを加えて、24時間還流反応させた。その後、ろ過し、ろ液を蒸発乾固させ、次いで、石油エーテル:酢酸エチル=1:1を溶離剤として用いて、カラムクロマトグラフィーにより分離し、黄色のコロイド状物0.67gを得た。EI−MS(m/z):401[M]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:2.500(s,4H,−CH−),2.650〜2.688(t,2H,−CH−),3.150〜3.204(m,2H,−CH−),3.728〜3.758(t,4H,−CH−),4.781(s,1H),6.573〜6.610(dd,1H,J=2.4Hz,6.0Hz,Ar−H),6.703〜6.743(t,2H,Ar−H),7.098〜7.127(d,1H,J=8.7Hz,Ar−H),7.494〜7.535(dd,1H,J=2.7Hz,9.6Hz,Ar−H),7.603(s,1H,Ar−H)
【0107】
実施例12
1−(2−クロロ−4−((2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0108】
【化30】

(化合物12)
【0109】
1−(2−クロロ−4−((2−クロロエチル)アミノ)フェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン1.7mmol及びN−メチルピペラジン10.9mmolをアセトニトリル50mLに溶解させ、更に適量のヨウ化ナトリウムを加えて、22時間還流反応させた。その後、ろ過し、ろ液を蒸発乾固させ、次いで、石油エーテル:酢酸エチル=1:1を溶離剤として用いて、カラムクロマトグラフィーにより分離し、黄色固体0.70gを得た。m.p.:113.1〜115.2。EI−MS(m/z):414[M]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:2.321(s,3H,−CH),2.511(br,8H,−CH−),2.639〜2.678(t,2H,−CH−),3.126〜3.181(q,2H,−CH−),4.736〜4.765(t,1H,−NH−),6.566〜6.603(dd,1H,J=2.4Hz,8.7Hz,Ar−H),6.708〜6.740(t,2H,Ar−H),7.096〜7.125(d,1H,J=9.6Hz,Ar−H),7.496〜7.537(dd,1H,J=2.7Hz,9.6Hz,Ar−H),7.609(s,1H,Ar−H)。
【0110】
実施例13
1−(2−クロロ−4−((2−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造
【0111】
【化31】

(化合物13)
【0112】
1−(2−クロロ−4−((2−クロロエチル)アミノ)フェニル)−5−トリフルオロメチルピリジン−2(1H)−オン1.7mmol及びヒドロキシエチルピペラジン10.9mmolをアセトニトリル50mLに溶解させ、更に適量のヨウ化ナトリウムを加えて、24時間還流反応させた。その後、ろ過し、ろ液を蒸発乾固させ、次いで、石油エーテル:酢酸エチル=1:1を溶離剤として用いて、カラムクロマトグラフィーにより分離し、黄色のコロイド状物0.51gを得た。EI−MS(m/z):444[M]H−NMR(CDCl,300MHz)δppm:2.567〜2.691(m,12H,−CH−),3.139〜3.192(t,2H,−CH−),3.632〜3.667(t,2H,−CH−),4.737(br,1H,−NH−),6.563〜6.600(dd,1H,J=2.4Hz,8.7Hz,Ar−H),6.702〜6.738(t,2H,Ar−H),7.094〜7.123(d,1H,J=8.7Hz,Ar−H),7.492〜7.533(dd,1H,J=2.7Hz,9.0Hz,Ar−H),7.603(s,1H,Ar−H)。
【0113】
実施例14
化合物のNIH3T3線維芽細胞に対する抑制試験
【0114】
チアゾリルブルー(MTT)方法を用いた。5%仔ウシ血清含有DMEM培地で細胞を培養し、細胞を3×10/mlの細胞懸濁液に調製した。96穴ウェルプレートのウェル毎に100μl接種した。細胞が壁に付着した後、異なる濃度の化合物とフルオロフェニドンを含む1%仔ウシ血清含有培地に交換した。濃度毎に3個の穴を設置し、それぞれ薬剤を投与する48、72時間後、ウェル毎にMTT溶液(培地を5mg/mlに調製し、ろ過した後、日光を避けて保存した。)100μlを加えた。4時間後、MTTを吸い出し、次いでウェル毎にMTT溶液が溶解されたDMSO150μlを加えた。10分後、MTTが全部溶解してから、マイクロプレートリーダーでOD値を測定した。抑制率に基づいて、フルオロフェニドン及び試験化合物のIC50値を算出した。両者のIC50値から、試験化合物の活性及びフルオロフェニドン活性の倍数を算出した。倍数とプレート上のフルオロフェニドンのIC50値に基づいて、試験化合物の相対IC50値を算出した。
【0115】
【表1】

注釈:倍数とは、化合物のIC50値及びフルオロフェニドンのIC50値である。
【0116】
実施例15
ラットの一側尿管結紮腎線維化モデルに対する化合物13の治療効果の観察
【0117】
一、材料及び方法
1、実験薬品
化合物3は、本発明の方法に従って合成した。
【0118】
2、実験動物
体重が188−213gの雄SDラット9匹を、湖南斯莱克実験動物有限責任会社から購入した。実験動物は毎日12時間の光照を与え、飼料は上海斯莱克実験動物有限責任会社から購入し、飲用水は中南大学の実験動物学部から提供した。
【0119】
3、実験方法
(1)ランダム化:9匹のラットをランダムに3群に分け、それぞれの群は正常群(n=3)、モデル群(n=3)、化合物13 15mg/kg治療群(n=3)であり、ラット3匹を一つのケージに入れた。実験動物は2日適応性飼養を行った。
【0120】
(2)一側尿管結紮モデル製作手術:
ラット1匹ごとに0.35ml/100gで10%抱水クロラールを腹腔内注射して麻酔し、後にラット固定板に固定した。まず、水で背中の皮膚を浸潤した後、皮膚を引っ張り、外科用ハサミで皮膚に隣接して脱毛し、普通の消毒を行った。左肋骨縁の下1.0cmと脊柱の中線に接した0.8cmとが交わった箇所に縦方向に1.0cmの切り口を形成し、連続する層を分離して腎左部及び輸尿管左部を暴露し、腎左部下端で4.0縫い糸で輸尿管左部を結紮し、更にその下方1cmの箇所で再結紮した。結紮点間の輸尿管を分離し、ゲンタマイシンの生理食塩液で腹腔を洗い、漏れ及び出血の有無を検査した後、一層づつ後腹膜の各層及び背中の皮膚を縫合した。
【0121】
(3)薬物介入:モデル製作手術の前日から毎日1回、合計12日、胃内投与を行った。具体的な方法は、以下の通りである。
(a)CMC−Na粉末に適度な量の0.9%生理食塩水を加え、濃度0.5%のCMC−Na溶液を調製した。以下の各群薬物は、0.5%のCMC−Na溶液を溶剤として調製した。
(b)正常群:0.5%CMC−Na 6ml/kg.dを毎日1回、胃内投与した。
(c)モデル群:0.5%CMC−Na 6ml/kg.dを毎日1回、胃内投与した。
(d)化合物13 15mg/kg治療群:6ml/kg.dを毎日1回、胃内投与した。
【0122】
(4)動物の致死処置及びサンプルの採集:
手術後第11日目に、各群ラットに10%抱水クロラール(0.7−0.9ml/100g)麻酔を致死するまで腹腔内注射し、得られた閉塞側腎組織を4%ホルムアルデヒドで固定し、パラフィン中に埋め込み、4μm厚スライスを作製し、HE染色とMasson染色を行った。
【0123】
(5)HE染色の評点基準
腎組織のHE染色スライスについて、腎小管間質の左上側、右上側、左下側、右下側及び中間の5箇所の視野を低倍鏡で観察し,腎間質損傷の8の指標(腎小管上皮細胞空泡変性、腎小管拡張、腎小管萎縮、紅細胞管型、蛋白管型、間質水腫、間質線維化、間質炎性細胞浸潤)に基づいて評価し、その平均値を算出して、このサンプルの腎小管間質損傷指数とした。評点基準の参考文献: Radford MG Jr, Donadio JV Jr, Bergstralh EJ, et al. Predicting renal outcome in IgA nephropathy . J Am Soc Nephrol,1997, 8(2):199-207。
【0124】
(6)Masson染色の評点基準
腎組織Masson染色スライスを取り、400倍の光学顕微鏡でそれぞれのサンプルについてランダムに20視野を観察し、視野内における青色染色のパーセントを計算した。半定量評点後、平均値を決定した。非陽性染色が0点;<25%が1点;25−50%が2点;50−75%が3点;>75%が4点である。評点基準の参考文献:Lin SL, Chen RH, Chen YM, et al. Pentoxifylline Attenuates Tubulointerstitial Fibrosis by Blocking Smad3/4-Activated Transcription and Profibrogenic Effects of Connective Tissue GroWth Factor. J Am Soc Nephrol.2005, 16: 2702-2713。
【0125】
4、統計的方法は一元配置分散分析を使う。
【0126】
二、実験の結果
1.HE染色腎間質損傷の病理評点の結果
【表2】

注釈:
正常群と比べて、p<0.05,☆☆p<0.01;☆☆☆p<0.001;
モデル群と比べて、*p<0.05,**p<0.01,***p<0.001;
【0127】
2.MASSON染色による腎間質損傷の病理評点の結果:
【表3】

注釈:
正常群と比べて,p<0.05,☆☆p<0.01;☆☆☆p<0.001;
モデル群と比べて,*p<0.05,** p<0.01,***p<0.001;
【0128】
三、結論
化合物13は15mg/kgで有効に腎臓線維化を治療することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(XIII)の構造を有する、1−置換フェニル−5−トリフルオロメチル−2−(1H)ピリドン化合物及びその製薬上許容される塩。
【化1】

構造式XIII
式中、R1〜R4、R12はH、CN、NO、ヒドロキシ基、アミノ基、ハロゲン原子、C−Cアルコキシ基、NR1011、OR13、C(O)R14、O−C(O)R1415、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン置換アルキル基、C−Cアルケニル基、カルボキシル基、カルボン酸エステルから選択される。;R14及びR15はC−Cアルキル基である。;R10及びR11はH、C−Cヒドロキシアルキル基、エステル化されたC−Cヒドロキシアルキル基、C−Cアルコキシアルキル基、又は構造式XIVから選択される。;R1〜R4、R12の少なくとも1つはNR1011又はOR13である。;OR13はC−Cヒドロキシアルキル基又はC−Cアルコキシアルキル基である。;R10とR11は同時にHではない。;
【化2】

構造式XIV
構造式XIV中、R5はH、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン置換アルキル基、C−Cヒドロキシアルキル基、エステル化されたC−Cヒドロキシアルキル基、及びC−Cアルケニル基から選択される。;R6〜R9はH、C−Cアルコキシ基、=O、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン置換アルキル基、C−Cヒドロキシアルキル基、及びC−Cアルケニル基から選択される。;XはN、CHから選択される。;YはN、O、Cから選択される。;nは1〜6である。
【請求項2】
R12がNR1011又はOR13である、請求項1記載の1−置換フェニル−5−トリフルオロメチル−2−(1H)ピリドン化合物。
【請求項3】
R12がNR1011又はOR13である場合に、R1〜R4のうちの1つがハロゲン原子であり、他がHである請求項1記載の1−置換フェニル−5−トリフルオロメチル−2−(1H)ピリドン化合物。
【請求項4】
化合物は、
1−(2−クロロ−4−((3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル)アミノ)フェニル−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物1);
1−(2−クロロ−4−((3−モルホリノプロピル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物2);
1−(2−クロロ−4−((3−ピペリジン−1−イル)プロピルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物3);
1−(4−((3−ブトキシプロピル)アミノ)−2−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物4);
1−(2−クロロ−4−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物5);
1−(4−(N,N−(2−ヒドロキシルエチル)アミノ)−2−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物6);
1−(2−クロロ−4−(((3−ピペリジン−1−イル)プロピル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの塩酸塩(化合物7);
1−(2−クロロ−4−((2−(2−ヒドロキシエチル)エチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンの製造(化合物8);
1−((4−((ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−2−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物9);
1−(2−クロロ−4−((2−(ピペリジル−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物10);
1−(2−クロロ−4−((2−モルホリノエチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物11);
1−(2−クロロ−4−((2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物12);
1−(2−クロロ−4−((2−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物13)である、請求項1記載の1−置換フェニル−5−トリフルオロメチル−2−(1H)ピリドン化合物。
【請求項5】
請求項1〜4のうちの1つの化合物又は該化合物及びその製薬上許容される添加剤を含むことを特徴とする抗線維化薬物。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−527487(P2012−527487A)
【公表日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512188(P2012−512188)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【国際出願番号】PCT/CN2010/073105
【国際公開番号】WO2010/135972
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(510116820)中南大学 (3)
【氏名又は名称原語表記】Central South University
【住所又は居所原語表記】172 Tongzipo Road,Changsha,Hunan,410013,P.R.China
【Fターム(参考)】