説明

1つまたは複数のメディア項目の順序付きリストを生成する方法、システム、およびコンピュータ可読媒体

【課題】ユーザ選好、およびユーザの装置に格納されている挙動フィードバックに基づいて連続的に更新される、ユーザのニーズに合わせて調整されたメディア項目のプレイリストを生成する
【解決手段】システムは、ライブラリからメディア項目のサブグループを生成するユーザ関連の選択フィルタを含む。システムは、メディア項目のサブグループの少なくとも一部分を順序付きリストに配列するユーザ関連の配列フィルタをさらに含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、メディア項目の1つまたは複数のコレクション(すなわちライブラリ)からメディア項目の順序付きリストを生成する分野に関する。より詳細には、本発明の実施形態は、ユーザ関連の選択フィルタおよびユーザ関連の配列フィルタに基づいて、メディア項目の順序付きリスト、すなわちプレイリストを生成することができる方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
技術の近年の進歩のために、コンピュータユーザは、現在、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、セルラー式電話、および他の携帯用メディア装置上で様々なメディアおよびマルチメディアコンテンツを再生するなど、改善されたユーザ体験を提供する多くの機能を享受することができる。例えば、今日のほとんどのコンピュータは、コンパクトディスク(CD)を再生したり、音声およびビデオを流し、ダウンロードすることができるインターネット接続を備えたりすることができるため、ユーザは、コンピュータ上で作業しながら気に入ったメディアを聴くことができる。また、多くのコンピュータは、ユーザが映画を観ることができるデジタル多用途ディスク(DVD)ドライブも備えている。
【0003】
一部のマルチメディア環境において、コンピュータは、MP3(Moving Picture Experts Group audio layer−3)ファイルやWMA(WINDOWS(登録商標)MEDIA technologies audio)などのメディアファイル、およびビデオファイルを格納するコンピュータ可読媒体にアクセスすることができる。コンピュータは、一般に、圧縮されたメディアファイルがコンピュータ上で再生される場合、メディアファイルをプレイリストにまとめる。
【0004】
従来、ユーザは、任意の複雑なメディア項目(ビデオファイル、音楽ファイル、写真など)のプレイリストを構築するためにかなりの時間およびエネルギーを費やさなければならない。メディア項目を個々に選択し、各プレイリストに追加しなければならない。労力を要することに加えて、ユーザは、希望するメディア項目のそれぞれを含むプレイリストを構築するのに苦労する可能性もある。例えば、プレイリストに含めるべき特定の各メディア項目の名前(アーティスト、ジャンル、作成者、作成日、スタイルなど)を思い出すことが難しい。このように、望ましい各メディア項目を思い出すことができないことによって、ユーザになじみの一般的なメディア項目をほんのわずかしか含まないユーザ作成のプレイリストが得られることになり得る。こうしたプレイリストは、平凡で反復的であり、一般に、そのプレイリストを作成したユーザさえも満足なはずがない。
【0005】
興味のあるメディア項目を思い出す問題は、数ある中でも、音楽や他の音声、映画や他のビデオなどのオンラインメディアライブラリの時代になって悪化している。例えば、単一のユーザは、百万を超える利用可能なメディア項目を有するメディアサービスを定期購読する(購読サービス)ことができる。こうした購読によって提供される選択肢は、単一のユーザがプレイリストを綿密に調べ、検討するには多すぎる。
【0006】
時間が不十分であること、および特定のメディア項目を思い出すことができないこと以上に、他の問題によって特定のユーザが各自のプレイリストを作成する気を失う可能性もある。例えば、特にコンピュータに強いわけではないユーザは、その特定の1つまたは複数のコレクション(すなわちライブラリ)のこうしたサブグループを作成することができることを認識していないかもしれない。他のユーザの中は、こうしたプレイリストを作成するためのメディアについての知識を単に持ってない者もいるかもしれない。こうしたユーザは、依然としてメディアに関する選好を有しており、たとえこうした項目を誰が書いたか、または誰が演奏しているかという考えはほとんどない場合でさえ、異なるメディア項目にさらされた場合、強い意見を示す。放送ラジオは、イージーリスニング、ジャズ、リズムアンドブルース、カントリー、ロックンロールなど、特定のリスニングジャンルに従ってリスニング体験を番組に入れることによって、こうしたリスナを満足させる。
【0007】
残念ながら、これらの問題は、従来のどんなシステムによっても対処されていない。従来の技術がユーザに提供する援助は、プレイリスト作成時にメディアタイプやアーティスト別にソートするなど、ほんのわずかである。こうした従来の技術は、ユーザによって設定された、またはプレイリストに関するユーザの挙動に基づいて決定されたフィルタに基づいたプレイリストの自動形成を提供しない。また、従来の技術は、サーバがプレイリストを構築できるように、ユーザからサーバへの多数の個人情報の開示も必要とする。こうした情報は個人的な情報であるため、こうしたユーザ情報をサーバではなくクライアントに保持することがより望ましい。
【0008】
【特許文献1】米国特許第6,545,209号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、新しいユーザ選好、およびユーザの装置に格納されている挙動フィードバックに基づいて連続的に更新される、ユーザのニーズに合わせて調整されたメディア項目のプレイリストを生成することができるシステムまたは方法が必要である。言い換えれば、このシステムまたは方法は、ユーザがメディア項目(音楽など)を選択するのを助ける。したがって、ユーザによって直接または間接的に設定されたフィルタに基づいてプレイリストを作成できるようにするソリューションが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、これらおよび他の欠点のうちの1つまたは複数に対処するために、メディア項目のライブラリから選択された1つまたは複数のメディア項目の順序付きリストを生成する方法(またはシステム)が望まれる。この方法は、ユーザ関連の選択フィルタに従ってライブラリからメディア項目のサブグループを選択するステップと、メディア項目のサブグループの少なくとも一部分を、ユーザ関連の配列フィルタに従って順序付きリストに配列するステップとを含む。例えば、本発明の実施形態は、ユーザがかなり複雑で応答性に優れたプレイリストをユーザ側の最低限の労力で作成するのを助けるのに適している。本発明の態様は、ユーザ選択およびユーザの挙動のフィードバックに基づいてプレイリストを作成することができるという有利性がある。
【0011】
本発明の一態様において、メディア項目のライブラリから選択された1つまたは複数のメディア項目の順序付きリストを生成するシステムが開示される。システムは、ライブラリからメディア項目のサブグループを生成するユーザ関連の選択フィルタ、およびメディア項目のサブグループの少なくとも一部分を順序付きリストに配列するユーザ関連の配列フィルタを含む。
【0012】
本発明の別の一態様において、メディア項目のライブラリから選択された1つまたは複数のメディア項目の順序付きリストを生成する方法が開示される。この方法は、ユーザ関連の選択フィルタに従ってライブラリからメディア項目のサブグループを選択するステップと、メディア項目のサブグループの少なくとも一部分を、ユーザ関連の配列フィルタに従って順序付きリストに配列するステップとを含む。
【0013】
本発明のさらに別の一態様において、メディア項目のライブラリから選択された1つまたは複数のメディア項目の順序付きリストを生成するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体が開示される。これらのステップを実行するコンピュータ実行可能命令は、ユーザ関連の選択フィルタに従ってライブラリからメディア項目のサブグループを選択するステップと、メディア項目のサブグループの少なくとも一部分を、ユーザ関連の配列フィルタに従って順序付きリストに配列するステップとを含む。
【0014】
代わりに、本発明は、様々な他の方法、システム、コンピュータ可読媒体、および装置を含んでいてもよい。
【0015】
他の特徴は、一部には以下で明らかになり、一部には以下で指摘される。
【0016】
対応する参照文字は、図面を通じて対応する部品を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
メディア項目の順序付きリストを生成するシステム
次に図1を参照すると、メディア項目の1つまたは複数のコレクション(すなわちライブラリ)から選択され、ユーザ23によって消費されるように順序付けられた1つまたは複数のメディア項目の順序付きリスト、すなわちプレイリストを生成する、21に大まかに示したシステムが開示されている。本明細書で使用する場合、プレイリストという用語は、ユーザ23が再生(音楽またはビデオの場合)、またはアクセス(画像ファイルまたはテキストファイルの場合)するメディア項目の順序付きリストを意味する。本明細書で使用する場合、メディア項目という用語は、数ある中でも、音楽、音声、オーディオブック、報道、映画、テレビ番組、コメディ、写真、ホームビデオ、オンラインメディア項目、ミュージックビデオ、映画の予告編、音声ブログ、ライブラジオ局など、複数のフォーマットのメディアファイルを含む。一例において、ユーザ23は、コンピュータ130(図3参照)上でメディアプレーヤープログラムを使用して、プレイリストを介してメディア項目のライブラリにアクセスすることができる。こうしたメディアプレーヤーの一例には、ワシントン州レドモンドのMicrosoft CorporationによるWindows(登録商標)Media Playerがある。
【0018】
図1に示したシステム21は、ユーザ23に情報を伝え、ユーザから命令を受信する、大まかに25に示されたユーザインターフェース、クエリの形のメディア項目のライブラリ27、レンダリング済みプレイリスト31、およびプレイリストエンジン35を含めて、いくつかの構成要素を含む。これらの構成要素のそれぞれの詳細については、以下でより詳しく扱う。
【0019】
特に、単一または複数のコレクションを含み得るライブラリ27は、ユーザ23が使用できるようにいくつかのメディア項目を(例えばローカルコンピュータ上に)格納する、または、ユーザが使用できるように、どのメディア項目が使用可能であるかの表を、こうしたメディア項目へのアクセス方法(例えばネットワークまたはインターネットに広がる集まりへのデータリンクなど)とともに提供する。一例において、ライブラリ27に含まれるメディア項目は、ユーザ23によって定義される。こうしたライブラリは、ユーザのコンピュータ130(図3参照)、携帯用メディア再生装置(MP3プレーヤーなど)、記憶装置(フラッシュメモリ装置など)、または実質的に他のどんなデータソースにも格納することができる。別の例において、サービスプロバイダ(購読サービスなど)は、要求に応じてユーザ23に流せるように、個別の記憶設備(サーバなど)にメディア項目の大規模なライブラリ27を維持する。さらに別の例において、ライブラリ27は、メディア項目のユーザ用個人ライブラリ、およびサービスプロバイダによって提供されるメディア項目によって定義することができる。しかし、いずれにせよ、ライブラリ27は、ユーザ23にとって潜在的に興味のあるメディア項目のリポジトリとして働く。メディア項目のこうしたライブラリ27は、非常に大きく、何十、何百、何千、または何百万ものメディア項目を含む可能性があり、かなりの労力なしにメディア項目を意味のあるプレイリストにまとめることが難しくなる可能性がある。
【0020】
ユーザインターフェース25を介してメディア項目のライブラリ27へのアクセスが確立されると、メディア項目のライブラリをさらに処理して、レンダリング済みプレイリスト31にすることができる。レンダリング済みプレイリストは、ライブラリ27からのメディア項目の一部分を含み、ライブラリからのメディア項目の一部分の最初の大まかな選択を構成する。例えば、従来、数ある中でも、共通のジャンルや共通の作成年など、1つまたは複数の基準を満たすこうしたメディア項目のみを選択することによって、メディア項目のライブラリ27をレンダリング済みプレイリスト31に低減することができる。基本のソート基準に基づいてライブラリ27の一部分を含むプレイリストをレンダリングすることは、当分野では良く知られている。こうした最初の大まかな選択を使用して、プレイリストエンジン35によって検討中のメディア項目の数を低減することができるが、一例において、この低減をスキップして、それによってレンダリングプレイリスト31がライブラリ27からのメディア項目のすべてを含むようにしてもよい。
【0021】
ここでは、このシステム21によって作成されたレンダリング済みプレイリスト31は、固定されているのではなく、むしろ時間が経つにつれて変化する機能を有していることに留意されたい。一例において、画像のレンダリング済みプレイリスト31は、「今日」に相当する日で作成された画像のみのクエリを行うことによって作成される。今日以前に作成された画像は、レンダリング済みプレイリスト31には含まれない。したがって、こうしたレンダリング済みプレイリスト31内のメディア項目のメンバー構成は、日にちが変わるにつれて変化する。さらに、システム21の別の例は、プレイリストエンジン35が改訂されたレンダリング済みプレイリストを受信していることにユーザが気づくように、レンダリング済みプレイリスト31が更新された場合に変更通知をユーザ23に提供する。
【0022】
レンダリング済みプレイリスト31は、プレイリストエンジンの入力としてプレイリストエンジン35に転送される。プレイリストエンジン35は、レンダリング済みプレイリスト31の各メディア項目を検討して、メディア項目がユーザインターフェース25を介してユーザ23に配信されるメディア項目のプレイリストの一部であるかどうかを決定する。以下でより詳しく説明するように、エンジンの出力を決定するために、プレイリストエンジン35は、ユーザ関連の選択フィルタ41、およびユーザ関連の配列フィルタ45(図2参照)を含む(本明細書で使用する場合、「ユーザ関連」という用語は、特定のユーザ23の選好に関することを意味する)。レンダリング済みプレイリスト31のメディア項目を検討した後、プレイリストエンジン35は、エンジンに含まれるフィルタ41、45を通過するメディア項目のプレイリスト49を生成する。プレイリスト49は、以下で詳述するように、2つの一意のプレイリスト、すなわち「次にスタート」プレイリスト53、および「再生中」プレイリスト55を含む。特に、プレイリストエンジン35は、レンダリング済みプレイリスト31のどのメディア項目をプレイリスト49に入れるかを選択する。言い換えれば、プレイリストエンジン35は、メディア項目のレンダリング済みプレイリスト31のプロセッサとして働く。
【0023】
上述し、図1に示したように、ユーザインターフェース25は、プレイリスト49の内容のリストを提供することによってユーザ23と通信する。ユーザインターフェース25は、プレイリスト49およびライブラリ27のメディア項目を表示する様々なフォーマットをサポートする。図1および図1Aに示す例において、ユーザインターフェース25は、3つのエリア、すなわちプレイリストビュー61、「次にスタート」ビュー63、および「再生中」ビュー65に分割される。ユーザインターフェース25の「次にスタート」ビュー63は、ユーザ23がどのメディア項目が次にスタートするかがわかるように、メディア項目の「次にスタート」プレイリスト53の少なくとも一部分を表示する。「次にスタート」プレイリスト53の「次にスタート」ビュー63は、アクセスされるようにスケジュールされた少なくとも次のメディア項目を含んでいるが、「次にスタート」プレイリスト53のメディア項目のいくつかを含んでいてもよい。同様に、ユーザインターフェース25の「再生中」ビュー65は、ユーザ23によって現在アクセスされている、または再生されているメディア項目を表示する。当業者には容易に理解できるように、他のユーザインターフェース25も主張した本発明の範囲内に含まれると企図される。
【0024】
上述したように、ユーザインターフェースは、2つの部分的なプレイリスト、「次にスタート」プレイリスト53および「再生中」プレイリスト55を含む。「次にスタート」リストは、いくつかのメディア項目(例えば10個)を含むことができ、「再生中」リストは、メディアプレーヤーで現在再生されている単一のメディア項目を含む。これらのプレイリスト53、55は、次の特定の制約により、ライブラリ27にある同じメディア項目の一部からなる。「再生中」プレイリスト55のメディア項目の再生が完了すると、「再生中」プレイリストは、「次にスタート」プレイリスト53からの次のメディア項目を含むように変わる。次いで「次にスタート」プレイリストは、「再生中」プレイリスト55で現在演奏されていたメディア項目を削除するように更新される。さらに、「次にスタート」プレイリスト53内の残りの各メディア項目は、1位ずつ繰り上げられ、別のメディア項目が「次にスタート」プレイリストの最後に追加される。「次にスタート」プレイリスト53は、任意の数のメディア項目を含むことができ、一例では、約3個から約10個の間のメディア項目のリストである。「次にスタート」プレイリスト53に含まれるメディア項目のすべてが必ずしも「次にスタート」ビュー63に含まれる必要はないが、一例では、プレイリストおよびビューは、同じメディア項目を共有する。「次にスタート」プレイリスト53および「次にスタート」ビュー63は、以下で詳述するように、メディア項目が削除されるたび、またはプレイリストエンジン35が「次にスタート」プレイリストに、その内容を変更するよう指示した場合に変わる。言い換えれば、「次にスタート」プレイリスト53は、プレイリストエンジン35によって生成されたメディア項目のオンデマンドの動的リストである。
【0025】
さらに、ユーザインターフェース25は、それぞれのライブラリまたはプレイリスト内のメディア項目の数、個々のメディア項目の所要時間、およびライブラリおよびプレイリスト内のメディア項目の他のプロパティを含めて、ライブラリ27およびプレイリスト53、55のメディア項目に関するプロパティをユーザ23に提供することができる。ユーザインターフェースによってデータがユーザ23に提供されることに加えて、ユーザは、プレイリストエンジン35の動作に影響を与え、選好に関する何らかの挙動フィードバック67を提供することによって、システムに対する何らかの制御を行使することもできる。一般に、ユーザインターフェース25は、ライブラリ27またはプレイリスト53、55から1つまたは複数のメディア項目を手動で追加し、または削除する機能など、基本的なプレイリスト操作コマンドを提供する。特に、ユーザ23は、ライブラリ27にメディア項目を追加したり、ライブラリからメディア項目を削除したり、メディア項目のプロパティ(メタデータなど)を変更したりする機能を提供する入力チャネル71を介してユーザインターフェース25のプレイリストビュー61と対話することができる。また、ユーザ23は、「次にスタート」ビューおよび「再生中」ビュー内のメディア項目のプロパティを変更する、「次にスタート」ビュー内の1つまたは複数のメディア項目をスキップする、「次にスタート」ビュー内のメディア項目をシャッフルする、現在再生されているメディア項目の全駆動機構を提供する(すなわち、再生、停止、一時停止、先送り、巻き戻し、前方シーク、後方シーク、ミュートなど)、および「再生中」ビューのメディア項目を格付けする機能を提供する入力チャネル75を介してユーザインターフェース25の「次にスタート」ビュー63および「再生中」ビュー65と対話することもできる。当業者には容易に理解できるように、他の入力チャネルも本発明の範囲内に含まれると企図される。
【0026】
プレイリストエンジン
次に図2を参照して、プレイリストエンジン35の詳細について説明する。システム21のプレイリストエンジン35は、選択フィルタに基づいてレンダリング済みプレイリスト31からメディア項目のサブグループ43を生成するユーザ関連の選択フィルタ41を含む。上述したように、「ユーザ関連」という用語は、特定のユーザ23の選好に関することを意味する。言い換えれば、プレイリストエンジン35のフィルタ41、45は、特に、特定のユーザの選好を捕捉し、これらの選好を使用してプレイリスト53、55の内容および形を指示するように調整される。ユーザ関連の選択フィルタ41は、フィルタパラメータのユーザ23の選択、フィルタパラメータを決定するユーザ挙動に応じて、またはユーザ選択およびユーザ挙動の両方の組合せとして構成することができる。特に、ユーザ挙動は、メディアプレーヤーでのメディア項目の選択、アクセス、および再生のうちの1つまたは複数に関するユーザ23のアクションを含み得る。
【0027】
より詳細には、ユーザ関連の選択フィルタ41は、2つ以上のフィルタ79を含み得る。図2に示した実施形態では、5つのフィルタ79が含まれている。フィルタ79のそれぞれには重みが割り当てられており、それによって各フィルタは、そのそれぞれの重みに従ってメディア項目のフィルタリングに影響を与える。ユーザ関連の選択フィルタ41の重み付きフィルタ79は、レンダリング済みプレイリスト31の各メディア項目に得点を与え、それによって、レンダリング済みプレイリスト内の各メディア項目の得点に基づいてサブグループ43が生成される。一例において、ユーザ関連の選択フィルタ41は、ヌルフィルタ、内容フィルタ、および回数フィルタのうちの少なくとも1つを含む。ヌルフィルタは、重み付けに影響を与えず、すべてのメディア項目が選択フィルタ41を通過できるようにする。こうしたヌルフィルタは、ユーザ23がレンダリング済みプレイリスト31全体を、プレイリストエンジン35を通過させてサブグループ43まで到達させようとしている場合に有用である。選択フィルタ41に含まれる内容フィルタは、その内容(ジャンル、アーティストなど)に従って各メディア項目をフィルタリングする。一部の場合、内容フィルタは、特定のメディア項目をプレイリストエンジン35によるそれ以上の分析から完全に削除することができる。こうしたフィルタ79は、メディア項目を除去するか保持するかの2つの結果のみを考慮に入れるため、バイナリフィルタと見なされる。例えば、「フランクシナトラを再生しない」などのフィルタ79は、たとえ他のすべてのフィルタがメディア項目に高い得点を与えており、それをサブグループ43の一部とすることを許可したとしても、フランクシナトラによって演奏されるメディア項目を即座に除去することになる。最後に、選択フィルタ41に含まれる回数フィルタは、再生の所望の回数に従ってサブグループ43内の特定のメディア項目を繰り返すべき回数を決定する。回数フィルタは、望ましいメディア項目が再生される回数を増やしたり、あまり望ましくないメディア項目が再生される回数を減らしたりことができる。当業者には容易に理解できるように、上述したヌル、内容、および回数クラス以外の他のフィルタクラスも主張した本発明の範囲内に含まれると企図される。
【0028】
上述したユーザ関連の選択フィルタ41に加えて、システム21のプレイリストエンジン35は、メディア項目のサブグループ43の少なくとも一部分を順序付きリスト、すなわちプレイリスト49(「次にスタート」プレイリスト53や「再生中」プレイリスト55など)に配列するユーザ関連の配列フィルタ45も含む。選択フィルタ41と同様に、ユーザ関連の配列フィルタ45は、2つ以上のフィルタ83を含み得る。図2に示した実施形態では、2つのフィルタ83が含まれている。2つのフィルタのそれぞれがその重みに従ってメディア項目のフィルタリングに影響を与えるように、ユーザ関連の配列フィルタ45の各フィルタ83に重みが割り当てられる。ユーザ関連の配列フィルタ45の2つの重み付きフィルタ83は、サブグループ43の各メディア項目に得点を与える。したがって、サブグループ43のメディア項目の少なくとも一部分は、サブグループ内の各メディア項目の得点に基づいて順序付きプレイリスト49内に配列される。プレイリストエンジン35は、この順序付きプレイリスト49を「次にスタート」プレイリスト53および「再生中」プレイリスト55としてユーザインターフェース25にエクスポートする。
【0029】
必ずしもサブグループ43内のすべてのメディア項目が「次にスタート」プレイリスト53内に配列される必要はないことに留意することが重要である。例えば、サブグループ43が1000個のメディア項目を含んでいる場合、メディア項目の繰り返しが考慮に入れられると、何百万ものメディア項目にも達し得るメディア項目のそれぞれをプレイリストに配列する必要はない。代わりに、本システム21は、上述したフィルタ41、45に従って各メディア項目を評価し、最も高い得点を有するメディア項目を「次にスタート」プレイリスト53に入れる。プレイリストがフィルタ41、45に基づいて最も適切なメディア項目を確実に含むように、「次にスタート」プレイリスト53内のメディア項目が連続的に再評価される。このように、プレイリストエンジン35は、「次にスタート」プレイリスト53の内容を再評価するたびにプレイリスト全体を順序付ける必要がない。代わりに、プレイリストエンジン35は、レンダリング済みプレイリスト31内の各メディア項目を「次にスタート」プレイリスト53の潜在的な候補として評価し、「次にスタート」プレイリストを構成するメディア項目の一部分のみを配列する。
【0030】
ユーザ関連の選択フィルタ41のフィルタ79と同様、ユーザ関連の配列フィルタ45は、ヌルフィルタ、メディア項目一致フィルタ、およびリスニング体験フィルタのうちの少なくとも1つを含み得る。ヌルフィルタは、重み付けに影響を与えず、サブグループ43のすべてのメディア項目が同じ順序のままであるようにすることができる。メディア項目一致フィルタは、「次にスタート」プレイリスト53内の隣接するメディア項目間の特定の関係を促進しようとする。この関係は、類似のメディア項目を互いに隣接させる一例や、異なるメディア項目を互いに隣接させる別の例を含めて、多くのうちの1つとすることができる。最後に、ユーザ23の全体的なリスニング体験を形成するために、任意の数のリスニング体験フィルタを含めることができる。こうしたフィルタは、時間が経つにつれてリスニング体験のムードまたはジャンルを故意に変更したり、メディア項目間の快適な移行が得られるように、隣接するメディア項目のテンポを制御したり、折衷的なまたはオーソドックスではないリスニング体験が得られるように、互いに隣接する非常に異なるメディア項目を配列したりすることができる。上述したヌルフィルタ、メディア項目一致フィルタ、およびリスニング体験フィルタ以外の他のメディア項目一致フィルタおよびリスニング体験フィルタも主張した本発明の範囲内に含まれると企図される。
【0031】
使用中、順序付きサブグループ内のメディア項目のうちの少なくとも1つがユーザ23によってアクセスされている間に、選択フィルタ41は、サブグループ43を連続的に再生成するように構成されており、配列フィルタ45は、サブグループの少なくとも一部分を連続的に再配列するように構成されている。選択フィルタ41および配列フィルタ45のフィルタメンバー、フィルタ配列、および/またはフィルタの重み付けへの何らかの変更(ユーザ入力、または監視された挙動のフードバックによるなど)によって、「次にスタート」プレイリスト53の再評価が始まる。類似の再評価は、ユーザが任意のフィードバック67を提供した場合、そうでなければ、再生中に特定のメディア項目についてのユーザの選好を変更した場合に行われる。一例では、ユーザが「次にスタート」プレイリスト53内のメディア項目の格付けを5つ星から2つ星に下げることによって、プレイリストエンジン35に、「次にスタート」プレイリストから下方に格付けされたメディア項目を削除させることができる。ユーザ23の入力に応答することに加えて、プレイリストエンジン35は、各メディア項目が再生され、次のメディア項目が「次にスタート」プレイリスト53から「再生中」プレイリスト55に移動した後など、必ずしもユーザ入力に関連付けられていない一定の間隔で、再生成し、再配列することもできる。さらに別の例では、再評価を、ユーザ23またはシステム21よって制御された定期的な間隔で行うことができる(毎日特定の時間に写真メディア項目を表示するなど)。定時の再評価は、プレイリスト53、55がユーザ23の選好との整合性を確実に維持するのを助ける。別の例では、サブグループ43の更新が再生セッション間のみに行われるように、再生中にこれらの更新機能を切っておくことができる。
【0032】
再度図2を参照して、プレイリストエンジン35の例の詳細についてより詳しく述べる。プレイリストエンジン35は、上述したように、選択フィルタ41および配列フィルタ45として配列されたフィルタ79、83のリストを含む。選択フィルタ41は、フィルタ79の組に従ってこのプレイリスト53、55にはあまり望ましくないと思われるメディア項目を除去することによって、再生するメディア項目を提案する。重要なことに、レンダリング済みプレイリスト31内のメディア項目のすべてがプレイリストエンジン35によって再生されるよう提案されるわけではないのは一般的である。配列フィルタ45は、サブグループ43のメディア項目が実際に再生される順序を決定する。言い換えれば、第1のフィルタステップは、メディアの内容を選択し、第2のフィルタステップは、メディアの内容をソートする。その結果、再生するように選択されたメディア項目の慎重に選択された順序付きプレイリスト49が得られる。
【0033】
上述したように、フィルタ79、83は、プレイリストエンジン35に、メディア項目を選択し、配列するレシピを提供する。主張した本発明の範囲から逸脱することなく、任意の数の個々のフィルタ79、83を使用することができる。図2に示した一例では、選択フィルタ41は、次の表に示したように重み付けされた5つのフィルタ79を含む。
【0034】
【表1】

【0035】
これらの各フィルタ79は、別個の目的を有する。「再生しない」フィルタ79の目的は、他のフィルタがそのメディア項目にどんな得点を与えたかに関係なく、特定のメディア項目がプレイリストエンジン35を通過するのを防ぐことである。一例において、こうしたフィルタは、データベース内で「再生しない」と示されたフィールドとして具体化することができる。「「U2」のように聞こえる歌の再生を減らす」フィルタ79の目的は、U2のように聞こえるメディア項目を下げ、または除去し、それによってアーティストU2のように聞こえないメディア項目を優先することである。「ランダム」フィルタ79は、「次にスタート」プレイリスト53内に含まれる様々なメディアを増やすために含まれる。「お気に入りを優先」フィルタ79は、ユーザの星の格付けに基づいてメディア項目の再生にバイアスをかけるように定義される。一例では、こうしたフィルタ79は、5つ星に格付けされたメディア項目を、プレイリストの全再生ごとに5回再生し、4つ星の内容では4回、3つ星の内容では3回、2つ星のメディア項目では2回、1つ星のメディア内容では1回再生する。5つ星から1つ星までの異なる格付けをそれぞれ有する5つのメディア項目A、B、C、D、およびEのグループ例の場合、こうしたフィルタ79は、5つのメディア項目のプレイリストを作成し、それによって各メディア項目がその格付けに対応する回数再生される。例えば、フィルタ79は、プレイリストの一部として再生すべき未配列のメディア項目A−A−A−A−A−B−B−B−B−C−C−C−D−D−Eのサブグループ43を生成する。こうしたスキームでは、システム21は、より高く格付けされたメディア項目をより頻繁に再生する。このことは、ユーザ23にとってよりうれしいはずである。メディア項目の数が5つから20個、数百個に増えるにつれて、高く格付けされた特定のメディア項目の繰り返しの間の持続時間は長くなり、これもまた、ユーザ23にとってはより喜ばしい。最後に、「最近再生されていないメディア項目」フィルタ79は、最近再生されていないメディア項目に最近再生されたメディア項目より高い得点を与えて、ユーザ23にとって望ましくない過度の反復を避けるのを助ける。
【0036】
上記のフィルタ79の例を使用して、以下の例について考察する。第1の例において、レンダリング済みプレイリスト31からのメディア項目は、フランクシナトラによって演奏される歌「Come Fly With Me」である。システム21は、あらかじめ、メディア項目「Come Fly With Me」を「再生しない」メディア項目として識別している。この識別は、明示的なユーザ選択、ユーザによるメディア項目の低格付け、または(ユーザは常に「Come Fly With Me」をスキップするなど)メディア項目に関する以前のユーザ挙動フィードバック67からの推論を基にし得る。「再生しない」内容フィルタは、本質的にバイナリであるため、プレイリストエンジン35は、メディア項目をそれ以上は評価せず、それによってサブグループ43から「Come Fly With Me」を除去する。
【0037】
別の例では、アーティスト「The Alarm」によって演奏されるメディア項目「The Stand」は、レンダリング済みプレイリスト31に含まれており、プレイリストエンジン35に転送されて、選択フィルタ41の5つのフィルタ79に関して検討が行われる。この場合、メディア項目「The Stand」は、「再生しない」フィルタ79に含まれてないため、このフィルタの得点は100である。しかし、歌「The Stand」は、アーティストU2と同じように聞こえるため、第2のフィルタ79は、このフィルタについて、100のうち17の相対的に低い得点を生成する。言い換えれば、このメディア項目は、検討中の他のメディア項目の83%よりU2に似ている。2つの音楽のメディア項目間で認められる類似性は、ワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationに譲渡された特許文献1で説明されている技術など、既知の音楽比較技術を使用することによって容易に決定することができる。次に、メディア項目「The Stand」は、最近再生された他の歌と比較され、100のうちの23のランダム性得点が与えられる。このことは、このメディア項目を含めることがレンダリング済みプレイリスト31内の他のメディア項目の77%よりプレイリストのランダム性を良く保持することを示す。次の表は、「The Stand」の残りの得点を、プレイリストエンジンによって検討中の他のメディア項目B、C、D、およびEの得点とともに列挙する。
【0038】
【表2】

【0039】
プレイリストエンジン35は、各フィルタ79に関して各メディア項目に得点を与える。メディア項目「The Stand」の場合、それぞれのフィルタ79ごとに100、17、23、50、および55の得点が戻される。次いでこれらの得点は、次のように重み付けされ、合計されて、169.5の総得点が得られる。
【0040】
総得点=100×l00%+17×25%+23×50%+50×80%+55×25%=169.5
他のメディア項目B、C、D、およびEのそれぞれにも同じように得点が与えられ、その結果が表に示されている。メディア項目ごとの得点が計算されると、いくつかの方法でその得点を比較することができる。一例において、そのそれぞれ重み付けされた得点を満点で割った割合に基づいてメディア項目のそれぞれにパーセンタイル順位が割り当てられる。この例において、満点は280であり、その得点223.25を取得し、満点280で割ることによって、最高得点のメディア項目(すなわち項目C)にパーセンタイル順位80が与えられる。したがって、上述した例において、メディア項目Cにはパーセンタイル順位80が与えられ、メディア項目「The Stand」にはパーセンタイル順位61が与えられ、残りの3つのメディア項目には、それぞれの得点に応じて、63、69、78の得点が与えられる。一例において、何らかの最低閾値パーセンタイル順位を超えるメディア項目は、提案候補サブグループ43内に含まれる。別の例において、メディア項目のそれぞれは、配列フィルタ45に渡され、前に計算された内容の得点が、配列に関連する追加の得点と結合される。
【0041】
別の例において、フィルタ79のそれぞれの個々の得点は、直前に述べたように、単一の総得点に集計しなくてもよい。特に、1つまたは複数のフィルタ79を他のフィルタとは別に1つまたは複数のグループで維持することが望ましい場合がある。例えば、上述したようにすべてのフィルタ79を単一の総得点に結合することによって、異なるフィルタの得点が実質的に互いに相殺し、かなり異なる理由で、2つのメディア項目がほぼ同じ得点を受ける場合がある。上述したように、フィルタの重み付けを制御することは、一般に、他のフィルタと比べて特定のフィルタの重要度を高めるのに有効である。しかし、こうした重み付けに加えて、こうした個々のフィルタの影響が総得点の集計で失われないように、特定のフィルタまたはフィルタのタイプを総得点の計算から完全に取り除くことができる。次いでプレイリストエンジン35は、結合されたフィルタの総得点、および結合されていないフィルタの個々の得点を詳しく調べることができる。特定のフィルタのこうした分離によって、多くのフィルタからのデータの集計のために、こうしたフィルタに関連付けられている情報が無用のものとして扱われないようにする。例えば、「好き」および「嫌い」メディア項目に関連付けられているフィルタを分離することは、プレイリストエンジン35に追加の情報を提供し得る。上述した集計方法に従って同じように得点が与えられ、しかし一方は嫌いとして具体的に選択されている2つのメディア項目では、プレイリストエンジンは、「嫌い」なメディア項目を選択し、同じ得点であるが「嫌い」ではないメディア項目の下に配列することができる。これは、プレイリストエンジン35の感度を高め、それによって同じように得点が与えられたメディア項目間の選択度を高めることができる。別の例において、上記で詳述したように、メディア項目のそれぞれが集計され、次いでほぼ同じ得点を有する(±10パーセンタイル順位内の得点など)メディア項目が、ほぼ同じ得点のメディア項目をさらに選択し、配列し得る特定の重要度(「嫌い」など)の1つまたは複数の個々のフィルタに関して再度検討される。
【0042】
同様の計算は、提案候補サブグループ43のメディア項目をソートする配列フィルタ45に適用される。特に、システム21による提案候補サブグループ43の最初の配列は、順序付きプレイリスト49内の最初のメディア項目と見なされるシードメディア項目の選択を含み、他のすべてのメディア項目がこれと比較される。シードメディア項目は、順序付きプレイリストがまだないため、順序付きプレイリスト49内の隣接するメディア項目の比較に依存しないインストールされたフィルタの結果を使用して知的に生成することができる。例えば、図2に示した「ビートの一致(Beat Match)」フィルタは、現在再生しているメディア項目の最後のテンポが次に再生するように選択されたメディア項目の開始のテンポと同じになるように、選択フィルタ41によって選択されたメディア項目が確実に配列されるように構成される。
【0043】
また、プレイリストエンジン35のフィルタ79、83がユーザごとの挙動および選好を考慮に入れることができることも注目すべきである。例えば、第1のユーザによって使用されるプレイリストエンジン35のある構成、および第2のユーザによって使用されるプレイリストエンジンの別の構成は、ライブラリ27が同じである場合でさえ、異なる結果をもたらし得る。これは、一部のフィルタ79、83が、ユーザごとの再生回数、列挙された選好、および自動格付けシステムなどによって使用されるデモグラフィック情報など、ユーザごとのデータを検討することができるからである。
【0044】
主張した本発明の範囲から逸脱することなく、他の得点付けアルゴリズムおよび重み付けアルゴリズムを使用できることを当業者であれば容易に理解されよう。特に、(異なる組合せおよび数のフィルタからの結果間の得点を比較することができるように)正規化された得点、重み付けされていない組合せ、および組合せ値(combinatorial values)を使用してもよい。例えば、組合せフィルタは、別のフィルタ(例えば「〜のように聞こえる歌の再生を増やす」フィルタなど)とともに使用された場合、それ自体の重みが増え得る。あるいは、他のいくつかのフィルタ(例えばいくつかの「〜ように聞こえる歌の再生を減らす」フィルタなど)を使用した場合、組合せフィルタの重みを低減することができる。
【0045】
別の例では、システム21は、「再生される通りに保存する」機会をユーザに提供する選択要素(図示せず)をユーザ23に提供することができる。このオプションは、ユーザ23のメディア項目の順序付きプレイリスト49を保存し、それによってユーザは、順序付きプレイリストをシステム21上で別の時に、または本明細書に開示した本発明に従って再生中にサブグループを再配列することができない他のメディアプレーヤー(携帯用メディアプレーヤー(カリフォルニア州サンタクララのDigital Networks North America,Inc.によるRio Carbonプレーヤー、カリフォルニア州クパチーノのApple社によるIpodなど)やストリーミングデジタルメディアプレーヤー(RokuによるRoku Soundbridge))で使用することができる。しかし、本明細書で説明したシステム21の配列機能を使用しない別のメディアプレーヤー上で順序付きプレイリスト49を使用した場合、順序付きプレイリストは、単に、本明細書で説明した再配列の恩恵なしに、メディア項目がある一時に配列された順番で再生されるだけである。
【0046】
メディア項目の順序付きリストを生成するフィルタマッピング
選択フィルタ41のフィルタ79は、その使用の対応する説明付きの以下のフィルタを含めて、様々なタイプのフィルタとすることができる。
【0047】
【表3】

【0048】
【表4】

【0049】
【表5】

【0050】
主張した本発明の範囲から逸脱することなく、他のフィルタ79を使用できることを当業者は容易に理解されよう。
【0051】
配列フィルタ83は、その使用の対応する説明付きの以下のフィルタを含めて、様々なタイプのフィルタとすることができる。
【0052】
【表6】

【0053】
【表7】

【0054】
【表8】

【0055】
主張した本発明の範囲から逸脱することなく、他の選択および/または配列フィルタ41、45を使用できることを当業者は容易に理解されよう。
【0056】
メディア項目の順序付きリストを生成する方法
本発明は、メディア項目のライブラリから選択された1つまたは複数のメディア項目の順序付きリストを生成する方法をさらに含む。この方法は、ユーザ関連の選択フィルタに従ってライブラリからメディア項目のサブグループを選択するステップを含む。この方法は、ユーザ関連の配列フィルタに従ってメディア項目のサブグループを順序付きリストに配列するステップをさらに含む。
【0057】
一例において、本発明は、フィルタパラメータのユーザ選択、フィルタパラメータを決定するユーザ挙動、またはその組合せに応じてフィルタのそれぞれを構成するステップをさらに含む。
【0058】
また、この方法は、フィルタパラメータのユーザ選択、およびフィルタパラメータを決定するユーザ挙動のうちの少なくとも1つに応答して、上述した選択ステップおよび配列ステップのうちの少なくとも1つを繰り返すステップも含む。また、この方法は、ユーザインターフェース上に順序付きリストの少なくとも一部分を表示するステップも含む。
【0059】
別の例において、この方法のユーザ関連の選択フィルタおよびユーザ関連の配列フィルタのそれぞれは、2つ以上のフィルタを含む。選択ステップおよび配列ステップのそれぞれは、メディア項目のそれぞれを2つ以上のフィルタでフィルタリングするステップ、2つ以上のフィルタのそれぞれに重みを割り当てるステップ、および重み付けされたフィルタに従ってライブラリの各メディア項目に得点を与えるステップをさらに含む。サブグループは、ライブラリ内の各メディア項目の得点に基づいて生成される。
【0060】
メディア項目の順序付きリストを生成するコンピュータ可読媒体
本発明は、メディア項目のライブラリから選択された1つまたは複数のメディア項目の順序付きリストを生成するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体をさらに含む。これらのステップを実行するコンピュータ実行可能命令は、(i)ユーザ関連の選択フィルタに従ってライブラリからメディア項目のサブグループを選択するステップ、および(ii)前記メディア項目のサブグループの少なくとも一部分を、前記ユーザ関連の配列フィルタに従って順序付きリストに配列するステップを含む。このコンピュータ実行可能命令は、フィルタパラメータのユーザ選択、およびフィルタパラメータを決定するユーザ挙動のうちの少なくとも1つに応答して、選択ステップおよび配列ステップのうちの少なくとも1つを繰り返すステップをさらに含み得る。
【0061】
汎用コンピューティング装置
図3は、汎用コンピューティング装置の一例をコンピュータ130の形で示している。本発明の一例では、コンピュータ130などのコンピュータは、本明細書において示し、説明した他の図での使用に適している。一例では、上述したシステム31は、コンピュータ130によって具体化することができる。さらに、コンピュータ130は、1つまたは複数のプロセッサまたは処理ユニット132およびシステムメモリ134を有している。一例では、上述したメディア項目の順序付きリストを生成するプレイリストエンジン35は、プロセッサまたは処理ユニット132によって具体化することができる。示した実施形態では、システムバス136は、システムメモリ134を含む様々なシステム構成要素をプロセッサ132に結合する。バス136は、様々なバスアーキテクチャのうちの任意のバスアーキテクチャを使用するメモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、高速グラフィックスポート(accelerated graphics port)、およびプロセッサまたはローカルバスを含むいくつかのタイプのバス構造のうち1つまたは複数を表す。こうしたアーキテクチャには、それだけには限定されないが一例として、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、拡張ISA(EISA)バス、ビデオ電子装置規格化協会(VESA)ローカルバス、およびメザニンバスとしても知られている周辺部品相互接続(PCI)バスなどがある。
【0062】
コンピュータ130は一般に、少なくとも何らかの形態のコンピュータ可読媒体を有する。コンピュータ可読媒体は、揮発性媒体および不揮発性媒体、取外式および固定式媒体を含み、コンピュータ130によってアクセスできる使用可能な任意の媒体でよい。コンピュータ可読媒体は、それだけには限定されないが一例として、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含む。コンピュータ記憶媒体には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、他のデータなど、情報を記憶するための任意の方法または技術で実施される揮発性および不揮発性の取外式および固定式媒体がある。一例では、コンピュータ記憶媒体には、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、または所望の情報の格納に使用でき、コンピュータ130からアクセスできる他の任意の媒体などがある。通信媒体は一般に、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを搬送波または他の移送機構などの変調されたデータ信号に組み込む。これには任意の情報配送媒体がある。当業者は、信号に情報を符号化するように1つまたは複数のその特性が設定または変更された、変調されたデータ信号に精通している。有線ネットワーク、直接配線された接続などの有線媒体、および音響、RF、赤外線、その他の無線媒体などの無線媒体が通信媒体の例である。また、上記のどんな組合せでもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0063】
システムメモリ134は、コンピュータ記憶媒体を取外式および/または固定式、揮発性および/または不揮発性メモリの形で含む。示した実施形態では、システムメモリ134は、読み取り専用メモリ(ROM)138およびランダムアクセスメモリ(RAM)140を含む。基本入出力システム142(BIOS)は、例えば起動中など、コンピュータ130内の要素間での情報の転送を助ける基本ルーチンを含み、一般にROM138に格納されている。RAM140は一般に、処理ユニット132から直接アクセス可能な、および/または処理ユニット132が現在処理しているデータおよび/またはプログラムモジュールを含む。図3は、それだけには限定されないが一例として、オペレーティングシステム144、アプリケーションプログラム146、他のプログラムモジュール148、およびプログラムデータ150を示している。
【0064】
コンピュータ130は、他の取外式/固定式、揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体を含むこともできる。一例では、図3は、固定式不揮発性磁気媒体から読み取り、またはそこに書き込むハードディスクドライブ154を示している。また図3は、取外式不揮発性磁気ディスク158から読み取り、あるいはそこに書き込む磁気ディスクドライブ156、およびCD−ROMや他の光媒体など、取外式不揮発性光ディスク162から読み取り、あるいはそこに書き込む光ディスクドライブ160を示している。動作環境の例で使用できる他の取外式/固定式、揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体には、それだけには限定されないが、磁気テープカセット、フラッシュメモリカード、デジタル多用途ディスク、デジタルビデオテープ、半導体RAM、半導体ROMなどがある。ハードディスクドライブ154、磁気ディスクドライブ156、および光ディスクドライブ160は一般に、インターフェース166などの不揮発性メモリインターフェースによってシステムバス136に接続されている。
【0065】
上述し、図3に示したドライブまたはその他の大容量記憶媒体、およびその関連のコンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、およびコンピュータ130の他のデータの記憶域を提供する。図3では例えば、ハードディスクドライブ154は、オペレーティングシステム170、アプリケーションプログラム172、他のプログラムモジュール174、およびプログラムデータ176を記憶するとして示されている。これらの構成要素は、オペレーティングシステム144、アプリケーションプログラム146、他のプログラムモジュール148、およびプログラムデータ150と同じであっても、異なっていてもよいことに留意されたい。オペレーティングシステム170、アプリケーションプログラム172、他のプログラムモジュール174、およびプログラムデータ176は少なくとも異なるコピーであることを示すために、ここではそれらに異なる番号を付している。
【0066】
ユーザは、キーボード180やポインティング装置182(マウス、トラックボール、ペン、タッチパッド)などの入力装置またはユーザインターフェース選択装置を介してコマンドおよび情報をコンピュータ130に入力することができる。他の入力装置(図示せず)には、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、カメラ、スキャナなどがある。これらおよび他の入力装置は、システムバス136に結合されているユーザ入力インターフェース184を介して処理ユニット132に接続されるが、パラレルポート、ゲームポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)など他のインターフェースおよびバス構造で接続してもよい。モニタ188または他のタイプの表示装置もまた、ビデオインターフェース190などのインターフェースを介してシステムバス136に接続される。モニタ188に加えて、コンピュータは、出力周辺インターフェース(図示せず)などを介して接続できるプリンタ、スピーカなどの他の周辺出力装置(図示せず)を含んでいることが多い。一例では、上記のユーザインターフェース25は、こうした入力装置およびモニタによって具体化することができる。
【0067】
コンピュータ130は、リモートコンピュータ194など1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用してネットワーク式環境で動作することができる。リモートコンピュータ194は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ピア装置、または他の一般のネットワークノードでよく、一般にコンピュータ130に関連して上述した要素の多くまたはすべてを含む。図3に示した論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)196および広域ネットワーク(WAN)198を含むが、他のネットワークを含んでいてもよい。LAN136および/またはWAN138は、有線ネットワーク、無線ネットワーク、その組合せなどとすることができる。こうしたネットワーキング環境は、オフィス、全社規模のコンピュータネットワーク、イントラネット、およびグローバルコンピュータネットワーク(インターネットなど)ではごく一般的である。
【0068】
ローカルエリアネットワーキング環境で使用する場合、コンピュータ130は、ネットワークインターフェースまたはアダプタ186を介してLAN196に接続される。広域ネットワーキング環境で使用する場合、コンピュータ130は一般に、モデム178、またはインターネットなどWAN198を介して通信を確立する他の手段を含む。モデム178は、内蔵でも外付けでもよく、ユーザ入力インターフェース184または他の適切な機構を介してシステムバス136に接続される。ネットワーク式環境では、コンピュータ130に関連して示したプログラムモジュール、またはその一部をリモートメモリ記憶装置(図示せず)に格納することができる。図3は、それだけには限定されないが一例として、リモートアプリケーションプログラム192をメモリ装置上に存在するように示している。図示したネットワーク接続は例であり、コンピュータ間の通信リンクを確立する他の手段を使用してもよいことは理解されよう。
【0069】
一般にコンピュータ130のデータプロセッサは、様々な時に、コンピュータの様々なコンピュータ可読記憶媒体に格納された命令によってプログラムされる。プログラムおよびオペレーティングシステムは一般に、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなどで配布される。プログラムおよびオペレーティングシステムは、そこからコンピュータの2次的メモリにインストールまたはロードされる。実行時、それらは、少なくとも部分的にコンピュータの1次電子メモリにロードされる。本明細書で説明した本発明は、こうした媒体がマイクロプロセッサまたは他のデータプロセッサとともに以下で説明する操作を実施する命令またはプログラムを含んでいる場合、これらおよび他の様々なタイプのコンピュータ可読媒体を含む。
【0070】
例示のために、プログラムおよびオペレーティングシステムなどの他の実行可能プログラム構成要素は、本明細書では個別のブロックとして示している。しかし、こうしたプログラムおよび構成要素は、様々な時に、コンピュータの様々な記憶構成要素に存在し、コンピュータのデータプロセッサによって実行されることを理解されたい。
【0071】
コンピュータ130を含めてコンピューティングシステム環境の例と関連して説明しているが、本発明は、他の多数の汎用または専用コンピューティングシステム環境または構成で動作可能である。コンピューティングシステム環境は、本発明の使用または機能の範囲に関して限定を示唆するものではない。さらに、コンピューティングシステム環境を、動作環境の例に示した構成要素のいずれか1つ、またはその組合せに関連する依存性または必要条件を有していると解釈すべきではない。本発明との使用に適した良く知られているコンピューティングシステム、環境、および/または構成の例には、それだけには限定されないが、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドまたはラップトップ装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、セットトップボックス、プログラム可能家庭用電化製品、携帯電話、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記の任意のシステムまたは装置を含む分散コンピューティング環境などがある。
【0072】
操作中、コンピュータ130は、メディア項目のライブラリから選択された1つまたは複数のメディア項目の順序付きリストを生成するための上述したような方法を実行する。コンピュータ130(またはその構成要素)は、ユーザ関連の選択フィルタに従ってライブラリからメディア項目のサブグループを選択する。コンピュータ130は、ユーザ関連の配列フィルタに従って、メディア項目のサブグループの少なくとも一部分を順序付きリストに配列する。
【0073】
本明細書において示し、説明した方法の実行または実施の順序は、特に明記のない限り、必須ではないことを当業者は留意されたい。つまり、方法の要素は、特に明記しない限り、任意の順序で行うことができ、方法が含んでいる要素は本明細書に開示した要素より多くても少なくてもよいことが発明者によって企図される。
【0074】
本発明またはその実施形態の要素を導入する場合、冠詞「a」、「an」、「the」、および「said」は、1つまたは複数の要素があることを意味するものである。用語「備える」、「含む」、および「有する」は包含的であるものとし、列挙されている要素以外の追加の要素があることを意味する。
【0075】
上記を鑑み、本発明のいくつかの目的が達成され、他の利点が得られることがわかる。
【0076】
本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更を上記の製品および方法に加えることができるので、上記の説明に含まれ、添付の図面に示したすべての事柄は、例として解釈されるものとし、限定するためのものではない。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】1つまたは複数のメディア項目の順序付きリストを生成する本発明のシステムを示す図である。
【図1A】音楽用メディア項目のプレイリストのユーザインターフェースのスクリーンショット例を示す図である。
【図2】図1のシステムのプレイリストエンジンの詳細を示す図である。
【図3】本発明を実施することができる好適コンピューティングシステム環境の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0078】
132 処理ユニット
134 システムメモリ
136 システムバス
144 オペレーティングシステム
146 アプリケーションプログラム
148 他のプログラムモジュール
150 プログラムデータ
166 不揮発性メモリインターフェース
170 オペレーティングシステム
172 アプリケーションプログラム
174 他のプログラムモジュール
176 プログラムデータ
184 ユーザ入力インターフェース
186 ネットワークインターフェース
190 ビデオインターフェース
192 リモートアプリケーションプログラム
196 ローカルエリアネットワーク
198 広域ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディア項目のライブラリから選択された1つまたは複数のメディア項目の順序付きリストを生成するシステムであって、
前記ライブラリからメディア項目のサブグループを生成するユーザ関連の選択フィルタと、
前記メディア項目のサブグループの少なくとも一部分を順序付きリストに配列するユーザ関連の配列フィルタと
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記ユーザ関連のフィルタのそれぞれは、
フィルタパラメータのユーザ選択と、
フィルタパラメータを決定するユーザ挙動と
のうちの少なくとも1つに応じて構成されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ユーザ挙動は、前記メディア項目を選択するステップ、前記メディア項目にアクセスするステップ、前記メディア項目を再生するステップのうちの少なくとも1つに関連するユーザアクションを含むことを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記システムは前記メディア項目のライブラリを含むデータソースをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記順序付きリストは「次にスタート」プレイリストであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ユーザ関連の選択フィルタ、および前記ユーザ関連の配列フィルタのそれぞれは、2つ以上のフィルタを含み、前記2つ以上のフィルタのそれぞれがその相対荷重に従って前記メディア項目の前記フィルタリングに影響を与えるように、前記2つ以上のフィルタのそれぞれに重みが割り当てられることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記ユーザ関連の選択フィルタの前記2つ以上のフィルタは、前記重み付けされたフィルタに従って前記ライブラリの各メディア項目に得点を与え、それによって、前記ライブラリ内の各メディア項目の前記得点に基づいて前記サブグループが生成されることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記ライブラリの前記メディア項目のそれぞれに、その重み付けされた得点に基づいてパーセンタイル順位が割り当てられることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
最高得点のメディア項目は100のパーセンタイル得点が与えられ、最低得点のメディア項目は0の得点が与えられ、残りのメディア項目のそれぞれは、その重み付けされた得点に基づいて前記最高得点のメディア項目と前記最低得点のメディア項目との間に均等に分散されたパーセンタイル得点が与えられることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記ユーザ関連の配列フィルタの前記2つ以上のフィルタは、前記重み付けされたフィルタに従って前記サブグループの各メディア項目に得点を与え、それによって、前記サブグループ内の各メディア項目の前記得点に基づいて、前記サブグループの前記メディア項目が順序付きリストに配列されることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記ユーザ関連の選択フィルタは、
ヌルフィルタと、
内容フィルタと、
回数フィルタと
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記ユーザ関連の配列フィルタは、
ヌルフィルタと、
メディア項目一致フィルタと、
リスニング体験フィルタと
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記順序付きサブグループ内の前記メディア項目のうちの少なくとも1つがユーザによってアクセスされている間に、前記フィルタは、前記サブグループを連続的に再生成し、前記サブグループの少なくとも一部分を連続的に再配列するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
メディア項目のライブラリから選択された1つまたは複数のメディア項目の順序付きリストを生成する方法であって、
ユーザ関連の選択フィルタに従って前記ライブラリからメディア項目のサブグループを選択するステップと、
ユーザ関連の配列フィルタに従って、前記メディア項目のサブグループの少なくとも一部分を順序付きリストに配列するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
フィルタパラメータのユーザ選択、およびフィルタパラメータを決定するユーザ挙動のうちの少なくとも1つに応じて前記フィルタのそれぞれを構成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
フィルタパラメータのユーザ選択、およびフィルタパラメータを決定するユーザ挙動のうちの少なくとも1つに応答して、前記選択ステップおよび配列ステップのうちの少なくとも1つを繰り返すステップをさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ユーザ関連の選択フィルタおよび前記ユーザ関連の配列フィルタのそれぞれは2つ以上のフィルタを含み、前記選択ステップおよび配列ステップのそれぞれは、
前記メディア項目のそれぞれを前記2つ以上のフィルタでフィルタリングするステップと、
前記2つ以上のフィルタのそれぞれに重みを割り当てるステップと、
前記重み付けされたフィルタに従って前記ライブラリの各メディア項目に得点を与え、それによって、前記ライブラリ内の各メディア項目の前記得点に基づいて、前記サブグループが生成されるステップと
を含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
ユーザインターフェース上に前記順序付きリストの少なくとも一部分を表示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項19】
メディア項目のライブラリから選択された1つまたは複数のメディア項目の順序付きリストを生成するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体であって、
ユーザ関連の選択フィルタに従って前記ライブラリからメディア項目のサブグループを選択するステップと、
ユーザ関連の配列フィルタに従って、前記メディア項目のサブグループの少なくとも一部分を順序付きリストに配列するステップと
を含むステップを実行するコンピュータ実行可能命令を有することを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
ステップを実行する前記コンピュータ実行可能命令は、
フィルタパラメータのユーザ選択、およびフィルタパラメータを決定するユーザ挙動のうちの少なくとも1つに応答して、前記選択ステップおよび配列ステップのうちの少なくとも1つを繰り返すステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載のコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図1A】
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【公開番号】特開2006−277917(P2006−277917A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−44458(P2006−44458)
【出願日】平成18年2月21日(2006.2.21)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】