説明

2−カルバミド−4−フェニルチアゾール誘導体、この調製、およびこの治療的使用

本発明は、下記一般式(I)を有する2−カルバミド−4−フェニルチアゾール誘導体に関する。本発明は、一般式(I)の化合物を含む医薬組成物にも関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2−カルバミド−4−フェニルチアゾール誘導体、この調製、およびこの治療用途に関する。
【発明の開示】
【0002】
本発明は、塩基、または酸との付加塩として構成され、水和物または溶媒和物として構成される、下記式(I):
【0003】
【化18】

[式中、
は、水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルキル基、トリフルオロ(C−C)アルキル基、−OH基、−O−(C−C)アルキル基、−O−トリフルオロ(C−C)アルキル基、−O−(C−C)アルキル−(C−C10)シクロアルキル基、−O−(C−C10)シクロアルキル基、−O−CH−CH=CH基、または−S−(C−C)アルキル基を表し、
は、水素原子、ハロゲン原子、−OH基、(C−C)アルキル基、トリフルオロ(C−C)アルキル基、ペルフルオロ(C−C)アルキル基、(C−C10)シクロアルキル基、−O−(C−C)アルキル基、−O−(C−C)アルキル(C−C10)シクロアルキル基、−O−(C−C10)シクロアルキル基、−O−CH−CH=CH基、または−(C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル基を表し、
Yは、水素原子またはハロゲン原子を表し、
pは、2または3を表し、
は、
a1)式−(CH−Aの基
[式中、aは、1、2、3、または4を表し、Aは、
【0004】
【化19】

[ここで、Rが、−(C−C)アルキル−COO−(C−C)アルキル、−CO−(C−C)アルキル(ここで、アルキルは、少なくとも1つのハロゲン原子で置換されている。)、−(C−C10)シクロアルキル、フェニル、−COO−(C−C10)シクロアルキル、−SO−(C−C)アルキル(ここで、アルキル基は、少なくとも1つのハロゲン原子で置換されている。)、−SO−フェニル(ここで、フェニルは、少なくとも1つの−O−(C−C)アルキル基で置換されている。)、−SO−ヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールは、ピラゾール、イソオキサゾール、もしくはイミダゾールであり、ハロゲンもしくは−(C−C)アルキルから選択される少なくとも1つの基で独立に置換されている。)、−SO−N((C−C)アルキル)、−SO−OH、−SO−(C−C10)シクロアルキル、−CO−NH((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CN、−(C−C)アルキルイミダゾール、−(C−C)アルキル−COOH、−(C−C)アルキル−COO、−(C−C)アルキル−OH、−(C−C)アルキルテトラゾール、−(C−C)アルキル−CO−NH、−(C−C)アルキル−CO−NH((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CO−NH((C−C10)シクロアルキル)、−(C−C)アルキル−CO−N((C−C)アルキル)((C−C10)シクロアルキル)、−(C−C)アルキル−CO−N((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CO−N((C−C10)シクロアルキル)、(ここで、Mは、Li、Na、およびKから選択されるアルカリ金属カチオンであり、2個のアルキル置換基もしくはシクロアルキル置換基が窒素原子に結合している場合、これらは独立して同じであるか、または異なっていてよい。)からなる群から選択される。]
からなる群から選択される。]
a2)式−CO(CH−Aの基
[式中、bは、0、1、2、3、または4を表し、Aは、
【0005】
【化20】

(ここで、Rは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]
a3)−B基
[ここでBは、
【0006】
【化21】

(ここで、Rは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]
a4)式−(CH−Cの基
[式中、aは、1、2、3、または4を表し、Cは、
【0007】
【化22】

[ここで、
は、水素原子、(C−C)アルキル基、−(C−C)アルキル−COO−(C−C)アルキル基、−CO−(C−C)アルキル基(ここで、アルキルは、少なくとも1つのハロゲン原子で場合により置換されている。)、−(C−C10)シクロアルキル、フェニル、−COO−(C−C10)シクロアルキル、−SO−(C−C)アルキル(ここで、アルキルは、少なくとも1つのハロゲン原子で場合により置換されている。)、−SO−フェニル(ここで、フェニルは、少なくとも1つの−O−(C−C)アルキル基で場合により置換されている。)、−SO−ヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールは、ピラゾール、イソオキサゾール、もしくはイミダゾールであり、ハロゲンもしくは−(C−C)アルキルから選択される少なくとも1つの基で場合により独立に置換されている。)、−SO−N((C−C)アルキル)、−SO−OH、−SO−(C−C10)シクロアルキル、−CO−NH((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CN、−(C−C)アルキルイミダゾール、−(C−C)アルキル−COOH、−(C−C)アルキル−COO、−(C−C)アルキル−OH、−(C−C)アルキルテトラゾール、−(C−C)アルキル−CO−NH、−(C−C)アルキル−CO−NH((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CO−NH((C−C10)シクロアルキル)、−(C−C)アルキル−CO−N((C−C)アルキル)((C−C10)シクロアルキル)、−(C−C)アルキル−CO−N((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CO−N((C−C10)シクロアルキル)、(ここで、Mは、Li、Na、およびKから選択されるアルカリ金属カチオンであり、2個のアルキル置換基もしくはシクロアルキル置換基が窒素原子に結合している場合、これらは独立して同じであるか、または異なっていてよい。)からなる群から選択され、
は、ヒドロキシル、O−(C−C)アルキル、−O−トリフルオロ(C−C)アルキル、−O−(C−C)アルキル(C−C10)シクロアルキル、−O−(C−C10)シクロアルキルからなる群から選択され、
Ra、Rb、Rc、およびRdの少なくとも1つがメチル基である条件で、Ra、Rb、Rc、およびRdは独立して、水素原子もしくはメチル基であり、
Re、Rf、Rg、およびRhは独立して、水素原子もしくはメチル基である。]
からなる群から選択される。]
a5)式−CO(CH−Cの基
[式中、
bは、0、1、2、3、または4を表し、Cは、
【0008】
【化23】

(ここで、R、R、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、およびRhは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]
a6)−D基
[ここでDは、
【0009】
【化24】

(ここで、R、R、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、およびRhは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]
を表す。]
に対応する化合物に関する。
【0010】
好ましいハロゲンはフッ素である。
【0011】
式(I)の化合物は、1つまたは複数の非対称炭素原子を含んでいる可能性がある。したがって、これらはエナンチオマーまたはジアステレオマーの形態で存在し得る。前記エナンチオマー、ジアステレオマー、およびこれらの混合物は、ラセミ混合物を含めて、本発明に包含される。
【0012】
式(I)の化合物は、塩基、または酸との付加塩として存在し得る。前記付加塩は、本発明に包含される。
【0013】
前記塩は、医薬として許容できる酸と調製するのが有利であるが、本発明は、例えば、式(I)の化合物を精製または単離する際に使用される他の酸の塩も包含する。
【0014】
式(I)の化合物は、水和物または溶媒和物の形態において、すなわち、1つもしくは複数の分子の水と、または溶媒との会合あるいは組合せの形態においても存在し得る。本発明は、こうした水和物および溶媒和物も包含する。
【0015】
以下の定義は、本発明において使用される。
【0016】
t−z(ここで、tおよびzは、1から10の値をとり得る。)は、tからzの炭素原子を含んでよい炭素性鎖を意味し、例えば、C1−3は、1から3個の炭素原子を含んでよい炭素性鎖を意味する。
【0017】
ハロゲン原子は、例えば、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味する。
【0018】
アルキル基:ハロゲン原子で場合により置換されている、直鎖または分岐の飽和脂肪族基。引用され得る例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、テルチオブチル基、ペンチル基、2−フルオロエチル基などである。
【0019】
シクロアルキル基:環状アルキル基。引用され得る例としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などである。
【0020】
ペルフルオロアルキル基:炭素原子が全てフッ素原子で置換された、上記で定義した通りのアルキル基。
【0021】
引用され得る、本発明の目的物に包含される化合物として、下記の式(I.a)
【0022】
【化25】

(式中、R、R、R、およびYは、上記で定義した通りである。)
の化合物が挙げられる。
【0023】
式(I.a)の本発明の化合物は、Rがフェニル基の2位にあり、Rがフェニル基の5位にある化合物である。
【0024】
引用され得る本発明の化合物として、
が、−O−(C−C)アルキル基を表し、および/または
が、(C−C)アルキル基、(C−C10)シクロアルキル基、ペルフルオロ(C−C)アルキル基、または−O−(C−C)アルキル基を表す
化合物が挙げられる。
【0025】
引用され得るこれらの化合物のサブグループとして、
が、−O−(C−C)アルキル基を表し、および/または
が、(C−C)アルキル基、(C−C10)シクロアルキル基、または−O−(C−C)アルキル基を表す
化合物が挙げられる。
【0026】
引用され得る本発明の化合物は、式(I)または式(I.a)[式中、Rは、式−(CH−A[式中、aは、1、2、3、もしくは4を表し、Aは、
【0027】
【化26】

(ここで、R、R、R、Y、およびpは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]の基を表す。]の化合物の第一グループに挙げられる。
【0028】
引用され得る本発明の化合物として、一般式(I)または式(I.a)[式中、Rは、式−CO(CH−A[式中、bは、0、1、2、3、もしくは4を表し、Aは、
【0029】
【化27】

(ここで、R、R、R、Y、およびpは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]の基を表す。]の化合物の第二グループが挙げられる。
【0030】
引用され得る第一グループおよび第二グループにおいて上記で引用された本発明の化合物として、Aが
【0031】
【化28】

(ここで、R、R、Y、およびpは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される化合物のサブグループが挙げられる。
【0032】
引用され得る本発明の化合物として、一般式(I)または式(I.a)[式中、Rは、−B基[ここで、Bは
【0033】
【化29】

(ここで、R、R、R、Y、およびpは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]を表す。]の化合物の第三グループが挙げられる。
【0034】
上記で引用された本発明の化合物に挙げられるのは、Rが、−(C−C)アルキル−COO−(C−C)アルキル、−CO−(C−C)アルキル(ここで、アルキルは、少なくとも1つのハロゲン原子で置換されている。)、−(C−C10)シクロアルキル、フェニル、−SO−(C−C)アルキル(ここで、アルキルは、少なくとも1つのハロゲン原子で置換されている。)、−SO−フェニル(ここで、フェニルは、少なくとも1つの−O−(C−C)アルキル基で置換されている。)、−SO−ヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールは、ピラゾールまたはイソオキサゾールまたはイミダゾールであり、ハロゲンもしくは−(C−C)アルキルから選択される少なくとも1つの基で独立に置換されている。)、−SO−N((C−C)アルキル)、−SO−OH、−CO−NH((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CN、−(C−C)アルキル−COOH、−(C−C)アルキル−COO、−(C−C)アルキル−OH、−(C−C)アルキルテトラゾール、−(C−C)アルキル−CO−NH、(ここで、Mは、Li、Na、およびKから選択されるアルカリ金属カチオンであり、2個のアルキル置換基もしくはシクロアルキル置換基が窒素原子に結合している場合、これらは独立して同じであるか、または異なっていてよい。)からなる群から選択される、引用され得る化合物の第一サブグループ、ならびにRが−SO−(C−C10)シクロアルキルを表す化合物の第二サブグループである。
【0035】
上記で引用された本発明の式(I)の化合物に挙げられるのは、下記の特定の化合物である:
4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(1−イソプロピルカルバモイルピペリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(1−シクロプロパンスルホニルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
3−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)プロピオン酸のエチルエステル;
3−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)プロピオン酸;
4−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)酪酸のエチルエステル;
4−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)酪酸;
5−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)ペンタン酸のエチルエステル;
5−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)ペンタン酸;
4−シクロヘキシルピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド。
【0036】
より具体的には、下記化合物を引用することができる:4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド。
【0037】
上記で引用された本発明の式(I)の化合物に挙げられるのは、下記のさらに特定の化合物である:
4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−カルバモイルメチルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
((S)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)酢酸;
4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)−5−フルオロチアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
((S)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)酢酸のエチルエステル;
4−[(R)−1−(2−シアノエチル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
3−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)プロピオン酸のナトリウム塩;
4−[(R)−1−(2−カルバモイルエチル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((R)−1−シクロプロピルピペリジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−ブチル−2−エトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロペンチル−2−エトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−ブチル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−シアノメチルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((R)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(1−シクロプロピルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−シクロプロパンスルホニルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−フェニルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
2−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−スルホン酸;
4−[(S)−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[(S)−1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)−5−フルオロチアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−ジメチルスルファモイルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[(S)−1−(2H−テトラゾール−5−イルメチル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(5−クロロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[l−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(5−メチルイソオキサゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(1−ジメチルスルファモイルピペリジン−2−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(2,2,2−トリフルオロエタンスルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(4−メトキシベンゼンスルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロペンチル−2−エトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−ブチル−2−エトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[(S)−1−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホニル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−エトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロペンチル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−ブチル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(2−メトキシ−5−プロポキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−プロピル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)[1,4]ジアゼパン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド。
【0038】
本発明の化合物として、一般式(I)または式(I.a)[式中、Rは、式−(CH−C[式中、aは、1、2、3、もしくは4を表し、Cは
【0039】
【化30】

(ここで、R、R、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、Rh、R、R、Y、およびpは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される]の基を表す。]の引用され得る化合物の第四グループが挙げられる。
【0040】
本発明の化合物として、一般式(I)または一般式(I.a)[式中、Rは、式−CO(CH−C[式中、bは、0、1、2、3、もしくは4を表し、Cは
【0041】
【化31】

(ここで、R、R、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、Rh、R、R、Y、およびpは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]の基を表す。]の引用され得る化合物の第五グループが挙げられる。
【0042】
第四グループおよび第五グループにおいて引用された本発明の化合物として、Cが
【0043】
【化32】

(ここで、R、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、Rh、R、R、Y、およびpは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される、引用され得る化合物の第一サブグループが挙げられる。
【0044】
第四グループおよび第五グループにおいて引用された本発明の化合物として、Cが
【0045】
【化33】

(ここで、R、Ra、Rb、Rc、Rd、R、R、Y、およびpは、上記で定義した通りである。)を表す、引用され得る化合物の第二サブグループが挙げられる。
【0046】
本発明の化合物として、一般式(I)または一般式(I.a)[式中、Rは、−D基[ここで、Dは
【0047】
【化34】

(ここで、R、R、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、Rh、R、R、Y、およびpは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]を表す。]の引用され得る化合物の第六グループが挙げられる。この第六グループには、Rが、水素原子または(C−C)アルキルアルキル基である化合物のサブグループが引用され得る。
【0048】
引用され得る第三グループ、第四グループ、および第五グループ、ならびにこれらのサブグループにおいて引用された本発明の式(I)の化合物として、下記の特定の化合物が挙げられる:
4−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(2,2−ジメチルテトラヒドロピラン−4−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド。
【0049】
式(I)の化合物を調製する際に使用する特定の中間体は、下記に示す実施例から明らかになるように、式(I)の最終生成物として働くことも可能である。
【0050】
同様に、本発明の式(I)の特定の化合物は、本発明に従った式(I)の化合物を調製する際に使用する中間体として働くことが可能である。
【0051】
下記で使用される「保護基Gp」という用語は、一方では、合成中にヒドロキシル基またはアミン基などの反応性官能基を保護することができ、他方では、合成の最後に反応性官能基をそのまま再生することができる基を意味する。保護基ならびに保護および脱保護の方法の例が、「Protective Groups in Organic Synthesis」Green et al.、2nd Edition(John Wiley&Sons,Inc.、New York)に示されている。
【0052】
下記で使用される「分離基X」という用語は、電子対の離脱で不均一結合を切断することにより分子から容易に開裂させることができる基を意味する。したがって、前記基は、例えば、置換反応中に他の基により容易に置き換えられ得る。前記分離基は、例えば、ハロゲン、またはメシル(メタンスルホニル)、トシル(トルエンスルホニル)、トリフレート、アセテート等などの活性水酸基である。分離基の例、およびこれらの調製の引例は、「Advances in Organic Chemistry」J.March、3rd Edition、Wiley Interscience、p.310−316に示されている。
【0053】
下記で使用される「R、R、またはRの前駆体」という用語は、1つまたは複数の化学反応により、R、R、およびRに変換させ得る置換基R’、R’、またはR’を意味する。
【0054】
下記で使用される「Z基」という用語は、酸塩化物、混合無水物もしくは対称酸無水物などカルボン酸の官能性誘導体の脱離基、または、例えば、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(BOP)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)、またはO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸塩(TBTU)により適度に活性した該酸を意味する。
【0055】
1つまたは複数の置換基R’、R’、および/またはR’が、アミン官能基またはヒドロキシル官能基を含む基を表す場合、前記官能基は、中間状態において保護されてよく、アミン官能基は、例えば、アルカノイル基、ベンジル基、tert−ブトキシカルボニル(Boc)基、ベンジルオキシカルボニル基、または9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)基により保護されてよく、ヒドロキシル官能基は、例えば、エーテルまたはエステルの形態で保護されてよい。
【0056】
本発明の化合物は、本特許出願において記載されている各種方法を使用して調製することができる。第一の態様において、本発明は、式(I)の生成物、およびこの中間生成物を調製する方法に関する。
【0057】
本発明の式(1)の化合物は、下記の一般的スキーム1に従って調製することができる。
【0058】
【化35】

【0059】
スキーム1に従って、本発明の化合物は、式(II)(式中、R、R、Yは、上記で定義した通りである。)のアミノチアゾール誘導体を、式(III)(式中、R’は、上記で定義した通りのRの前駆体基またはR基を表し、pは上記で定義した通りである。)のアミン誘導体とカップリングさせることにより得られる。
【0060】
式(II)のアミノチアゾール誘導体は、特許出願WO2004/096798に記載の方法を使用して得ることができる。
【0061】
スキーム1において、式(II)のアミノチアゾール誘導体は、2時間から16時間の間カップリング剤の存在下に置き、次いで0.5時間から4時間の間式(III)のアミン誘導体とともに置く。
【0062】
カップリング剤は、「Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis」L.A.Paquette、volume2、p1006;volume4、p2304;volume6、p4107に記載の方法を使用して、当業者に公知のカップリング剤、例えば、ホスゲン、ジ−(N−スクシンイミジル)カーボネート、1,1’−カルボニル−ジイミダゾールから選択してよい。
【0063】
反応は、様々な溶媒、例えば、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、トルエン中、トリエチルアミンまたはKCOなど塩基の存在下、0℃から100℃の温度で行なってよい。
【0064】
式(III)のアミノ化誘導体は公知であるか、または、特に文献WO87/01706に記載の方法を使用するか、もしくは下記の方法を使用して調製することができる。
【0065】
下記のA’基およびC’基はそれぞれ、A基もしくはC基の前駆体基、または上記で定義した通りのA基もしくはC基を表す。
【0066】
式(III)(式中、R’は、Rの前駆体基または上記で定義した通りのR基を表し、pは上記で定義した通りである。)の化合物は、当技術者に知られている方法、または文献(WO03/104230およびWO03/057145)に記載の方法を使用して保護されたピペラジンまたはホモピペラジンの窒素を脱保護することにより、式(IV)の化合物から得られる。
【0067】
一例として、下記手順に従ってよい。
【0068】
【化36】

【0069】
式(IV)の化合物は市販で入手できるか、または当技術者に知られている方法を使用し、市販で入手できる化合物から合成することが可能である。
【0070】
式(IV)[式中、R’は、R基[ここで、Rは、−CO(CH−Aまたは−CO(CH−C基(式(IV.2)もしくは式(IV.5)の化合物)を表す。]の前駆体基を表す。]の化合物は、下記のスキーム2を使用して得ることも可能である。
【0071】
【化37】

【0072】
スキーム2において、ピペラジンまたはモノ保護ホモピペラジン(Gp=BOCもしくはGp=ベンジル)は、KCO、トリエチルアミン、ジイソプロピルチルアミン、または炭酸セシウムなど塩基の存在下、場合によりBOP、TBTU、またはCDIなどのカップリング反応物の存在下、THF、アセトニトリル、またはDMFなどの溶媒中、0℃から150℃の温度で、アシル化またはペプチド型カップリングにより、式(V.1)もしくは式(V.2)(式中、Zは、脱離基またはカルボン酸官能基の活性化から誘導された基を表す。)の化合物と反応し、式(IV.2)または式(IV.5)の化合物をそれぞれ生成する。
【0073】
式(IV)[式中、R’は、R基[ここで、Rは、−(CH−A基または−(CH−C基(式(IV.1)もしくは式(IV.4)の化合物)を表す。]の前駆体基を表す。]の化合物は、下記のスキーム3を使用して得ることもできる。
【0074】
【化38】

【0075】
この方法において、ピペラジンまたはモノ保護ホモピペラジン(Gp=BOCもしくはGp=ベンジル)は、還元的アミノ化の反応条件下、NaHB(OAc)またはNaBHCNなど還元剤の存在下、1,2−ジクロロエタン、ジクロロメタン、メタノール、またはTHFなどの溶媒中、0℃から70℃の温度で、式(VI.1)または式(VI.2)のアルデヒドと反応して、式(IV.1)または(IV.4)の化合物をそれぞれ生成する(Synth.Commun.、1998、28(10)、1897−1905、J.Org.Chem.、1992、57(11)、3218−3225、J.Org.Chem、1996、61、3849−3862、Tetrahedron Lett.、1990、31、5595−5598)。
【0076】
別法として、式(IV.1)および式(IV.4)の化合物は、下記のスキーム4に例証されている方法を使用し、置換反応により合成することもできる。
【0077】
【化39】

【0078】
スキーム4において、ピペラジンまたはモノ保護ホモピペラジン(Gp=BOCもしくはGp=ベンジル)は、式(VII.1)または式(VII.2)(式中、Xは脱離基を表す。)の化合物と反応して、式(IV.1)または式(IV.4)の化合物をそれぞれ生成する。反応は、溶媒なしで、またはテトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、トルエン、もしくはアセトニトリルなどの溶媒中、トリエチルアミンもしくはKCOなど塩基の存在下または非存在下、周囲温度から200℃の温度で1時間から24時間の間行なう。
【0079】
式(IV)[式中、R’は、R基[ここで、Rは、−B基もしくは−D基(式(IV.3)もしくは式(IV.6)の化合物)を表す。]の前駆体基を表す。]の化合物は、下記スキームを使用し、NaHB(OAc)、NaBHCNなど還元剤の存在下、1,2−ジクロロエタン、メタノール、もしくはジクロロメタン、THFなどの溶媒中、0℃から70℃の温度で、還元的アミノ化反応により、ピペラジンまたはモノ保護ホモピペラジン(Gp=BOCもしくはGp=ベンジル)とBのケトン前駆体B’またはDのケトン前駆体D’とを反応させることによって調製することができる。
【0080】
【化40】

【0081】
使用されるケトンB’およびD’は市販で入手できるか、またはOrganic Process Research&Development、2004、8、939;Synthesis、1989、10、767に記載の方法を使用して合成することができる。
【0082】
式(I)の化合物は、下記のスキーム6を使用して調製することもできる。
【0083】
【化41】

【0084】
スキーム6において、上記で定義した通りの式(II)のアミノチアゾール誘導体を、ピペラジンまたはモノ保護ホモピペラジン(Gp=BOCもしくはGp=ベンジル)にカップリングして、式(VIII)の化合物を生成する。
【0085】
反応は、スキーム1のために示された上記の条件下で行なう。
【0086】
次いで、式(V.1)、式(V.2)、式(VI.1)、式(VI.2)、式(VII.1)、もしくは式(VII.2)の化合物と、または上記で定義した通りの式B’もしくは式D’のケトンとを反応させる、当技術者に公知の方法を使用して式(VIII)の化合物を脱保護し、式(IX)の化合物を生成する。この反応は、式(IV)の中間体を合成するために上記した方法に従って行なう。
【0087】
一般的合成スキームにおいて、この調製の方法が記載されていなかった場合、これは、出発化合物および試薬が市販されているか、もしくは文献に記載されていたか、または本明細書に記載した方法もしくは当技術者に公知の方法を使用してこれらを調製できることを意味する。
【0088】
下記実施例には、本発明に従った化合物の調製が記載されている。化合物の番号は、本発明に従った一部の化合物の化学構造を示す表1に表示される番号を参照されたい。
【0089】
下記の調製および実施例において:
CyHex=シクロヘキシル基
DSC=ジ(N−スクシンイミジル)カーボネート
CDI=1,1’−カルボニルジイミダゾール
DCE=ジクロロエタン
TBME=tert−ブチルメチルエーテル
AT=周囲温度
DCM=ジクロロメタン
DIPEA=ジイソプロピルチルアミン
THF=テトラヒドロフラン
BOP=ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩
DMF=ジメチルホルムアミド
Boc=tert−ブチルオキシカルボニル
TFA=トリフルオロ酢酸;
TBTU=2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸塩
HOBT=ヒドロキシベンゾトリアゾール
BSA=ビス(トリメチルシリル)アセトアミド
EtOAc=酢酸エチル
AcCl=塩化アセチル
MP=Buchi B545装置を使用し、分当たり1℃の温度勾配で測定した(摂氏での)融点
MH+=プロトンによりイオン化した分子形態の分子量
【0090】
連動HPLC−UV−MS(液体クロマトグラフィー−UV検出−質量分析)により化合物を分析した。使用した装置は、Agilentダイオードアレイ検出器およびMSD Quad四重極質量分析計を装備した、Agilentより販売されているHP1100クロマトグラフで構成されていた。
【0091】
下記分析条件を用いた。
カラム:対称C18(50×2.1mm;3.5μm)
溶離液A:pH3.15で、HO+TFA 0.005%
溶離液B:CHCN+TFA 0.005%
勾配:
時間(分) %B
0 0
10 90
15 90
16 0
20 0
カラム温度:30℃
流量:0.4ml/分
検出:λ=220nm
表1において「B方法」が示されている箇所では、化合物を次の条件下でLCMSにより分析した:YMC Jsphereカラム(33×2.1mm、4μm、溶離液:CHCN+0.05%TFA:HO+0.05%TFA、勾配:5:95(0分)、次いで95:5(2.5分)、次いで95:5(3分)、流量:1.3mL/分、温度:30℃。
【0092】
rt=保持時間
NMR=Bruker Avance200(200MHz)分光計で行なった核磁気共鳴。使用した溶媒は重水素化DMSOであり、化学的置換はTMSに関して表示した。下記略語を使用した。
【0093】
s=一重項
d=二重項
d.d=二重の二重項
t=三重項
m=多重項
sel=ブロード一重項
光学純度は、CO/MeOH(80/20)混合物で溶出したChiralpak AD(250mm×4.6)カラム上のHPLCにより、30℃、3ml/分の流量、P=20MPaで分析した。化合物を220nmで検知した。
【0094】
α=旋光能。旋光能は、Perkin−Elmer241−MC旋光計を使用し、ナトリウムD線(λ=589nm)に関して測定した。濃度は、10mg/mlとして表示した。測定は周囲温度で行なった。
【実施例1】
【0095】
4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド(化合物No.1)
1.1.(R)−3−((メチルスルホニルオキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸のtert−ブチルエステルの調製 塩化メタンスルホニル2.16ml、続いてトリエチルアミン3.86mlを、(R)−3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボン酸のtert−ブチルエステル5gの0℃に冷却したDCM80ml溶液に添加した。媒質を1時間30分の間0℃で撹拌し、次いでトリエチルアミン0.7mlおよび塩化メタンスルホニル0.54mlを添加した。0℃で30分後、媒質を加水分解し、有機相を水で2回、次いで飽和NaCl溶液で洗浄し、次いで、MgSO上で乾燥した。媒質を蒸発させて、淡黄色油6.8gを生成した。
【0096】
1.2.(S)−3−((4−ベンジルピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸のtert−ブチルエステルの調製 ステップ1.1において得られた未精製の生成物を、トルエン75ml中に溶解した。ベンジルピペラジン12.16gを添加し、反応媒質を密閉し、5時間150℃で加熱した。ATに戻した後、媒質をエーテル/ペンタン(1/1)混合物中で希釈し、飽和NaHCO溶液で2回、水中で、次いで飽和NaCl溶液で2回洗浄した。MgSO上で乾燥し、蒸発させた後、未精製の生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、予想した固体5.73gを生成した。
t=5.26分でMH+=374.3
1.3.(S)−3−(ピペラジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−カルボン酸のtert−ブチルエステルの調製 ステップ1.2において得られた化合物4.0gのメタノール30ml溶液を、閉じた反応器中で、Pd/C1.7g、水分10%、およびギ酸アンモニウム2.02gの存在下、80℃で10分間、マイクロ波照射で加水分解した。媒質をろ過、次いで蒸発させて、無色油2.89gを生成した。
【0097】
1.4 (S)−3−((4−(4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸のtert−ブチルエステルの調製 DSC2.59gを、特許出願WO2004/096798に記載の化合物である4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−アミン2.78gのジクロロメタン7ml溶液に添加し、媒質を12時間ATで撹拌した。ステップ1.3において得られた化合物2.59gを添加し、媒質を3時間ATで撹拌した。媒質を飽和NaHCO溶液で加水分解し、次いで、DCM中に抽出した。有機相を水で、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、溶液を濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色固体の形態における予想化合物4.0gを生成した。
t=8.26分でMH+=598.7
1.5 4−((R)−1−ピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製 4M HClジオキサン溶液42mlを、ステップ1.4において得られた化合物4gのジオキサン10ml溶液に添加した。媒質を4時間ATで撹拌した。媒質をろ過し、固体をエーテルで濯ぎ、次いでDCM中に溶解し、1M水酸化ナトリウムで処理した。有機相を水で、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、溶液を濃縮して、所望の化合物3.16gを生成した。
t=6.27分でMH+=498.7
1.6 4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製 (1−エトキシシクロプロポキシ)トリメチルシラン0.35g、次いでNaBHCN0.05gおよび酢酸0.24gを、ステップ1.5において記載した化合物0.2gのMeOH5ml溶液に添加した。媒質を2時間60℃で撹拌した。媒質を濃縮し、次いでEtOAc中に溶解した。有機相を飽和NaHCO溶液で2回、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、有機相を濃縮し、次いでフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、予想生成物0.16gを生成した。
MP=88℃
α=+4°(c=1、MeOH)
【実施例2】
【0098】
[4−(1−イソプロピルカルバモイルピペリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド(化合物No.2)
2.1.4−(1−ベンジルピペリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸のtert−ブチルエステルの調製 10%水酸化ナトリウム溶液20mlを、DCM200ml中に懸濁している1−ベンジルピペリジン−3−オンモノ塩酸塩の水和物9.96gの懸濁液に添加した。媒質を撹拌し、有機相をデカントし、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、有機相を濃縮した。得られたガムをDCE180ml中に溶解し、Bocピペラジン10.1g、続いてNaBH(OAc) 15.9gを添加し、媒質を12時間ATで撹拌した。媒質を濃縮し、次いでEtOAc中に溶解した。有機相を飽和NaHCO溶液で2回、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、有機相を濃縮して、予想生成物18.63gを生成した。
MP=103℃
2.2.1−(1−ベンジルピペリジン−3−イル)ピペラジンの調製 TFA30gを、ステップ2.1において得られた化合物9.2gのDCM85ml溶液に添加した。媒質を5時間撹拌し、次いで濃縮した。得られた未精製の生成物をDCM中に溶解し、次いで2M水酸化ナトリウム溶液で4回洗浄した。有機相を飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、有機相を濃縮して予想生成物6.32gを生成した。
NMR H:δ(ppm)=7.28(sel,5H)、3.43(sel,2H)、2.88(d,1H)、2.70(d,1H)、2.64(m,4H)、2.43−2.22(m,5H)、1.85−1.58(m,4H)、1.39(ddd,1H)、1.15(ddd,1H)。
【0099】
2.3.4−(1−ベンジル−ピペリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製 手順は実施例1において記載した手順と同一で、特許出願WO2004/096798に記載の4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−アミンおよびステップ2.2.において得られた化合物から出発した。
MP=90℃
2.4.4−ピペリジン−3−イルピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製 クロロエチルクロロギ酸1.26gを、ステップ2.3において得られた化合物1.69gのDCE10ml溶液に0℃で添加した。媒質をATにし、次いで還流下で45分間加熱した。媒質を蒸発させ、次いでMeOH10ml中に溶解させ、1時間還流下で加熱した。未精製の生成物をろ過し、固体をエーテルで濯ぎ、次いで乾燥して、トリ塩酸塩の形態における予想化合物1.27gを生成した。
MP=240℃
6.81分でMH+=484.7
2.5.4−(1−イソプロピルカルバモイルピペリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製 イソプロピルイソシアネート0.06mlを、ステップ2.4において得られた化合物0.2gのDCM1.2ml溶液に0℃で添加した。媒質を2時間0℃で撹拌し、次いで水5mlで加水分解し、DCM10mlで希釈した。有機相を飽和NaHCO溶液で2回、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、有機相を濃縮し、次いで、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、予想生成物0.16gを生成した。
MP=134℃
t=7.61分でMH+=568.7
【実施例3】
【0100】
4−(1−シクロプロパンスルホニルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド(化合物No.3) 3.1 4−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製 手順は実施例1において記載した手順と同一で、特許出願WO2004/096798に記載の4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−アミン、および1−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)ピペラジンから出発した。
MP=81℃
3.2.4−ピペリジン−4−イルピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製 クロロエチルクロロギ酸1.31gを、ステップ3.1において得られた化合物1.77gのDCE10ml溶液に、0℃で添加した。媒質をATに戻し、次いで還流下で45分間加熱した。媒質を蒸発させ、次いでMeOH10ml中に溶解し、1時間還流下で加熱した。未精製の生成物をろ過し、固体をエーテルで濯ぎ、次いで乾燥して、トリ塩酸塩の形態における予想化合物1.27gを生成した。
6.21分でMH+=484.6
3.3.4−(1−シクロプロパンスルホニルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製 塩化シクロプロピルスルホニル0.04ml、次いでトリエチルアミン0.06mlを、調製3.2において記載した化合物0.2gのDCM溶液に添加した。媒質をATで4時間撹拌した。媒質をDCM中に希釈し、次いで水5mlで加水分解した。有機相を飽和NaHCO溶液で2回、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、有機相を濃縮し、次いでフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、予想生成物0.18gを生成した。
MP=138℃
t=7.49分でMH+=588.8
【実施例4】
【0101】
3−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシ−フェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)プロピオン酸のエチルエステル(化合物No.4)
トリエチルアミン0.08ml、次いで3−ブロモプロピオン酸のエチルエステル0.05mlを、ステップ1.5において記載した化合物0.2gのトルエン2ml溶液に添加した。媒質を48時間ATで撹拌した。媒質をエチルエーテル中に希釈し、次いでろ過した。ろ液を水で、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、有機相を濃縮して、予想生成物0.21gを生成した。
t=6.84分でMH+=598.8
【実施例5】
【0102】
3−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)プロピオン酸(化合物No.5) 5M水酸化ナトリウム0.31mlを、ステップ4において記載した化合物0.208gのメタノール3ml溶液に、0℃で添加した。媒質を24時間ATで撹拌した。媒質を濃縮し、次いで水中に溶解した。沈殿物が現れるまで、6N HCl溶液を滴下により添加した。固体をDCMに抽出し、次いで、MgSO上で乾燥した後、有機相を濃縮して、予想生成物0.15gを生成した。
t=6.64分でMH+=570.7
MP=144℃
【実施例6】
【0103】
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド(化合物No.11) この化合物は、J.Med.Chem.;EN;47;11;2004;2833−2838に記載されている、4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−アミンと1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジンとの間の調製1.4において記載した方法を使用しても得られる。
【0104】
合成は別の方法により行なってもよい。
【0105】
6.1 4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−カルボン酸のtert−ブチルエステルの調製 DSC2.9gを、特許出願WO2004/096798に記載の化合物である4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−アミン3.0gのジクロロエタン100ml溶液を添加し、媒質を16時間ATで撹拌した。BOCピペラジン2.0gを添加し、媒質を3時間ATで撹拌した。媒質を飽和NaHCO溶液で加水分解し、次いでDCM中に抽出した。有機相を水で、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、溶液を濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、ベージュ色固体の形態における予想化合物5.1gを生成した。
t=11.72分でMH+=501.7
6.2 ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製 4M HClジオキサン溶液19mlを、ステップ6.1において得られた化合物5.1gのジオキサン100ml溶液に滴加した。媒質を4時間ATで撹拌した。媒質をろ過し、固体をエーテルで濯ぎ、次いで乾燥して、白色粉末4.38gを生成した。固体をDCM中に溶解し、1M水酸化ナトリウムで処理した。有機相を水で、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、溶液を濃縮し、予想化合物3.7gを生成した。
t=7.19分でMH+=401.6
6.3 4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製 ジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オン0.4g、次いでNaBH(OAc) 1.59gを、ステップ6.2において得られたピペラジン1.4gのジクロロエタン13ml溶液に添加し、媒質を72時間ATで撹拌した。媒質を濃縮し、次いでDCM中に溶解した。有機相を飽和NaHCO溶液で2回、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、有機相を濃縮して、予想生成物1.7gを生成した。
【0106】
得られたベージュ色粉末をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色固体の形態における予想化合物1.42gを生成した。
t=7.42分でMH+=484.7
MP=226℃
【実施例7】
【0107】
4−(テトラヒドロピラン−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド(化合物No.13) TBTU122mg、HOBt26mg、およびDIPEA0.17mlを、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸41mgのDCM0.7ml溶液に、ATで添加した。媒質をATで1時間15分の間撹拌し、次いでステップ6.2において記載した化合物100mgを添加した。媒質を12時間ATで撹拌した。媒質をDCM中に溶解し、飽和NaCO溶液中で3回、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥し、蒸発させた後、未精製の生成物0.21gをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色固体の形態における予想化合物0.08gを生成した。
t=9.88分でMH+=513.7
MP=276℃
【実施例8】
【0108】
4−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド(化合物No.17) テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルバルデヒド0.044gを、ステップ6.2において得られたピペラジン0.155gのジクロロエタン1.5ml溶液に添加した後、1時間ATで撹拌し、続いてNaBH(OAc) 0.114gを添加し、媒質を12時間ATで撹拌した。媒質をDCM中に希釈した。有機相を飽和NaHCO溶液で2回、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、有機相を濃縮して、未精製の生成物0.16gを生成した。固体をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色固体の形態における予想化合物0.12gを生成した。
t=7.75分でMH+=499.7
MP=114℃
【実施例9】
【0109】
4−((S)−1−カルバモイルメチルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド(化合物No.14) 9.1 ((S)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)酢酸のエチルエステルの調製(化合物No.18) この化合物は、調製1.5において記載した化合物、およびエチル−2−ブロモ酢酸から出発し、調製4において記載した方法と同一の方法を使用して合成した。
9.2 ((S)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)酢酸の調製(化合物No.15)
この化合物は、調製9.1において記載した化合物から、調製5において記載した方法と同一の方法を使用して合成した。
【0110】
9.3 4−((S)−1−カルバモイルメチルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製 TBTU0.1g、HOBt0.02g、次いでDIPEA0.08mlを、ステップ9.2において記載した化合物0.1gのDCM1ml溶液に添加した。2時間ATで撹拌した後、アンモニアを気泡にして2時間溶液に入れた。反応媒質をろ過し、ろ液を飽和NaHCO溶液で、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、有機相を濃縮して、未精製の生成物0.09gを生成した。
【0111】
未精製の生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色固体の形態における予想化合物0.052gを生成した。
t=6.68分でMH+=555.7
MP=134℃
【実施例10】
【0112】
4−[(S)−1−(2H−テトラゾール−5−イルメチル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド(化合物No.42) 10.1 4−((S)−1−シアノメチルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製(化合物No.26)
NaCO 0.1gを、ステップ1.5において得られた化合物0.45gのアセトン4ml溶液に添加した。媒質を0℃に冷却し、次いで2−クロロアセトニトリル0.06mlを添加し、媒質がATに達するまで媒質を撹拌した。2−クロロアセトニトリル0.012mlおよびNaCO 0.02gを添加した。媒質を2時間ATで撹拌し、次いで濃縮した。未精製の生成物を水中で微粉砕し、次いでエーテルで抽出した。有機相を飽和NaHCO溶液で2回、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、有機相を濃縮し、次いでシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色固体の形態における予想化合物0.34gを生成した。
t=7.67分でMH+=537.7
MP=106℃
10.2 4−[(S)−1−(2H−テトラゾール−5−イルメチル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製 NaN 0.06gおよびZnBr 0.14gを、水3mlとイソプロパノール1mlとの混合物におけるステップ10.1において合成した化合物0.34gの懸濁液に添加した。混合物を80℃で40時間加熱し、次いでNaN 0.03gおよびZnBr 0.07gを添加し、撹拌を80℃で12時間維持した。媒質をろ過し、固体を水で、次いでエーテルで濯いだ。固体を分取用HPLCにより精製して、予想化合物56mgを生成した。
t=7.32分でMH+=580.7
【実施例11】
【0113】
4−((S)−1−フェニルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド(化合物No.30)
11.1 (R)−1−ベンジル−4−(ピペリジン−3−イルメチル)ピペラジンの調製 4M HClジオキサン溶液20mlを、ステップ1.2において得られた化合物1.35gのジオキサン5ml溶液に添加した。媒質を2時間ATで撹拌した。媒質をろ過し、固体をエーテルで濯ぎ、次いでDCM中に溶解し、1M 水酸化ナトリウムで処理した。有機相を水で、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、溶液を濃縮して、未精製の生成物1gを生成した。
t=5.52分でMH+=274.3
11.2 (S)−1−ベンジル−4−((1−フェニルピペリジン−3−イル)メチル)ピペラジンの調製 NMP5.6ml中のフェニルトリフルオロメタンスルホン酸0.26gおよびステップ11.1において調製したアミン0.8gをチューブに入れた。チューブを圧力下、電子レンジで30分間、230℃で加熱した。ATに放置冷却した後、媒質を加水分解し、次いでエーテルで抽出した。有機相を水で、次いで飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSO上で乾燥した後、溶液を濃縮して、未精製の生成物0.41gを生成した。固体をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、予想化合物0.067gを生成した。
t=9.97分でMH+=350.3
11.3 (S)−1−((1−フェニルピペリジン−3−イル)メチル)ピペラジンの調製 50%Pd/C0.05g、水分10%を、ステップ11.2において得られた化合物0.066gのメタノール9ml溶液に添加した。媒質をATで48時間、水素10バール下で撹拌した。セライト上でろ過した後、ろ液を蒸発させて、所望の化合物0.037gを生成した。
【0114】
11.4 4−((S)−1−フェニルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドの調製 手順は実施例1において記載した手順と同一で、特許出願WO2004/096798に記載の4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−アミン、およびステップ11.3において得られたアミンから出発した。
t=8.12分でMH+=574.8
【0115】
【化42】

【0116】
【表1】










【0117】
本発明に従った化合物を、ケモカイン受容体の活性に対するこの調節効果を決定する薬理学的試験において使用した。
【0118】
ケモカインは、前炎症性サイトカインの分類に属する低分子量タンパク質であり、白血球および内皮細胞の走化性作用に関係している。ケモカインは幾つもの生体過程を制御し、ストレス状態中に現れる炎症性障害、創傷、または感染に関連しており、ケモカインの効果を調節することにより、喘息、関節炎、アレルギー、自己免疫疾患、アテローム性動脈硬化症、もしくは血管形成などの病状を予防または治療することが可能となる(C.D.Paavola et at.、J.Biol.Chem.、1998、273、(50)、33157−33165)。
【0119】
ケモカインとして、CCケモカイン群に属し、CCR2b受容体の天然アゴニストであるhMCP−1(ヒト単球走化性タンパク質)が挙げられる。
【0120】
本発明に従った化合物の阻害活性を、ヒトCCR2b受容体を発現している細胞に対して測定した。CCR2b受容体の活性を50%阻害する(CI50)hMCP−1の天然アゴニストの濃度は0.57nMであった。本発明に従った化合物は、通常0.1μMから0.1nMの範囲、好ましくは100nMから0.1nMの範囲であるCI50を有していた。
【0121】
Millipore GF/Bフィルタープレート(参照:MAFBNOB10または50)中で、1時間30分間周囲温度で下記を接触させる:反応緩衝液または低温MCP−1セット((R&D Systems)中、3×10−5Mで化合物50μl。組換えヒトMCP−1(化合物の最終濃度:10−5M)、および蒸留水において0.3nMでヨウ素化したMCP−1([125I]−MCP−1ヒト組換Bolton+Hunter標識(Amersham))50μl(ヨウ素化したMCP−1の最終濃度:0.1nM)、および6×10細胞/mlで(Euroscreen Brussels、Belgiumから得た)CHO−K1−CCR2B細胞50μl(反応緩衝液中の最終濃度:3×10細胞/ウェル)。PBS中の最終濃度0.0125%で、PEI100μlを使用して、事前にフィルターを72時間4℃で飽和し、PEIをろ過により除去した。ウェルの内容物をろ過し、反応緩衝液で2回洗浄し、フィルターを放置して終夜乾燥した。翌日、「Wallac Optiphase Super Mix」シンチラント20μl/ウェルを分配した。フィルターを1時間から2時間含浸させ、次いで、Trilux Iodine125で1分間カウントした。
【0122】
反応緩衝液=PBS緩衝液、50nM Hepes、1mM CaCl、5mM MgCl、0.5%脂肪酸フリーBSA、pH7.4に調整。
【0123】
一例として、化合物No.9は4nMのCI50を有し、化合物No.10は53nMのCI50を有し、化合物No.22は4nMのCI50を有し、化合物No.40は82nMのCI50を有し、化合物No.41は39nMのCI50を有し、化合物No.33は20nMのCI50を有し、化合物No.11は20nMのCI50を有し、化合物No.23は8nMのCI50を有し、化合物No.29は50nMのCI50を有し、化合物No.45は73nMのCI50を有していた。
【0124】
したがって、本発明に従った化合物は、薬剤、特にケモカインの効果に対してアンタゴニストである薬剤を調製するのに使用することができる。
【0125】
次に別の態様において、本発明は式(I)の化合物もしくは医薬として許容できる酸とのこの付加塩、または水和物もしくは溶媒和物を含む薬剤に関連する。
【0126】
前記薬剤は、治療において、特に、
アテローム性動脈硬化症、再狭窄、慢性肺疾患、特にCOPD(慢性閉塞性肺疾患);呼吸窮迫症候群;気管支過敏症;大腸炎;珪肺症;線維病状、肺線維症、嚢胞性線維症;ウイルス性または細菌性の感染症、AIDS、髄膜炎、マラリア、ライ病、結核、疱疹、サイトメガロウイルス感染症;敗血症性ショック、敗血症、エンドトキシンショック;移植片拒絶;骨粗鬆症などの骨病理、骨関節炎;結膜炎;非定型または接触性の皮膚炎;湿疹;糸球体腎炎;膵炎;潰瘍性大腸炎,多発性関節リウマチなどの自己免疫疾患、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、クローン病、エリテマトーデス、水腫性硬化症、乾癬;パーキンソン病;アルツハイマー病;糖尿病;悪液質;肥満症;など、急性および慢性の免疫炎症性の疾患ならびに症候群
疼痛、特に、神経因性および炎症性の疼痛の治療
アレルギー性呼吸器疾患、喘息、鼻炎、肺過敏症、遅延過敏症などのアレルギー性疾患
癌(腫瘍内血管新生)、網膜疾患(加齢黄斑変性:ARMD)など、血管新生プロセスに関連する疾患および障害
心臓病:血行動態ショック;心虚血;虚血後再注入の発作;心筋梗塞;冠動脈血栓症、心不全、狭心症
など、様々な病状の予防および治療において使用することができる。
【0127】
さらなる態様において、本発明は、有効成分として本発明に従った化合物を含む医薬組成物に関する。前記医薬組成物は、少なくとも1つの本発明に従った化合物、または前記化合物の医薬として許容できる塩、水和物、もしくは溶媒和物の有効量、および少なくとも1つの医薬として許容できる賦形剤を含む。
【0128】
前記賦形剤の選択は、当技術者に知られている一般的賦形剤から、所望の投与形態および剤形に依存する。
【0129】
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、局部的、局所的、気管内、鼻腔内、経皮、または直腸投与のための本発明の医薬組成物において、上記の式(I)、またはこの任意の塩、溶媒和物、もしくは水和物の有効成分は、単位投与形態において、従来の医薬品賦形剤と混合して、上記した問題もしくは疾患を予防または治療するために、動物およびヒトに投与してよい。
【0130】
適当な単位投与形態として、錠剤、軟カプセル剤または硬カプセル剤、散剤、顆粒、および経口液剤または経口懸濁液などの経口形態、舌下、口腔内、気管内、眼内、鼻腔内または吸入の投与形態、局部、経皮、皮下、筋肉内または静脈内の投与形態、直腸投与形態、および移植片が挙げられる。局所適用に関し、本発明に従った化合物は、クリーム、ゲル、ポマード、またはローションにおいて使用してよい。
【0131】
一例として、錠剤形態における本発明の化合物の単位投与形態は、下記の成分を含んでいてよい:
本発明に従った化合物 50.0mg
マンニトール 223.75mg
クロスカラメロースナトリウム 6.0mg
コーンスターチ 15.0mg
ヒドロキシプロピル−メチルセルロース 2.25mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 経口的には、一日当たりに投与される有効成分の用量は、1つまたは複数の用量で、0.1から1000mg/kgでよい。
【0132】
用量の増減が適当な特定の症例が起こる可能性があるが、こうした用量は本発明の範囲内に入らない。通常、各患者に対する適当な投与量は、投与方法ならびに患者の体重および反応の状態に応じて、医師により決定される。
【0133】
またさらなる態様において、本発明は、本発明に従った化合物、または医薬として許容できるこの塩、もしくは水和物、もしくは溶媒和物の1つの有効量を患者に投与することを含む、上記に指摘した障害を治療する方法にも関する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩基、または酸との付加塩として構成され、ならびに水和物または溶媒和物として構成される、下記式(I)
【化1】

[式中、
は、水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルキル基、トリフルオロ(C−C)アルキル基、−OH基、−O−(C−C)アルキル基、−O−トリフルオロ(C−C)アルキル基、−O−(C−C)アルキル−(C−C10)シクロアルキル基、−O−(C−C10)シクロアルキル基、−O−CH−CH=CH基、または−S−(C−C)アルキル基を表し、
は、水素原子、ハロゲン原子、−OH基、(C−C)アルキル基、トリフルオロ(C−C)アルキル基、ペルフルオロ(C−C)アルキル基、(C−C10)シクロアルキル基、−O−(C−C)アルキル基、−O−(C−C)アルキル(C−C10)シクロアルキル基、−O−(C−C10)シクロアルキル基、−O−CH−CH=CH基、または−(C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル基を表し、
Yは、水素原子またはハロゲン原子を表し、
pは、2または3を表し、
は、
a1)式−(CH−Aの基
[式中、aは、1、2、3、または4を表し、ならびにAは、
【化2】

[ここで、Rは、−(C−C)アルキル−COO−(C−C)アルキル、−CO−(C−C)アルキル(ここで、アルキルは、少なくとも1つのハロゲン原子で置換されている。)、−(C−C10)シクロアルキル、フェニル、−COO−(C−C10)シクロアルキル、−SO−(C−C)アルキル(ここで、アルキル基は、少なくとも1つのハロゲン原子で置換されている。)、−SO−フェニル(ここで、フェニルは、少なくとも1つの−O−(C−C)アルキル基で置換されている。)、−SO−ヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールは、ピラゾール、イソオキサゾール、もしくはイミダゾールであり、ならびにハロゲンもしくは−(C−C)アルキルから選択される少なくとも1つの基で独立に置換されている。)、−SO−N((C−C)アルキル)、−SO−OH、−SO−(C−C10)シクロアルキル、−CO−NH((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CN、−(C−C)アルキルイミダゾール、−(C−C)アルキル−COOH、−(C−C)アルキル−COO、−(C−C)アルキル−OH、−(C−C)アルキルテトラゾール、−(C−C)アルキル−CO−NH、−(C−C)アルキル−CO−NH((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CO−NH((C−C10)シクロアルキル)、−(C−C)アルキル−CO−N((C−C)アルキル)((C−C10)シクロアルキル)、−(C−C)アルキル−CO−N((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CO−N((C−C10)シクロアルキル)、(ここで、Mは、Li、Na、およびKから選択されるアルカリ金属カチオンであり、ならびに2個のアルキル置換基もしくはシクロアルキル置換基が窒素原子に結合している場合、これらは独立して同じであるか、または異なっていてよい。)からなる群から選択される。]
からなる群から選択される。]
a2)式−CO(CH−Aの基
[式中、bは、0、1、2、3、または4を表し、ならびにAは、
【化3】

(ここで、Rは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]
a3)−B基
[ここでBは、
【化4】

(ここで、Rは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]
a4)式−(CH−Cの基
[式中、aは、1、2、3、または4を表し、ならびにCは、
【化5】

[ここで、
は、水素原子、(C−C)アルキル基、−(C−C)アルキル−COO−(C−C)アルキル基、−CO−(C−C)アルキル基(ここで、アルキルは、少なくとも1つのハロゲン原子で場合により置換されている。)、−(C−C10)シクロアルキル、フェニル、−COO−(C−C10)シクロアルキル、−SO−(C−C)アルキル(ここで、アルキルは、少なくとも1つのハロゲン原子で場合により置換されている。)、−SO−フェニル(ここで、フェニルは、少なくとも1つの−O−(C−C)アルキル基で場合により置換されている。)、−SO−ヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールは、ピラゾール、イソオキサゾール、もしくはイミダゾールであり、ならびにハロゲンもしくは−(C−C)アルキルから選択される少なくとも1つの基で場合により独立に置換されている。)、−SO−N((C−C)アルキル)、−SO−OH、−SO−(C−C10)シクロアルキル、−CO−NH((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CN、−(C−C)アルキルイミダゾール、−(C−C)アルキル−COOH、−(C−C)アルキル−COO、−(C−C)アルキル−OH、−(C−C)アルキルテトラゾール、−(C−C)アルキル−CO−NH、−(C−C)アルキル−CO−NH((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CO−NH((C−C10)シクロアルキル)、−(C−C)アルキル−CO−N((C−C)アルキル)((C−C10)シクロアルキル)、−(C−C)アルキル−CO−N((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CO−N((C−C10)シクロアルキル)、(ここで、Mは、Li、Na、およびKから選択されるアルカリ金属カチオンであり、ならびに2個のアルキル置換基もしくはシクロアルキル置換基が窒素原子に結合している場合、これらは独立して同じであるか、または異なっていてよい。)からなる群から選択され、
は、ヒドロキシル、O−(C−C)アルキル、−O−トリフルオロ(C−C)アルキル、−O−(C−C)アルキル(C−C10)シクロアルキル、−O−(C−C10)シクロアルキルからなる群から選択され、
Ra、Rb、Rc、およびRdの少なくとも1つがメチル基である条件で、Ra、Rb、Rc、およびRdは独立して、水素原子もしくはメチル基であり、
Re、Rf、Rg、およびRhは独立して、水素原子もしくはメチル基である。]
からなる群から選択される。]
a5)式−CO(CH−Cの基
[式中、bは、0、1、2、3、または4を表し、ならびにCは、
【化6】

(ここで、R、R、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、およびRhは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]
a6)−D基
[ここでDは、
【化7】

(ここで、R、R、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、およびRhは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]
を表す。]
の化合物。
【請求項2】
下記式(I.a)
【化8】

(式中、R、R、R、およびYは、請求項1において定義した通りである。)
の、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が2位にあり、Rが5位にあることを特徴とする式(I.a)の、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
が−O−(C−C)アルキルを表すことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
が、(C−C)アルキル基、(C−C10)シクロアルキル基、ペルフルオロ(C−C)アルキル基、または−O−(C−C)アルキル基を表すことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
が、(C−C)アルキル基、(C−C10)シクロアルキル基、または−O−(C−C)アルキル基を表すことを特徴とする、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
が、式−(CH−A[式中、aは、1、2、3、または4を表し、ならびにAは、
【化9】

(ここで、R、R、R、Y、およびpは、請求項1において定義した通りである。)
からなる群から選択される。]の基を表すことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
が、式−CO(CH−A[式中、bは、0、1、2、3、または4を表し、ならびにAは、
【化10】

(ここで、R、R、R、Y、およびpは、請求項1において定義した通りである。)
からなる群から選択される。]の基を表すことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
Aが、
【化11】

(ここで、R、R、Y、およびpは、請求項1において定義した通りである。)
からなる群から選択されることを特徴とする、請求項7または請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
が、−B基[ここで、Bは、
【化12】

(ここで、R、R、R、Y、およびpは、請求項1において定義した通りである。)
からなる群から選択される。]を表すことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
が、−(C−C)アルキル−COO−(C−C)アルキル、−CO−(C−C)アルキル(ここで、アルキルは、少なくとも1つのハロゲン原子で置換されている。)、−(C−C10)シクロアルキル、フェニル、−SO−(C−C)アルキル(ここで、アルキルは、少なくとも1つのハロゲン原子で置換されている。)、−SO−フェニル(ここで、フェニルは、少なくとも1つの−O−(C−C)アルキル基で置換されている。)、−SO−ヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールは、ピラゾール、イソオキサゾール、もしくはイミダゾールであり、ならびにハロゲンもしくは−(C−C)アルキルから選択される少なくとも1つの基で独立に置換されている。)、−SO−N((C−C)アルキル)、−SO−OH、−CO−NH((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキル−CN、−(C−C)アルキル−COOH、−(C−C)アルキル−COO、−(C−C)アルキル−OH、−(C−C)アルキルテトラゾール、−(C−C)(アルキル−CO−NH、(ここで、Mは、Li、Na、およびKから選択されるアルカリ金属カチオンであり、ならびに2個のアルキル置換基もしくはシクロアルキル置換基が窒素原子に結合している場合、これらは独立して、同じであるか、または異なっていてよい。)からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
が−SO−(C−C10)シクロアルキルを表すことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(1−イソプロピルカルバモイルピペリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(1−シクロプロパンスルホニルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
3−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)プロピオン酸のエチルエステル;
3−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)プロピオン酸;
4−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)酪酸のエチルエステル;
4−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)酪酸;
5−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)ペンタン酸のエチルエステル;
5−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)ペンタン酸;
4−シクロヘキシルピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド
から選択される、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミドであることを特徴とする化合物。
【請求項15】
4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−カルバモイルメチルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
((S)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)酢酸;
4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)−5−フルオロチアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
((S)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)酢酸のエチルエステル;
4−[(R)−1−(2−シアノエチル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
3−((R)−3−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−イル)プロピオン酸のナトリウム塩;
4−[(R)−1−(2−カルバモイルエチル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((R)−1−シクロプロピルピペリジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−ブチル−2−エトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロペンチル−2−エトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−ブチル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−シアノメチルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((R)−1−シクロプロピルピペリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(1−シクロプロピルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−シクロプロパンスルホニルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−フェニルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
2−{4−[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イルカルバモイル]ピペラジン−1−イルメチル}ピペリジン−1−スルホン酸;
4−[(S)−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[(S)−1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)−5−フルオロチアゾール−2−イル]アミド;
4−((S)−1−ジメチルスルファモイルピペリジン−3−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[(S)−1−(2H−テトラゾール−5−イルメチル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(5−クロロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[l−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(5−メチルイソオキサゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(1−ジメチルスルファモイルピペリジン−2−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(2,2,2−トリフルオロエタンスルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(4−メトキシベンゼンスルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロペンチル−2−エトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[1−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−スルホニル)ピペリジン−2−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−ブチル−2−エトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−[(S)−1−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホニル)ピペリジン−3−イルメチル]ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−エトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロペンチル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−ブチル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(2−メトキシ−5−プロポキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−プロピル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロピラン−4−イル)[1,4]ジアゼパン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド
から選択される、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
が、式−(CH−C[式中、aは、1、2、3、または4を表し、ならびにCは、
【化13】

(ここで、R、R、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、Rh、R、R、Y、およびpは、請求項1において定義した通りである。)
からなる群から選択される。]の基を表すことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
が、式−CO(CH−C[式中、bは、0、1、2、3、または4を表し、ならびにCは、
【化14】

(ここで、R、R、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、Rh、R、R、Y、およびpは、請求項1において定義した通りである。)
からなる群から選択される。]の基を表すことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
が、−D基[ここで、Dは、
【化15】

(式中、R、R、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、Rh、R、R、Y、およびpは、上記で定義した通りである。)
からなる群から選択される。]を表すことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
4−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(2,2−ジメチルテトラヒドロピラン−4−イルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド;
4−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸[4−(5−シクロヘキシル−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル]アミド
から選択される、請求項16から18のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
式(II)の化合物を、式(III)
【化16】

(式中、R、R、Y、R、およびpは、請求項1において定義した通りであり、R’は、Rの前駆体基、または請求項1において定義した通りのR基を表す。)
のアミン誘導体と、カップリング剤の存在下、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、トルエンなどの溶媒中、トリエチルアミンまたはKCOなどの塩基の存在下、0℃から100℃の温度で反応させることからなるステップを含む、請求項1から19のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を調製する方法。
【請求項21】
式(IX)(式中、R、R、Y、R、およびpは、請求項1において定義した通りである。)の化合物を、式(V.1)または式(V.2)または式(VI.1)または式(VI.2)または式(VII.1)または式(VII.2)またはケトンB’またはケトンD’(式中、aおよびbは、請求項1において定義した通りであり、A’、B’、C’、およびD’は、A、B、C、もしくはDの前駆体基、または請求項1において定義した通りのA基、B基、C基、もしくはD基をそれぞれ表す。)の化合物と反応させて:
【化17】

式(I)(式中、R’は、Rの前駆体基または請求項1で定義した通りのR基を表す。)の化合物を得ることからなるステップを含む、請求項1から19のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を調製する方法。
【請求項22】
請求項1から19のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、または前記化合物と医薬として許容できる酸との付加塩、または式(I)の化合物の水和物もしくは溶媒和物を含むことを特徴とする薬剤。
【請求項23】
請求項1から19のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、または前記化合物の医薬として許容できる塩、水和物、もしくは溶媒和物、ならびに少なくとも1つの医薬として許容できる賦形剤を含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項24】
アテローム性動脈硬化症、アレルギー性疾患、および血管新生プロセスを伴う疾患などの急性もしくは慢性の免疫炎症性疾患および症候群の治療または予防を意図する薬剤を調製するための、請求項1から19のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項25】
血管新生プロセスを伴う癌の治療または予防を意図する薬剤を調製するための、請求項24に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項26】
ウイルス性もしくは細菌性の疾患、心臓病、または肥満症の治療または予防を意図する薬剤を調製するための、請求項1から19のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項27】
CCR2b受容体活性の調節と関連する疾患の治療または予防を意図する薬剤を調製するための、請求項1から19のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。

【公表番号】特表2009−525951(P2009−525951A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−549040(P2008−549040)
【出願日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【国際出願番号】PCT/FR2007/000007
【国際公開番号】WO2007/077394
【国際公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】