説明

5−フルオロピリミジン誘導体

本開示は、5−フルオロピリミジンおよびそれらの誘導体の分野、ならびに殺真菌剤としてのこれらの化合物の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2008年1月22日に出願した米国特許仮出願第61/011,799号および2008年11月17日に出願した米国特許仮出願第61/115,297号の利益を主張するものである。
【0002】
本開示は、5−フルオロピリミジンおよびそれらの誘導体の分野に関し、また殺真菌剤としてのこれらの化合物の使用に関する。
【背景技術】
【0003】
殺真菌剤は、農業に関連する真菌により引き起こされる損傷から植物を防護し、回復させるように作用する、天然または合成由来の化合物である。一般的に、いかなる単一の殺真菌剤もすべての状況には有用ではない。したがって、より良好な性能を有し、使用することがより容易であり、費用がより低い殺真菌剤を製造するための研究が進行中である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、5−フルオロピリミジン化合物および殺真菌剤としてのそれらの使用に関する。本開示の化合物は、子嚢菌類、担子菌類、不完全菌類および卵菌類からの防御をもたらす可能性がある。
【0005】
本発明の1つの実施形態は、式Iの化合物を包含し得る
【0006】
【化1】


[式中、Rは、−N(R)Rであり、
は、−OR21であり、
は、
H;
1〜3個のRで置換されていてもよい、C〜Cアルキル;
1〜3個のRで置換されていてもよい、C〜Cアルケニル;
フラニル、ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリルからなる群から選択される5もしくは6員複素芳香環であり、各複素芳香環が1〜3個のR30で置換されていてもよく;
ベンゼン、オキサゾール、イソオキサゾール、フラン、チアゾール、ピリミジン、ピリジン、ピロール、ピラジン、チオフェンからなる群から選択される芳香またはヘテロ芳香環と縮合したイミダゾールであり、各芳香または複素芳香環が1〜3個のR30で置換されていてもよく;
ベンゾ[1,3]ジオキソリル;
3H−イソベンゾフラン−1−オンイル;
シアノ;
1〜3個のRで置換されていてもよい、C〜Cアルキニル;
−C(=O)R
−C(=O)OCHC(=O)R
−C(=S)R
−C(=S)NHR
−C(=O)N(R)R10
−OR
−P(O)(OR15
−S(O)
−SR
−Si(R
−N(R)R10
−N=C(R15)R16
−(CHR2237
−(CHR24)OR29;または
−C(=NR16)SR16
であり、mは、1〜3の整数であり、
は、
H;
1〜3個のRで置換されていてもよい、C〜Cアルキル;
−C(=O)R;または
−C(=O)N(R)R10
であり、
或いは、RおよびRは、一体となって、
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてよく;
=C(R12)N(R13)R14
=C(R13)(R14);
=C(R15)OR15
=S(R34;または
=NR35
を形成していてよく、
は、独立にハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、アミノ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、−OH、N−メチルピペラジンまたはC〜Cトリアルキルシリルであり、
は、独立にH、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシC〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルコキシアルコキシ、C〜Cアルキルアミノカルボニル;1−ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−7−イル、チアゾリル、ベンジル、フェニル、フェノキシまたはベンジルオキシであり、前記チアゾリル、ベンジル、フェニル、フェノキシまたはベンジルオキシは1〜3個のR20で置換されていてよく、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルキル、1〜5個のR20で置換されていてもよいベンジル、CHR18C(O)OR19、または1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
は、独立にC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、アミノ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、1〜3個のR30で置換されていてもよいフェニル、または1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、−C(=O)R17、または1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、
10は、HもしくはC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、
11は、独立にハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、アミノ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cアルコキシカルボニル、またはC〜Cアルキルカルボニルであり、
12は、HまたはC〜Cアルキルであり、
13およびR14は、独立にH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜C、アルキルカルボニル、フェニルまたはベンジルであり、前記フェニルまたはベンジルは1〜3個のR20で置換されていてもよく、
或いは、R13およびR14は、一体となって、
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11もしくは3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルで置換されていてもよく、
或いは、R12およびR13は、一体となって、
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
15は、HまたはC〜Cアルキルであり、
16は、H、C〜Cアルキル、または1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、
或いは、R15およびR16は、一体となって、−(CH−または−(CH−であってよく、
17は、H、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニル、フェノキシまたはベンジルオキシであり、各環が1〜3個のR20で置換されていてもよく、
18は、H、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり、
19は、H、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキルまたはベンジルであり、
20は、独立にハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、C〜Cアルコキシアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキニル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜Cハロアルケニルオキシ、C〜Cアルキニルオキシ、C〜Cハロアルキニルオキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルスルホニル、C〜Cアルキニルチオ、C〜Cアルキニルスルホニル、C〜Cハロアルキニルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cトリアルキルシリル、2−[(E)−メトキシイミノ]−N−メチル−アセトアミジル、フェニル、ベンジル、ベンジルオキシ、フェノキシまたは5もしくは6員複素芳香環であり、各フェニル、ベンジル、ベンジルオキシ、フェノキシまたは5もしくは6員複素芳香環がR31から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
21は、
H;
〜C14アルキル;
〜Cハロアルキル;
〜Cアルケニル;
〜Cハロアルケニル;
〜Cアルキニル;
〜Cハロアルキニル;
それぞれが1〜3個のR20で置換されていてもよい、フェニル、ナフチルまたはテトラヒドロキノリニル;
−(CHR2223
−(CHR24C(O)OR25
−(CHR24C(O)R26
−(CHR24C(O)N(R27)R28
−(CHR24OR29
−(CHR24SR29
−(CHR24N(R27)R28
−C(=O)R32
−N=C(R32)(R36):
−NR25C(=O)OR25
−Si(R
−SO33
〜Cアルコキシカルボニル;
〜Cアルキルアミノカルボニル;
〜Cアルキルカルボニル;
ベータ−D−グルコース四酢酸、ラムノース、フルクトースおよびペントースからなる群から選択される糖;または
フラニル、ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピラゾリル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、トリアゾリルもしくはイソオキサゾリルからなる群から選択される5もしくは6員複素芳香環であり、各5もしくは6員複素芳香環が1〜5個のR20で置換されていてもよく、
22は、独立に
H;
ハロゲン;
シアノ;
ニトロ;
〜Cアルキル;
〜Cハロアルキル;
1〜3個のR20で置換されていてもよい、フェニルもしくはベンジル;
〜Cヒドロキシアルキル;
〜Cアルコキシアルキル;
〜Cハロアルキニル;
〜Cアルケニル;
〜Cハロアルケニル;
〜Cアルキニル;
〜Cアルコキシ;
〜Cハロアルコキシ;
〜Cアルキルチオ;
〜Cアルキルアミノ;
〜Cジアルキルアミノ;
〜Cシクロアルキルアミノ;
〜C(アルキル)シクロアルキルアミノ;
〜Cアルキルカルボニル;
〜Cアルコキシカルボニル;
〜Cアルキルアミノカルボニル;
〜Cジアルキルアミノカルボニル;
〜Cトリアルキルシリル;
ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、チエノ[2,3−b]ピリジル、1−メチル−1H−チエノ[2,3−c]ピラゾリルおよびベンゾイミダゾリルからなる群から選択される環縮合複素芳香環であり、環のそれぞれが1〜3個のR20でさらに置換されていてよく、;または
フラニル、ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリルおよびチエニルからなる群から選択される5もしくは6員複素芳香環であり、
23は、
H;
ハロゲン;
〜Cアルキル;
〜Cハロアルキル;
〜Cジアルキルアミノ;
1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニル;
ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、チエノ[2,3−b]ピリジル、1−メチル−1H−チエノ[2,3−c]ピラゾリル、ベンゾフラニルおよびベンゾイミダゾリル、2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル、4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−5−イル、1−メチル−1H−インドール−5−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−7−イルおよび1−メチル−1H−インダゾール−3−イルからなる群から選択される環縮合複素芳香環であり、環のそれぞれが1〜3個のR20でさらに置換されていてよく、;
ナフチル;
ベンゾ[1,3]ジオキソリル;
ピロリジノニル;
オキセタニル;
1〜5個のR20で置換されていてもよいC〜Cアルキルチオ;
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく;または
フラニル、ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピラゾリル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、チオフェン−2−イルおよびチオフェン−3−イルからなる群から選択される5もしくは6員複素芳香環であり、各複素芳香環が1〜3個のR20で置換されていてもよく、
24は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ベンジルまたはフェニルであり、前記ベンジルまたはフェニルのそれぞれが1〜3個のR20で置換されていてもよい、
25は、H、C〜Cアルキル、1〜3個のR20で置換されていてもよいベンジルまたはフェニルであり、
26は、
H;
〜Cアルキル;
〜Cアルコキシ;
1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニル;または
フラニル、ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、トリアゾリルおよびイソオキサゾリルからなる群から選択される5もしくは6員複素芳香環であり、
27およびR28は、独立に、
H;
〜Cアルキル;
ベンジルもしくはフェニルであり、前記ベンジルもしくはフェニルのそれぞれが1〜3個のR20で置換されていてもよく;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
29は、
H;
〜Cアルキル;
〜Cハロアルキル;
〜Cアルコキシアルキル;
〜Cアルキルカルボニル;
ベンジルもしくはフェニルであり、前記ベンジルもしくはフェニルのそれぞれが1〜3個のR20で置換されていてもよく;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
30は、独立にハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキニル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜Cハロアルケニルオキシ、C〜Cアルキニルオキシ、C〜Cハロアルキニルオキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルスルホニル、C〜Cアルキニルチオ、C〜Cアルキニルスルホニル、C〜Cハロアルキニルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノカルボニル、C〜Cトリアルキルシリル、チアゾリル、フェニル、ピリジルまたはピリミジニルであり、前記チアゾリル、フェニル、ピリジルまたはピリミジニルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、
31は、独立にハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキニル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜Cハロアルケニルオキシ、C〜Cアルキニルオキシ、C〜Cハロアルキニルオキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルスルホニル、C〜Cアルキニルチオ、C〜Cアルキニルスルホニル、C〜Cハロアルキニルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノカルボニル、またはC〜Cトリアルキルシリルであり、
32は、独立に、
〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキニル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜Cハロアルケニルオキシ、C〜Cアルキニルオキシ、C〜Cハロアルキニルオキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルスルホニル、C〜Cアルキニルチオ、C〜Cアルキニルスルホニル、C〜Cハロアルキニルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノカルボニル、C〜Cトリアルキルシリル;
フェニルであり、前記フェニル環が1〜3個のR20で置換されていてもよい;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
33は、独立に、
〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、1〜3個のR20で置換されていてもよい、フェニルもしくはチエニル;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
34は、
〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cアルキルアミノ;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
35は、
〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボニル;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
36は、H、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ベンジルもしくはフェニルであり、前記ベンジルもしくはフェニルのそれぞれが1〜3個のR20で置換されていてもよく、
或いは、R32およびR36は、一体となって、
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
37は、独立に、
H、ハロゲンもしくは1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニル;
〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ヒドロキシル、C〜CアルコキシもしくはC〜Cハロアルコキシ;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよい]。
【0007】
本開示の他の実施形態は、下記の化合物および植物学的に許容できる担体材料を含む、真菌攻撃を防除または予防するための殺真菌組成物を包含し得る。
【0008】
本開示のさらなる他の実施形態は、植物に対する真菌の攻撃を防除または予防する方法であって殺真菌上有効な量の下記の1つまたは複数の化合物を、真菌、植物、植物に隣接する地面および植物を生産するように構成された種子の少なくとも1つに散布するステップを含む方法を包含し得る。
【0009】
「アルキル」という用語は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブチル、第三級ブチル、ペンチル、ヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどの非分枝、分枝または環状炭素鎖を意味する。
【0010】
「アルケニル」という用語は、エテニル、プロペニル、ブテニル、イソプロペニル、イソブテニル、シクロヘキセニルなどの1つまたは複数の二重結合を含む分枝、非分枝または環状炭素鎖を意味する。
【0011】
「アルキニル」という用語は、プロピニル、ブチニルなどの1つまたは複数の三重結合を含む分枝、非分枝または環状炭素鎖を意味する。
【0012】
本明細書を通して用いているように、「R」という用語は、特に示さない限り、C2−8アルキル、C3−8アルケニルまたはC3−8アルキニルからなる群を意味する。
【0013】
「アルコキシ」という用語は、−OR置換基を意味する。
【0014】
「アルコキシカルボニル」という用語は、−C(O)−OR置換基を意味する。
【0015】
「アルキルカルボニル」という用語は、−C(O)−R置換基を意味する。
【0016】
「アルキルスルホニル」という用語は、−SO−R置換基を意味する。
【0017】
「ハロアルキルスルホニル」という用語は、ハロゲン原子で部分的に置換されているアルキル上のスルホニル置換を意味する。
【0018】
「アルキルチオ」という用語は、−S−R置換基を意味する。
【0019】
「アルキルアミノカルボニル」という用語は、−C(O)−N(H)−R置換基を意味する。
【0020】
「ジアルキルアミノカルボニル」という用語は、−C(O)−NR置換基を意味する。
【0021】
「アルキルシクロアルキルアミノ」という用語は、アルキル基で置換されているシクロアルキルアミノ置換基を意味する。
【0022】
「トリアルキルシリル」という用語は、−SiRを意味する。
【0023】
「シアノ」という用語は、−C≡N置換基を意味する。
【0024】
「ヒドロキシル」という用語は、−OH置換基を意味する。
【0025】
「アミノ」という用語は、−NH置換基を意味する。
【0026】
「アルキルアミノ」という用語は、−N(H)−R置換基を意味する。
【0027】
「ジアルキルアミノ」という用語は、−NR置換基を意味する。
【0028】
「アルコキシアルコキシ」という用語は、nが1〜3の整数である、−O(CHO(CHを意味する。
【0029】
「アルコキシアルキル」という用語は、アルキル上のアルコキシ置換基を意味する。
【0030】
「ハロアルコキシアルキル」という用語は、ハロゲン原子で部分的に置換されていてよいアルキル上のアルコキシ置換基を意味する。
【0031】
「ヒドロキシアルキル」という用語は、ヒドロキシ基で置換されているアルキルを意味する。
【0032】
「ハロアルコキシ」という用語は、−OR−X置換基(XがCl、F、BrまたはIまたはその任意の組合せである)を意味する。
【0033】
「ハロアルキル」という用語は、Cl、F、IまたはBrまたはその任意の組合せで置換されているアルキルを意味する。
【0034】
「ハロアルケニル」という用語は、Cl、F、IまたはBrまたはその任意の組合せで置換されているアルケニルを意味する。
【0035】
「ハロアルキニル」という用語は、Cl、F、IまたはBrまたはその任意の組合せで置換されているアルキニルを意味する。
【0036】
「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、F、Cl、BrおよびIと定義される、1つまたは複数のハロゲン原子を意味する。
【0037】
「ヒドロキシカルボニル」という用語は、−C(O)−OH置換基を意味する。
【0038】
「ニトロ」という用語は、−NO置換基を意味する。
【0039】
「チエニル」という用語は、1個の硫黄原子を含有する5員芳香環を意味する。
【0040】
本開示を通して、式Iの化合物への言及は、式Iの光学異性体および塩、ならびにその水和物も含むと解釈される。具体的には、式Iが分枝鎖アルキル基を含む場合、そのような化合物はその光学異性体およびラセミ体を含むと理解される。具体例としての塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩などが挙げられる。
【0041】
化学結合および歪みエネルギーの規則が満たされており、生成物が殺菌活性を依然として示す限り、特に示さない限りは、さらなる置換が許容できることも当業者により理解される。
【0042】
本開示の他の実施形態は、式Iの化合物または該化合物を含む組成物の土壌、植物、植物の一部、茎葉および/または種子への散布を含む、植物病原性生物による攻撃からの植物の保護、または植物病原性生物により寄生された植物の処理のための式Iの化合物の使用である。
【0043】
さらに、本開示の他の実施形態は、式Iの化合物および植物学的に許容できる担体材料を含む、植物病原性生物による攻撃からの植物の保護および/または植物病原性生物により寄生された植物の処理に有用な組成物である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本開示の化合物は、化合物として、または化合物を含む製剤として、様々な公知の技術のいずれかにより散布することができる。例えば、該化合物は、植物の商業的価値を損なうことなく、様々な真菌の防除のために植物の根、種子または茎葉に散布することができる。該物質は、一般的に使用される製剤型のいずれかの形で、例えば、液剤、粉剤、水和剤、フロアブル剤または乳剤として散布することができる。
【0045】
好ましくは、本開示の化合物は、式Iの1つまたは複数の化合物と植物学的に許容できる担体を含む製剤の形で散布する。濃縮製剤は、散布のために水または他の液体に分散させることができ、或いは製剤は、さらに処理せずに散布することができる微粉様または粒剤であってよい。製剤は、農業化学技術分野で標準になっている方法に従って調製することができる。
【0046】
本開示は、殺真菌剤としての送達および使用のために、上記化合物の1つまたは複数を製剤化することができるすべての媒体を予期する。一般的に、製剤は、水系懸濁剤または乳剤として散布する。そのような懸濁剤または乳剤は、固体であり、通常、水和剤として公知である水溶性、水懸濁性もしくは乳化性製剤、または乳剤、水系懸濁剤もしくはフロアブルとして通常公知である液体から製造することができる。容易に認識されるように、これらの化合物を加えることができる物質は、抗真菌剤としてのこれらの化合物の活性に著しい障害を与えずに、所望の効用をもたらすならば、用いることができる。
【0047】
水分散性粒剤を形成するように成形することができる、水和剤は、式Iの化合物の1つまたは複数、不活性担体および界面活性剤の緊密な混合物を含む。水和剤中の化合物の濃度は、水和剤の総重量に基づく約10重量%〜約90重量%、より好ましくは約25重量%〜約75重量%であってよい。水和剤の調製において、化合物を、プロフィライト、タルク、チョーク、石膏、フラー土、ベントナイト、アタパルガイト、デンプン、カゼイン、グルテン、モンモリロナイト粘土、珪藻土、精製ケイ酸塩などの微細な固体と混合することができる。そのような操作において、微細な担体および界面活性剤を一般的に化合物(単数または複数)と混合し、粉砕する。
【0048】
式Iの化合物の乳剤は、乳剤の総重量に基づく適切な液体中約10重量%〜約50重量%などの通常の濃度の化合物を含んでいてよい。化合物は、水混和性溶媒または水混和性有機溶媒と乳化剤との混合物である、不活性担体に溶解することができる。濃縮剤は、水および油で希釈して、水中油型乳剤の形の噴霧混合剤を生成することができる。有用な有機溶媒は、芳香族化合物、特に、重質芳香族ナフサなどの石油の高沸点ナフタレン系およびオレフィン系留分などである。例えば、ロジン誘導体などのテルペン系溶媒、シクロヘキサノンなどの脂肪族ケトンおよび2−エトキシエタノールなどの複合アルコールなどの他の有機溶媒も用いることができる。
【0049】
この件で有利に用いることができる乳化剤は、当業者が容易に決定することができ、種々の非イオン性、陰イオン、陽イオンおよび両性乳化剤、または2つまたはそれ以上の乳化剤の混合物などである。乳剤を調製するのに有用である非イオン性乳化剤の例は、ポリアルキレングリコールエーテルならびにポリオールまたはポリオキシアルキレンで可溶化されたエトキシル化アルキルフェノールおよびカルボン酸エステルなどのアルキルおよびアリールフェノール、脂肪族アルコール、脂肪族アミンまたは脂肪酸とエチレンオキシド、プロピレンオキシドの縮合生成物などである。陽イオン乳化剤は、第四級アンモニウム化合物および脂肪アミン塩などである。陰イオン乳化剤は、アルキルアリールスルホン酸の油溶性塩(例えば、カルシウム)、油溶性塩または硫酸化ポリグリコールエーテルおよびリン酸化ポリグリコールエーテルの適切な塩などである。
【0050】
本発明の化合物の乳剤を調製するのに用いることができる代表的な有機液体は、キシレン、プロピルベンゼン留分などの芳香族液体;または混合ナフタレン留分、鉱油、フタル酸ジオクチルなどの置換芳香族有機液体;ケロセン;種々の脂肪酸のジアルキルアミド、特に脂肪グリコールのジメチルアミドおよびジエチレングリコールのn−ブチルエーテル、エチルエーテルまたはメチルエーテルなどのグリコール誘導体、ならびにトリエチレングリコールのメチルエーテルなどである。2つまたはそれ以上の有機液体の混合物も乳剤の調製に用いることができる。有機液体は、キシレンおよびプロピルベンゼン留分を含み、キシレンが場合によって最も好ましい。界面活性分散剤は、一般的に液体製剤に、分散剤と1つまたは複数の化合物とを合わせた重量に基づく0.1〜20重量%の量で用いることができる。製剤は、他の適合性のある添加物、例えば、植物成長調節剤および農業で使用される他の生物学的に活性な化合物も含んでいてよい。
【0051】
水系懸濁剤は、水系懸濁剤の総重量に基づく約5〜約50重量%の範囲の濃度で水性媒体中に分散した式Iの1つまたは複数の水不溶性化合物の懸濁剤を含む。懸濁剤は、化合物の1つまたは複数を微細に粉砕し、水および上で述べたのと同じ種類のものから選択される界面活性剤を含む媒体中に粉砕した物質を激しく混入することによって調製する。水性媒体の密度および粘度を増大させるために、無機塩および合成または天然ゴムなどの他の成分も加えることができる。
【0052】
式Iの化合物は、土壌への散布に特に有用である粒剤としても散布することができる。粒剤は、一般的にアタパルガイト、ベントナイト、珪藻土、粘土または類似の安価な物質などの粗い粒度の不活性物質から完全にまたは大部分なる不活性担体中に分散した、粒剤の総重量に基づく約0.5〜約10重量%の化合物(単数または複数)を含む。そのような製剤は、化合物を適切な溶媒に溶解し、それを約0.5〜約3mmの範囲の適切な粒径に前成形した粒状担体に加えることによって通常調製される。適切な溶媒は、化合物が実質的または完全に溶ける溶媒である。そのような製剤は、担体および化合物および溶媒の軟塊またはペーストを作り、砕き、乾燥して、所望の粒状粒子を得ることによっても調製することができる。
【0053】
式Iの化合物を含む粉剤は、粉末状の1つまたは複数の化合物を、例えば、カオリン粘土、粉砕火山岩などの適切な微粉状農業用担体と緊密に混合することによって調製することができる。粉剤は、粉剤の総重量に基づく約1〜約10重量%の化合物を適宜含んでいてよい。
【0054】
製剤は、標的作物および生物への化合物の付着、湿展および浸透を促進するためのアジュバント界面活性剤をさらに含んでいてよい。これらのアジュバント界面活性剤は、製剤の成分として、またはタンクミックスとして任意選択で用いることができる。アジュバント界面活性剤の量は、一般的に水の噴霧容積に基づく0.01〜1.0容積%、好ましくは0.05〜0.5容積%の範囲で異なるであろう。適切なアジュバント界面活性剤は、エトキシル化ノニルフェノール、エトキシル化合成もしくは天然アルコール、エステルの塩またはスルホコハク酸、エトキシル化有機ケイ素、エトキシル化脂肪アミンおよび界面活性剤と鉱油もしくは植物油との混合物を含むが、これらに限定されない。製剤は、開示が参照により本明細書に特に組み込まれている、米国特許出願第11/495,228号に開示されているような水中油型乳剤も含み得る。
【0055】
製剤は、他の農薬化合物を含む混合剤を場合によって含み得る。そのような追加の農薬化合物は、散布のために選択される媒体中で本発明の化合物と適合性があり、本発明の化合物の活性に対して拮抗性を示さない、殺真菌剤、殺虫剤、除草剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、殺節足動物剤、殺菌剤またはその組合せであってよい。したがって、そのような実施形態において、他の農薬化合物は、同じまたは異なる農薬の使用における補足毒薬として用いることができる。混合剤中の式Iの化合物および農薬化合物は、一般的に1:100〜100:1の重量比で存在し得る。
【0056】
本開示の化合物は、その殺真菌混合物および相乗的混合物を形成するために、他の殺真菌剤と併用することができる。本開示の殺真菌化合物は、様々な望ましくない疾病を防除するために1つまたは複数の他の殺真菌剤とともにしばしば散布される。他の殺真菌剤とともに使用する場合、本請求の化合物は、他の殺真菌剤(単数または複数)とともに製剤化、他の殺真菌剤(単数または複数)と混用、或いは他の殺真菌剤(単数または複数)と連続的に散布することができる。そのような他の殺真菌剤は、2−(チオシアナトメチルチオ)−ベンゾチアゾール、2−フェニルフェノール、硫酸8−ヒドロキシキノリン、アンチマイシン、アンペロミセス(Ampelomyces)、キスカリス(quisqualis)、アザコナゾール、アゾキシストロビン、枯草菌(Bacillus subtilis)、ベナラキシル、ベノミル、ベンチアバリカルブ−イソプロピル、ベンジルアミノベンゼン−スルホネート(BABS)塩、重炭酸塩、ビフェニル、ビスメルチアゾール、ビテルタノール、ブラストサイジン−S、ホウ砂、ボルドー混合物、ボスカリド、ブロムコナゾール、ブピリメート、多硫化カルシウム、カプタホル、キャプタン、カルベンダジム、カルボキシン、カルプロパミド、カルボン、クロロネブ、クロロタロニル、クロゾリネート、コニオスリウムミニタンス(Coniothyrium minitans)、水酸化銅、オクタン酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、硫酸銅(三塩基性)、亜酸化銅、シアゾファミド、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、ダゾメット、デバカルブ、ジアンモニウムエチレンビス−(ジチオカルバメート)、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジフェンゾコートイオン、ジフルメトリム、ジメトモルフ、ジモキシストロビン、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ジノブトン、ジノカップ、ジフェニルアミン、ジチアノン、ドデモルフ、酢酸ドデモルフ、ドジン、ドジン遊離塩基、エジフェンホス、エネストロビン、エポキシコナゾール、エタボキサム、エトキシキン、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェノキサニル、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンチン、酢酸フェンチン、水酸化フェンチン、ファーバム、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルモルフ、フルオピコリド、フルオロイミド、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルトラニル、フルトリアフォル、フォルペット、ホルムアルデヒド、フォセチル、フォセチル−アルミニウム、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、グアザチン、酢酸グアザチン、GY−81、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、硫酸イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イミノクタジン三酢酸塩、イミノクタジントリス(アルベシレート(albesilate))、イプコナゾール、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソプロチオラン、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、クレソキシム−メチル、マンコッパー(mancopper)、マンコゼブ、マンジプロパミド、マネブ、メパニピリム、メプロニル、塩化第二水銀、酸化第二水銀、塩化第一水銀、メタラキシル、メフェノキサム、メタラキシル−M、メタム、メタム−アンモニウム、メタム−カリウム、メタム−ナトリウム、メトコナゾール、メタスルホカルブ、ヨウ化メチル、イソチオシアン酸メチル、メチラム、メトミノストロビン、メトラフェノン、ミルジオマイシン、ミクロブタニル、ナーバム、ニトロタール−イソプロピル、ヌアリモール、オクチリノン、オフレース、オレイン酸(脂肪酸)、オリサストロビン、オキサジキシル、オキシン−銅、フマル酸オキスポコナゾール、オキシカルボキシン、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、ペンタクロロフェノール、ラウリン酸ペンタクロロフェニル、ペンチオピラド、酢酸フェニル水銀、ホスホン酸、フタリド、ピコキシストロビン、ポリオキシンB、ポリオキシン、ポリオキソリム、重炭酸カリウム、カリウムヒドロキシキノリンサルフェート、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、塩酸プロパモカルブ、プロピコナゾール、プロピネブ、プロキナジド、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、ピラゾホス、ピリブチカルブ、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、キノクラミン、キノキシフェン、キントゼン、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)エキス、シルチオファム、シメコナゾール、ナトリウム2−フェニルフェノキシド、重炭酸ナトリウム、ナトリウムペンタクロロフェノキシド、スピロキサミン、硫黄、SYP−Z071、SYP−048、タール油、テブコナゾール、テクナゼン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファネート−メチル、チラム、チアジニル、トルクロホス−メチル、トリルフルアニド、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフロキシストロビン、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、バリダマイシン、ビンクロゾリン、ジネブ、ジラム、ゾキサミド、カンジダオレオフィラ(Candida oleophila)、フザリウムオキシスポルム(Fusarium oxysporum)、グリオクラジウム属(Gliocladium)種、カミカワタケ(Phlebiopsis gigantean)、ストレプトマイセスグリセオビリディス(Streptomyces griseoviridis)、トリコデルマ属(Trichoderma)種、(RS)−N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)−スクシンイミド、1,2−ジクロロプロパン、1,3−ジクロロ−1,1,3,3−テトラフルオロアセトン水和物、1−クロロ−2,4−ジニトロナフタレン、1−クロロ−2−ニトロプロパン、2−(2−ヘプタデシル−2−イミダゾリン−1−イル)エタノール、2,3−ジヒドロ−5−フェニル−1,4−ジチイン1,1,4,4−テトラオキシド、酢酸2−メトキシエチル水銀、塩化2−メトキシエチル水銀、ケイ酸2−メトキシエチル水銀、3−(4−クロロフェニル)−5−メチルローダニン、チオシアン酸4−(2−ニトロプロプ−1−エニル)フェニル:アンプロピルフォス、アニラジン、アジチラム、多硫化バリウム、Bayer 32394、ベノダニル、ベンキノックス、ベンタルロン、ベンザマクリル;ベンザマクリル−イソブチル、ベンザモルフ、ビナパクリル、硫酸ビス(メチル水銀)、ビス(トリブチルスズ)オキシド、ブチオベート、カドミウム カルシウム 銅 亜鉛 クロメート サルフェート、カルバモルフ、CECA、クロベンチアゾン、クロラニホルメタン、クロルフェナゾール、クロルキノックス、クリンバゾール、銅ビス(3−フェニルサリチレート)、クロム酸銅亜鉛、クフラネブ、硫酸ヒドラジニウム第二銅、クプロバム(cuprobam)、シクラフラミド、シペンダゾール、シプロフラム、デカフェンチン、ジクロン、ジクロゾリン、ジクロブトラゾール、ジメチリモール、ジノクトン、ジノスルホン、ジノテルボン、ジピリチオン、ジタリムホス、ドジシン、ドラゾキソロン、EBP、ESBP、エタコナゾール、エテム、エチリム(ethirim)、フェナミノスルフ、フェナパニル、フェニトロパン、フルオトリマゾール、フルカルバニル、フルコナゾール、フルコナゾール−シス、フルメシクロックス、フロファネート、グリオジン(glyodine)、グリセオフルビン、ハラクリネート(halacrinate)、Hercules 3944、ヘキシルチオホス、ICIA0858、イソパムホス(isopamphos)、イソバレジオン、メベニル、メカルビンジド、メタゾキソロン、メトフロキサム、メチル水銀ジシアンジアミド、メトスルホバックス、ミルネブ、無水ムコクロル酸、ミクロゾリン、N−3,5−ジクロロフェニル−スクシンイミド、N−3−ニトロフェニルイタコンイミド、ナタマイシン、N−エチル水銀−4−トルエンスルホンアニリド、ニッケルビス(ジメチルジチオカルバメート)、OCH、フェニル水銀ジメチルジチオ−カルバメート、硝酸フェニル水銀、フォスジフェン(phosdiphen)、プロチオカルブ;塩酸プロチオカルブ、ピラカルボリド、ピリジニトリル、ピロキシクロル、ピロキシフル、キナセトール;硫酸キナセトール、キナザミド、キンコナゾール、ラベンザゾール、サリチルアニリド、SSF−109、スルトロペン、テコラム、チアジフルオール(thiadifluor)、チシオフェン、チオクロルフェンヒム、チオファネート、チオキノックス、チオキシミド、トリアミホス、トリアリモール、トリアズブチル、トリクラミド、ウルバシッド(urbacid)、XRD−563、およびザリラミド、IK−1140、NC−224、ならびにこれらの任意の組合せなどであってよい。
【0057】
さらに、本発明の化合物は、その駆除薬混合物および相乗的混合物を形成するために、散布のために選択される媒体中で本発明の化合物と適合性があり、本発明の化合物の活性に対して拮抗性を示さない、殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、殺節足動物剤、殺菌剤またはその組合せを含む他の駆除薬と併用することができる。本開示の殺真菌化合物は、様々な望ましくない病害虫を防除するために1つまたは複数の他の駆除薬とともに散布することができる。他の駆除薬とともに使用する場合、本請求の化合物は、他の駆除薬(単数または複数)とともに製剤化、他の駆除薬(単数または複数)と混用、或いは他の駆除薬(単数または複数)と連続的に散布することができる。一般的な殺虫剤は、アロサミジンおよびツリンギエンシンなどの抗生物質殺虫剤;スピノサドなどの大環状ラクトン殺虫剤;アバメクチン、ドラメクチン、エマメクチン、エプリノメクチン、イベルメクチンおよびセラメクチンなどのアベルメクチン殺虫剤;レピメクチン、ミルベメクチン、ミルベマイシンオキシムおよびモキシデクチンなどのミルベマイシン殺虫剤;ヒ酸カルシウム、アセト亜ヒ酸銅、ヒ酸銅、ヒ酸鉛、亜ヒ酸カリウムおよび亜ヒ酸ナトリウムなどのヒ素殺虫剤;アナバシン、アザジラクチン、d−リモネン、ニコチン、ピレトリン、シネリン、シネリンI、シネリンII、ジャスモリンI、ジャスモリンII、ピレトリンI、ピレトリンII、クアッシア、ロテノン、リアニアおよびサバディラなどの植物性殺虫剤;ベンダイオカルブおよびカルバリルなどのカルバメート殺虫剤;ベンフラカルブ、カルボフラン、カルボスルファン、デカルボフランおよびフラチオカルブなどのベンゾフラニルメチルカルバメート殺虫剤;ジミタン(dimitan)、ジメチラン、ヒキンカルブおよびピリミカルブなどのジメチルカルバメート殺虫剤;アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、メソミル、ニトリラカルブ、オキサミル、タジムカルブ、チオカルボキシム、チオジカルブおよびチオファノックスなどのオキシムカルバメート殺虫剤;アリキシカルブ、アミノカルブ、ブフェンカルブ、ブタカルブ、カーバノレート、クロエトカルブ、ジクレシル(dicresyl)、ジオキサカルブ、EMPC、エチオフェンカルブ、フェネタカルブ、フェノブカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メトルカルブ、メキサカルベート、プロマシル、プロメカルブ、プロポクスル、トリメタカルブ、XMCおよびキシリルカルブなどのフェニルメチルカルバメート殺虫剤;ジネックス、ジノプロップ、ジノサムおよびDNOCなどのジニトロフェノール殺虫剤;ヘキサフルオロケイ酸バリウム、クリオライト、フッ化ナトリウム、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウムおよびスルフルラミドなどのフッ素殺虫剤;アミトラズ、クロルジメホルム、ホルメタネートおよびホルムパラネートなどのホルミアミジン殺虫剤;アクリロニトリル、二硫化炭素、四塩化炭素、クロロホルム、クロルピクリン、p−ジクロロベンゼン、1,2−ジクロロプロパン、ギ酸エチル、二臭化エチレン、二塩化エチレン、エチレンオキシド、シアン化水素、ヨードメタン、臭化メチル、メチルクロロホルム、塩化メチレン、ナフタレン、ホスフィン、フッ化スルフリルおよびテトラクロロエタンなどの燻蒸殺虫剤;ホウ砂、多硫化カルシウム、オレイン酸銅、塩化第一水銀、チオシアン酸カリウムおよびチオシアン酸ナトリウムなどの無機殺虫剤;ビストリフルロン、ブプロフェジン、クロルフルアズロン、シロマジン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、ペンフルロン、テフルベンズロンおよびトリフルムロンなどのキチン合成阻害剤;エポフェノナン、フェノキシカルブ、ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、ピリプロキシフェンおよびトリプレンなどの幼若ホルモン模倣体;幼若ホルモンI、幼若ホルモンIIおよび幼若ホルモンIIIなどの幼若ホルモン;クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジドおよびテブフェノジドなどの脱皮ホルモンアゴニスト;α−エクジソンおよびエクジステロンなどの脱皮ホルモン;ジオフェノランなどの脱皮阻害剤;プレコセンI、プレコセンIIおよびプレコセンIIIなどのプレコセン;ジシクラニルなどの未分類昆虫成長調節剤;ベンスルタップ、カルタップ、チオシクラムおよびチオスルタップなどのネレイストキシン類似体殺虫剤;フロニカミドなどのニコチノイド殺虫剤;クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリドおよびチアメトキサムなどのニトログアニジン殺虫剤;ニテンピラムおよびニチアジンなどのニトロメチレン殺虫剤;アセタミプリド、イミダクロプリド、ニテンピラムおよびチアクロプリドなどのピリジルメチル−アミン殺虫剤;ブロモ−DDT、カンフェクロル、DDT、pp’−DDT、エチル−DDD、HCH、γ−HCH、リンデン、メトキシクロル、ペンタクロロフェノールおよびTDEなどの有機塩素殺虫剤;アルドリン、ブロモシクレン、クロルビシクレン、クロルデン、クロルデコン、ディルドリン、ジロール、エンドスルファン、エンドリン、HEOD、ヘプタクロール、HHDN、イソベンザン、イソドリン、ケレバンおよびミレックスなどのシクロジエン殺虫剤;ブロムフェンビンホス、クロルフェンビンホス、クロトシキホス、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメチルビンホス、ホスピラート、ヘプテノホス、メトクロトホス、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、ナフタロホス、ホスファミドン、プロパホス、TEPPおよびテトラクロルビンホスなどの有機ホスフェート殺虫剤;ジオキサベンゾホス、ホスメチランおよびフェントアートなどの有機チオホスフェート殺虫剤;アセチオン、アミトン、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルメホス、デメフィオン、デメフィオン−O、デメフィオン−S、デメトン、デメトン−O、デメトン−S、デメトン−メチル、デメトン−O−メチル、デメトン−S−メチル、デメトン−S−メチルスルホン、ジスルホトン、エチオン、エトプロホス、IPSP、イソチオアート、マラチオン、メタクリホス、オキシデメトン−メチル、オキシデプロホス、オキシジスルホトン、ホレート、スルホテップ、テルブホスおよびチオメトンなどの脂肪族有機チオホスフェート殺虫剤;アミジチオン、シアントアート、ジメトアート、エトアート−メチル、ホルモチオン、メカルバム、オメトアート、プロトアート、ソファミドおよびバミドチオンなどの脂肪族アミド有機チオホスフェート殺虫剤;クロルホキシム、ホキシムおよびホキシム−メチルなどのオキシム有機チオホスフェート殺虫剤;アザメチホス、クマホス、クミトエート、ジオキサチオン、エンドチオン、メナゾン、モルホチオン、ホサロン、ピラクロホス、ピリダフェンチオンおよびキノチオンなどのヘテロ環式有機チオホスフェート殺虫剤;ジチクロホスおよびチクロホスなどのベンゾチオピラン有機チオホスフェート殺虫剤;アジンホス−エチルおよびアジンホス−メチルなどのベンゾトリアジン有機チオホスフェート殺虫剤;ジアリホスおよびホスメットなどのイソインドール有機チオホスフェート殺虫剤;イソキサチオンおよびゾラプロホスなどのイソオキサゾール有機チオホスフェート殺虫剤;クロルプラゾホスおよびピラゾホスなどのピラゾロピリミジン有機チオホスフェート殺虫剤;クロルピリホスおよびクロルピリホス−メチルなどのピリジン有機チオホスフェート殺虫剤;ブタチオホス、ダイアジノン、エトリムホス、リリムホス、ピリミホス−エチル、ピリミホス−メチル、プリミドホス、ピリミタートおよびテブピリムホスなどのピリミジン有機チオホスフェート殺虫剤;キナルホスおよびキナルホス−メチルなどのキノキサリン有機チオホスフェート殺虫剤;アチダチオン、リチダチオン、メチダチオンおよびプロチダチオンなどのチアジアゾール有機チオホスフェート殺虫剤;イサゾホスおよびトリアゾホスなどのトリアゾール有機チオホスフェート殺虫剤;アゾトエート、ブロモホス、ブロモホス−エチル、カルボフェノチオン、クロルチオホス、シアノホス、サイチオアート、ジカプトン、ジクロフェンチオン、エタホス、ファムフール、フェンクロルホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フェンチオン−エチル、ヘテロホス、ヨードフェンホス、メスルフェンホス、パラチオン、パラチオン−メチル、フェンカプトン、ホスニクロル、プロフェノホス、プロチオホス、スルプロホス、テメホス、トリクロルメタホス−3およびトリフェノホスなどのフェニル有機チオホスフェート殺虫剤;ブトナートおよびトリクロルホンなどのホスホネート殺虫剤;メカルホンなどのホスホノチオエート殺虫剤;ホノホスおよびトリクロロナートなどのフェニルエチルホスホノチオエート殺虫剤;シアノフェンホス、EPNおよびレプトホスなどのフェニルフェニルホスホノチオエート殺虫剤;クルホメート、フェナミホス、ホスチエタン、メホスホラン、ホスホランおよびピリミメタホスなどのホスホルアミデート殺虫剤;アセフェート、イソカルボホス、イソフェンホス、メタミドホスおよびプロペタムホスなどのホスホルアミドチオエート殺虫剤;ジメフォックス、マジドックス、ミパフォクス(mipafox)およびシュラダンなどのホスホロジアミド殺虫剤;インドキサカルブなどのオキサジアジン殺虫剤;ジアリホス、ホスメットおよびテトラメトリンなどのフタルイミド殺虫剤;アセトプロール、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール、テブフェンピラド、トルフェンピラドおよびバニリプロールなどのピラゾール殺虫剤;アクリナトリン、アレトリン、ビオアレトリン、バルトリン、ビフェントリン、ビオエタノメトリン(bioethanomethrin)、シクレトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、γ−シハロトリン、λ−シハロトリン、シペルメトリン、α−シペルメトリン、β−シペルメトリン、θ−シペルメトリン、ζ−シペルメトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、ジメフルトリン、ジメトリン、エンペントリン、フェンフルトリン、フェンピリトリン、フェンプロパトリン、フェンバレラート、エスフェンバレラート、フルシトリナート、フルバリナート、τ−フルバリナート、フレスリン、イミプロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン、ビオペルメトリン、トランスペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、プロフルトリン、ピレスメトリン、レスメトリン、ビオレスメトリン、シスメトリン、テフルトリン、テラレトリン、テトラメトリン、トラロメトリンおよびトランスフルトリンなどのピレスロイドエステル殺虫剤;エトフェンプロックス、フルフェンプロックス、ハルフェンプロックス、プロトリフェンブテ(protrifenbute)およびシラフルオフェンなどのピレスロイドエーテル殺虫剤;フルフェネリムおよびピリミジフェンなどのピリミジンアミン殺虫剤;クロルフェナピルなどのピロール殺虫剤;スピロメシフェンなどのテトロン酸殺虫剤;ジアフェンチウロンなどのチオ尿素殺虫剤;フルコフロンおよびスルコフロンなどの尿素殺虫剤;ならびにクロサンテル、クロタミトン、EXD、フェナザフロル、フェノキサクリム、フルベンジアミド、ヒドラメチルノン、イソプロチオラン、マロノベン、メタフルミゾン、メトキサジアゾン、ニフルリジド、ピリダベン、ピリダリル、ラフォキサニド、トリアラテンおよびトリアザメートなどの未分類殺虫剤、ならびにそれらの任意の組合せを含むが、これらに限定されない。
【0058】
さらに、本発明の化合物は、その農薬混合物および相乗的混合物を形成するために、散布のために選択される媒体中で本発明の化合物と適合性があり、本発明の化合物の活性に対して拮抗性を示さない、除草剤と併用することができる。本開示の殺真菌化合物は、様々な望ましくない植物を防除するために1つまたは複数の除草剤とともに散布することができる。除草剤とともに使用する場合、本請求の化合物は、除草剤(単数または複数)とともに製剤化、除草剤(単数または複数)と混用、或いは除草剤(単数または複数)と連続的に散布することができる。一般的な除草剤は、アリドクロル、ベフルブタミド、ベンザドックス、ベンジプラム、ブロモブチド、カフェンストロール、CDEA、クロルチアミド、シプラゾール、ジメテナミド、ジメテナミド−P、ジフェナミド、エプロナズ、エトニプロミド、フェントラザミド、フルポキサム、ホメサフェン、ハロサフェン、イソカルバミド、イソキサベン、ナプロパミド、ナプタラム、ペトキサミド、プロピザミド、キノナミドおよびテブタムなどのアミド除草剤;クロラノクリル、シサニリド、クロメプロップ、シプロミド、ジフルフェニカン、エトベンザニド、フェナシュラム、フルフェナセット、フルフェニカン、メフェナセット、メフルイジド、メタミホップ、モナリド、ナプロアニリド、ペンタノクロール、ピコリナフェンおよびプロパニルなどのアニリド除草剤;ベンゾイルプロップ、フラムプロップおよびフラムプロップ−Mなどのアリールアラニン除草剤;アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ブテナクロール、デラクロール、ジエタチル、ジメタクロール、メタザクロール、メトラクロール、S−メトラクロール、プレチラクロール、プロパクロール、プロピソクロール、プリナクロール、テルブクロール、テニルクロールおよびキシラクロールなどのクロロアセトアニリド除草剤;ベンゾフルオール、ペルフルイドン、ピリミスルファンおよびプロフルアゾールなどのスルホンアニリド除草剤;アシュラム、カルバスラム、フェナシュラムおよびオリザリンなどのスルホンアミド除草剤;ビラナフォスなどの抗生物質除草剤;クロラムベン、ジカンバ、2,3,6−TBAおよびトリカンバなどの安息香酸除草剤;ビスピリバックおよびピリミノバックなどのピリミジニルオキシ安息香酸除草剤;ピリチオバックなどのピリミジニルチオ安息香酸除草剤;クロルタールなどのフタル酸除草剤;アミノピラリド、クロピラリドおよびピクロラムなどのピコリン酸除草剤;キンクロラックおよびキンメラックなどのキノリンカルボン酸除草剤;カコジル酸、CMA、DSMA、ヘキサフルレート、MAA、MAMA、MSMA、亜ヒ酸カリウムおよび亜ヒ酸ナトリウムなどのヒ素除草剤;メソトリオン、スルコトリオン、テフリルトリオンおよびテムボトリオンなどのベンゾイルシクロヘキサンジオン除草剤;ベンフレセートおよびエトフメセートなどのベンゾフラニルアルキルスルホネート除草剤;アシュラム、カルボキサゾール、クロルプロカルブ、ジクロルメート、フェナシュラム、カルブチレートおよびテルブカルブなどのカルバメート除草剤;バルバン、BCPC、カルバスラム、カルベタミド、CEPC、クロルブファム、クロルプロファム、CPPC、デスメジファム、フェニソファム、フェンメジファム、フェンメジファム−エチル、プロファムおよびスウェプなどのカルバニレート除草剤;アロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、クロプロキシジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジムおよびトラルコキシジムなどのシクロヘキセンオキシム除草剤;イソキサクロルトールおよびイソキサフルトールなどのシクロプロピルイソオキサゾール除草剤;ベンズフェンジゾン、シニドン−エチル、フルメジン、フルミクロラック、フルミオキサジンおよびフルミプロピンなどのジカルボキシイミド除草剤;ベンフラリン、ブトラリン、ジニトラミン、エタルフルラリン、フルクロラリン、イソプロパリン、メタルプロパリン、ニトラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン、プロフルラリンおよびトリフルラリンなどのジニトロアニリン除草剤;ジノフェネート、ジノプロップ、ジノサム、ジノセブ、ジノテルブ、DNOC、エチノフェンおよびメジノテルブなどのジニトロフェノール除草剤;エトキシフェンなどのジフェニルエーテル除草剤;アシフルオルフェン、アクロニフェン、ビフェノックス、クロメトキシフェン、クロルニトロフェン、エトニプロミド、フルオロジフェン、フルオログリコフェン、フルオロニトロフェン、ホメサフェン、フリルオキシフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェンおよびオキシフルオルフェンなどのニトロフェニルエーテル除草剤;ダゾメットおよびメタムなどのジチオカルバメート除草剤;アロラック、クロロポン、ダラポン、フルプロパネート、ヘキサクロロアセトン、ヨードメタン、臭化メチル、モノクロル酢酸、SMAおよびTCAなどのハロゲン化脂肪族除草剤;イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキンおよびイマゼタピルなどのイミダゾリノン除草剤;スルファミン酸アンモニウム、ホウ砂、塩素酸カルシウム、硫酸銅、硫酸第一鉄、アジ化カリウム、シアン酸カリウム、アジ化ナトリウム、塩素酸ナトリウムおよび硫酸などの無機除草剤;ブロモボニル、ブロモキシニル、クロロキシニル、ジクロベニル、ヨードボニル、イオキシニルおよびピラクロニルなどのニトリル除草剤;アミプロフォス−メチル、アニロフォス、ベンスリド、ビラナフォス、ブタミフォス、2,4−DEP、DMPA、EBEP、フォサミン、グルホシネート、グルホセートおよびピペロフォスなどの有機リン除草剤;ブロモフェノキシム、クロメプロップ、2,4−DEB、2,4−DEP、ジフェノペンテン、ジスル、エルボン、エトニプロミド、フェンテラコールおよびトリフォプシメなどのフェノキシ除草剤;4−CPA、2,4−D、3,4−DA、MCPA、MCPA−チオエチルおよび2,4,5−Tなどのフェノキシ酢酸除草剤;4−CPB、2,4−DB、3,4−DB、MCPBおよび2,4,5−TBなどのフェノキシ酪酸除草剤;クロプロップ、4−CPP、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ−P、3,4−DP、フェノプロップ、メコプロップおよびメコプロップ−Pなどのフェノキシプロピオン酸除草剤;クロラジホップ、クロジナホップ、クロホップ、シハロホップ、ジクロホップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ−P、フェンチアプロップ、フルアジホップ、フルアジホップ−P、ハロキシホップ、ハロキシホップ−P、イソキサピリホップ、メタミホップ、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップ−Pおよびトリホップなどのアリールオキシフェノキシプロピオン酸除草剤;ジニトラミンおよびプロジアミンなどのフェニレンジアミン除草剤;ベンゾフェナップ、ピラゾリネート、ピラスルホトール、ピラゾキシフェン、ピロキサスルホンおよびトプラメゾンなどのピラゾリル除草剤;フルアゾレートおよびピラフルフェンなどのピラゾリルフェニル除草剤;クレダジン、ピリダフォルおよびピリデートなどのピリダジン除草剤;ブロムピラゾン、クロリダゾン、ジミダゾン、フルフェンピル、メトフルラゾン、ノルフルラゾン、オキサピラゾンおよびピダノンなどのピリダジノン除草剤;アミノピラリド、クリオジネート、クロピラリド、ジチオピル、フルロキシピル、ハロキシジン、ピクロラム、ピコリナフェン、ピリクロル、チアゾピルおよびトリクロピルなどのピリジン除草剤;イプリミダムおよびチオクロリムなどのピリミジンジアミン除草剤;シペルコート、ジエタムコート、ジフェンゾコート、ジコート、モルファムコートおよびパラコートなどの四級アンモニウム除草剤;ブチレート、シクロエート、ジ−アレート、EPTC、エスプロカルブ、エチオレート、イソポリネート、メチオベンカルブ、モリネート、オルベンカルブ、ペブレート、プロスルホカルブ、ピリブチカルブ、スルファレート、チオベンカルブ、チオカルバジル、トリアレートおよびベルノレートなどのチオカルバメート除草剤;ジメキサノ、EXDおよびプロキサンなどのチオカーボネート除草剤;メチウロンなどのチオ尿素除草剤;ジプロペトリン、トリアジフラムおよびトリヒドロキシトリアジンなどのトリアジン除草剤;アトラジン、クロラジン、シアナジン、シプラジン、エグリナジン、イパジン、メソプラジン、プロシアジン、プログリナジン、プロパジン、セブチラジン、シマジン、テルブチラジンおよびトリエタジンなどのクロロトリアジン除草剤;アトラトン、メトメトン、プロメトン、セクブメトン、シメトンおよびテルブメトンなどのメトキシトリアジン除草剤;アメトリン、アジプロトリン、シアナトリン、デスメトリン、ジメタメトリン、メトプロトリン、プロメトリン、シメトリンおよびテルブトリンなどのメチルチオトリアジン除草剤;アメトリジオン、アミブジン、ヘキサジノン、イソメチオジン、メタミトロンおよびメトリブジンなどのトリアジノン除草剤;アミトロール、カフェンストロール、エプロナズおよびフルポキサムなどのトリアゾール除草剤;アミカルバゾン、ベンカルバゾン、カルフェントラゾン、フルカルバゾン、プロポキシカルバゾン、スルフェントラゾンおよびチエンカルバゾン−メチルなどのトリアゾロン除草剤;クロランスラム、ジクロスラム、フロラスラム、フルメツラム、メトスラム、ペノキススラムおよびピロキススラムなどのトリアゾロピリミジン除草剤;ブタフェナシル、ブロマシル、フルプロパシル、イソシル、レナシルおよびテルバシルなどのウラシル除草剤;ベンズチアズロン、クミルロン、シクルロン、ジクロラルウレア(dichloralurea)、ジフルフェンゾピル、イソノルロン、イソウロン、メタベンズチアズロン、モニソウロンおよびノルロンなどの尿素除草剤;アニスロン、ブツロン、クロルブロムロン、クロレツロン、クロロトルロン、クロロクスロン、ダイムロン、ジフェノキスロン、ジメフロン、ジウロン、フェヌロン、フルオメツロン、フルオチウロン、イソプロツロン、リヌロン、メチウロン、メチルダイムロン、メトベンズロン、メトブロムロン、メトキスロン、モノリヌロン、モヌロン、ネブロン、パラフルロン、フェノベンズロン、シデュロン、テトラフルロンおよびチジアズロンなどのフェニル尿素除草剤;アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、クロリムロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルセトスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、イマゾスルフロン、メソスルフロン、ニコスルフロン、オルトスルファムロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、ピラゾスルフロン、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホスルフロンおよびトリフロキシスルフロンなどのピリミジニルスルホニル尿素除草剤;クロルスルフロン、シノスルフロン、エタメトスルフロン、ヨードスルフロン、メトスルフロン、プロスルフロン、チフェンスルフロン、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリフルスルフロンおよびトリトスルフロンなどのトリアジニルスルホニル尿素除草剤;ブチウロン、エチジムロン、テブチウロン、チアザフルロンおよびチジアズロンなどのチアジアゾリル尿素除草剤;ならびにアクロレイン、アリルアルコール、アザフェニジン、ベナゾリン、ベンタゾン、ベンゾビシクロン、ブチダゾール、カルシウムシアナミド、カンベンジクロル、クロルフェナック、クロルフェンプロップ、クロルフルラゾール、クロルフルレノール、シンメチリン、クロマゾン、CPMF、クレゾール、o−ジクロロベンゼン、ジメピペレート、エンドタール、フルオロミジン、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン、フルチアセット、インダノファン、メタゾール、イソチオシアン酸メチル、ニピラクロフェン、OCH、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサジクロメフォン、ペンタクロロフェノール、ペントキサゾン、酢酸フェニル水銀、ピノキサデン、プロスルファリン、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、キノクラミン、ロデタニル、スルグリカピン


、チジアジミン、トリジファン、トリメツロン、トリプロピンダンおよびトリタック(tritac)などの未分類除草剤を含むが、これらに限定されない。
【0059】
本開示の他の実施形態は、真菌の攻撃を防除または予防する方法である。この方法は、土壌、植物体、根、茎葉、種子または真菌の存在場所または寄生を予防すべき場所に殺真菌有効量の式Iの化合物の1つまたは複数を散布する(例えば、穀類またはブドウ植物に散布する)ステップを含む。化合物は、低い植物毒性を示すと同時に、種々の植物の殺真菌レベルでの処理に適している。化合物は、保護剤および/または殺真菌剤の形で有用であり得る。
【0060】
化合物は、特に農業用のかなりの殺真菌効果を有することが見いだされた。化合物の多くは、農作物および園芸植物について使用するのに特に有効である。
【0061】
前述の真菌に対する化合物の有効性は、殺真菌剤としての該化合物の一般的な効用を確立するものであることは、当業者は理解するであろう。
【0062】
化合物は、真菌病原体に対する広範囲の活性を有する。具体例としての病原体は、コムギ葉枯病(コムギ葉枯病菌(Septoria tritici)、マイコフェレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)としても公知である)、リンゴ黒星病(リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis))ならびにテンサイ(テンサイ褐斑病菌(Cercospora beticola))、ラッカセイ(ラッカセイ褐斑病菌(Cercospora arachidicola)およびサーコスポリジウム・ペルソナツム(Cercosporidium personatum))および他の作物の褐斑病、ならびにバナナのシガトカ病(マイコスフェレラ・フジエンシス(Mycosphaerella fujiensis))を含み得るが、これらに限定されない。散布すべき活性物質の正確な量は、散布する個別の活性物質だけでなく、望まれる個別の作用、防除すべき真菌種およびその成長の段階、ならびに化合物と接触する植物または他の生成物の一部にも依存する。したがって、化合物のすべて、およびそれを含む製剤は、同様な濃度で、または同じ真菌種に対して同等に有効でない可能性がある。
【0063】
化合物は、疾患抑制および植物学的に許容できる量で植物について用いるのに有効である。「疾患抑制および植物学的に許容できる量」という語は、防除が望まれる植物の疾患を鎮め、または抑制するが、植物に対して著しく有毒でない化合物の量を意味する。この量は、一般的に約0.1〜約1000ppm(100万分の1)であり、1〜500ppmが好ましい。必要な化合物の正確な量は、防除する真菌病、用いる製剤の種類、散布方法、個別の植物種、気象条件などによって異なる。適切な散布量は、一般的に約0.10〜約4ポンド/エーカー(約0.01〜0.45g/cm)の範囲にある。
【0064】
本明細書に示す範囲または望まれる値は、本明細書における教示の理解について当業者に明らかなように、求められる効果を失うことなく、拡大または変更することができる。
【0065】
式Iの化合物は、周知の化学的方法を用いて調製することができる。本開示において具体的に言及しない中間体は、市販されているか、化学文献に開示されている経路により調製することができるか、或いは標準的な方法を用いて市販の出発物質から容易に合成することができる。
【0066】
以下の実施例は、本開示の化合物の種々の態様を例示するために示すものであり、特許請求の範囲に制限を課すものと解釈すべきではない。
【実施例】
【0067】
5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−アミン(1)の調製:
【0068】
【化2】

【0069】
1,4−ジオキサン(20mL)中4−フルオロベンジルアルコール(2.56g、20.3mモル)の溶液に、60%NaH(0.813g、20.3mモル)を10分間にわたり数回にわけて加えた。磁気撹拌溶液に2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−アミン(2.00g、13.6mモル)を加え、混合物をガスの発生がおさまるまで室温で撹拌した。次いで、反応混合物をCEM Discoverマイクロ波反応器中で120℃で90分間加熱した。冷却した反応混合物を酢酸エチルと水に分配し、有機相を濃縮し、生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)により精製して、5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−アミン(1.66g、収率52%)を白色固体として得た:mp129〜131℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 7.91 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.42 (m, 2H), 7.03 (m, 2H), 5.27 (s, 2H), 5.05 (br s, 2H); MS (ESI) m/z 238 (M+H)+.
【0070】
4−アミノ−2−クロロ−5−フルオロピリミジンは、商業的に購入することができ、または公知の文献による方法により調製することができる。
1.Hayashi,T.、Kawakami,T.、特開2005−126389
2.Durr,G.J.、J.Med.Chem.、1965、8巻(2号)、253頁
【0071】
2−(3−ブロモベンジルオキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミン(2):
【0072】
【化3】

【0073】
KOBuの磁気撹拌混合物(BuOH中1.0M、1.36ml、1.36mモル)に、(3−ブロモフェニル)メタノール(0.25g、1.36mモル)を加えた。得られた溶液に、2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミン(0.10g、0.68mモル)を加え、混合物を蓋で密閉し、90℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、得られた沈殿をろ過により収集した。固体を水で洗浄し、シクロヘキサンで洗浄し、真空オーブン中で乾燥した。化合物のCHCl溶液をBiotage SCXカラム上に加え、CHClで、続いて、MeOH中2.0M NHで溶出した。溶媒を減圧下で蒸発して、表題化合物(0.100g、49%)を灰色がかった白色の固体として得た:mp143〜145℃;1H NMR (400MHz, DMSO-d6)δ 7.90 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.43 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 5.28 (s, 2H), 5.20 (br s, 2H); GCMS (EI) m/z 297, 299 (M)+.
【0074】
5−フルオロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]ピリミジン−4−イルアミン(3)の調製:
【0075】
【化4】

【0076】
1−(4−フルオロフェニル)エタノール(11.70g、82.8mモル)中4−アミノ−2−クロロ−5−フルオロピリミジン(11.10g、75.2mモル)の磁気撹拌混合物に、BuOH中KOBuの1.0M溶液(82.8mL、82.8mモル)を一度に加え、得られた黄褐色混合物を加熱して還流し、24時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、得られた赤橙色の油をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0→10%MeOH/CHCl)により精製して、5.5gの赤橙色の油を得た。油をヘキサン(100mL)に再懸濁し、16時間撹拌した。水(100mL)を未変化混合物に加え、二相系を1時間激しく撹拌した。得られたクリーム色の固体を真空ろ過により収集し、温水(55℃、2×100mL)で洗浄し、真空中55℃で16時間乾燥して、5−フルオロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]ピリミジン−4−イルアミン(3.30g、収率17.2%)を白色固体として得た:mp96〜98℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 7.84 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.42-7.38 (m, 2H), 7.03-6.97 (m, 2H), 5.99 (q, J = 6.6 Hz, 1H), 5.09 (br s, 2H), 1.61 (d, J = 6.6 Hz, 3H); MS (ESI) m/z 252 (M+H)+, m/z 250 (M-H)-.
【0077】
1−フェニルエタノン−O−(4−アミノ−5−フルオロピリミジン−2−イル)オキシム(4)の調製
【0078】
【化5】

【0079】
5mL Biotage Iniatorマイクロ波容器に入れた乾燥DMF(3mL)中4−アミノ−2−クロロ−5−フルオロピリミジン(0.10g、0.68mモル)およびアセトフェノンオキシム(0.092g、0.68mモル)の磁気撹拌混合物に、N雰囲気中でNaH(0.027gの60重量%懸濁液、0.68mモル)を加えた。ガスの発生が止まった後、得られた混合物をBiotage Initiatorマイクロ波セプタムキャップで密閉し、Biotage Initiatorマイクロ波で100℃に60分間加熱した。内容物を水(5mL)およびCHCl(5mL)を用いてバイアル中に注加し、数適の2N HClで中和した。相を分離し、橙色抽出液をMgSO上で乾燥し、ろ過し、窒素気流中で蒸発した。粗内容物をシリカ(EtOH/ヘキサン勾配)上で精製し、生成物画分を蒸発して、0.057g(34%)の1−フェニル−エタノン−O−(4−アミノ−5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)オキシムを灰色がかった白色固体として得た:mp163〜165℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 8.04 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.75 (m, 2H), 7.42 (m, 3H), 5.25 (bs, 2H), 2.51 (s, 3H); HPLC-MS (ESI) m/z 247 (M+H)+.
【0080】
5−フルオロ−2−(チオフェン−2−イルメトキシ)−ピリミジン−4−イルアミン(5)の調製
【0081】
【化6】

【0082】
20mL Biotage Initiatorマイクロ波反応容器に入れた磁気撹拌棒を含む2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミン(2.00g、13.5mモル)およびチオフェン−2−イルメタノール(1.92g、16.9mモル)の混合物に、KOBu(17.0mLのBuOH中1M、17.0mモル)を加えた。得られた混合物をBiotage Initiatorマイクロ波セプタムキャップで密閉し、Biotage Initiatorマイクロ波で100℃に30分間加熱した。90分間の総反応時間となるように加熱サイクルを繰り返した(2×)。内容物を氷冷水中に注加し、2N HClでpHを中性に調整した。得られた固体をろ過し、水(2×)で、次いで、20%エーテル/ヘキサン(100mL)で洗浄した。残った固体を真空中で50℃で一夜乾燥して、4.17g(68%)の5−フルオロ−2−(チオフェン−2−イルメトキシ)ピリミジン−4−イルアミンを浅黄色粉末として得た:mp92〜94℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ7.92 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.13 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.97 (m, 1H), 5.46 (s, 2H), 5.17 (br s, 2H); MS (ESI) m/z 226 (M+H)+.
【0083】
N−[5−フルオロ−2−(チオフェン−2−イルメトキシ)ピリミジン−4−イル]アセトアミド(6)の調製
【0084】
【化7】

【0085】
2ドラムネジ蓋付きバイアル中で、CHCl中5−フルオロ−2−(チオフェン−2−イルメトキシ)−ピリミジン−4−イルアミン(0.10g、0.4mモル)の溶液を塩化アセチル(0.032g、0.4mモル)およびN−メチルモルホリン(NMM)の樹脂結合同等物であるPS−NMM(0.42g、0.8mモル)で処理した。混合物をRTで12時間撹拌した。反応混合物をろ過し、溶媒を蒸発して、0.084g(75%)の表題化合物を白色固体として得た:mp134〜136℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 8.24 (d, J = 2.6 Hz,1H), 7.86 (bs, 1H), 7.31 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.00 (m, 1H), 5.54 (s, 2H), 2.58 (s, 3H); MS (ESI) m/z 268 (M+H)+.
【0086】
[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)アミン(7)の調製
【0087】
【化8】

【0088】
CHCl(20mL)中パラホルムアルデヒド(0.24g、8mモル)の磁気撹拌混合物に、N−メチルピペラジン(0.80g、8.0mモル)を加えた。懸濁液を回転式振とう機上で室温で一夜撹拌し、次いで、5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(0.47g、2.0mモル)を加えた。得られた混合物をRTで週末にわたって撹拌した。溶媒を蒸発し、粗残留物を50%エーテル/石油エーテルで2回洗浄し、N気流中で乾燥して、0.21g(30%)の[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)アミンをベージュ色固体として得た:mp125〜126℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 7.83 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.43 (m, 2H), 7.03 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 5.40 (bs, 1H), 5.27 (s, 2H), 4.41 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 2.63 (bs, 4H), 2.47 (bs, 4H), 2.30 (s, 3H); HPLC-MS (ESI) m/z 350 (M+H)+.
【0089】
[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]トリエチルシラニルアミン(8)の調製
【0090】
【化9】

【0091】
0℃の乾燥THF(5mL)中5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(0.25g、1.05mモル)の磁気撹拌混合物に、NaH(0.042gの鉱油中60重量%懸濁液、1.05mモル)を加えた。泡立ちが止まったとき、塩化トリエチルシリル(0.158g、1.05mモル)を注射器で1滴ずつ(未希釈)加えた。室温で一夜撹拌した後、反応混合物をエーテル中に注加し、水性飽和重炭酸ナトリウムおよび食塩溶液の混合物で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、蒸発して、白色固体を得た。この粗物質をカラムクロマトグラフィー(EtOH/ヘキサン勾配)によりシリカ上で精製して、0.121g(33%)の[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]トリエチルシラニルアミンを透明黄色油として得た:1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 7.89 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.39 (m, 2H), 7.03 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 5.27 (s, 2H), 4.53 (s, 1H), 0.99 (m, 9H), 0.83 (m, 6H); HPLC-MS (ESI) m/z 352 (M+H)+.
【0092】
[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]ビス−カルバミン酸4−フルオロフェニルエステル(9)の調製:
【0093】
【化10】

【0094】
乾燥THF(5mL)中5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(0.25g、1.05mモル)の磁気撹拌混合物に、NaH(0.042gの鉱油中60重量%懸濁液、1.05mモル)を加えた。泡立ちが止まった後、クロロギ酸4−フルオロフェニル(0.184g、1.05mモル)を乾燥THF中溶液として1滴ずつ加えた。1時間撹拌した後、反応物をEtOAcと食塩溶液とに分配した。有機抽出液をNaSO上で乾燥し、ろ過し、蒸発した。粗物質を、EtOAc/Hexおよび次にMeOH/EtOAcの勾配を用いてシリカ上で精製して、0.054g(14%)の[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]ビス−カルバミン酸4−フルオロフェニルエステルを白色固体として得た:mp103〜105℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 8.58 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.43 (m, 2H), 7.08 (m, 10H), 5.40 (s, 2H); HPLC-MS (ESI) m/z 514 (M+H)+.
【0095】
[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]カルバミン酸フェニルエステル(10)の調製
【0096】
【化11】

【0097】
氷浴温度の乾燥THF(3mL)中5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(0.20g、0.84mモル)の撹拌混合物に、NaH(0.034gの鉱油中60重量%懸濁液、0.84mモル)を加えた。泡立ちが止まったとき、得られた混合物を乾燥THF(5mL)中炭酸ジフェニル(1.8g、8.4mモル)の氷冷撹拌混合物にカニューレにより移した(1滴ずつ)。混合物を一夜撹拌し、EtOAc中に注加し、飽和水性NHCl溶液で、続いて食塩溶液で洗浄した。EtOAc層を分離し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、蒸発した。粗物質をEtOAcおよびヘキサンの勾配を用いてシリカゲル上で精製して、0.063g(21%)の[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]カルバミン酸フェニルエステルを白色固体として得た:mp129〜131℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 8.28 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.43 (m, 5H), 7.30-7.20 (m, 2H), 7.02 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 5.38 (s, 2H); HPLC-MS (ESI) m/z 358 (M+H)+.
【0098】
N−[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]オキサルアミド酸エチルエステル(11)の調製
【0099】
【化12】

【0100】
5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(0.235g、0.99mモル)、ポリスチレン上N−メチルモルホリン(0.538g、1.24mモル)およびCHCl(5mL)の混合物に、クロロオキソ酢酸エチルエステル(0.135g、0.99mモル)を加え、得られた混合物を回転式振とう機上で16時間撹拌した。反応内容物を酸性SPEカートリッジ上でろ過し、CHClで溶出した。CHClろ液を蒸発して、0.165g(50%)のN−[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]オキサルアミド酸エチルエステルを透明な油として得た:1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 9.21 (bs, 1H), 8.38 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.48 (m, 2H), 7.03 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 5.40 (s, 2H), 4.48 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.45 (t, J = 7.1 Hz, 3H); HPLC-MS (ESI) m/z 338 (M+H)+.
【0101】
3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]アミド(12)の調製:
【0102】
【化13】

【0103】
塩化オキサリル(2mL)中3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸(0.15g、0.76mモル)の懸濁液に、触媒量のジメチルホルムアミド(2滴)を加え、混合物を80℃に加熱し、2時間撹拌した。過剰の塩化オキサリルをロータリーエバポレータで除去した。その間に、5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)−ピリミジン−4−イルアミン(0.17g、0.68mモル)をTHF(1mL)に溶解し、LiHMDS(THF中1M、0.76mL、0.76mモル)で処理し、10分間撹拌した。THF(1mL)に溶解した新たに調製した3,4−ジクロロチアゾール−5−塩化カルボニルを加え、反応物を蓋で密閉し、12時間撹拌した。反応物を水で希釈し、標的化合物をCHCl(3×5mL)で抽出した。合わせた抽出液をMgSO上で乾燥し、減圧下で蒸発した。混合物を陰イオン交換固相抽出カラムに通してCHClで溶出し、次いで、逆相クロマトグラフィーによりさらに精製して、3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]アミド(0.035g、12%)を黄褐色固体として得た:mp87〜90℃;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ 11.78 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 7.51-7.48 (m, 2H), 7.24-7.19 (m, 2H), 5.25 (s, 2H); MS (ESI) m/z 417 (M+H)+, 415 (M-H)-.
Nagata,T.、Kogure,A.、Yonekura,N.、Hanai,R.、Kaneko,L.、Nakano,Y.、特開2007−211002A
【0104】
[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]ホスホルアミド酸ジエチルエステル(13)の調製:
【0105】
【化14】

【0106】
窒素雰囲気中の乾燥THF(5mL)中5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(0.10g、0.42mモル)の磁気撹拌溶液に、NaH(0.017gの60重量%懸濁液、0.42mモル)を加え、混合物を泡立ちが止まるまで撹拌した。クロロリン酸ジエチル(0.073g、0.42mモル)を1滴ずつ加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固し、残留物をEtOAcに溶解し、飽和水性NHCl溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、蒸発した。粗物質をシリカ上で精製して(アセトン/CHCl勾配)、0.017g(11%)の[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]ホスホルアミド酸ジエチルエステルを白色固体として得た:mp109〜111℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 8.10 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.43 (m, 2H), 7.03 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 6.18 (br s, 1H), 5.35 (s, 2H), 4.25 (m, 4H), 1.38 (t, J = 7.1 Hz, 6H); HPLC-MS (ESI) m/z 374 (M+H)+.
【0107】
[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル](1−メトキシプロピル)アミン(14)の調製
【0108】
【化15】

【0109】
プロピレンアルデヒド(2mL)中5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(0.10g、0.42mモル)の溶液に、触媒量のショウノウスルホン酸を加えた。混合物を回転式振とう機上で室温で4時間撹拌し、次いで、蒸発乾固した。メタノール(2mL)を加え、得られた溶液を60℃に1時間加温した。蒸発後、粗生成物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.030g、収率24%)を無色透明の油として得た:1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 7.91 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.47-7.41 (m, 2H), 7.09-7.01 (m, 2H), 5.41 (dt, J = 9.9および6.0 Hz, 1H), 5.30 (s, 2H), 5.2 (bd, J〜10 Hz, 1H), 3.12 (s, 3H), 1.88-1.60 (m, 2H), 0.98 (t, J = 7.1 Hz, 3H). HPLC-MS 308 (ES-), 310 (ES+).
【0110】
[5−フルオロ−2−(4−メチルベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミノ]メタノール(16)の調製:
【0111】
【化16】

【0112】
ジオキサン(2mL)中5−フルオロ−2−(4−メチルベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(0.10g、0.43mモル)の溶液に、パラホルムアルデヒド(0.060g、2mモル)を加え、混合物を回転式振とう機上で90℃で16時間撹拌し、冷却し、蒸発乾固した。逆相クロマトグラフィーにより精製して、0.070g(63%)の表題化合物を白色固体として得た:mp97〜98℃;1H NMR (CDCl3)δ 7.94 (d, J = 2.5Hz, 1H), 7.36 (d, J = 7.9Hz, 2H), 7.19 (d, J = 7.9Hz, 2H), 5.97 (bs, 1H), 5.33 (s, 2H), 5.04-4.99 (m, 2H), 3.39 (t, J = 8.0Hz, 1H), 2.37 (s, 3H); MS (ESI) m/z 264 (M+H)+.
【0113】
ベンジルオキシメチル[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]アミン(18)の調製
【0114】
【化17】

【0115】
ベンジルアルコール(1mL)中[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミノ]メタノール(0.10g、3.7mモル)の混合物に、触媒量のp−トルエンスルホン酸を加えた。30分後、反応物を室温に冷却し、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウムとに分配した。相を分離し、有機部分を無水NaSO上で乾燥し、ろ過し、蒸発して、粗生成物を得た。逆相クロマトグラフィーにより精製して、0.094g(70%)の表題化合物を白色固体として得た:mp64〜66℃;1H NMR (CDCl3)δ 7.93 (d, J = 2.7Hz, 1H), 7.47-7.40 (m, 2H), 7.37-7.29 (m, 5H), 7.08-7.00 (m, 2H), 5.81-5.70 (bm,1H), 5.29 (s, 2H), 5.12 (d, J = 6.9Hz, 2H), 4.63 (s, 2H); MS (ESI) m/z 358 (M+H)+.
【0116】
2,2−ジメチルプロピオン酸[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミノ]メチルエステル(19)の調製:
【0117】
【化18】

【0118】
ピリジン(2mL)中[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミノ]メタノール(0.10g、0.37mモル)の混合物に、塩化トリメチルアセチル(0.048g、0.40mモル)を加え、混合物を回転式振とう機上で60℃で4時間撹拌した。反応混合物を冷却し、蒸発乾固し、EtOAcと水とに分配した。有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、蒸発して、表題化合物(0.078g、収率60%)を白色固体として得た:mp134〜135℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 7.97 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.49-7.44 (m, 2H), 7.11-7.03 (m, 2H), 6.17 (bt, J≒7 Hz, 1H), 6.17 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 5.33 (s, 2H), 1.20 (s, 9H); HPLC-MS m/z 352 (M+H)+.
【0119】
N’−[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]−N,Nジメチルホルムアミジン(20)の調製:
【0120】
【化19】

【0121】
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF、20mL)中5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(1.00g、4.2mモル)の磁気撹拌溶液に、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(0.55g、4.6mモル)を加え、撹拌をRTで16時間継続した。溶液を100mLの氷水中に注加し、それにより白色沈殿を生成させた。混合物を0℃に1時間冷却し、次いで、ろ過して、表題化合物(1.10g、89%)を白色固体として得た:mp113〜115℃;1H NMR (CDCl3)δ 8.65 (s, 1H), 8.04 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.46-7.40 (m, 2H), 7.07-6.98 (m, 2H), 5.30 (s, 2H), 3.17 (s, 3H), 3.16 (s, 3H); MS (ESI) m/z 292 (M+H)+. 元素分析. C14H14F2N4Oの計算値: C, 57.53; H, 4.83; N, 19.17. 実測値: C, 57.67; H, 4.84; N, 19.09.
【0122】
[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]−[1−ピロリジン−1−イル−メチリデン]アミン(21)の調製:
【0123】
【化20】

【0124】
トルエン(2mL)中N’−[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジン(0.10g、0.36mモル)の溶液に、ピロリジン(0.051g、0.72mモル)および触媒量のショウノウスルホン酸を加えた。通気孔付きバイアルを回転式振とう機上にのせ、90℃で16時間撹拌し、冷却し、蒸発乾固した。逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.060g、収率53%)を白色固体として得た:mp102〜103℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 8.87 (s, 1H), 8.06 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.49-7.42 (m, 2H), 7.09-7.01 (m, 2H), 5.32 (s, 2H), 3.73-3.62 (m, 4H), 2.07-1.96 (m, 4H); HPLC-MS (ESI) m/z 319 (M+H)+.
【0125】
N−[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]−N’−ヒドロキシホルムアミジン(22)の調製:
【0126】
【化21】

【0127】
EtOH(2mL)中N’−[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]−N、N−ジメチルホルムアミジン(0.10g、0.34mモル)の溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(0.047g、0.68mモル)を加え、混合物を回転式振とう機上で50℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を冷却し、蒸発乾固した。水を加えて、スラリーを生成させ、これをろ過して、表題化合物(0.090g、収率94%)を白色固体として分離した:mp169〜171℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 8.15 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.02 (bs, 2H), 7.49-7.43 (m, 2H), 7.11-7.02 (m, 3H), 5.35 (s, 2H); HPLC-MS (ESI) m/z 281 (M+H)+, 279 (M-H)-.
【0128】
N−[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]−N’−シアノホルムアミジン(23)の調製:
【0129】
【化22】

【0130】
シアナミド(8.00g、190.0mモル)をオルトギ酸トリエチル(60mL)で還流して2時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、蒸留して、エチル−N−シアノイミデート(12.5g、bp=110〜112℃/45mmHg)を得た。このイミデート(1mL)に5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(0.05g、0.2mモル)を加え、混合物を90℃で4時間加熱し、冷却し、クロロホルムで希釈し、ろ過し、蒸発した。粗生成物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、0.053g(17%)の表題化合物を灰色がかった白色固体として得た:mp148〜149℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 9.45および9.33 (bd, bs, J≒10 Hz, 1H), 8.33および8.25 (2d, J≒2Hz, 1H), 7.46-7.38 (m, 2H), 7.11-7.01 (m, 2H), 5.35および5.33 (2s, 2H); HPLC-MS (ESI) m/z 290 (M+H)+, 288 (M-H)-.
Bridsen、Peter K.およびWang、Xiaodong、Synthesis、1995、855〜8頁
【0131】
N’−[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]−N、N−ジメチルプロピオンアミジン(24)の調製:
【0132】
【化23】

【0133】
CHCl(2mL)中N,N−ジメチルプロピオンアミド(0.202g、2.0mモル)の溶液に、オキシ塩化リン(POCl、0.066g、0.43mモル)を加え、混合物を回転式振とう機上で室温で1時間撹拌した。トリエチルアミン(0.22g、2.2mモル)および5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(0.10g、0.40mモル)を加え、混合物を50℃で3時間撹拌し、室温に冷却し、クロロホルムと水とに分配し、相を分離し、有機物を減圧下で蒸発した。逆相クロマトグラフィーによる精製により、表題化合物(0.042g、収率31%)を黄色油として得た:1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 8.87 (s, 1H), 8.04 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.46-7.40 (m, 2H), 7.07-6.99 (m, 2H), 5.30 (s, 2H), 3.13 (s, 6H), 2.55 (q, J = 7.7 Hz, 2H), 1.15 (t, J = 7.7 Hz, 3H); HPLC-MS (ESI) m/z 321 (M+H)+.
【0134】
N’−(5−フルオロ−2−ヒドロキシ−ピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン(25)の調製:
【0135】
【化24】

【0136】
DMF(100mL)中4−アミノ−5−フルオロピリミジン−2−オール(4.00g、31.0mモル)の磁気撹拌溶液に、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(4.00g、34.0mモル)を加えた。混合物を室温で72時間撹拌し、ジエチルエーテル(200mL)で希釈し、ろ過した。固体生成物をヘプタンで洗浄して、表題化合物(5.23g、収率92%)を白色固体として得た:mp240〜243℃;1H NMR (300MHz, DMSO-d6)δ 10.7 (bs, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.7 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.18 (s, 3H), 3.06 (s, 3H); HPLC-MS (ESI) m/z 185 (M+H)+, 183 (M-H)-.
4−アミノ−5−フルオロピリミジン−2−オールは商業的に購入することができる。
【0137】
カルボン酸4−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルエステルエチルエステル(26)の調製:
【0138】
【化25】

【0139】
CHCl(2mL)中N’−(5−フルオロ−2−ヒドロキシ−ピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルホルムアミジン(0.10、0.54mモル)の溶液に、トリエチルアミン(0.20g、2.0mモル)およびクロロギ酸エチル(0.065g、0.60mモル)を加え、混合物を回転式振とう機上で室温で一夜撹拌した。反応物をCHClで希釈し、溶液を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、蒸発した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル勾配)により精製して、0.031g(22%)の表題化合物を白色固体として得た:mp124〜126℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 8.67 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.35 (q, J = 7.14 Hz, 2H), 3.21 (s, 6H), 1.40 (t, J = 7.14 Hz, 3H); HPLC-MS (ESI) m/z 258 (M+H)+.
【0140】
安息香酸4−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルエステル(27)の調製:
【0141】
【化26】

【0142】
ピリジン(2mL)中N’−(5−フルオロ−2−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルホルムアミジン(0.10g、0.54mモル)の懸濁液に、塩化ベンゾイル(0.084g、0.60mモル)を加え、混合物を回転式振とう機上でRTで16時間撹拌した。反応混合物をEtOAcと飽和水性NaHCOとに分配し、有機相をMgSO上で乾燥し、ろ過し、蒸発して、表題化合物(0.147g、94%)を白色固体として得た:mp136から138℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 8.69 (s, 1H), 8.27 (d, J = 2.4Hz, 2H), 8.25-8.20 (m, 2H), 7.69-7.63 (m, 1H), 7.56-7.49 (m, 2H), 3.23 (s, 3H), 3.20 (s, 3H); HPLC-MS(ESI) m/z 289 (M+H)+.
【0143】
ベンゼンスルホン酸4−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルエステル(28)の調製:
【0144】
【化27】

【0145】
ピリジン(2mL)中N’−(5−フルオロ−2−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルホルムアミジン(0.10g、0.54mモル)の懸濁液に、ベンゼン塩化スルホニル(0.106g、0.60mモル)を加え、混合物を回転式振とう機上で室温で16時間撹拌した。反応混合物をEtOAcと飽和水性NaHCOとに分配し、有機相をMgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。逆相クロマトグラフィー(HO/MeCN勾配)による精製により、表題化合物(0.089g、収率46%)を白色固体として得た:mp124〜125℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 8.54 (s, 1H), 8.12-8.07 (m, 3H), 7.73-7.66 (m, 1H), 7.62-7.56 (m, 2H), 3.21 (s, 6H); HPLC-MS (ESI) m/z 325 (M+H)+.
【0146】
ベンゼンスルホン酸4−アミノ−5−フルオロピリミジン−2−イルエステル(29)の調製:
【0147】
【化28】

【0148】
ドキサン中HClの溶液(3mL、10%)に、ベンゼンスルホン酸4−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルエステル(0.090、0.3mモル)を加え、混合物を回転式振とう機上で室温で1.5時間撹拌した。蒸発により溶媒を除去し、残留物をジオキサンと水(2.5mL)との1:1溶液に溶解し、飽和水性HaHCO(0.5mL)で処理した。16時間後に、反応混合物をEtOAcと水とに分配し、有機相をMgSO上で乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発して、表題化合物(0.059g、収率79%)を白色固体として得た:mp139〜141℃;1H NMR (300MHz, DMSO-d6)δ 8.05-8.00 (m, 3H), 7.90-7.75 (m, 3H), 7.70-7.63 (m, 2H); HPLC-MS (ESI) m/z 268 (M-H)-, 270 (M+H)+.
【0149】
ベンゼンスルホン酸4−アミノ−5−フルオロピリミジン−2−イルエステル(29)の調製:
【0150】
【化29】

【0151】
ピリジン(5mL)中5−フルオロシトシン(0.177g、1.4mモル)の懸濁液に、ベンゼン塩化スルホニル(0.284g、1.6mモル)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固し、粗物質を逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.106g、収率29%)を白色固体として得た:mp145〜146℃:1H NMR (300MHz, DMSO-d6)δ 8.05-8.00 (m, 3H), 7.9-7.75 (m, 3H), 7.70-7.63 (m, 2H); HPLC-MS (ESI) m/z 270 (M+H)+, 268 (M-H)-.
【0152】
(2−フルオロベンジル)−[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]アミン(30)の調製:
【0153】
【化30】

【0154】
A)5mLの乾燥THF中2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(0.105g、0.63mモル)の磁気撹拌溶液を2−フルオロベンジルアミン(0.085g、0.68mモル)および過剰なトリエチルアミンで処理し、得られた混合物を80℃で5時間加熱した。反応混合物をCHClと希HClとに分配し、有機相を食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧下で除去して、0.157g(97%)の表題化合物を黄色固体として得た:mp117〜118℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 7.90 (d, J = 2.6, 1H), 7.47 - 7.27 (m, 2H), 7.21-7.01 (m, 2H), 5.54 (s, 1H), 4.76 (d, J = 5.9, 2H); MS (ESI) m/z 256 (M+H)+.
2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジンは商業的に購入することができる。
【0155】
B)5mLの乾燥THF中(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−(2−フルオロベンジル)アミン(0.103g、0.40mモル)の溶液を4−フルオロベンジルアルコール(0.062g、0.49mモル)およびBuOH中KOBuの1.0M溶液(0.4mL、0.4mモル)で処理した。混合物を密閉バイアル中で80℃で18時間加熱し、CHClと水とに分配し、有機相を食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO、10→20%EtOAc/石油エーテル)により精製して、表題化合物(0.157g、42%)を白色固体として得た:mp83〜84℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 7.83 (d, J = 2.8, 1H), 7.45 - 7.27 (m, 5H), 7.15 - 6.96 (m, 5H), 5.37 (br s, 1H), 5.29 (s, 3H), 4.74 (d, J = 5.9, 3H); MS (ESI) m/z 346 (M+H)+
Singh,R.、Argade,A.、Payan,D.G.、Clough,J.、Keim,H.、Sylvain,C.、Li,H.、Bhamidipati,S.、WO2004014382 A1 20040219
【0156】
5−フルオロ−2−(3−メトキシベンジルオキシ)−4−(1−(4−メトキシフェニル)−ヒドラジニル)ピリミジン(31)の調製:
【0157】
【化31】

【0158】
A)KOBu中KOBuの1.0M溶液(66mL、66mモル)を、250mL丸底フラスコ中の2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(5.04g、30.1mモル)および3−メトキシベンジルアルコール(7.8mL、62.8mモル)の混合物に加えた。著しい発熱が認められ、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応物をEtOAc(100mL)で希釈し、食塩水(50mL×2)で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。熱EtOHからの結晶化により得られた物質をフリット付き漏斗上に収集し、氷冷EtOHでリンスして、表題化合物(7.94g、71%)を白色固体として得た:mp81〜83℃;1H NMR (300 MHz, CDCl3)δ 8.10 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.29 (m, 2H), 7.02 (m, 4H), 6.87 (dt, J = 2.2, 7.8 Hz, 2H), 5.44 (s, 2H), 5.35 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.82 (s, 3H); MS (ESI) m/z 371 (M+H)+.
【0159】
B)2.0N KOH水溶液(85mL、170mモル)を、500mL丸底フラスコ中の5−フルオロ−2,4−ビス(3−メトキシベンジルオキシ)ピリミジン(7.9g、21.3mモル)およびEtOH(21mL)の混合物に加えた。還流冷却器を取り付け、反応物を95℃で16時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物をEtO(2×50mL)で洗浄し、次いで、1N HClでpH3に酸性化した。得られた固体物質をフリット付き漏斗上に収集した。その後過剰のEtOAcで抽出し、減圧下で濃縮して、表題化合物(3.63g、68%)を白色固体として得た:mp136〜139;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ 12.97 (br s, 1H), 7.87 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 7.30 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.00 (m, 2H), 6.91 (dd, J = 1.8, 8.0 Hz, 1H), 5.29 (s, 2H), 3.74 (s, 3H); MS (ESI) m/z 251 (M+H)+.
【0160】
C)オーブンで乾燥した100mLシュレンク(Schlenk)フラスコに5−フルオロ−2−(3−メトキシベンジルオキシ)ピリミジン−4−オール(3.63g、14.5mモル)およびN,N−ジメチルアニリン(3.7mL、29.2mL)を装入した。オキシ塩化リン(POCl、40mL、429mモル)を加え、得られた溶液を窒素中で95℃に加熱した。2時間後に、反応物を室温に冷却し、減圧下で50℃で定容積まで濃縮した。残りの残留物をEtO(50mL)で希釈し、1N HCl(2×50mL)で洗浄した。減圧下で濃縮して固体を得て、これを水で洗浄し、真空ろ過により収集した。表題化合物(4.09g、10.5%)を白色固体として分離した:mp96〜100℃;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ 8.81 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.30 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.02 (m, 2H), 6.91 (dd, J = 2.3, 8.3 Hz, 1H), 5.34 (s, 2H), 3.75 (s, 3H); MS (ESI) m/z 269 (M+H)+.
【0161】
D)エタノール(5mL)中4−クロロ−2−(3−メトキシベンジル)−5−フルオロピリミジン(0.153g、0.568mモル)および4−メトキシフェニルヒドラジン塩酸塩(0.324g、1.85mモル)の混合物に、トリエチルアミン(0.272、2.69mモル)を加え、混合物を50℃に16時間加熱した。反応物を室温に冷却し、EtO(50mL)で希釈した。EtO溶液を水(2×50mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をEtOとともに摩砕して、5−フルオロ−2−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−4−(1−(4−メトキシフェニル)−ヒドラジニル)ピリミジン(0.113g、収率54%)を白色固体として得た:mp121〜123.5℃;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ 8.02 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.28 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.99-6.93 (m, 2H), 6.93-6.85 (m, 3H), 5.25 (s, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.74 (s, 3H); MS (ESI) m/z 371 (M+H)+, 354 (M-NH2)-.
【0162】
O−アリル−N−(5−フルオロ−2−(3−メトキシベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル)ヒドロキシルアミン(32)の調製:
【0163】
【化32】

【0164】
5:1MeOH:CHCN(5mL)中4−クロロ−2−(3−メトキシベンジル)−5−フルオロピリミジン(0.151g、0.558mモル)およびO−アリルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.201g、1.83mモル)の混合物に、トリエチルアミン(0.273g、2.70mモル)を加え、混合物を50℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、EtO(50mL)で希釈した。有機溶液を水(2×50mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、17%→50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、O−アリル−N−(5−フルオロ−2−(3−メトキシベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル)ヒドロキシルアミン(0.113g、収率66%)を無色油として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ 10.94 (広幅一重線, 1H), 7.94 (広幅一重線, 1H), 7.28 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.95-7.03 (m, 2H), 6.88 (dd, J = 2.5, 7.9 Hz, 1H), 5.97 (tdd, J = 5.8, 10.6, 17.0 Hz, 1H), 5.32 (dd, J = 1.5, 17.4 Hz, 1H), 5.24 (s, 2H), 5.22 (dd, J = 1.2, 10.6 Hz, 1H), 4.39 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.74 (s, 3H); MS (ESI) m/z 306 (M+H)+, 304 (M-H)-.
【0165】
1−[2−(3−シアノベンジルオキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]−3−(2−フルオロベンジル)尿素(34)の調製:
【0166】
【化33】

【0167】
乾燥DMF(1.5mL)中3−(4−アミノ−5−フルオロピリミジン−2−イルオキシメチル)−ベンゾニトリル(0.075g、0.31mモル)および2−フルオロベンジルイソシアネート(0.59mL、0.46mモル)の磁気撹拌混合物に、LiHMDS(THF中1.0M、0.31ml、0.30mモル)を加えた。バイアルを蓋で密閉し、混合物を室温で8時間撹拌した。飽和水性NHCl(3ml)を加え、混合物を4時間撹拌した。不均一混合物をろ過し、固体を熱水で洗浄し、EOで洗浄し、次いで真空中で乾燥して、表題化合物(0.075g、62%)を白色固体として得た:mp177〜178℃;1H NMR (400MHz, DMSO-d6)δ 10.04 (s, 1H), 8.90 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.85 (br s, 1H), 7.80 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.60 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.42-7.38 (m, 1H), 7.35-7.29 (m, 1H), 7.20-7.14 (m, 2H), 5.33 (s, 2H), 4.49 (d, J = 5.8 Hz, 2H); HPLC-MS (ESI) m/z 396.3 (M+H)+, 394.3 (M-H)-.
【0168】
1−[5−フルオロ−2−(3−メトキシベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル](3’−プロピルカルバモイル)−3−ピロピル尿素(36)の調製:
【0169】
【化34】

【0170】
乾燥DMF(1.5mL)中5−フルオロ−2−(3−メトキシベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(0.075g、0.3mモル)およびプロピルイソシアネート(0.057mL、0.60mモル)の磁気撹拌混合物に、LiHMDS(THF中1.0M、0.60ml、0.60mモル)を加えた。バイアルを蓋で密閉し、反応物を室温で8時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発し、粗物質を逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.043g、10%)を黄褐色固体として得た:mp75〜78℃;1H NMR (400MHz, DMSO-d6)δ 12.34 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.29 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.05-7.01 (m, 2H), 6.90 (dd, J = 6.9Hz, J = 2.5 Hz, 1H), 5.30 (s, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.74-3.68 (m, 2H), 3.15-3.10 (m, 2H), 1.58-1.44 (m, 4H), 0.89-0.85 (m, 6H); HPLC-MS (ESI) m/z 420.4 (M+H)+, 418.4 (M-H)-.
【0171】
1−[2−(3−シアノベンジルオキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]−3−プロピルチオ尿素(37)の調製
【0172】
【化35】

【0173】
乾燥DMF(1.5mL)中3−(4−アミノ−5−フルオロピリミジン−2−イルオキシメチル)ベンゾニトリル(0.075g、0.31mモル)およびプロピルイソチオシアネート(0.047mL、0.46mモル)の磁気撹拌混合物に、LiHMDS(THF中1.0M、0.31ml、0.31mモル)を加えた。バイアルを蓋で密閉し、反応物を室温で8時間撹拌した。飽和水性NHCl(3ml)をバイアルに加え、混合物を4時間撹拌した。不均一混合物をろ過し、固体を熱水で洗浄し、ヘキサンで洗浄し、真空中で乾燥して、表題化合物(0.055g、52%)を浅黄色固体として得た:mp163〜165℃;1H NMR (400MHz, DMSO-d6)δ 10.77 (s, 1H), 10.38 (s, 1H), 8.47 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.82 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.62 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 5.42 (s, 2H), 3.55 (dd, J = 12.4, 6.8 Hz, 2H), 1.65-1.59 (m, 2H), 0.95 (t, J = 7.5 Hz, 3H): HPLC-MS (ESI) m/z 346.3 (M+H)+, 344.2 (M-H)-.
【0174】
N−[5−フルオロ−2−(4−メチルベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]メタンスルホンアミド(38)の調製:
【0175】
【化36】

【0176】
無水THF(4mL)中5−フルオロ−2−(4−メチルベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(0.100g、0.43mモル)の溶液に、LiHMDS(1.07mLの1.0M、1.07mモル)を室温で1滴ずつ加え、得られた橙色溶液を20分間撹拌した。塩化メタンスルホニル(0.108g、0.94mモル)を一度に加え、濁った淡橙色溶液を60分間撹拌した。食塩水(5mL)を用いて反応を停止し、THF相を分離した。水相をEtOAc(5mL)で抽出し、有機物を合わせ、NaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮して橙色ゴム状残留物を得た。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0→100%EtOac/ヘキサン)により精製して、0.034g(26%)の表題化合物を白色固体として得た:mp145〜148℃:1H NMR (400MHz, CDCl3)δ 8.19 (s, 1H), 7.33 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 5.35 (s, 2H), 3.37 (s, 3H), 2.35 (s, 3H); HPLC-MS (ESI) m/z 312 (M+H)+, 310 (M-H)-.
【0177】
N−[5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]−S−(2−ニトロフェニル)チオヒドロキシルアミン(39)の調製:
【0178】
【化37】

【0179】
5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルアミン(0.05g、0.2mモル)の溶液およびBuOH中KOBuの1.0M溶液(1.0mL、1.0mモル)に、塩化ニトロベンゼンスルフェニル(0.044g、0.23mモル)を一度に加え、得られた褐色溶液を60分間撹拌した。反応物を水(2mL)で希釈し、1N HClでpH7に中和した。水相をEtOAc(5mL)で抽出し、有機物を合わせ、NaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質を逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.020g、26%)を黄色固体として得た:mp184℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 8.36 (d, J = 7.25 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.36 (m 2H), 7.29 (m, 2H), 6.88 (m, 2H), 6.23 (bs, 1H), 5.19 (s, 2H); HPLC-MS (ESI) m/z, 391(M+H)+, 389 (M-H)-.
【0180】
ベンゼンスルホン酸4−アセチルアミノ−5−フルオロ−ピリミジン−2−イルエステル(40)の調製:
【0181】
【化38】

【0182】
N−(5−フルオロ−2−ヒドロキシピリミジン−4−イル)アセトアミド(200mg、1.17mモル)をピリジン(5mL)に懸濁し、室温で撹拌した。撹拌懸濁液に、塩化ベンゼンスルホニル(226mg、1.29mモル)を加え、撹拌を16時間継続した。溶媒を窒素気流下で蒸発し、残留物をジクロロメタン(2〜3mL)に懸濁し、シリカゲルカラム上に直接加え、石油エーテル中酢酸エチル(0〜50%勾配)で溶出して、180mg、0.58mモル(49%)の表題化合物を白色固体として分離した:mp142〜143℃;1H NMR (DMSO-d6)δ 10.96 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.12-8.06 (m, 2H), 7.86-7.79 (m, 1H), 7.73-7.65 (m, 2H), 2.98 (s, 3H); HPLC-MS (ESI) m/z 312 (M+H)+, 310 (M-H)-.
【0183】
N−(5−フルオロ−2−ヒドロキシピリミジン−4−イル)アセトアミドは、文献による方法により調製することができる。
1.Duschinsky,R.、Fells,E.、Hoffer,M.、米国特許第3,309,359号
【0184】
2,2−ジメチルプロピオン酸4−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルオキシメチルエステル(41)の調製:
【0185】
【化39】

【0186】
N’−(5−フルオロ−2−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルホルムアミジン(100mg、0.54mモル)、炭酸セシウム(196mg、0.60mモル)およびピバル酸クロロメチル(90mg、0.6mモル)をDMF(3mL)中で室温で16時間一緒に振とうした。反応混合物を酢酸エチルと水とに分配し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、蒸発して、無色油とし、これをジエチルエーテル(3〜4mL)で処理して固体を得た。固体を除去し、エーテル溶液をシリカゲルカラム上に加え、石油エーテル中酢酸エチル(0〜50%勾配)で溶出して、14mg、0.05mモル(9%)の表題化合物を白色固体として分離した:mp86〜88℃;1H NMR (CDCl3)δ 8.73 (s, 1H), 8.06 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 6.04 (s, 2H), 3.20 (s, 3H), 3.18 (s, 3H), 1.16 (s, 9H); HPLC-MS (ESI) m/z 299 (M+H)+.
【0187】
N’−(5−フルオロ−2−メトキシメトキシピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルホルムアミジン(42)の調製:
【0188】
【化40】

【0189】
N’−(5−フルオロ−2−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルホルムアミジン(100mg、0.54mモル)、炭酸セシウム(196mg、0.60mモル)およびブロモメチルメチルエーテル(75mg、0.6mモル)をDMF(3mL)中で室温で4時間一緒に振とうした。反応混合物を酢酸エチルと水とに分配し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、蒸発して、無色油を得、これをシリカゲルカラム上に直接加え、石油エーテル中酢酸エチル(0〜80%勾配)で溶出して、23mg、0.1mモル(19%)の表題化合物を無色油として分離した:1H NMR (CDCl3)δ 8.66 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.6Hz, 1H), 5.46 (s, 2H), 3.53 (s, 3H), 3.17 (s, 3H), 3.16 (s, 3H); HPLC-MS (ESI) m/z 229 (M+H)+.
【0190】
[5−フルオロ−2−(3−メトキシベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]スルファミド(43)の調製:
【0191】
【化41】

【0192】
乾燥DMF(5mL)中4−クロロ−5−フルオロ−2−(3−メトキシベンジルオキシ)ピリミジン(1.3g、4.84mモル)の磁気撹拌溶液に、乾燥DMF(5mL)中60%NaH(0.45g、10.65mモル)およびスルファミド(0.93g、9.68mモル)の予混合懸濁液を加えた。得られた灰色がかった懸濁液を室温で72時間撹拌した。次いで、橙色懸濁液を50℃で48時間加熱し、室温で冷却した。反応混合物を酢酸エチルと食塩溶液とに分配した。有機抽出液をNaSO上で乾燥し、ろ過し、蒸発した。粗物質をEtOAc/Hexの勾配を用いた順相シリカおよびHO/ACNの勾配を用いた逆相でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、[5−フルオロ−2−(3−メトキシベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]スルファミド(115mg、収率7.2%)を白色固体として得た:mp126〜130℃;1H NMR (300MHz, CD3OD)δ 8.01 (d, J = 3.63 Hz, 1H), 7.25 (m, 1H), 7.01 (m, 2H), 6.88 (m, 1H), 5.37 (s, 2H), 3.78 (s, 3H); MS (ESI) m/z 326.9 (M-H)-
【0193】
4−クロロ−5−フルオロ−2−(3−メトキシベンジルオキシ)ピリミジン中間体は、31の合成で述べたように調製した。
【0194】
5−フルオロ−4−ヒドラジニル−2−(3−メトキシベンジルオキシ)ピリミジン(44)の調製:
【0195】
【化42】

【0196】
125mL三角フラスコに4−クロロ−5−フルオロ−2−(3−メトキシベンジルオキシ)ピリミジン(1.50g、5.58mモル)およびEtOH(50mL)を装入した。ヒドラジン一水和物(900μL、18.5mモル)を加え、得られた混合物を室温で撹拌した。22時間後に、反応物を500mL三角フラスコに移し、水(200mL)で希釈した。その結果、白色固体が溶液から析出し始めた。7時間撹拌した後、固体生成物をフリット付き漏斗上に収集し、過剰の水でリンスした。フリット上で乾燥した後、表題化合物を白色固体として得た(1.23g、83%):mp103〜106℃;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ 8.92 (bs, 1H), 7.86 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.27 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.94- 7.01 (m, 2H), 6.87 (dd, J = 2.4, 7.9 Hz, 1H), 5.24 (s, 2H), 4.46 (bs, 2H), 3.74 (s, 3H); MS (ESI) m/z 265.2 (M+H)+, 263.2 (M-H)-.
【0197】
(E)−5−フルオロ−2−(3−メトキシベンジルオキシ)−4−(2−(チオフェン−2−イルメチレン)ヒドラジニル)ピリミジン(45)の調製:
【0198】
【化43】

【0199】
20mLバイアルに5−フルオロ−4−ヒドラジニル−2−(3−メトキシベンジルオキシ)ピリミジン(74.7mg、0.283mモル)、EtOH(2mL)、チオフェン−2−カルバルデヒド(26μL、0.284mモル)およびEtO(14μL、0.014mモル)中1M HClを装入し、振とう機上で50℃に加熱した。90分後に、反応物を室温に冷却し、高真空中で濃縮して、表題化合物(77.8mg、77%)を黄色固体として得た:mp136〜139℃;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ 11.46 (bs, 1H), 8.50 (bs, 1H), 8.16 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 7.28 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 3.8, 4.8 Hz, 1H), 7.04 (m, 2H), 6.88 (dd, J = 2.4, 8.3 Hz, 1H), 5.27 (s, 2H), 3.73 (s, 3H); MS (ESI) m/z 359.2 (M+H)+, 357.2 (M-H)-.
【0200】
2−(ベンジルオキシ)−4−[(ジメチル−λ−スルファニリデン)アミノ]−5−フルオロピリミジン(47)の調製:
【0201】
【化44】

【0202】
オーブンで乾燥した10mLシュレンクフラスコに2−(ベンジルオキシ)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(101mg、0.462mモル)、CHCl(2ml)およびジメチルスルフィド(75.0μL、1.02mモル)を装入し、氷浴で0℃に冷却した。N−クロロスクシンイミド(122mg、0.914mモル)を加え、得られた混合物を0℃で45分間、次いで、室温で30分間撹拌した。MeOH中NaOMeの溶液(25%、360μL、1.35mモル)を加えた。20分後に、反応を水(3mL)で停止し、1時間撹拌した。次いで、粗反応混合物をCHClで希釈し、水(50mL×2)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、ろ過し、ロータリーエバポレータにより、次いで、高真空で濃縮して、表題化合物(120mg、93%)を灰色がかった白色固体として得た:mp125〜129℃;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ 7.70 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.25-7.44 (m, 5H), 5.21 (s, 2H), 2.75 (s, 6H); MS (ESI) m/z 281.1 (M+H)+.
Yamamoto,Y.、Yamamoto,H.、J.Am.Chem.Soc.、2004、126巻、4128〜4129頁
【0203】
1−[5−フルオロ−2−(4−メチルベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]−2,3−ジプロピルイソチオ尿素(49)の調製
【0204】
【化45】

【0205】
CHCN(4mL)中1−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]−3−プロピルチオ尿素(0.50g、1.40mモル)の磁気撹拌溶液に、炭酸カリウム(0.20g、1.40mモル)を室温で加え、混合物を20分間撹拌した。臭化N−プロピル(0.19g、1.40mモル)を室温で加え、得られた混合物を15時間撹拌した。反応混合物をHOで希釈し、CHCl(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、溶媒を蒸発した。粗混合物をシリカ上(EtOAc/ヘキサン勾配)で精製し、生成物画分の蒸発により、0.335g(63%)の1−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル]−2,3−ジプロピルイソチオ尿素を浅黄色の粘稠な液体として得た:1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 10.56 (bs, 1H), 8.09 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.31 (m, 2H), 7.24 (m, 2H), 5.28 (s, 2H), 3.28 (dd, J = 13.6, 6.5 Hz, 4H), 2.36 (s, 3H), 1.62 (m, 4H), 1.0 (t, J = 7.4 Hz, 4H); HPLC-MS (ESI) m/z 377(M+H)+.
【0206】
O−(4−アミノ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−t−ブチルN−メチル−N−ヒドロキシカルバメート(50)の調製
【0207】
【化46】

【0208】
2ドラムネジ蓋付きバイアル中で、4−アミノ−2−クロロ−5−フルオロピリミジン(0.1g、0.68mモル)およびt−ブチルN−メチル−N−ヒドロキシカルバメート(0.11g、0.75mモル)の溶液をBuOH中KOBuの1.0M溶液(1.0mL、1.0mモル)で一度に処理し、得られた黄色溶液を100℃で加熱し、24時間振とうした。反応混合物を冷却し、EtOAc(3×5mL)で抽出し、溶媒を蒸発した。粗混合物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、0.10g(56.9%)の表題化合物を黄色固体として得た:mp123〜125℃;1H NMR (300MHz, CDCl3)δ 7.96 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 5.26 (bs, 2H), 3.32 (s, 3H), 1.43 (s, 9H); MS (ESI) m/z 259 (M+H)+.
【0209】
t−ブチルN−メチル−N−ヒドロキシカルバメートは、以下の公知の文献による方法により調製することができる。
1.Carrasco,M.R.、Brown,R.T.、Serafimova,I.M.、Silva O.、J.Org.Chem.、2003、68巻(1号)、195頁
【0210】
O−エチル5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルカルバモチオエート(51)の調製:
【0211】
【化47】

【0212】
5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−アミン(300mg、1.26mモル)をクロロホルム(25mL)および水(12mL)中で撹拌した。重炭酸ナトリウム(870mg、10.12mモル)を加えた後、チオホスゲン(218mg、1.9mモル)を1滴ずつ加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで、クロロホルム(20mL)で希釈し、相を分離した。有機抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、ロータリーエバポレータにより1/3の容積まで濃縮した。粗イソチオシアネートのこのクロロホルム溶液に、無水エタノール(10mL)を加え、混合物を封管中で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮し、シリカ上フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、45mg(11%)のO−エチル5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イルカルバモチオエートを浅黄色固体として得た:mp109〜119℃;1H NMR (CDCl3)δ 8.30 (bs, 2H), 7.44 (m, 2H), 7.06 (m, 2H), 5.36 (s, 2H), 4.66 (q, J = 6 Hz, 2H), 1.45 (t, J = 6 Hz, 3H); HPLC-MS (ESI): m/z 326 (ES+).
【0213】
N−(5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル)エタンチオアミド(53)の調製:
【0214】
【化48】

【0215】
N−(5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル)アセトアミド(50mg、0.42mモル)を1,2−ジクロロエタン(3mL)およびローソン試薬(Lawesson’s reagent)(170mg、0.42mモル)を含むBiotage Initiator(登録商標)マイクロ波容器中で撹拌した。容器をBiotage Initiator(登録商標)マイクロ波で100℃に5分間加熱し、次いで、室温に冷却し、ろ過し、CHClで希釈した。次いで、反応混合物を食塩水で洗浄し、層を分離した。有機抽出液をシリカ上で乾燥し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。次いで、生成物を含む画分を蒸発乾固し、逆相HPLCにより再び精製して、4mgのN−(5−フルオロ−2−(4−フルオロベンジルオキシ)ピリミジン−4−イル)エタンチオアミド(4%)を黄色ガラスとして得た:1H NMR (CDCl3)δ 9.34 (b, 1H), 8.29 (d, J = 3 Hz, 1H), 7.41 (m, 2H), 7.06 (m, 2H), 5.33 (s, 2H), 3.13 (s, 3H); HPLC-MS (ESI): m/z 294 (ES-).
【0216】
生物学的試験プロトコール:
1.殺真菌活性の評価:コムギの葉枯病(マイコフェレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola);病原異名:コムギ葉枯病菌(Septoria tritici);BayerコードSEPTTR)
コムギ植物(Yuma品種)を、ポット当たり7〜10個の実生で最初の葉が発生するまで温室内で50%鉱物土壌/50%ソイルレスMetroミックスで種子から生育させた。これらの植物に、殺真菌処理の前または後にコムギ葉枯病菌の水性胞子懸濁液を接種した。接種後、植物を100%相対湿度に保持し(暗デューチャンバー内で1日、その後、照明デューチャンバー内で2〜3日)、胞子を発芽させ、葉に感染させた。次いで、疾患を発現させるために植物を温室に移した。
【0217】
2.殺真菌活性の評価:テンサイの褐斑病(テンサイ褐斑病菌(Cercospora beticola);BayerコードCERCBE):
テンサイ(HH−88品種)を温室内でソイルレスMetroミックスで生育させた。葉全体を水で洗浄することにより、胞子を湿らせた感染葉表面から採取し、2層のチーズクロスでろ過した。若い実生に胞子懸濁液を接種した。植物を暗デューチャンバー内に48時間保持し、次いで、26℃の温度の温室内のプラスチックフードの下においた。
【0218】
3.殺真菌活性の評価:ラッカセイの褐斑病(ラッカセイの褐斑病菌(Mycosphaerella arachidis);BayerコードMYCOAR;病原異名:サーコスポーラ・アラキディコーラ(Cercospora arachidiocola)):
ラッカセイ実生(Star品種)をソイルレスMetroミックスで生育させた。葉全体を水で洗浄することにより、胞子を湿らせた感染葉表面から採取し、2層のチーズクロスでろ過した。若い実生に胞子懸濁液を接種した。植物を暗デューチャンバー内に48時間保持し、次いで、26℃の温度の温室内のプラスチックフードの下においた。
【0219】
4.殺真菌活性の評価:リンゴ黒星病(リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis);BayerコードVENTIN)
リンゴ実生(McIntoshおよびGolden Delicious)を温室内のMetroミックスで生育させた。真菌胞子を感染葉組織から採取した。植物に胞子懸濁液を接種した。植物を相対湿度100%のデュールーム内に24時間入れ、次いで、疾患を発現させるために18℃の温度の温室に移した。
【0220】
5.殺真菌活性の評価:バナナの黒シガトカ病((マイコスフェレラ・フジエンシス(Mycosphaerella fujiensis);BayerコードMYCOFI)):
野外栽培のバナナ植物の新たに発生した葉を用いて、マイコスフェレラ・フジエンシスに対する有効性を試験した。必要な濃度の化合物1の希釈した製剤20mlを各試験葉の上の20×20cmの線引きした範囲に噴霧した。その後、葉を天然接種物により感染させ、約40〜45日後に疾患防除率を目視により評価した。
【0221】
以下の表に、これらの実験で評価したときの本開示の典型的な化合物の活性を示す。処理した植物における疾患の重症度を評価し、次に無処理の接種植物における疾患のレベルに基づいて、重症度を防除率に変換することにより、疾患の防除における試験化合物の有効性を求めた。
【0222】
【表1】

【0223】
【表2−1】

【表2−2】

【表2−3】

【表2−4】

【表2−5】

【表2−6】

【表2−7】

【表2−8】

【表2−9】

【表2−10】

【表2−11】

【表2−12】

【表2−13】

【表2−14】

【表2−15】

【表2−16】

【表2−17】

【表2−18】

【表2−19】

【表2−20】

【表2−21】

【表2−22】

【表2−23】

【表2−24】

【表2−25】

【表2−26】

【表2−27】

【表2−28】

【表2−29】

【表2−30】

【表2−31】

【表2−32】

【表2−33】

【表2−34】

【表2−35】

【表2−36】

【表2−37】

【表2−38】

【表2−39】

【表2−40】

【表2−41】

【表2−42】

【表2−43】

【表2−44】

【表2−45】

【表2−46】

【表2−47】

【表2−48】

【0224】
【表3−1】

【表3−2】

【表3−3】

【表3−4】

【表3−5】

【表3−6】

【表3−7】

【表3−8】

【表3−9】

【表3−10】

【0225】
【表4−1】

【表4−2】

【表4−3】

【表4−4】

【表4−5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物
【化49】


[式中、Rは、−N(R)Rであり、
は、−OR21であり、
は、
H;
1〜3個のRで置換されていてもよい、C〜Cアルキル;
1〜3個のRで置換されていてもよい、C〜Cアルケニル;
フラニル、ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリルからなる群から選択される5もしくは6員複素芳香環であり、各複素芳香環が1〜3個のR30で置換されていてもよく;
ベンゼン、オキサゾール、イソオキサゾール、フラン、チアゾール、ピリミジン、ピリジン、ピロール、ピラジン、チオフェンからなる群から選択される芳香またはヘテロ芳香環と縮合したイミダゾールであり、各芳香または複素芳香環が1〜3個のR30で置換されていてもよく;
ベンゾ[1,3]ジオキソリル;
3H−イソベンゾフラン−1−オンイル;
シアノ;
1〜3個のRで置換されていてもよい、C〜Cアルキニル;
−C(=O)R
−C(=O)OCHC(=O)R
−C(=S)R
−C(=S)NHR
−C(=O)N(R)R10
−OR
−P(O)(OR15
−S(O)
−SR
−Si(R
−N(R)R10
−N=C(R15)R16
−(CHR2237
−(CHR24)OR29;または
−C(=NR16)SR16
であり、mは、1〜3の整数であり、
は、
H;
1〜3個のRで置換されていてもよい、C〜Cアルキル;
−C(=O)R;または
−C(=O)N(R)R10
であり、
或いは、RおよびRは、一体となって、
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく;
=C(R12)N(R13)R14
=C(R13)(R14);
=C(R15)OR15
=S(R34;または
=NR35
を形成していてよく、
は、独立にハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、アミノ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、−OH、N−メチルピペラジンまたはC〜Cトリアルキルシリルであり、
は、独立にH、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシC〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルコキシアルコキシ、C〜Cアルキルアミノカルボニル;1−ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−7−イル、チアゾリル、ベンジル、フェニル、フェノキシまたはベンジルオキシであり、前記チアゾリル、ベンジル、フェニル、フェノキシまたはベンジルオキシが1〜3個のR20で置換されていてもよく、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルキル、1〜5個のR20で置換されていてもよいベンジル、CHR18C(O)OR19、または1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
は、独立にC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、アミノ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、1〜3個のR30で置換されていてもよいフェニル、または、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
は、H、C〜CアルキルC〜Cハロアルキル、−C(=O)R17、または1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、
10は、HもしくはC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、
11は、独立にハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、アミノ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cアルコキシカルボニル、またはC〜Cアルキルカルボニルであり、
12は、HまたはC〜Cアルキルであり、
13およびR14は、独立にH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルカルボニル、フェニルまたはベンジルであり、前記フェニルまたはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、
或いは、R13およびR14は、一体となって、
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11もしくは3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルで置換されていてもよく、
或いは、R12およびR13は、一体となって、
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
15は、HまたはC〜Cアルキルであり、
16は、H、C〜Cアルキル、または1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、
或いは、R15およびR16は、一体となって、−(CH−または−(CH−であってよく、
17は、H、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニル、フェノキシまたはベンジルオキシであり、各環が1〜3個のR20で置換されていてもよく、
18は、H、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり、
19は、H、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキルまたはベンジルであり、
20は、独立にハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、C〜Cアルコキシアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキニル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜Cハロアルケニルオキシ、C〜Cアルキニルオキシ、C〜Cハロアルキニルオキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルスルホニル、C〜Cアルキニルチオ、C〜Cアルキニルスルホニル、C〜Cハロアルキニルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cトリアルキルシリル、2−[(E)−メトキシイミノ]−N−メチル−アセトアミジル、フェニル、ベンジル、ベンジルオキシ、フェノキシまたは5もしくは6員複素芳香環であり、各フェニル、ベンジル、ベンジルオキシ、フェノキシまたは5もしくは6員複素芳香環がR31から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
21は、
H;
〜C14アルキル;
〜Cハロアルキル;
〜Cアルケニル;
〜Cハロアルケニル;
〜Cアルキニル;
〜Cハロアルキニル;
それぞれが1〜3個のR20で置換されていてもよい、フェニル、ナフチルまたはテトラヒドロキノリニル;
−(CHR2223
−(CHR24C(O)OR25
−(CHR24C(O)R26
−(CHR24C(O)N(R27)R28
−(CHR24OR29
−(CHR24SR29
−(CHR24N(R27)R28
−C(=O)R32
−N=C(R32)(R36):
−NR25C(=O)OR25
−Si(R
−SO33
〜Cアルコキシカルボニル;
〜Cアルキルアミノカルボニル;
〜Cアルキルカルボニル;
ベータ−D−グルコース四酢酸、ラムノース、フルクトースおよびペントースからなる群から選択される糖;または
フラニル、ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピラゾリル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、トリアゾリルもしくはイソオキサゾリルからなる群から選択される5もしくは6員複素芳香環であり、各5もしくは6員複素芳香環が1〜5個のR20で置換されていてもよく、
22は、独立に
H;
ハロゲン;
シアノ;
ニトロ;
〜Cアルキル;
〜Cハロアルキル;
1〜3個のR20で置換されていてもよい、フェニルもしくはベンジル;
〜Cヒドロキシアルキル;
〜Cアルコキシアルキル;
〜Cハロアルキニル;
〜Cアルケニル;
〜Cハロアルケニル;
〜Cアルキニル;
〜Cアルコキシ;
〜Cハロアルコキシ;
〜Cアルキルチオ;
〜Cアルキルアミノ;
〜Cジアルキルアミノ;
〜Cシクロアルキルアミノ;
〜C(アルキル)シクロアルキルアミノ;
〜Cアルキルカルボニル;
〜Cアルコキシカルボニル;
〜Cアルキルアミノカルボニル;
〜Cジアルキルアミノカルボニル;
〜Cトリアルキルシリル;
ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、チエノ[2,3−b]ピリジル、1−メチル−1H−チエノ[2,3−c]ピラゾリルおよびベンゾイミダゾリルからなる群から選択される環縮合複素芳香環であり、環のそれぞれが1〜3個のR20でさらに置換されていてよく;または
フラニル、ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリルおよびチエニルからなる群から選択される5もしくは6員複素芳香環であり、
23は、
H;
ハロゲン;
〜Cアルキル;
〜Cハロアルキル;
〜Cジアルキルアミノ;
1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニル;
ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、チエノ[2,3−b]ピリジル、1−メチル−1H−チエノ[2,3−c]ピラゾリル、ベンゾフラニルおよびベンゾイミダゾリル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イル、4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−5−イル、1−メチル−1H−インドール−5−イル、−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−7−イル、および1−メチル−1H−インダゾール−3−イルからなる群から選択される環縮合複素芳香環であり、環のそれぞれが1〜3個のR20でさらに置換されていてよく;
ナフチル;
ベンゾ[1,3]ジオキソリル;
ピロリジノニル;
オキセタニル;
1〜5個のR20で置換されていてもよいC〜Cアルキルチオ;
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく;または
フラニル、ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピラゾリル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、チオフェン−2−イルおよびチオフェン−3−イルからなる群から選択される5もしくは6員複素芳香環であり、各複素芳香環が1〜3個のR20で置換されていてもよく、
24は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ベンジルまたはフェニルであり、前記ベンジルまたはフェニルのそれぞれが1〜3個のR20で置換されていてもよく、
25は、H、C〜Cアルキル、1〜3個のR20で置換されていてもよいベンジルまたはフェニルであり、
26は、
H;
〜Cアルキル;
〜Cアルコキシ;
1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニル;または
フラニル、ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、トリアゾリルおよびイソオキサゾリルからなる群から選択される5もしくは6員複素芳香環であり、
27およびR28は、独立に、
H;
〜Cアルキル;
ベンジルもしくはフェニルであり、前記ベンジルもしくはフェニルのそれぞれが1〜3個のR20で置換されていてもよく;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
29は、
H;
〜Cアルキル;
〜Cハロアルキル;
〜Cアルコキシアルキル;
〜Cアルキルカルボニル;
ベンジルもしくはフェニルであり、前記ベンジルもしくはフェニルのそれぞれが1〜3個のR20で置換されていてもよく;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
30は、独立にハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキニル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜Cハロアルケニルオキシ、C〜Cアルキニルオキシ、C〜Cハロアルキニルオキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルスルホニル、C〜Cアルキニルチオ、C〜Cアルキニルスルホニル、C〜Cハロアルキニルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノカルボニル、C〜Cトリアルキルシリル、チアゾリル、フェニル、ピリジルまたはピリミジニルであり、前記チアゾリル、フェニル、ピリジルまたはピリミジニルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、
31は、独立にハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキニル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜Cハロアルケニルオキシ、C〜Cアルキニルオキシ、C〜Cハロアルキニルオキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルスルホニル、C〜Cアルキニルチオ、C〜Cアルキニルスルホニル、C〜Cハロアルキニルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノカルボニル、またはC〜Cトリアルキルシリルであり、
32は、独立に、
〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキニル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜Cハロアルケニルオキシ、C〜Cアルキニルオキシ、C〜Cハロアルキニルオキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルチオ、C〜Cハロアルケニルスルホニル、C〜Cアルキニルチオ、C〜Cアルキニルスルホニル、C〜Cハロアルキニルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノカルボニル、C〜Cトリアルキルシリル;
フェニルであり、前記フェニル環が1〜3個のR20で置換されていてもよく;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
33は、独立に、
〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、1〜3個のR20で置換されていてもよい、フェニルもしくはチエニル;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
34は、
〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cアルキルアミノ;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
35は、
〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボニル;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
36は、H、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ベンジルもしくはフェニルであり、前記ベンジルもしくはフェニルのそれぞれが1〜3個のR20で置換されていてもよい、
或いは、R32およびR36は、一体となって、
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、
37は、独立に、
H、ハロゲンもしくは1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニル;
〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ヒドロキシル、C〜CアルコキシもしくはC〜Cハロアルコキシ;または
1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよい]。
【請求項2】
がC〜Cアルキル、−C(=O)R、−(CHR2237、−(CHR24)OR29、−OR、−C(=S)NHR、−Si(R、−C(=O)OCHC(=O)Rであり、RがHであり、RがC〜Cアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル、C〜Cアルコキシアルコキシ、チアゾリルであり、該チアゾールが1〜3個のR20で置換されていてもよく、RがH、C〜Cアルキルであり、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキルまたは1〜3個のR30で置換されていてもよいフェニルであり、R24がH、C〜Cアルキルであり、R29がH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシアルキルであり、R30がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、フェニルであり、各フェニルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシであり、R37がハロゲン、1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニル、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23が1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項3】
がC〜Cアルキル、−C(=O)R、−(CHR2237、−(CHR24)OR29、−OR、−C(=S)NHR、−Si(R、−C(=O)OCHC(=O)Rであり、RがHであり、RがC〜Cアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル、C〜Cアルコキシアルコキシ、チアゾリルであり、該チアゾールが1〜3個のR20で置換されていてもよい、RがH、C〜Cアルキルであり、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または1〜3個のR30で置換されていてもよいフェニルであり、R24がH、C〜Cアルキルであり、R29がH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシアルキルであり、R30がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、フェニルであり、各フェニルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシであり、R37がハロゲン、1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニル、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がH、C〜Cアルキル、フェニルであり、R23がベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、チエノ[2,3−b]ピリジル、1−メチル−1H−チエノ[2,3−c]ピラゾリル、ベンゾフラニルおよびベンゾイミダゾリル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イル、4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロロ−5−イル、1−メチル−1H−インドール−5−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−7−イル、1−メチル−1H−インダゾール−3−イルからなる群から選択される環縮合複素芳香環であり、環のそれぞれが1〜3個のR20でさらに置換されていてよい、式Iの化合物。
【請求項4】
がC〜Cアルキル、−C(=O)R、−(CHR2237、−(CHR24)OR29、−OR、−C(=S)NHR、−Si(R、−C(=O)OCHC(=O)Rであり、RがHであり、RがC〜Cアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル、C〜Cアルコキシアルコキシ、チアゾリルであり、該チアゾールが1〜3個のR20で置換されていてもよくk、RがH、C〜Cアルキルであり、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または1〜3個のR30で置換されていてもよいフェニルであり、R24がH、C〜Cアルキルであり、R29がH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cアルキルカルボニルであり、R30がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、フェニルであり、各フェニルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R37がハロゲン、1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニル、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23がナフチル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、R20がハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、C〜Cアルコキシアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、C〜Cアルケニル、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、ベンジルオキシ、フェノキシであり、各ベンジルオキシ、フェノキシがR31から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、R31がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項5】
がC〜Cアルキル、−C(=O)R、−(CHR2237、−(CHR24)OR29、−OR、−C(=S)NHR、−Si(R、−C(=O)OCHC(=O)Rであり、RがHであり、RがC〜Cアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル、C〜Cアルコキシアルコキシ、チアゾリルであり、該チアゾールが1〜3個のR20で置換されていてもよく、RがH、C〜Cアルキルであり、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または1〜3個のR30で置換されていてもよいフェニルであり、R24がH、C〜Cアルキルであり、R29がH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cアルキルカルボニルであり、R30がハロゲン、ニトロC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、フェニルであり、各フェニルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルコキシアルコキシ、C〜Cハロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、フェニルであり、各フェニルが1〜5個のR31で置換されていてもよく、5もしくは6員複素芳香環であり、各複素芳香環が1〜3個のR31で置換されていてもよく、R31がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシであり、R37がハロゲン、1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニル、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22が−CH、−CHCH、−CHCHCH、ベンジル、4−フルオロフェニルであり、R23がフェニル、4−フルオロ−フェニル、p−トリルである、式Iの化合物。
【請求項6】
がC〜Cアルキル、−C(=O)R、−(CHR2237、−(CHR24)OR29、−OR、−C(=S)NHR、−Si(R、−C(=O)OCHC(=O)Rであり、RがHであり、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル、C〜Cアルコキシアルコキシ、チアゾリルであり、該チアゾールが1〜3個のR20で置換されていてもよい、RがH、C〜Cアルキルであり、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または1〜3個のR30で置換されていてもよいフェニルであり、R24がH、C〜Cアルキルであり、R29がH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cアルキルカルボニルであり、R30がハロゲン、ニトロC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、フェニルであり、各フェニルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルコキシアルコキシ、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、ヒドロキシル、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、フェニルであり、各フェニルが1〜5個のR31で置換されていてもよく、5もしくは6員複素芳香環であり、各複素芳香環が1〜3個のR31で置換されていてもよく、R31がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシであり、R37がハロゲン、1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニル、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がH、C〜Cアルキルであり、R23がフェニル、p−トリル、4−フルオロ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、3−フルオロ−フェニル、3−ブロモ−フェニル、ベンゾチオフェン−2−イル、2,4,6−トリメチル−フェニル、1−エチル−2−メトキシ−フェニル、3−ベンゾニトリル、3−フルオロ−4−メトキシ−フェニルである、式Iの化合物。
【請求項7】
がC〜Cアルキル、−C(=O)R、−(CHR2237、−(CHR24)OR29、−OR、−C(=S)NHRであり、RがHであり、R21が−C(=O)R32、−N=C(R32)(R36)、−SO33、−NR25C(=O)OR25、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜Cアルキルカルボニルであり、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル、C〜Cアルコキシアルコキシ、チアゾリルであり、該チアゾールが1〜3個のR20で置換されていてもよく、RがH、C〜Cアルキルであり、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または1〜3個のR30で置換されていてもよいフェニルであり、R24がH、C〜Cアルキルであり、R29がH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cアルキルカルボニルであり、R30がハロゲン、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、フェニルであり、各フェニルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R25がH、C〜Cアルキルであり、R33がC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、1〜3個のR20で置換されていてもよい、フェニルもしくはチエニルであり、R32がC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、アルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキルであり、R36がH、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ベンジルもしくはフェニルであり、前記ベンジルもしくはフェニルのそれぞれが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R20がハロゲン、C〜Cアルコキシアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、フェニルであり、各フェニルが1〜5個のR31で置換されていてもよい、5もしくは6員複素芳香環であり、各複素芳香環が1〜3個のR31で置換されていてもよく、R31がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシであり、R37がハロゲン、1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニル、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項8】
がC〜Cアルキル、−C(=O)R、−C(=O)N(R)R10であり、RがC〜Cアルキル、−C(=O)R、−C(=O)N(R)R10であり、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル、C〜Cアルコキシアルコキシ、チアゾリルであり、該チアゾールが1〜3個のR20で置換されていてもよく、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または1〜3個のR30で置換されていてもよいフェニルであり、R10がH、C〜Cアルキル、1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、R21が−C(=O)R32、−N=C(R32)(R36)、−SO33、NR25C(=O)OR25、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜Cアルキルカルボニルであり、R30がハロゲン、ニトロC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、フェニルであり、各フェニルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R25がH、C〜Cアルキルであり、R33がC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルもしくはチエニルであり、R32がC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、アルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキルであり、R36がH、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ベンジルもしくはフェニルであり、前記ベンジルもしくはフェニルのそれぞれが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R20がハロゲン、C〜Cアルコキシアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、フェニルであり、各フェニルが1〜5個のR31で置換されていてもよく、5もしくは6員複素芳香環であり、各複素芳香環が1〜3個のR31で置換されていてもよく、R31がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項9】
がC〜Cアルキル、−C(=O)R、−C(=O)N(R)R10であり、RがC〜Cアルキル、−C(=O)R、−C(=O)N(R)R10であり、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル、C〜Cアルコキシアルコキシ、チアゾリルであり、該チアゾールが1〜3個のR20で置換されていてもよく、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または1〜3個のR30で置換されていてもよいフェニルであり、R30がハロゲン、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、フェニルであり、各フェニルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R10がH、C〜Cアルキル、1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23が1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニルである、式Iの化合物。
【請求項10】
がC〜Cアルキル、−C(=O)R、−C(=O)N(R)R10であり、RがC〜Cアルキル、−C(=O)R、−C(=O)N(R)R10であり、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル、C〜Cアルコキシアルコキシ、チアゾリルであり、該チアゾールが1〜3個のR20で置換されていてもよく、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または1〜3個のR30で置換されていてもよいフェニルであり、R10がH、C〜Cアルキル、1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22が−CH、−CHCH、−CHCHCH、ベンジル、4−フルオロ−フェニルであり、R23がフェニル、4−フルオロ−フェニル、p−トリルであり、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項11】
がC〜Cアルキル、−C(=O)R、−C(=O)N(R)R10であり、RがC〜Cアルキル、−C(=O)R、−C(=O)N(R)R10であり、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル、C〜Cアルコキシアルコキシ、チアゾリルであり、該チアゾールが1〜3個のR20で置換されていてもよく、RがC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または1〜3個のR30で置換されていてもよいフェニルであり、R10がH、C〜Cアルキル、1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23がフェニル、p−トリル、4−フルオロ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、3−フルオロ−フェニル、3−ブロモ−フェニル、ベンゾチオフェン−2−イル、2,4,6−トリメチル−フェニル、1−エチル−2−メトキシ−フェニル、3−ベンゾニトリル、3−フルオロ−4−メトキシ−フェニルである、式Iの化合物。
【請求項12】
およびRが、一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23が1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニルである、式Iの化合物。
【請求項13】
およびRが、一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキルであり、R21が−C(=O)R32、−N=C(R32)(R36)、−SO33、−NR25C(=O)OR25、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜Cアルキルカルボニルであり、R25がH、C〜Cアルキルであり、R33がC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、1〜3個のR20で置換されていてもよい、フェニルもしくはチエニルであり、R32がC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、アルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、C〜Cアルケニルであり、R36がH、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ベンジルもしくはフェニルであり、前記ベンジルもしくはフェニルのそれぞれが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項14】
およびRが、一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキルであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22が−CH、−CHCH、−CHCHCH、ベンジル、4−フルオロ−フェニルであり、R23がフェニル、4−フルオロ−フェニル、p−トリルである、式Iの化合物。
【請求項15】
およびRが、一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキルであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23がフェニル、p−トリル、4−フルオロ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、3−フルオロ−フェニル、3−ブロモ−フェニル、ベンゾチオフェン−2−イル、2,4,6−トリメチル−フェニル、1−エチル−2−メトキシ−フェニル、3−ベンゾニトリル、3−フルオロ−4−メトキシ−フェニルである、式Iの化合物。
【請求項16】
およびRが、一体となって、=C(R12)N(R13)R14を形成していてよく、R12がH、C〜Cアルキルであり、R13がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R14がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、或いはR13およびR14が一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、或いはR12およびR13が一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキルであり、R21が−C(=O)R32、−N=C(R32)(R36)、−SO33、−NR25C(=O)OR25、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシであり、R25がH、C〜Cアルキルであり、R32がC〜Cアルキル、フェニルが1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、R33がC〜Cアルキル、1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルもしくはチエニルであり、R36がシアノ、C〜Cアルキル、フェニルであり、前記フェニルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項17】
およびRが、一体となって、=C(R12)N(R13)R14を形成していてよく、R12がH、C〜Cアルキルであり、R13がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R14がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、或いはR13およびR14が一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、或いはR12およびR13が一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキルであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がH、C〜Cアルキル、フェニルであり、R23が、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、チエノ[2,3−b]ピリジル、1−メチル−1H−チエノ[2,3−c]ピラゾリル、ベンゾフラニルおよびベンゾイミダゾリル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イル、4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロロ−5−イル、1−メチル−1H−インドール−5−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−7−イル、1−メチル−1H−インダゾール−3−イルからなる群から選択される環縮合複素芳香環であり、環のそれぞれが1〜3個のR20でさらに置換されていてよく、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項18】
およびRが、一体となって、=C(R12)N(R13)R14を形成していてよく、R12がH、C〜Cアルキルであり、R13がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R14がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、或いはR13およびR14が、一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、或いはR12およびR13が一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキルであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23が1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項19】
およびRが、一体となって、=C(R12)N(R13)R14を形成していてよく、R12がHもしくはC〜Cアルキルであり、R13がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R14がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、或いはR13およびR14が、一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、或いはR12およびR13が一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキルであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23が、フラニル、ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピラゾリル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、チオフェン−2−イルおよびチオフェン−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルからなる群から選択される5もしくは6員複素芳香環であり、各複素芳香環が1〜3個のR20で置換されていてもよく、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項20】
およびRが、一体となって、=C(R12)N(R13)R14を形成していてよく、R12がHもしくはC〜Cアルキルであり、R13がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R14がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、或いはR13およびR14が、一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、或いはR12およびR13が一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキルであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23が1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項21】
およびRが、一体となって、=C(R12)N(R13)R14を形成していてよく、R12がH、C〜Cアルキルであり、R13がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R14がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、或いはR13およびR14が、一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、或いはR12およびR13が一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキルであり、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22が−CH、−CHCH、−CHCHCH、ベンジル、4−フルオロ−フェニルであり、R23がフェニル、4−フルオロ−フェニル、p−トリルである、式Iの化合物。
【請求項22】
およびRが、一体となって、=C(R12)N(R13)R14を形成していてよく、R12がH、C〜Cアルキルであり、R13がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R14がH、シアノ、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニルもしくはベンジルであり、前記フェニルもしくはベンジルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、或いはR13およびR14が、一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、或いはR12およびR13が一体となって、1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環を形成していてよく、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよく、R11がハロゲン、C〜Cアルキルであり、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23がフェニル、p−トリル、4−フルオロ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、3−フルオロ−フェニル、3−ブロモ−フェニル、ベンゾチオフェン−2−イル、2,4,6−トリメチル−フェニル、1−エチル−2−メトキシ−フェニル、3−ベンゾニトリル、3−フルオロ−4−メトキシ−フェニルである、式Iの化合物。
【請求項23】
がHであり、RがHであり、R21が−C(=O)R32、−N=C(R32)(R36)、−SO33、−NR25C(=O)OR25、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシであり、R25がH、C〜Cアルキルであり、R32がC〜Cアルキル、フェニルであり、前記フェニルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R33がC〜Cアルキル、1〜3個のR20で置換されていてもよいフェニルもしくはチエニルであり、R36がシアノ、C〜Cアルキル、フェニルであり、前記フェニルが1〜3個のR20で置換されていてもよく、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項24】
がHであり、RがHであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がH、C〜Cアルキル、フェニルであり、R23が、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、チエノ[2,3−b]ピリジル、1−メチル−1H−チエノ[2,3−c]ピラゾリル、ベンゾフラニルおよびベンゾイミダゾリル、2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル、4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロロ−5−イル、1−メチル−1H−インドール−5−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−7−イル、1−メチル−1H−インダゾール−3−イルからなる群から選択される環縮合複素芳香環であり、環のそれぞれが1〜3個のR20でさらに置換されていてよく、R20がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項25】
がHであり、RがHであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23が1〜3個のヘテロ原子を含有する5もしくは6員飽和もしくは不飽和環であり、各環が1〜3個のR11で置換されていてもよい、式Iの化合物。
【請求項26】
がHであり、RがHであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23が、フラニル、ピリジニル、ピリジニル−N−オキシド、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピラゾリル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、チオフェン−2−イルおよびチオフェン−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルからなる群から選択される5もしくは6員複素芳香環であり、各複素芳香環が1〜3個のR20で置換されていてもよく、R20がハロゲン、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項27】
がHであり、RがHであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がC〜Cアルキル、1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、R23がナフチル、1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、R20がハロゲン、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェノキシ、フェニルであり、各フェノキシ、フェニルがR31から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、R31がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ベンジル、ピリジルである、式Iの化合物。
【請求項28】
がHであり、RがHであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23がナフチル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、1〜5個のR20で置換されていてもよいフェニルであり、R20がハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、C〜Cアルコキシアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cハロアルコキシアルキル、C〜Cアルケニル、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、ベンジルオキシ、フェノキシであり、各ベンジルオキシ、フェノキシがR31から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、R31がハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシである、式Iの化合物。
【請求項29】
がHであり、RがHであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22が−CH、−CHCH、−CHCHCH、ベンジル、4−フルオロ−フェニルであり、R23がフェニル、4−フルオロ−フェニル、p−トリルである、式Iの化合物。
【請求項30】
がHであり、RがHであり、R21が(−CHR2223であり、mが1であり、R22がHであり、R23がフェニル、p−トリル、4−フルオロ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、3−フルオロ−フェニル、3−ブロモ−フェニル、ベンゾチオフェン−2−イル、2,4,6−トリメチル−フェニル、1−エチル−2−メトキシ−フェニル、3−ベンゾニトリル、3−フルオロ−4−メトキシ−フェニルである、式Iの化合物。
【請求項31】
請求項1に記載の化合物および植物学的に許容できる担体材料を含有する、真菌病原体の防除のための組成物。
【請求項32】
前記真菌病原体が1つのリンゴ黒星病(リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis))、コムギの葉枯病(コムギ葉枯病菌(Septoria tritici))、テンサイの褐斑病(テンサイ褐斑病菌(Cercospora beticola))、ラッカセイの褐斑病(ラッカセイ褐斑病菌(Cercospora arachidicola))およびシガトカ病(マイコスフェレラ・フジエンシス(Mycosphaerella fujiensis))である、請求項31に記載の組成物。
【請求項33】
植物に対する真菌の攻撃を防除または予防する方法であって、
殺真菌上有効な量の請求項1に記載の少なくとも1つの化合物を、植物、植物に隣接する地面、植物の生育を支持するように構成された土壌、植物の根、植物の茎葉、ならびに前記植物および他の植物の少なくとも1つを生産するように構成された種子の少なくとも1つに散布するステップを含む方法。

【公表番号】特表2011−510090(P2011−510090A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−544411(P2010−544411)
【出願日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/031683
【国際公開番号】WO2009/094442
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(501035309)ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー (197)
【Fターム(参考)】