説明

ACK/NACKバンドリングを改善する方法及び通信装置

【課題】ACK/NACK(肯定応答/否定応答)バンドリングを改善する方法及び通信装置を提供する。
【解決手段】方法は、アップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信し、アップリンクサブフレームが複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられ、UE(ユーザー端末)のTDD UL/DL(時分割複信アップリンク/ダウンリンク)構成値が0とされる段階と、ダウンリンクアサインメントを運ぶ最近のPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)シグナリングにより指示されたDAI(ダウンリンクアサインメントインデックス)に基づいて、UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断する段階とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はACK/NACK(肯定応答/否定応答)バンドリングを改善する方法及び通信装置に関し、特にUEでダウンリンクグラント(uplink grant)を受け損なうかどうかを正確に判断してACK/NACK信号を返送することを可能にする、無線通信システムのUE(ユーザー端末)においてACK/NACKバンドリングを改善する方法及び通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(long term evolution)無線通信システムは、第三世代移動通信システム(例えばUMTS(汎用移動通信システム))をもとに確立されたアドバンスド高速無線通信システムである。LTE無線通信システムはパケット交換のみサポートし、そのRLC(無線リンク制御)層とMAC(媒体アクセス制御)層は基地局(ノードB)とRNC(無線ネットワークコントローラ)に個別に設ける必要がなく、同一の通信ネットワークエンティティーに統合できるので、システム構造が比較的に簡単である。
【0003】
LTEシステムはFDD(周波数複信)とTDD(時分割複信)という2種類の複信方式をサポートし、両者のフレーム構造は互いに異なるようにされている。FDDモードでは、長さ10msの無線フレームは10個のサブフレームに分けられ、サブフレームごとに2つのスロットが含まれ、各スロットの長さは0.5msである。TDDモードでは、長さ10msの無線フレームごとに長さ5msのハーフフレームが2つ含まれ、各ハーフフレームは、長さ1msの一般サブフレーム4つと、1つの特別サブフレームからなる。特別サブフレームは、DwPTS(ダウンリンクパイロットタイムスロット)、GP(ガードピリオド)、及びUpPTS(アップリンクパイロットタイムスロット)という3つの特別スロットからなる。そのうちDwPTSはダウンリンク制御信号の送信に用いられ、UpPTSはアップリンク制御信号の送信に用いられ、GPはダウンリンクからアップリンクへの変換に用いる保護時間間隔である。この3つの特別スロットは全長1msに固定されるが、各々の長さはネットワークの実際要求に応じて設定することができる。
【0004】
FDDモードに比べて、LTEシステムのTDDモードは種々のアップリンク/ダウンリンク時間割当をサポートする。言い換えれば、非対称のアップリンク/ダウンリンク伝送要求を満足させるために、アップリンク/ダウンリンク時間比を1:1に限らず、サービスの種類に応じてアップリンク/ダウンリンクサブフレームの割当比率を調整することができる。例えば、現在の仕様によれば、TDDモードには6種類のアップリンク/ダウンリンクサブフレーム構成割合が定められており、これらはそれぞれ、上位層が指示した6つのTDDアップリンク/ダウンリンク構成値(TDD UL/DL configuration)0〜6により制御される。TDD UL/DL構成値の定義と対応するアップリンク/ダウンリンク時間割合については関連の技術仕様を参照すればよく、ここで説明を省略する。
【0005】
アップリンク伝送とダウンリンク伝送に用いるサブフレームの数量は、TDD UL/DL構成値によって異なる。ダウンリンクサブフレームの数量がアップリンクサブフレームの数量より大きい場合、複数のダウンリンク伝送フィードバック信号を、対応するアップリンクサブフレームにおいて実行するしかない。言い換えれば、HARQ(ハイブリッド自動リピート請求)をサポートするために、UEは対応するアップリンクサブフレームにおいて、受信したダウンリンクパケットに対応する複数のACK/NACK信号を送信しなければならない。この場合、アップリンクサブフレームにおいて送信すべきビット数を減らすために、従来の技術ではACK/NACKバンドリング技術を導入している。同技術はACKまたはNACK信号1つのみで複数のダウンリンクパケットのHARQフィードバックを実行し、アップリンク/ダウンリンクの非対称性による問題を解決する。注意すべきは、以下はACKまたはNACK信号を伝送するアップリンクサブフレームを共通サブフレーム(common subframe)と称し、この共通サブフレームに対応する1組のダウンリンクサブフレームをバンドルサブフレーム(bundled subframe)と称する。
【0006】
ACK/NACKバンドリング技術では一般に、バンドルサブフレームにおいて受信したパケットのACKまたはNACK信号に対してAND論理演算を実行し、共通アップリンクサブフレームにおいて伝送するフィードバック信号を生成する。例えば、バンドルサブフレームにおいて受信したパケットのフィードバック信号がすべてACK信号であれば、UEは共通アップリンクサブフレームにおいてACK信号を送信し、受信したすべてのパケットを確認する。それに反して、バンドルサブフレームにおいてダウンリンクパケットのフィードバック信号がNACK信号であれば、UEは共通アップリンクサブフレームにおいてNACK信号を生成し、すべてのパケットを再送するように求める。
【0007】
また、ダイナミックスケジューリングされたアップリンクグラントまたはダウンリンクアサインメントの有無を検出し、それにより対応するアップリンクサブフレームにおいてPUSCH(物理アップリンク共用チャネル)伝送を実行するか、または対応するダウンリンクサブフレームにおいてPDSCH(物理ダウンリンク共用チャネル)伝送を実行するために、UEは各アップリンクサブフレームまたはダウンリンクサブフレームに対してPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)をモニタリングしなければならない。ネットワークから割り当てられたダウンリンクアサインメントを受け損なえば、UEは対応するダウンリンクサブフレームにおいて受信すべきダウンリンクパケットがあることを知らないので、対応するフィードバック信号を生成しない。この場合、共通サブフレームにおいて伝送されるフィードバック信号は、受信したパケットのフィードバック信号のみにより生成されるので、ネットワークではUEがダウンリンクアサインメントの受信欠落によりパケットの受信に失敗したことを知ることができない。そうなると、ネットワークはパケットの再送を行わず、物理層にとってパケットが紛失する。
【0008】
ダウンリンクアサインメントの受信欠落によるパケットの紛失を避けるために、従来の技術ではPDCCHシグナリングの中に、受信すべきダウンリンクアサインメントの数量をUEに指示し、UEでACK/NACK信号を正確に返送することを可能にする長さ2ビットのDAI(ダウンリンクアサインメントインデックス)フィールドを追加している。
【0009】
DAIフィールドの意味はPDCCHシグナリングのフォーマットによって異なる。DCI(ダウンリンク制御情報)フォーマットが0のPDCCHシグナリング(例えば共通サブフレームに割り当てるアップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリング)では、DAIフィールドはバンドルサブフレームにおけるPDSCH伝送のすべてのダウンリンクサブフレームの数量を示し、これはUEにおいて変数V_UL_DALとされる。言い換えれば、変数V_UL_DAIの値は、ダイナミックスケジューリングされたPDSCH伝送(すなわち対応するPDCCHシグナリングを有するPDSCH伝送)と、事前定義されたPDSCH伝送(すなわち対応するPDCCHシグナリングを有しないPDSCH伝送、例えばSPS(セミパーシステントスケジューリング)伝送)とを含む。
【0010】
DCIフォーマットが1、1A、1B、1D、2、及び2AのPDCCHシグナリング(例えば共通サブフレームに割り当てるダウンリンクアサインメントを運ぶPDCCHシグナリング)では、DAIフィールドはバンドルサブフレームにおいて、現在のダウンリンクサブフレームまで累積した対応するPDCCHシグナリングを有するPDSCH伝送の数量を示し、これはUEにおいて変数V_DL_DALとされる。
【0011】
なお、UEは変数U_DAIと変数N_SPSも保持する。変数U_DAIは、バンドルサブフレームにおいて現在のダウンリンクサブフレームまでダイナミックスケジューリングされたPDSCH伝送の数量を記録する。変数N_SPSは、バンドルサブフレームにおいて現在のダウンリンクサブフレームまで事前定義されたPDSCH伝送の数量を記録する。
【0012】
そうすると、PDCCHシグナリングを検出するたびに、UEはそのDAIをUE自身が保持している変数U_DAI及び変数N_SPSと比較することによって、ネットワークから割り当てられたダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断することができる。また、共通サブフレームでアップリンク伝送を実行するとき、UEもそれを利用し、バンドルサブフレームにおいてフィードバック信号が生成したダウンリンクサブフレームの数量(変数N_bundledで示される)を判断することができる。
【0013】
注意すべきは、PDCCHシグナリングで運ばれるDAIフィールドは2ビットしかない。そのため、現在の仕様では、変数V_UL_DAIとV_DL_DAIは値1〜4で示される。しかし、バンドルサブフレームに含まれるダウンリンクサブフレームの数量は0〜9であるため、現行の仕様ではモジュラ演算を利用し、変数V_UL_DAI及びV_DL_DAIとダウンリンクサブフレームの数量を関係させる。例えば、値1で1、5、または9個のダウンリンクサブフレームを示し、値2で2または6個のダウンリンクサブフレームを示し、値3で3または7個のダウンリンクサブフレームを示し、値4で0、4、また8個のダウンリンクサブフレームを示す。
【0014】
現行の仕様によれば、共通サブフレームでアップリンク伝送を実行しない場合、UEは共通サブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信しないので、ダウンリンクアサインメントを運ぶPDCCHシグナリングにより指示されたDAI(すなわち変数V_DL_DAI)に基づいて、ダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断するしかない。変数V_DL_DAIと変数U_DAIが一致せず、すなわち
【数1】

の場合では、UEが少なくとも1つのダウンリンクアサインメントを受け損なったと判断する。
【0015】
UEが共通サブフレームでアップリンク伝送を実行し、このアップリンク伝送がDCIフォーマットが0のPDCCHシグナリングに基づいて調整される場合、すなわちUEがネットワークから共通サブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信した場合では、UEはアップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリングにより指示されたDAI(すなわち変数V_UL_DAI)に基づいて、ダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断する。変数V_UL_DAIと変数N_SPSが一致せず、すなわち
【数2】

の場合では、少なくとも1つのダウンリンクアサインメントを受け損なったと判断し、UEは共通サブフレームにおいてNACK信号を生成しなければならない。また、UEはバンドルサブフレームにおいてフィードバック信号が生成されたダウンリンクサブフレームの数量(すなわち変数N_bundled)を変数V_UL_DAIの値に設定する。変数U_DAIと変数N_SPSの和が0であり、かつ変数V_UL_DAIの値が4であれば、バンドルサブフレームにPDSCH伝送がないので、UEはACK信号またはNACK信号を送信する必要がない。
【0016】
UEが共通サブフレームでアップリンク伝送を実行し、このアップリンク伝送がDCIフォーマットが0のPDCCHシグナリングに基づいて調整されなかった場合、換言するとUEが予め割り当てられたアップリンクグラントでPDSCH伝送を実行した場合では、UEはダウンリンクアサインメントを運ぶPDCCHシグナリングにより指示されたDAI(すなわち変数V_DL_DAI)に基づいて、ダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断するしかない。変数V_DL_DAIと変数U_DAIが一致せず、すなわち
【数3】

の場合では、UEが少なくとも1つのダウンリンクアサインメントを受け損なったと判断する。また、UEはバンドルサブフレームにおいてフィードバック信号が生成されたダウンリンクサブフレームの数量(すなわち変数N_bundled)を変数U_DAIと変数N_SPSの和に設定する。変数U_DAIと変数N_SPSの和が0であれば、バンドルサブフレームにPDSCH伝送がないので、UEはACK信号またはNACK信号を送信する必要がない。
【0017】
しかし、現在の仕様によれば、TDD UL/DL構成値が0の場合、DCIフォーマットが0のPDCCHシグナリング(すなわちアップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリング)にはDAIフィールドが存在しない。したがって、TDD UL/DL構成値が0の状態でDCIフォーマットが0のPDCCHシグナリングを受信すれば、UEはダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断できず、または共通サブフレームにおいてACKもしくはNACK信号を送信すべきかどうかを判断できない。のみならず、UEはバンドルサブフレームにおいてフィードバック信号が生成されたダウンリンクサブフレームの数量(すなわち変数N_bundled)も正確に判断できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明はACK/NACKバンドリングを改善する方法及び通信装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明では、無線通信システムのUE(ユーザー端末)に用いられるACK/NACK(肯定応答/否定応答)バンドリングを改善する方法を開示する。同方法は、アップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信し、アップリンクサブフレームが複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられ、UEのTDD UL/DL(時分割複信アップリンク/ダウンリンク)構成値が0とされる段階と、ダウンリンクアサインメントを運ぶ最近のPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)シグナリングにより指示されたDAI(ダウンリンクアサインメントインデックス)に基づいて、UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断する段階とを含む。
【0020】
本発明では更に、無線通信システムのUEに用いられるACK/NACKバンドリングを改善するための通信装置を開示する。通信装置は、プログラムを実行するCPU(中央処理装置)と、CPUに結合され、プログラムを記憶する記憶装置とを含む。プログラムは、アップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信し、アップリンクサブフレームが複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられ、UEのTDD UL/DL構成値が0とされる段階と、ダウンリンクアサインメントを運ぶ最近のPDCCHシグナリングにより指示されたDAIに基づいて、UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断する段階とを含む。
【0021】
本発明では更に、無線通信システムのUEに用いられるACK/NACKバンドリングを改善する方法を開示する。同方法は、アップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信し、アップリンクサブフレームが複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられ、UEのTDD UL/DL構成値が0とされる段階と、UEが複数のダウンリンクサブフレームの中から検出したPDSCH伝送の数量に基づいて、複数のダウンリンクサブフレームにおいてフィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する段階とを含む。
【0022】
本発明では更に、無線通信システムのUEに用いられるACK/NACKバンドリングを改善するための通信装置を開示する。通信装置は、プログラムを実行するCPUと、CPUに結合され、プログラムを記憶する記憶装置とを含む。プログラムは、アップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信し、アップリンクサブフレームが複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられ、UEのTDD UL/DL構成値が0とされる段階と、UEが複数のダウンリンクサブフレームの中から検出したPDSCH伝送の数量に基づいて、複数のダウンリンクサブフレームにおいてフィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する段階とを含む。
【0023】
本発明では更に、無線通信システムのUEに用いられるACK/NACKバンドリングを改善する方法を開示する。同方法は、アップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信し、アップリンクサブフレームが複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられる段階と、アップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリングにDAIが含まれるかどうかを判断する段階と、DAIに基づいて、UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうか、及び複数のダウンリンクサブフレームにおいてフィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する段階とを含む。
【0024】
本発明では更に、無線通信システムのUEに用いられるACK/NACKバンドリングを改善するための通信装置を開示する。通信装置は、プログラムを実行するCPUと、CPUに結合され、プログラムを記憶する記憶装置とを含む。プログラムは、アップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信し、アップリンクサブフレームが複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられる段階と、アップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリングにDAIが含まれるかどうかを判断する段階と、DAIに基づいて、UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうか、及び複数のダウンリンクサブフレームにおいてフィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する段階とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】無線通信システムを表す説明図である。
【図2】無線通信装置のブロック図である。
【図3】図2に示すプログラムを表す説明図である。
【図4】本発明の実施例による方法のフローチャートである。
【図5】本発明の実施例による方法のフローチャートである。
【図6】本発明の実施例による方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1を参照する。図1は無線通信システム10を表す説明図である。無線通信システム10は望ましくはLTEシステムであって、概してネットワークと複数のUEからなる。図1に示すネットワークとUEは無線通信システム10の構造を説明するために用いるに過ぎない。実際、ネットワークは要求に応じて複数の基地局、RNC(無線ネットワークコントローラー)を含みうる。UEは携帯電話、コンピュータシステムなどの装置である。
【0027】
図2を参照する。図2は無線通信装置100のブロック図である。無線通信装置100は図1に示すUEを実施する。説明を簡素化するため、図2では無線通信装置100の入力装置102、出力装置104、制御回路106、CPU(中央処理装置)108、記憶装置110、プログラム112及びトランシーバー114のみ示している。無線通信装置100において、制御回路106はCPU108を用いて記憶装置110に記録されたプログラム112を実行し、無線通信装置100の動作を制御し、入力装置102(例えばキーボード)でユーザーが入力した信号を受信し、出力装置104(スクリーン、スピーカーなど)で映像、音声などの信号を出力する。無線信号を受発信するトランシーバー114は受信した信号を制御回路106に送信し、または制御回路106による信号を無線で出力する。言い換えれば、通信プロトコルに当てはめれば、トランシーバー114は第一層の一部とみなされ、制御回路106は第二層と第三層の機能を実施する。
【0028】
図3を参照する。図3は図2に示すプログラム112を表す説明図である。プログラム112はアプリケーション層200と、第三層インターフェイス202と、第二層インターフェイス206を備え、第一層インターフェイス218と接続されている。第三層インターフェイス202はRRC(無線リソース制御)層インターフェイスを含み、リソース制御を実施する。第二層インターフェイス206はRLC(無線リンク制御)層インターフェイスとMAC(媒体アクセス制御)層インターフェイスを含み、リンク制御を実施する。第一層インターフェイス218は物理接続を実施する。
【0029】
LTE無線通信システムのTDDモードにはACK/NACKバンドリング技術が導入されている。同技術は1つのACKまたはNACK信号のみで複数のダウンリンクパケットのHARQフィードバックを実行し、アップリンク/ダウンリンクの非対称性による問題を解決する。また、ダウンリンクアサインメントの受信欠落によるパケットの紛失を避けるために、PDCCHシグナリングには、受信すべきダウンリンクアサインメントの数量をUEに指示し、UEでACK/NACK信号を正確に返送することを可能にする長さ2ビットのDAIフィールドが設けられている。
【0030】
しかし、TDD UL/DL構成値が0の場合、DCIフォーマットが0のPDCCHシグナリング(すなわちアップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリング)にはDAIフィールドが存在しない。したがって、TDD UL/DL構成値が0の状態でDCIフォーマットが0のPDCCHシグナリングを受信すれば、UEはダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断できず、対応するアップリンクサブフレームにおいてACKまたはNACK信号を送信すべきかどうかも判断できない。
【0031】
以上に鑑みて、本発明の実施例では、TDD UL/DL構成値が0の状態でACK/NACKバンドリングの動作を改善するために、前記プログラム112にフィードバックバンドリング改善プログラム220を設ける。図4を参照する。図4は本発明の実施例による方法40のフローチャートである。下記方法40は、無線通信システム10のUEにおいてACK/NACKバンドリング動作の改善に用いられ、フィードバックバンドリング改善プログラム220としてコンパイルすることができる。方法40は以下のステップを含む。
【0032】
ステップ400:開始。
ステップ402:アップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信する。このアップリンクサブフレームは、複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられる。UEのTDD UL/DL構成値は0とされる。
ステップ404:ダウンリンクアサインメントを運ぶ最近のPDCCHシグナリングにより指示されたDAIに基づいて、UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断する。
ステップ406:終了。
【0033】
以上の方法40によれば、UEはTDD UL/DL構成値が0の状態でアップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信する。このアップリンクサブフレームは、複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられる。言い換えれば、アップリンクサブフレームはACK/NACKバンドリングの共通サブフレームであり、複数のダウンリンクサブフレームはそれに対応するバンドルサブフレームである。TDD UL/DL構成値が0の状態では、アップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリングにDAIフィールドが存在しないため、本発明の実施例によるUEは、ダウンリンクアサインメントを運ぶ最近のPDCCHシグナリングにより指示されたDAIに基づいて、ダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断する。
【0034】
言い換えれば、TDD UL/DL構成値が0の状態では、受信したアップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリングにDAIフィールド(すなわち変数V_UL_DAI)が存在しないため、UEはダウンリンクアサインメントを運ぶ最近のPDCCHシグナリングにより指示されたDAI(すなわち変数V_DL_DAI)に基づいて、ダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断する。例えば、変数V_DL_DAIと変数U_DAIが一致せず、すなわち
【数4】

の場合では、少なくとも1つのダウンリンクアサインメントを受け損なったと判断し、UEは共通サブフレームにおいてNACK信号を生成しなければならない。
【0035】
同じく、UEは変数V_UL_DAIに基づいてバンドルサブフレームに含まれるPDSCH伝送の数量も判断できない。この場合、本発明の実施例では変数U_DAIと変数N_SPSの和に基づいて、UEが共通サブフレームにおいてACK信号またはNACK信号を伝送すべきかどうかを判断するしかない。変数U_DAIと変数N_SPSの和が0であれば、バンドルサブフレームにPDSCH伝送がないので、UEはACK信号またはNACK信号を送信する必要がない。変数V_UL_DAI、V_DL_DAI、及び変数U_DAIの定義について先行技術の説明を参照すればよく、ここで説明を省略する。
【0036】
したがって、本発明の実施例ではUEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを正確に判断し、共通サブフレームにおいてACK信号またはNACK信号を返送することができる。
【0037】
図5を参照する。図5は本発明の実施例による方法50のフローチャートである。下記方法50は、無線通信システム10のUEにおいてACK/NACKバンドリング動作の改善に用いられ、フィードバックバンドリング改善プログラム220としてコンパイルすることができる。方法50は以下のステップを含む。
【0038】
ステップ500:開始。
ステップ502:アップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信する。このアップリンクサブフレームは、複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられる。UEのTDD UL/DL構成値は0とされる。
ステップ504:UEが複数のダウンリンクサブフレームの中から検出したPDSCH伝送の数量に基づいて、複数のダウンリンクサブフレームにおいてフィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する。
ステップ506:終了。
【0039】
以上の方法50によれば、UEはTDD UL/DL構成値が0の状態でアップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信する。このアップリンクサブフレームは、複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられる。言い換えれば、アップリンクサブフレームはACK/NACKバンドリングの共通サブフレームであり、複数のダウンリンクサブフレームはそれに対応するバンドルサブフレームである。TDD UL/DL構成値が0の状態では、アップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリングにDAIフィールドが存在しないため、本発明の実施例では、UEがバンドルサブフレームの中から検出したPDSCH伝送の数量に基づいて、バンドルサブフレームにおいてフィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する。
【0040】
UEがバンドルサブフレームの中から検出したPDSCH伝送の数量は、ダイナミックスケジューリングされたPDSCH伝送(すなわち対応するPDCCHシグナリングを有するPDSCH伝送)と、事前定義されたPDSCH伝送(すなわち対応するPDCCHシグナリングを有しないPDSCH伝送)とを含み、両者はそれぞれ変数U_DAIと変数N_SPSで示される。
【0041】
簡単に言えば、TDD UL/DL構成値が0の状態では、UEが受信したアップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリングにはDAIフィールド(すなわち変数V_UL_DAI)が存在しないため、本発明の実施例では、UEがバンドルサブフレームの中から検出したPDSCH伝送の数量(すなわち変数U_DAIと変数N_SPS)に基づいて、バンドルサブフレームにおいてフィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量(すなわち変数N_bundled)を判断する。たとえば、本発明の実施例ではバンドルサブフレームにおいてフィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を変数U_DAIと変数N_SPSの和とすることができる。
【0042】
したがって、本発明の実施例ではバンドルサブフレームにおいてフィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を正確に判断し、ACK/NACKバンドリングの動作を改善することができる。
【0043】
図6を参照する。図6は本発明の実施例による方法60のフローチャートである。下記方法60は、無線通信システム10のUEにおいてACK/NACKバンドリング動作の改善に用いられ、フィードバックバンドリング改善プログラム220としてコンパイルすることができる。方法60は以下のステップを含む。
【0044】
ステップ600:開始。
ステップ602:アップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信する。このアップリンクサブフレームは、複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられる。
ステップ604:アップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリングにDAIが含まれるかどうかを判断する。
ステップ606:DAIに基づいて、UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうか、及び複数のダウンリンクサブフレームにおいてフィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する。
ステップ608:終了。
【0045】
以上の方法60によれば、UEはまずアップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信する。このアップリンクサブフレームは、複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられる。言い換えれば、アップリンクサブフレームはACK/NACKバンドリングの共通サブフレームであり、複数のダウンリンクサブフレームはそれに対応するバンドルサブフレームである。次に、本発明の実施例ではアップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリングにDAIが含まれるかどうかを判断する。最後に、本発明の実施例ではアップリンクグラントにより指示されたDAIに基づいて、UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうか、及びバンドルサブフレームにおいてフィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する。
【0046】
望ましくは、本発明の実施例ではTDD UL/DL構成値が1〜6とされた場合に、アップリンクグラントにDAIが含まれると判断する。したがって、TDD UL/DL構成値が1〜6とされた状態では、本発明の実施例によるUEはアップリンクグラントにより指示されたDAI(すなわち変数V_UL_DAI)に基づいて、UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうか、及びバンドルサブフレームにおいてフィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断することができる。
【0047】
言い換えれば、本発明の実施例ではTDD UL/DL構成値が1〜6とされた場合にのみ、変数V_UL_DAIの値を利用し、UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうか、及びバンドルサブフレームにおいてフィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量(すなわち変数N_bundled)を判断する。したがって、本発明の実施例ではTDD UL/DL構成値が0とされた場合に生じる誤判断を防止できる。
【0048】
まとめて言えば、本発明の実施例は、UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかを正確に判断してACKまたはNACK信号を返送するのを可能にするために、無線通信システムのUEにおいてACK/NACKバンドリングの動作を改善する方法を提供する。
【0049】
以上は本発明に好ましい実施例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、本発明の精神の下においてなされ、本発明に対して均等の効果を有するものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0050】
10 無線通信システム
100 無線通信装置
102 入力装置
104 出力装置
106 制御回路
108 CPU
110 記憶装置
112 プログラム
114 トランシーバー
200 アプリケーション層
202 第三層インターフェイス
206 第二層インターフェイス
218 第一層インターフェイス
220 フィードバックバンドリング改善プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムのUE(ユーザー端末)に用いられるACK/NACK(肯定応答/否定応答)バンドリングを改善する方法であって、
複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられるアップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信し、前記UEのTDD UL/DL(時分割複信アップリンク/ダウンリンク)構成値が0とされる段階と、
ダウンリンクアサインメントを運ぶ最近のPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)シグナリングにより指示されたDAI(ダウンリンクアサインメントインデックス)に基づいて、前記UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断する段階とを含む、ACK/NACKバンドリングを改善する方法。
【請求項2】
前記方法は更に、
前記複数のダウンリンクサブフレームにおいてPDSCH(物理ダウンリンク共用チャネル)伝送が実行されない場合に、前記アップリンクサブフレームにおいて前記フィードバック信号を伝送しない段階を含む、請求項1に記載のACK/NACKバンドリングを改善する方法。
【請求項3】
前記アップリンクグラントはDCI(ダウンリンク制御情報)フォーマットが0のPDCCHシグナリングで運ばれる、請求項1または2に記載のACK/NACKバンドリングを改善する方法。
【請求項4】
無線通信システムのUEに用いられるACK/NACKバンドリングを改善するための通信装置であって、
プログラムを実行するCPU(中央処理装置)と、
前記CPUに結合され、前記プログラムを記憶する記憶装置とを含み、前記プログラムは、
複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられるアップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信し、前記UEのTDD UL/DL構成値が0とされる段階と、
ダウンリンクアサインメントを運ぶ最近のPDCCHシグナリングにより指示されたDAIに基づいて、前記UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうかを判断する段階とを含む、通信装置。
【請求項5】
前記プログラムは更に、
前記複数のダウンリンクサブフレームにおいてPDSCH(物理ダウンリンク共用チャネル)伝送が実行されない場合に、前記アップリンクサブフレームにおいて前記フィードバック信号を伝送しない段階を含む、請求項4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記アップリンクグラントはDCIフォーマットが0のPDCCHシグナリングで運ばれる、請求項4または5に記載の通信装置。
【請求項7】
無線通信システムのUEに用いられるACK/NACKバンドリングを改善する方法であって、
複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられるアップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信し、前記UEのTDD UL/DL構成値が0とされる段階と、
前記UEが前記複数のダウンリンクサブフレームの中から検出したPDSCH伝送の数量に基づいて、前記複数のダウンリンクサブフレームにおいて前記フィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する段階とを含む、ACK/NACKバンドリングを改善する方法。
【請求項8】
前記UEは変数U_DAIと変数N_SPSを保持し、変数U_DAIは前記複数のダウンリンクサブフレームにおいて対応するPDCCHシグナリングを有するPDSCH伝送の数量を示し、変数N_SPSは前記複数のダウンリンクサブフレームにおいて対応するPDCCHシグナリングを有しないPDSCH伝送の数量を示す、請求項7に記載のACK/NACKバンドリングを改善する方法。
【請求項9】
前記複数のダウンリンクサブフレームにおいて前記フィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する段階は、
前記複数のダウンリンクサブフレームにおいて前記フィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を、前記変数U_DAIと前記変数N_SPSの和とする段階を含む、請求項8に記載のACK/NACKバンドリングを改善する方法。
【請求項10】
無線通信システムのUEに用いられるACK/NACKバンドリングを改善するための通信装置であって、
プログラムを実行するCPUと、
前記CPUに結合され、前記プログラムを記憶する記憶装置とを含み、前記プログラムは、
複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられるアップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信し、前記UEのTDD UL/DL構成値が0とされる段階と、
前記UEが前記複数のダウンリンクサブフレームの中から検出したPDSCH伝送の数量に基づいて、前記複数のダウンリンクサブフレームにおいて前記フィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する段階とを含む、通信装置。
【請求項11】
前記UEは変数U_DAIと変数N_SPSを保持し、変数U_DAIは前記複数のダウンリンクサブフレームにおいて対応するPDCCHシグナリングを有するPDSCH伝送の数量を示し、変数N_SPSは前記複数のダウンリンクサブフレームにおいて対応するPDCCHシグナリングを有しないPDSCH伝送の数量を示す、請求項10に記載の通信装置。
【請求項12】
前記複数のダウンリンクサブフレームにおいて前記フィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する段階は、
前記複数のダウンリンクサブフレームにおいて前記フィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を、前記変数U_DAIと前記変数N_SPSの和とする段階を含む、請求項11に記載の通信装置。
【請求項13】
無線通信システムのUEに用いられるACK/NACKバンドリングを改善する方法であって、
複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられるアップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信する段階と、
前記アップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリングにDAIが含まれるかどうかを判断する段階と、
前記DAIに基づいて、前記UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうか、及び前記複数のダウンリンクサブフレームにおいて前記フィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する段階とを含む、ACK/NACKバンドリングを改善する方法。
【請求項14】
前記アップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリングにDAIが含まれるかどうかを判断する段階は、
前記UEのTDD UL/DL構成値が1〜6とされた場合に、前記PDCCHシグナリングに前記DAIが含まれると判断する段階を含む、請求項13に記載のACK/NACKバンドリングを改善する方法。
【請求項15】
無線通信システムのUEに用いられるACK/NACKバンドリングを改善するための通信装置であって、
プログラムを実行するCPUと、
前記CPUに結合され、前記プログラムを記憶する記憶装置とを含み、前記プログラムは、
複数のダウンリンクサブフレームに対応するフィードバック信号を伝送するために用いられるアップリンクサブフレームに割り当てられたアップリンクグラントを受信する段階と、
前記アップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリングにDAIが含まれるかどうかを判断する段階と、
前記DAIに基づいて、前記UEがダウンリンクアサインメントを受け損なったかどうか、及び前記複数のダウンリンクサブフレームにおいて前記フィードバック信号が形成されたダウンリンクサブフレームの数量を判断する段階とを含む、ACK/NACKバンドリングを改善する方法。
【請求項16】
前記アップリンクグラントを運ぶPDCCHシグナリングにDAIが含まれるかどうかを判断する段階は、
前記UEのTDD UL/DL構成値が1〜6とされた場合に、前記PDCCHシグナリングに前記DAIが含まれると判断する段階を含む、請求項15に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−158000(P2010−158000A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−277029(P2009−277029)
【出願日】平成21年12月4日(2009.12.4)
【出願人】(500029110)アスーステック コンピュータ インコーポレーティッド (158)
【Fターム(参考)】