説明

AX213およびAX132PCSK9アンタゴニストおよびバリアント

ヒトプロタンパク質転換酵素スブチリシン−ケキシン9型(「PCSK9」)のアンタゴニストを開示する。開示したアンタゴニストは、PCSK9機能の阻害に有効であり、したがって、PCSK9活性と関連している病状の処置における使用のための望ましいアンタゴニストを提示する。また、本発明は、前記アンタゴニストをコードする核酸、ベクター、宿主細胞、および該アンタゴニストを含む組成物を開示する。また、PCSK9特異的アンタゴニストの作製方法、ならびにPCSK9機能を阻害またはアンタゴナイズするための該アンタゴニストの使用方法も開示され、本開示の重要なさらなる態様を構成する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)CDR1、CDR2およびCDR3配列を含む重鎖可変領域(ここで、
(i)CDR1配列は、配列番号:183〜189、191、193、195、197〜294、ならびに配列番号:183、185、187、189、193および197〜294の残基4〜13からなる群より選択され;
(ii)CDR2配列は、配列番号:64〜68、70,72、74、76〜182ならびに配列番号:64、66、68、72および76〜182の残基4〜20からなる群より選択され;
(iii)CDR3配列は、配列番号:1〜5、7、9、11、13〜63、ならびに配列番号:1、3、5、9および13〜63の残基4〜12からなる群より選択される)、および/または
(b)CDR1、CDR2およびCDR3配列を含む軽鎖可変領域(ここで、
(i)CDR1配列は、配列番号:347〜349、351、353〜359、ならびに配列番号:347、349および353〜359の残基4〜14からなる群より選択され;
(ii)CDR2配列は、配列番号:335〜339、341、343〜346ならびに配列番号:335、337、339および343〜346の残基4〜10からなる群より選択され;
(iii)CDR3配列は、配列番号:295〜301、303、305〜334、ならびに配列番号:295、297、299、301および305〜334の残基4〜13からなる群より選択される)
を含み;
細胞内LDL取込みのヒトPCSK9依存性阻害を少なくとも10%阻害する、
単離されたPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項2】
(a)それぞれ配列番号:583、584、585および586である重鎖フレームワーク(FR)配列1、2、3および4;および/または
(b)それぞれ配列番号:587、588、589および590である軽鎖FR配列1、2、3および4
を含むフレームワーク(FR)1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4の配列を、連続的に順に有する重鎖領域および/または軽鎖領域を含む、請求項1に記載のPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項3】
(a)(i)配列番号:189のCDR1配列;
(ii)配列番号:68のCDR2配列;および
(iii)配列番号:5のCDR3配列
を含む重鎖可変領域;ならびに
(b)(i)配列番号:349のCDR1配列;
(ii)配列番号:339のCDR2配列;および
(iii)配列番号:301のCDR3配列
を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項1に記載のPCSK−9特異的アンタゴニスト。
【請求項4】
(a)配列番号:360〜510からなる群より選択される配列を含む重鎖可変領域および/または
(b)配列番号:511〜549からなる群より選択される配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項1に記載のPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項5】
(a)配列番号:360または配列番号:361を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:511を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項4に記載のPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項6】
(a)配列番号:362または配列番号:363を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:511を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項4に記載のPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項7】
(a)配列番号:552、562、556および564からなる群より選択される配列を含む重鎖;および/または
(b)配列番号:554、558および566からなる群より選択される配列を含む軽鎖
を含む、請求項1に記載のPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項8】
(a)配列番号:556を含む重鎖;および
(b)配列番号:558を含む軽鎖
を含む、請求項7に記載のPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項9】
(a)配列番号:564を含む重鎖;および
(b)配列番号:566を含む軽鎖
を含む、請求項7に記載のPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項10】
(a)PCSK9について請求項1に記載の抗体と競合し;
(b)配列番号:576〜582および237〜RDAからなる群より選択される1つ以上の配列内のPCSK9に特異的に結合し;
細胞内LDL取込みのヒトPCSK9依存性阻害を少なくとも10%阻害する、
単離されたPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項11】
PCSK9上の以下の残基:S153、I154、P155、W156、N157、L158、D192、H193、R194、E195、I196、E197、G198、R199、S221、H229、G232、S235、G236、R237、D238、A239、G240、K243、G244、D367、I368、I369、G370、A371、S372、S373、D374、C375、S376、T377、C378、F379、V380、S381から10Å以下以内でPCSK9に結合する単離されたPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項12】
PCSK9上の以下の残基:S153、P155、R194、E195、R237、D238、A239、I369、D374、C375、S376、T377、C378、F379から5Å以下以内でPCSK9に結合する単離されたPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項13】
ヒトPCSK9に5nM未満のKで結合する、請求項1〜12のいずれかに記載のPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項14】
細胞内LDL取込みのPCSK9の阻害を100nM未満のIC50でアンタゴナイズする、請求項1〜12のいずれかに記載のPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項15】
細胞内取込みのPCSK9の阻害を少なくとも50%アンタゴナイズする、請求項1〜12のいずれかに記載のPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項16】
抗体分子である、請求項1〜12のいずれかに記載のPCSK9特異的アンタゴニスト。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれかに記載のPCSK9特異的アンタゴニストおよび薬学的に許容され得る担体を含む組成物。
【請求項18】
請求項1〜16のいずれかに記載のPCSK9特異的アンタゴニストを投与することを含む、PCSK9機能をアンタゴナイズする方法。
【請求項19】
PCSK9機能によって引き起こされる、および/または増悪する障害、病状または疾患を改善するための医薬の製造における請求項1〜16のいずれかに記載のPCSK9特異的アンタゴニストの使用。
【請求項20】
請求項1〜16のいずれかに記載のPCSK9特異的アンタゴニストをコードする単離された核酸。
【請求項21】
請求項20に記載の核酸を含むベクター。
【請求項22】
請求項20に記載の核酸を含む、インビトロまたはインサイチュの単離された宿主細胞または宿主細胞集団。
【請求項23】
(a)請求項22に記載の細胞(1つまたは複数)を、PCSK9特異的アンタゴニストの生成に適切な条件下で培養すること;および
(b)生成されたPCSK9特異的アンタゴニストを単離すること
を含む、PCSK9特異的アンタゴニストの作製方法。
【請求項24】
(a)請求項21に記載のベクターを細胞内に挿入すること;ここで、該ベクターはファージ外被タンパク質PIIIまたはpVIIIリーダー配列を含む;
(b)該細胞をPCSK9特異的アンタゴニストの生成に適切な条件下で培養すること;
(c)生成されたPCSK9特異的アンタゴニストを、温和な溶解条件を用いたペリプラズム抽出によって単離すること
を含む、PCSK9特異的アンタゴニストの作製方法。
【請求項25】
請求項1〜16のいずれかに記載のPCSK9特異的アンタゴニストを含む、インビトロまたはインサイチュの単離された宿主細胞または宿主細胞集団。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図20D】
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【図20E】
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【図20F】
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【公表番号】特表2013−509194(P2013−509194A)
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−537115(P2012−537115)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/054714
【国際公開番号】WO2011/053783
【国際公開日】平成23年5月5日(2011.5.5)
【出願人】(390023526)メルク・シャープ・エンド・ドーム・コーポレイション (924)
【Fターム(参考)】