説明

C型肝炎ウイルスの感染を阻害するための、DC−SIGNおよびDC−SIGNRの使用

本発明は、DC-SIGNまたはDC-SIGNRからなる群から選択される表面受容体を発現する細胞に対するHCVの結合を阻害することができる化合物を同定するための方法であって:(a)試験化合物の存在下または非存在下で、HCVの供与源と表面受容体を発現する細胞を、細胞に対してHCVを結合させるために十分な時間接触させることと;および(b)細胞に結合したHCVを検出することとを含み、試験化合物の非存在下で細胞に結合したHCVの量と比較して、試験化合物の存在下で細胞に結合したHCVの減少は、DC-SIGNまたはDC-SIGNRを発現する細胞に対するHCVの結合を阻害することができる化合物を表す方法を提供する。また、本発明は、DC-SIGNまたはDC-SIGNRを発現する細胞のHCV感染を阻害することができる化合物を同定するための方法を提供する。加えて、本発明は、生物源におけるHCVの存在を検出するための方法および細胞に対するHCVの結合を決定するための方法に向けられる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞に対するHCVの結合を決定するための方法であって:
(a)HCVの供与源とDC-SIGNまたはDC-SIGNRを発現する細胞を、前記細胞に対してHCVを結合させるために十分な時間接触させることと;および、
(b)前記細胞に結合したHCVを検出することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記細胞に結合したHCVが、RT-PCRに続くサザンブロットによって検出される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記細胞に結合したHCVが、リアルタイムPCRによって検出される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記細胞に結合したHCVが、免疫アッセイを使用して検出される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記細胞に結合したHCVが、HCV特異的な検出試薬を使用して検出される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記HCV特異的な検出試薬が、抗体またはオリゴヌクレオチドプローブまたはプライマーである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
生物源におけるHCVの存在を検出するための方法であって:
(a)DC-SIGNまたはDC-SIGNRを発現する細胞とHCVを含むことが疑われる供与源を、前記細胞に対してHCVを結合させるために十分な時間接触させることと;および、
(b)前記細胞に結合したHCVを検出することと、
を含む方法。
【請求項8】
前記細胞に結合したHCVが、RT-PCRに続くサザンブロットによって検出される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記細胞に結合したHCVが、リアルタイムPCRによって検出される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記細胞に結合したHCVが、免疫アッセイを使用して検出される、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
DC-SIGNを発現する細胞に対するHCVの結合を阻害することができる化合物を同定するための方法であって:
(a)試験化合物の存在下または非存在下で、HCVの供与源とDC-SIGNを発現する細胞を、前記細胞に対してHCVを結合させるために十分な時間接触させることと;および、
(b)前記細胞に結合したHCVを検出することと、
を含み、前記試験化合物の非存在下で細胞に結合したHCVの量と比較して、前記試験化合物の存在下で細胞に結合したHCVの減少は、前記DC-SIGNを発現する細胞に対するHCVの結合を阻害することができる化合物を表す方法。
【請求項12】
前記細胞に結合したHCVが、RT-PCRに続くサザンブロットによって検出される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記細胞に結合したHCVが、リアルタイムPCRによって検出される、請求項11に記載の方法
【請求項14】
前記細胞に結合したHCVが、免疫アッセイを使用して検出される、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記細胞に結合したHCVが、HCV特異的な検出試薬を使用して検出される、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記HCV特異的な検出試薬が、抗体またはオリゴヌクレオチドプローブまたはプライマーである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記オリゴヌクレオチドプローブまたはプライマーが、HCVゲノムまたはこれらの一部に特異的にハイブリダイズする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記供与源が、体液、組織、または細胞である、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記体液が、血液、血清、血漿、または羊水である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記試験化合物が、抗体、非抗体ポリペプチド、または非ペプチジル薬剤である、請求項11に記載の方法。
【請求項21】
DC-SIGNRを発現する細胞に対するHCVの結合を阻害することができる化合物を同定するための方法であって:
(a)試験化合物の存在下または非存在下で、HCVの供与源とDC-SIGNRを発現する細胞を、前記細胞に対してHCVを結合させるために十分な時間接触させることと;および、
(b)前記細胞に結合したHCVを検出することと、
を含み、前記試験化合物の非存在下で細胞に結合したHCVの量と比較して、前記試験化合物の存在下で細胞に結合したHCVの減少は、前記DC-SIGNRを発現する細胞に対するHCVの結合を阻害することができる化合物を表す方法。
【請求項22】
前記細胞に結合したHCVが、RT-PCRに続くサザンブロットによって検出される、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記細胞に結合したHCVが、リアルタイムPCRによって検出される、請求項21に記載の方法
【請求項24】
前記細胞に結合したHCVが、免疫アッセイを使用して検出される、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記細胞に結合したHCVが、HCV特異的な検出試薬を使用して検出される、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記HCV特異的な検出試薬が、抗体またはオリゴヌクレオチドプローブまたはプライマーである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記オリゴヌクレオチドプローブまたはプライマーが、HCVゲノムまたはこれらの一部に特異的にハイブリダイズする、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記供与源が、体液、組織、または細胞である、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記体液が、血液、血清、血漿、または羊水である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記試験化合物が、抗体、非抗体ポリペプチド、または非ペプチジル薬剤である、請求項11に記載の方法。
【請求項31】
DC-SIGNを発現する細胞のHCV感染を阻害することができる化合物を同定するための方法であって:
(a)試験化合物の存在下または非存在下で、HCVの供与源とDC-SIGNを発現する細胞を、前記DC-SIGNを発現する細胞にHCVを感染させるために十分な時間接触させることと;および、
(b)前記細胞に結合したHCVを検出することと、
を含み、前記試験化合物の非存在下で細胞に結合したHCVの量と比較して、前記試験化合物の存在下で細胞に結合したHCVの減少は、前記HCVによるDC-SIGNを発現する細胞の感染を阻害することができる化合物を表す方法。
【請求項32】
前記細胞に結合したHCVが、RT-PCRに続くサザンブロットによって検出される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記細胞に結合したHCVが、リアルタイムPCRによって検出される、請求項31に記載の方法
【請求項34】
前記細胞に結合したHCVが、免疫アッセイを使用して検出される、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記細胞に結合したHCVが、HCV特異的な検出試薬を使用して検出される、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
前記HCV特異的な検出試薬が、抗体またはオリゴヌクレオチドプローブまたはプライマーである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記オリゴヌクレオチドプローブまたはプライマーが、HCVゲノムまたはこれらの一部に特異的にハイブリダイズする、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記供与源が、体液、組織、または細胞である、請求項31に記載の方法。
【請求項39】
前記体液が、血液、血清、血漿、または羊水である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記試験化合物が、抗体、非抗体ポリペプチド、または非ペプチジル薬剤である、請求項31に記載の方法。
【請求項41】
DC-SIGNRを発現する細胞のHCV感染を阻害することができる化合物を同定するための方法であって:
(a)試験化合物の存在下または非存在下で、HCVの供与源とDC-SIGNRを発現する細胞を、前記DC-SIGNを発現する細胞にHCVを感染させるために十分な時間接触させることと;および、
(b)前記細胞に結合したHCVを検出することと、
を含み、前記試験化合物の非存在下で細胞に結合したHCVの量と比較して、前記試験化合物の存在下で細胞に結合したHCVの減少は、HCVによるDC-SIGNRを発現する細胞の感染を阻害することができる化合物を表す方法。
【請求項42】
前記細胞に結合したHCVが、RT-PCRに続くサザンブロットによって検出される、請求項1に記載の方法。
【請求項43】
前記細胞に結合したHCVが、リアルタイムPCRによって検出される、請求項41に記載の方法
【請求項44】
前記細胞に結合したHCVが、免疫アッセイを使用して検出される、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記細胞に結合したHCVが、HCV特異的な検出試薬を使用して検出される、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
前記HCV特異的な検出試薬が、抗体またはオリゴヌクレオチドプローブまたはプライマーである、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記オリゴヌクレオチドプローブまたはプライマーが、HCVゲノムまたはこれらの一部に特異的にハイブリダイズする、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記供与源が、体液、組織、または細胞である、請求項41に記載の方法。
【請求項49】
前記体液が、血液、血清、血漿、または羊水である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記試験化合物が、抗体、非抗体ポリペプチド、または非ペプチジル薬剤である、請求項41に記載の方法。
【請求項51】
HCVによる細胞の感染を阻害することができる化合物を同定するための方法であって、前記細胞は、HCVによる感染に感受性であり、前記方法は、
(a)HCVの供与源とDC-SIGNを発現する細胞を、前記DC-SIGNを発現する細胞に対してHCVを結合させるために十分な時間接触させることと;
(b)前記試験化合物の存在下または非存在下で、前記HCVによる感染に感受性の細胞と前記細胞に結合したHCVを、前記試験化合物の非存在での感染に十分な時間接触させることと;および、
(c)前記HCVによる感染に感受性の細胞の感染を検出することと、
を含み、感染がないか、または前記試験化合物の非存在下での感染と比較して、前記試験化合物の存在下での感染の減少は、感染を阻害することができる化合物を表す方法。
【請求項52】
HCVによる細胞の感染を阻害することができる化合物を同定するための方法であって、前記細胞は、HCVによる感染に感受性であり、前記方法は、
(a)HCVの供与源とDC-SIGNRを発現する細胞を、前記DC-SIGNRを発現する細胞に対してHCVを結合させるために十分な時間接触させることと;
(b)前記試験化合物の存在下または非存在下で、前記HCVによる感染に感受性の細胞と前記細胞に結合したHCVを、前記試験化合物の非存在での感染に十分な時間接触させることと;および、
(c)前記HCVによる感染に感受性の細胞の感染を検出することと、
を含み、感染がないか、または前記試験化合物の非存在下での感染と比較して、前記試験化合物の存在下での感染の減少は、前記感染を阻害することができる化合物を表す方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2006−512077(P2006−512077A)
【公表日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−564004(P2004−564004)
【出願日】平成15年12月22日(2003.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2003/041093
【国際公開番号】WO2004/058953
【国際公開日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【出願人】(501130383)プロジェニクス・ファーマスーティカルズ・インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】