説明

CDを受容する飲用容器

本発明は、開口部(3)を有し、前記開口部(3)上に配置されるカバー(4)からなるカップタイプの容器(2)からなる容器(1)に関する。前記カバー(4)は、内側の構成要素(5)および着脱可能に前記内側の構成要素(5)に連結される外側の構成要素(6)を有し、前記内側の構成要素(5)および前記内側の構成要素(5)に連結される前記外側の構成要素(6)間において、1つの物体(8)またはそれ以上の物体(8)を受容するために空洞(7)が形成され、前記空洞(7)は、互いに並列の2つの主表面(9、10)からなる。この容器は、前記空洞(7)の前記2つの主表面(9、10)は、前記開口部(3)によって形成される開口面(11)に対し0°<α<90°であることを特徴とする。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開口部を有し、この開口部に配置されるカバーからなるカップタイプの仕切り部を備えた容器に関する。カバーは内側の構成要素および着脱可能に内側の構成要素に連結される外側の構成要素を有し、内側の構成要素と内側の構成要素に連結される外側の構成要素との間に1つまたはそれ以上の物体を受容するための空洞が形成され、この空洞は、互いに並列の2つの主表面からなる。本発明は、さらにこのような容器のためのカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
特にいわゆるファーストフード領域において、使い捨ての容器が飲料を販売するために使われる。消費者が飲料を入れた容器を持ち運ぶので、このような容器は通常カバーを有する。このことにより、飲料の流出は本質的に避けられる。特に冷たい飲物の場合、カバーは飲用ストローを導入する開口部をさらに有する。したがって、消費者はカバーを除去せずに飲料を吸い上げることができる。
【0003】
多くの領域、たとえばまたファーストフード供給の領域において、いわゆる付加価値は望ましい。容器の場合、更なる購買意欲を生み出すための物体の追加を含む。このため、このような物体は容器に適切な方法で連結されなければならず、またはその中に一体化されなければならない。
【0004】
前述のタイプの容器は、米国特許No.6,070,752からの技術において公知である。従来技術処置は、容器の軸と同軸の空洞がカバーに配置され、CDが前記空洞に配置されるようにそれを提供する。さらに、開口部はカバーにおいて提供され、この開口部は飲用ストローを導入する意図を有し、CDの中央の孔と整列している。従来技術容器の問題は、特に内側の構成要素の開口部の領域において、空洞に飲料が入るのを妨げるために封止処置が提供されなければならないことである。残りの飲料で汚染されたCDは、通常もう読み込まれることができない。このような封止処置は、高価で製造に費用がかかり、または、空洞に飲料が入るのを妨げるだけ十分に密閉されていない。
【0005】
米国特許No.4,074,827には、従来技術において公知である物体を受容するためのカバーにおける空洞、しかしながら空洞の外側で提供される飲用ストローのための開口部を備えた飲料の容器が記載される。このことにより、空洞は十分に密閉されて製造することが可能である。ここにおいて、一方では飲用カップのサイズによって、もう一方ではCDのサイズによって生じる幾何学的状況のために、通常のサイズのCDが空洞に適合しないのは不都合である。従来技術の容器において、それぞれの空洞の主表面は、カップタイプの容器の開口面に、本質的に並列であることは一般的である。
【発明の開示】
【0006】
物体が収容され、飛び散る飲料から安全に保護することが可能なカバーにおいて容器、特に飲用の容器を特定することは、技術的な本発明の目的であり、前記物体は、容器の開口部と比較して相対的に大きい空間を有することが可能である。
【0007】
上記の技術的な目的を達成するため、本発明は、空洞の2つの主表面が開口部によって形成される開口面に対して0°<α<90°であることを教示する。主表面は、空洞の他の表面と比較すると相対的に大きい表面である。
【0008】
本発明は、例えば飲用のストローのための開口部は、主表面が傾けられる場合、空洞の外側でも、収容するのに比較的大きい物体のために配置されることができ、したがって、係数1/cos(α)によって開口部の横断面より基本的に大きい表面は、開口部と同様に空洞を収容するために利用できるという発見に基づく。
【0009】
好ましくは、10°<α<50°、より好ましくは10°<α<30°である。特に、最後に言及された範囲は、いわゆるミニCDを従来の飲用容器の大きさに提供するのに十分であり、それでもなお空洞の外側に配置された開口部のための十分な空間を有する。
【0010】
上記の幾何学的相関が容器の形状、容器の開口部の形状、1つ又は複数の物体の形状および大きさにかかわりなく原則として適用される。飲用の容器の場合、開口部はしかしながら通常円形である。空洞は、特に物体としてCDを使用する場合、本質的に円柱状であり、空洞の主表面は円柱状の前面部である。
【0011】
詳細には、カバーが上部につけられた場合、開口部の軸および空洞の軸は、X=1mmから20mm、特に3mmから10mmで互いに関連して放射状にオフセットされ、互いに関連して角度αであるのが好ましい。これは特に、内側の構成要素および外側の構成要素は各々飲用ストローをカバーを備えた仕切り部に導入するための整列配置された飲用ストロー開口部からなるように提供することができ、飲用ストロー開口部は空洞の外側に配置される。飲用ストロー開口部は例えば、容器の開口部から最も離れた容器の軸方向におけるカバーの部分に配置される。このことにより、飲料のきわめて強い飛び散りの確率はとても低いので、導入された飲用のストローに対して飲用ストロー開口部を封止するための処置は特に単純な方法で達成されることができる。しかしながらまた、飲用ストロー開口部が開口部に最も近い仕切り部の軸方向におけるカバーの部分に配置されることも考えられる。
【0012】
原則として、空洞において配置されるディスク‐タイプの物体は、任意のものであってよい。‘ディスク‐タイプの物体’という用語は、その対向する主表面が、他の表面の少なくとも10倍である物体である。好ましくは、ディスク‐タイプの物体は、例えばディスク、CD、DVDなどのデータキャリアであり、特に円形または形づくられたCDである。円形CDと比較して、形づくられたCDは、円形の外周を有しない。例えば、円の2つの対向する部分は、切り落とされる可能性がある。好ましくは、ディスク‐タイプの物体の外径は、空洞の内径と同一である、またはそれより1mmから5mm小さい。ディスク‐タイプの物体は、小冊子、チケット等であってもよい。‘ディスク状の’という用語は、形状が円形であることを必ずしも意味するわけではない。例えば、矩形または正方形の形状も考えられる。
【0013】
本発明の主題はさらに本発明による容器のためのカバーであり、ここにおいて、カバーは、内側の構成要素および着脱可能に内側の構成要素に連結される外側の構成要素を有し、内側の構成要素および内側の構成要素に連結される外側の構成要素間において、1つまたはそれ以上の物体を受容するために形成された空洞を有し、空洞は、互いに並列の2つの主表面からなる。そして空洞の2つの主表面は、カバーの閉鎖面に対して0°<α<90°である。‘閉鎖面’という用語は、カップタイプの仕切り部の開口面に対応する。また、上記の説明は類似した方法に適用される。
【0014】
上記の実施例が飲用カップに関する一方で、他の容器もまた本発明の特徴を備えて提供されうると理解される。たとえば、飲用ストロー開口部の代わりに、アレンジされた注ぎ口の開口部が考えられる。そして、容器の内容物が液体だけでなく、固形の材料(注入されることができる)であることも可能である。飲用ストロー開口部の代わりに、食事ツール、例えばスプーンまたはフォークによって、容器の内容物が除去される吐出し口がまた提供されることも可能である。このような吐出し口は飲用ストロー開口部より大きい直径を有しなければならないので、本発明に代表される構造の形状は特に都合が良い。
【0015】
本発明による容器は必ずしもその必要はないが典型的には使い捨ての製品である。すなわち、それらは使用後、廃棄される。仕切り部は、特にコート紙またはボール紙から作られることが考えられる。カバーおよびその構成要素は、典型的に食品と相性の良い合成ポリマーから作られる。
【0016】
同一の一般概念(物体を傾けた配置)に基づく本発明の変種は、開口部を有するカップタイプの仕切り部および前記開口部に配置されるカバーからなる容器に関し、前記カバーは、内側の構成要素および着脱可能に内側の構成要素に連結される外側の構成要素を有し、前記内側の構成要素および内側の構成要素に連結される前記外側の構成要素間には1つまたはそれ以上の物体を受容するために形成されている空洞を有し、ここにおいて、内側の構成要素または外側の構成要素は、好ましくは本質的にディスク型または平面の物体のための支持面からなり、開口部によって形成される開口面に対し支持面が0°<α<90°であることにおいて特徴付けられる。
【0017】
ここにおいてまた、3°<α<70°、好ましくは10°<α<50°、最も好ましくは、10°<α<30°が適用され、ここにおいて、上記の制限は、任意の方法で互いに結合されることが考えられる。容器は、飲料容器であってもよい。開口部は本質的に円形の横断面を有し、および/または、空洞は開口部に並列の断面平面に関して本質的に円形の横断面を有する。支持面は、物体の領域の少なくとも10%、好ましくは少なくとも30%、より好ましくは少なくとも50%、特に少なくとも70%を支持するように、および/または、支持面は本質的に平面であるように形成される。開口部の軸Aおよび空洞の軸Bは、X=1mmから20mm、特に3mmから10mmで互いに関連して放射状にオフセットされ、互いに関連して角度αで存在する。内側の構成要素および外側の構成要素は、カバーを備えた仕切り部に飲用のストローを導入するための整列配置された飲用ストロー開口部を各々備え、飲用ストロー開口部は、空洞の外側に配置される。ディスクタイプの物体、特に円形または形づくられたCD、好ましくはミニCDが空洞に受容される。ディスクタイプの物体の外径は、空洞の内径と同一である、またはそれより0.01mmから5mm小さいと考えられる。ディスクタイプの物体は中央の孔を含み、支持面は、ディスクタイプの物体上に置くか、またはくっつけるような本質的に円柱状の台からなる。台の軸Bは、開口部の軸Aに並列であるか、または軸Aに対しαの角度で存在することが考えられる。内側の構成要素の飲用ストロー開口部は、仕切り部に及んでいる内側の構成要素の凹部に位置してもよい。外側の構成要素は、飲用ストロー開口部より上に位置し本質的に軸Aに平行にひろがる凹部領域からなる可能性がある。
【0018】
その範囲において、本発明は上述した変種の容器のためのカバーをさらに備え、ここにおいて、カバーは、内側の構成要素および着脱可能に内側の構成要素に連結される外側の構成要素を有し、内側の構成要素および内側の構成要素に連結される外側の構成要素間において、1つまたはそれ以上の物体を受容するために空洞が形成される。ここにおいて、内側の構成要素および/または外側の構成要素は物体の支持面からなり、そして、支持面は、閉鎖面に対して0°<α<90°である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下では本発明は、一実施例のみを表す図面に関してさらに詳細に説明される。
【0020】
開口部3を有するカップタイプの仕切り部2を有する容器1を、図1に見ることができる。飲料がカップタイプの仕切り部2において提供されるところは、示されていない。カバー4は、開口部3上に配置される。カバー4は、内側の構成要素5と着脱可能に内側の構成要素5に連結される外側の構成要素6とを備える。内側の構成要素5および内側の構成要素5に連結される外側の構成要素6間において、CD8を受容するために空洞7が形成される。内側の構成要素5および外側の構成要素6は、カバー4を備えて提供される仕切り部2に飲用ストロー14を導入するための整列配置された飲用ストロー開口部12、13を各々備える。ここで、飲用ストロー開口部12、13が空洞7の外側にあることが見て取れる。表示において、挿入されたCD8は、空洞7の内径よりほんの僅かに小さい外径を有することが、さらに示される。
【0021】
図9は、上記の通りに実施例の変種を示す。カバー4は、ここにおいて3つの構成要素からなり、内側の構成要素5は、2つの部分的な構成要素5aと5bとを備える。部分的な構成要素5aは、開口部3をカバーする。物体8のための空洞7は、部分的な構成要素5bと外側の構成要素6との間に位置する。この変種の好ましい実施例において、部分的な構成要素5bおよび外側の構成要素6は、形状および大きさにおいて同一であると考えられる(これらの構成要素を区別するため図9においては明らかにされていない)。部分的な構成要素5bおよび外側の構成要素6は、それぞれの台16aおよび16b、および/または、それぞれの端19aおよび19bを経て(摩擦またはスナップ方式によって)互いに取り付けられる。部分的な構成要素5bは、それぞれの台16aおよび16cを経て(摩擦またはスナップ方式によって)交替で部分的な構成要素5aに取り付けられる。この変種は、組み立てプロセスにおける利点を有する。部分的な構成要素5aおよび外側の構成要素6を囲まれた物体8と共に予め組み立てることは可能である。飲料が顧客に手渡される場合、最初に飲料は仕切り部2に満たされる。それから、部分的な構成要素5aが仕切り部2上に配置される。最後に、部分的な構成要素5b、物体8、および外側の構成要素6から構成される予め組み立てられた部分が、部分的な構成要素5aへ押圧され、ここにおいて、その部分は顧客によって要請される物体により選択される。これとは別に、他の変種に関するすべての概論は、同様に適用される。
【0022】
図2において、本発明の幾何学的条件が概略的に示され、カバー4の空洞7が2つの主平面9、10を有することが分かる。これらはここで空洞7の円柱前表面である。さらに概略的に示されているのは、開口部3によって形成された開口面11である。主表面9、10は、開口面11に対し角度αである。図1および図2の比較によって、カバー4が上部に配置される場合、(円形の)開口部3の軸Aおよび(円柱状の)空洞7の軸Bは、距離Xで互いに関連して放射状にオフセットされることをさらに見ることができる。このことによってのみ、容易に図1において認識できるように、挿入された(ミニ)CDの大きさのために比較的大きな空洞7の外側における飲用ストロー開口部12、13の配置が可能になる。
【0023】
図3において、内側の構成要素5および外側の構成要素6は、突起15によって互いに連結されることが示される。これは、カバーの簡略化された取付けおよび単純化されたアセンブリに関して特に都合が良いが、しかしながら本発明のために本質的に必要でない。
【0024】
図4は挿入されたCD8を有する内側の構成要素5の上面図を示す。図1、図2および図4の比較から、そこにおいて飲用ストロー開口部13が提供されるその平面は開口部3の開口面11に並列であることがわかる。それと対照的に、空洞7が埋め込まれている内側の構成要素5の部分的な表面は、開口面11に対し角度αである。この図の見解から注意すべきなのは、空洞7および物体8は、単純性のために円として描画されるが、一方でこれらの部材が実際には、傾斜角αのために楕円として描画されるべきであることが明らかであることである。
【0025】
図5は、本発明の容器1のさらなる変種を示す。容器1は、開口部3を有しかつ前記開口部3上に配置されるカバー4からなるカップタイプの仕切り部2からなり、ここにおいて、前記カバー4は、内側の構成要素5および着脱可能に前記内側の構成要素5に連結される外側の構成要素6を有し、前記内側の構成要素5と内側の構成要素5に連結される前記外側の構成要素6との間に1つの物体8またはそれ以上の物体8を受容するために形成される空洞7を有する。内側の構成要素5または外側の構成要素6は、好ましくは本質的にディスク型または平面の物体8のための支持面10aからなり、そして、支持面10aは、開口部3によって形成された開口面11に対して0°<α<90°である。
【0026】
概して、第1の変種に関する同じ注釈は以下の相違点または追加に適用される。開口部3は、本質的に円形の横断面を有し、および/または、開口部3に並列な断面に関して、空洞7は本質的に円形の横断面を有する。支持面10aは、物体3の領域の少なくとも10%、好ましくは少なくとも30%、最も好ましくは50%、特に少なくとも70%を支持するように、および/または、支持面10aは、本質的に平面であるように形成されると考えられる。開口部3の軸Aおよびディスク形の物体8の中央軸である空洞7の並列の軸Bは、X=1mmから20mm、特に3mmから10mmで、互いに関連して放射状にオフセットされ、互いに関連して角度αであると考えられる(カバー4が仕切り部2上に配置される場合)。
【0027】
ディスクタイプの物体8は、中央の孔15を有し、ここにおいて、支持面10aは好ましくは、ディスクタイプの物体8上に置かれるかまたはくっつけるために本質的に円柱状の台16からなる。台16の軸B'は、Xにより変動し、および/または、開口部(3)の軸Aと並列、または、軸Aに対し角度αである。
【0028】
内側の構成要素5の飲用ストロー開口部13は、仕切り部(2)部分に及んでいる内側の構成要素5の凹部17に位置してもよい。外側の構成要素6は、飲用ストロー開口部13より上に位置し本質的に軸Aに平行にひろがる凹部領域18からを含む。凹部領域18は、軸Aに対し45°未満の角度、特に30°未満、好ましくは20°未満での飲用のストロー14の飲用ストロー開口部12、13への挿入を可能にする。
【0029】
カバー4は、内側の構成要素5、および、前記内側の構成要素5に着脱可能に連結される外側の構成要素6を有し、前記内側の構成要素5およびその内側の構成要素5に連結される前記外側の構成要素6間に、空洞7が1つまたはそれ以上の物体を受容するために形成され、ここにおいて、内側の構成要素5および/または外側の構成要素6は、物体8のための支持面10aからなり、そして支持面10aは閉鎖面11に対し0°<α<90°であることは明らかである。
【0030】
概して、カバー4全体でまたは物体8を含むその構成要素の集まりは、例えば図9について述べたように、予め組み立てられていてもよいことに注意する。さらに一般的に、構成要素、予め組み立てられた構成要素の集まり、または予め組み立てられたカバー4は、積み重ねられることを許容するように設計されることが考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の容器の断面表示である。
【図2】構造の形状の図表の表示である。
【図3】本発明のカバーの横方向の外側の概略図である。
【図4】挿入されたCDを有する本発明のカバーの内側の構成要素の上面図である。
【図5】本発明の容器の変種の断面表示である。
【図6】図5の変種による構造の形状の概略の表示である。
【図7】図5の変種によるカバーの横方向の外側の概略図である。
【図8】図5の変種の上面図である。
【図9】本発明の容器のさらなる変種の断面表示である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部(3)を有し、前記開口部(3)に配置されるカバー(4)を備えたカップタイプの仕切り部(2)からなる容器(1)であって、前記カバー(4)は、内側の構成要素(5)および前記内側の構成要素(5)に着脱可能に連結される外側の構成要素(6)を有し、前記内側の構成要素(5)およびその内側の構成要素(5)に連結する前記外側の構成要素(6)間に1つの物体(8)またはそれ以上の物体(8)を受容するために形成された空洞(7)を有し、前記空洞(7)は互いに並列の2つの主表面(9、10)からなる容器であり、前記空洞(7)の前記2つの主表面(9、10)が前記開口部(3)によって形成される開口面(11)に対し、0°<α<90°であることを特徴とする容器。
【請求項2】
請求項1に記載の容器(1)であって、3°<α<70°、好ましくは10°<α<50°、最も好ましくは、10°<α<30°が適用され、しかしながら、上記の制限は任意の方法で互いに結合されることを特徴とする容器。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の容器(1)であって、前記容器(1)は飲料容器であることを特徴とする容器。
【請求項4】
請求項1から請求項3に記載の容器(1)であって、前記開口部(3)は、円形の横断面を有することを特徴とする容器。
【請求項5】
請求項1から請求項4の1つに記載の容器(1)であって、前記空洞(7)は円柱状であり、前記空洞(7)の前記主表面(9、10)は円柱状の前表面であることを特徴とする容器。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載の容器(1)であって、前記カバー(4)が上部に配置される場合、前記開口部(3)の軸Aおよび前記空洞(7)の軸Bは、X=1mmから20mm、特に3mmから10mmで互いに関連して放射状にオフセットされ、互いに関連して角度αで存在することを特徴とする容器。
【請求項7】
請求項1から請求項5の1つに記載の容器(1)であって、前記内側の構成要素(5)および外側の構成要素(6)は、前記カバー(4)を備えた前記仕切り部(2)に飲用のストロー(14)を導入するための整列配置された飲用ストロー開口部(12、13)を各々備え、前記飲用ストロー開口部(12、13)は、空洞の外側で配置されることを特徴とする容器。
【請求項8】
請求項1から請求項7の1つに記載の容器(1)であって、ディスクタイプの物体(8)、特に円形または形づくられたCD、好ましくはミニCDが前記空洞(7)に挿入されることを特徴とする容器。
【請求項9】
請求項8に記載の容器(1)であって、前記ディスクタイプの物体(8)の外径は、前記空洞(7)の内径と同一であるか、またはそれより0.01mmから5mm小さいことを特徴とする容器。
【請求項10】
請求項1から請求項9の1つに記載の容器(1)のためのカバーであって、前記カバー(4)は、内側の構成要素(5)および着脱可能に前記内側の構成要素(5)に連結される外側の構成要素(6)を有し、前記内側の構成要素(5)と内側の構成要素(5)に連結される前記外側の構成要素(6)との間に、1つの物体(8)またはそれ以上の物体(8)を受容するために形成される空洞(7)を有し、前記空洞(7)は、互いに並列の2つの主平面(9、10)からなり、そこにおいて、前記空洞(7)の2つの主平面(9、10)は、閉鎖面(11)に対して0°<α<90°であることを特徴とする容器。
【請求項11】
開口部(3)を有し、前記開口部(3)に配置されるカバー(4)を備えたカップタイプの仕切り部(2)からなる容器(1)であって、前記カバー(4)は、内側の構成要素(5)および前記内側の構成要素(5)に着脱可能に連結される外側の構成要素(6)を有し、前記内側の構成要素(5)およびその内側の構成要素(5)に連結する前記外側の構成要素(6)間に1つの物体(8)またはそれ以上の物体(8)を受容するために形成された空洞(7)を有し、ここにおいて、前記内側の構成要素(5)または前記外側の構成要素(6)は、好ましくは本質的にディスク型のまたは平面の物体(8)のための支持面(10a)からなる容器であり、前記支持面(10a)が前記開口部(3)によって形成される開口面(11)に対し、0°<α<90°であることを特徴とする容器(1)。
【請求項12】
請求項11に記載の容器(1)であって、3°<α<70°、好ましくは10°<α<50°、最も好ましくは、10°<α<30°が適用され、しかしながら、上記の制限は任意の方法で互いに結合されることを特徴とする容器。
【請求項13】
請求項11または請求項12に記載の容器(1)であって、前記容器(1)は飲料容器であることを特徴とする容器。
【請求項14】
請求項11から請求項13の1つに記載の容器(1)であって、前記開口部(3)は、円形の横断面を有し、および/または、前記空洞(7)は、前記開口部(3)に並列の横断面に関して本質的に円形の横断面を有することを特徴とする容器。
【請求項15】
請求項11から請求項14の1つに記載の容器(1)であって、前記支持面(10a)が前記物体(3)の領域の少なくとも10%、好ましくは少なくとも30%、より好ましくは少なくとも50%、特に少なくとも70%を支持するように形成され、および/または、その支持面(10a)は本質的に平面であることを特徴とする容器。
【請求項16】
請求項14または請求項15に記載の容器(1)であって、前記カバー(4)が上部に配置される場合、前記開口部(3)の軸Aおよび前記空洞(7)の軸Bは、X=1mmから20mm、特に3mmから10mmで互いに関連して放射状にオフセットされ、互いに関連して角度αであることを特徴とする容器。
【請求項17】
請求項11から請求項16の1つに記載の容器(1)であって、前記内側の構成要素(5)および外側の構成要素(6)は、前記カバー(4)を備えた前記仕切り部(2)に飲用のストロー(14)を導入するための整列配置された飲用ストロー開口部(12、13)を各々備え、前記飲用ストロー開口部(12、13)は、空洞の外側に配置されることを特徴とする容器。
【請求項18】
請求項11から請求項17の1つに記載の容器(1)であって、ディスクタイプの物体(8)、特に円形または形づくられたCD、好ましくはミニCDが前記空洞(7)に挿入されることを特徴とする容器。
【請求項19】
請求項18に記載の容器(1)であって、前記ディスクタイプの物体(8)の外径は、前記空洞(7)の内径と同一である、またはそれより0.01mmから5mm小さいことを特徴とする容器。
【請求項20】
請求項18または請求項19に記載の容器(1)であって、前記ディスクタイプの物体(8)は中央の孔(15)からなり、ここにおいて、前記支持面(10a)は前記ディスクタイプの物体(8)を置くか、またはくっつけるための本質的に円柱状の台(16)からなることを特徴とする容器。
【請求項21】
請求項20に記載の容器(1)であって、前記台(16)の前記軸Bは、前記開口部(3)の前記軸Aに並列であるか、または前記軸Aに角度αであることを特徴とする容器。
【請求項22】
請求項11から請求項21の1つに記載の容器(1)であって、前記内側の構成要素(5)の前記飲用ストロー開口部(13)は、前記仕切り部(2)部分に及ぶ前記内側の構成要素(5)の凹部(17)に位置することを特徴とする容器。
【請求項23】
請求項11から請求項22の1つに記載の容器(1)であって、前記外側の構成要素(6)は、前記飲用ストロー開口部(13)より上に位置し本質的に前記軸Aに平行にひろがる凹部領域(18)からなることを特徴とする容器。
【請求項24】
請求項11から請求項23の1つに記載の容器(1)であって、前記カバー(4)は、内側の構成要素(5)および前記内側の構成要素(5)に着脱可能に連結される外側の構成要素(6)を有し、前記内側の構成要素(5)およびその内側の構成要素(5)に連結する前記外側の構成要素(6)間に1つの物体(8)またはそれ以上の物体(8)を受容するために形成された空洞(7)を有し、ここにおいて、前記内側の構成要素(5)および/または前記外側の構成要素(6)は、前記物体(8)のための支持面(10a)からなり、前記支持面(10a)は開口面(11)に対し、0°<α<90°であることを特徴とする容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−508212(P2007−508212A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534585(P2006−534585)
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【国際出願番号】PCT/DE2004/002313
【国際公開番号】WO2005/037672
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(506044708)ドックデータ ジャーマニー ベルリン オプティカル ディスク ゲーエムベーハー (1)
【Fターム(参考)】