説明

FMラジオデータシステム受信機を備えるセルラハンドヘルドデバイス

ハンドヘルドデバイスは、FMラジオ信号を受信するためのFM受信機と、FMラジオブロードキャスト内のラジオデータシステム(RDS)データを監視し、特定のRDSデータパターンを受信したときにアプリケーションをアクティブ化するように構成されているプロセッサとを備えている。ハンドヘルドデバイス上でアプリケーションをアクティブ化または開始するためにRDSデータを認識および使用するための方法によって、広い使用範囲と新しいサービスとが可能になる。サーバは、RDSデータの一部に基づいているクエリ、または、RDSデータの一部を含むクエリに応答して、データをハンドヘルドデバイスに提供してもよい。FMラジオブロードキャスタに関連して動作して、ハンドヘルドデバイスおよびサーバは、有用なサービスおよび付加的なエンターテイメント的なオプションをユーザに対して配信できるデータ通信システムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2008年4月21日に出願された「FMラジオデータシステム受信機を備えるセルラハンドヘルドデバイス」と題する米国仮特許出願番号61/046,476号に対して優先権の利益を主張しており、その全体の内容は、これによって参照により組み込まれている。
【発明の分野】
【0002】
本発明は、セルラハンドセットデバイスに関する。さらに詳細に述べると、ラジオデータシステムデータを受信するように構成されている移動体ハンドセットデバイスに関する。
【背景】
【0003】
セルラハンドヘルドデバイスの能力は、デバイスに組み込まれるマイクロチップ技術や、より多くの回路や、機能性の進歩にともない毎日向上している。結果的に、セルラハンドヘルドデバイスは、単なる通信デバイスの域を超えて速く進化しており、パーソナル通信/環境/情報リソースになりつつある。
【0004】
セルラハンドヘルドデバイスに組み込まれていない情報の1つのソースは、ラジオデータシステム(RDS)であり、適切に備え付けられているFMラジオに対して、通常のFMラジオブロードキャストの一部としてデータを通信する。セルラデバイスの中には、ユーザがラジオを聴くことができるようにFM受信機が組み込まれているものもあるが、対話サービスを提供するためにRDS信号を使用するものは存在していない。RDSは、世界中のいくつもの国々で配備されている技術である。米国内では、等価なシステムが、ラジオブロードキャストデータシステム(RBDS)として知られている。簡単にするために、RDSについてのここでの言及は、RBDSを包含することを意図し、RDS技術の記述は、米国のRBDSインプリメンテーションに基づいている。
【0005】
低データレート信号を送信するために、FM周波数帯域内では、RDSシステムは57キロヘルツ幅の副搬送波を使用する。RDSデータストリームはFMブロードキャスタによって生成されているので、ブロードキャスティング局に対して一意的である。ブロードキャスタにとって利用可能なオプションであり、必要要件でないので、すべてのFMブロードキャストが、すべてのFMブロードキャストがRDSデータを含んでいるわけではない。データは、1秒あたり1187.5ビットのレートで送信されるが、エラーエンコーディングおよび他のオーバーヘッド通信により、システムは、1秒あたり約300ビットの使用可能なデータを送信する。このデータは、RDS信号を受信およびコード化するための機能性に必要な回路を備えている任意のFMラジオによって得られるかもしれない。
【0006】
RDSデータは、図1で図示した16ビットパケットの連続的なストリーム中で送信され、この16ビットパケットは、エンドレスに反復されて送信される。16ビットのパケットは、データブロックとも呼ばれる。これらのパケットは、パケット中のビットのパターンに基づいた4つの変形があり、タイプA、B、CおよびDと呼ばれ、これらのそれぞれは、RDS標準規格で規定されているような、異なるタイプのデータを伝える。例えば、タイプAのブロックは、ラジオ局のコールサインを含み、タイプBのブロックは制御情報を含み、タイプCのブロックは、局のコールサインまたはデータのいずれかを含み、タイプDのブロックはデータを含む。4つのタイプのブロックは、グループと呼ばれる特定の配置の中に配列することができる。このグループは、32個のタイプ、すなわち16個のタイプAと16個のタイプBとが存在する。データパケットのこれらのブロックや、データパケットのグループまたはデータパケットのタイプのそれぞれに対して、RDS標準規格はコンテンツを規定している。
【0007】
図1を参照すると、RDSブロック内の最初の4ビット(図1中のビット12−15)を使用して、データパケットの特定のグループ番号を規定している。5番目のビット(ビット11)は、グループがタイプA(ビット5=0)のグループか、または、タイプB(ビット5=1)のグループか否かを示している。インジケータに関連するハイウェイトラフィック通知のために6番目のビット(ビット10)を使用してもよく、これをTPビットと呼ぶ。図2に図示したように、TAビット(ビット4)として知られている後続するビットとともにTPビットを使用して、トラフィック通知の利用可能性に関する情報を送信する。TPビットに続くものは、5つのPTYビット(ビット5−9)であり、これらは、図3に示したコードテーブルにしたがって、FM局上で伝えられる番組のタイプを示すために、いくつかのデータパケットにおいて使用される。図3に示したように、FMラジオ局によってブロードキャストされている番組の特定のタイプに対応するバイナリ値(すなわち、ビットパターン)を提供するために、5PTYビットが使用されている。グループのタイプに応じて付加的なコードを伝えるために、残りのビットを使用してもよい。
【0008】
新しいアプリケーションが識別され、より良いコーディングシステムが開発されているので、RDSデータ通信能力の使用は拡大している。データエンコーディング能力が向上することにより、さまざまなアプリケーションにおいて使用するために、付加的なタイプの情報が利用可能になる。RDSシステム能力の拡張の例は米国特許番号6,411,800号で説明されている。この全体的な内容は、参照によってここに組み込まれている。
【概要】
【0009】
さまざまな実施形態は、FMラジオ信号を受信するためのFM受信機を移動体デバイスに組み込むシステムおよび方法を提供する。これにより、FMラジオブロードキャスト内のラジオデータシステム(RDS)を監視して、特定のRDSデータパターンが受信されたときに、移動体デバイス内のさまざまなアプリケーションをアクティブ化するような動作を実行してもよい。さまざまなRDS信号を受信したときに、移動体デバイス内のアプリケーションを起動してもよい。
【0010】
ハンドヘルドデバイスは、ラジオデータシステム(RDS)データパケットを含む、FMラジオブロードキャストを受信する能力を備えており、RDSデータを受信し、特定のパターンまたはフラグに対するRDSデータパケットを監視し、認識されたパターンまたはコンテンツのRDSデータパケットを受信することに応答して動作を実行するように構成されている。開始されるアクションは、例えば、ハンドヘルドデバイス上で活動休止のアプリケーションをアクティブ化したり、RDSデータパケットのすべてまたは一部をメモリ中に記憶させたり、RDSデータがメモリ中に記憶されていることをアプリケーションに通知したりすることを含んでいてもよい。例えば、FM周波数帯域を選択し、ある時間期間または受信するRDSデータパケットの数に対してRDSデータ信号を監視して、別のFM周波数帯域を選択したりすることなどにより、すべてのFMラジオ局を監視してもよい。アプリケーションを開始することによって、ハンドヘルドデバイスは、例えば、RDSデータパケットに基づいて、または、RDSデータパケットに応答して表示を発生させたり、情報をメモリから呼び出したり、表示を発生させたり、情報をダウンロードするためにサーバに照会したり、FMラジオ受信機を特定のラジオ局に同調させたり、電話通話を行ったりといった、多数の有用な機能を提供できるようになる。
【0011】
ハンドヘルドデバイスからのクエリに応答するために、メディアサーバを提供してもよい。このようなサーバは、ソフトウェアによって、RDSデータパケットに基づいた情報またはRDSデータパケット内に含まれている情報を含んでいるクエリをハンドヘルドデバイスから受信するようにと、受信した情報を使用して、メモリ中に記憶されているデータファイルを位置付けし、メモリ中にまたはデータ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを取り出すようにと、ハンドヘルドデバイスへの送信のために、取り出したデータファイルからの情報をフォーマット化するようにと、フォーマット化した情報をハンドヘルドデバイスに送信したりするように構成されている。メディアサーバは、イメージ、ビデオ、およびテキストデータのうちの任意のもの、または、すべてを記憶していてもよく、ブロードキャスタのサーバにアクセスして、ハンドヘルドデバイスへの送信のために情報を取得してもよい。
【0012】
情報をハンドヘルドデバイスに通信するためのシステムは、ハンドヘルドデバイスと、情報をハンドヘルドデバイスに送信するように構成されているメディアサーバと、FMラジオ局とを備えていてもよい。システムは、メディアサーバによってアクセスできる、FMラジオ局のうちの1つ以上に結合されているサーバをさらに備えていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
ここに組み込まれ、この明細書の一部を構成している添付図面は、本発明の例示的な実施形態とともに、先に記載した一般的な説明と、以下で記載する詳細な説明とを例示的に図示したものであり、本発明の特徴を説明するための機能をしている。
【図1】図1は、RDSデータブロックの図である。
【図2】図2は、RDSデータブロック内のTPおよびTAビットに与えられた定義のテーブルである。
【図3】図3は、RDSデータブロックの5ビット内でエンコードされる番組タイプのテーブルである。
【図4A】図4Aは、本発明の代替実施形態のコンポーネントブロック図である。
【図4B】図4Bは、本発明の代替実施形態のコンポーネントブロック図である。
【図4C】図4Cは、本発明の代替実施形態のコンポーネントブロック図である。
【図5A】図5Aは、図に図示した実施形態のマイクロチップコンポーネント間の接続の図である。
【図5B】図5Bは、図示した実施形態のマイクロチップコンポーネント間の接続の図である。
【図6】図6は、実施形態のソフトウェアおよびハードウェアアーキテクチャ図である。
【図7】図7は、実施形態内で実現される方法のプロセスフロー図である。
【図8】図8は、図7に図示した方法の一部の実施形態のプロセスフロー図である。
【図9】図9は、図7に図示した方法の一部の代替実施形態のプロセスフロー図である。
【図10】図10は、図7に図示した方法の一部の代替実施形態のプロセスフロー図である。
【図11】図11は、実施形態にしたがって、受信したRDSデータを使用するアプリケーションのプロセスフロー図である。
【図12】図12は、RDSパケットデータをセルラハンドセットデバイスに提供し、付加的な情報のためにハンドヘルドデバイスがサーバにアクセスすることを可能にする実施形態のシステムを図示している。
【図13】図13は、メディアサーバがハンドヘルドデバイスにメディアデータを送信することを実現するステップのプロセスフロー図である。
【詳細な説明】
【0014】
添付図面を参照して、さまざまな実施形態を詳細に記述する。可能な限り、図面全体を通して、同じ参照番号を使用して、同じまたは類似する部分を参照する。特定の例およびインプリメンテーションに対して行われる参照は、例示目的のものであり、本発明の範囲、すなわち、特許請求の範囲を限定することを意図したものではない。
【0015】
ここで使用するような、「ハンドヘルドデバイス」という用語は、セルラ電話機や、パーソナルデータアシスタント(PDA)や、パームトップコンピュータや、ラップトップコンピュータや、移動体電子メール受信機や、プログラマブルプロセッサおよびメモリを含む類似したパーソナル電子デバイスのうちの、任意のもの、または、すべてのものを意味する。好ましい実施形態では、ハンドヘルドデバイスは、セルラ電話機ネットワークを通して通信でき、したがって、セルラハンドヘルドデバイスと呼ぶことがある。しかしながら、セルラ電話機通信能力は、すべての実施形態に必要なわけではない。さらに、ワイヤレスデータ通信は、セルラ電話機ネットワークの代わりに、ワイヤレスデータネットワーク(例えば、WiFi(登録商標)ネットワーク)に接続しているハンドヘルドデバイスによって実現されてもよい。
【0016】
FMラジオブロードキャストを受信およびデコードするための回路は、今日、単一の特定用途向け集積回路(ASIC)内に組み込まれている。これにより、セルラハンドヘルドデバイスを含む他のデバイス内にFMラジオを組み込むことができる。FM受信機をセルラハンドヘルドデバイス中に組み込むことにより、デバイスの多機能の能力が与えられ、これにより、ユーザは、電話で話していないとき、または、セルラ電話機ネットワークを通してインターネットにアクセスしている間に、ラジオブロードキャストを聴くことが可能になる。セルラハンドヘルドデバイス内にFM受信機を組み込むことにより、ハンドヘルドデバイスが、RDSデータストリームを受信できるようになる。RDSデータストリームは、一般的に、FMラジオブロードキャストに伴っている。ここで開示したさまざまな実施形態は、RDSデータストリームを使用し、セルラハンドヘルドデバイス内のより高い機能性を提供する。
【0017】
FMブロードキャストを再生するFM受信機を組み込んでいる従来のセルラハンドヘルドデバイスは、対話サービスを提供するためにRDSストリームを受信しない。代わりに、従来のハンドヘルドデバイスは、セルラネットワークを通して、ワイヤレスインターネットプロトコルを使用して、ラジオ局に関係するデータサーバに定期的にアクセスして、FM局の番組に関係するデータをダウンロードする。使用する際に、このようなハンドヘルドデバイスは、ワイヤレスIPデータ通話をラジオ局サーバに周期的に行い、ハンドヘルドデバイスのディスプレイ上での表示のために情報をダウンロードしなければならない。これは、通信時間のコストを増大させ、そしてバッテリを消耗させる。現在、この目的のために、セルラハンドヘルドデバイス上でRDSデータストリームを使用するアプリケーションは存在しない。
【0018】
RDSデータストリームは、一般的に、ラジオ局のコールサインや、現在再生している番組の周波数帯域およびタイトルのような情報を含んでいるが、RDSデータストリームはまた、他のデータの潜在的な使用をリスナに伝えてもよい。例えば、FM局の中には、FM局のRDSデータストリーム中にトラフィック関連情報を含んでいるものもある。別の例として、RDSデータは、緊急通知コードを5つのPTYビットで伝えることができ、緊急事態通知コードは、図3に示したような、ビットパターン「11111」によって表される。この緊急通知コードを受信および認識することによって、ハンドヘルドデバイスは、緊急事態の状況が存在することをユーザに通知できる。経時的に、付加的なコードおよび情報をRDSデータストリームに追加して、付加的なアプリケーションおよび使用をサポートしてもよい。例えば、PTYビット内のデータコードすべてに、特定の意味が割り当てられているわけではない。したがって、時間が経過するにつれて、RDSデータストリーム内に、より有用な情報が含められるだろうと予測する。
【0019】
さまざまな実施形態は、RDSデータブロック内の情報のコンテンツを、受信し、デコーディングし、そして、RDSデータブロック内の情報のコンテンツに基づいて、アクションをとるためのハンドヘルドデバイスおよび方法を提供する。特に、特定のデータコンテンツまたはビットパターンが、ハンドヘルドデバイス上に記憶されている特定のアプリケーションに関係していると認識してもよく、RDSデータを受信することに応答して、これらの関係するアプリケーションをアクティブ化してもよい。
【0020】
図4Aは、ハンドヘルドデバイス10の実施形態を示している。ハンドヘルドデバイス10は、メモリ14に結合されているプログラマブルプロセッサ12と、セルラトランシーバ16とを備えている。セルラトランシーバ16は、セルラ電話機ネットワークからのようなワイヤレスデータ通信を受信するために、アンテナ18に接続されている。セルラ電話機テクノロジー技術ではよく知られているように、ワイヤレストランシーバ16は、セルラ電話機ネットワークのようなワイヤレスネットワークから電磁波信号を受信し、これらの信号中で他のものとともに含まれている情報を、プロセッサ12によって処理できるデジタルデータフォーマットに変換する。セルラ技術および特定の実施形態のタイプ次第では、トランシーバ16とプロセッサ12とを組み合わせたものが、受信信号を、サウンドまたはデータ情報にデコードする。セルラ電話通話のケースでは、受信信号は、電気パルスに変換され、変換された電気パルスは、増幅器32のようなものを通して、スピーカ34に送られる。データ通話のケースでは、受信信号は、デジタル情報に変換され、変換されたデジタル情報は、プロセッサ12によって処理され、メモリ14中に記憶させる、および/または、ディスプレイ20上に表示することができる。
【0021】
代替実施形態では、ハンドヘルドデバイス10は、セルラトランシーバ16の代わりに(または、加えて)ワイヤレスデータリンクトランシーバ回路を備えている。この実施形態の図は、セルラトランシーバ16がワイヤレストランシーバであり、図面で示したマイクロチップ上の識別子のみが異なることを除いて図4Aと同一である。したがって、セルラ電話機ネットワークについてのここでの言及は、例示的な実施形態であると意図されているものであり、同じ通信機能を実現するために使用できる他のワイヤレスデータネットワークを排除または否定することを意図していない。
【0022】
ハンドヘルドデバイス10は、電話番号や、テキストメッセージや、ステータスインジケータや、メニューオプションや、プロセッサ12上で実行しているさまざまなアプリケーションによって提示される情報を表示するために、プロセッサ12に結合されているディスプレイ20をさらに備えるだろう。さらに、ユーザからの入力を受け取るために、キーパッド30や、ロッカースイッチ32のようなさまざまなメニューセレクタボタンが、プロセッサ12に接続されている。ハンドヘルドデバイスはまた、ファイヤワイヤコネクタ26のような、(パーソナルコンピュータのような)外部データソースに接続するためのデータポートを備えていてもよく、ファイヤワイヤコネクタ26は、データ通信エンコーディング/デコーディング回路28によってプロセッサ12に結合されていてもよい。頻繁に、ハンドヘルドデバイス10には、例えば、プロセッサ12上で実現されるソフトウェアの一部として提供されるMP−3プレイヤーアプリケーションのような、オーディオファイルを再生する能力が提供される。オーディオとともにビデオファイルに関係する大量のデータを記憶させるために、ハンドヘルドデバイス10は、データをプロセッサ12に提供するように構成されている、小型ディスクドライブ24のような大容量記憶メモリを備えていてもよい。MP−3プレイヤー機能をサポートするために、ハンドヘルドデバイス10はまた、増幅器32を通して、プロセッサ12に接続されているヘッドフォンジャック36を備えていてもよい。
【0023】
図4Aに図示している実施形態では、ハンドヘルドデバイス10は、プロセッサ12に結合されているFM受信機ASIC22をさらに備えている。FM受信機ASIC22は、アンテナ18に結合されている導体220を通して、FMラジオ信号を受信する。FM受信機ASIC22は、選択された周波数帯域のFMラジオを受信し、信号をデコードして、オーディオ情報のデータストリームを発生させ、プロセッサ12が増幅器32を通してスピーカ34またはヘッドフォン36にこのデータストリームを向けることができる。特定のインプリメンテーションに応じて、FM受信機ASIC22は、プロセッサ12が処理できるフォーマットに、FMラジオブロードキャストをエンコードしているデジタル信号を出力してもよく、または、FM受信機ASIC22は、増幅器32に向けられ、スピーカ34またはヘッドフォン36によってサウンドに変換されるアナログ信号を出力してもよい。FM受信機ASIC22はまた、FMブロードキャスト信号内に含まれているRDSデータストリームをハンドヘルド10が受信できるようにすることができる。
【0024】
FM受信機は、ハンドヘルドデバイス10内で実現される必要はなく、代わりに、図4Bおよび4Cに図示したように、外部FMラジオ受信機200内で提供されてもよい。図4Bを参照すると、外部FMラジオ受信機200は、コネクタ220Aによってアンテナ218に結合されているFM受信機ASIC22Aを備えている。FMラジオデータは、ワイヤードデータリンクによって、ハンドヘルドデバイス10内のプロセッサ12に通信されてもよく、ワイヤードデータリンクには、データ通信コーディングおよびデコーディング回路28Aと、ファイヤワイヤレセプタジャック26に結合されているデータ通信ケーブル261とコネクタ260とを備えているファイヤワイヤ接続のようなものがある。使用の際に、FM受信機200は、FMデータ信号を受信し、この受信した信号はハンドヘルドデバイス10によって受け取られ、データ信号に変換し、データ信号は、ファイヤワイヤデータリンク(コーディングおよびデコーディング回路28A、ケーブル261、およびコネクタ260)によって伝えられる。この実施形態の記述におけるファイヤワイヤデータコネクタについての言及は、例示的な目的のためのものであり、USBおよびRS232データ接続のような他の適したワイヤードデータ接続を除外することを意図したものではない。
【0025】
代替的に、外部FM受信機200は、ブルートゥース(登録商標)のようなワイヤレスデータ接続によって、FMラジオブロードキャスト情報をハンドヘルドデバイス10に通信してもよい。図4Cに図示した、この実施形態では、短距離ワイヤレスデータリンクを通して、デコードされたFMラジオブロードキャスト情報をハンドヘルドデバイス10に送信するために、FMラジオ受信機200は、アンテナ218に結合されているワイヤレスデータリンクトランシーバ40A(例えば、ブルートゥーストランシーバ回路)を備えている。このワイヤレスデータ信号を受信するために、ハンドヘルドデバイス10は、アンテナ18とプロセッサ12とに結合されているブルートゥーストランシーバ40をさらに備えている。ブルートゥーストランシーバ40Aは、FMブロードキャスト情報をFM受信機ASIC22から受け取り、ブルートゥースデータリンク信号にデータを変換し、このブルートゥースデータリンク信号は、アンテナ218を通して、ブルートゥーストランシーバ40aによって送信される。このブルートゥースデータリンク信号は、ハンドヘルドデバイス10内のブルートゥーストランシーバ40によって受信され、ここで、このブルートゥースデータリンク信号は、プロセッサ12が受信および処理できるデジタルデータにデコードされる。この実施形態の記述におけるブルートゥースワイヤレスデータ接続についての言及は、例示的目的だけのためであり、赤外線または802.11Wi−Fiデータ接続のような他の適したワイヤレスデータ接続を除外することを意図していない。
【0026】
FM受信機ASIC22は、デジタル回路設計の技術の当業者によく知られているようなさまざまな方法で、ハンドヘルドデバイス10のプロセッサ12と一体化させることができる。例えば、図5Aに図示したように、FM受信機ASIC22は、アンテナ220への接続によって、電磁波信号を受信し、デジタルデータにこれらの信号を変換し、デジタルデータは、プロセッサ12に直接的に結合されているデータバス224によって出力される。FMトランシーバASIC22を制御するために、プロセッサ12は、例えば、専用制御データリード線222などによって、コマンド信号をFM受信機ASIC22に送出してもよい。例えば、プロセッサ12は、制御コマンドをFM受信機ASIC22に送り、周波数帯域を選択して、オペレーティングノード(例えば、モノまたはステレオ出力)を制御して、RDSデータの提供を受けるべきか否かを選択してもよい。FM受信機ASIC22はまた、例えば、プロセッサ12に接続されているデータリード線226などによって、別個のデータ出力としてRDSデータストリームを出力してもよい。例えば、FM受信機ASIC22は、I2Cデータバス226を通して、RDSデータをプロセッサ12に送信してもよく、I2Cデータバス226は、多くのコンピュータシステム内で実現されている2つのリード線シリアルデータバスプロトコルである。この直接的な出力/入力接続構成では、サウンドデータ信号の受信と並行して、RDSデータをプロセッサ12によって受信することができる。代替的な構成では、同じI2Cデータバス226を使用して、RDSデータを一方向に送り、もう片方にコマンドを送る。これにより、パラレルコマンドリード線222の必要性がなくなる。
【0027】
図5Bに図示した代替的な構成では、FM受信機ASIC22から出力されたデータは、マルチプレクサまたはバッファ回路36を通して、プロセッサ12に送出されてもよい。図示した例では、リード線226によってRDSデータをバッファ36に送信するのと同時に、データ接続リード線224を通してFMラジオ出力データをバッファ36に送信する。データがデータリード線228によって通信される時点で、データグループ(例えば、バイトまたはより大きいデータブロック)がプロセッサ12によって呼び出されるまで、バッファ36は、FMラジオオーディオ出力データおよびRDSデータの双方を一時的に保持している。この構成の実施形態では、プロセッサ12とFMトランシーバASIC22との間で必要とされるデータリード線は、より少ない。
【0028】
当業者によって正しく認識されるように、FM受信機ASIC22をプロセッサ12に接続するために、図5Aおよび図5Bで図示したような、パラレルデータバス222、224と、シリアルデータバス226と、多重化されたデータバス228とを含む、さまざまなデータバスのプロトコルを使用してもよい。プロセッサ12をFM受信機ASIC22に接続しているリード線の数を減少させるシリアルデータ接続および多重化データバスを含む、他の回路レイアウト構成を使用してもよい。例えば、(示していない)マルチプレクサまたはスイッチを使用してもよく、これにより、ワイヤレストランシーバ16からのオーディオ信号および他のデータ(図4A参照)と、FMトランシーバASIC22からのFMラジオ出力データおよびRDSデータとを受信するために、プロセッサ12に対する同じ入力リード線を代替的に使用することができる。図4Cに図示した実施形態は、プロセッサ10とブルートゥースプロセッサ40との間には、図5Aに図示したような類似した接続構造を有することに留意すべきである。
【0029】
プロセッサ12と、その関係するメモリ14は、ソフトウェアにより、RDSデータを利用して、ハンドヘルドデバイス10のメモリ14中に記憶されているさまざまなハンドヘルドデバイス10のアプリケーションをサポートまたはアクティブ化するように構成できる。それを実行するために、プロセッサ12は、RDSデータが受信されたときにRDSデータパケットを監視し、ハンドヘルドデバイス10上にロードされている特定のアプリケーションに関連するデータを含むRDSデータパケットを識別して、関心のあるデータを含むデータパケットを見つけたとき、どのアプリケーションをアクティブ化するか、または、どのアプリケーションに通知するかを決定するように構成されていてもよい。いったん、アクティブ化または通知されると、適切なアプリケーションが、受信されたRDSデータのうちのいくつかまたはすべてを使用してもよい。
【0030】
このような機能性をサポートするために、ハンドヘルドデバイス10内のプロセッサ12およびメモリ14は、図6で図示したようなハードウェア/ソフトウェアアーキテクチャ300により構成されていてもよい。このアーキテクチャ300では、ハードウェアレイヤ301とFM受信機ASICレイヤ302との間に物理インターフェースが提供されてもよく、これにより、プロセッサ12は、FM受信機ASIC22からデータを受け取ったり、FM受信機ASIC22にコマンドを送出できるようになる。物理レイヤ301より上のものは、オペレーティングシステムレイヤ303であり、オペレーティングシステムレイヤ303は、Qualomm,Inc.より入手可能な、ワイヤレス向けバイナリ実行時環境(登録商標)(BREW(登録商標))のような、アプリケーションインターフェースレイヤ304を通して、さまざまなアプリケーションとインターフェースしてもよい(BREWは、Qualcomm,Inc.の登録商標である)。
【0031】
オペレーティングシステムレイヤ303および/またはアプリケーションインターフェースレイヤ304に制御出力およびデータ入力インターフェースを提供するために、FM ASICドライバレイヤ305が備えられていてもよい。FM ASICドライバレイヤ305は、FM受信機ASIC22からやって来るデータを解釈し、受信した情報を事前に処理し、RDSデータバッファ306内に適切なデータを配置する役割を果たす。FM ASICドライバレイヤ305はまた、オペレーティングシステムレイヤ303またはアプリケーションインターフェースレイヤ304からの受信機制御コマンドを受け取って変換し、FM受信機ASIC22による受信のためにこのようなコマンドを変換してもよい。例えば、FM受信機ASICドライバレイヤ305は、FM受信機ASIC22からのRDSデータを受け取り、データパケットを、RDSデータバッファ306中に記憶されるブロックまたはセグメントに分割するように構成されていてもよい。特定のドライバレイヤ内でこの機能を実行することによって、他のアプリケーションおよびオペレーティングシステムが、RDSデータへのアクセスに特有なこの反復プロセスを実行しなければならないことが軽減される。したがって、オペレーティングシステム、アプリケーションインターフェースまたはアプリケーション自体は、RDSデータを受け取って処理するためのソフトウェア命令を含んでいる必要がなく、複雑性を少なくすることができるが、これは使用頻度が低い機能である。
【0032】
RDSデータ監視アプリケーションレイヤ307も、ソフトウェアアーキテクチャ中に含まれていてもよい。このアプリケーションは、受信したRDSデータパケットを検査し、データに基づいてアクションをとるように構成されており、適切ならば、RDSバッファレイヤ306中にデータを記憶させることを含む。特に、RDS監視アプリケーションレイヤ307は、特定のアプリケーションに関連する、条件、メッセージまたはデータコンテンツを示す、RDSデータブロック内の特定のデータパターンを認識するように、図7−10に図示したようなプロセスを実行するように構成されていてもよい。例えば、図1および2を参照すると、RDSデータ監視アプリケーションは、トラフィック通知が現在ブロードキャストされている(すなわち、双方のビットとも1に等しい)か否かを決定するために、ビット10(TPビット)と、ビット4(TAビット)とを検査するように構成されていてもよい。別の例として、図3を参照すると、RDSデータ監視アプリケーションは、ビット9−5を検査して、緊急アラートが発行されている(すなわち、すべての5つのビットが1に等しい)か否かを認識するように構成されていてもよい。RDS監視アプリケーションによって認識されるデータパターンの他の例について、以下で説明する。
【0033】
RDS監視アプリケーションレイヤ307が、特定のアプリケーションのアクティブ化を必要とする、RDSデータ中のデータパターンを認識するとき、RDS監視アプリケーションは、メモリ14中に記憶されている特定のアプリケーション、または、アプリケーションレイヤ308A、308B、308Cのうちの1つにおいて、プロセッサ12上ですでに実行している特定のアプリケーションに通知する、あるいは、この特定のアプリケーションをアクティブ化する。通知されたアプリケーションが、RDSデータバッファ306中に記憶されているRDSデータへのアクセスを必要とする場合、このデータは、RDSデータバッファレイヤ306から直接的にアクセスされてもよく、または、RDS監視アプリケーションレイヤ307から要求されてもよい。
【0034】
図6に図示したハードウェア/ソフトウェアアーキテクチャ300は、さまざまな実施形態を実現するための、データおよびソフトウェアの1つの例示的な構成の例示としてのみ意味している。セルラハンドヘルドデバイス設計およびプログラミングの当業者によって正しく認識されるように、均等な有効性を持つ他のソフトウェア/ハードウェアアーキテクチャを使用してもよい。
【0035】
セルラハンドヘルドデバイス10内でRDSデータを受信し、解釈し、RDSデータに作用することは、RDSデータストリームの性質と、データの効率的な使用のために実際上考慮すべき事項とによって必ず必要とされるプロセスステップを伴う。例えば、すべてのFM局がRDSデータを送信するわけではなく、まれに、すべての局が同じデータを送信することがある。したがって、最大の利益をユーザに提供するために、ハンドヘルドデバイス10は、特定のアプリケーションに関連するかもしれないRDSデータパケットのサーチにおいて、それぞれの帯域をシーケンシャル的に監視するために、すべてのFMラジオ帯域をスイープする必要があるかもしれない。別の例として、大部分のRDSデータパケットは、アプリケーションに関連性があるであろう情報を含んでいないので、非常に少ない処理で廃棄できる。結果的に、ハンドヘルドデバイス10は、ブロードキャストされているアプリケーションに関連性のある何らかの情報が存在するか否かを決定するために、ある時間期間に対するRDSデータストリームを、またはいくつかの数のRDSパケットを監視しなければならない。RDSデータレートが低いので、すべてのRDSデータストリームのこの監視を達成するのに時間がかかるものの、これにより、専用回路をほとんど必要とせずに、このプロセスをソフトウェアで達成することができる。
【0036】
図7は、受信したRDSデータを監視および対応するために、ハンドへルドデバイス10上で実行可能なソフトウェア命令によって実現されてもよい例示的な方法を図示している。ハンドヘルドデバイス10は、関連RDSデータパケットがFMブロードキャストに現れるときや、すべてのローカルFM局を監視する必要があるときを予測できないので、この例示的な方法は、ハンドヘルドデバイス10がRDSデータを監視するように構成されている限り動作する無限ループを構成する。この方法は、FMラジオスペクトル内の第1のFMブロードキャスト帯域の選択により開始する、ステップ350。隣接しているラジオ局の特定の周波数帯域についてハンドヘルドデバイス10が知らされていない場合、ハンドへルドデバイス10は、単に、FMブロードキャストに割り振られた最低の周波数帯域、すなわち、87.5MHzで開始する。米国内では、FM局は、200キロヘルツで分けられた周波数帯域が割り振られている。したがって、第1のFM帯域は、87.5MHzであり、次の帯域は87.7MHzである。最高のFMラジオ帯域は108.0MHzである。
【0037】
FMブロードキャスト帯域が選択されると、プロセッサ12は、選択された周波数帯域に同調するようにFM受信機ASIC22に命令する、ステップ352。選択された周波数帯域上でブロードキャストしている、隣接している局は存在しないので、プロセッサ12は、その周波数帯域上で受信されている信号が存在するか否かを決定するためにテストをすることができる、ステップ354。選択された周波数帯域上で送信しているFM局が存在しない場合、プロセッサ12は、さらに以下で記述するループを実行することによって、次の周波数帯域に移動してもよい。しかしながら、選択された周波数帯域上でブロードキャストしているFM局が検出された(すなわち、テスト354=「はい」の)場合、プロセッサ12は、受信したFM信号がRDSデータ信号副搬送波を含んでいるか否かを決定するために、RDSデータの存在についてテストする、ステップ356。RDSデータ信号が検出された場合、これは、高電圧のような特定の値を持つ、FM受信機ASIC22上のデータまたはデータ利用可能なリード線によって示されてもよい。代替的に、プロセッサ12は、このようなデータが存在するか否かを決定するために、FM受信機ASIC22からのRDSデータの受信専用のデータリード線をテストしてもよい。FMブロードキャスト信号中に含まれているRDSデータ信号が存在しないことをプロセッサ12が決定した場合、さらに以下で記述するループを実行することによって、次のFM帯域を選択してもよい。しかしながら、RDSデータが信号中に含まれている(すなわち、テスト356=「はい」の)場合、プロセッサは、データブロックの予め定められた時間の量に対する、またはデータブロックの数に対するRDSデータを監視するためのソフトウェア命令のループを開始できる、ステップ358、360。
【0038】
先に説明したように、特定のアプリケーションに対して関心のあるデータが存在するか否かを決定するために、ハンドヘルドデバイスは、時間期間に対して、または、一定の数のデータブロックに対してRDSデータストリーム信号を監視しなければならない。ハンドヘルドデバイス10は、周期的に反復しているシーケンスのさまざまなRDSデータパケット内の特定のパケットの位置を知ることはできないので、デバイスは、次のFM周波数帯域が選択される前に、関心のあるRDSデータが存在していないことを確認するために、十分な時間期間にわたって、RDSデータパケットを監視しなければならない。これは、受信したRDSデータブロックの数をカウントするカウンタ、または、タイマーを使用することによって実現してもよい。RDSデータパケットカウンタが使用される場合、カウントは、送信されている任意の関連RDSデータパケットが受信されるであろう、高い信頼レベルを提供するように選択された予め定められた値と比較することができる。したがって、個々のRDSデータパケットを監視している間、ステップ358、次のFM周波数帯域を選択すべきときを決定するために、ステップ360において、プロセッサ12は、受信したデータパケットのカウントを、この予め定められた値と比較することができる。RDSデータを監視し、十分なRDSデータパケットが受信されているときを決定するための例示的な方法ステップ、すなわち、ステップ358、360については、図8を参照して、より詳細に以下で記述する。
【0039】
いったん、受信したRDSデータブロックのカウントが、上述した予め定められた値に到達すると(すなわち、テスト360=「はい」)、プロセッサ12は、次のFM周波数帯域を選択するためのステップを実行することができる。ステップ364および366を参照。プロセッサは次のFM周波数帯域に移動しているので、RDSデータブロックカウンタがリセットされる、ステップ362。現在、選択されているFM周波数帯域を、108.0MHzである最高のFM周波数帯域と比較して、選択される別の周波数帯域が存在するか否かを決定する、ステップ364。現在選択されているFM周波数帯域が108.0MHzよりも小さい(すなわち、FMラジオスペクトル内の最後の周波数帯域でない)場合、方法は、例えば、前の周波数に200kHzを加算することなどによって、FM周波数帯域をインクリメントさせて、ステップ366、選択されたFM周波数帯域に同調させるようにステップ352に戻る。しかしながら、選択された周波数帯域は、FMラジオスペクトル(すなわち、108.0MHz)内の最後の周波数帯域である場合、テスト364は「はい」に相当し、プロセッサ12は、ステップ350にループバックして、最初のFM周波数帯域、すなわち、87.5MHzを選択し、これにより、ループを繰り返し開始する。先に説明したように、選択された周波数帯域内にFMブロードキャストが存在しない(テスト354=「いいえ」の)場合、または、その周波数帯域上にブロードキャストが存在するが、RDSデータを含まない(テスト356=「いいえ」の)場合、プロセスフローは、現在の周波数帯域がFMラジオスペクトル内で最後の帯域であるか否かを決定するためにテスト364に進むだろう。実施形態の先述した説明は、米国内で実現されているFMラジオスペクトルに基づいており、例示目的のみに使用され、特許請求の範囲を特定の周波数帯域またはスペクトルに限定することを意図していない。例えば、中国のようないくつかの国は、108.0MHzをはるかに超えてFM帯域を拡張し、多くの国は100kHz帯域をFMブロードキャスタに割り振る(これに対して、米国では200kHz帯域が使用される)。したがって、さまざまな最小周波数および最大周波数とともに異なる帯域幅の割り振りについて、先述の実施形態および特許請求の範囲を本発明の精神を逸脱することなく実現してもよい。
【0040】
図7で認識できるように、この方法は、ハンドヘルドデバイス10が、RDSデータを送信しているFMラジオブロードキャスタに対するFMラジオスペクトルを継続的にスキャンしたり、十分に長い時間期間に対して、これらのRDS送信を監視して、RDSデータストリーム中に関連性のある情報が存在するか否かを決定したりすることを可能にする。FMラジオスペクトルの最下に継続的にループバックすることによって、ハンドヘルドデバイス10は、比較的、短い時間期間内にRDSデータの何らかの新しい送信を確実に検出する。
【0041】
先述の実施形態が、送信局に対するそれぞれのFM周波数帯域をチェックする一方で、ローカルFMラジオ局の周波数帯域だけを、またはより精密に、まさに、RDSデータを送信しているそれらのFMラジオ局の周波数帯域だけをプロセッサ12がチェックするように、方法をさらに改良させてもよい。この改良は、ステップ362のアクションの一部のような、選択されたFM周波数帯域を記憶するためのステップを、ステップ354または356の後の何らかの時点で加えることによって達成してもよい。送信しているFM局のFM周波数帯域は、データテーブル中に記憶させてもよく、FM局は、図7に図示したループを通る後続するパスにおいて、監視するFM周波数帯域を選択するためにデータテーブルを使用できる(ステップ366)。この方法では、プロセッサ12は、FMラジオ局のテーブル中に記憶されているFM周波数帯域のみをシーケンシャル的に選択および監視する。すべてのFM周波数帯域をテストしなければならない場合に可能性があるよりも非常に早く、この実施形態は、ローカルFM局ブロードキャスティングRDSデータをスキャンするだろう。ハンドヘルドデバイス10が都市から都市に移動するときに、利用可能なラジオ局の変化に適応するために、ハンドヘルドデバイスが電源投入されたときいつでも、または、他の何らかのイベントまたは間隔のときに、FMラジオ局のテーブルをリフレッシュするために、すべてのFM周波数帯域の完全なスキャンを周期的に実行してもよい。
【0042】
図8は、特定のアプリケーションに関連性のあるRDSデータに対してFMブロードキャスト信号を監視するために、ハンドヘルドデバイス10によって実現してもよい、例示的なステップに関するさらなる詳細な説明を提供している。したがって、上記のステップ358、360、および362において、RDSデバイスブロックが受信された場合、受信されたRDSデータパケットが、セルラハンドヘルドデバイス向けのアクショナブル情報を含んでいるか否かを決定するために、プロセッサが図8で示したステップを実現してもよい。先に述べたように、パケットの反復ストリーム内のすべてのRDSデータパケットが確実に調べられるように、RDSデータのこの監視は、十分な期間に対して続けなければならない。図8は、(RDSデータブロックカウンタにおいて)受信したRDSデータブロックの数をカウントし、この数が予め定められた値を超えるまでRDSデータパケットを受信および調べることを続けることによって、これを実現する。
【0043】
第1のステップとして、プロセッサ12が、解析のために、FM受信機ASIC22からアクセスできるRDSデータの利用可能性のテストをしてもよい、ステップ400。このように構成されている場合、FM受信機ASIC22は、プロセッサ12に対して送出するためにRDSデータエレメントが利用可能であることを示すために、例えば、ビット(1または0)を特定のアドレスロケーションに書き込むことによって、または、プロセッサが感知できる特定のリード線を高電圧または低電圧にすることなどによって、フラグをセットしてもよい。代替的に、プロセッサ12およびFM受信機ASIC22は、RDSデータが利用可能になるように、プロセッサまたはバッファメモリロケーションに直接的にRDSデータを単に送出するように構成してもよい。このバッファは、メモリ14内のメモリレジスタであってもよく、または、プロセッサ12自体内のランダムメモリ内に存在していてもよい。RDSデータが、バッファに直接的に送出された場合、データバッファに単にアクセスして、RDSデータが存在するか否かを決定することによって、RDSデータが利用可能か否かをテストするステップ、すなわちステップ400が達成されてもよい。プロセッサ12に対して準備ができているRDSデータパケットが存在しない、すなわち、テスト402の場合、プロセッサに、RDSデータがプロセッサによるレビューのために利用可能であると決定されるまで、プロセッサは、フラグにアクセスするステップ、および/または、バッファ中のデータの存在をテストするステップを繰り返してもよい、ステップ400、402。データパケットが利用可能である(すなわち、テスト402=「はい」の)場合、プロセッサ12は、処理のために、RDSデータをバッファに受け入れ、ステップ404、RDSデータブロックカウンタをインクリメントさせる、ステップ406。
【0044】
プロセッサ12は、バッファ中に記憶されているRDSデータパケットにより、データ内の選択されたビットをテストして、RDSデータパケットタイプまたはグループを決定できる、ステップ408。図1を参照して上述したように、これは、RDSデータパケット中の最初の4または5ビット(ビット11−15)をレビューして、RDSデータパケットの特定のグループまたはタイプを認識することによって達成してもよい。RDSデータパケットが、アプリケーションに対して関係のあるデータを含むタイプでない(すなわち、他の有用なデータ以外の局識別情報を含む)場合、テスト410、プロセッサ12は、進めることにより、RDSデータパケットをスキップすることができ、RDSブロックカウンタ値を予め定められた値に対してテストして、テスト412、カウントに到達しているか否かを決定することができる。予め定められたカウントに到達していない(すなわち、テスト412=「いいえ」の)場合、プロセッサ12は、受信される次のRDSデータパケットを待機するために戻る、ステップ400、402。しかしながら、予め定められたカウントに到達している(すなわち、テスト412=「はい」の)場合、プロセッサ12は、図7を参照して上述したテスト360に進むことによって、次のFM周波数帯域を選択する、ステップ414。
【0045】
受信したRDSデータパケットが、使用できるデータを含むタイプである(すなわち、テスト410=「はい」の)場合、データをパーズして、RDSデータパケット内の特定のビットを選択およびレビューすることができる、ステップ418。選択されたビットを、メモリ14中に記憶されている値またはパターンと比較して、特定のパターンが認識されるか否かを決定することができる、ステップ418。この例示的な実施形態では、メモリ14中に記憶されているビットパターンは、ハンドヘルドデバイス10内のアプリケーションに関係のある特定のRDSデータまたはメッセージコードに対応している。このようなビットパターンは、ビットパターンを、ビットパターンに関連性のある対応するアプリケーションとリンク付けする、データテーブル中に記憶させていてもよい。これらの記憶されているデータパターンまたはメッセージコードのいずれもRDSデータパケット内に存在していない場合、プロセッサ12は、RDSデータブロックカウント値に到達しているか否かを決定する、テスト412、そうでなければ、次のRDSデータパケットを待機するために、ステップ400、402に戻る。
【0046】
RDSデータパケットが、認識されているメッセージコードを含んでいる(すなわち、テスト418=「はい」の)場合、これは、特定のRDSデータの存在をアクティブ化または通知すべきである、ハンドヘルドデバイス10のメモリ14中に記憶されているアプリケーションが存在していることを示している。したがって、RDSデータパケット(または、選択されたビット)が、RDSデータバッファ内に記憶される、ステップ420。このステップは、RDSデータパケットの16ビット全体をバッファ中に記憶してもよいこと、または、選択されたビットだけを、認識されたビットパターンに基づいて記憶してもよいことに留意すべきである。
【0047】
プロセッサ12は、アクティブ化されるであろうアプリケーション、または、RDSデータバッファ中のRDSデータの存在を通知するであろうアプリケーションを決定する、ステップ422。例えば、特定のアプリケーションをアクティブ化するような動作、または、特定のアプリケーションに通知するような動作を実行するためにプロセッサ12が使用することができる、特定のアプリケーションファイル名、メモリポインタ、または他のロケータと、記憶されたビットパターンとをデータテーブルにおいて相関させていてもよい。先に述べたように、いくつかのビットパターン、および対応するアプリケーションファイル名、メモリポインタまたは他のロケータは、メモリ中のデータテーブル中に記憶させていてもよい。このようなデータテーブルは、選択されたビットを、ルックアップキーとして使用することによって、対応するアプリケーションを識別するためにルックアップ手順で使用できる(このテーブルルックアッププロセスは、実質的に、ステップ418、420、および422を含んでいる)。決定されたファイル名、メモリポインタ、または他のロケータを使用して、プロセッサ12は、対応するアプリケーションをアクティブ化するような動作、または、アクセスするためにRDSデータがRDSデータバッファ中で利用可能であることを対応するアプリケーションに通知するような動作を実行できる、ステップ424。
【0048】
RDSデータパケットのコンテンツに基づいて、RDSデータパケットを処理して、特定のアプリケーションをアクティブ化する適切なアクションを取ると、ハンドヘルドデバイス10は、RDSデータブロックカウント値に到達しているか否かをテストすることによって、そうでなければ、次のRDSデータパケットを待機するためにループバックすることによって、ステップ412、ステップ400、402、RDSデータストリームを監視することを続けることができる。図7を参照して上述したように、アプリケーションに潜在的に関連性のあるすべてのRDSデータブロックが受信されているという信頼度の高レベルを提供するために、いったん、十分な数のRDSデータブロックが受信されると、プロセッサ12は、上述し、図7に示したテスト360に進むことよって、次のFM周波数帯域上に移動することができる。
【0049】
図7および図8を参照して上述したプロセスは、方法の1つのほんの例に過ぎないが、この方法により、特定のRDSデータパケットを検出し、特定のRDSデータパケット内に含まれているデータに基づいて、例えば、特定のアプリケーションをアクティブ化する、または、RDSデータがRDSデータバッファ中で利用可能であることを特定のアプリケーションに通知するなどの動作を実行するために、ハンドヘルドデバイスがFMラジオスペクトル全体にわたってRDSデータを監視できる。同じ目的および機能性を実現するために多数の他の方法ステップを実現してもよく、また、本発明の範囲および精神を逸脱することなく、異なる順序で、および、異なるテスト基準を使用して、ステップを実行してもよい。
【0050】
ハンドヘルドデバイス10は、プロセッサ12上でのインプリメンテーションのためにメモリ14中に記憶されているソフトウェア命令により、受信および認識したRDSデータを利用して、多数の有用なアプリケーションを実現するように構成することができる。例えば、図9は、実施形態の方法を図示しているが、この方法により、ハンドヘルドデバイス10は、RDSデータパケット中のデータに基づいて、アラートアプリケーション、トラフィックアドバイサリアプリケーション、または、他の何らかのアプリケーションをアクティブ化することができる。この実施形態は、図8のステップ400〜414を参照して上述したように、データタイプのRDSデータパケットを受信し、カウントし、認識する同じステップを使用する。この実施形態は、テスト450および460で図示したように、RDSデータパケットが特定のビットパターンを含んでいるか否かを認識するプロセスが、どのように、テストのシーケンスで達成されるかを説明している。例えば、プロセッサは、ビットがすべて「1」に等しいか否かを決定するためにビット9ないし5をテストし、テスト450、「1」は、RDSデータを送信しているFMラジオ局によってアラートが送信されていることを示している。したがって、このテストの結果が「はい」である場合、活動休止である場合にはアラートアプリケーションをアクティブ化することができ、または、実行している場合にはアラートアプリケーションに通知することができる、ステップ452。このアラートアプリケーションは、アラームを鳴らし、ディスプレイに表示させ、アラートの状況のもと適切に認識されるような他の機能を実行してもよい。いくつかのインプリメンテーションでは、アプリケーションは、RDSデータパケット内のデータフィールドを見てもよく、RDSデータパケットは、アプリケーションにおいて情報を使用するために、今では、RDSバッファ中に記憶されている。例えば、天気、テロリスト攻撃、地震、または他の民間防衛の出来事にアラートが関係しているか否かといったような、送信されているアラートのタイプに関する情報を送信するために、将来、RDSデータパケットを使用してもよい。代替的に、破線の矢印で示したように、アプリケーションは、RDSデータをそれ以上使用しないかもしれないので、ハンドヘルドデバイス10は、図7および図8を参照して上述した、テスト412を実行して、残りのプロセスを続けることによって、到来RDSデータを監視するプロセスに単に戻ってもよい。
【0051】
ビット5ないし9に含まれているデータが、すべて「1」に等しくなかった(すなわち、テスト450=「いいえ」の)場合、第2のテストは、ビット10およびビット4(それぞれ、TPおよびTAビット)を見て、双方のビットが「1」に等しいか否かを決定する、ステップ460。等しいと決定された場合、これは、トラフィックアドバイザリがFMラジオ局によってブロードキャストされていることを示しており、したがって、プロセッサ12は、トラフィックアプリケーションをアクティブ化する動作、または、トラフィックアプリケーションに通知する動作を実行できる。ステップ462。例えば、このアプリケーションは、目的地への代替ルートの計画を自動的に立てるGPSアプリケーションをアクティブ化してもよい。RDSのいくつかのインプリメンテーション(例えば、いくつかの国において利用可能なトラフィックメッセージチャネル(TMC))では、特定のトラフィックイベントおよびそのロケーションに関する付加的な情報が、RDSデータ内に、または、後続するRDSデータパケット内に含まれていてもよい。したがって、トラフィックアプリケーションをサポートするために、ハンドヘルドデバイス10は、RDSデータパケットをパーズして、トラフィックアプリケーションに対して使用する特定のデータビットを得る、ステップ464。これらのデータビットは、RDSデータバッファ中に記憶させてもよく、ステップ466、または、これらのビットは、トラフィックアプリケーションによって容易にアクセスできる。トラフィックアプリケーションがアクティブ化されて、RDSデータバッファ中に何らかの関連データが記憶されると、ハンドヘルドデバイス10のアプリケーションは、図7および8を参照して先述したテスト412を実行し、残りのプロセスを続けることによって、到来RDSを監視するプロセスに戻ってもよい。
【0052】
TPおよびTAビットをテストした結果が、現在ブロードキャストされているトラフィックアドバイザリがないことを明らかにした(すなわち、テスト460=「いいえ」の)場合、ハンドヘルドデバイス10は、RDSデータパケットをパーズして、選択されたデータビットを取得し、ステップ470、RDSバッファ内のこれらのビットのいくつか、または、すべてを記憶させる、ステップ472。このように実行する際に、ハンドヘルドデバイス10はまた、活動休止のアプリケーションの場合には特定のアプリケーションをアクティブ化すべきか否か、または、実行している場合には通知すべきか否かについて、受信およびパーズしたRDSデータに基づいて決定し、ステップ474、RDSデータバッファ中のRDSデータの存在をそのアプリケーションに通知する、ステップ476。アラートシンボルまたはトラフィックアドバイザリシンボルのいずれも含まないRDSデータパケットの例は、アラートまたはトラフィック通知のいずれかに関連するデータを含んでいるデータパケットである。例えば、RDSシステムの将来のインプリメンテーションにおいて、データパケットの中には、例えば、アラートまたはトラフィック通知シンボルを含めることなどによって、イベントのタイプを識別するものもあるかもしれない一方で、(Dパケットのような)後続するパケットを使用して、これらのイベントに関連するデータ(例えば、タイプおよびロケーション)を送信してもよい。したがって、図9に図示した方法は、特定のRDSデータパケットに応答して、アラートまたはトラフィックアドバイザリアプリケーションをアクティブ化して、後続RDSパケットを取り扱うためのステップ478ないし476を実現することによって、後続データパケットから取得した関連データを認識および記憶してもよい。
【0053】
上述した実施形態の、アプリケーションのアクティブ化およびデータサポートサービスを提供することに加えて、ハンドヘルドデバイス10はまた、FMラジオブロードキャスト上で伝えられている番組に関する情報を表示する従来目的のためにRDSデータを使用してもよい。したがって、FMラジオ番組を受信および再生するためにハンドヘルドデバイス10が使用されている場合、ハンドヘルドデバイス10は、従来のFMラジオのように、RDSデータを直接的に受信し、これを使用して、適切な表示を発生させてもよい。図10は、RDSデータのこの従来的な使用を可能にするとともに、図7〜9を参照して上述したアプリケーションのアクティブ化能力も提供する、例示的な実施形態を図示している。
【0054】
図10を参照すると、この実施形態は、図8のステップ400〜414を参照して上述したような、データタイプのRDSデータパケットを受信し、カウントし、認識する同じステップとともに、段階的なビットテストのステップ450、460を使用している。局識別情報を含むRDSデータパケットを受け入れるために、付加的なステップ480および482が、方法に含まれている。テスト410において、アプリケーションに有用な情報を含まないとRDSパケットが決定された場合、局識別情報が、局識別RDSパケットから抽出され、ディスプレイ20上での表示のために、ハンドヘルドデバイス中で実行しているFMラジオアプリケーションに提供される、ステップ482。ハンドヘルドデバイス10が、1つの特定のFMラジオ局を再生している間でさえも、RDSデータのためにすべてのFM局をスキャンし続けるように構成されている場合、現在ハンドヘルドデバイス上で再生されているのと同じFM局から、特定のパケットが受信されたか否かを決定するために、さらなるテスト480が実現されてもよい。しかしながら、再生されているFM局にRDSデータパケットが関係していない(すなわち、テスト480=「いいえ」の)場合、ハンドヘルドデバイス10は、単に、パケットを無視し、図7および図8を参照して上述したテスト412および後続するプロセスステップに進む。FMラジオ局番組に関連する情報を含んでいる他のRDSデータパケットは、図9を参照して上述したステップ470ないし476を実行しているハンドヘルドデバイス10によって識別され、RDSデータバッファ中に記憶させてもよい。この方法では、RDS内に含まれている情報に関連する、全範囲のラジオ番組が取得され、FMラジオアプリケーションにとってアクセス可能になるだろう。
【0055】
図10はまた、特定のアプリケーションを実現するためのさらなるオプションを図示している。例えば、アラートRDSパケットを受信することに応答して(テスト450=「はい」)、アラートアプリケーションをアクティブ化した、ステップ452の後、ハンドヘルドデバイス10は、FM受信機ASIC22(22A)を緊急ブロードキャストの周波数帯域に同調させ、ステップ500、例えば、トーンおよび/または可視表示などをユーザに通知する、ステップ502。別の例として、トラフィック通知ビットが双方とも1に等しい(すなわち、テスト460=「はい」の)場合、トラフィックアプリケーションをアクティブ化した後、ハンドヘルドデバイス10は、FM受信機ASIC22(22A)を、トラフィック局のような、トラフィック情報を受信できるチャネルに同調させる、ステップ510。アプリケーションは、特定のトラフィック通知表示をユーザにさらに提示する、ステップ512。
【0056】
特定の、関連RDSデータパケットの受信に応答して、特定の(すなわち、関連)アプリケーションに通知させる、または、特定の(すなわち、関連)アプリケーションをアクティブ化させる特定の(すなわち、関連)アプリケーションに能力を提供することによって、さまざまな実施形態のハンドヘルドデバイス10は、幅広い範囲の可能性あるアプリケーションを使用可能にする。図11は、このようなハンドヘルドデバイスアプリケーションに後続する汎用プロセスフローを図示している。第1のステップとして、例えば、メモリ14からプロセッサ12内のアクティブなソフトウェアメモリにロードさせていることなどによって、活動休止のアプリケーションがアクティブ化される、ステップ600。関連アプリケーションのこのローディングは、BREWのようなアプリケーションインターフェースソフトウェアによって実現してもよい。関連アプリケーションが、すでにプロセッサ12上で実行している場合、例えば、RDSデータがRDSデータバッファ中に存在していることが通知されていることなどによって、アプリケーションはアクションを取るようにシグナリングされてもよい。
【0057】
いったん、関連アプリケーションがアクティブ化され、および/または、RDSデータバッファにおいてデータが利用可能であることが通知されると、アプリケーションは、このようなデータにアクセスする、ステップ602。先に述べたように、いったん、いくつかのアプリケーションがアクティブ化されると、いくつかのアプリケーションは、これ以上、RDSデータを要求しないであろうことから、このステップはオプションである。アプリケーションがRDSデータの何らかの部分を使用する場合、アプリケーションは、RDSデータバッファからのデータにアクセスし、例えば、データの性質を認識するためのような、いくつかの方法でデータを利用する、ステップ604。最後に、関連アプリケーションは、この関連性のあるアプリケーションがアクティブ化されている事実、または、このアプリケーションに通知されている事実に基づいて、あるいは、RDSデータバッファから取得したデータに基づいて、何らかのアクションを開始する、ステップ606。
【0058】
幅広いさまざまなアプリケーションが開発され、これは、本発明の範囲内で予測されるものである。例えば、アプリケーションが、あるデータをメモリ14から呼び出し、ステップ610、表示、壁紙、または変更したリングトーンを発生させる、ステップ612。このようなアプリケーションの例は、トラフィック監視アプリケーションであり、トラフィック監視アプリケーションは、RDSデータパケット内に含まれているコードに基づいて、トラフィックイベントの表示を提示できる。FM局の中には、イベントコードおよびロケーションコードを含めることによって、RDSシステムを使用して、トラフィックおよびトラベル情報をドライバにブロードキャストするものもある。アラートCの標準規格は、これらのコードを解釈するためにプログラミングされた受信機によって変換できる、2048個のイベントコードをリストアップする。同様に、Tele Atlasのような商業会社は、ロケーションコードテーブルにおいて、全国レベルで維持されているRDSデータパケットグループおよびビットに、いくつかのコードを割り当てている。これらのロケーションコードテーブルは、番号コードを、ローカルロードネットワーク上のロケーションに割り当てている。このようなエンコードされた情報を使用して、トラフィックアプリケーションは、RDSデータバッファ中に記憶されているRDSデータを、メモリ14中に記憶されているイベントコードテーブルおよびロケーションコードテーブルと比較することによって、トラフィックイベントのタイプおよびロケーションを、比較的、希薄なRDSデータパケットから決定することができる。そして、デコードされたイベントおよびロケーション情報を使用して、トラフィックアプリケーションは、ディスプレイ20上での表示のために、イベントのロケーションを示しているマップのような、適切なイメージを発生させることができる。
【0059】
別の例は、特定のスポーツチームがラジオ局上で取り扱われていることを、受信したRDSデータが示すときにアクティブ化されるアプリケーションである。そのスポーツチームの名前が、RDSデータパケット内に含まれていてもよい。そのスポーツチームの名前を認識し、RDSデータ中のその存在に応答して、メモリ14から呼び出し、ユーザのお気に入りのスポーツチームに関係する壁紙やリングトーンを含むユーザ構成を実現できる、アプリケーションをアクティブ化してもよい。したがって、例えば、FMラジオ局が、Anaheim Ducksをフィーチャリングしているホッケーゲームを取り扱っている場合、番組が、Anaheim Ducksをフィーチャリングしているスポーツ番組であることを示しているRDSデータによってアクティブ化されたアプリケーションが、チームに関係する壁紙およびリングトーンを表示させることができる。
【0060】
別の例示的なアプリケーションは、選択された周波数帯域上でRDSパケットデータをブロードキャストしているFMラジオ局によって再生されている、アーティスト名および曲名に対するRDSデータパケットを監視する。ユーザが、ハンドヘルドデバイス10上でFMラジオを聴いていて、お気に入りのアーティストがフィーチャリングされた場合、アプリケーションは、アーティスト名を含んでいるRDSデータから、アーティスト名を認識することができる。これに応答して、例えば、フィーチャリングされているアーティストの曲と一致するような、アーティストのイメージをディスプレイ20上で表示させ、リングを変更するユーザ構成をアプリケーションがメモリ14から呼び出してもよい。また、将来聴くために、セルラハンドヘルドデバイス10のメモリ14に音楽サーバからアーティストの曲またはアルバムをダウンロードすることをユーザが望むか否かを尋ねるイメージを、アプリケーションは、ディスプレイ20上に表示させてもよい。ユーザがそれを望む場合、ダウンロードを実行するために、アプリケーションは、音楽サーバサイトへのデータ通話を開始することができる。
【0061】
異なるタイプのアプリケーションでは、RDSデータによるアクティブ化は、例えば、特定のインターネットサーバにアクセスして、アプリケーションに関連するデータをダウンロードすることなどによって、外部情報ソースから情報を呼び出すようにアプリケーションに促す、ステップ620。ダウンロードしたデータを使用して、アプリケーションは、表示を発生させる、または、壁紙またはリングトーンを変更させる、ステップ622。この例では、RDSデータバッファ中に記憶されているRDSデータ内に、データサーバ用のアドレスが含まれていてもよい。このようなアプリケーションの例は、トラフィックアプリケーションとすることができる。このケースでは、トラフィック情報を含んでいるインターネットサーバにアクセスすることによって、アプリケーションが、トラフィックアラートおよび可能な代替ルートに関する情報を取得してもよい。この例では、発生させる表示は、トラフィック問題を回避するための代替的なルートまたは運転方向であってもよい。別の例では、アラートアプリケーションは、天気アラートに関連する情報をダウンロードするために天気サーバにアクセスし、ステップ620、更新された天気予報および任意の関係する警告を示す表示を発生させる、ステップ622。
【0062】
アプリケーションのこのタイプの別の例は、ハンドヘルドデバイス内に含まれている(示していない)グローバルポジショニングシステム(GPS)受信機を使用するナビゲーションアプリケーションである。プロセッサ12がトラフィックアドバイザリRDSデータパケットを認識したとき、ナビゲーションアプリケーションをアクティブ化(すなわち、起動する、または、メモリ中にロード)し、ナビゲーションアプリケーションは、GPS受信機に電源を投入して、GPS信号を受信し、(例えば、ハンドヘルドデバイス10が走行中の車の中にあるなどの場合)ナビゲーションアプリケーションが、そのポジションおよび進行の方向を決定できるようにする。そして、そのポジションをトラフィックイベントのロケーションと比較することによって、ナビゲーションアプリケーションは、メモリにアクセスして、トラフィック問題を回避するための運転方向を含むマップを発生させてもよい。ナビゲーションアプリケーションはまた、例えば、他のワイヤレスデータサービスを通して、トラフィック情報をダウンロードするために、または、トラフィック情報を受信するために、インターネットサーバに対してデータ通話を行うなどによって、他の情報ソースにアクセスしてもよい。
【0063】
ブロードキャスト番組が再生を開始できるようにするために、RDSデータによりアクティブ化されたアプリケーションは、単に、FM受信機ASIC22Aを電源投入する、または、FM受信機ASIC22AをFM局の周波数帯域に同調させる、ステップ630。例えば、アプリケーションは、RDSデータ中に存在するアーティスト名または曲のタイトルに基づいて、お気に入りの曲またはアーティストを認識するように構成されている場合、アプリケーションは、FM受信機ASIC22(22A)を電源投入し、そのアーティストまたは曲を再生しているFM局の周波数帯域にアプリケーションを同調させることができる。このような方法で、FM受信機ASIC22(22A)がどの無線局に同調されていようとも、ユーザは、お気に入りの曲またはアーティストをいつも必ず聞くことができる(ただし、当然、RDSデータ中のアーティスト名または曲のタイトルを局がブロードキャストしているという条件で)。
【0064】
別の例示的なアプリケーションは、記録またはダウンロードする要望をユーザが示した曲の、アーティスト名、曲または番号をウォッチするために、RDSパケットデータをブロードキャストしているすべてのFM無線局からのRDSパケットを監視する。この方法では、アプリケーションが、バックグラウンドにおいて、効率的に、すべてのFM局(または、すべてのFM局のサブセット)を「スキャン」して、曲またはアーティストに対するユーザ好みとの一致を探す。受信したRDSデータが、ユーザによって識別されたアーティストまたは曲のタイトルと一致したとき、RDSデータによりアクティブ化されたアプリケーションは、ブロードキャスト番組が再生を開始できるようにするために、単にFM受信機ASIC22Aを電源投入する、および/または、FM受信機ASIC22Aを、一致したRDSデータを送信しているFM局の周波数帯域に同調させる、ステップ630。さらに、RDSデータによりアクティブ化されたアプリケーションは、例えば、MP3オーディオファイルフォーマットなどで、メモリ14、24中に記憶されているブロードキャスト番組(すなわち、曲)を記録してもよい、オプション的ステップ632。このアプリケーションによって、ユーザは、RDSデータをブロードキャストしているFM局上で再生されている音楽を選択的に記録することによって、ユーザ自身の個人向けのお気に入りの音楽の記録の再生リストを確立することができる。
【0065】
アプリケーションのさらなる例は、単に、表示、壁紙を発生させるもの、または、リングトーンを変更するものである、ステップ640。このようなアプリケーションは、単に、RDSデータ中の情報に基づいて、特定のシチュエーションをユーザに知らせる。このようなアプリケーションの例は、従来のRDSデータ表示をハンドヘルドデバイス上に提供するFMラジオプレイヤーアプリケーションである。
【0066】
より多くのデータコードを含め、選択されたRDSデータパケット中に第三者がデータを挿入できるような、RDSシステムの拡張により、さらなるアプリケーションが使用可能になる。(ここではRDSフラグと呼ばれる)異なるRDSデータパターンを使用して、開発されるさまざまな異なるアプリケーションをアクティブ化できる。ハンドヘルドデバイス10、例えば、ディスパッチャ、オペレータ、(緊急メッセージのような)記録されたメッセージのような電話番号に電話をかけさせるために、アプリケーションを促すように構成していてもよい。別の例として、サーバにコンタクとして、ソフトウェア更新のような、アプリケーションをダウンロードするために、あるいは、期間満了ソフトウェアパッケージまたはリコールされたソフトウェアパッケージのようなアプリケーションをハンドヘルドデバイスのメモリ14から削除するために、ハンドヘルドデバイスを促すようにRDSフラグを構成していてもよい。この例では、RDSフラグは、アプリケーション更新がダウンロードの準備ができていることを示してもよい。代替的に、RDSフラグは、アプリケーションをアクティブ化してもよく、ダウンロードに利用可能なソフトウェアおよびデータ更新を、ならびに、削除すべきソフトウェアまたはデータを、アプリケーションに知らせるサーバへのアクセスをこのアプリケーションはハンドヘルドデバイス10に実行させる。
【0067】
先述の例示的なアプリケーションの実施形態は、例示目的だけに提供されており、さまざまな実施形態のハンドヘルドデバイス上で実現されてもよいアプリケーションの範囲を限定することを意図していない。
【0068】
RDSデータに応答して、インターネットサーバ上のコンテンツにアクセスするための能力を有するハンドヘルドデバイスを提供することによって、サーバによってリアルタイムストリーミングビデオを提供する必要なく、インターネットサーバに対するデータ通話と組み合わせたRDSデータ監視能力が、FMラジオブロードキャストをマルチメディア経験に変えることができる。IPアドレス、ポインタ、または他のデータコードが、RDSメッセージ中に含まれていてもよく、現在のラジオ番組に関連する特定のインターネットサーバ上のデータにアクセスするために、ハンドヘルドデバイスアプリケーションはRDSメッセージを使用することができる。サーバは、FM局の広範囲なポピュラートピックまたは番組に関連する、イメージ、ビデオ、テキストファイルを記憶していてもよく、そして、FM局の広範囲ポピュラーなトピックまたは番組に関連する、イメージ、ビデオ、テキストファイルが記憶されているデータベースに結合されていてもよい。FM局の広範囲なポピュラートピックまたは番組に関連する、イメージ、ビデオ、テキストファイルには、ポピュラーなレコーディングアーティスト、プロのスポーツ選手、スポーツチーム、政治家、犯罪者、俳優、コメディアン等に関連する、イメージ、ビデオ、および統計情報のようなものがある。サーバは、ソフトウェアによって、RDSメッセージ中に含まれているコードまたはデータ、および、データ通話においてハンドヘルドデバイス10によってサーバに提供されるコードまたはデータを認識し、このようなコードまたはデータに応答して、ハンドヘルドデバイスにダウンロードする適切なイメージ、ビデオ、およびテキストデータを決定するように構成することができる。
【0069】
図12では、このシステムの実施形態を図示している。システムは、従来のFMラジオ局700を含み、このFMラジオ局700は、ブロードキャスタのサーバ702を備えていてもよく、ブロードキャスタのサーバ702は、ブロードキャスト番組に関する情報を取得するためにアクセスでき、インターネットに結合されている。先述のデバイスの実施形態のうちの1つにしたがったハンドヘルドデバイス10は、FM受信機回路を備えており、これにより、ハンドヘルドデバイス10は、FMラジオ局700によって送信されるFMブロードキャストを受信することができる。ハンドヘルドデバイス10はまた、インターネット708に接続されているセルラ電話ネットワーク706を通してデータ通話を行うことができ、IPプロトコルを通してメディアサーバ710にアクセスすることもできる。ハンドヘルドデバイス10が、セルラ電話機ネットワーク706およびインターネットを通してメディアサーバ710にデータ通話を行う技術、プロトコル、および回路素子はよく知られており、商業的に利用可能であるので、さらなる記述は必要ない。図12は、セルラ電話機ネットワーク706に結合されているハンドヘルドデバイス10を示しており、ハンドヘルドデバイス10はまた、あるいは、代替的に、図12で示したような分散された通信タワーからなるワイヤレス(例えば、WiFi)データネットワークに接続していてもよい(したがって、ワイヤレスネットワークに対して異なる識別子を使用する例外はあるが、同一に図示されるだろう)。
【0070】
メディアサーバ710は商業的に利用可能なサーバに一般的である、(別々に示していない)データ記憶媒体に結合されているプログラマブルプロセッサを備えている。データ記憶媒体は、内部ハードディスクおよび/または外部大容量ディスクドライブであってもよく、これらは、よく知られており、商業的に利用可能である(すなわち、「データ記憶媒体」という用語は、サーバに結合されている外部記憶容量と、内部記憶容量との双方を含む)。メディアサーバ710は、RDSメッセージ内に含まれているかもしれない主題事項コードまたはデータに基づいて迅速なアクセスを可能にする方法でインデックスが付けられている広範囲な主題事項に関連するイメージ、ビデオ、およびテキスト情報の拡張のデータベースをデータ記憶媒体上に記憶している。このようなイメージ、ビデオ、およびテキスト情報は、ハンドヘルドデバイスへの送信およびハンドヘルドデバイス上での表示のために特別に構成されていてもよい。例えば、選択され、そして、ハンドヘルドデバイスの小さいディスプレイ20に適合して容易に見ることができる、短縮されたテキストおよびより低い解像度でクローズアップされたイメージのような、イメージおよびビデオは、ハンドヘルドデバイスと互換可能になるようにイメージおよびビデオがフォーマット化されてもよい。
【0071】
メディアサーバ710は、ソフトウェアにより、RDSデータにより促されるデータ要求、または、RDSデータを含むデータ要求を含む、ハンドヘルドデバイス10から受信し、データ要求に応答して、特定のイメージ、ビデオ、およびテキストデータをデータ記憶媒体から呼び出し、IPプロトコルを使用して、呼び出した情報をハンドヘルドデバイスに送信するようにさらに構成されている。ソフトウェアを通してメディアサーバ710上で実現されるプロセスの実施形態を図13で図示する。メディアサーバ710を構成するために使用されているソフトウェアは、サーバメモリおよび/またはコンパクトディスク712のような他の有体的サーバ読み取り可能メモリ中に記憶させていてもよい。
【0072】
図13を参照すると、メディアサーバ710は、インターネットを通して、ハンドヘルドデバイスからIPクエリ(例えば、GETメッセージ)を受信する、ステップ800。このクエリ800は、データ記憶媒体中に記憶されている対応するデータファイルを識別するためにメディアサーバ710によって解釈可能な、タグ、ポインタ、アドレス、コード、または他のインジケータを含んでいる。メディアサーバ710は、クエリから取得された、タグ、ポインタ、アドレス、コード、または他のインジケータを解釈して、メモリから呼び出すファイルを決定する。例えば、クエリが、データに対するIPアドレスまたはメモリロケーションを含む場合、メディアサーバ710は、単にデータをアドレスとして解釈するに過ぎない。しかしながら、クエリ中に含まれているタグは、関係するデータファイルに対するメモリロケーションを決定するために、テーブルルックアップキーとして使用できるショートコード、または、アルゴリズムで解釈できるショートコードであってもよい。
【0073】
実施形態では、メディアサーバ710は、ハンドヘルドデバイス10により受信されるRDSデータを送信する特定のFMラジオ局によって維持されているブロードキャスタのサーバ702にオプション的にアクセスして、クエリ中で受信したタグまたはコードを解釈するための情報を取得してもよい、オプション的なステップ804。このように実行するにあたって、メディアサーバ710は、受信したタグまたはコードを提供し、要求されているデータのより完全な記述に応答して受信してもよい。したがって、ブロードキャスタは、RDSデータ中にショートコード(例えば、3ないし5ビットのデータ)を含めることができ、メディアサーバ710は、ブロードキャスタのサーバ702からの支援によりこのショートコードを解釈できる。このステップでは、ブロードキャスタのサーバ702はまた、ハンドヘルドデバイス10に送ることができる付加的なイメージ、ビデオおよび/またはテキストデータをメディアサーバ710にダウンロードしてもよい。
【0074】
クエリ中のタグ、ポインタ、アドレス、またはコードを解釈すると、メディアサーバ710は、データ記憶媒体から(例えば、データベースにアクセスすることによって)関連データを呼び出し、ステップ806、ハンドヘルドデバイスへの送信のためにデータをIDパケットにフォーマット化する、ステップ808。フォーマット化するこのステップでは、メディアサーバ710は、データに関係するフォーマット命令にしたがってイメージおよびデータを順番に並べてもよい。この方法では、コンテンツプロバイダ(すなわち、イメージ、ビデオおよびテキストデータの所有者)は、イメージおよび情報がユーザのハンドヘルドデバイス10上で表示されるシーケンスを制御してもよい。最後に、メディアサーバ710は、標準規格のワイヤレスインターネットデータ送信プロトコルおよびネットワークを使用して、フォーマット化されたデータをハンドヘルドデバイス10に送信する。
【0075】
実施形態では、メディアサーバ710はまた、プレイリストまたは番組アウトラインのような、ブロードキャストのサーバ702に関する他の情報を、ステップ804においてブロードキャスタのサーバから受信してもよく、これにより、ハンドヘルドデバイス10からの次の要求をメディアサーバ710が予期できる。ブロードキャスタのプレイリストまたは番組アウトラインを把握することによって、ハンドヘルドデバイス10によって要求される可能性が高い情報をメディアサーバ710が先取りおよび事前にフォーマット化できるようになり、要求を受信するとすぐに情報を送ることができる。例えば、メディアサーバ710に対するクエリは、ハンドヘルドデバイスが監視しているFM局を識別してもよく、これにより、メディアデバイス710は、ステップ804においてブロードキャスタのサーバ702からプレイリスト(または、少なくとも次の曲)をダウンロードし、プレイリストを使用して、ハンドヘルドデバイスがすぐにこのようなデータをすぐに要求するであろうと予期して、次の曲またはアーティストに関連する情報を先取りすることができる。
【0076】
さらなる実施形態では、メディアサーバ710は、曲タイトルのRDSタグを含む歌詩データに対する要求を受け取り、ステップ800、このデータを使用して、(例えば、データベースにアクセスすることによって)FM局700によってブロードキャストされている特定の音楽に関係するデータ記憶媒体から歌詩データを呼び出す、ステップ806。先述の実施形態の記述と同様に、メディアサーバ710は、ハンドヘルドデバイスへの送信のために、歌詩データをIPパケットにフォーマット化し、ステップ808、データをハンドヘルドデバイス10に送信する、ステップ810。受信時に、ハンドヘルドデバイス10は、FM局700によってブロードキャストされている音楽と、多かれ少なかれ同期されている歌詩をディスプレイ上に表示してもよい。
【0077】
先述の実施形態では、ハンドヘルドデバイス10が、単に再生している特定の番組だけではなく、RDSデータストリーム中のデータの何らかの形態に基づいて情報を要求してもよいことを正しく認識すべきである。例えば、FMブロードキャスタの中には、次の曲またはアーティストに関する情報を含むものがあり、これにより、ハンドヘルドデバイス10はこの情報を解釈して使用し、次の曲に関係するデータをメディアサーバ710から要求してもよく、次の曲が来るときに、(ハンドヘルドデバイスがRDSデータに基づいて認識するであろう)情報を表示する準備ができていてもよい。
【0078】
このシステムのさまざまなインプリメンテーションの可能性がある。例えば、アーティストの曲がラジオ上で再生されている間、デバイスのディスプレイ上での表示のために、特定のアーティストに関するイメージ、ビデオ、テキストデータをダウンロードするのに、アプリケーションによって、RDSデータを使用してもよい。ハンドヘルドデバイス上で表示するために特別なビデオクリップをダウンロードすることができ、特別なビデオクリップは、音楽ビデオのように、ユーザのエンターテイメント経験を向上させるものの、音楽ビデオとは異なり、オーディオ番組に同期させておらず、これにより、これらを、ハンドヘルドデバイスへのダウンロードおよびハンドヘルドデバイス上で表示するのに適したものにする。この方法において、メディアサーバ710と協働して、ハンドヘルドデバイス10は、FM局が再生している間、マルチメディアエンターテイメント経験を提供することができる。
【0079】
別の例として、RDSデータは、(野球ゲームおける)打席にいる、または、ラジオコメンテータによって説明されている特定のアスリートの名前を含んでいてもよい。このRDSデータを使用して、アプリケーションは、ハンドヘルドデバイス10上のディスプレイ20上での表示のために、(アスリートの統計のような)イメージ、ビデオ、およびテキストデータをダウンロードできる。代替的に、または、加えて、ハンドヘルドデバイス10は、チームのうちの1つまたは双方に関係するイメージ、ビデオ、およびテキストデータをメディアサーバ710からダウンロードしてもよい。さらなる例として、RDSデータが、ホームランまたはタッチダウンのような主要なスコアが入るイベントを示している場合、アプリケーションは、マルチ感覚のエンターテイメント経験を提供するために、トーン(例えば、歓声)を鳴らすことに加えて、ハンドヘルドデバイスにおけるバイブレーション発生器をアクティブ化してもよい。
【0080】
別の例として、メディアサーバ710上での記憶のために、政党が、イメージ、ビデオ、およびテキストデータパッケージを準備するかもしれない。特定の候補者または政治的問題についてFM局上で議論されているときに、ハンドヘルドデバイス10上での表示のために、イメージ、ビデオ、およびテキストデータパッケージをダウンロードできる。例えば、特定の候補者がインタビューを受けているとき、ハンドヘルドデバイスは、より多くの情報を取りに行くために、または、寄付をするために、その人の写真を表示させてもよく、および/または、ウェブサイトまたは電話番号を表示させてもよい。同様に、政治的広告がブロードキャストされている場合、付加的な情報をメディアサーバ710からダウンロードするために、ハンドヘルドデバイス10によって、広告に関連するRDSデータが使用されてもよい。
【0081】
別のさらなる例では、FM局で実行する広告および公共サービス通知は、RDSデータに結び付けられていてもよく、これにより、ハンドヘルドデバイス10は、付加的な情報をメディアサーバ710からダウンロードできるようになる。例えば、広告主の広告のうちの1つが放送されるときいつでも、ハンドヘルドデバイス10にダウンロードされるべきイメージを、広告主はメディアサーバ710上にポスティングしてもよい。これにより、FMブロードキャスト広告を視聴覚経験に変える。広告主はまた、広告主の製品を消費者が購入できるように情報および表示のダウンロードをプッシュしたいかもしれない。例えば、マップイメージをハンドヘルドデバイスにダウンロードして、広告が掲載された企業のロケーションにカスタマを向けてもよい。別の例として、ウェブサイトまたはJava(登録商標)アプレットをハンドヘルドデバイスにダウンロードしてもよく、これより、例えば、ウェブサイトにアクセスしたり、ブラウザを通してオンライン購入を行ったり、または購入メッセージを直接的に送信したりすることなどによって(例えば、Javaアプレットをアクティブ化することによって)、ユーザがすぐに製品を購入できるようになる。さらに、RDSデータはFMラジオ局の到達範囲内のみで送信されるので、広告主は、この能力を使用して、中央に位置するメディアサーバ710からでさえも、都市特有のまたはローカル的なコンテンツをハンドヘルドデバイスに提供することができる。
【0082】
さらなる実施形態では、FM局は、広告とともに送信される、RDSデータ中にカレンダおよびコンタクト情報を含んでいてもよい。RDSデータストリーム中のこの付加的な情報により、移動体デバイス上のカレンダおよび/またはコンタクトデータベース中にカレンダまたは情報を記憶させるようにユーザに促すアプリケーションを提供することができる。このようなアプリケーションによって、例えば、カレンダアプリケーション中にリマインダを記憶させること、または、コンタクト番号に電話をかけることなどのように、ユーザは、RDS送信された広告にしたがって行動できる。例えば、広告が、やがて来るコンサートまたはイベントに関係している場合、 イベントに参加したいユーザまたはイベントを思い出したいユーザは、例えば、ボタンを押下することによって、 ユーザのカンレンダ中の日付けを見ることができる。同様に、RDSデータを使用して、コンタクト情報(例えば、電話番号、eメール、アドレスまたはインターネットアドレス)をベンダに対して送信することができる。ベンダにコンタクトすることに関心のあるユーザは、電話番号またはアドレスを暗記する必要なく、コンタクト情報を保存したり、または、ソフトキーまたはボタンを押下することによってベンダにすぐにコンタクトしたりできる。ソフトキーまたはボタンを押下することによって、ユーザは、後の検索のために、広告に関係するコンタクト情報を記憶させることができる。
【0083】
さまざまな実施形態によって、RDSデータサービスは、サーバ中に記憶されている静的データとブロードキャストオーディオ番組とを関係付けることができ、これにより、ハンドヘルドデバイス10上に表示される組み合わされたものは、メディアサーバ710からのビデオ送りをストリーミングする必要なく、統合したエンターテイメント経験として現れる。さらに、メディアデバイス710は、ブロードキャスタによってホスト接続されている必要はない。先述のシステムの実施形態の結果は、オーディオおよび可視情報を配信するためのシステムであってもよく、これは、ラジオおよびテレビジョンの混合である第3の形態媒体である。さらに、イメージ、ビデオ、およびテキスト情報は、FMブロードキャスタに関係なく、セルラ電話機サービスプロバイダのような、すべてのブロードキャスタをサポートしている、企業また当事者によって提供されてもよい。さらに、ハンドヘルドデバイス10が位置している場所に関係なく、すべてのハンドヘルドデバイス10にサービスを提供するサーバファーム中のような、どこにでもメディアサーバ710は位置していてもよい。
【0084】
さまざまな実施形態が、多数の利点を提供する。一例として、要求されるまでアプリケーションを活動停止のままにすることができるので、特定のRDSデータパケットを受信したとき、活動停止のアプリケーションをアクティブ化する能力により、ハンドヘルドデバイスは電力を節約することができる。FM受信機は、ハンドセット(図4B、4C参照)の外部にあってもよいので、またはシリコンベースのASIC(図4A参照)であってもよいので、この受信機の電力は、そうでなければ、活動停止のアプリケーションの機能性を提供するために通電されたままでなければならない他の回路よりも少ない。例えば、上述したナビゲーションアプリケーションは、GPS受信機回路を使用して、(例えば、付加的なワイヤレス受信機をアクティブ化すること、または、インターネットサーバに対してデータ通話を行うことなどによって)大きな電力を消費する外部のデータソースにアクセスしてもよい。回避されるべきトラフィックイベントが存在するときのみ、このようなアプリケーションおよび回路をアクティブ化することによって、トラフィック問題が存在しないときの間の電力を節約する。この能力がないと、トラフィックサーバへの周期的データ通話を行う必要があるであろうし、または、他のワイヤレス受信機は、発生しないかもしれないトラフィック問題を監視するために通電されたままでなければならないかもしれない。
【0085】
別の例として、手頃で効率的な緊急警報システムを、セル電話機に組み込むことができる。人口の大部分は、いかなる瞬間でも近くにセル電話機を持っているので、緊急事態において、市民に警告したり、命令または助言を市民に提供したりするのに、セル電話機は非常に効率的な方法であり得る。緊急事態ブロードキャストシステムは、すでにFM局に組み込まれているので、さまざまな実施形態の能力をセル電話機に追加することは、広範囲に分散された効率的な緊急事態警告システムを非常に低コストで確立する。
【0086】
さらなる利点は、新しいブロードキャストおよびネットワークインフラストラクチャに投資する必要なく、さらなるサービスおよびエンターテイメントをリスナに提供することによって、FMラジオのリスニング経験をサービスプロバイダが向上させる機会である。
【0087】
先述の実施形態のイベントを実現するために使用されるハードウェアは、1組の命令を実行するように構成されている処理エレメントよびメモリエレメントであってもよい。1組の命令は、上記のイベントに対応している方法ステップを実行するためのものである。代替的に、いくつかのステップまたは方法は、所定の機能に特有である回路によって実行してもよい。
【0088】
ここで開示した実施形態に関連して記述した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、あるいは双方を組み合わせたものとして実現されてもよいことを、当業者は正しく認識するだろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に図示するために、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路およびステップを、一般的に、これらの機能性の観点から上記に記述している。この機能性が、ハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるか否かは、システム全体に課せられている特定のアプリケーションおよび設計制約に依存する。熟練者は、それぞれの特定のアプリケーションの方法を変えて、記述した機能性を実現するかもしれないが、このようなインプリメンテーションの決定は、本発明の範囲から逸脱が生じるとして解釈されるべきでない。
【0089】
ここで開示した実施形態に関連して記述した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、あるいは、2つのものを組み合わせたもので直接的に具体化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、プロセッサ読み取り可能記憶媒体および/またはプロセッサ読み取り可能メモリ中に存在していてもよく、これらの双方は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバルディスク、CD−ROM、または技術的に知られているデータ記憶媒体の他の何らかの有体的形態のうちの任意のものであってもよい。さらに、プロセッサ読み取り可能メモリは、1つより多いメモリチップ、別個のメモリチップ中のプロセッサチップの内部のメモリ、フラッシュメモリおよびRAMメモリのような、異なるタイプのメモリを組み合わせたものを含んでいてもよい。移動体デバイスのメモリについてのここでの言及は、特定の構成、タイプまたはパッケージングに限定せず、移動体デバイスうちの任意の1つのメモリモジュールまたはすべてのメモリモジュールを含むことを意図している。プロセッサが、情報を記憶媒体から読み取ったり、情報を記憶媒体に書き込んだりできるように、例示的な記憶媒体は、移動体ハンドセットまたはサーバのいずれかにおいてプロセッサに結合されている。代替実施形態では、記憶媒体は、プロセッサに不可欠であるかもしれない。プロセッサおよび記憶媒体はASICに存在していてもよい。ASICは、ユーザ端末に存在していてもよい。代替実施形態では、サーバプロセッサおよび記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ端末に存在していてもよい。
【0090】
さまざまな実施形態の先の説明は、当業者が本発明を作り、または使用できるように提供されている。これらの実施形態に対するさまざまな修正は、当業者に容易に明らかになるであろう。また、ここで規定されている一般的な原理は、本発明の範囲の精神または範囲を逸脱することなく、他の実施形態に適用されてもよい。したがって、本発明は、ここに示した実施形態に限定されることを意図しているものではないが、代わりに、特許請求の範囲は、ここで開示した原理および新規な特徴と矛盾しない最も広範囲に一致させるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドヘルドデバイスにおいて、
FM受信機回路と、
前記FM受信機に結合されているプロセッサとを具備し、
前記プロセッサは、ソフトウェアによって、
RDSデータを受信するようにと、
RDSデータパケット内に含まれている特定の情報を認識するようにと、
前記認識された特定の情報を含む、前記RDSデータパケット内に含まれている情報に基づいて動作を実行するように構成されているハンドヘルドデバイス。
【請求項2】
前記プロセッサに結合されているメモリをさらに具備し、
前記プロセッサは、前記RDSデータパケットの少なくとも一部を前記メモリ中に記憶させるようにさらに構成されている請求項1記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項3】
前記実行する動作は、活動停止のアプリケーションをアクティブ化することを含む請求項1記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項4】
前記実行する動作は、前記RDSデータパケットの少なくとも一部がメモリ中に記憶されていることをアクティブアプリケーションに通知することを含む請求項2記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項5】
前記プロセッサに結合されているディスプレイをさらに具備し、
前記実行する動作は、前記ディスプレイ上に表示されるイメージを発生させることを含む請求項1記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項6】
前記プロセッサに結合されているメモリと、
前記プロセッサに結合されているディスプレイとをさらに具備し、
前記実行する動作は、前記メモリ中に記憶されているデータを呼び出すアプリケーションをアクティブ化することと、前記ディスプレイ上に表示されるイメージを発生させることとを含む請求項1記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項7】
前記プロセッサに結合されているディスプレイをさらに具備し、
前記実行する動作は、前記FM受信機を特定のFMラジオ局に同調させることを含む請求項1記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項8】
前記プロセッサに結合されているワイヤレスネットワークトランシーバをさらに具備し、
前記プロセッサは、ソフトウェアによって、前記ワイヤレスネットワークトランシーバを通して、データ呼び出しを開始させるようにさらに構成されている請求項1記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項9】
前記プロセッサに結合されているワイヤレスネットワークトランシーバをさらに具備し、
前記プロセッサは、ソフトウェアによって、前記ワイヤレスネットワークトランシーバを通して、電話通話を開始させるようにさらに構成されている請求項1記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項10】
前記プロセッサに結合されているワイヤレスネットワークトランシーバをさらに具備し、
前記プロセッサは、ソフトウェアによって、
前記ワイヤレスネットワークトランシーバを通して、前記RDSデータ内に含まれている情報の少なくとも一部を含むクエリをメディアサーバに送信するようにと、
前記クエリに応答して、前記メディアサーバからデータを受信するようにさらに構成されている請求項1記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項11】
前記プロセッサに結合されているワイヤレスネットワークトランシーバと、
前記プロセッサに結合されているディスプレイとをさらに具備し、
前記プロセッサは、ソフトウェアによって、
前記ワイヤレスネットワークトランシーバを通して、前記RDSデータ内に含まれている情報の少なくとも一部を含むクエリをメディアサーバに送信するようにと、
前記クエリに応答して、前記メディアサーバからデータを受信するようにと、
前記受信したデータに基づいて、前記ディスプレイ上に表示されるイメージを発生させるようにさらに構成されている請求項1記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項12】
前記プロセッサは、ソフトウェアによって、RDSデータのためにすべての受信可能なFMラジオブロードキャストを監視するように構成されている請求項1記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項13】
前記プロセッサは、ソフトウェアによって、
FM周波数帯域を選択するようにと、
受信したRDSデータパケットをカウントするようにと、
前記RDSデータパケットのカウントが予め定められた値よりも小さい限り、前記選択されたFM周波数帯域内で送信されるRDSデータを監視するようにと、
前記受信したRDSデータパケットのカウントが前記予め定められた値に等しいときに、別のFM周波数帯域を選択するようにさらに構成されている請求項1記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項14】
前記プロセッサに結合されているワイヤードデータ通信回線をさらに具備し、
前記FM受信機回路は、前記ワイヤードデータ通信回線によって前記プロセッサに結合されている別個のFM受信機デバイス内に位置付けられている請求項1記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項15】
前記プロセッサに結合されている短距離ワイヤレスデータ通信回線をさらに具備し、
前記FM受信機回路は、前記短距離ワイヤレスデータ通信回線によって前記プロセッサに結合されている別個のFM受信機デバイス内に位置付けられている請求項1記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項16】
ラジオデータシステム(RDS)データに応答して、ハンドヘルドデバイス上で動作を実行するための方法において、
FM受信機を通して、RDSデータを受信することと、
RDSデータパケット内に含まれている特定の情報を認識することと、
前記認識された特定の情報を含む、前記RDSデータパケット内に含まれている情報に基づいて動作を実行することとを含む方法。
【請求項17】
前記RDSデータパケットの少なくとも一部を前記メモリ中に記憶させることをさらに含む請求項16記載の方法。
【請求項18】
動作を実行することは、活動停止のアプリケーションをアクティブ化することを含む請求項16記載の方法。
【請求項19】
動作を実行することは、前記RDSデータパケットの少なくとも一部がメモリ中に記憶されていることをアクティブアプリケーションに通知することを含む請求項17記載の方法。
【請求項20】
動作を実行することは、ディスプレイ上に表示されるイメージを発生させることを含む請求項16記載の方法。
【請求項21】
動作を実行することは、
前記メモリ中に記憶されているデータを呼び出すアプリケーションをアクティブ化することと、
前記ディスプレイ上に表示されるイメージを発生させることとをさらに含む請求項16記載の方法。
【請求項22】
動作を実行することは、前記FM受信機を特定のFMラジオ局に同調させることを含む請求項16記載の方法。
【請求項23】
動作を実行することは、ワイヤレスデータ通話を開始させることを含む請求項16記載の方法。
【請求項24】
動作を実行することは、ワイヤレス電話通話を開始させることを含む請求項16記載の方法。
【請求項25】
動作を実行することは、
前記RDSデータ内に含まれている情報の少なくとも一部を含むワイヤレスクエリを、メディアサーバに送信することと、
前記クエリに応答して、前記メディアサーバからデータを受信することとを含む請求項16記載の方法。
【請求項26】
動作を実行することは、
前記RDSデータ内に含まれている情報の少なくとも一部を含むワイヤレスクエリを、メディアサーバに送信することと、
前記クエリに応答して、前記メディアサーバからデータを受信することと、
前記受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に表示されるイメージを発生させることとを含む請求項16記載の方法。
【請求項27】
RDSデータのためにすべての受信可能なFMラジオブロードキャストを監視することをさらに含む請求項16記載の方法。
【請求項28】
動作を実行することは、前記FM受信機を特定のFMラジオ局に同調させることと、ブロードキャストの少なくとも一部を記録することとを含む請求項27記載の方法。
【請求項29】
FM周波数帯域を選択することと、
受信したRDSデータパケットをカウントすることと、
前記RDSデータパケットのカウントが予め定められた値よりも小さい限り、前記選択されたFM周波数帯域内で送信されるRDSデータを監視することと、
前記受信したRDSデータパケットのカウントが前記予め定められた値に等しいときに、別のFM周波数帯域を選択することとをさらに含む請求項16記載の方法。
【請求項30】
FM受信機を通してRDSデータを受信することは、ワイヤードデータ通信回線を通して、別個のFM受信機デバイス内に位置付けられているFM受信機回路からRDSデータを受信することを含む請求項16記載の方法。
【請求項31】
FM受信機を通してRDSデータを受信することは、短距離ワイヤレスデータ通信回線を通して、別個のFM受信機デバイス内に位置付けられているFM受信機回路からRDSデータを受信することを含む請求項16記載の方法。
【請求項32】
ハンドヘルドデバイスにおいて、
FM受信機を通して、RDSデータを受信する手段と、
RDSデータパケット内に含まれている特定の情報を認識する手段と、
前記認識された特定の情報を含む、前記RDSデータパケット内に含まれている情報に基づいて動作を実行する手段とを具備するハンドヘルドデバイス。
【請求項33】
前記RDSデータパケットの少なくとも一部を前記メモリ中に記憶させる手段をさらに具備する請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項34】
前記動作を実行する手段は、活動停止のアプリケーションをアクティブ化する手段を備える請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項35】
前記動作を実行する手段は、前記RDSデータパケットの少なくとも一部がメモリ中に記憶されていることをアクティブアプリケーションに通知する手段を備える請求項33記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項36】
前記動作を実行する手段は、ディスプレイ上に表示されるイメージを発生させる手段を備える請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項37】
前記動作を実行する手段は、
前記メモリ中に記憶されているデータを呼び出すアプリケーションをアクティブ化する手段と、
ディスプレイ上に表示されるイメージを発生させる手段とをさらに備える請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項38】
前記動作を実行する手段は、前記FM受信機を特定のFMラジオ局に同調させる手段を備える請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項39】
前記動作を実行する手段は、ワイヤレスデータ通話を開始させる手段を備える請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項40】
前記動作を実行する手段は、ワイヤレス電話通話を開始させる手段を備える請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項41】
前記動作を実行する手段は、
前記RDSデータ内に含まれている情報の少なくとも一部を含むワイヤレスクエリを、メディアサーバに送信する手段と、
前記クエリに応答して、前記メディアサーバからデータを受信する手段とを備える請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項42】
前記動作を実行する手段は、
前記RDSデータ内に含まれている情報の少なくとも一部を含むワイヤレスクエリを、メディアサーバに送信する手段と、
前記クエリに応答して、前記メディアサーバからデータを受信する手段と、
前記受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に表示されるイメージを発生させる手段とを備える請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項43】
RDSデータのためにすべての受信可能なFMラジオブロードキャストを監視する手段をさらに具備する請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項44】
FM周波数帯域を選択する手段と、
受信したRDSデータパケットをカウントする手段と、
前記RDSデータパケットのカウントが予め定められた値よりも小さい限り、前記FM周波数帯域内で送信されるRDSデータを監視する手段と、
前記受信したRDSデータパケットのカウントが前記予め定められた値に等しいときに、別のFM周波数帯域を選択する手段とをさらに具備する請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項45】
前記FM受信機を通して、RDSデータを受信する手段は、別個のFM受信機デバイス内に位置付けられているFM受信機回路と短距離ワイヤードデータ通信回線とを備える請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項46】
前記FM受信機を通して、RDSデータを受信する手段は、別個のFM受信機内に位置付けられているFM受信機回路と短距離ワイヤレスデータ通信回線とを備える請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項47】
前記動作を実行する手段は、前記FM受信機を特定のFMラジオ局に同調させ、ブロードキャストの少なくとも一部を記録する手段を備える請求項32記載のハンドヘルドデバイス。
【請求項48】
プロセッサ読み取り可能記憶媒体において、
FM受信機を通して、RDSデータを受信することと、
RDSデータパケット内に含まれている特定の情報を認識することと、
前記認識された特定の情報を含む、前記RDSデータパケット内に含まれている情報に基づいて動作を実行することとを含むステップをハンドヘルドデバイスのプロセッサに実行させるように構成されているプロセッサ実行可能なソフトウェア命令が記憶されているプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項49】
前記記憶されているソフトウェア命令は、前記RDSデータパケットの少なくとも一部を前記メモリ中に記憶させることを含むさらなるステップを前記プロセッサに実行させるように構成されている請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項50】
動作を実行することは、活動停止のアプリケーションをアクティブ化することを含む請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項51】
動作を実行することは、前記RDSデータパケットの少なくとも一部がメモリ中に記憶されていることをアクティブアプリケーションに通知することを含む請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項52】
動作を実行することは、ディスプレイ上に表示されるイメージを発生させることを含む請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項53】
動作を実行することは、
前記メモリ中に記憶されているデータを呼び出すアプリケーションをアクティブ化することと、
ディスプレイ上に表示されるイメージを発生させることとを含む請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項54】
動作を実行することは、前記FM受信機を特定のFMラジオ局に同調させることを含む請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項55】
動作を実行することは、ワイヤレスデータ通話を開始させることを含む請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項56】
動作を実行することは、ワイヤレス電話通話を開始させることを含む請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項57】
動作を実行することは、
前記RDSデータ内に含まれている情報の少なくとも一部を含むワイヤレスクエリを、メディアサーバに送信することと、
前記クエリに応答して、前記メディアサーバからデータを受信することとを含む請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項58】
動作を実行することは、
前記RDSデータ内に含まれている情報の少なくとも一部を含むワイヤレスクエリを、メディアサーバに送信することと、
前記クエリに応答して、前記メディアサーバからデータを受信することと、
前記受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に表示されるイメージを発生させることとを含む請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項59】
前記記憶されているソフトウェア命令は、RDSデータのためにすべての受信可能なFMラジオブロードキャストを監視することを含むさらなるステップを前記プロセッサに実行させるように構成されている請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項60】
前記記憶されているソフトウェア命令は、
FM周波数帯域を選択することと、
受信したRDSデータパケットをカウントすることと、
前記RDSデータパケットのカウントが予め定められた値よりも小さい限り、前記FM周波数帯域内で送信されるRDSデータを監視することと、
前記受信したRDSデータパケットのカウントが前記予め定められた値に等しいときに、別のFM周波数帯域を選択することとを含むさらなるステップを前記プロセッサに実行させるように構成されている請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項61】
前記記憶されているソフトウェア命令は、ワイヤードデータ通信回線を通して、別個のFM受信機デバイス内に位置付けられているFM受信機回路からのRDSデータを前記プロセッサに受信させるように構成されている請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項62】
前記記憶されているソフトウェア命令は、短距離ワイヤレスデータ通信回線を通して、別個のFM受信機デバイス内に位置付けられているFM受信機回路からのRDSデータを前記プロセッサに受信させるように構成されている請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項63】
動作を実行することは、前記FM受信機を特定のFMラジオ局に同調させ、ブロードキャストの少なくとも一部を記録することとを含む請求項48記載のプロセッサ読み取り可能記憶媒体。
【請求項64】
サーバにおいて、
インターネットを通して、メッセージを送信および受信するように構成されているプロセッサと、
前記プロセッサに結合されているデータ記憶媒体とを具備し、
前記データ記憶媒体は、ハンドヘルドデバイスへの送信に適した情報を含むデータファイルを記憶し、
前記プロセッサは、ソフトウェアによって、
ラジオデータシステム(RDS)データパケットから導出された情報を含むクエリを、ハンドへルドデバイスから受信することと、
前記クエリ中に含まれている前記情報を解釈して、前記データ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを識別することと、
前記識別されたデータファイルを前記データ記憶媒体から取り出すことと、
前記ハンドヘルドデバイスへの送信のために、前記取り出したデータファイル内の情報をフォーマット化することと、
前記インターネットを通して、前記フォーマット化した情報を前記ハンドヘルドデバイスに送信することとを含むステップを実行するように構成されているサーバ。
【請求項65】
前記プロセッサは、ソフトウェアによって、ブロードキャスタのサーバにアクセスして、前記ハンドヘルドデバイスから受信した前記クエリに関連する情報を取得することを含むステップを実行するようにさらに構成されている請求項65記載のサーバ。
【請求項66】
前記クエリ中に含まれている情報は、RDSデータパケットの一部であり、前記プロセッサは、ソフトウェアによって、前記クエリ中に含まれているRDSデータパケットの一部を使用して、前記データ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを識別することを含むステップを実行するようにさらに構成されている請求項65記載のサーバ。
【請求項67】
前記クエリ中に含まれている情報は、RDSデータパケットの一部であり、
前記プロセッサは、ソフトウェアによって、前記クエリ中に含まれているRDSデータパケットの一部を、前記プロセッサのメモリ中に記憶されている値のテーブルと比較して、前記データ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを識別することを含むステップを実行するようにさらに構成されている請求項65記載のサーバ。
【請求項68】
前記クエリ中に含まれている情報は、RDSデータパケットの一部であり、
前記プロセッサは、ソフトウェアによって、
ブロードキャスタのサーバにアクセスすることと、
前記ハンドヘルドデバイスからの前記クエリ中に含まれているRDSデータパケットの一部を前記ブロードキャスタのサーバに提供することと、
前記ハンドヘルドデバイスから受信した前記クエリに関連する情報を、前記ブロードキャスタのサーバから受信することとを含むステップを実行するようにさらに構成されている請求項65記載のサーバ。
【請求項69】
前記プロセッサは、ソフトウェアによって、
ブロードキャスタのサーバにアクセスすることと、
将来のブロードキャストトピックに関する情報を、前記ブロードキャスタのサーバから受信することと、
前記ハンドヘルドデバイスからの将来のクエリを予期して、前記将来のブロードキャストトピックに関連するデータファイルを、前記データ記憶媒体から取り出すこととを含むステップを実行するようにさらに構成されている請求項65記載のサーバ。
【請求項70】
前記データファイルは、前記ハンドヘルドデバイス上での表示に適したイメージを含む請求項65記載のサーバ。
【請求項71】
前記データファイルは、前記ハンドヘルドデバイス上での表示に適したビデオクリップを含む請求項65記載のサーバ。
【請求項72】
前記データファイルは、前記ハンドヘルドデバイス上での表示に適した広告を含む請求項65記載のサーバ。
【請求項73】
前記データファイルは、前記ハンドヘルドデバイス上で表示されたときに、ユーザがアイテムを購入できるようになる情報を含む請求項65記載のサーバ。
【請求項74】
ハンドヘルドデバイスと通信するためのサーバ実行可能な方法において、
ラジオデータシステム(RDS)データパケットから導出された情報を含むクエリを、前記ハンドへルドデバイスから受信することと、
前記クエリ中に含まれている前記情報を解釈して、データ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを識別することと、
前記識別されたデータファイルを前記データ記憶媒体から取り出すことと、
前記ハンドヘルドデバイスへの送信のために、前記取り出したデータファイル内の情報をフォーマット化することと、
インターネットを通して、前記フォーマット化した情報を前記ハンドヘルドデバイスに送信することとを含むサーバ実行可能な方法。
【請求項75】
ブロードキャスタのサーバにアクセスして、前記ハンドヘルドデバイスから受信した前記クエリに関連する情報を取得することをさらに含む請求項74記載のサーバ読み取り可能記憶媒体。
【請求項76】
前記クエリ中に含まれている情報は、RDSデータパケットの一部であり、前記クエリ中に含まれているRDSデータパケットの一部を使用して、前記データ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを識別することをさらに含む請求項74記載のサーバ実行可能な方法。
【請求項77】
前記クエリ中に含まれている情報は、RDSデータパケットの一部であり、
前記クエリ中に含まれているRDSデータパケットの一部を、前記プロセッサのメモリ中に記憶されている値のテーブルと比較して、前記データ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを識別することをさらに含む請求項74記載のサーバ実行可能な方法。
【請求項78】
前記クエリ中に含まれている情報は、RDSデータパケットの一部であり、
ブロードキャスタのサーバにアクセスすることと、
前記ハンドヘルドデバイスからの前記クエリ中に含まれているRDSデータパケットの一部を前記ブロードキャスタのサーバに提供することと、
前記ハンドヘルドデバイスから受信した前記クエリに関連する情報を、前記ブロードキャスタのサーバから受信することとをさらに含む請求項74記載のサーバ実行可能な方法。
【請求項79】
ブロードキャスタのサーバにアクセスするステップと、
将来のブロードキャストトピックに関する情報を、前記ブロードキャスタのサーバから受信するステップと、
前記ハンドヘルドデバイスからの将来のクエリを予期して、前記将来のブロードキャストトピックに関連するデータファイルを、前記データ記憶媒体から取り出すステップとをさらに含む請求項74記載のサーバ実行可能な方法。
【請求項80】
前記データファイルは、前記ハンドヘルドデバイス上での表示に適したイメージを含む請求項74記載のサーバ実行可能な方法。
【請求項81】
前記データファイルは、前記ハンドヘルドデバイス上での表示に適したビデオクリップを含む請求項74記載のサーバ実行可能な方法。
【請求項82】
前記データファイルは、歌詩データを含む請求項74記載のサーバ実行可能な方法。
【請求項83】
前記データファイルは、前記ハンドヘルドデバイス上での表示に適した広告を含む請求項74記載のサーバ実行可能な方法。
【請求項84】
前記データファイルは、前記ハンドヘルドデバイス上で表示されたときに、ユーザがアイテムを購入できるようになる情報を含む請求項74記載のサーバ実行可能な方法。
【請求項85】
サーバにおいて、
ラジオデータシステム(RDS)データパケットから導出された情報を含むクエリを、ハンドへルドデバイスから受信する手段と、
前記クエリ中に含まれている前記情報を解釈して、データ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを識別する手段と、
前記識別されたデータファイルを前記データ記憶媒体から取り出す手段と、
前記ハンドヘルドデバイスへの送信のために、前記取り出したデータファイル内の情報をフォーマット化する手段と、
インターネットを通して、前記フォーマット化した情報を前記ハンドヘルドデバイスに送信する手段とを具備するサーバ。
【請求項86】
ブロードキャスタのサーバにアクセスして、前記ハンドヘルドデバイスから受信した前記クエリに関連する情報を取得する手段をさらに具備する請求項85記載のサーバ。
【請求項87】
前記クエリ中に含まれている情報は、RDSデータパケットの一部であり、前記クエリ中に含まれているRDSデータパケットの一部を使用して、前記データ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを識別する手段をさらに具備する請求項85記載のサーバ。
【請求項88】
前記クエリ中に含まれている情報は、RDSデータパケットの一部であり、前記クエリ中に含まれているRDSデータパケットの一部を、プロセッサのメモリ中に記憶されている値のテーブルと比較して、前記データ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを識別する手段をさらに具備する請求項85記載のサーバ。
【請求項89】
前記クエリ中に含まれている情報は、RDSデータパケットの一部であり、
ブロードキャスタのサーバにアクセスする手段と、
前記ハンドヘルドデバイスからの前記クエリ中に含まれているRDSデータパケットの一部を前記ブロードキャスタのサーバに提供する手段と、
前記ハンドヘルドデバイスから受信した前記クエリに関連する情報を、前記ブロードキャスタのサーバから受信する手段とをさらに具備する請求項85記載のサーバ。
【請求項90】
ブロードキャスタのサーバにアクセスする手段と、
将来のブロードキャストトピックに関する情報を、前記ブロードキャスタのサーバから受信する手段と、
前記ハンドヘルドデバイスからの将来のクエリを予期して、前記将来のブロードキャストトピックに関連するデータファイルを、前記データ記憶媒体から取り出す手段とをさらに具備する請求項85記載のサーバ。
【請求項91】
前記データファイルは、前記ハンドヘルドデバイス上での表示に適したイメージを含む請求項85記載のサーバ。
【請求項92】
前記データファイルは、前記ハンドヘルドデバイス上での表示に適したビデオクリップを含む請求項85記載のサーバ。
【請求項93】
前記データファイルは、前記ハンドヘルドデバイス上での表示に適した広告を含む請求項85記載のサーバ。
【請求項94】
前記データファイルは、前記ハンドヘルドデバイス上で表示されたときに、ユーザがアイテムを購入できるようになる情報を含む請求項85記載のサーバ。
【請求項95】
ラジオデータシステム(RDS)データパケットから導出された情報を含むクエリを、ハンドへルドデバイスから受信することと、
前記クエリ中に含まれている前記情報を解釈して、データ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを識別することと、
前記識別されたデータファイルを前記データ記憶媒体から取り出すことと、
前記ハンドヘルドデバイスへの送信のために、前記取り出したデータファイル内の情報をフォーマット化することと、
インターネットを通して、前記フォーマット化した情報を前記ハンドヘルドデバイスに送信することとを含むステップをサーバプロセッサに実行させるように構成されているプロセッサ実行可能なソフトウェア命令が記憶されているサーバ読み取り可能記憶媒体。
【請求項96】
前記記憶されているソフトウェア命令は、ブロードキャスタのサーバにアクセスして、前記ハンドヘルドデバイスから受信した前記クエリに関連する情報を取得することを含むさらなるステップをサーバプロセッサに実行させるように構成されている請求項95記載のサーバ読み取り可能記憶媒体。
【請求項97】
前記クエリ中に含まれている情報は、RDSデータパケットの一部であり、
前記記憶されているソフトウェア命令は、前記クエリ中に含まれているRDSデータパケットの一部を使用して、前記データ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを識別することを含むさらなるステップをサーバプロセッサに実行させるように構成されている請求項95記載のサーバ読み取り可能記憶媒体。
【請求項98】
前記クエリ中に含まれている情報は、RDSデータパケットの一部であり、
前記記憶されているソフトウェア命令は、前記クエリ中に含まれているRDSデータパケットの一部を、前記プロセッサのメモリ中に記憶されている値のテーブルと比較して、前記データ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを識別することを含むさらなるステップをサーバプロセッサに実行させるように構成されている請求項95記載のサーバ読み取り可能記憶媒体。
【請求項99】
前記クエリ中に含まれている情報は、RDSデータパケットの一部であり、前記記憶されているソフトウェア命令は、
ブロードキャスタのサーバにアクセスすることと、
前記ハンドヘルドデバイスからの前記クエリ中に含まれているRDSデータパケットの一部を前記ブロードキャスタのサーバに提供することと、
前記ハンドヘルドデバイスから受信した前記クエリに関連する情報を、前記ブロードキャスタのサーバから受信することとを含むさらなるステップをサーバプロセッサに実行させるように構成されている請求項95記載のサーバ読み取り可能記憶媒体。
【請求項100】
前記記憶されているソフトウェア命令は、
ブロードキャスタのサーバにアクセスすることと、
将来のブロードキャストトピックに関する情報を、前記ブロードキャスタのサーバから受信することと、
前記ハンドヘルドデバイスからの将来のクエリを予期して、前記将来のブロードキャストトピックに関連するデータファイルを、前記データ記憶媒体から取り出すこととを含むさらなるステップをサーバプロセッサに実行させるように構成されている請求項95記載のサーバ読み取り可能記憶媒体。
【請求項101】
通信システムにおいて、
ラジオデータシステム(RDS)データパケットをブロードキャストするように構成されているFMラジオ局と、
プロセッサおよび記憶媒体を備えるメディアサーバと、
ハンドヘルドデバイスとを具備し、
前記ハンドヘルドデバイスは、
ワイヤレスネットワークトランシーバと、
RDSデータパケットを受信するように構成されているFM受信機と、
ディスプレイと、
前記ワイヤレスネットワークトランシーバと、前記FM受信機と、前記ディスプレイとに結合されているプロセッサとを備え、
前記プロセッサは、
RDSデータパケットを前記FM受信機から受信するようにと、
前記受信したRDSデータパケットを監視するようにと、
選択されたRDSデータパケットの受信に応答して、前記ワイヤレスネットワークトランシーバを通して、クエリを前記メディアサーバに送信するように構成されており、
前記クエリは、前記選択されたRDSデータパケットから取り出された情報を含み、
前記メディアサーバデータ記憶媒体は、ハンドヘルドデバイスへの送信に適した情報を含むデータファイルを記憶し、
前記メディアサーバプロセッサは、ソフトウェアによって、
前記RDSデータパケットから導出された情報を含むクエリを、前記ハンドヘルドデバイスから受信することと、
前記クエリ中に含まれている前記情報を解釈して、前記データ記憶媒体上に記憶されているデータファイルを識別することと、
前記識別されたデータファイルを前記データ記憶媒体から取り出すことと、
前記ハンドヘルドデバイスへの送信のために、前記取り出したデータファイル内の情報をフォーマット化することと、
インターネットを通して、前記フォーマット化した情報を前記ハンドヘルドデバイスに送信することとを含むステップ実行するように構成され、
前記ハンドヘルドデバイスプロセッサは、前記フォーマット化されて送信された情報を受信し、前記フォーマット化されて送信された情報の少なくとも一部を前記ディスプレイ上に表示するようにさらに構成されている通信システム。
【請求項102】
前記インターネットを通して、情報を前記メディアサーバに提供するように構成されているブロードキャスタのサーバをさらに具備する請求項101記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2011−521523(P2011−521523A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−506325(P2011−506325)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際出願番号】PCT/US2009/038334
【国際公開番号】WO2009/131789
【国際公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】