GPR86受容体の使用
本発明者らは、GPR86関連疾患、特に炎症性疾患または疼痛の治療、予防または緩和に好適な分子の同定方法であって、候補分子がGPR86ポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニストであるか否かを判別することを含み、ただし先のGPR86ポリペプチドは配列番号3もしくは配列番号5もしくは配列番号7に記載のアミノ酸配列、その断片またはそれに少なくとも90%同一な配列を含む方法を開示する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患または疼痛の治療、予防または緩和に好適な分子の同定方法であって、候補分子がGPR86ポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニストであるか否かを判別することを含み、ただし前記GPR86ポリペプチドは配列番号3もしくは配列番号5もしくは配列番号7に記載のアミノ酸配列、その断片またはそれに少なくとも90%同一な配列を含む、前記方法。
【請求項2】
前記GPR86ポリペプチドが、配列番号1、配列番号2もしくは配列番号4に記載の核酸配列、またはそれに少なくとも90%同一な配列によりコードされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記候補分子をGPR86ポリペプチドに曝露すること、および該候補分子がGPR86ポリペプチドに結合するか否かを判別することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
GPR86優先的Gタンパク質Giと共役しているGPR86受容体を含む細胞を候補化合物と接触させること、および、該細胞中のサイクリックAMP(cAMP)のようなGPCR感受性マーカーのレベルが前記接触の結果低下するか否かを測定すること、によりアゴニストを同定する、請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項5】
GPR86優先的Gタンパク質Giと共役しているGPR86受容体を含む細胞を候補化合物と接触させること、および、該細胞中のサイクリックAMP(cAMP)のようなGPCR感受性マーカーのレベルが前記接触の結果増加するか否かを測定すること、によりアンタゴニストを同定する、請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項6】
Gα16のような無差別刺激性Gタンパク質と共役しているGPR86受容体を含む細胞を候補化合物と接触させること、および、該細胞中のサイクリックAMP(cAMP)のようなGPCR感受性マーカーのレベルが前記接触の結果増加するか否かを測定すること、によりアゴニストを同定する、請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項7】
Gα16のような無差別刺激性Gタンパク質と共役しているGPR86受容体を含む細胞を候補化合物と接触させること、および、該細胞中のサイクリックAMP(cAMP)のようなGPCR感受性マーカーのレベルが前記接触の結果低下するか否かを測定すること、によりアンタゴニストを同定する、請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項8】
(a) 野生型動物または機能破壊された内因性GPR86遺伝子を有するトランスジェニック非ヒト動物を用意すること;
(b) 前記野生型動物またはトランスジェニック非ヒト動物を候補分子に曝露すること;および
(c) 前記動物の生物学的パラメーターが前記接触の結果変化したか否かを測定することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項9】
前記生物学的パラメーターが、刺激への応答、熱への応答、光への応答、免疫応答、炎症反応、疼痛への応答、好ましくは疼痛への応答からなる群より選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
(a) 野生型細胞または機能破壊された内因性GPR86遺伝子を含む細胞、好ましくは機能破壊された内因性GPR86遺伝子を有するトランスジェニック非ヒト動物から単離された細胞を用意すること;
(b) 前記細胞を候補分子に曝露すること;および
(c) GPR86ポリペプチドの生物学的活性が前記接触の結果変化したか否かを測定することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項11】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患または疼痛の治療、予防または緩和に用いるためのGPR86ポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニストの同定方法における、野生型動物または機能破壊された内因性GPR86遺伝子を有するトランスジェニック非ヒト動物の使用。
【請求項12】
機能破壊された内因性GPR86遺伝子を有するトランスジェニック非ヒト動物またはその単離された細胞もしくは組織の、GPR86関連疾患、特に炎症性疾患または疼痛のモデルとしての使用。
【請求項13】
前記トランスジェニック非ヒト動物が、機能破壊されたGPR86遺伝子、好ましくはGPR86遺伝子もしくはその一部分に欠失を有する機能破壊されたGPR86遺伝子を含む、請求項8〜12のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項14】
前記トランスジェニック非ヒト動物が、野生型動物と比較した場合に次の表現型のいずれか1つ以上:刺激への応答、熱への応答、光への応答、免疫応答、炎症反応、疼痛への応答、好ましくは疼痛への応答、に変化を示す、請求項8〜13のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項15】
前記トランスジェニック非ヒト動物が、少なくとも次の1つ:野生型動物と比較した場合の、(a)増加または減少した疼痛感受性である変更された疼痛感受性、および(b)増加または減少した炎症性疼痛感受性である変更された炎症性疼痛感受性、を示す、請求項8〜14のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項16】
前記トランスジェニック非ヒト動物が、齧歯類、好ましくはマウスである、請求項8〜15のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項17】
GPR86ポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニストの同定方法であって、候補化合物を請求項4〜16のいずれか1項に記載の野生型またはトランスジェニック非ヒト動物に投与すること、および請求項9に記載の生物学的パラメーターの変化を測定することを含む、前記方法。
【請求項18】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患または疼痛の治療、予防のためのGPR86のアゴニストまたはアンタゴニストを同定するための、配列番号3もしくは配列番号5もしくは配列番号7に記載のアミノ酸配列、その断片またはそれに少なくとも90%同一な配列を含むGPR86ポリペプチドの使用。
【請求項19】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患または疼痛の治療、予防のためのGPR86のアゴニストまたはアンタゴニストを同定するための、配列番号1、配列番号2もしくは配列番号4に記載の核酸配列、もしくはその断片、またはそれに少なくとも90%同一な配列を含むGPR86ポリヌクレオチドの使用。
【請求項20】
疼痛が、急性疼痛、慢性疼痛、皮膚疼痛、体性痛、内臓痛、心筋虚血、幻肢痛(phantom pain)、および神経因性疼痛(神経痛)を含む遠隔痛、損傷、疾患に起因する疼痛、頭痛、偏頭痛、癌疼痛、パーキンソン病のような神経障害に起因する疼痛、脊椎および末梢神経手術、脳腫瘍、外傷性脳損傷(TBI)、脊髄外傷、慢性疼痛症候群、慢性疲労症候群に起因する疼痛、三叉神経痛、舌咽神経痛、ヘルペス後神経痛、およびカウザルギーなどの神経痛、狼瘡、サルコイドーシス、くも膜炎、関節炎、リウマチ性疾患、生理痛、背痛、腰痛、関節痛、腹痛、胸痛、陣痛、骨格筋疾患および皮膚病、頭部外傷、ならびに線維筋痛のいずれかにより生じる疼痛からなる群より選択される、請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
炎症性疾患が炎症性障害から選択され、好ましくは炎症性疾患(例えば慢性関節リウマチ、多発性硬化症、ギラン・バレー症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎、乾癬、移植片対宿主拒絶反応、全身性エリテマトーデスまたはインスリン依存性糖尿病)、自己免疫疾患(例えば毒素性ショック症候群、変形性関節症、糖尿病または炎症性腸疾患)、急性疼痛、慢性疼痛、神経因性疼痛、接触皮膚炎、アテローム動脈硬化症、糸球体腎炎、再灌流障害、骨吸収障害、喘息、卒中、心筋梗塞、熱傷、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、外傷に続発する多器官障害、急性炎症性成分を伴う皮膚病、急性化膿性髄膜炎、壊死性腸炎、血液透析に付随する症候群、敗血症ショック、白血球搬出法、顆粒球輸血、煙吸入により引き起こされる肺の急性または慢性炎症、子宮内膜症、ベーチェット病、ブドウ膜炎、強直性脊椎炎、膵炎、癌、ライム病、経皮経管冠状動脈形成に続く再狭窄、アルツハイマー病、外傷性関節炎、敗血症、慢性閉塞性肺疾患、うっ血性心不全、骨粗鬆症、悪液質、パーキンソン病、歯周病、痛風、アレルギー疾患、加齢性黄班変性症、感染および膿胞性線維症から成る群より選択される、請求項1〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
請求項1〜21のいずれか1項に記載の方法または使用により同定されたGPR86のアゴニストまたはアンタゴニスト。
【請求項23】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患または疼痛の治療、予防または緩和のための、請求項22に記載の分子の使用。
【請求項24】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患もしくは疼痛またはそれに対する易罹患性を診断するキットであって、次のいずれか1以上:GPR86ポリペプチドまたはその一部分;GPR86ポリペプチドに対する抗体;またはこうしたものをコードしうる核酸、を含む前記キット。
【請求項25】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患もしくは疼痛を患っている個体の治療方法であって、前記個体におけるGPR86ポリペプチドの活性または量を増加または減少させることを含む前記方法。
【請求項26】
GPR86ポリペプチド、GPR86ポリペプチドのアゴニストまたはGPR86のアンタゴニストを前記個体に投与することを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患もしくは疼痛の診断方法であって、次のステップ:
(a) こうした疾患に罹患しているかまたは罹患している疑いのある動物におけるGPR86ポリペプチドの発現レベルまたは発現パターンを検出すること;および
(b) 該発現レベルまたは発現パターンを正常動物のそれと比較すること、
を含む前記方法。
【請求項28】
図1〜7を参照しそれらに示されている、本明細書に実質的に記載された方法または使用。
【請求項1】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患または疼痛の治療、予防または緩和に好適な分子の同定方法であって、候補分子がGPR86ポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニストであるか否かを判別することを含み、ただし前記GPR86ポリペプチドは配列番号3もしくは配列番号5もしくは配列番号7に記載のアミノ酸配列、その断片またはそれに少なくとも90%同一な配列を含む、前記方法。
【請求項2】
前記GPR86ポリペプチドが、配列番号1、配列番号2もしくは配列番号4に記載の核酸配列、またはそれに少なくとも90%同一な配列によりコードされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記候補分子をGPR86ポリペプチドに曝露すること、および該候補分子がGPR86ポリペプチドに結合するか否かを判別することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
GPR86優先的Gタンパク質Giと共役しているGPR86受容体を含む細胞を候補化合物と接触させること、および、該細胞中のサイクリックAMP(cAMP)のようなGPCR感受性マーカーのレベルが前記接触の結果低下するか否かを測定すること、によりアゴニストを同定する、請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項5】
GPR86優先的Gタンパク質Giと共役しているGPR86受容体を含む細胞を候補化合物と接触させること、および、該細胞中のサイクリックAMP(cAMP)のようなGPCR感受性マーカーのレベルが前記接触の結果増加するか否かを測定すること、によりアンタゴニストを同定する、請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項6】
Gα16のような無差別刺激性Gタンパク質と共役しているGPR86受容体を含む細胞を候補化合物と接触させること、および、該細胞中のサイクリックAMP(cAMP)のようなGPCR感受性マーカーのレベルが前記接触の結果増加するか否かを測定すること、によりアゴニストを同定する、請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項7】
Gα16のような無差別刺激性Gタンパク質と共役しているGPR86受容体を含む細胞を候補化合物と接触させること、および、該細胞中のサイクリックAMP(cAMP)のようなGPCR感受性マーカーのレベルが前記接触の結果低下するか否かを測定すること、によりアンタゴニストを同定する、請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項8】
(a) 野生型動物または機能破壊された内因性GPR86遺伝子を有するトランスジェニック非ヒト動物を用意すること;
(b) 前記野生型動物またはトランスジェニック非ヒト動物を候補分子に曝露すること;および
(c) 前記動物の生物学的パラメーターが前記接触の結果変化したか否かを測定することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項9】
前記生物学的パラメーターが、刺激への応答、熱への応答、光への応答、免疫応答、炎症反応、疼痛への応答、好ましくは疼痛への応答からなる群より選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
(a) 野生型細胞または機能破壊された内因性GPR86遺伝子を含む細胞、好ましくは機能破壊された内因性GPR86遺伝子を有するトランスジェニック非ヒト動物から単離された細胞を用意すること;
(b) 前記細胞を候補分子に曝露すること;および
(c) GPR86ポリペプチドの生物学的活性が前記接触の結果変化したか否かを測定することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項11】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患または疼痛の治療、予防または緩和に用いるためのGPR86ポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニストの同定方法における、野生型動物または機能破壊された内因性GPR86遺伝子を有するトランスジェニック非ヒト動物の使用。
【請求項12】
機能破壊された内因性GPR86遺伝子を有するトランスジェニック非ヒト動物またはその単離された細胞もしくは組織の、GPR86関連疾患、特に炎症性疾患または疼痛のモデルとしての使用。
【請求項13】
前記トランスジェニック非ヒト動物が、機能破壊されたGPR86遺伝子、好ましくはGPR86遺伝子もしくはその一部分に欠失を有する機能破壊されたGPR86遺伝子を含む、請求項8〜12のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項14】
前記トランスジェニック非ヒト動物が、野生型動物と比較した場合に次の表現型のいずれか1つ以上:刺激への応答、熱への応答、光への応答、免疫応答、炎症反応、疼痛への応答、好ましくは疼痛への応答、に変化を示す、請求項8〜13のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項15】
前記トランスジェニック非ヒト動物が、少なくとも次の1つ:野生型動物と比較した場合の、(a)増加または減少した疼痛感受性である変更された疼痛感受性、および(b)増加または減少した炎症性疼痛感受性である変更された炎症性疼痛感受性、を示す、請求項8〜14のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項16】
前記トランスジェニック非ヒト動物が、齧歯類、好ましくはマウスである、請求項8〜15のいずれか1項に記載の使用または方法。
【請求項17】
GPR86ポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニストの同定方法であって、候補化合物を請求項4〜16のいずれか1項に記載の野生型またはトランスジェニック非ヒト動物に投与すること、および請求項9に記載の生物学的パラメーターの変化を測定することを含む、前記方法。
【請求項18】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患または疼痛の治療、予防のためのGPR86のアゴニストまたはアンタゴニストを同定するための、配列番号3もしくは配列番号5もしくは配列番号7に記載のアミノ酸配列、その断片またはそれに少なくとも90%同一な配列を含むGPR86ポリペプチドの使用。
【請求項19】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患または疼痛の治療、予防のためのGPR86のアゴニストまたはアンタゴニストを同定するための、配列番号1、配列番号2もしくは配列番号4に記載の核酸配列、もしくはその断片、またはそれに少なくとも90%同一な配列を含むGPR86ポリヌクレオチドの使用。
【請求項20】
疼痛が、急性疼痛、慢性疼痛、皮膚疼痛、体性痛、内臓痛、心筋虚血、幻肢痛(phantom pain)、および神経因性疼痛(神経痛)を含む遠隔痛、損傷、疾患に起因する疼痛、頭痛、偏頭痛、癌疼痛、パーキンソン病のような神経障害に起因する疼痛、脊椎および末梢神経手術、脳腫瘍、外傷性脳損傷(TBI)、脊髄外傷、慢性疼痛症候群、慢性疲労症候群に起因する疼痛、三叉神経痛、舌咽神経痛、ヘルペス後神経痛、およびカウザルギーなどの神経痛、狼瘡、サルコイドーシス、くも膜炎、関節炎、リウマチ性疾患、生理痛、背痛、腰痛、関節痛、腹痛、胸痛、陣痛、骨格筋疾患および皮膚病、頭部外傷、ならびに線維筋痛のいずれかにより生じる疼痛からなる群より選択される、請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
炎症性疾患が炎症性障害から選択され、好ましくは炎症性疾患(例えば慢性関節リウマチ、多発性硬化症、ギラン・バレー症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎、乾癬、移植片対宿主拒絶反応、全身性エリテマトーデスまたはインスリン依存性糖尿病)、自己免疫疾患(例えば毒素性ショック症候群、変形性関節症、糖尿病または炎症性腸疾患)、急性疼痛、慢性疼痛、神経因性疼痛、接触皮膚炎、アテローム動脈硬化症、糸球体腎炎、再灌流障害、骨吸収障害、喘息、卒中、心筋梗塞、熱傷、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、外傷に続発する多器官障害、急性炎症性成分を伴う皮膚病、急性化膿性髄膜炎、壊死性腸炎、血液透析に付随する症候群、敗血症ショック、白血球搬出法、顆粒球輸血、煙吸入により引き起こされる肺の急性または慢性炎症、子宮内膜症、ベーチェット病、ブドウ膜炎、強直性脊椎炎、膵炎、癌、ライム病、経皮経管冠状動脈形成に続く再狭窄、アルツハイマー病、外傷性関節炎、敗血症、慢性閉塞性肺疾患、うっ血性心不全、骨粗鬆症、悪液質、パーキンソン病、歯周病、痛風、アレルギー疾患、加齢性黄班変性症、感染および膿胞性線維症から成る群より選択される、請求項1〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
請求項1〜21のいずれか1項に記載の方法または使用により同定されたGPR86のアゴニストまたはアンタゴニスト。
【請求項23】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患または疼痛の治療、予防または緩和のための、請求項22に記載の分子の使用。
【請求項24】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患もしくは疼痛またはそれに対する易罹患性を診断するキットであって、次のいずれか1以上:GPR86ポリペプチドまたはその一部分;GPR86ポリペプチドに対する抗体;またはこうしたものをコードしうる核酸、を含む前記キット。
【請求項25】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患もしくは疼痛を患っている個体の治療方法であって、前記個体におけるGPR86ポリペプチドの活性または量を増加または減少させることを含む前記方法。
【請求項26】
GPR86ポリペプチド、GPR86ポリペプチドのアゴニストまたはGPR86のアンタゴニストを前記個体に投与することを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
GPR86関連疾患、特に炎症性疾患もしくは疼痛の診断方法であって、次のステップ:
(a) こうした疾患に罹患しているかまたは罹患している疑いのある動物におけるGPR86ポリペプチドの発現レベルまたは発現パターンを検出すること;および
(b) 該発現レベルまたは発現パターンを正常動物のそれと比較すること、
を含む前記方法。
【請求項28】
図1〜7を参照しそれらに示されている、本明細書に実質的に記載された方法または使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公表番号】特表2008−504044(P2008−504044A)
【公表日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−518705(P2007−518705)
【出願日】平成17年7月1日(2005.7.1)
【国際出願番号】PCT/GB2005/002601
【国際公開番号】WO2006/003422
【国際公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願人】(503166469)パラダイム・セラピューティクス・リミテッド (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月1日(2005.7.1)
【国際出願番号】PCT/GB2005/002601
【国際公開番号】WO2006/003422
【国際公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願人】(503166469)パラダイム・セラピューティクス・リミテッド (4)
【Fターム(参考)】
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