説明

GnRHのアンタゴニストとしてのチエノピロール類

本発明は、式(I):


で示される、ゴナドトロピン放出ホルモンのアンタゴニストとして有用な、新規のチエノ−ピロール化合物の基に関する[式中:R、R、R、RおよびRは、本明細書で定義された通りである]。本発明はまた、前記化合物の医薬製剤、前記化合物を用いた治療方法、および、前記化合物の製造プロセスに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグ
[式中:
は、水素、場合により置換されたC1〜6アルキル、場合により置換されたアリール、または、場合により置換されたアリールC1〜6アルキルから選択され、ここで、この任意の置換基は、C1〜4アルキル、ニトロ、シアノ、フルオロ、および、C1〜4アルコキシから選択され;
は、水素、場合により置換されたC1〜6アルキル、または、場合により置換された一環式または二環式の芳香環であり、ここで、この任意の置換基は、独立して、シアノ、RN−、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、ハロ、ハロC1〜6アルキル、または、ハロC1〜6アルコキシから選択される1、2または3個の置換基であり、ここで、R、および、Rは、独立して、水素、C1〜6アルキル、または、アリールから選択され;
は、式(IIa)〜式(IId):
【化2】

からなる群より選択され、
は、水素、C1〜4アルキル、または、ハロから選択され;
は、式III−a;III−b;III−c;III−d;III−e;III−f、III−g、III−h、III−i、または、III−j、III−k、III−l、III−m、III−n、III−o、または、III−p:
【化3】

[式中:
hetは、独立してO、NおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む場合により置換された3〜8員環の複素環を示し、ここで、この任意の置換基は、R12およびR13から選択される1〜2個の基から選択される]
からなる群より選択され、;
14およびR15は、以下から選択される:
(i)R14は、水素;場合により置換されたC1〜8アルキル;場合により置換されたアリール;−R−Ar[式中、RはC1〜8アルキレンを示し、Arは場合により置換されたアリールを示す];および、場合により置換された3〜8員環の複素環(独立してO、NおよびSから選択される1〜3個のさらなるヘテロ原子を場合により含む)から選択され;および、R15は、水素;場合により置換されたC1〜8アルキル、および、場合により置換されたアリールから選択され;
(ii)Rが式III−a、III−b、III−i、III−l、または、III−mで示される基を示す場合、基NR14(−R15)はさらに、場合により置換された3〜8員環の複素環(独立してO、NおよびSから選択される1〜3個のさらなるヘテロ原子を場合により含む)を示し;または、
(iii)Rが、構造III−eを示す場合、
【化4】

は、場合により置換された3〜8員環の複素環(場合により、独立してO、NおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む)を示し;
20およびR20aは、独立して、水素、フルオロ、または、場合により置換されたC1〜8アルキルから選択され、または、R20およびR20aは、それらが結合している炭素原子と共に、場合により置換された3〜7員環のシクロアルキル環を形成し;
およびR6aは、独立して、水素、フルオロ、場合により置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択され、または、RおよびR6aは、それらが結合している炭素原子と共に、3〜7個の原子からなる炭素環を形成するか、または、RおよびR6aは、それらが結合している炭素原子と共に、カルボニル基を形成し;
または、Aが直接結合ではない場合、基:
【化5】

は、3〜7個の炭素原子からなる炭素環、または、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
または、基:
【化6】

は、3〜7個の炭素原子、および、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
は、水素、または、C1〜6アルキルから選択され;
は、以下から選択される:
(i)水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、C1〜4アルコキシC1〜4アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜6アルキル、シアノ、−C1〜4アルキルアミノ、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノ、C1〜6アルキル−S(O)−、−O−R、−NR、−C(O)−R、−C(O)O−R、−CONR、NH−C(O)−R、または、−S(O)NR
ここで、R、および、Rは、独立して、水素、および、ヒドロキシ、アミノ、−C1〜4アルキルアミノ、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノ、HO−C2〜4アルキル−NH−、または、HO−C2〜4アルキル−N(C1〜4アルキル)−で場合により置換されたC1〜6アルキル(例えば、C1〜4アルキル)から選択され;
(ii)ニトロ[Bが式(IV)で示される基であり、XがCHであり、pが0の場合];
(iii)カルボシクリル(例えば、C3〜7シクロアルキル、または、アリール)、または、アリールC1〜6アルキル、これらはそれぞれ、場合によりR12またはR13で置換されている;
(iv)ヘテロシクリル、または、ヘテロシクリルC1〜6アルキル、これらはそれぞれ、場合により独立してR12またはR13から選択される最大4個の置換基で置換されており、さらにここで、ヘテロシクリル基中のあらゆる窒素原子は、化学的に可能な場合、必要に応じてそれらの酸化された(N→O、N−OH)状態である;
12は、独立して、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜6アルキル、オキソ、シアノ、シアノC1〜6アルキル、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルコキシC1〜4アルキル、C1〜6アルコキシカルボニルC0〜4アルキル、C1〜6アルカノイルC0〜4アルキル、C1〜6アルカノイルオキシC0〜4アルキル、C2〜6アルケニル、C1〜3ペルフルオロアルキル−、C1〜3ペルフルオロアルコキシ、アリール、アリールC1〜6アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1〜6アルキル、アミノC0〜4アルキル、−C1〜4アルキルアミノC0〜4アルキル、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノC0〜4アルキル、カルバモイル、−C1〜4アルキルカルバモイルC0〜2アルキル、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノカルバモイルC0〜2アルキル、アミノカルボニルC0〜4アルキル、−C1〜6アルキルアミノカルボニルC0〜4アルキル、N,N−C1〜6アルキルアミノカルボニルC0〜4アルキル、C1〜6アルキル−S(O)−アミノC0〜4アルキル−、アリール−S(O)−アミノC0〜2アルキル−、C1〜3ペルフルオロアルキル−S(O)−アミノC0〜2アルキル−;C1〜6アルキルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、アリールアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜3ペルフルオロアルキルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜6アルカノイルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−;アリールカルボニルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜6アルキル−S(O)−C0〜2アルキル−、アリール−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜3ペルフルオロアルキル−、C1〜3ペルフルオロアルコキシC0〜2アルキル;R9’OC(O)(CH−、R9”10”N(CH−、R9’10’NC(O)(CH−、R10NC(O)N(R)(CH−、ROC(O)N(R)(CH−、または、ハロから選択され、ここで、wは、0〜4の整数である、および、RおよびR10は、独立して、水素、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルスルホニル、および、C3〜7カルボシクリルから選択され、R’およびR10’は、独立して、C1〜4アルキルスルホニル、および、C3〜7カルボシクリルから選択され、R”およびR10”は、C3〜7カルボシクリルである;ここで、R12中のアミノまたはアリール基は、場合によりC1〜4アルキルで置換されている;
13は、−C(O)−R16である;
16は、アミノ酸誘導体、または、アミノ酸誘導体のアミドから選択され;
17は、水素、または、C1〜4アルキルである;
Aは、以下から選択される:
(i)直接結合;
(ii)場合により置換されたC1〜5アルキレン、ここで、この任意の置換基は、独立して、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜6アルキル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜4アルコキシC1〜4アルキル、アリール、アリールC1〜6アルキル、カルボニル、または、カルボニルメチルから選択され;
(iii)3〜7個の原子からなる炭素環式環;
(iv)カルボニル基、または、−C(O)−C(R)−(ここで、Rは、それぞれ独立して、水素、および、C1〜2アルキルから選択される);
または、Rが式(IIa)または(IIb)で示される基の場合、基:
【化7】

は、3〜7個の炭素原子、および、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
または、Rが、式(IIa)、(IIb)、(IIc)または(IId)で示される基の場合、基:
【化8】

は、3〜7個の炭素原子、および、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
Bは、以下から選択される:
(i)直接結合;
(ii)式(IV):
【化9】

で示される基、式中:
Xは、NまたはCHから選択され、
ここで、位置(a)で、式(IV)は、窒素原子に結合しており、(CH)p基は、Rに結合しており、さらにここで、R11は、水素、場合により置換されたC1〜6アルキル、または、N(R2324)から選択され、
ここで、R23およびR24は、独立して、水素、ヒドロキシ、場合により置換されたC1〜6アルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたアリールC1〜6アルキル、場合により置換された3〜7個の原子からなる炭素環式環、場合により置換されたヘテロシクリル、場合により置換されたヘテロシクリルC1〜6アルキルから選択されるか、または、R23およびR24は、一緒になって、場合により置換された3〜9個の原子からなる環を形成することができ、ここで、場合により置換された基R23、R24、および、C1〜6アルキル基R11のいずれに関する任意の置換基は、R12、および、
【化10】

[式中、KおよびRは、ここで定義した通りである]
から選択される;
(iii)場合により置換されたC1〜6アルキレン、場合により置換されたC3〜7シクロアルキル、場合により置換されたC3〜6アルケニレン、場合により置換されたC3〜6アルキニル、(C1〜5アルキル)aa−S(O)−(C1〜5アルキル)bb−、−(C1〜5アルキル)aa−O−(C1〜5アルキル)bb−、−(C1〜5アルキル)aa−C(O)−(C1〜5アルキル)bb−、または、(C1〜5アルキル)aa−N(R14a)−(C1〜5アルキル)bb、または、−(C1〜5アルキル)aa−C(O)NR14a−(C1〜5アルキル)bb−から独立して選択される基、ここで、R14aは、上記で定義された基R14であるか、または、R14a、および、(C1〜5アルキル)aaまたは(C1〜5アルキル)bb鎖は、連結して複素環を形成することができ、ここで、aaおよびbbは、独立して、0または1であり、(C1〜5アルキル)aa、および、(C1〜5アルキル)bbの連結された長さは、Cアルキル未満であるか、または、それに等しく、さらにここで、この任意の置換基は、独立して、R12から選択され;
または、基−B−Rは、式(V):
【化11】

で示される基を示し;
または、基:
【化12】

は、一緒になって、4〜7個の炭素原子を含む場合により置換された複素環を形成する、ここで、この任意の置換基は、独立してR12およびR13から選択される1または2個の置換基から選択され;
または、基;
【化13】

は、3〜7個の炭素原子、および、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
Jは、式:−(CH−L−(CH−または−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、ここで、sが0より大きい場合、上記アルキレン基は、場合によりR12から選択される1〜2個の基で置換されており、
または、基:
【化14】

は、一緒になって、4〜7個の炭素原子を含む場合により置換された複素環を形成する、ここで、この任意の置換基は、独立してR12およびR13から選択される1または2個の置換基から選択され;
Kは、直接結合、−(CR2122s1−、−(CR2122s1−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OC(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)O−(CR2122s2、−(CR2122s1−OC(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OS(O)−(CR2122s2、または、−(CR2122s1−S(O)−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)N(R17)−(CR2122s2−または、−(CR2122s1−N(R17)S(O)−(CR2122s2−から選択され;ここで、R21およびR22基は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、または、場合により置換されたC1〜4アルキルから選択され、ここで、この任意の置換基は、基ZR30であり、ここで、Zは、酸素、または、基S(O)であり、ここで、nは、上述の通りであり、R30は、水素、または、C1〜4アルキルである;
Lは、場合により置換されたアリール、または、場合により置換されたヘテロシクリルから選択され;
nは、0〜2の整数である;
pは、0〜4の整数である;
s、s1およびs2は、独立して、0〜4の整数から選択され、および、
s1+s2は、4未満であるか、または4に等しい;
ただし、上記化合物は、以下の基を少なくとも1つ含まなければならない:
(i)Rは、式(IIc)または(IId)で示される基であり、式中、Jは、式:−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、および/または、
(ii)Rは、水素、または、場合により置換されたC1〜6アルキルから選択され、および/または、
(iii)少なくとも1つの基RまたはR6aは、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択され、および/または、
(iv)Rは、式III−k、III−l、III−o、または、III−pで示される基であり、および/または、
(v)Rは、置換されたC3〜7シクロアルキル、置換されたアリール、または、置換されたアリールC1〜6アルキルから選択され、ここで、置換基は、基R13である;または、Rは、ヘテロシクリル、または、ヘテロシクリルC1〜6アルキルであり、これらはそれぞれ、基R13でで置換されており、場合により、独立してR12またはR13から選択される最大3個のさらなる置換基で置換されている;および、/または、
(vi)−(CR2122s1−または−(CR2122s2−中のR21およびR22はいずれも、C1〜4アルキルである;または、
(vii)−(CR2122s1−または−(CR2122s2−中のR21またはR22の少なくとも一方は、場合により基ZR30で置換されているC1〜4アルキルである]。
【請求項2】
前記化合物が、請求項1で定義された式(I)で示される化合物であるが、以下の基を少なくとも1つ含むという条件付きである、請求項1に記載の化合物:
(i)Rは、式(IIc)または(IId)で示される基であり、式中、Jは、式:−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基である、および/または、
(ii)Rは、水素、または、場合により置換されたC1〜6アルキルから選択される、および/または、
(iii)少なくとも1つの基RまたはR6aは、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択される、および/または、
(iv)Rは、式III−k、III−l、III−o、または、III−pで示される基である、および/または、
(vi)−(CHs1−または−(CHs2−中のCH基は、C1〜4アルキルで二置換されている;および、/または、
(vii)−(CHs1−または−(CHs2−部分は、場合により−S(O)30で置換された分岐状C1〜4アルキルである。
【請求項3】
式(I)で示される化合物が以下の基を少なくとも1つ含む、請求項2に記載の化合物:
(i)Rは、式(IIc)または(IId)で示される基であり、式中、Jは、式:−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、および/または、
(iii)少なくとも1つの基RまたはR6aは、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択され、および/または、
(iv)Rは、式III−k、III−l、III−o、または、III−pで示される基であり、および/または、
(vi)−(CHs1−または−(CHs2−中のCH基は、C1〜4アルキルで二置換されている;および、/または、
(vii)−(CHs1−または−(CHs2−部分は、場合により−S(O)30で置換された分岐状C1〜4アルキルである。
【請求項4】
式(Id’):
【化15】

で示される、請求項1に記載の化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグ
[式中:
は、式(IIc)または式(IId)からなる群より選択される:
【化16】

Jは、式:−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、ここで、sが0より大きい場合、上記アルキレン基は、場合によりR12から選択される1〜2個の基で置換されている、
および、A、K、L、R、R、R、R、R、R6a、R、および、R12は、上記で式(I)で示される化合物について定義された通りである]。
【請求項5】
Lはアゼチジニルであり、それぞれの基は0である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
式(I)において、RまたはR6aの少なくとも一方は、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、または、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
前記RまたはR6aのいずれか一方は、C1〜6アルコキシである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
式(Ie):
【化17】

で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグ
[式中:
は、式(IIc)または式(IId):
【化18】

からなる群より選択され、式中、
Kは、−(CR2122s1−、−(CR2122s1−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OC(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)O−(CR2122s2、−(CR2122s1−OC(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OS(O)−(CR2122s2、または、−(CR2122s1−S(O)−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)N(R17)−(CR2122s2−または、−(CR2122s1−N(R17)S(O)−(CR2122s2−から選択され;ここで、R17、n、s1およびs2は、請求項1で定義された通りであり、R21およびR22基は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、または、場合により置換されたC1〜4アルキルから選択され、ここで、この任意の置換基は、基ZR30であり、ここで、Zは、酸素、または、基S(O)であり、ここで、nは、上述の通りであり、R30は、水素、または、C1〜4アルキルであるが、ただし、少なくとも1つの基R21またはR22は、基ZR30で置換されたC1〜4アルキルであり;
および、A、J、L、R、R、R、R、R、R6a、R、および、R12は、請求項1で定義された通りである]。
【請求項9】
式(If):
【化19】

で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグ
[式中:
は、式(IIc)または式(IId):
【化20】

からなる群より選択され、式中、
Kは、−(CR2122s1−、−(CR2122s1−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OC(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)O−(CR2122s2、−(CR2122s1−OC(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OS(O)−(CR2122s2、または、−(CR2122s1−S(O)−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)N(R17)−(CR2122s2−または、−(CR2122s1−N(R17)S(O)−(CR2122s2−から選択され;ここで、R17、n、s1およびs2は、請求項1で定義された通りであり、R21およびR22基は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、または、場合により置換されたC1〜4アルキルから選択され、ここで、この任意の置換基は、基ZR30であり、ここで、Zは、酸素、または、基S(O)であり、ここで、nは、上述の通りであり、R30は、水素、または、C1〜4アルキルであるが、ただし、同じ−(CR2122s1−または−(CR2122s2−中の基R21およびR22はいずれも、C1〜4アルキル基であり;
および、A、J、L、R、R、R、R、R、R6a、R、および、R12は、請求項1で定義された通りである]。
【請求項10】
以下から選択される化合物、または、それらの塩、プロドラッグもしくは溶媒化合物:
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−ヒドロキシベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−シアノベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−ニトロベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{モルホリノカルボニル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{4−メトキシピペリジン−1−イルカルボニル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−3−メチルチオ−プロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−2−メチルチオ−エチルプロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{モルホリノカルボニル−1,1−ジメチルメチレン}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{チエン−2−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{ベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{ピリダ−3−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{ベンゾジオキソール−5−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−ヒドロキシベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{ピロール−2イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{4−フルオロベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−クロロベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{チエン−3−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{フラン−3−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{シクロヘキシルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{チアゾール−2−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−2ヒドロキシ−エチルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−2ヒドロキシ−プロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−3−ヒドロキシ−プロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;および、
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{3−ヒドロキシピロリジン−1−イルカルボニル−1,1−ジメチルメチレン}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール。
【請求項11】
以下から選択される化合物:
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−3−メチル−ブチルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−B]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−N−メチルカルバモイル−3−メチル−ブチルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−B]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−ブタ−1−イルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−B]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−エタ−1−イルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−B]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−−プロパ−1−イルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−B]ピロール;および、
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−−エタ−1−イルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−B]ピロール。
【請求項12】
請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、以下の(a)〜(g)から選択される工程を含み:
(a)式XXXII:
【化21】

で示される化合物と、式H−R’で示される化合物とを反応させる工程、ここで、Xは、
【化22】

から選択され;Lは、置換可能な基であり;および、
H−R3’は、
【化23】

から選択され;
式中、R、R、R、R、R、R、B、J、K、A、RおよびR6aは、上記で定義された通りである;
(b)式XXXIII:
【化24】

で示される化合物と、式L−R3”で示される化合物とを反応させる工程、ここで、Xは、
【化25】

から選択され;Lは、置換可能な基であり、Rは、Rの前記定義から選択され、および、
−R3”は、
【化26】

から選択され、
式中、R、R、R、R、R、R、B、J、K、A、RおよびR6aは、上記で定義された通りである;
(c)Rが複素環の一部または水素ではない式(I)の化合物の場合、Rが水素である式(I)の化合物と、式L−R7aで示される基とを反応させる工程、
ここで、R7aは上記でRについて定義された通り(ただし水素を除く)であり、Lは置換可能な基である;
(d)Rが式(IIc)または(IId)で示される基であり、さらに、
基:
【化27】

が、一緒になって、場合により置換された、4〜7個の炭素原子を含む窒素含有複素環を形成する式(I)の化合物の場合、式XXXIVaまたはXXXIVbで示される化合物と、式L−K−Rで示される化合物とを反応させる工程、ここで、Lは、置換可能な基:
【化28】

であり、式中、R、R、R、R、R、R、J、K、A、RおよびR6aは、上記で定義された通りである;
(e)Rが式(IIc)または(IId)で示される基である式(I)の化合物の場合、式XXXVaまたはXXXVb:
【化29】

で示される化合物と、式L−K”−Rで示される化合物とを反応させる工程、ここで、Lは、置換可能な基であり、さらにここで、基K’およびK”は、共に反応するとKを形成する基を含み、式中、R、R、R、R、R、R、J、K、A、RおよびR6aは、上記で定義された通りである;
(f)式XXXVI:
【化30】

で示される化合物と、式L−Rで示される求電子性化合物とを反応させる工程、ここで、Lは、置換可能な基であり、式中、R、R、R、RおよびRは、上記で定義された通りである;
(g)式XXXVII:
【化31】

で示される化合物と、式L10−Rで示される化合物とを反応させる工程、
ここで、Lが脱離基でありL10が活性化基であるか、または、Lが活性化基でありL10が脱離基であり、式中、R、R、R、RおよびRは、上記で定義された通りである;
その後必要に応じて、1またはそれ以上の以下の工程:
i)式(I)で示される化合物を、式(I)で示されるその他の化合物に変換する工程;
ii)あらゆる保護基Sを除去する工程;または、
iii)塩、プロドラッグまたは溶媒化合物を形成する工程、
を行うことを含む、上記方法。
【請求項13】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの塩、プロドラッグもしくは溶媒化合物、および、製薬上許容できる希釈剤またはキャリアーを含む医薬製剤。
【請求項14】
患者に、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの塩、プロドラッグもしくは溶媒化合物を投与することを含む、患者におけるゴナドトロピン放出ホルモン活性を拮抗させる方法。
【請求項15】
医薬品として使用するための、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
(a)ゴナドトロピン放出ホルモン活性の拮抗;
(b)患者の下垂体による黄体形成ホルモンの分泌を減少させるための、患者への投与;および、
(c)患者における性ホルモンに関連する状態を治療的に処置および/または予防するための、患者への投与、
のための医薬品の製造における、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグの使用。

【公表番号】特表2007−523146(P2007−523146A)
【公表日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553661(P2006−553661)
【出願日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【国際出願番号】PCT/GB2005/000568
【国際公開番号】WO2005/080402
【国際公開日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】