ID画像提供装置、店舗端末、接続情報提供装置、ID画像提供方法、印刷方法、及び接続情報提供方法
【課題】顧客に有意義な広告を最適な時期に提供すること。
【解決手段】ストアコントローラ3は、キャッシュレジスタ7から顧客が購買した商品に関する会計情報を受信し、会計情報から画像検索情報を生成して広告検索サーバ2に送信する。広告検索サーバ2は、ストアコントローラ3から送信されてきた画像検索情報を用いて広告ID画像を検索し、ストアコントローラ3に送信する。ストアコントローラ3はフィルタリング後の広告ID画像をキャッシュレジスタ7に送信し、キャッシュレジスタ7は、これをレシート4に印刷する。携帯電話5でレシート4の広告ID画像を撮影すると、携帯電話5は、撮影画像を広告検索サーバ2に送信し、広告検索サーバ2は、この撮影画像に対応づけられているURLを携帯電話5に送信する。携帯電話5は、これを用いて広告コンテンツサーバ6の広告ウェブサイトに接続する。
【解決手段】ストアコントローラ3は、キャッシュレジスタ7から顧客が購買した商品に関する会計情報を受信し、会計情報から画像検索情報を生成して広告検索サーバ2に送信する。広告検索サーバ2は、ストアコントローラ3から送信されてきた画像検索情報を用いて広告ID画像を検索し、ストアコントローラ3に送信する。ストアコントローラ3はフィルタリング後の広告ID画像をキャッシュレジスタ7に送信し、キャッシュレジスタ7は、これをレシート4に印刷する。携帯電話5でレシート4の広告ID画像を撮影すると、携帯電話5は、撮影画像を広告検索サーバ2に送信し、広告検索サーバ2は、この撮影画像に対応づけられているURLを携帯電話5に送信する。携帯電話5は、これを用いて広告コンテンツサーバ6の広告ウェブサイトに接続する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ID画像提供装置、店舗端末、接続情報提供装置、ID画像提供方法、印刷方法、及び接続情報提供方法に関し、例えば、レシートに広告情報を印刷するものに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗では、会計処理の際にキャッシュレジスタでレシートを発行する。
レシートには、決済内容、店舗のロゴや住所・電話番号、会計日時なども印刷され、顧客の便宜を図っている。
また、レシートの余白や裏面に広告を印刷することも行われており、限られたスペースにできるだけ多くの情報を盛り込むための努力がなされている。
このように、レシートに広告を盛り込む技術として、次のものがある。
【0003】
【特許文献1】特開2006−67482公報
【0004】
この技術は、レシートに広告ウェブサイトへ接続するためのURL(Uniform Resource Locators)を電子透かしによって埋め込むものである。
そして、携帯電話でこの電子透かしを撮影すると、携帯電話を広告ウェブサイトに自動的に接続することができる。
このように、レシートとネットワークの連携を図ることにより、レシートの広告スペースに制約されない広告活動を行うことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、接続先の広告ウェブサイトは、顧客に関わらず画一的であったり、又は、店舗側の都合により選択したものであった。
このため、必ずしも顧客にとって有意義な広告が最適な時期に確実に提供されているとはいえなかった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、顧客に有意義な広告を最適な時期に提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記目的を達成するために、店舗端末から、当該店舗で決済した商品の商品情報を受信する商品情報受信手段と、ID情報を規定したID画像を記憶するID画像記憶手段と、商品情報とID画像との対応関係を記憶した対応記憶手段と、前記記憶した対応関係を用いて、前記受信した商品情報に対応するID画像を前記記憶したID画像から検索するID画像検索手段と、前記検索したID画像を前記店舗端末に送信するID画像送信手段と、を具備したことを特徴とするID画像提供装置を提供する(第1の構成)。
第1の構成において、前記ID情報は、周波数領域にてID情報を規定しているように構成することもできる(第2の構成)。
第2の構成において、前記ID画像は、周波数領域にて規定されたIDパターンを逆フーリエ変換して得られた画像であるように構成することもできる(第3の構成)。
第1の構成において、前記ID画像には電子透かしにて前記ID情報が埋め込まれているように構成することもできる(第4の構成)。
第1の構成から第4の構成までのうちの何れか1の構成において、前記ID画像の一部の領域には、表記情報が配置されているように構成することもできる(第5の構成)。
第1の構成から第5の構成までのうちの何れか1の構成において、前記ID画像送信手段は、複数の前記ID画像を前記店舗端末に送信するように構成することもできる(第6の構成)。
第1の構成から第6の構成までのうちの何れか1の構成において、前記ID画像には、前記店舗端末が当該ID画像を印刷するか否かを判断するための属性情報が付随しているように構成することもできる(第7の構成)。
第7の構成において、前記店舗端末で印刷するか否かを判断するためのID画像の属性情報を登録したリストを記憶する属性リスト記憶手段を具備し、前記ID画像送信手段は、前記検索したID画像のうち、前記属性リストを用いて印刷すると判断したものを送信するように構成することもできる(第8の構成)。
また、本発明は、店舗で決済した商品の商品情報を第1の構成から第8の構成までのうちの何れか1の構成のID画像提供装置に送信する商品情報送信手段と、前記送信した商品情報に対するID画像を前記ID画像提供装置から受信するID画像受信手段と、前記受信したID画像を印刷媒体に印刷する印刷手段と、を具備したことを特徴とする店舗端末を提供する(第9の構成)。
第9の構成において、前記ID画像受信手段で複数個のID画像を受信した場合、前記印刷手段は、前記受信したID画像のそれぞれを前記印刷媒体の別領域に印刷するように構成することもできる(第10の構成)。
第9の構成、又は第10の構成において、前記受信したID画像には、前記印刷手段で印刷するか否かを判断するための属性情報が付随しており、前記属性情報を用いて前記ID画像を印刷するか否かを判断する判断手段を具備し、前記印刷手段は、前記判断手段で印刷すると判断された場合に前記ID画像を印刷するように構成することもできる(第11の構成)。
また、本発明は、ID情報と所定のウェブサイトへの接続情報を対応づけた接続情報記憶手段と、ユーザ端末からID情報を取得するID情報取得手段と、前記接続情報記憶手段で、前記取得したID情報に対応づけられた接続情報を検索する接続情報検索手段と、前記検索した接続情報を前記ユーザ端末に送信する接続情報送信手段と、を具備したことを特徴とする接続情報提供装置を提供する(第12の構成)。
第12の構成において、ID画像を受信するID画像受信手段と、前記受信したID画像を周波数領域に変換する変換手段と、を具備し、前記ID情報取得手段は、前記変換したID画像からID情報を取得するように構成することもできる(第13の構成)。
また、本発明は、ID情報を規定したID画像を記憶するID画像記憶手段と、商品情報とID画像との対応関係を記憶した対応記憶手段と、商品情報受信手段と、ID画像検索手段と、ID画像送信手段と、を備えたコンピュータにおいて、前記商品情報受信手段によって、店舗端末から、当該店舗で決済した商品の商品情報を受信する商品情報受信ステップと、前記ID画像検索手段によって、前記記憶した対応関係を用いて、前記受信した商品情報に対応するID画像を前記記憶したID画像から検索するID画像検索ステップと、前記ID画像送信手段によって、前記検索したID画像を前記店舗端末に送信するID画像送信ステップと、から構成されたことを特徴とするID画像提供方法を提供する(第14の構成)。
また、本発明は、商品情報送信手段と、ID画像受信手段と、印刷手段とを備えた店舗端末において、前記商品情報送信手段によって、店舗で決済した商品の商品情報を請求項1から請求項6までのうちの何れか1の請求項に記載のID画像提供装置に送信する商品情報送信ステップと、前記ID画像受信手段によって、前記送信した商品情報に対するID画像を前記ID画像提供装置から受信するID画像受信ステップと、前記印刷手段によって、前記受信したID画像を印刷媒体に印刷する印刷ステップと、から構成されたことを特徴とする印刷方法を提供する(第15の構成)。
また、本発明は、ID情報と所定のウェブサイトへの接続情報を対応づけた接続情報記憶手段と、ID情報取得手段と、接続情報検索手段と、接続情報送信手段と、を備えたコンピュータにおいて、前記ID情報取得手段によって、ユーザ端末からID情報を取得するID情報取得ステップと、前記接続情報検索手段によって、前記接続情報記憶手段で、前記取得したID情報に対応づけられた接続情報を検索する接続情報検索ステップと、前記接続情報送信手段によって、前記検索した接続情報を前記ユーザ端末に送信する接続情報送信ステップと、から構成されたことを特徴とする接続情報提供方法を提供する(第16の構成)。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、決済時に得られる情報を用いて顧客に有意義な広告を最適な時期に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(1)実施の形態の概要
ストアコントローラ3は、キャッシュレジスタ7で会計処理が行われると、キャッシュレジスタ7から顧客が購買した商品に関する会計情報を受信する。
そして、ストアコントローラ3は、会計情報から画像検索情報を生成して広告検索サーバ2に送信する。画像検索情報には、例えば、商品コード、当該商品に対して設定されているキーワード、商品の分類など、顧客が購入した商品の属性に関する情報が含まれている。
【0010】
広告検索サーバ2は、広告ID画像を蓄積しており、ストアコントローラ3から送信されてきた画像検索情報を用いて広告ID画像を検索し、ストアコントローラ3に送信する。広告ID画像は、広告主が提供する広告ウェブサイトのURLに対応づけられている。
ストアコントローラ3は、広告ID画像を受信すると、フィルタ情報を用いてこれをフィルタリングし、競合他社の広告ID画像などを排除する。
ストアコントローラ3は、フィルタリング後の広告ID画像をキャッシュレジスタ7に送信し、キャッシュレジスタ7は、これをレシート4に印刷する。
【0011】
顧客が携帯電話5でレシート4の広告ID画像を撮影すると、携帯電話5は、撮影画像を広告検索サーバ2に送信し、広告検索サーバ2は、この撮影画像に対応づけられているURLを携帯電話5に送信する。
携帯電話5は、広告検索サーバ2からURLを受信すると、これを用いて広告コンテンツサーバ6の広告ウェブサイトに接続する。
広告コンテンツサーバ6は、URLに対応づけて各広告主の広告コンテンツを管理しており、携帯電話5が送信してきたURLに対応する広告コンテンツを携帯電話5に提供する。
【0012】
(2)実施の形態の詳細
まず、図1を用いて、広告ウェブサイトのURLと広告ID画像の対応関係について説明する。
まず、URLと対応させたID情報であるIDパターン10を周波数領域(周波数空間)にて定義する。
IDパターン10は、例えば、内周円と外周円の周上に点で構成されたIDパターン成分16を分散させて構成されている。
垂直方向の軸と水平方向の軸の交点が低周波数側で、原点から離れるほど高周波数側となっている。
【0013】
IDパターン10を逆フーリエ変換すると実空間でのID画像11が得られる。ID画像11は、画像全体にIDパターン成分16が拡散した模様となる。
ID画像11をフーリエ変換するとIDパターン10が得られるため、ID画像11は、IDパターンを介してURLと対応づけられている。
【0014】
ところで、ID画像11は、IDパターン10を復元するための情報が画像全体に拡散しているため、圧縮や切り取りなどの加工に対して高い耐性を有している。
そこで、本実施の形態では、ID画像11を2値化してキャッシュレジスタなどの小型印刷機に適したID画像12とし、更に、広告内容を表す表記情報14を上書きして、表記情報14が視認できるようにID画像12の濃淡を調節し、レシートに印刷する広告ID画像13とする。
【0015】
広告ID画像13をフーリエ変換するとIDパターン15が得られ、IDパターン成分16が復元される。
このため、IDパターン成分16を照合することによりIDパターン15をIDパターン10に対応させることができ、これによって、IDパターン15をURLに対応づけることができる。
以上のようにして、広告ID画像13からURLを特定することができる。
【0016】
なお、本実施の形態では、一例としてIDパターンを逆フーリエ変換してID画像を生成するが、これに限定するものではなく、画像に電子透かしにてID情報を埋め込んだものをID画像としてもよい。
電子透かしには、例えば、置換法や特徴量抽出技術を用いた方法などの公知技術を用いることができる。
なお、特徴量抽出技術とは、対象画像には何ら処理を行わず、その特徴をサーバに記憶させ、これをID情報として利用するものである。
対象画像を撮影した撮影画像の特徴量をサーバで記憶してある特徴量と対比することにより対象画像のID情報を特定することができる。
【0017】
図2は、本実施の形態のキャッシュレジスタが印刷したレシートの一例を示した図である。
レシート4には、店舗名、決済日時、決済内容などの一般的な決済情報の他に、広告ID画像20a、20b、20cが印刷されており、各広告ID画像には、それぞれ表記情報21a、21b、21cが印刷されている。
以下、広告ID画像20a〜20cを特に区別しない場合は単に広告ID画像と記す。
本実施の形態では、レシート4に最大3つの広告ID画像を印刷するが、更に多くの広告ID画像を印刷することも可能である。
【0018】
図2の例では、広告ID画像20aには、「新商品の案内初夏のビール」なる表記情報21aが印刷されており、ビール会社の広告ウェブサイトのURLに対応づけられたIDパターンが埋め込まれている。
広告ID画像20bには、「缶コーヒーキャンペーン>>詳細はこちら」なる表記情報21bが印刷されており、キャンペーン情報を照会する広告ウェブサイトのURLに対応づけられたIDパターンが埋め込まれている。
広告ID画像20cには、「新宿お得なお店情報>>案内はこちら」なる表記情報21cが印刷されており、地域商店街の広告ウェブサイトのURLに対応づけられたIDパターンが埋め込まれている。
【0019】
図3は、本実施の形態の広告提供システム1のシステム構成を示したブロック図である。
広告提供システム1は、広告検索サーバ2、広告コンテンツサーバ6、ストアコントローラ3、キャッシュレジスタ7、レシート4、携帯電話5などから構成されている。
ストアコントローラ3とキャッシュレジスタ7は、例えば、スーパーマーケット、レストラン、コンビニエンスストアなどの店舗に設置されている。
【0020】
キャッシュレジスタ7は、テンキーやその他の情報などを入力する入力装置、商品のバーコードを読み取るバーコード読取装置、会員カードなどから情報を読み取るカード読取装置、金銭を収納する金銭収納装置、レシートを印刷する印刷装置、各種情報を表示する表示装置などを備えており、店舗の会計場所に設置されている。図3では、キャッシュレジスタ7を1台のみ示してあるが、これは複数存在することができる。
【0021】
キャッシュレジスタ7は、店舗の会計担当者の入力操作などにより会計情報を生成してストアコントローラ3に送信する。会計情報には、例えば、商品のバーコード情報、決済金額、顧客の性別、年齢層などの情報が含まれている。このうち、顧客の性別、年齢層は、会計担当者が顧客の外観から推察して入力したものである。
キャッシュレジスタ7は、会計情報をストアコントローラ3に送信した後、ストアコントローラ3から広告ID画像を受信し、これを決済内容と共にレシート4に印刷する。
【0022】
ストアコントローラ3は、店舗の事務所などに設置されており、キャッシュレジスタ7や広告検索サーバ2などと通信を行う。
ストアコントローラ3は、キャッシュレジスタ7から会計情報を受信して、当該会計情報から広告ID画像を検索するための画像検索情報を生成し、広告検索サーバ2に送信する。
画像検索情報には、顧客が購入した商品の商品コード、当該商品に対して予め設定されているキーワード、当該商品の分類といった、当該商品の属性が含まれている。
【0023】
ストアコントローラ3は、画像検索情報を広告検索サーバ2に送信した後、広告検索サーバ2から当該画像検索情報によって検索された広告ID画像を受信し、これを予め記憶しているフィルタ情報を用いてフィルタリングする。
広告画像には、広告主情報などの属性情報が付随しており、一方、フィルタ情報には、属性情報を用いてレシート4に印刷する広告ID画像を選別するための情報が設定されている。
このように、広告ID画像をフィルタリングすることにより、競合他社や競合他店舗などの広告ID画像をレシート4に印刷することを避けることができる。
また、ストアコントローラ3は、所謂POSシステム(Point Of Sales System)の構成要素でもあり、図示しないホストコンピュータに会計情報を送信している。
【0024】
広告検索サーバ2は、広告主から委託された広告ID画像や、広告主から指定された検索条件などを記憶している。
検索条件は、例えば、「商品コードが○○○」、「商品の大分類が食品」、「検索キーワードがさわやか」などと設定されており、画像検索情報に含まれる商品コード、分類情報、検索キーワードとマッチングできるようになっている。
広告検索サーバ2は、ストアコントローラ3から受信した画像検索情報を検索条件と照合して広告ID画像を検索し、検索された広告ID画像をストアコントローラ3に送信する。
本実施の形態では、一例として、広告検索サーバ2がストアコントローラ3に送信する広告ID画像は最大3個とするが、検索された広告ID画像が4個以上の場合、広告検索サーバ2は、何らかの方法でこれらを順位づけし、上位3個をストアコントローラ3に送信する。
【0025】
また、広告検索サーバ2は、IDパターンと広告ウェブサイトのURLとの対応を記憶している。
そして、広告検索サーバ2は、携帯電話5から広告ID画像の撮影画像を受信してフーリエ変換によりIDパターンを復元し、当該広告ID画像に対応するURLを携帯電話5に送信する。
なお、このURLの提供は、専用のURLサーバを設けてこれによって行ってもよい。
【0026】
広告コンテンツサーバ6は、各広告ごとに設けた広告ウェブサイトにて広告コンテンツ(静止画、動画、音声などで構成)を提供している。
広告コンテンツサーバ6は、携帯電話5からアクセスを受けると、携帯電話5がアクセスに用いたURLに設定されている広告ウェブサイトに携帯電話5を接続する。
【0027】
携帯電話5は、カメラ機能や広告ウェブサイトにアクセスする機能などを備えた携帯電話である。
携帯電話5には、広告ID画像を顧客に撮影させて撮影画像を生成し、これを広告検索サーバ2に送信する機能や、これに対して広告検索サーバ2から送信されてきたURLを用いて広告コンテンツサーバ6にアクセスする機能などを備えたアプリケーションがインストールされている。
なお、本実施の形態では、アプリケーションを携帯電話5に実装するが、これに限定するものではなく、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末や、パーソナルコンピュータなどの端末に実装することも可能である。
【0028】
図3に括弧で示した番号は、広告提供システム1での情報処理手順を示しており、次のようになる。
(1)ストアコントローラ3は、キャッシュレジスタ7から会計情報を受信して画像検索情報を生成し、広告検索サーバ2に送信する。
(2)広告検索サーバ2は、画像検索情報を用いて広告ID画像を検索し、ストアコントローラ3に送信する。
(3)ストアコントローラ3は、広告ID画像をフィルタリングしてキャッシュレジスタ7に送信し、キャッシュレジスタ7は、この広告ID画像をレシート4に印刷する。
【0029】
(4)顧客は、携帯電話5でアプリケーションを起動し、レシート4の広告ID画像を撮影する。
(5)携帯電話5は、広告ID画像の撮影画像を広告検索サーバ2に送信する。
(6)広告検索サーバ2は、撮影画像をフーリエ変換してIDパターンを復元し、これに対応するURLを携帯電話5に送信する。
(7)携帯電話5は、広告検索サーバ2からURLを受信して広告コンテンツサーバ6の広告ウェブサイトに接続する。
【0030】
図4は、ストアコントローラ3のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
ストアコントローラ3は、CPU31、ROM32、RAM35、通信制御部33、記憶部36などがバスラインで接続されて構成されている。
CPU31は、所定のプログラムに従って各種の情報処理を行う。本実施の形態では、広告検索サーバ2やキャッシュレジスタ7などとの通信処理や、会計情報からの画像検索情報生成処理、及び広告検索サーバ2から受信した広告ID画像のフィルタリング処理などを行う。
【0031】
ROM32は、読み出し専用のメモリであり、ストアコントローラ3を動作させるための基本的なプログラムやパラメータなどが記憶されている。
RAM35は、読み書き可能なメモリであって、CPU31のワーキングメモリを提供したり、記憶部36に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする。
通信制御部33は、キャッシュレジスタ7や広告検索サーバ2などと通信を行うための制御部である。
【0032】
記憶部36は、例えばハードディスクなどの大容量の記憶装置を用いて構成されており、各種プログラムを格納したプログラム格納部38、データを格納したデータ格納部39などが形成されている。
プログラム格納部38には、ストアコントローラ3を機能させるための基本的なプログラムであるOSや、会計情報から画像検索情報を生成するためのプログラム、広告検索サーバ2から送信されてきた広告ID画像をフィルタリングするためのプログラム、その他のプログラムが記憶されている。
【0033】
データ格納部39には、商品コードマスタ、商品分類コードマスタ、フィルタ情報などが記憶されている。以下、これらについて説明する。
図5(a)は、商品コードマスタの論理的な構成の一例を示した図である。
商品コードマスタは、各商品ごとの情報を記憶したテーブルであり、「バーコード」、「商品コード」、「分類コード」、「検索キーワード」、その他の項目から構成されている。
「バーコード」は、商品に印刷されているバーコード情報である。ストアコントローラ3は、キャッシュレジスタ7が商品から読み取ったバーコード情報を「バーコード」と照合することにより商品を特定することができる。
「商品コード」は、各商品に一意に付与されているコード情報である。
【0034】
「分類コード」は、商品に設定されている分類情報であり、分類の内容は商品分類コードマスタで定義されている。
「検索キーワード」は、当該商品を検索するために設定されているキーワードであり、商品の機能、用途、広告情報、特徴などが文字にて記述されている。
例えば、商品がビールの場合、「キレとコク」、「のどごしさわやか」、「麦芽100%」といった記述がなされる。
【0035】
商品コードマスタには、これらの項目のほか、一般用、業務用などを区分する「商品区分」、商品の名称を規定した「商品名」、国産か輸入品かの別を規定した「入品フラグ」など、細かな設定がなされている。
ストアコントローラ3は、商品のバーコード情報から商品コードマスタ上で商品を特定し、当該商品の商品コード、分類コード、及び検索キーワードを用いて画像検索情報を生成する。
【0036】
図5(b)は、商品分類コードマスタの論理的な構成の一例を示した図である。
商品分類コードマスタは、「大分類」、「中分類」、「小分類」、「細分類」の各項目に区分されており、商品の分類情報を「大分類」から「細分類」に至る階層構造にて規定している。
「大分類」は、例えば、食品、日用品などの最上位の分類により構成されている。
「中分類」は、「大分類」を更に分類したものであり、例えば、食品に対しては、加工食品、生鮮食品、飲料・酒類、その他食品などの項目に分類されている。
【0037】
「小分類」は、「中分類」を更に分類したものであり、図示しないが、例えば「中分類」が飲料・酒類である場合、「小分類」は、「清涼飲料」、「乳飲料」、「アルコール飲料」などとなる。
「細分類」は「小分類を」更に分類したものであり、図示しないが、例えば「小分類」が「乳飲料」である場合、「細分類」は、「牛乳」、「豆乳」、「乳酸飲料」などとなる。
各分類には、例えば、「大分類」の食品は1、「中分類」の生鮮食品は2などと番号が付与されており、大分類から細分類にかけて、12・・・と番号を羅列した分類コードによって分類情報を表すことができる。
【0038】
フィルタ情報は、広告ID画像に付随する属性情報を用いて広告ID画像をフィルタリングするための情報であり、例えば、レシート4への印刷を行わない広告ID画像の属性情報の一覧を規定している。
例えば、フィルタ情報にA社が登録されている場合、広告ID画像の属性情報で広告主がA社となっているものは、フィルタリングにより排除される。
逆に、印刷を許可する広告ID画像の属性情報をフィルタ情報に登録し、当該属性情報に合致する広告ID画像をフィルタリングにより通過させるように構成することもできる。
【0039】
なお、本実施の形態では、フィルタ情報をストアコントローラ3に備えたが、広告検索サーバ2に備えるように構成することも可能である。
この場合、広告検索サーバ2は、各店舗のストアコントローラ3ごとにフィルタ情報を備え、広告ID画像を送信する際、当該店舗のフィルタ情報でフィルタリングした後、広告ID画像を送信する。
【0040】
次に、広告検索サーバ2について説明する。広告検索サーバ2のハードウェア的な構成は、基本的に図4に示したハードウェア構成と同様である。
広告検索サーバ2の場合、プログラム格納部38には、画像検索情報によって広告ID画像を検索するためのプログラムや、携帯電話5から送信されてきた撮影画像に対応するURLを検索するためのプログラムなどが格納されている。
【0041】
一方、データ格納部39には、広告ID画像を管理するための広告ID画像管理マスタ、検索条件を規定した検索条件マスタなどが記憶されている。
図6は、広告ID画像管理マスタの論理的な構成の一例を示した図である。
広告ID画像管理マスタは、「広告ID」、「IDパターン」、「広告ID画像」、「属性情報」、「URL」などの各項目から構成されている。
【0042】
「広告ID」には、広告を識別するための識別情報である広告IDが格納されている。この広告IDに対して、IDパターン、広告ID画像、属性情報、広告ウェブサイトのURL、及び広告コンテンツサーバ6の広告コンテンツが対応づけられている。
「IDパターン」には、IDパターンの画像が格納されている。
「広告ID画像」には、広告ID画像が格納されている。広告ID画像は、ストアコントローラ3への送信負荷を軽減するため圧縮されている。
「属性情報」には、広告ID画像に付随する属性情報が格納されている。属性情報には、広告主、広告期間、広告地域などがある。
「URL」には、広告ウェブサイトのURLが格納されている。
【0043】
図7は、検索条件マスタの論理的な構成の一例を示した図である。
検索条件マスタは、「広告ID」、「条件区分」、「分類コード」、「商品コード」、「キーワード」、「オプション」などの各項目から構成されている。
「広告ID」は、広告を識別するための識別情報であり、広告ID画像管理マスタの広告IDと対応している。
【0044】
「条件区分」には、検索において、画像検索情報と照合する項目を指定する項目であり、キーワード、分類コード、商品コードのうちの何れかが設定されている。
広告検索サーバ2は、「条件区分」がキーワードの場合、画像検索情報に含まれているキーワードとの照合を行い、分類コードの場合は、画像検索情報に含まれている分類コードとの照合を行い、商品コードの場合は、画像検索情報に含まれている商品コードとの照合を行う。
【0045】
「分類コード」には、「条件区分」が分類コードの場合に、画像検索情報に含まれる分類コードと照合するための分類コードが記憶されている。
「商品コード」には、「条件区分」が商品コードの場合に、画像検索情報に含まれる商品コードと照合するための商品コードが記憶されている。
「キーワード」には、「条件区分」がキーワードの場合に、画像検索情報に含まれるキーワードと照合するためのキーワードが記憶されている。
【0046】
例えば、「広告ID」が0001の広告は「条件区分」がキーワードであり、「キーワード」がパソコンであるため、画像検索情報にキーワードとしてパソコンが含まれている場合、0001の広告が検索条件に一致する。
また、「広告ID」が0002の広告は「条件区分」が分類コードであり、「分類コード」が(中分類)文具となっているため、画像検索情報に中分類として文具が含まれている場合、0002の広告が検索条件と一致する。
更に、「広告ID」が0003の広告は「条件区分」が商品コードであり、「商品コード」が12345678となっているため、画像検索情報に当該商品コードが含まれている場合、0003の広告が検索条件に一致する。
【0047】
以上のように、本実施の形態では、商品コード、分類コード、キーワードの何れかを用いて広告の検索を行ったが、これに限定するものではなく、各種の変形が可能である。
例えば、これら3つの項目のうち、2つ、又は3つを組み合わせ、これら組み合わせた項目の論理積や論理和によって広告ID画像を検索するように構成することができる。
例えば、分類コードとキーワードの論理積によって広告ID画像を検索する場合、画像検索情報に分類コードとキーワードの両方が含まれている場合、当該広告が検索される。
また、分類コードとキーワードの論理和によって広告ID画像を検索する場合、画像検索情報に分類コードとキーワードのうち、少なくとも一方が含まれている場合、当該広告が検索される。
【0048】
また、検索条件マスタに「オプション」項目を設けてより細かな検索を行うことも可能である。
図示しないが、例えば、「オプション」に、「エリア条件」、「対象年齢」、「温度条件」、「お天気条件」などの項目を設定しておく。
一方、ストアコントローラ3は、店舗のエリア、顧客の年齢層、店外気温、店舗所在地での天気などを画像検索情報に含めて広告検索サーバ2に送信する。
【0049】
「エリア条件」には、例えば、全国、東京のみ、神奈川県除外など、エリアを指定する条件が設定されており、店舗の所在エリアと照合することが可能である。
例えば、「エリア条件」が神奈川県除外となっている広告の場合、画像検索情報を送信した店舗が神奈川県以外の県にある場合に当該広告が検索条件に一致する。
【0050】
「対象年齢」には、例えば、20代、10−40代、20歳以上、60歳以下、60歳以上など、顧客の年齢層が指定されている。
例えば、「対象年齢」が20代となっている広告の場合、画像検索情報に含まれる顧客の年齢層が20代の場合に当該広告が検索条件に一致する。
「温度条件」には、例えば、20度以下、30度以上など、店外の気温が指定されている。
例えば、「温度条件」が20度以下の場合、画像検索情報に含まれる店外の温度が20度以下の場合に当該広告が検索条件に一致する。
「お天気条件」には、例えば、晴れ、雨、曇りなど、店舗所在地での天気が指定されている。
例えば、「お天気条件」が晴れの場合、画像検索情報に含まれる天気が晴れの場合に当該広告が検索条件に一致する。
【0051】
次に、広告コンテンツサーバ6について説明する。広告コンテンツサーバ6のハードウェア的な構成は、基本的に図4に示したハードウェア構成と同様である。
広告コンテンツサーバ6の場合、プログラム格納部38には、広告ウェブサイトを管理し、携帯電話5からのアクセスを受け付けて広告コンテンツを提供するためのプログラムなどが格納されている。
一方、データ格納部39には、広告コンテンツが格納されており、各広告コンテンツには個別のURLと広告IDが付与されている。
【0052】
このように、広告コンテンツにURLが対応づけられているため、広告コンテンツサーバ6は、携帯電話5が広告ウェブサイトにアクセスした際のURLにより、提供する広告コンテンツを特定することができる。
また、広告IDによって、広告コンテンツと広告検索サーバ2の広告ID画像が対応づけられているため、広告IDを用いて、広告検索サーバ2と広告コンテンツサーバ6に広告ID画像と広告コンテンツの共有状況を確認する手段を設けるなどして、広告ID画像と広告コンテンツの共有管理を容易に行うことができる。
【0053】
次に、携帯電話5について説明する。携帯電話5は、カメラ機能とインターネット接続機能を備えた携帯電話である。
図8に、携帯電話5の外観の一例を示した図である。
携帯電話5は、カメラ47、表示部42、操作キー48、入力キー44などを備えている。
【0054】
また、図示しないが、携帯電話5の内部には、CPU、ROM、RAMなどから構成される情報処理部と、例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)で構成され、各種プログラムやデータを記憶する読み書き可能な記憶媒体を内蔵している。
【0055】
携帯電話5のCPUは、ROMやその他の記憶媒体に記憶されたプログラムに従って各種の情報処理を行う。
RAMは、例えば、CPUがレシート4に印刷された広告ID画像を撮影して撮影画像(データ)を記憶したり、記憶した撮影画像を広告検索サーバ2に送信したり、広告検索サーバ2からURLを受信して広告コンテンツサーバ6に接続したりする際のワーキングメモリを提供する。
【0056】
記憶媒体には、広告ID画像を撮影して広告コンテンツサーバ6に接続するためのアプリケーションを実現するためのアプリケーションプログラムが記憶されている。
CPUは、このアプリケーションプログラムを実行することにより、広告ID画像を撮影する機能、撮影画像を広告検索サーバ2に送信する機能、広告検索サーバ2からURLを受信して広告コンテンツサーバ6に接続する機能、広告コンテンツサーバ6の広告コンテンツを利用する機能などを実現することができる。
【0057】
カメラ47は、携帯電話5の背面(表示部42と対向する面)に形成されており、レンズなどからなる光学系と、光学系により投影された被写体の画像をデジタルデータに変換するCCD(Charge Coupled Device)を備えている。顧客が、カメラ47でレシート4の広告ID画像を撮影すると、広告ID画像の撮影画像(データ)がCPUにより生成される。
【0058】
表示部42は、例えば液晶ディスプレイなどにより構成されており、電話番号など、通話に関する情報を表示する他、インターネットを介してウェブサイトから送信されてきた各種の画面をブラウザによって表示することができる。
【0059】
操作キー48は、例えば、表示部42に表示されたアイコンを選択したり、あるいはリンクを選択したりなど、表示部42に表示された画面で顧客が各種の画面操作を行うためのキーである。
入力キー44は、数字、文字、記号などを携帯電話5に入力するためのキーである。
【0060】
次に、図9を用いて携帯電話5の表示部42に表示される広告ウェブサイトの画面について説明する。
図9(a)は、携帯電話5でアプリケーションを起動した際に表示部42に表示される画面の一例を示している。
図9(a)の例では、表示部42に「広告ID画像を撮影してください」などと、顧客に広告ID画像の撮影を促す表示がなされている。
顧客は、この指示に従って、広告ID画像をカメラ47で撮影する。
【0061】
図9(b)は、携帯電話5を広告コンテンツサーバ6で運営されるウェブサイトに接続した際に表示部42に表示される画面の一例(製薬会社の場合)を示している。
顧客が広告ID画像を撮影すると自動的に図9(b)の画面が表示部42に表示される。この間、携帯電話5は、広告検索サーバ2に撮影画像の送信し、これによって広告検索サーバ2から送られてきたURLを用いて広告コンテンツサーバ6に接続し、更に広告コンテンツサーバ6から送信されてきたトップ画面をブラウザが解釈して表示するという一連の処理を行っている。
【0062】
このトップ画面では、例えば、図9(b)に示したように、「頭痛豆知識」と表示されたボタン50や、「頭痛薬案内」と表示されたボタン51など、広告ウェブサイトが提供する画面が表示されている。
顧客は、操作キー48や入力キー44(図8)を操作してこれらのボタンから所望のものを選択し、広告ウェブサイトが提供する広告コンテンツを利用することができる。
例えば、図9(b)の例では、ボタン50を選択すると、頭痛の原因やメカニズムなどに関する豆知識が表示部42に表示される。
更に、ボタン51を選択すると、表示部42にて広告主が提供する頭痛薬の紹介がなされる。
【0063】
次に、図10のフローチャートを用いてレシートが印刷されるまでの手順について説明する。
まず、会計担当者は、顧客が購入する商品のバーコードをキャッシュレジスタ7で読み取ってキャッシュレジスタ7に入力する。
すると、キャッシュレジスタ7は、これらの情報を内容とする会計情報を生成し、ストアコントローラ3に送信する(ステップ5)。
【0064】
ストアコントローラ3は、会計情報を受信し、バーコード情報を商品コードマスタで照合して商品コードを特定する。
そして、ストアコントローラ3は、当該商品に設定されるキーワードと分類コードを商品コードマスタから検索し、商品コード、キーワード、分類コードを含む画像検索情報を生成して広告検索サーバ2に送信する(ステップ10)。
ここで、画像検索情報に、店舗の所在エリア、顧客の年齢層、店外温度、天気などを含めるように構成することもできる。
【0065】
広告検索サーバ2は、ストアコントローラ3から画像検索情報を受信すると、これを検索条件マスタと照合して、条件に適合する広告を検索する(ステップ15)。
広告検索サーバ2は、検索された広告が4つ以上ある場合、これらを3つに絞り込む。絞り込みは、検索された広告を適当な方法によって重みづけして順位づけし、上位3つを選択することにより行う。
重みづけは、公知の方法を用いることができるが、例えば、広告料の多い広告主の広告を優先的に上位になるようにすることができる。
広告を特定すると、広告検索サーバ2は、当該広告の広告ID画像を広告ID画像管理マスタから読み出してストアコントローラ3に送信する(ステップ20)。
【0066】
ストアコントローラ3は、広告検索サーバ2から広告ID画像を受信する(ステップ25)。
次に、ストアコントローラ3は、フィルタ情報を用いて受信した広告ID画像をフィルタリングし(ステップ30)、フィルタリング後の広告ID画像をキャッシュレジスタ7に送信する(ステップ35)。
キャッシュレジスタ7は、ストアコントローラ3が広告ID画像を受信し、これを決済内容などと共にレシート4に印刷する(ステップ40)。
【0067】
次に、図11のフローチャートを用いて、携帯電話5を広告コンテンツサーバ6に接続する手順について説明する。
まず、顧客は、携帯電話5のアプリケーションを起動し、アプリケーションの指示に従って携帯電話5でレシート4の広告ID画像を撮影する。
【0068】
レシート4には、広告ID画像が3つ印刷されているため、顧客は所望の広告ID画像が撮影画面の中心になるように携帯電話5を設定して広告ID画像を撮影する。アプリケーションは、撮影画面中央の広告ID画像を他の広告ID画像から識別して抽出するようになっている。
このようにして、携帯電話5は、広告ID画像の撮影画像を取得する(ステップ50)。
【0069】
携帯電話5は、広告ID画像の撮影画像を取得すると、これを広告検索サーバ2に送信する(ステップ55)。
広告検索サーバ2は、携帯電話5から撮影画像を受信してRAMなどに一時記憶する(ステップ60)。
広告検索サーバ2は、一時記憶した撮影画像をフーリエ変換し、IDパターンを復元する(ステップ65)。
【0070】
広告検索サーバ2は、復元したIDパターンを広告ID画像管理マスタに登録されているIDパターンと照合し、広告IDを特定する(ステップ70)。
そして、広告検索サーバ2は、当該広告IDのURLを広告ID画像管理マスタから読み取って携帯電話5に送信する(ステップ75)。
携帯電話5は、広告検索サーバ2からURLを受信し(ステップ80)、当該URLを用いて広告コンテンツサーバ6に接続する(ステップ85)。
広告コンテンツサーバ6は、携帯電話5からのアクセスを受け付け、携帯電話5がアクセスに用いたURLから広告ウェブサイトを特定する。
そして、広告コンテンツサーバ6は、当該広告ウェブサイト上で、広告コンテンツによるサービスを携帯電話5に提供する(ステップ90)。
【0071】
以上、本実施の形態について説明したが、各種の変形例が可能である。
例えば、本実施の形態では、IDパターンの復元は広告検索サーバ2で行うが、この処理を携帯電話5で行い、復元したIDパターンを携帯電話5から広告検索サーバ2に送信するように構成することもできる。
この場合、携帯電話5のアプリケーションは、撮影画像データをフーリエ変換してIDパターンを復元する機能を備えている。
【0072】
また、広告検索サーバ2が検索した広告を重みづけする場合、商品評価ウェブサイトなど、ネットワーク上での商品情報を用いるように構成することもできる。
近年、一般顧客が、商品を評価したり順位づけたりするウェブサイトが利用されるようになってきた。
これらウェブサイトでの商品情報を用いることにより、顧客側が設定したキーワードや順位に基づいて広告を重みづけすることができる。
【0073】
本実施の形態では、広告ID画像により、レシート4に広告ウェブサイトのURLを埋め込んだが、これに限定せず、例えば、電子透かし、2次元バーコードなどによってレシート4に広告ウェブサイトのURLを埋め込んでもよい。
この場合、URLを電子透かし、2次元バーコードに直接埋め込むことにより、携帯電話5は、広告検索サーバ2にURLの問い合わせを行わずに広告コンテンツサーバ6に直接接続することができる。
【0074】
また、レシート4には、広告ID画像の表示スペースが3つ確保されているが、上から「商品コード」によって検索された広告ID画像、「分類コード」によって検索された広告ID画像、「キーワード」によって検索された広告ID画像といったように、表示スペースに属性を付与し、当該属性に基づいた広告ID画像の印刷を行うことも可能である。
【0075】
店舗が会員制度を設けている場合、会員情報に基づいて広告ID画像を提供するように構成することもできる。
この場合、例えば、顧客の個人情報(性別、生年月日、年齢、職業、趣味、購買履歴)から、顧客に適した広告ID画像を選択してレシート4に印刷するように構成することができる。
例えば、音楽好きの顧客に対しては、売れ筋ランキング情報コンテンツを提供し、投資好きの顧客に対しては株価情報コンテンツを提供することができる。
また、例えば、顧客の生年月日に基づいて占いコンテンツを提供したり、性別、年齢などによってセグメント化されたコンテンツを提供することもできる。
【0076】
以上に述べた本実施の形態おいて、ストアコントローラ3は、店舗端末を構成しており、画像検索情報は、購買商品に関する商品コード、分類コード、キーワードなどの情報を含む商品情報を構成している。
このため、広告検索サーバ2は、店舗端末(ストアコントローラ3)から、当該店舗で決済した商品の商品情報(画像検索情報)を受信する商品情報受信手段を備えている。
そして、広告検索サーバ2は、周波数領域にてID情報を規定したID画像である広告ID画像を広告ID画像管理マスタで記憶しており、広告ID画像管理マスタはID画像記憶手段として機能している。
また、画像検索情報と検索条件マスタを照合して広告IDが特定でき、当該広告IDを広告ID画像管理マスタと照合すると広告ID画像が特定できる。
このため、検索条件マスタと広告ID画像管理マスタは、商品情報とID画像の対応関係を記憶した対応記憶手段として機能している。
そして、広告検索サーバ2は、前記記憶した対応関係を用いて、前記受信した商品情報に対応するID画像を前記記憶したID画像から検索するID画像検索手段と、前記検索したID画像を前記店舗端末(ストアコントローラ3)に送信するID画像送信手段と、を備えている。
【0077】
そして、このID画像(広告ID画像)の一部の領域(ID画像が50%以上残っていればIDパターンが復元可能)には広告などの表記情報を配置可能であり、また、広告検索サーバ2はストアコントローラ3に複数の広告ID画像を送信することができる。
前記ID画像には、前記店舗端末(ストアコントローラ3)が当該ID情報を印刷するか否かを判断するための属性情報(広告主など)が付随している。
この際に、前記店舗端末(ストアコントローラ3)で印刷するか否かを判断するためのID画像の属性情報を登録したリスト(フィルタ情報)を記憶する属性リスト記憶手段を具備し、前記ID画像送信手段は、前記検索したID画像のうち、前記属性リストを用いて印刷すると判断したものを送信するようにすることもできる。
また、前記ID画像は、周波数領域にて規定されたIDパターンを逆フーリエ変換して得られた画像とすることができる。
【0078】
一方、ストアコントローラ3は、店舗で決済した商品の商品情報(画像検索情報)をID画像提供装置(広告検索サーバ2)に送信する商品情報送信手段と、前記送信した商品情報に対するID画像を前記ID画像提供装置から受信するID画像受信手段と、前記受信したID画像を印刷媒体(レシート4)に印刷する印刷手段と、を具備したことを特徴とする店舗端末として機能している。
また、前記ID画像受信手段で複数個のID画像を受信した場合、前記印刷手段は、前記受信したID画像のそれぞれを前記印刷媒体の別領域(例えば、広告ID画像20a〜20cの印刷箇所)に印刷するように構成することもできる。
更に、前記受信したID画像には、前記印刷手段で印刷するか否かを判断するための(広告主などの)属性情報が付随しており、ストアコントローラ3は、前記属性情報を(フィルタ情報と照合するなどして)用いて前記ID画像を印刷するか否かを判断する判断手段を具備し、前記印刷手段は、前記判断手段で印刷すると判断された場合に前記ID画像を印刷する。
【0079】
更に、広告検索サーバ2は、ID情報(IDパターン)と所定のウェブサイト(広告ウェブサイト)への接続情報(URL)を対応づけた接続情報記憶手段(広告ID画像管理マスタ)と、ユーザ端末(携帯電話5)からID情報を(撮影画像に埋め込まれたIDパターンによって)取得するID情報取得手段と、前記接続情報記憶手段で、前記取得したID情報に対応づけられた接続情報を検索する接続情報検索手段と、前記検索した接続情報を前記ユーザ端末に送信する接続情報送信手段と、を具備している。
ここで、広告検索サーバ2は、(撮影画像によって)ID画像を受信するID画像受信手段と、前記受信したID画像を(フーリエ変換により)周波数領域に変換する変換手段と、を具備し、前記ID情報取得手段は、前記変換したID画像からID情報(IDパターン)を取得することができる。
【0080】
本実施の形態によると、次のような効果を得ることができる。
(1)商品に応じた広告を提供することができる。
商品の商品コード、分類コード、キーワードの各側面から当該商品に関連して広告を提供することができる。
(2)検索された広告ID画像をフィルタリングすることができる。
広告検索サーバ2は、各店舗に区別なく広告ID画像を送信するが、各店舗では固有の事情に応じて送信された広告ID画像を取捨選択することができる。
【0081】
(3)リアルタイム性を有する広告を提供することができる。
例えば、購買商品に関するキャンペーン情報を提供したり、購買商品の特性から他商品を推薦したり(野菜を購入した顧客にカレーの広告を提供するなど)、購買履歴・購買特性に基づいた広告を提供することができる。
(4)状況に応じた広告を提供することができる。
例えば、晴れで店外気温が高い場合はアイスクリームを広告したりなど、地域の気象条件や購買の時間帯などに応じた広告を提供することができる。
【0082】
また、在庫状況に応じて、在庫品処分のための特売情報を提供することもできる。
(5)エリア(地域)に応じた広告を提供することができる。
例えば、地域の天気予報コンテンツ、近隣店舗のクーポン情報・チラシ情報、地域のイベント情報・犯罪情報などを提供することができる。
(6)顧客の個人属性に応じた広告を提供することができる。
例えば、野球好きの顧客には野球情報を提供することができる。
【0083】
なお、この他にも、顧客に対して今すぐ欲しい広告情報を提供したり、選択された広告情報を顧客に個別で手渡したり、携帯端末を用いて顧客の嗜好にあう広告表現方法用いて広告情報を提供したり、広告主は広告情報を効率よく提供することができて販売促進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】広告ウェブサイトのURLと広告ID画像の対応関係について説明するための図である。
【図2】レシートの外観の一例を示した図である。
【図3】広告提供システムのシステム構成を示したブロック図である。
【図4】ストアコントローラのハードウェア的な構成の一例を示した図である。
【図5】商品コードマスタと商品分類コードマスタを説明するための図である。
【図6】広告ID画像管理マスタの論理的な構成の一例を示した図である。
【図7】検索条件マスタを説明するための図である。
【図8】携帯電話の外観の一例を示した図である。
【図9】広告ウェブサイトの画面を説明するための図である。
【図10】レシートが印刷されるまでの手順を説明するためのフローチャートである。
【図11】携帯電話を広告コンテンツサーバに接続する手順について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0085】
1 広告提供システム
2 広告検索サーバ
3 ストアコントローラ
4 レシート
5 携帯電話
6 広告コンテンツサーバ
7 キャッシュレジスタ
【技術分野】
【0001】
本発明は、ID画像提供装置、店舗端末、接続情報提供装置、ID画像提供方法、印刷方法、及び接続情報提供方法に関し、例えば、レシートに広告情報を印刷するものに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗では、会計処理の際にキャッシュレジスタでレシートを発行する。
レシートには、決済内容、店舗のロゴや住所・電話番号、会計日時なども印刷され、顧客の便宜を図っている。
また、レシートの余白や裏面に広告を印刷することも行われており、限られたスペースにできるだけ多くの情報を盛り込むための努力がなされている。
このように、レシートに広告を盛り込む技術として、次のものがある。
【0003】
【特許文献1】特開2006−67482公報
【0004】
この技術は、レシートに広告ウェブサイトへ接続するためのURL(Uniform Resource Locators)を電子透かしによって埋め込むものである。
そして、携帯電話でこの電子透かしを撮影すると、携帯電話を広告ウェブサイトに自動的に接続することができる。
このように、レシートとネットワークの連携を図ることにより、レシートの広告スペースに制約されない広告活動を行うことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、接続先の広告ウェブサイトは、顧客に関わらず画一的であったり、又は、店舗側の都合により選択したものであった。
このため、必ずしも顧客にとって有意義な広告が最適な時期に確実に提供されているとはいえなかった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、顧客に有意義な広告を最適な時期に提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記目的を達成するために、店舗端末から、当該店舗で決済した商品の商品情報を受信する商品情報受信手段と、ID情報を規定したID画像を記憶するID画像記憶手段と、商品情報とID画像との対応関係を記憶した対応記憶手段と、前記記憶した対応関係を用いて、前記受信した商品情報に対応するID画像を前記記憶したID画像から検索するID画像検索手段と、前記検索したID画像を前記店舗端末に送信するID画像送信手段と、を具備したことを特徴とするID画像提供装置を提供する(第1の構成)。
第1の構成において、前記ID情報は、周波数領域にてID情報を規定しているように構成することもできる(第2の構成)。
第2の構成において、前記ID画像は、周波数領域にて規定されたIDパターンを逆フーリエ変換して得られた画像であるように構成することもできる(第3の構成)。
第1の構成において、前記ID画像には電子透かしにて前記ID情報が埋め込まれているように構成することもできる(第4の構成)。
第1の構成から第4の構成までのうちの何れか1の構成において、前記ID画像の一部の領域には、表記情報が配置されているように構成することもできる(第5の構成)。
第1の構成から第5の構成までのうちの何れか1の構成において、前記ID画像送信手段は、複数の前記ID画像を前記店舗端末に送信するように構成することもできる(第6の構成)。
第1の構成から第6の構成までのうちの何れか1の構成において、前記ID画像には、前記店舗端末が当該ID画像を印刷するか否かを判断するための属性情報が付随しているように構成することもできる(第7の構成)。
第7の構成において、前記店舗端末で印刷するか否かを判断するためのID画像の属性情報を登録したリストを記憶する属性リスト記憶手段を具備し、前記ID画像送信手段は、前記検索したID画像のうち、前記属性リストを用いて印刷すると判断したものを送信するように構成することもできる(第8の構成)。
また、本発明は、店舗で決済した商品の商品情報を第1の構成から第8の構成までのうちの何れか1の構成のID画像提供装置に送信する商品情報送信手段と、前記送信した商品情報に対するID画像を前記ID画像提供装置から受信するID画像受信手段と、前記受信したID画像を印刷媒体に印刷する印刷手段と、を具備したことを特徴とする店舗端末を提供する(第9の構成)。
第9の構成において、前記ID画像受信手段で複数個のID画像を受信した場合、前記印刷手段は、前記受信したID画像のそれぞれを前記印刷媒体の別領域に印刷するように構成することもできる(第10の構成)。
第9の構成、又は第10の構成において、前記受信したID画像には、前記印刷手段で印刷するか否かを判断するための属性情報が付随しており、前記属性情報を用いて前記ID画像を印刷するか否かを判断する判断手段を具備し、前記印刷手段は、前記判断手段で印刷すると判断された場合に前記ID画像を印刷するように構成することもできる(第11の構成)。
また、本発明は、ID情報と所定のウェブサイトへの接続情報を対応づけた接続情報記憶手段と、ユーザ端末からID情報を取得するID情報取得手段と、前記接続情報記憶手段で、前記取得したID情報に対応づけられた接続情報を検索する接続情報検索手段と、前記検索した接続情報を前記ユーザ端末に送信する接続情報送信手段と、を具備したことを特徴とする接続情報提供装置を提供する(第12の構成)。
第12の構成において、ID画像を受信するID画像受信手段と、前記受信したID画像を周波数領域に変換する変換手段と、を具備し、前記ID情報取得手段は、前記変換したID画像からID情報を取得するように構成することもできる(第13の構成)。
また、本発明は、ID情報を規定したID画像を記憶するID画像記憶手段と、商品情報とID画像との対応関係を記憶した対応記憶手段と、商品情報受信手段と、ID画像検索手段と、ID画像送信手段と、を備えたコンピュータにおいて、前記商品情報受信手段によって、店舗端末から、当該店舗で決済した商品の商品情報を受信する商品情報受信ステップと、前記ID画像検索手段によって、前記記憶した対応関係を用いて、前記受信した商品情報に対応するID画像を前記記憶したID画像から検索するID画像検索ステップと、前記ID画像送信手段によって、前記検索したID画像を前記店舗端末に送信するID画像送信ステップと、から構成されたことを特徴とするID画像提供方法を提供する(第14の構成)。
また、本発明は、商品情報送信手段と、ID画像受信手段と、印刷手段とを備えた店舗端末において、前記商品情報送信手段によって、店舗で決済した商品の商品情報を請求項1から請求項6までのうちの何れか1の請求項に記載のID画像提供装置に送信する商品情報送信ステップと、前記ID画像受信手段によって、前記送信した商品情報に対するID画像を前記ID画像提供装置から受信するID画像受信ステップと、前記印刷手段によって、前記受信したID画像を印刷媒体に印刷する印刷ステップと、から構成されたことを特徴とする印刷方法を提供する(第15の構成)。
また、本発明は、ID情報と所定のウェブサイトへの接続情報を対応づけた接続情報記憶手段と、ID情報取得手段と、接続情報検索手段と、接続情報送信手段と、を備えたコンピュータにおいて、前記ID情報取得手段によって、ユーザ端末からID情報を取得するID情報取得ステップと、前記接続情報検索手段によって、前記接続情報記憶手段で、前記取得したID情報に対応づけられた接続情報を検索する接続情報検索ステップと、前記接続情報送信手段によって、前記検索した接続情報を前記ユーザ端末に送信する接続情報送信ステップと、から構成されたことを特徴とする接続情報提供方法を提供する(第16の構成)。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、決済時に得られる情報を用いて顧客に有意義な広告を最適な時期に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(1)実施の形態の概要
ストアコントローラ3は、キャッシュレジスタ7で会計処理が行われると、キャッシュレジスタ7から顧客が購買した商品に関する会計情報を受信する。
そして、ストアコントローラ3は、会計情報から画像検索情報を生成して広告検索サーバ2に送信する。画像検索情報には、例えば、商品コード、当該商品に対して設定されているキーワード、商品の分類など、顧客が購入した商品の属性に関する情報が含まれている。
【0010】
広告検索サーバ2は、広告ID画像を蓄積しており、ストアコントローラ3から送信されてきた画像検索情報を用いて広告ID画像を検索し、ストアコントローラ3に送信する。広告ID画像は、広告主が提供する広告ウェブサイトのURLに対応づけられている。
ストアコントローラ3は、広告ID画像を受信すると、フィルタ情報を用いてこれをフィルタリングし、競合他社の広告ID画像などを排除する。
ストアコントローラ3は、フィルタリング後の広告ID画像をキャッシュレジスタ7に送信し、キャッシュレジスタ7は、これをレシート4に印刷する。
【0011】
顧客が携帯電話5でレシート4の広告ID画像を撮影すると、携帯電話5は、撮影画像を広告検索サーバ2に送信し、広告検索サーバ2は、この撮影画像に対応づけられているURLを携帯電話5に送信する。
携帯電話5は、広告検索サーバ2からURLを受信すると、これを用いて広告コンテンツサーバ6の広告ウェブサイトに接続する。
広告コンテンツサーバ6は、URLに対応づけて各広告主の広告コンテンツを管理しており、携帯電話5が送信してきたURLに対応する広告コンテンツを携帯電話5に提供する。
【0012】
(2)実施の形態の詳細
まず、図1を用いて、広告ウェブサイトのURLと広告ID画像の対応関係について説明する。
まず、URLと対応させたID情報であるIDパターン10を周波数領域(周波数空間)にて定義する。
IDパターン10は、例えば、内周円と外周円の周上に点で構成されたIDパターン成分16を分散させて構成されている。
垂直方向の軸と水平方向の軸の交点が低周波数側で、原点から離れるほど高周波数側となっている。
【0013】
IDパターン10を逆フーリエ変換すると実空間でのID画像11が得られる。ID画像11は、画像全体にIDパターン成分16が拡散した模様となる。
ID画像11をフーリエ変換するとIDパターン10が得られるため、ID画像11は、IDパターンを介してURLと対応づけられている。
【0014】
ところで、ID画像11は、IDパターン10を復元するための情報が画像全体に拡散しているため、圧縮や切り取りなどの加工に対して高い耐性を有している。
そこで、本実施の形態では、ID画像11を2値化してキャッシュレジスタなどの小型印刷機に適したID画像12とし、更に、広告内容を表す表記情報14を上書きして、表記情報14が視認できるようにID画像12の濃淡を調節し、レシートに印刷する広告ID画像13とする。
【0015】
広告ID画像13をフーリエ変換するとIDパターン15が得られ、IDパターン成分16が復元される。
このため、IDパターン成分16を照合することによりIDパターン15をIDパターン10に対応させることができ、これによって、IDパターン15をURLに対応づけることができる。
以上のようにして、広告ID画像13からURLを特定することができる。
【0016】
なお、本実施の形態では、一例としてIDパターンを逆フーリエ変換してID画像を生成するが、これに限定するものではなく、画像に電子透かしにてID情報を埋め込んだものをID画像としてもよい。
電子透かしには、例えば、置換法や特徴量抽出技術を用いた方法などの公知技術を用いることができる。
なお、特徴量抽出技術とは、対象画像には何ら処理を行わず、その特徴をサーバに記憶させ、これをID情報として利用するものである。
対象画像を撮影した撮影画像の特徴量をサーバで記憶してある特徴量と対比することにより対象画像のID情報を特定することができる。
【0017】
図2は、本実施の形態のキャッシュレジスタが印刷したレシートの一例を示した図である。
レシート4には、店舗名、決済日時、決済内容などの一般的な決済情報の他に、広告ID画像20a、20b、20cが印刷されており、各広告ID画像には、それぞれ表記情報21a、21b、21cが印刷されている。
以下、広告ID画像20a〜20cを特に区別しない場合は単に広告ID画像と記す。
本実施の形態では、レシート4に最大3つの広告ID画像を印刷するが、更に多くの広告ID画像を印刷することも可能である。
【0018】
図2の例では、広告ID画像20aには、「新商品の案内初夏のビール」なる表記情報21aが印刷されており、ビール会社の広告ウェブサイトのURLに対応づけられたIDパターンが埋め込まれている。
広告ID画像20bには、「缶コーヒーキャンペーン>>詳細はこちら」なる表記情報21bが印刷されており、キャンペーン情報を照会する広告ウェブサイトのURLに対応づけられたIDパターンが埋め込まれている。
広告ID画像20cには、「新宿お得なお店情報>>案内はこちら」なる表記情報21cが印刷されており、地域商店街の広告ウェブサイトのURLに対応づけられたIDパターンが埋め込まれている。
【0019】
図3は、本実施の形態の広告提供システム1のシステム構成を示したブロック図である。
広告提供システム1は、広告検索サーバ2、広告コンテンツサーバ6、ストアコントローラ3、キャッシュレジスタ7、レシート4、携帯電話5などから構成されている。
ストアコントローラ3とキャッシュレジスタ7は、例えば、スーパーマーケット、レストラン、コンビニエンスストアなどの店舗に設置されている。
【0020】
キャッシュレジスタ7は、テンキーやその他の情報などを入力する入力装置、商品のバーコードを読み取るバーコード読取装置、会員カードなどから情報を読み取るカード読取装置、金銭を収納する金銭収納装置、レシートを印刷する印刷装置、各種情報を表示する表示装置などを備えており、店舗の会計場所に設置されている。図3では、キャッシュレジスタ7を1台のみ示してあるが、これは複数存在することができる。
【0021】
キャッシュレジスタ7は、店舗の会計担当者の入力操作などにより会計情報を生成してストアコントローラ3に送信する。会計情報には、例えば、商品のバーコード情報、決済金額、顧客の性別、年齢層などの情報が含まれている。このうち、顧客の性別、年齢層は、会計担当者が顧客の外観から推察して入力したものである。
キャッシュレジスタ7は、会計情報をストアコントローラ3に送信した後、ストアコントローラ3から広告ID画像を受信し、これを決済内容と共にレシート4に印刷する。
【0022】
ストアコントローラ3は、店舗の事務所などに設置されており、キャッシュレジスタ7や広告検索サーバ2などと通信を行う。
ストアコントローラ3は、キャッシュレジスタ7から会計情報を受信して、当該会計情報から広告ID画像を検索するための画像検索情報を生成し、広告検索サーバ2に送信する。
画像検索情報には、顧客が購入した商品の商品コード、当該商品に対して予め設定されているキーワード、当該商品の分類といった、当該商品の属性が含まれている。
【0023】
ストアコントローラ3は、画像検索情報を広告検索サーバ2に送信した後、広告検索サーバ2から当該画像検索情報によって検索された広告ID画像を受信し、これを予め記憶しているフィルタ情報を用いてフィルタリングする。
広告画像には、広告主情報などの属性情報が付随しており、一方、フィルタ情報には、属性情報を用いてレシート4に印刷する広告ID画像を選別するための情報が設定されている。
このように、広告ID画像をフィルタリングすることにより、競合他社や競合他店舗などの広告ID画像をレシート4に印刷することを避けることができる。
また、ストアコントローラ3は、所謂POSシステム(Point Of Sales System)の構成要素でもあり、図示しないホストコンピュータに会計情報を送信している。
【0024】
広告検索サーバ2は、広告主から委託された広告ID画像や、広告主から指定された検索条件などを記憶している。
検索条件は、例えば、「商品コードが○○○」、「商品の大分類が食品」、「検索キーワードがさわやか」などと設定されており、画像検索情報に含まれる商品コード、分類情報、検索キーワードとマッチングできるようになっている。
広告検索サーバ2は、ストアコントローラ3から受信した画像検索情報を検索条件と照合して広告ID画像を検索し、検索された広告ID画像をストアコントローラ3に送信する。
本実施の形態では、一例として、広告検索サーバ2がストアコントローラ3に送信する広告ID画像は最大3個とするが、検索された広告ID画像が4個以上の場合、広告検索サーバ2は、何らかの方法でこれらを順位づけし、上位3個をストアコントローラ3に送信する。
【0025】
また、広告検索サーバ2は、IDパターンと広告ウェブサイトのURLとの対応を記憶している。
そして、広告検索サーバ2は、携帯電話5から広告ID画像の撮影画像を受信してフーリエ変換によりIDパターンを復元し、当該広告ID画像に対応するURLを携帯電話5に送信する。
なお、このURLの提供は、専用のURLサーバを設けてこれによって行ってもよい。
【0026】
広告コンテンツサーバ6は、各広告ごとに設けた広告ウェブサイトにて広告コンテンツ(静止画、動画、音声などで構成)を提供している。
広告コンテンツサーバ6は、携帯電話5からアクセスを受けると、携帯電話5がアクセスに用いたURLに設定されている広告ウェブサイトに携帯電話5を接続する。
【0027】
携帯電話5は、カメラ機能や広告ウェブサイトにアクセスする機能などを備えた携帯電話である。
携帯電話5には、広告ID画像を顧客に撮影させて撮影画像を生成し、これを広告検索サーバ2に送信する機能や、これに対して広告検索サーバ2から送信されてきたURLを用いて広告コンテンツサーバ6にアクセスする機能などを備えたアプリケーションがインストールされている。
なお、本実施の形態では、アプリケーションを携帯電話5に実装するが、これに限定するものではなく、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末や、パーソナルコンピュータなどの端末に実装することも可能である。
【0028】
図3に括弧で示した番号は、広告提供システム1での情報処理手順を示しており、次のようになる。
(1)ストアコントローラ3は、キャッシュレジスタ7から会計情報を受信して画像検索情報を生成し、広告検索サーバ2に送信する。
(2)広告検索サーバ2は、画像検索情報を用いて広告ID画像を検索し、ストアコントローラ3に送信する。
(3)ストアコントローラ3は、広告ID画像をフィルタリングしてキャッシュレジスタ7に送信し、キャッシュレジスタ7は、この広告ID画像をレシート4に印刷する。
【0029】
(4)顧客は、携帯電話5でアプリケーションを起動し、レシート4の広告ID画像を撮影する。
(5)携帯電話5は、広告ID画像の撮影画像を広告検索サーバ2に送信する。
(6)広告検索サーバ2は、撮影画像をフーリエ変換してIDパターンを復元し、これに対応するURLを携帯電話5に送信する。
(7)携帯電話5は、広告検索サーバ2からURLを受信して広告コンテンツサーバ6の広告ウェブサイトに接続する。
【0030】
図4は、ストアコントローラ3のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
ストアコントローラ3は、CPU31、ROM32、RAM35、通信制御部33、記憶部36などがバスラインで接続されて構成されている。
CPU31は、所定のプログラムに従って各種の情報処理を行う。本実施の形態では、広告検索サーバ2やキャッシュレジスタ7などとの通信処理や、会計情報からの画像検索情報生成処理、及び広告検索サーバ2から受信した広告ID画像のフィルタリング処理などを行う。
【0031】
ROM32は、読み出し専用のメモリであり、ストアコントローラ3を動作させるための基本的なプログラムやパラメータなどが記憶されている。
RAM35は、読み書き可能なメモリであって、CPU31のワーキングメモリを提供したり、記憶部36に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする。
通信制御部33は、キャッシュレジスタ7や広告検索サーバ2などと通信を行うための制御部である。
【0032】
記憶部36は、例えばハードディスクなどの大容量の記憶装置を用いて構成されており、各種プログラムを格納したプログラム格納部38、データを格納したデータ格納部39などが形成されている。
プログラム格納部38には、ストアコントローラ3を機能させるための基本的なプログラムであるOSや、会計情報から画像検索情報を生成するためのプログラム、広告検索サーバ2から送信されてきた広告ID画像をフィルタリングするためのプログラム、その他のプログラムが記憶されている。
【0033】
データ格納部39には、商品コードマスタ、商品分類コードマスタ、フィルタ情報などが記憶されている。以下、これらについて説明する。
図5(a)は、商品コードマスタの論理的な構成の一例を示した図である。
商品コードマスタは、各商品ごとの情報を記憶したテーブルであり、「バーコード」、「商品コード」、「分類コード」、「検索キーワード」、その他の項目から構成されている。
「バーコード」は、商品に印刷されているバーコード情報である。ストアコントローラ3は、キャッシュレジスタ7が商品から読み取ったバーコード情報を「バーコード」と照合することにより商品を特定することができる。
「商品コード」は、各商品に一意に付与されているコード情報である。
【0034】
「分類コード」は、商品に設定されている分類情報であり、分類の内容は商品分類コードマスタで定義されている。
「検索キーワード」は、当該商品を検索するために設定されているキーワードであり、商品の機能、用途、広告情報、特徴などが文字にて記述されている。
例えば、商品がビールの場合、「キレとコク」、「のどごしさわやか」、「麦芽100%」といった記述がなされる。
【0035】
商品コードマスタには、これらの項目のほか、一般用、業務用などを区分する「商品区分」、商品の名称を規定した「商品名」、国産か輸入品かの別を規定した「入品フラグ」など、細かな設定がなされている。
ストアコントローラ3は、商品のバーコード情報から商品コードマスタ上で商品を特定し、当該商品の商品コード、分類コード、及び検索キーワードを用いて画像検索情報を生成する。
【0036】
図5(b)は、商品分類コードマスタの論理的な構成の一例を示した図である。
商品分類コードマスタは、「大分類」、「中分類」、「小分類」、「細分類」の各項目に区分されており、商品の分類情報を「大分類」から「細分類」に至る階層構造にて規定している。
「大分類」は、例えば、食品、日用品などの最上位の分類により構成されている。
「中分類」は、「大分類」を更に分類したものであり、例えば、食品に対しては、加工食品、生鮮食品、飲料・酒類、その他食品などの項目に分類されている。
【0037】
「小分類」は、「中分類」を更に分類したものであり、図示しないが、例えば「中分類」が飲料・酒類である場合、「小分類」は、「清涼飲料」、「乳飲料」、「アルコール飲料」などとなる。
「細分類」は「小分類を」更に分類したものであり、図示しないが、例えば「小分類」が「乳飲料」である場合、「細分類」は、「牛乳」、「豆乳」、「乳酸飲料」などとなる。
各分類には、例えば、「大分類」の食品は1、「中分類」の生鮮食品は2などと番号が付与されており、大分類から細分類にかけて、12・・・と番号を羅列した分類コードによって分類情報を表すことができる。
【0038】
フィルタ情報は、広告ID画像に付随する属性情報を用いて広告ID画像をフィルタリングするための情報であり、例えば、レシート4への印刷を行わない広告ID画像の属性情報の一覧を規定している。
例えば、フィルタ情報にA社が登録されている場合、広告ID画像の属性情報で広告主がA社となっているものは、フィルタリングにより排除される。
逆に、印刷を許可する広告ID画像の属性情報をフィルタ情報に登録し、当該属性情報に合致する広告ID画像をフィルタリングにより通過させるように構成することもできる。
【0039】
なお、本実施の形態では、フィルタ情報をストアコントローラ3に備えたが、広告検索サーバ2に備えるように構成することも可能である。
この場合、広告検索サーバ2は、各店舗のストアコントローラ3ごとにフィルタ情報を備え、広告ID画像を送信する際、当該店舗のフィルタ情報でフィルタリングした後、広告ID画像を送信する。
【0040】
次に、広告検索サーバ2について説明する。広告検索サーバ2のハードウェア的な構成は、基本的に図4に示したハードウェア構成と同様である。
広告検索サーバ2の場合、プログラム格納部38には、画像検索情報によって広告ID画像を検索するためのプログラムや、携帯電話5から送信されてきた撮影画像に対応するURLを検索するためのプログラムなどが格納されている。
【0041】
一方、データ格納部39には、広告ID画像を管理するための広告ID画像管理マスタ、検索条件を規定した検索条件マスタなどが記憶されている。
図6は、広告ID画像管理マスタの論理的な構成の一例を示した図である。
広告ID画像管理マスタは、「広告ID」、「IDパターン」、「広告ID画像」、「属性情報」、「URL」などの各項目から構成されている。
【0042】
「広告ID」には、広告を識別するための識別情報である広告IDが格納されている。この広告IDに対して、IDパターン、広告ID画像、属性情報、広告ウェブサイトのURL、及び広告コンテンツサーバ6の広告コンテンツが対応づけられている。
「IDパターン」には、IDパターンの画像が格納されている。
「広告ID画像」には、広告ID画像が格納されている。広告ID画像は、ストアコントローラ3への送信負荷を軽減するため圧縮されている。
「属性情報」には、広告ID画像に付随する属性情報が格納されている。属性情報には、広告主、広告期間、広告地域などがある。
「URL」には、広告ウェブサイトのURLが格納されている。
【0043】
図7は、検索条件マスタの論理的な構成の一例を示した図である。
検索条件マスタは、「広告ID」、「条件区分」、「分類コード」、「商品コード」、「キーワード」、「オプション」などの各項目から構成されている。
「広告ID」は、広告を識別するための識別情報であり、広告ID画像管理マスタの広告IDと対応している。
【0044】
「条件区分」には、検索において、画像検索情報と照合する項目を指定する項目であり、キーワード、分類コード、商品コードのうちの何れかが設定されている。
広告検索サーバ2は、「条件区分」がキーワードの場合、画像検索情報に含まれているキーワードとの照合を行い、分類コードの場合は、画像検索情報に含まれている分類コードとの照合を行い、商品コードの場合は、画像検索情報に含まれている商品コードとの照合を行う。
【0045】
「分類コード」には、「条件区分」が分類コードの場合に、画像検索情報に含まれる分類コードと照合するための分類コードが記憶されている。
「商品コード」には、「条件区分」が商品コードの場合に、画像検索情報に含まれる商品コードと照合するための商品コードが記憶されている。
「キーワード」には、「条件区分」がキーワードの場合に、画像検索情報に含まれるキーワードと照合するためのキーワードが記憶されている。
【0046】
例えば、「広告ID」が0001の広告は「条件区分」がキーワードであり、「キーワード」がパソコンであるため、画像検索情報にキーワードとしてパソコンが含まれている場合、0001の広告が検索条件に一致する。
また、「広告ID」が0002の広告は「条件区分」が分類コードであり、「分類コード」が(中分類)文具となっているため、画像検索情報に中分類として文具が含まれている場合、0002の広告が検索条件と一致する。
更に、「広告ID」が0003の広告は「条件区分」が商品コードであり、「商品コード」が12345678となっているため、画像検索情報に当該商品コードが含まれている場合、0003の広告が検索条件に一致する。
【0047】
以上のように、本実施の形態では、商品コード、分類コード、キーワードの何れかを用いて広告の検索を行ったが、これに限定するものではなく、各種の変形が可能である。
例えば、これら3つの項目のうち、2つ、又は3つを組み合わせ、これら組み合わせた項目の論理積や論理和によって広告ID画像を検索するように構成することができる。
例えば、分類コードとキーワードの論理積によって広告ID画像を検索する場合、画像検索情報に分類コードとキーワードの両方が含まれている場合、当該広告が検索される。
また、分類コードとキーワードの論理和によって広告ID画像を検索する場合、画像検索情報に分類コードとキーワードのうち、少なくとも一方が含まれている場合、当該広告が検索される。
【0048】
また、検索条件マスタに「オプション」項目を設けてより細かな検索を行うことも可能である。
図示しないが、例えば、「オプション」に、「エリア条件」、「対象年齢」、「温度条件」、「お天気条件」などの項目を設定しておく。
一方、ストアコントローラ3は、店舗のエリア、顧客の年齢層、店外気温、店舗所在地での天気などを画像検索情報に含めて広告検索サーバ2に送信する。
【0049】
「エリア条件」には、例えば、全国、東京のみ、神奈川県除外など、エリアを指定する条件が設定されており、店舗の所在エリアと照合することが可能である。
例えば、「エリア条件」が神奈川県除外となっている広告の場合、画像検索情報を送信した店舗が神奈川県以外の県にある場合に当該広告が検索条件に一致する。
【0050】
「対象年齢」には、例えば、20代、10−40代、20歳以上、60歳以下、60歳以上など、顧客の年齢層が指定されている。
例えば、「対象年齢」が20代となっている広告の場合、画像検索情報に含まれる顧客の年齢層が20代の場合に当該広告が検索条件に一致する。
「温度条件」には、例えば、20度以下、30度以上など、店外の気温が指定されている。
例えば、「温度条件」が20度以下の場合、画像検索情報に含まれる店外の温度が20度以下の場合に当該広告が検索条件に一致する。
「お天気条件」には、例えば、晴れ、雨、曇りなど、店舗所在地での天気が指定されている。
例えば、「お天気条件」が晴れの場合、画像検索情報に含まれる天気が晴れの場合に当該広告が検索条件に一致する。
【0051】
次に、広告コンテンツサーバ6について説明する。広告コンテンツサーバ6のハードウェア的な構成は、基本的に図4に示したハードウェア構成と同様である。
広告コンテンツサーバ6の場合、プログラム格納部38には、広告ウェブサイトを管理し、携帯電話5からのアクセスを受け付けて広告コンテンツを提供するためのプログラムなどが格納されている。
一方、データ格納部39には、広告コンテンツが格納されており、各広告コンテンツには個別のURLと広告IDが付与されている。
【0052】
このように、広告コンテンツにURLが対応づけられているため、広告コンテンツサーバ6は、携帯電話5が広告ウェブサイトにアクセスした際のURLにより、提供する広告コンテンツを特定することができる。
また、広告IDによって、広告コンテンツと広告検索サーバ2の広告ID画像が対応づけられているため、広告IDを用いて、広告検索サーバ2と広告コンテンツサーバ6に広告ID画像と広告コンテンツの共有状況を確認する手段を設けるなどして、広告ID画像と広告コンテンツの共有管理を容易に行うことができる。
【0053】
次に、携帯電話5について説明する。携帯電話5は、カメラ機能とインターネット接続機能を備えた携帯電話である。
図8に、携帯電話5の外観の一例を示した図である。
携帯電話5は、カメラ47、表示部42、操作キー48、入力キー44などを備えている。
【0054】
また、図示しないが、携帯電話5の内部には、CPU、ROM、RAMなどから構成される情報処理部と、例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)で構成され、各種プログラムやデータを記憶する読み書き可能な記憶媒体を内蔵している。
【0055】
携帯電話5のCPUは、ROMやその他の記憶媒体に記憶されたプログラムに従って各種の情報処理を行う。
RAMは、例えば、CPUがレシート4に印刷された広告ID画像を撮影して撮影画像(データ)を記憶したり、記憶した撮影画像を広告検索サーバ2に送信したり、広告検索サーバ2からURLを受信して広告コンテンツサーバ6に接続したりする際のワーキングメモリを提供する。
【0056】
記憶媒体には、広告ID画像を撮影して広告コンテンツサーバ6に接続するためのアプリケーションを実現するためのアプリケーションプログラムが記憶されている。
CPUは、このアプリケーションプログラムを実行することにより、広告ID画像を撮影する機能、撮影画像を広告検索サーバ2に送信する機能、広告検索サーバ2からURLを受信して広告コンテンツサーバ6に接続する機能、広告コンテンツサーバ6の広告コンテンツを利用する機能などを実現することができる。
【0057】
カメラ47は、携帯電話5の背面(表示部42と対向する面)に形成されており、レンズなどからなる光学系と、光学系により投影された被写体の画像をデジタルデータに変換するCCD(Charge Coupled Device)を備えている。顧客が、カメラ47でレシート4の広告ID画像を撮影すると、広告ID画像の撮影画像(データ)がCPUにより生成される。
【0058】
表示部42は、例えば液晶ディスプレイなどにより構成されており、電話番号など、通話に関する情報を表示する他、インターネットを介してウェブサイトから送信されてきた各種の画面をブラウザによって表示することができる。
【0059】
操作キー48は、例えば、表示部42に表示されたアイコンを選択したり、あるいはリンクを選択したりなど、表示部42に表示された画面で顧客が各種の画面操作を行うためのキーである。
入力キー44は、数字、文字、記号などを携帯電話5に入力するためのキーである。
【0060】
次に、図9を用いて携帯電話5の表示部42に表示される広告ウェブサイトの画面について説明する。
図9(a)は、携帯電話5でアプリケーションを起動した際に表示部42に表示される画面の一例を示している。
図9(a)の例では、表示部42に「広告ID画像を撮影してください」などと、顧客に広告ID画像の撮影を促す表示がなされている。
顧客は、この指示に従って、広告ID画像をカメラ47で撮影する。
【0061】
図9(b)は、携帯電話5を広告コンテンツサーバ6で運営されるウェブサイトに接続した際に表示部42に表示される画面の一例(製薬会社の場合)を示している。
顧客が広告ID画像を撮影すると自動的に図9(b)の画面が表示部42に表示される。この間、携帯電話5は、広告検索サーバ2に撮影画像の送信し、これによって広告検索サーバ2から送られてきたURLを用いて広告コンテンツサーバ6に接続し、更に広告コンテンツサーバ6から送信されてきたトップ画面をブラウザが解釈して表示するという一連の処理を行っている。
【0062】
このトップ画面では、例えば、図9(b)に示したように、「頭痛豆知識」と表示されたボタン50や、「頭痛薬案内」と表示されたボタン51など、広告ウェブサイトが提供する画面が表示されている。
顧客は、操作キー48や入力キー44(図8)を操作してこれらのボタンから所望のものを選択し、広告ウェブサイトが提供する広告コンテンツを利用することができる。
例えば、図9(b)の例では、ボタン50を選択すると、頭痛の原因やメカニズムなどに関する豆知識が表示部42に表示される。
更に、ボタン51を選択すると、表示部42にて広告主が提供する頭痛薬の紹介がなされる。
【0063】
次に、図10のフローチャートを用いてレシートが印刷されるまでの手順について説明する。
まず、会計担当者は、顧客が購入する商品のバーコードをキャッシュレジスタ7で読み取ってキャッシュレジスタ7に入力する。
すると、キャッシュレジスタ7は、これらの情報を内容とする会計情報を生成し、ストアコントローラ3に送信する(ステップ5)。
【0064】
ストアコントローラ3は、会計情報を受信し、バーコード情報を商品コードマスタで照合して商品コードを特定する。
そして、ストアコントローラ3は、当該商品に設定されるキーワードと分類コードを商品コードマスタから検索し、商品コード、キーワード、分類コードを含む画像検索情報を生成して広告検索サーバ2に送信する(ステップ10)。
ここで、画像検索情報に、店舗の所在エリア、顧客の年齢層、店外温度、天気などを含めるように構成することもできる。
【0065】
広告検索サーバ2は、ストアコントローラ3から画像検索情報を受信すると、これを検索条件マスタと照合して、条件に適合する広告を検索する(ステップ15)。
広告検索サーバ2は、検索された広告が4つ以上ある場合、これらを3つに絞り込む。絞り込みは、検索された広告を適当な方法によって重みづけして順位づけし、上位3つを選択することにより行う。
重みづけは、公知の方法を用いることができるが、例えば、広告料の多い広告主の広告を優先的に上位になるようにすることができる。
広告を特定すると、広告検索サーバ2は、当該広告の広告ID画像を広告ID画像管理マスタから読み出してストアコントローラ3に送信する(ステップ20)。
【0066】
ストアコントローラ3は、広告検索サーバ2から広告ID画像を受信する(ステップ25)。
次に、ストアコントローラ3は、フィルタ情報を用いて受信した広告ID画像をフィルタリングし(ステップ30)、フィルタリング後の広告ID画像をキャッシュレジスタ7に送信する(ステップ35)。
キャッシュレジスタ7は、ストアコントローラ3が広告ID画像を受信し、これを決済内容などと共にレシート4に印刷する(ステップ40)。
【0067】
次に、図11のフローチャートを用いて、携帯電話5を広告コンテンツサーバ6に接続する手順について説明する。
まず、顧客は、携帯電話5のアプリケーションを起動し、アプリケーションの指示に従って携帯電話5でレシート4の広告ID画像を撮影する。
【0068】
レシート4には、広告ID画像が3つ印刷されているため、顧客は所望の広告ID画像が撮影画面の中心になるように携帯電話5を設定して広告ID画像を撮影する。アプリケーションは、撮影画面中央の広告ID画像を他の広告ID画像から識別して抽出するようになっている。
このようにして、携帯電話5は、広告ID画像の撮影画像を取得する(ステップ50)。
【0069】
携帯電話5は、広告ID画像の撮影画像を取得すると、これを広告検索サーバ2に送信する(ステップ55)。
広告検索サーバ2は、携帯電話5から撮影画像を受信してRAMなどに一時記憶する(ステップ60)。
広告検索サーバ2は、一時記憶した撮影画像をフーリエ変換し、IDパターンを復元する(ステップ65)。
【0070】
広告検索サーバ2は、復元したIDパターンを広告ID画像管理マスタに登録されているIDパターンと照合し、広告IDを特定する(ステップ70)。
そして、広告検索サーバ2は、当該広告IDのURLを広告ID画像管理マスタから読み取って携帯電話5に送信する(ステップ75)。
携帯電話5は、広告検索サーバ2からURLを受信し(ステップ80)、当該URLを用いて広告コンテンツサーバ6に接続する(ステップ85)。
広告コンテンツサーバ6は、携帯電話5からのアクセスを受け付け、携帯電話5がアクセスに用いたURLから広告ウェブサイトを特定する。
そして、広告コンテンツサーバ6は、当該広告ウェブサイト上で、広告コンテンツによるサービスを携帯電話5に提供する(ステップ90)。
【0071】
以上、本実施の形態について説明したが、各種の変形例が可能である。
例えば、本実施の形態では、IDパターンの復元は広告検索サーバ2で行うが、この処理を携帯電話5で行い、復元したIDパターンを携帯電話5から広告検索サーバ2に送信するように構成することもできる。
この場合、携帯電話5のアプリケーションは、撮影画像データをフーリエ変換してIDパターンを復元する機能を備えている。
【0072】
また、広告検索サーバ2が検索した広告を重みづけする場合、商品評価ウェブサイトなど、ネットワーク上での商品情報を用いるように構成することもできる。
近年、一般顧客が、商品を評価したり順位づけたりするウェブサイトが利用されるようになってきた。
これらウェブサイトでの商品情報を用いることにより、顧客側が設定したキーワードや順位に基づいて広告を重みづけすることができる。
【0073】
本実施の形態では、広告ID画像により、レシート4に広告ウェブサイトのURLを埋め込んだが、これに限定せず、例えば、電子透かし、2次元バーコードなどによってレシート4に広告ウェブサイトのURLを埋め込んでもよい。
この場合、URLを電子透かし、2次元バーコードに直接埋め込むことにより、携帯電話5は、広告検索サーバ2にURLの問い合わせを行わずに広告コンテンツサーバ6に直接接続することができる。
【0074】
また、レシート4には、広告ID画像の表示スペースが3つ確保されているが、上から「商品コード」によって検索された広告ID画像、「分類コード」によって検索された広告ID画像、「キーワード」によって検索された広告ID画像といったように、表示スペースに属性を付与し、当該属性に基づいた広告ID画像の印刷を行うことも可能である。
【0075】
店舗が会員制度を設けている場合、会員情報に基づいて広告ID画像を提供するように構成することもできる。
この場合、例えば、顧客の個人情報(性別、生年月日、年齢、職業、趣味、購買履歴)から、顧客に適した広告ID画像を選択してレシート4に印刷するように構成することができる。
例えば、音楽好きの顧客に対しては、売れ筋ランキング情報コンテンツを提供し、投資好きの顧客に対しては株価情報コンテンツを提供することができる。
また、例えば、顧客の生年月日に基づいて占いコンテンツを提供したり、性別、年齢などによってセグメント化されたコンテンツを提供することもできる。
【0076】
以上に述べた本実施の形態おいて、ストアコントローラ3は、店舗端末を構成しており、画像検索情報は、購買商品に関する商品コード、分類コード、キーワードなどの情報を含む商品情報を構成している。
このため、広告検索サーバ2は、店舗端末(ストアコントローラ3)から、当該店舗で決済した商品の商品情報(画像検索情報)を受信する商品情報受信手段を備えている。
そして、広告検索サーバ2は、周波数領域にてID情報を規定したID画像である広告ID画像を広告ID画像管理マスタで記憶しており、広告ID画像管理マスタはID画像記憶手段として機能している。
また、画像検索情報と検索条件マスタを照合して広告IDが特定でき、当該広告IDを広告ID画像管理マスタと照合すると広告ID画像が特定できる。
このため、検索条件マスタと広告ID画像管理マスタは、商品情報とID画像の対応関係を記憶した対応記憶手段として機能している。
そして、広告検索サーバ2は、前記記憶した対応関係を用いて、前記受信した商品情報に対応するID画像を前記記憶したID画像から検索するID画像検索手段と、前記検索したID画像を前記店舗端末(ストアコントローラ3)に送信するID画像送信手段と、を備えている。
【0077】
そして、このID画像(広告ID画像)の一部の領域(ID画像が50%以上残っていればIDパターンが復元可能)には広告などの表記情報を配置可能であり、また、広告検索サーバ2はストアコントローラ3に複数の広告ID画像を送信することができる。
前記ID画像には、前記店舗端末(ストアコントローラ3)が当該ID情報を印刷するか否かを判断するための属性情報(広告主など)が付随している。
この際に、前記店舗端末(ストアコントローラ3)で印刷するか否かを判断するためのID画像の属性情報を登録したリスト(フィルタ情報)を記憶する属性リスト記憶手段を具備し、前記ID画像送信手段は、前記検索したID画像のうち、前記属性リストを用いて印刷すると判断したものを送信するようにすることもできる。
また、前記ID画像は、周波数領域にて規定されたIDパターンを逆フーリエ変換して得られた画像とすることができる。
【0078】
一方、ストアコントローラ3は、店舗で決済した商品の商品情報(画像検索情報)をID画像提供装置(広告検索サーバ2)に送信する商品情報送信手段と、前記送信した商品情報に対するID画像を前記ID画像提供装置から受信するID画像受信手段と、前記受信したID画像を印刷媒体(レシート4)に印刷する印刷手段と、を具備したことを特徴とする店舗端末として機能している。
また、前記ID画像受信手段で複数個のID画像を受信した場合、前記印刷手段は、前記受信したID画像のそれぞれを前記印刷媒体の別領域(例えば、広告ID画像20a〜20cの印刷箇所)に印刷するように構成することもできる。
更に、前記受信したID画像には、前記印刷手段で印刷するか否かを判断するための(広告主などの)属性情報が付随しており、ストアコントローラ3は、前記属性情報を(フィルタ情報と照合するなどして)用いて前記ID画像を印刷するか否かを判断する判断手段を具備し、前記印刷手段は、前記判断手段で印刷すると判断された場合に前記ID画像を印刷する。
【0079】
更に、広告検索サーバ2は、ID情報(IDパターン)と所定のウェブサイト(広告ウェブサイト)への接続情報(URL)を対応づけた接続情報記憶手段(広告ID画像管理マスタ)と、ユーザ端末(携帯電話5)からID情報を(撮影画像に埋め込まれたIDパターンによって)取得するID情報取得手段と、前記接続情報記憶手段で、前記取得したID情報に対応づけられた接続情報を検索する接続情報検索手段と、前記検索した接続情報を前記ユーザ端末に送信する接続情報送信手段と、を具備している。
ここで、広告検索サーバ2は、(撮影画像によって)ID画像を受信するID画像受信手段と、前記受信したID画像を(フーリエ変換により)周波数領域に変換する変換手段と、を具備し、前記ID情報取得手段は、前記変換したID画像からID情報(IDパターン)を取得することができる。
【0080】
本実施の形態によると、次のような効果を得ることができる。
(1)商品に応じた広告を提供することができる。
商品の商品コード、分類コード、キーワードの各側面から当該商品に関連して広告を提供することができる。
(2)検索された広告ID画像をフィルタリングすることができる。
広告検索サーバ2は、各店舗に区別なく広告ID画像を送信するが、各店舗では固有の事情に応じて送信された広告ID画像を取捨選択することができる。
【0081】
(3)リアルタイム性を有する広告を提供することができる。
例えば、購買商品に関するキャンペーン情報を提供したり、購買商品の特性から他商品を推薦したり(野菜を購入した顧客にカレーの広告を提供するなど)、購買履歴・購買特性に基づいた広告を提供することができる。
(4)状況に応じた広告を提供することができる。
例えば、晴れで店外気温が高い場合はアイスクリームを広告したりなど、地域の気象条件や購買の時間帯などに応じた広告を提供することができる。
【0082】
また、在庫状況に応じて、在庫品処分のための特売情報を提供することもできる。
(5)エリア(地域)に応じた広告を提供することができる。
例えば、地域の天気予報コンテンツ、近隣店舗のクーポン情報・チラシ情報、地域のイベント情報・犯罪情報などを提供することができる。
(6)顧客の個人属性に応じた広告を提供することができる。
例えば、野球好きの顧客には野球情報を提供することができる。
【0083】
なお、この他にも、顧客に対して今すぐ欲しい広告情報を提供したり、選択された広告情報を顧客に個別で手渡したり、携帯端末を用いて顧客の嗜好にあう広告表現方法用いて広告情報を提供したり、広告主は広告情報を効率よく提供することができて販売促進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】広告ウェブサイトのURLと広告ID画像の対応関係について説明するための図である。
【図2】レシートの外観の一例を示した図である。
【図3】広告提供システムのシステム構成を示したブロック図である。
【図4】ストアコントローラのハードウェア的な構成の一例を示した図である。
【図5】商品コードマスタと商品分類コードマスタを説明するための図である。
【図6】広告ID画像管理マスタの論理的な構成の一例を示した図である。
【図7】検索条件マスタを説明するための図である。
【図8】携帯電話の外観の一例を示した図である。
【図9】広告ウェブサイトの画面を説明するための図である。
【図10】レシートが印刷されるまでの手順を説明するためのフローチャートである。
【図11】携帯電話を広告コンテンツサーバに接続する手順について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0085】
1 広告提供システム
2 広告検索サーバ
3 ストアコントローラ
4 レシート
5 携帯電話
6 広告コンテンツサーバ
7 キャッシュレジスタ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗端末から、当該店舗で決済した商品の商品情報を受信する商品情報受信手段と、
ID情報を規定したID画像を記憶するID画像記憶手段と、
商品情報とID画像との対応関係を記憶した対応記憶手段と、
前記記憶した対応関係を用いて、前記受信した商品情報に対応するID画像を前記記憶したID画像から検索するID画像検索手段と、
前記検索したID画像を前記店舗端末に送信するID画像送信手段と、
を具備したことを特徴とするID画像提供装置。
【請求項2】
前記ID情報は、周波数領域にてID情報を規定していることを特徴とする請求項1に記載のID画像提供装置。
【請求項3】
前記ID画像は、周波数領域にて規定されたIDパターンを逆フーリエ変換して得られた画像であることを特徴とする請求項2に記載のID画像提供装置。
【請求項4】
前記ID画像には電子透かしにて前記ID情報が埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載のID画像提供装置。
【請求項5】
前記ID画像の一部の領域には、表記情報が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載のID画像提供装置。
【請求項6】
前記ID画像送信手段は、複数の前記ID画像を前記店舗端末に送信することを特徴とする請求項1から請求項5までのうちの何れか1の請求項に記載のID画像提供装置。
【請求項7】
前記ID画像には、前記店舗端末が当該ID画像を印刷するか否かを判断するための属性情報が付随していることを特徴とする請求項1から請求項6までのうちの何れか1の請求項に記載のID画像提供装置。
【請求項8】
前記店舗端末で印刷するか否かを判断するためのID画像の属性情報を登録したリストを記憶する属性リスト記憶手段を具備し、
前記ID画像送信手段は、前記検索したID画像のうち、前記属性リストを用いて印刷すると判断したものを送信することを特徴とする請求項7に記載のID画像提供装置。
【請求項9】
店舗で決済した商品の商品情報を請求項1から請求項8までのうちの何れか1の請求項に記載のID画像提供装置に送信する商品情報送信手段と、
前記送信した商品情報に対するID画像を前記ID画像提供装置から受信するID画像受信手段と、
前記受信したID画像を印刷媒体に印刷する印刷手段と、
を具備したことを特徴とする店舗端末。
【請求項10】
前記ID画像受信手段で複数個のID画像を受信した場合、前記印刷手段は、前記受信したID画像のそれぞれを前記印刷媒体の別領域に印刷することを特徴とする請求項9に記載の店舗端末。
【請求項11】
前記受信したID画像には、前記印刷手段で印刷するか否かを判断するための属性情報が付随しており、
前記属性情報を用いて前記ID画像を印刷するか否かを判断する判断手段を具備し、
前記印刷手段は、前記判断手段で印刷すると判断された場合に前記ID画像を印刷することを特徴とする請求項9、又は請求項10に記載の店舗端末。
【請求項12】
ID情報と所定のウェブサイトへの接続情報を対応づけた接続情報記憶手段と、
ユーザ端末からID情報を取得するID情報取得手段と、
前記接続情報記憶手段で、前記取得したID情報に対応づけられた接続情報を検索する接続情報検索手段と、
前記検索した接続情報を前記ユーザ端末に送信する接続情報送信手段と、
を具備したことを特徴とする接続情報提供装置。
【請求項13】
ID画像を受信するID画像受信手段と、
前記受信したID画像を周波数領域に変換する変換手段と、
を具備し、
前記ID情報取得手段は、前記変換したID画像からID情報を取得することを特徴とする請求項12に記載の接続情報提供装置。
【請求項14】
ID情報を規定したID画像を記憶するID画像記憶手段と、商品情報とID画像との対応関係を記憶した対応記憶手段と、商品情報受信手段と、ID画像検索手段と、ID画像送信手段と、を備えたコンピュータにおいて、
前記商品情報受信手段によって、店舗端末から、当該店舗で決済した商品の商品情報を受信する商品情報受信ステップと、
前記ID画像検索手段によって、前記記憶した対応関係を用いて、前記受信した商品情報に対応するID画像を前記記憶したID画像から検索するID画像検索ステップと、
前記ID画像送信手段によって、前記検索したID画像を前記店舗端末に送信するID画像送信ステップと、
から構成されたことを特徴とするID画像提供方法。
【請求項15】
商品情報送信手段と、ID画像受信手段と、印刷手段とを備えた店舗端末において、
前記商品情報送信手段によって、店舗で決済した商品の商品情報を請求項1から請求項6までのうちの何れか1の請求項に記載のID画像提供装置に送信する商品情報送信ステップと、
前記ID画像受信手段によって、前記送信した商品情報に対するID画像を前記ID画像提供装置から受信するID画像受信ステップと、
前記印刷手段によって、前記受信したID画像を印刷媒体に印刷する印刷ステップと、
から構成されたことを特徴とする印刷方法。
【請求項16】
ID情報と所定のウェブサイトへの接続情報を対応づけた接続情報記憶手段と、ID情報取得手段と、接続情報検索手段と、接続情報送信手段と、を備えたコンピュータにおいて、
前記ID情報取得手段によって、ユーザ端末からID情報を取得するID情報取得ステップと、
前記接続情報検索手段によって、前記接続情報記憶手段で、前記取得したID情報に対応づけられた接続情報を検索する接続情報検索ステップと、
前記接続情報送信手段によって、前記検索した接続情報を前記ユーザ端末に送信する接続情報送信ステップと、
から構成されたことを特徴とする接続情報提供方法。
【請求項1】
店舗端末から、当該店舗で決済した商品の商品情報を受信する商品情報受信手段と、
ID情報を規定したID画像を記憶するID画像記憶手段と、
商品情報とID画像との対応関係を記憶した対応記憶手段と、
前記記憶した対応関係を用いて、前記受信した商品情報に対応するID画像を前記記憶したID画像から検索するID画像検索手段と、
前記検索したID画像を前記店舗端末に送信するID画像送信手段と、
を具備したことを特徴とするID画像提供装置。
【請求項2】
前記ID情報は、周波数領域にてID情報を規定していることを特徴とする請求項1に記載のID画像提供装置。
【請求項3】
前記ID画像は、周波数領域にて規定されたIDパターンを逆フーリエ変換して得られた画像であることを特徴とする請求項2に記載のID画像提供装置。
【請求項4】
前記ID画像には電子透かしにて前記ID情報が埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載のID画像提供装置。
【請求項5】
前記ID画像の一部の領域には、表記情報が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載のID画像提供装置。
【請求項6】
前記ID画像送信手段は、複数の前記ID画像を前記店舗端末に送信することを特徴とする請求項1から請求項5までのうちの何れか1の請求項に記載のID画像提供装置。
【請求項7】
前記ID画像には、前記店舗端末が当該ID画像を印刷するか否かを判断するための属性情報が付随していることを特徴とする請求項1から請求項6までのうちの何れか1の請求項に記載のID画像提供装置。
【請求項8】
前記店舗端末で印刷するか否かを判断するためのID画像の属性情報を登録したリストを記憶する属性リスト記憶手段を具備し、
前記ID画像送信手段は、前記検索したID画像のうち、前記属性リストを用いて印刷すると判断したものを送信することを特徴とする請求項7に記載のID画像提供装置。
【請求項9】
店舗で決済した商品の商品情報を請求項1から請求項8までのうちの何れか1の請求項に記載のID画像提供装置に送信する商品情報送信手段と、
前記送信した商品情報に対するID画像を前記ID画像提供装置から受信するID画像受信手段と、
前記受信したID画像を印刷媒体に印刷する印刷手段と、
を具備したことを特徴とする店舗端末。
【請求項10】
前記ID画像受信手段で複数個のID画像を受信した場合、前記印刷手段は、前記受信したID画像のそれぞれを前記印刷媒体の別領域に印刷することを特徴とする請求項9に記載の店舗端末。
【請求項11】
前記受信したID画像には、前記印刷手段で印刷するか否かを判断するための属性情報が付随しており、
前記属性情報を用いて前記ID画像を印刷するか否かを判断する判断手段を具備し、
前記印刷手段は、前記判断手段で印刷すると判断された場合に前記ID画像を印刷することを特徴とする請求項9、又は請求項10に記載の店舗端末。
【請求項12】
ID情報と所定のウェブサイトへの接続情報を対応づけた接続情報記憶手段と、
ユーザ端末からID情報を取得するID情報取得手段と、
前記接続情報記憶手段で、前記取得したID情報に対応づけられた接続情報を検索する接続情報検索手段と、
前記検索した接続情報を前記ユーザ端末に送信する接続情報送信手段と、
を具備したことを特徴とする接続情報提供装置。
【請求項13】
ID画像を受信するID画像受信手段と、
前記受信したID画像を周波数領域に変換する変換手段と、
を具備し、
前記ID情報取得手段は、前記変換したID画像からID情報を取得することを特徴とする請求項12に記載の接続情報提供装置。
【請求項14】
ID情報を規定したID画像を記憶するID画像記憶手段と、商品情報とID画像との対応関係を記憶した対応記憶手段と、商品情報受信手段と、ID画像検索手段と、ID画像送信手段と、を備えたコンピュータにおいて、
前記商品情報受信手段によって、店舗端末から、当該店舗で決済した商品の商品情報を受信する商品情報受信ステップと、
前記ID画像検索手段によって、前記記憶した対応関係を用いて、前記受信した商品情報に対応するID画像を前記記憶したID画像から検索するID画像検索ステップと、
前記ID画像送信手段によって、前記検索したID画像を前記店舗端末に送信するID画像送信ステップと、
から構成されたことを特徴とするID画像提供方法。
【請求項15】
商品情報送信手段と、ID画像受信手段と、印刷手段とを備えた店舗端末において、
前記商品情報送信手段によって、店舗で決済した商品の商品情報を請求項1から請求項6までのうちの何れか1の請求項に記載のID画像提供装置に送信する商品情報送信ステップと、
前記ID画像受信手段によって、前記送信した商品情報に対するID画像を前記ID画像提供装置から受信するID画像受信ステップと、
前記印刷手段によって、前記受信したID画像を印刷媒体に印刷する印刷ステップと、
から構成されたことを特徴とする印刷方法。
【請求項16】
ID情報と所定のウェブサイトへの接続情報を対応づけた接続情報記憶手段と、ID情報取得手段と、接続情報検索手段と、接続情報送信手段と、を備えたコンピュータにおいて、
前記ID情報取得手段によって、ユーザ端末からID情報を取得するID情報取得ステップと、
前記接続情報検索手段によって、前記接続情報記憶手段で、前記取得したID情報に対応づけられた接続情報を検索する接続情報検索ステップと、
前記接続情報送信手段によって、前記検索した接続情報を前記ユーザ端末に送信する接続情報送信ステップと、
から構成されたことを特徴とする接続情報提供方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−59512(P2008−59512A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−238702(P2006−238702)
【出願日】平成18年9月4日(2006.9.4)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【出願人】(599174052)株式会社 サイバー・コミュニケーションズ (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月4日(2006.9.4)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【出願人】(599174052)株式会社 サイバー・コミュニケーションズ (4)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]