IGF−IRを含むチロシンキナーゼ受容体に対する改変タンパク質に基づく標的治療薬
本発明は、インスリン様成長因子I受容体(IGF-IR)および他の重要なタンパク質に結合する画期的タンパク質を提供する。本発明は、医薬調製物中の画期的タンパク質およびそれらタンパク質の誘導体、ならびに診断、研究および治療的応用におけるそれらの使用にも関係する。さらに本発明は、それらのタンパク質を含む細胞、それらのタンパク質をコードするポリヌクレオチドまたはそのフラグメント、および上記画期的タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むベクターに関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第10フィブロネクチンタイプIII(10Fn3)ドメインを含むポリペプチドであって、10Fn3ドメインが(i)ループAB;ループBC;ループCD;ループDE;ループEF;およびループFGを含み;(ii)ヒト10Fn3ドメインの対応するループの配列と比較して変化したアミノ酸配列を持つループBC、DE、およびFGから選択される少なくとも一つのループを持ち;かつ(iii)ヒトIGF-IRを約1μM以下の解離定数で結合するポリペプチド。
【請求項2】
10Fn3ドメインがヒトIGF-IRを約10nM以下の解離定数で結合する、請求項1のポリペプチド。
【請求項3】
ループBCおよびループFGがヒト10Fn3ドメインの対応するループの配列と比較して変化したアミノ酸配列を持つ、請求項1のポリペプチド。
【請求項4】
10Fn3ドメインが配列番号2〜125、184〜203、または226のいずれか一つのアミノ酸配列を含む、請求項1のポリペプチド。
【請求項5】
ポリオキシアルキレン部分、ヒト血清アルブミン結合タンパク質、シアル酸、ヒト血清アルブミン、トランスフェリン、およびFcフラグメントから選択される1つ以上の薬物動態(PK)部分をさらに含む、請求項1のポリペプチド。
【請求項6】
PK部分がポリオキシアルキレン部分であり、前記ポリオキシアルキレン部分がポリエチレングリコールである、請求項5のポリペプチド。
【請求項7】
約50kD未満の抗体部分;リポカリンの誘導体;テトラネクチンの誘導体;アビマー;アンキリンの誘導体、および第2の第10フィブロネクチンタイプIII(10Fn3)ドメインから選択される第2ドメインをさらに含み、第2ドメインはヒトタンパク質を結合し、第2の10Fn3ドメインは(i)ループAB;ループBC;ループCD;ループDE;およびループFGを含み;(ii)ヒト10Fn3ドメインの対応するループの配列と比較してランダム化されたアミノ酸配列を持つループBC、DE、およびFGから選択される少なくとも一つのループを持ち、かつ(iii)ヒト10Fn3ドメインによって結合されないヒトタンパク質を約10nM以下の解離定数で結合する、請求項1のポリペプチド。
【請求項8】
第2ドメインが第2の10Fn3ドメインであり、配列番号2〜125、184〜203、または226のいずれか一つのアミノ酸配列を含む、請求項7のポリペプチド。
【請求項9】
第2ドメインがヒトIGF-IRを結合する、請求項7のポリペプチド。
【請求項10】
第2ドメインがヒトVEGFR2を結合する、請求項7のポリペプチド。
【請求項11】
第2ドメインが第2の10Fn3ドメインであり、配列番号126〜183のいずれか一つのアミノ酸配列を含む、請求項7のポリペプチド。
【請求項12】
10Fn3ドメインと第2ドメインとが少なくとも一つのジスルフィド結合、ペプチド結合、ポリペプチド、ポリマー糖、またはポリエチレングリコール部分によって作動的に連結される、請求項7のポリペプチド。
【請求項13】
前記ポリペプチドがIGF-IRへのIGF-IまたはIGF-IIの結合を阻害し、細胞ベースのアッセイにおいてIC50未満の濃度でヒトIGF-IRを活性化しない、上記請求項のいずれか一項のポリペプチド。
【請求項14】
前記10Fn3ドメインが、a)それぞれがヒト10Fn3ドメインコード配列とは異なる候補第10フィブロネクチンタイプIII(10Fn3)ドメイン配列を含む候補RNA分子の集団(前記RNA分子は、それぞれが前記候補10Fn3ドメインコード配列に作動的に連結された翻訳開始配列および開始コドンを含み、かつそれぞれがその3'末端で核酸-ピューロマイシンリンカーに作動的に連結されている)を作製するステップ;b)前記候補10Fn3ドメインコード配列をインビトロ翻訳して候補RNA-10Fn3融合物の集団を産生させるステップ;c)候補RNA-Fn3融合物の前記集団をIGF-IRと接触させるステップ;およびd)IGF-IRに対する結合アフィニティーまたは特異性が、IGF-IRに対する前記ヒト10Fn3の結合アフィニティーまたは特異性と比較して、変化しているタンパク質部分を持つRNA-10Fn3融合物を選択するステップを含む方法によって選択される、請求項1のポリペプチド。
【請求項15】
上記請求項のいずれか一項に記載のポリペプチドを含む薬学的に許容できる組成物であって、本質的にエンドトキシンフリーである組成物。
【請求項1】
第10フィブロネクチンタイプIII(10Fn3)ドメインを含むポリペプチドであって、10Fn3ドメインが(i)ループAB;ループBC;ループCD;ループDE;ループEF;およびループFGを含み;(ii)ヒト10Fn3ドメインの対応するループの配列と比較して変化したアミノ酸配列を持つループBC、DE、およびFGから選択される少なくとも一つのループを持ち;かつ(iii)ヒトIGF-IRを約1μM以下の解離定数で結合するポリペプチド。
【請求項2】
10Fn3ドメインがヒトIGF-IRを約10nM以下の解離定数で結合する、請求項1のポリペプチド。
【請求項3】
ループBCおよびループFGがヒト10Fn3ドメインの対応するループの配列と比較して変化したアミノ酸配列を持つ、請求項1のポリペプチド。
【請求項4】
10Fn3ドメインが配列番号2〜125、184〜203、または226のいずれか一つのアミノ酸配列を含む、請求項1のポリペプチド。
【請求項5】
ポリオキシアルキレン部分、ヒト血清アルブミン結合タンパク質、シアル酸、ヒト血清アルブミン、トランスフェリン、およびFcフラグメントから選択される1つ以上の薬物動態(PK)部分をさらに含む、請求項1のポリペプチド。
【請求項6】
PK部分がポリオキシアルキレン部分であり、前記ポリオキシアルキレン部分がポリエチレングリコールである、請求項5のポリペプチド。
【請求項7】
約50kD未満の抗体部分;リポカリンの誘導体;テトラネクチンの誘導体;アビマー;アンキリンの誘導体、および第2の第10フィブロネクチンタイプIII(10Fn3)ドメインから選択される第2ドメインをさらに含み、第2ドメインはヒトタンパク質を結合し、第2の10Fn3ドメインは(i)ループAB;ループBC;ループCD;ループDE;およびループFGを含み;(ii)ヒト10Fn3ドメインの対応するループの配列と比較してランダム化されたアミノ酸配列を持つループBC、DE、およびFGから選択される少なくとも一つのループを持ち、かつ(iii)ヒト10Fn3ドメインによって結合されないヒトタンパク質を約10nM以下の解離定数で結合する、請求項1のポリペプチド。
【請求項8】
第2ドメインが第2の10Fn3ドメインであり、配列番号2〜125、184〜203、または226のいずれか一つのアミノ酸配列を含む、請求項7のポリペプチド。
【請求項9】
第2ドメインがヒトIGF-IRを結合する、請求項7のポリペプチド。
【請求項10】
第2ドメインがヒトVEGFR2を結合する、請求項7のポリペプチド。
【請求項11】
第2ドメインが第2の10Fn3ドメインであり、配列番号126〜183のいずれか一つのアミノ酸配列を含む、請求項7のポリペプチド。
【請求項12】
10Fn3ドメインと第2ドメインとが少なくとも一つのジスルフィド結合、ペプチド結合、ポリペプチド、ポリマー糖、またはポリエチレングリコール部分によって作動的に連結される、請求項7のポリペプチド。
【請求項13】
前記ポリペプチドがIGF-IRへのIGF-IまたはIGF-IIの結合を阻害し、細胞ベースのアッセイにおいてIC50未満の濃度でヒトIGF-IRを活性化しない、上記請求項のいずれか一項のポリペプチド。
【請求項14】
前記10Fn3ドメインが、a)それぞれがヒト10Fn3ドメインコード配列とは異なる候補第10フィブロネクチンタイプIII(10Fn3)ドメイン配列を含む候補RNA分子の集団(前記RNA分子は、それぞれが前記候補10Fn3ドメインコード配列に作動的に連結された翻訳開始配列および開始コドンを含み、かつそれぞれがその3'末端で核酸-ピューロマイシンリンカーに作動的に連結されている)を作製するステップ;b)前記候補10Fn3ドメインコード配列をインビトロ翻訳して候補RNA-10Fn3融合物の集団を産生させるステップ;c)候補RNA-Fn3融合物の前記集団をIGF-IRと接触させるステップ;およびd)IGF-IRに対する結合アフィニティーまたは特異性が、IGF-IRに対する前記ヒト10Fn3の結合アフィニティーまたは特異性と比較して、変化しているタンパク質部分を持つRNA-10Fn3融合物を選択するステップを含む方法によって選択される、請求項1のポリペプチド。
【請求項15】
上記請求項のいずれか一項に記載のポリペプチドを含む薬学的に許容できる組成物であって、本質的にエンドトキシンフリーである組成物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15−1】
【図15−2】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30−1】
【図30−2】
【図30−3】
【図30−4】
【図30−5】
【図30−6】
【図30−7】
【図30−8】
【図30−9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15−1】
【図15−2】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30−1】
【図30−2】
【図30−3】
【図30−4】
【図30−5】
【図30−6】
【図30−7】
【図30−8】
【図30−9】
【公表番号】特表2010−510315(P2010−510315A)
【公表日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−538410(P2009−538410)
【出願日】平成19年11月21日(2007.11.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/024316
【国際公開番号】WO2008/066752
【国際公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(509144373)アドネクサス・ア・ブリストル−マイヤーズ・スクイブ・アール・アンド・ディ・カンパニー (1)
【氏名又は名称原語表記】ADNEXUS,A BRISTOL−MYERS SQUIBB R&D COMPANY
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月21日(2007.11.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/024316
【国際公開番号】WO2008/066752
【国際公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(509144373)アドネクサス・ア・ブリストル−マイヤーズ・スクイブ・アール・アンド・ディ・カンパニー (1)
【氏名又は名称原語表記】ADNEXUS,A BRISTOL−MYERS SQUIBB R&D COMPANY
【Fターム(参考)】
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