説明

LHRH拮抗物質ペプチド

【課題】有用なLHRH拮抗物質の提供。
【解決手段】ペプチド化合物を含むLHRH拮抗物質であって、天然の哺乳動物のLHRHの6位におけるアミノ酸に一致するペプチド化合物の残基が、D-Lys(Imdac)、D-Lys(Ppic)、D-Lys(Dodac)、D-Lys(pGlu)、D-Lys(Otac)及びD-Lys(Onic)又は二極性成分、スルホニウム成分、レセプター改質用成分及び小極性成分からなる群より選ぶ成分を、ペプチド化合物がLHRH拮抗物質活性を有するように含み、但し、二極性成分は両性イオン性ピリジニウムでなくかつ残基はD-Cit、D-HciもしくはDcit又はD-Hciの低級アルキル誘導体では
ないLHRH拮抗物質。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
【数1−1】

【0002】
【数1−2】

【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
【数2−3】

【0004】
【数2−4】

【0005】
【数2−5】

【0006】
【数3−1】

【0007】
【数3−2】

【0008】
【数3−3】

【0009】
【数3−4】

【0010】
【数3−5】

【0011】
【数3−6】

【0012】
【数3−7】

【0013】
【数3−8】

【0014】
【数3−9】

【0015】
【数3−10】

【0016】
【数3−11】


【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
【数4−1】

【0018】
【数4−2】

【0019】
【数4−3】

【0020】
【数4−4】

【0021】
【数4−5】

【0022】
【数4−6】

【0023】
【数4−7】

【0024】
【数4−8】

【0025】
【数4−9】

【0026】
【数4−10】

【0027】
【数4−11】

【0028】
【数4−12】

【0029】
【数4−13】

【0030】
【数4−14】

【0031】
【数4−15】

【0032】
【数4−16】

【0033】
【数4−17】

【0034】
【数4−18】

【0035】
【数4−19】

【0036】
【数4−20】

【0037】
【数4−21】

【0038】
【数4−22】

【0039】
【数4−23】

【0040】
【数4−24】

【0041】
【数4−25】

【0042】
【数4−26】

【0043】
【数4−27】

【0044】
【数4−28】

【0045】
【数4−29】

【0046】
【数4−30】

【0047】
【数4−31】

【0048】
【数4−32】

【0049】
【数4−33】

【0050】
【数4−34】

【0051】
【数4−35】

【0052】
【数4−36】

【0053】
【数4−37】

【0054】
【数4−38】

【0055】
【数4−39】

【0056】
【数4−40】

【0057】
【数4−41】

【0058】
【数4−42】

【0059】
【数4−43】

【0060】
【数4−44】

【0061】
【数4−45】

【0062】
【数4−46】

【0063】
【数4−47】


【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】図1は、LHRH拮抗物質#3827を8回の皮下注入を投与量1、10又は100μg/kgで、3時間毎に1回の注入で投与した成体雄ラットにおける血漿テストステロンレベル(ng/mlで表わす)を示すグラフである。
【図2】図2は、LHRH拮抗物質#3827を浸透型ポンプによって皮下投与した成体雄ラットにおける血漿テストステロンレベル(ng/mlで表わす)を示すグラフである。投与量は、2週間300μg/kg/日、次いで更に2週間15μg/kg/日であるか又は2週間1000μg/kg/日、次いで更に2週間5、15、又は50μg/kg/日であるかのいずれかであった。
【図3】図3は、LHRH拮抗物質#3827を浸透型ポンプによって皮下投与した成体雄ラットにおける血漿テストステロンレベル(ng/mlで表わす)を示すグラフである。投与量は、2週間30μg/kg/日、次いで更に2週間5μg/kg/日であるか、2週間100μg/kg/日、次いで更に2週間5μg/kg/日であるかもしくは2週間300μ/kg/日、次いで、更に2週間0又は5μg/kg/日であるかのいずれかであった。
【0065】
(配列表)
【0066】
【数4−48】

【0067】
【数4−49】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
LHRH拮抗物質であって、該LHRH拮抗物質は、残基を約8〜約12個含むポリペプチド化合物またはその薬学的に受容可能な塩であり、天然の哺乳動物LHRH構造に基づいて設計され、ここで、該ポリペプチド化合物がLHRH拮抗物質活性を有するように天然の哺乳動物のLHRHの6位におけるアミノ酸に一致するアミノ酸残基がD−アスパラギン、L−アスパラギン、L−グルタミンまたはそのアナログであり、天然の哺乳動物のLHRHの10位におけるアミノ酸に一致するアミノ酸残基がD−アラニンまたはそのアナログである、LHRH拮抗物質またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項2】
請求項1に記載のLHRH拮抗物質またはその薬学的に受容可能な塩であって、ここで、該ポリペプチド化合物がLHRH拮抗物質活性を有するように天然の哺乳動物のLHRHの7位におけるアミノ酸に一致するアミノ酸残基がロイシン、トリプトファンまたはそのアナログであり、天然の哺乳動物のLHRHの9位におけるアミノ酸に一致するアミノ酸残基がプロリンまたはそのアナログである、LHRH拮抗物質またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項3】
下記の構造を含む請求項1に記載のLHRH拮抗物質またはその薬学的に受容可能な塩であって、LHRH拮抗物質は、
9または11残基長のポリペプチド化合物であり、かつ、該ポリペプチド化合物がLHRH拮抗物質活性を有するように以下の構造:
A−B−C−D−E−F−G−H−I;またはA−C−D−E−F−G−H−I−Jであり、
ここで、A〜Jまではアミノ酸残基またはそのアナログであり、ここで、
Dは、Serであり;
Fは、D−Asn,L−Asn,L−Glnまたはそのアナログであり;
Gは、Leu,Trpまたはそのアナログであり;
IはProまたはそのアナログであり;
JはD−Alaまたはそのアナログである、
LHRH拮抗物質またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項4】
天然の哺乳動物LHRHの6位に一致するアミノ酸は、D−アスパラギンである、請求項1に記載のLHRH拮抗物質またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項5】
5μg/ラットの投与量で標準的なラット抗排卵アッセイにおいて、少なくとも50%の処置されたラットの排卵を抑制し、少なくとも3μg/mlのヒスタミン放出についてED50を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のLHRH拮抗物質またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項6】
2μg/ラットでの標準的なラット抗排卵アッセイにおいて少なくとも50%の処置されたラットの排卵を抑制する、請求項5に記載のLHRH拮抗物質またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項7】
1μg/ラットでの標準的なラット抗排卵アッセイにおいて少なくとも50%の処置されたラットの排卵を抑制する、請求項5に記載のLHRH拮抗物質またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項8】
少なくとも5μg/mlのヒスタミン放出についてED50を有する、請求項5に記載のLHRH拮抗物質またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項9】
少なくとも10μg/mlのヒスタミン放出についてED50を有する、請求項5に記載のLHRH拮抗物質またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項10】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む、薬学的組成物。
【請求項11】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩の、治療における使用のための医薬の調製における使用。
【請求項12】
前記治療が胸腺の回復を含む、請求項11に記載の使用。
【請求項13】
前記治療がT細胞生産の刺激を含む、請求項11に記載の使用。
【請求項14】
前記治療が、前立腺がん、卵巣がん、良性前立腺肥大、性的早熟、エンドメトリオーシス、子宮フィブロイド、乳癌、月経前症候群、多嚢胞性卵巣症候群、及び生殖腺ホルモンのいずれかの処置を包含する、請求項11に記載の使用。
【請求項15】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩の、LHRH活性に関連する障害の処置のための医薬の製造における使用。
【請求項16】
前記LHRH活性に関連する障害が、性ホルモン依存性がんである、請求項15に記載の使用。
【請求項17】
前記性ホルモン依存性がんは、前立腺がんである、請求項16に記載の使用。
【請求項18】
前記性ホルモン依存性がんは、卵巣がんである、請求項16に記載の使用。
【請求項19】
前記性ホルモン依存性がんは,エンドメトリオーシスである、請求項16に記載の使用。
【請求項20】
前記LHRH活性に関連する障害は、良性前立腺肥大である、請求項15に記載の使用。
【請求項21】
前記LHRH活性に関連する障害は、性的早熟、エンドメトリオーシス、子宮フィブロイド、乳癌、月経前症候群、多嚢胞性卵巣症候群、及び生殖腺ホルモンのいずれかの処置を包含する、請求項15に記載の使用。
【請求項22】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩の、生殖を調整するための医薬の製造における使用。
【請求項23】
治療によってヒトの体の処置のための方法を除く、オスまたはメスにおける生殖の調整のための、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
【請求項24】
下記の構造を含むペプチド化合物またはその薬学的に受容可能な塩の、胸腺の回復またはT細胞産生の刺激を含む治療における使用のための医薬の調製のための使用:
A−B−C−D−E−F−G−H−I−J
ここで、
Aは、pyro−Glu、Ac−D−Nal、Ac−D−Qal、Ac−Sar、又はAc−D−Palであり;
Bは、Hisまたは4−Cl−D−Pheであり;
Cは、Trp、D−Pal、D−Nal、L−Nal、D−Pal(N−O)、又はD−Trp であり;
Dは、Ser であり;
Eは、N−Me−Ala、Tyr、N−Me−Tyr、Ser、Lys(iPr)、4−Cl−Phe、His、Asn、Met、Ala、ArgまたはIleであり;
Fは、D−Asnであり;
Gは、LeuまたはTrpであり;
Hは、Lys(iPr)、Gln、MetまたはArgであり;
Iは、Proであり;および
Jは、Gly−NH又はD−Ala−NHである。
【請求項25】
下記の構造を含むペプチド化合物またはその薬学的に受容可能な塩の、胸腺の回復またはT細胞産生の刺激を含む治療における使用のための医薬の調製のための使用:
Ac−D−Nal−4−Cl−D−Phe−D−Pal−Ser−N−Mまたは
Ac−D−Nal−4−Cl−D−Phe−D−Pal−Ser−Tyr−D−Asn−Leu−Lys(iPr)−Pro−D−Ala−NH
【請求項26】
明細書に記載の発明。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2009−40793(P2009−40793A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−263288(P2008−263288)
【出願日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【分割の表示】特願2007−211155(P2007−211155)の分割
【原出願日】平成8年6月7日(1996.6.7)
【出願人】(399042915)アドバンスド リサーチ アンド テクノロジー インスティテュート (2)
【Fターム(参考)】