説明

N末端切断型P450還元酵素を有するシトクロムP450の生成方法

本発明は、N末端アミノ酸を欠くP450還元酵素、および該P450還元酵素をコードする核酸を提供する。このP450還元酵素は、シトクロムP450と同時発現された場合に、野生型P450還元酵素と同時発現された場合のシトクロムP450の活性および/または発現と比較して、シトクロムP450の活性および/または発現を増加させる。本発明はまた、シトクロムP450、P450還元酵素、および/またはb5の発現を増加させるための特定のプロモーターの使用、ならびに本発明のタンパク質を発現させるための酵母のプロテアーゼ欠損株の使用も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
N末端アミノ酸を欠くP450還元酵素コードするヌクレオチド配列を含む、単離された核酸分子または組換え核酸分子であって、該P450還元酵素が、シトクロムP450と同時発現された場合に、野生型P450還元酵素と同時発現された場合のシトクロムP450の活性および/または発現と比較して、シトクロムP450の活性および/または発現を増加させる、単離された核酸分子または組換え核酸分子。
【請求項2】
ヒトP450還元酵素をコードする、請求項1記載の核酸分子。
【請求項3】
P450還元酵素が少なくとも24個のN末端アミノ酸を欠く、請求項2記載の核酸分子。
【請求項4】
ヒトP450還元酵素がSEQ ID NO:26のアミノ酸配列を含む、請求項3記載の核酸分子。
【請求項5】
以下を含むかまたは以下からなる、単離された核酸分子または組換え核酸分子:
a) 請求項1〜4のいずれか一項記載のヌクレオチド配列;
b) SEQ ID NO:34もしくは37のヌクレオチド配列;
c) a)もしくはb)の配列と少なくとも80%の同一性を有し、かつ、シトクロムP450と同時発現された場合に、野生型P450還元酵素と同時発現された場合のシトクロムP450の活性および/もしくは発現と比較して、シトクロムP450の活性および/もしくは発現を増加させるP450還元酵素をコードする、ヌクレオチド配列;
d) a)、b)、もしくはc)の配列と相補的なヌクレオチド配列;または
e) a)、b)、c)、もしくはd)の配列と同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列。
【請求項6】
前記核酸分子によってコードされるP450還元酵素が、エピトープタグを含むC末端のアミノ酸配列をさらに含む、前記請求項のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項7】
前記アミノ酸配列がP450還元酵素のC末端に連結されている、請求項6記載の核酸分子。
【請求項8】
エピトープタグがc-mycエピトープタグである、請求項7記載の核酸分子。
【請求項9】
SEQ ID NO:42の配列を含むか、またはその配列からなる、前記請求項のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項10】
前記ヌクレオチド配列の発現を制御するプロモーターをさらに含む、前記請求項のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項11】
プロモーターが誘導性プロモーターである、請求項10記載の核酸分子。
【請求項12】
プロモーターがGALプロモーターである、請求項11記載の核酸分子。
【請求項13】
プロモーターが切断型GALプロモーターを含む、請求項12記載の核酸分子。
【請求項14】
ヌクレオチド配列の発現を制御するために切断型GALプロモーターを含む、単離された核酸分子または組換え核酸分子。
【請求項15】
切断型GALプロモーターが切断型GAL1プロモーターである、請求項14記載の核酸分子。
【請求項16】
切断型GAL1プロモーターがヌクレオチド202において切断されたGAL1プロモーターである、請求項15記載の核酸分子。
【請求項17】
切断型GAL1プロモーターがSEQ ID NO:2の配列を含むか、またはその配列からなる、請求項16記載の核酸分子。
【請求項18】
転写終結配列をさらに含む、前記請求項のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項19】
終結配列がプロモーターの下流にある、請求項18記載の核酸分子。
【請求項20】
プロモーターの制御下へのヌクレオチド配列の挿入を可能にする、GALプロモーターと終結配列との間の特有の制限部位を含む、請求項19記載の核酸分子。
【請求項21】
転写終結配列が挿入ヌクレオチド配列のすぐ下流にあるか、または最小距離だけ離れている、請求項20記載の核酸分子。
【請求項22】
転写終結配列が挿入ヌクレオチド配列から5〜25ヌクレオチドだけ離れている、請求項21記載の核酸分子。
【請求項23】
終結配列がSUC2(SUC2t)終結配列である、請求項18〜22のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項24】
SUC2終結配列がSEQ ID NO:28の配列を含むか、またはその配列からなる、請求項23記載の核酸分子。
【請求項25】
プロモーターが、N末端アミノ酸を欠くP450還元酵素をコードするヌクレオチド配列の発現を制御する、請求項10〜13または14〜24のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項26】
ヌクレオチド配列が、請求項1〜13のいずれか一項記載の核酸分子である、請求項25記載の核酸分子。
【請求項27】
プロモーターが、シトクロムP450をコードするヌクレオチド配列の発現を制御する、請求項10〜13または14〜24のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項28】
ヌクレオチド配列がヒトシトクロムP450をコードする、請求項27記載の核酸分子。
【請求項29】
ヌクレオチド配列が以下を含むかまたは以下からなる、請求項28記載の核酸分子:
a) SEQ ID NO:22のヌクレオチド配列;
b) a)の配列と少なくとも80%の同一性を有し、かつシトクロムP450をコードするヌクレオチド配列;
c) a)もしくはb)の配列と相補的なヌクレオチド配列;または
d) a)、b)、もしくはc)の配列と同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列。
【請求項30】
ヌクレオチド配列が、核酸分子のプロモーターと終結配列との間にBamH1-XbaI断片として挿入される、請求項20記載の、または請求項20に従属した場合の請求項21〜29のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項31】
ベクターの形態で提供される、前記請求項のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項32】
前記請求項のいずれか一項記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項33】
標的細胞において前記核酸分子の発現を引き起こす、請求項32記載のベクター。
【請求項34】
標的細胞が真核細胞である、請求項33記載のベクター。
【請求項35】
標的細胞が酵母細胞、哺乳動物細胞、または昆虫細胞である、請求項34記載のベクター。
【請求項36】
標的細胞のゲノムに組み込むことが可能な、請求項32〜35のいずれか一項記載のベクター。
【請求項37】
形質転換細胞の選択を可能にする選択マーカーおよび/またはレポーター遺伝子などの1つまたは複数の発現マーカーを含む、請求項32〜36のいずれか一項記載のベクター。
【請求項38】
レポーター遺伝子が、アルカリホスファターゼ(AP)、βガラクトシダーゼ(LacZ)、βグルクロニダーゼ(GUS)、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)、緑色蛍光タンパク質(GFP)、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)、およびルシフェラーゼ(Luc)から選択される、請求項37記載のベクター。
【請求項39】
選択マーカーが栄養要求性選択マーカー遺伝子である、請求項38記載のベクター。
【請求項40】
栄養要求性選択マーカー遺伝子が、LEU2、TRP1、ADE2、URA3、HIS3、LYS2、HIS4、またはMET15、またはAUR1-Cから選択される、請求項39記載のベクター。
【請求項41】
選択可能マーカー遺伝子が、相同組換えにより特定の染色体座において標的細胞のゲノムへの組込みを可能にする、請求項40記載のベクター。
【請求項42】
酵母細胞に組み込むことが可能な、請求項41記載のベクター。
【請求項43】
酵母ゲノムに組み込むことが可能な、請求項42記載のベクター。
【請求項44】
各コピーがそれぞれのプロモーターの制御下にある請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子を2コピー含む、請求項32〜43のいずれか一項記載のベクター。
【請求項45】
請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子、および/または請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで形質転換された細胞。
【請求項46】
請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子、および/または該核酸分子の発現を指向する請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、細胞を形質転換する段階を含む、請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子を細胞内で発現させる方法。
【請求項47】
シトクロムP450をコードするヌクレオチド配列の発現を指向する請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで細胞を形質転換する段階を含む、シトクロムP450をコードするヌクレオチド配列を細胞内で発現させる方法。
【請求項48】
シトクロムP450をコードするヌクレオチド配列が以下を含むかまたは以下からなる、請求項47記載の方法:
a) SEQ ID NO:22のヌクレオチド配列;
b) a)の配列と少なくとも80%の同一性を有し、かつシトクロムP450をコードするヌクレオチド配列;
c) a)もしくはb)の配列と相補的なヌクレオチド配列;または
d) a)、b)、もしくはc)の配列と同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列。
【請求項49】
請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子、および/または請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、酵母株を形質転換する段階を含む、請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子を発現する酵母株を作製する方法。
【請求項50】
請求項49記載の方法で作製された、または請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで形質転換された、酵母株。
【請求項51】
以下を含むタンパク質発現システム:
i) 請求項45記載の細胞または請求項50記載の酵母株;および
ii) 標的タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含むベクターであって、該配列が該ヌクレオチド配列の発現を引き起こすプロモーターの制御下にある、ベクター。
【請求項52】
ヌクレオチド配列が異種シトクロムP450をコードする、請求項51記載のタンパク質発現システム。
【請求項53】
ヌクレオチド配列がヒトシトクロムP450をコードする、請求項52記載のタンパク質発現システム。
【請求項54】
ヌクレオチド配列がシトクロムb5タンパク質をコードする、請求項51記載のタンパク質発現システム。
【請求項55】
シトクロムb5タンパク質が異種シトクロムb5タンパク質である、請求項54記載のタンパク質発現システム。
【請求項56】
ヌクレオチド配列が以下を含むかまたは以下からなる、請求項54または55記載のタンパク質発現システム:
a) SEQ ID NO:86のヌクレオチド配列;
b) a)の配列と少なくとも80%の同一性を有し、かつシトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列;
c) a)もしくはb)の配列と相補的なヌクレオチド配列;または
d) a)、b)、もしくはc)の配列と同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列。
【請求項57】
ベクターが、多様なプロモーターの制御下にあるシトクロムP450をコードするヌクレオチド配列およびシトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む、請求項51〜56のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項58】
ベクターが、前記細胞または酵母ゲノムへの組込みに際して、前記ヌクレオチド配列または各ヌクレオチド配列の発現を引き起こす、請求項51〜57のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項59】
ベクターが請求項32〜44のいずれか一項に定義される通りである、請求項51〜58のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項60】
シトクロムP450の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、請求項45記載の細胞または請求項50記載の酵母株を形質転換する段階を含む、活性が増加したおよび/または発現レベルが増加したシトクロムP450を生成する方法。
【請求項61】
請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子、および/または請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、細胞を形質転換する段階を含む、活性が増加したおよび/または発現レベルが増加したシトクロムP450を生成する方法。
【請求項62】
シトクロムP450をコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子、および/またはシトクロムP450をコードするヌクレオチド配列の発現を指向する請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、前記細胞を形質転換する段階をさらに含む、請求項61記載の方法。
【請求項63】
ヌクレオチド配列が異種シトクロムP450をコードする、請求項62記載の方法。
【請求項64】
シトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子、および/またはシトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列の発現を指向するベクターで、前記細胞を形質転換する段階をさらに含む、請求項60〜63のいずれか一項記載の方法。
【請求項65】
以下を含むかまたは以下からなる、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド:
a) N末端アミノ酸を欠くP450還元酵素であって、シトクロムP450と同時発現された場合に、野生型P450還元酵素と同時発現された場合のシトクロムP450の活性および/もしくは発現と比較して、シトクロムP450の活性および/もしくは発現を増加させるP450還元酵素;
b) シトクロムP450と同時発現された場合に、野生型P450還元酵素と同時発現された場合のシトクロムP450の活性および/もしくは発現と比較して、シトクロムP450の活性および/もしくは発現を増加させる、a)のポリペプチドの相同体;または
c) シトクロムP450と同時発現された場合に、野生型P450還元酵素と同時発現された場合のシトクロムP450の活性および/もしくは発現と比較して、シトクロムP450の活性および/もしくは発現を増加させる、a)のポリペプチドもしくはb)の相同体の断片。
【請求項66】
P450還元酵素がヒトP450還元酵素である、請求項65記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
【請求項67】
P450還元酵素が24個のN末端アミノ酸を欠く、請求項66記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
【請求項68】
SEQ ID NO:26のアミノ酸配列を含むか、またはその配列からなる、請求項65〜67のいずれか一項記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
【請求項69】
エピトープタグを含むC末端のアミノ酸配列をさらに含む、請求項65〜68のいずれか一項記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
【請求項70】
前記アミノ酸配列がポリペプチドのC末端に連結されている、請求項69記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
【請求項71】
エピトープタグがc-mycである、請求項70記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
【請求項72】
SEQ ID NO:27のアミノ酸配列を含むか、またはその配列からなる、請求項65〜71のいずれか一項記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
【請求項73】
細胞においてプロテアーゼ分解酵素をコードする標的遺伝子の破壊を可能にする、単離された核酸分子または組換え核酸分子。
【請求項74】
細胞が真核細胞である、請求項73記載の核酸分子。
【請求項75】
細胞が酵母細胞、哺乳動物細胞、または昆虫細胞である、請求項74記載の核酸分子。
【請求項76】
標的遺伝子がプロテアーゼ分解酵素をコードする、請求項73〜75のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項77】
プロテアーゼが液胞プロテアーゼまたはプロテアソームプロテアーゼである、請求項76記載の核酸分子。
【請求項78】
液胞プロテアーゼの欠失を可能にする、請求項77記載の核酸分子。
【請求項79】
プロテアーゼが、PRA1(PEP4)、プロテアーゼB(PRB1)、カルボキシペプチダーゼY & S(CPY & CPS)、アミノペプチダーゼ、yscI、yscCo、HRD(HRD 1、HRD2、およびHRD3を含む)、UBC(UBC6およびUBC7を含む)、CUE1;およびCdc48p-Ufd1p-Hrd4p複合体から選択される、請求項78記載の核酸分子。
【請求項80】
相同組換えを介して細胞のゲノムに組み込むことが可能な、請求項73〜79のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項81】
標的化相同組換えによってプロテアーゼの欠失を可能にする、請求項80記載の核酸分子。
【請求項82】
前記標的遺伝子と実質的に同一なヌクレオチド配列が両側に隣接した、細胞のゲノムへの組込みを可能にするヌクレオチド配列を含む、請求項73〜81のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項83】
前記標的遺伝子と実質的に同一なヌクレオチド配列が、両側に隣接した選択可能マーカー遺伝子を含む、請求項82記載の核酸分子。
【請求項84】
隣接ヌクレオチド配列が、前記標的遺伝子のコード領域または調節領域と実質的に同一である、請求項82または83記載の核酸分子。
【請求項85】
隣接ヌクレオチド配列が、前記標的遺伝子の5'断片および3'断片と実質的に同一である、請求項84記載の核酸分子。
【請求項86】
破壊しようとする遺伝子の5'断片が、以下から選択されるヌクレオチド配列を含むか、またはその配列からなる、請求項85記載の核酸分子:
a) SEQ ID NO:51、58、65、または72のヌクレオチド配列;
b) a)のヌクレオチド配列と少なくとも80%の同一性を有するヌクレオチド配列であって、請求項82または83記載の核酸分子の一部として提供される場合に、前記標的遺伝子の破壊を引き起こすヌクレオチド配列;
c) a)またはb)の配列と相補的なヌクレオチド配列;
d) 請求項82または83記載の核酸分子の一部として提供される場合に、前記標的遺伝子の破壊を引き起こす、a)、b)、またはc)の断片。
【請求項87】
破壊しようとする遺伝子の3'断片が、以下から選択されるヌクレオチド配列を含むか、またはその配列からなる、請求項85または86記載の核酸分子:
a) SEQ ID NO:54、61、68、または75のヌクレオチド配列;
b) a)のヌクレオチド配列と少なくとも80%の同一性を有するヌクレオチド配列であって、請求項82または83記載の核酸分子の一部として提供される場合に、前記標的遺伝子の破壊を引き起こすヌクレオチド配列;
c) a)またはb)の配列と相補的なヌクレオチド配列;
d) 請求項82または83記載の核酸分子の一部として提供される場合に、前記標的遺伝子の破壊を引き起こす、a)、b)、またはc)の断片。
【請求項88】
破壊しようとするプロテアーゼ遺伝子がPRA1(PEP4)である場合に、選択可能マーカーに隣接するPRA1の5'断片がSEQ ID NO:51のヌクレオチド配列を含むか、またはその配列からなり、かつPRA1の3'断片がSEQ ID NO:54のヌクレオチド配列を含むか、またはその配列からなる、請求項86または87記載の核酸分子。
【請求項89】
破壊しようとするプロテアーゼ遺伝子がHRD1である場合に、選択可能マーカーに隣接するHRD1の5'断片がSEQ ID NO:58のヌクレオチド配列を含むか、またはその配列からなり、かつHRD1の3'断片がSEQ ID NO:61のヌクレオチド配列を含むか、またはその配列からなる、請求項86または87記載の核酸分子。
【請求項90】
破壊しようとするプロテアーゼ遺伝子がHRD2である場合に、選択可能マーカーに隣接するHRD2の5'断片がSEQ ID NO:65のヌクレオチド配列を含むか、またはその配列からなり、かつHRD2の3'断片がSEQ ID NO:68のヌクレオチド配列を含むか、またはその配列からなる、請求項86または87記載の核酸分子。
【請求項91】
破壊しようとするプロテアーゼ遺伝子がUBC7である場合に、選択可能マーカーに隣接するUBC7の5'断片がSEQ ID NO:72のヌクレオチド配列を含むか、またはその配列からなり、かつUBC7の3'断片がSEQ ID NO:75のヌクレオチド配列を含むか、またはその配列からなる、請求項86または87記載の核酸分子。
【請求項92】
選択可能マーカー遺伝子が、TRP1、LEU2、ADE2、URA3、HIS3、LYS2、HIS4、またはMET15、またはAUR1-Cから選択される、請求項83〜91のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項93】
選択可能マーカー遺伝子がTRP1であり、かつSEQ ID NO:47の配列を含むか、またはその配列からなる、請求項92記載の核酸分子。
【請求項94】
ベクターの形態である、請求項73〜93のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項95】
細胞の形質転換後に、標的細胞においてプロテアーゼ分解酵素をコードする遺伝子の破壊を可能にするベクターであって、請求項73〜93のいずれか一項記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項96】
請求項73〜94のいずれか一項記載の核酸分子、および/または請求項95記載のベクターで、形質転換された細胞。
【請求項97】
真核細胞である、請求項96記載の細胞。
【請求項98】
酵母細胞、哺乳動物細胞、または昆虫細胞である、請求項97記載の細胞。
【請求項99】
請求項73〜94のいずれか一項記載の核酸分子、および/または請求項95記載のベクターで、細胞を形質転換する段階を含む、細胞においてプロテアーゼ分解酵素をコードする遺伝子を破壊する方法。
【請求項100】
請求項73〜94のいずれか一項記載の核酸分子、および/または請求項95記載のベクターで、酵母株を形質転換する段階を含む、プロテアーゼ欠損酵母株を作製する方法。
【請求項101】
請求項100記載の方法によって作製された、または請求項95記載のベクターで形質転換された、酵母株。
【請求項102】
シトクロムP450の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、請求項96〜98のいずれか一項記載の細胞または請求項101記載の酵母株を形質転換する段階を含む、活性が増加したおよび/または発現レベルが増加したシトクロムP450を生成する方法。
【請求項103】
請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子、および/または請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、前記細胞または酵母株を形質転換する段階をさらに含む、請求項102記載の方法。
【請求項104】
シトクロムP450の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで前記細胞または酵母株を形質転換する前に、請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子、および/または請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、該細胞または酵母株を形質転換する段階をさらに含む、請求項102記載の方法。
【請求項105】
シトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列の発現を指向することができるベクターで前記細胞または酵母株を形質転換する段階をさらに含む、請求項102〜104のいずれか一項記載の方法。
【請求項106】
多様なプロモーターの制御下にあるシトクロムP450をコードするヌクレオチド配列およびシトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列の発現を指向することができるベクターで、前記細胞または酵母株を形質転換する段階を含む、請求項102〜104のいずれか一項記載の方法。
【請求項107】
シトクロムP450の発現を駆動することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクター、および/または請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子の発現を駆動することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクター、および/またはシトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列の発現を指向することができるベクターで、形質転換された、請求項96〜98のいずれか一項記載の細胞または請求項101記載の酵母株。
【請求項108】
以下を含むタンパク質発現システム:
i) 請求項96〜98のいずれか一項記載の細胞または請求項101記載の酵母株;および
ii) 標的タンパク質の発現を引き起こすプロモーターの制御下にある標的タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む、ベクター。
【請求項109】
ヌクレオチド配列がシトクロムP450をコードする、請求項108記載のタンパク質発現システム。
【請求項110】
シトクロムP450が異種シトクロムP450である、請求項109記載のタンパク質発現システム。
【請求項111】
ベクターが、前記細胞または酵母株への組込みに際して、前記ヌクレオチド配列の発現を引き起こす、請求項108〜110のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項112】
請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子を発現することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターをさらに含む、請求項108〜111のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項113】
シトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列を発現することができるベクターをさらに含む、請求項108〜112のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項114】
細胞において内因性P450還元酵素をコードする標的遺伝子の破壊を可能にする、単離された核酸分子または組換え核酸分子。
【請求項115】
細胞が真核細胞である、請求項114記載の核酸分子。
【請求項116】
細胞が酵母細胞、哺乳動物細胞、または昆虫細胞である、請求項115記載の核酸分子。
【請求項117】
前記標的遺伝子と実質的に同一なヌクレオチド配列が両側に隣接した、細胞のゲノムへの組込みを可能にするヌクレオチド配列を含む、請求項114〜116のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項118】
前記標的遺伝子と相同なヌクレオチド配列が隣接した選択可能マーカー遺伝子を含む、請求項117記載の核酸分子。
【請求項119】
前記標的遺伝子と相同なヌクレオチド配列が、相同組換えに際して該標的遺伝子が破壊されるように選択される、請求項118記載の核酸分子。
【請求項120】
隣接ヌクレオチド配列が以下を含むかまたは以下からなる、請求項117〜119のいずれか一項記載の核酸分子:
a) i) SEQ ID NO:84のヌクレオチド配列;
ii) ii)のヌクレオチド配列と少なくとも80%の同一性を有するヌクレオチド配列であって、この局面の核酸分子の一部として提供される場合に、前記標的遺伝子の破壊を引き起こすヌクレオチド配列;
iii) i)もしくはii)の配列と相補的なヌクレオチド配列;または
iv) この局面の核酸分子の一部として提供される場合に、前記標的遺伝子の破壊を引き起こす、i)、ii)、もしくはiii)の断片;および
b) i) SEQ ID NO:85のヌクレオチド配列;
ii) i)のヌクレオチド配列と少なくとも80%の同一性を有するヌクレオチド配列であって、この局面の核酸分子の一部として提供される場合に、前記標的遺伝子の破壊を引き起こすヌクレオチド配列;
iii) i)もしくはiii)の配列と相補的なヌクレオチド配列;または
iv) この局面の核酸分子の一部として提供される場合に、前記標的遺伝子の破壊を引き起こす、i)、ii)、もしくはiii)の断片。
【請求項121】
選択可能マーカー遺伝子が、LEU2、TRP1、ADE2、URA3、HIS3、LYS2、HIS4、MET15、またはAUR1-Cから選択される、請求項118〜120のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項122】
ベクターの形態である、請求項114〜121のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項123】
細胞の形質転換後に、標的細胞においてP450還元酵素をコードする内因性遺伝子の欠失を可能にするベクターであって、請求項114〜122のいずれか一項記載の核酸分子を含む、ベクター。
【請求項124】
細胞の形質転換後に、標的細胞においてP450還元酵素をコードする内因性遺伝子の破壊を可能にするベクターであって、該標的細胞のゲノムへの組込みを可能にするためにベクターを線状化できるようにする1つまたは複数の特有の制限部位を含む前記標的遺伝子と実質的に同一なヌクレオチド配列と、該細胞のゲノムへの組込みを可能にするヌクレオチド配列とを含む、ベクター。
【請求項125】
前記標的遺伝子と実質的に同一なヌクレオチド配列が、以下を含むかまたは以下からなる、請求項124記載のベクター:
a) SEQ ID NO:81のヌクレオチド配列;
b) a)の配列と少なくとも80%の同一性を有するヌクレオチド配列;
c) a)もしくはb)の配列と相補的なヌクレオチド配列;または
d) a)、b)、もしくはc)の配列と同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列。
【請求項126】
請求項114〜122のいずれか一項記載の核酸分子、および/または請求項123〜125のいずれか一項記載のベクターで、形質転換された細胞。
【請求項127】
請求項114〜122のいずれか一項記載の核酸分子、および/または請求項123〜125のいずれか一項記載のベクターで、細胞を形質転換する段階を含む、P450還元酵素をコードする内因性遺伝子を破壊する方法。
【請求項128】
請求項114〜122のいずれか一項記載の核酸分子、および/または請求項123〜125のいずれか一項記載のベクターで、細胞または酵母株を形質転換する段階を含む、シトクロムP450還元酵素が欠損した細胞または酵母株を作製する方法。
【請求項129】
請求項128の方法によって作製された、または請求項123〜125のいずれか一項記載のベクターで形質転換された、酵母株。
【請求項130】
シトクロムP450の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、請求項126記載の細胞または請求項129記載の酵母株を形質転換する段階を含む、酵母において活性および/または発現が増加したシトクロムP450を生成する方法。
【請求項131】
請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、前記細胞または酵母株を形質転換する段階をさらに含む、請求項130記載の方法。
【請求項132】
シトクロムP450の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで前記細胞または酵母株を形質転換する前に、請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、該細胞または酵母株を形質転換する段階をさらに含む、請求項130記載の方法。
【請求項133】
シトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列の発現を指向することができるベクターで前記細胞または酵母株を形質転換する段階をさらに含む、請求項130〜132のいずれか一項記載の方法。
【請求項134】
多様なプロモーターの制御下にあるシトクロムP450をコードするヌクレオチド配列とシトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列との発現を指向することができるベクターで、前記細胞または酵母株を形質転換する段階を含む、請求項130〜132のいずれか一項記載の方法。
【請求項135】
シトクロムP450の発現を駆動することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクター、および/または請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクター、および/またはシトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列の発現を指向することができるベクターで、形質転換された、請求項126記載の細胞または請求項129記載の酵母株。
【請求項136】
以下を含むタンパク質発現システム:
i) 請求項126記載の細胞または請求項129記載の酵母株;および
ii) 標的タンパク質の発現を引き起こすプロモーターの制御下にある標的タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む、ベクター。
【請求項137】
ヌクレオチド配列がシトクロムP450をコードする、タンパク質発現システム。
【請求項138】
ヌクレオチド配列がヒトシトクロムP450をコードする、タンパク質発現システム。
【請求項139】
ベクターが、前記細胞または酵母ゲノムへの組込みに際して、前記ヌクレオチド配列の発現を引き起こす、請求項136〜138のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項140】
請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子を発現することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターをさらに含む、請求項136〜139のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項141】
シトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列を発現することができるベクターをさらに含む、請求項136〜140のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項142】
酵母シトクロムP450還元酵素の発現を引き起こすプロモーターの制御下にある内因性酵母シトクロムP450還元酵素をコードするヌクレオチド配列を含むベクターをさらに含む、請求項136〜141のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項143】
酵母シトクロムP450還元酵素の発現を引き起こすプロモーターの制御下にある内因性酵母シトクロムP450還元酵素をコードするヌクレオチド配列を含む、単離された核酸分子または組換え核酸分子。
【請求項144】
ヌクレオチド配列が以下を含むかまたは以下からなる、請求項143記載の核酸分子:
a) SEQ ID No: 78のヌクレオチド配列;
b) a)の配列と少なくとも80%の同一性を有するヌクレオチド配列;
c) a)もしくはb)の配列と相補的なヌクレオチド配列;または
d) a)、b)、もしくはc)の配列と同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列。
【請求項145】
プロモーターが誘導性プロモーターである、請求項143または144記載の核酸分子。
【請求項146】
プロモーターがGALプロモーターである、請求項145記載の核酸分子。
【請求項147】
プロモーターが切断型GALプロモーターである、請求項146記載の核酸分子。
【請求項148】
請求項143〜147のいずれか一項記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項149】
標的細胞において、特定の染色体座で酵母シトクロムP450還元酵素をコードするヌクレオチド配列の組込みを引き起こすように適合される、請求項148記載のベクター。
【請求項150】
特定の染色体座へのベクターの組込みを可能にする選択可能マーカー遺伝子を含む、請求項149記載のベクター。
【請求項151】
選択可能マーカー遺伝子が、LEU2、ADE2、HIS3、TRP1、URA3、LYS2、HIS4、MET15、またはAUR1-Cから選択される、請求項150記載のベクター。
【請求項152】
請求項143〜147のいずれか一項記載の核酸分子、または請求項148〜151のいずれか一項記載のベクターで、形質転換された細胞。
【請求項153】
請求項143〜147のいずれか一項記載の核酸分子、または請求項148〜151のいずれか一項記載のベクターで、酵母株を形質転換する段階を含む、内因性シトクロムP450還元酵素を発現する細胞または酵母株を作製する方法。
【請求項154】
請求項153記載の方法によって作製された、または請求項148〜151のいずれか一項記載のベクターによって形質転換された、酵母株。
【請求項155】
シトクロムP450の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、請求項143〜147のいずれか一項記載の細胞または請求項154記載の酵母株を形質転換する段階を含む、酵母において活性および/または発現が増加したシトクロムP450を生成する方法。
【請求項156】
シトクロムP450が異種シトクロムP450である、請求項155記載の方法。
【請求項157】
シトクロムP450がヒトシトクロムP450である、請求項156記載の方法。
【請求項158】
請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、前記細胞または酵母株を形質転換する段階をさらに含む、請求項155〜157のいずれか一項記載の方法。
【請求項159】
シトクロムP450の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで前記細胞または酵母株を形質転換する前に、請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、該細胞または酵母株を形質転換する段階をさらに含む、請求項155〜157のいずれか一項記載の方法。
【請求項160】
シトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列の発現を指向することができるベクターで前記細胞または酵母株を形質転換する段階をさらに含む、請求項155〜159のいずれか一項記載の方法。
【請求項161】
多様なプロモーターの制御下にあるシトクロムP450をコードするヌクレオチド配列およびシトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列の発現を指向することができるベクターで、前記細胞または酵母株を形質転換する段階を含む、請求項155〜159のいずれか一項記載の方法。
【請求項162】
シトクロムb5タンパク質が異種シトクロムb5タンパク質である、請求項160または161記載の方法。
【請求項163】
シトクロムP450の発現を駆動することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクター、および/または請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクター、および/またはシトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列の発現を指向することができるベクターで、形質転換された、請求項152記載の細胞または請求項154記載の酵母株。
【請求項164】
以下を含むタンパク質発現システム:
i) 請求項152記載の細胞または請求項154記載の酵母株;および
ii) 標的タンパク質の発現を引き起こすプロモーターの制御下にある標的タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む、ベクター。
【請求項165】
ヌクレオチド配列がシトクロムP450をコードする、請求項164記載のタンパク質発現システム。
【請求項166】
シトクロムP450が異種シトクロムP450である、請求項165記載のタンパク質発現システム。
【請求項167】
ベクターが、前記細胞または酵母株への組込みに際して、前記ヌクレオチド配列の発現を引き起こす、請求項164〜166のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項168】
請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子を発現することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターをさらに含む、請求項164〜167のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項169】
シトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列を発現することができるベクターをさらに含む、請求項164〜168のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項170】
プロモーターの制御下にあるシトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む、単離された核酸分子または組換え核酸分子。
【請求項171】
プロモーターが切断型GALプロモーターである、請求項170記載の核酸分子。
【請求項172】
シトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列が、哺乳動物シトクロムb5タンパク質をコードする、請求項170または171記載の核酸分子。
【請求項173】
以下から選択される配列を含むか、またはその配列からなる、請求項172記載の核酸分子:
a) SEQ ID NO:86のヌクレオチド配列;
b) a)の配列と少なくとも80%の同一性を有し、かつシトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列;
c) a)もしくはb)の配列と相補的なヌクレオチド配列;または
d) a)、b)、もしくはc)の配列と同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列。
【請求項174】
ベクターの形態である、請求項170〜173のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項175】
請求項170〜174のいずれか一項記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項176】
標的細胞において、特定の染色体座でシトクロムb5タンパク質をコードするヌクレオチド配列の組込みを引き起こすように適合される、請求項175記載のベクター。
【請求項177】
特定の染色体座へのベクターの組込みを可能にする選択可能マーカー遺伝子を含む、請求項176記載のベクター。
【請求項178】
請求項170〜174のいずれか一項記載の核酸分子、または請求項175〜177のいずれか一項記載のベクターで、形質転換された細胞。
【請求項179】
請求項170〜174のいずれか一項記載の核酸分子、または請求項175〜177のいずれか一項記載のベクターで、酵母株を形質転換する段階を含む、シトクロムb5タンパク質を発現する細胞または酵母株を作製する方法。
【請求項180】
請求項179記載の方法によって作製された、または請求項175〜177のいずれか一項記載のベクターで形質転換された、酵母株。
【請求項181】
シトクロムP450の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、請求項178記載の細胞または請求項180記載の酵母株を形質転換する段階を含む、酵母において活性および/または発現が増加したシトクロムP450を生成する方法。
【請求項182】
シトクロムP450が異種シトクロムP450である、請求項181記載の方法。
【請求項183】
シトクロムP450がヒトシトクロムP450である、請求項182記載の方法。
【請求項184】
請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、前記細胞または酵母株を形質転換する段階をさらに含む、請求項181〜183のいずれか一項記載の方法。
【請求項185】
シトクロムP450の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで前記細胞または酵母株を形質転換する前に、請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで、該細胞または酵母株を形質転換する段階をさらに含む、請求項181〜183のいずれか一項記載の方法。
【請求項186】
内因性シトクロムP450還元酵素の発現を指向することができる請求項148〜151のいずれか一項記載のベクターで、前記細胞または酵母株を形質転換する段階をさらに含む、請求項181〜185のいずれか一項記載の方法。
【請求項187】
シトクロムP450の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクター、および/または請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクター、および/または内因性シトクロムP450還元酵素の発現を指向することができる請求項148〜151のいずれか一項記載のベクターで、形質転換された、請求項178記載の細胞または請求項180記載の酵母株。
【請求項188】
以下を含むタンパク質発現システム:
i) 請求項178記載の細胞または請求項180記載の酵母株;および
ii) 標的タンパク質の発現を引き起こすプロモーターの制御下にある標的タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む、ベクター。
【請求項189】
ヌクレオチド配列がシトクロムP450をコードする、請求項188記載のタンパク質発現システム。
【請求項190】
ヌクレオチド配列がヒトシトクロムP450をコードする、請求項189記載のタンパク質発現システム。
【請求項191】
ベクターが、前記細胞または酵母株への組込みに際して、前記ヌクレオチド配列の発現を引き起こす、請求項188〜190のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項192】
請求項1〜31のいずれか一項記載の核酸分子を発現することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターをさらに含む、請求項188〜191のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項193】
内因性シトクロムP450還元酵素の発現を指向することができる請求項148〜151のいずれか一項記載のベクターをさらに含む、請求項188〜192のいずれか一項記載のタンパク質発現システム。
【請求項194】
シトクロムP450の発現を指向することができる請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで形質転換された細胞を、以下の1つまたは複数と混和する段階を含む、活性が増加したシトクロムP450を生成する方法:
a) 請求項45記載の1つもしくは複数の細胞;
b) 請求項96〜98のいずれか一項記載の1つもしくは複数の細胞;
c) 請求項126記載の1つもしくは複数の細胞;
d) 請求項152記載の1つもしくは複数の細胞;および/または
e)請求項178記載の1つもしくは複数の細胞。
【請求項195】
細胞を混和する前に、培養物から該細胞を単離する段階をさらに含む、請求項194記載の方法。
【請求項196】
細胞を混和して均一な細胞混合物を生成する、請求項194または195記載の方法。
【請求項197】
以下の段階を含む、候補薬剤化合物の毒性を評価する方法:
a) 化合物を、シトクロムP450を発現する請求項50、107、135、163、および185のいずれか一項記載の細胞または酵母株と反応させる段階;ならびに
b) 阻害に関してIC50濃度を決定する段階。
【請求項198】
以下の段階を含む、シトクロムP450の阻害について化合物を評価する方法:
a) 試験化合物を、シトクロムP450を発現する請求項50、107、135、163、187のいずれか一項記載の細胞または酵母株と反応させる段階;および
b) 該化合物がシトクロムP450活性を低下させるかどうかを決定する段階。
【請求項199】
前記細胞または酵母株が、シトクロムP450をコードするヌクレオチド配列の発現を指向する請求項32〜44のいずれか一項記載のベクターで形質転換されている、請求項198記載の方法。
【請求項200】
決定段階b)が以下の段階を含む、請求項198または199記載の方法:
a) 細胞を培養する段階;
b) シトクロムP450の基質を該細胞に添加する段階;および
c) シトクロムP450の活性を測定する段階。
【請求項201】
基質が蛍光基質または発光基質である、請求項200記載の方法。
【請求項202】
細胞の培養中に種々の時点で活性を測定する、請求項200または201記載の方法。
【請求項203】
細胞内でシトクロムP450の発現を誘導するための試薬を添加した後に、該細胞を取り出すことによって活性を測定する、請求項200〜202のいずれか一項記載の方法。
【請求項204】
前記方法において用いるために、高活性を有するシトクロムP450を発現する細胞または酵母株が選択される、請求項198〜203のいずれか一項記載の方法。
【請求項205】
以下の段階を含むアッセイ法を用いて細胞または酵母細胞が選択される、請求項204記載の方法:
a) 細胞を培養する段階;
b) シトクロムP450の基質を該細胞に添加する段階;および
c) シトクロムP450の活性を測定する段階。
【請求項206】
請求項61〜64、102〜106、130〜134、150〜162、および/または181〜186のいずれか一項記載の方法によって生成されたシトクロムP450。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94】
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【図95】
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【図96】
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【図97】
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【図98】
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【図99】
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【図100】
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【図101】
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【図102】
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【公表番号】特表2009−536026(P2009−536026A)
【公表日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−508459(P2009−508459)
【出願日】平成19年5月2日(2007.5.2)
【国際出願番号】PCT/GB2007/001617
【国際公開番号】WO2007/129050
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(508328475)デ モンフォート ユニバーシティー (1)
【Fターム(参考)】