説明

PFC−PWMパワーコンバータのための制御構成

PFC(力率補正)コンバータ制御装置(60)において、PWM(調整されたパルス幅)信号(Vcp)は、相互コンダクタンス増幅器(113)によって生成されるPFCコンバータ出力電圧誤差信号(Vcom)を、PFCコンバータとカスケードカスケード結合される共振モードコンバータの制御装置(61)からであり得るランプ信号(Lrmp)と比較することにより生成される。比較された信号の振幅範囲を一致させるためにレベルシフト(140〜141、160、165、166)が用いられる。PFCコンバータの入力電流を表わし、電流ミラー(121〜123)によって生成される電流は、PFCコンバータのための制御信号を構成する平滑化された電圧(Pmul)を生成するために、PWM信号によって並列の抵抗(126)およびキャパシタンス(127)にスイッチング(125)される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、PFC(力率補正)パワーコンバータのための制御構成に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
PFC用昇圧コンバータと、PFCコンバータの典型的に高出力の電圧よりも低い電圧を生成するための後続のPWM((pulse width modulation)パルス幅変調)バックコンバータとのカスケード結合を与え、これらを単一のクロック基準を用いて同期した態様で動作することが公知である。このようなカスケード結合されたコンバータは、たとえば「同期スイッチングカスケード接続されたオフラインPFC−PWM組合わせパワーコンバータコントローラ(Synchronous Switching Cascade Connected Off-Line PFC-PWM Combination Power Converter Controller)」と題されて1996年10月15日に発行されたホ
アン(Hwang)の米国特許番号第5,565,761号に記載され、また、「8ピンのP
FC−PWM組合わせ集積回路コンバータコントローラのための1ピンの誤り増幅器および切替えられたソフトスタート(One Pin Error Amplifier And Switched Soft-Start For An Eight Pin PFC-PWM Combination Integrated Circuit Converter Controller)」と題されて1998年8月25日に発行されたホアン(Hwang)らの米国特許番号第5,7
98,635号に記載される。
【0003】
カスケード結合されたPFCパワーコンバータおよびPWMパワーコンバータを含む別の構成は、「力率補正(PFC)の基礎(Power Factor Correction (PFC) Basics)」と題された、2004年8月19日のフェアチャイルドセミコンダクタ社のアプリケーションノート(Fairchild Semiconductor Application Note)42047、Rev.0.9.0から知られる。さまざまなPFC構成およびそれらの制御は、たとえば、2004年8月のオン・セミコンダクタ社の文書(ON Semiconductor document)HBD853/D、
Rev.2「力率補正(PFC)ハンドブック(Power Factor Correction (PFC) Handbook)」の「力率補正手法の概観(Overview of Power Factor Correction Approaches)」と題された第1章から知られる。
【0004】
上述のフェアチャイルド社およびオン・セミコンダクタ社の文書では、PFC制御装置には、PFCコンバータの入力電圧、入力電流および出力電圧を表わす信号が供給され、平均電流モード制御を用いてPWM制御信号を生成し、PFCコンバータに実質的に抵抗性の入力を与える。
【0005】
1999年6月の「産業電子工学のIEEEトランザクション(IEEE Transactions onIndustrial Electronics)」第46巻第3号613−619頁の、S.ベン−ヤーコブ
(S. Ben-Yaakov)らによる「抵抗性入力を有するPWM昇圧コンバータの動力学(The Dynamics of a PWM Boost Converter with Resistive Input)」では、間接的PFCコン
バータ制御スキームが記載され、そこでは、CCMで作動する昇圧コンバータの出力電圧と入力電流とが、しかし入力電圧ではなく、コンバータのオフタイムデューティーサイクルDoffを制御するために検知され、等価な抵抗性入力、すなわち1の力率を与える。この制御スキームでは、方程式Vin(av)=Doff.Vo(av)に従って作動すると、ここでVin(av)が平均入力電圧であってVo(av)が平均出力電圧であり、出力電圧誤差には平均入力電流を乗じられて電圧を生成し、これがPWMモジュレータによって調整されてDoffを生成する。この間接制御方法は、入力が整流された線間電圧に通常存在するスイッチングノイズにさほど影響されず、またこの電圧を直接モニタする必要がないという利点を有する。
【0006】
たとえば約200W以上などの比較的高いコンバータ電力については、インダクタ電流が0まで下がる前にPFCコンバータの一次スイッチがオンにされるような連続電流モード(CCM)においてPFCコンバータを動作して、比較的より小さなインダクタ電流振動およびピーク電流といった利点を与えることが望ましい。CCMで動作されるPFCパワーコンバータは通常は固定スイッチング周波数を有する。上述のPFC−PWMカスケード結合コンバータは、両方のコンバータについてスイッチング周波数を決定する発振器を用いる。
【0007】
「インターリーブされたスイッチングを有するPFC−PWMコントローラ(PFC-PWM Controller Having Interleaved Switvhing)」と題された2005年6月7日に発行さ
れたタユン・ヤン(Ta−yung Yang)の米国特許第6,903,536号は、インターリ
ーブされたスイッチングと、両方のコンバータのスイッチング周波数を決定する発振器とを備えたPFCコンバータおよびPWMコンバータの別のカスケード結合を開示する。この構成では、スイッチング周波数は軽負荷およびゼロ負荷条件下で減少し、その結果、このような条件下でパワーコンバータの電力消費が減じられる。
【0008】
典型的には、より低電力のPFCコンバータは、ちょうどインダクタ電流が0まで下がった時にコンバータの主要なスイッチがオンにされる、遷移モードとも呼ばれる臨界導通モードで動作する。この場合、スイッチング周波数は、発振器ではなくコンバータの動作条件によって決定されるので、可変である。これは、インダクタ電流が0まで下がる不連続導通モード(DCM)である。
【0009】
固定オフタイム(FOT)制御とも呼ばれ、2003年11月のSTマイクロエレクトロニクス社のアプリケーションノートAN1792「L6562を備える固定オフタイム制御されたPFCプレレギュレータの設計(Design Of Fixed-Off-Time-Controlled PFC Pre-Regulators With The L6562)」から公知の別の運転モードでは、発振器なしで、固
定オフタイム、したがって可変周波数を備えたスイッチング波形を用いる。このモードでは、入力整流AC線間電圧サイクル中に異なる位相においてDCMおよびCCM動作が交互に生じる。このモードは、オフタイムが瞬間線間電圧の関数とされない限り、歪みを許容限度内に維持するためにスイッチング周波数が非常に限定的である必要があり、より複雑で予測可能性が低い結果となる。
【0010】
リアクタンス成分のサイズを減じるために、コンバータスイッチング周波数は比較的大きいのが望ましい。しかしながら、スイッチング周波数の増大につれてスイッチング損失が増大するので、結果的に、使用可能なスイッチング周波数の実際的な上限となる。
【0011】
また、共振モードパワーコンバータを用いることにより、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)および/またはゼロ電流スイッチング(ZCS)を利用して、コンバータのスイッチング損失を減じることも知られている。共振モードコンバータの例は、直列共振、並列共振、直列並列共振またはLCC、および好ましいLLCコンバータを含む。LLCコンバータは可変周波数スイッチング波形を伴って動作し、これはハーフブリッジスイッチの同時伝導を回避するために無駄時間(dead time)を伴う、実質的に方形の波形である。よ
り大きい周波数はより軽い負荷に対応する。これは上述のタユン・ヤンが言及したPFC−PAM構成の逆である。比較的狭い範囲での動作のために特定のLLCコンバータが設計され得るが、異なる用途での使用のための、潜在的に異なる入力電圧の、さまざまなLLCコンバータが、広周波数帯域にわたって相当に異なる周波数範囲で動作することが求められるであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
STマイクロエレクトロニクス社の2006年8月のアプリケーションノート(STMicroelectronics Application Notes)AN2321「参考設計:高機能で、ラップトップコンピュータ用のPFCを備えたL6599ベースのHB−LLCアダプタ(Reference design: high performance, L6599-based HB-LLC adapter with PFC for laptop computers)」および2006年9月のAN2393「参考設計:LCDテレビおよびフラットパネル用広範囲200WのL6599ベースのHB LLC共振コンバータ(Reference design: wide range 200W L6599-based HB LLC resonant converter for LCD TV & flat panels)」では、それぞれPFCコンバータにはL6563コントローラ(AN2321では遷移モードで、AN2393ではFOT制御を用いて)、およびLLCコンバータには別個のL6599共振コントローラを用いた、カスケード結合されたPFCパワーコンバータおよびハーフブリッジLLCパワーコンバータを開示する。またこれらの点においてSTマイクロエレクトロニクス社の2006年11月のデータシートL6563「高度な遷移モードPFCコントローラ(Advanced transition-mode PFC controller)」および2
006年7月のL6599「高圧共振コントローラ(High-voltage resonant controller」にも参照が向けられる。
【0013】
PFCコンバータのオフタイムデューティーサイクルを決定するために、PFC制御装置に上述のような間接制御方法を用いることが望ましい。ベン・ヤーコブらによる上述の文書に記載されるように、この制御方法は、典型的には、平均されたコンバータ入力電流に出力誤差電圧を乗算し、その結果を調整してオフタイムデューティーサイクル信号Doffを構成するPWM信号を生成することを含む。このような制御方法は、典型的には低い供給電圧で動作するICにおける実現の際に、特にいくつかの障害を示す。
【0014】
特に、このような制御では、軽いコンバータ負荷について検知される入力電流を表わす電圧に比較的大きい利得を与えることが特に望ましいが、この利得は、より重いコンバータ負荷について検知される入力電流の低い供給電圧によって制限される。したがって、典型的には乗算器の前後に利得段が必要であろう。乗算器を与えることは、精度、および必要なIC面積という点で障害を示す。さらに、次に乗算器によって処理される必要がある、負の電圧を伴う検知されたコンバータ入力電流を表わすことが便利である。より低い振幅信号はノイズに対する感度がより大きい。
【0015】
さらに、典型的には、PWM信号は、乗算器出力信号をランプまたは鋸歯状信号と比較することにより生成され、それは典型的には0から最大のランプ振幅までの電圧を有する。CMOS ICでは、増幅器の出力振幅を0にするのは困難であり得、その結果、CMOS増幅器の出力をランプ信号と比較することにより生成されるデューティーサイクル範囲は制限され、かつ/または非線形となり得る。
【0016】
PFCコンバータ制御装置の出力電圧誤差増幅器のダイナミックレンジは大きいことが望ましい。なぜならば、PFCコンバータには、約85〜265Vrms、または約120〜375Vピークの整流された入力AC電圧から約380−400Vの同じ出力電圧を生成することが典型的に要求され得るからである。この入力電圧範囲の最大対最小の比率の2乗は約10であり、その結果、この入力電圧範囲および全負荷からたとえば許容できないような歪みのない半負荷までの負荷条件をPFCコンバータが扱うならば、誤差増幅器は約20:1の大きな出力範囲を有しなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0017】
発明の要約
1つの局面によれば、この発明は、PFC(力率補正)コンバータを制御する方法を与え、この方法は、コンバータの出力電圧誤差に依存するスイッチング信号を生成するステ
ップと、コンバータの入力電流に依存する電流を生成するステップと、スイッチング信号に依存して抵抗を介して選択的に電流を伝導するステップと、コンバータのオフタイムデューティーサイクルを制御するための制御信号を生成するように、抵抗にかかる電圧を平滑化するステップとを含む。
【0018】
低域通過フィルタリングを構成する平滑化するステップは、スイッチング信号周波数をろ過するだけでなく、PFCコンバータ入力電流に対する制御信号の応答を平均化するようにも機能し、その結果、検知されたコンバータ入力電流に依存する信号を平均化するための個別の低域通過フィルタは必要とならない。
【0019】
スイッチング信号を生成するステップは、コンバータの出力電圧誤差に依存する第1の電圧を生成し、パルス幅が調整された信号としてスイッチング信号を生成するために、前記第1の電圧をランプ信号と比較するステップを好ましくは含む。
【0020】
比較するステップは、前記第1の電圧の振幅範囲と一致させるようランプ信号をレベルシフトするステップか、またはランプ信号の振幅レンジと一致させるよう前記第1の電圧をレベルシフトするステップを含むことができる。第1の電圧が比較的遅い変化率を有するので、後者が好ましい。
【0021】
ランプ信号は三角形または鋸歯状の波形を有することができる。後の場合では、鋸歯状波形は、PFCコンバータとカスケード結合され得る共振モードコンバータの制御のための鋸歯状信号に対応することができる。
【0022】
この方法の1つの実施例では、比較するステップは、鋸歯状波形の振幅範囲と一致させるよう前記第1の電圧をレベルシフトするステップと、ランプ信号の最大振幅から第1の電圧を引いた電圧に等しい第2の電圧を生成するステップと、スイッチング信号を生成するために前記第1および第2の電圧を鋸歯状信号と比較するステップとを含む。
【0023】
好ましくは、コンバータの入力電流に依存する電流を生成するステップは入力電流をミラーリングするステップを含む。
【0024】
スイッチング信号に依存して抵抗を介して選択的に電流を伝導するステップは、抵抗に直列に結合されたスイッチをスイッチング信号で制御するステップを含むことができる。
【0025】
この発明の別の局面は、PFC(力率補正)コンバータのための制御装置を与え、この制御装置は、出力電圧誤差信号を生成するためにコンバータの出力電圧に応答する相互コンダクタンス増幅器と、出力電圧誤差信号に依存するPWM(パルス幅が調整された)信号を生成するためのPWMコンバータと、PWM信号に依存してPFCコンバータの入力電流を表わす電流をスイッチングするためのスイッチング回路と、PFCコンバータのための制御信号を構成する平滑化された電圧を生成するためにスイッチングされた電流に反応する抵抗および抵抗に並列のキャパシタンスとを含む。
【0026】
PWMコンバータは、PWM信号を生成するために、出力電圧誤差に依存する第1の電圧をランプ信号と比較するためのコンパレータを含むことができ、ランプ信号および前記第1の電圧の振幅範囲を一致させるためのレベルシフタを含むことができる。鋸歯状波形はランプ信号として供給されることができ、PWMコンバータは、ランプ信号との比較のために、ランプ信号の最大振幅から第1の電圧を引いた電圧と等しい第2の電圧を生成するための回路を含むことができる。
【0027】
好ましくは、スイッチング回路は、PFCコンバータの入力電流に依存するミラーリン
グされた電流を生成するための電流ミラー回路と、ミラーリングされた電流を選択的に抵抗に供給するためのPWM信号によって制御されるスイッチとを含む。
【0028】
スイッチング回路は、電流ミラー回路を構成する第1および第2のトランジスタを含むことができ、第2のトランジスタは前記ミラーリングされた電流を伝導し、さらに、制御装置の入力端子を介して第1のトランジスタの電流を伝導するよう配置された入力抵抗を含むことができ、この入力端子はPFCコンバータの入力電流に依存する電圧を有する。この場合、スイッチングされた電流がPWM信号によってチョッピングされるので、スイッチングされた電流に反応する前記抵抗の、前記入力抵抗に対する比率は、スイッチング回路の供給電圧の、前記入力端子の電圧の最大の大きさに対する比率よりも大きくなり得る。たとえば、前記入力端子の電圧の最大の大きさは約0.5ボルトのオーダである。
【0029】
この発明はさらに、PFCコンバータとそのコンバータのスイッチを前記制御信号で制御するよう配置される上述の制御装置との組合わせにまで拡張される。
【0030】
この発明およびその局面は、添付図面を参照して、例としての以下の説明からさらに理解される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明の実施例によって、カスケード結合されたPFCパワーコンバータおよびLLCパワーコンバータならびにこれらのコンバータ用の制御構成を含む電源構成を概略的に示す図である。
【図2】図1の制御構成のPFCおよびLLC制御装置の1つの形の部分をブロック図で示す。
【図3】この発明の実施例による、図2のPFCおよびLLC制御装置のPFC制御装置のブロック図である。
【図4】図3のPFC制御装置のいくつかの部分をより詳細に示す図である。
【図5】図3のPFC制御装置の一部の代替的形状を概略的に示す図である。
【図6】図3のPFC制御装置の一部の代替的形状を概略的に示す図である。
【図7】図3のPFC制御装置のPWMコンバータの代替的形状を概略的に示す図である。
【図8】図3のPFC制御装置のPWMコンバータの代替的形状を概略的に示す図である。
【図9】図3のPFC制御装置のPWMコンバータの代替的形状を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
詳細な説明
図1に示される電源構成はPFCパワーコンバータ10およびLLCパワーコンバータ11を含み、これらのコンバータは破線のボックス内に示される。コンバータ10および11はカスケード結合され、示されるように接地に接続される0ボルト(0V)の線13に対して線12上に生成されたPFCコンバータ10の正の出力電圧Vpは、LLCコンバータ11の入力電圧として接続されている。カスケード結合されたPFCコンバータ10およびLLCパワーコンバータおよび11は、線13に接続された接地接続Gndを有するPFCおよびLLC制御装置14によって、下記にさらに記載されるように制御される。
【0033】
電源構成の入力に供給されたAC電力は、ダイオードブリッジ15によって整流される。ダイオードブリッジ15の整流された正のAC出力は、線16を介してPFCコンバータ10の正の電圧入力に結合され、0Vの線13から電流感知抵抗器17を介してダイオ
ードブリッジ15にリターンパスが与えられる。例として、線16は、AC電力の電圧に依存して約125Vから約360Vの範囲でピーク電圧を有することができ、線12の電圧Vpは約385Vであり得る。
【0034】
図1に示されるPFCコンバータ10は、線16と線12との間で直列結合される入力インダクタ18およびダイオード19を含む従来型の昇圧コンバータと、インダクタ18とダイオード19との接合部および0Vの線13の間に結合される、典型的にはMOSFETによって構成される、制御されたスイッチ20と、線12と13との間に結合される出力キャパシタ21とを含む。スイッチ20は制御装置14の出力Pによって開閉されるよう制御される。図1で接続されない制御装置14の別の出力Sは、PFCコンバータの他の形状において与えられ得る二次スイッチ(示されない)の(無駄時間を用いた)相補的制御に与えられる。
【0035】
線12と線13との間で直列接続される抵抗器22および23を含む分圧器は、PFCコンバータ10の出力電圧Vpに比例した電圧を制御装置14の電圧フィードバック入力Vfbに供給する。制御装置14内では、この電圧は、制御装置14の補償点Vcomに結合された出力を有する相互コンダクタンス増幅器に供給され、そこからキャパシタ24と、キャパシタ26と直列の抵抗器25とが、接地または0Vに接続される。電流感知抵抗器17とダイオードブリッジ15との接合部に生成され、PFCコンバータ10の入力電流に比例する、(接地または0Vに相対して)負の電圧は、直列抵抗器27および分路キャパシタ28によって構成される低域通過フィルタを介して、制御装置14の別の入力Visに結合される。
【0036】
制御装置14はPFCコンバータ10の入力電圧をモニタせず、入力電流および出力電圧Vpのみをモニタすることに注意される。制御装置14はPFCコンバータスイッチ20のオフタイムデューティーサイクルDoffを以下に従って制御する:
【0037】
【数1】

【0038】
ここでViは線16の入力電圧であり、Isは電流感知抵抗器17によって検知された入力電流であり、Reはその入力に反映されたPFCコンバータの等価負荷であって、広周波数範囲にわたって、電源構成に1に近い力率を与える。
【0039】
LLCコンバータ11は、コンバータ入力電圧線12および接合点30の間の一次スイッチ29と、接合点30およびコンバータの線32の間の二次スイッチ31とを含む、ハーフブリッジ位相を有する。典型的にはMOSFETを含むスイッチ29および31は、それぞれ制御装置14の出力AおよびBによって、同時に伝導されないように無駄時間を伴って、相補的な態様で制御される。線32は、LLCコンバータ11のリターンパスを与える電流感知抵抗器33を介して0Vの線13に結合され、かつ制御装置14の入力0vLに接続されて、そこにLLCコンバータ11の入力電流に比例した電圧を供給する。
【0040】
接合点30は、キャパシタ34および直列インダクタ35を介して、LLCコンバータ11の出力接合36に結合され、この接合部36は別のインダクタ37を介して線32に結合される。インダクタ35および37ならびにキャパシタ34が、コンバータ11のLLC構成要素を構成する。LLCコンバータ11の出力は変圧器38の二次巻線から得られ、それは接合部36と線32との間に接続される一次巻線を有する。図1では、変圧器38は「理想的な」変圧器として表わされ、インダクタ35および37とは別個である。
実際には、インダクタ35および37のインダクタンスの一部またはすべては変圧器38の漏れインダクタンスおよび磁化インダクタンスによって構成され得るので、その結果、これらのインダクタおよび変圧器の機能が組合わせられる。
【0041】
変圧器38は、いかなる所望の数の二次巻線も有することができる。3つの二次巻線39、40および41が図1の例として示される。巻線39は、二次側接地に接続された中央タップと、全波整流器ダイオード42を介して出力43に接続される端部とを有する。出力43と二次側接地との間に平滑キャパシタ44が接続され、その結果、電源構成によって動力が供給される機器(示されない)に出力43がDC電圧出力を与える。出力43と二次側接地との間に直列接続される抵抗器45および46を含む分圧器は、下記にさらに記載されるように、LLCコンバータ11に電圧フィードバックを与える。
【0042】
二次巻線40はダイオードブリッジ47に結合され、ダイオードブリッジ47の負の出力は一次側接地または0Vに接続され、正の出力は、この正の出力と0Vの線13との間に接続されるキャパシタ48によって平滑化されて、ブートストラップされた態様で制御装置14に動力を供給するためにこの制御装置の入力Vccに供給電圧を与える。この目的のために、PFCコンバータ10の出力線12と入力Vccとの間にも高インピーダンス抵抗器49が接続される。
【0043】
AC電力を図1の電源構成に接続する際、キャパシタ48を充電するためにインダクタ18、ダイオード19および抵抗器49を介して小さな電流が流れ、制御装置14の入力Vccの供給電圧が上昇する。たとえば約13Vのこのスタートアップ電圧に達すると、それが制御装置14によって検出され、制御装置14はこれに従ってLLCコンバータ11の駆動を始め、それによって二次巻線40およびダイオードブリッジ47を介して出力電圧を生成し、キャパシタ48の電荷を制御装置14の所望の動作電圧、たとえば約12Vに維持する。制御装置14の初期動作はキャパシタ48の電荷を減じるが、たとえば約8.5Vのシャットダウンしきい電圧より低くなるほど十分には減じない。
【0044】
図1では接続が示されない二次巻線41は、所望により高圧または低圧で他の所望のACおよび/またはDC出力を与えるために用いられ得る変圧器38の任意の数の他の二次巻線を代表する。二次巻線の機能は組合わせることができ、その結果、変圧器38が1つ以上の二次巻線を有し得ることが認識される。
【0045】
制御装置14の入力Vccの供給電圧は、コンバータ10および11のスイッチ20、29および31を駆動するために十分な高電圧を与えるよう、制御装置14によって用いられ得る。さらに、制御装置14はこの供給電圧を用いて調整された供給電圧を出力Vrefで生成する。この供給電圧はまた制御装置14内で用いられてそのほとんどの回路に動力を供給する。さらに、調整されない、および/または調整された供給電圧を使用して、制御装置14は、バンドギャップ電圧基準(示されない)に動力を供給し、制御装置の動作に用いられるさまざまなしきい電圧を導き出す。例として、調整された供給電圧は図1に示されるように3.3Vであると仮定され、下記で言及される他の電圧および電圧範囲は、この供給電圧のコンテキストで与えられる。
【0046】
制御装置14の出力Vrefと制御装置の入力Fmaxとの間に抵抗器50が接続され、抵抗器50が入力FmaxにLLCコンバータ11の所望の最大スイッチング周波数を決定する電流を供給する。制御装置14の出力Vrefと制御装置の入力Fdbkとの間に別の抵抗器51が接続され、抵抗器51が入力FdbkにLLCコンバータ11の所望の最小スイッチング周波数を決定する電流を供給する。電気的に分離する電圧から電流への(V−I)コンバータ52は、その出力において誤差電流を生成し、この誤差電流が、抵抗器50および51によって決定された範囲内でLLCコンバータ11の周波数をフィ
ードバック制御するために、直列抵抗53およびダイオード54を介して制御装置14の入力Fdbkに供給される。このフィードバック誤差電流は、コンバータ52に供給される、DC出力43の電圧を表わす、抵抗器45と46との間の接合における電圧と、基準電圧(示されない)との差異に比例し、周波数が補償された態様で、たとえば上述のアプリケーションノートAN2321の図1に示される線に沿って生成することができる。
【0047】
制御装置14の入力Fdbkと出力Vrefとの間にキャパシタ56に直列の抵抗器55を備え、任意で図1に示されるように抵抗器55に並列のダイオード57を備えた付加的な回路は、負荷がないかまたは負荷が軽い状態で、スイッチング周波数がその最大から通常動作値まで徐々に減じられる、LLCコンバータ11のソフトスタートを与える。
【0048】
図2は、図1の電源制御構成のPFCおよびLLC制御装置14の1つの形の部分のブロック図を示す。これらの部分は、PFC制御装置60、LLC制御装置61、エッジ制御装置62、遅延タイマ63、PFC出力段64、およびLLC出力段65を含む。簡潔にするために、電圧調整、所望のしきい電圧の生成、所望の設定のプログラミング、およびテスト目的などのための、制御装置14の他の部分は示されない。
【0049】
図2に示されない接続部Gnd、VccおよびVrefを除いて、図2は、図1と同じ参照番号を用いて制御装置14の同じ外部接続部を示す。これらの参照番号もそれぞれの接続部での信号を指すために用いられる。図2はまた、下記にさらに記載されるように、動作中に制御装置のさまざまな部分内で生成され、その間で交換される、さまざまな信号を示す。図2に示されるブロックの機能および関連する信号は、簡潔に下記に記載される。
【0050】
PFC制御装置60にはPFC電流感知電圧力VisおよびPFCフィードバック電圧Vfbが供給され、さらに構成要素24から26が上述のように接続される補償点Vcomへの接続を有する。これらの構成要素は、PFC制御ループ帯域幅が約10〜20ヘルツのオーダで、典型的に0.5〜2.5VのVcom点の電圧について選択される。PFC制御装置60は、フィードバック値VisおよびVfbを、それぞれ過剰電流および過剰電圧しきい値と比較し、これらの比較によって決定されたPFCコンバータ10の過剰電流または過剰電圧条件に応じてPFC故障信号Pfltを生成し、この信号がエッジ制御装置62に供給される。PFC制御装置60はまた、フィードバック電圧Vfbと抑止しきい電圧とを比較し、この比較によって決定された不足電圧(under-voltage)条件(
たとえばAC電圧低下または故障の場合)に応じて抑止信号Inhibを生成し、この信号がLLC制御装置61、エッジ制御装置62およびPFC出力段64に供給される。
【0051】
通常動作条件では、PFC制御装置60はフィードバック信号VisおよびVfbを処理して、エッジ制御装置62に供給される信号Pmulを生成し、この信号は、PFCコンバータ10がいかなる場合にも上記のDoffの方程式に従って所望の力率補正を与えるために必要な、オフタイムデューティーサイクルDoffに正比例する。このように、図1の線16のPFC入力電圧の各整流されたACサイクルの間中、オフタイムデューティーサイクルDoffは、信号Pmulによって表わさるように、PFC制御装置60によって変動されてAC供給に等価な実質的に抵抗型の負荷を示す。例として、信号Pmulは、0から100%のオフタイムデューティーサイクルを表わすために0から2.0Vの値を有することができる。
【0052】
PFC制御装置60は任意でランプ信号(ramp signal)Lrmpを用いることができ
、この信号は、下記に記載されるようにLLC制御装置61によって生成され、図2の点線によって示されるようにPFC制御装置60に供給されることができる。
【0053】
LLC制御装置61には信号Fdbkが供給され、それは上述のようにLLCコンバータの誤差電圧を表わす電流であって、LLC制御装置61はこれを用い、制御された周波数方形波形クロック信号Lclkを生成し、それがLLC出力段65およびエッジ制御装置62にも供給される。LLC制御装置61はまた鋸歯状信号またはランプ信号Lrmpを生成し、それがエッジ制御装置62に、また上述のように任意に、PFC制御装置60に、供給される。たとえばランプ信号Lrmpは0から2.0Vの振幅、およびクロック信号Lclkの周波数の2倍の周波数を有する。上記に表示されるように、LLCクロック信号Lclkの最小周波数は抵抗器51を介して入力Fdbkに供給される最小電流によって設定され、LLCクロック信号Lclkの最大周波数は、入力Fmaxを介してLLC制御装置61における電流ミラー構成に電流を供給する抵抗器50によって設定される。たとえば、最大周波数は、特定の用途について、通常のLLC動作周波数の2倍または3倍の値に設定されてもよく、最小周波数はこの通常動作周波数よりも低い。通常動作周波数は典型的には狭い周波数範囲にあるが、LLCコンバータの任意の特定の用途については、広周波数帯域、たとえば約50kHzから約1MHzのオーダで選択されてもよい。
【0054】
LLC制御装置61はまた、遅延タイマ63のための信号DTiを生成し、この信号は、その入力Fmaxに供給された電流に依存して、LLC制御装置61の電流ミラー構成によって生成される電流である。遅延タイマ63は電流信号DTiに依存して無駄時間を決定し、その結果、無駄時間は広範囲のあり得るLLC周波数について調整される。
【0055】
さらに、LLC制御装置61には、抑止信号Inhibがアサートされると信号LrmpおよびLclkの生成を抑止するような、信号Inhibが供給される。LLC制御装置61には、入力0vLを介して、抵抗器33にわたって下がった、LLCコンバータ11の入力電流を表わす電圧がさらに供給され、LLC制御装置61はこれを少なくとも1つのしきい値と比較してLLCコンバータの可能な過負荷条件を決定し、これに応じて、LLC出力段65に供給されるLLC故障信号Lfltを生成する。LLC制御装置61にはPFCフィードバック電圧信号Vfbも供給され、LLC制御装置61はこれをしきい値と比較して、PFCコンバータ出力電圧Vpが選択されたレベル、たとえば360Vを超えるときに限って、LLCコンバータの始動を可能化する。LLC制御装置61におけるソフトスタート機能は、上に表示されるように図1の構成要素55から57に関連して動作し、LLCコンバータが可能化されると、また過負荷故障後に、ソフトスタートをもたらす。
【0056】
エッジ制御装置62はデューティーサイクル信号PmulをLLCランプ信号Lrmpと比較して、所望のデューティーサイクルを備えたPFC PWM信号Ppwmを生成し、この信号がPFC出力段64に供給されている。信号Ppwmは、同じくエッジ制御装置62に供給されるLLCクロック信号Lclkと、都合よく1:1または同じ周波数の関係で調和して関連する。エッジ制御装置62は、干渉を最小にするために信号Lclkのエッジとの一致を避けるようタイミングが計られたエッジまたは遷移部を備え、かつ電源構成の最高効率のための位相を備えた、信号Ppwmを生成する。この目的のために、エッジ制御装置62にはまた、LLC出力段65によって下記に記載されるように生成される信号Ldtrが供給され、それはLLC出力段の無駄時間中にハイである。エッジ制御装置62にはさらに信号PfltおよびInhibが供給され、そのいずれかに応じて、エッジ制御装置62が信号Ppwmを抑止する。
【0057】
遅延タイマ63は、PFC出力段64から供給されたPFC遅延時間リクエスト信号PdtrまたはLLC出力段65から供給されたLLC遅延時間リクエスト信号Ldtrに応答して、信号DTiによって上記に示されたように決定された遅延時間の後に、遅延時間完了信号DTdを生成し、信号DTdがこれらの出力段64および65の各々に供給さ
れる。遅延時間はそれによってLLCコンバータ11の通常動作周波数(およびここでは同一と仮定されるPFCコンバータ10のスイッチング周波数)に適するよう調整される。
【0058】
PFC出力段64は、信号Inhibによって抑止されない限り信号Ppwmに従ってPFCコンバータ10の一次スイッチ20を駆動するように出力Pを生成するためのレベルシフタとゲートドライバとを含み、相補的な態様で出力Sを駆動するために、PFCコンバータスイッチの望まれない同時伝導を回避する上述のような遅延タイマ63によってもたらされる無駄時間を伴う、同様の構成を備える。PFC出力段64は、異なる型のPFCコンバータに必要な異なるスイッチング構成に適するよう、その出力信号PおよびSのさまざまな相対的タイミングを生成するために、より複雑な構成を含むことができる。
【0059】
LLC出力段65もまた、LLCコンバータ11のスイッチ29および31をそれぞれ駆動するための出力信号AおよびBを、これらが信号Lfltによって抑止されない限り、信号Lclkの周波数において、かつスイッチ29および31の同時伝導を回避する上述のような遅延タイマ63によってもたらされる無駄時間を伴って生成するための、レベルシフタおよびゲートドライバを含む。
【0060】
PFC制御装置60の特定の形状は下記により詳細に例として記載される。PFCおよびLLC制御装置14の他の部分の特定の形状は、上述の関連出願においてより詳細に例として記載される。
【0061】
図3は、入力VfbおよびVisならびに図1に示されるように接続がなされる点Vcomを備えたPFC制御装置60の特定の形状のブロック図を例として示す。図3に示されるようなPFC制御装置は、コンパレータ110から112、相互コンダクタンス増幅器113、ORゲート114、インバータ115、PWMコンバータ116、増幅器117、チョッパ118、ならびに低域通過フィルタ(LPF)および緩衝器119を含む。
【0062】
入力Vfbのフィードバック電圧はコンパレータ111および112の各々の非反転入力に供給され、その反転入力にはそれぞれしきい電圧VovおよびVinhが供給される。入力Vfbのフィードバック電圧は相互コンダクタンス増幅器113の非反転入力に供給され、その反転入力にはフィードバック基準電圧Vfbrが供給され、その出力は補償点Vcomに接続され、そこに上述のように補償構成要素24から26が接続される。たとえば、少なくとも3V、ここで3.3Vと仮定する供給電圧について、電圧Vfbrは約2.2Vであり得、PFC出力電圧Vpが所望の値、たとえば上述のように385Vを有するときに、入力Vfbがこれ(2.2V)に等しいように、抵抗器22および23(図1)の抵抗が選択されている。
【0063】
フィードバック電圧Vfbが、たとえば0.5〜0.6Vの抑止しきい値を構成するしきい値Vinh未満に下がった場合、コンパレータ112は状態を変え、インバータ115の出力でハイレベルの信号Inhibを生成する。フィードバック電圧がたとえば2.3または2.4Vのしきい電圧Vovを超過した場合、コンパレータ111は状態を変え、その出力でハイレベルを与えることにより過電圧を表示し、それによってORゲート114を介してハイレベルの信号Pfltを生成する。安定したコンパレータ出力を与えることを容易にするために、これらおよび他のしきい電圧がヒステリシスを備え得ることが認められる。フィードバック基準電圧Vfbrのために較正される抵抗器の連鎖からしきい電圧が導き出され得ることも認められ、その結果、しきい電圧がすべて相関する。較正は点Vcomをモニタすることにより実行することができ、その結果、相互コンダクタンス増幅器113のいかなるオフセットも考慮に入れられる。
【0064】
上述のように、通常範囲のフィードバック電圧Vfbについて、構成要素24から26は典型的に0.5から2.5Vの点Vcomの電圧について選択され、PFC制御ループ帯域幅は約10〜20ヘルツのオーダである。点Vcomの相互コンダクタンス増幅器113の出力はPWMコンバータ116に供給され、それが出力において点Vcomの電圧に依存するPWM信号である信号Vcpを生成する。PWMコンバータ116のさまざまな代替的形状は、図7から図9を参照して下記に記載される。
【0065】
PFCコンバータ10の検知された入力電流に依存する小さな負の電圧を有する入力Visは、上述のようにノイズを減じるために構成要素27および28によって低域ろ過され、コンパレータ110の反転入力に接続され、コンパレータ110の非反転入力には過電流しきい電圧Vocが供給され、その結果過電流条件の場合にはコンパレータ110の出力で生成された信号OCfがハイになって過電流障害を表示し、ORゲート114を介してハイレベルの信号Pfltを生成する。
【0066】
入力電圧Visはまた増幅器117の入力にも供給され、図3に表示されるように、たとえば−30の利得を有する。増幅器117の出力はチョッパ118によって信号Vcpでスイッチングされるかチョッピングされ、チョッパ118の出力は低域通過フィルタおよび緩衝器119によってろ過され、バッファされて、その出力で信号Pmulを生成する。
【0067】
図3のPFC制御装置の部分のうち110および117から119の便利な形状が図4に概略的に示される。そこでは、入力Visは抵抗器120を介して差動増幅器121の反転入力に接続され、その反転入力は0V線に接続され、その出力はPチャネルトランジスタ122から124のゲートに接続される。Pチャネルトランジスタ122から124のソースは3.3V供給電圧線に接続される。トランジスタ122は、そのドレインが増幅器121の非反転入力に接続されている。トランジスタ123は、そのドレインが、0V線に並列で接続される抵抗器126およびキャパシタ127の接合部に、Nチャネルトランジスタ125のドレインソース経路を介して結合される。この接合部は単位利得バッファ増幅器128にも接続され、その出力は信号Pmulを与える。トランジスタ125のゲートには信号Vcpが供給される。トランジスタ124のドレインはコンパレータ129の非反転入力に接続され、コンパレータ129の反転入力には過電流しきい電圧Vocが供給され、その出力は信号OCfを与える。トランジスタ124のドレインは抵抗器130を介して0V線にも接続される。図4はまた、入力Visと0Vおよび3.3Vの電圧線との間に接続される従来の保護ダイオード131および132を示す。
【0068】
構成要素120から123および126が図3の増幅器117を構成し、トランジスタ125は図3のチョッパ118を構成し、キャパシタ127および増幅器128は図3のLPFおよび緩衝器119の機能を加え、構成要素124、129および130は図3のコンパレータ110の機能を加える。たとえば、抵抗器120は100kΩの抵抗を有することができ、抵抗器126は3MΩの抵抗を有することができる。その結果、それらの比率30が上述のように増幅器117の利得の大きさを与える。
【0069】
制御構成の動作では、PFCコンバータ10の入力電流に比例した0Vから約−0.5Vの間の負の電圧が入力Visに供給される。増幅器121はその非反転入力で仮想接地を維持し、その結果、抵抗器120は、抵抗器120の抵抗で分割された入力電圧Visの大きさと等しい、入力Visからの電流を伝導する。この電流はトランジスタ122を介して供給され、トランジスタ125がPWM信号Vcpによってオンにされると、対応するミラーリングされた電流がトランジスタ123によって通される。したがって、PWM信号Vcpのオンタイムデューティーサイクルを乗じた負の入力電圧Visの30倍である正の電圧は、抵抗器126にわたって下げられる。この電圧はキャパシタ127によ
って平滑化され、たとえば約1kHzから約10kHzの範囲の周波数で極を備えたLPFを形成し、平滑化された電圧はバッファ増幅器128によってバッファされ、その出力で信号電圧Pmulとして再生される。低域通過フィルタはチョッパ周波数をろ過するだけでなく、入力Visで検知された入力電流信号を平均化するために有効に機能する。
【0070】
トランジスタ124および抵抗器130もミラーリングされた電流を通し、抵抗器にわたる電圧降下を生成し、コンパレータ129はそれとしきい電圧Vocとを比較して過電流信号OCfを生成する。抵抗器130について異なる抵抗値を選択するためにその出力を用いることにより、コンパレータ129にヒステリシスを与えることができる。
【0071】
抵抗器126にわたって下がった電圧が、たとえば3.3Vの供給電圧未満であるよう限定されることは明白である。PWM信号Vcpおよびトランジスタ125によって与えられるチョッピング機能なしでは、図4の回路(図3の増幅器117)によって与えられる−30の利得は、0Vから約−0.1Vの入力電圧Visについてしか達成されない。0から約−0.5Vの範囲などの所望のより大きな入力電圧範囲のためには、チョッピング機能なしでは、増幅器117の利得は、約6(約0.5Vで除された約3V)未満であるよう制限されなければならない。これらの望ましくない制限は、抵抗器126にわたって生成される電圧のダイナミックレンジがトランジスタ125のチョッピング機能によって限定されるので、図4の回路によって回避される。入力電圧Visの比較的大きな大きさは、PWM信号Vcpの比較的小さなオンタイムデューティーサイクルと一致し、PWM信号の大きなオンタイムデューティーサイクルは小さな入力電圧Visと一致し、その結果、いずれの場合でも、通常動作では、抵抗器126にわたって生成される電圧は、この電圧を生成する際に増幅器117の利得にチョッパのオンタイムデューティーサイクルを乗じるので、供給電圧未満である。
【0072】
ダイオード131および132は、たとえば静電放電による入力Visにおける供給電圧を越える外部電圧からの保護のために、公知の態様で機能する。比較的低い抵抗を有する外部抵抗器が入力Visに直列に接続されることができ、保護ダイオード131または132を通してこのような外部電圧に起因する電流を制限する。しかしながら、通常動作で入力電圧力Visがさらに負になるので、ダイオード131は順方向バイアスされるようになり、電流検知の精度を減少させ得る入力リーク電流を生成する。
【0073】
これは、入力Visおよび増幅器121の入力において電圧を少しだけ、たとえば最大約0.6Vだけ正の方向にシフトすることにより、減じるかまたは回避することができ、その結果、ダイオード131はいかなる通常のコンバータ電流検知条件についても順方向バイアスされない。図5および図6は、このような電圧シフトを与えるPFC制御装置の一部の代替的形状を概略的に示す。
【0074】
図5を参照して、図5は、構成要素120から122、保護ダイオード131および132を、増幅器121の反転入力に固定電圧Vpsが供給されるという点を除いて図3の回路と同じ態様で接続された状態で示す。さらに、電流Ipを供給する定電流源135が3.3Vの供給電圧レールと入力Visとの間に接続され、接地または0V接続Gndに対する電圧Visenとして図5に示される、検知されたPFCコンバータ入力電流を表わす負の電圧が、直列抵抗136を介して入力Visに供給される。たとえば、定電流Ipは電流ミラー(示されない)によって電流Limi(示されない)と同じ態様で生成することができる。電流Limiは、「共振モードパワーコンバータのための制御構成(Control Arrangement For A Resonant Mode Power Converter)」と題されて引用によって
本願明細書に援用する関連出願に記載される。その結果、電流Ipは、LLCコンバータ11の最大の周波数に対応する最大電流Ifmaxを決定する外部抵抗器50によって決定される。パラメータVps、IpおよびIfmaxの間のあらゆる特定の関係について
は、抵抗器136の抵抗は抵抗器50の抵抗の一定の倍数であり得る。
【0075】
たとえば、電圧Vpsは0.5Vであり得、電流Ipは5μAであり得、抵抗器120は100kΩの抵抗を有することができ、抵抗器136は50kΩの抵抗を有することができる。この場合、抵抗器136を通して流れる電流Ipは0.5V下がって電圧Vpsと等しく、0Vから−0.5Vの電圧Visenについてはトランジスタ122を介して供給された電流が1.67μAから5μAである。定電流源135および抵抗器136なしでは、トランジスタ122を介して供給された電流は、0〜5μAまで変動する。この差異は、増幅器113の出力の電圧Vcomが因数1+(R136/R120)増大することによって補償され、ここでR136は抵抗器136の抵抗であり、R120は抵抗器120の抵抗である。
【0076】
図6は以下の点を除いて図5と同様の構成を示す。すなわち、さらなる電流ミラートランジスタを含むことができる定電流源137によって生成される別の定電流Ipを付加的な抵抗器138を通して接地へと通すことにより、増幅器120の反転入力において電圧Vpsを与える。図6に示されるように、抵抗器138は、この場合さらなる接合点Vshを有し得る制御装置を実現するICに対して外部である。これは、定電流源135および137によって生成される電流Ipが密に一致し得るので、増幅器121の入力において電圧シフトと一致することを容易にする。
【0077】
上述のように、電圧Vcomの正常範囲は0.5〜2.5Vである。PWMコンバータ116は電圧Vcomをオフセットを備えてPWM信号Vcpに変換するよう配置され、その結果、0.5Vの最小Vcom電圧が信号Vcpの0%のデューティーサイクルに対応し、2.5Vの最大Vcom電圧は信号Vcpの100%のデューティーサイクルに対応する。これは、相互コンダクタンス増幅器113によって構成される誤差電圧増幅器の出力の低電圧振動を回避するのに重要な利点を与える。それは特に所望のような線形の態様ではIC増幅器が与えるのは困難であり得る。
【0078】
この目的のために、PWMコンバータ116は電圧Vcomを約0.5から約2.5Vの範囲を有するランプ信号と比較し、PWM信号Vcpを生成する。図7から図9はPFCコンバータ116の代替的形状を示し、特定の状況でそれらのうちのいずれかを用いることができる。便利なことに、PWMコンバータ116のこれらの形状の2つ以上をICに与えることができ、それらのうち1つはICのプログラミングによって選択されることができる。
【0079】
図7に示されるPWMコンバータ116の形状は、Pチャネルトランジスタ140および141、ならびに、PWM信号Vcpを構成することができる出力信号Vcp1を生成するコンパレータ142を含む。トランジスタ140のゲートには、上述のようにLLC制御装置61からのLLCランプ信号Lrmpが供給され、ドレインは0V線に接続され、ソースはトランジスタ141のドレインに接続され、トランジスタ141のソースは3.3Vの供給電圧線に接続され、そのゲートはバイアス電圧Pbに接続され、それは図8を参照して下記に記載されるように生成され得る。トランジスタ140のソースはコンパレータ142の反転入力にも接続され、非反転入力には電圧Vcomが供給される。
【0080】
上述のように0Vから2.0Vの電圧を有するLLCランプ信号Lrmpは、典型的に0.4〜0.9Vであるトランジスタ140のゲートソースしきい電圧だけ正の方向にシフトされる。したがって、コンパレータの反転入力に供給されるランプ電圧は、この場合、上述のように電圧Vcomについて0.5〜2.5Vの最適な範囲とほぼ等しい。上述のようにLPF119によってろ過されるので比較的任意であるPWM信号Vcp1の周波数は、この場合、LLCランプ信号Lrmpの周波数と等しく、これはLLC周波数が
変動するにつれて発生するビート周波数のいかなる危険性をも回避するために望ましいであろう。
【0081】
図8に示されるPWMコンバータ116の形状は、自走三角波形発振器143および図7のコンパレータ142と同じであり得る、したがって同じ参照番号のコンパレータを含む。発振器143は、コンパレータ144および145、フリップフロップ146、キャパシタ147、Nチャネルトランジスタ148から151、およびPチャネルトランジスタ152から154を含む。
【0082】
図8に示されるように、バイアス電流Ibは、トランジスタ148から150によって形成された電流ミラーに供給され、トランジスタ149の対応する電流は、トランジスタ152および153によって形成された電流ミラーに供給され、その結果、トランジスタ150および153は、トランジスタ151および154によって形成された外部のスイッチによってイネーブルされると同じ電流を通すことができ、そのゲートはともに接続され、かつフリップフロップ146の出力Qに接続される。上記で言及されたバイアス電圧Pbは、トランジスタ152および153の相互接続されたゲートから導き出され得る。
【0083】
トランジスタ150および153の相互接続されたドレインは接合部155に接続され、それはコンパレータ144の非反転入力に、コンパレータ145の反転入力に、キャパシタ147を介して0V線に、かつ電圧Vcomとの比較のために三角の波形としてコンパレータ142の反転入力に、接続する。コンパレータ144は、その高い方のしきい電圧Vtuがその反転入力に供給され、その出力はフリップフロップ146の設定入力Sに接続され、コンパレータ145は、その下方しきい電圧Vtdが非反転入力に供給され、その出力はフリップフロップ146のリセット入力Rに接続される。しきい電圧VtdおよびVtuは接合部145において三角波形について0.5Vから2.5Vの所望の範囲を規定するよう選択される。回路部品の速度を可能にするために、しきい電圧Vtdは0.5Vより僅かに高い、たとえば約0.6Vであり得、しきい電圧Vtuは2.5Vより僅かに低い、たとえば2.4Vであり得る。
【0084】
動作において、フリップフロップ146の出力Qがローであるときはトランジスタ151はオフ、トランジスタ154はオンであって、接合部155の電圧が上方しきい電圧Vtuと交差するまで、トランジスタ153を通る電流がキャパシタ147を充電することを可能にし、フリップフロップ146をその出力Qがハイになるように設定する。次いでトランジスタ154はオフにされ、トランジスタ151はオンにされて、接合155の電圧が下方しきい電圧Vtdと交差するまで、トランジスタ150を通る電流がキャパシタ147を放電することを可能にし、そこでコンパレータ145はフリップフロップ146をリセットし、このサイクルが繰り返す。
【0085】
理想的には、接合部155で生成された三角波形は、バイアス電流Ibに従ってキャパシタ147を充放電する定電流が等しいので、線形の態様で、0.5から2.5Vの間で比較的正確に所望のように変動し、この場合生成されるPWM信号Vcp2は制御構成の他の動作周波数とは無関係である。
【0086】
実際、図7のPWMコンバータのように、トランジスタ140のゲートしきい電圧に依存するシフト量で、電圧Vcomとの比較のためにLLCランプ信号Lrmpを上方にシフトすること、および、図8のように十分に正確な三角波形を生成することは、この三角波形とLLCランプ信号Lrmpとの間のビート周波数の可能性があり、十分に望ましく信頼できる結果を生成しない場合がある。
【0087】
代わりに、電圧Vcomは、たとえば図9に示されたPWMコンバータの形のように下
方にシフトすることができ、これは差動増幅器160および161、コンパレータ162および163、フリップフロップ164、定電流源165および抵抗器166から168を含む。
【0088】
図9を参照して、増幅器160は電圧Vcomがその非反転入力に供給され、その出力は抵抗器166を介して増幅器の反転入力に結合される。源165は抵抗器166に定電流を供給し、抵抗器166にわたって0.5Vの定電圧を生成する。したがって、増幅器160の出力はVcom−0.5Vの電圧を有する。増幅器160は、その出力電圧が実質的に0Vになることを可能にするために、Pチャネルトランジスタから構築される。
【0089】
同じ理由で同じくPチャネルトランジスタから構築される増幅器161は、この例においては2.0Vのランプについて1.0Vである、LLCランプ信号Lrmpの最大振幅の半分に等しい電圧Hrmpを有し、それが反転入力に供給される。増幅器161の出力は、抵抗器168を介して増幅器の非反転入力に結合され、これは、抵抗器168と同じ抵抗を有して、抵抗器167を介して増幅器160の出力に結合される。増幅器161の出力電圧はしたがって2(Hrmp)−(Vcom−0.5V)である。
【0090】
増幅器160の出力はコンパレータ162の非反転入力にも供給され、その反転入力にはLLCランプ信号Lrmpが供給され、その出力がフリップフロップ164の設定入力Sに接続される。反対に、増幅器161の出力はコンパレータ163の反転入力に供給され、その非反転入力にはLLCランプ信号Lrmpが供給され、その出力がフリップフロップ164のリセット入力Rに接続される。フリップフロップ164の出力Qは、PWM信号Vcpを構成することができる信号Vcp3を生成する。この場合、所望のように、信号Vcomの比較範囲は有効に0.5〜2.5Vであり、PWM信号は信号Lrmpと同じ周波数を有する。
【0091】
電源構成および制御装置の特定の形状が例として上述されるが、請求項の範囲から逸脱することなく、多数の修正、変形および適合がなされ得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
PFC(力率補正)コンバータ(10)を制御する方法であって、
コンバータの出力電圧誤差(Vcom)に依存するスイッチング信号(Vcp)を生成するステップと、
コンバータの入力電流に依存する電流を生成するステップと、
スイッチング信号に依存して抵抗(126)を介して選択的に電流を伝導する(125)ステップと、
コンバータのオフタイムデューティーサイクルの制御のための制御信号(Pmul)を生成するように抵抗にかかる電圧を平滑化する(127)ステップとを含む、方法。
【請求項2】
スイッチング信号を生成するステップは、コンバータの出力電圧誤差に依存する第1の電圧を生成するステップと、パルス幅が調整された信号としてスイッチング信号を生成するために、前記第1の電圧をランプ信号と比較するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
比較するステップは、前記第1の電圧の振幅範囲と一致させるようにランプ信号をレベルシフトするステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
比較するステップは、ランプ信号の振幅範囲と一致させるように前記第1の電圧をレベルシフトするステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
ランプ信号は三角波形を有する、請求項2〜4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
ランプ信号は鋸歯状波形を有する、請求項2〜4のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
比較するステップは、鋸歯状波形の振幅範囲と一致させるよう前記第1の電圧をレベルシフトするステップと、ランプ信号の最大振幅から第1の電圧を引いた電圧に等しい第2の電圧を生成するステップと、スイッチング信号を生成するために前記第1および第2の電圧を鋸歯状信号と比較するステップとを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
コンバータの入力電流に依存する電流を生成するステップは、入力電流をミラーリングするステップを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
スイッチング信号に依存して抵抗を介して選択的に電流を伝導するステップは、抵抗(126)に直列に結合されたスイッチ(125)をスイッチング信号(Vcp)で制御するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
PFC(力率補正)コンバータ(10)のための制御装置であって、
出力電圧誤差信号(Vcom)を生成するためにコンバータの出力電圧に応答する相互コンダクタンス増幅器(113)と、
出力電圧誤差信号に依存するPWM(パルス幅が調整された)信号(Vcp)を生成するためのPWMコンバータ(116)と、
PWM信号(Vcp)に依存してPFCコンバータの入力電流を表わす電流をスイッチングするためのスイッチング回路(125)と、
PFCコンバータのための制御信号を構成する平滑化された電圧(Pmul)を生成するために、スイッチングされた電流に反応する抵抗(126)および抵抗に並列のキャパシタンス(127)とを含む、制御装置。
【請求項11】
PWMコンバータは、PWM信号を生成するために、出力電圧誤差に依存する第1の電
圧をランプ信号と比較するためのコンパレータ(142)を含む、請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
PWMコンバータは、ランプ信号および前記第1の電圧の振幅範囲を一致させるためのレベルシフタ(140〜141)を含む、請求項11に記載の制御装置。
【請求項13】
鋸歯状波形(Lrmp)をランプ信号として供給するための接続を含む、請求項12に記載の制御装置。
【請求項14】
PWMコンバータは、ランプ信号との比較のために、ランプ信号の最大振幅から第1の電圧を引いた電圧に等しい第2の電圧を生成するための回路(160,167〜168)を含む、請求項13に記載の制御装置。
【請求項15】
スイッチング回路は、PFCコンバータの入力電流に依存するミラーリングされた電流を生成するための電流ミラー回路(121〜123)と、ミラーリングされた電流を選択的に抵抗(126)に供給するためにPWM信号(Vcp)によって制御されるスイッチ(125)とを含む、請求項10に記載の制御装置。
【請求項16】
スイッチング回路は、電流ミラー回路を構成する第1および第2のトランジスタ(122,123)を含み、第2のトランジスタは前記ミラーリングされた電流を伝導し、さらに、制御装置の入力端子(Vis)を介して第1のトランジスタの電流を伝導するよう配置された入力抵抗(120)を含み、入力端子はPFCコンバータの入力電流に依存する電圧を有する、請求項15に記載の制御装置。
【請求項17】
スイッチングされた電流に反応する前記抵抗(126)の前記入力抵抗(120)に対する比率は、スイッチング回路の供給電圧(3.3V)の前記入力端子の電圧の最大の大きさに対する比率よりも大きい、請求項17に記載の制御装置。
【請求項18】
PFCコンバータおよび前記制御信号で前記コンバータのスイッチを制御するよう配置される、請求項10に記載の制御装置との組合わせ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−517493(P2010−517493A)
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−545777(P2009−545777)
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【国際出願番号】PCT/CA2008/000108
【国際公開番号】WO2008/089539
【国際公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(501315784)パワー・インテグレーションズ・インコーポレーテッド (125)
【Fターム(参考)】