説明

PUSH型情報配信システム及びPUSH型情報配信方法

【課題】情報を要求する端末とは異なる端末にPUSH配信可能とするPUSH型情報配信システム及び方法を提供する。
【解決手段】第1端末310からコンテンツ配信を要求する旨の情報要求を受信し、コンテンツ配信サーバ110から配信される当該コンテンツを第1端末310とは異なる第2端末320に少なくとも配信可能にする情報再配信部210を備え、情報再配信部210は、要求元端末の識別子である要求元端末IDをコンテンツに付加した情報転送を行う仮想端末220と、第2端末320との対応を定める再配信ルールを保持するルールDB240と、再配信ルールに応じて第2端末320及びその再配信のタイミングを決定し、再配信先端末の識別子である配信先端末IDとコンテンツをPUSH再配信装置250に送信する再配信先決定装置230と、コンテンツを第2端末320にPUSH型の再配信を行うPUSH再配信装置250とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
情報配信サーバから情報提供者が提供する情報を端末にPUSH配信する技術に関し、特に、情報を要求する端末とは異なる端末にPUSH配信可能とし、端末の状態に基づいてPUSH配信する端末を選択し、PUSH配信するタイミングを調整可能とするPUSH型情報配信システム及びPUSH型情報配信方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを使用した情報の配信方法にはPULL型情報配信とPUSH型情報配信の2つがある。
【0003】
PULL型情報配信とは、利用者が端末から情報配信サーバへ情報を要求し、要求に答えて直ちに情報配信サーバが端末へ情報を配信する方式である。
【0004】
PUSH型情報配信とは、利用者が端末から情報配信サーバへ情報を要求し、情報を要求するタイミングと非同期に情報配信サーバが端末へ情報を配信する方式である。
【0005】
既存のPUSH型情報配信技術には、SIPプロトコルのPUBLISH/SUBSCRIBE/NOTIFYメソッドを用いたプレゼンスサービスがある(例えば、非参考文献1)。図27に示すように、コンテンツ(プレゼンティティ)を情報提供(PUBLISHメソッド)するプレゼンスサービスのシステムでは、情報要求と情報の受信を行う端末は同一であり(このような端末は「ウォッチャ」とも称され、図27に示す端末501に相当する)、第1端末により情報を情報配信サーバ(プレゼンスサーバ)500に要求し、第2端末により情報を受信するといったように、要求端末と受信端末を分離することができない。
【0006】
また、既存のPUSH型情報配信技術では、情報要求(SUBSCRIBEメソッド)を行った後に、端末が受信不可能な状態に変化することを通知することなく、端末が受信不可能な状態に変化した場合(例えば停電により端末の電源が落ちる等)、その時に配信される(NOTIFYメソッド)情報は受信端末に届かず、その後で繰り返し配信されることも無い。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】“Presence information”、WIKIPEDIA、[online]、[2010年6月7日検索]、インターネット〈http://en.wikipedia.org/wiki/Presence_information〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
第1に、既存のPUSH型情報配信技術のプレゼンスサービスでは、情報を要求する端末と受信する端末は同一でなければならないため、情報要求を行った端末とは別の端末に情報配信することができない。
【0009】
このため、例えば情報要求は、操作に慣れている携帯端末を用いて行われ、情報配信はデジタルフォトフレームのような画面が大きく再生能力の高い端末に行う、といった利用シーンは、プレゼンスサービスでは実現できない。
【0010】
第2に、PUSH型情報配信は情報の要求後、非同期的に配信されるため、情報要求から情報配信の間に、端末状態が変化する場合がある。プレゼンスサービスでは、情報を要求した端末が、要求後に情報を受信できない状態に変化すると、PUSH配信された情報を受信することができない。
【0011】
このため、たとえば情報の要求後に停電により端末の電源がOFFになり、情報が配信されても端末で受信することができない。
【0012】
そこで、本発明の目的は、情報を要求する端末とは異なる端末にPUSH配信可能とし、端末の状態に基づいてPUSH配信する端末を選択し、PUSH配信するタイミングを調整可能とするPUSH型情報配信システム及びPUSH型情報配信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のPUSH型情報配信システムは、コンテンツ配信サーバからのコンテンツ配信を要求する端末とは異なる端末にPUSH配信可能とするPUSH型情報配信システムであって、第1端末から、コンテンツ配信サーバからのコンテンツ配信を要求する旨の情報要求を受信し、前記コンテンツ配信サーバから配信される当該コンテンツを前記第1端末とは異なる第2端末に少なくとも配信可能にする情報再配信部を備え、前記情報再配信部は、前記情報要求の要求元端末である第1端末と当該情報要求に係るコンテンツとの対応を管理し、前記要求元端末の識別子である要求元端末IDを前記コンテンツに付加した情報転送を行う仮想端末と、当該要求元端末である第1端末と再配信先端末である第2端末との対応を定める再配信ルールを保持するルールDBと、前記情報転送に含まれる前記要求元端末ID及びコンテンツを受信して、前記ルールDBに保持される再配信ルールに応じて配信先である第2端末及びその再配信のタイミングを決定し、決定したタイミングに応じて前記コンテンツを送信する再配信先決定装置と、前記再配信先決定装置から取得したコンテンツを少なくとも前記第2端末にPUSH型の再配信を行うPUSH再配信装置と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のPUSH型情報配信システムにおいて、前記情報再配信部は、コンテンツを受信する端末の受信可否を表す端末状態を管理する端末状態DBと、前記再配信ルール及び前記端末状態に応じて前記コンテンツ配信サーバからPUSH配信されたコンテンツを一時的に格納する情報バッファとを備え、前記再配信先決定装置は、前記再配信ルール及び前記端末状態の情報に基づいて再配信先端末である第2端末及びその再配信のタイミングを決定する手段と、前記再配信ルールに基づいて決定される再配信先端末である第2端末が、前記端末状態の情報に基づいて受信不可であると判別する場合には、前記情報バッファに、前記コンテンツ配信サーバからPUSH配信されたコンテンツを一時的に格納する手段とを有することを特徴とする。また、本発明のPUSH型情報配信システムにおいて、前記再配信ルールに登録される端末について、当該再配信されるコンテンツの情報の受信可否を表す端末状態を検知して、前記端末状態DBに登録する第3端末を備えることを特徴とする。
【0015】
更に、本発明のPUSH型情報配信方法は、コンテンツ配信サーバからのコンテンツ配信を要求する端末とは異なる端末にPUSH配信可能とするPUSH型情報配信システムにおけるPUSH型情報配信方法であって、前記PUSH型情報配信システムは、第1端末から、コンテンツ配信サーバからのコンテンツ配信を要求する旨の情報要求を受信し、前記コンテンツ配信サーバから配信される当該コンテンツを前記第1端末とは異なる第2端末に少なくとも配信可能にする情報再配信部を備えており、前記情報再配信部は、仮想端末と、当該要求元端末である第1端末と再配信先端末である第2端末との対応を定める再配信ルールを保持するルールDBと、再配信先決定装置と、PUSH再配信装置とを備えており、前記情報再配信部の処理手順は、前記仮想端末によって、前記情報要求の要求元端末である第1端末と当該情報要求に係るコンテンツとの対応を管理し、前記要求元端末の識別子である要求元端末IDを前記コンテンツに付加した情報転送を行うステップと、前記再配信先決定装置によって、前記情報転送に含まれる前記要求元端末ID及びコンテンツを受信して、前記ルールDBに保持される再配信ルールに応じて配信先である第2端末及びその再配信のタイミングを決定し、決定したタイミングに応じて前記コンテンツを前記PUSH再配信装置に送信するステップと、前記PUSH再配信装置によって、前記再配信先決定装置から取得したコンテンツを少なくとも前記第2端末にPUSH型の再配信を行うステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明のPUSH型情報配信方法において、前記情報再配信部は、コンテンツを受信する端末の受信可否を表す端末状態を管理する端末状態DBと、前記再配信ルール及び前記端末状態に応じて前記コンテンツ配信サーバからPUSH配信されたコンテンツを一時的に格納する情報バッファとを備えており、前記再配信先決定装置の処理手順は、前記再配信ルール及び前記端末状態の情報に基づいて再配信先端末である第2端末及びその再配信のタイミングを決定するステップと、前記再配信ルールに基づいて決定される再配信先端末である第2端末が、前記端末状態の情報に基づいて受信不可であると判別する場合には、前記情報バッファに、前記コンテンツ配信サーバからPUSH配信されたコンテンツを一時的に格納するステップと、を含むことを特徴とする。 また、本発明のPUSH型情報配信方法において、前記PUSH型情報配信システムは、第3端末を備えており、前記第2端末によって、前記再配信ルールに登録される端末について、当該再配信されるコンテンツの情報の受信可否を表す端末状態を検知して、前記端末状態DBに登録するステップを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、本発明に係るPUSH型情報配信システムの利用者が設定した再配信ルールに基づいて、情報の配信先端末を決定することができる。これにより、情報要求に適した第1端末から要求した情報を情報の表示に適した第2端末にPUSH配信したいというケースに対応できる。
【0018】
また、本発明によれば、本発明に係るPUSH型情報配信システムの利用者が設定した再配信ルールと端末の状態に基づいて情報の配信先を決定することができる。特に、端末の状態を利用者が明示的に設定するのではなく、端末の状態を監視するセンサとして機能する端末を設定することで、情報を要求した端末が、要求後に情報を受信できない状態に変化し、PUSH配信された情報を受信することができないというようなケースにおいて、再配信ルールにある他の端末の中から情報を受信できる端末へ自動的に配信先を変更することができる。
【0019】
また、本発明によれば、本発明に係るPUSH型情報配信システムは、受信可能な端末が存在しないことを判断し、情報を一時的に装置内のバッファへと格納し、その後、端末の状態が変わるか、配信のルールが変更されて、受信可能な端末が現れた場合に情報を再配信することができる。これにより情報を受信可能な端末が一つも存在しない時に配信された情報が破棄されて受信できないというケースを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムの概略図である。
【図2】本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける情報配信サーバの概略図である。
【図3】本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける仮想端末の概略図である。
【図4】本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける再配信先決定装置の概略図である。
【図5】本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムにおけるPUSH再配信装置の概略図である。
【図6】本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける端末の概略図である。
【図7】本発明による第1の実施形態におけるPUSH型情報配信システムのルール設定動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明による第1の実施形態におけるPUSH型情報配信システムの情報要求動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明による第1の実施形態におけるPUSH型情報配信システムの情報再送信動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムで用いる再配信ルールの構成例を示す図である。
【図11】本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムで用いる要求元端末IDと関連付けた情報要求URIを例示する図である。
【図12】(A),(B)は、本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムで用いる再配信ルールの具体的な記述例を示す図である。
【図13】本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムで用いる再配信ルールの具体的な記述例を示す図である。
【図14】本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムで用いる再配信ルールの構成例を示す図である。
【図15】本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムで用いる端末状態DBで管理する端末状態の構成例を示す図である。
【図16】(A),(B)は、本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムで用いる再配信ルールの具体的な記述例を示す図である。
【図17】本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムの概略図である。
【図18】本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける情報バッファの概略図である。
【図19】本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける再配信先決定装置の概略図である。
【図20】本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける端末の概略図である。
【図21】本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける端末の概略図である。
【図22】本発明による第2の実施形態におけるPUSH型情報配信システムのルール設定動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明による第2の実施形態におけるPUSH型情報配信システムの情報要求動作を示すフローチャートである。
【図24】本発明による第2の実施形態におけるPUSH型情報配信システムの情報要求動作を示すフローチャートである。
【図25】本発明による第2の実施形態におけるPUSH型情報配信システムの情報再送信動作を示すフローチャートである。
【図26】(A)乃至(F)は、本発明による第1又は第2の実施形態のPUSH型情報配信システムで用いる情報の構成例を示す図である。
【図27】既存のプレゼンスサービスのシステム形態の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
まず、本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムについて説明する。
【0022】
〔第1の実施形態のシステム構成〕
図1は、本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムの概略図である。図2は、本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける情報配信サーバの概略図である。図3は、本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける仮想端末の概略図である。図4は、本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける再配信先決定装置の概略図である。図5は、本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムにおけるPUSH再配信装置の概略図である。図6は、本発明による第1の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける端末の概略図である。
【0023】
図1を参照するに、従来からの第1の課題を解決する、本実施形態のPUSH型情報配信システムは、コンテンツ配信サーバからのコンテンツ配信を要求する端末とは異なる端末にPUSH配信可能とするシステムであり、情報配信サーバ110と、情報再配信部210と、複数の端末310,320からなる。
【0024】
情報再配信部210は、情報要求の要求元端末である第1端末310と当該要求に係る情報提供サーバ110から配信されるコンテンツとの対応を管理し、前記要求元端末の識別子である要求元端末IDを前記コンテンツに付加した情報転送を行う仮想端末220と、当該要求元端末である第1端末310と再配信先端末である第2端末320との対応を定める再配信ルールを保持するルールDB240と、当該情報転送に含まれる要求元端末ID及びコンテンツを受信して、ルールDB240に保持される再配信ルールに応じて配信先である第2端末320及びその再配信のタイミングを決定し、決定したタイミングに応じて、再配信先端末の識別子である再配信先端末IDと当該コンテンツをPUSH再配信装置250に送信する再配信先決定装置230と、再配信先決定装置から取得したコンテンツを少なくとも第2端末320に再配信するPUSH再配信装置250とを備える。
【0025】
情報配信サーバ110は、前述した従来からのプレゼンスサービスにおけるプレゼンスサーバと同等のサーバである。
【0026】
より具体的には、図2に示すように、情報配信サーバ110は、情報提供部1101と、情報要求受付部1102と、情報配信部1103とを備える。情報配信サーバ110は、コンピュータとして構成でき、各機能は所定の記憶部(図示せず)に格納されたプログラムを中央演算処理装置(CPU)で実行することで実現することができる。
【0027】
情報要求受付部1102は、仮想端末220からの情報配信の要求(以下、単に「情報要求」とも称する)を受け付ける機能を有する。
【0028】
情報提供部1101は、情報要求により指定された内容(以下、単に「コンテンツ」とも称する)を提供する機能を有する。
【0029】
情報配信部1103は、当該情報要求に係る要求されたコンテンツをPUSH配信する機能を有する。
【0030】
従って、情報配信サーバ110は、仮想端末220からの情報要求を情報要求受付部1102により受け付け、要求されたコンテンツを情報提供部1101により提供し、情報配信部1103により、仮想端末220へとPUSH型の情報配信を行う。
【0031】
情報要求は、情報配信サーバ110のURI(以下、「情報配信サーバURI」と称する)と、どのコンテンツを要求するのかという指定(以下、「コンテンツID」と称する)を含むURI(以下、「情報要求URI」と称する)によって行われる(図26(A)参照)。
【0032】
例えば、情報配信サーバ110の情報配信サーバURIが「http://ntt.co.jp」であり、コンテンツIDがid=10のとき、情報要求URIは「http://ntt.co.jp?id=10」として表される。同様に、コンテンツIDがid=20のとき、情報要求URIは「http://ntt.co.jp?id=20」として表され、後述する要求元端末IDと関連付けることができる(図11参照)。
【0033】
情報配信部1103により情報配信される情報には、情報要求URI、及び、指定されたコンテンツが含まれる(図26(B)参照)。
【0034】
図3を参照するに、仮想端末220は、情報要求部2201と、情報配信受信部2202と、情報要求受付部2203と、要求元端末ID付加部2204と、要求元端末IDデータベース(DB)2205と、情報転送部2206とを備える。仮想端末220は、コンピュータとして構成でき、各機能は所定の記憶部(図示せず)に格納されたプログラムを中央演算処理装置(CPU)で実行することで実現することができる。
【0035】
情報要求受付部2203は、第1端末310による情報要求を受け付ける機能を有する。この際の情報要求には、情報要求URI、及び、要求元端末IDが含まれる(図26(C)参照)。
【0036】
要求元端末IDデータベース(DB)2205は、情報要求を行う端末の固有識別子と情報要求URIを紐づけて登録するデータベースである。尚、端末の固有識別子を「端末ID」と称し、特に、情報要求を行う端末の端末IDを「要求元端末ID」と称することに留意する。
【0037】
情報要求部2201は、情報要求URI中の情報配信サーバURIをもとに、情報配信サーバ110へ情報要求を行う機能を有する。この際の情報要求には情報要求URIが含まれる(図26(A)参照)。
【0038】
情報配信受信部2202は、情報配信サーバ110からの情報配信を受信し、要求元端末ID付加部2204へと渡す機能を有する。受信する情報には情報要求URI、及び、指定されたコンテンツが含まれる(図26(B)参照)。
【0039】
要求元端末ID付加部2204は、情報要求部2201から渡された情報に含まれる情報要求URIを要求元端末IDデータベース(DB)2205で検索して合致する要求元端末IDを導き出し、当該受信した情報要求URI、及び、指定されたコンテンツからなる情報に付加し、情報転送部2206へと渡す機能を有する。
【0040】
情報転送部2206は、要求元端末ID付加部2204から渡された情報を他の装置(本例では、再配信先決定装置230)へと転送する機能を有する。渡された情報には要求元端末ID、情報要求URI、及びコンテンツが含まれる(図26(D)参照)。
【0041】
ルールDB240は、情報の再配信先を決定する条件(以下、「再配信ルール」とも称する)を格納するデータベースである。
【0042】
再配信ルールに記述される内容は、要求元端末である第1端末310と情報の配信先端末である第2端末320とを紐付けるものである。具体的な再配信ルールの構成例を図10に示す。図10を参照するに、再配信ルールは、親要素、子要素及び孫要素の3つの要素によって構成される。親要素は、再配信ルールの識別番号を表すルール番号により構成され、子要素は、情報要求を行った第1端末310と、当該要求に係るコンテンツを表す条件(以下、「要求元端末条件」と称する)と、当該情報要求に係る情報の配信先端末である第2端末320を表す条件(以下、「配信先端末条件」と称する)によって構成され、要求元端末条件の孫要素は、端末IDと情報要求URIにより構成され、配信先端末条件の孫要素は、端末IDにより構成される。
【0043】
この再配信ルールにおいて、端末ID、情報要求URIの記述を‘any(任意)’、もしくは記述しない場合は、全ての端末ID、全ての情報要求URIを示すものとする。再配信ルールの具体的な記述は、図12(A),(B)のようにXML(eXtensible Markup Language)形式で記述するのが好適である。図12(A)の例では、ルール1(rule 1)は、要求元端末の端末IDが1の端末(第1端末310)で、情報要求URIが「http://ntt.co.jp?id=10」のコンテンツを、端末IDが2の端末(第2端末320)へ配信させるという記述であり、図12(B)の例では、ルール2(rule 2)は、どの要求元の端末ID、どの情報要求URIのコンテンツも第1端末310と第2端末320に配信させるというという記述である。ルールDB240は、再配信ルールの登録・変更・削除を行う機能を有しているものとし、登録・変更・削除は利用者がWebのインターフェース等を利用して明示的に行う、もしくは装置が自動的に行うことができるものとする。例えば、既存の端末を用いたまま新しいコンテンツを要求する場合に、そのコンテンツを扱うためのルールを登録することや、新規の端末を使用する場合に、既存のコンテンツを新規端末へ情報を配信するように、既存のルールを変更することや、既存の端末を破棄する場合に、破棄する端末に関するルールを削除するといった態様も可能である。
【0044】
図4を参照するに、再配信先決定装置230は、情報転送受付部2301と、ルール比較部2302と、配信先端末ID付加部2303と、情報転送部2304とを備える。再配信先決定装置230は、コンピュータとして構成でき、各機能は所定の記憶部(図示せず)に格納されたプログラムを中央演算処理装置(CPU)で実行することで実現することができる。
【0045】
情報転送受付部2301は、他の装置(本例では、仮想端末220)からの情報転送を受け付ける機能を有する。
【0046】
尚、情報転送受付部2301は、仮想端末220から受け付けた情報転送の内容を、ルール比較部2302へと渡す機能を有する。 この際の情報転送の内容には、要求元端末ID、情報要求URI、及びコンテンツが含まれる(図26(D)参照)。
【0047】
ルール比較部2302は、当該情報転送の内容と再配信ルールとを比較し、当該情報転送の情報の配信先を決定する機能を有する。具体的には、ルール比較部2302は、当該情報転送の情報に含まれる要求元端末ID及び情報要求URIと、再配信ルールの要求元端末条件における端末ID及び情報要求URIとを比較し、合致する再配信ルールがある場合は、合致した再配信ルールの配信先端末条件における端末ID(即ち、配信先端末ID)と、情報転送受付部2301から渡された当該情報転送の情報とを配信先端末ID付加部2303へと渡し、合致する再配信ルールがない場合は、要求元端末IDと同じ端末IDを配信先端末IDとして配信先端末ID付加部2303へ渡す機能を有し、さらに、配信先が複数の場合には、配信先端末IDの数だけ当該情報転送の情報を複製し、配信先端末ID付加部2303へ渡す機能を有する。
【0048】
配信先端末ID付加部2303は、当該情報転送の情報に含まれる要求元端末IDを、ルール比較部2302により渡された端末ID(即ち、配信先端末ID)に書きかえ、情報転送部2304に渡す機能を有する。この際の情報には、配信先端末ID、情報要求URI、及び、コンテンツが含まれる(図26(D)参照)。ルール比較部2302によって複数の配信先端末IDが渡された場合は、配信先端末ID付加部2303は、配信先端末IDの数だけ複製された当該情報転送の情報について、それぞれの当該情報転送の情報に含まれる要求元端末IDを、それぞれの再配信ルールにおける配信先端末IDに書き変えて、情報転送部2304に渡す機能を有する。
【0049】
情報転送部2304は、配信先端末ID付加部2303から渡された情報をPUSH再配信装置250へと転送する機能を有する。
【0050】
図5を参照するに、PUSH再配信装置250は、情報転送受付部2501と、PUSH再配信部2502とを備える。PUSH再配信装置250は、コンピュータとして構成でき、各機能は所定の記憶部(図示せず)に格納されたプログラムを中央演算処理装置(CPU)で実行することで実現することができる。
【0051】
情報転送受付部2501は、再配信先決定装置230から情報転送された当該情報を受け付け、PUSH再配信部2502へと渡す機能を有する。この受け付けた情報には、配信先端末ID、情報要求URI、及びコンテンツが含まれる(図26(E)参照)。
【0052】
PUSH再配信部250は、情報転送された当該情報に含まれる配信先端末IDで指定された端末(本例では、第2端末320)へと、情報転送された当該情報をPUSH再配信する機能を有する。この再配信される情報には、情報要求URI、及び、指定されたコンテンツが含まれる(図26(B)参照)。
【0053】
図6を参照するに、第1端末310及び第2端末320は、それぞれ、情報要求部3001及び情報受信部3002の両方、もしくは一方を有する。第1端末310及び第2端末320は、それぞれ、コンピュータとして構成でき、各機能は所定の記憶部(図示せず)に格納されたプログラムを中央演算処理装置(CPU)で実行することで実現することができる。
【0054】
情報要求部3002は、仮想端末220に対して情報要求を行う機能を有する。この際の情報要求には、情報要求URI、及び、要求元端末IDが含まれる(図26(C)参照)。
【0055】
情報受信部3001は、PUSH再配信装置250による情報再配信を受信する機能を有する。この再配信される情報には、情報要求URI、及び、指定されたコンテンツが含まれる(図26(B)参照)。
【0056】
尚、第1端末310及び第2端末320は、必ずしも情報要求部3002、及び、情報受信部3001の両方を有する必要は無い。例えば、携帯電話等の再生能力が限定的なために情報要求部3002しか持たないもの、デジタルフォトフレーム等の操作能力が限定的なために情報受信部3001しかもたないものがあり、いずれも本発明に係る端末とみなす。
【0057】
次に、図7〜図9を参照して、本発明による第1の実施形態におけるPUSH型情報配信システムのPUSH型情報配信処理の流れを説明する。
【0058】
〔第1の実施形態のシステム動作〕
図7は、本発明による第1の実施形態におけるPUSH型情報配信システムのルール設定動作を示すフローチャートである。図8は、本発明による第1の実施形態におけるPUSH型情報配信システムの情報要求動作を示すフローチャートである。図9は、本発明による第1の実施形態におけるPUSH型情報配信システムの情報再送信動作を示すフローチャートである。
【0059】
以下の説明では、第1端末310は、情報要求URIが「http://ntt.co.jp?id=10」であるコンテンツ(以下、「コンテンツA」と称する)の配信のための情報要求を行い、第1端末310及び第2端末320へ配信する例に沿って説明する。
【0060】
図7〜図9に示すように、PUSH型情報配信処理は、ルール設定、情報要求、及び、情報再送信の3つの処理から構成される。
【0061】
図7を参照するに、ルール設定の動作では、まず利用者がルールDB240に配信先端末を決定する条件となるルールを設定する(ステップS21)。この例では、再配信ルールには図13に例示するルール1(rule 1)のように、要求元端末に1を、配信先端末IDに1と2を記述する。
【0062】
図8を参照するに、情報要求の動作では、利用者は第1端末310を操作し、第1端末310の情報要求部2201によって、仮想端末220に対して情報要求を行う(ステップS22)。この際の情報要求には、情報要求URIである「http://ntt.co.jp?id=10」と、要求元端末IDである1が含まれている(図26(C)参照)。
【0063】
仮想端末220は、情報要求受付部2203により、当該情報要求を受け付け、要求元端末IDの1と情報要求URIの「http://ntt.co.jp?id=10」の組を、要求元端末IDデータベース(DB)2205に登録する。
【0064】
次に、仮想端末220は、情報要求部2201により、情報配信サーバ110に対して情報要求を行う(ステップS23)。この際の情報要求には情報要求URIである「http://ntt.co.jp?id=10」が含まれている(図26(A)参照)。
【0065】
要求を受け付け、本例における情報再配信として、情報提供サーバ110が「コンテンツA」を情報提供部1101により提供し、情報配信部1103により仮想端末220へ情報配信する。この際の情報配信には情報要求URIである「http://ntt.co.jp?id=10」と「コンテンツA」が含まれている(図26(B)参照)。
【0066】
次に、仮想端末220は、情報配信受信部2202より、情報提供サーバ110から受信した情報を受信し(ステップS24)、要求元端末IDデータベース2205を参照して、要求元端末ID付加部2204により、情報配信受信部2202より受信した情報に要求元端末IDとして1を付加し、その後、情報転送部2206により再配信先決定装置230へと渡す。この際の情報には、要求元端末IDである1、情報要求URIである「http://ntt.co.jp?id=10」と「コンテンツA」が含まれている。
【0067】
再配信先決定装置230は、情報転送受付部2301により、仮想端末220から情報転送に係る情報を受け付け(ステップS25)、情報転送受付部2301により受け取った情報転送に係る情報の配信先端末をルール比較部2302により決定する(ステップS26)。
【0068】
ルール比較部2302は、図13の再配信ルールを示すルール1(rule 1)との比較の結果、配信先端末として第1端末310と第2端末320が該当する場合(図9に示す「該当あり」)、ステップS27に進み、配信先が複数の場合には配信先端末IDの数だけ当該情報転送の情報を複製する。
【0069】
ルール比較部2302は、図13の再配信ルールを示すルール1(rule 1)との比較の結果、配信先端末として第1端末310と第2端末320が該当無しの場合(合致する再配信ルールがない場合であり、図9に示す「該当なし」)、要求元端末IDを配信先端末IDとしてステップS28に進む。
【0070】
次に、再配信先決定装置230の配信先端末ID付加部2303により、情報に配信先端末IDを付加し(ステップS28)、情報転送部2304によりPUSH再配信装置250へと渡す。本例の場合、配信先端末IDが2つあるので、配信先端末ID付加部2303は、当該情報転送の情報を2つに複製し、配信先端末IDの1を片方の情報へ、配信先端末IDの2をもう一方の情報へ付加し、PUSH再配信装置250へと渡す。この際の情報には「1もしくは2の配信先端末ID」と「コンテンツA」が含まれる。
【0071】
次に、PUSH再配信装置250は、情報転送受付部2301により、当該情報転送の情報を2つ受け取り、それぞれ第1端末310及び第2端末320へとPUSH配信する(ステップS29)。
【0072】
次に、最後に第1端末310及び第2端末320が情報受信部3001により情報を受信する(ステップS30)。
【0073】
以上のように構成されたPUSH型情報配信システムによれば、利用者によって設定された再配信ルールにしたがって、第1端末310で要求した情報を第2端末320にPUSH配信するといったように、情報の要求端末と情報の受信端末を分離することが可能となる。
【0074】
次に、本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムについて説明する。
【0075】
〔第2の実施形態のシステム構成〕
図14は、本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムで用いる再配信ルールの構成例を示す図である。図15は、本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムで用いる端末状態DBで管理する端末状態の構成例を示す図である。図16は、本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムで用いる再配信ルールの具体的な記述例を示す図である。図17は、本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムの概略図である。図18は、本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける情報バッファの概略図である。図19は、本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける再配信先決定装置の概略図である。図20及び図21は、本発明による第2の実施形態のPUSH型情報配信システムにおける端末の概略図である。
【0076】
以下では、主に、第2の実施形態と第1の実施形態で異なる点について説明する。また、同様な構成要素には同一の参照番号を付して説明する。
【0077】
図17を参照するに、従来からの第1の課題及び第2の課題の双方を解決する第2の実施形態であるPUSH型情報配信システムは、情報配信サーバ110と、情報再配信部210と、複数の端末310,320,330からなる。
【0078】
情報再配信部210は、情報要求の要求元端末である第1端末310と当該要求に係る情報提供サーバ110から配信されるコンテンツとの対応を管理し、前記要求元端末の識別子である要求元端末IDを前記コンテンツに付加した情報転送を行う仮想端末220と、当該要求元端末である第1端末310と再配信先端末である第2端末320との対応を定める再配信ルールを保持するルールDB240と、コンテンツを受信する端末の受信可否を表す端末状態を管理する端末状態DBと、再配信ルール及び端末状態に応じてコンテンツ配信サーバ110からPUSH配信されたコンテンツを一時的に格納する情報バッファ270と、当該情報転送に含まれる要求元端末ID及びコンテンツを受信して、ルールDB240に保持される再配信ルールに応じて配信先である第2端末320及びその再配信のタイミングを決定し、決定したタイミングに応じて当該コンテンツをPUSH再配信装置250に送信する再配信先決定装置230と、再配信先決定装置から取得したコンテンツを少なくとも第2端末320に再配信するPUSH再配信装置250とを備え、再配信先決定装置230は、再配信ルール及び端末状態の情報に基づいて再配信先端末である第2端末320及びその再配信のタイミングを決定し、再配信ルールに基づいて決定される再配信先端末である第2端末320が、端末状態の情報に基づいて受信不可であると判別する場合には、情報バッファ270に、コンテンツ配信サーバ110からPUSH配信されたコンテンツを一時的に格納するように構成される。尚、第2の実施形態であるPUSH型情報配信システムは、再配信ルールに登録される端末について、再配信される情報の受信可否を表す端末状態を検知して、端末状態DB260に登録する第3端末330を備えるのが好適である。
【0079】
情報配信サーバ110は、第1の実施形態と同様の構成・処理である。
【0080】
仮想端末220は、第1の形態と同様の構成・処理である。
【0081】
端末状態DB260は、端末IDと、各端末が情報を受信できるか否かの状態(本説明において、「端末状態」と称する)を紐づけて登録するデータベースである(図15参照)。登録情報の追加・変更・削除等の操作は、それぞれ端末310,320,330における状態登録部3301,3303によって行われる。
【0082】
また、端末状態DB260は、このDB内容の変更を検出し、例えば、端末状態DB260で管理する内容が変更されたという旨のメッセージ(端末状態変更通知)を、再配信先決定装置230に送る機能を有するものとする。
【0083】
ルールDB240は、情報の再配信先を決定する条件(「再配信ルール」)を格納するデータベースである。再配信ルールに記述される内容は、要求元端末と情報の配信先端末とを紐付けるものである。具体的な再配信ルールの構成例を図14に示している。再配信ルールは、親要素、子要素及び孫要素の3つの要素によって構成される。親要素は、再配信ルールの識別番号を表すルール番号により構成され、子要素は、情報を要求した端末と要求したコンテンツを表す条件(「要求元端末条件」)と、情報を配信したい端末を表す条件(「配信先端末条件」)によって構成され、要求元端末条件の孫要素は、端末ID、情報要求URI及び端末状態により構成され、配信先端末条件の孫要素は、端末ID及び端末状態により構成される。
【0084】
この再配信ルールにおいて、端末ID、情報要求URIの記述を‘any(任意)’、もしくは記述しない場合は、全ての端末ID、情報要求URIを示すものとする。再配信ルールの具体的な記述は、図16(A),(B)のようにXML(eXtensible Markup Language)形式で記述する。
【0085】
図16(A)の例では、ルール1(rule 1)は要求元の端末IDが1(第1端末310)で、情報要求URIが「http://ntt.co.jp?id=10」のコンテンツを、第1端末310が受信不可能な状態の時には、端末IDが2の第2端末320が受信可能な状態ならば第2端末320へ配信させる、という記述である。図16(B)の例では、ルール2(rule 1)は受信不可能な状態にあるどの端末が要求した、どのコンテンツも第2端末320に配信させるというという記述である。
【0086】
また、ルールDB240は、このDB内容の変更を検出し、ルールDB240で管理する内容が変更されたという旨のメッセージ(ルール変更通知)を再配信先決定装置230に送る機能を有するものとする。
【0087】
ルールDB240は、再配信ルールの登録・変更・削除を行う機能を有し、登録・変更・削除は利用者がWebのインターフェース等を利用して明示的に行う、もしくは装置が自動的に行うことができるものとする。
【0088】
図18を参照するに、情報バッファ270は、情報転送部2701と、情報転送受付部2702と、情報DB2703とを有する。
【0089】
情報転送受付部2702は、再配信先決定装置230によって渡された情報を受信し、受信した情報に受信時刻(以下、「格納時刻」と称する)を付加して、情報DB2703に渡す機能を有する。この際の情報には、格納時刻、要求元端末ID、情報要求URI及びコンテンツが含まれる(図26(F)参照)。
【0090】
情報DB2703は、情報転送受付部2702により渡された情報を格納するデータベースである。また、情報DB2703は、再配信先決定装置230からの情報搬出要求を受け付け、このDB内の情報を再配信先決定装置230へ送出するために情報転送部2701へと渡す機能と、情報転送部2701によって再配信先決定装置230へ情報を渡す際に、情報DB2703は、現在時刻と格納時刻から格納されていた期間を算出し、一定期間以上たったメッセージは破棄する機能とを有するものとする。ここで、情報搬出要求は、情報を搬出したいという旨のメッセージとする。尚、情報を破棄するかを決める期間(以下、「格納時間境界値」と称する)については、利用者が事前にWebインターフェース等を用いて設定するものとする。情報バッファ270における情報転送部2701は、情報DB2703から渡された情報を再配信先決定装置230に転送する機能を有する。
【0091】
図19を参照するに、再配信先決定装置230は、情報転送受付部2301と、ルール比較部2302と、配信先端末ID付加部2303と、情報転送部2304と、端末状態取得部2305と、情報搬出要求部2306とを備える。
【0092】
情報転送受付部2301、配信先端末ID付加部2303、及び情報転送部2304は、第1の実施形態と同じ構成・処理である。
【0093】
ルール比較部2302は、再配信先決定装置230から再配信に係る情報と、端末状態の情報及び再配信ルールとを比較し、情報の配信先を決定する機能を有する。
【0094】
より具体的には、ルール比較部2302は、情報転送受付部2301により渡された情報の要求元端末IDに基づいて端末状態DB260から要求元端末の端末状態(要求元端末状態)を取得する。これにより、ルール比較部2302は、要求元端末ID・情報要求URI・要求元端末状態の組(以下、「要求元端末情報」と称する)がわかる。
【0095】
次に、ルール比較部2302は、ルールDB40において、要求元端末情報と要求元端末条件(孫要素が要求元端末ID、情報要求URI及び要求元端末状態で構成される)が合致する再配信ルールの検索を行う。
【0096】
次に、ルール比較部2302は、要求元端末条件が要求元端末情報と合致するルールが存在しない場合は、要求元端末IDと同じ端末IDを配信先端末IDとし、情報転送受付部により渡された情報と配信先端末IDを配信先端末ID付加部2303へと渡す。これにより、ルールに記述がない端末による情報要求の場合は、その情報要求を行った端末へ情報を配信するという、従来の技術と同じ動作を可能とする。
【0097】
一方、ルール比較部2302は、ルールの要求元端末条件と、要求元端末情報とが合致するルールが存在した場合は、合致したルールにおける配信先端末条件の端末ID(この端末IDが示す端末を「配信先候補端末」と称することにする)に基づいて、端末状態DB260から配信先候補端末の端末状態を取得する。これにより、配信先候補端末の端末ID・端末状態の組(以下、「配信先候補端末情報」と称する)がわかる。
【0098】
次に、ルール比較部2302は、配信先候補端末情報と配信先端末条件(孫要素が配信先端末IDと配信先端末状態で構成される)を比較し、一致した配信先候補端末の端末IDを配信先端末IDとし、その後、情報転送受付部2301から渡された再配信に係る情報と配信先端末IDを配信先端末ID付加部2303へと渡す。
【0099】
尚、ルール比較部2302は、要求元端末条件と要求元端末情報が合致したルールにおいて、配信先候補端末と配信先条件が一致しない場合は、情報転送受付部2301から渡された再配信に係る情報を情報転送部2304へと渡す。
【0100】
情報転送部2304は、ルール比較部2302から渡された情報(再配信に係る情報のみ)を情報バッファ270へと転送する機能と、配信先端末ID付加部2303から渡された情報(再配信に係る情報と配信先端末ID)をPUSH再配信装置250へと転送する機能とを有する。前者の際の情報(再配信に係る情報のみ)には要求元端末ID、情報要求URI及びコンテンツが含まれる(図26(D)参照)。後者の際の情報(再配信に係る情報と配信先端末ID)には配信先端末ID、情報要求URI及びコンテンツが含まれる(図26(E)参照)。
【0101】
情報搬出要求部2306は、端末状態DB260及び/又はルールDB240からの変更通知を受信し、情報バッファ270へ情報搬出要求を行う機能を有する。情報搬出要求は、情報を搬出したいという旨のメッセージとする。
【0102】
PUSH再配信装置250は、第1の実施形態と同様の構成・処理である。
【0103】
端末310,320は、情報要求部3002、情報受信部3001、状態登録部3003の全て、もしくはいずれかを有する。情報要求部3002、情報受信部3001は、第1の実施形態と同様の構成・処理である。
【0104】
状態登録部3003は、当該端末の状態を端末状態DB260に登録する機能を有する。登録する情報は端末ID及び受信可能であるか否かを示す端末状態である。この際自端末だけではなく、当該端末を操作して、他の端末の状態を登録するように構成することも可能である。
【0105】
また、端末330のように、自身の端末状態を外部から監視し、上記の状態登録部3003と同様に機能する状態登録部3301へと端末状態を渡す端末監視部3302を有することができ、このような端末は、他の端末の端末状態を検知するセンサ機能を有する端末とみなすことができる。尚、センサ機能としては端末の電源状態(電源が入っているか否か)、端末のリソース(計算能力、記憶能力、通信能力)を監視するものや、温度、湿度、照度、降雨量、音量など環境を監視するもの、時刻、位置、高度、方角、速度、加速度、傾き(角度)、距離、重量、圧力、振動などモノや人の状態を監視するもの、バーコード、ICタグ、顔、指紋など特定のモノや人を識別するもの、ガス漏れ、煙、炎、熱、放射線、花粉など特定の事象を検知するものが考えられる。 端末330はセンサ機能を用い、監視対象とする端末自身の状態及び、監視対象とする端末の周囲状況により、状態登録部3301へと渡す端末状態を決定する。例えば端末330により端末310,320の電源状態、リソースを監視し、端末310,320が情報受信可能か否かの情報を渡す、
端末310,320の周囲に人がいるかどうかを監視し、人がいる場合のみ端末310,320が受信可能であるという状態を渡す、といった態様が考えられる。
【0106】
次に、図22〜図25を参照して、本発明による第2の実施形態におけるPUSH型情報配信システムのPUSH型情報配信処理の流れを説明する。
【0107】
〔第2の実施形態のシステム動作〕
図22は、本発明による第2の実施形態におけるPUSH型情報配信システムのルール設定動作を示すフローチャートである。図23は、本発明による第2の実施形態におけるPUSH型情報配信システムの情報要求動作を示すフローチャートである。図24は、本発明による第2の実施形態におけるPUSH型情報配信システムの情報要求動作を示すフローチャートである。図25は、本発明による第2の実施形態におけるPUSH型情報配信システムの情報再送信動作を示すフローチャートである。
【0108】
尚、端末IDが1の端末(第1端末310)と端末IDが2の端末(第2端末320)があり、最初は第1端末310の端末状態は受信可能で第2端末320の端末状態は受信不可能であるとする。また、再配信ルールにて、第1端末310が受信不可能な状態の時に、第1端末310の「http://ntt.co.jp?id=10」という情報要求によるコンテンツが配信されてきた場合、第2端末320が受信可能な状態ならば第2端末320へ再配信する、として記述されているとする。
【0109】
次に、端末IDが1の端末(第1端末310)が情報要求「URI:http://ntt.co.jp?id=10」により、「コンテンツA」の要求を行う。しかし、情報要求後、端末IDが1の端末(第1端末310)は受信不可能な端末状態になってしまう。その後、端末IDが2の端末(第2端末320)の端末状態が受信可能に変わり、端末IDが2の端末(第2端末320)へと情報が再配信される。第2の実施形態の説明では、このような動作を実現する。
【0110】
図22〜図25に示すように、PUSH型情報配信処理は、ルール設定、情報要求及び情報再送信の3つの処理から構成される。
【0111】
図22における設定動作では、配信先を決める再配信ルールの設定(ステップS121)、格納時間境界値の設定(ステップS122)、端末状態DB260への端末状態の登録(ステップS123)を行う。本例では、利用者がルールDB240に図16のルール1のように、「端末ID=1の端末が受信不可能な状態の時に、端末ID=1の端末からの「http://ntt.co.jp?id=10」という情報要求による情報が配信されてきた場合、端末ID=2が受信可能な状態ならば端末ID=2の端末へ再配信する」という旨の再配信ルールを記述しておき、この時、他のルールは記述されていないものとする。次に情報バッファ270の情報DB2703における格納時間境界値を設定する。本例では3時間に設定する。
【0112】
次に、第1端末310が受信不可能になったことを、利用者が当該端末を操作して、状態登録部3003により端末状態DB260へ登録する。本例では第1端末310は、受信可能に、第2端末320は受信不可能に設定する。この際、端末状態DB260に端末状態を登録する端末は、第1端末310以外の端末でも構わない。また、センサのように機能する端末監視部3302と状態登録部3301を有する第3端末330を用いると、利用者が手動で端末状態DB260に登録を行うことなく、自動的に端末状態DB260に端末状態を登録することが可能である。
【0113】
図23における情報要求動作では、第1端末310による情報要求と(ステップS124)、仮想端末220による情報要求を行う(ステップS125)。尚、第1端末310による情報要求と、仮想端末220による情報要求は第1の実施形態と同様の構成・処理である。
【0114】
図24における情報要求動作では、再配信先決定装置230が第1端末310等の端末によるルール・端末状態変更通知を受け取って配信先及び書く端末の状態を把握し(ステップS126)、この状態で、仮想端末220による情報要求が行われ(ステップS127)、この詳細について図25を参照して説明する。
【0115】
図25の情報再送信動作では、情報配信サーバ110から提供された情報を、情報再配信部210が各端末へと再配信するフローを説明する。
【0116】
情報再配信部210が端末からの情報要求を待っており(ステップS128)、情報要求を受け取るにあたり、仮想端末220が情報配信サーバ110からの情報を受信し、再配信先決定装置230へと情報を渡すまでは第1の実施形態と同様であるが(ステップS131)、情報バッファ270は、情報バッファ270に入っていた時間で蓄積した情報の保持期間を監視しており(ステップS129)、保持期間を過ぎた場合には破棄される(ステップS130)。尚、仮想端末220が再配信先決定装置230へと渡す情報には、要求元端末IDである1、情報要求URIである「http://ntt.co.jp?id=10」、「コンテンツA」が含まれる(図26(D)参照)。
【0117】
再配信先決定装置230は、仮想端末220からの情報転送を受けとると(ステップS132)、ルール比較部2303によって、ルールDB240から再配信ルールを取得するとともに、端末状態DB260から端末状態を取得し(ステップS133,S135)、情報の要求元端末ID、端末状態、再配信ルールを比較して、「要求元条件」及び「配信先条件」を確認して配信先を決定する(ステップS134,S136)。尚、ステップS134にて、「該当なし」の動作は、第1の実施携帯の動作と同様である。
【0118】
例えば、現在、第1端末310、第2端末320共に受信不可能な状態にあるとしたので、ルール比較部2303により配信可能な端末が存在しないということが認識される。配信可能な端末が存在しない場合、ルール比較部2303は、情報配信サーバ110からの情報を情報バッファ270へと転送する(ステップS137)。
【0119】
その後、情報バッファ270は、受け取った情報を、情報DB2703に格納するが、その際に格納時刻を情報へと付加する。よって情報DB2703に格納される情報は、例えば時刻10:00に格納した場合では、格納時刻である10:00、要求元端末IDである1、情報要求URIである「http://ntt.co.jp?id=10」、「コンテンツA」が含まれている(図26(F)参照)。
【0120】
その後、第2端末320の端末状態が受信可能に変わり、当該端末の状態登録部3003により、端末状態DB260の第2端末320の端末状態が受信可能に変更される。端末状態DB260は、端末状態の変更を検出し、変更通知を再配信先決定装置230へと送る。変更通知を受け取った再配信先決定装置230は、情報バッファ270に対して情報搬出要求を送る。
【0121】
情報搬出要求を受けて、情報バッファ270は、情報DB2703に格納されている情報を再配信先決定装置230へと転送する。この際に現在時刻を取得し、当該情報に含まれている格納時刻と比較することで当該情報が情報DB2703に格納されている期間を算出し、一定期間以上格納されていた情報は破棄する(ステップS128〜S130)。本例において時刻11:00に情報を転送する場合、格納期間は1時間であり、これは格納時間境界値の3時間を超えないので破棄されることはない。
【0122】
そして、再配信先決定装置230の情報転送受付部2301により当該情報を受け取り、再びルール比較部2303により、配信先端末IDを第2端末320として決定する。
【0123】
その後、情報バッファ270から渡された情報は、第2端末320に再配信されるまでの処理・構成は第1の実施形態と同様である(ステップS139〜S140)。
【0124】
以上のように構成されたPUSH型情報配信システムによれば、利用者は端末状態を登録し、再配信ルールにしたがって、各端末の状態を考慮したPUSH再配信を行うことができる。また、受信できる端末が存在しない時に配信されてきた情報でも、受信可能な端末が出現したときに、情報を再配信することが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0125】
本発明によれば、利用者は端末状態を登録し、再配信ルールにしたがって、各端末の状態を考慮したPUSH再配信を行うことができ、受信できる端末が存在しない時に配信されてきた情報でも、受信可能な端末が出現したときに、情報を再配信することが可能になり、既存のプレゼンスサービスの適応範囲を広げる用途に有用である。
【符号の説明】
【0126】
110 情報配信サーバ
210 情報再配信部
220 仮想端末
230 再配信先決定装置
240 ルールDB
250 PUSH再配信装置
260 端末状態DB
270 情報バッファ
310,320,330 端末
1101 情報提供部
1102 情報要求受付部
1103 情報配信部
2201 情報要求部
2202 情報配信受信部
2203 情報要求受付部
2204 要求元端末ID付加部
2205 要求元端末IDデータベース(DB)
2206 情報転送部
2301 情報転送受付部
2302 ルール比較部
2303 配信先端末ID付加部
2304 情報転送部
2305 端末状態取得部
2306 情報搬出要求部
2501 情報転送受付部
2502 PUSH再配信部
3001 情報要求部
3002 情報受信部
3003 状態登録部
3301 状態登録部
3302 端末監視部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ配信サーバからのコンテンツ配信を要求する端末とは異なる端末にPUSH配信可能とするPUSH型情報配信システムであって、
第1端末から、コンテンツ配信サーバからのコンテンツ配信を要求する旨の情報要求を受信し、前記コンテンツ配信サーバから配信される当該コンテンツを前記第1端末とは異なる第2端末に少なくとも配信可能にする情報再配信部を備え、
前記情報再配信部は、
前記情報要求の要求元端末である第1端末と当該情報要求に係るコンテンツとの対応を管理し、前記要求元端末の識別子である要求元端末IDを前記コンテンツに付加した情報転送を行う仮想端末と、
当該要求元端末である第1端末と再配信先端末である第2端末との対応を定める再配信ルールを保持するルールDBと、
前記情報転送に含まれる前記要求元端末ID及びコンテンツを受信して、前記ルールDBに保持される再配信ルールに応じて配信先である第2端末及びその再配信のタイミングを決定し、決定したタイミングに応じて前記コンテンツを送信する再配信先決定装置と、
前記再配信先決定装置から取得したコンテンツを少なくとも前記第2端末にPUSH型の再配信を行うPUSH再配信装置と、
を備えることを特徴とするPUSH型情報配信システム。
【請求項2】
前記情報再配信部は、
コンテンツを受信する端末の受信可否を表す端末状態を管理する端末状態DBと、
前記再配信ルール及び前記端末状態に応じて前記コンテンツ配信サーバからPUSH配信されたコンテンツを一時的に格納する情報バッファとを備え、
前記再配信先決定装置は、
前記再配信ルール及び前記端末状態の情報に基づいて再配信先端末である第2端末及びその再配信のタイミングを決定する手段と、
前記再配信ルールに基づいて決定される再配信先端末である第2端末が、前記端末状態の情報に基づいて受信不可であると判別する場合には、前記情報バッファに、前記コンテンツ配信サーバからPUSH配信されたコンテンツを一時的に格納する手段とを有することを特徴とする、請求項1に記載のPUSH型情報配信システム。
【請求項3】
前記再配信ルールに登録される端末について、当該再配信されるコンテンツの情報の受信可否を表す端末状態を検知して、前記端末状態DBに登録する第3端末を備えることを特徴とする、請求項2に記載のPUSH型情報配信システム。
【請求項4】
コンテンツ配信サーバからのコンテンツ配信を要求する端末とは異なる端末にPUSH配信可能とするPUSH型情報配信システムにおけるPUSH型情報配信方法であって、
前記PUSH型情報配信システムは、第1端末から、コンテンツ配信サーバからのコンテンツ配信を要求する旨の情報要求を受信し、前記コンテンツ配信サーバから配信される当該コンテンツを前記第1端末とは異なる第2端末に少なくとも配信可能にする情報再配信部を備えており、
前記情報再配信部は、仮想端末と、当該要求元端末である第1端末と再配信先端末である第2端末との対応を定める再配信ルールを保持するルールDBと、再配信先決定装置と、PUSH再配信装置とを備えており、
前記情報再配信部の処理手順は、
前記仮想端末によって、前記情報要求の要求元端末である第1端末と当該情報要求に係るコンテンツとの対応を管理し、前記要求元端末の識別子である要求元端末IDを前記コンテンツに付加した情報転送を行うステップと、
前記再配信先決定装置によって、前記情報転送に含まれる前記要求元端末ID及びコンテンツを受信して、前記ルールDBに保持される再配信ルールに応じて配信先である第2端末及びその再配信のタイミングを決定し、決定したタイミングに応じて前記コンテンツを前記PUSH再配信装置に送信するステップと、
前記PUSH再配信装置によって、前記再配信先決定装置から取得したコンテンツを少なくとも前記第2端末にPUSH型の再配信を行うステップと、
を含むことを特徴とするPUSH型情報配信方法。
【請求項5】
前記情報再配信部は、
コンテンツを受信する端末の受信可否を表す端末状態を管理する端末状態DBと、
前記再配信ルール及び前記端末状態に応じて前記コンテンツ配信サーバからPUSH配信されたコンテンツを一時的に格納する情報バッファとを備えており、
前記再配信先決定装置の処理手順は、
前記再配信ルール及び前記端末状態の情報に基づいて再配信先端末である第2端末及びその再配信のタイミングを決定するステップと、
前記再配信ルールに基づいて決定される再配信先端末である第2端末が、前記端末状態の情報に基づいて受信不可であると判別する場合には、前記情報バッファに、前記コンテンツ配信サーバからPUSH配信されたコンテンツを一時的に格納するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項4に記載のPUSH型情報配信方法。
【請求項6】
前記PUSH型情報配信システムは、第3端末を備えており、
前記第2端末によって、前記再配信ルールに登録される端末について、当該再配信されるコンテンツの情報の受信可否を表す端末状態を検知して、前記端末状態DBに登録するステップを含むことを特徴とする、請求項5に記載のPUSH型情報配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2012−3437(P2012−3437A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−136709(P2010−136709)
【出願日】平成22年6月16日(2010.6.16)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】