説明

RET調節剤の開発のための化合物および方法

Retに対して活性な化合物,ならびにそのような化合物を使用する方法が記載される。また,X線結晶学を用いて決定されたRet代替物の結晶構造も記載される。そのようなRet代替物の結晶および構造情報は,例えば,分子スキャフォールドを同定するために,Retに結合しこれを調節するリガンドを開発するために,および既知のリカンドに基づいて改良されたリガンドを同定するために用いることができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の化学構造:
【化1】

[式中,
2は,−CH2−任意に置換されていてもよいアリール,−CH2−任意に置換されていてもよいヘテロアリール,−C(O)−任意に置換されていてもよいアリール,−C(O)−任意に置換されていてもよいヘテロアリール,−S−任意に置換されていてもよいアリール,−S−任意に置換されていてもよいヘテロアリール,−S(O)2−任意に置換されていてもよいアリール,および−S(O)2−任意に置換されていてもよいヘテロアリールからなる群より選択され;および
4は,任意に置換されていてもよいアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,−O−任意に置換されていてもよいアルキル,−O−任意に置換されていてもよいアリール,−O−任意に置換されていてもよいヘテロアリール,−NH−任意に置換されていてもよいアルキル,−NH−任意に置換されていてもよいアリール,および−NH−任意に置換されていてもよいヘテロアリールからなる群より選択される]
を有する化合物。
【請求項2】
4が,任意に置換されていてもよいアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアリールからなる群より選択される,請求項1記載の化合物。
【請求項3】
前記化合物が表1に挙げられる化合物である,請求項1記載の化合物。
【請求項4】
請求項1,2または3のいずれかに記載の化合物;および
薬学的に許容しうる担体,
を含む医薬組成物。
【請求項5】
Retの調節が治療上の利益を与える疾病または状態に罹患しているかまたはそのリスクを有する患者を治療する方法であって,前記患者に,請求項1,2または3のいずれかに記載の化合物の化学構造を有するRet調節剤を投与することを含む方法。
【請求項6】
前記化合物がヒトへの投与について認可されている,請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記疾病または状態がRet媒介性疾病または状態である,請求項5記載の方法。
【請求項8】
前記疾病または状態が,多発性内分泌腺腫症IIA型(MEN2A),多発性内分泌腺腫症IIB型(MEN2B),ヒルシュスプルング疾病(HSCR;神経節細胞欠損性巨大結腸),または骨髄性甲状腺癌腫(MTC),家族性骨髄性甲状腺癌腫(FMTC),および乳頭状甲状腺癌腫(PTC)からなる群より選択される,請求項5記載の方法。
【請求項9】
請求項1,2または3のいずれかに記載の化合物を含む医薬組成物または請求項4記載の
医薬組成物を含むキット。
【請求項10】
さらに,前記組成物がヒトへの投与について認可されたものであることを示す文書を含む,請求項9記載のキット。
【請求項11】
前記組成物が,多発性内分泌腺腫症IIA型(MEN2A),多発性内分泌腺腫症IIB型(MEN2B),ヒルシュスプルング疾病(HSCR;神経節細胞欠損性巨大結腸),または骨髄性甲状腺癌腫(MTC),家族性骨髄性甲状腺癌腫(FMTC),および乳頭状甲状腺癌腫(PTC)からなる群より選択される適応症について認可されている,請求項10記載のキット。
【請求項12】
Retに対して活性を有する改良された調節剤を開発する方法であって,
式Iの複数の試験化合物のいずれかが,Retに対して活性を有する参照化合物と比較して,1またはそれ以上の所望の薬理学的特性の改良を与えるか否かを判定し;そして
前記所望の薬理学的特性の改良を有する化合物が存在すればこれを選択し,このことにより,改良された調節剤を提供し;
ここで,式Iは,
【化2】

式I
[式中,
1およびR5は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)NR1617,−C(X)R20,または−NR2223であり;
2,R3,およびR4は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,−S(O)2NR1617,−NR2223,または−S(O)n21であり;
16およびR17は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラ
ルキルであるか,またはR16およびR17は,一緒になって,5−7員の炭素環または複素環を形成し;
20は,ヒドロキシル,任意に置換されていてもよい低級アルコキシ,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
21は,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
22およびR23は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,または−S(O)221であり;
24は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;および
n=0,1,または2である]
であることを特徴とする方法。
【請求項13】
前記所望の薬理学的特性が,FGFR1に対するより少なくとも10倍高いRetに対する活性である,請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記所望の特性が,0.10μMより低いIC50である,請求項12記載の方法。
【請求項15】
前記参照化合物が式Iの化合物である,請求項12記載の方法。
【請求項16】
前記改良された調節剤の少なくとも1つの誘導体を試験化合物として使用して,前記判定および選択を繰り返す,請求項12記載の方法。
【請求項17】
Retに結合するリガンドを開発する方法であって,
RetまたはRet代替物の結合部位に結合する1またはそれ以上の化合物を分子スキャフォールドとして同定し;
Ret代替物との共結晶中の少なくとも1つの分子スキャフォールドの配向を判定し;そして
改変したときに分子スキャフォールドとRetとの間の結合親和性または結合特性またはその両方が変化する,前記分子スキャフォールドの化学構造を同定し;そして
分子スキャフォールドの化学構造の1またはそれ以上が改変されているリガンドを合成して,変化した結合親和性または結合特異性またはその両方でRetに結合するリガンドを提供する,
ことを含む方法。
【請求項18】
前記分子スキャフォールドが弱く結合する化合物である,請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記分子スキャフォールドが複数のキナーゼに結合する,請求項17記載の方法。
【請求項20】
前記分子スキャフォールドが式Iのコア構造を含み,式Iは,
【化3】

式I
[式中,
1およびR5は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)NR1617,−C(X)R20,または−NR2223であり;
2,R3,およびR4は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,−S(O)2NR1617,−NR2223,または−S(O)n21であり;
16およびR17は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるかまたはR16およびR17は,一緒になって,5−7員の炭素環または複素環を形成し;
20は,ヒドロキシル,任意に置換されていてもよい低級アルコキシ,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
21は,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていても
よいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
22およびR23は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,または−S(O)221であり;
24は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;および
n=0,1,または2である]
である,請求項17記載の方法。
【請求項21】
Retに特異的なリガンドを開発する方法であって,
複数のチロシンキナーゼに結合する化合物を同定し;そして
前記化合物の誘導体がRetに対して前記化合物より高い特異性を有するか否かを判定する,
ことを含む方法。
【請求項22】
前記化合物が,前記複数のチロシンキナーゼのいずれかに対する結合より少なくとも10倍高い親和性でRetに結合する,請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記化合物が,少なくとも1つの保存Ret活性部位残基と相互作用する,請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記化合物が前記複数のチロシンキナーゼと弱く結合する,請求項21記載の方法。
【請求項25】
前記複数のチロシンキナーゼがRetおよびFGFR1を含む,請求項21記載の方法。
【請求項26】
前記複数のチロシンキナーゼが,Ret,FGFR1,FGFR2,FGFR3,およびFGFR4を含む,請求項21記載の方法。
【請求項27】
前記化合物が,式Iのコア構造を含み,式Iは,
【化4】

式I
[式中,
1およびR5は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていても
よいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)NR1617,−C(X)R20,または−NR2223であり;
2,R3,およびR4は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,−S(O)2NR1617,−NR2223,または−S(O)n21であり;
16およびR17は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるか,またはR16およびR17は,一緒になって,5−7員の炭素環または複素環を形成し;
20は,ヒドロキシル,任意に置換されていてもよい低級アルコキシ,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
21は,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
22およびR23は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,または−S(O)221であり;
24は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;および
n=0,1,または2である]
である,請求項21記載の方法。
【請求項28】
Ret代替物の結晶を得る方法であって,Ret代替物蛋白質を5−20mg/mlで,10−20%のPEG3350,0.1MのHepes(pH6.5),0.2Mの(NH42SO4,10%のエチレングリコール,4℃と実質的に同等の結晶化条件に供することを含む方法。
【請求項29】
さらに,前記結晶化条件を最適化することを含む,請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記Ret代替物がFGFR1に由来するものであり,およびRet代替物2中に存在するアミノ酸置換を含む,請求項28記載の方法。
【請求項31】
Ret代替物とRet結合化合物との共結晶。
【請求項32】
前記結合化合物が,少なくとも1つの保存Ret活性部位残基と相互作用する,請求項31記載の共結晶。
【請求項33】
前記結合化合物が式Iの化合物であり,式Iは,
【化5】

式I
[式中,
1およびR5は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)NR1617,−C(X)R20,または−NR2223であり;
2,R3,およびR4は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,−S(O)2NR1617,−NR2223,または−S(O)n21であり;
16およびR17は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるか,またはR16およびR17は,一緒になって,5−7員の炭素環または複素環を形成し;
20は,ヒドロキシル,任意に置換されていてもよい低級アルコキシ,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであ
り;
21は,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
22およびR23は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,または−S(O)221であり;
24は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;および
n=0,1,または2である]
である,請求項31記載の共結晶。
【請求項34】
前記共結晶が,X線ビーム中で使用するのに適したものである,請求項31記載の共結晶。
【請求項35】
前記結合化合物が式Iの化合物のコア構造を含む,請求項33記載の共結晶。
【請求項36】
キナーゼの構造を決定する方法であって,表3,4,および5のいずれかに記載の原子座標の表示を含むRet代替物構造の電気的表示からホモロジーモデルを作成することを含む方法。
【請求項37】
前記作成が,
Retと前記キナーゼとの間の保存アミノ酸残基を同定し;
前記Ret代替物構造中の複数の保存アミノ酸の原子座標を前記キナーゼの対応するアミノ酸に移動させて,前記キナーゼの概略構造を提供し;そして
前記キナーゼ中の残部のアミノ酸残基の構造の電気的表示を用いて前記キナーゼの残部を表す構造を構築する,
ことを含む,請求項36記載の方法。
【請求項38】
さらに,前記ホモロジーモデルを前記キナーゼの1またはそれ以上の結晶からの低い解像度のx線回折データと適合させることを含む,請求項37記載の方法。
【請求項39】
表3,4,および5のいずれかに示される保存残基の座標を利用する,請求項37記載の方法。
【請求項40】
RetまたはRet代替物の結合部位と結合化合物との共結晶構造の電気的表示であって,ここで,前記結晶構造は前記RetまたはRet代替物の結合部位の原子に対応する原子座標の表示を含む電気的表示。
【請求項41】
前記結合化合物が,式I,
【化6】

式I
[式中,
1およびR5は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)NR1617,−C(X)R20,または−NR2223であり;
2,R3,およびR4は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,−S(O)2NR1617,−NR2223,または−S(O)n21であり;
16およびR17は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるか,またはR16およびR17は,一緒になって,5−7員の炭素環または複素環を形成し;
20は,ヒドロキシル,任意に置換されていてもよい低級アルコキシ,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
21は,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
22およびR23は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロア
ルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,または−S(O)221であり;
24は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;および
n=0,1,または2である]
の化合物である,請求項40記載の電気的表示。
【請求項42】
概略図を含む,請求項40記載の電気的表示。
【請求項43】
Retのアミノ酸配列を含むRet代替物結合部位の原子座標を用いる,請求項40記載の電気的表示。
【請求項44】
前記Ret代替物が,キナーゼドメインから本質的になる,請求項40記載の電気的表示。
【請求項45】
前記結合化合物が,請求項41記載の式Iのコア構造とは異なるコア構造を含む,請求項40記載の電気的表示。
【請求項46】
結合部位の表面輪郭を含む,請求項40記載の電気的表示。
【請求項47】
複数の保存アミノ酸残基の結合特性の表示を含む,請求項40記載の電気的表示。
【請求項48】
生物学的薬剤を開発する方法であって,
Ret代替物の結晶構造を分析し;そして
前記生物学的薬剤を形成するための少なくとも1つのサブ構造を同定する,
ことを含む方法。
【請求項49】
前記サブ構造はRetエピトープを含み,および前記方法はさらに,前記エピトープに対する抗体を開発することを含む,請求項48記載の方法。
【請求項50】
前記サブ構造は,変更されたRet活性を与えると予測される変異部位を含み,および前記方法はさらに,Ret中の前記部位に変異を作成し,このことにより改変されたRetを与えることを含む,請求項48記載の方法。
【請求項51】
前記サブ構造は,別の成分を付着させるための付着点を含む,請求項48記載の方法。
【請求項52】
前記別の成分は,ペプチド,ポリペプチド,固相材料,リンカー,および標識からなる群より選択される,請求項51記載の方法。
【請求項53】
さらに前記別の成分を付着させることを含む,請求項51記載の方法。
【請求項54】
潜在的Ret結合化合物を同定する方法であって,化合物の少なくとも1つの電気的表示を,結合化合物と複合体形成したRet代替物の構造のRetまたはRet代替物結合部位の電気的表示と適合させることを含む方法。
【請求項55】
RetまたはRet代替物結合部位の前記電気的表示が,表1−3のいずれかに記載される原子構造座標により規定される,請求項54記載の方法。
【請求項56】
RetまたはRet代替物と複合体形成した前記化合物のコンピュータ表示を除去し,コンピュータデータベースからの化合物のコンピュータ表示をRetまたはRet代替物の活性部位のコンピュータ表示と適合させ;そして
望ましい幾何学的適合およびエネルギー的に望ましい相補的相互作用に基づいて,前記活性部位と最もよく適合する化合物を潜在的結合化合物として同定する,
ことを含む,請求項54記載の方法。
【請求項57】
RetまたはRet代替物と複合体形成した前記化合物のコンピュータ表示を,1またはそれ以上の化学基の欠失または付加またはその両方により改変し;
コンピュータデータベースからの化合物のコンピュータ表示をRetまたはRet代替物の活性部位のコンピュータ表示と適合させ;そして
望ましい幾何学的適合およびエネルギー的に望ましい相補的相互作用に基づいて,前記活性部位と最もよく適合する化合物を潜在的結合化合物として同定する,
ことを含む,請求項54記載の方法。
【請求項58】
RetまたはRet代替物と複合体形成した化合物のコンピュータ表示を除去し;そして化合物検索コンピュータプログラムを用いて前記化合物と構造的類似性を有する化合物についてデータベースを検索するか,または,化合物構築コンピュータプログラムを用いて前記化合物の一部を類似の化学構造で置き換える,
ことを含む,請求項54記載の方法。
【請求項59】
Ret代替物と複合体形成した前記化合物が式Iの化合物であり,式Iは,
【化7】

式I
[式中,
1およびR5は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)NR1617,−C(X)R20,または−NR2223であり;
2,R3,およびR4は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,−S(O)2NR1617,−NR2223,または−S(O)n21であり;
16およびR17は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に
置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるか,またはR16およびR17は,一緒になって,5−7員の炭素環または複素環を形成し;
20は,ヒドロキシル,任意に置換されていてもよい低級アルコキシ,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
21は,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
22およびR23は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,または−S(O)221であり;
24は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;および
n=0,1,または2である]
である,請求項54記載の方法。
【請求項60】
前記適合が,前記化合物が保存Ret活性部位残基の1またはそれ以上と相互作用するか否かを判定することを含む,請求項54記載の方法。
【請求項61】
Ret結合化合物を付着成分に付着させる方法であって,
キナーゼ結合化合物上の,前記付着成分を付着させるのにエネルギー的に許容しうる部位を同定し;そして
前記化合物またはその誘導体を前記付着成分の前記エネルギー的に許容しうる部位で付着させる,
ことを含む方法。
【請求項62】
前記付着成分は固相媒体に付着させるためのリンカーであり,および前記方法はさらに,前記エネルギー的に許容しうる部位に付着したリンカーを介して,前記化合物または誘導体を固相媒体に付着させることを含む,請求項61記載の方法。
【請求項63】
前記キナーゼが,少なくとも1つの保存Ret活性部位残基とマッチする保存残基を含む,請求項61記載の方法。
【請求項64】
前記リンカーが痕跡を残さないリンカーである,請求項62記載の方法。
【請求項65】
前記キナーゼ結合化合物またはその誘導体が,前記固相媒体に付着させた前記リンカー上で合成される,請求項61記載の方法。
【請求項66】
複数の前記化合物または誘導体がコンビナトリアル合成により合成される,請求項65記載の方法。
【請求項67】
前記固相媒体への前記化合物の付着により親和性媒体が得られる,請求項61記載の方法。
【請求項68】
前記付着成分が標識を含む,請求項61記載の方法。
【請求項69】
前記標識が蛍光団を含む,請求項68記載の方法。
【請求項70】
改変された化合物のRetへの結合についてエネルギー的に許容しうる部位でそれに付着したリンカー成分を有するRet結合化合物を含む,改変化合物。
【請求項71】
前記リンカーが固相に付着されている,請求項70記載の化合物。
【請求項72】
前記リンカーがまたは標識を含むかまたはこれに付着されている,請求項70記載の化合物。
【請求項73】
前記リンカーが痕跡を残さないリンカーである,請求項70記載の化合物。
【請求項74】
Retに結合するリガンドを開発する方法であって,
Retの結合部位に結合する1またはそれ以上の化合物を分子スキャフォールドとして同定し;
RetまたはRet代替物との共結晶における少なくとも1つの分子スキャフォールドの配向を判定し;
改変したときに分子スキャフォールドとRetとの間の結合親和性または結合特異性またはその両方が変化する前記分子スキャフォールドの化学構造を同定し;そして
リガンドを合成し,ここで,分子スキャフォールドの化学構造の1またはそれ以上は,変化した結合親和性または結合特異性またはその両方でRetに結合するリガンドを与えるよう改変されている,
ことを含む方法。
【請求項75】
前記分子スキャフォールドが弱く結合する化合物である,請求項74記載の方法。
【請求項76】
前記分子スキャフォールドが複数のキナーゼに結合する,請求項74記載の方法。
【請求項77】
前記分子スキャフォールドが式Iのコア構造を含み,式Iは,
【化8】

式I
[式中,
1およびR5は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)NR1617,−C(X)R20,または−NR2223であり;
2,R3,およびR4は,独立して,水素,ハロ,ヒドロキシ,任意に置換されていてもよいアルコキシル,任意に置換されていてもよいチオアルコキシ,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,−S(O)2NR1617,−NR2223,または−S(O)n21であり;
16およびR17は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであるか,またはR16およびR17は,一緒になって,5−7員の炭素環または複素環を形成し;
20は,ヒドロキシル,任意に置換されていてもよい低級アルコキシ,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
21は,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアミン,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;
22およびR23は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(X)R20,−C(X)NR1617,または−S(O)221であり;
24は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,または任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルであり;および
n=0,1,または2である]
である,請求項74記載の方法。
【請求項78】
Retに特異的なリガンドを開発する方法であって,
複数のキナーゼに結合する化合物を同定し;そして
前記化合物の誘導体がRetに対して前記化合物より高い特異性を有するか否かを判定する,
ことを含む方法。
【請求項79】
前記化合物が,前記複数のキナーゼのいずれに対するより少なくとも10倍高い親和性でRetに結合する,請求項78記載の方法。
【請求項80】
前記化合物が少なくとも1つの保存Ret活性部位残基と相互作用する,請求項78記載の方法。
【請求項81】
前記化合物が前記複数のキナーゼに弱く結合する,請求項78記載の方法。
【請求項82】
前記複数のキナーゼがRetおよびFGFR1を含む,請求項78記載の方法。
【請求項83】
前記複数のキナーゼが,Ret,FGFR1,FGFR2,FGFR3,およびFGFR4を含む,請求項78記載の方法。
【請求項84】
Ret結合部位原子に対応する原子座標の表示を含む,Ret代替物の結晶構造の電気的表示。
【請求項85】
概略図を含む,請求項84記載の電気的表示。
【請求項86】
前記Ret代替物がRet結合部位の配列を含む,請求項84記載の電気的表示。
【請求項87】
FGFRのアミノ酸を対応するRet残基で置き換えることにより導かれる原子座標の組を含む,FGFRに基づくRetのホモロジーモデル。
【請求項88】
Retキナーゼ結合部位における化合物の結合をモデリングする方法であって,Ret代替物の結合部位における前記化合物の結合をモデリングすることを含む方法。
【請求項89】
前記Ret代替物は,少なくとも6個の対応するRetのアミノ酸で置換されているFGFRの配列を含む,請求項88記載の方法。
【請求項90】
少なくとも4個の結合部位アミノ酸残基をRet中の対応する部位に存在するアミノ酸で置換することにより改変したFGFRキナーゼドメイン配列を含む,Ret代替物蛋白質。
【請求項91】
前記Ret代替物は,Ret代替物1のアミノ酸置換を含む,請求項90記載のRet代替物蛋白質。
【請求項92】
前記Ret代替物は,Ret代替物2のアミノ酸置換を含む,請求項90記載のRet代替物蛋白質。
【請求項93】
前記Ret代替物がRet結合部位の配列で対応するFGFR結合部位の配列を置換することを含む,請求項92記載のRet代替物蛋白質。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−521334(P2007−521334A)
【公表日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−545481(P2006−545481)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/042470
【国際公開番号】WO2005/062795
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(505324881)プレキシコン,インコーポレーテッド (27)
【Fターム(参考)】