説明

RFIDタグ及びRFIDシステム

【課題】 金属体に埋め込まれても、リーダライタとの間で確実にデータを送受信することができるRFIDタグ及びRFIDシステムを提供する。
【解決手段】 透磁率の大きい材料から成るコアを2分割した形状のコア12に導体から成る線材13を巻き回してアンテナ14を構成すると共に、ICチップ15をアンテナ14の両端部に接続してRFIDタグ11を構成する。リーダライタのアンテナ24として、RFIDタグ11と同様、コア22に線材23を巻き回して構成したものを使用し、RFIDタグ11のコア12の両端部と、リーダライタのアンテナ24のコア22の両端部の位置を合致させて対向させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導電率の高い物体(例えば金属体)や透磁率の高い物体(例えば鉄、ニッケル、コバルトや各種化合物、センダスト、カーボニル鉄、フェライト等から成る物体)に埋め込んでも、確実にデータを書き込み、又、読み取ることができるRFIDタグ及びRFIDシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、物品の識別、管理等において、導電性を有する金属箔や銅線等をコイル状に巻き回したアンテナにICチップを装着したタグと、このICチップにデータを書き込み、読み取りするリーダライタとから構成され、非接触でデータの交信を行うRFID ( Radio Frequency Identification )システムが広く採用されている。
【0003】
しかし、RFIDシステムでは、RFIDタグを導電性を有する物体や金属体、あるいは透磁率の高い物体(以降、これら全てを金属体と呼ぶ)に貼り付け、埋め込んで使用すると、タグアンテナが生成する磁束が金属体によって影響を受け、タグの感度が大幅に低下して、リーダライタとの間でデータの交信を行うことができない、あるいは通信距離が大幅に短くなるという問題点があった。
又、リーダライタのアンテナに関しても、金属体に埋め込んで使えるものや小型なものは、上記と同様な理由により実現できなかった。
【0004】
そこで、このような問題点を解消すべく、金属体にスリットを形成し、タグアンテナが生成する磁束に対してショートサーキットが形成されないようにし、データの交信を行うことができるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
又、タグと金属体の間に磁性シート(フェライトシート等)を挟む、あるいは、金属体に埋め込むタイプのタグでは、磁性体でタグを包み込む様にして金属体の影響を防ぐような工夫がなされている。
【0005】
又、棒状の磁性体コアに銅線等を巻き回したタグアンテナを金属体に埋め込み、タグアンテナが生成する磁束密度を上げて、タグアンテナとリーダライタのアンテナとの結合度を高めることによりデータの交信を行うことができるようにしたものが知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平2007−162805号公報
【特許文献2】特開平2009−278292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載の方法では、スリットを形成することが許されない金属体には適用することができない。
又、特許文献2に記載の方法では、金属体との間に十分なギャップが取れない場合や、磁性体コアの外径が小さい場合には、磁束密度が十分ではなく結合度が低くなり、データの交信を行うことができない。
【0008】
本発明は、かかる問題点に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは、 スリットを形成することが許されない金属体であっても、RFIDタグとリーダライタのアンテナの寸法が小さくならざるを得ない場合であっても、又、リーダライタのアンテナが同様に金属体に接するあるいは埋め込まれ、かつアンテナの寸法が小さくならざるを得ない場合であっても、リーダライタとの間で確実にデータを送受信することができるRFIDタグ及びRFIDシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のRFIDタグは、透磁率の大きい材料で作った磁気閉回路を構成する磁性体コアを2つに分割した形状を有するコアに、導体から成る線材を巻き回してアンテナを構成すると共に、ICチップをアンテナの両端部に接続したことを特徴とする。
又、リーダライタのアンテナも、上記RFIDタグと同様な構造を有することを特徴とする。
【0010】
通常のRFIDシステムは図6のような構成を有している。
すなわち、離れた位置から、そして広い範囲にある、多くのRFIDタグ101を同時に読むという要求を満たすために、リーダライタ111のアンテナ112はある程度大きく作られている。そして、この構造のアンテナ112から、読み取りに必要な13.56MHzの磁界が自由空間に広い範囲に渡って放出される。
読取り可能範囲にRFIDタグ101が存在すると、リーダライタ111のアンテナ112からの磁界をRFIDタグ101のアンテナ102が受け取り、内部IC103の駆動電力を得るとともに、必要な処理を行い、結果のデータを、受け取った磁界を変調することにより返送する。
このシステムが有効に機能するよう、リーダライタ111のアンテナ回路とRFIDタグのアンテナ回路とを動作周波数である13.56MHzに正しく同調し、同時に整合させる回路113が組み込まれている。
【0011】
このシステムの近傍に金属等の導電物質や磁性体がある場合に、RFIDタグ101の性能が低下する原因は幾つか存在する。
【0012】
第1に、近傍の導電物質がリーダライタ111のアンテナ112とRFIDタグ101のアンテナ102に対してショートサーキットを形成してしまい、アンテナ112の磁界を減ずるように働き、RFIDタグ101への伝送エネルギが減ってしまい、感度が低下することである。
この現象を防止するには、このショートサーキットを通る磁束の数を減らすことが効果的である。
磁気シールドシートをRFIDタグ101と金属板の間に挟む等の対策は、このような理由による。
【0013】
第2に、同調回路の近傍に導電物質や磁性体が存在すると、共振周波数がずれてしまうという問題があげられる。
電磁気学の法則から、導電物質に磁束が通ると、同調回路のインダクタンスが実質的に小さくなり、共振周波数が高くなってしまう。
反対に磁性体に磁束が通ると、透磁率に比例して磁束は増えるため、実質的なインダクタンスが大きくなり、共振周波数は低くなってしまう。
一般的に、RFIDタグ101の通信距離を延ばすために、共振周波数でのQは大きく設定されているので、周波数が一致している時には、伝送効率が高くなっているが、周波数がずれてしまうと、極端に効率が低くなり、RFIDタグ101の感度が低下する。
この対策としては、金属体との間に磁性体シートを挟み金属体の影響を小さくする方法がある。この際に、磁性体によって共振周波数がずれるので、事前に共振周波数を補正する必要がある。
【0014】
上記の各対策をとっても、金属体や磁性体の影響を完全に無くすことは難しく、一般的に感度は低下する。
又、以上の対策を取っても、アンテナのサイズが極端に小さかったり、金属体や磁性体との距離を十分取れない場合は、確実に動作するRFIDシステムを作ることは不可能であった。
【0015】
そこで我々は、発想を変えて、磁束を金属体や磁性体に通さない方法を検討した。すなわち、リーダライタのアンテナとRFIDタグのアンテナを繋ぐ磁束を閉じ込めてしまい、周囲に漏らさないような形が取れれば、周囲の影響を全く受けることがなくなる。
電力や信号の高効率な伝達手段として、トランスやコイルが広く知られている。これらは、1次側のコイルにより発生した磁束を効率良く2次側コイルに導くために、磁束が通りやすい、つまり透磁率が空気に比べて高い珪素鋼板やフェライトコアを使って磁束を閉じ込め、効率良く伝達する仕組みである。
【0016】
この仕組を応用し、リーダライタのアンテナとRFIDタグのアンテナを2つのコイルとして、磁気閉回路を構成する磁性体のコアに巻いた構造のタグシステムを考案した。
リーダライタのアンテナコイルから発生した磁束は、透磁率の大きい磁性体を使うことによって、通常の空気中で使うアンテナに比べて大きな磁束密度となり、結合係数も大きくなる。
又、この磁束は、透磁率が空気に比べて高い磁性体のコア内部に大部分が閉じ込められるため、外部への漏れ磁束が小さくなる。
このことは、すでに説明した、近傍に導電物質や磁性体がある場合のRFIDタグの性能が低下する理由である、漏れ磁束の悪影響をほぼ完全に取り除く効果がある。
【0017】
同様のことがRFIDタグのアンテナにも言える。
リーダライタのアンテナコイルを巻いたコアとRFIDタグのアンテナコイルを巻いたコアとを対向させた構造にしたとしても、接触している場合は勿論、若干のギャップが有った場合でも、結合係数は下がり、共振周波数もずれるが、十分に動作可能となる。
この状態でも、コアの一端から出た磁束が空気に比べて透磁率が大きい磁性体の端面に吸い込まれるイメージとなり、漏れ磁束は十分に小さく、周囲の影響を受けないRFIDシステムとなる。
【0018】
前記コアは、磁性体の粉体としてフェライト、カーボニル鉄、鉄、ニッケル、コバルト、又はそれらの化合物等の磁性材料を使用し、焼結又は成型させたものが好ましい。
コアの透磁率としては、2〜2000であるのが好ましいが、実際的には、2〜100であれば問題はない。
【0019】
又、本発明のRFIDシステムは、リーダライタのアンテナとして、前記RFIDタグと同様、コアに導体から成る線材を巻き回してアンテナを構成したものを使用し、前記RFIDタグのコアの両端部と、前記リーダライタのアンテナのコアの両端部の位置を合致させて対向させたことを特徴とする。
【0020】
ここで、前記RFIDタグのアンテナと前記リーダライタのアンテナとの間隔を0〜5mmに設定し、前記コアの外形を幅3〜6mm、肉厚を1〜4mmに設定して、確実に動作するRFIDシステムを実現することができた。
【発明の効果】
【0021】
本発明のRFIDタグは、コアの一端部から出た磁束は、対向するリーダライタのアンテナのコアの一端部に殆ど吸収され、反対側の端部から出た磁束は、対向するRFIDタグの他方のコアの他端部に殆ど吸収されるから、金属体に埋め込まれても、周囲の金属体の影響を受け難く、リーダライタのアンテナと確実に交信を行うことができる。
又、リーダライタのアンテナモジュールとRFIDタグモジュールは、耐熱性、耐薬品性及び耐水性の高い材質を選ぶことによって、医療器具に求められる洗浄、滅菌工程を繰り返し行なっても機能に影響が生じないRFIDシステムを実現することができた。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明のRFIDタグ及びリーダライタのアンテナを金属体に埋め込んだ状態の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明のRFIDタグ及びリーダライタのアンテナを金属体に埋め込んだ状態の他実施例を示す断面図である。
【図3】本発明のRFIDタグ及びリーダライタのアンテナを金属体に埋め込んだ状態の他実施例を示す断面図である。
【図4】本発明のRFIDタグ及びリーダライタのアンテナを金属体に埋め込んだ状態の他実施例を示す断面図である。
【図5】本発明のRFIDタグ及びリーダライタのアンテナを歯科用ハンドピースに適用した状態を示す分解正面図である。
【図6】従来のRFIDシステムの動作を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明のRFIDタグ及びリーダライタのアンテナの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明のRFIDタグ及びリーダライタのアンテナを金属体に埋め込んだ状態の一実施例を示す断面図、図2乃至図4は、本発明のRFIDタグ及びリーダライタのアンテナを金属体に埋め込んだ状態の他実施例を示す断面図である。
【0024】
本発明のRFIDタグ11は、図1に示すように、トロイダルコアを半径方向に2分割した形状のコア12に、導体からなる線材13を巻き回してアンテナ14を構成すると共に、ICチップ15を線材13の両端部と接続したものである。
【0025】
ここで、トロイダルコアとは、磁性体の粉体をリング状に焼結したものである。磁性体の粉体としては、カーボニル鉄、フェライト等の各種磁性材料を使用することができる。
トロイダルコアはリング状であり、しかも透磁率が高いので、これに導体からなる線材を巻き回してコイル状とすると、導線コイルから発生した磁束の大部分がコア内に留まり、磁束が殆どコア外に洩れることがない。
【0026】
よって、図1に示すように、コア12に導体からなる線材13を巻き回したものを、その両端部の位置が合致するように対向させれば、一方のコア12の一端部から放射した磁束は、対向する他方のコア22の一端部に殆ど吸収され、他方のコア22の他端部から放射した磁束は、対向する一方のコア12の他端部に殆ど吸収される。
【0027】
従って、本発明のRFIDタグ11は、金属体1に埋め込まれても、周囲の金属体1の影響を受け難く、同一構造のリーダライタのアンテナ24と確実に交信を行うことができる。
【0028】
本発明のリーダライタのアンテナ24は、図1に示すように、RFIDタグ11と同様、トロイダルコアを半径方向に2分割した形状のコア22に、導体からなる線材23を巻き回して構成したものであり、線材23の両端は、金属体2内に形成された通孔又は空間を挿通して、リーダライタ21のマッチング回路25へと接続されている。
【0029】
本発明のRFIDタグとして、図2に示すように、C形状のコア32に、導体からなる線材33を巻き回してアンテナ34を構成すると共に、ICチップ35を線材33の両端部と接続したRFIDタグ31を採用してもよい。
【0030】
このRFIDタグ31に対向させるリーダライタのアンテナ44は、図2に示すように、RFIDタグ31と同様、C形状のコア42に、線材43を巻き回して構成したものであり、線材43の両端は、金属体2内に形成された通孔又は空間を挿通して、リーダライタ41のマッチング回路45へと接続されている。
【0031】
本発明のRFIDタグとして、図3に示すように、E形状のコア52に、導体からなる線材53を巻き回してアンテナ54を構成すると共に、ICチップ55を線材53の両端部と接続したRFIDタグ51を採用してもよい。
【0032】
このRFIDタグ51に対向させるリーダライタのアンテナ64は、図3に示すように、RFIDタグ51と同様、E形状のコア62に、線材63を巻き回して構成したものであり、線材63の両端は、金属体2内に形成された通孔又は空間を挿通して、リーダライタ61のマッチング回路65へと接続されている。
【0033】
ここで、リーダライタのアンテナ24単体の動作を考えると、図4に示すように、コア22の一端から出た磁束は空気中に放出され、コア22の他端に入ることになる。この場合、Aの位置における磁束は、図に示すように、ほぼ水平に通ることとなり、一般的なRFIDタグをこの位置に置くと、垂直に置いたときに感度が最大となる。
一般的に、RFIDタグは、リーダライタのアンテナと対向して水平に置いたときに通信距離は最大となり、垂直に置くと感度はほぼ0となって、通信することができない。
【0034】
本発明のリーダライタのアンテナ24を利用することによって、垂直に置かれたRFIDタグを最大感度をもって読み書きすることができるRFIDシステムを実現することが可能となる。
【0035】
次に、本発明のRFIDタグ11及びリーダライタのアンテナ21を歯科用ハンドピースに適用した場合について、図面を参照して詳細に説明する。
図5は、歯科用ハンドピース及びカップリングを示す正面図である。
【0036】
歯科医師は、モータ内蔵ハンドル72とアタッチメント73とから構成されるハンドピース71を使用して、患者の歯を掘削、研磨等して治療を行う。治療中には、アタッチメント73を種々交換し、治療後には、使用したアタッチメント73を洗浄、滅菌等する。
又、エアーチューブ、電気コードを接続するカップリング74に、異なるハンドピース71を連結することもある。
【0037】
歯科医師は、短時間のうちに多数の患者を治療することもあり、同時に複数の患者を交互に治療することもある。このように多忙な際には、モータ内蔵ハンドル72に間違ったアタッチメント73を装着したり、未だ洗浄、滅菌していないアタッチメント73を装着することも起こり得る。
【0038】
そこで、アタッチメント73にRFIDタグ11を設置し、モータ内蔵ハンドル72にリーダライタのアンテナ21を設置して、モータ内蔵ハンドル72に適切な種類の、又、洗浄、滅菌したアタッチメント73を装着することが考えられる。
【0039】
しかし、モータ内蔵ハンドル72及びアタッチメント73は金属体であるから、従来の方法ではRFIDタグを適用することができない。勿論、精密で、内部に冷却用の空気を通すため密閉する必要が有る、又、高価なものであるから、スリットを形成することはできず、設置場所が狭いから、タグとアンテナの外径は小さくならざるを得ない。
【0040】
そこで、アタッチメント73の端面にRFIDタグ11を埋め込んで設置し、モータ内蔵ハンドル72の端面にリーダライタのアンテナ21を埋め込んで設置する。
尚、エアー駆動型のハンドルについても、同様に、RFIDタグ11、リーダライタのアンテナ21を設置して、適用することができる。
【0041】
かかる構成によれば、一方のコア12の一端部から放射した磁束は、対向する他方のコア22の一端部に殆ど吸収され、他方のコア22の他端部から放射した磁束は、対向する一方のコア12の他端部に殆ど吸収されから、RFIDタグ11とリーダライタのアンテナ21との間で確実に交信を行うことができる。
【0042】
尚、モータ内蔵ハンドル72とアタッチメント73との接続端面は、殆ど接触状態であるから、RFIDタグ11とリーダライタのアンテナ21との間隔は殆ど0であるが、5mm程度までは十分に交信することができる。
そして、間隔が0〜5mm程度であれば、トロイダルコアの外径5mm、肉厚3mm程度の超小型タグであつても、十分に機能する。
【0043】
又、本発明のRFIDタグ11及びリーダライタのアンテナ21は、歯科用ハンドピース及びカップリングに適用できるのみならず、金属、導電性プラスチック等の材料から成り、部材同士を端面で嵌合する物体に広く適用することができる。
【符号の説明】
【0044】
11 RFIDタグ
12 コア
13 線材
14 アンテナ
15 ICチップ
21 リーダライタ
22 コア
23 線材
24 リーダライタのアンテナ
71 ハンドピース
72 モータ内蔵ハンドル
73 アタッチメント
74 カップリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透磁率の大きい材料から成るコアを2分割した形状のコアに導体から成る線材を巻き回してアンテナを構成すると共に、ICチップを前記アンテナの両端部に接続したことを特徴とするRFIDタグ。
【請求項2】
前記アンテナとリーダライタのアンテナとが磁気閉回路を形成することを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグ
【請求項3】
前記コアの透磁率は、2〜20000であることを特徴とする請求項1又は2に記載のRFIDタグ。
【請求項4】
前記コアは、磁性体の粉体としてフェライト、カーボニル鉄、鉄、ニッケル、コバルト又はそれらの化合物等の磁性材料を使用し、焼結又は成型させたものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のRFIDタグ。
【請求項5】
前記コアは、磁性体の粉体をリング状に焼結させたトロコイダルコアであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のRFIDタグ。
【請求項6】
前記コアの形状は、C形状であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のRFIDタグ。
【請求項7】
前記コアの形状は、E形状であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のRFIDタグ。
【請求項8】
前記コアの形状は、その他の磁気閉回路を形成する形状であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のRFIDタグ。
【請求項9】
リーダライタのアンテナとして、請求項1に記載のRFIDタグと同様、コアに導体から成る線材を巻き回してアンテナを構成したものを使用し、前記RFIDタグのコアの両端部と、前記リーダライタのアンテナのコアの両端部の位置をほぼ合致させて対向させたことを特徴とするRFIDシステム。
【請求項10】
前記RFIDタグと前記リーダライタ用アンテナとの間隔を0〜5mmに設定し、前記コアの幅を4〜20mm、肉厚を2〜20mmに設定したことを特徴とする請求項9に記載のRFIDシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−198158(P2011−198158A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−65283(P2010−65283)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(391035902)ケイ・アール・ディコーポレーション株式会社 (9)
【Fターム(参考)】