WCDMAにおける回線交換登録の間LTEにおけるパケット交換セッションを保持すること
無線端末(30)は、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するが、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願はその優先権を主張し、以下の米国特許仮出願に関連する。これらの仮出願は全て、出願の全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
2009年12月17日に出願したMagnus Olsson他の「GSM and LTE Multiplexing Systems」という名称の米国特許仮出願第61/287,575号
【0003】
2009年12月17日に出願したMagnus Olsson他の「Measurement Report Relay in Access Division Multiplexing Systems」という名称の米国特許仮出願第61/287,623号
【0004】
2009年12月17日に出願したMagnus Olsson他の「WCDMA and LTE Multiplexing」という名称の米国特許仮出願第61/287,438号
【0005】
2009年12月17日に出願したMagnus Olsson他の「Telecommunications Multiplexing」という名称の米国特許仮出願第61/287,627号
【0006】
2009年12月17日に出願したMagnus Olsson他の「Access Division Multiplexing−Call Setup Performance Improvement」という名称の米国特許仮出願第61/287,630号
【0007】
2009年12月17日に出願したMagnus Olsson他の「Scheduled Optimized for GSM and LTD Multiplexing」という名称の米国特許仮出願第61/287,954号
【0008】
本出願は以下の米国特許出願に関連する。これらの出願は全て本出願と同日に出願したものであり、出願の全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0009】
Magnus Olsson他の「GSM and LTE Multiplexing」という名称の米国特許出願第12/943,801号
【0010】
Magnus Olsson他の「Link Report Relay in Access Division Multiplexing Systems」という名称の米国特許出願第12/943,770号
【0011】
Magnus Olsson他の「Maintaining Packet Switched Session in LTE When Establishing GSM Circuit Switched Call」という名称の米国特許出願第12/943,685号
【0012】
Magnus Olsson他の「Call Setup For Access Division Multiplexing」という名称の米国特許出願第12/943,736号
【0013】
Magnus Olsson他の「Scheduling For Access Division Multiplexing」という名称の米国特許出願第12/943,504号
【0014】
Magnus Olsson他の「Keeping Packet Switched Session in LTE While Circuit Switched Registered in WCDMA」という名称の米国特許出願第12/943,612号
【0015】
本技術は、無線通信ネットワークに関し、具体的にはアクセス分割多重化(access division multiplexing)(ADM)に関する。
【背景技術】
【0016】
一般的なセル方式無線システムでは、無線端末(移動局および/またはユーザイクイップメントユニット(UE)としても知られている)が、無線アクセスネットワーク(RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信する。無線アクセスネットワーク(RAN)は、複数のセルエリアに分割された1つの地理的エリアをカバーし、それぞれのセルエリアは、1つの基地局、例えば1つの無線基地局(RBS)によってサービスが提供される。ネットワークによっては、無線基地局(RBS)が、例えば「NodeB」(UMTS)または「eNodeB」(LTE)と呼ばれることもある。セルは、基地局サイトにある無線基地局機器によって無線カバレージ(coverage)が提供される地理的エリアである。それぞれのセルは、そのローカル無線エリア内の識別子によって識別され、この識別子は、そのセル内で無線放送される。基地局は、無線周波数で動作するエアインタフェース(air interface)を介して、その基地局の範囲内のユーザイクイップメントユニット(UE)と通信する。
【0017】
いくつかの種類の無線アクセスネットワークでは一般に、(無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)などの)1つのコントローラノードに(例えば陸上通信線またはマイクロ波によって)いくつかの基地局が接続され、コントローラノードは、そのコントローラノードに接続した複数の基地局のさまざまな活動を監督し、調整する。無線ネットワークコントローラは一般に1つまたは複数のコアネットワークに接続される。
【0018】
ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)は、第2世代(2G)のグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)(登録商標)から進化した第3世代の移動通信システムである。UTRANは本質的に、広帯域符号分割多重アクセスを使用する、ユーザイクイップメントユニット(UE)用の無線アクセスネットワークである。サードジェネレーションパートナーシッププロジェクト((3GPP)として知られているフォーラムでは、電気通信供給業者が、第3世代ネットワーク、特にUTRANに対する標準を提案し、そのような標準に合意しており、強化されたデータ転送速度および無線容量を調査している。発展型ユニバーサルテレストリアルラジオアクセスネットワーク(E−UTRAN)に対する仕様が、サードジェネレーションパートナーシッププロジェクト(3GPP)内で検討中である。発展型ユニバーサルテレストリアルラジオアクセスネットワーク(E−UTRAN)は、ロングタームエボルーション(LTE)およびシステムアーキテクチャエボルーション(SAE)を含む。ロングタームエボルーション(LTE)は一種の3GPP無線アクセス技術であり、LTEでは、無線基地局ノードが、無線ネットワークコントローラ(RNC)ノードではなくコアネットワークに(サービングゲートウェイないしSGWを介して)接続される。LTEでは一般に、無線ネットワークコントローラ(RNC)ノードの機能が、無線基地局ノード(LTEではeNodeB)とSGWの間で分配される。そのため、LTEシステムの無線アクセスネットワーク(RAN)は、無線ネットワークコントローラ(RNC)ノードに報告しない無線基地局ノードを含む本質的に「フラット(flat)な」アーキテクチャを有する。
【0019】
移動ネットワークの第1世代ではセル方式回線交換(CS)テレフォニー(telephony)が導入された。それ以来、CSテレフォニーは世界で最大のサービスになっており、約40億のサブスクリプション(subscription)が販売された。今日でも、移動通信運営業者の収益の主要な部分は、CSテレフォニーサービス(ショートメッセージサービス(SMS)を含む)からであり、2G GSMネットワークは、サブスクリプションに関して依然として世界を支配している。3Gのサブスクリプションの規模は増大してはいるが、その増大は、部分的には、ハンドヘルド式移動端末を所有するユーザは2Gから3Gへ移行しているため、より大きくは、ドングル(dongle)またはラップトップ内の埋込み型チップセットによって実現されたモバイルブロードバンドの結果である。
【0020】
3GPP内のロングタームエボルーション(LTE)プロジェクトは、この3G標準をさらに改良して、特に、よりいっそう良好なモバイルブロードバンド(より高いスループット、より短いラウンドトリップタイムなど)をエンドユーザに提供することを目指している。
【0021】
電気通信業界の共通する見解は、将来のネットワークはall−IPネットワークになるというものである。この想定に基づいて、LTEの作業ではCSドメインが除かれた。その結果、3GPP Release 8に準拠したLTE端末は、以下の4つのうちの1つが実行されない限り、テレフォニーサービスを使用することができない。
【0022】
(1)回線交換(CS)フォールバック(fallback)(CSFB)を実現して、テレフォニーサービスが使用されるときにはLTE端末が2G GSMへフォールバックするようにする。
【0023】
(2)3GPP IPマルチメディアサブシステム(IMS)/マルチメディアテレフォニー(MMTel)を実現する。これは、IPおよびIMSを介して提供され、公衆交換電話網(PSTN)/公衆地上移動網(PLMN)と相互に作用する、シミュレーションされたCSテレフォニーサービスである。
【0024】
(3)LTEを介してアンライセンストモバイルアクセス(UMA)/ジェネリックアクセスネットワーク(GAN)を使用するトンネリング(tunneling)ソリューションを実現する。このソリューションでは、CSサービスがIPトンネルにカプセル化される。
【0025】
(4)PSTN/PLMNインターワーキングを用いたプロプライエタリ(proprietary)ボイスオーバIP(VoIP)ソリューションを実現する。
【0026】
これらの4つの可能性はいずれも欠点を有する。デュアルトランスファモード(DTM)機能を持たないデプロイされた(deployed)GSMネットワークでは、CSサービスとパケット交換(PS)サービスを並行して使用することができない。したがって、回線交換フォールバック(CSFB)を使用した端末への通話または端末からの通話の前に実行されていた全てのPSサービスは保留にされるか、または終了される。GSMネットワークがDTMを有する場合、PS性能は(数十Mbpsから数十ないし数百kbpsに)大幅に低減される。CSフォールバックアプローチの1つの欠点は、呼び出すまたは呼び出されるときに、LTEからGSMおよびCSサービスへ端末がフォールバックしていることである。回線交換フォールバック(CSFB)は通話セットアップ時間も長くする。
【0027】
IMS/MMTelアプローチは、IMSベースの全く新しいコア/サービス層を使用する。これは、このサービスを強化する新たな可能性を提供するが、これには同時に、財政上のハードルを運営業者が越えなければならないという欠点もある。新たなコアネットワークは資本支出(capital expenditure)(CAPEX)を押し上げ、そのコアネットワークの統合は、初期の営業費(operationg expenditure)(OPEX)の増大をもたらす。さらに、IMS/MMTelアプローチは、2G/3G CSテレフォニーサービスへ/からの音声ハンドオーバ(handover)を取り扱うために、端末およびレガシー(legacy)CSネットワーク内に実現されたフィーチャを必要とする。
【0028】
LTEを介してUMA/GANを使用することは、標準化されたソリューションではなく、そのため、このソリューションがプロプライエタリソリューションであることが欠点であり、したがって、端末の可用性が問題になることがある。このソリューションはさらに、ネットワークと端末の両方のコア/サービス層に追加の機能、例えばネットワークではGANコントローラ、UE端末ではGANプロトコルを追加する。
【0029】
運営業者によって制御される場合、プロプライエタリVoIPアプローチは、IMS/MMTel(新たなコア/サービス層)アプローチと同じ欠点、ならびにこのアプローチがプロプライエタリであることに関連した困難をもたらし、2G/3G CSへのハンドオーバがサポートされない可能性もある。
【0030】
3GPP release8に準拠したLTE端末などの無線端末を用いてレガシーCSテレフォニーサービスを使用するためのソリューションは他にもある。アクセス分割多重化(Access Division Multiplexing)(ADM)の一型としても知られているこの追加のソリューションでは、GSM CS音声の伝送がLTE伝送とLTE伝送の間にインタリーブされる。例えば、参照により本明細書に組み込まれているPCT/SE2007/000358を参照されたい。このようなADMソリューションの例示的な一実現態様では、無線端末が、TDMAベースの2つの無線システムと同時に通信する。例えば、その無線端末は、その通信を2つのシステム間で時間的に交替させることによって、両方のシステムへの通信経路を維持することができる。2つのシステム間の切替えは、それらの2つのシステム間の同時通信を有効に提供するのに十分な短い時間スケールで起こる。
【0031】
このADMソリューションは、LTEカバレージ内にあるときにテレフォニーサービスと並行した良好なPS接続を達成することを試みるが、レガシーCSコアおよびデプロイされたGSMネットワークをテレフォニーサービスに依然として再使用してコストを減らし、それにもかかわらずテレフォニーサービスに対する良好なカバレージを維持する。
【0032】
ADMソリューションはいくつかの方式で実現することができる。図1Aに示した第1の例示的な実現態様は、GSM CSコアとLTE PSコアの間の調整が不要な、完全にUEを中心としたソリューションである。図1Bに示した第2の例示的な実現態様はネットワーク支援ソリューションであり、回線交換フォールバック(CSFB)に基づくソリューション、またはLTEを介したページングを再使用するだけのソリューションとすることができる。
【0033】
無線の観点から、ADMソリューションは、3つの異なる方式のうちの任意の方式で現実化することができる。図2Aに示した第1の例示的な無線現実化実施形態として、GSM TDMAフレームレベルでLTE伝送をGSM伝送と多重化することができる。図2Aでは、GSM伝送用のフレームとLTE伝送用のフレームの陰影の暗さが異なっている。この第1の例示的なソリューションは、GSM回線交換(CS)テレフォニーサービスがハーフレートコーデックだけを使用することを要求する。GSMがハーフレートで使用されているとき、ユーザは、GSM TDMAフレームを1つおきに使用する。
【0034】
図2Bに示した第2の例示的な無線現実化実施形態として、GSMバーストレベルでLTE伝送をGSM伝送と多重化することができる。GSMは、持続時間がそれぞれ0.577msであるバーストを使用して音声を伝送する。音声操作では、1つのバーストを送信した後、Rx/Tx部分は、再び目覚めるまで7×0.577msの間休眠し、次いで新たなRx/Txプロセスを実行する。この第2の例では、この時間ギャップをLTE伝送に使用することができる。
【0035】
図2Cに示した第3の例示的な無線現実化実施形態として、送信に対しては上記のいずれかの実施形態を使用し、ダウンリンクでは、複式受信器を使用することによって、GSMとLTEを同時に受信して操作を単純化することができる。
【0036】
回線交換フォールバック(CSFB)のアーキテクチャおよび原理は、例えばその全体が参照により本明細書に組み込まれている3GPP TS 23.272、Circuit Switched Fallback in Evolved Packet System、Stage2(Release 8)に定義されており、本明細書ではこれを「23.272」と略記する。
【0037】
ロングタームエボルーション(LTE)アクセスは一般に、WCDMAおよびGSM/GPRSと比べたときに、改良されたパケット交換(PS)セッション性能を提供する。しかしながら、図3に示すように、LTEを利用できるのは主にPS専用装置である。図の破線はPSセッションのユーザプレーンを表している。
【0038】
PCT/SE2007/000358のソリューションなどのADMソリューションは、例えばロングタームエボルーション(LTE)とグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM)の共存を目指している。図4は、回線交換(CS)音声を中心とする装置が、LTEにおけるPSセッションを保持している間にGSMにおけるCSサービスに対する登録(registration)を実施することができる場合に起こることを示している。図4では、破線がPSセッションのユーザプレーンを表しており、実線がCS登録(制御プレーン)を表している。
【0039】
しかしながら、WCDMAとの共存の場合、PCT/SE2007/000358のアプローチなどのADMアプローチは、図5に示すように、CS音声を中心とする装置がWCDMAに一時的に移動する必要があることを前提としている。図5では、破線がPSセッションのユーザプレーンを表しており、緑の実線がCS登録(制御プレーン)を表している。このことは、CS音声を中心とする装置が、LTEアクセスの改良された性能から利益を得ることができないことを意味する(一般に、LTEは、広い帯域幅および短い待ち時間(ラウンドトリップ遅延)を提供する)。
【0040】
WCDMAへの移動は、図6および図7に示すような追加のステップを含む。図6(結合されたロケーションエリア/レジストレーションエリアLA/RA更新(以後、結合LA/RA更新)を使用しないWCDMAへのセル再選択)では、結合(LA/RA)更新が使用されず、図7(結合LA/RA更新を使用するWCDMAへのセル再選択)では、結合LA/RA更新が使用される。
【発明の概要】
【0041】
本発明の一態様では、本明細書に開示した技術が、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成された無線端末に関する。この無線端末は、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持するように構成されている。例示的な実施形態では、この無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することに関連して、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施するのを抑制するように構成されている。例えば、例示的な実現態様では、無線端末が、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制するように構成されている。
【0042】
例示的な実現態様では、無線端末が、回線交換(CS)接続が確立されるような時点までは、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持するが、回線交換(CS)接続が確立されたときには、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新を実行するように構成されている。
【0043】
例示的な実施形態では、無線端末が、通信インタフェースおよび登録コントローラを備える。通信インタフェースは、回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成されたメッセージをエアインタフェースを介して伝達するように配置されている。登録コントローラは、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持するとともに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成されている。
【0044】
本発明の他の態様では、本明細書に開示した技術が無線端末を操作する方法に関する。この方法は、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することを含む。この方法はさらに、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、無線端末が、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持することを含む。例示的な形態(mode)および実施形態では、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することに関連して、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施するのを抑制する。例えば、例示的な実現態様では、この無線端末の方法が、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制することを含む。
【0045】
例示的な実現態様では、この無線端末の方法が、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制することをさらに含む。例示的な実現態様では、この無線端末の方法が、回線交換(CS)接続が確立されたときに、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新を実行することをさらに含む。
【0046】
本発明の他の態様では、本明細書に開示した技術が、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークと、WCDMAネットワークなどの回線交換(CS)コアネットワークと、無線端末とを備える通信ネットワークに関する。この無線端末は、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成されている。無線端末はさらに、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持するように構成されている。
【0047】
本発明の他の態様では、本明細書に開示した技術が、このような通信ネットワークを操作する方法に関する。
【0048】
本発明の以上の目的、特徴および利点ならびにその他の目的、特徴および利点は、添付図面に示した好ましい実施形態の以下のより具体的な説明から明らかである。図面中、さまざまな図の全体を通じて、同じ参照符号は同じ部分を指す。図面の尺度は必ずしも一律ではなく、その代わりに、本発明の原理を示すことに重点が置かれている。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1A】GSM CSコアとLTE PSコアの間の調整が不要な、完全にUEを中心としたADMソリューションを示す略図である。
【図1B】CSフォールバック(CSFB)に基づくソリューション、またはLTEを介したページングを再使用するだけのソリューションとすることができる、ネットワーク支援ADMソリューションを示す略図である。
【図2】ADMソリューションの示された異なる例示的な無線現実化実施形態を示す図であり、図2Aは、単一の受信器/送信器を備え、ハーフレートのGSMおよびTDMAフレームレベルでの多重化を含む実施形態を示し、図2Bは、単一の受信器/送信器を備え、バースト周期レベルでの多重化を含む実施形態を示し、図2Cは、複式デュアル受信器/単一送信器を備える実施形態を示す図である。
【図3】ロングタームエボルーションパケット交換(LTE)セッションに参加しているパケット交換専用装置を示す略図である。
【図4】ロングタームエボルーションパケット交換(LTE)セッションに参加している音声を中心とする装置であって、GSMにおいて登録を実施している装置を示す略図である。
【図5】WCDMAにおいて回線交換登録を実施しているときのWCDMAへのパケット交換セッションの移動を示す略図である。
【図6】結合ロケーションエリア/ルーティングエリア更新を使用しないWCDMAへのセル再選択に含まれる基本的な動作(act)またはステップを示す略図である。
【図7】結合ロケーションエリア/ルーティングエリア更新を使用するWCDMAへのセル再選択に含まれる基本的な動作またはステップを示す略図である。
【図8】LTEネットワークおよびWCDMAネットワークを用いたアクセス分割多重化(ADM)に参加している無線端末を示す略図である。
【図9】例示的な形態および実施形態に基づく無線端末を操作する方法を構成する基本的かつ代表的な動作またはステップを示す図である。
【図10】図9の例示的な形態および実施形態の具体的な実現態様に基づく無線端末を操作する方法を構成する基本的かつ代表的な動作またはステップを示す図である。
【図11】無線端末の例示的な一実施形態の略図である。
【図12】あるプラットフォーム実現態様を示す無線端末の例示的な一実施形態のより詳細な略図である。
【図13】結合ロケーションエリア/ルーティングエリア更新を使用しないWCDMAへのセル再選択であって、LTEにおけるパケット交換登録および/またはパケット交換セッションを維持するWCDMAへのセル再選択に含まれる基本的な動作またはステップを示す略図である。
【図14】結合ロケーションエリア/ルーティングエリア更新を使用するWCDMAへのセル再選択であって、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換サービスに対する登録および/またはセッションを維持するWCDMAへのセル再選択に含まれる基本的な動作またはステップを示す略図である。
【図15】WCDMAにおいてCS登録を実施している間、ロングタームエボルーション(LTE)におけるパケット交換(PS)登録および/またはセッションが維持されることを示す略図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
以下の説明では、本発明の完全な理解を提供するため、限定のためではなく説明のために、特定のアーキテクチャ、インタフェース、技法などの具体的な詳細が示される。しかしながら、それらの具体的な詳細を逸脱する他の実施形態において本発明を実施することができることは当業者には明らかである。すなわち、当業者であれば、本明細書には明示的に記載されまたは示されていないが、本発明の原理を具体化し、本発明の趣旨および範囲に含まれるさまざまな構成を考案することができる。不必要な詳細によって本発明の説明を不明瞭にすることがないように、場合によっては、周知の装置、回路および方法の詳細な説明が省かれる。本発明の原理、態様および実施形態ならびに本発明の具体的な例を列挙する本明細書の全ての記述は、その構造上および機能上の等価物の両方を包含することが意図されている。さらに、このような等価物は、現在知られている等価物と将来開発される等価物の両方、すなわち同じ機能を実行する、構造は問わない開発された一切の要素を含むことが意図されている。
【0051】
したがって、例えば、本明細書のブロック図は、この技術の原理を具体化する例示的な回路または他の機能ユニットの概念図を表しうることを当業者は理解するであろう。同様に、流れ図、状態遷移図、擬似コードなどはさまざまなプロセスを表すことが理解され、これらのさまざまなプロセスは、そのようなコンピュータまたはプロセッサが明示的に示されているか否かに関わらず、コンピュータ可読媒体内に実質的に表現されていることがあり、そのためコンピュータまたはプロセッサによって実行されることがある。
【0052】
限定はされないが「コンピュータ」、「プロセッサ」または「コントローラ」として標識され、または記述されるものを含む、機能ブロックを含むさまざまな要素の機能は、回路ハードウェアおよび/またはコンピュータ可読媒体上に記憶されたコード化された命令の形態のソフトウェアを実行する能力を有するハードウェアなどのハードウェアを使用することによって提供することができる。したがって、このような機能および図示された機能ブロックは、ハードウェアおよび/またはコンピュータによって実現され、したがって機械によって実現されると理解されたい。
【0053】
ハードウェア実現態様に関して、機能ブロックは、限定はされないが、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)ハードウェア、縮小命令セットプロセッサ、限定はされないが特定用途向けIC[ASIC]を含むハードウェア(例えばディジタルまたはアナログ)回路、および(適当な場合には)このような機能を実行する能力を有する状態機械を含み、または包含することがある。
【0054】
コンピュータ実現態様に関して、コンピュータは一般に、1つもしくは複数のプロセッサまたは1つもしくは複数のコントローラを備えると理解され、本明細書では、コンピュータおよびプロセッサおよびコントローラという用語が相互交換可能に使用されることがある。コンピュータまたはプロセッサまたはコントローラによって提供されるときには、その機能を、単一の専用コンピュータもしくはプロセッサもしくはコントローラによって、単一の共用コンピュータもしくはプロセッサもしくはコントローラによって、または複数の個々のコンピュータもしくはプロセッサによってもしくはコントローラによって提供することができ、複数の個々のコンピュータもしくはプロセッサによってもしくはコントローラは、その一部が共用されまたは分散されていてもよい。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」の使用はさらに、このような機能を実行し、かつ/または例えば先に列挙した例示的なハードウェアなどのソフトウェアを実行する能力を有する他のハードウェアを指すと解釈される。
【0055】
図8に一例として示す本明細書に開示した技術の一態様によれば、ユーザイクイップメントユニット(UE)または無線端末30は、並行した2つの無線アクセス技術ネットワークを用いたアクセス分割多重化(ADM)に参加することができる。図8は、ロングタームエボルーション(LTE)ネットワーク22−1のセルおよびWCDMAネットワーク22−2(3Gネットワーク)のセルを示す。LTEネットワーク22−1は基地局またはeNodeB28−1を含み、3Gネットワーク22−2は基地局28−2を含む。前述のとおり、LTEネットワーク22−1は回線交換(CS)サービスを提供せず、そのため、LTEネットワーク22−1が提供するパケット交換(PS)サービスに参加している無線端末30は、回線交換(CS)サービス用の別のネットワーク、例えばWCDMAネットワーク22−2に移らなければならない。
【0056】
本明細書に開示した技術は、CS音声通話が継続中でない限りにおいて、回線交換(CS)音声を中心とする装置が、ロングタームエボルーション(LTE)アクセスの改良された性能から利益を得ることを可能にする。このソリューションはUEを中心としたソリューションである。このことは、(3GPPに準拠したアイドルモード(idle mode)の振舞いに基づいてWCDMAが好ましいアクセスである場合に)無線端末(例えばユーザイクイップメントユニット[UE])をWCDMAにおけるCSサービスに対して登録することを意味する。しかしながら、WCDMAにおけるCSサービスに対して登録を実施している間、無線端末は、WCDMAにおけるパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施しない。この登録は、LTEにおけるPS登録/セッションを保持している間にCSサービスに対する登録を実施することによって実行される。
【0057】
本明細書では用語「セッション」が、アクティブなパケット交換(PS)接続を示すために使用され、一方、用語「登録」は、ネットワークに知られている端末、したがって「セッション」を有する準備はできてはいるが、まだセッションに関与または参加していない端末に対して使用される。ロングタームエボルーション(LTE)では、「登録」が、最初は「アタッチ(Attach)」として実行され、(アイドルモードでは)「トラッキングエリア更新」によって維持される。接続モード(Connected Mode)にある間、例えば「セッション」を有している間は、この「登録」が、「ネットワークに接続されていること」によって維持される。WCDMA(およびGSM)では、「登録」と「セッション」をより明確に識別することが可能である。WCDMAにおける「セッション」は、PDPコンテキストアクチベーション(PDP Context Activation)が通信手段を確立することを要求する。一方、WCDMAにおける登録は、PDPコンテキストを起動することなく実施し、維持することができる。
【0058】
図9は、例示的な形態および実施形態に基づく無線端末30を操作する方法を構成する基本的かつ代表的な動作またはステップを示す。動作9−1は、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することを含む。動作9−2は、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、無線端末が、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持することを含む。図10は、より具体的な形態および実施形態を示し、ここでは動作9−2が動作9−2(10)の形をとる。動作9−2(10)は、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することに関連して、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施するのを抑制することを含む。例えば、図13および図14に関して示す下記の例示的な実現態様において、動作9−2(10)は、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制することを含む。
【0059】
図11は、無線端末の例示的で、包括的でかつ基本的な実施形態30を示す。図11に示すように、無線端末30は、通信インタフェース40およびサービス登録コントローラ42を備える。通信インタフェース40は、エアインタフェースを介して通信に関与するように配置されており、このような通信は、回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成されたメッセージを含む。サービス登録コントローラ42は、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワーク22−1とのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持するとともに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成されている。図11に示す特定の例示的な実施形態では、サービス登録コントローラ42が、ルーティングエリア更新抑制装置(inhibitor)44を備える。
【0060】
図12は、LTEネットワーク22−1の管理および伝送を取り扱うように構成された第1のコントローラ58−1、ならびにWCDMAネットワーク22−2の管理および伝送を取り扱うように構成された第2のコントローラ58−2を備える、無線端末のより詳細な例示的実施形態30(12)を示す。第1のコントローラ58−1および第2のコントローラ58−2は、同じプロセッサまたはコントローラ(またはプロセッサシステム)によって現実化しまたは実施することができ、そのような場合、第1のコントローラ58−1と第2のコントローラ58−2は、別々の非一時的実行可能信号セット(例えば有形の媒体上に記憶されたプログラムまたはルーチン)を構成してもよい。
【0061】
図12はさらに、例示的な無線端末30(12)のある種の機能をプラットフォーム60によって現実化し、かつ/またはプラットフォーム60上に提供することができることを示している。用語「プラットフォーム」は、通信ユニットまたは通信ノードの機能ユニットを機械によって実現しまたは現実化する方法を記述する1つの手段である。1つの例示的なプラットフォームがコンピュータ実現態様であり、限定はされないが、サービス登録コントローラ42を含む、要素の1つまたは複数が線60によって囲われている。
【0062】
例示的な一実現態様では、本明細書に記載されたさまざまな動作を実行するためにメモリに記憶されたコード化された命令(例えば非一時的信号)を実行する1つまたは複数のプロセッサによって、プラットフォーム60によって囲われて示された諸機能および他の機能も現実化することができる。このようなコンピュータ実現態様において、無線端末は、プロセッサ(1つまたは複数)の他に、メモリセクション62を備えることができる(メモリセクション62は、ランダムアクセスメモリ64、リードオンリーメモリ66、アプリケーションメモリ68(例えば、本明細書に記載された動作を実行するためにプロセッサによって実行することができるコード化された命令を記憶している)、および他のメモリ例えばキャッシュメモリなどを備えることができる)。
【0063】
明確に示されているか否かに関わらず、本明細書で論じるそれぞれの実施形態の無線端末は一般に、ある種の入出力ユニットまたは入出力機能をさらに備えることができ、図12には、無線端末用の代表的な入出力ユニットが、キーパッド70、音声入力装置(例えばマイクロホン)72、視覚入力装置(例えばカメラ)74、視覚出力装置(例えばディスプレイ)76および音声出力装置(例えばスピーカ)78として示されている。無線端末30に他のタイプの入出力装置を接続し、または無線端末30が他のタイプの入出力装置を備えることもできる。
【0064】
図12の例では、プラットフォーム60が、コンピュータによって実現されたプラットフォームまたはコンピュータに基づくプラットフォームとして示されている。無線端末用の他の例示的なプラットフォーム60は、本明細書に記載されたさまざまな動作を実行するようにその回路要素が構築され、動作するハードウェア回路、例えば特定用途向けIC(ASIC)のプラットフォームである。
【0065】
さらに、本明細書で使用するとき、「(1つまたは複数の)無線端末」または「UE」は、限定はされないが携帯電話(「セル方式」電話)、無線機能(例えばモバイル端末)を備えるラップトップなどの移動局またはユーザイクイップメントユニット(UE)とすることができ、したがって、無線アクセスネットワークと音声および/またはデータをやりとりする例えばポータブル型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型または車載型の移動局またはユーザイクイップメントユニット(UE)とすることができることが理解される。
【0066】
CSサービスに対する登録の間LTEにおけるPS登録/セッションを保持する方法を図13および図14に示す。図13は結合LA/RA更新を使用しないWCDMAへのセル再選択であって、変更が必要なWCDMAへのセル再選択を示し、図14は、結合LA/RA更新を使用するWCDMAへのセル再選択であって、変更が必要なWCDMAへのセル再選択を示す。
【0067】
図13および図14に示すように、WCDMAへのセル再選択に対する変更点には、パケット交換(PS)ドメインに向けてのRA更新(または結合LA/RA更新)をしないことが含まれる。パケット交換WCDMA(PS)ドメインに向けてのRA更新(または結合LA/RA更新)を抑制すると、図15に示すようにWCDMAにおいてCS登録を実施している間、既存のパケット交換(PS)セッションをLTEにおいて維持することができる(WCDMAにおいてCS登録を実施している間、PSセッションはLTEにおいて維持される)。
【0068】
回線交換(CS)通話が確立された後、このCS通話確立に関連して、無線端末は、WCDMA PSドメインに向けてのルーティングエリア更新を実行することができる。レジストレーションエリア(RA)更新は、CS通話確立の前、CS通話確立の後、またはCS通話確立と並行して送ることができる。言い換えると、本明細書に開示した技術は、WCDMAへのCS登録の間LTEにおけるPSセッションを保持するが、CS接続が確立されると、LTEにおけるPSセッションは終了となる。
【0069】
前述のとおり、RA更新は、CS通話確立の前、CS通話確立の後、またはCS通話確立と並行して送ることができる。RA更新は、CS通話確立後できるだけ早く送られることが好ましい。WCDMAパケット交換(PS)サービスは本質的に、ルーティングエリア(RA)更新の直後に始まる。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本明細書に開示した技術の利点は、WCDMA CS登録からCS通話の確立までの期間の間、(WCMDA PSに切り換わることなく)LTEを介したより良好なパケット交換(PS)セッションを保つことである。このWCDMA CS登録からCS通話の確立までの期間はかなりの時間になることがあり、したがってこの利点が相当に大きなものになることがある。
【0071】
上記のことに関して、携帯電話を所有している人の大部分は、接続されている時間全体の小さな部分だけしか通話に関わっていない。しかしながら、iPhone、HTC Hero、SonyEricsson Xperia X10などのようなスマートフォンを考えてみると、このような電話機は、パケット交換(PS)セッションにはほぼ常に接続されているが、音声通話にはめったに接続されない。したがって、本明細書に開示した技術の利点は、ほとんどの時間、より良好なPSアクセスが保たれ、同時に音声アクセスが可能であることである。
【0072】
WCDMAに一時的に移動している無線端末に関して、LTEカバレージが検出されている場合、その無線端末は、3GPP TS 23.401、General Packet Radio Service (GPRS) enhancementsfor Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E−UTRAN)access(Release 8)(5.3.3章“S4−SGSN”to MMEおよびAnnex D.3.6“Gn/Gp SGSN to MME”Tracking Area Update)(その内容は参照により本明細書に組み込まれている)に定義されているとおりに、LTEにおいてトラッキングエリア更新を実行するが、その無線端末は依然としてWCDMAにおいてCS登録されているため、WCDMAにおいてCS音声ページングがないか監視し続ける。WCDMAにおいて接続されており、LTEカバレージを検出しているとき、モビリティマネージメントエンティティ(MME)は、3GPP TS 23.401に記載されているとおり、トラッキングエリア更新を取り扱うネットワークノードである。
【0073】
したがって、本明細書に開示した技術を使用すると、CS音声通話が可能な装置は、有利にも、WCDMAにおいて回線交換(CS)登録を実施している間、LTEアクセスを介したパケット交換(PS)サービスを使用し続けることができる。
【0074】
以上の説明は多くの具体的な詳細を含むが、それらが本発明の範囲を限定すると解釈すべきではなく、それらは単に、現時点における本発明の好ましい実施形態のうちのいくつかの実施形態の例を提供しているに過ぎないと解釈すべきである。したがって、本発明の範囲は、当業者には明白であることがある他の実施形態を完全に包含すること、および本発明の範囲はしたがって過度に限定されないことが理解されよう。ある要素を単数の形で示すとき、その要素が単数であると明示されていない限りにおいて、これは「1つだけ」を意味せず、むしろ「1つまたは複数の」を意味する。当業者に知られている前述の好ましい実施形態の諸要素の構造的、化学的および機能的等価物は全て、本発明に明白に含まれ、包含されることが意図されている。さらに、ある装置または方法を本発明に包含するのに、その装置または方法が、本発明が解決しようとするあらゆる課題に対処する必要は必ずしもない。
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願はその優先権を主張し、以下の米国特許仮出願に関連する。これらの仮出願は全て、出願の全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
2009年12月17日に出願したMagnus Olsson他の「GSM and LTE Multiplexing Systems」という名称の米国特許仮出願第61/287,575号
【0003】
2009年12月17日に出願したMagnus Olsson他の「Measurement Report Relay in Access Division Multiplexing Systems」という名称の米国特許仮出願第61/287,623号
【0004】
2009年12月17日に出願したMagnus Olsson他の「WCDMA and LTE Multiplexing」という名称の米国特許仮出願第61/287,438号
【0005】
2009年12月17日に出願したMagnus Olsson他の「Telecommunications Multiplexing」という名称の米国特許仮出願第61/287,627号
【0006】
2009年12月17日に出願したMagnus Olsson他の「Access Division Multiplexing−Call Setup Performance Improvement」という名称の米国特許仮出願第61/287,630号
【0007】
2009年12月17日に出願したMagnus Olsson他の「Scheduled Optimized for GSM and LTD Multiplexing」という名称の米国特許仮出願第61/287,954号
【0008】
本出願は以下の米国特許出願に関連する。これらの出願は全て本出願と同日に出願したものであり、出願の全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0009】
Magnus Olsson他の「GSM and LTE Multiplexing」という名称の米国特許出願第12/943,801号
【0010】
Magnus Olsson他の「Link Report Relay in Access Division Multiplexing Systems」という名称の米国特許出願第12/943,770号
【0011】
Magnus Olsson他の「Maintaining Packet Switched Session in LTE When Establishing GSM Circuit Switched Call」という名称の米国特許出願第12/943,685号
【0012】
Magnus Olsson他の「Call Setup For Access Division Multiplexing」という名称の米国特許出願第12/943,736号
【0013】
Magnus Olsson他の「Scheduling For Access Division Multiplexing」という名称の米国特許出願第12/943,504号
【0014】
Magnus Olsson他の「Keeping Packet Switched Session in LTE While Circuit Switched Registered in WCDMA」という名称の米国特許出願第12/943,612号
【0015】
本技術は、無線通信ネットワークに関し、具体的にはアクセス分割多重化(access division multiplexing)(ADM)に関する。
【背景技術】
【0016】
一般的なセル方式無線システムでは、無線端末(移動局および/またはユーザイクイップメントユニット(UE)としても知られている)が、無線アクセスネットワーク(RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信する。無線アクセスネットワーク(RAN)は、複数のセルエリアに分割された1つの地理的エリアをカバーし、それぞれのセルエリアは、1つの基地局、例えば1つの無線基地局(RBS)によってサービスが提供される。ネットワークによっては、無線基地局(RBS)が、例えば「NodeB」(UMTS)または「eNodeB」(LTE)と呼ばれることもある。セルは、基地局サイトにある無線基地局機器によって無線カバレージ(coverage)が提供される地理的エリアである。それぞれのセルは、そのローカル無線エリア内の識別子によって識別され、この識別子は、そのセル内で無線放送される。基地局は、無線周波数で動作するエアインタフェース(air interface)を介して、その基地局の範囲内のユーザイクイップメントユニット(UE)と通信する。
【0017】
いくつかの種類の無線アクセスネットワークでは一般に、(無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)などの)1つのコントローラノードに(例えば陸上通信線またはマイクロ波によって)いくつかの基地局が接続され、コントローラノードは、そのコントローラノードに接続した複数の基地局のさまざまな活動を監督し、調整する。無線ネットワークコントローラは一般に1つまたは複数のコアネットワークに接続される。
【0018】
ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)は、第2世代(2G)のグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)(登録商標)から進化した第3世代の移動通信システムである。UTRANは本質的に、広帯域符号分割多重アクセスを使用する、ユーザイクイップメントユニット(UE)用の無線アクセスネットワークである。サードジェネレーションパートナーシッププロジェクト((3GPP)として知られているフォーラムでは、電気通信供給業者が、第3世代ネットワーク、特にUTRANに対する標準を提案し、そのような標準に合意しており、強化されたデータ転送速度および無線容量を調査している。発展型ユニバーサルテレストリアルラジオアクセスネットワーク(E−UTRAN)に対する仕様が、サードジェネレーションパートナーシッププロジェクト(3GPP)内で検討中である。発展型ユニバーサルテレストリアルラジオアクセスネットワーク(E−UTRAN)は、ロングタームエボルーション(LTE)およびシステムアーキテクチャエボルーション(SAE)を含む。ロングタームエボルーション(LTE)は一種の3GPP無線アクセス技術であり、LTEでは、無線基地局ノードが、無線ネットワークコントローラ(RNC)ノードではなくコアネットワークに(サービングゲートウェイないしSGWを介して)接続される。LTEでは一般に、無線ネットワークコントローラ(RNC)ノードの機能が、無線基地局ノード(LTEではeNodeB)とSGWの間で分配される。そのため、LTEシステムの無線アクセスネットワーク(RAN)は、無線ネットワークコントローラ(RNC)ノードに報告しない無線基地局ノードを含む本質的に「フラット(flat)な」アーキテクチャを有する。
【0019】
移動ネットワークの第1世代ではセル方式回線交換(CS)テレフォニー(telephony)が導入された。それ以来、CSテレフォニーは世界で最大のサービスになっており、約40億のサブスクリプション(subscription)が販売された。今日でも、移動通信運営業者の収益の主要な部分は、CSテレフォニーサービス(ショートメッセージサービス(SMS)を含む)からであり、2G GSMネットワークは、サブスクリプションに関して依然として世界を支配している。3Gのサブスクリプションの規模は増大してはいるが、その増大は、部分的には、ハンドヘルド式移動端末を所有するユーザは2Gから3Gへ移行しているため、より大きくは、ドングル(dongle)またはラップトップ内の埋込み型チップセットによって実現されたモバイルブロードバンドの結果である。
【0020】
3GPP内のロングタームエボルーション(LTE)プロジェクトは、この3G標準をさらに改良して、特に、よりいっそう良好なモバイルブロードバンド(より高いスループット、より短いラウンドトリップタイムなど)をエンドユーザに提供することを目指している。
【0021】
電気通信業界の共通する見解は、将来のネットワークはall−IPネットワークになるというものである。この想定に基づいて、LTEの作業ではCSドメインが除かれた。その結果、3GPP Release 8に準拠したLTE端末は、以下の4つのうちの1つが実行されない限り、テレフォニーサービスを使用することができない。
【0022】
(1)回線交換(CS)フォールバック(fallback)(CSFB)を実現して、テレフォニーサービスが使用されるときにはLTE端末が2G GSMへフォールバックするようにする。
【0023】
(2)3GPP IPマルチメディアサブシステム(IMS)/マルチメディアテレフォニー(MMTel)を実現する。これは、IPおよびIMSを介して提供され、公衆交換電話網(PSTN)/公衆地上移動網(PLMN)と相互に作用する、シミュレーションされたCSテレフォニーサービスである。
【0024】
(3)LTEを介してアンライセンストモバイルアクセス(UMA)/ジェネリックアクセスネットワーク(GAN)を使用するトンネリング(tunneling)ソリューションを実現する。このソリューションでは、CSサービスがIPトンネルにカプセル化される。
【0025】
(4)PSTN/PLMNインターワーキングを用いたプロプライエタリ(proprietary)ボイスオーバIP(VoIP)ソリューションを実現する。
【0026】
これらの4つの可能性はいずれも欠点を有する。デュアルトランスファモード(DTM)機能を持たないデプロイされた(deployed)GSMネットワークでは、CSサービスとパケット交換(PS)サービスを並行して使用することができない。したがって、回線交換フォールバック(CSFB)を使用した端末への通話または端末からの通話の前に実行されていた全てのPSサービスは保留にされるか、または終了される。GSMネットワークがDTMを有する場合、PS性能は(数十Mbpsから数十ないし数百kbpsに)大幅に低減される。CSフォールバックアプローチの1つの欠点は、呼び出すまたは呼び出されるときに、LTEからGSMおよびCSサービスへ端末がフォールバックしていることである。回線交換フォールバック(CSFB)は通話セットアップ時間も長くする。
【0027】
IMS/MMTelアプローチは、IMSベースの全く新しいコア/サービス層を使用する。これは、このサービスを強化する新たな可能性を提供するが、これには同時に、財政上のハードルを運営業者が越えなければならないという欠点もある。新たなコアネットワークは資本支出(capital expenditure)(CAPEX)を押し上げ、そのコアネットワークの統合は、初期の営業費(operationg expenditure)(OPEX)の増大をもたらす。さらに、IMS/MMTelアプローチは、2G/3G CSテレフォニーサービスへ/からの音声ハンドオーバ(handover)を取り扱うために、端末およびレガシー(legacy)CSネットワーク内に実現されたフィーチャを必要とする。
【0028】
LTEを介してUMA/GANを使用することは、標準化されたソリューションではなく、そのため、このソリューションがプロプライエタリソリューションであることが欠点であり、したがって、端末の可用性が問題になることがある。このソリューションはさらに、ネットワークと端末の両方のコア/サービス層に追加の機能、例えばネットワークではGANコントローラ、UE端末ではGANプロトコルを追加する。
【0029】
運営業者によって制御される場合、プロプライエタリVoIPアプローチは、IMS/MMTel(新たなコア/サービス層)アプローチと同じ欠点、ならびにこのアプローチがプロプライエタリであることに関連した困難をもたらし、2G/3G CSへのハンドオーバがサポートされない可能性もある。
【0030】
3GPP release8に準拠したLTE端末などの無線端末を用いてレガシーCSテレフォニーサービスを使用するためのソリューションは他にもある。アクセス分割多重化(Access Division Multiplexing)(ADM)の一型としても知られているこの追加のソリューションでは、GSM CS音声の伝送がLTE伝送とLTE伝送の間にインタリーブされる。例えば、参照により本明細書に組み込まれているPCT/SE2007/000358を参照されたい。このようなADMソリューションの例示的な一実現態様では、無線端末が、TDMAベースの2つの無線システムと同時に通信する。例えば、その無線端末は、その通信を2つのシステム間で時間的に交替させることによって、両方のシステムへの通信経路を維持することができる。2つのシステム間の切替えは、それらの2つのシステム間の同時通信を有効に提供するのに十分な短い時間スケールで起こる。
【0031】
このADMソリューションは、LTEカバレージ内にあるときにテレフォニーサービスと並行した良好なPS接続を達成することを試みるが、レガシーCSコアおよびデプロイされたGSMネットワークをテレフォニーサービスに依然として再使用してコストを減らし、それにもかかわらずテレフォニーサービスに対する良好なカバレージを維持する。
【0032】
ADMソリューションはいくつかの方式で実現することができる。図1Aに示した第1の例示的な実現態様は、GSM CSコアとLTE PSコアの間の調整が不要な、完全にUEを中心としたソリューションである。図1Bに示した第2の例示的な実現態様はネットワーク支援ソリューションであり、回線交換フォールバック(CSFB)に基づくソリューション、またはLTEを介したページングを再使用するだけのソリューションとすることができる。
【0033】
無線の観点から、ADMソリューションは、3つの異なる方式のうちの任意の方式で現実化することができる。図2Aに示した第1の例示的な無線現実化実施形態として、GSM TDMAフレームレベルでLTE伝送をGSM伝送と多重化することができる。図2Aでは、GSM伝送用のフレームとLTE伝送用のフレームの陰影の暗さが異なっている。この第1の例示的なソリューションは、GSM回線交換(CS)テレフォニーサービスがハーフレートコーデックだけを使用することを要求する。GSMがハーフレートで使用されているとき、ユーザは、GSM TDMAフレームを1つおきに使用する。
【0034】
図2Bに示した第2の例示的な無線現実化実施形態として、GSMバーストレベルでLTE伝送をGSM伝送と多重化することができる。GSMは、持続時間がそれぞれ0.577msであるバーストを使用して音声を伝送する。音声操作では、1つのバーストを送信した後、Rx/Tx部分は、再び目覚めるまで7×0.577msの間休眠し、次いで新たなRx/Txプロセスを実行する。この第2の例では、この時間ギャップをLTE伝送に使用することができる。
【0035】
図2Cに示した第3の例示的な無線現実化実施形態として、送信に対しては上記のいずれかの実施形態を使用し、ダウンリンクでは、複式受信器を使用することによって、GSMとLTEを同時に受信して操作を単純化することができる。
【0036】
回線交換フォールバック(CSFB)のアーキテクチャおよび原理は、例えばその全体が参照により本明細書に組み込まれている3GPP TS 23.272、Circuit Switched Fallback in Evolved Packet System、Stage2(Release 8)に定義されており、本明細書ではこれを「23.272」と略記する。
【0037】
ロングタームエボルーション(LTE)アクセスは一般に、WCDMAおよびGSM/GPRSと比べたときに、改良されたパケット交換(PS)セッション性能を提供する。しかしながら、図3に示すように、LTEを利用できるのは主にPS専用装置である。図の破線はPSセッションのユーザプレーンを表している。
【0038】
PCT/SE2007/000358のソリューションなどのADMソリューションは、例えばロングタームエボルーション(LTE)とグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM)の共存を目指している。図4は、回線交換(CS)音声を中心とする装置が、LTEにおけるPSセッションを保持している間にGSMにおけるCSサービスに対する登録(registration)を実施することができる場合に起こることを示している。図4では、破線がPSセッションのユーザプレーンを表しており、実線がCS登録(制御プレーン)を表している。
【0039】
しかしながら、WCDMAとの共存の場合、PCT/SE2007/000358のアプローチなどのADMアプローチは、図5に示すように、CS音声を中心とする装置がWCDMAに一時的に移動する必要があることを前提としている。図5では、破線がPSセッションのユーザプレーンを表しており、緑の実線がCS登録(制御プレーン)を表している。このことは、CS音声を中心とする装置が、LTEアクセスの改良された性能から利益を得ることができないことを意味する(一般に、LTEは、広い帯域幅および短い待ち時間(ラウンドトリップ遅延)を提供する)。
【0040】
WCDMAへの移動は、図6および図7に示すような追加のステップを含む。図6(結合されたロケーションエリア/レジストレーションエリアLA/RA更新(以後、結合LA/RA更新)を使用しないWCDMAへのセル再選択)では、結合(LA/RA)更新が使用されず、図7(結合LA/RA更新を使用するWCDMAへのセル再選択)では、結合LA/RA更新が使用される。
【発明の概要】
【0041】
本発明の一態様では、本明細書に開示した技術が、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成された無線端末に関する。この無線端末は、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持するように構成されている。例示的な実施形態では、この無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することに関連して、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施するのを抑制するように構成されている。例えば、例示的な実現態様では、無線端末が、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制するように構成されている。
【0042】
例示的な実現態様では、無線端末が、回線交換(CS)接続が確立されるような時点までは、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持するが、回線交換(CS)接続が確立されたときには、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新を実行するように構成されている。
【0043】
例示的な実施形態では、無線端末が、通信インタフェースおよび登録コントローラを備える。通信インタフェースは、回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成されたメッセージをエアインタフェースを介して伝達するように配置されている。登録コントローラは、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持するとともに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成されている。
【0044】
本発明の他の態様では、本明細書に開示した技術が無線端末を操作する方法に関する。この方法は、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することを含む。この方法はさらに、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、無線端末が、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持することを含む。例示的な形態(mode)および実施形態では、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することに関連して、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施するのを抑制する。例えば、例示的な実現態様では、この無線端末の方法が、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制することを含む。
【0045】
例示的な実現態様では、この無線端末の方法が、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制することをさらに含む。例示的な実現態様では、この無線端末の方法が、回線交換(CS)接続が確立されたときに、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新を実行することをさらに含む。
【0046】
本発明の他の態様では、本明細書に開示した技術が、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークと、WCDMAネットワークなどの回線交換(CS)コアネットワークと、無線端末とを備える通信ネットワークに関する。この無線端末は、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成されている。無線端末はさらに、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持するように構成されている。
【0047】
本発明の他の態様では、本明細書に開示した技術が、このような通信ネットワークを操作する方法に関する。
【0048】
本発明の以上の目的、特徴および利点ならびにその他の目的、特徴および利点は、添付図面に示した好ましい実施形態の以下のより具体的な説明から明らかである。図面中、さまざまな図の全体を通じて、同じ参照符号は同じ部分を指す。図面の尺度は必ずしも一律ではなく、その代わりに、本発明の原理を示すことに重点が置かれている。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1A】GSM CSコアとLTE PSコアの間の調整が不要な、完全にUEを中心としたADMソリューションを示す略図である。
【図1B】CSフォールバック(CSFB)に基づくソリューション、またはLTEを介したページングを再使用するだけのソリューションとすることができる、ネットワーク支援ADMソリューションを示す略図である。
【図2】ADMソリューションの示された異なる例示的な無線現実化実施形態を示す図であり、図2Aは、単一の受信器/送信器を備え、ハーフレートのGSMおよびTDMAフレームレベルでの多重化を含む実施形態を示し、図2Bは、単一の受信器/送信器を備え、バースト周期レベルでの多重化を含む実施形態を示し、図2Cは、複式デュアル受信器/単一送信器を備える実施形態を示す図である。
【図3】ロングタームエボルーションパケット交換(LTE)セッションに参加しているパケット交換専用装置を示す略図である。
【図4】ロングタームエボルーションパケット交換(LTE)セッションに参加している音声を中心とする装置であって、GSMにおいて登録を実施している装置を示す略図である。
【図5】WCDMAにおいて回線交換登録を実施しているときのWCDMAへのパケット交換セッションの移動を示す略図である。
【図6】結合ロケーションエリア/ルーティングエリア更新を使用しないWCDMAへのセル再選択に含まれる基本的な動作(act)またはステップを示す略図である。
【図7】結合ロケーションエリア/ルーティングエリア更新を使用するWCDMAへのセル再選択に含まれる基本的な動作またはステップを示す略図である。
【図8】LTEネットワークおよびWCDMAネットワークを用いたアクセス分割多重化(ADM)に参加している無線端末を示す略図である。
【図9】例示的な形態および実施形態に基づく無線端末を操作する方法を構成する基本的かつ代表的な動作またはステップを示す図である。
【図10】図9の例示的な形態および実施形態の具体的な実現態様に基づく無線端末を操作する方法を構成する基本的かつ代表的な動作またはステップを示す図である。
【図11】無線端末の例示的な一実施形態の略図である。
【図12】あるプラットフォーム実現態様を示す無線端末の例示的な一実施形態のより詳細な略図である。
【図13】結合ロケーションエリア/ルーティングエリア更新を使用しないWCDMAへのセル再選択であって、LTEにおけるパケット交換登録および/またはパケット交換セッションを維持するWCDMAへのセル再選択に含まれる基本的な動作またはステップを示す略図である。
【図14】結合ロケーションエリア/ルーティングエリア更新を使用するWCDMAへのセル再選択であって、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換サービスに対する登録および/またはセッションを維持するWCDMAへのセル再選択に含まれる基本的な動作またはステップを示す略図である。
【図15】WCDMAにおいてCS登録を実施している間、ロングタームエボルーション(LTE)におけるパケット交換(PS)登録および/またはセッションが維持されることを示す略図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
以下の説明では、本発明の完全な理解を提供するため、限定のためではなく説明のために、特定のアーキテクチャ、インタフェース、技法などの具体的な詳細が示される。しかしながら、それらの具体的な詳細を逸脱する他の実施形態において本発明を実施することができることは当業者には明らかである。すなわち、当業者であれば、本明細書には明示的に記載されまたは示されていないが、本発明の原理を具体化し、本発明の趣旨および範囲に含まれるさまざまな構成を考案することができる。不必要な詳細によって本発明の説明を不明瞭にすることがないように、場合によっては、周知の装置、回路および方法の詳細な説明が省かれる。本発明の原理、態様および実施形態ならびに本発明の具体的な例を列挙する本明細書の全ての記述は、その構造上および機能上の等価物の両方を包含することが意図されている。さらに、このような等価物は、現在知られている等価物と将来開発される等価物の両方、すなわち同じ機能を実行する、構造は問わない開発された一切の要素を含むことが意図されている。
【0051】
したがって、例えば、本明細書のブロック図は、この技術の原理を具体化する例示的な回路または他の機能ユニットの概念図を表しうることを当業者は理解するであろう。同様に、流れ図、状態遷移図、擬似コードなどはさまざまなプロセスを表すことが理解され、これらのさまざまなプロセスは、そのようなコンピュータまたはプロセッサが明示的に示されているか否かに関わらず、コンピュータ可読媒体内に実質的に表現されていることがあり、そのためコンピュータまたはプロセッサによって実行されることがある。
【0052】
限定はされないが「コンピュータ」、「プロセッサ」または「コントローラ」として標識され、または記述されるものを含む、機能ブロックを含むさまざまな要素の機能は、回路ハードウェアおよび/またはコンピュータ可読媒体上に記憶されたコード化された命令の形態のソフトウェアを実行する能力を有するハードウェアなどのハードウェアを使用することによって提供することができる。したがって、このような機能および図示された機能ブロックは、ハードウェアおよび/またはコンピュータによって実現され、したがって機械によって実現されると理解されたい。
【0053】
ハードウェア実現態様に関して、機能ブロックは、限定はされないが、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)ハードウェア、縮小命令セットプロセッサ、限定はされないが特定用途向けIC[ASIC]を含むハードウェア(例えばディジタルまたはアナログ)回路、および(適当な場合には)このような機能を実行する能力を有する状態機械を含み、または包含することがある。
【0054】
コンピュータ実現態様に関して、コンピュータは一般に、1つもしくは複数のプロセッサまたは1つもしくは複数のコントローラを備えると理解され、本明細書では、コンピュータおよびプロセッサおよびコントローラという用語が相互交換可能に使用されることがある。コンピュータまたはプロセッサまたはコントローラによって提供されるときには、その機能を、単一の専用コンピュータもしくはプロセッサもしくはコントローラによって、単一の共用コンピュータもしくはプロセッサもしくはコントローラによって、または複数の個々のコンピュータもしくはプロセッサによってもしくはコントローラによって提供することができ、複数の個々のコンピュータもしくはプロセッサによってもしくはコントローラは、その一部が共用されまたは分散されていてもよい。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」の使用はさらに、このような機能を実行し、かつ/または例えば先に列挙した例示的なハードウェアなどのソフトウェアを実行する能力を有する他のハードウェアを指すと解釈される。
【0055】
図8に一例として示す本明細書に開示した技術の一態様によれば、ユーザイクイップメントユニット(UE)または無線端末30は、並行した2つの無線アクセス技術ネットワークを用いたアクセス分割多重化(ADM)に参加することができる。図8は、ロングタームエボルーション(LTE)ネットワーク22−1のセルおよびWCDMAネットワーク22−2(3Gネットワーク)のセルを示す。LTEネットワーク22−1は基地局またはeNodeB28−1を含み、3Gネットワーク22−2は基地局28−2を含む。前述のとおり、LTEネットワーク22−1は回線交換(CS)サービスを提供せず、そのため、LTEネットワーク22−1が提供するパケット交換(PS)サービスに参加している無線端末30は、回線交換(CS)サービス用の別のネットワーク、例えばWCDMAネットワーク22−2に移らなければならない。
【0056】
本明細書に開示した技術は、CS音声通話が継続中でない限りにおいて、回線交換(CS)音声を中心とする装置が、ロングタームエボルーション(LTE)アクセスの改良された性能から利益を得ることを可能にする。このソリューションはUEを中心としたソリューションである。このことは、(3GPPに準拠したアイドルモード(idle mode)の振舞いに基づいてWCDMAが好ましいアクセスである場合に)無線端末(例えばユーザイクイップメントユニット[UE])をWCDMAにおけるCSサービスに対して登録することを意味する。しかしながら、WCDMAにおけるCSサービスに対して登録を実施している間、無線端末は、WCDMAにおけるパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施しない。この登録は、LTEにおけるPS登録/セッションを保持している間にCSサービスに対する登録を実施することによって実行される。
【0057】
本明細書では用語「セッション」が、アクティブなパケット交換(PS)接続を示すために使用され、一方、用語「登録」は、ネットワークに知られている端末、したがって「セッション」を有する準備はできてはいるが、まだセッションに関与または参加していない端末に対して使用される。ロングタームエボルーション(LTE)では、「登録」が、最初は「アタッチ(Attach)」として実行され、(アイドルモードでは)「トラッキングエリア更新」によって維持される。接続モード(Connected Mode)にある間、例えば「セッション」を有している間は、この「登録」が、「ネットワークに接続されていること」によって維持される。WCDMA(およびGSM)では、「登録」と「セッション」をより明確に識別することが可能である。WCDMAにおける「セッション」は、PDPコンテキストアクチベーション(PDP Context Activation)が通信手段を確立することを要求する。一方、WCDMAにおける登録は、PDPコンテキストを起動することなく実施し、維持することができる。
【0058】
図9は、例示的な形態および実施形態に基づく無線端末30を操作する方法を構成する基本的かつ代表的な動作またはステップを示す。動作9−1は、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することを含む。動作9−2は、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、無線端末が、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持することを含む。図10は、より具体的な形態および実施形態を示し、ここでは動作9−2が動作9−2(10)の形をとる。動作9−2(10)は、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することに関連して、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施するのを抑制することを含む。例えば、図13および図14に関して示す下記の例示的な実現態様において、動作9−2(10)は、回線交換(CS)サービスに対する登録に関連して、無線端末が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制することを含む。
【0059】
図11は、無線端末の例示的で、包括的でかつ基本的な実施形態30を示す。図11に示すように、無線端末30は、通信インタフェース40およびサービス登録コントローラ42を備える。通信インタフェース40は、エアインタフェースを介して通信に関与するように配置されており、このような通信は、回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成されたメッセージを含む。サービス登録コントローラ42は、ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワーク22−1とのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを維持するとともに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成されている。図11に示す特定の例示的な実施形態では、サービス登録コントローラ42が、ルーティングエリア更新抑制装置(inhibitor)44を備える。
【0060】
図12は、LTEネットワーク22−1の管理および伝送を取り扱うように構成された第1のコントローラ58−1、ならびにWCDMAネットワーク22−2の管理および伝送を取り扱うように構成された第2のコントローラ58−2を備える、無線端末のより詳細な例示的実施形態30(12)を示す。第1のコントローラ58−1および第2のコントローラ58−2は、同じプロセッサまたはコントローラ(またはプロセッサシステム)によって現実化しまたは実施することができ、そのような場合、第1のコントローラ58−1と第2のコントローラ58−2は、別々の非一時的実行可能信号セット(例えば有形の媒体上に記憶されたプログラムまたはルーチン)を構成してもよい。
【0061】
図12はさらに、例示的な無線端末30(12)のある種の機能をプラットフォーム60によって現実化し、かつ/またはプラットフォーム60上に提供することができることを示している。用語「プラットフォーム」は、通信ユニットまたは通信ノードの機能ユニットを機械によって実現しまたは現実化する方法を記述する1つの手段である。1つの例示的なプラットフォームがコンピュータ実現態様であり、限定はされないが、サービス登録コントローラ42を含む、要素の1つまたは複数が線60によって囲われている。
【0062】
例示的な一実現態様では、本明細書に記載されたさまざまな動作を実行するためにメモリに記憶されたコード化された命令(例えば非一時的信号)を実行する1つまたは複数のプロセッサによって、プラットフォーム60によって囲われて示された諸機能および他の機能も現実化することができる。このようなコンピュータ実現態様において、無線端末は、プロセッサ(1つまたは複数)の他に、メモリセクション62を備えることができる(メモリセクション62は、ランダムアクセスメモリ64、リードオンリーメモリ66、アプリケーションメモリ68(例えば、本明細書に記載された動作を実行するためにプロセッサによって実行することができるコード化された命令を記憶している)、および他のメモリ例えばキャッシュメモリなどを備えることができる)。
【0063】
明確に示されているか否かに関わらず、本明細書で論じるそれぞれの実施形態の無線端末は一般に、ある種の入出力ユニットまたは入出力機能をさらに備えることができ、図12には、無線端末用の代表的な入出力ユニットが、キーパッド70、音声入力装置(例えばマイクロホン)72、視覚入力装置(例えばカメラ)74、視覚出力装置(例えばディスプレイ)76および音声出力装置(例えばスピーカ)78として示されている。無線端末30に他のタイプの入出力装置を接続し、または無線端末30が他のタイプの入出力装置を備えることもできる。
【0064】
図12の例では、プラットフォーム60が、コンピュータによって実現されたプラットフォームまたはコンピュータに基づくプラットフォームとして示されている。無線端末用の他の例示的なプラットフォーム60は、本明細書に記載されたさまざまな動作を実行するようにその回路要素が構築され、動作するハードウェア回路、例えば特定用途向けIC(ASIC)のプラットフォームである。
【0065】
さらに、本明細書で使用するとき、「(1つまたは複数の)無線端末」または「UE」は、限定はされないが携帯電話(「セル方式」電話)、無線機能(例えばモバイル端末)を備えるラップトップなどの移動局またはユーザイクイップメントユニット(UE)とすることができ、したがって、無線アクセスネットワークと音声および/またはデータをやりとりする例えばポータブル型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型または車載型の移動局またはユーザイクイップメントユニット(UE)とすることができることが理解される。
【0066】
CSサービスに対する登録の間LTEにおけるPS登録/セッションを保持する方法を図13および図14に示す。図13は結合LA/RA更新を使用しないWCDMAへのセル再選択であって、変更が必要なWCDMAへのセル再選択を示し、図14は、結合LA/RA更新を使用するWCDMAへのセル再選択であって、変更が必要なWCDMAへのセル再選択を示す。
【0067】
図13および図14に示すように、WCDMAへのセル再選択に対する変更点には、パケット交換(PS)ドメインに向けてのRA更新(または結合LA/RA更新)をしないことが含まれる。パケット交換WCDMA(PS)ドメインに向けてのRA更新(または結合LA/RA更新)を抑制すると、図15に示すようにWCDMAにおいてCS登録を実施している間、既存のパケット交換(PS)セッションをLTEにおいて維持することができる(WCDMAにおいてCS登録を実施している間、PSセッションはLTEにおいて維持される)。
【0068】
回線交換(CS)通話が確立された後、このCS通話確立に関連して、無線端末は、WCDMA PSドメインに向けてのルーティングエリア更新を実行することができる。レジストレーションエリア(RA)更新は、CS通話確立の前、CS通話確立の後、またはCS通話確立と並行して送ることができる。言い換えると、本明細書に開示した技術は、WCDMAへのCS登録の間LTEにおけるPSセッションを保持するが、CS接続が確立されると、LTEにおけるPSセッションは終了となる。
【0069】
前述のとおり、RA更新は、CS通話確立の前、CS通話確立の後、またはCS通話確立と並行して送ることができる。RA更新は、CS通話確立後できるだけ早く送られることが好ましい。WCDMAパケット交換(PS)サービスは本質的に、ルーティングエリア(RA)更新の直後に始まる。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本明細書に開示した技術の利点は、WCDMA CS登録からCS通話の確立までの期間の間、(WCMDA PSに切り換わることなく)LTEを介したより良好なパケット交換(PS)セッションを保つことである。このWCDMA CS登録からCS通話の確立までの期間はかなりの時間になることがあり、したがってこの利点が相当に大きなものになることがある。
【0071】
上記のことに関して、携帯電話を所有している人の大部分は、接続されている時間全体の小さな部分だけしか通話に関わっていない。しかしながら、iPhone、HTC Hero、SonyEricsson Xperia X10などのようなスマートフォンを考えてみると、このような電話機は、パケット交換(PS)セッションにはほぼ常に接続されているが、音声通話にはめったに接続されない。したがって、本明細書に開示した技術の利点は、ほとんどの時間、より良好なPSアクセスが保たれ、同時に音声アクセスが可能であることである。
【0072】
WCDMAに一時的に移動している無線端末に関して、LTEカバレージが検出されている場合、その無線端末は、3GPP TS 23.401、General Packet Radio Service (GPRS) enhancementsfor Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E−UTRAN)access(Release 8)(5.3.3章“S4−SGSN”to MMEおよびAnnex D.3.6“Gn/Gp SGSN to MME”Tracking Area Update)(その内容は参照により本明細書に組み込まれている)に定義されているとおりに、LTEにおいてトラッキングエリア更新を実行するが、その無線端末は依然としてWCDMAにおいてCS登録されているため、WCDMAにおいてCS音声ページングがないか監視し続ける。WCDMAにおいて接続されており、LTEカバレージを検出しているとき、モビリティマネージメントエンティティ(MME)は、3GPP TS 23.401に記載されているとおり、トラッキングエリア更新を取り扱うネットワークノードである。
【0073】
したがって、本明細書に開示した技術を使用すると、CS音声通話が可能な装置は、有利にも、WCDMAにおいて回線交換(CS)登録を実施している間、LTEアクセスを介したパケット交換(PS)サービスを使用し続けることができる。
【0074】
以上の説明は多くの具体的な詳細を含むが、それらが本発明の範囲を限定すると解釈すべきではなく、それらは単に、現時点における本発明の好ましい実施形態のうちのいくつかの実施形態の例を提供しているに過ぎないと解釈すべきである。したがって、本発明の範囲は、当業者には明白であることがある他の実施形態を完全に包含すること、および本発明の範囲はしたがって過度に限定されないことが理解されよう。ある要素を単数の形で示すとき、その要素が単数であると明示されていない限りにおいて、これは「1つだけ」を意味せず、むしろ「1つまたは複数の」を意味する。当業者に知られている前述の好ましい実施形態の諸要素の構造的、化学的および機能的等価物は全て、本発明に明白に含まれ、包含されることが意図されている。さらに、ある装置または方法を本発明に包含するのに、その装置または方法が、本発明が解決しようとするあらゆる課題に対処する必要は必ずしもない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成された無線端末(30)において、前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持するように構成されていることを特徴とする無線端末(30)。
【請求項2】
前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施することに関連して、前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施するのを抑制するように構成されている、請求項1に記載の無線端末(30)。
【請求項3】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制するように構成されている、請求項1に記載の無線端末(30)。
【請求項4】
回線交換(CS)が確立されるような時点まで、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持するように構成されている、請求項1に記載の無線端末(30)。
【請求項5】
回線交換(CS)が確立されたときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新を実行するように構成されている、請求項1に記載の無線端末(30)。
【請求項6】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施するように構成されたメッセージを前記エアインタフェースを介して伝達するように配置された通信インタフェース(40)と、
前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持するとともに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施するように構成されたモビリティマネージメントユニットと
を備える、請求項1に記載の無線端末(30)。
【請求項7】
無線端末(30)を操作する方法であって、
ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することを含む方法において、
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持する
ことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施することに関連して、前記無線端末(30)が、前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施するのを抑制することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記無線端末(30)が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記無線端末(30)が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けての結合ロケーションエリア(LA)/ルーティングエリア(RA)更新の実行を抑制し、その代わりに、前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのロケーションエリア(LA)更新を実行することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
回線交換(CS)が確立されるような時点まで、前記無線端末(30)が、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
回線交換(CS)が確立されたときに、前記無線端末(30)が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新を実行することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークと、
回線交換(CS)コアネットワークと、
前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成された無線端末(30)と
を備える通信ネットワークにおいて、
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持するように、前記無線端末が構成されている
ことを特徴とする通信ネットワーク。
【請求項14】
前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施することに関連して、前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施するのを抑制するように、前記無線端末(30)が構成されている、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項15】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制するように、前記無線端末(30)が構成されている、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項16】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けての結合ロケーションエリア(LA)/ルーティングエリア(RA)更新の実行を抑制し、その代わりに、前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのロケーションエリア(LA)更新を実行するように、前記無線端末(30)が構成されている、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項17】
回線交換(CS)が確立されるような時点まで、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持するように、前記無線端末(30)が構成されている、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項18】
回線交換(CS)が確立されたときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新を実行するように、前記無線端末(30)が構成されている、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項19】
前記無線端末(30)が、
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施するように構成されたメッセージを前記エアインタフェースを介して伝達するように配置された通信インタフェース(40)と、
前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持するとともに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施するように構成されたモビリティマネージメントユニットと
を備える、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項20】
ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークと、回線交換(CS)コアネットワークと、無線端末(30)とを備える通信ネットワークを操作する方法であって、
ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することを含む方法において、
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持する
ことを特徴とする方法。
【請求項21】
前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施することに関連して、前記無線端末(30)が、前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録の実施を抑制することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記無線端末(30)が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
回線交換(CS)が確立されるような時点まで、前記無線端末(30)が、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
回線交換(CS)が確立されたときに、前記無線端末(30)が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新を実行することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項1】
ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成された無線端末(30)において、前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持するように構成されていることを特徴とする無線端末(30)。
【請求項2】
前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施することに関連して、前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施するのを抑制するように構成されている、請求項1に記載の無線端末(30)。
【請求項3】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制するように構成されている、請求項1に記載の無線端末(30)。
【請求項4】
回線交換(CS)が確立されるような時点まで、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持するように構成されている、請求項1に記載の無線端末(30)。
【請求項5】
回線交換(CS)が確立されたときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新を実行するように構成されている、請求項1に記載の無線端末(30)。
【請求項6】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施するように構成されたメッセージを前記エアインタフェースを介して伝達するように配置された通信インタフェース(40)と、
前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持するとともに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施するように構成されたモビリティマネージメントユニットと
を備える、請求項1に記載の無線端末(30)。
【請求項7】
無線端末(30)を操作する方法であって、
ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することを含む方法において、
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持する
ことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施することに関連して、前記無線端末(30)が、前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施するのを抑制することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記無線端末(30)が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記無線端末(30)が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けての結合ロケーションエリア(LA)/ルーティングエリア(RA)更新の実行を抑制し、その代わりに、前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのロケーションエリア(LA)更新を実行することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
回線交換(CS)が確立されるような時点まで、前記無線端末(30)が、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
回線交換(CS)が確立されたときに、前記無線端末(30)が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新を実行することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークと、
回線交換(CS)コアネットワークと、
前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施するように構成された無線端末(30)と
を備える通信ネットワークにおいて、
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持するように、前記無線端末が構成されている
ことを特徴とする通信ネットワーク。
【請求項14】
前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施することに関連して、前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録を実施するのを抑制するように、前記無線端末(30)が構成されている、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項15】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制するように、前記無線端末(30)が構成されている、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項16】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けての結合ロケーションエリア(LA)/ルーティングエリア(RA)更新の実行を抑制し、その代わりに、前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのロケーションエリア(LA)更新を実行するように、前記無線端末(30)が構成されている、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項17】
回線交換(CS)が確立されるような時点まで、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持するように、前記無線端末(30)が構成されている、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項18】
回線交換(CS)が確立されたときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新を実行するように、前記無線端末(30)が構成されている、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項19】
前記無線端末(30)が、
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施するように構成されたメッセージを前記エアインタフェースを介して伝達するように配置された通信インタフェース(40)と、
前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持するとともに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施するように構成されたモビリティマネージメントユニットと
を備える、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項20】
ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークと、回線交換(CS)コアネットワークと、無線端末(30)とを備える通信ネットワークを操作する方法であって、
ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録および/またはセッションを既に有しているときに、広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した回線交換(CS)コアネットワークとの回線交換(CS)サービスに対する登録を実施することを含む方法において、
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持する
ことを特徴とする方法。
【請求項21】
前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介した前記回線交換(CS)コアネットワークとの前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録を実施することに関連して、前記無線端末(30)が、前記広帯域符号分割多重化(WCDMA)エアインタフェースを介したパケット交換(PS)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する登録の実施を抑制することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記回線交換(CS)サービスに対する前記登録に関連して、前記無線端末(30)が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新の実行を抑制することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
回線交換(CS)が確立されるような時点まで、前記無線端末(30)が、前記ロングタームエボルーション(LTE)コアネットワークとのパケット交換(PS)サービスに対する前記登録および/またはセッションを維持することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
回線交換(CS)が確立されたときに、前記無線端末(30)が、広帯域符号分割多重化(WCDMA)パケット交換(PS)コアネットワークに向けてのルーティングエリア更新を実行することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2013−514702(P2013−514702A)
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543945(P2012−543945)
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055609
【国際公開番号】WO2011/073849
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055609
【国際公開番号】WO2011/073849
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】
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