説明

Webサイトの統合管理システム及びそれを利用した管理方法

【課題】Webサイトの統合管理システム及びそれを利用した管理方法を提供する。
【解決手段】Webサイトへの訪問者のログ情報及び検索結果を1つの画面に表示して一目瞭然な分析を可能にし、Webログの分析情報及び検索結果を利用してWebページのコンテンツデータをリアルタイムで修正可能にするWebサイトの統合管理システム及びそれを利用した管理方法を提供する。本発明によれば、Webログの分析や検索結果の分析データが生成された場合に、別のマネージャまたは運営者にデータを伝送し、別のプログラマまたはデザイナがWebサイトを修正することなく、1つのツール内で全ての分析及び修正を行えるので、迅速な対応が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webサイトの統合管理システム及びそれを利用した管理方法に係り、さらに詳細には、Webサイトについての訪問者のログ情報及び検索結果を1つの画面に表示して一目瞭然な分析を可能にし、Webログの分析情報及び検索結果を利用してWebページのコンテンツデータをリアルタイムで修正可能にするWebサイトの統合管理システム及びそれを利用した管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットユーザーが、インターネット上のWebサイトを訪問すれば、当該Webサーバには訪問者のIPアドレスや接続回数などの情報が自動的に格納される。これをログ情報と言う。
【0003】
Webサイトの運営者は、このようなログ情報を分析し、自身のWebサイト訪問者数や訪問者の関心事から、訪問者がWebサーバにおいて表す様態などを把握して、自身のWebサイトを効率的に管理するための重要な資料として利用している。
【0004】
一般に、Webサイトの利用による履歴管理などを行うために、Webサーバが提供するログ情報(Web上の処理内容や利用状況を経時的に記録した資料)は、ログ分析器で抽出及び分析され、Webの使用現況についての情報が抽出された後にデータベースに格納される。このようなWebログの抽出及び分析は、各サイトの会員について行われる。そして、このように利用者が入力する情報を分析することにより、Webサービスの向上を図るための技術が実現される。
【0005】
インターネットポータルサイト或いは電子商取引サイトでは、Webサイト訪問者数、純粋訪問者数、Webサイトへの訪問経路などを明確に測定するために、各種Webログを分析するソフトウェアを用いる。
【0006】
Webログの分析は、特定Webサイトを訪問するユーザーの特性及び行動様式を把握し、顧客関係管理(Customer Relationship Management;CRM)サービスを通じて顧客のニーズに応えるサービスを適切に提供するために用いられる。
【0007】
すなわち、Webログの分析を行い、その結果を用いることで、現時点でユーザーの要求が多いWebページまたはコンテンツをさらに露出頻度の高い位置に移動することや、コンテンツのデザインなどを変更することにより、ユーザーに内容を一層効率よく伝達すること等が可能となる。
【0008】
ところが、このような通常の技術においては、Webログの分析及び検索結果の分析が別々に行われ、取得されたこれらの分析情報によってコンテンツの内容を修正する場合、別のプログラムで行われる。したがって、ログの分析を行うマネージャ及びコンテンツの修正を行うマネージャを別々に設けなければならないという不便さがある。
【0009】
また、Webログの分析情報や検索結果の分析情報がコンテンツ管理システム(Contents Management System:CMS)に伝達されないため、効率的なコンテンツの管理ができないという不便さがある。
【特許文献1】韓国特許出願公開第10−2002−0003127号公報
【特許文献2】韓国特許出願公開第10−2003−0001018号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前記問題点を解決するためになされたもので、Webログの分析、検索、コンテンツの管理を統合的に運営できるダッシュボードを生成し、ダッシュボード内で全ての動作を共に行わせるWebサイトの統合管理システム及びそれを利用した管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記問題点を解決するために、第1の発明は、Webサイト訪問者のログ情報を分析してWebサイトを管理する管理システムであって、制御部と、Webサイトのサービスページまたはコンテンツに対するユーザー端末の接続詳細情報を含むWebログを分析してWebログの分析情報を生成するWebログ分析部と、ユーザー端末から入力されるキーワードに対する検索を行い、キーワードにマッチングされる検索結果を生成してユーザー端末に表示する検索エンジンと、ユーザー端末に表示されるコンテンツに関するコンテンツデータを生成して格納し、コンテンツデータによってコンテンツの属性を修正して格納するコンテンツ管理部と、コンテンツデータを格納するコンテンツ情報DBと、を備える。
【0012】
第2の発明は、第1の発明であって、Webログの分析情報及び検索結果を、所定のデザインテンプレートに挿入してレポート画面を生成し、レポート画面をユーザー端末に表示するテンプレート管理部をさらに備える。
【0013】
第3の発明は、第1の発明であって、制御部は、Webログ分析部で生成したWebログの分析情報と、検索エンジンで生成した検索結果とをコンテンツ管理部に伝送し、Webログの分析情報及び検索結果を表示するダッシュボードを生成してユーザー端末に表示することを特徴とする。
【0014】
第4の発明は、第1の発明であって、Webログ分析部は、サービスページまたはコンテンツに挿入されたスクリプトを抽出及び分析することにより、サービスページまたはコンテンツについてのWebログの分析情報を生成することを特徴とする。
【0015】
第6の発明は、Webサイト統合管理システムを利用してWebサイト訪問者のログ情報を分析し、分析情報によってサービスページのコンテンツ内容を修正するWebサイトの管理方法であって、サービスページに表示されるコンテンツに関するコンテンツデータを生成して格納するコンテンツデータ生成/格納ステップと、Webサイトのサービスページまたはコンテンツに関するユーザー端末の接続詳細情報を含むWebログを分析してWebログの分析情報を生成するWebログの分析/生成ステップと、ユーザー端末から入力されるキーワードに対する検索を行い、キーワードにマッチングされる検索結果を生成する検索結果生成ステップと、Webログの分析情報及び検索結果をユーザー端末に表示する表示ステップと、Webログの分析情報及び検索結果に基づいてコンテンツの属性を修正して格納する属性修正ステップと、を含む。
【0016】
第6の発明は、第5の発明であって、Webログの分析情報及び検索結果を表示するステップは、Webログの分析情報及び検索結果を所定のデザインテンプレートに挿入してレポート画面を生成するレポート画面生成ステップをさらに含む。
【0017】
第7の発明は、第6の発明であって、レポート画面は、Webログの分析情報及び検索結果を統合的に表示するダッシュボード上に出力されることを特徴とする。
【0018】
第8の発明は、第5の発明であって、Webログの分析/生成ステップは、サービスページまたはコンテンツに挿入されたスクリプトを抽出及び分析して、サービスページまたはコンテンツについてのWebログの分析情報を生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、Webログ分析または検索結果分析のデータが生成された場合に、別個のマネージャまたは運営者にデータを伝送(送信)し、別個のプログラマまたはデザイナがWebサイトを修正することなく、1つのツール内で全ての分析及び修正を行えるので、迅速な対応が可能になる。
【0020】
また、本発明によれば、訪問者の行動が直ちにWebサイトの構成に反映できることから、訪問者の分析結果に基づいて特定のユーザーに最適の情報のみを選択して提供することができる。その結果、マーケティングの効果を極大化させ、さらに今後の企業の投資収益率(Return On Investment;ROI)を極大化させることへ繋げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るWebサイトの統合管理システム(以下、「管理システム」という)について詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態に係る管理システムの構成を示すブロック図である。
【0023】
図1に示すように、管理システム100は、インターネット200を介して複数のユーザー端末300と接続される。図1においては、管理システム100が検索サービスやWebコンテンツを提供する企業のWebサイトシステムに含まれているが、Webサイトのシステムと別個にWebログの分析やコンテンツの修正のみを担当するシステムを単独で設定することもできる。
【0024】
管理システム100は、基本的に制御部102、メモリ104及びWebサーバ106を備える。
【0025】
制御部102及びメモリ104は、管理システム100を運営し、ユーザー端末300とデータを送受信するために必要な基本的な作業を行うが、このような構成は、通常的に使用されるものであるので、その詳細な説明を省略する。
【0026】
Webサーバ106は、ユーザー端末300に各種のデータやコンテンツを伝送(送信)し、ユーザー端末300から送受信されるデータのやりとりが可能なブラウザを提供する。
【0027】
検索エンジン108は、ユーザー端末300から入力されるキーワードとマッチングされる結果を検索し、最も関連性の高い結果を先に表示する。近年、検索語として使用されるキーワードを入力すれば、それと関連した類似キーワードを共に表示することで検索の幅を広げる技術が提案されているが、検索エンジン108において、このような方法を使用することもできる。
【0028】
ユーザーが特定のWebサイトを訪問し、キーワードを入力して検索を行うと、入力されたキーワード及び検索内容についての検索ログ情報がWebサーバ106に記録される。また、この検索ログ情報を抽出することで、顧客の好み、関心事項及び所望の情報などについての正確な内容を分析することができる。これを基に検索結果、お勧め検索及び同義語の検索などのユーザーの便宜を考慮したサービスを提供することができ、検索ログの情報に基づいて顧客の課題を判断し、これによるサイトを再編するなどのサービスを実現することができる。
【0029】
また、検索結果として表示される文書は、HTML文書だけでなく、様々な形態の文書ファイル(例えば、ハングル文字を用いたファイル、所定のワープロソフト用フォーマットのファイル(例えば、マクロソフト社のMSワード形式のファイル)、所定の表計算ソフト用フォーマットのファイル(例えば、マイクロソフト社のエクセル形式のファイル)、PDF(アドビシステム社が策定したファイルフォーマット)ファイルなど)についての本文内容の検索を支援することが望ましい。
【0030】
Webログ分析部110は、管理システム100によって管理されるWebサイトを訪問したユーザー端末300などの接続詳細情報及び移動現況などを分析することにより、ユーザー端末300のユーザーの特性及び要求を把握する。
【0031】
このために、Webログ分析部110は、分析しようとするコンテンツ及びサービスページ内に挿入されたログ分析用スクリプトを抽出及び分析することにより、精製されたログ分析情報を生成する。このように生成されたログ分析結果は、コンテンツ管理部114に伝送されてWebサイトのコンテンツの管理に利用できるようになる。
【0032】
ログ分析用スクリプトとは、管理システム100がWebログ情報を収集し且つそれを分析するために、サービスページに挿入するプログラムコードのことであり、定型化されたデザインテンプレートに様々な形態のコンテンツを挿入するときに共に記録される。ユーザー端末300がWebサイトに接続してサービスページまたはWebコンテンツを閲覧した記録は、Webサーバ106に残る。このとき、当該サービスページに挿入されたスクリプトが共に記録されるので、その正確な追跡が可能になる。
【0033】
Webログ分析部110は、ユーザー端末300についてのWebログ情報からスクリプトを抽出して分析することにより、ユーザー端末300の接続詳細情報を把握し、その結果をデザインテンプレートに記録して分析レポートを作成し、ユーザー端末300上に表示する。
【0034】
Webログ分析部110で分析する情報には多様なものが含まれうるが、代表的なものとしては、訪問者数、1回訪問時の平均ページビュー、人気Webページ、訪問のための参照リンクページ、及び人気コンテンツなどが挙げられる。このような項目は、一日または一週間ごとに分析されて管理システム100の内部に格納される。
【0035】
ユーザー情報DB112は、Webサイトに会員として加入したユーザーに関する個人情報を格納し、ユーザーの接続情報を個人情報と共に格納することにより、顧客の好みに合わせた情報の伝達を可能にする。
【0036】
コンテンツ管理部114は、Webページから提供される写真、動画及び著作物などのコンテンツを生成して記録し、表示位置や順位などを変更する。
【0037】
すなわち、コンテンツ管理部114は、Webページから提供されてユーザー端末に表示されるコンテンツに関するコンテンツデータを生成して格納し、そのコンテンツデータによってコンテンツの属性(コンテンツの表示位置、順序、種類など)を修正して格納する。
【0038】
Webサイトのコンテンツを管理するためには、マネージャ、Webデザイナ、プログラマなどが共に作業を行う必要がある。そして、現在、Webページで露出するコンテンツのうち、ユーザーから高い人気を得ているコンテンツは、さらに容易に露出し得る位置に配置し、他のコンテンツは削除するか、または後順位に配置する。
【0039】
従来のWebサイトの管理システムにおいては、Webログ分析部110が分析したログ情報をコンテンツのマネージャに伝達し、これを基に別途の作業を行いWebページの内部のコンテンツの位置、順位、属性などを変更している。したがって、従来のWebサイトの管理システムでは、別の応用プログラムを必要とすることから、変更の時間や手順の煩雑さが問題となる。
【0040】
本発明のWebサイト管理システム100においては、Webログの分析情報や検索結果がコンテンツ管理部114に連動して伝送されるので、別の応用プログラムを動かすことなくWebページの内部のコンテンツの位置、順位、属性などの変更をリアルタイムで行うことができる。
【0041】
また、ワードプロセッサーの如く、WYSIWYG(what you see is what you get)方式のHTMLWebエディターを使用することにより、必ずしも専門家でなくても誰でもテキストの入力、イメージの入力、書式設定などを行うことができる。
【0042】
また、デザインテンプレートを用いて単一のコンテンツを複数の画面で構成して表示することもできる。そして、Webサイトのカテゴリー別にデザインテンプレートを登録すれば、以後に当該カテゴリーに含まれたコンテンツは、何れも自動的に当該デザインテンプレートの構成に合わせてWebサイトに表示される。デザインテンプレートは、バージョン別に管理して複数のサンプルを予め用意し、必要に応じて内容のみを変えて使用することができる。デザインテンプレートにおいて、個別的なデザインの変更時にもコンテンツはそのまま保持することも望ましい。このようなデザインテンプレートの開発及び変更は、Webデザイナ及びプログラマによって行われる。
【0043】
言い換えれば、コンテンツを生成する主体と、デザインテンプレートを生成する主体とが分けられており、ユーザーのニーズに最も応えるテンプレートに結果物を結合してユーザーに提供することができる。
【0044】
コンテンツの生成、管理、及びWebサイトの運営に参加するあらゆるユーザーを対象として、サイト別あるいはカテゴリー別に担当する各種グループの生成及びそれによる権限付与が可能となる。直列及び並列方式の承認ルールの設定が可能であり、一度登録された承認ルールは、他のコンテンツ及びサイトカテゴリーへの持続的な再活用が可能である。
【0045】
コンテンツを配布または分配する方式においても、既存のFTP(File Transfer Protocol)方式に比べて迅速且つ安定した伝送を可能にするために、別のDeployエンジンを自体内蔵して使用することができる。Deployエンジンにはスケジュールの設定機能を搭載して、コンテンツの配布周期及び配布範囲を簡単に指定できるようにする。
【0046】
一方、コンテンツ情報DB116は、Webサイトから提供される各種コンテンツデータを格納する。
【0047】
テンプレート管理部118は、ユーザー端末300に表示されるWebログの分析結果及び検索結果を、定型化されたデザインテンプレートと結合して結果レポート画面を生成し、生成されたレポート画面をダッシュボード上に構成してユーザー端末300に伝送する。
【0048】
Webログの分析結果及び検索結果が結合されるデザインテンプレートは、前述したように、管理システム100または外部システム(Webデザイナ及びプログラマ)で生成でき、Webサイトやユーザーの特性に合わせて予め生成されて格納される。したがって、テンプレート管理部118は、予め生成された複数のデザインテンプレートのうち最適のデザインテンプレートを選択し、検索エンジン108またはWebログ分析部110から伝送される報告内容を特定のデザインテンプレートに結合させてレポート画面を生成し、それをユーザー端末300に伝送する。
【0049】
図2は、Webサイトを統合的に照会するダッシュボードの構成を示すブロック図であり、図3は、管理システムを利用した統合管理方法の過程を示すフローチャートである。
【0050】
図1乃至図3に示すように、本発明に適用されたダッシュボードは、Webログの分析結果などを1つの統合された照会プログラム内でモニタリングできるように設計されたものである。
【0051】
図2に示すように、1つのツール(ダッシュボード)内に統合されたソリューションが備えられているので、機能拡張用の別途のソリューションを追加する必要がないという利点がある。したがって、本発明を適用すると、Webサイトの企画はもとより統計、分析、サイトに関する評価、及びその結果の反映をも同時に把握することができる。
【0052】
また、各種アプリケーションとの連携のための標準API(Application Program Interface)を提供することにより、今後システムを容易に拡張させることができる。
【0053】
詳しくは、(1)ユーザーがユーザー端末300を利用してWebサイトを訪問すると、(2)Webサイトは、検索またはコンテンツなどを通じて各種サービスを提供する。(3)このようなサービスが提供される間、管理システム100は、ユーザー端末300の接続詳細情報を記録したWebログの情報を生成して分析し、且つ統計データを生成する。
【0054】
(4)Webサイトのマネージャは、ダッシュボード上で各種の分析データを一括的に照会することができ、このようなデータに基づき、Webサイトの問題点を把握し、改善方向を策定して、(5)新規サイトについての企画案を作成する。
【0055】
(6)マネージャは、新規企画案を基にサイトを再構築し、コンテンツ管理システム(CMS)を用いてコンテンツの位置や属性の変更を行い、(7)新規サービスをユーザー端末300に提供する。すなわち、本発明のダッシュボード上で把握された様々な問題点及び改善事項を、実際Webサイトの補完作業に容易に連結させることができる。
【0056】
図4は、ダッシュボードのWebログの分析画面を示す例示図である。
【0057】
図4に示すように、統合照会のためのダッシュボード上には、Webログの分析結果及び検索結果による各種の統計データが1つのプログラム内で出力される。したがって、マネージャは、自分が管理するWebサイトに関する分析資料をリアルタイムで把握し得るため、迅速に対応することができる。
【0058】
図5は、Webログ基盤の主要なレポート要素を表す表であり、同図によれば、ユーザーに提供されるレポート要素は、接続量の分析、ページの分析、訪問経路の分析、訪問者の分析、ナビゲーションの分析、コンテンツの分析、シナリオの分析、及びシステムの分析などのカテゴリーで構成される。しかし、このようなカテゴリーは、1つの実施形態に過ぎないものであって、ユーザーのニーズやWebサイトの特性などによってさらに追加されうる。
【0059】
また、ダッシュボード上には、Webログ情報基盤のコンテンツの使用情報(会員データベースの連動情報を含む)、検索ログ、その他ユーザーがモニタリングを要望するサイトの外部情報(株式相場、サイトの順位情報など)を表示することができる。
【0060】
図6は、Webログの分析画面の構成を変更する方法を示す例示図であり、同図によれば、ユーザーは、ダッシュボード上に表示される各種分析レポートの構成要素を任意に設定できる。仮に、ユーザーが、本発明で提供される分析レポートの全要素を表示しようとする場合には、全画面のボタンをクリックして左側の全項目を設定画面に格納させる。設定画面に表示されている構成要素のうち、それ以上表示する必要のない要素が生じた場合には、除去ボタンをクリックして設定画面から除去する。
【0061】
ユーザーがダッシュボードの構成要素を変更する場合は、テンプレート管理部118が、予め設定されたテンプレートのサイズまたは位置を変更することにより、全構成要素を1つの画面上に表示できるようにする。もちろん、多数の構成要素が選択された場合は、個別レポートの表示画面が一層縮小せざるを得なくなる。このため、当該レポートを選択すると、別の窓により詳細な情報が表示されるように設定することができる。
【0062】
図7は、コンテンツ管理部によるコンテンツの管理画面を示す例示図であり、同図によれば、Webサイト上から提供される各種コンテンツに関する接続またはダウンロードの統計データを基に当該コンテンツの位置や属性を変更し得るインターフェースを提供する。
【0063】
Webログ分析部110から提供されたログ分析情報を照会したマネージャは、Webページのコンテンツを変更または修正する場合、別のコンテンツ管理システム(CMS)にログインして当該コンテンツ及びサービスページを修正する。したがって、ダッシュボード上で確認したデータを基にコンテンツ管理システムがコンテンツを管理するようになるが、このとき、ダッシュボード上に表示される各種ログ分析情報がコンテンツ管理システムに伝達(送信)されることで、効果的な使用が可能となり、作業の時間や手順の簡単化を図ることができる。しかも、ログ分析資料や検索結果データが直ちに伝送(送信)され、これを基に接続順位などがリアルタイムで表示されることから、修正や変更過程を容易に把握することができる。
【0064】
図8は、コンテンツの修正方法を示す例示図であり、同図によれば、前述のようなWYSIWYG方式でWebページの構成を変更することができる。
【0065】
以上で、本発明の実施形態を説明したが、本発明の権利範囲は、このような実施形態に限定されるものではなく、当業者が容易に変更できる範囲にもその権利が及ぶ。
【0066】
本発明では、Webサイトの運営、ログ分析及びコンテンツ管理が1つのシステムで行われると説明しているが、様々なコンテンツを提供するWebサイトが別個に存在し、ネットワークを介して接続された管理システムが、Webサイトで実行される状態を分析してデータを提供する方式によって実施されてもよい。このためには、Webサイトの外部に存在する管理システムにおいて当該Webサイトの内部のデータ及びWebページの構成を変更し得るように管理権限が与えられねばならないであろう。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施形態に係る管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】Webサイトを統合的に照会するダッシュボードの構成を示すブロック図である。
【図3】管理システムを利用した統合管理方法の過程を示すフローチャートである。
【図4】ダッシュボードのWebログの分析画面を示す例示図である。
【図5】Webログ基盤の主要なレポート要素を表す表である。
【図6】Webログの分析画面の構成を変更する方法を示す例示図である。
【図7】コンテンツ管理部によるコンテンツ管理画面を示す例示図である。
【図8】コンテンツの修正方法を示す例示図である。
【符号の説明】
【0068】
100 Webサイトの統合管理システム
102 制御部
104 メモリ
106 Webサーバ
108 検索エンジン
110 Webログ分析部
112 ユーザー情報DB
114 コンテンツ管理部
116 コンテンツ情報DB
118 テンプレート管理部
200 インターネット
300 ユーザー端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webサイト訪問者のログ情報を分析してWebサイトを管理する管理システムであって、
制御部と、
前記Webサイトのサービスページまたはコンテンツに対するユーザー端末の接続詳細情報を含むWebログを分析して前記Webログの分析情報を生成するWebログ分析部と、
前記ユーザー端末から入力されるキーワードに対する検索を行い、前記キーワードにマッチングされる検索結果を生成して前記ユーザー端末に表示する検索エンジンと、
前記ユーザー端末に表示される前記コンテンツに関するコンテンツデータを生成して格納し、前記コンテンツデータによって前記コンテンツの属性を修正して格納するコンテンツ管理部と、
前記コンテンツデータを格納するコンテンツ情報DBと、
を備えることを特徴とするWebサイトの統合管理システム。
【請求項2】
前記Webログの前記分析情報及び前記検索結果を所定のデザインテンプレートに挿入してレポート画面を生成し、前記レポート画面を前記ユーザー端末に表示するテンプレート管理部をさらに備えることを特徴とする、
請求項1に記載のWebサイトの統合管理システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記Webログ分析部で生成した前記Webログの前記分析情報と、前記検索エンジンで生成した前記検索結果とを前記コンテンツ管理部に伝送し、前記Webログの前記分析情報及び前記検索結果を表示するダッシュボードを生成して前記ユーザー端末に表示することを特徴とする、
請求項1に記載のWebサイトの統合管理システム。
【請求項4】
前記Webログ分析部は、前記サービスページまたは前記コンテンツに挿入されたスクリプトを抽出及び分析することにより、前記サービスページまたは前記コンテンツについての前記Webログの前記分析情報を生成することを特徴とする、
請求項1に記載のWebサイトの統合管理システム。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のうち何れか1項に記載のWebサイトの統合管理システムを用いてWebサイト訪問者のログ情報を分析し、前記分析結果によってサービスページのコンテンツ内容を修正するWebサイトの管理方法であって、
前記サービスページに表示されるコンテンツに関するコンテンツデータを生成して格納するコンテンツデータ生成/格納ステップと、
前記Webサイトの前記サービスページまたは前記コンテンツに関するユーザー端末の接続詳細情報を含むWebログを分析して前記Webログの分析情報を生成する前記Webログの分析/生成ステップと、
前記ユーザー端末から入力されるキーワードに対する検索を行い、前記キーワードにマッチングされる検索結果を生成する検索結果生成ステップと、
前記Webログの前記分析情報及び前記検索結果を前記ユーザー端末に表示する表示ステップと、
前記Webログの前記分析情報及び前記検索結果に基づいて前記コンテンツの属性を修正して格納する属性修正ステップと、
を含むことを特徴とするWebサイトの統合管理方法。
【請求項6】
前記表示ステップは、前記Webログの前記分析情報及び前記検索結果を所定のデザインテンプレートに挿入してレポート画面を生成するレポート画面生成ステップをさらに含むことを特徴とする、
請求項5に記載のWebサイトの統合管理方法。
【請求項7】
前記レポート画面は、前記Webログの前記分析情報及び前記検索結果を統合的に表示するダッシュボード上に出力されることを特徴とする、
請求項6に記載のWebサイトの統合管理方法。
【請求項8】
前記Webログの分析/生成ステップは、前記サービスページまたは前記コンテンツに挿入されたスクリプトを抽出及び分析して、前記サービスページまたは前記コンテンツについての前記Webログの前記分析情報を生成することを特徴とする、
請求項5に記載のWebサイトの統合管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−164791(P2007−164791A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−334573(P2006−334573)
【出願日】平成18年12月12日(2006.12.12)
【出願人】(506412343)アイ−オン コミュニケーションズ カンパニー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】