説明

パイル布帛

【課題】パイル布帛のパイル面の凹凸模様を描出している凹部谷底を成すパイル繊維の溶融皮膜14を亀裂し難く、剥離脱落し難くする。
【解決手段】単繊維繊度(M)が5dtex以下であり、融点が異なる高融点繊維11と低融点繊維12とによってパイル13が構成し、パイル層の厚み(H)を2.0mm以下にする。単位面積25.4mm平方当りのパイルの個数で示されるパイル密度(N)を1000個/(25.4mm)2 以上とし、パイル糸を構成している繊維の本数(Q)とパイル密度(N)との積(Q×N)として示される単位面積25.4mm平方当りのパイル繊維密度(R)を300000本/(25.4mm)2 以上とする。パイル13の総質量に占める低融点繊維12の混繊質量比率を10〜70%とし、パイル13を構成しているパイル繊維の総本数に占める低融点繊維12の混繊本数比率を7〜50%とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パイル面に凹凸模様が描出されており、主として椅子張地、即ち座席や椅子の背凭れや座面の表面を被覆する表面材に好適なパイル布帛に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パイル面を部分的に加熱押圧して凹凸模様を描出することは公知である(例えば、特許文献1参照)。パイル面は、基布に植設されたパイルによって構成されており、パイルがクッション性に富むことから、加熱押圧してセットされた凹部のパイルは、その弾性復元力によって次第に元の直立状態に復元し易く、パイル面に描出された凹凸模様が消失し易い。
【0003】
そこで、加熱押圧時にパイル繊維を加熱溶融し、その溶融皮膜によって凹部の谷底をセットする方法が採用される。しかし、パイル層はクッション性に富むと同時に断熱性にも富むので、加熱押圧時の熱がパイルの根元まで伝わり難い。そのため、凹部の谷底に形成されるパイル繊維の溶融皮膜が、その皮膜の下に隠れて溶融しなかったパイルの根元部分のパイル繊維の上に浮いた恰好になり、根元部分のパイル繊維の弾性復元力によって凹部の谷底の溶融皮膜が押し上げられ易く、その際、亀裂が生じて谷底の溶融皮膜が剥離し易くなる。
【0004】
そこで、高融点繊維と低融点繊維をパイルに混用したパイル布帛では、加熱押圧を複数回繰り返すことになる(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開昭56−107065号公報(特公昭62−15667)
【特許文献2】特開昭59−094671号公報(特公昭62−57735)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
パイル層はクッション性と断熱性に富むので、凹部の谷底の溶融皮膜が基布に融着する程度に加熱して深く押圧すれば、その凹部の谷底において基布が裂け易くなる。
そこで、そのように加熱押圧してパイル布帛に深い凹部を形成する場合には、そのパイル布帛の裏面に補強裏地の貼り合わせが必要となる。
そして、その深い凹部を形成する方法は、厚くて丈夫な基布の使用されるカーペット用パイル布帛に限られ(例えば、前記特許文献2参照)、車両座席用パイル布帛、特に基布が薄手になるパイル布帛には適用し難い。
【0007】
そこで本発明は、パイル面に加熱押圧して描出される凹凸模様の凹部の谷底の溶融皮膜を基布に密着させて剥離脱落し難くし、絶えずパイル面が擦られて使用される車両座席の表面材に適したパイル布帛を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るパイル布帛は、(a) 加熱押圧されたパイル繊維の溶融皮膜14によって谷底が構成されている凹部17によってパイル面15に凹凸模様が描出されており、(b) パイル13の先端から根元の基布18に至るパイル層の厚み(H)が2.0mm以下であり、(c) 単繊維繊度(M)が5dtex以下であり、融点が異なる高融点繊維11と低融点繊維12とによってパイル13が構成されており、(d) パイル13を係止する基布18が、パイル13を構成している低融点繊維12よりも融点が高い高融点繊維によって構成されており、(e) 単位面積25.4mm平方当りのパイルの個数で示されるパイル密度(N)が1000個/(25.4mm)2 以上であり、(f) パイル糸を構成している繊維の本数(Q)とパイル密度(N)との積(Q×N)として示される単位面積25.4mm平方当りのパイル繊維密度(R)が300000本/(25.4mm)2 以上であり、(g) パイル13の総質量に占める低融点繊維12の混繊質量比率が10〜70%であり、(h) パイル13を構成しているパイル繊維の総本数に占める低融点繊維12の混繊本数比率が7〜50%であることを第1の特徴とする。
【0009】
本発明に係るパイル布帛の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、パイル13を構成している高融点繊維11がポリエチレンテレフタレート繊維であり、パイル13を構成している低融点繊維12がポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリプロピレンテレフタレート繊維またはポリブチレンテレフタレート繊維である点にある。
【発明の効果】
【0010】
本発明において、パイル13を高融点繊維11と低融点繊維12によって構成したのは、高融点繊維11が溶融し難く、低融点繊維12が形成する溶融皮膜14の中にあって補強材の役目をなし、溶融皮膜14を亀裂し難くすると共に、溶融皮膜14が基布18に密着するとしても融着せず、基布18に比して伸縮性を欠く溶融皮膜14が、基布18と一体になって曲折することがないように、基布18から分離独立した状態におくためであり、そのためにパイル糸に占める低融点繊維12の混繊質量比率を10〜70%としている。
即ち、低融点繊維12の混繊質量比率が70%であれば、加熱押圧箇所の殆ど全てのパイル繊維が溶融し、その溶融皮膜14が融着して基布18が粗硬で亀裂し易くなり、それとは逆に、低融点繊維12の混繊質比率が10%未満であれば、溶融皮膜14が基布18から浮き上がった恰好になり、低融点繊維12の溶融物によって高融点繊維11と高融点繊維11の間を強固に繋ぐことが出来ず、高融点繊維11と高融点繊維11の間で溶融皮膜14が亀裂し易くなり、その点では、低融点繊維12の混繊質比率を20%以上にすることが望ましい。
【0011】
本発明において、低融点繊維12の混繊質量比率を70%以下とするのは、例えば、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリプロピレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維等の低融点繊維12は、それらの繊維に対して高融点繊維11となるポリエチレンテレフタレート繊維に比して物性強度が劣り、低融点繊維12の混繊質量比率を70%以上にするときはパイルが押し倒され易く、パイル面が摩耗し易くなり、耐摩耗性があって椅子張り地に適した耐久性のあるパイル布帛は得難くなる。
又、低融点繊維12の混繊質量比率に応じてアメリカ自動車安全基準FMVSS302による燃焼性試験における燃焼速度が速まるので、その自動車安全基準との関係からしても低融点繊維12の混繊質量比率を70%以下に、好ましくは50%以下にする。
【0012】
本発明において、高融点繊維11と低融点繊維12の単繊維繊度(M)を5dtex以下とし、パイル13を構成しているパイル繊維の総本数に占める低融点繊維12の混繊本数比率を7〜50%とするのは、低融点繊維12の混繊質量比率が70%であっても、その単繊維繊度が太ければ、高融点繊維11と低融点繊維12が均等に混在せず、低融点繊維12の形成する溶融皮膜14が高融点繊維11によって分断されて連続せず、溶融皮膜14が亀裂し易くなるためである。
そこで、本発明では、高融点繊維11と低融点繊維12が均等に混在するようにするため、低融点繊維12の混繊本数比率を7%以上にしているが、好ましくは15%以上にする。
その場合、低融点繊維12の混繊本数比率が50%を超え、高融点繊維11の混繊本数比率が50%未満になると、低融点繊維12の形成する溶融皮膜14に高融点繊維11が均等に混在せず、溶融皮膜14の中にあって補強材の役目をなす高融点繊維11による補強効果が低下し、溶融皮膜14が基布18に密着し、基布18の伸縮性や可撓性が抑えられてパイル布帛の風合いが損なわれ易くなる。
【0013】
本発明において、パイル密度(N)を1000個/(25.4mm)2 以上とし、パイル繊維密度(R)を300000本/(25.4mm)2 以上とするのも、基布18から突き出たパイルやパイル繊維毎に分断されることなく連続した溶融皮膜14が形成されるようにするためであり、そうすることによって、溶融皮膜14が無数の高融点繊維11を介して基布18に接合され、一部の高融点繊維11を介して剥離応力が溶融皮膜14に集中作用することがなく、その結果、溶融皮膜14が亀裂し難くなり、又、剥離し難くなる。
【0014】
本発明において、パイル13の先端から基布と根元に至るパイル層の厚み(H)を2.0mm以下とするのは、加熱押圧して生じる溶融皮膜14が厚いパイル層に阻まれることなく、高融点繊維11に遮られて僅かに触れ合う程度に基布18に軽く密着した薄く可撓で、亀裂し難い皮膜になるようにするためであり、好ましくはパイル層の厚み(H)を1.5mm以下にする。
そのように、溶融皮膜14が薄くなるとしても、混繊された高融点繊維11と低融点繊維12が均一に混じり合って薄く平滑で細かい凹凸のないフイルムのように強靱な皮膜となる。
【0015】
かくして、本発明によると、加熱押圧されたパイル繊維の溶融皮膜14によって谷底が構成されている凹部17によってパイル面15に凹凸模様が描出され、その溶融皮膜14が、薄く強靱で亀裂し難く、剥離脱落し難く、絶えずパイル面が擦られて使用される自動車座席の椅子張り地に適したパイル布帛が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
低融点繊維12には、低融点ポリマーを鞘成分とし、高融点ポリマーを芯成分とする芯鞘複合繊維を使用することが出来る。
パイル面15を加熱押圧して薄く可撓で亀裂し難い均一厚みの溶融皮膜14を形成するためには、パイル繊維密度(R)とパイル繊維の単繊維繊度(M)との積として示されるパイル層のパイル/デシテックス換算密度(S)を300000dtex/(25.4mm)2 以上にするとよい。
【0017】
一般に、パイル層の嵩比重は、パイル布帛の単位面積から刈り取ったパイル繊維の質量とパイル層の厚みによって算定される。
しかし、本発明では、パイル層の厚みtが2.0mm以下のパイル布帛ではパイル繊維を刈り取ることは極めて困難なことから、パイル密度(N)とパイル糸を構成している繊維の本数(Q)とパイル糸の単繊維繊度(M)との積として示されるパイル/デシテックス換算密度(S)がパイル層の嵩比重に代用される。
ここに言う『パイル/デシテックス換算密度(S)』とは、パイル布帛の単位面積(25.4mm)2 に含まれる全てのパイル繊維を太い一本の繊維に纏めた場合の当該一本の繊維の繊度、即ち、パイル布帛の単位面積内(25.4mm)2 に植設されている仮想の太い一本のパイル繊維の繊度を意味する。
本発明において、パイル層のパイル/デシテックス換算密度(S)を300000dtex/(25.4mm)2 以上、好ましくは500000dtex/(25.4mm)2 以上とするときは、溶融皮膜14が、加熱押圧時に溶融せずに僅かに残るパイルの根元19に押し返され、或いは、根元19に突き当たって破れたりせず、特に、単位面積(25.4mm)2 に介在するパイル繊維の数が300000本以上であれば、混繊された高融点繊維11と低融点繊維12が均一に混じり合って薄く平滑で細かい凹凸のないフイルムのように強靱な皮膜を形成することが出来る。
【0018】
パイル面15の加熱押圧は、加熱エンボスロールを使用し、常法に従って行われる。
パイル面の加熱押圧時には、基布18が、パイル13の低融点繊維12よりも高融点の繊維によって構成されているので、破れたり変形することがない。
パイル面15と凹部17との境界は、加熱溶融したパイル繊維11・12による溝壁16となるが、その谷底14の幅(W)をパイル面15から谷底14に到る距離(V)の3倍以上にする。
そのように、谷底14の幅(W)をパイル面15から谷底14に到る距離(V)の3倍以上にするのは、加熱押圧時には加熱押圧金型からの輻射熱を受けて谷底14の周縁のパイル繊維も溶融するが、厚み(H)が2.0mm以下のパイル層では、その谷底14の周縁での溶融も少なく、それが溶融して幅1〜2mmの傾斜溝壁16が谷底14の両縁を縁取るように形成され、そのように谷底14が縁取られ、又、毛羽立ったパイル面15とフィルム状の谷底14との外観上の相違も消えることがないので、凹部16の深さが1mm前後でも立体感を帯びた凹凸模様が描出される。
仮に、椅子張り地に使用されるパイル布帛が、その使用においてパイル13が押し倒されてパイル層が薄くなるとしても、毛羽立ったパイル面15とフィルム状の谷底14との外観上の相違による凹凸模様が描出されており、又、元々厚み(H)が2.0mm以下のパイル層では、格別パイル13が押し倒されたと言う印象を与えない。
【実施例】
【0019】
高融点繊維11として単繊維繊度1.17dtex・総繊度84dtexのポリエチレンテレフタレート・マルチフィラメント糸、単繊維繊度1.17dtex・総繊度168dtexのポリエチレンテレフタレート・マルチフィラメント糸、単繊維繊度1.17dtex・総繊度252dtexのポリエチレンテレフタレート・マルチフィラメント糸、単繊維繊度1.17dtex・総繊度336dtexのポリエチレンテレフタレート・マルチフィラメント糸、および、単繊維繊度1.17dtex・総繊度420dtexのポリエチレンテレフタレート・マルチフィラメント糸を用意した。
低融点繊維12として単繊維繊度1.17dtex・総繊度168dtexのポリブチレンテレフタレート・マルチフィラメント糸、単繊維繊度3.50dtex・総繊度84dtexのポリブチレンテレフタレート・マルチフィラメント糸、単繊維繊度3.50dtex・総繊度168dtexのポリブチレンテレフタレート・マルチフィラメント糸、単繊維繊度3.50dtex・総繊度252dtexのポリブチレンテレフタレート・マルチフィラメント糸、単繊維繊度3.50dtex・総繊度420dtexのポリブチレンテレフタレート・マルチフィラメント糸、および、単繊維繊度3.50dtex・総繊度336dtexのポリブチレンテレフタレート・マルチフィラメント糸を用意した。
それらの高融点繊維(ポリエチレンテレフタレート・マルチフィラメント糸)11と低融点繊維(ポリブチレンテレフタレート・マルチフィラメント糸)12を混繊してパイル糸を調製し、経糸密度36本/25.4mm、緯糸密度52本/25.4mmのモケット(パイル布帛)を織成し、加熱エンボスロールを使用して凹凸模様をパイル面に描出し、風合い、耐亀裂発生、耐皮膜剥離および燃焼性を評価した。
パイル布帛の仕様と評価は、表1と表2に示す通りである。
【0020】
[評価方法]
パイル布帛の風合いについては、3名の検査員(パネル)が実施例1〜6および比較例1〜8のパイル布帛を一対比較する毎に『風合い良好』と認めたパイル布帛については評価点1点とし、『風合い不良』と認めたパイル布帛については評価点0点とし、そのそれぞれの評価点の平均点が0.75点以上のパイル布帛を『◎』で、平均点が0.55〜0.74点のパイル布帛を『○』で、平均点が0.35〜0.54点のパイル布帛を『△』で、平均点が0.34点以下のパイル布帛を『×』で表示する。
【0021】
パイル布帛の耐亀裂発生については、JIS−L−1096(8.17.2)B法によって実施例1〜6および比較例1〜8のパイル布帛を試験し、加熱押圧凹部17の溶融皮膜14に、亀裂が全く認められないか、殆ど認められないパイル布帛を『◎』で、亀裂が僅かに認められるが、殆ど目立たないパイル布帛を『○』で、亀裂が明らかに認められるが、目立たないパイル布帛を『△』で、亀裂が明らかに認められ、目立つパイル布帛を『×』で表示する。
【0022】
パイル布帛の耐皮膜剥離については、JIS−L−0849(5.1−b)の摩擦試験機2形 (学振型)において、金属摩擦子(質量200g)を使用し、先端接触面をタテ2mm・ヨコ4mm、試験片サイズを幅30mm・長さ250mmとし、荷重を4.9Nとし、往復距離100mm、往復速さ30回/minとして100回往復摩擦し、加熱押圧凹部17の溶融皮膜14に、皮膜剥離が全く認められないか、殆ど認められないパイル布帛を『◎』で、皮膜剥離が僅かに認められるが、殆ど目立たないパイル布帛を『○』で、皮膜剥離が明らかに認められるが、目立たないパイル布帛を『△』で、皮膜剥離が明らかに認められ、目立つパイル布帛を『×』で表示する。
【0023】
パイル布帛の燃焼性については、JIS−D−1201に準ずる米国自動車安全基準FMVSS302水平法によって行い、水平に支持した試料の一端に接炎した炎が標線間(254mm・10吋)の標線間を移動する燃焼速度によって評価される。
【0024】
【表1】

【0025】
【表2】

【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係るパイル布帛の断面斜視図である。
【符号の説明】
【0027】
11:高融点繊維
12:低融点繊維
13:パイル
14:皮膜(谷底)
15:パイル面
16:溝壁
17:凹部
18:基布
19:根元

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a) 加熱押圧されたパイル繊維の溶融皮膜(14)によって谷底が構成されている凹部(17)によってパイル面(15)に凹凸模様が描出されており、
(b) パイル(13)の先端から根元の基布(18)に至るパイル層の厚み(H)が2.0mm以下であり、
(c) 単繊維繊度(M)が5dtex以下であり、融点が異なる高融点繊維(11)と低融点繊維(12)とによってパイル(13)が構成されており、
(d) パイル(13)を係止する基布(18)が、パイル(13)を構成している低融点繊維(12)よりも融点が高い高融点繊維によって構成されており、
(e) 単位面積25.4mm平方当りのパイルの個数で示されるパイル密度(N)が1000個/(25.4mm)2 以上であり、
(f) パイル糸を構成している繊維の本数(Q)とパイル密度(N)との積(Q×N)として示される単位面積25.4mm平方当りのパイル繊維密度(R)が300000本/(25.4mm)2 以上であり、
(g) パイル(13)の総質量に占める低融点繊維(12)の混繊質量比率が10〜70%であり、
(h) パイル(13)を構成しているパイル繊維の総本数に占める低融点繊維(12)の混繊本数比率が7〜50%であるパイル布帛。
【請求項2】
パイル(13)を構成している高融点繊維(11)がポリエチレンテレフタレート繊維であり、パイル(13)を構成している低融点繊維(12)がポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリプロピレンテレフタレート繊維またはポリブチレンテレフタレート繊維である前掲請求項1に記載のパイル布帛。

【図1】
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【公開番号】特開2008−169517(P2008−169517A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−4615(P2007−4615)
【出願日】平成19年1月12日(2007.1.12)
【出願人】(000148151)株式会社川島織物セルコン (104)
【Fターム(参考)】