説明

α‐ガラクトシルセラミドのアナログ及びその使用

式Iの化合物、[ここで、式中、Rが、ヒトCD1dへ結合した場合に、α−ガラクトシルセラミドのスフィンゴシン鎖の末端nC14H29が占める容積に比較してC’チャネルが占める容積の少なくとも30%を充填し、及びRが、ヒトCD1dへ結合した場合に、α−ガラクトシルセラミドのアシル鎖の末端nC25H51が占める容積に比較してA’チャネルが占める容積の少なくとも30%を充填するように、Rが、ヒトCD1dのC’チャネルを占めるために適合する疎水性部分を示し、Rが、ヒトCD1dのA’チャネルを占めるために適合する疎水性部分を表し、Rが、水素又はOHを示し、R及びRが、夫々、水素を示し、更に、Rが水素を示す場合には、R及びRが共に一重結合を形成してよく、Xが、−CHA(CHOH)Y又は-P(=O)(O-)OCH2(CHOH)Yを示し、〔ここで、式中、Yが、CHB1B2を示し、nが、1〜4の整数を示し、mが、0又は1を示し、Aが、水素を示し、B1及びB2の一方が、H、OH又はフェニルを示し、そして他方が、水素を示すか、又はB1及びB2の一方が、ヒドロキシルを示し、そして他方が、フェニルを示す、さらに、nが、4を示す場合は、Aが、B1及びB2の一方と共に一重結合を形成し、そしてB1及びB2の他方が、H、OH又はOS O3Hを示す〕]及び、薬学的に許容可能なそれらの塩;式Iの化合物がウイルス、微生物感染、寄生虫、自己免疫疾患、癌、アレルギー又は喘息の治療において使用されることが示されることが記載される。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物:
【化1】

[ここで、式中、
が、ヒトCD1dへ結合した場合に、α−ガラクトシルセラミドのスフィンゴシン鎖の末端nC14H29が占める容積に比較してC’チャネルが占める容積の少なくとも30%を充填し、及びRが、ヒトCD1dへ結合した場合に、α−ガラクトシルセラミドのアシル鎖の末端nC25H51が占める容積に比較してA’チャネルが占める容積の少なくとも30%を充填するように、Rが、ヒトCD1dのC’チャネルを占めるために適合する疎水性部分を示し、Rが、ヒトCD1dのA’チャネルを占めるために適合する疎水性部分を表し、
が、水素又はOHを示し、
及びRが、夫々、水素を示し、更に、Rが水素を示す場合には、R及びRが共に一重結合を形成してよく、
Xが、−CHA(CHOH)Y又は-P(=O)(O-)OCH2(CHOH)Yを示し、
〔ここで、式中、
Yが、CHB1B2を示し、
nが、1〜4の整数を示し、mが、0又は1を示し、
Aが、水素を示し、
1及びB2の一方が、H、OH又はフェニルを示し、そして他方が、水素を示すか、又はB1及びB2の一方が、ヒドロキシルを示し、そして他方が、フェニルを示す、
さらに、nが、4を示す場合は、Aが、B1及びB2の一方と共に一重結合を形成し、そしてB1及びB2の他方が、H、OH又はOSO3Hを示す〕]
及び、薬学的に許容可能なそれらの塩。
【請求項2】
1が、請求項1で規定したC’チャネルの占める容積の少なくとも35%を充填する請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
2が、請求項1に規定したA’チャネルの占める容積の少なくとも40%を充填する請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
1が、鎖中に5〜14個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖状の炭化水素鎖を示す請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
が、鎖中に11〜14個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖状の炭化水素鎖を示す請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
2が、鎖中に8〜25個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖状の炭化水素鎖を示す請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
1又はR2の一方又は両方が、1、または複数個の二重結合を含む請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
1又はR2の一方又は両方が、1、2又は3個の二重結合を含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
前記二重結合が、シス(Z)である請求項7又は8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
Xが、CHA(CHOH)CHB1B2を示す請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
Xが、CH2(CHOH)CHB1B2を表す、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
nが、1、2若しくは3を示す請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
が、水素を示す請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
及びRが、どちらも水素を示す請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
及びBの一方が水素を示し、他方がヒドロキシルを示す請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
医薬品として使用するための請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
哺乳動物被験体をウイルス、微生物感染、寄生虫、自己免疫疾患、癌、アレルギー又は喘息から保護又は治療するための方法であって、前記被験体にウイルス、微生物感染、寄生虫、自己免疫疾患、癌、アレルギー又は喘息などに対する、又は治療する際の医薬活性を有する医薬有効量の請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項18】
薬学的に許容可能な賦形剤、担体又はアジュバントとの混合物中に請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A−1】
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【図4A−2】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−513646(P2009−513646A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−537900(P2008−537900)
【出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【国際出願番号】PCT/US2006/041592
【国際公開番号】WO2007/050668
【国際公開日】平成19年5月3日(2007.5.3)
【出願人】(500025570)ルードヴィッヒ インスティテュート フォー キャンサー リサーチ (16)
【Fターム(参考)】