説明

β−グルコシダーゼ活性を有するポリペプチドおよびそれをコードするポリヌクレオチド

本発明は、β-グルコシダーゼ活性を有する単離されたポリペプチドおよび前記ポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチドに関する。また、本発明は、前記ポリヌクレオチドを含んでなる核酸構築物、ベクターおよび宿主細胞ならびに前記ポリペプチドを製造しかつ使用する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記から成る群から選択される、β-グルコシダーゼ活性を有する単離されたポリペプチド:
(a) 配列番号2の成熟ポリペプチドと少なくとも70%の同一性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド;
(b) 少なくとも中程度のストリンジェンシイ条件下に (i) 配列番号1の成熟ポリペプチドコード配列、 (ii) 配列番号1の成熟ポリペプチドコード配列中に含有されるcDNA配列または (iii) 上記(i) または (ii) の相補的鎖とハイブリダイゼーションするポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド;
(c) A-E-[ST]-[IV]-[KR]-G-[IM]-Q-[DS]-[ST]-G-V-[IV]-Aを含んでなるポリペプチド; および
(d) 配列番号2の成熟ポリペプチドの1または2以上のアミノ酸の保存的置換、欠失および/または挿入を含んでなる変異型。
【請求項2】
配列番号2の成熟ポリペプチドと少なくとも70%、好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、さらにより好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含んでなる、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
配列番号2のアミノ酸配列またはβ-グルコシダーゼ活性を有するそのフラグメントを含んでなるか、あるいはから成る、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項4】
配列番号2の成熟ポリペプチドを含んでなるか、あるいはから成る、請求項3に記載のポリペプチド。
【請求項5】
好ましくは少なくとも中程度のストリンジェンシイ条件下に、より好ましくは少なくとも中程度〜高いストリンジェンシイ条件下に、最も好ましくは少なくとも高いストリンジェンシイ条件下に (i) 配列番号1の成熟ポリペプチドコード配列、 (ii) 配列番号1の成熟ポリペプチドコード配列中に含有されるcDNA配列または (iii) (i) または (ii) の相補的鎖とハイブリダイゼーションするポリヌクレオチドによりコードされる、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項6】
成熟ポリペプチドが配列番号2のアミノ酸37〜878である、請求項1〜5のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項7】
成熟ポリペプチドコード配列が配列番号1のヌクレオチド171〜2753である、請求項1〜5のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項8】
ポリペプチドが配列番号2のアミノ酸37〜878の1または2以上のアミノ酸の保存的置換、欠失および/または挿入を含んでなる変異型である、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項9】
大腸菌 (E. coli) NRRL B-30860中に含有されるプラスミドpKKAB中に含有されるポリヌクレオチドによりコードされる、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項10】
A-E-[ST]-[IV]-[KR]-G-[IM]-Q-[DS]-[ST]-G-V-[IV]-Aを含んでなる、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれかに記載のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含んでなる単離されたポリヌクレオチド。
【請求項12】
発現宿主におけるポリペプチドの産生を指令する1または2以上の制御配列に作用可能に連鎖された請求項11に記載のポリヌクレオチドを含んでなる核酸構築物。
【請求項13】
請求項12に記載の核酸構築物を含んでなる組換え発現ベクター。
【請求項14】
請求項12に記載の核酸構築物を含んでなる組換え宿主。
【請求項15】
下記の工程を含んでなる、請求項1〜10のいずれかに記載のポリペプチドを製造する方法: (a) その野生型の形態においてポリペプチドを産生することができる細胞を、ポリペプチドの産生を促す条件下に、培養し、そして (b) ポリペプチドを回収する。
【請求項16】
下記の工程を含んでなる、請求項1〜10のいずれかに記載のポリペプチドを製造する方法: (a) ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含んでなる核酸構築物を含んでなる宿主細胞をポリペプチドの産生を促す条件下に培養し、そして (b) ポリペプチドを回収する。
【請求項17】
請求項1〜10のいずれかに記載のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を崩壊または欠失させて、親細胞より少ないポリペプチドを産生する突然変異体を生じさせることを含んでなる、親細胞の突然変異体を産生する方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法により産生された突然変異体細胞。
【請求項19】
天然または異種タンパク質をコードする遺伝子をさらに含んでなる、請求項18に記載の突然変異体細胞。
【請求項20】
下記の工程を含んでなる、タンパク質を産生する方法、 (a) タンパク質の産生を促す条件下に請求項19に記載の突然変異体細胞を培養し、そして (b) タンパク質を回収する。
【請求項21】
(a) 好ましくは少なくとも中程度のストリンジェンシイ条件下に、より好ましくは少なくとも中程度〜高いストリンジェンシイ条件下に、最も好ましくは少なくとも高いストリンジェンシイ条件下に (i) 配列番号1の成熟ポリペプチドコード配列、 (ii) 配列番号1の成熟ポリペプチドコード配列中に含有されるcDNA配列または (iii) 上記(i) または (ii) の相補的鎖とDNAの集団をハイブリダイゼーションさせ、そして (b) β-グルコシダーゼ活性を有するポリペプチドをコードする、ハイブリダイゼーションするポリヌクレオチドを単離することによって得られた単離されたポリヌクレオチド。
【請求項22】
成熟ポリペプチドコード配列が配列番号1のヌクレオチド171〜2753である、請求項21に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項23】
配列番号1のヌクレオチド171〜2753から成るシグナルペプチドをコードする第1 ヌクレオチド配列および配列番号1のヌクレオチド171〜2753から成るプロペプチドをコードする第2 ヌクレオチド配列の一方または両方に作用可能に連鎖されたタンパク質をコードする遺伝子を含んでなり、ここで前記遺伝子が第1 および第2 のヌクレオチド配列に対して外来である、核酸構築物。
【請求項24】
請求項23に記載の核酸構築物を含んでなる組換え発現ベクター。
【請求項25】
請求項23に記載の核酸構築物を含んでなる組換え宿主細胞。
【請求項26】
下記の工程を含んでなる、タンパク質を産生する方法: (a) タンパク質の産生を促す条件下に請求項25に記載の組換え宿主細胞を培養し、そして (b) タンパク質を回収する。
【請求項27】
下記の工程を含んでなる、請求項1〜10のいずれかに記載のβ-グルコシダーゼ活性を有するポリペプチドを製造する方法: (a) ポリペプチドの産生を促す条件下にβ-グルコシダーゼ活性を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含んでなるトランスジェニック植物または植物細胞を培養し、そして (b) ポリペプチドを回収する。
【請求項28】
請求項1〜10のいずれかに記載のβ-グルコシダーゼ活性を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドで形質転換されたトランスジェニック植物、植物部分または植物細胞。
【請求項29】
請求項1〜10のいずれかに記載のβ-グルコシダーゼ活性を有するポリペプチドと界面活性剤とを含んでなる洗剤組成物。
【請求項30】
有効量の請求項1〜10のいずれかに記載のβ-グルコシダーゼ活性を有するポリペプチドの存在下に有効量の1種または2種以上のセルロース分解タンパク質でセルロース材料を処理することを含んでなる、セルロース材料を分解または変換する方法。
【請求項31】
1種または2種以上のセルロース分解酵素がセルラーゼ、エンドグルカナーゼおよびセロビオヒドロラーゼから成る群から選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
ヘミセルラーゼ、エステラーゼ、プロテアーゼ、ラッカーゼ、ペルオキシダーゼまたはそれらの混合物から成る群から選択される有効量の1種または2種以上の酵素でセルロース材料を処理することをさらに含んでなる、請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
方法が前処置プロセス、同時の糖化および発酵プロセス (SSF) における工程またはハイブリッド加水分解および発酵プロセス (HHF) における工程である、請求項30〜32のいずれかに記載の方法。
【請求項34】
セルロース材料分解物を回収することをさらに含んでなる、請求項30〜34のいずれかに記載の方法。
【請求項35】
セルロース材料分解物が糖である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
セルロース分解タンパク質および/またはβ-グルコシダーゼ活性を有するポリペプチドが細胞を含むか、あるいは含まない発酵ブロスの形態である、請求項30〜35のいずれかに記載の方法。
【請求項37】
下記の工程を含んでなる、物質を製造する方法:
(a) 有効量の請求項1〜10のいずれかに記載のβ-グルコシダーゼ活性を有するポリペプチドの存在下に有効量の1種または2種以上のセルロース分解タンパク質でセルロース材料を糖化し;
(b) 工程 (a) のセルロース材料糖化物を1種または2種以上の発酵微生物で発酵させ; そして
(c) 発酵から物質を回収する。
【請求項38】
1種または2種以上のセルロース分解酵素がセルラーゼ、エンドグルカナーゼおよびセロビオヒドロラーゼから成る群から選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
セルロース材料をヘミセルラーゼ、エステラーゼ、プロテアーゼ、ラッカーゼ、ペルオキシダーゼまたはそれらの混合物から成る群から選択される有効量の1種または2種以上の酵素で処理することをさらに含んでなる、請求項37または38に記載の方法。
【請求項40】
工程 (a) または (b) を同時の糖化および発酵において同時に実施する、請求項37〜39のいずれかに記載の方法。
【請求項41】
物質がアルコール、有機酸、ケトン、アミノ酸または気体である、請求項37〜40のいずれかに記載の方法。
【請求項42】
セルロース分解タンパク質および/またはβ-グルコシダーゼ活性を有するポリペプチドが細胞を含むか、あるいは含まない発酵ブロスの形態である、請求項37〜41のいずれかに記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2009−502209(P2009−502209A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−525275(P2008−525275)
【出願日】平成18年8月4日(2006.8.4)
【国際出願番号】PCT/US2006/030719
【国際公開番号】WO2007/019442
【国際公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(500175602)ノボザイムス,インコーポレイティド (26)
【Fターム(参考)】