説明

たばこ材料のための容器

【解決手段】 本発明は、蓋面12、および底部面14を有する、たばこ材料のための、たばこ加工産業の容器10に関する。この容器10は、蓋面12が底部面14よりも小さく、その際、この蓋面12および底部面14が閉鎖可能であることによって改良される。更に、本発明は、たばこ加工産業における、上記の様式の容器10の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋面、および底部面を有する、たばこ材料のための、たばこ加工産業の容器、並びに、上記の様式の容器の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
たばこ加工産業において、たばこ材料、例えば刻みたばこ、たばこ薄片、未加工たばこ、たばこ支骨、膨張たばこ、発酵たばこが、容器内において集積され、および、次の処理のため、もしくはたばこの準備のための機械へと移送され、及び/または貯蔵される。この次の処理のために、このたばこ材料を有する容器は、転倒され、または傾けて空にされる。この場合、この容器が、完全に荷空けされず、且つ従って、貴重なたばこ材料が、これら容器内において後に残るということが起こる。
【0003】
更に、米国特許第3,935,959号明細書(特許文献1)による従来技術において、たばこ材料のための直方体形状の容器が公知である。
【特許文献1】米国特許第3,935,959号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、この公知技術を出発点として、本発明の課題は、たばこ加工産業のための容器を改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、蓋面、および底部面を有する、たばこ材料のための、たばこ加工産業の容器であって、この容器が、
蓋面が底部面よりも小さく、その際、この蓋面および底部面が閉鎖可能であることによって改良される上記容器によぅて解決される。本発明は、たばこ材料でもって充填された容器が、底部面の開放によって、下方へと荷空けされ、その際、この容器が、この底部面から蓋面へと先細りに形成されていることの思想に基づいている。上記のことによって、この容器の完全な荷空けが行われ、且つ、如何なる希少なたばこ材料も、この容器内において残留しないということが達成される。従来技術から公知の容器とは異なり、移送、及び/または貯蔵容器が、たばこ材料のため、即ちたばこ加工産業のために準備され、この容器が、ピラミッド形の、即ち錐体形の(konische)基本形状を有している。この場合、底部面、もしくは蓋面の基本形状は、適宜に、例えば、円形、多角形、矩形であることは可能である。
【発明の効果】
【0006】
更に、有利な実施形態において、容器は、閉鎖された状態で積み重ね可能であり、及び/または開放された状態で入れ子可能(nestbar)である。これら容器は、従って、適宜な順序において、閉鎖された状態で重なり合って積み重ねられ、且つ、開放された状態で、自己調心状態で、重なり合って、且つ互いの中へ積み重ねられる。これら容器の入れ子可能性の特性によって、空の容器の1つの積み重ね体は、多数の容器を有する僅かな大きさの1つのパッキングピースへと縮小される。これら容器を互いの中へ積み重ねるために、これら容器が少なくとも、片側で、即ち底部において開放されている場合、十分である。蓋、および底部を同時に開放することは必要ではなく、従って、この容器は入れ子可能である。
【0007】
更に、蓋面、及び/または底部面が、閉鎖装置、及び/または封隙材を有している場合に有利であり、従ってたばこ材料は、耐久性のある状態で、容器内において所定の時間の長さ保存される。この閉鎖装置によって、容器が移送の間、不用意に開くことは防止される。この封隙材は、蓋、及び/または容器底部の信頼性の高い閉鎖を可能にする。
【0008】
特に、底部面が脚部を有しており、従って、容器は、移送のため、およびこの容器を下に置くために良好に取扱い可能である。
【0009】
容器を、例えば、フォークリフトを用いて移送するために、有利には、脚部が下を通り抜け可能である。
【0010】
本発明の更に別の有利な構成において、脚部は、ローラーを備えており、従って、容器が、走行可能、および摺動可能である。
【0011】
改善された取扱いは、蓋面のための蓋、及び/または、底部のための底部が、多部材から成っている場合に与えられる。例えば、この蓋は、4つの蓋部材から形成されており、その際、それぞれの蓋部材が、四辺形、もしくは矩形の蓋面の1つの側に附設して設けられている。
【0012】
有利には、容器に沿って、グリップ装置、及び/または間隔要素が設けられており、従って、この容器は、自動的、もしくは半自動的な取扱いに適している。
【0013】
有利には、容器は、通気孔を有しており、従って、耐久性のある状態で、たばこ材料が、この容器内において保存される。何故ならば、これら通気孔を通って、このたばこ材料のために有利な環境、もしくは有利な雰囲気が、この容器内において得られるからである。
【0014】
本発明の有利な実施形態により、容器は、プラスチック、特にポリエチレン、またはポリプロピレンから製造されている。
【0015】
特に、容器の内側面は、平滑な表面を有しており、従って、容器の荷空けの際に、たばこ材料が、この容器の内側面に沿って付着した状態で残存しない。
【0016】
更に、この課題は、たばこ加工産業におけるたばこ材料の移送及び/または貯蔵のための前記された容器の使用によって解決される。ここで繰返しの説明を回避するために、先に記載された本発明による容器を参照して頂きたい。
【0017】
この課題は、更に、たばこ材料を収容するための、たばこ加工産業の容器によって解決され、この容器は、この容器がこの容器内において収容されたたばこ材料の重量を検出するための秤量装置を備えていることによって改良されている。
【0018】
本発明による秤量装置によって、例えば、収容されたたばこ材料の分量を永続的に監視すること、および測定することが可能である。何故ならば、この収容されたたばこ材料、例えば、たばこ葉が、たばこの準備部の、異なるステーション内における取扱いによって、異なる水分含有量を有することが可能であるからである。このことによって、この容器は、たばこの準備部内において、特に、たばこ物品、即ちたばこ材料の貯蔵、および移送に適している。例えば、たばこ葉を発酵するため、または、他のプロセスの際に、物質、及び/または水蒸気が、容器内へと、収容されたたばこ材料の処理のために導入される。このことによって、このたばこ材料の重量は、増大、もしくは変化する。これら変化の、可能な確認のために、この容器内において一体にまとめられた秤量装置が使用される。従って、本発明によるたばこ容器の場合、この容器内において収容されたたばこ材料の変化プロセスは、簡単な方法で確認され得、または同様に、例えば水蒸気のような付加された物質の分量も測定され得る。
【0019】
本発明による容器が、水平に下に置かれず、または整向されないことが起こるので、この容器の姿勢、特に傾斜のための、姿勢検出装置が設けられており、従って、容器の水平状態の正規の姿勢からの差異が検出される。容器、もしくは秤量装置の水平に整向状態に依存する差異は、更に不可避に、不正、もしくは測定誤差を誘起する。
【0020】
特に、上記のために、たばこ材料の重量を量定するための評価ユニットが設けられている。
【0021】
水平の正規の姿勢からの、容器傾斜の差異が、秤量結果において、影響を及ぼさないために、本発明の有利な構成により、たばこ材料の重量が、この容器の検出された姿勢、特に傾斜に依存して量定可能であり、従って、この容器の傾斜に依存する誤差が、重量測定の際に補償されることが提案される。
【0022】
選択的な実施形態において、基準−秤量装置が、容器内に収容されたたばこ材料の秤量結果の、傾斜に依存する誤差を確認するために設けられている。
【0023】
秤量結果の、傾斜に依存する誤差を補償するために、本発明により、たばこ材料の重量が、基準−秤量装置の測定に依存して量定可能であり、従って、秤量装置、もしくは容器の傾斜が、このたばこ材料の重量量定に対して如何なる影響も有さないことが提案される。
【0024】
更に、たばこ材料の重量が少なくとも1つの温度センサーによって測定された温度に依存して量定可能である場合、重量の量定に対する、即ち測定に対する、温度に依存する影響量は顧慮される。この目的で、少なくとも1つの温度センサーが、容器に沿って、または内において設けられており、この温度センサーは、有利には、同様に、本発明による評価ユニットと結合されている。
【0025】
更に、秤量装置が、容器の底部材、及び/または脚部内において設けられている場合、有利である。
【0026】
有利には、秤量装置は、圧力センサー、及び/または秤量セル、及び/または圧縮ばねを用いて構成されている。
【0027】
有利には、秤量装置、及び/または評価ユニットは、表示域を有しており、従って、重量測定の結果が、操作人員に表示される。
【0028】
本発明の有利な更なる構成により、秤量装置、及び/または基準−秤量装置、及び/または姿勢検出装置、及び/または評価ユニットの測定データが、外部の評価装置に対して、特に非接触に、伝達可能であることが提案される。このことによって、容器の外側で、測定データを、中央の検出装置内において、検出および評価することが可能である。
【0029】
更に、この課題は、容器内に収容されたたばこ材料の重量を検出するための、たばこ加工産業の容器内における、秤量装置の使用によって解決される。
使用する秤量装置、および容器の有利な構成は、先に記載されており、従って、上記の実施形態を、ここで繰返しの説明を回避するために、明確に参照して頂きたい。
【0030】
次に、本発明を、概括的な発明の思想の限定無しに、実施例に基づいて、添付された概略的な図に関連して例示的に説明し、その際、これらの図に、その他の点では、全てのこの明細書内において詳細には説明されていない本発明の詳細な事項の開示に関連して明確に示されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下の図において、それぞれに、同じ、または同種の要素、もしくは相応する部材が、同一の参照符号でもって示されており、従って、適当な更新された観念は問題にされない。
【0032】
図1a内において、容器10の1つの横断面が図示されている。この容器10は、傾斜された側壁11を装備しており、これら側壁が、垂直線に対して予め設定された角度だけ傾斜された状態で設けられている。この容器10は、更に、2つの蓋部材から成る蓋12を有している。この蓋12のこれら蓋部材は、旋回可能に、ヒンジ13を中心として設けられている。
【0033】
選択的な実施形態において、蓋12、および底部14が、それぞれ1つの部材から成るように形成されていることは可能であり、従って、この蓋12、および底部14は、溝案内部を介して容器10に押し込まれる。選択的に、この蓋12を1つの部材から成るように構成すること、および、緩くこの容器10の上に載置することの可能性は存在する。
【0034】
容器10の底部領域は、2つの傾倒可能な底部材を有する1つの底部14によって形成されており、これら底部材が、2つの側方に設けられたヒンジ15を中心として旋回可能に設けられている。この底部14は、更に、脚部16を装備されており、従って、この容器10を平らな面の上に置くことは可能である。
【0035】
蓋12の蓋部材、並びに底部14の底部材を、信頼性高く閉鎖するために、この蓋12、並びに底部14に、封隙材、及び/または閉鎖装置が設けられており、これらが、この蓋12、並びに底部14の意図しない開放を防止する。
【0036】
底部14は、脚部16でもって、この脚部16が、例えばフォークリフトのフォークでもって、下を通り抜け可能であるように構成されている。更に、これら脚部16は、更なる構成において、これら脚部16内に一体にまとめられた、ローラーを装備されている。これによって、容器10は、平らな面の上で、摺動された状態で移動され得る。
【0037】
容器10の容積は、有利には、ほぼ1mである。
【0038】
図1b内において、本発明による容器10の縦断面が図示されており、その際、側壁17は、同様に、垂直線に対して傾斜された状態で設けられており、従って、全体で、ピラミッド形の、即ち上方へと先細りにされた形状が形成されている。
【0039】
本発明の領域内において、蓋12がこの蓋の蓋面でもって、および、底部14が、この底部の底部面でもって、適宜の形状を占めることは可能である。この形状は、円形であると同様に、ポリゴン、即ち多角形であることも可能である。本発明による容器10のために、水平方向の横断面が、この底部14からこの蓋12に至るまで先細りに形成されていることは重要である。この逆さまのホッパー形状によって、たばこ材料は、高い信頼性で、この容器10内において収納され、その際、このたばこ材料の荷空けは、この底部14の開放によって行われる。このことによって、この容器10は完全に荷空けされ、即ち、たばこ材料の如何なる残余量もこの容器内において残らない。
【0040】
図1b内において、更に、脚部16が、長手方向側面において貫通開口部18を有しており、従って、グリップ要素が側方でこれら貫通開口部18内へと挿入され得、このことによって、容器が、グリッパーまたはフォークリフトを用いて取扱い可能であることが図示されている。
【0041】
図1c内において、下からの容器10の眺望が図示されている。この図から、底部14の底部材が、互いに噛み合わされており、従って、このことによって、この底部14の信頼性の高い閉鎖が達成され、且つ、この容器10が付加的に補強されることが見て取れる。
【0042】
図2aおよび2b内において、容器10の更に別の特性が図示されている。図2aは、本発明による容器10が、他の容器10と共に、閉鎖された状態で、積み重ね可能であることを示している。閉鎖された状態で、多数の容器は、重なり合って配置され、従って、充填された容器が、たばこ材料の次の処理のために準備される。
【0043】
図2b内において、容器10の更に別の有利な特性が図示されており、多数の容器10が空の、即ち開放された状態で、重なり合って、且つ互いの中へ積み重ね可能、即ち入れ子可能である。このことによって、多数の空の容器10の、僅かなスペースを必要とする1つの積み重ね体内において、多数の容器10が準備される。別の実施形態において、これら積み重ねられた容器10は、蓋側で閉鎖されている。
【0044】
有利には、容器10は、プラスチック、特にポリエチレンまたはポリプロピレンから製造されている。これら容器10が、木材、または金属から成ることはしかしながら同様に可能である。更に、側壁11、17の外側面は、ストッパー要素、もしくはグリップ要素を装備可能であり、従って、この容器10の比較的に良好な取扱いが達成される。これら容器10を良好に洗浄するために、これら側壁11、17の内側面は、平滑に形成されている。
【0045】
図3は、容器10の更なる構成を横断面図において示している。蓋面、並びに脚部面の確実な、且つ密な閉鎖を達成するために、傾倒可能な蓋12の中間、および、傾倒可能な脚部16の中間に、それぞれに、封隙材19が設けられている。更に、これら脚部16は、ローラー21を装備されており、従って、この容器10は運送に使われ得る。
【0046】
移送の際に、これら蓋12、およびこれら脚部16を、高い信頼性で閉鎖するために、蓋12および脚部16の上に、それぞれ1つの閉鎖ロック機構22が設けられている。
【0047】
側壁11の上に、外側で付加的に、グリップ24が装着されており、このことによって、容器10の取扱いは改善される。更に、これらグリップ24の下方に、間隔保持具25が設けられており、これら間隔保持具は、この容器10を入れ子にする際に、この容器10が締まって動かなくなることを防止する。この容器10の側壁11は、有利な雰囲気を収容されたたばこ材料ために準備するために、同様に更に通気孔26をも有している。
【0048】
図4内において、概略的に、たばこ加工産業の容器10が横断面図において示されている。この容器10は、側方で傾斜された側壁112、114、および蓋116を装備している。更に、この容器10は、底部領域において、二重底として形成されている底部材118を装備している。
【0049】
底部材118は、下側部材120および上側部材122を装備している。この上側部材122の上に、容器10内において収容されたたばこ材料130が配置される。これら傾斜された側壁112、114によって、比較的に僅かな摩擦がこのたばこ材料130と、これら側壁112、114の内側壁との間で発生する。
【0050】
底部材118内において、下側部材120と上側部材122との間に、一つまたは多数の秤量セル124が設けられており、従って、これら秤量セル124を用いて、秤量装置が形成されている。この上側部材122に対する、たばこ材料の重力によって作用される力に基づいて、たばこ材料130の重量は、これら秤量セル124を用いて測定され、且つ量定される。この上側部材122は、側壁112、114に向かっての縁部において、封隙された膜体126を介して、不動の下側部材120と結合されており、且つ従って、封隙的に閉鎖されている。このことによって、この底部材118の上側部材122は、容器10の内側空間に対して封隙される。
【0051】
二重壁状の底部材118内における秤量セル124は、一方の端部でもって下側部材120に、および、他方の端部でもって上側部材122に結合されている。有利には、多数の秤量セル124が、均等に、底部材118の全面にわたって、分配された状態で設けられている。
【0052】
図5a内において、底部材118の更に別の実施例が概略的に図示されており、その際、下側部材120と、上側部材122との間に、液体が注入されており、従って、重力はこの上側部材122に作用し、且つ、たばこ材料130の重量測定が、側方で底部材118に設けられている圧力センサー125を介して行われる。
【0053】
有利には、上側部材122と下側部材120との間に、重量測定の温度非依存性を達成するために、僅かの熱膨張係数を有する液体が注入されている。更に別の実施形態において、温度センサーを用いて、この底部材118内における液体の温度が検出され、これによって、重量測定の温度補償が達成される。選択的な更なる構成において、注入される液体の一定の温度を実現するために、この底部材118が加熱装置を装備している。
【0054】
図5b内において図示された実施例の場合、底部材118が一重の底部から成っており、その際、秤量セル124は、側方において、容器10の脚部内に設けられている。この場合、これら秤量セル124は、容器10の脚部内に、またはこの容器10のための板の上に一体にまとめられており、その際、この板および容器10が1つの構造的なユニットを形成している。
【0055】
図5cは、底部材118を、横断面図において、2つの更に別の、容器10のための秤量装置の実施形態と共に示している。上側部材122と下側部材120との間に、2つの圧縮ばね141が設けられている。この左側の圧縮ばね141は、内部の評価ユニット142と結合されている。この評価ユニット142は、付加的に、この容器10の外側面上の、この容器10の周囲温度を測定する温度センサー143の測定値を受取る。
【0056】
図5cの右側の部分において、圧縮ばね141は、(右側の)圧縮ばね141の圧縮力の検出された値を受信部146に非接触に伝達するセンサー145と結合されている。この受信部146は、受信した値を評価ユニット147に対して転送する。この評価ユニット147は、表示域148を装備しており、この表示域148を用いてたばこ材料130の検出された重量が表示される。
【0057】
図6に、透視図において、容器10が示されており、この容器は、傾斜された側壁114、115の上に、それぞれ1つの傾斜センサー128.1、および128.2を有しており、この傾斜センサーでもって、x軸線−z軸線面内におけるこの容器10の傾斜が測定される。この傾斜センサー128.1を用いて、z軸線方向内におけるこの底部材118の傾斜が測定され、それに対して、この傾斜センサー128.2を用いて、x軸線方向内におけるこの底部材118の傾斜が測定される。これら傾斜センサー128.1、128.2によって、例えば、この容器10の姿勢検出装置が可能である。
【0058】
傾斜センサー128.1、および128.2によって、底部材118の傾斜およびこの底部材の姿勢が、水平のx軸線−z軸線面に関して量定され、従って、確認された傾斜に基づいて、この容器10内において収容されたたばこ材料の重量測定が補正される。例えば、これら傾斜センサー128.1、128.2は、振り子を用いて形成され、その際、この振り子の角度状態が、センサーを介して測定される。この振り子の測定された回転角度に基づいて、秤量装置を用いて測定された重量は、それに引き続いて補正される。
【0059】
図7に、容器10の更に別の実施形態が横断面図において図示されており、その際、この容器10は、図4内において示された容器とは異なり、付加的に、基準秤量セル127を有しており、この基準秤量セルが、底部材118の下側部材120に沿って設けられている。この秤量セル127は、予め設定された基準重量を備えており、従って、この基準秤量セル127を用いて、この容器10、即ち底部材118が水平に整向されていない場合、たばこ材料130の正確な重量が量定される。秤量セル124を用いてのこのたばこ材料130の重量の測定、および、この基準秤量セル127の同時の測定に基づいて、このたばこ材料130の重量は、同様に水平方向に対しての底部材118の傾斜の状態の場合にも精密に検出可能である。
【0060】
秤量装置、および傾斜センサー、もしくは基準秤量セルの、測定され且つ検出された測定データを評価するために、ここで図示されていない評価ユニットが設けられており、この評価ユニットを用いて、収容されたたばこ材料130の正確な重量が量定される。更に、この評価装置は、表示器を装備しており、この表示器を用いて、このたばこ材料130の測定された重量が表示される。選択的な実施形態において、検出された測定データは、外部の評価装置に、無線により、即ち非接触に伝達され、従って、この外部の評価装置を用いて、このたばこ材料の重量が量定される。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1a】3つの異なる眺望における、本発明による容器の図である。
【図1b】3つの異なる眺望における、本発明による容器の図である。
【図1c】3つの異なる眺望における、本発明による容器の図である。
【図2a】積み重ねられた配設における、多数の容器の図である。
【図2b】互いの中へ積み重ねられた配設における、多数の容器の図である。
【図3】横断面図における、容器の図である。
【図4】概略的な横断面図における、たばこ加工産業の本発明による容器の図である。
【図5a】たばこ加工産業の容器の底部材内における、それぞれに別の秤量装置の実施形態の可能性の図である。
【図5b】たばこ加工産業の容器の底部材内における、それぞれに別の秤量装置の実施形態の可能性の図である。
【図5c】たばこ加工産業の容器の底部材内における、それぞれに別の秤量装置の実施形態の可能性の図である。
【図6】傾斜センサーを有する容器の、概略的な透視図である。
【図7】基準秤量セルを有する、本発明による容器の図である。
【符号の説明】
【0062】
10 容器
11 側壁
12 蓋
13 ヒンジ
14 底部
15 ヒンジ
16 脚部
17 側壁
18 貫通開口部
19 封隙材
21 ローラー
22 閉鎖ロック機構
24 グリップ
25 間隔保持具
26 通気孔
112 側壁
114 側壁
115 側壁
116 蓋
118 底部材
120 下側部材
122 上側部材
124 秤量セル
125 圧力センサー
126 膜体
127 基準秤量セル
128.1 傾斜センサー
128.2 傾斜センサー
130 たばこ材料
141 圧縮ばね
142 評価ユニット
143 温度センサー
145 センサー
146 受信部
147 評価ユニット
148 表示域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋面(12)、および底部面(14)を有する、たばこ材料のための、たばこ加工産業の容器(10)において、
蓋面(12)が、底部面(14)よりも小さく、その際、この蓋面(12)および底部面(14)が閉鎖可能であるように構成されていることを特徴とする容器(10)。
【請求項2】
容器(10)は、閉鎖された状態で積み重ね可能であり、及び/または開放された状態で入れ子可能であるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の容器(10)。
【請求項3】
蓋面(12)、及び/または底部面(14)は、閉鎖装置、及び/または封隙材を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の容器(10)。
【請求項4】
底部面(14)は、脚部(16)を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の容器(10)。
【請求項5】
脚部(16)は、下を通り抜け可能であるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の容器(10)。
【請求項6】
脚部(16)は、ローラー(21)を備えていることを特徴とする請求項4または5に記載の容器(10)。
【請求項7】
蓋面(12)のための蓋、及び/または、底部(14)のための底部が、多部材から成っていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の容器(10)。
【請求項8】
グリップ装置(24)、及び/または間隔要素(25)が設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の容器(10)。
【請求項9】
容器(10)は、通気孔(26)を有していることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の容器(10)。
【請求項10】
容器(10)は、プラスチック、特にポリエチレン、またはポリプロピレンから製造されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載の容器(10)。
【請求項11】
容器(10)の内側面は、平滑な表面を有していることを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載の容器(10)。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一つによる、たばこ加工産業の容器(10)の使用。
【請求項13】
たばこ材料(130)を収容するための、または請求項1に従う、たばこ加工産業の容器(10)において、
この容器(10)が、この容器(10)内において収容されたたばこ材料(130)の重量を検出するための秤量装置(124、125、141)を備えていることを特徴とする容器(10)。
【請求項14】
容器(10)の姿勢、特に傾斜のための、姿勢検出装置(128.1、128.2)が設けられていることを特徴とする請求項13に記載の容器(10)。
【請求項15】
たばこ材料(130)の重量の量定のための、評価ユニット(142、147)が設けられていることを特徴とする請求項13または14に記載の容器(10)。
【請求項16】
たばこ材料(130)の重量は、容器(10)の検出された姿勢、特に傾斜に依存して量定可能であるように構成されていることを特徴とする請求項14または15に記載の容器(10)。
【請求項17】
基準−秤量装置(127)が設けられていることを特徴とする請求項13または15に記載の容器(10)。
【請求項18】
たばこ材料(130)の重量は、基準−秤量装置(127)の測定に依存して量定可能であるように構成されていることを特徴とする請求項15または17に記載の容器(10)。
【請求項19】
たばこ材料(130)の重量は、少なくとも1つの温度センサー(143)によって測定された温度に依存して量定可能であるように構成されていることを特徴とする請求項16または18に記載の容器(10)。
【請求項20】
秤量セル(124、125)は、容器(10)の底部材(118、120、122)、及び/または脚部内において設けられていることを特徴とする請求項13から19のいずれか一つに記載の容器(10)。
【請求項21】
秤量装置(124、125、141)は、圧力センサー(125)、及び/または秤量セル(124)、及び/または圧縮ばね(141)を用いて構成されていることを特徴とする請求項13から20のいずれか一つに記載の容器(10)。
【請求項22】
秤量装置(124、125、141)、及び/または評価ユニット(142、147)は、表示域(148)を有していることを特徴とする請求項13から21のいずれか一つに記載の容器(10)。
【請求項23】
秤量装置(124、125、141)、及び/または基準−秤量装置(127)、及び/または姿勢検出装置(128.1、128.2)、及び/または評価ユニット(142)の測定データが、外部の評価装置(147)に対して、特に非接触に、伝達可能であるように構成されていることを特徴とする請求項13から22のいずれか一つに記載の容器(10)。
【請求項24】
容器(10)内に収容されたたばこ材料(130)の重量を検出するための、たばこ加工産業の容器内における、秤量装置(124、125、141)の使用。
【請求項25】
容器(10)の姿勢、特に傾斜のための、姿勢検出装置(128.1、128.2)が設けられていることを特徴とする請求項24に記載の使用。
【請求項26】
たばこ材料(130)の重量の量定のための、評価ユニット(142、147)が設けられていることを特徴とする請求項24または25に記載の使用。
【請求項27】
たばこ材料(130)の重量は、容器(10)の検出された姿勢、特に傾斜に依存して量定可能であるように構成されていることを特徴とする請求項25または26に記載の使用。
【請求項28】
基準−秤量装置(127)が設けられていることを特徴とする請求項24または26に記載の使用。
【請求項29】
たばこ材料(130)の重量は、基準−秤量装置(127)の測定に依存して量定可能であるように構成されていることを特徴とする請求項26または28に記載の使用。
【請求項30】
たばこ材料(130)の重量は、少なくとも1つの温度センサー(143)によって測定された温度依存して量定可能であるように構成されていることを特徴とする請求項27または29に記載の使用。
【請求項31】
秤量セル(124、125、141)は、容器(10)の底部材(118、120、122)、及び/または脚部内において設けられていることを特徴とする請求項24から30のいずれか一つに記載の使用。
【請求項32】
秤量装置(124、125、141)は、圧力センサー(125)、及び/または秤量セル(124)、及び/または圧縮ばね(141)を用いて構成されていることを特徴とする請求項24から31のいずれか一つに記載の使用。
【請求項33】
秤量装置(124、125、141)、及び/または評価ユニット(142、147)は、表示域(148)を有していることを特徴とする請求項24から32のいずれか一つに記載の使用。
【請求項34】
秤量装置(124、125)、及び/または基準−秤量装置(127)、及び/または姿勢検出装置(128.1、128.2)、及び/または評価ユニット(142)の測定データが、外部の評価装置(147)に対して、特に非接触に、伝達可能であることを特徴とする請求項24から33のいずれか一つに記載の使用。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−508213(P2007−508213A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534615(P2006−534615)
【出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【国際出願番号】PCT/EP2004/010286
【国際公開番号】WO2005/037668
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(504429529)ハウニ・プライマリ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (2)
【Fターム(参考)】