説明

めっき治具とそれを用いためっき方法およびめっき装置

【課題】電子部品のリード部分を挿入する位置決め部材を必要とせず、電子部品を容易に陰極へ装着でき、また容易に陰極から離脱でき、加えて電子部品の一部分のみにめっきを施すことが可能なめっき用搬送治具及びめっき方法及びめっき装置を提供する。
【解決手段】めっき用搬送治具10の上に、陰極24と、電子部品1を着脱自在に設けられた磁界発生手段28を有し、前記磁界発生手段28によって前記電子部品1を陰極24に吸着および離脱し、電解処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品用のめっき治具とそれを用いためっき方法およびめっき装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電子部品用めっき治具およびめっき装置としては、電子部品を形成するリード及びアースリードの各長さ管理を緩和でき、且つリード及びアースリードの各先端面にめっき皮膜を形成しているものがあった(例えば、特許文献1)。
【0003】
図5は、特許文献1に記載されている従来のめっき治具の一例を示す図である。図5において、従来のめっき治具101は、金属製部材の平坦部に形成された貫通孔内に挿入されたリード102が、絶縁材料によって封着されているベース103と、一端部が接合されたアースリード104とから成る複数個の電子部品105の各々を位置決めし、各部材の露出面の全面に電解めっきを施す電子部品用めっき治具101である。
【0004】
めっき治具101は、リード102及びアースリード104の各先端が引き寄せられるように、所定間隔で複数個の磁石106が密封されて配設されている基台107の一面側に配設されている給電部材108と、給電部材108に接続され、磁石106の各々によって引き寄せられるリード102及びアースリード104の各先端面の一部が同時に球面に当接する磁性体から成る球体109と、リード102及びアースリード104の各先端を、対応する球体に案内するガイド孔110が形成されたガイド板111とを有していた。また、めっき装置(図示せず)は、陰電極(図示せず)と陽電極(図示せず)とを備えためっき槽(図示せず)にめっき液を貯留し、所定位置にめっき治具101を浸漬しめっきを施していた。
【特許文献1】特開2005−139500号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のめっき治具101では、電子部品105を整列状態で保持するために、位置決め部材に設けられたガイド孔110に電子部品105のリード102及びアースリード104を挿入する構成であるため、ガイド孔110内壁と電子部品105のリード102及びアースリード104とは、必然的に接触しその接触部分にはめっき液の流入が阻害されるため、析出するめっき皮膜に色調異常が発生したり、最悪の場合は接触部分のめっき厚が薄くなるといった異常が発生していた。
【0006】
また、金属製の位置決め部材のガイド板111を揺動させた場合は、ガイド孔110と電子部品105のリード102及びアースリード104とが機械的に接触し、めっき皮膜表面にキズをつけるなどの外観不良が発生する可能性があった。
【0007】
また、リード102及びアースリード104を球体109に確実に案内させるために、三角形状のガイド孔110を有したガイド板111を用いるにあたっては、電子部品105をガイド板111に整列挿入する際に電子部品105の天地方向整列だけでなく、θ方向(回転方向)の整列規正作業が必要となり、整列作業に費やす時間が増加し、生産性悪化を招いていた。
【0008】
また、電子部品105が多数整列挿入されたガイド板111を球体109が装着された基台107へ装着するにあたっては、磁石106による強磁界の影響を受ける中で、正確な装着を行う必要があり、万一装着ミスや離脱ミスが発生した場合には電子部品105がガイド孔110から飛び出したり、落下したりするといった不具合が起こる可能性があり、省人化として自動化した場合、これらの不具合を防止するために各パーツのハンドリングに複雑な機構を付加する必要があり、設備コストのUPに繋がっていた。
【0009】
以上のように電子部品105を整列保持するガイド板111に係る懸念事項を受け、ガイド板111の必要性と、電子部品105を磁界中へ正確に装着、離脱できる方法を検討した。すなわち本発明の目的は、電子部品105のリード102を挿入するガイド板111を必要とせず、給電部材108へ容易に電子部品105を着脱でき、加えて電子部品105の一部分のみにめっきを施すことが可能なめっき用搬送治具、めっき方法及びめっき装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記従来の課題を解決するために、本発明のめっき治具は、絶縁体からなる平板と、前記平板の第1主面と第2主面とを連通する液導入孔とからなり、前記液導入孔の内部に電子部品位置決め部を有したものであり、それを用いた電子部品のめっき方法は、絶縁体からなる平板と、前記平板の第1主面と第2主面とを連通するめっき液導入路とからなり、前記めっき液導入孔の内部に電子部品位置決め部を有した電子部品のめっき治具に電子部品を載置し、前記平板の第2主面側から前記液導入孔へめっき液を導入し第1主面側から導出して前記電子部品表面上に前記めっき液を流すものであり、めっき装置は、電子部品が挿入可能でかつ前記電子部品が下方へ通過しないように障害部が設けられた複数の挿入部を形成しためっき用搬送治具を連続搬送させるための搬送機構と、前記めっき用搬送治具に処理液を供給する処理液噴出しケースと、前記処理液噴出ケース上方には陰極と、前記電子部品を着脱自在に設けられた磁界発生手段を有し、前記陰極および前記磁界発生手段を動作可能にしたものである。
【0011】
本構成によって、電子部品のリード及びアースリードの側面には何も接触しないため、めっき液の流入が阻害されることによるめっき皮膜の色調異常や、機械的接触によるキズ、または接触部分のめっき厚が薄くなるといった異常を皆無にすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のめっき方法を用いれば、電子部品を整列状態で保持するために、位置決め部材に設けられたガイド孔に電子部品のリード及びアースリードを挿入する必要がなくなる。すなわち、電子部品のリード及びアースリードの側面には何も接触しないため、めっき液の流入が阻害されることによるめっき皮膜の色調異常や、機械的接触によるキズ、または接触部分のめっき厚が薄くなるといった異常を皆無にすることができる効果を有する。
【0013】
また、リード及びアースリードを当接部材に確実に案内させるための三角形状のガイド孔も不要であるため、電子部品を位置決め部材に整列挿入する際のθ方向(回転方向)の整列規正作業が不要となり、整列作業に費やす時間を削減できる効果を有する。また、電子部品を陰極へ装着または離脱する際は、磁界発生手段によって電子部品を陰極に吸着および離脱する構成であるから、電子部品の装着および離脱が容易であり、自動化する場合でも装置コストが抑制できる効果を有する。
【0014】
また、電子部品を陰極に装着した状態で処理液に浸漬させる深さが任意に設定でき、部分的な厚めっきが可能になるなど、めっき皮膜金属の削減ができる効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
従来より使用されている一般的な電子部品の構成を図4に示す。図4において、金属ベース2に形成された金属ベース貫通孔4にリード3が挿通され、ガラスなどの電気絶縁材5を介して金属ベース2とリード3とを気密封止し、さらに金属ベース2の下面には抵抗溶接やロウ付けなどによってアースリード6が形成され、電子部品1を構成している。
【0016】
金属ベース2の上面には、電気素子(図示せず)が搭載される金属ベース凸部7が形成され、導電性ワイヤー(図示せず)によって電気素子とリード3とが接続される。また、金属ベース2の下面に形成されるリード3及びアースリード6は、外部回路(図示せず)と接続される。このような電子部品1に対して、本発明における電子部品のめっき方法を図を参照しながら詳しく説明する。
【0017】
図1は、本発明におけるめっき方法を示す概略の斜視図である。図2Aは、図1の長手方向の断面図である。図2Bは、図2AのF部拡大図である。図1及び図2Aにおいて、めっき用搬送治具10には、複数の電子部品1がアースリード6の接続されている面を上にして挿入部11に整列状態で挿入されている。このめっき用搬送治具10は、樹脂系の材料で形成され、電子部品1に対し、電気絶縁状態を構成している。電子部品1を複数整列するための挿入部11には、電子部品1を挿入した際に、毎回所定の挿入深さで止まるように、障害部12が設けられている。つまり、電子部品1を構成する金属ベース2の上面外周近傍が障害部12と当接し、なおかつ金属ベース2の上面から突出しているリード3と金属ベース凸部7を避ける構造になっている。
【0018】
このようなめっき用搬送治具10によって、処理液が流れ込む経路を確保しつつ、電子部品1をめっき用搬送治具10から落下させない構造を得ることができる。さらに、挿入部11は、テーパー形状とすることで、電子部品1の挿入が容易になり、電子部品1の脱落や引っ掛かりなどの挿入に対する不具合を未然に防止できる効果を有している。さらにテーパー形状はめっき用搬送治具10の上面だけでなく、下面にも形成し、障害部12の位置を厚み方向のセンターからオフセットさせることで、例えば図2Cのように、リード3およびアースリード6の長さ違いの電子部品1xに対しめっき用搬送治具10を天地反転して使用し、品種替えに即座に対応できる効果を有している。
【0019】
めっき用搬送治具10は、搬送機構13によって図中矢印の方向に断続的に搬送される構造になっており、搬送機構13は上下左右の動作を繰り返すことで、装置入口方向から連続して供給されるめっき用搬送治具10を毎動作において、めっき槽14に設けられた処理液噴出ケース15の上へ搬送できる構造となっている。めっき槽14には、搬送機構13がめっき用搬送治具10を安定して搬送できるように搬送レール16が設けられており、めっき用搬送治具10の進行方向のパスラインや重力方向のパスラインを一定に保つことができる。めっき用搬送治具10は、搬送レール16の上を略スライドするように搬送されるため、低摩擦の樹脂系材料で形成することが望ましい。めっき槽14には、処理液噴出しケース15と回収槽17とが設けられ、めっき槽14の下部には処理液18が貯えられたリザーブタンク19が設けられている。
【0020】
リザーブタンク19からポンプ20によって処理液噴出しケース15へと吹き上げられた処理液18は、処理液噴出しケース15内に設けられた陽極板21によって帯電され、電子部品1が挿入されためっき用搬送治具10の下面からめっき用搬送治具10内部に流入し、電子部品1を浸漬しながらめっき用搬送治具10の上面へと流出した後、回収槽17へ排出される。回収槽17へ排出された処理液18は、回収経路22を通ってもとのリザーブタンク19に回収される構造となっている。このような処理液の循環経路にすることで、常に新しい処理液18を電子部品1に供給しつづけることができる。
【0021】
次に処理液噴出ケース15の上部には給電ユニット23が備えられ、電子部品1に給電する構造となっている。給電ユニット23の主な構成は、電子部品1に給電するための陰極24と、陰極24を取り付ける陰極保持部材25からなり、陰極保持部材25には、磁石部材駆動手段26と連結された磁石プレート27に複数固定された磁石部材28が動作可能にはめ込まれている。磁石部材駆動手段取付プレート29および陰極保持部材25は筐体30に固定されており、磁石部材駆動手段26を動作させることで陰極保持部材25にはめ込まれた磁石部材28を引き抜く方向及び差し込む方向に動作させることができる構成になっている。これは陰極24と磁石部材28との距離を変化させるために設けられた機構である。本実施の形態では磁界発生手段として永久磁石を使用している。
【0022】
次に筐体30は、めっき装置本体(図示せず)に設けられた本体フレーム31に筐体駆動手段32を介して連結されており、磁石部材駆動手段26の動作に関係なく、筐体30を動作させることができる構造となっている。これは筐体30全体を動作させることによって、陰極24の絶対的位置を変化させるために設けられた機構である。
【0023】
次に、本発明のめっき方法が実際のめっき処理を行う様子を図2、および図3A〜図3Dを用いて詳しく説明する。図2および図3Aにおいて、電子部品1が挿入されためっき用搬送治具10は、搬送レール16に保持されながら搬送機構13によって処理液噴出しケース15の上へと搬送される。搬送機構13は、めっき用搬送治具10を所定位置まで搬送し終えると、上昇及び図中右方向へと移動し次回の搬送サイクルがくるまで待機する。リザーブタンク19内の処理液18は、ポンプ20によって処理液噴出しケース15へと吹き上げられ、陽極板21によって正電荷に帯電された後、めっき用搬送治具10の下面よりめっき用搬送治具10内部へと流入する。ここでは、めっき用搬送治具10が処理液噴出しケース15の上面開口部を略塞ぐかたちとなり、めっき用搬送治具10に形成された挿入部11より処理液18を流入させる構造としている。
【0024】
めっき用搬送治具10内部に流入した処理液18は、電子部品1全体を実質的に処理液18に浸漬させた状態で、めっき用搬送治具10の上面よりオーバーフローし、その液面はめっき用搬送治具10の上面よりも高い位置にてつりあう状態にするように、ポンプ20の噴出し流量を調整している。オーバーフローして回収槽17へと排出された処理液18は回収経路22を通ってリザーブタンク19へと回収される。
【0025】
次に、図3Bにおいて、筐体駆動手段32を下方向に動作させて筐体30全体を下降、すなわち陰極24を電子部品1に対し近づける方向へ移動させる。この際、電子部品1と陰極24との間には隙間を設けているが、処理液18は陰極24と接触し、めっき用搬送治具10と陰極24の隙間は処理液18で充満した状態となっている。
【0026】
次に、図3Cにおいて、磁石部材駆動手段26を下方向に動作させると、磁石部材28は、陰極24に近づいていき、電子部品1が磁石部材28の磁界範囲に入ったところで電子部品1は磁力によって陰極24に吸着され、電子部品1を形成するリード3及びアースリード6が陰極24と電気的に接続し給電される。すなわち、処理液、陽極、陰極で構成される浸漬電解めっきの原理を、めっき用搬送治具10上で一時的に形成し、電子部品1の表面に電気めっきを施すことができる構造となっている。
【0027】
次に、図3Dにおいて、所定時間のめっき処理が終わると処理液18の吹上げを停止してめっき用搬送治具10への処理液供給を止める。さらに磁石部材駆動手段26を上方向に動作させ、電子部品1に対する磁力による吸着を開放すると、電子部品1はもともと挿入されていためっき用搬送治具10に形成された挿入部11へ落下し、もとの整列状態にもどる。さらに筐体駆動手段32を上方向へ動作させて、筐体30全体を上昇、すなわち陰極24と電子部品1の距離を遠ざける方向へ移動させ、一連の動作を完了する。待機中の搬送機構13は次回サイクルの動作を始め、図3A〜図3Dを繰り返す。
【0028】
以上のように、本発明のめっき方法を用いれば、電子部品1を整列状態で保持するために、従来技術にて提案されていた位置決め部材109に設けられたガイド孔110に電子部品1のリード3及びアースリード6を挿入する必要がなくなる。すなわち、電子部品1のリード3及びアースリード6の側面には何も接触しないため、めっき処理液の流入が阻害されることによるめっき皮膜の色調異常や、機械的接触によるキズ、または接触部分のめっき厚が薄くなるといった異常を皆無にすることができる。
【0029】
また、本発明のめっき用搬送治具10を用いれば、形成された挿入部11に電子部品1を天地方向のみ選別して挿入するだけで最良の形態を確保することができ、リード3及びアースリード6を当接部材104に確実に案内させるための三角形状などのガイド孔も不要であるため、電子部品1を位置決め部材109に整列挿入する際のθ方向(回転方向)の整列規正作業が不要となり、整列作業に費やす時間を削減することができる。
【0030】
また、電子部品1を陰極24へ装着または離脱する際は、磁石部材駆動手段26によって磁石部材28を動作させて、磁石部材28と前記電子部品1の距離を変化させる構成であるから、電子部品1の陰極24への装着および離脱が容易であり、自動化する場合も装置が複雑にならないため、装置コストが抑制できる。
【0031】
また、図3Eのように筐体駆動手段32を任意の動作範囲に設定することで、めっき中の電子部品1を陰極24に装着した状態で処理液18に浸漬させる深さが変更でき、電子部品1の部分的なめっきが可能になり、めっき皮膜金属の削減ができる効果を有する。また筐体駆動手段32を連続的に揺動させることで処理液18と電子部品1の相対的な攪拌効果が得られ、めっき処理効率を高めることができる。
【0032】
一般に、電子部品1の表面にめっき皮膜を形成する場合、水洗、脱脂、表面活性化等の前処理工程と、めっき皮膜形成後に最終洗浄、乾燥などの後処理工程とを経ることになるが、今回の発明の趣旨がめっき方法であるため、何れについても図示および説明は省略する。実際に生産ラインを構築する場合は装置タクトや必要めっき皮膜厚、またはめっき皮膜の種類などによって本発明の治具および構成を直列的に構成し、各処理工程を配置すればよい。また、電解処理の不要な工程には給電ユニット23が不要であり、都度その構成を変更すればよい。また、給電ユニット23に設ける各駆動手段はエアシリンダやモーターなど、装置コストや環境に応じて選定すればよい。また、電子部品1を陰極24に吸着するための磁界発生手段は、本実施の形態では永久磁石を用いているが、電気磁石の構成にするなど、磁界が得られる手段であればよい。
【0033】
また陰極24は導電性を有する部材で形成し、電子部品1と陰極24の接点部形状は処理する電子部品の形状に応じて、好適な形状を形成すればよい。また、本実施の形態では搬送手段として、搬送機構13と搬送レール16による構成としたが、コンベア状の搬送機構とすることでより簡易な構造にできるなど、各部の詳細な構造については本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【産業上の利用可能性】
【0034】
電子部品を整列状態で保持し、めっき皮膜の色調異常や、機械的接触によるキズ、または接触部分のめっき厚が薄くなるといった異常を皆無にすると同時に、めっき治具に電子部品を挿入する際の整列規正作業を軽減し、また、電子部品の陰極への装着および離脱を容易にすることが必要な電子部品のめっき方法等に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明のめっき用搬送治具およびめっき装置を示す斜視図
【図2A】本発明のめっき用搬送治具およびめっき装置を示す断面図
【図2B】図2AのF部拡大図
【図2C】図2AのF部拡大図
【図3A】本発明のめっき方法を示す断面図
【図3B】本発明のめっき方法を示す断面図
【図3C】本発明のめっき方法を示す断面図
【図3D】本発明のめっき方法を示す断面図
【図3E】本発明のめっき方法を示す断面図
【図4】従来より使用されている一般的な電子部品を示す斜視図
【図5】従来のめっき治具の一例を示す図
【符号の説明】
【0036】
1、1x 電子部品
2 金属ベース
3 リード
4 金属ベース貫通孔
5 電気絶縁材
6 アースリード
7 金属ベース凸部
10 めっき用搬送治具
11 挿入部
12 障害部
13 搬送機構
14 めっき槽
15 処理液噴出しケース
16 搬送レール
17 回収槽
18 処理液
19 リザーブタンク
20 ポンプ
21 陽極板
22 回収経路
23 給電ユニット
24 陰極
25 陰極保持部材
26 磁石部材駆動手段
27 磁石プレート
28 磁石部材
29 磁石部材駆動手段取付プレート
30 筐体
31 本体フレーム
32 筐体駆動手段
104 当接部材
105 マスク部材
106 給電部材
107 基台
108 貫通孔
109 位置決め部材
110 ガイド孔
111 磁石
112 揺動手段
101 めっき治具
102 リード
103 ベース
104 アースリード
105 電子部品
106 磁石
107 基台
108 給電部材
109 球体
110 ガイド孔
111 ガイド板
112 マスク
113 マスク貫通孔


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品用のめっき治具であって、
絶縁体からなる平板と、前記平板の第1主面と第2主面とを連通する液導入孔とからなり、前記液導入孔の内部に電子部品位置決め部を有することを特徴とする、めっき治具。
【請求項2】
前記液導入孔は、第1主面側の開口面積に対して、第2主面の開口面積が小であることを特徴とする、請求項1に記載のめっき治具。
【請求項3】
電子部品用のめっき方法であって、
絶縁体からなる平板と、前記平板の第1主面と第2主面とを連通するめっき液導入路とからなり、前記めっき液導入孔の内部に電子部品位置決め部を有した電子部品のめっき治具に電子部品を載置し、前記平板の第2主面側から前記液導入孔へめっき液を導入し第1主面側から導出して前記電子部品表面上に前記めっき液を流すことを特徴とする、めっき方法。
【請求項4】
前記めっき治具の上方に陰極を有し、前記陰極を介して前記電子部品を着脱し、前記陰極に前記電子部品が取着時電解処理を行うことを特徴とする、請求項3に記載のめっき方法。
【請求項5】
磁力により前記電子部品の着脱自在とすることを特徴とする、請求項4に記載のめっき方法。
【請求項6】
前記陰極を上下摺動自在とし、前記電子部品を前記陰極に吸着した状態で前記電子部品が処理液に浸漬する位置を変化させることを特徴とする、請求項5に記載のめっき方法。
【請求項7】
電子部品用のめっき装置であって、
電子部品が挿入可能で、かつ前記電子部品が下方へ通過しないように障害部が設けられた複数の挿入部を形成しためっき用搬送治具を連続搬送させるための搬送機構と、前記めっき用搬送治具に処理液を供給する処理液噴出しケースと、前記処理液噴出ケース上方には陰極と、前記電子部品を着脱自在に設けられた磁界発生手段とを有し、前記陰極および前記磁界発生手段を動作可能に構成したことを特徴とする、めっき装置。


【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図4】
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【図5】
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