説明

アクセス装置、電子機器、無線アクセス方法及び無線再生方法

【課題】電話機、携帯情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ等のモバイル無線機器が無線ネットワークと非対話型の通信を行い、信頼性の低いネットワークとデータを送受し、ネットワークを介して受信したマルチメディアデータを再生するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】ユーザは、データの更新のために定期的に機器を起動することなく、信号通信範囲が制限された物理的な地域及び場所において、電子メールを送受信し、ウェブ及び他のデータを更新できる。更に、ネットワーク通信が停止した際に再生されるマルチメディアコンテンツの非対話型の受信を実現する。一実施の形態においては、通信停止が生じたときに再生するために、第2の(又は後続する)マルチメディアストリームを受信し、データレポジトリに保存する。機器のプログラムは、機器のプログラム、ユーザ設定パラメータ、学習された行動及び/又はユーザに基づかない選択に応じて、第2のマルチメディアストリーム内でコンテンツを検索する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
2004年9月10日に出願された非仮出願番号10/938,802号の一部継続出願として2005年8月11日に出願された非仮出願番号11/202,581号の優先権を主張し、これらの文献は、引用により本願に援用される。
米連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
適用なし
コンパクトディスクにより提出された参考資料
適用なし
【0002】
本特許書類の開示の一部は、米国及び他国の著作権法に基づき、著作権の保護対象となる。著作権者は、何人も、特許商標庁の特許出願又は記録に示された形で特許書類又は特許開示を複製することについては異議はないが、その他の点については全著作権を留保する。著作権所有者は、CFR37§1.14に定義される権利を含む、本特許書類を秘密に維持する如何なる権利も放棄しない。
【技術分野】
【0003】
本発明は、モバイル無線データ通信のためのアクセス装置、電子機器、無線アクセス方法及び無線再生方法に関し、詳しくは、無線接続を提供し、通信停止が生じるネットワークを介する、モバイル無線機器に関連するマルチメディアデータの非対話型の収集に関する。
【0004】
ネットワーク対応携帯電話機、携帯情報端末(personal digital assistant:PDA)、ラップトップコンピュータ、自動車内情報システム(例えば、オンスター(On−Star:商標)、地図情報、ナビゲーションシステム、タクシー予約システム)、荷物配送用のタブレット端末装置(例えば、荷物受付、配送、及び受領時のサインのために使用される。)及びネットワーク接続機能を有する携帯型機器を用いる他のアプリケーション等を始めとして、使用されるモバイル無線ネットワーク機器の数は増え続けている。
【0005】
無線娯楽コンテンツ(例えば、オーディオ/ビデオ短編映画、コメディードラマ、アニメーション、ニュース、コマーシャル、音楽、音楽ビデオ等)の通信の分野も劇的に発展している。この無線によるニュース及び娯楽コンテンツは、衛星ラジオ、デジタルマルチメディア放送(digital-multimedia-broadcast:DMB)、衛星波及び地上波、DVB−T、DVB−H又はIPベースのストリーミングを介して、例えば、CDMA2000及び他のセルラネットワーク等のデジタル通信ネットワークを介して、モバイル機器に送信されている。
【0006】
これらのモバイル機器は、電子メール(eメール)を受信又は送信し、他のローカル又はリモート機器から情報を収集し、インターネットを介して他の機器に接続して情報を通信し、ニュース又は娯楽コンテンツを通信し、又は広範なコンテンツ配信又は共有アプリケーションに対応するために、ネットワークベースのリソースにアクセスする必要がある。ここで、無線サービス範囲及び信号条件に関連して、モバイル機器の位置のために、ユーザは、所望の時刻にネットワーク(すなわち、インターネット)に接続できないこともある。例えば、無線機器の位置が、あるプロバイダのサービス範囲に含まれるが、モバイル機器の所有者がアカウントを有するプロバイダのサービス範囲には含まれない場合もある。また、数ミリ秒乃至2秒程度の期間、無線通信の停止が生じることがあり、また、これより頻度は低いが、これ以上の長期間に亘る通信停止が生じることもある。
【0007】
例えば、ユーザが海岸又は飛行機内等の遠隔地にモバイル機器を持って行く場合、ユーザは、電子メールを受信し、電子メールを返信し、電子メールを送信し、ビジネスページを閲覧し、リモート機器とデータ通信を行い、又はマルチメディアコンテンツを視聴することができなくなることがあり、このため、運営事業者は、収入を得る機会を損失し、ユーザは、不便な思いをする。
【0008】
このような場合、現在の技術では、所望の処理を実行するには、ユーザは、モバイル機器が自らのサービスプロバイダのサービス提供範内に戻るまで待たなければならない。通信範囲は、地理的位置、インフラストラクチャ及びユーザ位置(例えば、建物、構造及び地形)に影響を受け、現在のモバイル機器の位置が通信範囲内に含まれているかを予め知ることは困難な場合が多く、ユーザは、通信範囲の辺境を移動している場合、接続の確立を試みる試行錯誤によって接続の可否を確かめるしかない。この結果、ユーザは煩雑な経験をし、この経験は、無線機器及び無線コンテンツの販売にも悪影響を与える可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明の目的は、非対話型データについて、非実時間無線ネットワークアクセスを実現するアクセス装置、電子機器、無線アクセス方法及び無線再生方法を提供することである。本発明は、このような要求及び他の要求を満たし、従来の技術の問題点を克服する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、本発明は、一側面として、モバイル機器からインターネット又は他のネットワークへの非実時間アクセスを実現するシステム及び方法を提供する。また、本発明は、他の側面として、サービス通信停止又は使用不可能な状況が発生した際に、モバイル機器からインターネット又は他のネットワークへのコンテンツのダウンロード及び非実時間アクセスを実現するシステム及び方法を提供する。本発明は、基底の無線接続の使用不可能な状況(通信停止)にかかわらず、例えば、電子メールの送受信、選択されたウェブサイト情報の更新、データベースに/からの更新データ、マルチメディアコンテンツの視聴、広告の視聴、リモート接続関連する更なる機能の実行等の非対話型データ交換を実行するためのアクセスを実現する自動化された更新を提供する。
【0011】
本発明に基づくシステム及び方法は、以下に限定されるものではないが、携帯情報端末、衛星通信リンク、ラップトップコンピュータ、セルラ電話機、対話型腕時計、自動車データシステム及びアクセスできないこともあるネットワークにアクセスするように構成された他の無線機器を含む様々なモバイル電子機器に関して、無線ネットワークアクセスを実現する。これらの電子機器は、それぞれ、無線データ接続を確立する送受信機と、データレポジトリ(メモリ)内の選択された範囲のデータを非対話的に更新するための更新手段を備える。
【0012】
一実施の形態においては、好ましくは、例えば、機器が運搬中で使用されていない場合(例えば、PDA又はセルラ電話機の蓋が閉じられている場合)、電力消費量を抑制するために機器の機能が制限されるスリープモード又は省電力モードから非対話型の更新が実行される。通常、スリープモードは、好ましくは、手動の選択(例えば、ボタン操作、機器の閉包、機器の再構成、形状の変化、収納構造体の係合、何らかの検出可能な非使用状態の選択/構成)に応じて設定され、或いは、ユーザが、所定の期間又は可変の期間、機器を操作していないことを無線機器が検出することによって、自動的に設定される。
【0013】
ネットワーク対応モバイル機器のためのプログラムは、自動的にネットワークにアクセスし、非対話型且つ非実時間のデータ交換によってデータを通信する無線接続を実現する。他の無線機器との通信は、ピアツーピアネットワーク、インフラストラクチャネットワーク、ローカルエリアネットワーク又はインターネット等のワイドエリアネットワークの一部として、確立することができる。この情報は、実時間で収集された情報に比べれば、「タイムリー」ではないが、これにより、ユーザは、電子メール及びデータを使用できる。更に、機器は、ネットワークを介して、非対話型の手法でデータを提供し、他の機器を更新することができ、例えば、電子メール、データベースデータ、状態変更データ、新たに収集されたデータ、マルチメディア情報(例えば、家族の写真、プロジェクト画像等)及び他の形式のコンテンツを送信することができる。そして、モバイル機器は、周期的に、又は例えば、信号強度、位置の変化、好ましい無線信号条件の検出、選択された無線ネットワーク又はサービスプロバイダの検出等の選択されたトリガ(イベント)に応じて無線接続の確立を試みる。また、必要な料金の支払いを条件として、他のサービスプロバイダを介する無線アクセスを行えるように機器を構成してもよい。
【0014】
無線で通信される非対話型データは、ユーザによる操作なしで無線ネットワークを介して通信できる任意の如何なるデータを含んでいてもよい。本発明は、特に、送信待ちの電子メール、サービスプロバイダからダウンロードを待つ電子メール、ポスティングされるクエリ、収集すべき応答、更新すべきデータ、更新データ、コンテンツが更新されるウェブサイト、マルチメディアコンテンツ(オーディオ、ビデオ又はこれらの組合せ)、他の形式の非対話的に送信又は収集されるデータの通信に適している。
【0015】
好ましい実施の形態では、非実時間で実行されるアクセスをユーザが指定する。例えば、以下に限定されるものではないが、受信される電子メール、送信される電子メール、特定のウェブサイト、受信又は送信されるマルチメディアコンテンツ、収集又は送信される他の情報がユーザによって選択され、モバイル機器がスリープモード又は省電力モードの間に、バックグラウンドで更新される。
【0016】
本発明の他の実施の形態は、特に、マルチメディアコンテンツのダウンロードに適するコンテンツの受動的及び能動的なダウンロードを行う方法を提供する。受動的ダウンロードでは、バックグラウンドで更なるコンテンツをダウンロードし、後の再生のために保存する。能動的ダウンロードモードでは、ユーザがアクセスではなくダウンロードしたコンテンツは、ユーザに後の任意の時刻におけるアクセスのために、メモリにダウンロードされる。これらのコンテンツ要素は、プログラム設定に応じて収集及び再生のために選択され、プログラム設定は、条件(例えば、通信停止の長さ、通信停止の特性等)及びコンテンツプロバイダ、サービスプロバイダ、ユーザ又はこれらの組合せによる選択に応じて決定する。
【0017】
本発明に係るアクセス装置は、ネットワークへのモバイル無線データアクセスを実現するアクセス装置において、(a)ネットワークとの無線データ接続を確立する無線送受信機と、(b)ネットワークに送信し又はネットワークから受信するデータを格納するデータレポジトリと、(c)ユーザインタラクションなしで無線接続を自動的に確立する接続確立手段と、(d)データレポジトリへ/からの選択された範囲のデータを、ユーザインタラクションなしで、ネットワークと自動的に通信する通信手段とを備える。
【0018】
モバイル無線機器(アクセス装置)は、携帯情報端末、衛星通信リンク、ラップトップコンピュータ、セルラ電話機、対話型腕時計、荷物配送用のタブレット端末装置及び自動車データシステムからなるモバイル無線機器、又は無線ネットワーク機能を提供し、非対話型の更新を行うことによって利益が得られる他のシステムのグループから選択される。更新されるデータは、送信される電子メール、ネットワークからのダウンロードを待つ電子メール、ポスティングされるクエリ、収集すべき応答、更新すべきデータ、コンテンツを更新すべきウェブサイト、及びモバイル機器と、無線通信を確立することができるネットワークとの間で非対話的に(自動的に)通信できる他の形式のデータからなるデータのグループから選択される。
【0019】
無線データネットワークは、無線ピアネットワーク、インフラストラクチャネットワーク、ローカルネットワーク又はインターネット等のワイドエリアネットワークを含む無線ネットワーク通信を実現する如何なるネットワークを含んでいてもよい。非対話的なデータの確立及び通信は、スリープモード又は省電力モードからアクセス装置を起動することに応じて、自動的に実行される。アクセス装置は、更新の後、好ましくは、スリープモード又は省電力モードに戻る。
【0020】
また、本発明に係るアクセス装置は、ネットワークへのモバイル無線データアクセスを実現するアクセス装置において、(a)ネットワークとの無線データ接続を確立する送受信機と、(b)ネットワークへ/からのデータの通信のために送受信機を制御するコンピュータと、(c)コンピュータに接続され、ネットワークに送信し又はネットワークから受信するデータを格納するメモリとを備え、(d)コンピュータは、電力消費量レベルが低減され、機能が制限されたスリープモード又は省電力動作モードを有し、(e)コンピュータ上で実行されるプログラムは、(1)スリープモード又は省電力モードからコンピュータを起動し、(2)無線データアクセスのために、ユーザインタラクションなしで、ネットワークとの無線接続を確立し、(3)メモリへ/からの選択された範囲のデータを、ユーザインタラクションなしで、ネットワークと自動的に通信する。
【0021】
また、本発明に係るアクセス装置は、ネットワークへのモバイル無線データアクセスを実現するアクセス装置において、(a)ピアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、又はインターネットを含むワイドエリアネットワークとの無線データ接続を確立する送受信機と、(b)ネットワークへ/からのデータの通信のために送受信機を制御するコンピュータと、(c)コンピュータに接続され、ネットワークに送信し又はネットワークから受信するデータを格納するメモリとを備え、(d)コンピュータは、電力消費量レベルが低減され、機能が制限されたスリープモード又は省電力動作モードを有し、(e)コンピュータ上で実行されるプログラムは、(1)時間閾値、ネットワークからの十分な無線信号強度の検出又はこれらの両方の組合せに応じて、スリープモード又は省電力モードからコンピュータを起動し、(2)無線データアクセスのために、ユーザインタラクションなしで、ネットワークとの無線接続を確立し、(3)更なるユーザインタラクションなしで、送信される電子メール、ダウンロードされる電子メール、更新されるウェブデータを含む選択された範囲のデータをメモリに/からネットワークと通信し、(4)通信が完成した後に又は無線接続が切断されたときに、コンピュータをスリープモードに戻す。
【0022】
また、本発明に係る電子機器は、コンピュータプロセッサと、メモリと、ネットワークとの対話型データ交換のためのプログラムとが組み込まれ、ネットワークと無線でデータを通信する移動体である電子機器において、(a)電子機器のコンピュータプロセッサにおいて、ユーザインタラクション機能を制限し、電力消費量を低減するスリープモード又は省電力動作モードを制御する回路と、(b)コンピュータプロセッサにおいて実行されるプログラムとを有し、プログラムは、(1)スリープモード又は省電力モードからコンピュータを起動し、(2)無線データアクセスのために、ユーザインタラクションなしで、ネットワークとの無線接続を確立し、(3)メモリへ/からの選択された範囲のデータを、ユーザインタラクションなしで、ネットワークと自動的に通信し、(4)スリープモード又は省電力モードに戻る。
【0023】
また、本発明に係る無線アクセス方法は、モバイルネットワークに対応するネットワーク対応機器によるネットワークデータの非対話型の無線アクセス方法において、(a)ネットワーク対応機器において、ネットワークアクセスを開始する少なくとも1つのアクセストリガと、通信する非対話型データとを選択するステップと、(b)ネットワーク対応機器をスリープモード又は省電力動作モードにするステップと、(c)アクセストリガの検出に応じてネットワーク対応機器を起動するステップと、(d)モバイルネットワークを介して、ネットワーク対応機器と、アクセスされたネットワークとの間での非対話型データの通信のためのネットワーク接続を確立するステップと、(e)ネットワーク対応機器において、ネットワーク接続を用いて、選択された非対話型データを更新するステップと、(f)スリープモード又は省電力動作モードに戻るステップとを有する。
【0024】
また、本発明に係るアクセス装置は、通信停止が生じる無線ネットワークを介して通信を行うモバイル無線機器からのマルチメディアアクセスを実現するアクセス装置において、(a)無線ネットワークとの無線データストリーミング接続を確立する無線送受信機と、(b)無線ネットワークから読み出されたマルチメディアデータを保存するデータレポジトリと、(c)ユーザ操作に応じて、無線ネットワークを介して受信したマルチメディアデータの第1のストリーム(及びオプションとして後続するストリーム)を自動的に再生する再生手段と、(d)直接的なユーザインタラクションなしで、無線ネットワークと自動的に通信を行い、無線ネットワークにおいて通信停止が生じた場合に再生するために、データレポジトリに保存されるマルチメディアデータの独立した第2のストリーム(及びオプションとして後続するストリーム)を受信する通信手段とを備える。
【0025】
また、本発明に係るアクセス装置は、通信停止が生じる無線ネットワークを介して通信を行うモバイル無線機器からのマルチメディアアクセスを実現するアクセス装置において、(a)ピアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク又はインターネットとの無線データ接続を確立する送受信機と、(b)ネットワークから、少なくとも第1のマルチメディアストリーム及び独立した第2のマルチメディアストリームを受信するように送受信機を制御するコンピュータと、(c)コンピュータに接続され、ネットワークから受信した第2のマルチメディアストリームのデータを保存するメモリとを備え、(d)コンピュータ上で実行されるプログラムは、(1)ネットワークとの無線通信の確立を維持したまま、ユーザ選択に応じて、マルチメディアの第1のストリームを実時間で再生し、(2)ネットワークとの無線通信の確立を維持したまま、バックグラウンドで受信した第2のマルチメディアストリーム(及び、第3、第4等の更なるストリーム)を、更なるユーザインタラクションなしでメモリに保存し、ネットワークにおける通信停止の検出に応じて、第2のマルチメディアストリームからメモリに保存されているマルチメディアコンテンツを再生する。
【0026】
また、本発明に係る無線再生方法は、通信停止が生じるネットワークで動作可能なネットワーク機器におけるマルチメディアストリームの非対話型の無線再生方法において、(a)ネットワークとネットワーク機器との接続を確立するステップと、(b)ユーザインタラクションに応じて、ネットワークからオーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ又はビデオ及びオーディオコンテンツの組合せを含むマルチメディアデータの第1のストリームを受信するステップと、(c)機器のプログラミング、学習された行動、ユーザによる選択、サービスプロバイダによる選択及び/又はコンテンツプロバイダによる選択に応じて、非対話型の手法で、ネットワークからマルチメディアデータの第2のストリーム(及びオプションとして後続するストリーム)を受信するステップと、(d)第2のストリームからのマルチメディアデータを、マルチメディアデータを保存するように構成されたデータレポジトリ内に保存するステップと、(e)ネットワーク機器とネットワークの間の通信停止を検出するステップと、(f)通信停止に応じて、データレポジトリに保存された第2のストリームマルチメディアデータを再生するステップとを有する。
【0027】
なお、本発明は、以下に限定されるものではないが、以下に示すような多くの利点を提供する。
【0028】
本発明の側面により、互換性があるネットワークへの無線アクセスが停止し又は中断するモバイル無線ネットワーク機器に関して、データの更新を行うことができる。
【0029】
また、本発明の他の側面により、スリープモード又は省電力モードから、時間閾値、イベント閾値又は時間閾値及びイベント閾値の組合せに応じて、ネットワーク通信を開始することができる。
【0030】
本発明の他の側面は、少なくとも1つの設定された時間又は少なくとも1つの設定された間隔を含む時間閾値を提供する。
【0031】
本発明の他の側面は、例えば、互換性があるネットワークについて、ネットワーク信号レベルが十分であることを検出する等によって、無線アクセスの使用可能性を示すイベント閾値を提供する。
【0032】
本発明の他の側面は、接続に追加料金が掛かる際に、コスト因子に応じて、ネットワークの互換性を判定できるイベント閾値を提供する。
【0033】
本発明の他の側面は、例えば、携帯情報端末(personal digital assistant:PDA)、ラップトップコンピュータ、セルラ電話機、自動車内情報システム、荷物配送用のタブレット端末装置及び他の多数のモバイル機器を含む、スリープモード又は省電力モードをサポートできるあらゆるモバイルネットワーク機器と共に用いることができる更新メカニズムを提供する。
【0034】
本発明の他の側面は、ユーザが、更新されるデータの範囲及び深さを選択できるモバイル機器のデータ更新を実現する。
【0035】
本発明の他の側面は、ユーザが、スリープモードから機器を起動し、ネットワーク通信を試行させる閾値条件を選択できるモバイル機器のデータ更新を実現する。
【0036】
本発明の他の側面は、ユーザが、更新パラメータ及び更新処理を制御するための更新リスト設定できるモバイル機器の更新を実現する。
【0037】
本発明の他の側面は、ユーザが、如何なる条件接続の下で他のネットワークとの接続を確立するかを制御するパラメータを設定できるモバイル機器のデータ更新を実現する。
【0038】
本発明の他の側面は、非対話的な、受動的又は能動的なマルチメディアコンテンツのダウンロードを実現する。
【0039】
本発明の他の側面は、第2の通信ストリーム(オプションとして、更に後続するストリーム)において、ユーザ/コンテンツプロバイダ/サービスプロバイダによる選択及び無線通信チャネルの使用可能な帯域幅に応じて確立される非対話的なマルチメディアコンテンツのダウンロードを実現する。
【0040】
本発明の他の側面は、ユーザにサービスの通信停止を通知し、第2のストリームから、再生のためのマルチメディアコンテンツを選択するようユーザに入力を促す。
【0041】
本発明の他の側面は、ファウンテン符号化技術(Fountain coding techniques)を用いて、上述したあらゆる非対話型の更新、及びマルチメディアデータ収集及び再生のための符号化/復号を実行する。
【0042】
本発明の更なる側面は、例えば、監視プログラムの警備員のルートを更新し、又は他の多くの様々な目的のために、第1の機器の状態又は条件に応じて、他の機器及びシステムの状態又は条件を更新するメカニズムを提供する。
【0043】
以下の詳細な説明では、本発明の更なる側面も開示され、以下に示す詳細情報は、本発明の好ましい実施の形態を明瞭にするためのものであり、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施の形態に基づき、様々なネットワークと非対話型の接続を確立するモバイルネットワークに対応する通信機器のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に基づく非対話型のネットワーク接続処理のフローチャートである。
【図3】本発明の任意の側面を含む本発明の実施の形態に基づく非対話型のネットワーク接続処理のフローチャートである。
【図4】本発明の任意の側面を含む、第2のストリームからデータが収集される、本発明の実施の形態に基づく非対話型のマルチメディアコンテンツダウンロード処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、図1〜図4を用いて、本発明に基づく装置をより詳細に説明する。なお、本明細書に開示する基本的な概念から逸脱することなく、以下に開示する装置の構成及び一部の詳細を変更してもよく、以下に開示する方法の特定のステップ及びシーケンスを変更してもよいことは明らかである。
【0046】
本発明は、モバイル無線ネットワーク又は他の同様な「損失が多い」及び/又は信頼性が低いネットワークを介して処理を行う装置において、コンテンツの更新及びマルチメディアデータのダウンロードを実行する方法を提供する。本発明は、包括的に、3つの範疇の更新を提供する。第1の範疇の更新は、無線機器が(ユーザが機器を能動的に使用している際の機器のアクティブモードとは異なる)スリープモード又は低電力モードである間に実行される更新である。他の2つの範疇の更新は、機器が起動されているが、通信が停止している際に実行される。これらのモードは、バックグラウンドモードで実行される受動更新及び通信されたコンテンツが後にアクセスできる能動更新と呼ばれる。これらは、個別に説明するが、本発明の範囲から逸脱することなく、ここに説明した側面を組合せてもよい。
【0047】
なお、本明細書において「通信停止(outage)」とは、ネットワーク機器が動作中であるが、通信サービスが利用できない様々な状況を意味する。これらの状況は、信号がブロックされるユーザ位置、信号が利用できないユーザ位置、信号の受信をブロックする干渉、送信側又はサービスエリアの通信装置内における特定の設備の問題等に起因して生じることがある。
【0048】
本発明の説明では、携帯型の無線機器について説明するが、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明は、如何なる形式の信頼性の低い又は「損失が多い」ネットワーク、媒体又はサービスにも適用することができる。以下では、簡潔な具体例として、信頼性の低いデジタル加入者回線(Digital Subscriber Line:DSL)インタフェースを介するヘッドエンドからのストリーミング、又は遠隔位置の衛星サービスを介するヘッドエンドからのストリーミング、又は住居内のホームサーバから移動無線受信機へのブロードキャストについて説明する。
【0049】
更に、以下の実施の形態では、所定のネットワーク機器に本発明を好適に適用できるように、機器が十分なメモリ(例えば、RAM、フラッシュメモリ、固定メモリ、リムーバブル媒体等)を備えると仮定する。なお、携帯型のデータストレージの1バイトあたりのコストは低下し続けており、特に、低価格で、通常、ビデオ解像度が低い低コストのネットワークアクセス機器にも、かなりの量のデータ及びマルチメディアデータを保存できるようになった。
【0050】
図1は、オフ又はスリープモードになる機器が更新を実行する、本発明の実施の形態に基づいて構成されたシステム10を示している。携帯情報端末(PDA)として表されている機器12は、ユーザインタフェース14と、無線接続を確立するためのアンテナ16とを含む無線通信回路を備えている。
【0051】
この無線接続により、無線電話インフラストラクチャ18を介して、例えば、インターネット20等のネットワークとデータアクセスを行うことができ、又は例えば、ラップトップコンピュータ等の他の機器22に直接接続することができ、又は1つ以上のホットスポット26を有する無線ネットワークグリッド24及び他の無線通信チャネルと通信を行うことができる。
【0052】
本発明に基づくモバイル無線機器(以下、単に機器とも言う。)12は、コンピュータブロック32及びメモリブロック34と、少なくとも1つの無線受信機36及び無線送信機38(すなわち、送受信機)を含む回路30を備える。なお、無線通信は、例えば、セルラ無線、WiFi(IEEE802.11)、WiMax(IEEE802.16)、ブルートゥース(商標)等の1つ以上の無線規格に基づいて実現してもよい。複数の通信チャンネルを設けることにより、接続を確立することができる複数のメカニズムが提供される。
【0053】
一実施の形態に基づく本発明の側面は、コンピュータブロック32とメモリブロック34内で実現される。コンピュータブロック32は、スリープモード40又は他の形式の省電力モードを有し、このモードの間は、電力消費量を抑制するために、動作が実質的に停止される。更に、機器は、通常の使用時の実行モード42と、電源オフモード44とを有する。スリープモード40では、コンピュータブロック32内で、特定の時刻の到来、特定の時間の経過、イベント条件又はこれらの組合せに応じて機器を起動することができる。
【0054】
何らかの無線接続が使用可能である場合、機器は、スリープモード40から起動され、無線受信機36及び無線送信機38を制御し、使用する通信更新プログラム46を実行できる。無線接続が使用可能である場合、更新パラメータ48に基づいて通信が確立され、この通信により、更新リスト50内の項目が更新される。更新リストは、好ましくは、ウェブサイト及びその一部の両方の詳細及び更新を行う深さを指定する。なお、更新パラメータ及び更新リストは、例えば、本発明に基づく更新通信アプリケーションのフロントエンド等、通常モードにおけるプログラムの実行によって、設定又は変更される。
【0055】
なお、本発明は、ハードウェア及びソフトウェアの組合せとして実現してもよく、無線接続を提供し、時間又はイベントに応じて移行できるスリープモード又は省電力動作状態を有するモバイル無線機器上で実行されるソフトウェアのみによって実現してもよい。したがって、本発明は、特定のモバイル機器によって読み出され、実行されるコンピュータにより読取可能な媒体(例えば、ディスク、メモリカード、USBメモリ装置、リムーバブル媒体又は同様のデータレポジトリ)としても実現できる。
【0056】
本発明の一実施の形態は、携帯型機器の具体例として携帯情報端末(PDA)を用いる以下のシナリオに基づいて動作する。以下のシナリオでは、インターネットを介して無線接続を確立するが、本発明に基づく無線接続は、他の機器と直接確立してもよく(すなわち、ラップトップ及びPDAの間での更新の実行、他の形式のピアツーピア通信、他の非インターネット形式のネットワークによるコンテンツ及びデータ交換)、又は専用の無線又は有線ネットワークを介して確立してもよい。
【0057】
図2は、本発明に基づく方法の第1の側面を包括的に示す通信更新処理の例示的な実施の形態を示すフローチャートである。ユーザは、ステップ100において、例えば、起動の時間/イベント、更新されるデータ等、システム内で実行される更新の詳細を選択する。更新されるデータは、幅及び深さの両方を選択することができ、これにより、如何なるデータを更新するかをユーザが詳細に選択できる。システムは、好ましくは、ユーザに対して、優先順位に基づく更新の階層を示してもよい。ユーザによる、本発明に基づく更新リスト及びパラメータの対話型の制御は、機器の通常の動作の間に実行されるアプリケーション内で実行される。
【0058】
ユーザが通常の動作モードでの機器を使用を終えると、ステップ102において、機器は、例えば、電力を完全に切ることなく、機器のユーザインタフェースを閉じることによって、シャットダウンされ、スリープモード(又は省電力モード)になる。これに代えて、他の手法によってスリープモード又は省電力モードを選択してもよい。
【0059】
時間及び/又はイベントに応じて、機器は、ステップ104において、スリープモードから起動し、更新動作の実行を開始する。接続を確立する前に、ユニットは、無線接続の特定の形式を示し、所定の位置で受信できるビーコン等の信号の存在の検出を試みることが望ましい。このビーコン検出は、ステップ106において実行される。プログラムは、使用可能な通信を検出した後、これらと、更新パラメータ及び更新リストとを比較し、更新の必要性に基づいて、如何なる種類の接続を確立するかを判定する。無線接続は、ステップ108において確立され、次に、更新リスト又はその一部にリストされているデータが、確立された接続を用いて更新される。使用可能な接続について、必要な全ての更新が実行されると、プログラムは、ステップ112において、機器をスリープモードに戻す。
【0060】
図3は、個別に又は様々な組合せで組込むことができる更なる詳細及び多くの付加的な特徴を含む本発明に基づく更新方法の実施の形態のフローチャートである。
【0061】
本発明に基づく更新通信アプリケーションは、ステップ150において、ユーザと対話し、通信すべき非対話型データを選択する。非実時間更新のための制御アプリケーションは、PDAがスリープモードである間、どのデータを自動的に通信するかを決定する。ユーザは、更新の幅及び深さを選択することもできる。また、例えば、機器の使用履歴に応じて、機器プログラミングが可能な更新ターゲットを自動的に決定するオプションの機能を設けてもよい。他のオプションとして、更新される要素を階層的な順序で選択できるようにしてもよく、これにより、接続が不安定な場合でも、接続が中断する前に、最も重要な情報が最初に通信される。例えば、ウェブサイト等のデータでは、更新の幅及び深さが選択される。
【0062】
一例として、ユーザが、株価情報の更新を含むニュースサイトのビジネスページの更新を望んだとする。また、ユーザは、自らが関係するビジネス部門における全ての新たな技術に関する記事にアクセスすることを望んでいるとする。このために、ユーザは、保守すべき情報の幅及び深さを設定することができる。更に、また、オプションとして、優先順位に基づいてコンテンツ選択をマーキングでき、これによりシステムは、通信が不安定な場合、又は他のキャリア等によって追加的な接続料金が徴収される場合等に、どのコンテンツを優先的に通信するべきかを判定できる。
【0063】
上述のように、機器のプログラムは、ウェブサイトへのユーザアクセスを監視し、重要度の階層を作成してもよく、この階層は、ユーザが選択してもよい。好ましくは、ユーザは、機器を用いて、リストを編集し、重要度に基づいてリストにインデクス(すなわち、最高の優先度、中間の優先度、及びバックグラウンドである低い優先度)を加えることができる。
【0064】
ステップ152では、ユーザは、プログラムにより、更新通信が試みられる時刻、間隔又はイベントを選択する。例えば、制御アプリケーションは、ユーザと対話し、更新及びインターネットベースのリソースとの同期が実行される間隔(すなわち、分単位、10分単位、30分単位等)を選択する。この具体例では、ユーザは、更新間隔として、2時間を選択したとする。これに代えて、特定の時刻に対する間隔(期間)(例えば、1時間、30分、又は他の期間/時間関係)、接続の使用可能性、イベントの発生、最後の接続確立からの経過時間、又は他のパラメータを選択してもよい。ユーザは、通常、時間/イベントの指定のためのデフォルトパターンを設定することができ、機器は、これに基づいて、非実時間モードにおいて、更新を行う。ユーザは、オプションとして、例えば、追加料金が掛かる他のキャリアとの接続を確立する条件等、特別なモードの動作を選択できる。通信の重要度が低い場合、ユーザは、接続時間帯に応じた課金等に基づいて、接続パラメータを設定することができ、例えば、ウェブサイト等の重要度が低いデータは、料金が安い非ピーク時間に収集されるようにしてもよい。
【0065】
ステップ154では、プログラムにより、ユーザは、例えば、電子メールメッセージ(eメール)等の送信データを生成し、直ちに更新されるデータを選択することができる。電子メール作成アプリケーション等の所定のアプリケーションの実行によって、接続が確立された際に更新すべきデータ量が増えることがある。なお、電子メールが作成された時点では、接続が確立できないことがあり、プログラムは、好ましくは、自動化されたデータ更新処理の間に送信する電子メールにフラグを付すように構成される。また、特に、ウェブに基づくデータ(すなわち、XML等)又は無線接続を用いて他のシステムから直接又は間接的に検索されるデータに依存するアプリケーションを利用する場合、データの受信が必要となることもある。
【0066】
なお、電子メール作成アプリケーションの他にも、無線接続を介して送信されるデータを作成又は決定する多数のアプリケーションを実行できる。プログラムは、デフォルトとして構成してもよく、現在、接続が確立されていなくても、速やかに送信するために作成されたデータにマーキングするユーザ入力に応じて構成してもよい。機器のプログラムは、次に、データを送信できる接続が検出されると、直ちに、自動的に接続を確立する。
【0067】
ステップ156では、プログラム及び/又はユーザ操作によって、機器は、スリープモードに入る。例えば、ユーザは、PDA等の機器の蓋を閉じ、又は、この他の手法によって、モバイル機器の電源を切ることなく、スリープモードを選択する。ユーザがスリープモード同期機能を選択している場合、タイマ回路が作動し続け、機器を定期的に起動し、及び/又は例えば、信号強度、接続使用可能性、ユーザキー入力又はこれらの組合せ等のトリガ(イベント)に応じて機器を起動する。
【0068】
ステップ158において、プログラムは、ユーザによる手動の機器の起動を検出する。これは、機器のプログラムが選択されたユーザ入力に応答し、周期的な起動シーケンスに「優先」されるオプションであり、接続が直ちに試行される。機器を通常の動作モードにトリガする必要はないが、ユーザは、接続を確立するために適切な時刻を任意に選択することができる。
【0069】
手動の起動は、例えば、移動中のユーザが、現在地において接続を確立できる可能性が高いと判断した際に実行することができる。このようなシナリオの具体例としては、例えば、ユーザが屋外を歩き、信号を遮蔽するような構造体から離れた場合、自動車の運転手が丘の頂上付近に停車した場合、都市の郊外に出た場合、及び、条件が変化し、電子メールの送受信を含む情報の更新の緊急度が変化した場合等、他の多くのシナリオが想定される。
【0070】
例えば、プログラムは、選択されたボタン又はボタンの組合せの押圧操作によって、機器をスリープモードから起動させる。機器は、一旦、起動されると、ユーザによって先に指定されている所望の非対話型データを通信するために、無線接続の確立を試行する。更新処理が実行された後は、ユニットは、スリープモードに戻ることができる。なお、プログラムは、手動によってトリガされた更新が成功すると、自動化された時間ベースの起動のタイミングをリセットするように構成してもよい。
【0071】
ステップ160では、プログラムは、時間又はイベントに基づいて、機器を自動的に起動する。あるモードでは、機器は、例えば、この具体例では、2時間毎に定期的に起動される。これに代えて又はこれに加えて、例えば、接続の確立に適する条件が満たされた場合、信号強度、ビーコン等に基づいて、機器を起動してもよい。
【0072】
ステップ162では、プログラムは、無線接続が使用可能であるか、及び好ましくは、どのような種類の無線接続が使用可能であるかを判定する。この判定は、好ましくは、ビーコンの存在を検出することによって実行され、無線接続が存在する場合、ビーコンの信号強度及びパラメータは、確立することができる無線接続の形式を示す。更に、ネットワークに関して追加的情報が必要な場合、通信ルーチンは、利用可能なネットワークとインタラクトできる。例えば、無線接続を確立することができるかを検出するために、2時間毎に受信機回路をアクティブ化してもよい。
【0073】
ユーザが通信できるサービスプロバイダ、例えば、ユーザが契約しているサービスプロバイダ、WiFiホットスポット、関連するユーザ機器との直接接続、又は通信チャンネルを使用するために手数料の支払いが必要な他のサービスプロバイダにビーコンが対応しているかを確認してもよい。
【0074】
ステップ164では、更新を実行するために接続を確立する。本発明の一実施の形態においては、プログラムは、更新パラメータ設定に基づいて、(少なくとも)最も重要な必要な更新を行うために、コストが最も少なくて済む使用可能な接続オプションを判定する。ここでは、ユーザのサービスプロバイダによるサービスが提供されていることが望ましいが、この他の場合、システムは、例えば、分単位で課金を行うサービス等の代替となるサービスを用いて接続を確立するべきかを判定する。
【0075】
更に、ユーザの嗜好に基づいて通信する非対話型データの範囲を選択し、これにより、例えば、重要ではないウェブサイトの更新等、データの重要度が低い場合、有料のサービスには接続しないようにしてもよい。時間単位で代替となる他の接続が使用できる場合(すなわち、分又は秒単位の課金)、例えば、電話機を用いた決済インフラストラクチャ、インターネット支払いサービス、クレジットカード又はこの他の接続代金の支払いの手法を用いて、決済を行ってもよい。
【0076】
ステップ166では、確立された通信リンクを介して、更新リスト及びデフォルトの又はユーザによって定義された階層構造に基づいて、入力又は出力されるデータの更新を実行する。この階層構造は、例えば、更新を順序付け、以下に示す順序で、送信用の電子メールを送信し、(選択されたパーティから、非スパムメール、添付ファイルなしのメール又は他の選択基準に基づいて)受信用の電子メールを受信し、重要度が高いデータ(すなわち、予定のデータベース又はこの他のビジネス情報)の同期を実行し、例えば、ニュース、業界情報、ブログ等、選択されたウェブサイトからのコンテンツを更新する。
【0077】
ここでは、確立された接続の種類及びサービスプロバイダの種類に応じた種類の通信及び同期が実行される。例えば、現在のリンクが低速度GPRS無線リンクである場合、機器のプログラムは、電子メールの送信だけを選択することができる。一方、リンクが高速WiFiリンクである場合、PDAは、ビデオコンテンツを含む全てのコンテンツの同期を選択することができる。WiFiリンクが機密性がない「フリー」リンク(WEPタイププライバシ)、である場合、及び仮想プライベートネットワーク(Virtual Private Network:VPN)又は安全なウェブサイトではない場合、本発明に基づく機器のプログラムは、選択されたウェブサイト(すなわち、ニュース等)の更新等のダウンロードを非専用のコンテンツに制限するように選択することができる。
【0078】
更新リストは、好ましくは、更新が実行された時刻と共に、更新アイテムのそれぞれの状態を示すように変更される。プログラムは、好ましくは、これらの更新をユーザに通知するように構成され、又はより好ましくは、異なるコンテンツを検索する更新の実行に応じて、ユーザが更新リストを作成する際に、通知を行うようにマーキングした更新のみをユーザに通知するように構成される。
【0079】
一旦、重要な通信が行われると、急ぎの更新もデフォルト条件に自動的に戻り、通常の定期的な更新が試行される。
【0080】
ステップ168では、ローカル情報の更新を任意に実行する。本発明のこのモードでは、機器のプログラムは、例えば、WiFi「ホットスポット」等のローカル接続の存在を検出し、例えば、地図、警報、天気、ローカルニュース、発表、施設内の情報(例えば、テーマパークにおけるアトラクションの空き状況)、販売等の選択されたコンテンツのダウンロードを自動的に実行する。なお、「ホットスポット」について、ユーザがホットスポットを含む異なるネットワーク間を移動した際に、ローカルデータの集合を適切に制御し、処理がシームレスとなるように、データの構造化及び範疇化に関して標準化された階層を、無線で自動的に設定することが好ましい。
【0081】
ステップ170では、遠隔のシステムを更新するための任意の処理を実行する。この場合、機器のプログラムは、遠隔のシステムを、モバイル機器又はユーザに関連する状態に任意に更新する。例えば、巡回中の警備員又は釈放のための条件の一部として居場所が監視される仮釈放中の個人等の個人の位置及び/又は移動経路を追跡してもよい。更なる具体例として、機器は、モバイル機器に取り付けられた1つ以上のセンサから検知された応答データとして、患者の生理的データ又はその変化を通信してもよい。
【0082】
ステップ172では、プログラムは、任意の処理として、ユーザのレビューのために、接続期間及び料金と共に、無線通信更新の履歴(ログ)を維持する。これにより、ユーザは、どのようなタイミングで通信を実行することが合理的であるかを判断することができる。
【0083】
ステップ174では、プログラムが更新処理を完了し、又はリンクが使用できなったとき、機器をスリープモード(又は、他の省電力モード)に戻す。スリープモードに戻る前に、現在実行されている接続試行の内部のタイミング、例えば、将来の更新が設定される。
【0084】
なお、プログラムは、以前の更新が実行されてからの経過時間を考慮に入れて、スリープ期間を設定できる。例えば、タイマが2時間に設定されているにもかかわらず、接続が3時間使用できなかった場合、ユニットは、接続の使用可能性をより頻繁に確認するようにしてもよい。
【0085】
以下では、本発明の実施の形態に基づき、機器に電源が投入され、好ましくはアクティブな状態になった際の機器の動作について説明する。ここで用いるハードウェアは、図1を用いて説明したハードウェアと同様であってもよく、これらと多くの側面を共有できるが、この実施の形態では、スリープモード又は省電力モードは必要ではない。以下に説明する実施の形態では、如何なるデータを通信してもよいが、この実施の形態は、例えば、無線接続等の通信接続が使用できない場合に、ユーザがビデオ又はオーディオ等のダウンロードされたコンテンツを再生するような場合に適している。これに代えて、この手法を用いて、バックグラウンドにおいて、電子メールの通信、応答の収集、データの更新の収集、ウェブサイトコンテンツの更新等を行ってもよい。本発明に基づくコンテンツのダウンロードは、受動的ダウンロードとして実行してもよく、能動的ダウンロードとして実行してもよい。
【0086】
受動的ダウンロードの場合、視聴される主なコンテンツ(第1のストリーム)と共に、ユーザに意識されない形式で、第2の又は更なるコンテンツ又はデータのストリームがモバイル機器に送信される。第2のストリームのデータレートは、ユーザの選択に応じた第1のストリームのデータレート及び通信チャンネルの使用可能な帯域幅に依存する。例えば、第2のストリームのデータレートは、ユーザが第1のストリームからのコンテンツを再生している間は、第1のストリームのデータレート以下に制約される。同様に、第2のストリーム以外のオプションのストリームのデータレートは、第1及び第2のストリーム等の使用状況及び順位が高いストリームの使用可能な帯域幅に応じて制限される。
【0087】
ユーザが第1のストリームコンテンツを再生していない短い期間、又は使用可能な帯域幅より少ないデータレートで第1のストリームコンテンツを再生している場合、第2のストリームは、第1のストリームに基づくストリーミング要求が高まるまでは、残りの全ての帯域幅を使用できる。換言すれば、本発明に基づく機器のプログラムは、第1のストリームが何らかの帯域幅制限を受けている場合(すなわち、再生データレート<使用可能な帯域幅の場合)、第2のストリーム(及びこれより後のストリーム)に割り当てられる帯域幅を、最小値(例えば、ゼロ、固定の値、可変の値、条件に応じた値、第1及び第2のストリームを制御するユーザ設定に応じた値)に制限する。この他の場合、第2のストリームは、第1のストリームの再生をサポートするために必要ではない帯域幅を使用できる。
【0088】
なお、受動的データを収集する場合、ある動作モードでは、プログラムは、第2のストリームに最小限の(例えば、固定の、ユーザが選択した又は学習された)帯域幅を与える。第2のストリームに与えられる最小限の帯域幅は、プログラムによって、第1のストリームの帯域幅要求に応じて、変更してもよい。
【0089】
第2のストリームコンテンツは、好ましくは、「バックグラウンド」タスクによってモバイル機器に保存され、ユーザは、このコンテンツにいつでもアクセスできる。例えば、ビデオ又はオーディオストリーム等のバックグラウンドマルチメディアコンテンツは、無線通信が中断された場合に再生できる。マルチメディアコンテンツには、例えば、ニュース音声、音楽ビデオ、天気、コマーシャル等が含まれる。第2のストリームは、現在の条件、機器のプログラム、学習された行動(例えば、ユーザによるアクセスのパターンの登録及び保存)、ユーザによる選択、サービスプロバイダによる選択、コンテンツプロバイダによる選択等に応じて、データレポジトリに保存される。1つのモードにおいては、第2のストリーム内で収集されるアイテムは、ユーザによって選択される。
【0090】
一例として、以下に限定されるものではないが、ユーザが、マルチメディアリンク上にカーソルを置いた状態で、マウスによる右クリック(又は同様の操作)を実行すると、「バックグラウンドのダウンロード」選択を含むメニューが開く。このオプションを選択すると、システムプログラムは、新たな優先順位(又は他の優先順位の選択基準又は状態に基づく優先順位)に基づいて、リンクから新たにこのマルチメディアコンテンツをダウンロードし、ユーザ又は他のパーティ(例えば、サービスプロバイダ又はコンテンツプロバイダ)によって選択された他の何らかのコンテンツの収集を続ける。なお、優先順位は、バックグラウンドのダウンロード処理において、ダウンロードしてもよく、又は(例えば、ユーザ、サービスプロバイダ、コンテンツプロバイダ等によって)選択してもよく、又は例えば、ファーストインファーストアウト、ラウンドロビン方式等の他の所定の選択されたメカニズムに基づいて決定してもよく、又は例えば、エンターテインメントデータよりビジネスデータに高い優先順位を与える等、コンテンツの種類に基づいて決定してもよい。オプションとして、例えば、第2のストリームからのアイテムのダウンロードの完了に応じて、どのコンテンツが使用可能になったかをユーザに通知してもよい。
【0091】
本発明の他のモードでは、第2のストリーム及び後続するストリームから収集されるコンテンツは、ユーザ以外のパーティが決定する。例えば、第2のストリーム及び後続するストリームのコンテンツは、(第1のストリームが受信された後に)コンテンツプロバイダが決定してもよく、無線サービスプロバイダ、広告料を支払う広告主、コンテンツプロバイダ又はサービスプロバイダ又はシステムと提携している他のパーティを介して決定してもよい。一例として、第2のストリームは、好ましくは、狭帯域幅フォーマットのニュースハイライトデータを含んでいてもよい。
【0092】
更に、コンテンツは、所定の条件に応じて収集してもよく、例えば、ユーザに対して再生されるコンテンツは、通信停止の長さ又は通信停止の種類に応じて決定してもよい。一具体例においては、サービスが数秒間停止する際に使用する単一画面の情報(例えば、単文のニューステキスト、ジョーク、格言、例えば、小さいロゴ及びテキストからなる広告、及びこれらの組合せ等)を定期的に収集してもよい。これにより、例えば、異なる役割のデータを階層的に収集することができる。単一の画面のデータを収集した後、通信停止の間、これらの単一の画面のデータをフラッシュ形式で順次表示してもよい。なお、本発明に基づくシステムは、さまざまなアプリケーション、ユーザによる選択、コンテンツプロバイダによる選択、及び無線サービスプロバイダによる選択に応じてコンテンツを収集するための多数のメカニズムを提供する。
【0093】
なお、第2のストリーム及びオプションとして後続するストリームにおいて収集されたコンテンツは、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した処理の何れによって決定してもよく、これらの処理の組合せによって決定してもよく、既知のコンテンツ収集メカニズムとこれらの処理とを組み合わせて決定してもよい。
【0094】
なお、上述したコンテンツ収集処理は、非対話型であり、すなわち、後のアクセスのためのユーザインタラクションを必要とすることなく、第2のストリームからコンテンツが収集されている間、ユーザは、第1のストリームデータとインタラクトする。第2のストリームは、多くの場合、非実時間の低いデータレートで収集される。
【0095】
また、同様に第1のストリームをデータレポジトリに保存してもよく、保存される部分は、機器のプログラム、ユーザ設定パラメータ、学習された行動及び/又は明示的なユーザによる指示に応じて選択してもよい。一実施の形態においては、サービスが中断している間に検索するために、第1のストリームだけを保存してもよい。これらの2つの手法の組合せとして、(ユーザ又はプロバイダが設定する)パラメータによって、バックグラウンドで(第2のストリーム及びオプションとして後続するストリームから)収集されるコンテンツのセットの全体を定義することもでき、第1のストリームにおいて対話的にアクセスされるコンテンツは、サブセットを含んでいてもよい。これに応じて、システムは、バックグラウンドで選択されたコンテンツと、対話型のコンテンツアクセスとを統合するようにコンテンツを維持し、これにより、コンテンツへのアクセスが重複することを防止できる。
【0096】
バックグラウンドコンテンツは、機器にストリーミングされている間は再生されず、ローカルストレージ機器(例えば、RAM、フラッシュ小型ハードディスクドライブ、リムーバブル媒体等)のみから再生される。このバックグラウンドコンテンツの送信は、リアルタイム通信より実質的に低いレートで行うことができ、更に、送信される必要は、リアルタイムのアクセスに課せられる信頼度のレベルと同等のレベルで送信する必要もない。更に、例えば、電話機、PDA等の解像度が低い機器で再生される小型のメディアファイルは、ファウンテン前方誤り訂正法(Fountain forward error correcting techniques)を用いて通信するのに適している。
【0097】
本発明に基づく機器は、通信停止を検出し、再生すべきコンテンツを決定する機能を有する。1つのモードでは、システムは、サービスプロバイダ又はコンテンツプロバイダによって選択されたコンテンツを再生できる。再生されるコンテンツは、通信停止の長さに応じて決定してもよい。通信停止の期間が長い場合、オプションとして、データレポジトリから再生するコンテンツをユーザが選択できるようにしてもよい。例えば、ユーザは、データレートが制限された第2のストリームから、又はユーザが既に視聴している第1のストリームから収集されたデータから、再生するマルチメディアデータを選択できる。
【0098】
一旦、システムが無線サービスの回復(すなわち、通信停止状態ではなくなったこと)を検出すると、ユーザは、リアルタイムのコンテンツへのアクセスに戻ることができる。一実施の形態においては、この切換は、ユーザが特に指定しない場合、自動的に実行される。他のモードでは、無線サービスの回復をユーザに通知し、ユーザが所望のタイミングでリアルタイムのアクセスに戻るようにしてもよい。ユーザは、予め保存されているコンテンツから、バックグラウンドコンテンツとして維持するコンテンツを選択でき、これによりユーザは、サービスが利用できないときに視聴するバックグラウンドアイテムを保守することができる。一例として、1つのモードでは、システムは、メニューを表示し、ユーザは、このメニューから、通信停止の間、再生されるコンテンツを選択できる。
【0099】
他の実施の形態においては、通信停止の間に再生されるコンテンツは、ユーザではなく、コンテンツプロバイダ又はサービスプロバイダが決定しててもよい。1つのモードでは、通信停止期間が、数秒程度と短い場合、ユーザが選択していないコンテンツを再生してもよく、これらのコンテンツには、通信停止を示す警告画面と共に、有用な情報及び/又は有料広告を含ませてもよい。なお、通信停止の間は、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した個々のメカニズム、これらのメカニズムの組合せ、当業者に周知の如何なるメカニズム、又はこれらの任意の組合せの何れに基づいてコンテンツを再生してもよい。
【0100】
能動的なダウンロードモードの間は、機器は、ユーザによる明示的なコマンドに基づき、又はユーザが意識しないバックグラウンドで送信されている、第1のコンテンツ及び/又は第2のコンテンツをローカルストレージにダウンロードすることができる。ダウンロードは、使用できる帯域幅、プログラミングされた構成、ユーザが選択した制御パラメータ及び学習された行動に基づいて判定される適切な任意の時点で実行される。このような能動的なダウンロードは、上述したスリープモードにおける更新と同様に実行してもよい。このシステムは、第1のストリーム又は第2のストリームを介して通信されるオーディオストリーム、ビデオストリーム、及びこれらの組合せを含む如何なる種類のデータをもサポートできる。
【0101】
なお、通信停止が生じた際に、1つのモードでは、セカンダリストリーム及び存在する後続するストリーム(例えば、ビデオストリーム、オーディオストリーム等)を自動的にユーザに再生してもよく、他のモードでは、ユーザによるボタン操作によってこれを再生してもよい。更に、本発明の一側面では、他の通信チャンネルを介してモバイル機器にストリームをダウンロードしてもよく、及び/又は時間的にずらして(時間に応じて)、例えば、前日に、第1のコンテンツアクセスアクセスネットワーク以外の機器によって、ストリームをダウンロードしてもよい。例えば、ユーザの住居におけるシステムへのローカル接続を介して、又はモバイル機器の充電時にUSBを介してコンテンツをダウンロードしてもよい。この機器へのコンテンツのダウンロードは、上述した実施の形態の何れに基づいて行ってもよい。
【0102】
図4は、通信停止の前にコンテンツを収集し、通信停止の間にコンテンツを再生する処理の例示的な実施の形態を示している。ステップ190では、例えば、無線ネットワーク、又は通信停止が生じる可能性がある他の形式のネットワーク等の信頼性の低いネットワークとの接続を確立する。ステップ192では、ユーザの操作に基づいて、第1のマルチメディアストリームを対話的に再生する。オプションとして、ステップ194において、通信停止の間に再生するために、少なくとも第1のストリームの一部を保存してもよい。ここで保存されるコンテンツは、既に再生されたコンテンツを含んでいてもよく、又はダウンロードされているが未だ視聴されていないコンテンツを含んでいてもよい。そして、機器は、ステップ196において、第2の(又は後続する)マルチメディアデータのストリームを非対話的に受信する。
【0103】
ステップ198では、第2のストリームからのマルチメディアデータをデータレポジトリに保存する。ステップ200において通信停止を検出すると、ステップ202において、オプションとしてユーザに通信停止を通知し、ステップ204において、オプションとして、再生するコンテンツを選択するようにユーザに促す。ユーザは、第2のストリームから収集されたコンテンツ及び/又は第2のストリーム又は第1のストリームの何れかから収集されたコンテンツを選択することができる。これに代えて、再生されるコンテンツは、プロバイダ(コンテンツプロバイダ又はサービスプロバイダ)が決定してもよく、特に、サービスプロバイダは、短い通信停止期間の間に表示されるマルチメディアデータを提供できる。
【0104】
そして、ステップ206において、通信停止のために新たなコンテンツを受信することができない場合、保存されたマルチメディアコンテンツがユーザに再生される。また、システムは、ユーザからの指示によって、ユーザが所望の時点で、収集されているバックグラウンドコンテンツにアクセスできるように構成することが望ましい。通信が回復すると、ユーザには、通信の回復が通知され、この場合、ユーザは、収集されたコンテンツの視聴を継続してもよく、通信停止が発生した際に停止した処理の実行を含む対話モードに戻ってもよい。
【0105】
なお、上の実施の形態は、使用パラメータのローディング、ユーザ操作及び使用パターンの学習、及びリアルタイムのユーザ選択の何れに基づいてユーザによって制御してもよい。また、実施の形態及びモードの制御は、本発明の範囲から逸脱することなく、多くの異なる形式のインタフェースを用いてサポートできる。
【0106】
本発明は、ネットワークへの無線接続を介して、非実時間のデータの更新を実行する方法及びシステムを提供する。本発明の多くの新規な側面を開示したが、これらの側面は、本発明の範囲から逸脱することなく、様々に組合せて実現することができる。なお、本発明のある側面は、当業者にとって既知の技術を用いて実現することができ、本明細書では、これらの具体的な実現例については、省略している。
【0107】
上述の説明は、多くの詳細事項を含んでいるが、これらは、本発明を限定するものとは解釈されず、本発明の好ましい形態の幾つかを例示的に示すのみであると解釈される。したがって、本発明の範囲は、当業者にとって明らかな他の実施の形態を包含することは明らかであり、したがって、本発明の範囲は、添付の請求の範囲によってのみ制限される。なお、請求の範囲における要素の単数形は、特に明示している場合を除き、「1つ且つ1つのみ」ではなく、「1つ又は複数」を意味するものとする。上述の好ましい形態における要素に関する、当業者に周知の構造的、機能的等価物は、参照によって本願に援用され、本発明の範囲に包含されるものとする。更に、装置又は方法は、本発明が解決すべき問題のそれぞれ又は全てに必ずしも対応するものではないが、本発明の請求の範囲に包含されるものである。更に、ここで説明した要素、コンポーネント、処理ステップは、これらが請求の範囲に明示的に示されているか否かに関わらず、公知となることを意図するものではない。請求の範囲内の各要素は、「手段(means for)」という表現を用いている場合を除き、米国特許法第112条第6項の規定に基づいて定義されるものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークへのモバイル無線データアクセスを実現するアクセス装置において、
上記ネットワークとの無線データ接続を確立する無線送受信機と、
上記ネットワークに送信し又はネットワークから受信するデータを格納するデータレポジトリと、
ユーザインタラクションなしで無線接続を自動的に確立する接続確立手段と、
上記データレポジトリへ/からの選択された範囲のデータを、ユーザインタラクションなしで、上記ネットワークと自動的に通信する通信手段とを備えるアクセス装置。
【請求項2】
当該アクセス装置は、携帯情報端末、衛星通信リンク、ラップトップコンピュータ、セルラ電話機、対話型腕時計、荷物配送用のタブレット端末装置及び自動車データシステムからなるモバイル無線機器のグループから選択されることを特徴とする請求項1記載のアクセス装置。
【請求項3】
上記データは、送信される電子メール、ネットワークからのダウンロードを待つ電子メール、ポスティングされるクエリ、収集すべき応答、更新すべきデータ、コンテンツを更新すべきウェブサイトからなるデータのグループから選択されることを特徴とする請求項1記載のアクセス装置。
【請求項4】
上記ネットワークは、無線ピアネットワーク、ローカルネットワーク、ワイドエリアネットワーク又はインターネットを含むことを特徴とする請求項1記載のアクセス装置。
【請求項5】
上記自動的な接続確立及び通信は、スリープモード又は省電力モードから装置を起動することによって実行されることを特徴とする請求項1記載のアクセス装置。
【請求項6】
当該アクセス装置は、選択された範囲のデータの通信が実行された後に上記スリープモード又は省電力モードに戻ることを特徴とする請求項5記載のアクセス装置。
【請求項7】
当該アクセス装置は、時間閾値に達した場合、好ましい無線信号条件を検出した場合、又はこれらの場合の両方の組合せによって上記スリープモード又は省電力モードから起動することを特徴とする請求項5記載のアクセス装置。
【請求項8】
ネットワークへのモバイル無線データアクセスを実現するアクセス装置において、
上記ネットワークとの無線データ接続を確立する送受信機と、
上記ネットワークへ/からのデータの通信のために上記送受信機を制御するコンピュータと、
上記コンピュータに接続され、上記ネットワークに送信し又はネットワークから受信するデータを格納するメモリとを備え、
上記コンピュータは、電力消費量レベルが低減され、機能が制限されたスリープモード又は省電力動作モードを有し、
上記コンピュータ上で実行されるプログラムは、
上記スリープモード又は省電力モードから当該コンピュータを起動し、
無線データアクセスのために、ユーザインタラクションなしで、上記ネットワークとの無線接続を確立し、
上記メモリへ/からの選択された範囲のデータを、ユーザインタラクションなしで、上記ネットワークと自動的に通信することを特徴とするアクセス装置。
【請求項9】
当該アクセス装置は、携帯情報端末、衛星通信リンク、ラップトップコンピュータ、セルラ電話機、対話型腕時計、荷物配送用のタブレット端末装置及び自動車データシステムからなるモバイル無線機器のグループから選択されることを特徴とする請求項8記載のアクセス装置。
【請求項10】
上記データは、送信される電子メール、ネットワークからのダウンロードを待つ電子メール、ポスティングされるクエリ、収集すべき応答、更新すべきデータ、コンテンツを更新すべきウェブサイトからなるデータのグループから選択されることを特徴とする請求項8記載のアクセス装置。
【請求項11】
上記ネットワークは、当該アクセス装置を他の装置に直接接続する無線ピアネットワークを含むことを特徴とする請求項9記載のアクセス装置。
【請求項12】
上記ネットワークは、少なくとも1つの無線通信ノードを有するローカルエリアネットワーク又はワイドエリアネットワークを含むことを特徴とする請求項9記載のアクセス装置。
【請求項13】
上記ネットワークは、インターネットを含むことを特徴とする請求項12記載のアクセス装置。
【請求項14】
上記スリープモード又は省電力モードは、当該アクセス装置とのユーザインタラクションが限定的であると予想される場合、手動又は自動で設定されることを特徴とする請求項9記載のアクセス装置。
【請求項15】
上記プログラムは、時間閾値、イベント閾値又は時間閾値及びイベント閾値の組合せの検出に応じて上記スリープモード又は省電力モードから当該アクセス装置を起動することを特徴とする請求項14記載のアクセス装置。
【請求項16】
当該アクセス装置は、選択された範囲のデータの通信が実行された後に上記スリープモード又は省電力モードに戻ることを特徴とする請求項15記載のアクセス装置。
【請求項17】
上記時間閾値は、少なくとも1つの所定の期間又は1つ以上の周期的な間隔を含むことを特徴とする請求項15記載のアクセス装置。
【請求項18】
上記イベント閾値は、無線ネットワークにおいて、当該アクセス装置からの無線データ通信をサポートできる十分な信号強度の存在の検出を含むことを特徴とする請求項15記載のアクセス装置。
【請求項19】
上記イベント閾値は、複数の無線ネットワークが当該アクセス装置からの無線データ通信をサポートできる場合、どの無線ネットワークとの接続を確立するかの判定を含むことを特徴とする請求項18記載のアクセス装置。
【請求項20】
当該アクセス装置とのユーザインタラクションのためのユーザインタフェースを更に備える請求項9記載のアクセス装置。
【請求項21】
上記ユーザインタフェースは、コンピュータが起動されたとき、ネットワークと通信するデータを決定することを特徴とする請求項20記載のアクセス装置。
【請求項22】
上記ユーザインタフェースは、上記コンピュータが起動されたとき、時間閾値、イベント閾値又はこれらの閾値の組合せを確立することを特徴とする請求項21記載のアクセス装置。
【請求項23】
ネットワークへのモバイル無線データアクセスを実現するアクセス装置において、
ピアネットワークとの無線データ接続を確立する送受信機と、
ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク又はインターネットであるネットワークと、
上記ネットワークへ/からのデータの通信のために上記送受信機を制御するコンピュータと、
上記コンピュータに接続され、上記ネットワークに送信し又は上記ネットワークから受信するデータを格納するメモリとを備え、
上記コンピュータは、電力消費量レベルが低減され、機能が制限されたスリープモード又は省電力動作モードを有し、
上記コンピュータ上で実行されるプログラムは、
時間閾値、上記ネットワークからの十分な無線信号強度の検出又はこれらの両方の組合せに応じて、上記スリープモード又は省電力モードから当該コンピュータを起動し、
無線データアクセスのために、ユーザインタラクションなしで、上記ネットワークとの無線接続を確立し、
更なるユーザインタラクションなしで、送信される電子メール、ダウンロードされる電子メール、更新されるウェブデータを含む選択された範囲のデータをメモリに/から上記ネットワークと通信し、
上記通信が完成した後に又は無線接続が切断されたときに、上記コンピュータを上記スリープモード又は省電力モードに戻すアクセス装置。
【請求項24】
当該アクセス装置は、携帯情報端末、衛星通信リンク、ラップトップコンピュータ、セルラ電話機、対話型腕時計、荷物配送用のタブレット端末装置及び自動車データシステムからなるモバイル無線機器のグループから選択されることを特徴とする請求項23記載のアクセス装置。
【請求項25】
上記データは、送信される電子メール、ネットワークからのダウンロードを待つ電子メール、ポスティングされるクエリ、収集すべき応答、更新すべきデータ、コンテンツを更新すべきウェブサイトからなるデータのグループから選択されることを特徴とする請求項23記載のアクセス装置。
【請求項26】
上記スリープモード又は省電力モードは、ユーザ入力、当該アクセス装置の閉包又は当該アクセス装置の再構成によって手動で設定され、
上記スリープモード又は省電力モードは、当該アクセス装置とのユーザインタラクションが限定であることを検出することによって、自動的に設定されることを特徴とする請求項23記載のアクセス装置。
【請求項27】
コンピュータプロセッサと、メモリと、ネットワークとの対話型データ交換のためのプログラムとが組み込まれ、ネットワークと無線でデータを通信する移動体である電子機器において、
当該電子機器の上記コンピュータプロセッサにおいて、ユーザインタラクション機能を制限し、電力消費量を低減するスリープモード又は省電力動作モードを制御する回路と、 上記コンピュータプロセッサにおいて実行されるプログラムとを有し、該プログラムは、
上記スリープモード又は省電力モードからコンピュータを起動し、
無線データアクセスのために、ユーザインタラクションなしで、ネットワークとの無線接続を確立し、
上記メモリへ/からの選択された範囲のデータを、ユーザインタラクションなしで、上記ネットワークと自動的に通信し、
上記スリープモード又は上記省電力モードに戻る電子機器。
【請求項28】
当該電子機器は、携帯情報端末、衛星通信リンク、ラップトップコンピュータ、セルラ電話機、対話型腕時計、荷物配送用のタブレット端末装置及び自動車データシステムからなるモバイル無線機器のグループから選択されることを特徴とする請求項27記載の電子機器。
【請求項29】
上記データは、送信される電子メール、ネットワークからのダウンロードを待つ電子メール、ポスティングされるクエリ、収集すべき応答、更新すべきデータ、コンテンツを更新すべきウェブサイトからなるデータのグループから選択されることを特徴とする請求項27記載の電子機器。
【請求項30】
上記ネットワークは、当該電子機器を他の装置に直接接続する無線ピアネットワーク、少なくとも1つの無線通信ノードを含むローカルエリアネットワーク又はワイドエリアネットワーク、又はインターネットを含むことを特徴とする請求項27記載の電子機器。
【請求項31】
当該電子機器は、時間閾値に達した場合、好ましい無線信号条件を検出した場合、又はこれらの場合の両方の組合せによって上記スリープモード又は省電力モードから起動することを特徴とする請求項27記載の電子機器。
【請求項32】
モバイルネットワークに対応するネットワーク対応機器によるネットワークデータの非対話型の無線アクセス方法において、
(a)上記ネットワーク対応機器において、ネットワークアクセスを開始する少なくとも1つのアクセストリガと、通信する非対話型データとを選択するステップと、
(b)上記ネットワーク対応機器をスリープモード又は省電力動作モードにするステップと、
(c)上記アクセストリガの検出に応じて上記ネットワーク対応機器を起動するステップと、
(d)上記モバイルネットワークを介して、上記ネットワーク対応機器と、アクセスされた上記ネットワークとの間での非対話型データの通信のためのネットワーク接続を確立するステップと、
(e)上記ネットワーク対応機器において、上記ネットワーク接続を用いて、上記選択された非対話型データを更新するステップと、
(f)上記スリープモード又は省電力動作モードに戻るステップとを有する無線アクセス方法。
【請求項33】
上記接続を確立する前に上記ネットワークを介して、ビーコンを検出するステップを更に有することを特徴とする請求項32記載の無線アクセス方法。
【請求項34】
上記ネットワークとの非対話型データ通信の履歴を維持するステップを更に有することを特徴とする請求項32記載の無線アクセス方法。
【請求項35】
上記ネットワーク対応機器によって収集されたデータによって、遠隔システムを更新するステップを更に有することを特徴とする請求項32記載の無線アクセス方法。
【請求項36】
通信停止が生じる無線ネットワークを介して通信を行うモバイル無線機器からのマルチメディアアクセスを実現するアクセス装置において、
上記無線ネットワークとの無線データストリーミング接続を確立する無線送受信機と、 上記無線ネットワークから読み出されたマルチメディアデータを保存するデータレポジトリと、
ユーザ操作に応じて、上記無線ネットワークを介して受信した上記マルチメディアデータの第1のストリームを自動的に再生する再生手段と、
直接的なユーザインタラクションなしで、上記無線ネットワークと自動的に通信を行い、該無線ネットワークにおいて通信停止が生じた場合に再生するために、上記データレポジトリに保存されるマルチメディアデータの独立した第2のストリームを受信する通信手段とを備えるアクセス装置。
【請求項37】
当該アクセス装置は、携帯情報端末、衛星通信リンク、ラップトップコンピュータ、セルラ電話機、対話型腕時計、荷物配送用のタブレット端末装置及び自動車データシステムからなるモバイル無線機器のグループから選択されることを特徴とする請求項36記載のアクセス装置。
【請求項38】
上記マルチメディアデータは、オーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ又はビデオ及びオーディオコンテンツの組合せを含み、
上記ネットワークは、無線ピアネットワーク、ローカルネットワーク、ワイドエリアネットワーク又はインターネットを含み、
上記第2のストリームは、保存され、受信直後には再生されず、
上記第2のストリームに関連して保存されたマルチメディアデータは、通信停止が生じた際に、ユーザに提供されることを特徴とする請求項36記載のアクセス装置。
【請求項39】
上記第2のストリームに伴い、直接的なユーザインタラクションなしで受信され、上記無線ネットワークとの通信に通信停止が生じた際に再生するために、上記データレポジトリに保存される更なる独立したマルチメディアコンテンツストリームを更に備える請求項36記載のアクセス装置。
【請求項40】
上記ネットワークと自動的に通信を行い第2のストリームを受信する通信手段は、機器のプログラミング、学習された行動、ユーザによる選択、サービスプロバイダによる選択及び/又はコンテンツプロバイダによる選択に応じて、マルチメディアストリームを受信し、上記データレポジトリに保存することを特徴とする請求項36記載のアクセス装置。
【請求項41】
上記第2のストリーム及び/又は上記第1のストリームのコンテンツは、通信停止の長さ、機器のプログラミング、学習された行動、ユーザによる選択、サービスプロバイダによる選択及び/又はコンテンツプロバイダによる選択に応じて、上記データレポジトリから読み出され、再生されることを特徴とする請求項36記載のアクセス装置。
【請求項42】
上記通信停止を検出し、ユーザに上記第1のストリーム及び/又は上記第2のストリームから上記データレポジトリに保存されているコンテンツ再生に関するオプションを提供する検出手段を更に備えることを特徴とする請求項36記載のアクセス装置。
【請求項43】
通信停止が生じる無線ネットワークを介して通信を行うモバイル無線機器からのマルチメディアアクセスを実現するアクセス装置において、
ピアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク又はインターネットとの無線データ接続を確立する送受信機と、
上記ネットワークから第1のマルチメディアストリームを対話的に受信し、該ネットワークから少なくとも第2のマルチメディアストリームを非対話的に受信するように上記送受信機を制御するコンピュータと、
上記コンピュータに接続され、上記ネットワークから受信した上記第2のマルチメディアストリームのデータを保存するメモリとを備え、
上記コンピュータ上で実行されるプログラムは、
上記ネットワークとの無線通信の確立を維持したまま、ユーザ選択に応じて、マルチメディアの第1のストリームを実時間で再生し、
上記ネットワークとの無線通信の確立を維持したまま、バックグラウンドで受信した上記第2のマルチメディアストリームを、更なるユーザインタラクションなしで上記メモリに保存し、
上記ネットワークにおける通信停止の検出に応じて、上記第2のマルチメディアストリームから上記メモリに保存されているマルチメディアコンテンツを再生するアクセス装置。
【請求項44】
当該アクセス装置は、携帯情報端末、衛星通信リンク、ラップトップコンピュータ、セルラ電話機、対話型腕時計、荷物配送用のタブレット端末装置及び自動車データシステムからなるモバイル無線機器のグループから選択されることを特徴とする請求項43記載のアクセス装置。
【請求項45】
上記マルチメディアデータは、オーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ又はビデオ及びオーディオコンテンツの組合せを含むことを特徴とする請求項43記載のアクセス装置。
【請求項46】
上記プログラムは、機器のプログラミング、学習された行動、ユーザによる設定、サービスプロバイダによる設定及び/又はコンテンツプロバイダによる設定に応じて上記第2のマルチメディアストリームを検索及び保存することを特徴とする請求項43記載のアクセス装置。
【請求項47】
上記プログラムは、機器のプログラミング、学習された行動及び/又はユーザによる選択に応じて、上記第1のマルチメディアストリームの少なくとも一部を上記メモリに保存することを特徴とする請求項43記載のアクセス装置。
【請求項48】
上記第2のストリームにおいて使用可能なデータレートは、ユーザ選択に応じた上記第1のストリームのデータレート及び無線通信チャネルの使用可能な帯域幅に依存することを特徴とする請求項43記載のアクセス装置。
【請求項49】
上記第2のストリームにおいて使用可能なデータレートは、再生中に何らかの帯域幅制限が課される上記第1のストリームに応じて、最小値に制限され、該再生のデータレートは、使用可能な帯域幅以下であることを特徴とする請求項43記載のアクセス装置。
【請求項50】
上記コンピュータは、ファウンテン前方誤り訂正法を用いて通信されるマルチメディアストリームを復号することを特徴とする請求項43記載のアクセス装置。
【請求項51】
通信停止が生じるネットワークで動作可能なネットワーク機器におけるマルチメディアストリームの非対話型の無線再生方法において、
(a)上記ネットワークと上記ネットワーク機器との接続を確立するステップと、
(b)ユーザインタラクションに応じて、上記ネットワークからオーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ又はビデオ及びオーディオコンテンツの組合せを含むマルチメディアデータの第1のストリームを受信するステップと、
(c)機器のプログラミング、学習された行動、ユーザによる選択、サービスプロバイダによる選択及び/又はコンテンツプロバイダによる選択に応じて、非対話型の手法で、上記ネットワークから上記マルチメディアデータの第2のストリームを受信するステップと、
(d)上記第2のストリームからの上記マルチメディアデータを、マルチメディアデータを保存するように構成されたデータレポジトリ内に保存するステップと、
(e)上記ネットワーク機器と上記ネットワークの間の通信停止を検出するステップと、
(f)上記通信停止に応じて、上記データレポジトリに保存された第2のストリームマルチメディアデータを再生するステップとを有する無線再生方法。
【請求項52】
上記ネットワークを介して、上記接続を確立する前に、ビーコンを検出するステップを更に有することを特徴とする請求項51記載の無線再生方法。
【請求項53】
ファウンテン前方誤り訂正法を用いて通信されるマルチメディアストリームを復号するステップを更に有することを特徴とする請求項52記載の無線再生方法。
【請求項54】
通信停止をユーザに通知し、サービスプロバイダ又はコンテンツプロバイダによって選択されたコンテンツを再生し、又は上記第2のストリームからの上記マルチメディアデータ又は他の保存されているコンテンツの何れかを選択するようユーザに促すステップを更に有することを特徴とする請求項53記載の無線再生方法。
【請求項55】
通信停止の間の再生のために、上記第1のマルチメディアストリームから受信したマルチメディアデータの一部を保存するステップを更に有することを特徴とする請求項54記載の無線再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−239427(P2011−239427A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−135964(P2011−135964)
【出願日】平成23年6月20日(2011.6.20)
【分割の表示】特願2007−531187(P2007−531187)の分割
【原出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【出願人】(593181638)ソニー エレクトロニクス インク (371)
【Fターム(参考)】