アゾロピロロンメラニン凝集ホルモン受容体−1アンタゴニスト
本出願は、式(I)
[式中、Aは、単環式アリールまたは単環式ヘテロアリールであり;Wは、直接結合、−O−、または−N(R6)−であるが;ただし、Wが直接結合である場合、Dは、環状アミンであり、その窒素原子によりAに結合し;Dは、直接結合、置換もしくは非置換C1からC4アルキル、置換もしくは非置換C3からC7シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、または4から6員環状アミンであり;BおよびEは、独立して、NまたはCHであるが、ただし、両方ともNではない]に記載の化合物であって、その全ての医薬的に許容される塩および立体異性体を含む化合物(その全ての立体異性体、溶媒和、プロドラッグおよび医薬的に許容される形態を含む)を提供する。
[式中、Aは、単環式アリールまたは単環式ヘテロアリールであり;Wは、直接結合、−O−、または−N(R6)−であるが;ただし、Wが直接結合である場合、Dは、環状アミンであり、その窒素原子によりAに結合し;Dは、直接結合、置換もしくは非置換C1からC4アルキル、置換もしくは非置換C3からC7シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、または4から6員環状アミンであり;BおよびEは、独立して、NまたはCHであるが、ただし、両方ともNではない]に記載の化合物であって、その全ての医薬的に許容される塩および立体異性体を含む化合物(その全ての立体異性体、溶媒和、プロドラッグおよび医薬的に許容される形態を含む)を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】
I
[式中、
【化2】
は、単環式アリールまたは単環式ヘテロアリールであり;
Wは、直接結合、−O−、または−N(R6)−であるが;ただし、Wが直接結合である場合、Dは環状アミンであり、その窒素原子によりAに結合し、;
Dは、直接結合、置換もしくは非置換C1からC4アルキル、置換もしくは非置換C3からC7シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、または4から6員環状アミンであり;
BおよびEは、独立して、NまたはCHであるが、ただし、両方ともCHではなく;
R1は、置換もしくは非置換フェニル、置換もしくは非置換ピリジル、または置換もしくは非置換チエニルであり;
R2a、R2b、およびR2cは、独立して、水素、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、−NR5R5a、−OSO2R34、−NR5CO2R21、−NR5COR21、−CO2R35、置換もしくは非置換C1からC4アルキル、置換もしくは非置換C3からC7シクロアルキル、置換もしくは非置換4から6員環状アミン(ここで、該環状アミンは、−OHで適宜置換される);カルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ;アミノ酸エステルまたはリン酸エステル(ここで、該アミノ酸エステルは、式−OC(O)CH(NH2)R31を有する)から選択されるプロドラッグ部分からなる群から選択されるか;あるいはR2a、Rb、またはR2cのうちのいずれか2つは、一緒になってシクロアルキルまたは環状アミンを形成してもよいが;ただし、Dが直接結合である場合、R2a、Rb、およびR2cは、各々独立して、H、アルキル、またはおよびシクロアルキルであり;
R3およびR3aは、各々独立して、水素、ヒドロキシル、低級アルコキシ、ハロ、CN、置換もしくは非置換C1からC4アルキル、ペルフルオロアルキル、置換もしくは非置換C3からC7シクロアルキル、およびシクロアルコキシからなる群から選択されるか、あるいはR3およびDまたはR3aおよびDは、それらが結合する原子と一緒になって5から7員環を適宜形成してもよく;
R5およびR5aは、同一もしくは異なって、独立して、水素、置換もしくは非置換低級アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルシクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、アシル、アルコキシカルボニル、カルボキシアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキルアルキル、置換もしくは非置換シクロアルコキシアルキルからなる群から選択されるものであって、R5およびR5aならびにそれらが結合する窒素原子が環を形成してもよく;
R31は、HまたはC1からC4アルキルであり;
R21およびR34は、アルキルであり;
R35は、Hまたはアルキルであり;ならびに
R6は、H、C1からC4アルキルおよびC3からC7シクロアルキルからなる群から選択されるが、ただし、
(1)R1が、
【化3】
であり、BがCHであり、EがNであり、
【化4】
が、
【化5】
であり、R3がOCH3であり、WがOである場合、
【化6】
は、CH3以外であり;
(2)R1が、
【化7】
であり、BがNであり、EがCHであり、
【化8】
が、
【化9】
であり、R3がOCH3であり、WがOである場合、
【化10】
は、−SO2CH3以外であり;あるいは
(3)R1が
【化11】
であり、BがNであり、EがCHであり、
【化12】
が、
【化13】
であり、R3がHであり、WがOである場合、
【化14】
は、
【化15】
以外であるものとする]
で示される、その全ての医薬的に許容される塩および立体異性体を含む化合物。
【請求項2】
Wが、直接結合であり;
Dが、ピロリジニル、ピペリジニル、およびアゼチジニルからなる群から選択される環状アミンであり;ならびに
R2a、R2b、およびR2cが、各々独立して、H、−OH、ハロ、−N(R5R5a)、−NR5CO2R21、−NR5COR21、ハロ、ピロリジニル、アゼチジニル、または−OC(O)CH(NH2)R31であるか、あるいはR2aおよびR2bが一緒になってF、ヒドロキシアルキル、−C(O)アルキル、もしくはベンジルで適宜置換された環状アミンを形成し;ならびに
R5およびR5aが、独立して、H、C1からC4アルキル、ヒドロキシアルキル、およびシクロアルコキシアルキルからなる群から選択されるものである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
WがOであり、Dが、メチル、エチル、もしくはプロピルであり、R2a、R2b、およびR2cが、独立して、H、−OH、−OC(O)C(NH2)R31、ヒドロキシアルキル、シクロプロピル、ピロリジニル、−OSO2R34、−CO2H、もしくは−OP(O)(OH)(OH)であるか、またはR2aおよびR2bが、一緒に結合してハロまたはヒドロキシルで置換されたシクロアルキルを形成するものであるか;あるいはDが、直接結合であり、R2a、R2b、およびR2cが各々、H、アルキル、もしくはシクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
【化16】
が、フェニル、ピリジニル、またはピリミジニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
【化17】
が、フェニル、ピリジニル、またはピリミジニルであり;R1が、Clで置換されたフェニルまたはピリジニルであり;R3aおよびR3が、HもしくはC1からC4アルキル、またはメトキシであり;WがOまたは結合であり;Dが、結合、C1からC4アルキル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはアゼチジニルであり;ならびにR2a、R2b、およびR2cが、独立して、H、OH、アルキル、シクロアルキル、−SO2R34(R34はアルキルである);−OC(O)CH(NH2)R31;−NR5R5a;−NR5CO2R21;−NR5COR21;ハロ;または−OP(O)(OH)2であるか、あるいはR2a、R2b、およびR2cが、一緒になって環状アミンまたはシクロアルキルを形成するものである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
下記
【化18】
、
【化19】
、
【化20】
、
【化21】
、
【化22】
、
【化23】
、
【化24】
、
【化25】
、
【化26】
、
【化27】
、
【化28】
、
【化29】
、
【化30】
、
【化31】
、
【化32】
、
【化33】
、
【化34】
、
【化35】
、
【化36】
、
【化37】
、
【化38】
、
【化39】
、
【化40】
、
【化41】
、
【化42】
、
【化43】
、
【化44】
、
【化45】
、
【化46】
、
【化47】
、
【化48】
、
【化49】
、
【化50】
、
【化51】
、
【化52】
、
【化53】
、
【化54】
、
【化55】
、
【化56】
、
【化57】
、
【化58】
、
【化59】
、
【化60】
、
【化61】
、
【化62】
、
【化63】
、
【化64】
、
【化65】
、
【化66】
、
【化67】
、
【化68】
、
【化69】
、
【化70】
、
【化71】
、
【化72】
、
【化73】
、
【化74】
、
【化75】
、
【化76】
、および
【化77】
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物であって、その全ての立体異性体および医薬的に許容される塩を含む化合物。
【請求項7】
請求項1に記載の少なくとも1つの化合物および医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項8】
少なくとも1つのさらなる抗肥満症薬を含む、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項9】
少なくとも1つのさらなる抗糖尿病薬を含む、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項10】
肥満症の治療を必要とする患者に、治療上有効な量の請求項1に記載の化合物を投与することを特徴とする、肥満症を治療するための方法。
【請求項11】
糖尿病の治療を必要とする患者に、治療上有効な量の請求項1に記載の化合物を投与することを特徴とする、糖尿病を治療するための方法。
【請求項12】
肥満症の治療のための医薬の製造における、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項13】
糖尿病の治療のための医薬の製造における、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項1】
式I
【化1】
I
[式中、
【化2】
は、単環式アリールまたは単環式ヘテロアリールであり;
Wは、直接結合、−O−、または−N(R6)−であるが;ただし、Wが直接結合である場合、Dは環状アミンであり、その窒素原子によりAに結合し、;
Dは、直接結合、置換もしくは非置換C1からC4アルキル、置換もしくは非置換C3からC7シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、または4から6員環状アミンであり;
BおよびEは、独立して、NまたはCHであるが、ただし、両方ともCHではなく;
R1は、置換もしくは非置換フェニル、置換もしくは非置換ピリジル、または置換もしくは非置換チエニルであり;
R2a、R2b、およびR2cは、独立して、水素、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、−NR5R5a、−OSO2R34、−NR5CO2R21、−NR5COR21、−CO2R35、置換もしくは非置換C1からC4アルキル、置換もしくは非置換C3からC7シクロアルキル、置換もしくは非置換4から6員環状アミン(ここで、該環状アミンは、−OHで適宜置換される);カルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ;アミノ酸エステルまたはリン酸エステル(ここで、該アミノ酸エステルは、式−OC(O)CH(NH2)R31を有する)から選択されるプロドラッグ部分からなる群から選択されるか;あるいはR2a、Rb、またはR2cのうちのいずれか2つは、一緒になってシクロアルキルまたは環状アミンを形成してもよいが;ただし、Dが直接結合である場合、R2a、Rb、およびR2cは、各々独立して、H、アルキル、またはおよびシクロアルキルであり;
R3およびR3aは、各々独立して、水素、ヒドロキシル、低級アルコキシ、ハロ、CN、置換もしくは非置換C1からC4アルキル、ペルフルオロアルキル、置換もしくは非置換C3からC7シクロアルキル、およびシクロアルコキシからなる群から選択されるか、あるいはR3およびDまたはR3aおよびDは、それらが結合する原子と一緒になって5から7員環を適宜形成してもよく;
R5およびR5aは、同一もしくは異なって、独立して、水素、置換もしくは非置換低級アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルシクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、アシル、アルコキシカルボニル、カルボキシアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキルアルキル、置換もしくは非置換シクロアルコキシアルキルからなる群から選択されるものであって、R5およびR5aならびにそれらが結合する窒素原子が環を形成してもよく;
R31は、HまたはC1からC4アルキルであり;
R21およびR34は、アルキルであり;
R35は、Hまたはアルキルであり;ならびに
R6は、H、C1からC4アルキルおよびC3からC7シクロアルキルからなる群から選択されるが、ただし、
(1)R1が、
【化3】
であり、BがCHであり、EがNであり、
【化4】
が、
【化5】
であり、R3がOCH3であり、WがOである場合、
【化6】
は、CH3以外であり;
(2)R1が、
【化7】
であり、BがNであり、EがCHであり、
【化8】
が、
【化9】
であり、R3がOCH3であり、WがOである場合、
【化10】
は、−SO2CH3以外であり;あるいは
(3)R1が
【化11】
であり、BがNであり、EがCHであり、
【化12】
が、
【化13】
であり、R3がHであり、WがOである場合、
【化14】
は、
【化15】
以外であるものとする]
で示される、その全ての医薬的に許容される塩および立体異性体を含む化合物。
【請求項2】
Wが、直接結合であり;
Dが、ピロリジニル、ピペリジニル、およびアゼチジニルからなる群から選択される環状アミンであり;ならびに
R2a、R2b、およびR2cが、各々独立して、H、−OH、ハロ、−N(R5R5a)、−NR5CO2R21、−NR5COR21、ハロ、ピロリジニル、アゼチジニル、または−OC(O)CH(NH2)R31であるか、あるいはR2aおよびR2bが一緒になってF、ヒドロキシアルキル、−C(O)アルキル、もしくはベンジルで適宜置換された環状アミンを形成し;ならびに
R5およびR5aが、独立して、H、C1からC4アルキル、ヒドロキシアルキル、およびシクロアルコキシアルキルからなる群から選択されるものである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
WがOであり、Dが、メチル、エチル、もしくはプロピルであり、R2a、R2b、およびR2cが、独立して、H、−OH、−OC(O)C(NH2)R31、ヒドロキシアルキル、シクロプロピル、ピロリジニル、−OSO2R34、−CO2H、もしくは−OP(O)(OH)(OH)であるか、またはR2aおよびR2bが、一緒に結合してハロまたはヒドロキシルで置換されたシクロアルキルを形成するものであるか;あるいはDが、直接結合であり、R2a、R2b、およびR2cが各々、H、アルキル、もしくはシクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
【化16】
が、フェニル、ピリジニル、またはピリミジニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
【化17】
が、フェニル、ピリジニル、またはピリミジニルであり;R1が、Clで置換されたフェニルまたはピリジニルであり;R3aおよびR3が、HもしくはC1からC4アルキル、またはメトキシであり;WがOまたは結合であり;Dが、結合、C1からC4アルキル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはアゼチジニルであり;ならびにR2a、R2b、およびR2cが、独立して、H、OH、アルキル、シクロアルキル、−SO2R34(R34はアルキルである);−OC(O)CH(NH2)R31;−NR5R5a;−NR5CO2R21;−NR5COR21;ハロ;または−OP(O)(OH)2であるか、あるいはR2a、R2b、およびR2cが、一緒になって環状アミンまたはシクロアルキルを形成するものである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
下記
【化18】
、
【化19】
、
【化20】
、
【化21】
、
【化22】
、
【化23】
、
【化24】
、
【化25】
、
【化26】
、
【化27】
、
【化28】
、
【化29】
、
【化30】
、
【化31】
、
【化32】
、
【化33】
、
【化34】
、
【化35】
、
【化36】
、
【化37】
、
【化38】
、
【化39】
、
【化40】
、
【化41】
、
【化42】
、
【化43】
、
【化44】
、
【化45】
、
【化46】
、
【化47】
、
【化48】
、
【化49】
、
【化50】
、
【化51】
、
【化52】
、
【化53】
、
【化54】
、
【化55】
、
【化56】
、
【化57】
、
【化58】
、
【化59】
、
【化60】
、
【化61】
、
【化62】
、
【化63】
、
【化64】
、
【化65】
、
【化66】
、
【化67】
、
【化68】
、
【化69】
、
【化70】
、
【化71】
、
【化72】
、
【化73】
、
【化74】
、
【化75】
、
【化76】
、および
【化77】
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物であって、その全ての立体異性体および医薬的に許容される塩を含む化合物。
【請求項7】
請求項1に記載の少なくとも1つの化合物および医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項8】
少なくとも1つのさらなる抗肥満症薬を含む、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項9】
少なくとも1つのさらなる抗糖尿病薬を含む、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項10】
肥満症の治療を必要とする患者に、治療上有効な量の請求項1に記載の化合物を投与することを特徴とする、肥満症を治療するための方法。
【請求項11】
糖尿病の治療を必要とする患者に、治療上有効な量の請求項1に記載の化合物を投与することを特徴とする、糖尿病を治療するための方法。
【請求項12】
肥満症の治療のための医薬の製造における、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項13】
糖尿病の治療のための医薬の製造における、請求項1に記載の化合物の使用。
【公表番号】特表2012−505231(P2012−505231A)
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−531160(P2011−531160)
【出願日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/059924
【国際公開番号】WO2010/047956
【国際公開日】平成22年4月29日(2010.4.29)
【出願人】(391015708)ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー (494)
【氏名又は名称原語表記】BRISTOL−MYERS SQUIBB COMPANY
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/059924
【国際公開番号】WO2010/047956
【国際公開日】平成22年4月29日(2010.4.29)
【出願人】(391015708)ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー (494)
【氏名又は名称原語表記】BRISTOL−MYERS SQUIBB COMPANY
【Fターム(参考)】
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