説明

アタッチメント、アタッチメント装着システム、及びアタッチメント装着方法

【課題】装置本体に対するアタッチメントの着脱が簡単に行えて、装置本体に装着状態でアタッチメントが簡単に外れることがなく、装置本体の外観性も良好にする。
【解決手段】装置本体1に装着して使用するアタッチメント2であって、弾性を有する金属線により形成される線状バネ4と、その線状バネ4の端部に接続され、押すことで線状バネ4を弾性変形させるボタン3と、を備える。そして、ボタン3を押して線状バネ4が弾性変形している状態では、装置本体1に備えられる環状の突部14を線状バネ4の弾性変形部が通過可能とする一方、ボタン3を押さないで線状バネ4が弾性変形していない状態では、突部14に形成された溝16に線状バネ4が係合して、アタッチメント2が装置本体1に装着した状態に保持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラ等に装着するアタッチメントと、そのアタッチメントの装着システムと装着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばカメラ本体にレンズ鏡筒やコンバージョンレンズなどの光学部品を着脱可能な構造として、ネジ式マウント、バヨネット式マウント、スピゴット式等が一般的に用いられている。
一方、カメラ等の撮像装置におけるレンズの焦点距離を変更するためのアタッチメントとして、ワイドコンバージョンレンズやテレコンバージョンレンズが知られており、また、追加機能として魚眼レンズや3Dレンズがある。
【0003】
そして、カメラにおいて、交換レンズをマグネットにより装着する方式が特許文献1に提案されている。
また、携帯電話用カメラにおいて、交換レンズ、各種フィルタ等のアタッチメントをマグネットにより装着する方式が特許文献2に提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−227096号公報
【特許文献2】特開2007−206137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の技術は、どれもカメラから光学部(レンズ)を丸ごと取り替えることを前提にしており、光学部を外した状態での本体構造は外観的に考慮されていないものであった。
【0006】
そして、ネジ式マウントは、着脱の際にネジを回転させる必要があり、ワンタッチで簡単に着脱できる構造ではない。
また、バヨネット式マウントは、本体カメラにコンバージョンレンズを取り付ける切り欠きがあり、コンバージョンレンズを外した際の本体カメラのデザインへ与える印象が大きい。
また、マグネット式マウントは、マグネットの吸着はカメラに対し垂直方向に引っ張る荷重には強いが、斜めに引き剥がす方向には弱く、軽い衝撃でも簡単に外れてしまう。
【0007】
本発明の課題は、装置本体に対するアタッチメントの着脱が簡単に行えて、装置本体に装着状態でアタッチメントが簡単に外れることがなく、装置本体の外観性も良好にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するため、本発明は、装置本体に装着して使用するアタッチメントであって、弾性を有する金属線により形成される線状バネと、前記線状バネの端部に接続され、押すことで前記線状バネを弾性変形させるボタンと、を備え、前記ボタンを押して前記線状バネが弾性変形している状態では、前記装置本体に備えられる環状の突部を前記線状バネの弾性変形部が通過可能とする一方、前記ボタンを押さないで前記線状バネが弾性変形していない状態では、前記突部に形成された溝に前記線状バネが係合して、当該アタッチメントが前記装置本体に装着した状態に保持されることを特徴とする。
また、本発明は、装置本体に装着して使用するアタッチメントであって、弾性を有する金属線により形成され、前記金属線を折り曲げ加工した略環状部を有する線状バネを備え、当該アタッチメントを前記装置本体に装着する際に、前記装置本体に備えられる突部に形成され、装着方向に広がる斜面により前記線状バネの前記略環状部が押し広げられてから、続く装着方向に狭まる斜面を通って続く環状の溝に対応させて折り曲げ加工された前記略環状部が係合して、当該アタッチメントが前記装置本体に装着した状態に保持される一方、当該アタッチメントを前記装置本体から引っ張ると、前記溝から前記装着方向に狭まる斜面により前記略環状部が押し広げられて、当該アタッチメントが前記装置本体から外れることを可能とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、アタッチメントを装置本体に簡単に装着することができて、装置本体に装着状態でアタッチメントが簡単に外れてしまうようなこともない。
しかも、アタッチメントを簡単に外すことができて、アタッチメントを外した状態での装置本体の外観性も良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明を適用したアタッチメントを装置本体に装着した一実施形態の構成を示すもので、斜視図(a)、平面図(b)、その側面図(c)、上下逆にした側面図(d)である。
【図2】図1(a)の分解図である。
【図3】アタッチメントを底面から見た斜視図で、線状バネの通常状態を示した図(a)と、線状バネのロック解除状態を示した図(b)である。
【図4】アタッチメントのケースと線状バネ及びボタンの分解斜視図である。
【図5】ケースに線状バネ及びボタンを組み込んだ状態の平面図である。
【図6】線状バネ及びボタンを組み込んだケースと蓋及びネジの分解斜視図である。
【図7】線状バネの通常状態を拡大して示したもので、平面図(a)、側面図(b)、及び底面図(c)である。
【図8】線状バネの弾性変形状態を拡大して示したもので、平面図(a)、その側面図(b)及び底面図(c)である。
【図9】図3(a)の通常状態の平面図(a)、その中央縦断面図(b)、その線状バネ組み込み部の拡大図(c)である。
【図10】図3(b)のロック解除状態の中央縦断面図である。
【図11】アタッチメントを装置本体に装着する過程を線状バネと平行する断面で示した中央縦断面図で、装置本体の突部にケースがガイドされる状態の図(a)、続いて線状バネが斜面により弾性変形し始めた状態の図(b)、続いて線状バネが溝に係合した状態の図(c)である。
【図12】アタッチメントを装置本体に装着する過程を線状バネと直交する断面で示した中央縦断面図で、装置本体の突部にケースがガイドされる状態の図(a)、続いて線状バネが斜面により弾性変形し始めた状態の図(b)、続いて線状バネが溝に係合した状態の図(c)である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
(実施形態)
図1(a)〜(d)は装置本体としてのカメラ1にアタッチメントとしてのコンバージョンレンズ2を装着した状態を示すものである。
【0012】
図2に示すように、カメラ1のフロントケース11には、レンズ12の周囲にアタッチメントを装着するための装着溝13が形成されている。この装着溝13の内周には、環状突部14が形成されている。
この環状突部14には、先端に矢印で示した装着方向に沿って広がる環状斜面15が形成されて、その環状斜面15に続いて小径の環状溝16が形成されている(図11及び図12参照)。
【0013】
ここで、カメラ1は、コンバージョンレンズ無しでもカメラとしての機能を有しており、コンバージョンレンズ2を着けることにより、魚眼や3D等といった別の光学的機能を持つことを特徴とする。
よって、カメラ1は、コンバージョンレンズ2が着いていないときでも製品として成り立つ外観の仕上げ及び形状になっている。
【0014】
コンバージョンレンズ2は、図示のように、ケース21でレンズ22の周囲が覆われている。
また、ケース21の外周にロック解除ボタン3が組み付けられている。
【0015】
図3はコンバージョンレンズ2を底面から見た図で、ケース21のレンズ22の周囲の基端部は、カメラ1の装着溝13に挿入される挿入部23となっている。
そして、コンバージョンレンズ2の底面側には、線状バネ4が組み込まれている。
この線状バネ4は、図4から図7に示すように、弾性を有する1本の金属線を折り曲げ加工して、カメラ1の環状突部14に対応する略環状部41を中央部に形成したものである。
【0016】
この線状バネ4の略環状部41は、環状突部14の環状溝16と曲率が略一致している
そして、線状バネ4の一端部(図示例では1本の金属線を折り曲げ加工した突き合わせ端部)にロック解除ボタン3が一体に組み付けられている。
【0017】
図4はコンバージョンレンズ2のケース21と線状バネ4及びロック解除ボタン3を分解したもので、図5に示すように、線状バネ4は自由長に対しテンションを掛けた状態にしてケース21内で挿入部23に形成した切り欠き内に組み込まれる。
その後、ケース21の挿入部23の周囲に、図6に示すように、蓋5がネジ止めして取り付けられる。
【0018】
以上の線状バネ4は、略環状部41をカメラ1の環状突部14の環状溝16に嵌め込むことにより、コンバージョンレンズ2をカメラ1に固定する。
また、ロック解除ボタン3を押すと、線状バネ4の略環状部41がロック解除ボタン3の押し方向と直交する方向に広がることにより、環状溝16から略環状部41が外れて、カメラ1からコンバージョンレンズ2を外すことができる。
【0019】
図7(a)〜(c)は線状バネ4の通常状態を拡大して示したもので、この線状バネ4に矢印で示す長手方向に圧縮方向の荷重を加えると、図8に示したように、略環状部41が弾性変形して横方向に広がると同時に、平面方向の弾性変形が起きる。
【0020】
図3(a)及び図9(a)〜(c)はロック解除ボタン3を押さない通常状態を示したもので、ロック解除ボタン3を押すと、図3(b)及び図10に示すように、線状バネ4の略環状部41が弾性変形して横方向に広がる。
【0021】
次に、カメラ1に対するコンバージョンレンズ2の装着について説明する。
【0022】
カメラ1に対しコンバージョンレンズ2を装着する際は、環状突部14に対しケース21の挿入部23の内周がガイドとなって位置決めされ、コンバージョンレンズ2を押し込むことで、図11(a)及び図12(a)に示すように、コンバージョンレンズ2はカメラ1に対し垂直方向に真直ぐに組み込まれる。
【0023】
すると、図11(b)及び図12(b)に示すように、環状突部14先端の装着方向に沿って広がる環状斜面15に当接することによって、線状バネ4の略環状部41が弾性変形して外側へ広げられる。
【0024】
そして、そのままコンバージョンレンズ2を押し込むと、図11(c)及び図12(c)に示すように、線状バネ4の略環状部41が、環状斜面15に続く小径の環状溝16に弾性変形による戻る力で嵌まり込み、コンバージョンレンズ2がカメラ1に結合される。
【0025】
こうして、コンバージョンレンズ2がカメラ1に結合された状態では、線状バネ4の略環状部41は、環状突部14先端の環状斜面15によって、ケース21内への組み込み時よりも外側へ押し広げられる状態となり、小径の環状溝16において、略環状部41の内側へ戻る力でテンションが掛かかっているため、コンバージョンレンズ2が外れ難い状態に保持される。
【0026】
また、環状溝16において、線状バネ4の略環状部41は垂直方向の上側へも弾性変形してテンションが掛かるため、コンバージョンレンズ2の垂直方向のガタも押さえることができる。
以上によって、カメラ1に装着状態のコンバージョンレンズ2は回転不能で外れ難くなっている。
【0027】
コンバージョンレンズ2を外す際には、ロック解除ボタン3を押すことにより、線状バネ4の略環状部41が弾性変形して外側へ広がり、カメラ1の環状突部14を通過して、そのままコンバージョンレンズ2を引き抜くことができる。
【0028】
このように、コンバージョンレンズ2に線状バネ4とロック解除ボタン3を組み込んだことにより、カメラ1に対しコンバージョンレンズ2をワンタッチで着脱することができる。
【0029】
すなわち、コンバージョンレンズ2をカメラ1に押し込むだけで装着することができる。
そして、ロック解除ボタン3を押しながらコンバージョンレンズ2を引っ張るだけで、カメラ1から簡単に外すことができる。
【0030】
しかも、カメラ1にコンバージョンレンズ2が装着されている状態では、線状バネ4の略環状部41が環状溝16に嵌まり込んでいるため、ロック解除ボタン3を押さない限り、コンバージョンレンズ2が簡単に外れてしまうようなことがない。
【0031】
また、カメラ1は、コンバージョンレンズ2を外した状態でも、デザインへの影響がないため、単体で使用する際にも製品価値を損なわない。
【0032】
(変形例1)
以上の実施形態において、線状バネ4は、少なくとも環状溝16に嵌まり込む略環状部41を滑り止め加工してもよい。
【0033】
このように、線状バネ4の少なくとも略環状部41を滑り止め加工しておけば、その略環状部41の嵌まり込んだ環状溝16に対する滑り止め作用によって、カメラ1にコンバージョンレンズ2をより強く固定することができる。
【0034】
(変形例2)
前述した実施形態において、ロック解除ボタン3は、線状バネ4の両端部に設けてもよい。
【0035】
このように、ロック解除ボタン3を線状バネ4の両端部に設けておけば、より弱い操作力で2個のロック解除ボタン3を押して、カメラ1に対するコンバージョンレンズ2のロックを解除することができる。
【0036】
(変形例3)
前述した実施形態において、ロック解除ボタン3を設けないで、線状バネ4の弾性を利用して環状突部14から外れるようにしてもよい。
その場合、カメラ1の環状突部14の装着方向に沿って広がる環状斜面15と環状溝16との間には、装着方向に沿って狭まる環状斜面を形成しておく。
【0037】
このように、カメラ1の環状突部14の装着方向に広がる環状斜面15と環状溝16との間に装着方向に狭まる環状斜面を形成しておけば、ロック解除ボタン3を設けなくても、コンバージョンレンズ2をカメラ1から外すことができる。
【0038】
すなわち、カメラ1に装着状態のコンバージョンレンズ2を引っ張ると、環状溝16から装着方向に狭まる斜面により線状バネ4の略環状部41が弾性変形して押し広げられるので、略環状部41が環状突部14から外れて、コンバージョンレンズ2をカメラ1から外すことができる。
【0039】
なお、ボタンなしでよいことから、線状バネ4は、1本の金属線を折り曲げ加工した突き合わせ端部を持たない一体成形品による連続形状としてもよい。
【0040】
(他の変形例)
以上の実施形態においては、カメラとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラを備える携帯電話など他の電子機器であってもよい。
さらに、実施形態では、コンバージョンレンズとしたが、フィルタ等、他のアタッチメントであってもよい。
【0041】
また、実施形態では、アタッチメント側に線状バネ及びボタンを内蔵したが、装置本体側に線状バネ及びボタンを内蔵してもよい。そうすれば、アタッチメントを小さく安くすることができる。
さらに、線状バネやボタンの形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0042】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。
付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
装置本体に装着して使用するアタッチメントであって、
弾性を有する金属線により形成される線状バネと、
前記線状バネの端部に接続され、押すことで前記線状バネを弾性変形させるボタンと、を備え、
前記ボタンを押して前記線状バネが弾性変形している状態では、前記装置本体に備えられる環状の突部を前記線状バネの弾性変形部が通過可能とする一方、
前記ボタンを押さないで前記線状バネが弾性変形していない状態では、前記突部に形成された溝に前記線状バネが係合して、当該アタッチメントが前記装置本体に装着した状態に保持されることを特徴とするアタッチメント。
<請求項2>
前記線状バネは、前記金属線を前記溝に対応させて折り曲げ加工した略環状部を有し、
前記ボタンを押して前記略環状部が弾性変形により広がっている状態で、前記突部を前記略環状部が通過可能とし、
前記ボタンを押さないで前記略環状部が広がっていない状態で、前記溝に前記略環状部が係合することを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
<請求項3>
当該アタッチメントを前記装置本体に装着する際に、前記突部に形成され、装着方向に広がる斜面により前記線状バネが押し広げられてから、前記溝に前記線状バネが係合することを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
<請求項4>
前記溝に前記線状バネが係合している状態では、当該アタッチメントが回転不能な強さで前記線状バネが前記溝に圧着していることを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
<請求項5>
前記溝に前記線状バネが係合している状態では、前記溝と前記線状バネの曲率が略一致していることを特徴とする請求項4に記載のアタッチメント。
<請求項6>
前記線状バネが前記溝に係合する際に接する部分は滑り止め加工されていることを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
<請求項7>
前記ボタンは前記線状バネの両端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
<請求項8>
装置本体に装着して使用するアタッチメントであって、
弾性を有する金属線により形成され、前記金属線を折り曲げ加工した略環状部を有する線状バネを備え、
当該アタッチメントを前記装置本体に装着する際に、前記装置本体に備えられる突部に形成され、装着方向に広がる斜面により前記線状バネの前記略環状部が押し広げられてから、続く装着方向に狭まる斜面を通って続く環状の溝に対応させて折り曲げ加工された前記略環状部が係合して、当該アタッチメントが前記装置本体に装着した状態に保持される一方、
当該アタッチメントを前記装置本体から引っ張ると、前記溝から前記装着方向に狭まる斜面により前記略環状部が押し広げられて、当該アタッチメントが前記装置本体から外れることを可能とすることを特徴とするアタッチメント。
<請求項9>
前記装置本体は撮像装置であり、
前記アタッチメントはコンバージョンレンズ或いはフィルタであることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のアタッチメント。
<請求項10>
請求項1から9のいずれか一項に記載のアタッチメントと、
前記線状バネが係合する溝を有する突部を備えた装置本体と、からなるアタッチメント装着システム。
<請求項11>
前記装置本体は前記アタッチメントを装着しない状態であっても撮像可能なレンズを有する撮像手段を備え、
前記アタッチメントを装着することで前記レンズの光学特性を変化させることが可能な撮像装置の筐体であることを特徴とする請求項10に記載のアタッチメント装着システム。
<請求項12>
請求項1から7のいずれか一項に記載のアタッチメントを前記装置本体の前記突部に重ね、前記線状バネを前記溝に係合して、前記装置本体に前記アタッチメントを装着状態に保持することを特徴とするアタッチメント装着方法。
<請求項13>
前記装置本体に対する前記アタッチメントの装着状態において、
前記ボタンを押して、前記装置本体に対し前記アタッチメントを引っ張ることにより、前記線状バネの弾性変形部を前記突部が通過して、前記装置本体から前記アタッチメントが外れることを特徴とする請求項12に記載のアタッチメント装着方法。
<請求項14>
請求項8に記載のアタッチメントを前記装置本体の前記突部に重ね、前記装着方向に広がる斜面により前記線状バネの前記略環状部が押し広げられてから、前記装着方向に狭まる斜面を通って前記略環状部が前記溝に係合して、前記装置本体に前記アタッチメントを装着状態に保持することを特徴とするアタッチメント装着方法。
【符号の説明】
【0043】
1 カメラ
13 装着溝
14 環状突部
15 環状斜面
16 係合溝
2 コンバージョンレンズ
23 挿入部
3 ロック解除ボタン
4 線状バネ
41 略環状部
5 蓋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に装着して使用するアタッチメントであって、
弾性を有する金属線により形成される線状バネと、
前記線状バネの端部に接続され、押すことで前記線状バネを弾性変形させるボタンと、を備え、
前記ボタンを押して前記線状バネが弾性変形している状態では、前記装置本体に備えられる環状の突部を前記線状バネの弾性変形部が通過可能とする一方、
前記ボタンを押さないで前記線状バネが弾性変形していない状態では、前記突部に形成された溝に前記線状バネが係合して、当該アタッチメントが前記装置本体に装着した状態に保持されることを特徴とするアタッチメント。
【請求項2】
前記線状バネは、前記金属線を前記溝に対応させて折り曲げ加工した略環状部を有し、
前記ボタンを押して前記略環状部が弾性変形により広がっている状態で、前記突部を前記略環状部が通過可能とし、
前記ボタンを押さないで前記略環状部が広がっていない状態で、前記溝に前記略環状部が係合することを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項3】
当該アタッチメントを前記装置本体に装着する際に、前記突部に形成され、装着方向に広がる斜面により前記線状バネが押し広げられてから、前記溝に前記線状バネが係合することを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項4】
前記溝に前記線状バネが係合している状態では、当該アタッチメントが回転不能な強さで前記線状バネが前記溝に圧着していることを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項5】
前記溝に前記線状バネが係合している状態では、前記溝と前記線状バネの曲率が略一致していることを特徴とする請求項4に記載のアタッチメント。
【請求項6】
前記線状バネが前記溝に係合する際に接する部分は滑り止め加工されていることを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項7】
前記ボタンは前記線状バネの両端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項8】
装置本体に装着して使用するアタッチメントであって、
弾性を有する金属線により形成され、前記金属線を折り曲げ加工した略環状部を有する線状バネを備え、
当該アタッチメントを前記装置本体に装着する際に、前記装置本体に備えられる突部に形成され、装着方向に広がる斜面により前記線状バネの前記略環状部が押し広げられてから、続く装着方向に狭まる斜面を通って続く環状の溝に対応させて折り曲げ加工された前記略環状部が係合して、当該アタッチメントが前記装置本体に装着した状態に保持される一方、
当該アタッチメントを前記装置本体から引っ張ると、前記溝から前記装着方向に狭まる斜面により前記略環状部が押し広げられて、当該アタッチメントが前記装置本体から外れることを可能とすることを特徴とするアタッチメント。
【請求項9】
前記装置本体は撮像装置であり、
前記アタッチメントはコンバージョンレンズ或いはフィルタであることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載のアタッチメントと、
前記線状バネが係合する溝を有する突部を備えた装置本体と、からなるアタッチメント装着システム。
【請求項11】
前記装置本体は前記アタッチメントを装着しない状態であっても撮像可能なレンズを有する撮像手段を備え、
前記アタッチメントを装着することで前記レンズの光学特性を変化させることが可能な撮像装置の筐体であることを特徴とする請求項10に記載のアタッチメント装着システム。
【請求項12】
請求項1から7のいずれか一項に記載のアタッチメントを前記装置本体の前記突部に重ね、前記線状バネを前記溝に係合して、前記装置本体に前記アタッチメントを装着状態に保持することを特徴とするアタッチメント装着方法。
【請求項13】
前記装置本体に対する前記アタッチメントの装着状態において、
前記ボタンを押して、前記装置本体に対し前記アタッチメントを引っ張ることにより、前記線状バネの弾性変形部を前記突部が通過して、前記装置本体から前記アタッチメントが外れることを特徴とする請求項12に記載のアタッチメント装着方法。
【請求項14】
請求項8に記載のアタッチメントを前記装置本体の前記突部に重ね、前記装着方向に広がる斜面により前記線状バネの前記略環状部が押し広げられてから、前記装着方向に狭まる斜面を通って前記略環状部が前記溝に係合して、前記装置本体に前記アタッチメントを装着状態に保持することを特徴とするアタッチメント装着方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2013−44837(P2013−44837A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−181168(P2011−181168)
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】