説明

アドホックネットワークでパーソナル通信装置を用いて公衆伝達システムを共用すること

セミナーまたは会議環境で、移動体電話、マイクロフォンなどのパーソナル通信装置を使用するための方法、システム、およびコンピュータプログラム製品。クライアントは、PAシステムに電気的に接続され、また、例えば、話し手または聞き手など、多くのホストの1人は、クライアントとの接続処理を行うことによりPAシステムにアクセスすることができる。その接続関係は、クライアントまたはホストにより転送することができる。識別制御のためのトークンを、各転送に対して生成することができ、またマップもしくはイベントを作成しかつ記憶することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
特許に対する同時係属出願への参照
特許のための本出願は、以下の同時係属の米国特許出願、すなわち、
2007年7月25日に出願の米国特許仮出願第60/951,919号「Wireless Architecture for a Traditional Wire-Based Protocol」に対する優先権を主張する2008年7月24日に出願の米国特許出願第12/179,411号「Wireless Architecture for a Traditional Wire-Based Protocol」と、
2008年4月4日に出願の米国特許出願第12/098,025号「Apparatus and Methods for Establishing Client-Host Associations Within a Wireless Network」と
に関係する。
【0002】
特許請求する本発明は、一般に、通信システムに関し、より詳細には、ローカルエリアネットワークで、移動体電話などのパーソナル通信装置を公衆伝達用マイクロフォン(public address microphone)として使用するための方法、システム、およびコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0003】
セミナーまたは会議中に、1人または複数の話し手が、会議場または大教室で聞き手に対してスピーチを行う。通常、このようなスピーチの間、コードレス/コード付きのマイクロフォンが使用される。話し手は、マイクロフォンを次の話し手に回すことになる。さらに、聞き手の誰かに質問またはコメントがある場合、マイクロフォンは、聞き手の中で回される。ときには、会合の調整役が、聞き手および/または話し手にマイクロフォンを手渡すために走り回ることになる。代替として、いくつかのマイクロフォンが聞き手の場所に配置され、選択された話し手に最も近いマイクロフォンであることに基づき、手動で話し手のために起動される。したがって、そのプロセスを簡単化し、特定のマイクロフォン装置の使用を回避し、かつ大部分のユーザがすでに自分で所有している装置を使用し、特有のマイクロフォン装置に置き換わる、またそれに代えて使用するシステムが必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書で開示される諸態様は、公衆伝達用マイクロフォンとして、ユーザが自分のパーソナル通信装置(PCD)を用いることにより、上記で述べた必要性に対処する。現在、ほとんどすべての人が、通信用にパーソナル装置を使用している。特許請求する本発明は、セミナー、会議、または同様のものなどの集会中に、携帯電話などのパーソナル通信装置を、公衆伝達用のマイクロフォンとして使用して上記問題を解決する。この提案は、この解決策のために無線装置を使用することに焦点を当てているが、固定または有線の通信装置およびネットワークを用いて、同様の解決策を実施することも可能である。
【0005】
特許請求する本発明の第1の態様では、クライアントが、PAシステムに電気的に接続され、またホストと接続処理される。第2の態様では、第1のホストが、クライアントと接続処理され、また第2のホストには、その接続関係を第2のホストに転送するための許可が与えられる。許可は、クライアントまたは第1のホストにより与えることができる。第3の態様では、クライアントは、第1のホストと接続処理を行うように構成され、また第2のホストはその接続関係を要求する。第1のホストは許可を生成することにより接続関係を与えることができ、それにより、接続関係は第2のホストに渡される。許可は、特定の時間量の間だけ与えることができるが、あるいは第1のホストの意志で終了することもできる。接続関係が転送されるごとにトークンを生成することができ、また接続関係の転送に対するマップが生成され、それを記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】特許請求する本発明を用いる例示的なシステムの図である。
【図2】図1のシステムのオペレーションを示すチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
用語「例示的な(exemplary)」は、本明細書では、「例として(example)、例として(instance)、または例示のものとして(illustration)働く」ことを意味するために使用される。本明細書で、「例示的な(exemplary)」ものとして述べられるいずれの態様も、必ずしも他の態様よりも好ましく、または有利なものであると解釈されるべきではない。
【0008】
このスキームは、任意のユーザが、公衆伝達用マイクロフォンとして自分のPCDを使用することを可能にする。図1は、特許請求する本発明を用いる例示的なシステムを示している。大部分の公衆伝達(PA)システムにおけるように、少なくとも1つの出力オーディオスピーカ10が、PAシステムのバックエンド14に接続される12。この接続は、これだけに限らないが、電気的な接続、光学的な接続、および同様のものなどを含む、当技術分野で知られた任意のタイプの接続とすることができる。クライアント16は、オーディオフィード18を、バックエンドPAシステム14に供給するエンティティである。図示のように、クライアント16は、データを受信し、ホストに送信するためのアンテナ、または送受信システム20を有する。この例示的な態様におけるホストは、話し手として指定された指定ホスト_1 22、指定ホスト_2 22'、および指定ホスト_3 22"、ならびに話し手ではなく、聞き手として指定された非指定ホスト_4 24、および非指定ホスト_5 24'を含む。ホストのそれぞれは、接続関係1 28および接続関係2 30にある間にデータを受信し、かつクライアント16に送信するためのホストアンテナまたは送受信システム26を有する。システムのオペレーションを以下で述べる。
【0009】
オペレーション
イベントの調整役は、クライアントを、1つまたは複数のユーザPCDをマスタとして指定するように構成することができる。マスタとして構成された装置は、バックエンドPAシステムに対してより強い制御権および特権を有することになる。以下では、マスタとして構成された装置は、指定ホストと呼ばれ、一方、他の装置は、非指定ホストと呼ばれる。非指定ホストは、指定ホストの意志でPAシステムにアクセスする。話し手-聞き手の使用シナリオでは、話し手の装置は指定ホストとして働き、一方、聞き手の装置は非指定ホストとして働く。この開示では、話し手-聞き手のシナリオにおける指定ホストおよび非指定ホストの使用を示唆しているが、1つまたはすべてが非指定ホスト、1つが指定ホスト、またはすべてが指定ホストを有することも可能である。すべてが非指定ホストである場合、PAシステムを使用できるホストを選択するために、所定の基準を使用することができる。クライアントは、このような決定を行うことに参加することができる。
【0010】
特許請求するシステムのオペレーションが図2で示される。第1の態様では、イベント調整役は、指定ホスト_3 22"を話し手の1人として指定するように、クライアント16を構成する。指定ホスト_3 22"は、PAシステム14にアクセスすることを望む場合、クライアント16と接続関係1 28を確立する。クライアント16は、バックエンドPAシステム14(例えば、増幅器、オーディオスピーカ)にオーディオフィード(audio feed)を供給するエンティティである。現在の話し手である指定ホスト_3 22"が話を終えたとき、またはPAシステム14の使用をやめたとき、指定ホスト_3 22"は、クライアント16との接続関係を解除することができる。第1の態様に対するシナリオはここで終了する。
【0011】
しかし、第2の態様では、次に指定された話し手、例えば、図1の指定ホスト_2 22'が、現在の話し手である指定ホスト_3 22"から、接続関係の所有権を引き継ぐ(マイクロフォンを回すことと等価である)ことも可能である。接続関係の所有権のハンドオーバは、2008年4月4日に出願された米国特許出願第12/098,025号、「Apparatus and Methods for Establishing Client-Host Associations Within a Wireless Network」と題する同時係属の米国特許出願で述べられており、それを参照により本明細書に組み込む。接続関係が転送されると、クライアント16は、新しい話し手である指定ホスト_2 22'に関する情報を維持する。これは、特許請求する本発明に対する第2の態様を述べている。
【0012】
図2を再度参照すると、第3の態様では、聞き手の1人である非指定ホスト_5 24'が質問をする、またはコメントする必要がある場合、その人は、自分のPCDを使用する。作動すると、PCDは、クライアント16との接続関係2を求める要求を行う32。クライアント16は、次いで、PAシステムを使用するための特権を現在有する話し手から、この場合、指定ホスト_3 22"から許可を求める34。話し手である指定ホスト_3 22"は、聞き手の中の多くの要求者の1人に、この場合、非指定ホスト_5 24'に、PAシステムにアクセスするための許可を与えることができる。この許可は、限られた持続期間に対するものでありうるが、あるいは話し手である指定ホスト_3 22"により、または聞き手である非指定ホスト_5 24'により終了されるまで制限しないことも可能である。話し手である指定ホスト_3 22"が許可を与えた場合36、クライアント16は、トークン38を生成し、それを許容されたホストに、この場合は非指定ホスト_5 24'に送る。クライアント16はまた、現在のトークン、指定ホスト、および非指定ホストに対する、この場合、指定ホスト_3 22"および非指定ホスト_5 24'に対するマッピングを維持する。要求された接続関係を確立し、トークンを送信する38ことにより、トークン、および与えられた接続関係の許可36を受信すると、非指定ホスト_5 24'は、クライアント16に対して、オーディオデータおよび割り当てられたトークンの送信40を開始する。トークンおよび送信者の識別をマッピングから検証した後、クライアント16は、受信したオーディオデータ42をPAシステム14に送る。したがって、選択された人の質問/コメントが無線で送られる。非指定ホスト_5 24'は、PAシステムの使用を終えたとき、クライアント16との接続関係を終了することができる。
【0013】
話し手である指定ホスト_3 22"が、いずれかの時点で、PAシステム14の所有権を再所有したい場合、クライアント16に通知することにより再所有する。その結果、クライアント16は、トークン38およびホストのマッピングを除去する一方で、現在の非指定ホストである非指定ホスト_5 24'との接続関係を解除し、したがって、非指定ホスト_5 24'に提供されていたアクセス許可36が終了する。
【0014】
図1を再度参照すると、話し手である指定ホスト_3 22"は、非指定ホスト_5 24'が作動している場合であっても、他の聞き手メンバー、例えば、非指定ホスト_4 24に、アクセス権または許可を与えることができる。このようなイベントでは、クライアント16は、新しいトークンを生成し、既存のトークンに上書きし、非指定ホスト_4 24の識別でホストマッピングを更新し、前の非指定ホストである非指定ホスト_5 24'との接続関係を解放し、かつ図2で前に述べたように、アクセス許可および割り振られたトークンを非指定ホスト_4 24に通知する。非指定ホスト_4 24は、割り振られたトークンを使用して、オーディオデータをクライアント16に送る。上記で述べたように、検証に成功すると、クライアント16は、データ42をPAシステム14に送る。
【0015】
例えば、指定ホスト_2 22'などの他の話し手が接続関係の所有権を引き継ぐ場合、クライアント16は、現在の非指定ホストである非指定ホスト_5 24'が、PAシステム14の使用を継続できるようにするために、新しい指定ホストである指定ホスト_2 22'からの許可を確認する。新しい指定ホストである指定ホスト_2 22'が許可を与えた場合、クライアント16は、新しい指定ホストである指定ホスト_2 22'からの情報を用いて、マッピングテーブルを更新する。しかし、新しい指定ホストである指定ホスト_2 22'が許可を拒否した場合、クライアント16は、トークン、指定ホスト、および非指定ホストのマッピングをフラッシュする一方で、現在の非指定ホストである、非指定ホスト_5 24'との接続関係を解除する。したがって、クライアント16は、新しい話し手である、指定ホスト_2 22'により新しい許可が与えられるまで、どの非指定ホストからのオーディオデータも無線で送ることを停止する。
【0016】
特許請求する本発明のさらに他の態様では、クライアント16は、現在のホストからの許可を求めることなく、PAシステム14に対するアクセスを直接許可することができる。
【0017】
他の態様では、指定ホストと接続処理されている場合、クライアント16は、現在の指定ホストから応答が受信されたとき、それ(クライアント16)がコールバックするようになることを、要求者(すなわち、聞き手)に通知することができる。
【0018】
さらに他の態様では、クライアント16は、聞き手の複数のユーザ(非指定ホスト)からの要求を、ユーザのプロファイルと共に記憶することができる。それは、次いで、受信した要求のそれぞれを、話し手(すなわち、指定ホスト)に、順次に、または所定の優先順位基準を用いて送ることができる。クライアント16は、所定の基準、および聞き手からの要求ユーザのプロファイル情報を用いて、1つまたは複数の要求をフィルタすることができる。
【0019】
当業者であれば、情報および信号は、様々な異なる技術および技法の任意のものを用いて表現できることが理解されよう。例えば、上記の記述を通じて参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁気的な場もしくは粒子、光学的な場もしくは粒子、またはそれらの任意の組合せにより表すことができる。
【0020】
当業者であれば、さらに、様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、本明細書で開示された諸態様に関して述べられており、それらは、電子的なハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実施できることが理解されよう。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に示すために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能に関して概略的に上記で述べられてきた。このような機能をハードウェアとして実施するか、それともソフトウェアとして実施するかは、個々の用途、およびシステム全体に課せられた設計制約に依存する。当業者であれば、前述の機能を個々の用途ごとに様々な方法で実施することができるが、このような実施の判断を、特許請求する本発明の範囲から逸脱するものと解釈すべきではない。
【0021】
本明細書で開示された諸態様に関して述べられた様々な例示的論理ブロック、モジュール、および回路は、本明細書で述べた機能を実施するように設計された汎用プロセッサ、DSP(デジタル信号プロセッサ)、ASIC(特定用途向けIC)、FPGA(書替え可能ゲートアレイ)もしくは他のプログラム可能な論理装置、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートのハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組合せで実施され、または実行されうる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができるが、代替的に、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンとすることができる。プロセッサはまた、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用される1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のこのような構成など、コンピューティング装置の組合せとして実施することもできる。
【0022】
本明細書で開示された諸態様に関して述べられた方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、またはその2つの組合せで実施することができる。ソフトウェアモジュールは、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、ROM(読取り専用メモリ)、EPROM(電気的にプログラム可能なROM)、EEPROM(電気的に消去可能プログラム可能なROM)、レジスタ、ハードディスク、取外し可能なディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られた任意の他の形態の記憶媒体中に常駐することができる。例示的な記憶媒体はプロセッサに結合され、したがって、プロセッサは、記憶媒体から情報を読み取り、かつそれに情報を書き込むことができる。代替形態では、記憶媒体は、プロセッサと一体化することができる。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC中に存在することができる。ASICは、ユーザ端末中に存在することができる。代替形態では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中で、別個のコンポーネントとして常駐することもできる。
【0023】
開示された諸態様の上記の記述は、任意の当業者が特許請求する本発明を製作し、あるいは使用することを可能にするために提供される。これらの諸態様に対する様々な変更は、当業者であれば容易に明らかになるものであり、また本明細書で規定される包括的な原理は、特許請求する本発明の趣旨または範囲を逸脱することなく、他の態様に適用することができる。したがって、特許請求する本発明は、本明細書で示された諸態様に限定されるようには意図されておらず、本明細書で開示された原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
【符号の説明】
【0024】
10 出力オーディオスピーカ
12 接続
14 バックエンドPAシステム
16 クライアント
18 オーディオフィード
20 アンテナまたは送受信システム
22 指定ホスト_1
22' 指定ホスト_2
22" 指定ホスト_3
24 非指定ホスト_4
24' 非指定ホスト_5
26 ホストアンテナまたは送受信システム
28 接続関係1
30 接続関係2
32 PAシステムにアクセスすることを要求する
34 アクセスを可能にするための許可を求める
38 接続関係を確立し、トークンを送る
40 トークンを用いてオーディオデータを伝える
42 オーディオ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
公衆伝達システムにおけるマイクロフォンとして、パーソナル通信装置を用いる方法であって、
前記公衆伝達システムのオーディオシステムに電気的に接続されるクライアントを提供するステップと、
前記クライアントと少なくとも1つのホストとの接続処理を行うステップと、
前記ホストにより、オーディオおよびデータを前記クライアントに送るステップと
を含む方法。
【請求項2】
公衆伝達システムにおけるマイクロフォンとして、パーソナル通信装置を用いるためのシステムであって、
プロセッサと、
前記公衆伝達システムのオーディオシステムに電気的に接続されるクライアントを提供する手段と、
前記プロセッサで、前記クライアントと少なくとも1つのホストとの接続処理を行う手段と、
前記ホストにより、オーディオおよびデータを前記クライアントに送る手段と
を備えるシステム。
【請求項3】
公衆伝達システムにおけるマイクロフォンとして、パーソナル通信装置の使用を実施するためのコンピュータで実行可能なプログラム命令を含む記憶媒体であって、
前記公衆伝達システムのオーディオシステムに電気的に接続されるクライアントと、少なくとも1つのホストとの間で接続関係を生じさせるプログラム命令と、
前記ホストにより前記クライアントにオーディオおよびデータを送らせるようにするプログラム命令と
を含む記憶媒体。
【請求項4】
公衆伝達システムにおけるマイクロフォンとして、パーソナル通信装置を用いる方法であって、
前記公衆伝達システムのオーディオシステムに電気的に接続されるクライアントを提供するステップと、
前記クライアントと少なくとも1つの第1のホストとの接続処理を行うステップと、
前記接続関係を転送するための許可を提供するステップと、
前記接続関係を少なくとも1つの第2のホストに転送するステップと、
前記少なくとも1つの第2のホストにより、オーディオおよびデータを前記クライアントに送るステップと
を含む方法。
【請求項5】
前記接続関係を転送するための前記許可が、前記クライアントにより与えられる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
接続関係を転送するための前記許可が、前記少なくとも1つの第1のホストにより与えられる、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
公衆伝達システムにおけるマイクロフォンとして、パーソナル通信装置を用いるためのシステムであって、
プロセッサと、
前記公衆伝達システムのオーディオシステムに電気的に接続されるクライアントを提供する手段と、
前記プロセッサで、前記クライアントと少なくとも1つの第1のホストとの接続処理を行う手段と、
前記プロセッサで、前記接続関係を転送するための許可を提供する手段と、
前記プロセッサで、前記接続関係を少なくとも1つの第2のホストに転送する手段と、
前記少なくとも1つの第2のホストにより、オーディオおよびデータを前記クライアントに送る手段と
を備えるシステム。
【請求項8】
前記接続関係を転送するための許可を提供するための前記手段が、前記クライアントにより与えられる、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
接続関係を転送するための前記許可が、前記少なくとも1つの第1のホストにより与えられる、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
公衆伝達システムにおけるマイクロフォンとして、パーソナル通信装置の使用を実施するためのコンピュータで実行可能なプログラム命令を含む記憶媒体であって、
前記公衆伝達システムのオーディオシステムに電気的に接続されるクライアントと、少なくとも1つの第1のホストとの間で接続関係を生じさせるプログラム命令と、
前記接続関係を転送するための許可を提供させるプログラム命令と、
前記接続関係を少なくとも1つの第2のホストへと転送させるプログラム命令と、
前記少なくとも1つの第2のホストにより、オーディオおよびデータを前記クライアントに送らせるようにするプログラム命令と
を含む記憶媒体。
【請求項11】
前記接続関係を転送するための前記許可が、前記クライアントにより与えられる、請求項10に記載の記憶媒体。
【請求項12】
前記接続関係を転送するための前記許可が、前記少なくとも1つの第1のホストにより与えられる、請求項10に記載の記憶媒体。
【請求項13】
公衆伝達システムにおけるマイクロフォンとして、パーソナル通信装置を用いる方法であって、
前記公衆伝達システムのオーディオシステムに電気的に接続されるクライアントを提供するステップと、
前記クライアントを少なくとも1つの第1のホストと構成するステップと、
前記クライアントと前記少なくとも1つの第1のホストとの接続処理を行うステップと、
前記クライアントと少なくとも1つの第2のホストとの間の接続関係を要求するステップと、
前記少なくとも1つの第1のホストにより、前記少なくとも1つの第2のホストへの許可を生成するステップと、
前記接続関係を、前記少なくとも第1のホストにより、前記少なくとも1つの第2のホストにハンドオーバするステップと、
前記少なくとも1つの第2のホストにより、オーディオおよびデータを前記クライアントに送るステップと
を含む方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの第1のホストおよび前記少なくとも1つの第2のホストが、指定ホストである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの第1のホストが指定ホストを含み、また前記少なくとも1つの第2のホストが非指定ホストを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記クライアントから、前記少なくとも1つの第1のホストの接続関係を解除するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
許可を生成する前記ステップが、前記少なくとも1つの第2のホストが前記少なくとも1つの第1のホストに前記許可を要求するステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
許可を生成する前記ステップが、前記クライアントが前記少なくとも1つの第1のホストに前記許可を要求するステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記接続関係をハンドオーバする前記ステップが、所定の時間間隔を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記接続関係をハンドオーバする前記ステップが終了命令を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記接続関係をハンドオーバする前記ステップが、前記クライアントが第1のトークンを生成し、かつ前記第1のトークンを、前記少なくとも1つの第2のホストに送るステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
前記送られた第1のトークン、前記少なくとも1つの第1のホスト、および前記少なくとも1つの第2のホストをマッピングするステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
マッピングする前記ステップが、前記接続関係が転送されるとマップを更新するステップを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記少なくとも1つの第2のホストの前記接続関係を終了し、前記接続関係を少なくとも1つの第3のホストにハンドオーバするステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項25】
前記クライアントが第2のトークンを生成し、前記第2のトークンを前記少なくとも1つの第3のホストに送り、かつマップを更新するステップとをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの第1のホストが、前記接続関係を自由に取得するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも1つの第1のホストから応答を受信すると、前記少なくとも1つの第2のホストにコールバックするステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項28】
前記接続関係を求める要求をデータベースに記憶するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項29】
接続関係を要求する前記ステップが、前記少なくとも1つの第2のホストのプロファイルを送るステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つの第1のホストが、前記少なくとも1つの第2のホストにアクセスできるように、前記クライアントにコールバックするステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項31】
公衆伝達システムにおけるマイクロフォンとして、パーソナル通信装置を用いるためのシステムであって、
プロセッサと、
前記公衆伝達システムのオーディオシステムに電気的に接続されるクライアントを提供する手段と、
前記プロセッサで、前記クライアントを少なくとも1つの第1のホストと構成する手段と、
前記プロセッサで、前記クライアントと前記少なくとも1つの第1のホストとの接続処理を行う手段と、
前記プロセッサで、前記クライアントと、少なくとも1つの第2のホストとの間の接続関係を要求する手段と、
前記プロセッサで、前記少なくとも1つの第1のホストにより、前記少なくとも1つの第2のホストへの許可を生成する手段と、
前記プロセッサで、前記少なくとも1つの第1のホストにより、前記接続関係を前記少なくとも1つの第2のホストにハンドオーバする手段と、
前記少なくとも1つの第2のホストにより、オーディオおよびデータを前記クライアントに送る手段と
を備えるシステム。
【請求項32】
前記少なくとも1つの第1のホストおよび前記少なくとも1つの第2のホストが、指定ホストである、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記少なくとも1つの第1のホストが指定ホストを含み、また前記少なくとも1つの第2のホストが非指定ホストを含む、請求項31に記載のシステム。
【請求項34】
前記クライアントから、前記少なくとも1つの第1のホストの接続関係を解除する手段をさらに備える、請求項31に記載のシステム。
【請求項35】
許可を生成する前記手段が、前記少なくとも1つの第2のホストにより、前記少なくとも1つの第1のホストに前記許可を要求する手段を含む、請求項31に記載のシステム。
【請求項36】
許可を生成する前記手段が、前記クライアントにより、前記少なくとも1つの第1のホストに前記許可を要求する手段を含む、請求項31に記載のシステム。
【請求項37】
前記接続関係をハンドオーバする前記手段が所定の時間間隔を含む、請求項31に記載のシステム。
【請求項38】
前記接続関係をハンドオーバする前記手段が終了命令を含む、請求項31に記載のシステム。
【請求項39】
前記接続関係をハンドオーバする前記手段が、前記クライアントにより第1のトークンを生成し、かつ前記第1のトークンを、前記少なくとも1つの第2のホストに送る手段を含む、請求項31に記載のシステム。
【請求項40】
前記送られた第1のトークン、前記少なくとも1つの第1のホスト、および前記少なくとも1つの第2のホストをマッピングする手段をさらに備える、請求項39に記載のシステム。
【請求項41】
マッピングする前記手段が、前記接続関係が転送されるとマップを更新する手段を含む、請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
前記少なくとも1つの第2のホストの前記接続関係を終了する手段と、前記接続関係を少なくとも1つの第3のホストにハンドオーバする手段とをさらに備える、請求項31に記載のシステム。
【請求項43】
前記クライアントにより第2のトークンを生成し、かつ前記第2のトークンを前記少なくとも1つの第3のホストに送る手段と、マップを更新する手段とをさらに備える、請求項42に記載のシステム。
【請求項44】
前記少なくとも1つの第1のホストにより、前記接続関係を自由に取得する手段をさらに備える、請求項31に記載のシステム。
【請求項45】
前記少なくとも1つの第1のホストから応答を受信すると、前記少なくとも1つの第2のホストにコールバックする手段をさらに備える、請求項31に記載のシステム。
【請求項46】
前記接続関係を求める要求をデータベースに記憶する手段をさらに備える、請求項31に記載のシステム。
【請求項47】
接続関係を要求する前記手段が、前記少なくとも1つの第2のホストのプロファイルを送る手段をさらに含む、請求項31に記載のシステム。
【請求項48】
前記少なくとも1つの第2のホストへのアクセスを可能にするために、前記少なくとも1つの第1のホストにより、前記クライアントにコールバックする手段をさらに備える、請求項31に記載のシステム。
【請求項49】
公衆伝達システムにおけるマイクロフォンとして、パーソナル通信装置の使用を実施するためのコンピュータで実行可能なプログラム命令を含む記憶媒体であって、
前記公衆伝達システムのオーディオシステムに電気的に接続されるクライアント、および少なくとも1つの第1のホストを構成するプログラム命令と、
前記クライアントと前記少なくとも1つの第1のホストとの接続処理を行うプログラム命令と、
前記クライアントと少なくとも1つの第2のホストの間の接続関係を要求させるプログラム命令と、
前記少なくとも1つの第1のホストにより、前記少なくとも1つの第2のホストに対する許可を生成させるプログラム命令と、
前記少なくとも1つの第1のホストにより、前記接続関係を、前記少なくとも1つの第2のホストにハンドオーバさせるプログラム命令と、
前記少なくとも1つの第2のホストにより、前記クライアントにオーディオおよびデータを送らせるようにするプログラム命令と
を含む記憶媒体。
【請求項50】
前記少なくとも1つの第1のホストおよび前記少なくとも1つの第2のホストが、指定ホストである、請求項49に記載の記憶媒体。
【請求項51】
前記少なくとも1つの第1のホストが指定ホストを含み、また前記少なくとも1つの第2のホストが非指定ホストを含む、請求項49に記載の記憶媒体。
【請求項52】
前記クライアントから、前記少なくとも1つの第1のホストの接続関係を解除するプログラム命令をさらに含む、請求項49に記載の記憶媒体。
【請求項53】
許可を生成させる前記プログラム命令が、前記少なくとも1つの第2のホストに、前記少なくとも1つの第1のホストに対して前記許可を要求させるプログラム命令を含む、請求項49に記載の記憶媒体。
【請求項54】
許可を生成させる前記プログラム命令が、前記クライアントに、前記少なくとも1つの第1のホストに対して前記許可を要求させるプログラム命令を含む、請求項49に記載の記憶媒体。
【請求項55】
前記接続関係をハンドオーバさせる前記プログラム命令が、所定の時間間隔を含む、請求項49に記載の記憶媒体。
【請求項56】
前記接続関係をハンドオーバさせる前記プログラム命令が、終了命令を含む、請求項49に記載の記憶媒体。
【請求項57】
前記接続関係をハンドオーバさせる前記プログラム命令が、前記クライアントに、第1のトークンを生成させ、かつ前記第1のトークンを、前記少なくとも1つの第2のホストに送らせるようにするプログラム命令を含む、請求項49に記載の記憶媒体。
【請求項58】
前記送られた第1のトークン、前記少なくとも1つの第1のホスト、および前記少なくとも1つの第2のホストのマップを作成させるプログラム命令をさらに含む、請求項57に記載の記憶媒体。
【請求項59】
マップを作成させる前記プログラム命令が、前記接続関係が転送されると前記マップを更新させるプログラム命令を含む、請求項58に記載の記憶媒体。
【請求項60】
前記少なくとも1つの第2のホストの前記接続関係を終了させ、かつ前記接続関係を少なくとも1つの第3のホストにハンドオーバするプログラム命令をさらに含む、請求項49に記載の記憶媒体。
【請求項61】
前記クライアントに第2のトークンを生成し、かつ前記第2のトークンを前記少なくとも1つの第3のホストに送り、マップを更新させるプログラム命令をさらに含む、請求項60に記載の記憶媒体。
【請求項62】
前記少なくとも1つの第1のホストに、前記接続関係を自由に取得できるようにするプログラム命令をさらに含む、請求項49に記載の記憶媒体。
【請求項63】
前記少なくとも1つの第1のホストから応答を受信すると、前記少なくとも1つの第2のホストにコールバックさせるプログラム命令をさらに含む、請求項49に記載の記憶媒体。
【請求項64】
前記接続関係を求める前記要求を、データベースに記憶させるプログラム命令をさらに含む、請求項49に記載の記憶媒体。
【請求項65】
前記接続関係を要求させる前記プログラム命令が、前記少なくとも1つの第2のホストのプロファイルを送らせるようにするプログラム命令をさらに含む、請求項49に記載の記憶媒体。
【請求項66】
前記少なくとも1つの第2のホストへのアクセスを可能にするように、前記少なくとも1つの第1のホストに、前記クライアントに対してコールバックさせるプログラム命令をさらに含む、請求項49に記載の記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−511884(P2012−511884A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540916(P2011−540916)
【出願日】平成21年12月11日(2009.12.11)
【国際出願番号】PCT/US2009/067633
【国際公開番号】WO2010/068843
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(507364838)クアルコム,インコーポレイテッド (446)
【Fターム(参考)】