アナログビデオインタフェースを介し権限を伝達するための方法及び装置
パーソナルビデオレコーダ(PVR)などのデジタル記憶装置上の映像の格納などの以降の許可された利用を制御する方法及び装置。アナログ映像信号には、例えば、水平帰線消去期間及び垂直帰線消去期間などの映像特性の少なくとも1つの調整が与えられ、アナログ映像信号の許容されるアナログ映像記録を実行することを禁止する機能を有するタイプのものである。このような調整の例は、周知の擬似同期(自動ゲイン制御)、カラーストライプ(カラーバースト調整)及び追加されたバックポーチパルスがあげられる。これらの調整の有無又は性質のパターンは、映像信号の付随するコンテンツが互換性を有するPVRにおいてデジタル形式によりデジタル記録されることが許可されるか、記録が許可される場合、1日、1週間、1月などの記録が持続することが許可される期間など、デジタル領域での以降の許可される利用に関する情報を搬送するためのコードとして機能する。従って、アナログ映像信号の調整は、デジタル領域における映像の格納(複製)又は他の利用を制御するため、アナログ領域における記録の禁止と、アナログ映像インタフェースを介した情報の搬送の二重の利用を有する。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[発明の技術分野]
本開示は、映像に関し、より詳細には映像コンテンツの使用の制御に関する。
[背景]
映像の複製禁止や複製制御などの映像の使用制御の技術的問題は周知である。これらは、典型的には、著作権管理された映画、テレビ番組又は他の映像マテリアルの権限のない複製を禁止又は阻止するための技術である。複製禁止の一例が、Ryanによる米国特許第4,631,603号に開示されている。これは、テレビ受信機が調整された映像信号から通常のカラー画像を依然として提供できるようにアナログ映像信号が調整される一方、再生時にこの調整された映像信号のビデオテープの記録が、一般には受け入れられないテレビ画像を生成するというものである。このAGC方法は、特定のビデオカセットレコーダ(VCR)の自動ゲイン制御システムは、従来の映像信号の通常の「同期」パルスと追加された「擬似同期」パルスとを区別することができない。Ryanは、記録されたアナログ映像信号の再生中に受け入れられない画質となるように、垂直帰線消去期間においてポジティブゴーイング(自動ゲイン制御)パルスの対となる擬似パルス(ネガティブゴーイング)パルスを加えることを開示している。他のタイプの複製禁止(アナログ映像用)が、Ryanによる米国特許第4,577,216号とWrobleskiらによる米国特許第6,516,132号に開示されている。Wrobleskiでは、アクティブカラー映像(アナログ領域における)の各ライン上の垂直帰線消去期間に従来存在するカラーバーストがそれの位相に関して調整され、これにより、映像信号の移行のビデオテープの記録が、カラーエラーのストライプ又はバンドとして出現するカラー忠実性の望ましくない変化を示すという「カラーストライプ(CS)」プロセスと呼ばれるものが開示されている。
【0002】
他のタイプのアナログ映像複製禁止は、Ryanによる米国特許第4,819,098号に開示され、そこでは、ポジティブゴーイングパルスが通常出現する水平同期パルスのトレーリングエッジの直後に後続する映像信号に追加され、これにより、水平同期パルスのバックポーチリージョンに存在することとなるような「バックポーチパルス(BPP)」プロセス又は調整とここでは呼ばれるものが開示されている。(これに関して、ポジティブゴーイングとは、水平同期パルスが、それらのバックポーチが映像信号のアクティブ映像部分の0IRE単位の振幅のNTSC−TVにあり、それらの最低部分が約−30IRE単位の振幅まで下方拡張されることによりネガティブゴーイングとなる標準的な映像波形を表す。)バックポーチパルスは、典型的には、最大耐複製効果を実現するため、4マイクロ秒などの短い期間にアクティブ映像のピーク白色レベルとほぼ同じレベルの振幅を有する。このBPPプロセスの1つの商用バージョンでは、各映像フレームにおいて、15以下のこのようなパルスが、垂直同期ブロードパルスの前に(主として、垂直帰線消去期間VBIに)追加され、15以下のこのようなパルスが、垂直同期ブロードパルスの後に追加される。(NTSC−TVでは、VBIは、映像スキャンライン1〜21まで拡がるが、バックポーチパルスは、画像のオーバースキャン部分のアクティブ映像に追加されてもよい。)BPPプロセスは、AGC及びCSプロセスと同様に、NTSC、PAL及びSECAMテレビと互換性を有する。
【0003】
また、典型的には、透かしや他の符号化データが映像信号に含まれ、特別に適応されたビデオレコーダにより検出されるようなアナログ又はデジタル映像による使用に適した各種複製制御技術が周知である。透かしや符号化データを検出すると、ビデオレコーダは、複製を許可又は不可とする。いくつかのケースでは、これにより、世代的な(コピーワンスオンリーなど)複製制御が提供される。
【0004】
しかしながら、例えば、アナログ映像が以降においてデジタル形式により記録(格納)されるとき、さらなる予防の問題が与えられる。これは、アナログ映像インタフェースと呼ばれる。例えば、映像分野においてReplay TVやTiVoにより販売されるタイプのパーソナルビデオレコーダ(PVR)と呼ばれるものに生ずる問題がある。これらのデジタル記憶装置(ハードディスクドライブを含む)は、テレビ放送、ケーブルテレビ又は他のアナログ映像信号のデジタル記録を可能にする。これらの装置のデジタル信号処理回路は、典型的には、帰線消去期間に存在する上述のアナログ複製禁止信号の何れかをストリップオフする。(同様に、多数のデジタルビデオレコーダは、帰線消去期間を記録しないということに留意されたい。)テレビ番組、映画などの著作権管理された映像マテリアルに関して、著作権所有者は、PVRや同様のタイプの装置を用いてこのような複製(格納)を制御又は禁止することを所望する。これに関して、PVR装置は、上述のタイプの独立型のPVR装置だけでなく、例えば、テレビチューナーを有し(又は有しない)、これにより、各自のハードディスクドライブ又は他のタイプのデジタルストレージに入力信号を記録するのにPVRと同様に機能しうるDVDレコーダやパーソナルコンピュータなどもまた有することに留意されたい。
[概要]
上述のようなAGCプロセス、CSプロセス及びBPPプロセスなどの少なくとも1つのアナログ領域複製禁止プロセスを利用して、パターンをアナログ映像信号に符号化する方法が開示される。本方法では、これらのアナログ信号には、上述の複製禁止タイプのプロセスが与えられ、さらに、これらの複製禁止プロセスは、PVRにおいてなど、映像信号の許可される以降のデジタル格納などの映像利用を制御するデータを搬送するのに用いられるパターンにより提供される。従って、AGC、カラーストライプ及びBPP(又は他の同様の複製禁止プロセス)は、一部の実施例では、第1のアナログ領域における複製の禁止と、第2のデジタル領域に任意のインタフェースを介し搬送される映像信号のコードの実質的提供の二重の利用を有し、これにより、格納、再送又は他の利用など、どのタイプの以降のデジタル映像の利用が許可されているかを示すことができる。
【0005】
この許可は、著作権所有者又は他の外部ソースなどにより決定され、関連する映像コンテンツの未承認の利用、格納、再送又は他の利用を禁止するためのものである。一実施例では、AGCとCSの各プロセスは、存在する(オン)か、又は存在しない(オフ)とされる。各々が2つの状態(存在するか、存在しないか)を有するこのような2つのプロセスがあるため、一実施例では、4つの状態が提供される。フレームごとに可変数の追加プラスを有するBPPプロセスは、このような多数の状態を規定することができ、これにより、それ自体又はAGC及びCDと共に、複数の状態を規定することができる。各状態は、複製制御に関する符号化された意味を有する。例えば、第1の状態は、複製制御はなく、例えば、PVRへの格納が制限なしに許可されることを示す。
【0006】
第2の状態は、格納が許可されていないことを示す。第3の状態は、時間数や日数等に関する格納期間を示す。第4の状態は、指定された期間のみにおいて格納が許可されることを示す。
【0007】
この映像信号の符号化は、例えば、映像コンテンツを含むDVDを製造する企業により提供され、又は例えば、ケーブル及び映像衛星加入者に提供されるタイプのセットトップボックスにおいてレンダリングされる。著作権所有者などによるDVDオーサリング中、DVDディスクが以降の複製プロセス中にスタンプされる画像ファイルにおいて、特定のビットが設定される。その後、これらのビット(トリガービット)は、アナログ映像波形のAGC、CS及びBPP調整の何れの形式が行われるべきか決定するため、DVDディスクからDVDプレーヤーにより読み出される。
【0008】
対応する復号化プロセスにおいて、消費者に属するパーソナルコンピュータ又はPVRなどは、入力アナログ映像信号において、複製禁止プロセスの有無及び性質と関連する符号化パターンを検出し、これにより、何れのタイプの格納が、PVRの付属のデジタルストレージにおいて、また1日、1週間、1月など、当該プログラムの格納期間に対して許可されているか判断する。このシステムと互換性を有するPVR、PC又はDVDレコーダは、これらのAGC、CS及びBPP又は同様のプロセスを検出し、それらにより規定されるパターンを複製制御や著作権管理データと解釈する検出回路を有する。これは、PVRや類似の装置における適切な追加的ロジック処理機能を要求する。従って、本システムと互換性を有するPVR又は同様の装置は、従来利用可能なPVR又はパーソナルコンピュータとこの点に関して異なっている。
【0009】
また、上述の符号化方法に従って調整された映像データを搬送する従来のデジタルビデオ(多用途)ディスク(DVD)やビデオテープなどの記録キャリアが考えられる。従来、映像は、MPEG−2圧縮映像形式などによりDVDに格納される。この圧縮は、冗長なデータ(映像帰線消去期間など)を削除する。しかしながら、圧縮映像が解凍され、デジタルからアナログへの変換のため提供されるとき、帰線消去情報が再構成される(圧縮データが、どのようにして画面上で水平及び垂直に最終的に表示されるべきかに関する情報を提供するため、少数のビットが使用される)。これらの「トリガー」ビットの有無に基づき、帰線消去期間は、通常の映像規格ごとに構成されるか、又は、AGC/CS/BPP調整ごとに構成される。その後、アナログ映像波形のデジタル表示は、アナログ映像信号を生成するため、デジタル・アナログ変換器に印加される。一例では、トリガービットは、DVD上の各2KB(すなわち、セクタ)のデータ(圧縮された音声映像データ)に関するものである。2KBは、1フレームの映像よりはるかに小さい。従って、所望の場合、DVDオーサリングプロセス中に行われるビット設定を通じて、迅速に制御するように各フレームの実際の波形を変更するのに十分なDVDのトリガービットの解像度が存在する。
【0010】
格納(記録を含む)を制御するのに加えて、本符号化方法の他の例となる利用は、(1)宅内又は公衆ネットワークを介し他の家庭となど、ネットワークを介した映像コンテンツの送信制御、(2)ある解像度又は画質レベルによるコンテンツのレンダリング制御、及び(3)ネットワークの他のデジタル記憶装置への映像の以降の移動の制御、である。
[詳細な説明]
図1は、AGCプロセスとCSプロセスを利用したここで開示されるようなアナログプロテクションシステム(APS)の各状態を表形式により示す。(「APS」は、映像分野において一般的に使用される用語である。)この場合、0〜3と番号付けされた4つのAPS状態が左側の列に示される。各状態は、アナログ映像信号の特性についてのカラーストライプ(CS)の調整及び上述の擬似同期(AGC)の有無に対応する。(この例は、BPP調整を利用していない。)状態0に対して示されるように、AGCとCSの何れもが、存在しない「オフ」となっている。従って、この状態は、調整のないNTSCやPALタイプなどの標準的な映像信号である。この場合、従来の映像に当てはまるように、PVRの無制限な格納(複製)が許可される。AGCがオンであり、CSがオフであることに対応する状態1は、PVRが映像を格納することが可能な格納時間(期間)を設定していることを示す。これについては、以下においてさらに説明される。
【0011】
AGCがオンであり(存在し)、2ラインCSプロセス(後述される)の存在に対応する状態2は、以下でさらに説明されるように、映像を格納(複製許可)しないことを示す。
【0012】
AGCがオンであり(存在し)、CS4ラインプロセスがオン(存在)することに対応する状態3は、ある番組に対して90分の格納時間を準備したことに対応する。
【0013】
さらなる詳細では、何れかの映像分野において、カラーストライププロセスが、当該カラーストライププロセスが存在しないN本の連続するスキャンラインに先行するN本の連続するスキャンラインに存在するように、既知のカラーストライププロセスが典型的には与えられる。この2ラインパターンが繰り返される。これは、N=2又は4の値を用いた大部分の米国(NTSC−TV)VCR及びテレビ装置による複製禁止に対して効果的な満足いく商用の実現形態であることがわかっている。もちろん、これは一例であり、限定的なものではない。従って本開示のため、2つのタイプのカラーストライププロセスが説明される。1つは、CSを有する2本の連続する映像スキャンラインに先行するCSを有する2本の連続する映像スキャンラインを有する2ラインCSプロセスである。4ラインCSプロセスは、CSのある4本の映像スキャンラインと、CSのない4本の映像スキャンラインを有する。
【0014】
図1は、各状態が1つの制御情報を伝える4つの状態を規定する。従って、ここでは、符号化パターンを規定し、これにより、関連する映像プログラムの移行の格納(デジタル領域による)の制御に関するデータを搬送するため、複製禁止方法(AGCやCSなど)が利用される。
【0015】
これらのAPS状態がどのように利用されるかに関するさらなる詳細は、図2Aに示される。一例では、AGCプロセスの以前の商用の実現形態に基づき、図2Aの各行に示されるAPSシーケンスの各デジットを確認するには、3分間の映像再生を要する。従って、映像信号に適用された符号化(3つのデジットの)を一意的に特定するには9分かかる。従って、(APSの状態2が検出されなくなってから)最初の9分間については格納が許可され、9分後には、コンテンツの各ユニットがPVRのハードディスクドライブにどのくらい時間存続しうるか決定されることとなる。従って、許可された使用(格納)が決定されたコンテンツ(番組など)のユニットは9分であり、その後、符号化により当該ユニットが持続可能な期間(例えば、36時間、1週間、1月など)が通知される。90分の格納時間とAPSシーケンス「333333...」を示す図2Aの先頭の行を参照されたい。APSにチューニングされ、これにより常にAPSコード「333333」を出力することによりすでに市販されているDVDビデオディスクが存在する。この符号化により、これらのディスクからのコンテンツは、(新たに)準拠するPVR上で90分まで格納することができる。
【0016】
図2Aにおいて、図1の4つのAPS状態が、さらなる情報を搬送するようシーケンス状に合成される。図2Aの第2行では、36時間の映像プログラムが格納されていることが意図される。従って、APSシーケンスは、格納を許可することを示すAPS状態3から始まる。従って、本例において許可された格納時間は、90分間のブロック内である。図2Aの第2行の以降の数字は、本例では36時間である、当該格納が持続される時間を示すコードである。(図1に示されるような状態2が格納しないことを示して以来、当該シーケンスからのAPS状態2がないことに留意されたい。)図2Aにおいて、行2の以降の符号化「10310」などは、格納期間が設定され、本ケースでは36時間まで90分のブロックにより持続することを示す。(36時間は、24個の90分のブロックである。)図2の次の行は、格納が1週間持続する場合、APSシーケンスがシーケンス「13131」に先行する3などであることを示す。図2に示されるような他のコードは、1月又は6月の格納の持続に対して与えられる。ここで、90分の格納時間の使用は、他の例において変更可能なパラメータであるということに留意されたい。
【0017】
図1及び2Aの特定の符号化、パラメータ及び値は、単なる一例である。ここでの目的は、本ケースでは、映像の特定の使用が限定又は制御されるべきであるということである。権利所有者(著作権所有者)の全体的な目的は、デジタル記録を行う者がその記録を無限に閲覧することを可能にすることを所有者が所望しないなど、使用を制御することである。権利所有者は、記録へのアクセス(又はそれの実際の存在)がある時点で終了されることを所望する。一実施例では、この時点は(追加)料金を支払うことにより、又は他の交換機構により決定又は延長されるようにしてもよい。しかしながら一般には、1つの目的は、従来のPVRにおいて現在利用可能であるような記録と異なり、特定のプログラム又は映画の記録(格納)が無限の期間を有さず、特定回数の視聴のみを許可するよう比較的短期間で終了するということである。このシステムは、視聴回数を実際に計数し、これに応じてユーザに課金する従来のデジタル著作権管理(DRM)システムと共に利用可能であるということは理解されるであろう。
【0018】
APSの格納制御の他の実施例は、図1と同様に、状態1に制限なしに格納が許可され、すなわち、ここでのPVRのケースでは、無料で特定の映画/プログラムの格納が利用可能であるという意味を割り当てる。言い換えると、格納の制限がない。しかしながらこの他の実施例では、APS状態1は、完全なAPSシーケンスが決定される時点まで、90分の格納を許可することに対応する。何者かが当該シーケンスを介しデコーダと映像信号を接続する場合、当該シーケンスを決定するのに依然として9分間かかり、すなわち、当該シーケンスは常に「3」から始まるとは限らず、図2Aの行1では、コード「103103」は依然として36時間と区別することができる。また、セキュアデジタル接続への再送は提供されない。(以下の図6A〜6Eに関する説明を参照されたい。)当該他の実施例におけるAPS状態2は、格納を無限に許可することに対応するが、再生中のセキュアデジタル接続への再送は許可されない。当該他の実施例におけるAPS状態3は、セキュアデジタル接続への再送により、90分間などのPVRのハードディスクドライブへの格納を許可する。以降の符号化は、当該プログラムのトータル36時間の格納時間などを与えるため、90分間の格納の増分がどれくらい許可されるか示すのに提供される(図2Aと同様に)。
【0019】
図1のAPS状態0は、ここで説明されるような複製/格納制御を有しない従来の映像プログラムを収容する場合に限って提供されることに留意されたい。
【0020】
格納制御の符号かスキームのさらなる他の例は、やや複雑である。この第3の例は、当該プログラムに対して許可される90分のユニットなどのトータルの格納期間ユニットのユニット数の符号化表示を映像信号の何れかから検出するための表示としてのポインタとして、図1のAPS状態3(例えば、AGCがオンであり、カラーストライプ4ラインなど)を使用する。例えば、この符号化表示の1つの位置は、現在はテレテキストサービスに割り当てられているが、符号化された値の使用を許可するNTSC映像のスキャンライン21〜22である。格納期間ユニットの符号化されたユニット数を配置するための他の場所は、当該ユニット数を含む透かし内である。典型的には、この数は、格納が持続することが許可される時間ユニット数(例えば、90分など)、時間数又は日数の表示である。
【0021】
他の意味が、権利所有者などにより決定されるような各種方法により格納などの利用を制御する図1の符号化に与えられてもよいということは理解されるであろう。関連する再生装置(PVRなど)は、その内部回路及びソフトウェアに関して符号化と互換性を有しなければならない。従って、すべてのPVR又は等価な装置が、有用な市販の実現形態に対して互換性を有するように、図1/2Aのタイプのコードの産業規格(権利所有者やPVRなどのメーカーにより採用される)が存在することが望ましい。
【0022】
BPPプロセスは、AGCプロセスとCSプロセスと共に又はそれ自体により、符号化された制御情報を同様にして搬送することができる。BPPプロセスは、(上述のように)一実施例では、各映像フレームに0〜30のバックポーチパルスを追加することが可能であるため、AGCプロセス又はCSプロセスより多くの情報を搬送することができる(バックポーチパルスが、垂直帰線消去期間にあると制限されるが、垂直同期パルスの前後の何れにも配置されると仮定すると)。このような30の追加されたパルスを使用することは、AGC又はCSプロセスに全く頼ることなく、各フレームに8ビットの符号化データを規定する。BPPプロセスは、カラー(クロミナンス)領域ではなくルミナンス(Yコンポーネント)領域において映像信号に対する処理を行う。一実施例では、そのような1つのバックポーチパルスが、垂直同期パルスの前後何れにおいても、垂直帰線消去期間の垂直(同期)同期パルスの選択された1つのパックポーチに追加される。各フレームの追加されたバックポーチパルスの個数は、映像の使用を制御するための符号化されたデータを規定する。(もちろん、VBIの各水平同期パルスごとに、1つのバックポーチパルスのみが追加される場合、これは、垂直同期パルス前のそのような追加されたパルスの個数をフレームごとに6に制限する。)
ここで、BPP調整を映像信号に制御可能に追加する回路を有する映像エンコーダが、現在市販されており、このような映像エンコーダは、Ryanによる米国特許第4,819,098号の譲受人であるMacrovision Corp.からライセンスされている。少数のバックポーチパルス(各フレームに合計およそ6未満など)の使用が、アナログ領域においては低い複製禁止効果しか有しないことがわかっている。通常、これは望ましくないが、ここでのBPP効果は、意図される場合には、以降のアナログ領域の複製に対して最小効果又は効果なく符号化された情報を搬送することができる。同様に、BPP調整は一般に、AGCやCSプロセスより正当なアナログ領域のコピーの再生可能性に対して望ましい効果を有する。
【0023】
図2Bは、BPP調整を利用し、これにより、本実施例ではその大部分が使用されない多数の追加的なAPS状態を提供する図1の符号化スキームの変形を示す。追加的な状態が利用可能になることにより、使用制御はより高度なものとなる。図2Bはまた、これらの状態が、NTSC及びPAL TVにおいて異なる意味を有するよう規定することができることを示す。図示されるように、図1と同様に、APS状態0について、複製(格納)が予約なしに許可される。NTSC TVの状態1については、エントリ「TS(30/24h)は、一時的な格納が30日間だけ許可されるが、再生は、準拠した再生装置により24時間の視聴ウィンドウに限定されることを意味する。NTSC TVの状態2については、「Buffer(90)」は、90分間の格納が許可される(図1の状態3と同様に)ことを意味する。図2Bの状態3については、「copy never」は、図1の状態2の「do not store」と同じである。状態6〜39及び44〜75はリザーブされている。その他の使用制御エントリはそれぞれ以下を意味する。(ここでの「ドメイン」とは、以下に示されるセキュアネットワークなどを表す。)
COG:格納存続に関する制限なしの一世代のみの複製
COGHD:格納存続が許可されていない一世代のみの複製
MAD:認証されたドメイン内部で許可される移動(転送)
CAD:認証されたドメイン内部で許可される複製
BPP調整について、「6pre」とは、6つのバックポーチパルスが追加されたプレ垂直同期パルスを意味し、同様に、「0pre」とは、バックポーチパルスが追加されていないプレ垂直同期を意味し、「0:6」とは、0〜6のバックポーチパルスが追加されていることを意味する。同様に、「0po」とは、バックポーチパルスが追加されたポスト垂直同期ではないことを意味し、「1po」とは、1つのバックポーチパルスが、追加されたポスト垂直同期であることを意味する。
【0024】
図2Bにおいて、状態0〜5及び40〜43のすべてにおいて、6未満のバックポーチパルスが各フレームに追加されるため、AGC及びCS調整によるAPS状態0〜5はアナログ複製を制限(禁止)し、状態40〜43は制限しないということに留意されたい。ここでは、追加されたバックポーチパルスは、カラーバースト(標準的なカラーバースト又はCS)とは干渉しない。なぜなら、典型的には、BPP調整は、映像ルマ(Y)コンポーネントのみが存在し、従って、カラーバーストが存在しないVBIにおいて使用されるためである。
【0025】
従って、本発明によると、AGC、CS、BPP又は同様のプロセスの少なくとも1つにより、映像信号の符号化のための時間可変的な制御信号を搬送するビデオテープのデジタルビデオディスク(DVD)などの記録キャリアが考えられる。上述のように、この時間可変的とは、0,1,2,3など(すなわち、00,01,10,11)のAPS状態の値を搬送することが可能なDVDトリガービットが、DVDビデオディスクの各セクタにおいて異なる値に設定可能であることを意味する。
【0026】
図3Aは、本開示によるエンコーダ8のブロック図を示す。(図3A及び装置を図示する他の図面は、当該分野において従来からあるようなRFビデオではなくベースバンドに対する処理を示すことが意図されるということは理解されるべきである。)エンコーダ8は、APSデータを搬送するAGC、CS及びBPP調整を有するアナログ映像により、本開示による入力デジタル映像をアナログ映像に変換する装置である。一例として、エンコーダ8は、ユーザにより使用されるテレビセットトップボックス、又はインターネットを介し映像を受信するパーソナルコンピュータに設けられる。セットトップボックスは、典型的には、デジタルケーブルテレビ又はデジタル衛星テレビを受信している。これにより、エンコーダ8は、出力端末40を介しアナログ映像のローカル符号化を提供する。デジタル入力映像は、入力端末10において受信される。一実施例では、このデジタル映像は、ヘッドエンドから送信されるようなデジタル映像に各プログラムの制御フィールドを含める。このタイプの制御フィールドは、デジタル著作権管理などのための制御情報を提供するのに周知であり、この場合はまた、特定の映像プログラムが格納許可されているか、そしてどのくらいの期間格納が許可されているかに関する複製制御データを搬送する。
【0027】
端末10のデジタル映像入力は、MPEGフォーマット映像を従来のデジタル・アナログ変換器16に送信する従来のMPEGデコーダ12に接続される、抽出装置20は、この制御フィールドを抽出し、特にそれから複製制御データを抽出する。デジタル領域におけるこの複製制御データの正確なフォーマットは、任意の適切な形式をとり得るが、もちろん、コンテンツプロバイダ(又は、ケーブル/衛星システムヘッドエンド)により通常採用され、エンコーダ8により理解可能な規格である必要がある。その後、抽出装置20により抽出されるようなデジタル複製制御データは、デジタル複製制御データを格納し、図2A又は2Bなどに示される適切なAPSシーケンスを当該データから生成するためのメモリを有する複製制御メモリ/フォーマッタ24に提供される。例えば、複製(格納)が自由に許可される場合、生成されるAPSシーケンスは、図1に示されるようなもの、すなわち実質的には、AGCがなく、カラーストライプがなく、BPPがいくらか又はないものである。他方、格納制限がある場合、生成されるAPSシーケンスは、APSが提供され、CSが4ラインプロセスとなることを意味するAPS状態3から始まる図2Aに示されるものの1つとなる。制御データはまた、図2に示されるように、本ケースでは格納期間を有する。従って、図2A(又は図2Bの状態)のAPSシーケンスの1つは、APSシーケンスを復号し、それを用いて(アナログ)AGC生成装置28、カラーストライプ生成装置30及びBPP生成装置33を関連する加算器32、34及び35によりオン/オフにするロジック24にデジタル形式により伝えられる。AGC又はCS調整のないBPP調整の追加は(6以下などの各フレームに追加される比較的少数のバックポーチパルスにより)、下流の準拠したデジタルメディア記録装置に権限(符号化データなど)を伝えながら、以降のVHS(アナログ領域)映像を許可する。AGC調整、カラーストライプ調整及びバックポーチパルス調整をそれぞれブロック28、30及び33に提供する(アナログ)回路が、Ryanによる米国特許第4,631,603号の図2、第4,577,216号の図1及び第4,819,098号の図4に示される。
【0028】
もちろん、これらAGC、CS及びBPP生成装置の他の実施例もまた知られており、一部の実施例では、これらはデジタル領域で機能し、このため、AGC、CS及びBPP調整は、変換器16の上流に挿入される。図3Bは、デジタル・アナログ変換器16の上流に接続され、デジタル的に実現されるAGC生成装置29、CS生成装置31及びBPP生成装置39を有する図3Aのエンコーダ8に類似したエンコーダ9の他の例を示す。ここでは、BPP生成装置は、図示されるような8ビット以下のデータを加算器(合成装置)35に提供する。生成装置29、31及び39をデジタル的に実現することは、当業者の技術範囲内のものである。このAGC、CS及びBPP生成装置のデジタル的な実現は、以降において変換器16によりアナログ形式に変換される、AGCパルス、カラーバースト及びバックポーチパルスのデジタル表現をサンプルごとに生成する。生成装置29、31及び39のデジタル実現は、IC(集積回路)において容易に実現される。
【0029】
適切なエンコーダは、AGC、CS及びBPP調整のすべての提供する必要はなく、これは設計選択事項であり、同様のことが対応するデコーダについても言える。図3A又は3Bのエンコーダは、集積回路などの多くの形式をとり得るものであり、実際にセットトップボックスなどの他の回路と組み合わされてもよいということは理解されるであろう。また、エンコーダの機能は、プロセッサにより実行されるソフトウェアにより実現されてもよい。従って、図3A及び3Bのエンコーダの出力ポート(端末)40は、以降の格納の制御を提供するため、所望のAGC、CS及びBPP調整を含むアナログ映像を出力する。その後、このアナログ信号は、例えば、テレビ装置、PVR、VCR又はDVDレコーダなどへの入力に適したものとなる。
【0030】
本開示によるシステムにおいて、図3A又は3Bのエンコーダが設けられなくともよいということは理解されるべきである。例えば、映像がDVDを介し配布される場合、符号化プロセスは、DVD製造又はマスタリング工場において行われ、典型的には、アナログ映像をDVDに出力する必要はないため、図3A又は3Bのタイプの装置を必ずしも必要としない。
【0031】
図4A及び4Bは、本開示によるビデオキャプチャカードを搭載するパーソナルコンピュータ、DVDレコーダ又はPVRなどに使用するのに適した2つの両立するデコーダ42と44を示す。これらのデコーダは、大きくは等価であるが、図4Aのデコーダ42はアナログ領域においてより多くの機能を実行し、図4Bのデコーダは、デジタル領域においてより多くの機能を実行する。PVRは、ケーブル/衛星テレビセットトップボックスに合成されてもよく、この場合、図4A/4Bのエンコーダはまた、このようなセットトップボックスに合成されてもよい。
【0032】
図4Aにおいて、図1及び2のAPSシーケンスによりすでに符号化されているアナログ映像信号が、それの入力ポート50を介しエンコーダ42に提供される。このアナログ映像は、例えば、コンポジット又はコンポーネント映像である。再び、RFチューニングは図4Aのエンコーダには設けられないため、典型的には、上記映像はベースバンド映像である。何れか必要とされるRFチューニングが、上流に設けられるが、それは図示されない。その後、このアナログ映像は、ルマ(Y)セパレータ51を介しAGC検出器52、カラーストライプ(CS)検出器54及びBPP検出器51に適用される。AGC検出器52の具体例は、参照することによりここに含まれるQuanによる米国特許第6,421,497号の図4に示されている。他のタイプのAGC検出もまた利用可能である。(AGC検出器52は、それのブロック14を除いてQuanの図4の検出器のすべての要素を有する。)AGC検出器52は、入力アナログ映像内のAGC調整の存在の表示を出力する。この表示は、例えば、AGCパルスがあるスキャンライン上に存在する場合、その出力が論理「1」(yes)となり、存在しないことは論理「0」(no)により示されるなど、図示されるようなyes/no(論理「1」/「0」)に関するものであってもよい。
【0033】
カラーストライプ検出器54の一例が、参照することによりここに含まれるBrillらによる米国特許第6,600,873号の図3に示される。(Brillの図3のカラーストライプ検出器はまた、ここでは不要でなるスイッチ46を有する。)カラーストライプ検出器の他の例が、参照することによりここに含まれるQuanらによる米国特許第5,784,523号の図3に示される。(Quanらの図3のカラーストライプ検出器は、ここでは不要な調整回路22を有する。)また、カラーストライプ検出器54は、2ライン及び4ラインカラーストライププロセスを検出し、これらを区別することが必要である。Quanらによる米国特許第5,784,523号の図3に示されるように、カラーストライプ一メモリは、一度に少なくとも5本の映像スキャンラインを追跡する。このため、カラーストライプ検出器54は、2ラインカラーストライプ又は4ラインカラーストライプ又はカラーストライプの有無を示す。
【0034】
アナログ又はデジタル領域の何れにおいて動作する場合であっても、カラーストライプ検出器は、N+1本の連続するラインのカラーバーストの位置を決定する。それは、これらN+1本の連続するライン内においてカラーバーストの位置(位相)のずれが存在するか判断する。例えば、それが2ライン(N=2)検出器である場合、それは3本の連続する水平スキャンラインを比較する。それが4ライン(N=4)検出器である場合、それは5本の連続する水平スキャンラインを比較する。これらN+1本のラインのすべてが、カラーバーストに関して一致する場合、カラーストライププロセスは存在しない。しかしながら、ずれは、特定の映像スキャンライン群にカラーストライププロセスが存在することを示す。図2のAPSシーケンスは、典型的には、すべてのフレームに対して最も速く変化する。しかしながら、実際には3分ごとに変化する可能性がある(NTSC TVの90フレームごと)。
【0035】
Quanによる米国特許第6,421,497号(参照することによりそのすべてがここに含まれる)の図4に示されるタイミングパラメータに対する通常の調整がある場合、検出器55と同様に適切なBPP検出が実現される。
【0036】
その後、AGC検出器52、カラーストライプ検出器54及びバックポーチパルス検出器55からの出力信号が、一実施例では、検出器52及び54からの入力信号に応じて、与えられたフレームのアナログ信号がAPS状態の何れか一を示しているか判断する、制御回路、マイクロプロセッサ又は配線ロジックなどのロジック60に印加される。ロジック60はまた、APSシーケンスを決定するため、フレームシーケンスのAPS状態を集計する。すべての映像は、ここで開示されるような符号化方法を利用せず、従来技術と同様に状態0がデフォルト状態となる上記状態の少なくとも1つとなることが仮定される。BPP検出器55は、一実施例では、8ビット検出信号をロジック60に提供する。
【0037】
これに応答して、ロジック60は、この場合には、記録(格納)が許可されるか否か、許可される場合には、図2A又は2Bに示されるタイプの記録に関する期間制限が存在するか否かを示すデータを搬送するMPEGにおいて知られているタイプの「プライベート」(デジタル)データストリームをフォーマット処理し、出力する。このプライベートデータストリーム部分は、任意の有用なフォーマットを有するが、もちろん、システムの他の要素と互換性を備えている必要があり、このため、合意されている規格となる。プライベートデータストリームは、MPEG−2映像エレメンタリを有するMPEG−2プログラム(ユーザデータ)ストリーム及び音声データストリームにより多重化される従来のMPEGプライベートデータストリームとすることができる。あるいは、プライベートデータストリームは、MPEG−2プログラムストリームとは独立のデータ構造である。
【0038】
ポート50における入力アナログ映像がまた、従来の映像デコーダ65に接続され、その後、従来のMPEGエンコーダ66によりMPEG−2フォーマットに符号化されるデジタル映像を出力するアナログ・デジタル変換器64と接続される。従来、映像デコーダ65は、1つのストリームとして入力されるコンポジット映像信号(カラーバースト及び同期パルスを含む)を、ルミナンス(Y)とも呼ばれるルマと2つのカラー(クロミナンス)差分信号(R−Y)及び(B−Y)の3つのストリームに分離する。従来、その後、これら3つの信号のすべては、個別にMPEG−2圧縮され、最終的なMPEG−2映像ストリームに多重化される。その後、このMPEG映像コンテンツは、求められる複製制御データを含むMPEG映像(デジタル映像)を出力端末72において提供するため、合成装置68においてロジック60からのプライベートデータストリームと合成される。もちろん再び、何れか準拠するPVR、DVDレコーダ又はパーソナルコンピュータがさらに、以降の格納を制限するため、この複製制御データを解釈するロジック又は回路(ここには図示されないが、後述される)を有する。
【0039】
図4Bは、図4Aのものとほとんどの点において類似し、同じ参照番号の同様の要素を有するデコーダ44の他の例を示す。しかしながら、図4Bでは、AGC、カラーストライプ及びバックポーチパルス信号の検出は、デジタル領域において実行される。従って、図4Bは、アナログAGC検出器52、アナログカラーストライプ検出器54及びバックポーチ検出器55を有するのではなく、代わりにデジタルAGC検出器78、デジタルカラーストライプ検出器80及び(デジタル)ルマセパレータ79を介し接続されるデジタルバックポーチパルス検出器81を有する。しかしながら、これらがデジタル回路(又は本開示に基づき容易に構成されるソフトウェア)により実現されるという事実を除いて、それらは、アナログ検出器52、54及び55と同様にそれぞれ機能する。
【0040】
上述の図4A及び4Bのエンコーダは、典型的には、PVR、DVDレコーダ又はパーソナルコンピュータなどの同様の装置に搭載される。上述のように、そのようなエンコーダは、AGC、CS及びBPP検出器のすべてを有する必要はない。当該回路は、上記装置の他の回路と同一のIC(集積回路)上にあってもよいし、あるいは、独立のIC上にあってもよい。これらのエンコーダの機能は、回路ではなくソフトウェアにより実行されてもよい。求められる機能を実行するため、ソフトウェアが回路にどのように置換されるかということは、当業者により容易に理解される。
【0041】
図5は、本開示によるパーソナルビデオレコーダの一例のブロック図である。テレビチューナーやユーザインタフェースなどのPVRの多数の従来の要素は、省略される。これらは、当該分野では周知であるような従来技術によるものである。理解するのに必要な要素のみが図示される。図5示される要素の多くは、図4Bなどに示されるものと同一であり、同様にラベル付けされ、ここではさらなる説明はされない。図5に示される要素は(典型的には、従来のPVRにも存在する)、例えば、MPEGなどに従ってユーザデータを圧縮する映像圧縮回路86である。その後、圧縮された映像は(プライベートデータストリームと共に)、暗号化装置88により暗号化される。このような暗号化は、当該分野では従来技術である。典型的には、暗号鍵は各PVR装置に一意的なものであり、このため、ハードディスクドライブ90に格納される記録されたPVRマテリアルは、同一モデル及びメーカーからの他のPVRに移植することはできない。従って、暗号化は、当該PVR装置への記録を「拘束」する。
【0042】
もちろん、図5のPVRもまた再生機能を有する。それ以外のものは従来技術によるものであるため、再生回路の関連する要素のみが示される。再生が所望されるとき、従来、ユーザは何れのプログラムを視聴することを所望するか選択していた。この時点で、記録制御が再生となる。一実施例では、PVRのプロセッサ(図示せず)は、当該プログラムに関するAPSコードシーケンスにより表されるように、当該プログラムの格納期限が経過すると、各プログラムに対して記録をメモリ(それのハードディスクドライブなど)に維持する。この期限は、別に格納されているテーブルに保持されてもよいし、又はストレージの各プログラムに添付されてもよい。期限が到来すると、プロセッサは、ハードディスクドライブ90から当該プログラムを消去又は上書きする。他の実施例では、暗号化回路88により暗号化(及び以降の解読)に用いられるキーに同様の期限が割り当てられ、当該期限後、このキーはもはや利用不可とされ、キーがないことにより解読が不成功にされる。この場合、ハードディスクドライブ90からアクセス不可なプログラムを以降において消去又は上書きするステップが以降において設けられる。
【0043】
ハードディスク90から読み出された暗号化されたデータ(プログラム)は、暗号に用いられたものと同一のキーを利用して(期限切れでない場合)解読装置94により解読される。解読されたプログラムは、当該映像を解凍し、格納されているMPEG映像をデジタル・アナログ変換器96によりアナログ形式に変換されるデジタル形式に変換する映像エンコーダ96に提供される。これと同時に、プログラムの解読されたプライベートストリーム部分が抽出され(例えば、図示されないPVRプロセッサにより)、格納制御データがAGC/カラーストライプ/バックポーチパルス生成装置98に伝えられる。プライベートストリームデータは、プライベートストリームデータの一部であり、生成装置98を制御するのに利用されるAPSシーケンスに従って、AGC、カラーストライプ及びバックポーチパルスの有無及び性質を示す。適切な(アナログ回路)AGC、CS及びBPP生成装置の例が、上述されたように、Ryanによる米国特許第4,631,602号の図2、第4,577,216号の図1及び2、及び第4,819,098号の図4にそれぞれ示される。その後、結果として得られるAGC、CS及びBPP調整(ここでは、デジタル領域で生成されているが、それに限定されるものではない)は、デジタル・アナログ変換器102に伝えられ、もとの入力映像アナログにより与えられるものと同一の(又は調整された)AGC、カラーストライプ及びバックポーチパルス調整によるアナログ映像として出力されるデジタル映像コンテンツに合成装置100において合成される。PVRから再生中に挿入されるAGC、CS及びBPP調整は、もとの映像に対する符号化と異なっている可能性がある。ほとんどの例では(世代的複製制御に対する)、格納を許可するものとして当初符号化されたコンテンツは、以降の格納が許可されていないことを示す図1のAPS状態2により符号化される。
【0044】
図5のPVRを利用して、様々な再生の選択肢が利用可能である。1つの選択肢では、映像が、AGC、カラーストライプ又はバックポーチパルスプロセスを行うことなく、当該分野において標準的な未調整映像として出力される。第2の選択肢では(図5に示される)、出力アナログ映像は、入力AGC/CS/BPP調整の複製を含む。第2のものの変形である他の選択肢では、出力映像は、例えば、複製許可から不可に、又は時間Tに対して許可された複製及び格納が時間T−dに変更されるなど、APS状態を変更するよう調整される。例えば一実施例では、許可された格納期間は、入力アナログ映像より出力アナログ映像に対して短くされる。
【0045】
図6A〜6Dは、格納制御以外の他の目的についての本発明による符号化方法の利用を示す。例えば、他の1つの利用は、図2AのAPSシーケンスの1つを用いて、付随する映像コンテンツをセキュアデジタルネットワーク(インターネットなど)を介し転送(移動)するための許可が、付与又は禁止されていることを示す。より長いAPSシーケンスは、例えば、最大で12までの他の利用の制御を可能にする。図6Aは、これを示し、図4B及び5のものと類似したいくつかの要素(ブロック)を有するが、異なって構成されるシステムを示す。図6Aの左上部分は、図4B及び5のものと類似しているが、暗号化装置88からの暗号化された映像は、スイッチ110を介しTCP(Transmission Control Protocol)フォーマッタ112と接続され、ライン114を介しロジック60により制御されるスイッチ110は、TCP/IP(Internet Protocol)を介した送信が、検出されたAPSシーケンスに応じて許可又は禁止されるか制御する。
【0046】
図6Aの下流の要素は、IPフォーマッタ118と物理的レイヤ(イーサネット(登録商標)など)フォーマッタ120を有する。あるいは、TCPフォーマッタ112はUDP(User Datagram Protocol)と置換され、イーサネット(登録商標)フォーマッタ120は無線イーサネット(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)又はIEEE1394規格通信用に構成されたフォーマッタと置換される。従来、フォーマッタ120は、インターネット及び/又は受信エンドのホームネットワーク124を介し、イーサネット(登録商標)デフォーマッタ128、IPデフォーマッタ130及びTCPデフォーマッタ132と接続されている。110〜132のすべての要素は、従来技術によるものである。
【0047】
図6B〜6Dは、同様にラベル付けされた同様の要素を有するAPS符号化方法の各種制御使用のための図6Aのシステムの変形を示す。図6Bは、受信エンド(図の右下)における出力映像が、コンポジット/コンポーネントアナログ映像であるレンダリング使用を制御するため構成されるシステムを示す。この場合、解像度映像低減回路132は、画素数に関してある画像解像度又は画質レベルを提供するため、映像エンコーダ66の上流に接続される。
【0048】
図6Cは、出力において、VGA、XVGA又はSVGAタイプのコンピュータタイプアナログコンポーネント映像が提供されるということを除いて、図6Bと類似している。図6Bと同様に、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)及び同期アナログ映像出力信号を提供する4つのデジタル・アナログ変換器138〜144を駆動するRGB映像フォーマッタ136に接続される解像度低減回路132が存在する。
【0049】
図6Dは、フラットパネルディスプレイを駆動するのに用いられるDVI規格に準拠するなど、デジタル映像を出力するよう構成される図6Cの変形である。ここで、RGB映像フォーマッタ136は、フラットパネルディスプレイ物理的インタフェース152を駆動するデジタル映像(DVIなど)インタフェース150と接続される。
【0050】
本開示は、例示的なものであり、限定的なものではなく、本開示に基づきさらなる調整が当業者には明らかである。例えば、アナログタイプとしてここで開示される回路は、デジタルにより実現されてもよいし、その反対もいえる。また、ここで回路要素として示される要素は、適切なプロセッサにより実行されるソフトウェアとして実現されてもよく、このようなソフトウェアの符号化は、本開示に基づき当業者の技術の範囲内であろう。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】図1は、AGC及びCSプロセスを利用した本開示による映像使用の4つの制御状態を示すテーブルである。
【図2A】図2Aは、格納制御のため本開示によるコードシーケンスの表形式による具体例を示す。
【図2B】図2Bは、AGC、CS及びBPPプロセスを利用した表形式によりコード制御状態を示す。
【図3A】図3Aは、本発明の符号化プロセスを実行するパーソナルコンピュータ又はセットトップボックスに存在するタイプのエンコーダのブロック図である。
【図3B】図3Bは、第1エンコーダのブロック図である。
【図4A】図4Aは、PVR、DVDレコーダ又はパーソナルコンピュータなどにおいて利用されるデコーダのブロック図である。
【図4B】図4Bは、図4Aと同様のデコーダの他の例である。
【図5】図5は、図4Aのタイプのデコーダと共にパーソナルビデオレコーダのブロック図である。
【図6A】図6Aは、映像のインターネット送信のための本発明によるシステムの利用を示す。
【図6B】図6Bは、映像のインターネット送信のための本発明によるシステムの利用を示す。
【図6C】図6Cは、映像のインターネット送信のための本発明によるシステムの利用を示す。
【図6D】図6Dは、映像のインターネット送信のための本発明によるシステムの利用を示す。
【発明の詳細な説明】
【0001】
[発明の技術分野]
本開示は、映像に関し、より詳細には映像コンテンツの使用の制御に関する。
[背景]
映像の複製禁止や複製制御などの映像の使用制御の技術的問題は周知である。これらは、典型的には、著作権管理された映画、テレビ番組又は他の映像マテリアルの権限のない複製を禁止又は阻止するための技術である。複製禁止の一例が、Ryanによる米国特許第4,631,603号に開示されている。これは、テレビ受信機が調整された映像信号から通常のカラー画像を依然として提供できるようにアナログ映像信号が調整される一方、再生時にこの調整された映像信号のビデオテープの記録が、一般には受け入れられないテレビ画像を生成するというものである。このAGC方法は、特定のビデオカセットレコーダ(VCR)の自動ゲイン制御システムは、従来の映像信号の通常の「同期」パルスと追加された「擬似同期」パルスとを区別することができない。Ryanは、記録されたアナログ映像信号の再生中に受け入れられない画質となるように、垂直帰線消去期間においてポジティブゴーイング(自動ゲイン制御)パルスの対となる擬似パルス(ネガティブゴーイング)パルスを加えることを開示している。他のタイプの複製禁止(アナログ映像用)が、Ryanによる米国特許第4,577,216号とWrobleskiらによる米国特許第6,516,132号に開示されている。Wrobleskiでは、アクティブカラー映像(アナログ領域における)の各ライン上の垂直帰線消去期間に従来存在するカラーバーストがそれの位相に関して調整され、これにより、映像信号の移行のビデオテープの記録が、カラーエラーのストライプ又はバンドとして出現するカラー忠実性の望ましくない変化を示すという「カラーストライプ(CS)」プロセスと呼ばれるものが開示されている。
【0002】
他のタイプのアナログ映像複製禁止は、Ryanによる米国特許第4,819,098号に開示され、そこでは、ポジティブゴーイングパルスが通常出現する水平同期パルスのトレーリングエッジの直後に後続する映像信号に追加され、これにより、水平同期パルスのバックポーチリージョンに存在することとなるような「バックポーチパルス(BPP)」プロセス又は調整とここでは呼ばれるものが開示されている。(これに関して、ポジティブゴーイングとは、水平同期パルスが、それらのバックポーチが映像信号のアクティブ映像部分の0IRE単位の振幅のNTSC−TVにあり、それらの最低部分が約−30IRE単位の振幅まで下方拡張されることによりネガティブゴーイングとなる標準的な映像波形を表す。)バックポーチパルスは、典型的には、最大耐複製効果を実現するため、4マイクロ秒などの短い期間にアクティブ映像のピーク白色レベルとほぼ同じレベルの振幅を有する。このBPPプロセスの1つの商用バージョンでは、各映像フレームにおいて、15以下のこのようなパルスが、垂直同期ブロードパルスの前に(主として、垂直帰線消去期間VBIに)追加され、15以下のこのようなパルスが、垂直同期ブロードパルスの後に追加される。(NTSC−TVでは、VBIは、映像スキャンライン1〜21まで拡がるが、バックポーチパルスは、画像のオーバースキャン部分のアクティブ映像に追加されてもよい。)BPPプロセスは、AGC及びCSプロセスと同様に、NTSC、PAL及びSECAMテレビと互換性を有する。
【0003】
また、典型的には、透かしや他の符号化データが映像信号に含まれ、特別に適応されたビデオレコーダにより検出されるようなアナログ又はデジタル映像による使用に適した各種複製制御技術が周知である。透かしや符号化データを検出すると、ビデオレコーダは、複製を許可又は不可とする。いくつかのケースでは、これにより、世代的な(コピーワンスオンリーなど)複製制御が提供される。
【0004】
しかしながら、例えば、アナログ映像が以降においてデジタル形式により記録(格納)されるとき、さらなる予防の問題が与えられる。これは、アナログ映像インタフェースと呼ばれる。例えば、映像分野においてReplay TVやTiVoにより販売されるタイプのパーソナルビデオレコーダ(PVR)と呼ばれるものに生ずる問題がある。これらのデジタル記憶装置(ハードディスクドライブを含む)は、テレビ放送、ケーブルテレビ又は他のアナログ映像信号のデジタル記録を可能にする。これらの装置のデジタル信号処理回路は、典型的には、帰線消去期間に存在する上述のアナログ複製禁止信号の何れかをストリップオフする。(同様に、多数のデジタルビデオレコーダは、帰線消去期間を記録しないということに留意されたい。)テレビ番組、映画などの著作権管理された映像マテリアルに関して、著作権所有者は、PVRや同様のタイプの装置を用いてこのような複製(格納)を制御又は禁止することを所望する。これに関して、PVR装置は、上述のタイプの独立型のPVR装置だけでなく、例えば、テレビチューナーを有し(又は有しない)、これにより、各自のハードディスクドライブ又は他のタイプのデジタルストレージに入力信号を記録するのにPVRと同様に機能しうるDVDレコーダやパーソナルコンピュータなどもまた有することに留意されたい。
[概要]
上述のようなAGCプロセス、CSプロセス及びBPPプロセスなどの少なくとも1つのアナログ領域複製禁止プロセスを利用して、パターンをアナログ映像信号に符号化する方法が開示される。本方法では、これらのアナログ信号には、上述の複製禁止タイプのプロセスが与えられ、さらに、これらの複製禁止プロセスは、PVRにおいてなど、映像信号の許可される以降のデジタル格納などの映像利用を制御するデータを搬送するのに用いられるパターンにより提供される。従って、AGC、カラーストライプ及びBPP(又は他の同様の複製禁止プロセス)は、一部の実施例では、第1のアナログ領域における複製の禁止と、第2のデジタル領域に任意のインタフェースを介し搬送される映像信号のコードの実質的提供の二重の利用を有し、これにより、格納、再送又は他の利用など、どのタイプの以降のデジタル映像の利用が許可されているかを示すことができる。
【0005】
この許可は、著作権所有者又は他の外部ソースなどにより決定され、関連する映像コンテンツの未承認の利用、格納、再送又は他の利用を禁止するためのものである。一実施例では、AGCとCSの各プロセスは、存在する(オン)か、又は存在しない(オフ)とされる。各々が2つの状態(存在するか、存在しないか)を有するこのような2つのプロセスがあるため、一実施例では、4つの状態が提供される。フレームごとに可変数の追加プラスを有するBPPプロセスは、このような多数の状態を規定することができ、これにより、それ自体又はAGC及びCDと共に、複数の状態を規定することができる。各状態は、複製制御に関する符号化された意味を有する。例えば、第1の状態は、複製制御はなく、例えば、PVRへの格納が制限なしに許可されることを示す。
【0006】
第2の状態は、格納が許可されていないことを示す。第3の状態は、時間数や日数等に関する格納期間を示す。第4の状態は、指定された期間のみにおいて格納が許可されることを示す。
【0007】
この映像信号の符号化は、例えば、映像コンテンツを含むDVDを製造する企業により提供され、又は例えば、ケーブル及び映像衛星加入者に提供されるタイプのセットトップボックスにおいてレンダリングされる。著作権所有者などによるDVDオーサリング中、DVDディスクが以降の複製プロセス中にスタンプされる画像ファイルにおいて、特定のビットが設定される。その後、これらのビット(トリガービット)は、アナログ映像波形のAGC、CS及びBPP調整の何れの形式が行われるべきか決定するため、DVDディスクからDVDプレーヤーにより読み出される。
【0008】
対応する復号化プロセスにおいて、消費者に属するパーソナルコンピュータ又はPVRなどは、入力アナログ映像信号において、複製禁止プロセスの有無及び性質と関連する符号化パターンを検出し、これにより、何れのタイプの格納が、PVRの付属のデジタルストレージにおいて、また1日、1週間、1月など、当該プログラムの格納期間に対して許可されているか判断する。このシステムと互換性を有するPVR、PC又はDVDレコーダは、これらのAGC、CS及びBPP又は同様のプロセスを検出し、それらにより規定されるパターンを複製制御や著作権管理データと解釈する検出回路を有する。これは、PVRや類似の装置における適切な追加的ロジック処理機能を要求する。従って、本システムと互換性を有するPVR又は同様の装置は、従来利用可能なPVR又はパーソナルコンピュータとこの点に関して異なっている。
【0009】
また、上述の符号化方法に従って調整された映像データを搬送する従来のデジタルビデオ(多用途)ディスク(DVD)やビデオテープなどの記録キャリアが考えられる。従来、映像は、MPEG−2圧縮映像形式などによりDVDに格納される。この圧縮は、冗長なデータ(映像帰線消去期間など)を削除する。しかしながら、圧縮映像が解凍され、デジタルからアナログへの変換のため提供されるとき、帰線消去情報が再構成される(圧縮データが、どのようにして画面上で水平及び垂直に最終的に表示されるべきかに関する情報を提供するため、少数のビットが使用される)。これらの「トリガー」ビットの有無に基づき、帰線消去期間は、通常の映像規格ごとに構成されるか、又は、AGC/CS/BPP調整ごとに構成される。その後、アナログ映像波形のデジタル表示は、アナログ映像信号を生成するため、デジタル・アナログ変換器に印加される。一例では、トリガービットは、DVD上の各2KB(すなわち、セクタ)のデータ(圧縮された音声映像データ)に関するものである。2KBは、1フレームの映像よりはるかに小さい。従って、所望の場合、DVDオーサリングプロセス中に行われるビット設定を通じて、迅速に制御するように各フレームの実際の波形を変更するのに十分なDVDのトリガービットの解像度が存在する。
【0010】
格納(記録を含む)を制御するのに加えて、本符号化方法の他の例となる利用は、(1)宅内又は公衆ネットワークを介し他の家庭となど、ネットワークを介した映像コンテンツの送信制御、(2)ある解像度又は画質レベルによるコンテンツのレンダリング制御、及び(3)ネットワークの他のデジタル記憶装置への映像の以降の移動の制御、である。
[詳細な説明]
図1は、AGCプロセスとCSプロセスを利用したここで開示されるようなアナログプロテクションシステム(APS)の各状態を表形式により示す。(「APS」は、映像分野において一般的に使用される用語である。)この場合、0〜3と番号付けされた4つのAPS状態が左側の列に示される。各状態は、アナログ映像信号の特性についてのカラーストライプ(CS)の調整及び上述の擬似同期(AGC)の有無に対応する。(この例は、BPP調整を利用していない。)状態0に対して示されるように、AGCとCSの何れもが、存在しない「オフ」となっている。従って、この状態は、調整のないNTSCやPALタイプなどの標準的な映像信号である。この場合、従来の映像に当てはまるように、PVRの無制限な格納(複製)が許可される。AGCがオンであり、CSがオフであることに対応する状態1は、PVRが映像を格納することが可能な格納時間(期間)を設定していることを示す。これについては、以下においてさらに説明される。
【0011】
AGCがオンであり(存在し)、2ラインCSプロセス(後述される)の存在に対応する状態2は、以下でさらに説明されるように、映像を格納(複製許可)しないことを示す。
【0012】
AGCがオンであり(存在し)、CS4ラインプロセスがオン(存在)することに対応する状態3は、ある番組に対して90分の格納時間を準備したことに対応する。
【0013】
さらなる詳細では、何れかの映像分野において、カラーストライププロセスが、当該カラーストライププロセスが存在しないN本の連続するスキャンラインに先行するN本の連続するスキャンラインに存在するように、既知のカラーストライププロセスが典型的には与えられる。この2ラインパターンが繰り返される。これは、N=2又は4の値を用いた大部分の米国(NTSC−TV)VCR及びテレビ装置による複製禁止に対して効果的な満足いく商用の実現形態であることがわかっている。もちろん、これは一例であり、限定的なものではない。従って本開示のため、2つのタイプのカラーストライププロセスが説明される。1つは、CSを有する2本の連続する映像スキャンラインに先行するCSを有する2本の連続する映像スキャンラインを有する2ラインCSプロセスである。4ラインCSプロセスは、CSのある4本の映像スキャンラインと、CSのない4本の映像スキャンラインを有する。
【0014】
図1は、各状態が1つの制御情報を伝える4つの状態を規定する。従って、ここでは、符号化パターンを規定し、これにより、関連する映像プログラムの移行の格納(デジタル領域による)の制御に関するデータを搬送するため、複製禁止方法(AGCやCSなど)が利用される。
【0015】
これらのAPS状態がどのように利用されるかに関するさらなる詳細は、図2Aに示される。一例では、AGCプロセスの以前の商用の実現形態に基づき、図2Aの各行に示されるAPSシーケンスの各デジットを確認するには、3分間の映像再生を要する。従って、映像信号に適用された符号化(3つのデジットの)を一意的に特定するには9分かかる。従って、(APSの状態2が検出されなくなってから)最初の9分間については格納が許可され、9分後には、コンテンツの各ユニットがPVRのハードディスクドライブにどのくらい時間存続しうるか決定されることとなる。従って、許可された使用(格納)が決定されたコンテンツ(番組など)のユニットは9分であり、その後、符号化により当該ユニットが持続可能な期間(例えば、36時間、1週間、1月など)が通知される。90分の格納時間とAPSシーケンス「333333...」を示す図2Aの先頭の行を参照されたい。APSにチューニングされ、これにより常にAPSコード「333333」を出力することによりすでに市販されているDVDビデオディスクが存在する。この符号化により、これらのディスクからのコンテンツは、(新たに)準拠するPVR上で90分まで格納することができる。
【0016】
図2Aにおいて、図1の4つのAPS状態が、さらなる情報を搬送するようシーケンス状に合成される。図2Aの第2行では、36時間の映像プログラムが格納されていることが意図される。従って、APSシーケンスは、格納を許可することを示すAPS状態3から始まる。従って、本例において許可された格納時間は、90分間のブロック内である。図2Aの第2行の以降の数字は、本例では36時間である、当該格納が持続される時間を示すコードである。(図1に示されるような状態2が格納しないことを示して以来、当該シーケンスからのAPS状態2がないことに留意されたい。)図2Aにおいて、行2の以降の符号化「10310」などは、格納期間が設定され、本ケースでは36時間まで90分のブロックにより持続することを示す。(36時間は、24個の90分のブロックである。)図2の次の行は、格納が1週間持続する場合、APSシーケンスがシーケンス「13131」に先行する3などであることを示す。図2に示されるような他のコードは、1月又は6月の格納の持続に対して与えられる。ここで、90分の格納時間の使用は、他の例において変更可能なパラメータであるということに留意されたい。
【0017】
図1及び2Aの特定の符号化、パラメータ及び値は、単なる一例である。ここでの目的は、本ケースでは、映像の特定の使用が限定又は制御されるべきであるということである。権利所有者(著作権所有者)の全体的な目的は、デジタル記録を行う者がその記録を無限に閲覧することを可能にすることを所有者が所望しないなど、使用を制御することである。権利所有者は、記録へのアクセス(又はそれの実際の存在)がある時点で終了されることを所望する。一実施例では、この時点は(追加)料金を支払うことにより、又は他の交換機構により決定又は延長されるようにしてもよい。しかしながら一般には、1つの目的は、従来のPVRにおいて現在利用可能であるような記録と異なり、特定のプログラム又は映画の記録(格納)が無限の期間を有さず、特定回数の視聴のみを許可するよう比較的短期間で終了するということである。このシステムは、視聴回数を実際に計数し、これに応じてユーザに課金する従来のデジタル著作権管理(DRM)システムと共に利用可能であるということは理解されるであろう。
【0018】
APSの格納制御の他の実施例は、図1と同様に、状態1に制限なしに格納が許可され、すなわち、ここでのPVRのケースでは、無料で特定の映画/プログラムの格納が利用可能であるという意味を割り当てる。言い換えると、格納の制限がない。しかしながらこの他の実施例では、APS状態1は、完全なAPSシーケンスが決定される時点まで、90分の格納を許可することに対応する。何者かが当該シーケンスを介しデコーダと映像信号を接続する場合、当該シーケンスを決定するのに依然として9分間かかり、すなわち、当該シーケンスは常に「3」から始まるとは限らず、図2Aの行1では、コード「103103」は依然として36時間と区別することができる。また、セキュアデジタル接続への再送は提供されない。(以下の図6A〜6Eに関する説明を参照されたい。)当該他の実施例におけるAPS状態2は、格納を無限に許可することに対応するが、再生中のセキュアデジタル接続への再送は許可されない。当該他の実施例におけるAPS状態3は、セキュアデジタル接続への再送により、90分間などのPVRのハードディスクドライブへの格納を許可する。以降の符号化は、当該プログラムのトータル36時間の格納時間などを与えるため、90分間の格納の増分がどれくらい許可されるか示すのに提供される(図2Aと同様に)。
【0019】
図1のAPS状態0は、ここで説明されるような複製/格納制御を有しない従来の映像プログラムを収容する場合に限って提供されることに留意されたい。
【0020】
格納制御の符号かスキームのさらなる他の例は、やや複雑である。この第3の例は、当該プログラムに対して許可される90分のユニットなどのトータルの格納期間ユニットのユニット数の符号化表示を映像信号の何れかから検出するための表示としてのポインタとして、図1のAPS状態3(例えば、AGCがオンであり、カラーストライプ4ラインなど)を使用する。例えば、この符号化表示の1つの位置は、現在はテレテキストサービスに割り当てられているが、符号化された値の使用を許可するNTSC映像のスキャンライン21〜22である。格納期間ユニットの符号化されたユニット数を配置するための他の場所は、当該ユニット数を含む透かし内である。典型的には、この数は、格納が持続することが許可される時間ユニット数(例えば、90分など)、時間数又は日数の表示である。
【0021】
他の意味が、権利所有者などにより決定されるような各種方法により格納などの利用を制御する図1の符号化に与えられてもよいということは理解されるであろう。関連する再生装置(PVRなど)は、その内部回路及びソフトウェアに関して符号化と互換性を有しなければならない。従って、すべてのPVR又は等価な装置が、有用な市販の実現形態に対して互換性を有するように、図1/2Aのタイプのコードの産業規格(権利所有者やPVRなどのメーカーにより採用される)が存在することが望ましい。
【0022】
BPPプロセスは、AGCプロセスとCSプロセスと共に又はそれ自体により、符号化された制御情報を同様にして搬送することができる。BPPプロセスは、(上述のように)一実施例では、各映像フレームに0〜30のバックポーチパルスを追加することが可能であるため、AGCプロセス又はCSプロセスより多くの情報を搬送することができる(バックポーチパルスが、垂直帰線消去期間にあると制限されるが、垂直同期パルスの前後の何れにも配置されると仮定すると)。このような30の追加されたパルスを使用することは、AGC又はCSプロセスに全く頼ることなく、各フレームに8ビットの符号化データを規定する。BPPプロセスは、カラー(クロミナンス)領域ではなくルミナンス(Yコンポーネント)領域において映像信号に対する処理を行う。一実施例では、そのような1つのバックポーチパルスが、垂直同期パルスの前後何れにおいても、垂直帰線消去期間の垂直(同期)同期パルスの選択された1つのパックポーチに追加される。各フレームの追加されたバックポーチパルスの個数は、映像の使用を制御するための符号化されたデータを規定する。(もちろん、VBIの各水平同期パルスごとに、1つのバックポーチパルスのみが追加される場合、これは、垂直同期パルス前のそのような追加されたパルスの個数をフレームごとに6に制限する。)
ここで、BPP調整を映像信号に制御可能に追加する回路を有する映像エンコーダが、現在市販されており、このような映像エンコーダは、Ryanによる米国特許第4,819,098号の譲受人であるMacrovision Corp.からライセンスされている。少数のバックポーチパルス(各フレームに合計およそ6未満など)の使用が、アナログ領域においては低い複製禁止効果しか有しないことがわかっている。通常、これは望ましくないが、ここでのBPP効果は、意図される場合には、以降のアナログ領域の複製に対して最小効果又は効果なく符号化された情報を搬送することができる。同様に、BPP調整は一般に、AGCやCSプロセスより正当なアナログ領域のコピーの再生可能性に対して望ましい効果を有する。
【0023】
図2Bは、BPP調整を利用し、これにより、本実施例ではその大部分が使用されない多数の追加的なAPS状態を提供する図1の符号化スキームの変形を示す。追加的な状態が利用可能になることにより、使用制御はより高度なものとなる。図2Bはまた、これらの状態が、NTSC及びPAL TVにおいて異なる意味を有するよう規定することができることを示す。図示されるように、図1と同様に、APS状態0について、複製(格納)が予約なしに許可される。NTSC TVの状態1については、エントリ「TS(30/24h)は、一時的な格納が30日間だけ許可されるが、再生は、準拠した再生装置により24時間の視聴ウィンドウに限定されることを意味する。NTSC TVの状態2については、「Buffer(90)」は、90分間の格納が許可される(図1の状態3と同様に)ことを意味する。図2Bの状態3については、「copy never」は、図1の状態2の「do not store」と同じである。状態6〜39及び44〜75はリザーブされている。その他の使用制御エントリはそれぞれ以下を意味する。(ここでの「ドメイン」とは、以下に示されるセキュアネットワークなどを表す。)
COG:格納存続に関する制限なしの一世代のみの複製
COGHD:格納存続が許可されていない一世代のみの複製
MAD:認証されたドメイン内部で許可される移動(転送)
CAD:認証されたドメイン内部で許可される複製
BPP調整について、「6pre」とは、6つのバックポーチパルスが追加されたプレ垂直同期パルスを意味し、同様に、「0pre」とは、バックポーチパルスが追加されていないプレ垂直同期を意味し、「0:6」とは、0〜6のバックポーチパルスが追加されていることを意味する。同様に、「0po」とは、バックポーチパルスが追加されたポスト垂直同期ではないことを意味し、「1po」とは、1つのバックポーチパルスが、追加されたポスト垂直同期であることを意味する。
【0024】
図2Bにおいて、状態0〜5及び40〜43のすべてにおいて、6未満のバックポーチパルスが各フレームに追加されるため、AGC及びCS調整によるAPS状態0〜5はアナログ複製を制限(禁止)し、状態40〜43は制限しないということに留意されたい。ここでは、追加されたバックポーチパルスは、カラーバースト(標準的なカラーバースト又はCS)とは干渉しない。なぜなら、典型的には、BPP調整は、映像ルマ(Y)コンポーネントのみが存在し、従って、カラーバーストが存在しないVBIにおいて使用されるためである。
【0025】
従って、本発明によると、AGC、CS、BPP又は同様のプロセスの少なくとも1つにより、映像信号の符号化のための時間可変的な制御信号を搬送するビデオテープのデジタルビデオディスク(DVD)などの記録キャリアが考えられる。上述のように、この時間可変的とは、0,1,2,3など(すなわち、00,01,10,11)のAPS状態の値を搬送することが可能なDVDトリガービットが、DVDビデオディスクの各セクタにおいて異なる値に設定可能であることを意味する。
【0026】
図3Aは、本開示によるエンコーダ8のブロック図を示す。(図3A及び装置を図示する他の図面は、当該分野において従来からあるようなRFビデオではなくベースバンドに対する処理を示すことが意図されるということは理解されるべきである。)エンコーダ8は、APSデータを搬送するAGC、CS及びBPP調整を有するアナログ映像により、本開示による入力デジタル映像をアナログ映像に変換する装置である。一例として、エンコーダ8は、ユーザにより使用されるテレビセットトップボックス、又はインターネットを介し映像を受信するパーソナルコンピュータに設けられる。セットトップボックスは、典型的には、デジタルケーブルテレビ又はデジタル衛星テレビを受信している。これにより、エンコーダ8は、出力端末40を介しアナログ映像のローカル符号化を提供する。デジタル入力映像は、入力端末10において受信される。一実施例では、このデジタル映像は、ヘッドエンドから送信されるようなデジタル映像に各プログラムの制御フィールドを含める。このタイプの制御フィールドは、デジタル著作権管理などのための制御情報を提供するのに周知であり、この場合はまた、特定の映像プログラムが格納許可されているか、そしてどのくらいの期間格納が許可されているかに関する複製制御データを搬送する。
【0027】
端末10のデジタル映像入力は、MPEGフォーマット映像を従来のデジタル・アナログ変換器16に送信する従来のMPEGデコーダ12に接続される、抽出装置20は、この制御フィールドを抽出し、特にそれから複製制御データを抽出する。デジタル領域におけるこの複製制御データの正確なフォーマットは、任意の適切な形式をとり得るが、もちろん、コンテンツプロバイダ(又は、ケーブル/衛星システムヘッドエンド)により通常採用され、エンコーダ8により理解可能な規格である必要がある。その後、抽出装置20により抽出されるようなデジタル複製制御データは、デジタル複製制御データを格納し、図2A又は2Bなどに示される適切なAPSシーケンスを当該データから生成するためのメモリを有する複製制御メモリ/フォーマッタ24に提供される。例えば、複製(格納)が自由に許可される場合、生成されるAPSシーケンスは、図1に示されるようなもの、すなわち実質的には、AGCがなく、カラーストライプがなく、BPPがいくらか又はないものである。他方、格納制限がある場合、生成されるAPSシーケンスは、APSが提供され、CSが4ラインプロセスとなることを意味するAPS状態3から始まる図2Aに示されるものの1つとなる。制御データはまた、図2に示されるように、本ケースでは格納期間を有する。従って、図2A(又は図2Bの状態)のAPSシーケンスの1つは、APSシーケンスを復号し、それを用いて(アナログ)AGC生成装置28、カラーストライプ生成装置30及びBPP生成装置33を関連する加算器32、34及び35によりオン/オフにするロジック24にデジタル形式により伝えられる。AGC又はCS調整のないBPP調整の追加は(6以下などの各フレームに追加される比較的少数のバックポーチパルスにより)、下流の準拠したデジタルメディア記録装置に権限(符号化データなど)を伝えながら、以降のVHS(アナログ領域)映像を許可する。AGC調整、カラーストライプ調整及びバックポーチパルス調整をそれぞれブロック28、30及び33に提供する(アナログ)回路が、Ryanによる米国特許第4,631,603号の図2、第4,577,216号の図1及び第4,819,098号の図4に示される。
【0028】
もちろん、これらAGC、CS及びBPP生成装置の他の実施例もまた知られており、一部の実施例では、これらはデジタル領域で機能し、このため、AGC、CS及びBPP調整は、変換器16の上流に挿入される。図3Bは、デジタル・アナログ変換器16の上流に接続され、デジタル的に実現されるAGC生成装置29、CS生成装置31及びBPP生成装置39を有する図3Aのエンコーダ8に類似したエンコーダ9の他の例を示す。ここでは、BPP生成装置は、図示されるような8ビット以下のデータを加算器(合成装置)35に提供する。生成装置29、31及び39をデジタル的に実現することは、当業者の技術範囲内のものである。このAGC、CS及びBPP生成装置のデジタル的な実現は、以降において変換器16によりアナログ形式に変換される、AGCパルス、カラーバースト及びバックポーチパルスのデジタル表現をサンプルごとに生成する。生成装置29、31及び39のデジタル実現は、IC(集積回路)において容易に実現される。
【0029】
適切なエンコーダは、AGC、CS及びBPP調整のすべての提供する必要はなく、これは設計選択事項であり、同様のことが対応するデコーダについても言える。図3A又は3Bのエンコーダは、集積回路などの多くの形式をとり得るものであり、実際にセットトップボックスなどの他の回路と組み合わされてもよいということは理解されるであろう。また、エンコーダの機能は、プロセッサにより実行されるソフトウェアにより実現されてもよい。従って、図3A及び3Bのエンコーダの出力ポート(端末)40は、以降の格納の制御を提供するため、所望のAGC、CS及びBPP調整を含むアナログ映像を出力する。その後、このアナログ信号は、例えば、テレビ装置、PVR、VCR又はDVDレコーダなどへの入力に適したものとなる。
【0030】
本開示によるシステムにおいて、図3A又は3Bのエンコーダが設けられなくともよいということは理解されるべきである。例えば、映像がDVDを介し配布される場合、符号化プロセスは、DVD製造又はマスタリング工場において行われ、典型的には、アナログ映像をDVDに出力する必要はないため、図3A又は3Bのタイプの装置を必ずしも必要としない。
【0031】
図4A及び4Bは、本開示によるビデオキャプチャカードを搭載するパーソナルコンピュータ、DVDレコーダ又はPVRなどに使用するのに適した2つの両立するデコーダ42と44を示す。これらのデコーダは、大きくは等価であるが、図4Aのデコーダ42はアナログ領域においてより多くの機能を実行し、図4Bのデコーダは、デジタル領域においてより多くの機能を実行する。PVRは、ケーブル/衛星テレビセットトップボックスに合成されてもよく、この場合、図4A/4Bのエンコーダはまた、このようなセットトップボックスに合成されてもよい。
【0032】
図4Aにおいて、図1及び2のAPSシーケンスによりすでに符号化されているアナログ映像信号が、それの入力ポート50を介しエンコーダ42に提供される。このアナログ映像は、例えば、コンポジット又はコンポーネント映像である。再び、RFチューニングは図4Aのエンコーダには設けられないため、典型的には、上記映像はベースバンド映像である。何れか必要とされるRFチューニングが、上流に設けられるが、それは図示されない。その後、このアナログ映像は、ルマ(Y)セパレータ51を介しAGC検出器52、カラーストライプ(CS)検出器54及びBPP検出器51に適用される。AGC検出器52の具体例は、参照することによりここに含まれるQuanによる米国特許第6,421,497号の図4に示されている。他のタイプのAGC検出もまた利用可能である。(AGC検出器52は、それのブロック14を除いてQuanの図4の検出器のすべての要素を有する。)AGC検出器52は、入力アナログ映像内のAGC調整の存在の表示を出力する。この表示は、例えば、AGCパルスがあるスキャンライン上に存在する場合、その出力が論理「1」(yes)となり、存在しないことは論理「0」(no)により示されるなど、図示されるようなyes/no(論理「1」/「0」)に関するものであってもよい。
【0033】
カラーストライプ検出器54の一例が、参照することによりここに含まれるBrillらによる米国特許第6,600,873号の図3に示される。(Brillの図3のカラーストライプ検出器はまた、ここでは不要でなるスイッチ46を有する。)カラーストライプ検出器の他の例が、参照することによりここに含まれるQuanらによる米国特許第5,784,523号の図3に示される。(Quanらの図3のカラーストライプ検出器は、ここでは不要な調整回路22を有する。)また、カラーストライプ検出器54は、2ライン及び4ラインカラーストライププロセスを検出し、これらを区別することが必要である。Quanらによる米国特許第5,784,523号の図3に示されるように、カラーストライプ一メモリは、一度に少なくとも5本の映像スキャンラインを追跡する。このため、カラーストライプ検出器54は、2ラインカラーストライプ又は4ラインカラーストライプ又はカラーストライプの有無を示す。
【0034】
アナログ又はデジタル領域の何れにおいて動作する場合であっても、カラーストライプ検出器は、N+1本の連続するラインのカラーバーストの位置を決定する。それは、これらN+1本の連続するライン内においてカラーバーストの位置(位相)のずれが存在するか判断する。例えば、それが2ライン(N=2)検出器である場合、それは3本の連続する水平スキャンラインを比較する。それが4ライン(N=4)検出器である場合、それは5本の連続する水平スキャンラインを比較する。これらN+1本のラインのすべてが、カラーバーストに関して一致する場合、カラーストライププロセスは存在しない。しかしながら、ずれは、特定の映像スキャンライン群にカラーストライププロセスが存在することを示す。図2のAPSシーケンスは、典型的には、すべてのフレームに対して最も速く変化する。しかしながら、実際には3分ごとに変化する可能性がある(NTSC TVの90フレームごと)。
【0035】
Quanによる米国特許第6,421,497号(参照することによりそのすべてがここに含まれる)の図4に示されるタイミングパラメータに対する通常の調整がある場合、検出器55と同様に適切なBPP検出が実現される。
【0036】
その後、AGC検出器52、カラーストライプ検出器54及びバックポーチパルス検出器55からの出力信号が、一実施例では、検出器52及び54からの入力信号に応じて、与えられたフレームのアナログ信号がAPS状態の何れか一を示しているか判断する、制御回路、マイクロプロセッサ又は配線ロジックなどのロジック60に印加される。ロジック60はまた、APSシーケンスを決定するため、フレームシーケンスのAPS状態を集計する。すべての映像は、ここで開示されるような符号化方法を利用せず、従来技術と同様に状態0がデフォルト状態となる上記状態の少なくとも1つとなることが仮定される。BPP検出器55は、一実施例では、8ビット検出信号をロジック60に提供する。
【0037】
これに応答して、ロジック60は、この場合には、記録(格納)が許可されるか否か、許可される場合には、図2A又は2Bに示されるタイプの記録に関する期間制限が存在するか否かを示すデータを搬送するMPEGにおいて知られているタイプの「プライベート」(デジタル)データストリームをフォーマット処理し、出力する。このプライベートデータストリーム部分は、任意の有用なフォーマットを有するが、もちろん、システムの他の要素と互換性を備えている必要があり、このため、合意されている規格となる。プライベートデータストリームは、MPEG−2映像エレメンタリを有するMPEG−2プログラム(ユーザデータ)ストリーム及び音声データストリームにより多重化される従来のMPEGプライベートデータストリームとすることができる。あるいは、プライベートデータストリームは、MPEG−2プログラムストリームとは独立のデータ構造である。
【0038】
ポート50における入力アナログ映像がまた、従来の映像デコーダ65に接続され、その後、従来のMPEGエンコーダ66によりMPEG−2フォーマットに符号化されるデジタル映像を出力するアナログ・デジタル変換器64と接続される。従来、映像デコーダ65は、1つのストリームとして入力されるコンポジット映像信号(カラーバースト及び同期パルスを含む)を、ルミナンス(Y)とも呼ばれるルマと2つのカラー(クロミナンス)差分信号(R−Y)及び(B−Y)の3つのストリームに分離する。従来、その後、これら3つの信号のすべては、個別にMPEG−2圧縮され、最終的なMPEG−2映像ストリームに多重化される。その後、このMPEG映像コンテンツは、求められる複製制御データを含むMPEG映像(デジタル映像)を出力端末72において提供するため、合成装置68においてロジック60からのプライベートデータストリームと合成される。もちろん再び、何れか準拠するPVR、DVDレコーダ又はパーソナルコンピュータがさらに、以降の格納を制限するため、この複製制御データを解釈するロジック又は回路(ここには図示されないが、後述される)を有する。
【0039】
図4Bは、図4Aのものとほとんどの点において類似し、同じ参照番号の同様の要素を有するデコーダ44の他の例を示す。しかしながら、図4Bでは、AGC、カラーストライプ及びバックポーチパルス信号の検出は、デジタル領域において実行される。従って、図4Bは、アナログAGC検出器52、アナログカラーストライプ検出器54及びバックポーチ検出器55を有するのではなく、代わりにデジタルAGC検出器78、デジタルカラーストライプ検出器80及び(デジタル)ルマセパレータ79を介し接続されるデジタルバックポーチパルス検出器81を有する。しかしながら、これらがデジタル回路(又は本開示に基づき容易に構成されるソフトウェア)により実現されるという事実を除いて、それらは、アナログ検出器52、54及び55と同様にそれぞれ機能する。
【0040】
上述の図4A及び4Bのエンコーダは、典型的には、PVR、DVDレコーダ又はパーソナルコンピュータなどの同様の装置に搭載される。上述のように、そのようなエンコーダは、AGC、CS及びBPP検出器のすべてを有する必要はない。当該回路は、上記装置の他の回路と同一のIC(集積回路)上にあってもよいし、あるいは、独立のIC上にあってもよい。これらのエンコーダの機能は、回路ではなくソフトウェアにより実行されてもよい。求められる機能を実行するため、ソフトウェアが回路にどのように置換されるかということは、当業者により容易に理解される。
【0041】
図5は、本開示によるパーソナルビデオレコーダの一例のブロック図である。テレビチューナーやユーザインタフェースなどのPVRの多数の従来の要素は、省略される。これらは、当該分野では周知であるような従来技術によるものである。理解するのに必要な要素のみが図示される。図5示される要素の多くは、図4Bなどに示されるものと同一であり、同様にラベル付けされ、ここではさらなる説明はされない。図5に示される要素は(典型的には、従来のPVRにも存在する)、例えば、MPEGなどに従ってユーザデータを圧縮する映像圧縮回路86である。その後、圧縮された映像は(プライベートデータストリームと共に)、暗号化装置88により暗号化される。このような暗号化は、当該分野では従来技術である。典型的には、暗号鍵は各PVR装置に一意的なものであり、このため、ハードディスクドライブ90に格納される記録されたPVRマテリアルは、同一モデル及びメーカーからの他のPVRに移植することはできない。従って、暗号化は、当該PVR装置への記録を「拘束」する。
【0042】
もちろん、図5のPVRもまた再生機能を有する。それ以外のものは従来技術によるものであるため、再生回路の関連する要素のみが示される。再生が所望されるとき、従来、ユーザは何れのプログラムを視聴することを所望するか選択していた。この時点で、記録制御が再生となる。一実施例では、PVRのプロセッサ(図示せず)は、当該プログラムに関するAPSコードシーケンスにより表されるように、当該プログラムの格納期限が経過すると、各プログラムに対して記録をメモリ(それのハードディスクドライブなど)に維持する。この期限は、別に格納されているテーブルに保持されてもよいし、又はストレージの各プログラムに添付されてもよい。期限が到来すると、プロセッサは、ハードディスクドライブ90から当該プログラムを消去又は上書きする。他の実施例では、暗号化回路88により暗号化(及び以降の解読)に用いられるキーに同様の期限が割り当てられ、当該期限後、このキーはもはや利用不可とされ、キーがないことにより解読が不成功にされる。この場合、ハードディスクドライブ90からアクセス不可なプログラムを以降において消去又は上書きするステップが以降において設けられる。
【0043】
ハードディスク90から読み出された暗号化されたデータ(プログラム)は、暗号に用いられたものと同一のキーを利用して(期限切れでない場合)解読装置94により解読される。解読されたプログラムは、当該映像を解凍し、格納されているMPEG映像をデジタル・アナログ変換器96によりアナログ形式に変換されるデジタル形式に変換する映像エンコーダ96に提供される。これと同時に、プログラムの解読されたプライベートストリーム部分が抽出され(例えば、図示されないPVRプロセッサにより)、格納制御データがAGC/カラーストライプ/バックポーチパルス生成装置98に伝えられる。プライベートストリームデータは、プライベートストリームデータの一部であり、生成装置98を制御するのに利用されるAPSシーケンスに従って、AGC、カラーストライプ及びバックポーチパルスの有無及び性質を示す。適切な(アナログ回路)AGC、CS及びBPP生成装置の例が、上述されたように、Ryanによる米国特許第4,631,602号の図2、第4,577,216号の図1及び2、及び第4,819,098号の図4にそれぞれ示される。その後、結果として得られるAGC、CS及びBPP調整(ここでは、デジタル領域で生成されているが、それに限定されるものではない)は、デジタル・アナログ変換器102に伝えられ、もとの入力映像アナログにより与えられるものと同一の(又は調整された)AGC、カラーストライプ及びバックポーチパルス調整によるアナログ映像として出力されるデジタル映像コンテンツに合成装置100において合成される。PVRから再生中に挿入されるAGC、CS及びBPP調整は、もとの映像に対する符号化と異なっている可能性がある。ほとんどの例では(世代的複製制御に対する)、格納を許可するものとして当初符号化されたコンテンツは、以降の格納が許可されていないことを示す図1のAPS状態2により符号化される。
【0044】
図5のPVRを利用して、様々な再生の選択肢が利用可能である。1つの選択肢では、映像が、AGC、カラーストライプ又はバックポーチパルスプロセスを行うことなく、当該分野において標準的な未調整映像として出力される。第2の選択肢では(図5に示される)、出力アナログ映像は、入力AGC/CS/BPP調整の複製を含む。第2のものの変形である他の選択肢では、出力映像は、例えば、複製許可から不可に、又は時間Tに対して許可された複製及び格納が時間T−dに変更されるなど、APS状態を変更するよう調整される。例えば一実施例では、許可された格納期間は、入力アナログ映像より出力アナログ映像に対して短くされる。
【0045】
図6A〜6Dは、格納制御以外の他の目的についての本発明による符号化方法の利用を示す。例えば、他の1つの利用は、図2AのAPSシーケンスの1つを用いて、付随する映像コンテンツをセキュアデジタルネットワーク(インターネットなど)を介し転送(移動)するための許可が、付与又は禁止されていることを示す。より長いAPSシーケンスは、例えば、最大で12までの他の利用の制御を可能にする。図6Aは、これを示し、図4B及び5のものと類似したいくつかの要素(ブロック)を有するが、異なって構成されるシステムを示す。図6Aの左上部分は、図4B及び5のものと類似しているが、暗号化装置88からの暗号化された映像は、スイッチ110を介しTCP(Transmission Control Protocol)フォーマッタ112と接続され、ライン114を介しロジック60により制御されるスイッチ110は、TCP/IP(Internet Protocol)を介した送信が、検出されたAPSシーケンスに応じて許可又は禁止されるか制御する。
【0046】
図6Aの下流の要素は、IPフォーマッタ118と物理的レイヤ(イーサネット(登録商標)など)フォーマッタ120を有する。あるいは、TCPフォーマッタ112はUDP(User Datagram Protocol)と置換され、イーサネット(登録商標)フォーマッタ120は無線イーサネット(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)又はIEEE1394規格通信用に構成されたフォーマッタと置換される。従来、フォーマッタ120は、インターネット及び/又は受信エンドのホームネットワーク124を介し、イーサネット(登録商標)デフォーマッタ128、IPデフォーマッタ130及びTCPデフォーマッタ132と接続されている。110〜132のすべての要素は、従来技術によるものである。
【0047】
図6B〜6Dは、同様にラベル付けされた同様の要素を有するAPS符号化方法の各種制御使用のための図6Aのシステムの変形を示す。図6Bは、受信エンド(図の右下)における出力映像が、コンポジット/コンポーネントアナログ映像であるレンダリング使用を制御するため構成されるシステムを示す。この場合、解像度映像低減回路132は、画素数に関してある画像解像度又は画質レベルを提供するため、映像エンコーダ66の上流に接続される。
【0048】
図6Cは、出力において、VGA、XVGA又はSVGAタイプのコンピュータタイプアナログコンポーネント映像が提供されるということを除いて、図6Bと類似している。図6Bと同様に、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)及び同期アナログ映像出力信号を提供する4つのデジタル・アナログ変換器138〜144を駆動するRGB映像フォーマッタ136に接続される解像度低減回路132が存在する。
【0049】
図6Dは、フラットパネルディスプレイを駆動するのに用いられるDVI規格に準拠するなど、デジタル映像を出力するよう構成される図6Cの変形である。ここで、RGB映像フォーマッタ136は、フラットパネルディスプレイ物理的インタフェース152を駆動するデジタル映像(DVIなど)インタフェース150と接続される。
【0050】
本開示は、例示的なものであり、限定的なものではなく、本開示に基づきさらなる調整が当業者には明らかである。例えば、アナログタイプとしてここで開示される回路は、デジタルにより実現されてもよいし、その反対もいえる。また、ここで回路要素として示される要素は、適切なプロセッサにより実行されるソフトウェアとして実現されてもよく、このようなソフトウェアの符号化は、本開示に基づき当業者の技術の範囲内であろう。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】図1は、AGC及びCSプロセスを利用した本開示による映像使用の4つの制御状態を示すテーブルである。
【図2A】図2Aは、格納制御のため本開示によるコードシーケンスの表形式による具体例を示す。
【図2B】図2Bは、AGC、CS及びBPPプロセスを利用した表形式によりコード制御状態を示す。
【図3A】図3Aは、本発明の符号化プロセスを実行するパーソナルコンピュータ又はセットトップボックスに存在するタイプのエンコーダのブロック図である。
【図3B】図3Bは、第1エンコーダのブロック図である。
【図4A】図4Aは、PVR、DVDレコーダ又はパーソナルコンピュータなどにおいて利用されるデコーダのブロック図である。
【図4B】図4Bは、図4Aと同様のデコーダの他の例である。
【図5】図5は、図4Aのタイプのデコーダと共にパーソナルビデオレコーダのブロック図である。
【図6A】図6Aは、映像のインターネット送信のための本発明によるシステムの利用を示す。
【図6B】図6Bは、映像のインターネット送信のための本発明によるシステムの利用を示す。
【図6C】図6Cは、映像のインターネット送信のための本発明によるシステムの利用を示す。
【図6D】図6Dは、映像のインターネット送信のための本発明によるシステムの利用を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アナログビデオ信号を符号化する方法であって、
コンテンツと該コンテンツの以降の利用の制御に関するデータとを含むデジタル映像信号を提供するステップと、
前記デジタル映像信号をアナログ映像信号に変換するステップと、
前記デジタル映像信号から前記データを抽出するステップと、
前記抽出されたデータに対応する符号化パターンを規定するため、前記抽出されたデータから前記アナログ映像信号の帰線消去期間において少なくとも1つの特性を調整する信号を生成するステップと、
前記アナログ映像信号を調整するため、前記生成された信号を利用するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、
前記特性は2つあり、第1の特性は水平帰線消去期間におけるものであり、第2の特性は垂直帰線消去期間におけるものであることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法であって、
前記特性は、カラーバーストの位相、対にされたネガティブ及びポジティブゴーイングパルスの有無及び水平同期信号のバックポーチにおけるポジティブゴーイングパルスの有無からなるグループから選択されることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項3記載の方法であって、
前記カラーバーストの位相は、前記映像信号の2又は4本のスキャンラインの繰り返しパターンにおいて調整されることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法であって、
前記少なくとも1つの特性は、オフ状態、デジタル格納を許可する表示及び前記デジタル格納を許可する期間の表示を指定する符号化パターンを規定することを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1記載の方法であって、
前記少なくとも1つの特性は、以降のデジタル格納を許可する期間について示す符号化パターンを規定することを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法であって、
前記利用するステップは、
前記映像信号をネットワークを介し送信するステップと、
前記映像信号をある解像度又は画質レベルにおいて表示するステップと、
前記映像信号をデジタル形式により格納するステップと、
前記映像信号を第1デジタル記憶装置から第2デジタル記憶装置に移動するステップと、
のうちの1つを含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1記載の方法であって、
前記少なくとも1つの特性は、前記映像信号の垂直帰線消去期間の所定数の水平同期パルスのバックポーチに追加されるパルスであることを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項8記載の方法であって、
前記所定数は、6未満であることを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項8記載の方法であって、
前記所定数は、許容されるアナログ記録を実行することを禁止するのに不十分であることを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項10記載の方法であって、
前記所定数は、前記符号化パターンを規定することを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項8記載の方法であって、
前記所定数は、前記垂直帰線消去期間の垂直同期パルスの前後において0〜15の範囲内に属することを特徴とする方法。
【請求項13】
デジタル映像信号を受信するよう構成されるポートと、
前記デジタル映像信号を受信するよう前記ポートに接続されるデジタル・アナログ変換器と、
前記ポートに接続され、前記デジタル映像信号のコンテンツの以降の利用に関するデータを前記デジタル映像信号から抽出する抽出回路と、
前記抽出回路に接続され、前記抽出されたデータに応答して、前記アナログ映像信号の帰線消去期間の少なくとも1つの特性を調整する信号を生成する制御回路と、
前記デジタル・アナログ変換器の出力端末及び前記制御回路に接続され、符号化アナログ映像信号を提供する合成装置と、
を有する映像符号化装置であって、
前記調整された各特性は、前記映像信号の許容されるアナログ記録を実行することを禁止するタイプのものであることを特徴とする装置。
【請求項14】
請求項13記載の装置であって、
前記特性は2つあり、第1の特性は水平帰線消去期間におけるものであり、第2の特性は垂直帰線消去期間におけるものであることを特徴とする装置。
【請求項15】
請求項13記載の装置であって、
前記特性は、カラーバーストの位相、対にされたネガティブ及びポジティブゴーイングパルスの有無及び水平同期信号のバックポーチにおけるポジティブゴーイングパルスの有無からなるグループから選択されることを特徴とする装置。
【請求項16】
請求項15記載の装置であって、
前記カラーバーストの位相は、前記映像信号の2又は4本のスキャンラインの繰り返しパターンにおいて調整されることを特徴とする装置。
【請求項17】
請求項13記載の装置であって、
前記少なくとも1つの特性は、オフ状態、デジタル格納を許可する表示及び前記デジタル格納を許可する期間の表示を指定する符号化パターンを規定することを特徴とする装置。
【請求項18】
請求項13記載の装置であって、
前記少なくとも1つの特性は、以降のデジタル格納を許可する期間について示す符号化パターンを規定することを特徴とする装置。
【請求項19】
請求項13記載の装置であって、
前記少なくとも1つの特性は、前記映像信号の垂直帰線消去期間の所定数の水平同期パルスのバックポーチに追加されるパルスであることを特徴とする装置。
【請求項20】
請求項19記載の装置であって、
前記所定数は、6未満であることを特徴とする装置。
【請求項21】
請求項19記載の装置であって、
前記所定数は、許容されるアナログ記録を実行することを禁止するのに不十分であることを特徴とする装置。
【請求項22】
請求項19記載の装置であって、
前記所定数は、前記符号化パターンを規定することを特徴とする装置。
【請求項23】
請求項19記載の装置であって、
前記所定数は、前記垂直帰線消去期間の垂直同期パルスの前後において0〜15の範囲内に属することを特徴とする装置。
【請求項24】
映像信号を処理する方法であって、
アナログ映像信号の以降におけるデジタル利用に関するデータに対応する符号化パターンを規定するよう調整された帰線消去期間における少なくとも1つの特性を有するアナログ映像信号を受信するステップと、
前記特性を検出するステップと、
前記受信したアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換するステップと、
前記デジタル映像信号の以降の利用を判断するため、前記検出された特性を利用するステップと、
を有し、
前記調整された特性はまた、前記映像信号の許容されるアナログ記録を実行することを禁止するタイプのものであることを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項24記載の方法であって、
前記特性は2つあり、第1の特性は水平帰線消去期間におけるものであり、第2の特性は垂直帰線消去期間におけるものであることを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項24記載の方法であって、
前記特性は、カラーバーストの位相、対にされたネガティブ及びポジティブゴーイングパルスの有無及び水平同期信号のバックポーチにおけるポジティブゴーイングパルスの有無からなるグループから選択されることを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項26記載の方法であって、
前記カラーバーストの位相は、前記映像信号の2又は4本のスキャンラインの繰り返しパターンにおいて調整されることを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項24記載の方法であって、
前記少なくとも1つの特性は、オフ状態、デジタル格納を許可する表示及び前記デジタル格納を許可する期間の表示を指定する符号化パターンを規定することを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項24記載の方法であって、
前記少なくとも1つの特性は、以降のデジタル格納を許可する期間について示す符号化パターンを規定することを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項24記載の方法であって、さらに、
前記デジタル映像信号を格納するステップを有することを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項30記載の方法であって、さらに、
前記符号化パターンにより決定される時間の経過後、前記映像のさらなる利用を不可とし、又は前記格納されている映像を消去するステップを有することを特徴とする方法。
【請求項32】
請求項30記載の方法であって、さらに、
前記格納されているデジタル映像信号を出力アナログ映像信号に変換するステップと、
前記出力アナログ映像信号の特性を調整し、これにより、許容される映像信号記録を実行することを禁止するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項33】
請求項24記載の方法であって、
前記利用するステップは、
前記映像信号をネットワークを介し送信するステップと、
前記映像信号をある解像度又は画質レベルにおいて表示するステップと、
前記映像信号をデジタル形式により格納するステップと、
前記映像信号を第1デジタル記憶装置から第2デジタル記憶装置に移動するステップと、
のうちの1つを含むことを特徴とする方法。
【請求項34】
請求項24記載の方法であって、
前記少なくとも1つの特性は、前記映像信号の垂直帰線消去期間の所定数の水平同期パルスのバックポーチに追加されるパルスであることを特徴とする方法。
【請求項35】
請求項34記載の方法であって、
前記所定数は、6未満であることを特徴とする方法。
【請求項36】
請求項35記載の方法であって、
前記所定数は、許容されるアナログ記録を実行することを禁止するのに不十分であることを特徴とする方法。
【請求項37】
請求項35記載の方法であって、
前記所定数は、前記符号化パターンを規定することを特徴とする方法。
【請求項38】
請求項35記載の方法であって、
前記所定数は、前記垂直帰線消去期間の垂直同期パルスの前後において0〜15の範囲内に属することを特徴とする方法。
【請求項39】
アナログ映像信号を受信するよう構成されるポートと、
前記ポートに接続され、前記アナログ映像信号の帰線消去期間の少なくとも1つの特性の調整を検出する検出器と、
前記検出器の出力端末に接続され、前記調整された特性により規定される符号化パターンの検出に応答して、制御信号を提供する制御回路と、
前記アナログ映像信号を受信するポートに接続されるアナログ・デジタル変換器と、
前記アナログ・デジタル変換器の出力端末に接続される検出器と、
前記デコーダの出力端末に接続され、前記制御回路から前記制御信号を受信し、これにより、以降の利用を示すデータを含むデジタル映像信号を出力する合成装置と、
を有することを特徴とする映像復号化装置。
【請求項40】
請求項39記載の装置であって、
前記アナログ・デジタル変換器は、前記ポートと前記検出器の間に接続されることを特徴とする装置。
【請求項41】
請求項40記載の装置であって、
前記検出器は、前記アナログ映像信号をアナログ形式により受信するよう接続されることを特徴とする装置。
【請求項42】
請求項39記載の装置であって、さらに、
前記映像信号をデジタル形式により格納するよう接続される記憶装置を有することを特徴とする装置。
【請求項43】
請求項39記載の装置であって、
前記デコーダは、MPEGデコーダであることを特徴とする装置。
【請求項44】
請求項39記載の装置であって、
前記特性は2つあり、第1の特性は水平帰線消去期間におけるものであり、第2の特性は垂直帰線消去期間におけるものであることを特徴とする装置。
【請求項45】
請求項39記載の装置であって、
前記特性は、カラーバーストの位相、対にされたネガティブ及びポジティブゴーイングパルスの有無及び水平同期信号のバックポーチにおけるポジティブゴーイングパルスの有無からなるグループから選択されることを特徴とする装置。
【請求項46】
請求項45記載の装置であって、
前記カラーバーストの位相は、前記映像信号の2又は4本のスキャンラインの繰り返しパターンにおいて調整されることを特徴とする装置。
【請求項47】
請求項39記載の装置であって、
前記少なくとも1つの特性は、オフ状態、デジタル格納を許可する表示及び前記デジタル格納を許可する期間の表示を指定する符号化パターンを規定することを特徴とする装置。
【請求項48】
請求項39記載の装置であって、
前記少なくとも1つの特性は、以降のデジタル格納を許可する期間について示す符号化パターンを規定することを特徴とする装置。
【請求項49】
当該映像信号の以降の利用に関するデータに対応する符号化パターンを規定する少なくとも1つの調整された特性を当該映像信号の帰線消去期間に含む映像信号を有する記録内容を有する記録キャリアであって、
前記調整された特性は、前記映像信号の許容されるアナログ記録を実行することを禁止するタイプのものであることを特徴とする記録キャリア。
【請求項50】
請求項49記載の記録キャリアであって、
前記特性は2つあり、第1の特性は水平帰線消去期間におけるものであり、第2の特性は垂直帰線消去期間におけるものであることを特徴とする記録キャリア。
【請求項51】
請求項49記載の記録キャリアであって、
前記特性は、カラーバーストの位相、対にされたネガティブ及びポジティブゴーイングパルスの有無及び水平同期信号のバックポーチにおけるポジティブゴーイングパルスの有無からなるグループから選択されることを特徴とする記録キャリア。
【請求項52】
請求項51記載の記録キャリアであって、
前記カラーバーストの位相は、前記映像信号の2又は4本のスキャンラインの繰り返しパターンにおいて調整されることを特徴とする記録キャリア。
【請求項53】
請求項49記載の記録キャリアであって、
前記少なくとも1つの特性は、オフ状態、デジタル格納を許可する表示及び前記デジタル格納を許可する期間の表示を指定する符号化パターンを規定することを特徴とする記録キャリア。
【請求項54】
請求項49記載の記録キャリアであって、
前記少なくとも1つの特性は、以降のデジタル格納を許可する期間について示す符号化パターンを規定することを特徴とする記録キャリア。
【請求項55】
請求項49記載の記録キャリアであって、
当該記録キャリアは、前記調整された特性を示す複数のビットを搬送するビデオディスクであることを特徴とする記録キャリア。
【請求項56】
請求項49記載の記録キャリアであって、
前記少なくとも1つの特性は、前記映像信号の垂直帰線消去期間の所定数の水平同期パルスのバックポーチに追加されるパルスであることを特徴とする記録キャリア。
【請求項57】
請求項56記載の記録キャリアであって、
前記所定数は、6未満であることを特徴とする記録キャリア。
【請求項58】
請求項56記載の記録キャリアであって、
前記所定数は、許容されるアナログ記録を実行することを禁止するのに不十分であることを特徴とする記録キャリア。
【請求項59】
請求項56記載の記録キャリアであって、
前記所定数は、前記符号化パターンを規定することを特徴とする記録キャリア。
【請求項60】
請求項56記載の記録キャリアであって、
前記所定数は、前記垂直帰線消去期間の垂直同期パルスの前後において0〜15の範囲内に属することを特徴とする記録キャリア。
【請求項1】
アナログビデオ信号を符号化する方法であって、
コンテンツと該コンテンツの以降の利用の制御に関するデータとを含むデジタル映像信号を提供するステップと、
前記デジタル映像信号をアナログ映像信号に変換するステップと、
前記デジタル映像信号から前記データを抽出するステップと、
前記抽出されたデータに対応する符号化パターンを規定するため、前記抽出されたデータから前記アナログ映像信号の帰線消去期間において少なくとも1つの特性を調整する信号を生成するステップと、
前記アナログ映像信号を調整するため、前記生成された信号を利用するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、
前記特性は2つあり、第1の特性は水平帰線消去期間におけるものであり、第2の特性は垂直帰線消去期間におけるものであることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法であって、
前記特性は、カラーバーストの位相、対にされたネガティブ及びポジティブゴーイングパルスの有無及び水平同期信号のバックポーチにおけるポジティブゴーイングパルスの有無からなるグループから選択されることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項3記載の方法であって、
前記カラーバーストの位相は、前記映像信号の2又は4本のスキャンラインの繰り返しパターンにおいて調整されることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法であって、
前記少なくとも1つの特性は、オフ状態、デジタル格納を許可する表示及び前記デジタル格納を許可する期間の表示を指定する符号化パターンを規定することを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1記載の方法であって、
前記少なくとも1つの特性は、以降のデジタル格納を許可する期間について示す符号化パターンを規定することを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法であって、
前記利用するステップは、
前記映像信号をネットワークを介し送信するステップと、
前記映像信号をある解像度又は画質レベルにおいて表示するステップと、
前記映像信号をデジタル形式により格納するステップと、
前記映像信号を第1デジタル記憶装置から第2デジタル記憶装置に移動するステップと、
のうちの1つを含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1記載の方法であって、
前記少なくとも1つの特性は、前記映像信号の垂直帰線消去期間の所定数の水平同期パルスのバックポーチに追加されるパルスであることを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項8記載の方法であって、
前記所定数は、6未満であることを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項8記載の方法であって、
前記所定数は、許容されるアナログ記録を実行することを禁止するのに不十分であることを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項10記載の方法であって、
前記所定数は、前記符号化パターンを規定することを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項8記載の方法であって、
前記所定数は、前記垂直帰線消去期間の垂直同期パルスの前後において0〜15の範囲内に属することを特徴とする方法。
【請求項13】
デジタル映像信号を受信するよう構成されるポートと、
前記デジタル映像信号を受信するよう前記ポートに接続されるデジタル・アナログ変換器と、
前記ポートに接続され、前記デジタル映像信号のコンテンツの以降の利用に関するデータを前記デジタル映像信号から抽出する抽出回路と、
前記抽出回路に接続され、前記抽出されたデータに応答して、前記アナログ映像信号の帰線消去期間の少なくとも1つの特性を調整する信号を生成する制御回路と、
前記デジタル・アナログ変換器の出力端末及び前記制御回路に接続され、符号化アナログ映像信号を提供する合成装置と、
を有する映像符号化装置であって、
前記調整された各特性は、前記映像信号の許容されるアナログ記録を実行することを禁止するタイプのものであることを特徴とする装置。
【請求項14】
請求項13記載の装置であって、
前記特性は2つあり、第1の特性は水平帰線消去期間におけるものであり、第2の特性は垂直帰線消去期間におけるものであることを特徴とする装置。
【請求項15】
請求項13記載の装置であって、
前記特性は、カラーバーストの位相、対にされたネガティブ及びポジティブゴーイングパルスの有無及び水平同期信号のバックポーチにおけるポジティブゴーイングパルスの有無からなるグループから選択されることを特徴とする装置。
【請求項16】
請求項15記載の装置であって、
前記カラーバーストの位相は、前記映像信号の2又は4本のスキャンラインの繰り返しパターンにおいて調整されることを特徴とする装置。
【請求項17】
請求項13記載の装置であって、
前記少なくとも1つの特性は、オフ状態、デジタル格納を許可する表示及び前記デジタル格納を許可する期間の表示を指定する符号化パターンを規定することを特徴とする装置。
【請求項18】
請求項13記載の装置であって、
前記少なくとも1つの特性は、以降のデジタル格納を許可する期間について示す符号化パターンを規定することを特徴とする装置。
【請求項19】
請求項13記載の装置であって、
前記少なくとも1つの特性は、前記映像信号の垂直帰線消去期間の所定数の水平同期パルスのバックポーチに追加されるパルスであることを特徴とする装置。
【請求項20】
請求項19記載の装置であって、
前記所定数は、6未満であることを特徴とする装置。
【請求項21】
請求項19記載の装置であって、
前記所定数は、許容されるアナログ記録を実行することを禁止するのに不十分であることを特徴とする装置。
【請求項22】
請求項19記載の装置であって、
前記所定数は、前記符号化パターンを規定することを特徴とする装置。
【請求項23】
請求項19記載の装置であって、
前記所定数は、前記垂直帰線消去期間の垂直同期パルスの前後において0〜15の範囲内に属することを特徴とする装置。
【請求項24】
映像信号を処理する方法であって、
アナログ映像信号の以降におけるデジタル利用に関するデータに対応する符号化パターンを規定するよう調整された帰線消去期間における少なくとも1つの特性を有するアナログ映像信号を受信するステップと、
前記特性を検出するステップと、
前記受信したアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換するステップと、
前記デジタル映像信号の以降の利用を判断するため、前記検出された特性を利用するステップと、
を有し、
前記調整された特性はまた、前記映像信号の許容されるアナログ記録を実行することを禁止するタイプのものであることを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項24記載の方法であって、
前記特性は2つあり、第1の特性は水平帰線消去期間におけるものであり、第2の特性は垂直帰線消去期間におけるものであることを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項24記載の方法であって、
前記特性は、カラーバーストの位相、対にされたネガティブ及びポジティブゴーイングパルスの有無及び水平同期信号のバックポーチにおけるポジティブゴーイングパルスの有無からなるグループから選択されることを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項26記載の方法であって、
前記カラーバーストの位相は、前記映像信号の2又は4本のスキャンラインの繰り返しパターンにおいて調整されることを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項24記載の方法であって、
前記少なくとも1つの特性は、オフ状態、デジタル格納を許可する表示及び前記デジタル格納を許可する期間の表示を指定する符号化パターンを規定することを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項24記載の方法であって、
前記少なくとも1つの特性は、以降のデジタル格納を許可する期間について示す符号化パターンを規定することを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項24記載の方法であって、さらに、
前記デジタル映像信号を格納するステップを有することを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項30記載の方法であって、さらに、
前記符号化パターンにより決定される時間の経過後、前記映像のさらなる利用を不可とし、又は前記格納されている映像を消去するステップを有することを特徴とする方法。
【請求項32】
請求項30記載の方法であって、さらに、
前記格納されているデジタル映像信号を出力アナログ映像信号に変換するステップと、
前記出力アナログ映像信号の特性を調整し、これにより、許容される映像信号記録を実行することを禁止するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項33】
請求項24記載の方法であって、
前記利用するステップは、
前記映像信号をネットワークを介し送信するステップと、
前記映像信号をある解像度又は画質レベルにおいて表示するステップと、
前記映像信号をデジタル形式により格納するステップと、
前記映像信号を第1デジタル記憶装置から第2デジタル記憶装置に移動するステップと、
のうちの1つを含むことを特徴とする方法。
【請求項34】
請求項24記載の方法であって、
前記少なくとも1つの特性は、前記映像信号の垂直帰線消去期間の所定数の水平同期パルスのバックポーチに追加されるパルスであることを特徴とする方法。
【請求項35】
請求項34記載の方法であって、
前記所定数は、6未満であることを特徴とする方法。
【請求項36】
請求項35記載の方法であって、
前記所定数は、許容されるアナログ記録を実行することを禁止するのに不十分であることを特徴とする方法。
【請求項37】
請求項35記載の方法であって、
前記所定数は、前記符号化パターンを規定することを特徴とする方法。
【請求項38】
請求項35記載の方法であって、
前記所定数は、前記垂直帰線消去期間の垂直同期パルスの前後において0〜15の範囲内に属することを特徴とする方法。
【請求項39】
アナログ映像信号を受信するよう構成されるポートと、
前記ポートに接続され、前記アナログ映像信号の帰線消去期間の少なくとも1つの特性の調整を検出する検出器と、
前記検出器の出力端末に接続され、前記調整された特性により規定される符号化パターンの検出に応答して、制御信号を提供する制御回路と、
前記アナログ映像信号を受信するポートに接続されるアナログ・デジタル変換器と、
前記アナログ・デジタル変換器の出力端末に接続される検出器と、
前記デコーダの出力端末に接続され、前記制御回路から前記制御信号を受信し、これにより、以降の利用を示すデータを含むデジタル映像信号を出力する合成装置と、
を有することを特徴とする映像復号化装置。
【請求項40】
請求項39記載の装置であって、
前記アナログ・デジタル変換器は、前記ポートと前記検出器の間に接続されることを特徴とする装置。
【請求項41】
請求項40記載の装置であって、
前記検出器は、前記アナログ映像信号をアナログ形式により受信するよう接続されることを特徴とする装置。
【請求項42】
請求項39記載の装置であって、さらに、
前記映像信号をデジタル形式により格納するよう接続される記憶装置を有することを特徴とする装置。
【請求項43】
請求項39記載の装置であって、
前記デコーダは、MPEGデコーダであることを特徴とする装置。
【請求項44】
請求項39記載の装置であって、
前記特性は2つあり、第1の特性は水平帰線消去期間におけるものであり、第2の特性は垂直帰線消去期間におけるものであることを特徴とする装置。
【請求項45】
請求項39記載の装置であって、
前記特性は、カラーバーストの位相、対にされたネガティブ及びポジティブゴーイングパルスの有無及び水平同期信号のバックポーチにおけるポジティブゴーイングパルスの有無からなるグループから選択されることを特徴とする装置。
【請求項46】
請求項45記載の装置であって、
前記カラーバーストの位相は、前記映像信号の2又は4本のスキャンラインの繰り返しパターンにおいて調整されることを特徴とする装置。
【請求項47】
請求項39記載の装置であって、
前記少なくとも1つの特性は、オフ状態、デジタル格納を許可する表示及び前記デジタル格納を許可する期間の表示を指定する符号化パターンを規定することを特徴とする装置。
【請求項48】
請求項39記載の装置であって、
前記少なくとも1つの特性は、以降のデジタル格納を許可する期間について示す符号化パターンを規定することを特徴とする装置。
【請求項49】
当該映像信号の以降の利用に関するデータに対応する符号化パターンを規定する少なくとも1つの調整された特性を当該映像信号の帰線消去期間に含む映像信号を有する記録内容を有する記録キャリアであって、
前記調整された特性は、前記映像信号の許容されるアナログ記録を実行することを禁止するタイプのものであることを特徴とする記録キャリア。
【請求項50】
請求項49記載の記録キャリアであって、
前記特性は2つあり、第1の特性は水平帰線消去期間におけるものであり、第2の特性は垂直帰線消去期間におけるものであることを特徴とする記録キャリア。
【請求項51】
請求項49記載の記録キャリアであって、
前記特性は、カラーバーストの位相、対にされたネガティブ及びポジティブゴーイングパルスの有無及び水平同期信号のバックポーチにおけるポジティブゴーイングパルスの有無からなるグループから選択されることを特徴とする記録キャリア。
【請求項52】
請求項51記載の記録キャリアであって、
前記カラーバーストの位相は、前記映像信号の2又は4本のスキャンラインの繰り返しパターンにおいて調整されることを特徴とする記録キャリア。
【請求項53】
請求項49記載の記録キャリアであって、
前記少なくとも1つの特性は、オフ状態、デジタル格納を許可する表示及び前記デジタル格納を許可する期間の表示を指定する符号化パターンを規定することを特徴とする記録キャリア。
【請求項54】
請求項49記載の記録キャリアであって、
前記少なくとも1つの特性は、以降のデジタル格納を許可する期間について示す符号化パターンを規定することを特徴とする記録キャリア。
【請求項55】
請求項49記載の記録キャリアであって、
当該記録キャリアは、前記調整された特性を示す複数のビットを搬送するビデオディスクであることを特徴とする記録キャリア。
【請求項56】
請求項49記載の記録キャリアであって、
前記少なくとも1つの特性は、前記映像信号の垂直帰線消去期間の所定数の水平同期パルスのバックポーチに追加されるパルスであることを特徴とする記録キャリア。
【請求項57】
請求項56記載の記録キャリアであって、
前記所定数は、6未満であることを特徴とする記録キャリア。
【請求項58】
請求項56記載の記録キャリアであって、
前記所定数は、許容されるアナログ記録を実行することを禁止するのに不十分であることを特徴とする記録キャリア。
【請求項59】
請求項56記載の記録キャリアであって、
前記所定数は、前記符号化パターンを規定することを特徴とする記録キャリア。
【請求項60】
請求項56記載の記録キャリアであって、
前記所定数は、前記垂直帰線消去期間の垂直同期パルスの前後において0〜15の範囲内に属することを特徴とする記録キャリア。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【公表番号】特表2007−510321(P2007−510321A)
【公表日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534219(P2006−534219)
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/032611
【国際公開番号】WO2005/039176
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(597095197)マクロビジョン・コーポレーション (53)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/032611
【国際公開番号】WO2005/039176
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(597095197)マクロビジョン・コーポレーション (53)
【Fターム(参考)】
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