説明

アブソリュートエンコーダ用バックアップ電源

【課題】二次電池又は予備電池の異常時でも、保守作業が可能で、機械座標位置の消失を防止できるアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源を供給する。
【解決手段】二次電池(241)、二次電池を充電する充電回路(243)、予備電池(242)、及び電源切換回路(244)、更に変形例では二次電池又は予備電池の電圧変換回路を備えており、電源切換回路は、二次電池の出力電圧が所定値以上の時は二次電池の出力を選択してアブソリュートエンコーダ(23)に出力し、二次電池の出力電圧が所定値より低い時は予備電池又は電圧変換回路の出力を選択してアブソリュートエンコーダに出力し、又は予備電池の出力電圧が所定値以下の時は電圧変換回路の出力をアブソリュートエンコーダ23に印加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アブソリュートエンコーダバックアップ電源の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
アブソリュートエンコーダは、産業機械、工作機械または産業用ロボット等の回転部やモータ軸等の非制御装置に接続されて、非制御装置の各種回転部の位置または直線上の位置を検出し保持するものである。ここで、非制御装置を駆動する制御装置は常に稼動状態にあるわけではなく、例えば非制御装置による作業が終了した場合や停電が発生した場合には、制御装置への電力供給は断たれてしまい、したがってアブソリュートエンコーダへの電力供給も断たれてしまうので、アブソリュートエンコーダが検出した位置情報等が失われるという問題が発生する。このため、従来からバックアップ電源を用意しておき、制御装置への電力供給が断たれるとバックアップ電源から電力をアブソリュートエンコーダに供給している。
【0003】
図1は従来のアブソリュートエンコーダを含む全体システムの構成を示すブロック図である。同図において、11は非制御装置の一例としてのサーボモータ12を制御する制御装置、13はアブソリュートエンコーダ、14はアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源、15は充電用電源、16は制御装置11とサーボモータ13を接続する主電源線、17は制御装置11とサーボモータ13を接続するデータ通信用信号線、18はバックアップ用電源14とサーボモータ13を接続するバックアップ電源線、19は制御装置11とサーボモータ13を接続する0Vの接地線である。バックアップ用電源14は二次電池141とこれを充電する充電回路142とを備えている。
【0004】
動作において、アブソリュートエンコーダ13は、バックアップ電源14の電圧異常を検出すると、データ通信用信号線17を通じて制御装置11に電圧異常状態を通知する。制御装置11はその電圧異常状態の内容をディスプレイ等に表示し、オペレータに電池交換または、機械の位置合わせ作業が必要である事を知らせる。こうして、オペレータは二次電池141が充電不可能な状態にまで放電してしまう前に、充電用電源15を充電回路142に接続して二次電池141を充電する。制御装置11から主電源が供給されている間は、制御装置11内の主電源及びバックアップ電源14からデータ通信用信号線17を介してアブソリュートエンコーダ13に電力が供給される。アブソリュートエンコーダ13に保持されている位置情報はデータ通信用信号線17を介して制御装置11に戻されてサーボモータ12の制御に用いられる。
【0005】
制御装置11内の主電源がオフとなったときは、バックアップ電源14のみからバックアップ電源線18を介してアブソリュートエンコーダ13に電力が供給されてサーボモータ12の回転位置の検出動作を継続し、それにより、モータシャフトの位置ひいては非制御装置である機械のテーブル位置の情報をアブソリュートエンコーダ13内に保持し続けることを可能にしている。
【0006】
このように、通常は二次電池141が放電完了する前に、充電用電源15を充電回路142に接続して二次電池141を充電する。
【0007】
上記の従来例では、二次電池141の異常状態によっては、その異常を検知できたとしても、二次電池141の出力電圧が、アブソリュートエンコーダ13が位置情報を保持できなくなる電圧に短時間で陥ってしまう場合、バックアップ電源14の交換時機を逸し、機械座標の位置合わせ作業が必要となる事態が発生してしまう可能性がある。
【0008】
また、先行技術として、予備バッテリを用い、主バッテリからの主電源が切れた場合に、長期間のバックアップを可能にする技術も知られている(特許文献1参照)。この先行技術では予備バッテリは二次電池であり、主バッテリが無くなったら予備バッテリを使い、バッテリ容量を使い果たすまで少しでも長くバックアップする。
【0009】
しかし、二次電池は、上記のように、充電回数過多による放電特性劣化や、製造条件のばらつき等による低寿命品混入があった場合、充電が間に合わずに、電池切れを招くケースがある。
【0010】
【特許文献1】特開2005−223985
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、上記従来技術における問題に鑑み、二次電池から電源が供給できなくなる異常が発生した場合でも、制御装置に情報を伝達し、保守作業(バックアップ電源の交換処置)が可能で、更に二次電池の異常状態によって機械座標位置が消失することを防ぐことができるアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源を供給することにある。また、予備電池の異常が発生した場合でも、制御装置への異常情報の伝達と保守作業(バックアップ電源の交換処置)をオペレータに促す表示を可能にするアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源を供給することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様により提供されるものは、二次電池、二次電池を充電する充電回路、予備電池、および電源切換回路を備えており、電源切換回路は、二次電池の出力電圧が所定値以上の時は二次電池の出力を選択してアブソリュートエンコーダに出力し、二次電池の出力電圧が所定値より低い時は予備電池の出力を選択してアブソリュートエンコーダに出力することを特徴とするアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源である。
【0013】
本発明の第2の態様によれば、予備電池の電圧は、アブソリュートエンコーダがバックアップ電圧異常状態を検出できる電圧に設定されている。
【0014】
本発明の第3の態様により提供されるものは、二次電池、二次電池を充電する充電回路、予備電池、二次電池の出力電圧を変換する電圧変換回路、および予備電池の出力電圧を監視するとともに二次電池の出力電圧と電圧変換回路の出力電圧と予備電池の出力電圧とを切り換えてアブソリュートエンコーダに印加する電源切換回路を備えており、電源切換回路は、予備電池の出力電圧が所定値以下の時は電圧変換回路の出力を選択してアブソリュートエンコーダに出力することを特徴とするアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源である。
【0015】
本発明の第4の態様により提供されるものは、二次電池、二次電池を充電する充電回路、予備電池、予備電池の出力電圧を変換する電圧変換回路、および二次電池の出力電圧を監視するとともに電圧変換回路の出力電圧と二次電池の出力電圧とを切り換える電源切換回路を備えており、電源切換回路は、二次電池の出力電圧が所定値以下の時は電圧変換回路の出力を選択してアブソリュートエンコーダに出力することを特徴とするアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源である。
【0016】
本発明の第5の態様によれば、第3又は第4の態様における電圧変換回路の出力電圧は、アブソリュートエンコーダがバックアップ電圧異常状態を検出できる電圧である。
【0017】
本発明の第6の態様によれば、第1〜第4の態様におけるバックアップ電源はアブソリュートエンコーダ内に内蔵される。
【発明の効果】
【0018】
本発明の第1の態様によれば、二次電池から電源が供給できなくなる異常が発生した場合でも、電源の供給を予備電池(一次電池)に切り換え、更にその時にアックアップ電源の出力電圧は、アブソリュートエンコーダがバックアップ電圧の異常状態を検出できる電圧とすることにより、従来通りの手段で制御装置に情報を伝達し、従来通りの手段で保守作業(バックアップ電源の交換処置)が可能で、更に二次電池の異常状態によらず、バックアップ電源を交換するまでの時間を予備電池で確保するため、機械座標位置の消失を防ぐことができる。
【0019】
また、本発明の第2の態様によれば、予備電池の異常が発生した場合、二次電池からの電源の電圧をアブソリュートエンコーダがバックアップ電圧の異常状態を検出できる電圧に変換して出力とすることで、二次電池に異常がある場合と同様に制御装置への異常情報の伝達と保守作業(バックアップ電源の交換処置)をオペレータに促す表示が可能である。
【0020】
本発明の第3の態様によれば、二次電池の異常が発生した場合、予備電池からの電圧をアブソリュートエンコーダがバックアップ電圧の異常状態を示す電圧に変換して出力することで、制御装置への異常情報の伝達と保守作業(バックアップ電源の交換処置)をオペレータに促す表示が可能である。
【0021】
さらに、二次電池が異常となったら、バックアップ電源の交換が前提で、アブソリュートエンコーダ経由で制御装置において警報を発し続け、二次電池の異常状態や寿命末期の放電特性に左右されず、バックアップ電源を交換するまでのある一定の時間を予備電池(一次電池)によりアブソリュートエンコーダ内に記憶されている機械位置情報を確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面により本発明の実施例を詳細に説明する。
【実施例1】
【0023】
図2は本発明の実施例によるアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源の構成を示すブロック図である。同図において、21は非制御装置の一例としてのサーボモータ22を制御する制御装置、23はアブソリュートエンコーダ、24はバックアップ電源、25は充電用電源、26は制御装置21とアブソリュートエンコーダ23を接続する主電源線、27は制御装置21とアブソリュートエンコーダ23を接続するデータ通信用信号線、28はバックアップ用電源24とアブソリュートエンコーダ23を接続するバックアップ電源線、29は制御装置21とアブソリュートエンコーダ23を接続する0Vの接地線である。
【0024】
本発明の実施例により、バックアップ用電源24は、充電可能な電池である二次電池241と、充電不可能な一次電池である予備電池242と、二次電池241の充電をする充電回路243と、二次電池241の出力電圧が所定値以上の時は二次電池241の出力を選択してアブソリュートエンコーダ23に出力し、二次電池241の出力電圧が所定値より低い時は予備電池242の出力を選択してアブソリュートエンコーダ23に出力する電源切換回路244とを備えている。
【0025】
動作において、電源切換回路244は、二次電池241の出力電圧が所定値以上の時は二次電池241の出力をアブソリュートエンコーダ23に供給し、二次電池241の出力電圧が所定値以下の時は予備電池242の出力を選択してアブソリュートエンコーダ23に供給する。
【0026】
さらに、予備電池242の電圧をアブソリュートエンコーダ23がバックアップ電源電圧の異常を検出できる電圧に設定することにより、アブソリュートエンコーダ23が検出したバックアップ電圧異常の情報を、データ通信用信号線27を通じて、制御装置21に送信することができる。こうして、バックアップ電源24と制御装置21間の通信信号線や制御装置21側での異常状態信号受信回路などを追加することなく、二次電池241の異常を制御装置21に伝達できるという効果が得られる。
【0027】
二次電池が正常である場合のバックアップ用電源の動作は図1に示した従来のものと同じなので説明を省略する。
【0028】
図3は図2に示したアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源24内の電源切換回路244の構成の一例を示す図である。同図において、図2と同一部分には同一の参照番号を付してある。本例では、電源切換回路244はダイオード245及び246により構成されている。ダイオード245のアノードは二次電池241の正極に接続されておりカソードはバックアップ電源線28を経由してサーボモータ23に接続されている。また、ダイオード246のアノードは予備電池242の正極に接続されておりカソードはバックアップ電源線28を経由してサーボモータ23に接続されている。バックアップ電源24の出力電圧はダイオードの順方向電圧降下分だけ低下することを考慮して二次電池241の電圧及び予備電池242の電圧は設計される。
【0029】
動作においては、二次電池241と予備電池242の出力電圧のうち高い電圧がダイオード245及び246によって選択されてアブソリュートエンコーダ23に印加される。したがって、二次電池241の出力電圧が予備電池242の出力電圧より低くなると、予備電池242の出力電圧がアブソリュートエンコーダ23に印加されることになる。
【実施例2】
【0030】
図4は本発明の実施例2によるアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源の構成を示すブロック図である。同図において、図2と同一部分には同一の参照番号を付してある。本実施例では、二次電池241の正極と電源切換回路244との間に電圧変換回路26が接続されている点のみが図2と異なる。電源切換回路244は、予備電池244の出力電圧を監視している。電圧変換回路26は、二次電池の出力電圧を、アブソリュートエンコーダ23がバックアップ電源電圧の異常を検出できる電圧に変換して電源切換回路244に出力する。
【0031】
動作において、電源切換回路26は、予備電池242の出力電圧が正常時には二次電池241の出力電圧を選択してアブソリュートエンコーダ23に印加する。二次電池242の出力電圧が異常時には予備電池242の出力電圧を選択してアブソリュートエンコーダに印加する。また、電源切換回路244は予備電池242の出力電圧を常に監視しており、予備電池242の出力電圧が所定値以下の時は電圧変換回路26の出力を選択してアブソリュートエンコーダ23に印加する。
【0032】
これにより、予備電池242の出力電圧が所定値以下に低下すると、たとえ二次電池241が正常であっても、電圧変換回路26の出力電圧がアブソリュートエンコーダ23に印加され、アブソリュートエンコーダ23はバックアップ電源電圧の異常を検出して制御装置21に通知することができるので、従来通りの保守作業(バックアップ電源の交換処置)を行うことにより、非制御装置である機械等の原点位置消失を未然に防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明により、二次電池から電源が供給できなくなる異常が発生した場合でも、制御装置に情報を伝達し、保守作業(バックアップ電源の交換処置)が可能で、更に二次電池の異常状態によって機械座標位置が消失することを防ぐことができるアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源が供給される。また、予備電池の異常が発生した場合でも、制御装置への異常情報の伝達と保守作業(バックアップ電源の交換処置)をオペレータに促す表示を可能にするアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源が供給される。
【実施例3】
【0034】
図5は本発明の実施例3によるアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源の構成を示すブロック図である。同図において、図4と同一部分には同一の参照番号を付してある。図4との相違点は、本実施例3においては、二次電池241の正極及び充電回路243の出力は電圧変換回路26に接続されておらず、電源切換回路244にのみ接続されている点である。
【0035】
動作において、電圧変換回路26は予備電池242の出力電圧を、アブソリュートエンコーダ23がバックアップ電圧の異常を検出で切る電圧に変換して電源切換回路244に出力する。電源切換回路244は二次電池241及び充電回路243の出力電圧を常時監視しており、その出力電圧が所定値以下となると二次電池又は充電回路243の異常と判断して電圧切換回路26の出力電圧を選択してアブソリュートエンコーダ23に出力する。
【0036】
これにより、二次電池241又は充電回路243の出力電圧が所定値以下に低下すると、予備電池242の出力電圧を変換している電圧変換回路26の出力電圧がアブソリュートエンコーダ23に印加され、アブソリュートエンコーダ23はバックアップ電源電圧の異常を検出して制御装置21に通知することができるので、従来通りの保守作業(バックアップ電源の交換処置)を行うことにより、非制御装置である機械等の原点位置消失を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】従来のアブソリュートエンコーダを含む全体システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1によるアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示したアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源24内の電源切替回路244の構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施例2によるアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例3によるアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0038】
22 サーボモータ(非制御装置)
23 アブソリュートエンコーダ
24 アブソリュートエンコーダ用バックアップ電源
26 電圧変換回路
241 二次電池
242 予備電池
243 充電回路
244 電源切換回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被制御装置を制御する制御装置の電源のオフ時に、アブソリュートエンコーダが前記被制御装置の位置検出動作及び位置情報保持の少なくとも一方を行うために、前記アブソリュートエンコーダに電源を供給するバックアップ電源であって、
前記バックアップ電源は、二次電池、前記二次電池を充電する充電回路、予備電池、および電源切換回路を備えており、前記電源切換回路は、前記二次電池の出力電圧が所定値以上の時は前記二次電池の出力を選択して前記アブソリュートエンコーダに出力し、前記二次電池の出力電圧が所定値より低い時は前記予備電池の出力を選択して前記アブソリュートエンコーダに出力することを特徴とするアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源。
【請求項2】
前記予備電池の電圧は、前記アブソリュートエンコーダがバックアップ電圧異常状態を検出できる電圧に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源。
【請求項3】
被制御装置を制御する制御装置の電源のオフ時に、アブソリュートエンコーダが前記被制御装置の位置検出動作及び位置情報保持の少なくとも一方を行うために、前記アブソリュートエンコーダに電源を供給するバックアップ電源であって、
前記バックアップ電源は、二次電池、前記二次電池を充電する充電回路、予備電池、前記二次電池の出力電圧を変換する電圧変換回路、および前記予備電池の出力電圧を監視するとともに前記二次電池の出力電圧と前記電圧変換回路の出力電圧と前記予備電池の出力電圧とを切り換えて前記アブソリュートエンコーダに印加する電源切換回路を備えており、前記電源切換回路は、前記予備電池の出力電圧が所定値以下の時は前記電圧変換回路の出力を選択して前記アブソリュートエンコーダに出力することを特徴とするアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源。
【請求項4】
被制御装置を制御する制御装置の電源のオフ時に、アブソリュートエンコーダが前記被制御装置の位置検出動作及び位置情報保持の少なくとも一方を行うために、前記アブソリュートエンコーダに電源を供給するバックアップ電源であって、
前記バックアップ電源は、二次電池、前記二次電池を充電する充電回路、予備電池、前記予備電池の出力電圧を変換する電圧変換回路、および前記二次電池の出力電圧を監視するとともに前記電圧変換回路の出力電圧と前記二次電池の出力電圧とを切り換える電源切換回路を備えており、前記電源切換回路は、前記二次電池の出力電圧が所定値以下の時は前記電圧変換回路の出力を選択して前記アブソリュートエンコーダに出力することを特徴とするアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源。
【請求項5】
前記電圧変換回路の出力電圧は、前記アブソリュートエンコーダがバックアップ電圧異常状態を検出できる電圧であることを特徴とする請求項3又は4に記載のアブソリュートエンコーダ用バックアップ電源。
【請求項6】
前記バックアップ電源は前記アブソリュートエンコーダ内に内蔵されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のバックアップ電源。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−292608(P2007−292608A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−121065(P2006−121065)
【出願日】平成18年4月25日(2006.4.25)
【出願人】(390008235)ファナック株式会社 (1,110)
【Fターム(参考)】