説明

アミロイドβペプチド類似体、これらのオリゴマー、前記類似体またはオリゴマーを調製するためのプロセスおよび前記類似体またはオリゴマーを含む組成物ならびにこれらの使用

本発明は、(i)ループを形成しており、(ii)天然Aβペプチドまたはその一部のアミノ酸配列と少なくとも66%の同一性を有し、(iii)少なくとも6個の連続アミノ酸残基を含み、(iv)相互に共有結合している少なくとも2個の非連続アミノ酸残基を有するアミノ酸配列またはこのペプチド模倣物を含むアミロイドβペプチド類似体に関し、前記アミロイドβペプチド類似体を含むオリゴマーに関し、アミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーを調製するプロセスに関し、アミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーを含む組成物に関し、ならびにアミロイドーシスを(例えば能動免疫法によって)治療するまたは予防するため、アミロイドーシスを診断するためおよびアミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーに結合できる作用物質を提供するための使用などのアミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーの使用に関する。本発明はアミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーに結合できる作用物質(例えば抗体)、作用物質を含む組成物ならびにアミロイドーシスを(例えば受動免疫法によって)治療するまたは予防するためおよびアミロイドーシスを診断するための使用などの作用物質の使用も記載している。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アミノ酸配列を含むアミロイドβペプチド類似体てであって、前記配列は(i)ループを形成しており、(ii)天然ヒトAβペプチドまたはその一部と少なくとも66%の同一性を有し、(iii)少なくとも6個の連続アミノ酸残基を含み、(iv)相互に共有結合している少なくとも2個の非連続アミノ酸残基を有する、アミロイドβペプチド類似体。
【請求項2】
アミノ酸配列を含むアミロイドβペプチド類似体てであって、前記配列は(i)ループを形成しており、(ii)天然ヒトAβペプチドまたはその一部と少なくとも66%の同一性を有し、(iii)少なくとも6個の連続アミノ酸残基を含み、(iv)相互に共有結合している少なくとも2個の非連続アミノ酸残基を有する、アミロイドβペプチド類似体。
【請求項3】
ループがβ−ヘアピンループである、請求項1または2のアミロイドβペプチド類似体。
【請求項4】
天然Aβヒトペプチドまたはその一部がAβ(X..Y)であり、Xが1..23、15..23または18..22の数からなる群から選択され、ならびにYが28..43または28..43の数からなる群から選択される、請求項1から3のいずれか一項のアミロイドβペプチド類似体。
【請求項5】
6個の連続アミノ酸残基が配列VGSNもしくはDVGSNKまたはAEDを含む、請求項1から4のいずれか一項のアミロイドβペプチド類似体。
【請求項6】
アミロイドβペプチド類似体のアミノ酸配列が配列F192021−Q−A303132(X20は1個のアミノ酸を表し、Qは配列VGSNを含むアミノ酸配列である。)を含む、請求項1から5のいずれか一項のアミロイドβペプチド類似体。
【請求項7】
アミノ酸配列Qの少なくとも一部がループを形成しており、ならびにアミノ酸配列F192021とA303132とが逆平行配向にある、請求項6のアミロイドβペプチド類似体。
【請求項8】
アミロイドβペプチド類似体のアミノ酸配列が、配列番号1−368からなる群から選択される配列を含み、前記配列の少なくとも2個のアミノ酸残基が、配列内共有結合を形成するように修飾されている、請求項1から7のいずれか一項のアミロイドβペプチド類似体。
【請求項9】
アミロイドβペプチド類似体のアミノ酸配列が、配列番号369−698からなる群から選択される配列であり、
12が、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
13が、ヒスチジン、チロシン、セリン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
14が、ヒスチジン、チロシン、セリン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
15が、グルタミン、アスパラギン、メチオニン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
16が、リジン、アルギニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
17が、ロイシン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
18が、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
19が、フェニルアラニン、チロシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
20が、フェニルアラニン、チロシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
21が、アラニン、バリン、グリシン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
22が、グルタミン酸、アスパラギン酸または配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
29が、グリシン、アラニン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
30が、アラニン、バリン、グリシン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
31が、イソロイシン、ロイシン、バリン、フェニルアラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
32が、イソロイシン、ロイシン、バリン、フェニルアラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
33が、グリシン、アラニン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
34が、ロイシン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
35が、メチオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
36が、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
37が、グリシン、アラニン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
38が、グリシン、アラニン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
39が、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
12、X13、X14、X15、X16、X17、X18、X19、X20、X21およびX22からなる群から選択される少なくとも1個のアミノ酸残基とX29、X30、X31、X32、X33、X34、X35、X36、X37、X38、X39からなる群から選択される少なくとも1個のアミノ酸残基とが相互に共有結合している、請求項1から8のいずれか一項のアミロイドβペプチド類似体。
【請求項10】
アミロイドβペプチド類似体のアミノ酸配列が配列X20−Q−X2425262728293031を含み、X20、X24、X25、X26、X27、X28、X29がそれぞれ独立にアミノ酸を表し、ならびにQが配列AEDを含むアミノ酸配列である、請求項1から5のいずれか一項のアミロイドβペプチド類似体。
【請求項11】
アミノ酸配列X24252627の少なくとも一部がループを形成しており、ならびにアミノ酸配列X20212223とX28293031とが逆平行配向にある、請求項10のアミロイドβペプチド類似体。
【請求項12】
アミロイドβペプチド類似体のアミノ酸配列が、配列番号699−960からなる群から選択される配列であり、
12が、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
13が、ヒスチジン、チロシン、セリン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
14が、ヒスチジン、チロシン、セリン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
15が、グルタミン、アスパラギン、メチオニン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
16が、リジン、アルギニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
17が、ロイシン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
18が、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
19が、フェニルアラニン、チロシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
20が、フェニルアラニン、チロシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
24が、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
25が、グリシン、アラニン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
26が、セリン、グリシン、アラニン、スレオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
27が、アルパラギン、グルタミン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
28が、リジン、アルギニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
29が、グリシン、アラニン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
30が、アラニン、バリン、グリシン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
31が、イソロイシン、ロイシン、バリン、フェニルアラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
32が、イソロイシン、ロイシン、バリン、フェニルアラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
33が、グリシン、アラニン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
34が、ロイシン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
35が、メチオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
36が、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
37が、グリシン、アラニン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
38が、グリシン、アラニン、セリンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
39が、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、メチオニンまたは配列の他のアミノ酸残基に共有結合しているアミノ酸残基であり、
12、X13、X14、X15、X16、X17、X18、X19、X20からなる群から選択される少なくとも1個のアミノ酸残基とX29、X30、X31、X32、X33、X34、X35、X36、X37、X38、X39からなる群から選択される少なくとも1個のアミノ酸残基とが相互に共有結合している、請求項1から5のいずれか一項のアミロイドβペプチド類似体。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に定義される複数のアミロイドβペプチド類似体を含むオリゴマー。
【請求項14】
(iii)ペプチドまたはこのペプチド模倣物を提供するステップ、
(iv)ペプチドまたはペプチド模倣物を、結合が形成するのに十分な条件に供するステップ
を含む、請求項1から12のいずれか一項に定義されるアミロイドβペプチド類似体を調製するためのプロセス。
【請求項15】
(i)ペプチドまたはこのペプチド模倣物を提供するステップ、
(ii)ペプチドまたはペプチド模倣物をオリゴマーおよび結合が形成するのに十分な条件に供するステップ
を含む、請求項13に定義されるオリゴマーを調製するためのプロセス。
【請求項16】
請求項1から13のいずれか一項に定義されるアミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーを含み、ならびに薬学的に許容される担体を必要に応じて含む、ワクチンなどの組成物。
【請求項17】
アルツハイマー病などのアミロイドーシスまたはダウン症候群のアミロイドーシスを治療するまたは予防する際の能動免疫法のための医薬組成物を調製するための、請求項1から13のいずれか一項に定義されるアミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーの使用。
【請求項18】
アルツハイマー病などのアミロイドーシスまたはダウン症候群のアミロイドーシスを診断するための組成物を調製するための、請求項1から13のいずれか一項に定義されるアミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーの使用。
【請求項19】
a)対象の1つ以上の作用物質をアミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーに、1つ以上の作用物質がアミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーに結合するのに十分な時間および条件下でさらすステップ、およびb)アミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーに結合するこれらの作用物質を同定するステップを含む、請求項1から13のいずれか一項に定義されるアミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーに結合できる作用物質を同定する方法。
【請求項20】
i)アミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーを含む抗原を提供するステップ、
ii)抗体レパートリーを前記抗原にさらすステップ、および
iii)アミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーに結合する抗体を前記レパートリーから選択するステップ
を含む、請求項1から13のいずれか一項に定義されるアミロイドβペプチド類似体またはオリゴマーに結合できる抗体を提供する方法。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図2−3】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【図3−4】
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【図3−5】
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【図3−6】
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【図3−7】
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【図3−8】
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【図3−9】
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【図3−10】
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【図3−11】
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【図3−12】
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【図3−13】
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【図3−14】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図4−3】
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【図4−4】
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【図4−5】
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【図4−6】
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【図4−7】
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【図4−8】
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【図4−9】
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【図4−10】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図5−3】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図12−1】
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【図12−2】
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【図12−3】
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【図12−4】
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【図13−1】
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【図13−2】
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【図14−1】
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【図14−2】
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【図15−1】
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【図15−2】
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【図16−1】
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【図16−2】
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【図17−1】
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【図17−2】
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【図18−1】
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【図18−2】
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【図19−1】
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【図19−2】
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【公表番号】特表2011−529084(P2011−529084A)
【公表日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−520233(P2011−520233)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/051721
【国際公開番号】WO2010/011947
【国際公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【出願人】(511020748)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (1)
【Fターム(参考)】